無線通信システムでの伝送方法、基地局、端末、コンピュータプログラム、及び制御情報
【課題】双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法である。
【解決手段】基地局と、少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で上記少なくとも1つの補助シンボルを転送する。基地局は、端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとももう1つの群とを形成し、端末の第1の群は、少なくとも、上記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、少なくとも1つの端末の他の群は、時間遅延中に上記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含み、無線通信ネットワークの多重化資源を、第1の群に含まれる端末の少なくとも一部に割り振り、第1の群に含まれる端末に割り振られたすべての多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して、他の群に含まれる1つの端末に割り振る。
【解決手段】基地局と、少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で上記少なくとも1つの補助シンボルを転送する。基地局は、端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとももう1つの群とを形成し、端末の第1の群は、少なくとも、上記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、少なくとも1つの端末の他の群は、時間遅延中に上記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含み、無線通信ネットワークの多重化資源を、第1の群に含まれる端末の少なくとも一部に割り振り、第1の群に含まれる端末に割り振られたすべての多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して、他の群に含まれる1つの端末に割り振る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には通信システムに関し、特に、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法及び伝送装置に関する。
【0002】
無線通信システムには、移動端末が長い距離を時に機敏に移動できる移動通信システムだけでなく、端末が固定されるか、又は、接続される基地局に対して短い距離を、多くの場合は非常にゆっくりと移動することしかできない通信システムも含まれることに留意されたい。
【0003】
図1は、複数の基地局によりサービス提供される無線セルラ通信システムを図示する。図1では、1つのみの基地局BTSが示されているが、基地局BTSは、少なくとも1つの端末、ここでは無線通信チャネルCH1〜CH3のそれぞれを介して3つの端末TE1、TE2、及びTE3と通信することを目的とする。
【0004】
図1では、端末TE1は基地局BTSから距離d1にあり、端末TE2は基地局BTSから距離d2にあり、端末TE3は基地局BTSから距離d3にある。基地局BTSのカバーエリアは一般的にセル15と呼ばれ、当該セルの境界は基地局から最大と考えられる距離にある。
【0005】
各チャネルChi(i=1〜3)は、端末TEiから基地局BTSへ情報を搬送するためのアップリンクチャネルUL、及び、基地局BTSから端末TEiへ情報を搬送するためのダウンリンクチャネルDLiをサポートすることを目的としている。上記情報は、アップリンクチャネルULi若しくはダウンリンクチャネルDLiのいずれかに割り当てられるタイムスロット又はサブフレームに分割されたフレーム内に含まれる。
【0006】
フレームは、たとえば、図4に示すタイプを有する。すなわち、HD/OFDMタイプ(半二重(Half Duplex)/直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex)/OFDMの略語)であるTDD/OFDM(時分割複信/OFDM)又はFDD/OFDM(周波数分割複信)のいずれかを有する。図4に見ることができるように、このフレームは、整数L個のタイムスロット又はサブフレームTS1〜TSLに再分割される。これらのタイムスロット又はサブフレームは、ダウンリンクチャネルDL又はアップリンクチャネルULのいずれかに割り当てることができる。さらに、各サブフレームTSj(j=1〜L)は、k個の直交変調周波数f1〜fkによってそれぞれ搬送されるqj個のシンボルs1〜sqjをサポートする(ここでは、サブフレームTSjについて、qj=4である)。これらのシンボルは、OFDMシンボルと呼ばれる。
【0007】
サブフレームTSjのOFDMシンボルs1〜sqjのそれぞれは、一般に、シンボル間の干渉の抑制に努めるのに使用されるサイクリックプリフィックスを含むことに留意されたい。
【0008】
一般的な場合に、サブフレームあたりのシンボル数は、サブフレーム毎に変化し得ると理解しなければならない。
【0009】
図5に関して、基地局BTSによるダウンリンクチャネルDLを介するqj=4個のシンボルs1〜s4の、時刻teにおける送信を考察してみよう。これらのシンボルs1〜s4は、考慮対象のセル15の境界(基地局BTSから距離d1)にある端末TE1によって、te+RTD(d1)/2に等しい時刻に受信される。ここで、RTD(d1)は、基地局BTSから上記距離d1のその端末TE1へのラウンドトリップ遅延である。これらのシンボルは、この端末TE1によって処理され、この端末はその後また、アップリンクチャネルULを介してシンボルを送信する。端末TEiは、アップリンクチャネルULを介してシンボルを送信する前に、ハードウェアオペレーション及びソフトウェアオペレーションの継続時間を考慮するために、或る期間待たなければならない。この或る期間は、受信送信切り換え時間(Receive Transmit Switch time)又は単にスイッチング時間と呼ばれ、RTSと参照される。たとえば、この遅延RTSは、端末TEのハードウェア機器が受信モードと送信モードとを切り換えるのに必要な時間、及び、基地局BTSのハードウェア機器が送信モードと受信モードとを切り換えるのに必要な時間の最大値である。アップリンクチャネルULで送信されるシンボルは、te+RTD(d1)+RTS+DDLに等しい時刻trに基地局BTSで受信される。DDLは、qj個のシンボルの全継続時間である。このように、基地局BTSは、セル15の境界に位置する端末TEiによって送信されたシンボルの処理を行うために、それらのシンボルの受信を待たなければならないことが分かる。この待ち時間は、ガード期間(Guard Period)GP又はアイドル期間(idle period)と呼ばれ、少なくともラウンドトリップ遅延RTD(d1)に受信送信切り換え時間RTSを加えたものに等しくなければならない。
【0010】
1つの端末が本発明に関わる場合、その端末はTEiと呼ばれ、i=1、2、3、…、であり、iの最大値は基地局BTSのカバーエリア内に含まれる端末の最大数である。
【0011】
少なくとも2つの端末が本発明に関わる場合、端末TEと呼ばれる。
【0012】
ダウンリンクチャネルDLとアップリンクチャネルULとの間のガード期間GPを図4に見ることができる。
【0013】
基地局BTSは、各端末TEのタイミング遅延TD(d)を求める。基地局BTSはシンボルを端末TEに転送し、端末TEはこれに応答してシンボルを基地局BTSに転送することができる。これらのシンボルはたとえばパイロットシンボルである。
【0014】
タイミング遅延は以下の式を使用して計算される。
Td(d)=tr−te−DDL−RTD(d)=GP−RTD(d)
式中、dは各端末TEiと基地局BTSとの距離である。
【0015】
各タイミング遅延から、基地局BTSは、各端末のタイミング進み(Timing Advance)TA=GP−TD(d)を求め、タイミング進みを対応する端末TEiに転送する。
【0016】
各端末は、基地局BTSに接続される端末TEから送信されるシンボルが基地局BTSで等しい時刻trに受信されるように、アップリンクチャネルULを介してのシンボルの送信にそのタイミング進み値を適用する。
【0017】
上記通信システムにより対処される問題は、ガード期間GP中にいかなる種類の情報も基地局において送受信されないことに起因する資源の潜在的な喪失に関する。
【0018】
この問題を解消するために、本発明の発明者等は、欧州特許出願第05291972号明細書において、ダウンリンクチャネル又はアップリンクチャネルでの新しい情報伝送方式を提案した。
【0019】
この欧州特許出願第05921972号明細書では、基地局BTSは、ガード期間中に少なくとも1つの補助ダウンリンクシンボルを、当該少なくとも補助ダウンリンクシンボルを受信できる端末TEに送信し、且つ/又は、基地局BTSは、ガード期間中に少なくとも1つの補助アップリンクシンボルを、時間遅延中に上記少なくとも補助アップリンクシンボルを送信できる端末TEから受信する。
【0020】
このような技法について図6を参照してより詳細に説明する。
【0021】
図6では、nref個のシンボルs1〜s4が、teと参照される時刻に基地局BTSによりダウンリンクチャネルDLを介してサブフレームの基準部(nominal part)で転送される。
【0022】
サブフレームの基準部は、セルの境界にある端末TEに(換言すれば基地局BTSのセル内にある任意の端末に)送信できるqj個のシンボルの全継続時間である。
【0023】
サブフレームの基準部の最後のダウンリンクシンボルs4を送信した後、基地局BTSは、時刻trまで、ガード期間GPの間、接続された端末TEからのアップリンクシンボルの受信を待つ必要がある。ダウンリンクチャネルでのサブフレームの基準部の継続時間を、シンボルの基準数nref、たとえば4に対応するDrefと呼ぶ。
【0024】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームに補助ダウンリンクシンボルを含むように規定され、当該補助ダウンリンクシンボルは、各時間遅延中に補助ダウンリンクシンボルを受信して処理できる端末TEにのみ送信されることを目的とする。
【0025】
基地局BTSから距離dに配置された端末の時間遅延TD(d)が、ダウンリンクシンボルndl個分の継続時間に切り替え時間RTSを足した数とダウンリンクシンボルndl+1個分の継続時間に切り替え時間RTSを足した数との間に含まれる場合、基地局BTSは、その端末に対する情報をndl個の補助ダウンリンクシンボルに挿入することができる。この条件は以下のように数学的に記述することができる:
ndl・tsdl≦TD(d)−RTS<(ndl+1)tsdlならば最大でndl個の補助シンボルを挿入する。
ここでtsdlは1つのダウンリンクシンボルの継続時間である。
【0026】
端末TEiに対する情報をndl個の補助ダウンリンクシンボルに挿入する場合、基地局BTSは、端末TEiがこの1つ又は複数のndl個の補助シンボルをダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる他のシンボルと共に読み取って処理できるように、この挿入をその端末TEiに対して示す(シグナリングにより)。
【0027】
基地局BTSは、適用すべき時間遅延TD又はタイミング進みについて、接続されている各端末TEiに通知する。次に、各端末TEiは、上記式を使用することにより、時間遅延TDの値又はタイミング進みの値から、読み出して処理する必要のあるシンボル数を導き出す。
【0028】
したがって、基地局BTSから距離dにある端末TEiに基地局BTSが割り振ることができる補助ダウンリンクシンボルの数ndlは、以下のように求められる:
ndl=integer{(TD(d)−RTS)/tsdl}
=integer{(GP−RTD(d)−RTS)/tsdl}
最大数Ndlmax個の補助シンボルが、基地局BTSから距離0にあると共にラウンドトリップ遅延RTDが0である端末TEiに与えられる:
Ndlmax=integer{(GP−RTS)/tsdl}
上記式と同様の式が補助アップリンクチャネルにも使用される。
【0029】
例として、図6に示す場合では、数Ndlmaxは2であり、ここで、送信されるダウンリンクシンボルの総数は、サブフレームの基準部Drefの4個のダウンリンクシンボルs1〜s4並びにガード期間GPと通常みなされる期間中に送信される2個の補助ダウンリンクシンボルs5及びs6に等しい。セル15の境界にある端末TE1の時間遅延TD(d1)の値は、時間遅延の定義により切り替え時間RTSに等しい。サブフレームの基準部Drefの4個のダウンリンクシンボルs1〜s4のみが、基地局BTSにより上記端末TE1に割り振られる。端末TE1は、これらの4個のダウンリンクシンボルs1〜s4のみを読み出して処理するだけであり、2個の補助シンボルs5及びs6は、存在する場合でも無視される(すなわち処理されない)。
【0030】
端末TE2の時間遅延TD(d2)の値は、2個のダウンリンクシンボルの継続時間に切り替え時間を足した時間よりも小さいが、1個のダウンリンクシンボルの継続時間に切り替え時間RTSを足した時間に等しい。したがって、基地局BTSは、最大で1個の補助ダウンリンクシンボル(ここでは、サブフレームの基準部Drefの最後のダウンリンクシンボルs4に後続するダウンリンクシンボルs5)内で情報を上記端末TE2に送信することができ、この補助ダウンリンクシンボルは当該端末TE2により読み取られて処理される。シンボルs6は、存在する場合でも上記端末TE2に無視される(すなわち処理されない)。この場合、その端末TE2に対する情報を含むことができるダウンリンクシンボルの総数は5である(サブフレームの基準部Drefの4個s1〜s4と1個の補助シンボルs5とを足した数)。
【0031】
図6の例によれば、端末TE3の時間遅延TD(d3)の値は、2個のダウンリンクシンボルの継続時間に切り替え時間RTSを足した時間に等しい。したがって、基地局BTSは、最大で2個の補助ダウンリンクシンボルs5及びs6内で情報をその端末TE3に送信することができ、これらの補助ダウンリンクシンボルは当該端末TE3により読み取られて処理される。その端末TE3に対する情報を含むことができるダウンリンクシンボルの総数は6である(サブフレームの基準部Drefの4個s1〜s4と2個の補助ダウンリンクシンボルs5及びs6とを足した数)。
【0032】
基地局BTSは、端末TE2の距離d2と端末TE3の距離d3との間に含まれる基地局から距離dにあるいずれの端末TEiにも、最大で5個のダウンリンクシンボル内で情報を送信することができ、端末TEiはこれを読み出して処理することができる。同じように、基地局BTSは、端末TE3の距離d3よりも短い距離dにあるいずれの端末にも、最大で6個のダウンリンクシンボル内で情報を送信することができ、端末はこれを読み出して処理することができる。常に同じように、基地局BTSは、端末TE2の距離d2よりも長い距離dにあるいずれの端末にも、最大で4個のシンボル内で情報を送信することができ、端末はこれを読み出して処理することができる。
【0033】
ダウンリンクシンボルs5は、基地局BTSからd2未満の距離にある端末TEに対する情報のみを含むことができるのに対して、ダウンリンクシンボルs6は、基地局BTSからd3未満の距離にある端末TEに対する情報のみを含むことに留意されたい。
【0034】
端末TEiは、基地局BTSに接続したとき、適用する必要がある時間遅延TDについての情報をまだ受信していない。それが行われない限り、この端末TEiに割り振られるシンボル数は基準数nrefに等しい。すなわち、この端末TEiに割り振られるシンボル数はサブフレームの基準部Drefに含まれるシンボル数に等しい。さらに、端末TEiは、基準数nrefに等しい数のシンボルを受信した後、予め規定される時間遅延で、たとえばガード期間GP又はRTSに等しい時間遅延でアップリンクにて送信することができる。
【0035】
欧州特許出願第05291972号では、基地局は、サブフレームの基準部Drefのシンボルに使用する変調方式、符号化方式、及び/又は多重化方式と異なる方式を補助シンボルに使用する場合には、その補助シンボルを受信できる端末TEに、その端末TEが上記補助シンボルを検出し、復号化し、且つ/又は復調(de-multiplex)するための特定の制御情報を送信する。
【0036】
このような制御情報の転送は、無線通信システムの資源を消費する。
【0037】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1233566号明細書(カラム5、52行目〜55行目、段落[0047]、[0048]、図1、図5、図7)
【特許文献2】国際公開第99/11004号パンフレット(12頁、10行目〜28行目、図2C)
【特許文献3】米国特許第6810023号明細書(要約書)
【0038】
そのために、本発明は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記方法は、前記基地局により実行される複数のステップとして、前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求めるステップであって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求めるステップと、前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で、前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにするステップとを含む、伝送方法において、前記伝送方法は、端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成するステップであって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の前記他の群は、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成するステップと、前記無線通信ネットワークの前記多重化資源を、1つのサブフレームに対して、前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振るステップと、前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振るステップと、割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を前記端末に転送するステップとをさらに含むことを特徴とする、伝送方法に関する。
【0039】
本発明はまた、通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする、無線通信システムの基地局であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記基地局は、前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求める手段であって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求める手段と、前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにする手段とを備える、基地局において、前記基地局は、端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成する手段であって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の他の群は、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成する手段と、前記無線通信ネットワークの多重化資源を前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振る手段と、前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振る手段と、前記端末に割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を転送する手段とをさらに備えることを特徴とする、基地局に関する。
【0040】
第1の群に含まれる端末に割り振られたすべての多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して他の群に含まれる1つの端末に割り振ることにより、基地局が転送する必要がある制御情報が少数になる。
【0041】
したがって、このような制御情報の転送により、無線通信システムの資源が消費されない。
【0042】
さらに、無線通信システムの資源が効率的に使用される。
【0043】
特定の特徴によれば、無線通信ネットワークの多重化資源は、周波数チャンク、及び/又は符号、及び/又は基地局のカバーエリア内の複数のエリアである。
【0044】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する第1の制御情報が各端末に転送され、制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成する。
【0045】
特定の特徴によれば、基地局は、各端末が受信又は送信できる補助シンボル数を決定する。
【0046】
特定の特徴によれば、第1の群はすべての端末を含み、少なくとも1つの他の群は、最大数の補助シンボルを受信又は送信できる端末を含む第2の群である。
【0047】
したがって、他の群に属する端末の判断の実現が容易である。
【0048】
特定の特徴によれば、他の群に含まれる1つの端末に割り振られた多重化資源は、最大数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0049】
したがって、補助シンボルに対する多重化資源の割り振りの指示により、無線通信システムの資源が消費されない。
【0050】
特定の特徴によれば、第2の制御情報が転送され、第2の制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて少なくとも1つの第1の補助シンボルを形成する。
【0051】
したがって、他の端末は、割り振られた多重化資源を可能な限り素早く認識することができる。第2の制御情報がデータと多重化されて少なくとも1つの、例として第1の補助シンボルを形成する場合、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルは、少なくとも1つの補助シンボルを処理する必要のない端末に関連するデータのみを含む。
【0052】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、第1の群に含まれる端末に割り振られた多重化資源のすべてが補助シンボルのすべてに対して端末に割り振られるか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0053】
したがって、補助シンボルに対する多重化資源の割り振り指示により、無線通信システムの資源が消費されない。
【0054】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0055】
したがって、補助シンボルに対する多重化資源の割り振り指示により、無線通信システムの資源が消費されず、補助シンボル数の検出がよりロバストになる。
【0056】
特定の特徴によれば、第1の群はすべての端末を含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第3の群とである。
【0057】
したがって、補助シンボルの割り振りをいくつかの端末に対して行うことができる。
【0058】
特定の特徴によれば、第1の群は、時間遅延中に最大で第1の数の補助シンボルを受信できる端末の一部を含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第3の群とである。
【0059】
したがって、第2及び/又は第3の群に属する端末の判断の実現が容易である。
【0060】
特定の特徴によれば、第2の群に含まれる1つの端末に割り振られた多重化資源は、第1の数の補助シンボルに対して割り振られ、第3の群に含まれる別の端末に割り振られた多重化資源は、第2の数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0061】
したがって、割り振りの実現が容易である。
【0062】
特定の特徴によれば、第2の制御情報が転送され、第2の制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するとともに、制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0063】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含み、複数のフィールドは、少なくとも、第1の群に含まれる端末に割り振られるすべての多重化資源を、その端末が第1の数の補助シンボルに対して使用できるか否かを示す第1のフィールドと、第1の群に含まれる端末に割り振られるすべての多重化資源を、その端末が第2の数の補助シンボルに対して使用できるか否かを示す第2のフィールドとである。
【0064】
したがって、各補助シンボルの制御により他の補助シンボルの資源が消費されない。第2の制御情報の一部がデータと多重化されて、例として、第1の補助シンボルが形成される場合、ダウンリンクサブフレームの基準部又は例として第1の補助シンボルに含まれるシンボルは、他の補助シンボルを処理する必要のない端末に関連するデータのみを含む。
【0065】
さらに別の態様によれば、本発明は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、前記方法は、前記端末により実行される複数のステップとして、前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信するステップと、サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、サブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップと、サブフレームに対して他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、すべての前記多重化資源が前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップとを含むことを特徴とする、伝送方法に関する。
【0066】
