照明制御システム
【課題】 設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、且つ複数箇所からの操作に対応可能な照明制御システムを提供する。
【解決手段】 消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、点灯時と同様にID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31〜3nいずれかから送信されたID情報を、照明器具41の点灯操作をしたときに記憶したID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【解決手段】 消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、点灯時と同様にID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31〜3nいずれかから送信されたID情報を、照明器具41の点灯操作をしたときに記憶したID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特にスポーツ施設、例えばテニスコートや、野球,サッカーグランド等の施設においては、従来より、利用者が予め施設管理者に利用申請して料金等を払い、その対価として施設利用専用コインや施設利用専用カードを受け取って、実際に施設を使用するときに装置にコインやカードを投入して施設の照明を利用可能にするという照明制御システムがある。このとき、専用コインであれば、例えばコイン1枚30分という具合にコインの枚数を照明の利用時間に換算している。したがって、投入されたコインの枚数にあたる時間だけ照明器具を点灯させ続け、この時間が無くなったところで照明器具を消灯させる。
【0003】
また、専用カードであれば、利用者が前払いした料金に対応する点数が記録された専用カードを受け取る。利用者は利用日にその専用カードを持参して、装置にカードを投入する。すると、システムは所定の照明器具を点灯させ、カードに点灯開始時間を記録し、利用者に返却する。利用者は終了時に再度装置にカードを投入する。すると、装置は照明器具を消灯させ、カードに記録された元の点数から使用時間分を減算した点数と、終了時間とを記録する。このとき、減算後に点数が残っていれば、利用施設管理者によって定期的に回収されて、再利用される。
【0004】
また、専用コインや専用カードの代わりにID情報を用いた照明制御システムがある。これは、利用者が予め施設管理者に利用申請して利用許可を得た対価に、所定のID情報記録媒体、またはID情報を取得し、装置に対してID情報記録媒体を投入、またはID情報を入力することによって、設備の照明器具の点灯、消灯が可能になるものである。さらには施設の予約情報と設備の照明器具の点灯、消灯とを連動させたものもある。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−127729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の専用コインや専用カードを用いたシステムでは、利用者にとっては、使用予定毎に予めコインやカードを受け取りに施設管理者のところへ行く必要があり、施設管理者にとっては、定期的に施設設置現場に行って、装置に取り込まれた専用コインや専用カードを回収する必要があり、手間の掛かるものであった。
【0006】
また専用コインを用いた場合は、例えば30分/枚等のように時間管理されており、装置に一度投入すると、途中で使用を止めても投入したコインの有効時間だけ照明器具は点灯し続け、利用者にとっても無駄であり、無駄な電力を消費するという問題があった。
【0007】
上記特許文献1では、専用コインや専用カードの代わりにID情報を用いることで、利用者、管理者ともに大幅に手間を省けるものである。しかし、大きな施設、例えば野球やサッカーのグランドのように入退場口が複数箇所にあるような施設で用いるには、複数の入退場口からの操作を制御することが必要であるが、上記特許文献1では1箇所からの操作についてのみ開示されており、複数箇所からの操作は不可能であった。
【0008】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、且つ複数箇所からの操作に対応可能な照明制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段と、操作端末機の操作に応じて照明制御手段による照明器具の動作を制御する親機とを備えて、操作端末機、照明制御手段、親機は通信手段によって接続され、親機は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ID情報を用いることで、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、さらに点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認できて、複数箇所からの操作に対応可能となる。また、複数台の操作端末機があっても、親機1台を集中的に管理することによって、効率的な管理が可能となる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または2において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0015】
請求項4の発明は、事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段とを備えて、操作端末機、照明制御手段は通信手段によって接続され、操作端末機または照明制御手段は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、ID情報を用いることで、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、さらに点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認できて、複数箇所からの操作に対応可能となる。また、親機1を用いず、いずれかの操作端末機が故障した場合でもシステムの稼動は維持でき、安定した動作を実現することができる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0019】
請求項6の発明は、請求項4または5において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0021】
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかにおいて、操作端末機は、所定の利用可能時間外において操作不可能となることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、利用可能時間外では、いたずら等から保護することができる。
【0023】
請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかにおいて、照明手段の点灯制御以外の制御機能を有し、照明手段の点灯制御が可能な時間範囲、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲、全ての制御が不可能な時間範囲を管理して、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲で、且つ照明手段の点灯制御が可能な時間範囲でない場合は、照明手段の点灯制御以外の制御のみ可能となることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、時間毎に操作可能な機能を限定することで、誤って日中に点灯させてしまうといった誤操作を回避でき、利用者の使用性の向上を図ることができ、さらには電力の無駄な消費による電気代の増加を防ぐことができる。
【0025】
請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかにおいて、操作端末機または照明制御手段は、本システムの動作を切り替える動作切替手段を備えることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、システムの機能の拡張性を高めることができる。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように、本発明では、ID情報を用いることで、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、さらに点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認できて、複数箇所からの操作に対応することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
(実施形態1)
本実施形態の照明制御システムは、テニスコートや、野球,サッカーグランド等の施設に設けるもので、図1に示すように、親機1と、照明制御部21と、複数の操作端末機31〜3nとを備え、親機1、照明制御部21、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21には、照明器具41が接続されている。そして本実施形態では、利用者が予め施設管理者に利用登録等を申請して利用許可を得た対価に、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を取得している。これらのID情報は、その施設の登録利用者の中では唯一であり、このID情報で利用者を識別できるものである。
【0030】
照明制御部2(前述の照明制御部21、および後述する照明制御部21〜2mと同様の構成を具備する)は、照明器具41の電源をオン・オフするブレーカやリレー等、およびこれらのブレーカやリレー等を駆動する手段とで構成される。
【0031】
操作端末機3(前述の操作端末機31〜3nと同様の構成を具備する)は、図2に示すように、通信部3aと、制御部3bと、入力部3cとで構成され、通信部3aには通信線Lが接続されている。制御部3bは例えばマイクロコンピュータで構成され、通信部3aと入力部3cとが接続されている。
【0032】
入力部3cは、利用者が予め施設管理者に利用申請して利用許可を得た対価に取得するものがID情報である場合は、キーボードやテンキー等のその場でID情報を手動で入力できる入力装置であり、磁気カード、ICカード、タグ等のID情報記録媒体であればその記録媒体に対応した入力装置である。例えば、ID情報記録媒体が磁気カードの場合は、入力部3cには磁気カード読み取り用カードリーダが用いられる。
【0033】
次に、本実施形態の照明制御システムの動作について説明する。まず、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入する。制御部3bは、入力部3cから入力されたID情報、あるいはID情報記録媒体から読み出したID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0034】
親機1では利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、そのID情報に対応した照明器具41が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、親機1は、照明器具41の点灯操作をしたID情報を、照明器具41の消灯操作をする権利があるID情報として記憶しておく。
【0035】
また、親機1の判断部1aは、操作端末機31から送信されたID情報が登録利用者のものではない場合には、操作端末機31へ不正情報であることを伝え、操作端末機31では、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0036】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、点灯時と同様にID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機3nから送信されたID情報を、照明器具41の点灯操作をしたときに記憶したID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0037】
また消灯時においても、親機1の判断部1aは、操作端末機31から送信されたID情報が登録利用者のものではない場合には、操作端末機31へ不正情報であることを伝え、操作端末機31では、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0038】
さらに親機1は、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を親機1から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として親機1で管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0039】
このように、本実施形態では、点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも、点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認でき、複数の操作端末機31〜3nからの操作が可能となる。したがって、広いグランド等で入退場口が複数箇所ある場合でも、同様の機能を有する操作端末機を入退場口毎に設置することができ、利用者に便利なシステムとなる。また、本実施形態のように親機1を用いた構成では、複数台の操作端末機があっても、親機1台を集中的に管理することによって、効率的な管理が可能となる。
【0040】
また、利用者が施設管理者へ利用申請する場合にID情報と同時にパスワードを設定して、そのパスワードをID情報と同様に親機1に予め記憶させておき、点灯、消灯時のID情報入力時にパスワードも入力して、親機1でのID情報の比較、確認時にパスワードの比較、確認も行なえば、ID情報記録媒体を紛失し、拾得した第三者に使用されることがあっても、パスワードによりセキュリティを向上させることができる。
【0041】
さらに、親機1が例えばインターネットに接続可能な場合には、ID情報等の利用者登録をインターネット経由で遠隔操作することができる。この場合、親機1よりさらに上位のサーバ等に利用時間、または点数等を通知でき、管理がさらに容易になる。また、ID情報を失念した利用者に対しては遠隔から点灯・消灯操作を行なうことができ、不具合発生時により柔軟に対応することができる。
【0042】
また、上記ID情報記録媒体としては磁気カード、ICカード、タグがあるが、これらに限定されるものではない。
【0043】
また、本実施形態では、通信線Lによる有線の通信手段を用いているが、適切な通信手段を組み合わせることで無線等の他の通信手段を用いてもよい。
【0044】
また、予約情報を予め親機1に設定しておくことで、予約した利用者か否かの判断ができ、さらにはこの予約情報に基づいて点灯した照明器具41を親機1の指示によって消灯することも可能である。また、利用者が照明器具41を点灯操作する際に、利用予定時間も入力するようにしておけば、この利用予定時間に基づいて消灯操作を省略することも可能である。
【0045】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0046】
(実施形態2)
