説明

無線受信システム及び該システムに用いられる信号処理方法

【課題】複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲の無線信号を、復調手段を増設しなくても復調する無線受信システムを提供する。
【解決手段】アナログ/デジタル変換手段(ADC13)からのデジタルデータrdは、データ圧縮手段(DDC14a,14b,14c,14d)により各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上で間引き処理されて圧縮データea,eb,ec,edとして出力される。圧縮データea,eb,ec,edはデータ保持手段(バッファ21)により各狭帯域周波数範囲毎に保持データfbとして保持され、保持データfbは復調手段(復調部22)により各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に復調されて復調データfdとして出力される。復調データfdは伸長手段(出力部23)により各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に伸長されて元の時間軸上に戻され、アナログ出力信号ha,hb,hc,hdが出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無線受信システム及び該システムに用いられる信号処理方法に係り、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲の無線信号を1つのラジオなどで受信する場合に用いて好適な無線受信システム及び該システムに用いられる信号処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえばラジオなどのような無線受信システムでは、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で無線信号を受信しているものがある。この種の無線受信システムは、たとえば図4に示すように、アンテナ1と、受信機2と、ADC3(アナログ/デジタル変換器)と、DDC4(デジタル・ダウン・コンバータ)と、復調器5と、スピーカ6とから構成されている。この無線受信システムでは、図示しない送信装置などから発せられた無線信号wがアンテナ1を経て受信機2で受信される。受信機2では、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で上記無線信号wが受信されてアナログの受信信号raが出力される。ADC3により、受信信号raがデジタルデータrdに変換されて出力される。DDC4により、デジタルデータrdが時間軸上でデータ圧縮されて単位時間毎の圧縮データreとして出力される。復調器5により、圧縮データreが復調されて復調データrbとして出力される。スピーカ6により、復調データrbに基づいて音声が出力される。
【0003】
上記の無線受信システムの他、この種の関連技術としては、たとえば、特許文献1に記載された復号装置がある。
この復号装置では、主復号部により、ユーザがコントローラを用いて選択した、表示装置に表示するチャネルに対応する信号の復調及び復号処理が行われる。また、副復号部により、所定の複数のチャネルに対応する信号の復調及び復号処理が行われる。ここで、副復号部により、処理時間が時分割されて処理対象のチャネルに循環して割り当てられ、順次、復調及び復号処理が行われ、生成された画像データが画像記憶部に格納される。出力制御部により、副復号部で生成された複数のチャネルの画像を並べた多チャネル画面の画像データが生成される。コントローラによるユーザからの指示入力により、出力制御部から表示装置へ多チャネル画面の画像データが出力される。
【0004】
また、特許文献2に記載された無線受信機では、周波数変換ブロックにより、BG(バンドグループ)内の無線信号が入力されて周波数変換され、アナログ複素ベースバンド信号がバンド毎に分離されて並列に出力される。スイッチ回路により、周波数変換ブロックから並列に出力されるバンド単位のアナログ複素ベースバンド信号のいずれかがADC(アナログ/デジタル変換器)に選択的に供給される。分配回路により、ADCによって生成されるデジタル信号が時分割され、時分割されたデータブロックが複数の出力信号線群に分離出力される。制御回路により、BG内のバンド間をホッピングする第1の通信モードと、ホッピングなしでBG内の複数バンドを同時使用する第2の通信モードとの切り替えに応じて、スイッチ回路による信号選択の切替タイミングと、分配回路による時分割の実行が変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−017238号公報
【特許文献2】特開2010−114796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記関連技術では、次のような課題があった。
すなわち、図4の無線受信システムでは、DDC4からの圧縮データreがリアルタイムにダイレクトで復調器5に入力されるが、1つの復調器5では複数の圧縮データを復調処理できないため、複数の無線信号を同時に受信して出力することができないという課題がある。また、複数の無線信号を同時に受信して復調しようとした場合、各無線信号毎に復調手段を設ける必要があり、ハード構成が大きくなるという問題点がある。また、低速度の無線信号を受信した場合、通信時間も長くなり、1つの復調器のみが設けられている場合は、他の無線信号を見逃すことが多くなるという課題がある。
【0007】
また、特許文献1に記載された復号装置では、たとえば、放送波の受像などにおいて、ユーザがチャネルを容易に選択することができるが、この発明とはハード構成や処理方法が異なる。
【0008】
特許文献2に記載された無線受信機では、帯域拡張型の無線信号の受信及びホッピング型の無線信号の受信において、ハードウェアの共用性が高められ、信号処理の負担が小さくなるが、この発明とはハード構成や処理方法が異なる。
