説明

無線通信システムのための連続モード動作

本開示のある態様は、無線通信システムにおける連続通信モードのための技術を提案する。この技術は、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理することを含みうる。ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される。

【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本特許出願は、本特許出願の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれている2010年2月17日出願の「ロング・ターム・イボリューション・システムにおいて連続モード動作を容易にする方法および装置」(METHOD AND APPARATUS THAT FACILITATES CONTINUOUS MODE OPERATION IN LONG TERM EVOLUTION SYSTEMS)と題された米国仮特許出願61/305,490号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示のある態様は、一般に、無線通信に関し、さらに詳しくは、連続通信モードのための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプのコンテンツを提供するために広く開発されてきた。これらのシステムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。
【0004】
通常、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時にサポートしうる。端末はおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して1または複数の基地局と通信する。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、複数入力単一出力システム、あるいは複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。
【0005】
MIMOシステムは、データ送信のために、複数(N個)の送信アンテナと、複数(N個)の受信アンテナとを適用する。N個の送信アンテナおよびN個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるN個の独立チャネルへ分割される。ここでN≦min{N、N}である。N個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成される追加のディメンションが利用される場合、MIMOシステムは、(例えば、より高いスループット、および/または、より高い信頼性のような)向上されたパフォーマンスを与えうる。
【0006】
MIMOシステムは、時分割デュプレクス(TDD)システムおよび周波数分割デュプレクス(FDD)システムをサポートする。TDDシステムでは、相互原理によって、逆方向リンク・チャネルから順方向リンク・チャネルを推定できるように、順方向リンク送信および逆方向リンク送信が、同じ周波数領域にある。これによって、アクセス・ポイントにおいて複数のアンテナが利用可能である場合、アクセス・ポイントは、順方向リンクで送信ビーム・フォーミング・ゲインを抽出できるようになる。
【発明の概要】
【0007】
本開示のある態様は、無線通信システムにおける通信のための方法を提供する。この方法は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信することと、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理することと、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、を含む。
【0008】
本開示のある態様は、無線通信システムにおける通信のための装置を提供する。この装置は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信する手段と、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する手段と、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、を含む。
【0009】
本開示のある態様は、無線通信システムにおける通信のための装置を提供する。この装置は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信し、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、を含む。
【0010】
本開示のある態様は、コンピュータ読取可能な媒体を備えた、無線通信システムにおける通信のためのコンピュータ・プログラム製品を提供する。このコンピュータ読取可能な媒体は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信し、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、ためのコードを含む。
【0011】
本開示のある態様は、無線通信システムにおける通信のための方法を提供する。この方法は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信することと、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理することと、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、を含む。
【0012】
本開示のある態様は、無線通信システムにおける通信のための装置を提供する。この装置は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信する手段と、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する手段と、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、を含む。
【0013】
本開示のある態様は、無線通信システムにおける通信のための装置を提供する。この装置は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信し、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、を含む。