本実施形態の照明制御システムは、図3に示すように、親機1と、複数の照明制御部21〜2mと、複数の操作端末機31〜3nとを備え、親機1、照明制御部21〜2m、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21〜2mには、照明器具41〜4mが各々接続されている。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0047】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図4に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3dを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで点灯させる照明器具を選択し、制御部3bは、ID情報と選択した照明器具の情報とを通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0048】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、照明器具の情報に基づいて選択した照明器具(この場合、照明器具41とする)が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、親機1は、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶しておく。
【0049】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、点灯時と同様にID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機3nから送信されたID情報を、記憶しているID情報と比較し、現在照明器具41を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0050】
また親機1は、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を親機1から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として親機1で管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0051】
また、点灯時において、親機1の判断部1aが、操作端末機31〜3nから送信された各ID情報に対して利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、各操作端末機を操作する利用者に照明器具選択スイッチ3dの入力を促すようにしてもよく、さらには、照明器具選択スイッチ3dの入力を促された利用者は、現在消灯している照明器具を選択して点灯させると同時に、現在点灯している照明器具を選択して利用時間または前払いした点数の管理をして消灯させるというように、1人の利用者が複数の照明器具を独立して操作することができる。
【0052】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0053】
(実施形態3)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態2と同様に図3に示され、実施形態2と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0054】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図5に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3d、照明器具操作スイッチ3eを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで操作する照明器具を選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択して、制御部3bは、ID情報と選択した照明器具の情報及び操作内容の情報とを通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0055】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、照明器具の情報に基づいて選択した照明器具が操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。例えば、照明器具41を選択し、操作内容が点灯の場合、ID情報、選択した照明器具の情報、点灯要求が操作端末機31から親機1へ送信され、点灯要求を受信した親機1は、照明器具41が現在消灯しておれば、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶し、照明制御部21を介して照明器具41を点灯させる。
【0056】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで照明器具41を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択して、制御部3bは、ID情報、選択した照明器具の情報、消灯要求を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明器具41を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0057】
また親機1は、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を親機1から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として親機1で管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0058】
また、親機1では、操作端末機31〜3nから送信されたID情報を最初に確認し、次に選択した照明器具を確認し、次に選択した操作内容を確認するというように、順次確認をしながらでも同様の動作は可能であり、その順序は上記順序に限定されない。
【0059】
さらに、親機1で確認したID情報が利用可能なID情報であれば、このID情報で可能な操作内容を操作端末機31〜3n上に設けたLED等で表示し、例えば点灯要求をした場合は、点灯可能な照明器具の番号を表示して利用者に選択させるというガイド機能を有する動作も可能である。
【0060】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0061】
(実施形態4)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態3と同様に図3に示され、実施形態3と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0062】
本実施形態では図6に示すように、半分づつ時間貸しできるグランドにおいて、左半分をエリアA1、右半分をエリアA2とし、照明グループG1はエリアA1を照明し、照明グループG2はエリアA2を照明し、照明グループG3はエリアA1,A2両方を照明する。そして、照明グループG1は照明制御部21,22、照明器具41,42で構成され、照明グループG2は照明制御部22,23、照明器具42,43で構成され、照明グループG3は照明グループG1と照明グループG2とを併せた照明制御部21,22,23、照明器具41,42,43で構成されている。利用者にとって大きなスペースが必要な場合は照明グループG1,G2両方に対応するエリアA1,A2を使用し、小さいエリアでよい場合は照明グループG1に対応するエリアA1または照明グループG2に対応するエリアA2いずれかを使用する。ここで、照明制御部22、照明器具42は、照明グループG1と照明グループG2とで共有している。
【0063】
そして、親機1には照明グループ、照明器具の各情報、および図7に示すような各照明グループの同時点灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの点灯要求があった場合、その点灯要求による点灯の可能/不可能を示したものである。
【0064】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図8に示すように、入力部3cに加えて照明器具操作スイッチ3e、照明グループ選択スイッチ3fを備えており、操作する照明グループを照明グループG1〜G3の中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録したこのグランドに行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで操作する照明グループを選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択して、制御部3bは、ID情報と選択した照明グループの情報及び操作内容の情報とを通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0065】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、照明グループの情報に基づいて選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG1を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG1の点灯要求が操作端末機31から親機1へ送信され、点灯要求を受信した親機1は、照明グループG1,G2,G3が現在消灯しておれば、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶するとともに受信した照明グループ情報(この場合は、照明グループG1)、受信した操作内容の情報(この場合は、点灯)も記憶し、照明グループG1の照明制御部21,22を介して照明器具41,42を点灯させる。
【0066】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG1を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択して、制御部3bは、ID情報、選択した照明グループの情報、消灯要求を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG1を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG1の照明器具41,42が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21,22を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41,42を消灯させる。
【0067】
また、例えば照明グループG1が点灯中に照明グループG2または照明グループG3の点灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図7のテーブルに基づいて照明グループG2または照明グループG3の点灯動作は行なわない。
【0068】
さらに、例えば照明グループG1の点灯中に照明グループG1の点灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図7のテーブルに基づいて照明グループG1の点灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG1は点灯を維持している。
【0069】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0070】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0071】
さらに、図7のテーブルではいずれかの照明グループが点灯していると、他の照明グループは点灯不可となるが、各照明グループ内の照明器具毎に管理可能であれば、例えば照明グループG1の点灯要求によって照明器具41,42を点灯させているときに、照明グループG2の点灯要求があると、照明グループG1と照明グループG2とで共有している照明器具42は既に点灯しているので、照明器具43を新たに点灯させることが可能となる。
【0072】
また、利用者から得られるID情報が同一である場合のみ、照明グループG1の点灯中に照明グループG2の点灯が可能となるというID情報に関する条件を考慮した判断も可能となる。
【0073】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0074】
(実施形態5)
本実施形態では、図6に示す実施形態4と同様に半分づつ時間貸しできるグランドに用いる照明制御システムの消灯動作について説明する。実施形態4と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0075】
親機1には照明グループ、照明器具の各情報、および図9に示すような各照明グループの消灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの消灯要求があった場合、その消灯要求による消灯の可能/不可能を示したものである。
【0076】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、親機1は、照明グループの情報に基づいて選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG3を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG3の点灯要求が操作端末機31から親機1へ送信され、点灯要求を受信した親機1は、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶するとともに受信した照明グループ情報(この場合は、照明グループG3)、受信した操作内容の情報(この場合は、点灯)も記憶し、照明グループG3の照明制御部21,22,23を介して照明器具41,42,43を点灯させる。
【0077】
そして、利用者は最初エリアA1,A2の全面を利用していたが、エリアA2の利用が早く終了して照明グループG2の消灯を行なうために、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG2を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択して、制御部3bは、ID情報、選択した照明グループの情報、消灯要求を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG3を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG3の照明器具41,42,43のうち照明器具43のみが消灯するように、通信線Lを介して照明制御部23を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具43を消灯させる。
【0078】
また、例えば照明グループG3が消灯中に照明グループG1の消灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図9のテーブルに基づいて照明器具41のみ消灯させる。
【0079】
さらに、例えば照明グループG3の点灯中に照明グループG3の消灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図9のテーブルに基づいて照明グループG3の消灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG3は消灯を維持している。
【0080】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0081】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0082】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0083】
(実施形態6)
本実施形態の照明制御システムは、テニスコートや、野球,サッカーグランド等の施設に設けるもので、図10に示すように、照明制御部21と、複数の操作端末機31〜3nとを備え、照明制御部21、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21には、照明器具41が接続されている。そして本実施形態では、利用者が予め施設管理者に利用登録等を申請して利用許可を得た対価に、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を取得している。これらのID情報は、その施設の登録利用者の中では唯一であり、このID情報で利用者を識別できるものである。
