説明

無線送信装置及び無線受信装置

【課題】本発明は、ユニークワードの検出及び無線フレームの同期を、高精度及び短時間で実現する無線受信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、無線フレームごとに、定値信号、交番信号及びデータ信号をそれぞれ変調して生成された無変調信号、交番変調信号及びデータ変調信号をそれぞれ復調して、無変調信号、交番変調信号及びデータ変調信号に対応した復調信号を生成する復調信号生成部22と、無線フレームごとに、無変調信号及び交番変調信号の検出タイミングの情報を生成する無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部24と、無線フレームごとに、無変調信号及び交番変調信号の検出タイミングの情報に基づいて、該当する無線フレームの復調信号から、ユニークワード領域を除くデータ領域に対応する受信データ信号を出力する硬判定部23と、を備えることを特徴とする無線受信装置2である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線フレーム同期を高精度及び短時間で実現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
1対1通信または1対多通信を行う無線通信システムでは、制御情報及び伝送データなどを挿入する領域を周期的に設定するため、無線フレームフォーマットを定義することが一般的である。そのため、無線送信装置では無線フレームを構成し、無線受信装置では無線フレーム周期を検出する必要があり、無線通信システムでは無線フレーム同期を具備する。無線フレーム同期の方法の一つとして、特許文献1では、無線送信装置では送信信号の一部に既知のユニークワードを挿入し、無線受信装置では受信信号の一部から既知のユニークワードを検出する。
【0003】
また、無線通信システムに適用する無線通信方式を、周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)方式とした場合、送受信する変調信号は連続信号となる。受信した連続信号からユニークワードを検出する方法の一つとして、特許文献1では、M系列(最大長系列:Maximal Length Sequence)などの擬似ランダム系列などの自己相関性の高い系列を、ユニークワードとして用いる。無線送信装置では、この系列をユニークワードとして送信し、無線受信装置では、受信したユニークワードと既知のユニークワードとの相関を求める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−254888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、制御情報及び伝送データなどを挿入する領域に、ユニークワードに類似する信号パターンが発生することがある。また、無線受信方式を準同期検波方式とした場合に、周波数オフセット及びクロック位相誤差などの要因により、受信したユニークワードと既知のユニークワードとの相関が小さくなることがある。よって、ユニークワードを検出し無線フレームを同期させる精度及び時間に課題があった。
【0006】
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、ユニークワードの検出及び無線フレームの同期を、高精度及び短時間で実現する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、送信側において、定値信号を変調して生成した無変調信号、及び交番信号を変調して生成した交番変調信号を、送信側及び受信側で既知のユニークワードとして無線フレームに挿入する。そして、受信側において、無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成し、この無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報に基づいて、制御情報及び伝送データなどを含むデータ変調信号を該当する無線フレームから抽出する。
【0008】
具体的には、本発明は、無線フレームごとに、定値信号、交番信号及びデータ信号を生成する信号生成部と、前記無線フレームごとに、前記定値信号、前記交番信号及び前記データ信号をそれぞれ変調して、無変調信号、交番変調信号及びデータ変調信号を生成する変調信号生成部と、を備えることを特徴とする無線送信装置である。
【0009】