【0014】
本開示のある態様は、コンピュータ読取可能な媒体を備えた、無線通信システムにおける通信のためのコンピュータ・プログラム製品を提供する。このコンピュータ読取可能な媒体は一般に、連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信し、周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する、ここで、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、ためのコードを含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示の特徴、特性、および利点は、同一の参照符号が全体を通じて同一物を特定している図面とともに考慮された場合、以下に記載する詳細な記載からより明らかになるだろう。
【図1】図1は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがう無線通信システムの例示である。
【図2】図2は、本明細書で記載されたされたさまざまなシステムおよび方法と共に適用されうる無線ネットワーク環境の例の例示である。
【図3】図3は、実施形態にしたがって、連続モード動作を容易にする典型的な環境の例示である。
【図4】図4は、実施形態したがう、典型的な方法のブロック図である。
【図5】図5は、実施形態したがう、典型的な方法のブロック図である。
【図6】図6は、実施形態にしたがう、連続通信モードの早期終了のためのメッセージ交換の例である。
【図7】図7は、ある例の実施形態にしたがって、連続的なボイス・オーバ・インターネット・プロトコル送信においてリソースを割り当てるための典型的なオプションを例示する。
【図8】図8は、ある例の実施形態にしたがって、連続的なボイス・オーバ・インターネット・プロトコル送信においてリソースを割り当てるための典型的なオプションを例示する。
【図9】図9は、ある例の実施形態にしたがって、連続的なボイス・オーバ・インターネット・プロトコル送信においてリソースを割り当てるための典型的なオプションを例示する。
【図10】図10は、ある例の実施形態にしたがって、連続的なボイス・オーバ・インターネット・プロトコル送信においてリソースを割り当てるための典型的なオプションを例示する。
【図11】図11は、ある例の実施形態にしたがって、連続的なボイス・オーバ・インターネット・プロトコル送信においてリソースを割り当てるための典型的なオプションを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用されうる。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTEについて記載されており、LTE用語が以下の説明の多くで使用される。
【0017】
単一のキャリア変調および周波数領域等値化を利用するシングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、OFDMAシステムのものと同等のパフォーマンスと、実質的に同じ全体的な複雑さとを持つ技術である。SC−FDMA信号は、固有のシングル・キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低PAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において、特に大きな注目を集めた。これは現在、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)またはイボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのための動作前提である。
【0018】
図1に示すように、1つの実施形態にしたがう多元接続無線通信システムが例示される。アクセス・ポイント100(AP)は、1つは104,106を含み、他のものは108,110を含み、さらに他のものは112,114を含む複数のアンテナ・グループを含んでいる。図1では、おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか示されていない。しかしながら、おのおののアンテナ・グループについて、これより多くまたはこれより少ないアンテナが利用されうる。アクセス端末116(AT)はアンテナ112,114と通信しており、アンテナ112,114は、順方向リンク120でアクセス端末116へ情報を送信し、逆方向リンク118でアクセス端末116から情報を受信する。アクセス端末122は、アンテナ104,106と通信しており、アンテナ104,106は、順方向リンク126でアクセス端末122へ情報を送信し、逆方向リンク124でアクセス端末122から情報を受信する。FDDシステムでは、通信リンク118,120,124,126は、通信のために、異なる周波数を使用しうる。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
【0019】
通信するように設計された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、しばしば、アクセス・ポイントのセクタと称される。1つの実施形態では、アンテナ・グループは、アクセス・ポイント100によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末へ通信するように設計される。
【0020】
順方向リンク120,126による通信では、アクセス・ポイント100の送信アンテナは、別のアクセス端末116,122の順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用する。さらに、有効範囲領域にわたってランダムに散在するアクセス端末へ送信するためにビームフォーミングを用いるアクセス・ポイントは、全てのアクセス端末へ単一のアンテナによって送信するアクセス・ポイントよりも、近隣のセル内のアクセス端末に対して少ない干渉しかもたらさない。
【0021】
アクセス・ポイントは、端末と通信するために使用される固定局であり、アクセス・ポイント、ノードB、あるいはその他幾つかの専門用語でも称されうる。アクセス端末は、無線端末、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、または、その他いくつかの専門用語でも称される。