【0084】
照明制御部2(前述の照明制御部21、および後述する照明制御部21〜2mと同様の構成を具備する)は、照明器具41の電源をオン・オフするブレーカやリレー等、およびこれらのブレーカやリレー等を駆動する手段とで構成される。
【0085】
操作端末機3(前述の操作端末機31〜3nと同様の構成を具備する)は、図11に示すように、通信部3aと、制御部3bと、入力部3cと、判断部3gとで構成され、通信部3gには通信線Lが接続されている。制御部3bは例えばマイクロコンピュータで構成され、通信部3aと入力部3cと判断部3gとが接続されている。
【0086】
入力部3cは、利用者が予め施設管理者に利用申請して利用許可を得た対価に取得するものがID情報である場合は、キーボードやテンキー等のその場でID情報を手動で入力できる入力装置であり、磁気カード、ICカード、タグ等のID情報記録媒体であればその記録媒体に対応した入力装置である。例えば、ID情報記録媒体が磁気カードの場合は、入力部4cには磁気カード読み取り用カードリーダが用いられる。
【0087】
次に、本実施形態の照明制御システムの動作について説明する。まず、操作端末機31〜3nには、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、このID情報の設定手段は、操作端末機31〜3nに設定ツールを直接接続して各々入力してもよく、あるいはいずれか1台の操作端末機に入力すれば、通信線Lを介して他の操作端末機へ利用登録されている利用者のID情報を送信して、各操作端末機間で同一の情報を記憶することは容易に行なうことができる。
【0088】
そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入する。
【0089】
操作端末機31〜3nでは利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、入力部3cからID情報が入力された操作端末機31の判断部3gでは、入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、そのID情報に対応した照明器具41が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機31からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明器具41の点灯操作をしたID情報を、照明器具41の消灯操作をする権利があるID情報として記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を、照明器具41の消灯操作をする権利があるID情報として記憶する。
【0090】
また、操作端末機31の判断部1aは、入力されたID情報が登録利用者のものではない場合には、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0091】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、操作端末機3nの判断部3gでは、このID情報を、照明器具41の点灯操作をしたときに記憶したID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0092】
また消灯時においても、操作端末機3nの判断部3gは、入力されたID情報が登録利用者のものではない場合には、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0093】
さらに操作端末機31〜3nは、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を操作端末機から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として操作端末機31〜3nで管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0094】
このように、本実施形態では、点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも、点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認でき、複数の操作端末機31〜3nからの操作が可能となる。したがって、広いグランド等で入退場口が複数箇所ある場合でも、同様の機能を有する操作端末機を入退場口毎に設置することができ、利用者に便利なシステムとなる。また、本実施形態のように親機1を用いない構成では、いずれかの操作端末機が故障した場合でもシステムの稼動は維持でき、安定した動作を実現することができる。
【0095】
また、利用者が施設管理者へ利用申請する場合にID情報と同時にパスワードを設定して、ID情報と同様に操作端末機31〜3nに予め記憶させておき、点灯、消灯時のID情報入力時にパスワードも入力して、親機1でのID情報の比較、確認時にパスワードの比較、確認も行なえば、ID情報記録媒体を紛失し、拾得した第三者に使用されることがあっても、パスワードによりセキュリティを向上させることができる。
【0096】
さらに、操作端末機31〜3nのうちいずれかが例えばインターネットに接続可能な場合には、ID情報等の利用者登録をインターネット経由で遠隔操作することができる。この場合、操作端末機31〜3nよりさらに上位のサーバ等に利用時間、または点数等を通知でき、管理がさらに容易になる。また、ID情報を失念した利用者に対しては遠隔から点灯・消灯操作を行なうことができ、不具合発生時により柔軟に対応することができる。
【0097】
また、上記ID情報記録媒体としては磁気カード、ICカード、タグがあるが、これらに限定されるものではない。
【0098】
また、本実施形態では、通信線Lによる有線の通信手段を用いているが、適切な通信手段を組み合わせることで無線等の他の通信手段を用いてもよい。
【0099】
また、予約情報を予め操作端末機31〜3nに設定しておくことで、予約した利用者か否かの判断ができ、さらにはこの予約情報に基づいて点灯した照明器具41を操作端末機の指示によって消灯することも可能である。また、利用者が照明器具41を点灯操作する際に、利用予定時間も入力するようにしておけば、この利用予定時間に基づいて消灯操作を省略することも可能である。
【0100】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0101】
(実施形態7)
本実施形態の照明制御システムは、図12に示すように、複数の照明制御部21〜2mと、複数の操作端末機31〜3nとを備え、照明制御部21〜2m、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21〜2mには、照明器具41〜4mが各々接続されている。なお、実施形態6と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0102】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図13に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3dを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで点灯させる照明器具を選択する。
【0103】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、入力部3cからID情報を入力された操作端末機31の判断部3gでは、入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、選択した照明器具(この場合、照明器具41とする)が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機31からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0104】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、操作端末機3nの判断部3gでは、このID情報を、照明器具41の点灯操作をしたID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0105】
また、操作端末機31〜3nは、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を操作端末機から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として操作端末機31〜3nで管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0106】
また、点灯時において、操作端末機31の判断部3gが、入力されたID情報に対して利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、利用者に照明器具選択スイッチ3dの入力を促すようにしてもよく、さらには、照明器具選択スイッチ3dの入力を促された利用者は、現在消灯している照明器具を選択して点灯させると同時に、現在点灯している照明器具を選択して利用時間または前払いした点数の管理をして消灯させるというように、1人の利用者が複数の照明器具を独立して操作することができる。
【0107】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0108】
(実施形態8)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態7と同様に図12に示され、実施形態7と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0109】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図14に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3d、照明器具操作スイッチ3eを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで操作する照明器具を選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択する。
【0110】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、操作端末機31の判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、選択した照明器具が操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明器具41を選択し、操作内容が点灯の場合、照明器具41の点灯要求が操作端末機31で発生し、照明器具41が現在消灯しておれば、照明制御部21を介して照明器具41を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0111】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで照明器具41を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択する。操作端末機31の判断部3gでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明器具41を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0112】
また、操作端末機31〜3nは、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を操作端末機から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として操作端末機31〜3nで管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0113】
また、操作端末機31〜3nでは最初にID情報を確認し、次に選択した照明器具を確認し、次に選択した操作内容を確認するというように、順次確認をしながらでも同様の動作は可能であり、その順序は上記順序に限定されない。
【0114】
さらに、操作端末機31〜3nで確認したID情報が利用可能なID情報であれば、このID情報で可能な操作内容を操作端末機上に設けたLED等で表示し、例えば点灯要求をした場合は、点灯可能な照明器具の番号を表示して利用者に選択させるというガイド機能を有する動作も可能である。
【0115】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0116】
(実施形態9)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態8と同様に図12に示され、図6に示す実施形態4と同様に半分づつ時間貸しできるグランドに用いた場合の点灯動作について説明する。実施形態4,8と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0117】
操作端末機31〜3nには照明グループ、照明器具の各情報、および図7に示すような各照明グループの同時点灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの点灯要求があった場合、その点灯要求による点灯の可能/不可能を示したものである。
【0118】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図15に示すように、入力部3cに加えて照明器具操作スイッチ3e、照明グループ選択スイッチ3fを備えており、操作する照明グループを照明グループG1〜G3の中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録したこのグランドに行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで操作する照明グループを選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択する。
【0119】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、操作端末機31の判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG1を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG1の点灯要求が操作端末機31で発生し、照明グループG1,G2,G3が現在消灯しておれば、照明制御部21を介して照明グループG1を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0120】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG1を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択する。操作端末機31の判断部3gでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG1を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG1の照明器具41,42が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21,22を制御する。照明制御部21,22は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41,42を消灯させる。
【0121】
また、例えば照明グループG1が点灯中に照明グループG2または照明グループG3の点灯要求が発生した場合、判断部3gは図7のテーブルに基づいて照明グループG2または照明グループG3の点灯動作は行なわない。
【0122】
