説明

照光表示装置

【課題】ピッキング設備の管理システムなどに適用する表示器で、目線高さから外れた設置位置でも導光板の照光状態が容易に目視確認できるように改良した視認性の高い照光表示装置を提供する。
【解決手段】前面11,および上辺ないし下辺のエッジ端面12を照光面とする方形形状の導光板10と、該導光板10の照光光源としてアレー状に並ぶ複数のLED(発光ダイオード)22を回路基板に搭載して導光板の側辺エッジ端面13,14に対向配置したLEDモジュール20と、該LEDモジュール20を収容し、かつ前記の照光面を除く導光板10の周縁部を囲繞して周囲との間を遮光する凹形フレーム構造になるケース30との組立体で照光表示装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば物流管理システムでそのピッキング作業エリアを作業員に指示する表示灯などに適用する面照光式の照光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
物流倉庫や配送センターなどに設備したピッキングシステムとして、商品保管棚などのピッキング作業エリアを小区画に区分けした上で、各区分にピッキング表示器を配置して中央指令装置から作業員に指示するピッキング作業の情報を表示するようにしたピッキング管理システムが普及している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図20は前記のピッキング管理システムに適用する従来例のピッキング表示器の構造,配置図であり、1はピッキング表示器、2はピッキング表示器1に接続した電源,信号用のケーブル、3はピッキング設備の作業エリアに配置した商品保管棚であり、該商品保管棚3の棚区分ごとにその棚枠の前面にピッキング表示器1が設置されている。
【0004】
ここで、図示例のピッキング表示器1は、ケース1aの前面にピッキング数量などの指令情報を数字で表示する7セグメント型のLED(発光ダイオード)1bと、作業確認ボタン1cを備え、中央指令装置からの指令により指定の棚区分に配した表示器1のLED1bを点滅させてこの棚区分からピッキングする商品の数量を作業員に指示する。また、この指令内容にしたがってピッキング作業を終了後に作業員が確認ボタン1cを押すと、作業終了の確認信号が中央指令装置に送られる。
【0005】
一方、最近ではピッキング作業の効率化を図るようにピッキング管理システムの改良が進み、その管理システムの導入に合わせて新しいタイプのピッキング表示器も開発,製品化されている。
【0006】
例えば、同じ作業エリアで複数の作業員がピッキング作業を行うような大規模なピッキングシステムでは、ピッキング表示器に発光色の異なる表示灯を備えるとともに、各作業員には担当する"色"を割り当ておき、作業員は中央指令装置からの指令により自分が担当する "色"のランプが点灯した表示器の棚区分にアクセスした上で、前記表示器に並べて併設した数字表示器に表示したピッキング数量の情報を見て支持された数量のピッキング作業を行うようにしたピッキング管理システムが知られている。
【0007】
また、前記ピッキング表示器に採用する表示灯についても、最近では消費電力が少なく、かつ長寿命なLEDを光源に用い、これに導光板を組み合わせて導光板の前面を照光させるようにしたエッジライト型の照光表示灯が多く採用されている(例えば、特許文献2参照)。このエッジライト型の照光表示灯は、導光板のエッジ端面(例えば左右両側,あるいは片側のエッジ端面)に対向してLEDモジュール(回路基板に複数のLEDをアレー状に配列した構造)を配置し、このLEDモジュールを含めて導光板の外周四辺のエッジ端面を囲繞した額縁形の遮光性ケース(フレーム)で囲繞した構成になる。また、導光板は裏面側に反射ドットシートを配置するか、もしくは導光板の透明樹脂基材(例えばアクリル樹脂)に屈折率の異なる光拡散用微粒子(例えばシリコーン樹脂の微粒子)を分散配合させておき、エッジ端面から入射したLED光を導光板の前面に向け導光して前面を照光するようにしている。また、LEDモジュールには発光色が異なるLED(白色,赤色,青色,緑色,黄色,橙色LEDなど)を組合せ、各色のLEDを点灯制御することで導光板の照光色を変えるようにしたものもある。
【0008】
そのほか、ピッキング数量の誤認,表示器の操作ミスを防ぐために、保管棚から取り出した商品を集品コンベアに移載する際に自動的にカウントして指令室にフィードバックするようにした管理システムも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開08−258922号公報
【特許文献2】特開2007−220352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、先記のピッキング管理システムに適用するピッキング表示器については、製品コスト,作業者の使い勝手性などを考慮して次記のような機能の改善が望まれている。すなわち、
(1)表示器は消費電力が少なく、長寿命であることのほかに、作業エリヤの各区分に設置した表示器の点灯状態が離れた位置の作業員からでも的確に視認できるような広視野化が望まれる。
【0011】