さらに別の態様によれば、本発明は、通信チャネルを介して基地局と通信することを目的とする、無線通信システムの端末であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、前記各ダウンリンクサブフレームは、複数の端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、前記端末は、前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信する手段と、サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、前記多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段と、サブフレームで前記他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の、少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、すべての前記多重化資源が、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段とを備える、端末に関する。
【0067】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、第2の制御情報は、データと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成する。
【0068】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、すべての多重化資源が少なくとも1つの補助シンボルに対して端末に割り振られたか否かを示す1つのフィールドを含む。
【0069】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを含む。
【0070】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、第2の制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するとととに、制御情報の別の部分がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0071】
さらに別の態様によれば、本発明は、無線通信システムの基地局が少なくとも2つの端末に転送する制御情報であって、前記基地局は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とし、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記端末は、送信可能な他のシンボルが前記ダウンリンクサブフレームの前記基地局による送信終了から所定のガード期間だけ隔てられた時刻に前記基地局により受信されるような時間遅延で、前記アップリンクサブフレームを介して前記他のシンボルを送信可能であり、前記ガード期間は、前記端末が前記基地局から隔てられる距離に関わらず一定である制御情報において、前記制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、前記時間遅延中に受信且つ/又は転送される少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含むことを特徴とする、に関する。
【0072】
特定の特徴によれば、端末に割り振られる多重化資源は複数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0073】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成する。
【0074】
特定の特徴によれば、制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0075】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するととともに、制御情報の別の部分がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0076】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含む。複数のフィールドは、少なくとも、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての多重化資源が、第1の数の補助シンボルに対してその端末に割り振られているか否かを示す第1のフィールドと、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての多重化資源が、第2の数の補助シンボルに対してその端末に割り振られているか否かを示す第2のフィールドとである。
【0077】
制御情報に関する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関して上述した特徴及び利点と同じであるため、ここで繰り返さない。
【0078】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブル装置に直接ロード可能であり得るコンピュータプログラムであって、プログラマブル装置で実行されると、本発明による方法のステップを実施する命令又はコード部分を含むコンピュータプログラムに関する。
【0079】
コンピュータプログラムに関する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関して上述した特徴及び利点と同じであるため、ここで繰り返さない。
【0080】
本発明の特徴は、添付図面を参照して行われる実施形態例の以下の説明を読むことからより明確になろう。
【0081】
図1は、本発明が実施される無線通信システムの構造を表す図である。
【0082】
図1の通信システムでは、少なくとも1つ、好ましくは複数の端末TE1、TE2、及びTE3が、基地局BTSのカバーエリア15内に含まれる。基地局BTSは、少なくとも1つの端末TEi、ここでは無線通信チャネルCh1〜Ch3のそれぞれを介して3つの端末TE1、TE2、及びTE3と通信することを目的とする。
【0083】
本発明について、無線セルラネットワーク又はローカルエリアネットワークのような無線ネットワークにおいて説明するが、本発明は電力線網のような有線ネットワークに適用することも可能である。
【0084】
簡易化のために基地局BTSの1つのカバーエリア15のみを図1に示すが、実際には、特に無線ネットワークが無線セルラネットワークの場合、無線セルラ通信システムは複数の基地局及びセルで構成される。
【0085】
図1には、簡易化のために3つの端末TEのみを示すが、実際には、より多数の端末が基地局BTSのカバーエリア15内にある。
【0086】
基地局BTSは、ノード、ノードB、拡張ノードB、又はアクセスポイントとも呼ばれる。
【0087】
端末TE1〜TE3は、携帯電話、携帯情報端末、又はパーソナルコンピュータのような端末である。
【0088】
図6において開示したように、基地局BTSは補助ダウンリンクシンボルを含むように規定され、上記補助ダウンリンクシンボルは、各時間遅延中に補助ダウンリンクシンボルの受信及び処理を行える端末TEに対してのみ送信されることを目的とする。基地局BTSは補助アップリンクシンボルを含むようにも規定され、上記補助アップリンクシンボルは、各時間遅延中に補助アップリンクシンボルの処理及び送信を行える端末TEのみにより送信されることを目的とする。
【0089】
基地局BTSは、端末TEiに対する情報をndl個の補助シンボルに挿入することができる。この条件は以下のように数学的に記述することができる:
ndl・tsdl≦TD(d)−RTS<(ndl+1)tsdlならば最大でndl個の補助シンボルを挿入する。
【0090】
tsdlは1つのダウンリンクシンボルの継続時間である。
【0091】
図1及び図6の例によれば、数Ndlmaxは2であるが、例として、基地局BTSのカバーエリアにより、且つ/又はOFDMシンボルの継続時間により、より多数の補助シンボルを決定することもできる。
【0092】
上記式と同様の式が補助アップリンクチャネルにも使用される。
【0093】
例として、無線通信システムは、時分割複信方式(TDD)又は周波数分割複信方式(FDD)、より厳密には半二重FDD方式を使用する無線通信システムである。
【0094】
TDD方式では、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルで転送される信号は、同じ周波数帯域で、異なるサブフレーム(タイムスロットとも呼ばれる)で二重化される。
【0095】
半二重FDD方式では、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルで転送される信号は、異なる周波数帯域で、異なるサブフレーム(タイムスロットとも呼ばれる)で二重化される。
【0096】
基地局BTSがシンボルを端末TEiに転送する場合(i=1〜3)、データ、信号、又はメッセージはダウンリンクチャネルのダウンリンクサブフレームを通じて転送される。
【0097】
端末TEiがシンボルを基地局BTSに転送する場合(i=1〜3)、信号又はデータはアップリンクチャネルのアップリンクサブフレームを通じて転送される。
【0098】
本発明の第1の実現形態では、複数の端末TEの情報を多重化するために、周波数分割多元アクセス技法が無線通信システムにおいて使用される。
【0099】
本発明の第2の実現形態では、複数の端末TEの情報を多重化するために、符合分割多元アクセス技法が無線通信システムにおいて使用される。
【0100】
本発明の第3の実現形態では、複数の端末TEの情報を多重化するために、空間分割多元アクセス技法が無線通信システムにおいて使用される。図1においてビーム1、ビーム2、ビーム3、及びビーム4と記されているビームが、基地局BTSのカバーエリア15の空間分割の一部を表す。
【0101】
第1、及び/又は第2、及び/又は第3の実現形態で使用される技法は組み合わせることも可能なことに留意する必要がある。
【0102】
好ましくは、端末TEiがシンボルを転送する場合、端末TEiは割り振られた多重化資源にデータを多重化し、割り振られていない多重化資源にはヌル値を設定する。
【0103】
基地局BTSはシンボルを受信する。受信された各シンボルは、端末TEの少なくとも一部により転送されたシンボルにより形成される。
【0104】
図2は、本発明による基地局の構造を表す図である。
【0105】
基地局BTSは、たとえば、バス201により共に接続される構成要素と図7において開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムにより制御されるプロセッサ200とに基づく構造を有する。
【0106】
ここで、基地局BTSは、一変形において、以下に開示するようなプロセッサ200により実行される動作と同じ動作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形で実施されることに留意する必要がある。
【0107】
バス201は、プロセッサ200を読み取り専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及びチャネルインタフェース205にリンクする。
【0108】
読み取り専用メモリROM202は図7に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、これは、基地局BTSに電源が投入されるとランダムアクセスメモリRAM203に転送される。
【0109】
RAMメモリ203は、変数の受け取りを目的とするレジスタと、図7に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0110】
チャネルインタフェース205は、各端末TEiによる少なくとも1つのパイロットシンボルの送信を要求する手段と、各端末TEiから少なくとも1つのパイロットシンボルを受信する手段とを備える。
【0111】
第1の群に属する端末TEの少なくとも一部に割り振られる多重化資源は、ダウンリンクサブフレームの基準部のダウンリンクシンボルの復調のために対応する端末TEiが使用する多重化資源であり、及び/又は、アップリンクサブフレームの基準部のアップリンクシンボルを多重化するために対応する端末TEiが使用する多重化資源である。
【0112】
その他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られる多重化資源は、補助ダウンリンクシンボルを多重化するために基地局BTSが使用する多重化資源であり、及び/又は、補助アップリンクシンボルを復調するために基地局BTSが使用する多重化資源である。
【0113】
チャネルインタフェース205は、第1の群に属する端末TEの少なくとも一部に転送されるダウンリンクサブフレームの各ダウンリンクシンボルを、対応する端末TEに割り振られた多重化資源に多重化する手段を備える。
【0114】
チャネルインタフェース205は、少なくとも1つの端末TEiに転送される少なくとも1つのダウンリンク補助シンボルを、他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られた多重化資源に多重化する手段を備える。少なくとも1つの補助シンボルは、第1の群に属する端末TEに割り振られた多重化資源に多重化される。
【0115】
チャネルインタフェース205は、他の群に属する少なくとも1つの端末TEiにより転送される少なくとも1つのアップリンク補助シンボルを、その端末TEiに割り振られた多重化資源から復調する手段を備える。
【0116】
補助シンボルはダウンリンクシンボル及び/又はアップリンクシンボルであってよい。
【0117】
本発明の第3の実現形態によれば、チャネルインタフェース205は、基地局BTSにより転送された信号を図1にビーム1〜ビーム4と記されているエリアのような異なるエリアに向ける手段を備える。より厳密には、基地局BTSがダウンリンクチャネルを通じて信号を所与のエリアに送信する場合、信号はN回複製され(N>1)、複製された信号は、ビーム形成を実行するために(すなわち、送信信号の空間方向を制御するために)重み付けされる。
【0118】
チャネルインタフェース205を通じて、プロセッサ200は、図13a〜図13fを参照して以下に開示する制御情報のような制御情報を転送する。
【0119】
図3は、本発明による端末の構造を表す図である。
【0120】
各端末TEi、例として端末TE1は、たとえば、バス301により共に接続される構成要素と図8において開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムにより制御されるプロセッサ300とに基づく構造を有する。
【0121】
ここで、端末TE1は、一変形において、以下に開示するようなプロセッサ300により実行される動作と同じ動作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形で実施されることに留意する必要がある。
【0122】
バス301は、プロセッサ300を読み取り専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及びチャネルインタフェース305にリンクする。
【0123】
読み取り専用メモリROM302は図8に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、これは、端末TE1に電源が投入されるとランダムアクセスメモリRAM303に転送される。
【0124】
RAMメモリ303は、変数の受け取りを目的とするレジスタと、図8に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0125】
チャネルインタフェース305は、基地局BTSから少なくとも1つのパイロットシンボル要求を受信する手段と、少なくとも1つのパイロットシンボルを基地局BTSに転送する手段とを備える。
【0126】
チャネルインタフェース305を通じて、プロセッサ300は、図13a〜図13fを参照して以下に開示する制御情報のような制御情報を受信する。
【0127】
チャネルインタフェース305は、端末TE1が第1の群に属する場合、基地局BTSにより割り振られる対応する多重化資源(いくつかある場合)上の、端末TE1により受信されるダウンリンクサブフレームの基準部Drefの各ダウンリンクシンボルを復調する手段を備える。
【0128】
チャネルインタフェース305は、端末TE1が第2の群に属する場合、端末TE1が受信する少なくとも1つの補助ダウンリンクシンボルを復調する手段を備える。
【0129】
チャネルインタフェース305は、端末TE1が他の群に属する場合、端末TE1により転送される少なくとも1つのアップリンク補助シンボルを多重化する手段を備える。
【0130】
図7は、本発明による基地局により実行されるアルゴリズムである。
【0131】
本アルゴリズムは、無線通信システムの少なくとも1つの基地局BTSにより実行される。より厳密には、本アルゴリズムは、基地局BTSのプロセッサ200により実行される。
【0132】
ステップS700において、プロセッサ200は、チャネルインタフェース205を通じて、各端末TEi(i=1〜3)に少なくとも1つのパイロットシンボルを転送するように命令する。
【0133】
次のステップS701において、プロセッサ200は、チャネルインタフェース205を通じて、各端末TEiにより転送された少なくとも1つのパイロットシンボルの受信を検出する。
【0134】
次のステップS702において、プロセッサ200は各端末TEiの時間遅延TD(d)を計算する。ここで、dは基地局BTSと端末TEiとの間の距離である。
【0135】
各タイミング遅延TD(d)は以下の式を使用して計算される:
Td(d)=tr−te−DDL−RTD(d)=GP−RTD(d)
式中、DDLは、転送するダウンリンクサブフレームの基準部の全継続時間である。
【0136】
同ステップで、プロセッサ200は、以下の式を使用して各端末TEiのタイミング進みを計算する:
TA(d)=GP−TD(d)
【0137】
次のステップS703において、プロセッサ200は、ステップS702において計算されたデータのうちの少なくとも1つを対応する各端末TEiに転送するように命令する。
【0138】
ステップS702において計算されたデータは、チャネルインタフェース205により次のダウンリンクサブフレームで転送される。この計算されたデータは他のデータと多重化されて、シンボルs1〜s4の形で転送される。
【0139】
次のステップS704において、プロセッサ200は、少なくとも端末TEの2つの群を形成する。
【0140】
そのために、プロセッサ200は、各端末TEi毎に、以下の式を使用して基地局BTSが端末TEiに割り振ることができる補助ダウンリンクシンボル数ndlTEiを求める。
ndlTEi=integer{(TD(d)−RTS)/tsdl}
=integer{(GP−RTD(d)−RTS)/tsdl}
式中、tsdlは1つのダウンリンクシンボルの継続時間である。
【0141】
ここで、ndlTEiが、基地局BTSが端末TEiに割り振ることができる補助アップリンクシンボル数も表すことに留意する必要がある。
【0142】
プロセッサ200は、ndlTEiが厳密に1未満の端末TEを少なくとも含む第1の群及びndlTEiが1以上の端末TEを含む少なくとも1つの他の群を形成する。
【0143】
本発明の第1の変形によれば、第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE、すなわちすべての端末TEを含み、少なくとも1つの他の群は、ndlTEiが最大の端末TEを含む第2の群である。
【0144】
本発明の第2の変形によれば、第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TEを含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、ndlTEiが第1の値に等しい端末を含む第2の群と、ndlTEiが第1の値と異なる第2の値に等しい端末TEを含む第3の群とである。
【0145】
例として、第2の群はndlTEiが1に等しい端末TEを含み、第3の群はndlTEiが2に等しい端末TEを含む。
【0146】
別の例では、第2の群はndlTEiが3に等しい端末TEを含み、第3の群はndlTEiが6に等しい端末TEを含む。
【0147】
本発明の第3の変形によれば、第1の群はndlTEiが第1の値以下である端末TEを含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、ndlTEiが第1の値に等しい端末TEを含む第2の群と、ndlTEiが第1の値と異なる第2の値に等しい端末TEを含む第3の群とである。
【0148】
例として、第1の値は1に等しく、第2の値は2に等しい。
【0149】
別の例として、第1の値は2に等しく、第2の値は4に等しい。
【0150】
本発明の第4の変形によれば、第1の群はndlTEiがヌル値に等しい端末TEを含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、ndlTEiが第1の値に等しい端末TEを含む第2の群と、ndlTEiが第2の値に等しい端末TEを含む第3の群とである。
【0151】
ここで、他の変形では、ndlTEiが異なる値内に含まれる端末TEをそれぞれ含む3つ以上の他の群をプロセッサ200が形成することに留意する必要がある。
【0152】
次のステップS705において、プロセッサ200は、無線通信システムの多重化資源を、第1の群に属する端末TEiの少なくとも一部に割り振る。
【0153】
ここで、数百の端末TEが第1の群に属する場合、プロセッサ200は、1つのサブフレーム中では、多重化資源を第1の群に属する端末TEの一部にしか割り振ることができないということに留意する必要がある。この場合、プロセッサ200は、各サブフレーム毎に、多重化資源が割り振られる第1の群の端末TEを変更することができる。
【0154】
本発明の第1及び第2の実現形態によれば、プロセッサ200は、好ましくは、無線通信システムの多重化資源を、図9に示すチャネル品質指標に従って第1の群に属する端末TEに割り振る。
【0155】
多重化資源は、本発明の第1の実現形態によれば、周波数チャンクである。1つの周波数チャンクは、少なくとも1つの搬送周波数又は搬送周波数群(好ましくは連続したもの)を含む。
【0156】
多重化資源は、本発明の第2の実現形態によれば、符号である。符号はビットシーケンスである。好ましくは、割り振られる符号は互いに直交する。
【0157】
割り振られる多重化資源の例について図10a〜図10cを参照して説明する。
【0158】
多重化資源は、本発明の第3の実現形態によれば、基地局BTSのカバーエリア15内の複数のエリアである。
【0159】
割り振られる多重化資源の一例について図12を参照して説明する。
【0160】
本発明の第3の実現形態によれば、プロセッサ200は、好ましくは、無線通信システムの多重化資源を、図11に示すチャネル品質指標に従って第1の群に属する端末TEに割り振る。
【0161】
第1の群に属する各端末TEiに割り振られる多重化資源は、基地局BTSが、ダウンリンクサブフレームの基準部の、図6のs1〜s4のようなダウンリンクシンボルを多重化するために使用する多重化資源である。
【0162】
第1の群に属する各端末TEiに割り振られる多重化資源は、対応する端末TEiが、サブフレームの基準部Drefの、図6のs1〜s4のようなダウンリンクシンボルを復調するために使用する多重化資源である。
【0163】
次のステップS706において、プロセッサ200は、第1の群に属する端末TEの一部に割り振られた無線通信システムのすべての多重化資源を、他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振る。
【0164】
他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られる多重化資源は、ステップS705において第1の群に属する端末TEの一部に割り振られたすべての多重化資源である。
【0165】
多重化資源は、周波数チャンク、符号、又は基地局BTSのカバーエリア15内の複数のエリアである。
【0166】
他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られる多重化資源は、図6のs5及び/又はs6のような補助ダウンリンクシンボルを多重化し、且つ/又は補助アップリンクシンボルを復調するために、基地局BTSが使用する多重化資源である。
【0167】
次のステップS707において、プロセッサ200は、チャネルインタフェース205を通じて、割り振られた多重化資源を示す制御情報の端末TEへの転送を命令する。
【0168】
割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の例が図13a〜図13fを参照して提供される。
【0169】
図6の例によれば、制御情報は、シンボルs1〜s4、又はs1〜s5、又はs1〜s6の形でダウンリンクサブフレームにおいて転送されるデータと多重化される。
【0170】
ここで、シンボルs5及びs6をシンボルs1〜s4と同時に符号化することもでき、又は、各シンボルs5又はs6をその他のシンボルs1〜s4から独立して符号化することもできることに留意する必要がある。
【0171】
次のステップS708において、プロセッサ200は、各端末TEi毎に、対応するタイミング遅延TD(d)及び/又はタイミング進みTA(d)を再び計算するときであるか否かを調べる。非限定的な例として、タイミング遅延TD(d)及び/又はタイミング進みTA(d)は、要求に応じて又は毎秒のように周期的に計算される。
【0172】
タイミング遅延及び/又はタイミング進みを再計算するときである場合、プロセッサ200はステップS709に移り、本アルゴリズムを再び実行する。
【0173】
タイミング遅延及び/又はタイミング進みを再計算するときではない場合、プロセッサ200はステップS705に戻り、タイミング遅延及び/又はタイミング進みを再計算するときがくるまで、ステップS705〜S708を実行する。
【0174】
ここで、ステップS705〜S708で構成されるループが実行される都度、1つのサブフレーム中で多重化資源が割り振られる端末TEを変更可能であるということに留意する必要がある。また、ステップS706において多重化資源が割り振られる少なくとも1つの端末TEiは、他の群に属する別の端末TEiで随時置換可能である。
【0175】
ステップS709において、プロセッサ200はパイロットシンボルを端末TEにより転送する必要があるか否かを調べる。
【0176】
端末TEがシンボルをアップリンクサブフレームで転送する場合、プロセッサ200は、これらのシンボルからタイミング進みの時間遅延を求めることができる。端末TEがシンボルをアップリンクサブフレームで転送しない場合、プロセッサ200は、時間遅延又はタイミング進みを求めるためにパイロットシンボルを受信する必要がある。