さらに、例えば照明グループG1の点灯中に照明グループG1の点灯要求が発生した場合、判断部3gは図7のテーブルに基づいて照明グループG1の点灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG1は点灯を維持している。
【0123】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0124】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0125】
さらに、図7のテーブルではいずれかの照明グループが点灯していると、他の照明グループは点灯不可となるが、各照明グループ内の照明器具毎に管理可能であれば、例えば照明グループG1の点灯要求によって照明器具41,42を点灯させているときに、照明グループG2の点灯要求があると、照明グループG1と照明グループG2とで共有している照明器具42は既に点灯しているので、照明器具43を新たに点灯させることが可能となる。
【0126】
また、利用者から得られるID情報が同一である場合のみ、照明グループG1の点灯中に照明グループG2の点灯が可能となるというID情報に関する条件を考慮した判断も可能となる。
【0127】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0128】
(実施形態10)
本実施形態では、実施形態9の照明制御システムの消灯動作について説明する。実施形態9と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0129】
操作端末機31〜3nには照明グループ、照明器具の各情報、および図9に示すような各照明グループの消灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの消灯要求があった場合、その消灯要求による消灯の可能/不可能を示したものである。
【0130】
そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録したこのグランドに行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで操作する照明グループを選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択する。
【0131】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、操作端末機31の判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、親機1は、照明グループの情報に基づいて選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG3を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG3の点灯要求が発生し、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明グループG3の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0132】
そして、利用者は最初エリアA1,A2の全面を利用していたが、エリアA2の利用が早く終了して照明グループG2の消灯を行なうために、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG2を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択する。操作端末機3nの判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG3を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG3の照明器具41,42,43のうち照明器具43のみが消灯するように、通信線Lを介して照明制御部23を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具43を消灯させる。
【0133】
また、例えば照明グループG3が点灯中に照明グループG1の消灯要求が発生した場合、判断部3gは図9のテーブルに基づいて照明器具41のみ消灯させる。
【0134】
さらに、例えば照明グループG3の消灯中に照明グループG3の消灯要求が発生した場合、判断部3gは図9のテーブルに基づいて照明グループG3の消灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG3は消灯を維持している。
【0135】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0136】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0137】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0138】
なお、実施形態6乃至10において、判断部3gを照明制御部21〜2mに設けてもよい。
【0139】
(実施形態11)
本実施形態では、利用者が照明制御システムを利用可能な時間範囲として、例えば、利用可能時間17:00〜22:00が設定されている。操作端末器3の構成として、入力部3cがテンキーで構成されている場合、17:00〜22:00の間ではID情報、その他の情報の入力のためテンキー入力を受け付ける。しかし、22:00を過ぎると、次の利用可能時間である翌日の17:00までテンキー入力を受け付けなくなる。
【0140】
上記動作を実現する操作端末器3の構成を図16に示し、時間管理部3hを備える。実施形態1乃至5いずれかの構成では、この時間管理部3hは親機1によって一元的に管理され、例えば親機1から送信される1分毎の信号によって現在時刻がわかる。あるいは、親機1から利用可能時間か否かを示す信号を操作端末器3へ直接送信してもよい。
【0141】
また、実施形態6乃至10いずれかのようにシステムに親機1が存在しない構成であれば、各操作端末器3の時間管理部3hにリアルタイムクロックや、電波時計受信回路等を設けることで、現在時刻がわかり、利用可能時間か否かを判断する。
【0142】
また、入力部3cとしてカード情報読み込み装置であるカードリーダを用いる場合、利用可能時間外ではカードリーダの入力を無効にする。
【0143】
さらに、本実施形態では、テンキーやカードリーダ等の入力部3cの一部、または全体を覆う扉やシャッターを保護部3iとして操作端末器3に備えており、利用可能時間外ではこれらの扉やシャッターを閉めることで、入力部3cをいたずら等から物理的に保護している。例えば、入力部3cの全体を覆う扉に、ソレノイドバルブを用いたロック手段を設けた場合、利用可能時間内ではソレノイドバルブによってロック手段をオープンして扉を開閉自在とし、利用可能時間外ではソレノイドバルブによってロック手段をクローズして扉が開かないようにしておく。ここで、オートロックドアのようにロック状態であっても閉めることができる構造であれば、入力部3cの操作中に利用可能時間が終了してソレノイドバルブによってロック手段がクローズしても、操作完了時に扉を閉めることができ、利用可能時間外では入力部3cを物理的に保護することができる。
【0144】
(実施形態12)
本実施形態では、図17に示すように操作端末機3に時間管理部3hと、外部装置制御部3jとを備えたもので、外部装置制御部3jは、照明器具以外の外部装置のオン・オフを制御するリレー等を備える。以下、外部装置としてグランドに入退場するためのゲートをソレノイドバルブのオン・オフによって施錠する施錠装置を例として説明する。なお、入力部3cは照明器具の点灯制御時の操作、および外部装置制御時の操作の両方を行うものとする。
【0145】
図18は、照明制御システムの動作タイムチャートを示しており、時間T1,T2の操作不可時間では、入力部3cからの入力を無効にしたり、扉やシャッター等で入力部3cの操作を物理的に不可能にすることで照明器具の点灯制御およびゲートの施錠制御を行なうことはできない。時間T2ではゲートの施錠制御のみが可能になり、時間T3では照明器具の点灯制御およびゲートの施錠制御の両方が可能となる。
【0146】
このように時間毎に操作可能な機能を限定することで、誤って日中に点灯させてしまうといった誤操作を回避でき、利用者の使用性の向上を図ることができ、さらには電力の無駄な消費による電気代の増加を防ぐことができる。
【0147】
なお、外部装置としては上記ゲートに限定されるものではない。
【0148】
(実施形態13)
本実施形態では、図19に示すように操作端末機3に動作切替部3kを備えたもので、この動作切替部3kを切り替えることで、ID情報の入力なしに無条件で照明器具の操作が可能となる。例えば、利用者がID情報を失念した場合、入力部3cが故障した場合等に強制操作が可能となり、不具合時にも操作することができる。また動作切替部3kは、例えば操作端末機3が格納される盤の内部のように、通常、利用者が操作できる位置ではなく鍵が無ければ操作することができない位置に設けられる。
【0149】
あるいは、図20に示すように照明制御部2に同様の動作切替部2dを備えてもよく、この場合も照明制御部2が格納される盤の内部のように、通常、利用者が操作できる位置ではなく鍵が無ければ操作することができない位置に設けられる。このような動作切替部2dを備えることで、通信線Lの断線等でシステムが正常に動作しなくなった場合でも、利用者が管理者に連絡し、管理者が現場に行って盤内部の動作切替部2dを操作することで、負荷制御部2cから照明器具4に強制的に電力供給することができる。なお、照明器具4は、点灯回路4aとランプ4bとから構成され、点灯回路4aからランプ4bに電力が供給される。
【0150】
システムの異常時の対策として遠隔操作のみであると、遠隔操作をするための専門知識を持ったオペレータを常勤させる必要があるが、このように鍵等で盤を開けて強制操作が可能であれば、専門知識を持たない守衛員等でも対応でき、不具合に対してより柔軟に対応できる。
【0151】
なお、本実施形態では、動作切替部による強制操作について説明したが、他にも時間管理の設定、あるいは施設の利用可能時間の設定等、各設定動作へ切り替えてもよい。
【0152】
(実施形態14)
本実施形態の照明制御システムは、図21に示すように、照明制御部2を照明器具4内に設けたもので、他の構成は実施形態1乃至13いずれかと同様であり説明は省略する。
【0153】
照明器具4は、通信線Lに接続された照明制御部2と、点灯回路4aと、ランプ4bとから構成され、点灯回路4aからランプ4bに電力が供給される。
【0154】
照明制御部2は、通信部2aと、制御部2bと、負荷制御部2cとで構成され、通信部2aには通信線Lが接続されて、制御部2bには通信部2aと負荷制御部2cとが接続されている。負荷制御部2cは、点灯回路4aを介してランプ4bに供給する電力をオン・オフするブレーカやリレー等、およびこれらのブレーカやリレー等を駆動する手段とで構成される。
【0155】
このように照明制御部2を照明器具4内に設けても、実施形態1乃至13と同様の動作が可能であり、同様の効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0156】
【図1】本発明の実施形態1の照明制御システムの構成を示す図である。
【図2】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態2の照明制御システムの構成を示す図である。
【図4】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態3の操作端末機の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態4の照明グループを示す図である。
【図7】同上の各照明グループの同時点灯可否を設定するテーブルを示す図である。
【図8】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施形態5の各照明グループの消灯可否を設定するテーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施形態6の照明制御システムの構成を示す図である。
【図11】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施形態7の照明制御システムの構成を示す図である。
【図13】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施形態8の操作端末機の構成を示す図である。
【図15】本発明の実施形態9の操作端末機の構成を示す図である。
【図16】本発明の実施形態11の操作端末機の構成を示す図である。
【図17】本発明の実施形態12の操作端末機の構成を示す図である。
【図18】同上の動作タイムチャートを示す図である。
【図19】本発明の実施形態13の操作端末機の構成を示す図である。
【図20】同上の照明制御部の構成を示す図である。
【図21】本発明の実施形態14の照明器具の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0157】
1 親機
21 照明制御部
31〜3n 操作端末機
41 照明器具
L 通信線
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特にスポーツ施設、例えばテニスコートや、野球,サッカーグランド等の施設においては、従来より、利用者が予め施設管理者に利用申請して料金等を払い、その対価として施設利用専用コインや施設利用専用カードを受け取って、実際に施設を使用するときに装置にコインやカードを投入して施設の照明を利用可能にするという照明制御システムがある。このとき、専用コインであれば、例えばコイン1枚30分という具合にコインの枚数を照明の利用時間に換算している。したがって、投入されたコインの枚数にあたる時間だけ照明器具を点灯させ続け、この時間が無くなったところで照明器具を消灯させる。
【0003】
また、専用カードであれば、利用者が前払いした料金に対応する点数が記録された専用カードを受け取る。利用者は利用日にその専用カードを持参して、装置にカードを投入する。すると、システムは所定の照明器具を点灯させ、カードに点灯開始時間を記録し、利用者に返却する。利用者は終了時に再度装置にカードを投入する。すると、装置は照明器具を消灯させ、カードに記録された元の点数から使用時間分を減算した点数と、終了時間とを記録する。このとき、減算後に点数が残っていれば、利用施設管理者によって定期的に回収されて、再利用される。
【0004】
また、専用コインや専用カードの代わりにID情報を用いた照明制御システムがある。これは、利用者が予め施設管理者に利用申請して利用許可を得た対価に、所定のID情報記録媒体、またはID情報を取得し、装置に対してID情報記録媒体を投入、またはID情報を入力することによって、設備の照明器具の点灯、消灯が可能になるものである。さらには施設の予約情報と設備の照明器具の点灯、消灯とを連動させたものもある。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−127729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の専用コインや専用カードを用いたシステムでは、利用者にとっては、使用予定毎に予めコインやカードを受け取りに施設管理者のところへ行く必要があり、施設管理者にとっては、定期的に施設設置現場に行って、装置に取り込まれた専用コインや専用カードを回収する必要があり、手間の掛かるものであった。
【0006】
また専用コインを用いた場合は、例えば30分/枚等のように時間管理されており、装置に一度投入すると、途中で使用を止めても投入したコインの有効時間だけ照明器具は点灯し続け、利用者にとっても無駄であり、無駄な電力を消費するという問題があった。
【0007】
上記特許文献1では、専用コインや専用カードの代わりにID情報を用いることで、利用者、管理者ともに大幅に手間を省けるものである。しかし、大きな施設、例えば野球やサッカーのグランドのように入退場口が複数箇所にあるような施設で用いるには、複数の入退場口からの操作を制御することが必要であるが、上記特許文献1では1箇所からの操作についてのみ開示されており、複数箇所からの操作は不可能であった。