【0022】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセス・ポイントとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末としても知られている)の実施形態のブロック図である。送信機システム210では、多くのデータ・ストリーム用のトラフィック・データが、データ・ソース212から送信(TX)データ・プロセッサ214に提供される。
【0023】
実施形態では、おのおののデータ・ストリームが、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ214は、おのおののデータ・ストリームのトラフィック・データをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0024】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ230によって実行される命令群によって決定されうる。プロセッサ230によって実行される命令群は、プロセッサ230に接続されうるメモリ232内に格納されうる。メモリ232は、プロセッサ230の外側または内側にありうる。
【0025】
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのための)変調シンボルをさらに処理するTX MIMOプロセッサ220に提供される。TX MIMOプロセッサ220はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)222a乃至222tへ提供する。ある実施形態では、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボル、および、このシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0026】
おのおのの送信機222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。送信機222a乃至222tからのN個の変調信号は、その後、N個のアンテナ224a乃至224tからそれぞれ送信される。
【0027】
受信機システム250では、送信された変調信号がN個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、おのおののアンテナ252からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rへ提供される。おのおのの受信機254は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0028】
RXデータ・プロセッサ260は、N個の受信機254からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、このデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータ・プロセッサ214によって実行されるものに対して相補的である。
【0029】
プロセッサ270は、どのプリコーディング行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定する。プロセッサ270によって実行される命令群は、プロセッサ270に接続されうるメモリ272に格納されうる。メモリ272はプロセッサ270の外側または内側にありうる。
【0030】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データをデータ・ソース236から受け取るTXデータ・プロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、基地局210へ送り戻される。
【0031】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号が、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータ・プロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、抽出されたメッセージを処理する。
【0032】
態様では、論理チャネルが、制御チャネルとトラフィック・チャネルとに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンク(DL)チャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)と、ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)と、1またはいくつかのMTCHのためのマルチメディア・ブロードキャストおよびマルチキャスト・サービス(MBMS)スケジューリングおよび制御情報を送信するために使用されるポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)とを備える。一般に、RRC接続を確立した後、このチャネルは、MBMSを受信するUEによってのみ使用される。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信するポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される。態様では、論理トラフィック・チャネルは、ユーザ情報の転送のために1つのUEに特化されたポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルである専用トラフィック・チャネル(DTCH)と、トラフィック・データを送信するためのポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルのためのマルチキャスト・トラフィック・チャネル(MTCH)とを備える。
【0033】
態様では、伝送チャネルが、DLとULとに分類される。DL伝送チャネルは、ブロードキャスト・チャネル(BCH)、ダウンリンク共有データ・チャネル(DL−SDCH)、およびページング・チャネル(PCH)を備える。PCHは、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィック・チャネルのために使用されうるPHYリソースへマップされることによって、UEの節電をサポートする(例えば、DRXサイクルが、ネットワークによってUEへ示されうる等)。UL伝送チャネルは、ランダム・アクセス・チャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データ・チャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを備える。PHYチャネルは、DLチャネルとULチャネルとのセットを備える。