すなわち、ピッキングシステムに設備した商品保管棚(図20(b)参照)は、多数の棚区分が上下段に並んでいる構造が一般的であり、保管棚の前方近くに立ってピッキング作業を行う作業員は、目線高さよりも高い位置,あるいは足下の低い位置に並ぶ棚段に設置したピッキング表示器に対しては急な目線角度で見上げるか、あるいは見下ろして表示器の点灯状態を目視確認することになる。このために、例えば特許文献2に開示されている従来構造のエッジライト型照光表示灯のように、導光板の周囲四辺の外周縁部が額縁形ケースの外枠で囲繞されていると、保管棚の上段,下段側に並ぶ棚区分に設置した表示器は導光板の周縁を覆ったケース枠が視界の障害物となって導光板の照光面が見にくく、特に作業員の足下に並ぶ下方の棚区分に設置した表示器は導光板の照光状態が視認し難くなると言った問題がある。
(2)また、前記した従来のエッジライト型照光表示灯は、導光板の周囲四辺を額縁形ケースの外枠で囲繞しているために、導光板のサイズが異なるに機種の表示灯に対しては、その機種ごとに専用のケースを設計,製作する必要があって部品の共用化が難しい。そこで、製品コストを低減するためにも、導光板サイズが異なるに機種の部品共用化が図れるような構造の開発が望まれる。
(3)そのほか、前記のエッジライト型照光表示灯は、導光板を照光するだけでピッキング数量などのディジタルの表示機能がないために、従来のピッキングシステムでは前記の照光表示灯と別にディジタル式の数字表示器を併設して対応させている。しかしながら、ピッキング表示器と別にディジタル式の数字表示器を設置すると設備費がコスト高となることから、数量表示機能を兼ね備えた安価な照光式(エッジライト型)のピッキング表示器の出現が望まれる。
【0012】
この発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その第1の目的は作業員の目線高さから外れた設置位置でも導光板の照光状態が容易に確認できるように改良した視認性の高い照光表示装置を提供し、また第2の目的はこの照光表示装置にピッキング数量なども表示機能も付与したマルチ表示機能の照光表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記第1の目的を達成するために、この発明によれば、前面,および上辺ないし下辺のエッジ端面を照光面とする方形状の導光板と、該導光板の照光光源として複数のLED(発光ダイオード)を回路基板にアレー状に搭載して導光板の側辺エッジ端面に対向配置したLEDモジュールと、該LEDモジュール,および前記照光面を除く導光板の周縁部を囲繞して導光板を保持する遮光性のケースとの組立体で構成するものとし(請求項1)、具体的には次記のような態様で構成することができる。
(1)前記ケースを、導光板の左右および下辺の三辺周縁部を囲繞して導光板を保持する凹形フレーム構造になるケースで構成する(請求項2)。
(2)前記ケースを、導光板の左右両端に組み付けて該導光板の側縁部を囲繞する分割構造のユニットケースで構成する(請求項3)。
(3)前項(2)において、左右の分割ユニットケースに跨がって導光板の下辺側にステーまたはボックス型のベースを架設する(請求項4)。
(4)前記LEDモジュールに発光色の異なるLEDを組合せて搭載し、指令により選択したLEDを単色,ないし混色発光させるようにする(請求項5)。
(5)前記導光板の上辺に前方に向けて傾斜したエッジ端面を形成する(請求項6)。
(6)前記ケースの内部に、LEDモジュールの電源用バッテリーを内蔵しておく(請求項7)。
(7)前記ケースの外面に、当該装置を使用先(商品保管棚)の金属設置面に吸着保持するマグネットを設ける(請求項8)。
(8)前記LEDモジュールの前面側を覆ってケース内部に透光性の防水保護カバーを設ける(請求項9)。
(9)前記ケースの底辺内部に、LEDモジュールに接続してケースから引き出したケーブルの長さを調整するケーブル繰出し機構を設ける(請求項10)。
【0014】
また、前記第2の目的を達成するために、この発明によれば、先記請求項1の構成に加えて、導光板を上下,ないし左右に並ぶ複数枚の分割導光板に分割した上で、各分割導光板と個々に対応してその側辺のエッジ端面にLEDモジュールを対向配置する(請求項11)ものとし、前記の分割導光板に対しては次記のような付加的要件を加えて構成する。
(1)前記の各分割導光板に対して、その片側のエッジ端面にのみLEDモジュールを対向配置し、かつ他端側のエッジ端面,および隣接する分割導光板の相互間に反射ミラーを配置する(請求項12)。
(2)前記の各分割導光板の下辺エッジ端面にも反射ミラーを配置する(請求項13)。
【0015】
また、この発明によれば、前記の照光式表示装置にマルチ表示機能を付与する手段として、請求項1の構成に加えて、導光板の周縁部を囲繞して導光板を保持するケースの前面に左右に並べて複数のレンズ付き表示窓を設け、かつ各表示窓と個々に対応してケース内部に外部からの制御信号を受けて点灯するLEDなどの発光素子を配置するものとする(請求項14)。
【0016】
また、前項の表示窓に配したレンズを、その背後に配置した発光素子の点灯状態がレンズ前方から視認可能なスモークレンズとする(請求項15)。
【発明の効果】
【0017】
上記構成になるこの発明の照光表示装置によれば、次記の効果を奏することができる。
【0018】