【0177】
パイロットシンボルを端末TEにより転送する必要がある場合、プロセッサ200はステップS700に戻り、必要がない場合、ステップS702に戻る。
【0178】
図8は、本発明による端末により実行されるアルゴリズムである。
【0179】
本アルゴリズムは、無線通信システムの各端末TEiにより実行される(i=1〜3)。より厳密には、本アルゴリズムは各端末TEiのプロセッサ300により実行される。
【0180】
ステップS800において、プロセッサ300は、チャネルインタフェース305を通じて、基地局BTSにより転送される少なくとも1つのパイロットシンボルの送信要求を受信したことを検出する。
【0181】
次のステップS801において、プロセッサ300は、チャネルインタフェース305を通じて、基地局BTSへの少なくとも1つのパイロットシンボルの転送を命令する。
【0182】
次のステップS802において、プロセッサ300は、チャネルインタフェース305を通じて、ダウンリンクシンボルの受信を検出する。端末TEiと基地局BTSとの距離に応じて受信シンボル数は異なる。図6の例によれば、4〜6個のシンボルが受信される。これらのシンボルのいくつかは、基地局BTSのカバーエリア15内にあるすべての端末TEが処理できるダウンリンクサブフレームの基準部Drefに含まれ、他は、補助シンボルが割り振られる場合にガード期間内に含まれる補助シンボルである。
【0183】
次のステップS803において、プロセッサ300は、受信したシンボルに含まれる制御情報の少なくとも1つの所定のフィールドを読み取る。所定のフィールドの例を図13a〜図13fを参照して提供する。
【0184】
少なくとも1つの所定のフィールドに含まれる情報は、端末TEiに割り当てられる多重化資源を示す情報である。
【0185】
ここで、受信シンボルは端末TEiのタイミング遅延TD(d)及び/又はタイミング進みも含み得ることに留意する必要がある。
【0186】
次のステップS804において、プロセッサ300は、受信した制御情報の少なくとも1つのフィールドに含まれる、割り振られた多重化資源を示す情報を検索する。
【0187】
より厳密には、プロセッサ300は、端末に割り振ることができる多重化資源を示す情報を含む第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る。また、プロセッサ300は、端末TEiにより時間遅延以内に受信又は転送される少なくとも1つの補助シンボルに対して、第1の群に含まれる端末TEに割り振られるすべての多重化資源が、端末TEiに割り振られているか否かを示す情報を含む第2の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る。
【0188】
第1の変形によれば、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボル、好ましくは第1のシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成する。
【0189】
第1の変形によれば、第2の制御情報は、すべての多重化資源が、時間遅延内に端末TEiが受信又は転送する少なくとも1つの補助シンボルに対して端末TEiに割り振られているか否かを示す1つのフィールドを含む。
【0190】
第2の制御情報は、別の例では、端末TEiが時間遅延内に送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す、1つのフィールドを含む。
【0191】
第2〜第4の変形によれば、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボル、例として基準部の第1のシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されて1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成するとともに、制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0192】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、割り振られた多重化資源を示す情報の、チャネルインタフェース305への転送を命令する。
【0193】
チャネルインタフェース305は、端末TEiが第1の群に属する場合、基地局BTSが割り振った対応する多重化資源(いくつかある場合)から、端末TEiが受信したダウンリンクサブフレームの基準部の、図6のs1〜s4のような各ダウンリンクシンボルを復調する。
【0194】
チャネルインタフェース305は、すべての多重化資源が端末TEiに割り振られている場合、基地局BTSにより割り振られた対応する多重化資源(いくつかある場合)から、端末TEiが受信した、図6のs5及びs6のいずれか一方又は両方のような少なくとも1つの補助ダウンリンクシンボルを復調し、且つ/又は、チャネルインタフェース305は、すべての多重化資源が端末TEiに割り振られている場合、同じ基地局BTSにより割り振られた対応する多重化資源(いくつかある場合)に、端末TEiにより転送される少なくとも1つの補助アップリンクシンボルを多重化する。
【0195】
次のステップS805において、プロセッサ300は、基地局BTSが少なくとも1つのパイロットシンボルを受信する必要があるか否かを調べる。
【0196】
少なくとも1つのパイロットシンボルを受信する必要がある場合、プロセッサ300はステップS801に戻り、必要がない場合、ステップS802に戻る。
【0197】
図9は、本発明の第1及び第2の実現形態による、基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【0198】
図9の縦軸には、周波数帯が示される。横軸は、各端末TEiにより求められると共にダウンリンク多重化資源の利用を最適化するためにアップリンクチャネルを通じて基地局BTSに報告される、チャネル品質指標の値を表す。
【0199】
図9に、端末TE1〜TE3により求められるチャネル品質指標曲線を示す。
【0200】
基地局BTSは、このような曲線を使用して多重化資源を端末TE1〜TE3に割り振る。
【0201】
アップリンクチャネルの場合、アップリンク多重化資源の利用を最適化するために、基地局BTSは各アップリンクチャネルでのチャネル品質指標を求める。
【0202】
図10aは、本発明の実現の第1の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0203】
第1の変形によれば、第1の群はすべての端末TEを含み、少なくとも1つの他の群は、最大数の補助シンボルを受信又は送信できる端末TEを含む第2の群である。
【0204】
図10aは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0205】
図10aは、1001〜1012と記されている12行及び1051〜1056と記されている6列の表を表す。各行1001〜1012は、第1の実現形態によれば周波数チャンクを表し、又は第2の実現形態によれば符号を表す。各列1051〜1056はシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0206】
ここで、より多数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができ、又はより少数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができることに留意する必要がある。
【0207】
列1051はシンボルs1を表し、列1052はシンボルs2を表し、列1053はシンボルs3を表し、列1054はシンボルs4を表し、列1055は補助シンボルs5を表し、列1056は補助シンボルs6を表す。
【0208】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE1〜TE3を含む。
【0209】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1001〜1003及び1010〜1012と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE1に割り振る。
【0210】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1004〜1006と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。
【0211】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1007〜1009と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0212】
基地局BTSは、図6のダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4のすべてについて、1つの端末TEiに同じ周波数チャンク又は符号を割り振る。
【0213】
基地局BTSは、補助シンボルs5及びs6について、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、端末TE3に割り振る。より厳密には、第1の群に含まれる端末に割り振られるすべての周波数チャンク又は符号は、シンボルs5及びs6について、ndlTEiが2に等しい端末TE3に割り振られる。
【0214】
図10bは、本発明の実現の第2の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0215】
第2の変形によれば、第1の群はすべての端末TEを含み、少なくとも2つの他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第3の群とである。
【0216】
図10bは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0217】
図10bは、1101〜1112と記されている12行及び1151〜1156と記されている6列の表を表す。各行1101〜1112は、第1の実現形態によれば周波数チャンクを表し、又は第2の実現形態によれば符号を表す。各列1151〜1156はシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0218】
ここで、より多数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができ、又はより少数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができることに留意する必要がある。
【0219】
列1151はシンボルs1を表し、列1152はシンボルs2を表し、列1153はシンボルs3を表し、列1154はシンボルs4を表し、列1155は補助シンボルs5を表し、列1156は補助シンボルs6を表す。
【0220】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE1〜TE3を含む。
【0221】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1101〜1103及び1110〜1112と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE1に割り振る。
【0222】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1104〜1106と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。
【0223】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1107〜1109と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0224】
基地局BTSは、図6の例に従って、ダウンリンクサブフレームの基準部Drefに含まれるシンボルs1〜s4のすべてについて、1つの端末TEiに同じ周波数チャンク又は符号を割り振る。
【0225】
基地局BTSは、少なくとも2つの他の群を決定する。少なくとも2つの他の群は、少なくとも、ndlTEiが1に等しい端末TE、すなわち端末TE2を含む第2の群と、ndlTEiが2に等しい端末TE、すなわち端末TE3を含む第3の群とである。
【0226】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。より厳密には、シンボルs5のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が端末TE2に割り振られる。
【0227】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs6に対して端末TE3に割り振る。より厳密には、基地局BTSは、シンボルs6のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0228】
図10cは、実現の第3の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0229】
第3の変形によれば、第1の群は、時間遅延中に最大で第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEの一部を含み、少なくとも2つの他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第3の群とである。
【0230】
図10cは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0231】
図10cは、1201〜1212と記されている12行及び1251〜1256と記されている6列の表を表す。各行1201〜1212は、第1の実現形態によれば周波数チャンクを表し、又は第2の実現形態によれば符号を表す。各列1251〜1256は図6のシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0232】
ここで、より多数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができ、又はより少数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができることに留意する必要がある。
【0233】
列1251はシンボルs1を表し、列1252はシンボルs2を表し、列1253はシンボルs3を表し、列1254はシンボルs4を表し、列1255は補助シンボルs5を表し、列1256は補助シンボルs6を表す。
【0234】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiが1以下の端末TE1及びTE2を含む。
【0235】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1201〜1203及び1210〜1212と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE1に割り振る。
【0236】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1204〜1209と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。
【0237】
基地局BTSは、図6の基準部Drefに含まれるシンボルs1〜s4のすべてについて、1つの端末TEiに同じ周波数チャンク又は符号を割り振る。
【0238】
基地局BTSは、ndlTEiが1に等しい端末TE、すなわち端末TE2を含む第2の群と、ndlTEiが2に等しい端末TE、すなわち端末TE3を含む第3の群とを形成する。
【0239】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。より厳密には、基地局BTSは、補助シンボルs5のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。基地局BTSは、シンボルs6のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0240】
図11は、本発明の第3の実現形態による、基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【0241】
図11の縦軸には、異なるビームであるビーム1〜ビーム4が示され、且つ横軸は、各端末TEiにより求められると共にダウンリンク多重化資源の利用を最適化するためにアップリンクチャネルを通じて基地局BTSに報告されるチャネル品質指標の値を表す。
【0242】
図11に、端末TE1〜TE3により求められるチャネル品質指標曲線を示す。
【0243】
基地局BTSは、このような曲線を使用して、多重化資源を端末TE1〜TE3に割り振る。
【0244】
アップリンクチャネルの場合、アップリンク多重化資源の利用を最適化するために、基地局BTSは各アップリンクチャネルでのチャネル品質指標を求める。
【0245】
図12は、本発明の第3の実現形態による端末に本発明により割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0246】
図12は、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0247】
図12は、121〜124と記されている4行及び125〜130と記されている6列の表を表す。各行121〜124は、第3の実現形態により信号が基地局BTSにより向けられるビーム又はエリアを表し、各列125〜130は図6のシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0248】
列125はシンボルs1を表し、列126はシンボルs2を表し、列127はシンボルs3を表し、列128はシンボルs4を表し、列129は補助シンボルs5を表し、列130は補助シンボルs6を表す。
【0249】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE1、TE2、及びTE3を含む。
【0250】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、121及び122と記されているビーム1及びビーム2を端末TE1に割り振る。
【0251】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、123と記されているビーム3を端末TE2に割り振る。
【0252】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、124と記されているビーム4を端末TE3に割り振る。
【0253】
基地局BTSは、ndlTEiが1に等しい端末TE、すなわち端末TE2を含む第2の群と、ndlTEiが2に等しい端末TE、すなわち端末TE3を含む第3の群とを形成する。
【0254】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。より厳密には、基地局BTSは、サブフレームのすべてのビーム121〜124を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。基地局BTSは、サブフレームのすべてのビーム121〜124を、補助シンボルs6に対して端末TE3に割り振る。
【0255】
ここで、本発明の第1及び第2の実現形態において図10を参照して示した様々な割り振り方式も第3の実現形態に適用可能なことに留意する必要がある。
【0256】
図13a〜図13fは、基地局により端末に転送される本発明により割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【0257】
図13aは、第1の群に属する端末TEに割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第1の例を開示する。
【0258】
図13aは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0259】
制御情報は、好ましくは、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1個のシンボル、例として第1のシンボルs1を形成するか、又は、制御情報は、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボル(図6の例によればシンボルs1〜s4)の少なくとも一部を形成する。
【0260】
制御情報は、カバーエリア15内にある端末TEの数と同数の行を含む。図1の例によれば、制御情報は1301〜1303と記されている3行を含む。各行は、ID TEiと記されている端末TEiの識別子を含む第1のフィールドと、第2のフィールドとを含む。第2のフィールドは、多重化資源の数と同数のビットを含む。各ビットのバイナリ値が、基地局BTSが多重化資源を割り振った端末TEiを示す。
【0261】
図10aの例を参照すると、行1301の第2のフィールドに含まれるバイナリシーケンス「111000000111」は、基地局BTSが周波数チャンク又は符号1001〜1003及び1010〜1012を端末TE1に割り振ったということを端末TE1に示す。行1302の第2のフィールドに含まれるバイナリシーケンス「000111000000」は、基地局BTSが周波数チャンク又は符号1004〜1006を端末TE2に割り振ったということを端末TE2に示す。行1303の第2のフィールドに含まれるバイナリシーケンス「000000111000」は、基地局BTSが周波数チャンク又は符号1007〜1009を端末TE3に割り振ったということを端末TE3に示す。
【0262】
図13bは、第1の群に属する端末に割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第2の例を開示する。
【0263】
図13bは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである第2の例を開示している。
【0264】
制御情報は、好ましくは、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1個のシンボル、例として第1のシンボルs1を形成するか、又は、制御情報は、他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボル(図6の例によればシンボルs1〜s4)の少なくとも一部を形成する。
【0265】
制御情報は、多重化資源の数と同数の行を含む。列1305は各多重化資源の識別子を含み、列1306は、その行で識別される多重化資源が割り振られる端末TEiの簡易識別子(short identifier)を含む。
【0266】
簡易識別子は、少なくとも1つのサブフレームに対する端末TEiの識別子を置き換えるバイナリシーケンスである。
【0267】
図13cは、多重化資源が割り振られる各端末の簡易識別子とその端末の識別子との間の対応を示す対応表である。
【0268】
図13cは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0269】
対応表は各サブフレームで求められ、ダウンリンクチャネルを通じて端末TEに転送される。対応表は、多重化資源が割り振られる端末TEの数と同数の行を含む。
【0270】
図1の例によれば、3つの端末TEのみがカバーエリア15内に含まれ、多重化資源は各端末TEiに割り振られ、各簡易識別子は2ビットシーケンスである。「01」は端末TE1を識別し、「10」は端末TE2を識別し、「11」は端末TE3を識別する。
【0271】
図13bの例を参照すると、「1」〜「3」及び「10」〜「12」と記されている多重化資源は端末TE1に割り振られ、「4」〜「6」と記されている多重化資源は端末TE2に割り振られ、「7」〜「9」と記されている多重化資源は端末TE3に割り振られる。
【0272】
本発明の第1及び第2の実現形態によれば、多重化資源1〜12はそれぞれ、図10aの周波数チャンク1001〜1012、図10bの周波数チャンク1101〜1112、及び図10cの周波数チャンク1201〜1212に対応する。
【0273】
図13dは、実現の第1の変形による、別の群に属する少なくとも1つの端末の割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第1の例を開示する。
【0274】
図13dの例によれば、他の群に含まれる1つの端末TEiに割り振られた多重化資源は、すべての補助シンボルに対して割り振られる。
【0275】
より厳密には、制御情報は、第1の群に含まれている端末TEに割り振られたすべての多重化資源が、すべての補助シンボルに対してその端末TEiに割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0276】
制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成する。
【0277】
図13dは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0278】
制御情報は他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルs1を形成するか、又は、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも一部を形成するか、又は他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成する。
【0279】
制御情報は、多重化資源がサブフレームに割り振られる端末TEの数と同数の行を含む。制御情報は3つの行1307〜1309を含む。各行は、すべての補助シンボルs5及びs6に対して端末TEiに多重化資源が割り振られているか否かを、対応する端末TEiに示すフラグを含むフィールドを含む。
【0280】
行1307及び1308は、補助シンボルが端末TE1及びTE2に割り振られていないことを示し、行1309はすべての補助シンボルが端末TE3に割り振られていることを示す。
【0281】
基地局は、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り振られた多重化資源を、補助シンボルs5及びs6に対して端末TE3に割り振る。より厳密には、第1の群に属する端末に割り振られたすべての周波数チャンク又は符号は、補助シンボルs5及びs6に対して、NdlTEi(すなわち図6の例によるndlTEi)が最大の端末TE3に割り振られる。
【0282】
図13cは、実現の第1の変形による、別の群に属する少なくとも1つの端末TEiの割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第2の例を開示する。