【0008】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、且つ複数箇所からの操作に対応可能な照明制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段と、操作端末機の操作に応じて照明制御手段による照明器具の動作を制御する親機とを備えて、操作端末機、照明制御手段、親機は通信手段によって接続され、親機は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ID情報を用いることで、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、さらに点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認できて、複数箇所からの操作に対応可能となる。また、複数台の操作端末機があっても、親機1台を集中的に管理することによって、効率的な管理が可能となる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または2において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0015】
請求項4の発明は、事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段とを備えて、操作端末機、照明制御手段は通信手段によって接続され、操作端末機または照明制御手段は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、ID情報を用いることで、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、さらに点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認できて、複数箇所からの操作に対応可能となる。また、親機1を用いず、いずれかの操作端末機が故障した場合でもシステムの稼動は維持でき、安定した動作を実現することができる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0019】
請求項6の発明は、請求項4または5において、複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、大きな施設等で照明器具を複数のグループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0021】
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかにおいて、操作端末機は、所定の利用可能時間外において操作不可能となることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、利用可能時間外では、いたずら等から保護することができる。
【0023】
請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかにおいて、照明手段の点灯制御以外の制御機能を有し、照明手段の点灯制御が可能な時間範囲、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲、全ての制御が不可能な時間範囲を管理して、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲で、且つ照明手段の点灯制御が可能な時間範囲でない場合は、照明手段の点灯制御以外の制御のみ可能となることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、時間毎に操作可能な機能を限定することで、誤って日中に点灯させてしまうといった誤操作を回避でき、利用者の使用性の向上を図ることができ、さらには電力の無駄な消費による電気代の増加を防ぐことができる。
【0025】
請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかにおいて、操作端末機または照明制御手段は、本システムの動作を切り替える動作切替手段を備えることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、システムの機能の拡張性を高めることができる。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように、本発明では、ID情報を用いることで、設備の管理者、利用者双方の手間を軽減でき、さらに点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認できて、複数箇所からの操作に対応することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
(実施形態1)
本実施形態の照明制御システムは、テニスコートや、野球,サッカーグランド等の施設に設けるもので、図1に示すように、親機1と、照明制御部21と、複数の操作端末機31〜3nとを備え、親機1、照明制御部21、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21には、照明器具41が接続されている。そして本実施形態では、利用者が予め施設管理者に利用登録等を申請して利用許可を得た対価に、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を取得している。これらのID情報は、その施設の登録利用者の中では唯一であり、このID情報で利用者を識別できるものである。
【0030】
照明制御部2(前述の照明制御部21、および後述する照明制御部21〜2mと同様の構成を具備する)は、照明器具41の電源をオン・オフするブレーカやリレー等、およびこれらのブレーカやリレー等を駆動する手段とで構成される。
【0031】
操作端末機3(前述の操作端末機31〜3nと同様の構成を具備する)は、図2に示すように、通信部3aと、制御部3bと、入力部3cとで構成され、通信部3aには通信線Lが接続されている。制御部3bは例えばマイクロコンピュータで構成され、通信部3aと入力部3cとが接続されている。
【0032】
入力部3cは、利用者が予め施設管理者に利用申請して利用許可を得た対価に取得するものがID情報である場合は、キーボードやテンキー等のその場でID情報を手動で入力できる入力装置であり、磁気カード、ICカード、タグ等のID情報記録媒体であればその記録媒体に対応した入力装置である。例えば、ID情報記録媒体が磁気カードの場合は、入力部3cには磁気カード読み取り用カードリーダが用いられる。
【0033】
次に、本実施形態の照明制御システムの動作について説明する。まず、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入する。制御部3bは、入力部3cから入力されたID情報、あるいはID情報記録媒体から読み出したID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0034】
親機1では利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、そのID情報に対応した照明器具41が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、親機1は、照明器具41の点灯操作をしたID情報を、照明器具41の消灯操作をする権利があるID情報として記憶しておく。
【0035】
また、親機1の判断部1aは、操作端末機31から送信されたID情報が登録利用者のものではない場合には、操作端末機31へ不正情報であることを伝え、操作端末機31では、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0036】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、点灯時と同様にID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機3nから送信されたID情報を、照明器具41の点灯操作をしたときに記憶したID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0037】
また消灯時においても、親機1の判断部1aは、操作端末機31から送信されたID情報が登録利用者のものではない場合には、操作端末機31へ不正情報であることを伝え、操作端末機31では、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0038】
さらに親機1は、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を親機1から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として親機1で管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0039】
このように、本実施形態では、点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも、点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認でき、複数の操作端末機31〜3nからの操作が可能となる。したがって、広いグランド等で入退場口が複数箇所ある場合でも、同様の機能を有する操作端末機を入退場口毎に設置することができ、利用者に便利なシステムとなる。また、本実施形態のように親機1を用いた構成では、複数台の操作端末機があっても、親機1台を集中的に管理することによって、効率的な管理が可能となる。
【0040】
また、利用者が施設管理者へ利用申請する場合にID情報と同時にパスワードを設定して、そのパスワードをID情報と同様に親機1に予め記憶させておき、点灯、消灯時のID情報入力時にパスワードも入力して、親機1でのID情報の比較、確認時にパスワードの比較、確認も行なえば、ID情報記録媒体を紛失し、拾得した第三者に使用されることがあっても、パスワードによりセキュリティを向上させることができる。
【0041】
さらに、親機1が例えばインターネットに接続可能な場合には、ID情報等の利用者登録をインターネット経由で遠隔操作することができる。この場合、親機1よりさらに上位のサーバ等に利用時間、または点数等を通知でき、管理がさらに容易になる。また、ID情報を失念した利用者に対しては遠隔から点灯・消灯操作を行なうことができ、不具合発生時により柔軟に対応することができる。
【0042】
また、上記ID情報記録媒体としては磁気カード、ICカード、タグがあるが、これらに限定されるものではない。
【0043】
また、本実施形態では、通信線Lによる有線の通信手段を用いているが、適切な通信手段を組み合わせることで無線等の他の通信手段を用いてもよい。
【0044】
また、予約情報を予め親機1に設定しておくことで、予約した利用者か否かの判断ができ、さらにはこの予約情報に基づいて点灯した照明器具41を親機1の指示によって消灯することも可能である。また、利用者が照明器具41を点灯操作する際に、利用予定時間も入力するようにしておけば、この利用予定時間に基づいて消灯操作を省略することも可能である。
【0045】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0046】
(実施形態2)
本実施形態の照明制御システムは、図3に示すように、親機1と、複数の照明制御部21〜2mと、複数の操作端末機31〜3nとを備え、親機1、照明制御部21〜2m、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21〜2mには、照明器具41〜4mが各々接続されている。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0047】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図4に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3dを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで点灯させる照明器具を選択し、制御部3bは、ID情報と選択した照明器具の情報とを通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0048】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、照明器具の情報に基づいて選択した照明器具(この場合、照明器具41とする)が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、親機1は、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶しておく。
【0049】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、点灯時と同様にID情報を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機3nから送信されたID情報を、記憶しているID情報と比較し、現在照明器具41を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0050】
また親機1は、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を親機1から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として親機1で管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0051】
また、点灯時において、親機1の判断部1aが、操作端末機31〜3nから送信された各ID情報に対して利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、各操作端末機を操作する利用者に照明器具選択スイッチ3dの入力を促すようにしてもよく、さらには、照明器具選択スイッチ3dの入力を促された利用者は、現在消灯している照明器具を選択して点灯させると同時に、現在点灯している照明器具を選択して利用時間または前払いした点数の管理をして消灯させるというように、1人の利用者が複数の照明器具を独立して操作することができる。
【0052】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0053】
(実施形態3)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態2と同様に図3に示され、実施形態2と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0054】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図5に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3d、照明器具操作スイッチ3eを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで操作する照明器具を選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択して、制御部3bは、ID情報と選択した照明器具の情報及び操作内容の情報とを通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0055】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、照明器具の情報に基づいて選択した照明器具が操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。例えば、照明器具41を選択し、操作内容が点灯の場合、ID情報、選択した照明器具の情報、点灯要求が操作端末機31から親機1へ送信され、点灯要求を受信した親機1は、照明器具41が現在消灯しておれば、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶し、照明制御部21を介して照明器具41を点灯させる。