まず、導光板の前面,および上辺ないし下辺のエッジ端面を照光面として、この照光面をケースの外方に露呈させて配置した請求項1の構成により、当該表示装置が人の目線高さよりも上方,あるいは下方に設置されている作業現場の環境でも、ケースに視界が邪魔されることなく導光板の照光状態を的確に視認できる。しかも、導光板の上辺ないし下辺のエッジ端面は前面に比べて照光面積が小さく、かつLEDから入射した光のエッジライティング効果も加って上辺ないし下辺のエッジ端面が高輝度に照光されることになる。これにより、先述したピッキング管理システムに適用するピッキング表示器の視認性が従来構造に比べて大幅に改善できる。
【0019】
また、上記効果に加えて、この発明の請求項2〜10の構成により次記の効果が得られる。
(1)前記ケースを、上辺側を開放し導光板の外周3辺を覆うようにした凹形のフレーム構造になるケースで構成する(請求項2)ことにより、導光板の正面,および上辺側のエッジ端面を照光面としてケース外方に露呈させ、残る3辺の周縁部を囲繞して導光板をケースの内側に保持できるほか、該ケースの下辺部内部のスペースを生かして、ここに導光板の左右両側に配したLEDモジュールに接続する電源,信号用ケーブルなどをケース内部に引き回して配線することができる。
(2)一方、ケースを導光板の左右両端に組み付けて該導光板の側縁部を囲繞するようにした左右二分割構造のユニットケースで構成する(請求項3)ことによれば、左右の長さが異なる各種サイズ導光板に対しても分割ユニットケースを共通部品として対応でき、これにより設計,部品管理を含めて製品コストの低減化が図れる。
(3)また、前項(2)の構成において、左右のユニットケースに跨がって導光板の下辺側にステーまたはボックス型のベースを架設する(請求項4)ことにより、左右の分割ユニットケースをベースと一体化してこの間に挟持した導光板を安定保持できるほか、このベースの内方スペースを生かして、LEDモジュールの電源用バッテリーを収容する(請求項7)ことができ、さらにはLEDモジュールに接続してケースから引き出したケーブルの引き出し長さを調整するケーブル繰出し機構(請求項10)の装備にも簡単に対応できる。
(4)また、導光板の上辺に前方に向けて傾斜したエッジ端面を形成する(請求項6)ことにより、高輝度に光る導光板のエッジ端面が前方から目視しやすくなって視認性がさらに向上する。
(5)そのほか、ケースにLED電源用のバッテリーを内蔵する(請求項7)ことで、電源設備のない使用場所での使用に対応できる。また、ケースの外面に吸着マグネットを備える(請求項8)ことにより、当該表示装置の設置位置を必要に応じて簡単に移動,変更が簡単に行える。さらに、ケース内部にLEDモジュールの前面側を覆う透光性の防水保護カバーを設ける(請求項9)ことにより、ピッキング設備を水洗浄するような環境でも安全に使用できる。
【0020】
一方、この発明の請求項11〜15の構成によれば、ピッキングシステムに適用する照光式表示装置に次記のようマルチ表示機能を付加してピッキング数量などの情報も照光式に表示することができる。すなわち、
(1)導光板を上下,ないし左右に並ぶ複数枚の分割導光板に分割した上で、各分割導光板と個々に対応してその側辺のエッジ端面にLEDモジュール対向配置し(請求項11)、ここで各分割導光板をピッキング数量の指令に合わせて選択的に点灯,ないし点滅制御することにより、ピッキング作業員は表示器の導光板の照光状態から指定された商品保管棚の作業区分の表示とともに、その棚区分から取り出す商品の数量も視認することかできる。これにより、従来のようにピッキング数量を表示するディジタル式の数字表示器を併設する必要がなくて設備費を軽減できる。
(2)また、前記の各分割導光板に対して、その片側のエッジ端面にのみLEDモジュールを対向配置し、かつ他端側のエッジ端面,および隣接する分割導光板の相互間に反射ミラーを配置する(請求項12)することにより、一枚の分割導光板に対して1組のLEDモジュールを用いるだけで対応でき、併せて分割導光板の間に介装した反射ミラーにより導光板相互間の不要な照光干渉を防止できる。
(3)前記の各分割導光板の下辺エッジ端面に反射ミラーを配置する(請求項13)ことにより、LEDモジュールから入射して導光板の下辺エッジ面に向かう光をミラーにより反射させて導光板の照光面を効率よく照光できる。
【0021】
そのほか、この照光式表示装置の前記ケースに対して、該ケースの前面に左右に並べて複数のレンズ付き表示窓を設け、かつ各表示窓と個々に対応してケース内部に外部からの制御信号を受けて点灯させる発光素子(例えば、LED)を配置する(請求項14)するようにし、ここで前記表示窓に配した発光素子をピッキング数量に合わせて点灯制御することにより、従来のようにディジタル式の数字表示器を別に用意することなしに、前記と同様なマルチ表示機能を付加してピッキング数量の情報を表示することができる。
【0022】
また、前項の表示窓に配したレンズを、その背後に配置した発光素子の点灯状態がレンズの前方から視認可能なスモークレンズとする(請求項15)ことにより、発光素子の点灯,非点灯の区別が識別し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の実施例1に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は組立状態の斜視図、(b)は(a)の分解斜視図である。
【図2】図1の補足説明図であり、(a),(b),(c)はそれぞれ正面図,背面図,および上面図である。