【0009】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲の無線信号を、復調手段を増設しなくても復調する無線受信システム及び該システムに用いられる信号処理方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、無線受信システムに係り、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で無線信号を受信してアナログの受信信号を出力する受信手段と、該受信手段から出力される前記受信信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、該アナログ/デジタル変換手段から出力される前記デジタルデータに対して、前記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上でデータ圧縮して単位時間毎の圧縮データとして出力するデータ圧縮手段と、該データ圧縮手段から出力される前記圧縮データを前記各狭帯域周波数範囲毎に保持データとして保持するデータ保持手段と、該データ保持手段に保持されている前記保持データを前記各狭帯域周波数範囲毎に復調して復調データとして出力する復調手段と、該復調手段で復調された前記復調データを前記各狭帯域周波数範囲毎に順次伸長して元の時間軸上に戻す伸長手段とを備えてなることを特徴としている。
【0011】
この発明の第2の構成は、無線受信システムに用いられる信号処理方法に係り、受信手段が、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で無線信号を受信してアナログの受信信号を出力する受信処理と、アナログ/デジタル変換手段が、前記受信手段から出力される前記受信信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換処理と、データ圧縮手段が、前記アナログ/デジタル変換手段から出力される前記デジタルデータに対して、前記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上でデータ圧縮して単位時間毎の圧縮データとして出力するデータ圧縮処理と、データ保持手段が、前記データ圧縮手段から出力される前記圧縮データを前記各狭帯域周波数範囲毎に保持データとして保持するデータ保持処理と、復調手段が、前記データ保持手段に保持されている前記保持データを前記各狭帯域周波数範囲毎に復調して復調データとして出力する復調処理と、伸長手段が、前記復調手段で復調された前記復調データを前記各狭帯域周波数範囲毎に順次伸長して元の時間軸上に戻す伸長処理とを行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
この発明の構成によれば、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲の無線信号を、復調手段を増設しなくても復調する無線受信システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の一実施形態である無線受信システムの要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】受信機12及びDDC14a,14b,14c,14dの動作を説明する図である。
【図3】復調器15の動作を説明する図である。
【図4】関連技術に係る無線受信システムの要部の電気的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上記データ圧縮手段(デジタル・ダウン・コンバータ、DDC)は、上記アナログ/デジタル変換手段(A/D変換器、ADC)から出力される上記デジタルデータに対して、上記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上で間引き処理(デシメーション処理)して上記圧縮データを出力する複数のデジタル・ダウン・コンバータ(DDC)から構成され、上記データ保持手段(バッファ)は、上記各保持データを上記各デジタル・ダウン・コンバータ(DDC)毎に保持する構成とされている無線受信システムを実現する。
【0015】
また、上記復調手段(復調部)は、上記データ保持手段(バッファ)に保持されている上記各保持データを上記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に復調する構成とされている。また、上記伸長手段(出力部)は、上記復調手段(復調部)で復調された上記保持データを、上記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に伸長して元の時間軸上に戻すと共に、デジタルからアナログに変換してアナログ出力信号を出力する構成とされ、該伸長手段から出力される上記アナログ出力信号に基づいて、所定のデータ出力を行うデータ出力手段(スピーカ)を有する。また、上記伸長手段(出力部)で元の時間軸上に戻されたデータを記録するための記録手段が設けられている。
【実施形態】
【0016】
図1は、この発明の一実施形態である無線受信システムの要部の電気的構成を示すブロック図である。
この形態の無線受信システムは、同図に示すように、アンテナ11と、受信機12と、ADC(A/D変換器)13と、DDC(デジタル・ダウン・コンバータ)14a,14b,14c,14dと、復調器15と、スピーカ16a,16b,16c,16dとから構成されている。アンテナ11は、図示しない送信装置などから発せられた無線信号wを受信する。受信機12は、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で無線信号wを受信してアナログの受信信号raを出力する。ADC13は、受信機12から出力される受信信号raを所定の量子化ビット数及び標本化周波数のデジタルデータrdに変換して出力する。
【0017】