【0056】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで照明器具41を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択して、制御部3bは、ID情報、選択した照明器具の情報、消灯要求を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明器具41を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0057】
また親機1は、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を親機1から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として親機1で管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0058】
また、親機1では、操作端末機31〜3nから送信されたID情報を最初に確認し、次に選択した照明器具を確認し、次に選択した操作内容を確認するというように、順次確認をしながらでも同様の動作は可能であり、その順序は上記順序に限定されない。
【0059】
さらに、親機1で確認したID情報が利用可能なID情報であれば、このID情報で可能な操作内容を操作端末機31〜3n上に設けたLED等で表示し、例えば点灯要求をした場合は、点灯可能な照明器具の番号を表示して利用者に選択させるというガイド機能を有する動作も可能である。
【0060】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0061】
(実施形態4)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態3と同様に図3に示され、実施形態3と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0062】
本実施形態では図6に示すように、半分づつ時間貸しできるグランドにおいて、左半分をエリアA1、右半分をエリアA2とし、照明グループG1はエリアA1を照明し、照明グループG2はエリアA2を照明し、照明グループG3はエリアA1,A2両方を照明する。そして、照明グループG1は照明制御部21,22、照明器具41,42で構成され、照明グループG2は照明制御部22,23、照明器具42,43で構成され、照明グループG3は照明グループG1と照明グループG2とを併せた照明制御部21,22,23、照明器具41,42,43で構成されている。利用者にとって大きなスペースが必要な場合は照明グループG1,G2両方に対応するエリアA1,A2を使用し、小さいエリアでよい場合は照明グループG1に対応するエリアA1または照明グループG2に対応するエリアA2いずれかを使用する。ここで、照明制御部22、照明器具42は、照明グループG1と照明グループG2とで共有している。
【0063】
そして、親機1には照明グループ、照明器具の各情報、および図7に示すような各照明グループの同時点灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの点灯要求があった場合、その点灯要求による点灯の可能/不可能を示したものである。
【0064】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図8に示すように、入力部3cに加えて照明器具操作スイッチ3e、照明グループ選択スイッチ3fを備えており、操作する照明グループを照明グループG1〜G3の中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録したこのグランドに行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで操作する照明グループを選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択して、制御部3bは、ID情報と選択した照明グループの情報及び操作内容の情報とを通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。
【0065】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、照明グループの情報に基づいて選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG1を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG1の点灯要求が操作端末機31から親機1へ送信され、点灯要求を受信した親機1は、照明グループG1,G2,G3が現在消灯しておれば、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶するとともに受信した照明グループ情報(この場合は、照明グループG1)、受信した操作内容の情報(この場合は、点灯)も記憶し、照明グループG1の照明制御部21,22を介して照明器具41,42を点灯させる。
【0066】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG1を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択して、制御部3bは、ID情報、選択した照明グループの情報、消灯要求を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG1を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG1の照明器具41,42が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21,22を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具41,42を消灯させる。
【0067】
また、例えば照明グループG1が点灯中に照明グループG2または照明グループG3の点灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図7のテーブルに基づいて照明グループG2または照明グループG3の点灯動作は行なわない。
【0068】
さらに、例えば照明グループG1の点灯中に照明グループG1の点灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図7のテーブルに基づいて照明グループG1の点灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG1は点灯を維持している。
【0069】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0070】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0071】
さらに、図7のテーブルではいずれかの照明グループが点灯していると、他の照明グループは点灯不可となるが、各照明グループ内の照明器具毎に管理可能であれば、例えば照明グループG1の点灯要求によって照明器具41,42を点灯させているときに、照明グループG2の点灯要求があると、照明グループG1と照明グループG2とで共有している照明器具42は既に点灯しているので、照明器具43を新たに点灯させることが可能となる。
【0072】
また、利用者から得られるID情報が同一である場合のみ、照明グループG1の点灯中に照明グループG2の点灯が可能となるというID情報に関する条件を考慮した判断も可能となる。
【0073】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0074】
(実施形態5)
本実施形態では、図6に示す実施形態4と同様に半分づつ時間貸しできるグランドに用いる照明制御システムの消灯動作について説明する。実施形態4と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0075】
親機1には照明グループ、照明器具の各情報、および図9に示すような各照明グループの消灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの消灯要求があった場合、その消灯要求による消灯の可能/不可能を示したものである。
【0076】
親機1では、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、親機1は、照明グループの情報に基づいて選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG3を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG3の点灯要求が操作端末機31から親機1へ送信され、点灯要求を受信した親機1は、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報として受信したID情報を記憶するとともに受信した照明グループ情報(この場合は、照明グループG3)、受信した操作内容の情報(この場合は、点灯)も記憶し、照明グループG3の照明制御部21,22,23を介して照明器具41,42,43を点灯させる。
【0077】
そして、利用者は最初エリアA1,A2の全面を利用していたが、エリアA2の利用が早く終了して照明グループG2の消灯を行なうために、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG2を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択して、制御部3bは、ID情報、選択した照明グループの情報、消灯要求を通信部3aから通信線Lを介して親機1へ送信する。親機1の判断部1aでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG3を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG3の照明器具41,42,43のうち照明器具43のみが消灯するように、通信線Lを介して照明制御部23を制御する。照明制御部21は、親機1からの指示にしたがって照明器具43を消灯させる。
【0078】
また、例えば照明グループG3が消灯中に照明グループG1の消灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図9のテーブルに基づいて照明器具41のみ消灯させる。
【0079】
さらに、例えば照明グループG3の点灯中に照明グループG3の消灯要求が親機1に送信された場合、判断部1aは図9のテーブルに基づいて照明グループG3の消灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG3は消灯を維持している。
【0080】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0081】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0082】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0083】
(実施形態6)
本実施形態の照明制御システムは、テニスコートや、野球,サッカーグランド等の施設に設けるもので、図10に示すように、照明制御部21と、複数の操作端末機31〜3nとを備え、照明制御部21、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21には、照明器具41が接続されている。そして本実施形態では、利用者が予め施設管理者に利用登録等を申請して利用許可を得た対価に、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を取得している。これらのID情報は、その施設の登録利用者の中では唯一であり、このID情報で利用者を識別できるものである。
【0084】
照明制御部2(前述の照明制御部21、および後述する照明制御部21〜2mと同様の構成を具備する)は、照明器具41の電源をオン・オフするブレーカやリレー等、およびこれらのブレーカやリレー等を駆動する手段とで構成される。
【0085】
操作端末機3(前述の操作端末機31〜3nと同様の構成を具備する)は、図11に示すように、通信部3aと、制御部3bと、入力部3cと、判断部3gとで構成され、通信部3gには通信線Lが接続されている。制御部3bは例えばマイクロコンピュータで構成され、通信部3aと入力部3cと判断部3gとが接続されている。
【0086】
入力部3cは、利用者が予め施設管理者に利用申請して利用許可を得た対価に取得するものがID情報である場合は、キーボードやテンキー等のその場でID情報を手動で入力できる入力装置であり、磁気カード、ICカード、タグ等のID情報記録媒体であればその記録媒体に対応した入力装置である。例えば、ID情報記録媒体が磁気カードの場合は、入力部4cには磁気カード読み取り用カードリーダが用いられる。
【0087】
次に、本実施形態の照明制御システムの動作について説明する。まず、操作端末機31〜3nには、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、このID情報の設定手段は、操作端末機31〜3nに設定ツールを直接接続して各々入力してもよく、あるいはいずれか1台の操作端末機に入力すれば、通信線Lを介して他の操作端末機へ利用登録されている利用者のID情報を送信して、各操作端末機間で同一の情報を記憶することは容易に行なうことができる。
【0088】
そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入する。
【0089】
操作端末機31〜3nでは利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、入力部3cからID情報が入力された操作端末機31の判断部3gでは、入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、そのID情報に対応した照明器具41が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機31からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明器具41の点灯操作をしたID情報を、照明器具41の消灯操作をする権利があるID情報として記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を、照明器具41の消灯操作をする権利があるID情報として記憶する。
【0090】
また、操作端末機31の判断部1aは、入力されたID情報が登録利用者のものではない場合には、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0091】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、操作端末機3nの判断部3gでは、このID情報を、照明器具41の点灯操作をしたときに記憶したID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0092】
また消灯時においても、操作端末機3nの判断部3gは、入力されたID情報が登録利用者のものではない場合には、LEDやディスプレイ等を用いて不正情報であることを利用者に伝える。
【0093】
さらに操作端末機31〜3nは、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を操作端末機から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として操作端末機31〜3nで管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0094】