【図3】図1における要部の詳細構造図であり、(a),(b),(c)はそれぞれ図2に表した矢視A−A,B−B,C−Cの拡大断面図である。
【図4】図1(b)に示したLEDモジュールの構成図であり、(a),(b)はそれぞれ表,裏から見た外観斜視図である。
【図5】LEDモジュールの回路図であり、(a),(b)はそれぞれ2種類,3種類の発光色LEDを組合せた場合の回路図である。
【図6】この発明の実施例2に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は組立状態の斜視図、(b)は(a)の分解斜視図である。
【図7】図6の補足説明図であり、(a),(b)は図6(a)の正面図,および底面図、(c),(c)は(a),(b)に表した矢視A−A,B−Bの拡大断面図である。
【図8】図6の照光表示装置の設置方法の説明図である。
【図9】この発明の実施例3に係わる照光表示装置の構成図であり、(a),(b)はそれぞれ組立状態の斜視図,および導光板を取り付ける前の状態の斜視図である。
【図10】図9の分解斜視図である。
【図11】図9の補足説明図であり、(a),(b)は正面図,および底面図、(c)は(a)に表した矢視A−Aの拡大断面図である。
【図12】この発明の実施例4に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は外形斜視図、(b)は(a)に表した矢視A−Aの拡大断面図である。
【図13】この発明の実施例5に係わる照光表示装置の構成図であり、(a),(b)はそれぞれ上方,および底面側から見た斜視図である。
【図14】この発明の実施例6に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は背面側から見た装置全体斜視図、(b)は(a)の矢視P部の拡大図、(c)は(a)に表した矢視A−Aの拡大断面図、(d)は要部機構の分解斜視図である。
【図15】この発明の実施例7に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は組立状態の斜視図、(b)は(a)の分解斜視図である。
【図16】この発明の実施例8に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は組立状態の斜視図、(b)は(a)の分解斜視図である。
【図17】この発明の実施例9に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は組立状態の斜視図、(b)は(a)の分解斜視図である。
【図18】この発明の実施例10に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は組立状態の斜視図、(b)は(a)の分解斜視図である。
【図19】この発明の実施例11に係わる照光表示装置の構成図であり、(a)は組立状態の斜視図、(b)は(a)の分解斜視図である。
【図20】ピッキング管理システムに用いた従来のピッキング表示器の構成,配置図であり、(a)はピッキング表示器の外観斜視図、(b)はピッキング表示器を商品保管棚に設置した状態の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、この発明による照光表示装置の実施の形態を図1〜図19に示す実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0025】
まず、第1の実施例としてこの発明の請求項1,2,5,9に対応する照光表示装置の構成を図1〜図5に示す。
【0026】
この実施例の照光表示装置は、方形状の導光板10、該導光板10の照光光源として導光板の左右両側縁に対向配置したLEDモジュール20、および導光板10を保持するケース30を主要部品とする組立体で構成されている。なお、41はLEDモジュール20に接続してケース10から外方に引き出した電源,信号用ケーブル、42はケーブルコネクタ、43はケース30の内部に組み込んでLEDモジュール20の前面を覆う防水用保護カバーである。
【0027】
ここで、前記導光板10は、例えばアクリル樹脂などの透明樹脂基材に光拡散用微粒子を分散配合して作られたもので、その前面11,および上辺のエッジ端面12を照光面、左右側辺のエッジ端面13,14をLED光源の入射面として、この左右エッジ端面13,14にLEDモジュール20が対峙している。
【0028】
また、前記LEDモジュール20は、図4(a),(b)で示すように、回路基板21に複数個(図示例では6個)のLED22をアレー状に配列し、基板の背面側には通電電流を制限する抵抗素子23,ツェナーダイオード24,LED22の逆耐電圧を高める保護用ダイオード25などの回路部品を実装した構成になる。なお、回路基板21に搭載するLED22は、例えば「緑色」,「橙色」の2色の発光ダイオードを交互に配列する、あるいは「赤色」,「緑色」,「青色」(光の三原色)の発光ダイオードを組み合わせて交互に配列するようにしており、これらに対応する回路を図5(a),(b)に示す。
【0029】