この構成によれば、ユニークワードの検出及び無線フレームの同期を、高精度及び短時間で実現する無線送信装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明は、無線フレームごとに、定値信号、交番信号及びデータ信号をそれぞれ変調して生成された無変調信号、交番変調信号及びデータ変調信号をそれぞれ復調して、前記無変調信号、前記交番変調信号及び前記データ変調信号に対応した復調信号を生成する復調信号生成部と、前記無線フレームごとに、前記無変調信号及び前記交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成する無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部と、前記無線フレームごとに、前記無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部が生成した前記無変調信号及び前記交番変調信号を検出した検出タイミングの情報に基づいて、前記復調信号生成部が生成した前記無変調信号、前記交番変調信号及び前記データ変調信号に対応した復調信号から、前記データ変調信号に対応した復調信号を検出するデータ信号検出部と、を備えることを特徴とする無線受信装置である。
【0011】
この構成によれば、ユニークワードの検出及び無線フレームの同期を、高精度及び短時間で実現する無線受信装置を提供することができる。
【0012】
また、本発明は、前記無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部は、前記無線フレームごとに、前記無変調信号が有する周波数成分を透過させ、前記交番変調信号が有する周波数成分を減衰させる低域通過フィルタと、前記無線フレームごとに、前記低域通過フィルタにおいて透過させた周波数成分を有する信号の電力の時間変化を算出する信号電力算出部と、を備え、前記信号電力算出部において算出した前記信号の電力の時間変化に基づいて、前記無線フレームごとに、前記無変調信号及び前記交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成することを特徴とする無線受信装置である。
【0013】
この構成によれば、無変調信号及び交番変調信号の周波数特性に基づいて、無変調信号を低域通過フィルタで透過させ、交番変調信号を低域通過フィルタで減衰させる。すると、低域通過フィルタ透過後において、無変調信号の部分では信号電力が高くなり、交番変調信号の部分では信号電力が低くなる。そこで、低域通過フィルタ透過後において、信号電力の波形を測定することにより、無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、ユニークワードの検出及び無線フレームの同期を、高精度及び短時間で実現する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】無線送信装置の構成例を示す図である。
【図2】無線送信装置の本発明の構成を示す図である。
【図3】無線フレームの構成を示す図である。
【図4】無線受信装置の構成例を示す図である。
【図5】無線受信装置の本発明の構成を示す図である。
【図6】無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部の構成を示す図である。
【図7】低域通過フィルタ透過前の変調信号のスペクトルの概略を示す図である。
【図8】低域通過フィルタ透過後の変調信号の電力の時間変化の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。
【0017】
無線送信装置の構成例を図1に示す。無線送信装置1は、一般的には、変調信号生成部12、帯域制限フィルタ13、発振器14、アップコンバータ15、高出力アンプ16及びアンテナ17から構成される。無線送信装置の本発明の構成を図2に示す。無線送信装置1は、本発明では、ユニークワード生成部11、変調信号生成部12、帯域制限フィルタ13、発振器14、アップコンバータ15、高出力アンプ16及びアンテナ17から構成される。図1及び図2に示した無線送信装置の構成において、帯域制限フィルタ13、発振器14、アップコンバータ15、高出力アンプ16及びアンテナ17は、共通する構成要素である。
【0018】
ユニークワード生成部11は、無線フレームごとに、定値信号、交番信号及び擬似ランダム信号などを生成する。変調信号生成部12は、無線フレームごとに、定値信号、交番信号及び擬似ランダム信号などをそれぞれ変調して、無変調信号、交番変調信号及び擬似ランダム変調信号などを生成する。また、制御情報及び伝送データなどを含む送信データを、あらかじめ決められた規則で変調シンボルに変換し信号点に配置することで、データ変調信号を生成する。さらに、無線フレームの構成に従って、無変調信号、交番変調信号及び擬似ランダム変調信号などをデータ変調信号に挿入する。帯域制限フィルタ13は、他の周波数帯域との混信を防止するために、送信する変調信号の周波数帯域を制限して、送信変調信号を送信する。
【0019】
無線フレームの構成を図3に示す。無線フレーム3は、ユニークワード領域31及びデータ領域32から構成される。ユニークワード領域31は、無変調信号311、交番変調信号312及び擬似ランダム変調信号313から構成される。無変調信号311及び交番変調信号312は、擬似ランダム変調信号313より先に伝搬される。無変調信号311及び交番変調信号312は、領域の個数を問わず、順序も問わない。