このように、本実施形態では、点灯操作をした操作端末機と消灯操作をした操作端末機とが異なる場合でも、点灯操作をした利用者と消灯操作をした利用者とが同一であることを確認でき、複数の操作端末機31〜3nからの操作が可能となる。したがって、広いグランド等で入退場口が複数箇所ある場合でも、同様の機能を有する操作端末機を入退場口毎に設置することができ、利用者に便利なシステムとなる。また、本実施形態のように親機1を用いない構成では、いずれかの操作端末機が故障した場合でもシステムの稼動は維持でき、安定した動作を実現することができる。
【0095】
また、利用者が施設管理者へ利用申請する場合にID情報と同時にパスワードを設定して、ID情報と同様に操作端末機31〜3nに予め記憶させておき、点灯、消灯時のID情報入力時にパスワードも入力して、親機1でのID情報の比較、確認時にパスワードの比較、確認も行なえば、ID情報記録媒体を紛失し、拾得した第三者に使用されることがあっても、パスワードによりセキュリティを向上させることができる。
【0096】
さらに、操作端末機31〜3nのうちいずれかが例えばインターネットに接続可能な場合には、ID情報等の利用者登録をインターネット経由で遠隔操作することができる。この場合、操作端末機31〜3nよりさらに上位のサーバ等に利用時間、または点数等を通知でき、管理がさらに容易になる。また、ID情報を失念した利用者に対しては遠隔から点灯・消灯操作を行なうことができ、不具合発生時により柔軟に対応することができる。
【0097】
また、上記ID情報記録媒体としては磁気カード、ICカード、タグがあるが、これらに限定されるものではない。
【0098】
また、本実施形態では、通信線Lによる有線の通信手段を用いているが、適切な通信手段を組み合わせることで無線等の他の通信手段を用いてもよい。
【0099】
また、予約情報を予め操作端末機31〜3nに設定しておくことで、予約した利用者か否かの判断ができ、さらにはこの予約情報に基づいて点灯した照明器具41を操作端末機の指示によって消灯することも可能である。また、利用者が照明器具41を点灯操作する際に、利用予定時間も入力するようにしておけば、この利用予定時間に基づいて消灯操作を省略することも可能である。
【0100】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0101】
(実施形態7)
本実施形態の照明制御システムは、図12に示すように、複数の照明制御部21〜2mと、複数の操作端末機31〜3nとを備え、照明制御部21〜2m、操作端末機31〜3nは、RS485等をインターフェースとする通信線Lで接続され、照明制御部21〜2mには、照明器具41〜4mが各々接続されている。なお、実施形態6と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0102】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図13に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3dを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで点灯させる照明器具を選択する。
【0103】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、入力部3cからID情報を入力された操作端末機31の判断部3gでは、入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、選択した照明器具(この場合、照明器具41とする)が点灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機31からの指示にしたがって照明器具41を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0104】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入し、操作端末機3nの判断部3gでは、このID情報を、照明器具41の点灯操作をしたID情報と比較し、両者が同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0105】
また、操作端末機31〜3nは、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を操作端末機から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として操作端末機31〜3nで管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0106】
また、点灯時において、操作端末機31の判断部3gが、入力されたID情報に対して利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、利用者に照明器具選択スイッチ3dの入力を促すようにしてもよく、さらには、照明器具選択スイッチ3dの入力を促された利用者は、現在消灯している照明器具を選択して点灯させると同時に、現在点灯している照明器具を選択して利用時間または前払いした点数の管理をして消灯させるというように、1人の利用者が複数の照明器具を独立して操作することができる。
【0107】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0108】
(実施形態8)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態7と同様に図12に示され、実施形態7と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0109】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図14に示すように、入力部3cに加えて照明器具選択スイッチ3d、照明器具操作スイッチ3eを備えており、操作する照明器具を照明器具41〜4mの中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録した施設に行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで操作する照明器具を選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択する。
【0110】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、操作端末機31の判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、選択した照明器具が操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明器具41を選択し、操作内容が点灯の場合、照明器具41の点灯要求が操作端末機31で発生し、照明器具41が現在消灯しておれば、照明制御部21を介して照明器具41を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明器具41の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0111】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明器具選択スイッチ3dで照明器具41を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択する。操作端末機31の判断部3gでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明器具41を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明器具41が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41を消灯させる。
【0112】
また、操作端末機31〜3nは、照明器具41を点灯させてからの経過時間を利用時間として計時、記憶しており、施設管理者は、この利用時間を操作端末機から取得して、施設利用者へ利用料金の請求を後で行なうことができる。あるいは、予め前払いされた料金を点数として操作端末機31〜3nで管理し、消灯時に利用した時間に対応する点数を減算していくことで、利用料金の精算が可能となる。
【0113】
また、操作端末機31〜3nでは最初にID情報を確認し、次に選択した照明器具を確認し、次に選択した操作内容を確認するというように、順次確認をしながらでも同様の動作は可能であり、その順序は上記順序に限定されない。
【0114】
さらに、操作端末機31〜3nで確認したID情報が利用可能なID情報であれば、このID情報で可能な操作内容を操作端末機上に設けたLED等で表示し、例えば点灯要求をした場合は、点灯可能な照明器具の番号を表示して利用者に選択させるというガイド機能を有する動作も可能である。
【0115】
なお、本実施形態では操作端末機31,3nを用いているが、操作端末機31〜3nのうちいずれの操作端末機を用いても同様の動作を行う。
【0116】
(実施形態9)
本実施形態の照明制御システムは、実施形態8と同様に図12に示され、図6に示す実施形態4と同様に半分づつ時間貸しできるグランドに用いた場合の点灯動作について説明する。実施形態4,8と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0117】
操作端末機31〜3nには照明グループ、照明器具の各情報、および図7に示すような各照明グループの同時点灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの点灯要求があった場合、その点灯要求による点灯の可能/不可能を示したものである。
【0118】
本実施形態の操作端末機3(31〜3n)は、図15に示すように、入力部3cに加えて照明器具操作スイッチ3e、照明グループ選択スイッチ3fを備えており、操作する照明グループを照明グループG1〜G3の中から選択し、さらにその点灯・消灯操作を選択することができる。そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録したこのグランドに行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで操作する照明グループを選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択する。
【0119】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、操作端末機31の判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG1を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG1の点灯要求が操作端末機31で発生し、照明グループG1,G2,G3が現在消灯しておれば、照明制御部21を介して照明グループG1を点灯させる。このとき、操作端末機31の制御部3bは、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0120】
そして、消灯時には、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG1を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択する。操作端末機31の判断部3gでは、操作端末機31から送信されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG1を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG1の照明器具41,42が消灯するように、通信線Lを介して照明制御部21,22を制御する。照明制御部21,22は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具41,42を消灯させる。
【0121】
また、例えば照明グループG1が点灯中に照明グループG2または照明グループG3の点灯要求が発生した場合、判断部3gは図7のテーブルに基づいて照明グループG2または照明グループG3の点灯動作は行なわない。
【0122】
さらに、例えば照明グループG1の点灯中に照明グループG1の点灯要求が発生した場合、判断部3gは図7のテーブルに基づいて照明グループG1の点灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG1は点灯を維持している。
【0123】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0124】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0125】
さらに、図7のテーブルではいずれかの照明グループが点灯していると、他の照明グループは点灯不可となるが、各照明グループ内の照明器具毎に管理可能であれば、例えば照明グループG1の点灯要求によって照明器具41,42を点灯させているときに、照明グループG2の点灯要求があると、照明グループG1と照明グループG2とで共有している照明器具42は既に点灯しているので、照明器具43を新たに点灯させることが可能となる。
【0126】
また、利用者から得られるID情報が同一である場合のみ、照明グループG1の点灯中に照明グループG2の点灯が可能となるというID情報に関する条件を考慮した判断も可能となる。
【0127】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な点灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0128】
(実施形態10)
本実施形態では、実施形態9の照明制御システムの消灯動作について説明する。実施形態9と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0129】
操作端末機31〜3nには照明グループ、照明器具の各情報、および図9に示すような各照明グループの消灯可否を設定するテーブルが予め記憶されている。このテーブルは、現在点灯中の照明グループがある状態で、別の照明グループの消灯要求があった場合、その消灯要求による消灯の可能/不可能を示したものである。
【0130】
そして、利用者は、所定のID情報、また所定のID情報記録媒体を予め取得してから、利用登録したこのグランドに行き、操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機31とする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで操作する照明グループを選択し、照明器具操作スイッチ3eで照明器具の操作内容を選択する。
【0131】
操作端末機31〜3nでは、利用登録されている利用者のID情報が予め記憶されており、操作端末機31の判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報に対して、利用登録されているか否かをチェックを行ない、利用可能なID情報であれば、親機1は、照明グループの情報に基づいて選択した照明グループが操作内容の情報に基づいた動作を行なうように、通信線Lを介して照明制御部を制御する。例えば、照明グループG3を選択し、操作内容が点灯の場合、照明グループG3の点灯要求が発生し、照明グループG1の点灯操作をした利用者のID情報としてこのID情報を記憶するとともに、通信部3aから通信線Lを介して他の操作端末機32〜3nへ送信し、他の操作端末機32〜3nでもこのID情報を照明グループG3の点灯操作をした利用者のID情報として記憶する。
【0132】