一方、図1に示したケース(不透明なモールド樹脂成形品)30は、上辺側を開放した外形が凹形の前面フレーム31と背面カバー32との分割構造になり、前面フレーム31と背面カバー32を重ね合わせて導光板10の照光面(前面11,および上辺のエッジ端面12)を除く3辺の外周縁部を支持し、かつパッキン33,34を挟んでネジ35により締結して組立てる。このケース30の組立状態では、導光板10の左右に配したLEDモジュール20,ケーブル41,LEDモジュール20の前面に配した防水用保護板43などの部品を収納し、かつ導光板10の左右の側縁部および底辺の縁部を囲繞して外部との間を遮光している。
【0030】
上記の構成で、ケーブルコネクタ42を電源に接続してLEDモジュール20のLED22を点灯させると、LED22の出射光は導光板10の左右エッジ端面13,14から入射した後、前記の光拡散用微粒子により光路の向きを変えて前面11,および上辺側のエッジ端面12より外方に出光して導光板10の照光面を照光する。この場合に、特に上辺側のエッジ端面12は、エッジライティング効果により前面11と比べて高輝度に光るようになる。なお、導光板10の前面11には文字などを彫刻して照光,表示するようにしてもよい。
【0031】
これにより、当該照光表示装置を先述したピッキング管理システムに適用して商品保管棚(図13(b)参照)の各棚区分に配置して使用する場合に、目線高さよりも低い位置に在っても、高輝度に光る上辺のエッジ端面12がケース30のフレームに邪魔されることなく、作業員は立ったままの目線高さから導光板10の点灯状態を確実に目視できる。
【0032】
なお、この場合に先記した各発光色のLED22を選択的に点灯する、あるいは三原色の発光LEDの光量をコントロールすることにより、導光板10を単色,あるいは任意の色に変えて照光することが可能である。また、導光板10は、その裏面を例えば梨地状に粗面化して乱反射面を形成し、LED20からの入射光を照光面に向けて反射させるようにしてもよい。
【0033】
また、図示例では2組のLEDモジュール20を導光板10の左右両側に配置してLED22の発光に左右から入射するようにしているが、LEDモジュール20を左右いずれか一方のエッジ端面に対向配置し、他方側のエッジ端面には鏡面処理を施す、あるいは反射シートを貼り付けて使用することも可能である。
【実施例2】
【0034】
次に、第2の実施例としてこの発明の請求項3に対応する照光表示装置の構成を図6〜図8に示す。
【0035】
この実施例と先記実施例1の相違点は、導光板10を保持するケースを左右の分割ユニットケース36L,36Rに分け、各分割ユニットの内部にLEDモジュール20を内蔵した上で、各分割ユニットケース36L,36Rをそれぞれ導光板10の左側縁部,右側縁部に結合して組立てており、この組立状態で導光板10の左右エッジ端面13,14を分割ユニットケース36L,36Rが囲繞して外方との間を遮光している。
【0036】
ここで、分割ユニットケース36L,36Rは導光板10の板厚,高さ寸法に合わせて一端面を開口した箱型のモールド樹脂成形品で、その内部にはLEDモジュール20,防水用保護カバー43が組み込まれており、LEDモジュール20に接続したケーブル41は各分割ユニットケースの下面側に引き出している。さらに、分割ユニットケース36L,36Rには、前後に貫通したネジ穴36a、および図6(b)の矢印で表すように上方から差し込んだ導光板10の左右側縁部を組立位置に圧入保持するための凸条リブ36bが形成されている。なお、37はLEDモジュール20を分割ユニットケースに締結するする固定ネジである。
【0037】
上記の照光表示装置を使用先の設置面(例えば、ピッキング設備の商品保管棚(図15(b)参照))に取付けるには、導光板10の左右両端部に分割ユニットケース36L,36Rを組み付けた上で、図8で示すように分割ユニットケース36L,36Rのネジ穴36aに取付けネジ44を通して保管棚3の棚枠前面にネジ締結する。この設置状態で、ケーブル41を電源に接続してLEDモジュール20のLED22を点灯すると、導光板1の前面,および上下各辺のエッジ端面が照光されるようになる。
【0038】
また、この実施例の構成では、左右のユニットケース36L,36Rを共通部品として、左右の長さサイズが異なる導光板10にも問題なく対応させることができ、これにより製品コストの低減化が図れる。
【実施例3】
【0039】
次に、第の実施例として、先記実施例2の応用実施例を図9〜図11で説明する。
【0040】
この実施例は、先記実施例2で導光板10の左右両端部に組み付けた分割ユニットケース36Lと36Rとの間に跨がって導光板10の底辺側にステー38(ベース部材)を架設して一体化し、左右の分割ユニットの間に挟持した導光板10を安定保持するようにしている。
【0041】
すなわち、ステー38はその左右両端部の上面にパッキン38aを重ね、締結ネジ38bにより分割ユニットケース36L,36Rの底面に固定している。また、ステー38の底面にはネジ穴38cを穿孔しておき、必要に応じてステー38を支持部材として当該表示装置の設置場所、例えば図15の保管棚の棚枠の上に載せてネジ止めして表示装置を起立姿勢に設置することができるようにしている。なお、分割ユニットケース36L,36Rのネジ穴36aを使用して設置場所の棚枠前面にネジ止めできることは勿論可能である(図8参照)
【実施例4】
【0042】
次に、第4の実施例として、この発明の請求項6に対応する構成を図12に示す。この実施例は、先記の実施例1に採用した凹形フレーム構造になるケース30で保持した導光板10について、その上辺のエッジ面を前面11側に向け斜めカットして前傾した傾斜エッジ端面12aを形成したものである。