【0283】
図13eの例によれば、他の群に含まれる1つの端末TEiに割り振られた多重化資源は、すべての補助シンボルに対して割り振られる。
【0284】
より厳密には、制御情報は、第1の群に含まれている端末TEに割り振られたすべての多重化資源が、すべての補助シンボルに対してその端末TEiに割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0285】
制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又はデータと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成する。
【0286】
図13eは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0287】
制御情報は他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルs1を形成するか、又は他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも一部を形成するか、又は他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成する。
【0288】
制御情報は、そのサブフレームに対して多重化資源が割り振られる端末TEの数と同数の行を含む。図10bの例によれば、制御情報は3つの行を含む。各行は、ダウンリンクチャネルを通じて対応する端末TEiが受信できるシンボルの数(例としてバイナリの形での数)を含む所定のフィールドを含む。
【0289】
図10bの例によれば、端末TE3は6個のシンボルを受信することができ、基地局BTSは、補助シンボルs5及びs6に対して端末TE3に割り振り、端末TE1及びTE2に補助シンボルを割り振らない。値6から、端末TE3は、シンボルs5及びs6に対してすべての周波数チャンク又は符号が端末TE3に割り振られていると推定する。
【0290】
一変形では、各行は、端末TEiがダウンリンクチャネルで受信できる補助シンボルの数(例としてバイナリの形での数)を含む所定のフィールドを含む。
【0291】
値2から、端末TE3は、シンボルs5及びs6に対してサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が端末TE3に割り割り振られていると推定する。
【0292】
図13fは、実現の第2、第3又は第4の変形による、別の群に属する少なくとも1つの端末TEiの割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の一例を開示する。
【0293】
実現の第2、第3、又は第4の変形によれば、第2の群に含まれる1つの端末TEiに割り振られた多重化資源は、第1の数の補助シンボルに対して割り振られ、第3の群に含まれる別の端末TEiに割り振られた多重化資源は、第2の数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0294】
より厳密には、第2の制御情報は、少なくとも2つのフィールドを各端末毎に含む。すなわち、少なくとも、そのサブフレームについて第1の群に含まれる端末TEに割り振られているすべての多重化資源を、端末TEiが第1の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す第1のフィールドと、そのサブフレームについて第1の群に含まれる端末TEに割り振られているすべての多重化資源を、端末TEiが第2の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す第2のフィールドとである。
【0295】
制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルを形成するか、又は、制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又は制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するとともに、制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0296】
図13fは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0297】
制御情報は他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルs1を形成するか、又は、制御情報は他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも1部を形成するか、又は、制御情報は他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成するか、又は、制御情報の列1310が他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成するとともに、制御情報の列1311が他のデータと多重化されて第2の補助シンボルs6を形成する。
【0298】
制御情報は、多重化資源が割り振られるカバーエリア15内の端末TEの数と同数の行を含む。図1の例によれば、制御情報は3つの行を含む。列1310および1311は、カバーエリア15内の端末TEの数と同数のフラグを含む。
【0299】
図10bによれば、基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り振られた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。
【0300】
したがって、列1310の2番目のフィールドに含まれるフラグはバイナリ値1であり、列1310の1番目及び3番目のセルはバイナリ値0である。そのフラグから、端末TE2は、サブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が、補助シンボルs5に対して端末TE2自身に割り振られたと判断する。
【0301】
図10bによれば、基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り振られた多重化資源を、補助シンボルs6に対して端末TE3に割り振る。
【0302】
したがって、列1311の3番目のフィールドに含まれるフラグはバイナリ値1であり、列1311の1番目及び2番目のセルはバイナリ値0である。そのフラグから、端末TE3は、サブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が、補助シンボルs6に対して端末TE3自身に割り振られていると判断する。
【0303】
ここで、図13が補助ダウンリンクシンボルに向けて開示されていることに留意する必要がある。本発明は補助アップリンクシンボルにも適用可能である。
【0304】
そのような場合、別の群に属する少なくとも1つの端末TEiについて割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報は、他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる第1のシンボルs1を形成するか、又は他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも一部を形成する。
【0305】
当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に多くの変更を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0306】
【図1】本発明が実施される無線通信システムの構造を表す図である。
【図2】本発明による無線通信システムの基地局の構造を表す図である。
【図3】本発明による無線通信システムの端末の構造を表す図である。
【図4】従来のHD/OFDMフレームの構造を示すクロノグラムである。
【図5】従来技術による通信システムのダウンリンクでの情報の送信を示すクロノグラムである。
【図6】従来技術による通信システムのダウンリンクでの情報の送信を示すクロノグラムである。
【図7】本発明による基地局により実行されるアルゴリズムである。
【図8】本発明による端末により実行されるアルゴリズムである。
【図9】本発明の第1及び第2の実現形態により基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【図10a】本発明の実現の第1の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図10b】本発明の実現の第2の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図10c】実現の第3の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図11】本発明の第3の実現形態により基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【図12】本発明の第3の実現形態による端末に、本発明により割り振られる無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図13a】基地局により端末に転送される本発明により割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す図である。
【図13b】基地局により端末に転送される本発明により割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す図である。
【図13c】端末の各簡易識別子とその端末の識別子との間の対応を示す対応表である。
【図13d】基地局により端末に転送される本発明による割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【図13e】基地局により端末に転送される本発明による割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【図13f】基地局により端末に転送される本発明による割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には通信システムに関し、特に、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法及び伝送装置に関する。
【0002】
無線通信システムには、移動端末が長い距離を時に機敏に移動できる移動通信システムだけでなく、端末が固定されるか、又は、接続される基地局に対して短い距離を、多くの場合は非常にゆっくりと移動することしかできない通信システムも含まれることに留意されたい。
【0003】
図1は、複数の基地局によりサービス提供される無線セルラ通信システムを図示する。図1では、1つのみの基地局BTSが示されているが、基地局BTSは、少なくとも1つの端末、ここでは無線通信チャネルCH1〜CH3のそれぞれを介して3つの端末TE1、TE2、及びTE3と通信することを目的とする。
【0004】
図1では、端末TE1は基地局BTSから距離d1にあり、端末TE2は基地局BTSから距離d2にあり、端末TE3は基地局BTSから距離d3にある。基地局BTSのカバーエリアは一般的にセル15と呼ばれ、当該セルの境界は基地局から最大と考えられる距離にある。
【0005】
各チャネルChi(i=1〜3)は、端末TEiから基地局BTSへ情報を搬送するためのアップリンクチャネルUL、及び、基地局BTSから端末TEiへ情報を搬送するためのダウンリンクチャネルDLiをサポートすることを目的としている。上記情報は、アップリンクチャネルULi若しくはダウンリンクチャネルDLiのいずれかに割り当てられるタイムスロット又はサブフレームに分割されたフレーム内に含まれる。
【0006】
フレームは、たとえば、図4に示すタイプを有する。すなわち、HD/OFDMタイプ(半二重(Half Duplex)/直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex)/OFDMの略語)であるTDD/OFDM(時分割複信/OFDM)又はFDD/OFDM(周波数分割複信)のいずれかを有する。図4に見ることができるように、このフレームは、整数L個のタイムスロット又はサブフレームTS1〜TSLに再分割される。これらのタイムスロット又はサブフレームは、ダウンリンクチャネルDL又はアップリンクチャネルULのいずれかに割り当てることができる。さらに、各サブフレームTSj(j=1〜L)は、k個の直交変調周波数f1〜fkによってそれぞれ搬送されるqj個のシンボルs1〜sqjをサポートする(ここでは、サブフレームTSjについて、qj=4である)。これらのシンボルは、OFDMシンボルと呼ばれる。
【0007】
サブフレームTSjのOFDMシンボルs1〜sqjのそれぞれは、一般に、シンボル間の干渉の抑制に努めるのに使用されるサイクリックプリフィックスを含むことに留意されたい。
【0008】
一般的な場合に、サブフレームあたりのシンボル数は、サブフレーム毎に変化し得ると理解しなければならない。
【0009】
図5に関して、基地局BTSによるダウンリンクチャネルDLを介するqj=4個のシンボルs1〜s4の、時刻teにおける送信を考察してみよう。これらのシンボルs1〜s4は、考慮対象のセル15の境界(基地局BTSから距離d1)にある端末TE1によって、te+RTD(d1)/2に等しい時刻に受信される。ここで、RTD(d1)は、基地局BTSから上記距離d1のその端末TE1へのラウンドトリップ遅延である。これらのシンボルは、この端末TE1によって処理され、この端末はその後また、アップリンクチャネルULを介してシンボルを送信する。端末TEiは、アップリンクチャネルULを介してシンボルを送信する前に、ハードウェアオペレーション及びソフトウェアオペレーションの継続時間を考慮するために、或る期間待たなければならない。この或る期間は、受信送信切り換え時間(Receive Transmit Switch time)又は単にスイッチング時間と呼ばれ、RTSと参照される。たとえば、この遅延RTSは、端末TEのハードウェア機器が受信モードと送信モードとを切り換えるのに必要な時間、及び、基地局BTSのハードウェア機器が送信モードと受信モードとを切り換えるのに必要な時間の最大値である。アップリンクチャネルULで送信されるシンボルは、te+RTD(d1)+RTS+DDLに等しい時刻trに基地局BTSで受信される。DDLは、qj個のシンボルの全継続時間である。このように、基地局BTSは、セル15の境界に位置する端末TEiによって送信されたシンボルの処理を行うために、それらのシンボルの受信を待たなければならないことが分かる。この待ち時間は、ガード期間(Guard Period)GP又はアイドル期間(idle period)と呼ばれ、少なくともラウンドトリップ遅延RTD(d1)に受信送信切り換え時間RTSを加えたものに等しくなければならない。
【0010】
1つの端末が本発明に関わる場合、その端末はTEiと呼ばれ、i=1、2、3、…、であり、iの最大値は基地局BTSのカバーエリア内に含まれる端末の最大数である。
【0011】
少なくとも2つの端末が本発明に関わる場合、端末TEと呼ばれる。
【0012】
ダウンリンクチャネルDLとアップリンクチャネルULとの間のガード期間GPを図4に見ることができる。
【0013】
基地局BTSは、各端末TEのタイミング遅延TD(d)を求める。基地局BTSはシンボルを端末TEに転送し、端末TEはこれに応答してシンボルを基地局BTSに転送することができる。これらのシンボルはたとえばパイロットシンボルである。
【0014】
タイミング遅延は以下の式を使用して計算される。
Td(d)=tr−te−DDL−RTD(d)=GP−RTD(d)
式中、dは各端末TEiと基地局BTSとの距離である。
【0015】
各タイミング遅延から、基地局BTSは、各端末のタイミング進み(Timing Advance)TA=GP−TD(d)を求め、タイミング進みを対応する端末TEiに転送する。
【0016】
各端末は、基地局BTSに接続される端末TEから送信されるシンボルが基地局BTSで等しい時刻trに受信されるように、アップリンクチャネルULを介してのシンボルの送信にそのタイミング進み値を適用する。
【0017】
上記通信システムにより対処される問題は、ガード期間GP中にいかなる種類の情報も基地局において送受信されないことに起因する資源の潜在的な喪失に関する。
【0018】
この問題を解消するために、本発明の発明者等は、欧州特許出願第05291972号明細書において、ダウンリンクチャネル又はアップリンクチャネルでの新しい情報伝送方式を提案した。
【0019】
この欧州特許出願第05921972号明細書では、基地局BTSは、ガード期間中に少なくとも1つの補助ダウンリンクシンボルを、当該少なくとも補助ダウンリンクシンボルを受信できる端末TEに送信し、且つ/又は、基地局BTSは、ガード期間中に少なくとも1つの補助アップリンクシンボルを、時間遅延中に上記少なくとも補助アップリンクシンボルを送信できる端末TEから受信する。
【0020】
このような技法について図6を参照してより詳細に説明する。
【0021】
図6では、nref個のシンボルs1〜s4が、teと参照される時刻に基地局BTSによりダウンリンクチャネルDLを介してサブフレームの基準部(nominal part)で転送される。
【0022】
サブフレームの基準部は、セルの境界にある端末TEに(換言すれば基地局BTSのセル内にある任意の端末に)送信できるqj個のシンボルの全継続時間である。
【0023】
サブフレームの基準部の最後のダウンリンクシンボルs4を送信した後、基地局BTSは、時刻trまで、ガード期間GPの間、接続された端末TEからのアップリンクシンボルの受信を待つ必要がある。ダウンリンクチャネルでのサブフレームの基準部の継続時間を、シンボルの基準数nref、たとえば4に対応するDrefと呼ぶ。
【0024】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームに補助ダウンリンクシンボルを含むように規定され、当該補助ダウンリンクシンボルは、各時間遅延中に補助ダウンリンクシンボルを受信して処理できる端末TEにのみ送信されることを目的とする。
【0025】
基地局BTSから距離dに配置された端末の時間遅延TD(d)が、ダウンリンクシンボルndl個分の継続時間に切り替え時間RTSを足した数とダウンリンクシンボルndl+1個分の継続時間に切り替え時間RTSを足した数との間に含まれる場合、基地局BTSは、その端末に対する情報をndl個の補助ダウンリンクシンボルに挿入することができる。この条件は以下のように数学的に記述することができる:
ndl・tsdl≦TD(d)−RTS<(ndl+1)tsdlならば最大でndl個の補助シンボルを挿入する。
ここでtsdlは1つのダウンリンクシンボルの継続時間である。
【0026】
端末TEiに対する情報をndl個の補助ダウンリンクシンボルに挿入する場合、基地局BTSは、端末TEiがこの1つ又は複数のndl個の補助シンボルをダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる他のシンボルと共に読み取って処理できるように、この挿入をその端末TEiに対して示す(シグナリングにより)。
【0027】
基地局BTSは、適用すべき時間遅延TD又はタイミング進みについて、接続されている各端末TEiに通知する。次に、各端末TEiは、上記式を使用することにより、時間遅延TDの値又はタイミング進みの値から、読み出して処理する必要のあるシンボル数を導き出す。
【0028】
したがって、基地局BTSから距離dにある端末TEiに基地局BTSが割り振ることができる補助ダウンリンクシンボルの数ndlは、以下のように求められる:
ndl=integer{(TD(d)−RTS)/tsdl}
=integer{(GP−RTD(d)−RTS)/tsdl}
最大数Ndlmax個の補助シンボルが、基地局BTSから距離0にあると共にラウンドトリップ遅延RTDが0である端末TEiに与えられる:
Ndlmax=integer{(GP−RTS)/tsdl}
上記式と同様の式が補助アップリンクチャネルにも使用される。
【0029】
例として、図6に示す場合では、数Ndlmaxは2であり、ここで、送信されるダウンリンクシンボルの総数は、サブフレームの基準部Drefの4個のダウンリンクシンボルs1〜s4並びにガード期間GPと通常みなされる期間中に送信される2個の補助ダウンリンクシンボルs5及びs6に等しい。セル15の境界にある端末TE1の時間遅延TD(d1)の値は、時間遅延の定義により切り替え時間RTSに等しい。サブフレームの基準部Drefの4個のダウンリンクシンボルs1〜s4のみが、基地局BTSにより上記端末TE1に割り振られる。端末TE1は、これらの4個のダウンリンクシンボルs1〜s4のみを読み出して処理するだけであり、2個の補助シンボルs5及びs6は、存在する場合でも無視される(すなわち処理されない)。
【0030】
端末TE2の時間遅延TD(d2)の値は、2個のダウンリンクシンボルの継続時間に切り替え時間を足した時間よりも小さいが、1個のダウンリンクシンボルの継続時間に切り替え時間RTSを足した時間に等しい。したがって、基地局BTSは、最大で1個の補助ダウンリンクシンボル(ここでは、サブフレームの基準部Drefの最後のダウンリンクシンボルs4に後続するダウンリンクシンボルs5)内で情報を上記端末TE2に送信することができ、この補助ダウンリンクシンボルは当該端末TE2により読み取られて処理される。シンボルs6は、存在する場合でも上記端末TE2に無視される(すなわち処理されない)。この場合、その端末TE2に対する情報を含むことができるダウンリンクシンボルの総数は5である(サブフレームの基準部Drefの4個s1〜s4と1個の補助シンボルs5とを足した数)。
【0031】
図6の例によれば、端末TE3の時間遅延TD(d3)の値は、2個のダウンリンクシンボルの継続時間に切り替え時間RTSを足した時間に等しい。したがって、基地局BTSは、最大で2個の補助ダウンリンクシンボルs5及びs6内で情報をその端末TE3に送信することができ、これらの補助ダウンリンクシンボルは当該端末TE3により読み取られて処理される。その端末TE3に対する情報を含むことができるダウンリンクシンボルの総数は6である(サブフレームの基準部Drefの4個s1〜s4と2個の補助ダウンリンクシンボルs5及びs6とを足した数)。
【0032】
基地局BTSは、端末TE2の距離d2と端末TE3の距離d3との間に含まれる基地局から距離dにあるいずれの端末TEiにも、最大で5個のダウンリンクシンボル内で情報を送信することができ、端末TEiはこれを読み出して処理することができる。同じように、基地局BTSは、端末TE3の距離d3よりも短い距離dにあるいずれの端末にも、最大で6個のダウンリンクシンボル内で情報を送信することができ、端末はこれを読み出して処理することができる。常に同じように、基地局BTSは、端末TE2の距離d2よりも長い距離dにあるいずれの端末にも、最大で4個のシンボル内で情報を送信することができ、端末はこれを読み出して処理することができる。
【0033】
ダウンリンクシンボルs5は、基地局BTSからd2未満の距離にある端末TEに対する情報のみを含むことができるのに対して、ダウンリンクシンボルs6は、基地局BTSからd3未満の距離にある端末TEに対する情報のみを含むことに留意されたい。
【0034】
端末TEiは、基地局BTSに接続したとき、適用する必要がある時間遅延TDについての情報をまだ受信していない。それが行われない限り、この端末TEiに割り振られるシンボル数は基準数nrefに等しい。すなわち、この端末TEiに割り振られるシンボル数はサブフレームの基準部Drefに含まれるシンボル数に等しい。さらに、端末TEiは、基準数nrefに等しい数のシンボルを受信した後、予め規定される時間遅延で、たとえばガード期間GP又はRTSに等しい時間遅延でアップリンクにて送信することができる。
【0035】
欧州特許出願第05291972号では、基地局は、サブフレームの基準部Drefのシンボルに使用する変調方式、符号化方式、及び/又は多重化方式と異なる方式を補助シンボルに使用する場合には、その補助シンボルを受信できる端末TEに、その端末TEが上記補助シンボルを検出し、復号化し、且つ/又は復調(de-multiplex)するための特定の制御情報を送信する。
【0036】
このような制御情報の転送は、無線通信システムの資源を消費する。
【0037】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1233566号明細書(カラム5、52行目〜55行目、段落[0047]、[0048]、図1、図5、図7)
【特許文献2】国際公開第99/11004号パンフレット(12頁、10行目〜28行目、図2C)
【特許文献3】米国特許第6810023号明細書(要約書)
【0038】
そのために、本発明は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記方法は、前記基地局により実行される複数のステップとして、前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求めるステップであって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求めるステップと、前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で、前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにするステップとを含む、伝送方法において、前記伝送方法は、端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成するステップであって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の前記他の群は、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成するステップと、前記無線通信ネットワークの前記多重化資源を、1つのサブフレームに対して、前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振るステップと、前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振るステップと、割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を前記端末に転送するステップとをさらに含むことを特徴とする、伝送方法に関する。
【0039】