【0020】
無線受信装置の構成例を図4に示す。無線受信装置2は、一般的には、アンテナ27、低雑音アンプ28、ダウンコンバータ29、発振器30、帯域制限フィルタ21、復調信号生成部22及び硬判定部23から構成される。無線受信装置の本発明の構成を図5に示す。無線受信装置2は、本発明では、アンテナ27、低雑音アンプ28、ダウンコンバータ29、発振器30、帯域制限フィルタ21、復調信号生成部22、硬判定部23、無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部24、擬似ランダム変調信号検出タイミング生成部25及び擬似ランダム変調信号検出部26から構成される。図4及び図5に示した無線受信装置の構成において、アンテナ27、低雑音アンプ28、ダウンコンバータ29、発振器30及び帯域制限フィルタ21は、共通する構成要素である。
【0021】
帯域制限フィルタ21は、受信した変調信号の周波数帯域を制限して、他の周波数帯域からの干渉や雑音の混入を防止する。復調信号生成部22は、無線フレームごとに、定値信号、交番信号、擬似ランダム信号及びデータ信号をそれぞれ変調して生成された無変調信号、交番変調信号、擬似ランダム変調信号及びデータ変調信号をそれぞれ復調して、無変調信号、交番変調信号及びデータ変調信号に対応した復調信号を生成する。硬判定部23は、復調信号生成部22から出力される復調信号の信号点を判定することで変調シンボルを得た後、送信側と同様のあらかじめ決められた信号点配置規則で変調シンボルから受信データ信号を生成して出力する。このとき、後述する擬似ランダム変調信号検出部26から出力されるユニークワード領域のタイミングの情報に従って、該当する無線フレームの復調信号から、ユニークワード領域を除くデータ領域に対応する受信データ信号を生成して出力する。
【0022】
無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部24は、無線フレームごとに、無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成する。擬似ランダム変調信号検出タイミング生成部25は、無線フレームごとに、無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部24が生成した無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報に基づいて、擬似ランダム変調信号が検出されるべき検出タイミングの情報を生成する。擬似ランダム変調信号検出部26は、無線フレームごとに、擬似ランダム変調信号検出タイミング生成部25が生成した擬似ランダム変調信号が検出されるべき検出タイミングの情報に基づいて、復調信号生成部22が生成した無変調信号、交番変調信号、擬似ランダム変調信号及びデータ変調信号から、擬似ランダム変調信号を検出する。
【0023】
このように、帯域制限フィルタ21及び復調信号生成部22の処理ラインにおいて、変調信号の復調を実行し、無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部24及び擬似ランダム変調信号検出タイミング生成部25の処理ラインにおいて、擬似ランダム変調信号が検出されるべき検出タイミングの情報を生成し、これらの処理ラインが並列されている。よって、ユニークワードの検出及び無線フレームの同期を高精度及び短時間で実現でき、処理のやり直しに伴う電力消費を削減できる。
【0024】
無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部の構成を図6に示す。無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部24は、低域通過フィルタ241、信号電力算出部242、全体平均算出部243、移動平均算出部244、閾値算出部245及び信号判定部246から構成される。低域通過フィルタ241は、無線フレームごとに、無変調信号が有する周波数成分を透過させ、交番変調信号が有する周波数成分を減衰させる。
【0025】
低域通過フィルタ透過前の変調信号のスペクトルの概略を図7に示す。図7の上側は、変調信号の周波数に対して、低域通過フィルタ透過前の変調信号の信号強度を示す。図7の下側は、変調信号の周波数に対して、低域通過フィルタ241の透過係数を示す。キャリア周波数をfとし、無線シンボルクロック周波数をfとする。
【0026】
周波数fにおいて、無変調信号のスペクトルが位置している。周波数f+f/2及び周波数f−f/2において、交番変調信号のスペクトルが位置している。周波数fを中心とし、周波数f−f/2から周波数f+f/2まで、擬似ランダム変調信号及びデータ変調信号のスペクトルが位置している。
【0027】