【0043】
このように導光板10の照光面となる上辺に前傾した傾斜エッジ端面12aを形成することにより、エッジライティング効果で高輝度に光る上辺の照光面が前方から見やすくなるので、視認性がより一層向上する。
【0044】
なお、上辺に傾斜エッジ端面12aを形成したこの導光板10は、実施例2,3に採用した分割ユニットケース36L,36Rと組合せて使用きるのは勿論である。
【実施例5】
【0045】
次に、第5の実施例として、この発明の請求項7,8に対応した構成を図13に示す。この実施例は先記実施例2の構造を基本に、左右の分割ユニットケース36Lと36Rとの間に跨がって導光板10の底辺側にボックス型のベース39を追加装備し、このボックス型ベース39の内部にLEDモジュール20の電源用バッテリー45を内蔵したものである。なお、46は電源回路のON/OFFスイッチ、39aはバッテリー収容部の開閉蓋である。
【0046】
この構成により、当該表示装置を使用するLED用の電源(DC電源)がないピッキング設備にも簡単に適用することができて利便性が向上する。
【0047】
また、図示実施例では、前記ボックス型ベース39の底面にシート状の吸着マグネット47を貼り付けており、この吸着マグネット47を使って設置場所の金属面に取付けることができるようにしている。
【実施例6】
【0048】
次に、第6の実施例として、この発明の請求項10に対応する構成を図14に示す。
【0049】
この実施例は、先記実施例1の凹形フレーム構造になるケース30について、該ケース30の底辺部にケーブル繰出し機構40を内蔵し、LEDモジュール20(図1(b)参照)に接続してケース30から外方に引き出したケーブル41の引き出し長さを商品保管棚の規模,ピッキング作業現場の状況に応じて可変調整できるようにしたものであり、このケーブル繰出し機構40は次記のように構成されている。
【0050】
すなわち、前記ケース30の背面カバー32には、その底辺部に調整ガイド穴(左右方向の長穴)32aを開口し、かつ調整ガイド穴32aの上縁に沿って波状のノッチ溝32bが形成されている。また、前記調整ガイド穴32aには駒形の調整ピン48を前記ノッチ溝32bに押し当てた係合ばね(逆V字形の板ばね)49と組み合わせて左右へスライド可能に挿入し、その調整ピン48の摘み端面48aをケース外方に臨ませている。さらに、調整ガイド穴32aの側方位置にはケーブルの掛け止めピン32cを設けている。
【0051】
一方、ケース30に内蔵のLEDモジュールに接続してケース30の底部の内方に引き回したケーブル41は、その途中部分を前記調整ピン48と掛け止めピン32cに架け渡し、図14(c)で示すようにヘアピン状に折り畳んだ状態に配線しておく。
【0052】
上記の構成で、前記調整ピン48を手動操作で左右に移動することにより、この調整ピン48に架け渡してケース30から引き出したケーブル41は、調整ピン48の移動位置に応じて引き出し長さを伸縮調整することができる。
【0053】
すなわち、図14(c)で調整ピン48を右方向に移動するとケーブル41に弛みが生じ、この弛み分だけケーブル41を右方向に引き出すことが可能となる。また、逆にケーブル41の途中を調整ピン48に架けたまま調整ピン48を左側に移動すると、ケーブル41は調整ピン48に引っ張られて引き込まれ、ケース30からの引き出し長さが短くなる。
【0054】
これにより、例えばピッキング設備(商品保管棚)に設置して使用する当該表示装置の取付け位置を変更する場合にも簡単に対応できる利便性が得られる。
【実施例7】
【0055】
次に、実施例7としてこの発明の請求項11に係わる実施例の構成を図15(a),(b)に示す。
【0056】
この実施例は、先記の実施例1に示した照光表示装置の構成を基本として、その導光板10を上下に並ぶ複数枚(図示例では2枚)の分割導光板10a,10bに分けた上で、導光板を保持するケース30の左右両端には各分割導光板10a,10bと個々に対応ようにLED22を上下に配列したLEDモジュール20が組み込まれており、このLEDモジュール20は、各分割導光板10a,10bと個別に対応するLED22を別々に通電制御するようにモジュール回路が組まれている。
【0057】
また、上下段に並ぶ分割導光板10aと10bとの相互間、および下段に並ぶ分割導光板10の下辺エッジ端面には反射ミラー44が布設されている。この反射ミラー44は分割導光板10aと10bとの間の照光干渉防止、および下段側の分割導光板10bから下方に逸散する光を導光板の照光面域に戻してLED22から導光板に入射する光の利用効率を高める役目を果たしている。
【0058】
このように導光板10を複数枚に分けて各分割導光板10a,10bを個別に照光制御するようにすることにより、ピッキングエリアと併せてピッキング数量の情報も同時に表示できるマルチ表示機能を付加することができる。
【0059】
例えば、ピッキング数量が1個である場合には、分割導光板10aと10bを同期して同時に連続点灯,ないし点滅点灯し、ピッキング数量が2個である場合に分割導光板10aと10bを交互に点滅させることで、ピッキングエリアの表示と併せて、ピッキング数量の情報を作業者に伝えることができる。なお、ピッキング数量が3個以上ある場合には、導光板10をあらかじめ3枚以上に分割した上で、ピッキング数量に対応して各分割導光板を点灯制御すればよい。