本発明はまた、通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする、無線通信システムの基地局であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記基地局は、前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求める手段であって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求める手段と、前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにする手段とを備える、基地局において、前記基地局は、端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成する手段であって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の他の群は、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成する手段と、前記無線通信ネットワークの多重化資源を前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振る手段と、前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振る手段と、前記端末に割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を転送する手段とをさらに備えることを特徴とする、基地局に関する。
【0040】
第1の群に含まれる端末に割り振られたすべての多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して他の群に含まれる1つの端末に割り振ることにより、基地局が転送する必要がある制御情報が少数になる。
【0041】
したがって、このような制御情報の転送により、無線通信システムの資源が消費されない。
【0042】
さらに、無線通信システムの資源が効率的に使用される。
【0043】
特定の特徴によれば、無線通信ネットワークの多重化資源は、周波数チャンク、及び/又は符号、及び/又は基地局のカバーエリア内の複数のエリアである。
【0044】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する第1の制御情報が各端末に転送され、制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成する。
【0045】
特定の特徴によれば、基地局は、各端末が受信又は送信できる補助シンボル数を決定する。
【0046】
特定の特徴によれば、第1の群はすべての端末を含み、少なくとも1つの他の群は、最大数の補助シンボルを受信又は送信できる端末を含む第2の群である。
【0047】
したがって、他の群に属する端末の判断の実現が容易である。
【0048】
特定の特徴によれば、他の群に含まれる1つの端末に割り振られた多重化資源は、最大数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0049】
したがって、補助シンボルに対する多重化資源の割り振りの指示により、無線通信システムの資源が消費されない。
【0050】
特定の特徴によれば、第2の制御情報が転送され、第2の制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて少なくとも1つの第1の補助シンボルを形成する。
【0051】
したがって、他の端末は、割り振られた多重化資源を可能な限り素早く認識することができる。第2の制御情報がデータと多重化されて少なくとも1つの、例として第1の補助シンボルを形成する場合、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルは、少なくとも1つの補助シンボルを処理する必要のない端末に関連するデータのみを含む。
【0052】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、第1の群に含まれる端末に割り振られた多重化資源のすべてが補助シンボルのすべてに対して端末に割り振られるか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0053】
したがって、補助シンボルに対する多重化資源の割り振り指示により、無線通信システムの資源が消費されない。
【0054】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0055】
したがって、補助シンボルに対する多重化資源の割り振り指示により、無線通信システムの資源が消費されず、補助シンボル数の検出がよりロバストになる。
【0056】
特定の特徴によれば、第1の群はすべての端末を含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第3の群とである。
【0057】
したがって、補助シンボルの割り振りをいくつかの端末に対して行うことができる。
【0058】
特定の特徴によれば、第1の群は、時間遅延中に最大で第1の数の補助シンボルを受信できる端末の一部を含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末を含む第3の群とである。
【0059】
したがって、第2及び/又は第3の群に属する端末の判断の実現が容易である。
【0060】
特定の特徴によれば、第2の群に含まれる1つの端末に割り振られた多重化資源は、第1の数の補助シンボルに対して割り振られ、第3の群に含まれる別の端末に割り振られた多重化資源は、第2の数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0061】
したがって、割り振りの実現が容易である。
【0062】
特定の特徴によれば、第2の制御情報が転送され、第2の制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するとともに、制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0063】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含み、複数のフィールドは、少なくとも、第1の群に含まれる端末に割り振られるすべての多重化資源を、その端末が第1の数の補助シンボルに対して使用できるか否かを示す第1のフィールドと、第1の群に含まれる端末に割り振られるすべての多重化資源を、その端末が第2の数の補助シンボルに対して使用できるか否かを示す第2のフィールドとである。
【0064】
したがって、各補助シンボルの制御により他の補助シンボルの資源が消費されない。第2の制御情報の一部がデータと多重化されて、例として、第1の補助シンボルが形成される場合、ダウンリンクサブフレームの基準部又は例として第1の補助シンボルに含まれるシンボルは、他の補助シンボルを処理する必要のない端末に関連するデータのみを含む。
【0065】
さらに別の態様によれば、本発明は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、前記方法は、前記端末により実行される複数のステップとして、前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信するステップと、サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、サブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップと、サブフレームに対して他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、すべての前記多重化資源が前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップとを含むことを特徴とする、伝送方法に関する。
【0066】
さらに別の態様によれば、本発明は、通信チャネルを介して基地局と通信することを目的とする、無線通信システムの端末であって、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、前記各ダウンリンクサブフレームは、複数の端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、前記端末は、前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信する手段と、サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、前記多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段と、サブフレームで前記他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の、少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、すべての前記多重化資源が、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段とを備える、端末に関する。
【0067】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、第2の制御情報は、データと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成する。
【0068】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、すべての多重化資源が少なくとも1つの補助シンボルに対して端末に割り振られたか否かを示す1つのフィールドを含む。
【0069】
特定の特徴によれば、第2の制御情報は、端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを含む。
【0070】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、第2の制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するとととに、制御情報の別の部分がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0071】
さらに別の態様によれば、本発明は、無線通信システムの基地局が少なくとも2つの端末に転送する制御情報であって、前記基地局は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とし、各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、前記端末は、送信可能な他のシンボルが前記ダウンリンクサブフレームの前記基地局による送信終了から所定のガード期間だけ隔てられた時刻に前記基地局により受信されるような時間遅延で、前記アップリンクサブフレームを介して前記他のシンボルを送信可能であり、前記ガード期間は、前記端末が前記基地局から隔てられる距離に関わらず一定である制御情報において、前記制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、前記時間遅延中に受信且つ/又は転送される少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含むことを特徴とする、に関する。
【0072】
特定の特徴によれば、端末に割り振られる多重化資源は複数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0073】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成する。
【0074】
特定の特徴によれば、制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0075】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するととともに、制御情報の別の部分がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0076】
特定の特徴によれば、すべての端末が受信できるダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含む。複数のフィールドは、少なくとも、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての多重化資源が、第1の数の補助シンボルに対してその端末に割り振られているか否かを示す第1のフィールドと、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての多重化資源が、第2の数の補助シンボルに対してその端末に割り振られているか否かを示す第2のフィールドとである。
【0077】
制御情報に関する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関して上述した特徴及び利点と同じであるため、ここで繰り返さない。
【0078】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブル装置に直接ロード可能であり得るコンピュータプログラムであって、プログラマブル装置で実行されると、本発明による方法のステップを実施する命令又はコード部分を含むコンピュータプログラムに関する。
【0079】
コンピュータプログラムに関する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関して上述した特徴及び利点と同じであるため、ここで繰り返さない。
【0080】
本発明の特徴は、添付図面を参照して行われる実施形態例の以下の説明を読むことからより明確になろう。
【0081】
図1は、本発明が実施される無線通信システムの構造を表す図である。
【0082】
図1の通信システムでは、少なくとも1つ、好ましくは複数の端末TE1、TE2、及びTE3が、基地局BTSのカバーエリア15内に含まれる。基地局BTSは、少なくとも1つの端末TEi、ここでは無線通信チャネルCh1〜Ch3のそれぞれを介して3つの端末TE1、TE2、及びTE3と通信することを目的とする。
【0083】
本発明について、無線セルラネットワーク又はローカルエリアネットワークのような無線ネットワークにおいて説明するが、本発明は電力線網のような有線ネットワークに適用することも可能である。
【0084】
簡易化のために基地局BTSの1つのカバーエリア15のみを図1に示すが、実際には、特に無線ネットワークが無線セルラネットワークの場合、無線セルラ通信システムは複数の基地局及びセルで構成される。
【0085】
図1には、簡易化のために3つの端末TEのみを示すが、実際には、より多数の端末が基地局BTSのカバーエリア15内にある。
【0086】
基地局BTSは、ノード、ノードB、拡張ノードB、又はアクセスポイントとも呼ばれる。
【0087】
端末TE1〜TE3は、携帯電話、携帯情報端末、又はパーソナルコンピュータのような端末である。
【0088】
図6において開示したように、基地局BTSは補助ダウンリンクシンボルを含むように規定され、上記補助ダウンリンクシンボルは、各時間遅延中に補助ダウンリンクシンボルの受信及び処理を行える端末TEに対してのみ送信されることを目的とする。基地局BTSは補助アップリンクシンボルを含むようにも規定され、上記補助アップリンクシンボルは、各時間遅延中に補助アップリンクシンボルの処理及び送信を行える端末TEのみにより送信されることを目的とする。
【0089】
基地局BTSは、端末TEiに対する情報をndl個の補助シンボルに挿入することができる。この条件は以下のように数学的に記述することができる:
ndl・tsdl≦TD(d)−RTS<(ndl+1)tsdlならば最大でndl個の補助シンボルを挿入する。
【0090】
tsdlは1つのダウンリンクシンボルの継続時間である。
【0091】
図1及び図6の例によれば、数Ndlmaxは2であるが、例として、基地局BTSのカバーエリアにより、且つ/又はOFDMシンボルの継続時間により、より多数の補助シンボルを決定することもできる。
【0092】
上記式と同様の式が補助アップリンクチャネルにも使用される。
【0093】
例として、無線通信システムは、時分割複信方式(TDD)又は周波数分割複信方式(FDD)、より厳密には半二重FDD方式を使用する無線通信システムである。
【0094】
TDD方式では、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルで転送される信号は、同じ周波数帯域で、異なるサブフレーム(タイムスロットとも呼ばれる)で二重化される。
【0095】
半二重FDD方式では、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルで転送される信号は、異なる周波数帯域で、異なるサブフレーム(タイムスロットとも呼ばれる)で二重化される。
【0096】
基地局BTSがシンボルを端末TEiに転送する場合(i=1〜3)、データ、信号、又はメッセージはダウンリンクチャネルのダウンリンクサブフレームを通じて転送される。
【0097】
端末TEiがシンボルを基地局BTSに転送する場合(i=1〜3)、信号又はデータはアップリンクチャネルのアップリンクサブフレームを通じて転送される。
【0098】
本発明の第1の実現形態では、複数の端末TEの情報を多重化するために、周波数分割多元アクセス技法が無線通信システムにおいて使用される。
【0099】
本発明の第2の実現形態では、複数の端末TEの情報を多重化するために、符合分割多元アクセス技法が無線通信システムにおいて使用される。
【0100】
本発明の第3の実現形態では、複数の端末TEの情報を多重化するために、空間分割多元アクセス技法が無線通信システムにおいて使用される。図1においてビーム1、ビーム2、ビーム3、及びビーム4と記されているビームが、基地局BTSのカバーエリア15の空間分割の一部を表す。
【0101】
第1、及び/又は第2、及び/又は第3の実現形態で使用される技法は組み合わせることも可能なことに留意する必要がある。
【0102】
好ましくは、端末TEiがシンボルを転送する場合、端末TEiは割り振られた多重化資源にデータを多重化し、割り振られていない多重化資源にはヌル値を設定する。
【0103】
基地局BTSはシンボルを受信する。受信された各シンボルは、端末TEの少なくとも一部により転送されたシンボルにより形成される。
【0104】
図2は、本発明による基地局の構造を表す図である。
【0105】
基地局BTSは、たとえば、バス201により共に接続される構成要素と図7において開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムにより制御されるプロセッサ200とに基づく構造を有する。
【0106】
ここで、基地局BTSは、一変形において、以下に開示するようなプロセッサ200により実行される動作と同じ動作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形で実施されることに留意する必要がある。
【0107】
バス201は、プロセッサ200を読み取り専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及びチャネルインタフェース205にリンクする。
【0108】
読み取り専用メモリROM202は図7に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、これは、基地局BTSに電源が投入されるとランダムアクセスメモリRAM203に転送される。
【0109】
RAMメモリ203は、変数の受け取りを目的とするレジスタと、図7に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0110】
チャネルインタフェース205は、各端末TEiによる少なくとも1つのパイロットシンボルの送信を要求する手段と、各端末TEiから少なくとも1つのパイロットシンボルを受信する手段とを備える。
【0111】
第1の群に属する端末TEの少なくとも一部に割り振られる多重化資源は、ダウンリンクサブフレームの基準部のダウンリンクシンボルの復調のために対応する端末TEiが使用する多重化資源であり、及び/又は、アップリンクサブフレームの基準部のアップリンクシンボルを多重化するために対応する端末TEiが使用する多重化資源である。
【0112】
その他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られる多重化資源は、補助ダウンリンクシンボルを多重化するために基地局BTSが使用する多重化資源であり、及び/又は、補助アップリンクシンボルを復調するために基地局BTSが使用する多重化資源である。
【0113】
チャネルインタフェース205は、第1の群に属する端末TEの少なくとも一部に転送されるダウンリンクサブフレームの各ダウンリンクシンボルを、対応する端末TEに割り振られた多重化資源に多重化する手段を備える。
【0114】
チャネルインタフェース205は、少なくとも1つの端末TEiに転送される少なくとも1つのダウンリンク補助シンボルを、他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られた多重化資源に多重化する手段を備える。少なくとも1つの補助シンボルは、第1の群に属する端末TEに割り振られた多重化資源に多重化される。
【0115】
チャネルインタフェース205は、他の群に属する少なくとも1つの端末TEiにより転送される少なくとも1つのアップリンク補助シンボルを、その端末TEiに割り振られた多重化資源から復調する手段を備える。
【0116】
補助シンボルはダウンリンクシンボル及び/又はアップリンクシンボルであってよい。
【0117】
本発明の第3の実現形態によれば、チャネルインタフェース205は、基地局BTSにより転送された信号を図1にビーム1〜ビーム4と記されているエリアのような異なるエリアに向ける手段を備える。より厳密には、基地局BTSがダウンリンクチャネルを通じて信号を所与のエリアに送信する場合、信号はN回複製され(N>1)、複製された信号は、ビーム形成を実行するために(すなわち、送信信号の空間方向を制御するために)重み付けされる。
【0118】
チャネルインタフェース205を通じて、プロセッサ200は、図13a〜図13fを参照して以下に開示する制御情報のような制御情報を転送する。
【0119】
図3は、本発明による端末の構造を表す図である。
【0120】
各端末TEi、例として端末TE1は、たとえば、バス301により共に接続される構成要素と図8において開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムにより制御されるプロセッサ300とに基づく構造を有する。
【0121】
ここで、端末TE1は、一変形において、以下に開示するようなプロセッサ300により実行される動作と同じ動作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形で実施されることに留意する必要がある。
【0122】
バス301は、プロセッサ300を読み取り専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及びチャネルインタフェース305にリンクする。
【0123】
読み取り専用メモリROM302は図8に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、これは、端末TE1に電源が投入されるとランダムアクセスメモリRAM303に転送される。
【0124】
RAMメモリ303は、変数の受け取りを目的とするレジスタと、図8に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0125】
チャネルインタフェース305は、基地局BTSから少なくとも1つのパイロットシンボル要求を受信する手段と、少なくとも1つのパイロットシンボルを基地局BTSに転送する手段とを備える。
【0126】
チャネルインタフェース305を通じて、プロセッサ300は、図13a〜図13fを参照して以下に開示する制御情報のような制御情報を受信する。
【0127】
チャネルインタフェース305は、端末TE1が第1の群に属する場合、基地局BTSにより割り振られる対応する多重化資源(いくつかある場合)上の、端末TE1により受信されるダウンリンクサブフレームの基準部Drefの各ダウンリンクシンボルを復調する手段を備える。
【0128】
チャネルインタフェース305は、端末TE1が第2の群に属する場合、端末TE1が受信する少なくとも1つの補助ダウンリンクシンボルを復調する手段を備える。
【0129】
チャネルインタフェース305は、端末TE1が他の群に属する場合、端末TE1により転送される少なくとも1つのアップリンク補助シンボルを多重化する手段を備える。
【0130】
図7は、本発明による基地局により実行されるアルゴリズムである。
【0131】
本アルゴリズムは、無線通信システムの少なくとも1つの基地局BTSにより実行される。より厳密には、本アルゴリズムは、基地局BTSのプロセッサ200により実行される。
【0132】
ステップS700において、プロセッサ200は、チャネルインタフェース205を通じて、各端末TEi(i=1〜3)に少なくとも1つのパイロットシンボルを転送するように命令する。
【0133】
次のステップS701において、プロセッサ200は、チャネルインタフェース205を通じて、各端末TEiにより転送された少なくとも1つのパイロットシンボルの受信を検出する。
【0134】
次のステップS702において、プロセッサ200は各端末TEiの時間遅延TD(d)を計算する。ここで、dは基地局BTSと端末TEiとの間の距離である。
【0135】
各タイミング遅延TD(d)は以下の式を使用して計算される:
Td(d)=tr−te−DDL−RTD(d)=GP−RTD(d)
式中、DDLは、転送するダウンリンクサブフレームの基準部の全継続時間である。
【0136】
同ステップで、プロセッサ200は、以下の式を使用して各端末TEiのタイミング進みを計算する:
TA(d)=GP−TD(d)
【0137】
次のステップS703において、プロセッサ200は、ステップS702において計算されたデータのうちの少なくとも1つを対応する各端末TEiに転送するように命令する。
【0138】
ステップS702において計算されたデータは、チャネルインタフェース205により次のダウンリンクサブフレームで転送される。この計算されたデータは他のデータと多重化されて、シンボルs1〜s4の形で転送される。
【0139】
次のステップS704において、プロセッサ200は、少なくとも端末TEの2つの群を形成する。
【0140】
そのために、プロセッサ200は、各端末TEi毎に、以下の式を使用して基地局BTSが端末TEiに割り振ることができる補助ダウンリンクシンボル数ndlTEiを求める。
ndlTEi=integer{(TD(d)−RTS)/tsdl}