低域通過フィルタ241の中心周波数は、周波数fである(図5に示した無線受信装置2に入力される受信変調信号がベースバンド信号である場合はf=0となる)。低域通過フィルタ241のカットオフ周波数は、周波数f−f/2より高い周波数及び周波数f+f/2より低い周波数である。低域通過フィルタ241のカットオフ周波数は、準同期検波方式における最大周波数オフセットをfoffとすると、周波数f−foff及び周波数f+foffであることが好ましい。
【0028】
このように、低域通過フィルタ241は、無線フレームごとに、受信変調信号のうち、無変調信号が有する周波数成分を透過させ、交番変調信号が有する周波数成分を減衰させ、擬似ランダム変調信号及びデータ変調信号の減衰率を、無変調信号の減衰率及び交番変調信号の減衰率のほぼ中間程度の減衰率とする。
【0029】
信号電力算出部242、全体平均算出部243及び移動平均算出部244は、無線フレームごとに、低域通過フィルタ241が透過させた周波数成分を有する信号の電力の時間変化を算出する。信号電力算出部242は、低域通過フィルタ241が透過させた周波数成分を有する信号の電力を算出する。全体平均算出部243は、長期間での信号電力の平均値を算出する。現時点で処理している無線フレームにおける信号電力の平均値を算出するときに、現時点で処理している無線フレームにおける信号電力に加えて、現時点で処理している無線フレーム以前の無線フレームにおける信号電力を含めて、信号電力の平均値を算出しても良い。移動平均算出部244は、短期間での信号電力の平均値を算出する。
【0030】
低域通過フィルタ透過後の変調信号の電力の時間変化の概略を図8に示す。実線は、移動平均算出部244が算出した、短時間での信号電力の平均値を示す。実線のうち時間にほぼ依存しない部分は、全体平均算出部243が算出した、長時間での信号電力の平均値とほぼ等価となる。
【0031】
低域通過フィルタ透過後の無変調信号の信号電力は、長時間での信号電力の平均値より高い。低域通過フィルタ透過後の交番変調信号の信号電力は、長時間での信号電力の平均値より低い。低域通過フィルタ透過後の擬似ランダム変調信号及びデータ変調信号の信号電力は、長時間での信号電力の平均値とほぼ同じ程度である。ここで、このような低域通過フィルタ透過後の変調信号の電力の時間変化を得るため、移動平均の算出対象期間は、無変調信号の継続期間及び交番変調信号の継続期間のうちいずれか短い期間より短い期間とする。さらに、雑音を平滑化するため、移動平均の算出対象期間は、無線シンボル期間より長い期間であることが好ましい。
【0032】
無変調信号311及び交番変調信号312について、1つの無線フレーム中における領域の個数を問わないときには、それに応じて図8の実線の山及び谷の個数が変化する。無変調信号311及び交番変調信号312について、1つの無線フレーム中における順序を問わないときには、それに応じて図8の実線の山及び谷の順序が変化する。
【0033】
閾値算出部245は、長時間での信号電力の平均値より高い値を、低域通過フィルタ透過後の無変調信号の信号電力を検出するための閾値として算出し、長時間での信号電力の平均値より低い値を、低域通過フィルタ透過後の交番変調信号の信号電力を検出するための閾値として算出する。閾値算出部245は、これらの閾値及び長時間での信号電力の平均値の差分の情報を、予め設定していてもよく、受信強度に応じて算出してもよい。
【0034】
信号判定部246は、信号電力算出部242、全体平均算出部243及び移動平均算出部244が算出した前記信号の電力の時間変化に基づいて、無線フレームごとに、無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成する。信号判定部246は、短時間での信号電力の平均値が、大きい方の閾値より高いことを検出したときに、無変調信号を検出したと判定し、短時間での信号電力の平均値が、小さい方の閾値より低いことを検出したときに、交番変調信号を検出したと判定する。
【0035】
このように、無変調信号及び交番変調信号の周波数特性に基づいて、無変調信号を低域通過フィルタ241で透過させ、交番変調信号を低域通過フィルタ241で減衰させる。すると、低域通過フィルタ透過後において、無変調信号の部分では信号電力が高くなり、交番変調信号の部分では信号電力が低くなる。そこで、低域通過フィルタ透過後において、信号電力の波形を測定することにより、無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成することができる。
【0036】
以上の実施形態では、ユニークワード領域31は、擬似ランダム変調信号313を含んでいる。そして、無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報に基づいて、擬似ランダム変調信号が検出されるべき検出タイミングの情報を生成する。さらに、擬似ランダム変調信号が検出されるべき検出タイミングの情報に基づいて、擬似ランダム変調信号を検出し、擬似ランダム変調信号の後のデータ変調信号の位置を検出している。