【実施例8】
【0060】
次に、この発明の請求項12に係わる実施例8として、先記実施例7の構造一部を変更した簡易形の実施例を図16(a),(b)に示す。
【0061】
この実施例では、上下段に分けた分割導光板10a,10bに対して、その片側のエッジ端面(図示例では右側のエッジ端面)にのみLEDモジュール20を対向配置し、他方のエッジ端面にはLEDモジュールを設けずに反射ミラー44を布設している。これにより、導光板10a,10bの片側エッジ端面を通じてLED22から入射した光は、反対側のエッジ端面で反射ミラー44に反射して照光面域に戻り、分割導光板10a,10bを照光させる。これにより、1組のLEDモジュール20を配置するだけで対応でき、特に導光板10の横幅が短尺サイズである機種に適用する照光表示装置として、2組のLEDモジュールを装備した先記実施例1よりも安価に製作できる。
【実施例9】
【0062】
次に、この発明の請求項11に係わる照光表示装置として、その分割導光板を先記実施例7,8と異なる配列に変えた実施例9を図17(a),(b)に示す。
【0063】
すなわち、先記の実施例7,8では導光板10を上下列に分割しているが、この実施例では凹形ケース30に支持した導光板を左右に並ぶ分割導光板10a,10bに分けた上で、各分割導光板10a,10bと個々に対応してケース30の左右両端部にLEDモジュール20を配置し、さらに分割導光板10aと10bとの相互間、および各分割導光板の下辺エッジ端面に反射ミラー44を布設した構成になる。また、ケース30の前面フレーム31,背面カバー32の中央には、左右に並ぶ分割導光板10aと10bとの間の継ぎ目部分を覆うように仕切フレーム31a,32aが形成されている。
【0064】
この実施例によるピッキング情報の照光表示方法は先記の実施例7で述べた方法と同様であり、ピッキング数量に応じて左右に並ぶ分割導光板10a,10bを選択的に点灯,点滅制御することにより、ピッキングエリアの表示と併せてピッキング数量の情報を表示して作業者に知らせることができる。なお、この図示実施例では導光板を2枚の分割導光板10a,10bに分けて左右に配列しているが、3個以上のピッキング数量に対応させるには、導光板の分割数を3枚以上とした上で、各分割導光板と個々に対応するLEDモジュールを配置するようにすればよい。
【実施例10】
【0065】
次に、この発明の請求項12に係わる実施例10の構成を図18(a),(b)に示す。この実施例は先記実施例1の構成を基本として、導光板10を保持するケース30の前面に左右に並べて複数(図示例では4個)のレンズ付き表示窓30aを設け、かつ各表示窓30aと個々に対応してケース30の内部には外部からの制御信号を受けて点灯させる発光素子を配置したマルチ表示方式の構成になる。
【0066】
すなわち、凹形ケース30の前面フレーム31の下辺部には左右一列に並べて複数の表示窓(小窓)31aが開口し、この表示窓31aに対応してケース30の内部には導光板10に対応するLEDモジュール20とは別に専用のLEDモジュール45が配置されている。このLEDモジュール45は、横長な長尺基板46に前記表示窓31aと個々に対応するLED47,および制限抵抗48などを実装した構成になり、導光板10のLEDモジュール20と同様に電源ケーブル41を介して上位の指令回路に接続されている。
【0067】
また、前記の表示窓31aにはカバー30の色彩カラーと同系色のスモークレンズが嵌め込まれている。
【0068】
上記の構成で、作業者に商品を取り出す保管棚のピッキングエリアを指示する際には、先記の実施例1と同様にLEDモジュール20のLED22を点灯して導光板10の前面および上辺エッジ端面を照光すると同時に、ピッキング数量の情報に合わせてLEDモジュール45のLED46を選択的に点灯,ないし点滅させる。例えば、ピッキング数量が「1」である場合には1個のLED47を点灯し、ピッキング数量が複数である場合にはその数量に対応して複数個のLEDを同時に点灯してケース30に開口したレンズ付き表示窓30aを照光する。これにより、作業者は表示窓30aの照光状態を見てピッキング数量を視認できる。
【0069】
なお、表示窓30aのレンズをケース30と同系色のスモークレンズとすることにより、LED47の点灯した表示窓のみが明るく照光され、それ以外の照光窓はレンズの表面がケース30と同じ不透明色となるので、作業者はピッキング数量を的確に識別できる。
【実施例11】
【0070】
次に、前記実施例10の応用実施例として、簡易形の実施例11を図19(a),(b)に示す。この実施例は導光板10の横幅が短尺な機種に適用する照光表示装置として好適であり、導光板10に対応するLEDモジュールとして、先記実施例8と同様に導光板10の片側のエッジ端面(図示例では右側のエッジ端面)にのみLEDモジュール20を対向配置し、他方のエッジ端面にはLEDモジュールを設けずに反射ミラー44を布設している。なお、ケース30に開口したレンズ付き表示窓30a、およびこの表示窓30aに対応するLEDモジュール45を含めた組立構造は実施例10(図18参照)と同様である。
【0071】
この構成により、導光板10の照光には1組のLEDモジュール20を用いるだけでよく、前記の実施例10と比べて安価に製作できる。
【0072】