=integer{(GP−RTD(d)−RTS)/tsdl}
式中、tsdlは1つのダウンリンクシンボルの継続時間である。
【0141】
ここで、ndlTEiが、基地局BTSが端末TEiに割り振ることができる補助アップリンクシンボル数も表すことに留意する必要がある。
【0142】
プロセッサ200は、ndlTEiが厳密に1未満の端末TEを少なくとも含む第1の群及びndlTEiが1以上の端末TEを含む少なくとも1つの他の群を形成する。
【0143】
本発明の第1の変形によれば、第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE、すなわちすべての端末TEを含み、少なくとも1つの他の群は、ndlTEiが最大の端末TEを含む第2の群である。
【0144】
本発明の第2の変形によれば、第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TEを含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、ndlTEiが第1の値に等しい端末を含む第2の群と、ndlTEiが第1の値と異なる第2の値に等しい端末TEを含む第3の群とである。
【0145】
例として、第2の群はndlTEiが1に等しい端末TEを含み、第3の群はndlTEiが2に等しい端末TEを含む。
【0146】
別の例では、第2の群はndlTEiが3に等しい端末TEを含み、第3の群はndlTEiが6に等しい端末TEを含む。
【0147】
本発明の第3の変形によれば、第1の群はndlTEiが第1の値以下である端末TEを含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、ndlTEiが第1の値に等しい端末TEを含む第2の群と、ndlTEiが第1の値と異なる第2の値に等しい端末TEを含む第3の群とである。
【0148】
例として、第1の値は1に等しく、第2の値は2に等しい。
【0149】
別の例として、第1の値は2に等しく、第2の値は4に等しい。
【0150】
本発明の第4の変形によれば、第1の群はndlTEiがヌル値に等しい端末TEを含み、複数の他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、ndlTEiが第1の値に等しい端末TEを含む第2の群と、ndlTEiが第2の値に等しい端末TEを含む第3の群とである。
【0151】
ここで、他の変形では、ndlTEiが異なる値内に含まれる端末TEをそれぞれ含む3つ以上の他の群をプロセッサ200が形成することに留意する必要がある。
【0152】
次のステップS705において、プロセッサ200は、無線通信システムの多重化資源を、第1の群に属する端末TEiの少なくとも一部に割り振る。
【0153】
ここで、数百の端末TEが第1の群に属する場合、プロセッサ200は、1つのサブフレーム中では、多重化資源を第1の群に属する端末TEの一部にしか割り振ることができないということに留意する必要がある。この場合、プロセッサ200は、各サブフレーム毎に、多重化資源が割り振られる第1の群の端末TEを変更することができる。
【0154】
本発明の第1及び第2の実現形態によれば、プロセッサ200は、好ましくは、無線通信システムの多重化資源を、図9に示すチャネル品質指標に従って第1の群に属する端末TEに割り振る。
【0155】
多重化資源は、本発明の第1の実現形態によれば、周波数チャンクである。1つの周波数チャンクは、少なくとも1つの搬送周波数又は搬送周波数群(好ましくは連続したもの)を含む。
【0156】
多重化資源は、本発明の第2の実現形態によれば、符号である。符号はビットシーケンスである。好ましくは、割り振られる符号は互いに直交する。
【0157】
割り振られる多重化資源の例について図10a〜図10cを参照して説明する。
【0158】
多重化資源は、本発明の第3の実現形態によれば、基地局BTSのカバーエリア15内の複数のエリアである。
【0159】
割り振られる多重化資源の一例について図12を参照して説明する。
【0160】
本発明の第3の実現形態によれば、プロセッサ200は、好ましくは、無線通信システムの多重化資源を、図11に示すチャネル品質指標に従って第1の群に属する端末TEに割り振る。
【0161】
第1の群に属する各端末TEiに割り振られる多重化資源は、基地局BTSが、ダウンリンクサブフレームの基準部の、図6のs1〜s4のようなダウンリンクシンボルを多重化するために使用する多重化資源である。
【0162】
第1の群に属する各端末TEiに割り振られる多重化資源は、対応する端末TEiが、サブフレームの基準部Drefの、図6のs1〜s4のようなダウンリンクシンボルを復調するために使用する多重化資源である。
【0163】
次のステップS706において、プロセッサ200は、第1の群に属する端末TEの一部に割り振られた無線通信システムのすべての多重化資源を、他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振る。
【0164】
他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られる多重化資源は、ステップS705において第1の群に属する端末TEの一部に割り振られたすべての多重化資源である。
【0165】
多重化資源は、周波数チャンク、符号、又は基地局BTSのカバーエリア15内の複数のエリアである。
【0166】
他の群に属する少なくとも1つの端末TEiに割り振られる多重化資源は、図6のs5及び/又はs6のような補助ダウンリンクシンボルを多重化し、且つ/又は補助アップリンクシンボルを復調するために、基地局BTSが使用する多重化資源である。
【0167】
次のステップS707において、プロセッサ200は、チャネルインタフェース205を通じて、割り振られた多重化資源を示す制御情報の端末TEへの転送を命令する。
【0168】
割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の例が図13a〜図13fを参照して提供される。
【0169】
図6の例によれば、制御情報は、シンボルs1〜s4、又はs1〜s5、又はs1〜s6の形でダウンリンクサブフレームにおいて転送されるデータと多重化される。
【0170】
ここで、シンボルs5及びs6をシンボルs1〜s4と同時に符号化することもでき、又は、各シンボルs5又はs6をその他のシンボルs1〜s4から独立して符号化することもできることに留意する必要がある。
【0171】
次のステップS708において、プロセッサ200は、各端末TEi毎に、対応するタイミング遅延TD(d)及び/又はタイミング進みTA(d)を再び計算するときであるか否かを調べる。非限定的な例として、タイミング遅延TD(d)及び/又はタイミング進みTA(d)は、要求に応じて又は毎秒のように周期的に計算される。
【0172】
タイミング遅延及び/又はタイミング進みを再計算するときである場合、プロセッサ200はステップS709に移り、本アルゴリズムを再び実行する。
【0173】
タイミング遅延及び/又はタイミング進みを再計算するときではない場合、プロセッサ200はステップS705に戻り、タイミング遅延及び/又はタイミング進みを再計算するときがくるまで、ステップS705〜S708を実行する。
【0174】
ここで、ステップS705〜S708で構成されるループが実行される都度、1つのサブフレーム中で多重化資源が割り振られる端末TEを変更可能であるということに留意する必要がある。また、ステップS706において多重化資源が割り振られる少なくとも1つの端末TEiは、他の群に属する別の端末TEiで随時置換可能である。
【0175】
ステップS709において、プロセッサ200はパイロットシンボルを端末TEにより転送する必要があるか否かを調べる。
【0176】
端末TEがシンボルをアップリンクサブフレームで転送する場合、プロセッサ200は、これらのシンボルからタイミング進みの時間遅延を求めることができる。端末TEがシンボルをアップリンクサブフレームで転送しない場合、プロセッサ200は、時間遅延又はタイミング進みを求めるためにパイロットシンボルを受信する必要がある。
【0177】
パイロットシンボルを端末TEにより転送する必要がある場合、プロセッサ200はステップS700に戻り、必要がない場合、ステップS702に戻る。
【0178】
図8は、本発明による端末により実行されるアルゴリズムである。
【0179】
本アルゴリズムは、無線通信システムの各端末TEiにより実行される(i=1〜3)。より厳密には、本アルゴリズムは各端末TEiのプロセッサ300により実行される。
【0180】
ステップS800において、プロセッサ300は、チャネルインタフェース305を通じて、基地局BTSにより転送される少なくとも1つのパイロットシンボルの送信要求を受信したことを検出する。
【0181】
次のステップS801において、プロセッサ300は、チャネルインタフェース305を通じて、基地局BTSへの少なくとも1つのパイロットシンボルの転送を命令する。
【0182】
次のステップS802において、プロセッサ300は、チャネルインタフェース305を通じて、ダウンリンクシンボルの受信を検出する。端末TEiと基地局BTSとの距離に応じて受信シンボル数は異なる。図6の例によれば、4〜6個のシンボルが受信される。これらのシンボルのいくつかは、基地局BTSのカバーエリア15内にあるすべての端末TEが処理できるダウンリンクサブフレームの基準部Drefに含まれ、他は、補助シンボルが割り振られる場合にガード期間内に含まれる補助シンボルである。
【0183】
次のステップS803において、プロセッサ300は、受信したシンボルに含まれる制御情報の少なくとも1つの所定のフィールドを読み取る。所定のフィールドの例を図13a〜図13fを参照して提供する。
【0184】
少なくとも1つの所定のフィールドに含まれる情報は、端末TEiに割り当てられる多重化資源を示す情報である。
【0185】
ここで、受信シンボルは端末TEiのタイミング遅延TD(d)及び/又はタイミング進みも含み得ることに留意する必要がある。
【0186】
次のステップS804において、プロセッサ300は、受信した制御情報の少なくとも1つのフィールドに含まれる、割り振られた多重化資源を示す情報を検索する。
【0187】
より厳密には、プロセッサ300は、端末に割り振ることができる多重化資源を示す情報を含む第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る。また、プロセッサ300は、端末TEiにより時間遅延以内に受信又は転送される少なくとも1つの補助シンボルに対して、第1の群に含まれる端末TEに割り振られるすべての多重化資源が、端末TEiに割り振られているか否かを示す情報を含む第2の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る。
【0188】
第1の変形によれば、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボル、好ましくは第1のシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成する。
【0189】
第1の変形によれば、第2の制御情報は、すべての多重化資源が、時間遅延内に端末TEiが受信又は転送する少なくとも1つの補助シンボルに対して端末TEiに割り振られているか否かを示す1つのフィールドを含む。
【0190】
第2の制御情報は、別の例では、端末TEiが時間遅延内に送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す、1つのフィールドを含む。
【0191】
第2〜第4の変形によれば、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボル、例として基準部の第1のシンボルを形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又は、第2の制御情報は、データと多重化されて1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成するとともに、制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0192】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、割り振られた多重化資源を示す情報の、チャネルインタフェース305への転送を命令する。
【0193】
チャネルインタフェース305は、端末TEiが第1の群に属する場合、基地局BTSが割り振った対応する多重化資源(いくつかある場合)から、端末TEiが受信したダウンリンクサブフレームの基準部の、図6のs1〜s4のような各ダウンリンクシンボルを復調する。
【0194】
チャネルインタフェース305は、すべての多重化資源が端末TEiに割り振られている場合、基地局BTSにより割り振られた対応する多重化資源(いくつかある場合)から、端末TEiが受信した、図6のs5及びs6のいずれか一方又は両方のような少なくとも1つの補助ダウンリンクシンボルを復調し、且つ/又は、チャネルインタフェース305は、すべての多重化資源が端末TEiに割り振られている場合、同じ基地局BTSにより割り振られた対応する多重化資源(いくつかある場合)に、端末TEiにより転送される少なくとも1つの補助アップリンクシンボルを多重化する。
【0195】
次のステップS805において、プロセッサ300は、基地局BTSが少なくとも1つのパイロットシンボルを受信する必要があるか否かを調べる。
【0196】
少なくとも1つのパイロットシンボルを受信する必要がある場合、プロセッサ300はステップS801に戻り、必要がない場合、ステップS802に戻る。
【0197】
図9は、本発明の第1及び第2の実現形態による、基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【0198】
図9の縦軸には、周波数帯が示される。横軸は、各端末TEiにより求められると共にダウンリンク多重化資源の利用を最適化するためにアップリンクチャネルを通じて基地局BTSに報告される、チャネル品質指標の値を表す。
【0199】
図9に、端末TE1〜TE3により求められるチャネル品質指標曲線を示す。
【0200】
基地局BTSは、このような曲線を使用して多重化資源を端末TE1〜TE3に割り振る。
【0201】
アップリンクチャネルの場合、アップリンク多重化資源の利用を最適化するために、基地局BTSは各アップリンクチャネルでのチャネル品質指標を求める。
【0202】
図10aは、本発明の実現の第1の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0203】
第1の変形によれば、第1の群はすべての端末TEを含み、少なくとも1つの他の群は、最大数の補助シンボルを受信又は送信できる端末TEを含む第2の群である。
【0204】
図10aは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0205】
図10aは、1001〜1012と記されている12行及び1051〜1056と記されている6列の表を表す。各行1001〜1012は、第1の実現形態によれば周波数チャンクを表し、又は第2の実現形態によれば符号を表す。各列1051〜1056はシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0206】
ここで、より多数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができ、又はより少数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができることに留意する必要がある。
【0207】
列1051はシンボルs1を表し、列1052はシンボルs2を表し、列1053はシンボルs3を表し、列1054はシンボルs4を表し、列1055は補助シンボルs5を表し、列1056は補助シンボルs6を表す。
【0208】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE1〜TE3を含む。
【0209】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1001〜1003及び1010〜1012と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE1に割り振る。
【0210】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1004〜1006と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。
【0211】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1007〜1009と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0212】
基地局BTSは、図6のダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4のすべてについて、1つの端末TEiに同じ周波数チャンク又は符号を割り振る。
【0213】
基地局BTSは、補助シンボルs5及びs6について、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、端末TE3に割り振る。より厳密には、第1の群に含まれる端末に割り振られるすべての周波数チャンク又は符号は、シンボルs5及びs6について、ndlTEiが2に等しい端末TE3に割り振られる。
【0214】
図10bは、本発明の実現の第2の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0215】
第2の変形によれば、第1の群はすべての端末TEを含み、少なくとも2つの他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第3の群とである。
【0216】
図10bは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0217】
図10bは、1101〜1112と記されている12行及び1151〜1156と記されている6列の表を表す。各行1101〜1112は、第1の実現形態によれば周波数チャンクを表し、又は第2の実現形態によれば符号を表す。各列1151〜1156はシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0218】
ここで、より多数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができ、又はより少数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができることに留意する必要がある。
【0219】
列1151はシンボルs1を表し、列1152はシンボルs2を表し、列1153はシンボルs3を表し、列1154はシンボルs4を表し、列1155は補助シンボルs5を表し、列1156は補助シンボルs6を表す。
【0220】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE1〜TE3を含む。
【0221】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1101〜1103及び1110〜1112と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE1に割り振る。
【0222】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1104〜1106と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。
【0223】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1107〜1109と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0224】
基地局BTSは、図6の例に従って、ダウンリンクサブフレームの基準部Drefに含まれるシンボルs1〜s4のすべてについて、1つの端末TEiに同じ周波数チャンク又は符号を割り振る。
【0225】
基地局BTSは、少なくとも2つの他の群を決定する。少なくとも2つの他の群は、少なくとも、ndlTEiが1に等しい端末TE、すなわち端末TE2を含む第2の群と、ndlTEiが2に等しい端末TE、すなわち端末TE3を含む第3の群とである。
【0226】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。より厳密には、シンボルs5のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が端末TE2に割り振られる。
【0227】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs6に対して端末TE3に割り振る。より厳密には、基地局BTSは、シンボルs6のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0228】
図10cは、実現の第3の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0229】
第3の変形によれば、第1の群は、時間遅延中に最大で第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEの一部を含み、少なくとも2つの他の群が形成される。複数の他の群は、少なくとも、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる端末TEを含む第3の群とである。
【0230】
図10cは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0231】
図10cは、1201〜1212と記されている12行及び1251〜1256と記されている6列の表を表す。各行1201〜1212は、第1の実現形態によれば周波数チャンクを表し、又は第2の実現形態によれば符号を表す。各列1251〜1256は図6のシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0232】
ここで、より多数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができ、又はより少数の周波数チャンク又は符号を本発明において割り振ることができることに留意する必要がある。
【0233】
列1251はシンボルs1を表し、列1252はシンボルs2を表し、列1253はシンボルs3を表し、列1254はシンボルs4を表し、列1255は補助シンボルs5を表し、列1256は補助シンボルs6を表す。
【0234】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiが1以下の端末TE1及びTE2を含む。
【0235】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1201〜1203及び1210〜1212と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE1に割り振る。
【0236】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、1204〜1209と記されている周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。
【0237】
基地局BTSは、図6の基準部Drefに含まれるシンボルs1〜s4のすべてについて、1つの端末TEiに同じ周波数チャンク又は符号を割り振る。
【0238】
基地局BTSは、ndlTEiが1に等しい端末TE、すなわち端末TE2を含む第2の群と、ndlTEiが2に等しい端末TE、すなわち端末TE3を含む第3の群とを形成する。
【0239】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。より厳密には、基地局BTSは、補助シンボルs5のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号を端末TE2に割り振る。基地局BTSは、シンボルs6のサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号を端末TE3に割り振る。
【0240】
図11は、本発明の第3の実現形態による、基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【0241】
図11の縦軸には、異なるビームであるビーム1〜ビーム4が示され、且つ横軸は、各端末TEiにより求められると共にダウンリンク多重化資源の利用を最適化するためにアップリンクチャネルを通じて基地局BTSに報告されるチャネル品質指標の値を表す。
【0242】
図11に、端末TE1〜TE3により求められるチャネル品質指標曲線を示す。
【0243】
基地局BTSは、このような曲線を使用して、多重化資源を端末TE1〜TE3に割り振る。
【0244】
アップリンクチャネルの場合、アップリンク多重化資源の利用を最適化するために、基地局BTSは各アップリンクチャネルでのチャネル品質指標を求める。
【0245】
図12は、本発明の第3の実現形態による端末に本発明により割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【0246】
図12は、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0247】
図12は、121〜124と記されている4行及び125〜130と記されている6列の表を表す。各行121〜124は、第3の実現形態により信号が基地局BTSにより向けられるビーム又はエリアを表し、各列125〜130は図6のシンボルを表す。好ましくは、このような表は各サブフレーム毎に生成される。
【0248】
列125はシンボルs1を表し、列126はシンボルs2を表し、列127はシンボルs3を表し、列128はシンボルs4を表し、列129は補助シンボルs5を表し、列130は補助シンボルs6を表す。
【0249】
基地局BTSにより決定される第1の群は、ndlTEiがヌル値以上の端末TE1、TE2、及びTE3を含む。
【0250】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、121及び122と記されているビーム1及びビーム2を端末TE1に割り振る。
【0251】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、123と記されているビーム3を端末TE2に割り振る。
【0252】
基地局BTSは、シンボルs1〜s4に対して、124と記されているビーム4を端末TE3に割り振る。