【0034】
DL PHYチャネルは以下を備える。
共通パイロット・チャネル(CPICH)
同期チャネル(SCH)
共通制御チャネル(CCCH)
共有DL制御チャネル(SDCCH)
マルチキャスト制御チャネル(MCCH)
共有UL割当チャネル(SUACH)
アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)
DL物理共有データ・チャネル(DL−PSDCH)
UL電力制御チャネル(UPCCH)
ページング・インジケータ・チャネル(PICH)
負荷インジケータ・チャネル(LICH)
UL PHYチャネルは以下を備える。
物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)
チャネル品質インジケータ・チャネル(CQICH)
アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)
アンテナ・サブセット・インジケータ・チャネル(ASICH)
共有要求チャネル(SREQCH)
UL物理共有データ・チャネル(UL−PSDCH)
ブロードキャスト・パイロット・チャネル(BPICH)
態様では、シングル・キャリア波形の低PAR(所与の時間において、チャネルは、周波数において隣接しているか、あるいは一定の間隔をもって配置されている)特性を維持するチャネル構造が提供される。
【0035】
本書の目的のために、以下の略語を適用する。
AM アクノレッジ・モード
AMD アクノレッジ・モード・データ
ARQ 自動反復要求
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャスト・チャネル
C− 制御−
CCCH 共通制御チャネル
CCH 制御チャネル
CCTrCH 符号化された合成伝送チャネル
CP サイクリック・プレフィクス
CRC 巡回冗長検査
CTCH 共通トラフィック・チャネル
DCCH 専用制御チャネル
DCH 専用チャネル
DL ダウンリンク
DSCH ダウンリンク共有チャネル
DTCH 専用トラフィック・チャネル
FACH 順方向リンク・アクセス・チャネル
FDD 周波数分割デュプレクス
L1 レイヤ1(物理レイヤ)
L2 レイヤ2(データ・リンク・レイヤ)
L3 レイヤ3(ネットワーク・レイヤ)
LI 長さインジケータ
LSB 最下位ビット
MAC 媒体アクセス制御
MBMS マルチメディア・ブロードキャストおよびマルチキャスト・サービス
MCCH MBMSポイント・トゥ・マルチポイント制御チャネル
MRW 動き受信ウィンドウ
MSB 最上位ビット
MSCH MBMSポイント・トゥ・マルチポイント・スケジューリング・チャネル
MTCH MBMSポイント・トゥ・マルチポイント・トラフィック・チャネル
PCCH ページング制御チャネル
PCH ページング・チャネル
PDU プロトコル・データ・ユニット
PHY 物理レイヤ
PhyCH 物理チャネル
RACH ランダム・アクセス・チャネル
RLC ラジオ・リンク制御
RRC ラジオ・リソース制御
SAP サービス・アクセス・ポイント
SDU サービス・データ・ユニット
SHCCH 共有チャネル制御チャネル
SN シーケンス番号
SUFI スーパ・フィールド
TCH トラフィック・チャネル
TDD 時分割デュプレクス
TFI 伝送フォーマット・インジケータ
TM 透過モード
TMD 透過モード・データ
TTI 送信時間インタバル
U− ユーザ−
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UM 非アクノレッジ・モード
UMD 非アクノレッジ・モード・データ
UMTS ユニバーサル・モバイル通信システム
UTRA UMTS地上ラジオ・アクセス
UTRAN UMTS地上ラジオ・アクセス・ネットワーク
MBSFN マルチキャスト・ブロードキャスト単一周波数ネットワーク
MCE MBMS調整エンティティ
MCH マルチキャスト・チャネル
DL−SCH ダウンリンク共有チャネル
MSCH MBMS制御チャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
本開示のある態様は、例えばLTEシステムのような無線通信システムにおいて連続モード動作を容易にするための技術を提供する。
【0036】
例えばLTEのようなパケット・ベースのシステムのための規格は、主に、ベスト・エフォート(BE)データ・トラフィック最適化に焦点を置いていることが注目されうる。しかしながら、一般に音声のみのために最適化されているボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)アプリケーションの場合、例えばCDMA 1Xのような他のシステムと比較された場合、いくつかの欠点がある。
【0037】
1つの欠点の例は、時分割多重化(TDM)システムにおいて固有であるリンク・バジェット問題に関連する。LTEでは、バンドルあたり1つのHARQフィードバックしか必要としない複数のTTI送信のための単一の許可によって、送信のバンドリングが許可されている。しかしながら、LTE仕様は、バンドリングを4に制限するので、セル・エッジのユーザにとっては、リンク・バジェット問題が未だに存在する。さらに、このようなバンドリングでは、16の時間遷移インタバル(TTI)ハイブリッド自動反復要求(HARQ)ターン・アラウンド時間と、一般に20ミリ秒であるVOIPパケット到着時間とによって、常にコンフリクトが発生しうる。
【0038】
ある態様によれば、バンドルされたTTI送信のタイミングをVOIPパケット到着時間にマップすることと、バンドルにアクノレッジする必要性を除去することとによって、無線システムにおける通信のための連続モード動作が提供される。ある態様によれば、この技術は、例えば、セル・エッジにいるユーザのように、リンク・バジェットが制限されたユーザのために利点を与えうる。ある態様によれば、連続モードは、例えば、UEで受信された信号強度によって決定されるように、セル内の位置に基づいて、イネーブルおよびディセーブルされうる。
【0039】
以下の記載は、例示的であり、限定することなく、VOIPアプリケーションにおいて利用されるべき連続モード動作のための技術の例を提供する。しかしながら、当業者であれば、本明細書に示された技術は、例えばビデオおよび/またはオーディオが、例えばスマート・フォンやタブレットのようなモバイル・デバイスにストリームされるアプリケーションのように、(例えば、秒や分である持続時間を超えて)延長された期間のために一貫したシステム・リソースを必要としうるさまざまなアプリケーションに、より一般的に適用されうることを認識するだろう。