そして、利用者は最初エリアA1,A2の全面を利用していたが、エリアA2の利用が早く終了して照明グループG2の消灯を行なうために、利用者は操作端末機31〜3nのうちいずれかの操作端末機(この場合、操作端末機3nとする)の入力部3cにて、ID情報を入力する、あるいはID情報記録媒体を投入するとともに、照明グループ選択スイッチ3fで照明グループG2を選択し、照明器具操作スイッチ3eで消灯を選択する。操作端末機3nの判断部3gでは、入力部3cから入力されたID情報が、利用可能なID情報であり、且つ現在照明グループG3を点灯させている利用者のID情報と同一であれば、点灯している照明グループG3の照明器具41,42,43のうち照明器具43のみが消灯するように、通信線Lを介して照明制御部23を制御する。照明制御部21は、操作端末機3nからの指示にしたがって照明器具43を消灯させる。
【0133】
また、例えば照明グループG3が点灯中に照明グループG1の消灯要求が発生した場合、判断部3gは図9のテーブルに基づいて照明器具41のみ消灯させる。
【0134】
さらに、例えば照明グループG3の消灯中に照明グループG3の消灯要求が発生した場合、判断部3gは図9のテーブルに基づいて照明グループG3の消灯動作は行なわないが、実際は現状維持として照明グループG3は消灯を維持している。
【0135】
このように、大きな施設等で複数の照明グループに分割した場合に生じる複雑な消灯制御に対応でき、利用者のニーズに柔軟に対応可能なシステムを実現できる。
【0136】
なお、本実施形態では、テーブルに各照明グループの同時点灯可否の設定を記憶させているが、同様の判断動作を行なうことができれば、手段としてテーブルに限定されるものではない。
【0137】
また、照明グループG1,G2,G3を基準にして照明の動作を管理しているが、利用者が操作要求する照明器具のグループを照明グループG1,G2,G3ではなく、エリアA1,A2で選択しても同様の機能が実現できる。
【0138】
なお、実施形態6乃至10において、判断部3gを照明制御部21〜2mに設けてもよい。
【0139】
(実施形態11)
本実施形態では、利用者が照明制御システムを利用可能な時間範囲として、例えば、利用可能時間17:00〜22:00が設定されている。操作端末器3の構成として、入力部3cがテンキーで構成されている場合、17:00〜22:00の間ではID情報、その他の情報の入力のためテンキー入力を受け付ける。しかし、22:00を過ぎると、次の利用可能時間である翌日の17:00までテンキー入力を受け付けなくなる。
【0140】
上記動作を実現する操作端末器3の構成を図16に示し、時間管理部3hを備える。実施形態1乃至5いずれかの構成では、この時間管理部3hは親機1によって一元的に管理され、例えば親機1から送信される1分毎の信号によって現在時刻がわかる。あるいは、親機1から利用可能時間か否かを示す信号を操作端末器3へ直接送信してもよい。
【0141】
また、実施形態6乃至10いずれかのようにシステムに親機1が存在しない構成であれば、各操作端末器3の時間管理部3hにリアルタイムクロックや、電波時計受信回路等を設けることで、現在時刻がわかり、利用可能時間か否かを判断する。
【0142】
また、入力部3cとしてカード情報読み込み装置であるカードリーダを用いる場合、利用可能時間外ではカードリーダの入力を無効にする。
【0143】
さらに、本実施形態では、テンキーやカードリーダ等の入力部3cの一部、または全体を覆う扉やシャッターを保護部3iとして操作端末器3に備えており、利用可能時間外ではこれらの扉やシャッターを閉めることで、入力部3cをいたずら等から物理的に保護している。例えば、入力部3cの全体を覆う扉に、ソレノイドバルブを用いたロック手段を設けた場合、利用可能時間内ではソレノイドバルブによってロック手段をオープンして扉を開閉自在とし、利用可能時間外ではソレノイドバルブによってロック手段をクローズして扉が開かないようにしておく。ここで、オートロックドアのようにロック状態であっても閉めることができる構造であれば、入力部3cの操作中に利用可能時間が終了してソレノイドバルブによってロック手段がクローズしても、操作完了時に扉を閉めることができ、利用可能時間外では入力部3cを物理的に保護することができる。
【0144】
(実施形態12)
本実施形態では、図17に示すように操作端末機3に時間管理部3hと、外部装置制御部3jとを備えたもので、外部装置制御部3jは、照明器具以外の外部装置のオン・オフを制御するリレー等を備える。以下、外部装置としてグランドに入退場するためのゲートをソレノイドバルブのオン・オフによって施錠する施錠装置を例として説明する。なお、入力部3cは照明器具の点灯制御時の操作、および外部装置制御時の操作の両方を行うものとする。
【0145】
図18は、照明制御システムの動作タイムチャートを示しており、時間T1,T2の操作不可時間では、入力部3cからの入力を無効にしたり、扉やシャッター等で入力部3cの操作を物理的に不可能にすることで照明器具の点灯制御およびゲートの施錠制御を行なうことはできない。時間T2ではゲートの施錠制御のみが可能になり、時間T3では照明器具の点灯制御およびゲートの施錠制御の両方が可能となる。
【0146】
このように時間毎に操作可能な機能を限定することで、誤って日中に点灯させてしまうといった誤操作を回避でき、利用者の使用性の向上を図ることができ、さらには電力の無駄な消費による電気代の増加を防ぐことができる。
【0147】
なお、外部装置としては上記ゲートに限定されるものではない。
【0148】
(実施形態13)
本実施形態では、図19に示すように操作端末機3に動作切替部3kを備えたもので、この動作切替部3kを切り替えることで、ID情報の入力なしに無条件で照明器具の操作が可能となる。例えば、利用者がID情報を失念した場合、入力部3cが故障した場合等に強制操作が可能となり、不具合時にも操作することができる。また動作切替部3kは、例えば操作端末機3が格納される盤の内部のように、通常、利用者が操作できる位置ではなく鍵が無ければ操作することができない位置に設けられる。
【0149】
あるいは、図20に示すように照明制御部2に同様の動作切替部2dを備えてもよく、この場合も照明制御部2が格納される盤の内部のように、通常、利用者が操作できる位置ではなく鍵が無ければ操作することができない位置に設けられる。このような動作切替部2dを備えることで、通信線Lの断線等でシステムが正常に動作しなくなった場合でも、利用者が管理者に連絡し、管理者が現場に行って盤内部の動作切替部2dを操作することで、負荷制御部2cから照明器具4に強制的に電力供給することができる。なお、照明器具4は、点灯回路4aとランプ4bとから構成され、点灯回路4aからランプ4bに電力が供給される。
【0150】
システムの異常時の対策として遠隔操作のみであると、遠隔操作をするための専門知識を持ったオペレータを常勤させる必要があるが、このように鍵等で盤を開けて強制操作が可能であれば、専門知識を持たない守衛員等でも対応でき、不具合に対してより柔軟に対応できる。
【0151】
なお、本実施形態では、動作切替部による強制操作について説明したが、他にも時間管理の設定、あるいは施設の利用可能時間の設定等、各設定動作へ切り替えてもよい。
【0152】
(実施形態14)
本実施形態の照明制御システムは、図21に示すように、照明制御部2を照明器具4内に設けたもので、他の構成は実施形態1乃至13いずれかと同様であり説明は省略する。
【0153】
照明器具4は、通信線Lに接続された照明制御部2と、点灯回路4aと、ランプ4bとから構成され、点灯回路4aからランプ4bに電力が供給される。
【0154】
照明制御部2は、通信部2aと、制御部2bと、負荷制御部2cとで構成され、通信部2aには通信線Lが接続されて、制御部2bには通信部2aと負荷制御部2cとが接続されている。負荷制御部2cは、点灯回路4aを介してランプ4bに供給する電力をオン・オフするブレーカやリレー等、およびこれらのブレーカやリレー等を駆動する手段とで構成される。
【0155】
このように照明制御部2を照明器具4内に設けても、実施形態1乃至13と同様の動作が可能であり、同様の効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0156】
【図1】本発明の実施形態1の照明制御システムの構成を示す図である。
【図2】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態2の照明制御システムの構成を示す図である。
【図4】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態3の操作端末機の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態4の照明グループを示す図である。
【図7】同上の各照明グループの同時点灯可否を設定するテーブルを示す図である。
【図8】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施形態5の各照明グループの消灯可否を設定するテーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施形態6の照明制御システムの構成を示す図である。
【図11】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施形態7の照明制御システムの構成を示す図である。
【図13】同上の操作端末機の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施形態8の操作端末機の構成を示す図である。
【図15】本発明の実施形態9の操作端末機の構成を示す図である。
【図16】本発明の実施形態11の操作端末機の構成を示す図である。
【図17】本発明の実施形態12の操作端末機の構成を示す図である。
【図18】同上の動作タイムチャートを示す図である。
【図19】本発明の実施形態13の操作端末機の構成を示す図である。
【図20】同上の照明制御部の構成を示す図である。
【図21】本発明の実施形態14の照明器具の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0157】
1 親機
21 照明制御部
31〜3n 操作端末機
41 照明器具
L 通信線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段と、操作端末機の操作に応じて照明制御手段による照明器具の動作を制御する親機とを備えて、操作端末機、照明制御手段、親機は通信手段によって接続され、
親機は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の照明制御システム。
【請求項3】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする請求項1または2記載の照明制御システム。
【請求項4】
事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段とを備えて、操作端末機、照明制御手段は通信手段によって接続され、
操作端末機または照明制御手段は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする照明制御システム。
【請求項5】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする請求項4記載の照明制御システム。
【請求項6】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする請求項4または5記載の照明制御システム。
【請求項7】
操作端末機は、所定の利用可能時間外において操作不可能となることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の照明制御システム。
【請求項8】
照明手段の点灯制御以外の制御機能を有し、照明手段の点灯制御が可能な時間範囲、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲、全ての制御が不可能な時間範囲を管理して、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲で、且つ照明手段の点灯制御が可能な時間範囲でない場合は、照明手段の点灯制御以外の制御のみ可能となることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の照明制御システム。
【請求項9】
操作端末機または照明制御手段は、本システムの動作を切り替える動作切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の照明制御システム。
【請求項1】
事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段と、操作端末機の操作に応じて照明制御手段による照明器具の動作を制御する親機とを備えて、操作端末機、照明制御手段、親機は通信手段によって接続され、
親機は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の照明制御システム。
【請求項3】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする請求項1または2記載の照明制御システム。
【請求項4】
事前に施設管理者に申請をして利用許可を得ている利用者がID情報登録媒体を投入する投入手段、またはID情報を入力する入力手段を具備した複数の操作端末機と、1乃至複数の照明器具を点灯・消灯させる1乃至複数の照明制御手段とを備えて、操作端末機、照明制御手段は通信手段によって接続され、
操作端末機または照明制御手段は、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して点灯操作を行なったときに所望の照明器具を点灯させ、点灯後に利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入し、またはID情報を入力して消灯操作を行なったときに、点灯操作時のID情報と消灯操作時のID情報とが同一である場合に所望の照明器具を消灯させる判断部を備えることを特徴とする照明制御システム。
【請求項5】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1つのグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから点灯操作を行なったときに、他のグループの照明器具を点灯させるか否かを判断することを特徴とする請求項4記載の照明制御システム。
【請求項6】
複数の照明器具は、いずれかの照明器具を共有する複数のグループに分けられ、前記判断部は、1乃至複数のグループの照明器具が点灯しているときに、利用者がいずれかの操作端末機でID情報登録媒体を投入する、またはID情報を入力してから消灯操作を行なったときに、点灯している照明器具のうち消灯させる照明器具を判断することを特徴とする請求項4または5記載の照明制御システム。
【請求項7】
操作端末機は、所定の利用可能時間外において操作不可能となることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の照明制御システム。
【請求項8】
照明手段の点灯制御以外の制御機能を有し、照明手段の点灯制御が可能な時間範囲、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲、全ての制御が不可能な時間範囲を管理して、照明手段の点灯制御以外の制御が可能な時間範囲で、且つ照明手段の点灯制御が可能な時間範囲でない場合は、照明手段の点灯制御以外の制御のみ可能となることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の照明制御システム。
【請求項9】
操作端末機または照明制御手段は、本システムの動作を切り替える動作切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の照明制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2006−164619(P2006−164619A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−351527(P2004−351527)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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