DDC14a,14b,14c,14dは、ADC13から出力されるデジタルデータrdに対して、上記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上でデータ圧縮(すなわち、間引き処理、デシメーション処理)して単位時間毎の圧縮データea,eb,ec,edとしてそれぞれ出力する。復調器15は、バッファ21と、復調部22と、出力部23とを備えている。バッファ21は、DDC14a,14b,14c,14dから出力される圧縮データea,eb,ec,edを上記各狭帯域周波数範囲毎(すなわち、DDC14a,14b,14c,14d毎)に保持データfbとして保持する。復調部22は、バッファ21に保持されている単位時間毎の保持データfbを上記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に復調して復調データfdとして出力する。出力部23は、復調部22で復調された復調データfdを上記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に伸長して元の時間軸上に戻すと共に、デジタルからアナログに変換してアナログ出力信号ha,hb,hc,hdを出力する。スピーカ16a,16b,16c,16dは、アナログ出力信号ha,hb,hc,hdに基づいて、それぞれ音声の出力(所定のデータ出力)を行う。また、スピーカ16a,16b,16c,16dは、たとえば別の部屋にそれぞれ設置されている。
【0018】
図2は、受信機12及びDDC14a,14b,14c,14dの動作を説明する図、及び、図3が、復調器15の動作を説明する図である。
これらの図を参照して、この形態の無線受信システムに用いられる信号処理方法の処理内容について説明する。
この無線受信システムでは、図示しない送信装置などから発せられた無線信号wがアンテナ11を経て受信機12で受信される。受信機12では、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で上記無線信号wが受信されてアナログの受信信号raが出力される(受信処理)。この場合、受信機12では、図2に示すように、狭帯域周波数範囲で低速の通信A、通信B、通信C及び通信Dを含む広帯域周波数範囲で無線信号wが受信される。受信信号raは、ADC13によりデジタルデータrdに変換されて出力される(アナログ/デジタル変換処理)。
【0019】
ADC13から出力されるデジタルデータrdは、DDC14a,14b,14c,14dにより、上記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上でデータ圧縮(間引き処理)されて単位時間毎の圧縮データea,eb,ec,edとして出力される(データ圧縮処理)。この場合、DDC14a,14b,14c,14dでは、デジタルデータrdが、図2中の狭帯域の各データ[A1,A2,…,An],[B1,B2,…,Bn],[C1,C2,…,Cn],[D1,D2,…,Dn]に分割されて処理される。圧縮データea,eb,ec,edは、バッファ21により上記各狭帯域周波数範囲毎(DDC14a,14b,14c,14d毎)に保持データfbとして保持される(データ保持処理)。この場合、図2に示すように、データA1,B1,C1,D1が、バッファ21中のそれぞれ異なるアドレス領域に時系列で保持される。この後、データA2,B2,C2,D2が、バッファ21中のそれぞれ異なるアドレス領域に時系列で保持され、同様にして、データAn,Bn,Cn,Dnまで保持される。
【0020】
保持データfbは、復調部22により、上記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に復調されて復調データfdとして出力される(復調処理)。この場合、復調部22では、図3に示すように、バッファ21のデータA1,B1,C1,D1,A2,B2,C2,D2,…,An,Bn,Cn,Dnが時系列的に復調される。復調データfdは、出力部23により、DDC14a,14b,14c,14dでの間引き処理の逆処理が行われ、上記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に伸長されて元の時間軸上に戻され(伸長処理)、ADC13の量子化ビット数及び標本化周波数に基づいてデジタルからアナログに変換されてアナログ出力信号ha,hb,hc,hdが出力される。そして、スピーカ16a,16b,16c,16dにより、アナログ出力信号ha,hb,hc,hdに基づいて、音声A,B,C,Dがそれぞれ出力される。この場合、出力部23では、図3に示すように、音声Aに対応するデータA1,A2,…,Anが伸長される。同様に、音声Bに対応するデータB1,B2,…,Bn、音声Cに対応するデータC1,C2,…,Cn、及び音声Dに対応するデータD1,D2,…,Dnが伸長される。
【0021】
以上のように、この実施形態では、ADC13のデジタルデータrdがDDC14a,14b,14c,14dにより各狭帯域周波数範囲毎に間引き処理されて圧縮データea,eb,ec,edとして出力され、バッファ21に保持データfbとして保持され、保持データfbが復調部22により各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に復調されて復調データfdとして出力され、出力部23で伸長されるので、復調手段を増設しなくても、1つの復調部22で複数の狭帯域周波数範囲にある無線信号が同時に復調されるという利点があり、また、1つの復調データの出力中に他の復調データを見逃さないという利点もある。
【0022】
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、データレコーダのような記録手段を設け、復調データfdが各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に伸長されて元の時間軸上に戻されたデータを記録するようにしても良い(請求項5、10に対応)。また、無線信号wに映像データが含まれる場合、スピーカ16a,16b,16c,16dに加えて映像モニタを設けても良い。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明は、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲の無線信号を復調する無線受信システム全般に適用できる。
【符号の説明】