【0040】
図3は、本開示の態様にしたがって、連続動作モードが利用されうる無線環境300の例を例示する。図示するように、環境300は、無線端末320および無線端末330に通信可能に接続された基地局310を含む。
【0041】
ある態様によれば、基地局310は、連続モード動作をイネーブルするために、無線端末320および無線端末330のおのおのに設定データを提供する設定構成要素312を含みうる。無線端末320は、基地局310から設定データ(またはその他のシグナリング)を受信し、これにしたがって、連続モード通信をイネーブル/ディセーブルするように構成された設定構成要素322を含みうる。
【0042】
図3に例示されたこの特定の実施形態の場合、基地局310と無線端末320との間の連続モード動作が容易とされうる。一方、基地局310と無線端末330とは通常の送信(例えば、バンドリング無し、および/または、従来のHARQバンドリング有り)で通信する。連続送信モードにある間、基地局310と無線端末320とは、送信時間がボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)到着時間にマップされたTTIバンドルを利用しうる。例示されるように、基地局310は、TTIをバンドルし、バンドルされたTTI送信時間をVOIP到着時間にマップする、バンドリング構成要素314とマッピング構成要素316とを含みうる。連続モードがアップリンク通信とダウンリンク通信との両方に適用されうるので、無線端末320もまた、バンドリング構成要素324とマッピング構成要素326とを含みうる。
【0043】
図4は、例えば基地局(例えば、図3のBS310)によって実行されうる動作400の例を例示する。動作400は、連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信することによって、402において始まる。このように、ユーザは、連続モードに、準静的に設定されうる。例えば、ユーザは、PDCCH割当および割当解除によって、連続送信を開始および停止しうる。
【0044】
404では、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルが処理される。ここでは、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される。この処理は、UEからアップリンクで送信された、バンドルされたTTI送信を受信すること、または、バンドルされたTTI送信を、ダウンリンクでUEへ送信することを備えうる。
【0045】
図5は、例えば(図3のUE320のような)ユーザ機器によって実行されうる動作500の例を例示する。この動作500は、連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信することによって、502において始まる。504では、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルが処理される。ここでは、バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される。
【0046】
ある態様によれば、リンク・バジェットとユーザ容量とのトレード・オフのために、1つのリソース・ブロック(RB)内で複数のユーザが多重化されうる。例えば、周波数分割多重化(FDM)、符号分割多重化および周波数分割多重化(CDM/FDM)、または空間分割多元接続(SDMA)アプローチが、VOIP強化のために使用されうる。ユーザはまた、例えば、VOIPアクティビティ時間に基づいて割り当てられたリソースを用いて、共に時間多重化されうる。
【0047】
いくつかの条件の下では、本明細書に記載された連続送信モードは、(例えば、セル・エッジにおけるように)リンク・バジェットが制限されたユーザのための利点のような、さまざまな長所を提供しうる。ある態様によれば、(イネーブル/ディセーブルするための)より高次のレイヤ・シグナリングが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)オーバヘッドを低減するように構成されうる。バンドルされた送信は、一般に、バンドルされたサブ・フレームにわたる符号化、相互サブ・フレーム・チャネル推定、および時間領域ダイバーシティ利得の利用によるリンク・バジェット利得を提供しうる。別のユーザについては(例えば、リンク・バジェットに依存して)異なるレベルのバンドリングが選択されうる。
【0048】
ある態様によれば、HARQフィードバックは、VOIP到着時間にマップされたバンドルされた送信のために必要とされない。これはまた、スケジューリングを単純化することに加え、HARQターン・アラウンド時間とVOIPパケット到着時間との間のコンフリクトを解決しうる。HARQフィードバックを必要としないことはまた、DLまたはULのためのアクノレッジメント(ACK)リソースの必要性をも取り除く。
【0049】
しかしながら、ある場合には、図6に例示されるように、早期終了および不連続受信(DRX)を可能にするために、ACKが使用されうる。例示されるように、連続モードは、例えば、基地局610が、UE620に設定データを(例えばPDCCH)を介して送信することによって630において開始されうる。連続モードでは、(送信回数が、VOIP到着時間にマップされた)バンドルされた、非HARQ TTI送信632が、HARQ ACKのための必要なく、BS630からUE620に送信されうる。
【0050】
しかしながら、連続モードにある場合、634において、ACKメッセージを送信することによって、パケットの早期終了をもたらしうる。例示されるように、このパケットの送信が早期終了する場合、例えば、バンドルされた非HARQのさらなるTTI送信632のその後の通信によって、連続モードが維持されうる。
【0051】
例えば、データの復号を連続的に試みた後、UEによって、パケットの早期終了が促され、復号されると、UEは、節電するためにDRXモードに入りうる。図6における例は、ダウンリンク・バンドル送信しか例示していないが、アップリンクとダウンリンクとの両方が連続モード通信でありうる。さらに、例示された例は、ACKを送信することによって早期終了を実行するUEを示しているが、BS610もまた、ACKをUE620へ送信することによって連続モードを終了することができうる。ある態様によれば、基地局は、CRCに合格すると、各送信の終了前に、事前合意された時間においてACKを送信しうる。UEは、ACKを検出し、送信を終了しうる。この早期終了は、UEのバッテリ寿命を節約し、UL干渉を低減しうる。