なお、以上述べた各実施例では、ピッキング管理システムに適用するピッキング表示灯を実施対象に説明したが、当該照光表示装置の用途はこれに限定されるものではなく、別な用途のマン・マシーン・インターフェースの表示灯として適用することも可能である。
【符号の説明】
【0073】
10 導光板
11 前面(照光面)
12 上辺のエッジ端面(照光面)
12a 傾斜エッジ端面
13,14 左右側辺のエッジ端面(LED光の入射面)
20 LEDモジュール(導光板用)
21 回路基板
22 LED
30 ケース
31a レンズ付き表示窓
31 凹形の前面フレーム
32 背面フレーム
36,37 分割ユニットケース
38 ステー
39 ボックス型ベース
41 ケーブル
40 ケーブル繰出し機構
43 LEDモジュールの防水用保護カバー
44 反射ミラー
45 LEDモジュール(レンズ付き表示窓用)
46 LED(発光素子)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面,および上辺ないし下辺のエッジ端面を照光面とする方形状の導光板と、該導光板の照光光源として複数のLED(発光ダイオード)を回路基板にアレー状に搭載して導光板の側辺エッジ端面に対向配置したLEDモジュールと、該LEDモジュール,および前記照光面を除く導光板の周縁部を囲繞して導光板を保持する遮光性のケースとの組立体で構成したことを特徴とする照光表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照光表示装置において、ケースを、導光板の左右および下辺の三辺周縁部を囲繞する凹形のフレーム構造になるケースで構成したことを特徴とする照光表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の照光表示装置において、ケースを、導光板の左右両端に組み付けて該導光板の側縁部を囲繞する左右の分割ユニットケースで構成したことを特徴とする照光表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の照光表示装置において、左右の分割ユニットケースに跨がって導光板の下辺側にステーまたはボックス型のベースを架設したことを特徴とする照光表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の照光表示装置において、LEDモジュールに発光色の異なるLEDを組合せて搭載し、指令により選択したLEDを単色,ないし混色発光させるようにしたことを特徴とする照光表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の照光表示装置において、導光板の上辺に、前方に向けて傾斜したエッジ端面を形成したことを特徴とする照光表示装置。
【請求項7】
請求項1に記載の照光表示装置において、ケースの内部にLEDモジュールの電源用バッテリーを内蔵したことを特徴とする照光表示装置。
【請求項8】
請求項1に記載の照光表示装置において、ケースの外面に、当該表示装置を使用先の金属設置面に吸着保持するマグネットを設けたことを特徴とする照光表示装置。
【請求項9】
請求項1に記載の照光表示装置において、LEDモジュールの前面側を覆ってケース内部に透光性の防水用保護カバーを設けたことを特徴とする照光表示装置。
【請求項10】
請求項2に記載の照光表示装置において、ケースの底辺内部に、LEDモジュールに接続してケースから引き出したケーブルの引き出し長さを調整するケーブル繰出し機構を設けたことを特徴とする照光表示装置。
【請求項11】
請求項1に記載の照光式表示装置において、導光板を上下,ないし左右に並ぶ複数枚の分割導光板に分割した上で、各分割導光板と個々に対応してその側辺のエッジ端面にLEDモジュール対向配置したことを特徴とする照光式表示装置。
【請求項12】
請求項11に記載の照光式表示装置において、各分割導光板に対してその片側のエッジ端面にのみLEDモジュールを対向配置し、かつ他端側のエッジ端面,および隣接する分割導光板の相互間に反射ミラーを配置したことを特徴とする照光式表示装置。
【請求項13】
請求項11または12に記載の照光式表示装置において、各分割導光板の下辺エッジ端面に反射ミラーを配置したことを特徴とする照光式表示装置。
【請求項14】
請求項1に記載の照光式表示装置において、導光板の周縁部を囲繞して導光板を保持するケースの前面に左右に並べて複数のレンズ付き表示窓を設け、かつ各表示窓と個々に対応してケース内部に外部からの制御信号を受けて点灯させる発光素子を配置したことを特徴とする照光式表示装置。
【請求項15】
請求項14に記載の照光式表示装置において、表示窓のレンズは、その背後に配した発光素子の点灯状態がレンズ前方から視認可能なスモークレンズであることを特徴とする照光式表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−152304(P2010−152304A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123119(P2009−123119)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(508296738)富士電機機器制御株式会社 (299)
【出願人】(390021186)株式会社秩父富士 (54)
【Fターム(参考)】