【0253】
基地局BTSは、ndlTEiが1に等しい端末TE、すなわち端末TE2を含む第2の群と、ndlTEiが2に等しい端末TE、すなわち端末TE3を含む第3の群とを形成する。
【0254】
基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り当てられた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。より厳密には、基地局BTSは、サブフレームのすべてのビーム121〜124を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。基地局BTSは、サブフレームのすべてのビーム121〜124を、補助シンボルs6に対して端末TE3に割り振る。
【0255】
ここで、本発明の第1及び第2の実現形態において図10を参照して示した様々な割り振り方式も第3の実現形態に適用可能なことに留意する必要がある。
【0256】
図13a〜図13fは、基地局により端末に転送される本発明により割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【0257】
図13aは、第1の群に属する端末TEに割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第1の例を開示する。
【0258】
図13aは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0259】
制御情報は、好ましくは、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1個のシンボル、例として第1のシンボルs1を形成するか、又は、制御情報は、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボル(図6の例によればシンボルs1〜s4)の少なくとも一部を形成する。
【0260】
制御情報は、カバーエリア15内にある端末TEの数と同数の行を含む。図1の例によれば、制御情報は1301〜1303と記されている3行を含む。各行は、ID TEiと記されている端末TEiの識別子を含む第1のフィールドと、第2のフィールドとを含む。第2のフィールドは、多重化資源の数と同数のビットを含む。各ビットのバイナリ値が、基地局BTSが多重化資源を割り振った端末TEiを示す。
【0261】
図10aの例を参照すると、行1301の第2のフィールドに含まれるバイナリシーケンス「111000000111」は、基地局BTSが周波数チャンク又は符号1001〜1003及び1010〜1012を端末TE1に割り振ったということを端末TE1に示す。行1302の第2のフィールドに含まれるバイナリシーケンス「000111000000」は、基地局BTSが周波数チャンク又は符号1004〜1006を端末TE2に割り振ったということを端末TE2に示す。行1303の第2のフィールドに含まれるバイナリシーケンス「000000111000」は、基地局BTSが周波数チャンク又は符号1007〜1009を端末TE3に割り振ったということを端末TE3に示す。
【0262】
図13bは、第1の群に属する端末に割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第2の例を開示する。
【0263】
図13bは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである第2の例を開示している。
【0264】
制御情報は、好ましくは、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1個のシンボル、例として第1のシンボルs1を形成するか、又は、制御情報は、他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボル(図6の例によればシンボルs1〜s4)の少なくとも一部を形成する。
【0265】
制御情報は、多重化資源の数と同数の行を含む。列1305は各多重化資源の識別子を含み、列1306は、その行で識別される多重化資源が割り振られる端末TEiの簡易識別子(short identifier)を含む。
【0266】
簡易識別子は、少なくとも1つのサブフレームに対する端末TEiの識別子を置き換えるバイナリシーケンスである。
【0267】
図13cは、多重化資源が割り振られる各端末の簡易識別子とその端末の識別子との間の対応を示す対応表である。
【0268】
図13cは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示している。
【0269】
対応表は各サブフレームで求められ、ダウンリンクチャネルを通じて端末TEに転送される。対応表は、多重化資源が割り振られる端末TEの数と同数の行を含む。
【0270】
図1の例によれば、3つの端末TEのみがカバーエリア15内に含まれ、多重化資源は各端末TEiに割り振られ、各簡易識別子は2ビットシーケンスである。「01」は端末TE1を識別し、「10」は端末TE2を識別し、「11」は端末TE3を識別する。
【0271】
図13bの例を参照すると、「1」〜「3」及び「10」〜「12」と記されている多重化資源は端末TE1に割り振られ、「4」〜「6」と記されている多重化資源は端末TE2に割り振られ、「7」〜「9」と記されている多重化資源は端末TE3に割り振られる。
【0272】
本発明の第1及び第2の実現形態によれば、多重化資源1〜12はそれぞれ、図10aの周波数チャンク1001〜1012、図10bの周波数チャンク1101〜1112、及び図10cの周波数チャンク1201〜1212に対応する。
【0273】
図13dは、実現の第1の変形による、別の群に属する少なくとも1つの端末の割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第1の例を開示する。
【0274】
図13dの例によれば、他の群に含まれる1つの端末TEiに割り振られた多重化資源は、すべての補助シンボルに対して割り振られる。
【0275】
より厳密には、制御情報は、第1の群に含まれている端末TEに割り振られたすべての多重化資源が、すべての補助シンボルに対してその端末TEiに割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0276】
制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成する。
【0277】
図13dは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0278】
制御情報は他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルs1を形成するか、又は、他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも一部を形成するか、又は他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成する。
【0279】
制御情報は、多重化資源がサブフレームに割り振られる端末TEの数と同数の行を含む。制御情報は3つの行1307〜1309を含む。各行は、すべての補助シンボルs5及びs6に対して端末TEiに多重化資源が割り振られているか否かを、対応する端末TEiに示すフラグを含むフィールドを含む。
【0280】
行1307及び1308は、補助シンボルが端末TE1及びTE2に割り振られていないことを示し、行1309はすべての補助シンボルが端末TE3に割り振られていることを示す。
【0281】
基地局は、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り振られた多重化資源を、補助シンボルs5及びs6に対して端末TE3に割り振る。より厳密には、第1の群に属する端末に割り振られたすべての周波数チャンク又は符号は、補助シンボルs5及びs6に対して、NdlTEi(すなわち図6の例によるndlTEi)が最大の端末TE3に割り振られる。
【0282】
図13cは、実現の第1の変形による、別の群に属する少なくとも1つの端末TEiの割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の第2の例を開示する。
【0283】
図13eの例によれば、他の群に含まれる1つの端末TEiに割り振られた多重化資源は、すべての補助シンボルに対して割り振られる。
【0284】
より厳密には、制御情報は、第1の群に含まれている端末TEに割り振られたすべての多重化資源が、すべての補助シンボルに対してその端末TEiに割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含む。
【0285】
制御情報はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルを形成するか、又はデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又はデータと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボル、例として第1の補助シンボルを形成する。
【0286】
図13eは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0287】
制御情報は他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルs1を形成するか、又は他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも一部を形成するか、又は他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成する。
【0288】
制御情報は、そのサブフレームに対して多重化資源が割り振られる端末TEの数と同数の行を含む。図10bの例によれば、制御情報は3つの行を含む。各行は、ダウンリンクチャネルを通じて対応する端末TEiが受信できるシンボルの数(例としてバイナリの形での数)を含む所定のフィールドを含む。
【0289】
図10bの例によれば、端末TE3は6個のシンボルを受信することができ、基地局BTSは、補助シンボルs5及びs6に対して端末TE3に割り振り、端末TE1及びTE2に補助シンボルを割り振らない。値6から、端末TE3は、シンボルs5及びs6に対してすべての周波数チャンク又は符号が端末TE3に割り振られていると推定する。
【0290】
一変形では、各行は、端末TEiがダウンリンクチャネルで受信できる補助シンボルの数(例としてバイナリの形での数)を含む所定のフィールドを含む。
【0291】
値2から、端末TE3は、シンボルs5及びs6に対してサブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が端末TE3に割り割り振られていると推定する。
【0292】
図13fは、実現の第2、第3又は第4の変形による、別の群に属する少なくとも1つの端末TEiの割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報の一例を開示する。
【0293】
実現の第2、第3、又は第4の変形によれば、第2の群に含まれる1つの端末TEiに割り振られた多重化資源は、第1の数の補助シンボルに対して割り振られ、第3の群に含まれる別の端末TEiに割り振られた多重化資源は、第2の数の補助シンボルに対して割り振られる。
【0294】
より厳密には、第2の制御情報は、少なくとも2つのフィールドを各端末毎に含む。すなわち、少なくとも、そのサブフレームについて第1の群に含まれる端末TEに割り振られているすべての多重化資源を、端末TEiが第1の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す第1のフィールドと、そのサブフレームについて第1の群に含まれる端末TEに割り振られているすべての多重化資源を、端末TEiが第2の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す第2のフィールドとである。
【0295】
制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルを形成するか、又は、制御情報はデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルの少なくとも一部を形成するか、又は制御情報はデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成するとともに、制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する。
【0296】
図13fは、4個のシンボルがダウンリンクサブフレームの基準部に含まれ、2個のシンボルが補助シンボルである一例を開示する。
【0297】
制御情報は他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる1つのシンボルs1を形成するか、又は、制御情報は他のデータと多重化されてダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも1部を形成するか、又は、制御情報は他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成するか、又は、制御情報の列1310が他のデータと多重化されて第1の補助シンボルs5を形成するとともに、制御情報の列1311が他のデータと多重化されて第2の補助シンボルs6を形成する。
【0298】
制御情報は、多重化資源が割り振られるカバーエリア15内の端末TEの数と同数の行を含む。図1の例によれば、制御情報は3つの行を含む。列1310および1311は、カバーエリア15内の端末TEの数と同数のフラグを含む。
【0299】
図10bによれば、基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り振られた多重化資源を、補助シンボルs5に対して端末TE2に割り振る。
【0300】
したがって、列1310の2番目のフィールドに含まれるフラグはバイナリ値1であり、列1310の1番目及び3番目のセルはバイナリ値0である。そのフラグから、端末TE2は、サブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が、補助シンボルs5に対して端末TE2自身に割り振られたと判断する。
【0301】
図10bによれば、基地局BTSは、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルに対して第1の群に含まれる端末TEに割り振られた多重化資源を、補助シンボルs6に対して端末TE3に割り振る。
【0302】
したがって、列1311の3番目のフィールドに含まれるフラグはバイナリ値1であり、列1311の1番目及び2番目のセルはバイナリ値0である。そのフラグから、端末TE3は、サブフレームのすべての周波数チャンク又は符号が、補助シンボルs6に対して端末TE3自身に割り振られていると判断する。
【0303】
ここで、図13が補助ダウンリンクシンボルに向けて開示されていることに留意する必要がある。本発明は補助アップリンクシンボルにも適用可能である。
【0304】
そのような場合、別の群に属する少なくとも1つの端末TEiについて割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報は、他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれる第1のシンボルs1を形成するか、又は他のデータと多重化されて、ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれるシンボルs1〜s4の少なくとも一部を形成する。
【0305】
当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に多くの変更を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0306】
【図1】本発明が実施される無線通信システムの構造を表す図である。
【図2】本発明による無線通信システムの基地局の構造を表す図である。
【図3】本発明による無線通信システムの端末の構造を表す図である。
【図4】従来のHD/OFDMフレームの構造を示すクロノグラムである。
【図5】従来技術による通信システムのダウンリンクでの情報の送信を示すクロノグラムである。
【図6】従来技術による通信システムのダウンリンクでの情報の送信を示すクロノグラムである。
【図7】本発明による基地局により実行されるアルゴリズムである。
【図8】本発明による端末により実行されるアルゴリズムである。
【図9】本発明の第1及び第2の実現形態により基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【図10a】本発明の実現の第1の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図10b】本発明の実現の第2の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図10c】実現の第3の変形において、本発明の第1及び第2の実現形態による端末に割り振られる、無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図11】本発明の第3の実現形態により基地局と各端末との間で求められるチャネル品質指標の一例である。
【図12】本発明の第3の実現形態による端末に、本発明により割り振られる無線通信システムの多重化資源の一例である。
【図13a】基地局により端末に転送される本発明により割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す図である。
【図13b】基地局により端末に転送される本発明により割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す図である。
【図13c】端末の各簡易識別子とその端末の識別子との間の対応を示す対応表である。
【図13d】基地局により端末に転送される本発明による割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【図13e】基地局により端末に転送される本発明による割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【図13f】基地局により端末に転送される本発明による割り振られた多重化資源を示す情報を伝達する制御情報を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、
各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記方法は、前記基地局により実行される複数のステップとして、
前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求めるステップであって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求めるステップと、
前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で、前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにするステップと
を含む、伝送方法において、
前記伝送方法は、
端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成するステップであって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の前記他の群は、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成するステップと、
前記無線通信ネットワークの前記多重化資源を、1つのサブフレームに対して、前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振るステップと、
前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振るステップと、
割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を前記端末に転送するステップと
をさらに含むことを特徴とする、伝送方法。
【請求項2】
前記無線通信ネットワークの前記多重化資源は、周波数チャンク、及び/又は符号、及び/又は前記基地局のカバーエリアの複数のエリアであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する第1の制御情報が各端末に転送され、前記制御情報はデータと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
各端末が受信又は送信できる補助シンボル数を決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の群はすべての前記端末を含み、
前記少なくとも1つの他の群は、最大数の補助シンボルを受信又は送信できる前記端末を含む第2の群であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記他の群に含まれる1つの端末に割り振られる前記多重化資源は、すべての前記補助シンボルに対して割り振られることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第2の制御情報が転送され、
前記第2の制御情報は、
データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成する
ことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の制御情報は、前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源が、すべての前記補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の制御情報は、前記端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを各端末毎に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の群は、すべての前記端末を含み、
複数の他の群が形成され、
前記複数の他の群は、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む少なくとも1つの第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む少なくとも1つの第3の群とである
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の群は、前記時間遅延中に最大で第1の数の補助シンボルを受信できる前記端末の一部を含み、
複数の他の群が形成され、
前記複数の他の群は、少なくとも、前記第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む第3の群とである
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の群に含まれる1つの端末に割り振られる前記多重化資源は、前記第1の数の補助シンボルに対して割り振られ、
前記第3の群に含まれる別の端末に割り振られる前記多重化資源は、前記第2の数の補助シンボルに対して割り振られる
ことを特徴とする、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
第2の制御情報が転送され、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報の一部がデータと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成すると共に、前記制御情報の別の部分がデータと多重化されて、少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する
ことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含み、
前記複数のフィールドは、少なくとも、
そのサブフレームについて多重化資源が割り振られる前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られているすべての前記多重化資源を、前記端末が前記第1の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す、1つの第1のフィールドと、
前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られているすべての前記多重化資源を、前記端末が前記第2の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す第2のフィールドを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、
各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、
前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、
前記方法は、前記端末により実行される複数のステップとして、
前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信するステップと、
サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、
多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、サブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップと、
サブフレームに対して他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、
すべての前記多重化資源が前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップと
を含むことを特徴とする、伝送方法。