【0052】
ACKメッセージングによる早期終了に加えて、ある態様によれば、システムは、連続送信モードと通常の送信モードとの間を遷移しうる。例えば、アクティブな通話時間中、連続送信モードが使用されうる。しかしながら、サイレント時間中、サイレンス識別子(SID)が(例えば、160ミリ秒間隔で)送信されうる。このSIDは、はるかに長いデューティ・サイクルで送信されるので、示されたサイレンス時間中に、通常の送信モードが使用されうる。
【0053】
ある態様によれば、異なるユーザ/アプリケーションのために、時間/周波数リソースが分割されうる。所与のいずれの時間においても、いくつかのユーザは、連続モードで通信しうる一方、その他のユーザは、通常の送信モードを用いて通信する。この特定の設定は、例えば、利用可能なリソース、異なるアプリケーションのためのサービス品質(QoS)要件、および、各ユーザのリンク・バジェットのようなさまざまな要因に依存しうる。
【0054】
バンドルされ、特定のユーザに割り当てられたVOIP到着時間にマップされた特定のTTI送信もまた変動しうる。図7−11は、連続的なVOIP送信のためのリソースを割り当てるための複数の例のオプションを例示する。
【0055】
図7は、典型的な20ミリ秒のVOIPパケット到着時間に一致しうる20のTTIバンドリングを各ユーザが効果的に有しうる第1のオプションを例示する。異なるユーザは、FDMかハイブリッドFDM/CDMによって、各RB内で多重化されうる。しかしながら、多くのユーザが存在する場合では、これは、処理負荷が重くなり、複数のユーザへのバンドルされた送信によって、リソース消費におけるスパイクが生じる。その後、ほとんどあるいはまったくアクティブではない時間が比較的長く続く。これは、最適なリソース利用ではない。
【0056】
図8は、各ユーザが、互い違いにバンドルされたTTI送信時間を有する第2のオプションを例示する。図7に例示されたオプションと比較して、このアプローチは、処理負荷のみならず、シグナリングをもより平等に分配しうる。図9は、ユーザが10のTTIバンドリングを効果的に有する第3のオプションを例示する。ここでは、ユーザの2つのグループが、時間を共有する。図10および図11は、ユーザがさまざまな度合のバンドリング(例えば、図10に例示されるように、16/4のTTIバンドルが混合された、および図11に例示されるように、8/8/4のTTIバンドルが混合された)を有する第4および第5のオプションを例示する。
【0057】
例示的な目的のために、20ミリ秒毎のVOIP到着時間と、1ミリ秒のTTIとが仮定されうるが、当業者であれば、本明細書に示されたTTIバンドリングおよびマッピングは、VOIP到着時間とTTI期間との任意の組み合わせを用いて適用されうることを認識するだろう。
【0058】
開示された処理におけるステップの具体的な順序または階層は、典型的なアプローチの例であることが理解される。設計選択に基づいて、これら処理におけるステップの具体的な順序または階層は、本開示のスコープ内であることを保ちながら、再構成されうることが理解される。方法請求項は、さまざまなステップの要素を、サンプル順で示しており、示された具体的な順序または階層に限定されないことが意味される。
【0059】
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、上記説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
【0060】
当業者であればさらに、本明細書で開示された実施形態に関連して記載された例示的なさまざまな論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップは、電子的なハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれら両方の組み合わせとして実現されることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記載された。これら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定の用途およびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定の用途のおのおのに応じて変化する方式で、上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0061】
本明細書で開示される実施形態に関連して記載されるさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、あるいは、本明細書に記載の機能を実行するために設計されたこれら任意の組み合わせによって実装または実行されうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは順序回路でありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
【0062】
本明細書で開示された実施形態に関して記述された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、あるいはこれら2つの組み合わせによって具体化されうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に存在しうる。典型的な記憶媒体は、この記憶媒体から情報を読み取ったり、この記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサに接続される。1つの代替例では、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。1つの代替例では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。
【0063】
開示された実施形態の上記記載は、当業者をして、本開示の製造または利用を可能とするように提供される。これら実施形態に対するさまざまな変形例もまた、当業者には明らかであって、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の主旨または範囲から逸脱することなく他の例にも適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける通信のための方法であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信することと、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理することと、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