【0024】
11 アンテナ(受信手段の一部)
12 受信機(受信手段の一部)
13 ADC(A/D変換器)(アナログ/デジタル変換手段)
14a,14b,14c,14d DDC(デジタル・ダウン・コンバータ)(データ圧縮手段)
16a,16b,16c,16d スピーカ(データ出力手段)
21 バッファ(データ保持手段)
22 復調部(復調手段)
23 出力部(伸長手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で無線信号を受信してアナログの受信信号を出力する受信手段と、
該受信手段から出力される前記受信信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、
該アナログ/デジタル変換手段から出力される前記デジタルデータに対して、前記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上でデータ圧縮して単位時間毎の圧縮データとして出力するデータ圧縮手段と、
該データ圧縮手段から出力される前記圧縮データを前記各狭帯域周波数範囲毎に保持データとして保持するデータ保持手段と、
該データ保持手段に保持されている前記保持データを前記各狭帯域周波数範囲毎に復調して復調データとして出力する復調手段と、
該復調手段で復調された前記復調データを前記各狭帯域周波数範囲毎に順次伸長して元の時間軸上に戻す伸長手段とを備えてなることを特徴とする無線受信システム。
【請求項2】
前記データ圧縮手段は、
前記アナログ/デジタル変換手段から出力される前記デジタルデータに対して、前記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上で間引き処理して前記圧縮データを出力する複数のデジタル・ダウン・コンバータから構成され、
前記データ保持手段は、
前記各保持データを前記各デジタル・ダウン・コンバータ毎に保持する構成とされていることを特徴とする請求項1記載の無線受信システム。
【請求項3】
前記復調手段は、
前記データ保持手段に保持されている前記各保持データを前記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に復調する構成とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の無線受信システム。
【請求項4】
前記伸長手段は、前記復調手段で復調された前記保持データを、前記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に伸長して元の時間軸上に戻すと共に、デジタルからアナログに変換してアナログ出力信号を出力する構成とされ、
該伸長手段から出力される前記アナログ出力信号に基づいて、所定のデータ出力を行うデータ出力手段を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の無線受信システム。
【請求項5】
前記伸長手段で元の時間軸上に戻されたデータを記録するための記録手段が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の無線受信システム。
【請求項6】
無線受信システムに用いられる信号処理方法であって、
受信手段が、複数の狭帯域周波数範囲が含まれている広帯域周波数範囲で無線信号を受信してアナログの受信信号を出力する受信処理と、
アナログ/デジタル変換手段が、前記受信手段から出力される前記受信信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換処理と、
データ圧縮手段が、前記アナログ/デジタル変換手段から出力される前記デジタルデータに対して、前記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上でデータ圧縮して単位時間毎の圧縮データとして出力するデータ圧縮処理と、
データ保持手段が、前記データ圧縮手段から出力される前記圧縮データを前記各狭帯域周波数範囲毎に保持データとして保持するデータ保持処理と、
復調手段が、前記データ保持手段に保持されている前記保持データを前記各狭帯域周波数範囲毎に復調して復調データとして出力する復調処理と、
伸長手段が、前記復調手段で復調された前記復調データを前記各狭帯域周波数範囲毎に順次伸長して元の時間軸上に戻す伸長処理とを行うことを特徴とする信号処理方法。
【請求項7】
前記データ圧縮処理では、
複数のデジタル・ダウン・コンバータが、前記アナログ/デジタル変換手段から出力される前記デジタルデータに対して、前記各狭帯域周波数範囲毎に時間軸上で間引き処理して前記圧縮データを出力し、
前記データ保持処理では、
前記データ保持手段が、前記各保持データを前記各デジタル・ダウン・コンバータ毎に保持することを特徴とする請求項6記載の信号処理方法。
【請求項8】
前記復調処理では、
前記復調手段が、前記データ保持手段に保持されている前記各保持データを前記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に復調することを特徴とする請求項6又は7記載の信号処理方法。
【請求項9】
前記伸長処理では、前記伸長手段が、前記復調手段で復調された前記保持データを、前記各狭帯域周波数範囲毎に時系列的に伸長して元の時間軸上に戻すと共に、デジタルからアナログに変換してアナログ出力信号を出力し、
データ出力手段が、前記伸長手段から出力される前記アナログ出力信号に基づいて、所定のデータ出力を行うことを特徴とする請求項6、7又は8記載の信号処理方法。
【請求項10】
記録手段が、前記伸長手段で元の時間軸上に戻されたデータを記録することを特徴とする請求項6、7、8又は9記載の信号処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−51514(P2013−51514A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187679(P2011−187679)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】