【請求項16】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記第2の制御情報はデータと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、データと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の制御情報は、すべての前記多重化資源が前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の制御情報は、前記端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成すると共に、前記制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする、無線通信システムの基地局であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、
前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記基地局は、
前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求める手段であって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求める手段と、
前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにする手段と
を備える、基地局において、
前記基地局は、
端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成する手段であって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延について前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の他の群は、前記時間遅延について前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成する手段と、
前記無線通信ネットワークの多重化資源を前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振る手段と、
前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振る手段と、
前記端末に割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を転送する手段と
をさらに備えることを特徴とする、基地局。
【請求項21】
通信チャネルを介して基地局と通信することを目的とする、無線通信システムの端末であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、
前記各ダウンリンクサブフレームは、複数の端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、
前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、
前記端末は、
前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信する手段と、
サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、
前記多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段と、
サブフレームで前記他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の、少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、
すべての前記多重化資源が、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段と
を備える、端末。
【請求項22】
プログラマブル装置に直接ロードすることができるコンピュータプログラムであって、前記プログラマブル装置で実行されると、請求項1〜14に記載の方法のステップを実施する命令又はコード部分を含むコンピュータプログラム。
【請求項23】
プログラマブル装置に直接ロードすることができるコンピュータプログラムであって、前記プログラマブル装置で実行されると、請求項15〜19に記載の方法のステップを実施する命令又はコード部分を含むコンピュータプログラム。
【請求項24】
無線通信システムの基地局が少なくとも2つの端末に転送する制御情報であって、
前記基地局は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とし、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、
前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記端末は、送信可能な他のシンボルが前記ダウンリンクサブフレームの前記基地局による送信終了から所定のガード期間だけ隔てられた時刻に前記基地局により受信されるような時間遅延で、前記アップリンクサブフレームを介して前記他のシンボルを送信可能であり、前記ガード期間は、前記端末が前記基地局から隔てられる距離に関わらず一定である
制御情報において、
前記制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、前記時間遅延中に受信且つ/又は転送される少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含むことを特徴とする、制御情報。
【請求項25】
前記端末に割り振られる前記多重化資源は、複数の補助シンボルに対して割り振られることを特徴とする、請求項24に記載の制御情報。
【請求項26】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記制御情報は、データと多重化されて前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、データと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項25に記載の制御情報。
【請求項27】
前記制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを、各端末毎に含むことを特徴とする、請求項26に記載の制御情報。
【請求項28】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記制御情報は、データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
前記制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報の一部がデータと多重化されて前記少なくとも1つの補助シンボルを形成すると共に、前記制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項24に記載の制御情報。
【請求項29】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含み、
前記複数のフィールドは、少なくとも、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、第1の数の補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す第1のフィールドと、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、第2の数の補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す第2のフィールドとを含むことを特徴とする、請求項24に記載の制御情報。
【請求項1】
双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、
各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記方法は、前記基地局により実行される複数のステップとして、
前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求めるステップであって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求めるステップと、
前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で、前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにするステップと
を含む、伝送方法において、
前記伝送方法は、
端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成するステップであって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の前記他の群は、前記時間遅延中に前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成するステップと、
前記無線通信ネットワークの前記多重化資源を、1つのサブフレームに対して、前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振るステップと、
前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振るステップと、
割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を前記端末に転送するステップと
をさらに含むことを特徴とする、伝送方法。
【請求項2】
前記無線通信ネットワークの前記多重化資源は、周波数チャンク、及び/又は符号、及び/又は前記基地局のカバーエリアの複数のエリアであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する第1の制御情報が各端末に転送され、前記制御情報はデータと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
各端末が受信又は送信できる補助シンボル数を決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の群はすべての前記端末を含み、
前記少なくとも1つの他の群は、最大数の補助シンボルを受信又は送信できる前記端末を含む第2の群であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記他の群に含まれる1つの端末に割り振られる前記多重化資源は、すべての前記補助シンボルに対して割り振られることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第2の制御情報が転送され、
前記第2の制御情報は、
データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成する
ことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の制御情報は、前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源が、すべての前記補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを各端末毎に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の制御情報は、前記端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを各端末毎に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の群は、すべての前記端末を含み、
複数の他の群が形成され、
前記複数の他の群は、第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む少なくとも1つの第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む少なくとも1つの第3の群とである
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の群は、前記時間遅延中に最大で第1の数の補助シンボルを受信できる前記端末の一部を含み、
複数の他の群が形成され、
前記複数の他の群は、少なくとも、前記第1の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む第2の群と、第2の数の補助シンボルを受信且つ/又は送信できる前記端末を含む第3の群とである
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の群に含まれる1つの端末に割り振られる前記多重化資源は、前記第1の数の補助シンボルに対して割り振られ、
前記第3の群に含まれる別の端末に割り振られる前記多重化資源は、前記第2の数の補助シンボルに対して割り振られる
ことを特徴とする、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
第2の制御情報が転送され、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報の一部がデータと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成すると共に、前記制御情報の別の部分がデータと多重化されて、少なくとも1つの他の補助シンボルを形成する
ことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含み、
前記複数のフィールドは、少なくとも、
そのサブフレームについて多重化資源が割り振られる前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られているすべての前記多重化資源を、前記端末が前記第1の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す、1つの第1のフィールドと、
前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られているすべての前記多重化資源を、前記端末が前記第2の数の補助シンボルのために使用できるか否かを示す第2のフィールドを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする少なくとも1つの基地局を含む無線通信システムでの伝送方法であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、
各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、
前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、
前記方法は、前記端末により実行される複数のステップとして、
前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信するステップと、
サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、
多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、サブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップと、
サブフレームに対して他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取るステップと、
すべての前記多重化資源が前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調するステップと
を含むことを特徴とする、伝送方法。
【請求項16】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記第2の制御情報はデータと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、データと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の制御情報は、すべての前記多重化資源が前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の制御情報は、前記端末が送信且つ/又は受信できる補助シンボル数を少なくとも示す1つのフィールドを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部に含まれる少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
前記第2の制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成すると共に、前記制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
通信チャネルを介して端末と通信することを目的とする、無線通信システムの基地局であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、
前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記基地局は、
前記基地局に接続される各端末の時間遅延を求める手段であって、前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものである、時間遅延を求める手段と、
前記基地局と、前記時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを受信又は送信できる少なくとも1つの端末との間で前記少なくとも1つの補助シンボルを転送できるようにする手段と
を備える、基地局において、
前記基地局は、
端末の第1の群と、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの他の群とを形成する手段であって、前記端末の第1の群は、少なくとも、前記時間遅延について前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できない端末を含み、前記少なくとも1つの端末の他の群は、前記時間遅延について前記少なくとも補助シンボルを受信且つ/又は送信できる少なくとも1つの端末を含む、形成する手段と、
前記無線通信ネットワークの多重化資源を前記第1の群に含まれる前記端末の少なくとも一部に割り振る手段と、
前記第1の群に含まれる前記端末に割り振られたすべての前記多重化資源を、少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記他の群に含まれる1つの端末に割り振る手段と、
前記端末に割り振られた前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも1つの制御情報を転送する手段と
をさらに備えることを特徴とする、基地局。
【請求項21】
通信チャネルを介して基地局と通信することを目的とする、無線通信システムの端末であって、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームを搬送し、
前記各ダウンリンクサブフレームは、複数の端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記端末は、時間遅延中に少なくとも1つの補助シンボルを転送且つ/又は受信することができ、
前記時間遅延は、任意の端末が、前記アップリンクサブフレームが後続する前記ダウンリンクサブフレームに含まれるすべての前記シンボルを受信した後、前記基地局による前記ダウンリンクサブフレームの送信終了から距離に関わらず一定である所定のガード期間だけ隔てられた時刻に、送信可能な他のシンボルが前記基地局により受信されるように、前記アップリンクサブフレームを介して前記時間遅延で前記他のシンボルを送信することができるようなものであり、
前記端末は、
前記端末に割り振られる前記多重化資源を示す情報を伝達する少なくとも第1及び第2の制御情報を含むシンボルを、前記基地局から受信する手段と、
サブフレームに対して前記端末に割り振ることができる前記多重化資源を示す情報を含む前記第1の制御情報の少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、
前記多重化資源が前記端末に割り振られる場合、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルを多重化し、且つ/又は復調するために前記割り振られる多重化資源に従って、前記アップリンクサブフレーム及び/又は前記ダウンリンクサブフレームに含まれるシンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段と、
サブフレームで前記他の端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含む前記第2の制御情報の、少なくとも1つのフィールドを読み取る手段と、
すべての前記多重化資源が、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られている場合、前記少なくとも1つの補助シンボルを多重化し、且つ/又は復調する手段と
を備える、端末。
【請求項22】
プログラマブル装置に直接ロードすることができるコンピュータプログラムであって、前記プログラマブル装置で実行されると、請求項1〜14に記載の方法のステップを実施する命令又はコード部分を含むコンピュータプログラム。
【請求項23】
プログラマブル装置に直接ロードすることができるコンピュータプログラムであって、前記プログラマブル装置で実行されると、請求項15〜19に記載の方法のステップを実施する命令又はコード部分を含むコンピュータプログラム。
【請求項24】
無線通信システムの基地局が少なくとも2つの端末に転送する制御情報であって、
前記基地局は、双方向通信チャネルを介して端末と通信することを目的とし、
各チャネルは、ダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームに分割されるフレームをサポートし、
前記各ダウンリンクサブフレームは、少なくとも2つの端末に送信されることを目的とする複数のシンボルを含み、
前記端末は、送信可能な他のシンボルが前記ダウンリンクサブフレームの前記基地局による送信終了から所定のガード期間だけ隔てられた時刻に前記基地局により受信されるような時間遅延で、前記アップリンクサブフレームを介して前記他のシンボルを送信可能であり、前記ガード期間は、前記端末が前記基地局から隔てられる距離に関わらず一定である
制御情報において、
前記制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、前記時間遅延中に受信且つ/又は転送される少なくとも1つの補助シンボルに対して、前記端末に割り振られているか否かを示す情報を含むことを特徴とする、制御情報。
【請求項25】
前記端末に割り振られる前記多重化資源は、複数の補助シンボルに対して割り振られることを特徴とする、請求項24に記載の制御情報。
【請求項26】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記制御情報は、データと多重化されて前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、データと多重化されて少なくとも1つの補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項25に記載の制御情報。
【請求項27】
前記制御情報は、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、前記少なくとも1つの補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す1つのフィールドを、各端末毎に含むことを特徴とする、請求項26に記載の制御情報。
【請求項28】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記制御情報は、データと多重化されて、前記ダウンリンクサブフレームの前記基準部の少なくとも1つのシンボルを形成するか、又は、
前記制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報は、データと多重化されて、少なくとも1つの補助シンボルを形成するか、又は、
前記制御情報の一部がデータと多重化されて前記少なくとも1つの補助シンボルを形成すると共に、前記制御情報の別の一部がデータと多重化されて少なくとも1つの他の補助シンボルを形成することを特徴とする、請求項24に記載の制御情報。
【請求項29】
すべての端末が受信できる前記ダウンリンクサブフレームに含まれる前記シンボルは、前記ダウンリンクサブフレームの基準部に含まれることを特徴とし、かつ、
前記制御情報は、各端末毎に複数のフィールドを含み、
前記複数のフィールドは、少なくとも、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、第1の数の補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す第1のフィールドと、サブフレームへのシンボルの受信及び/又は転送のために端末に割り振られるすべての前記多重化資源が、第2の数の補助シンボルに対して前記端末に割り振られているか否かを示す第2のフィールドとを含むことを特徴とする、請求項24に記載の制御情報。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【公開番号】特開2008−160806(P2008−160806A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−280987(P2007−280987)
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・インフォメイション・テクノロジー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC INFORMATION TECHNOLOGY CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−280987(P2007−280987)
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・インフォメイション・テクノロジー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC INFORMATION TECHNOLOGY CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】
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