を備える方法。
【請求項2】
前記周期的なパケット到着時間は、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)パケットのためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線通信システムは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)システムを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記設定シグナリングは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記処理することは、前記基地局から、TTI送信の1または複数のバンドルを受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記連続通信モードで送信されるパケットの早期終了を促すために、前記基地局へアクノレッジメントを送信すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記処理することは、TTI送信の1または複数のバンドルを、前記基地局へ送信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局からアクノレッジメントを受信することに応じて、前記連続通信モードを終了すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
アクティブな通話中の連続通信モードと、サイレンス時間中の通常の通信モードとを交互すること、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
各バンドルにおけるTTIの数は、周期的なパケット到着時間未満の時間に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおける通信のための装置であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信する手段と、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する手段と、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
を備える装置。
【請求項12】
前記周期的なパケット到着時間は、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)パケットのためのものである、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記無線通信システムは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)システムを備える、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記設定シグナリングは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって伝送される、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記処理する手段は、前記基地局から、TTI送信の1または複数のバンドルを受信する手段を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記連続通信モードで送信されるパケットの早期終了を促すために、前記基地局へアクノレッジメントを送信する手段、をさらに備える請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記処理する手段は、TTI送信の1または複数のバンドルを、前記基地局へ送信する手段を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記基地局からアクノレッジメントを受信することに応じて、前記連続通信モードを終了させる手段、をさらに備える請求項11に記載の装置。
【請求項19】
アクティブな通話中の連続通信モードと、サイレンス時間中の通常の通信モードとを交互させる手段、を備える請求項11に記載の装置。
【請求項20】
各バンドルにおけるTTIの数は、周期的なパケット到着時間未満の時間に対応する、請求項11に記載の装置。
【請求項21】
無線通信システムにおける通信のための装置であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信し、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項22】
無線通信システムにおける通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを基地局から受信し、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理し、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
ためのコードを備えるコンピュータ読取可能な媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項23】
無線通信システムにおける通信のための方法であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信することと、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理することと、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
を備える方法。
【請求項24】