【0037】
以下の実施形態では、ユニークワード領域31は、擬似ランダム変調信号313を含んでいなくてもよい。そして、無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報に基づいて、無変調信号及び交番変調信号の後のデータ変調信号の位置を検出してもよい。
【0038】
無線受信装置2は、擬似ランダム変調信号検出タイミング生成部25及び擬似ランダム変調信号検出部26に代えて、データ変調信号検出タイミング生成部を備えればよい。データ変調信号検出タイミング生成部は、無線フレームごとに、無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部24が生成した無変調信号及び交番変調信号を検出した検出タイミングの情報に基づいて、データ変調信号が検出されるべき検出タイミングの情報を生成すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係る無線送信装置及び無線受信装置は、無線フレームを構成し、無線フレームを同期させる無線通信システムにおいて、広範に適用することができる。
【符号の説明】
【0040】
1:無線送信装置
2:無線受信装置
3:無線フレーム
11:ユニークワード生成部
12:変調信号生成部
13:帯域制限フィルタ
14:発振器
15:アップコンバータ
16:高出力アンプ
17:アンテナ
21:帯域制限フィルタ
22:復調信号生成部
23:硬判定部
24:無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部
25:擬似ランダム変調信号検出タイミング生成部
26:擬似ランダム変調信号検出部
27:アンテナ
28:低雑音アンプ
29:ダウンコンバータ
30:発振器
31:ユニークワード領域
32:データ領域
241:低域通過フィルタ
242:信号電力算出部
243:全体平均算出部
244:移動平均算出部
245:閾値算出部
246:信号判定部
311:無変調信号
312:交番変調信号
313:擬似ランダム変調信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線フレームごとに、定値信号、交番信号及びデータ信号を生成する信号生成部と、
前記無線フレームごとに、前記定値信号、前記交番信号及び前記データ信号をそれぞれ変調して、無変調信号、交番変調信号及びデータ変調信号を生成する変調信号生成部と、
を備えることを特徴とする無線送信装置。
【請求項2】
無線フレームごとに、定値信号、交番信号及びデータ信号をそれぞれ変調して生成された無変調信号、交番変調信号及びデータ変調信号をそれぞれ復調して、前記無変調信号、前記交番変調信号及び前記データ変調信号に対応した復調信号を生成する復調信号生成部と、
前記無線フレームごとに、前記無変調信号及び前記交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成する無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部と、
前記無線フレームごとに、前記無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部が生成した前記無変調信号及び前記交番変調信号を検出した検出タイミングの情報に基づいて、前記復調信号生成部が生成した前記無変調信号、前記交番変調信号及び前記データ変調信号に対応した復調信号から、前記データ変調信号に対応した復調信号を検出するデータ信号検出部と、
を備えることを特徴とする無線受信装置。
【請求項3】
前記無変調信号・交番変調信号検出タイミング生成部は、
前記無線フレームごとに、前記無変調信号が有する周波数成分を透過させ、前記交番変調信号が有する周波数成分を減衰させる低域通過フィルタと、
前記無線フレームごとに、前記低域通過フィルタにおいて透過させた周波数成分を有する信号の電力の時間変化を算出する信号電力算出部と、を備え、
前記信号電力算出部において算出した前記信号の電力の時間変化に基づいて、前記無線フレームごとに、前記無変調信号及び前記交番変調信号を検出した検出タイミングの情報を生成することを特徴とする、請求項2に記載の無線受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−227895(P2012−227895A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−96488(P2011−96488)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成22年度、総務省、電波資源拡大のための研究開発における委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000004330)日本無線株式会社 (1,186)
【Fターム(参考)】