前記周期的なパケット到着時間は、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)パケットのためのものである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記無線通信システムは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)システムを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記設定シグナリングは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって伝送される、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記処理することは、TTI送信の1または複数のバンドルを、前記少なくとも1つのUEへ送信することを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記連続通信モードを終了するため、アクノレッジメントを前記少なくとも1つのUEへ送信すること、をさらに備える請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記処理することは、前記少なくとも1つのUEから、TTI送信の1または複数のバンドルを受信することを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのUEからアクノレッジメントを受信することに応じて、前記連続通信モードを終了すること、をさらに備える請求項23に記載の方法。
【請求項31】
アクティブな通話中の連続通信モードと、サイレンス時間中の通常の通信モードとを交互すること、を備える請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つのUEは、複数のUEを備え、
前記処理することは、バンドルされたTTIを、互い違いの送信時間で、別のUEへ送信することを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも1つのUEは、複数のUEを備え、
前記複数のUEのうち1より多くのため、バンドルされたTTI送信が、同じ周期的なパケット到着時間にマップされる、請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも1つのUEは、複数のUEを備え、
前記複数のUEのうちの少なくとも2つのため、バンドルされた送信が、異なる数のTTI送信を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項35】
無線通信システムにおける通信のための装置であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信する手段と、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する手段と、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
を備える装置。
【請求項36】
前記周期的なパケット到着時間は、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VOIP)パケットのためのものである、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記無線通信システムは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)システムを備える、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記設定シグナリングは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって伝送される、請求項35に記載の装置。
【請求項39】
前記処理する手段は、TTI送信の1または複数のバンドルを、前記少なくとも1つのUEへ送信する手段を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項40】
前記連続通信モードを終了するため、アクノレッジメントを前記少なくとも1つのUEへ送信する手段、をさらに備える請求項35に記載の装置。
【請求項41】
前記処理する手段は、前記少なくとも1つのUEから、TTI送信の1または複数のバンドルを受信する手段を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つのUEからアクノレッジメントを受信することに応じて、前記連続通信モードを終了する手段、をさらに備える請求項35に記載の装置。
【請求項43】
アクティブな通話中の連続通信モードと、サイレンス時間中の通常の通信モードとを交互させる手段、を備える請求項35に記載の装置。
【請求項44】
前記少なくとも1つのUEは、複数のUEを備え、
前記処理する手段は、バンドルされたTTIを、互い違いの送信時間で、別のUEへ送信する手段を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項45】
前記少なくとも1つのUEは、複数のUEを備え、
前記複数のUEのうち1より多くのため、バンドルされたTTI送信が、同じ周期的なパケット到着時間にマップされる、請求項35に記載の装置。
【請求項46】
前記少なくとも1つのUEは、複数のUEを備え、
前記複数のUEのうちの少なくとも2つのため、バンドルされた送信が、異なる数のTTI送信を有する、請求項35に記載の装置。
【請求項47】
無線通信システムにおける通信のための装置であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信し、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項48】
無線通信システムにおける通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
連続通信モードに入るための設定シグナリングを少なくとも1つのユーザ機器(UE)へ送信し、
周期的なパケット到着時間にマップされた送信時間を有する送信時間インタバル(TTI)送信のバンドルを処理する、ここで、前記バンドルされたTTI送信は、アクノレッジメント無しで処理され、前記バンドルされたTTI送信が正しく受信されたことが示される、
ためのコードを備えるコンピュータ読取可能な媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2013−520140(P2013−520140A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554040(P2012−554040)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2011/025340
【国際公開番号】WO2011/103363
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
3.3GPP
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】