説明

照明制御システム

【課題】タスクライトに特別の複雑な機能を追加することなく、タスクライトの照明状態と室内の灯具の照明状態とをリンクさせることができ、省エネルギー化を図れる照明制御システムを得ることである。
【解決手段】光を照射し照明エリアを照明する複数の灯具11を有する。その照明エリアに、作業エリアを照明するタスクライト14が配置される。タスクライト14は、その照明状態情報を送信する機能を有する。情報端末15は、複数の灯具の少なくとも一つの灯具を制御するように対応付けられた割付情報を有し、タスクライト14の照明状態情報を受信する。そして、タスクライト14の照明状態情報を受信したときは、その照明状態情報に基づいて、割付情報で対応付けられた灯具11の照明を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天井面に複数の灯具を配置し、照明親機により、この灯具を遠隔制御し照明エリアの照明状態を変化させることができる照明制御システムが利用されている。このような照明制御システムでは、例えば、壁スイッチ等を操作することで照明エリアに配置された複数の灯具のうちのいくつかまたは全部を一括してオンオフ制御することができる。
【0003】
このような照明制御が行われる照明エリアにおいて、作業者毎にタスクライトが配置されることがある。タスクライトは、一般には照明エリアを照明する灯具とは別に設けられ、作業面に必要な照度を確保するため、例えば照明エリアよりも狭い作業エリア毎に設置され個別に作業エリアを照射するものである。
【0004】
従って、タスクライトは、本来的には作業者の作業エリアを照明するものであり、照明機能を有すれば十分であるが、様々な機能を複合搭載することによって使用頻度を向上させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−295562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、タスクライトに各種機能を搭載するとタスクライトが複雑となり、搭載する機能毎に異なった種類のタスクライトとなる。また、タスクライトの照明状態と室内の灯具の照明状態とをリンクさせる場合に、タスクライト側にそのリンク機能を持たせることも考えられるが、その場合には、その機能を有した特殊なタスクライトとなってしまう。
【0007】
本発明の目的は、タスクライトの機能を簡素化するとともに、タスクライトの照明状態と室内の灯具の照明状態とをリンクさせ、省エネルギー化を図れる照明制御システムを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係る照明制御システムは、光を照射し照明エリアを照明する複数の灯具を有する。その照明エリアに、作業者に必要な明るさを確保するためのタスクライトが配置される。タスクライトは、その照明状態情報を送信する機能を有する。情報端末は、タスクライトの照明状態情報を受信する。そして、タスクライトの照明状態情報を受信したときは、その照明状態情報に基づいて、少なくとも自己の識別情報とともに灯具の照明を制御するための制御情報を照明親機に送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タスクライトの構成を簡素化しつつ、タスクライトの照明状態と照明制御システムとをリンクさせ、照明制御システムの省エネルギー化を実現することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る照明制御システムの実施例1の構成図。
【図2】本発明の実施形態の実施例1における情報端末の一例を示すブロック図。
【図3】照明エリアのレイアウト図の一例の説明図。
【図4】本発明の実施形態に係る照明制御システムの実施例2の構成図。
【図5】本発明の実施形態の実施例2における情報端末15の一例を示すブロック図。
【図6】割付情報を照明親機に持たせた場合の情報端末のブロック構成図。
【図7】割付情報を照明親機に持たせた場合の照明親機のブロック構成図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る照明制御システムの実施例1の構成図である。複数の灯具11は建家の部屋の天井部に配置され、光を照射して建家の室内の照明エリアを照明するものである。
【0012】
照明親機12は、伝送線によって複数の灯具と接続しており、この伝送線を介して複数の灯具を遠隔制御するものである。照明親機12は、例えば、照明エリアの調光制御や点消灯制御、または照明エリアの複数の灯具のうちいくつかをまとめてオンオフ制御するグループ制御を行う。なお、図1では照明親機12に3系統の伝送線が接続されており、それぞれの伝送線に複数の灯具が接続されている。
【0013】
壁スイッチ13は、照明制御親機12に接続された3系統の伝送線のうちの一つの系統に接続されており、作業者等の操作により照明親機12を介して、例えば、照明エリアに配置された複数の灯具のうちのいくつかまたは全部を一括してオンオフ制御するものである。
【0014】
複数の灯具11によって照明される照明エリアには、例えば、作業者が執務する机が設置されており、その机上にはタスクライト14が設置されている。すなわち、タスクライト14は作業面に必要な照度を確保するため、作業エリア毎(ここでは各作業者の机毎)に設置され個別に作業エリアを照射するものである。
【0015】
タスクライト14は、一般的には灯具11よりも作業面に近い位置に設置され、個別の作業エリアを照射することを目的に設置されるため、例えば一つの灯具11の照射範囲よりも狭い範囲を照射するように構成されている。また、タスクライト14は、自己の照明状態情報を送信するための通信機能を有している。
【0016】
ここで、タスクライト14の照明状態情報とは、例えば、タスクライト14が点灯状態か消灯状態かを示す情報である。タスクライト14が調光機能を有する場合には、調光状態も照明状態情報に含む。また、タスクライト14の通信機能は、例えば、赤外線通信機能、USB通信機能、あるいはBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)などの無線通信機能、可視光通信機能等の音、光、電波、有線、無線等を利用したあらゆる通信媒体を利用することが可能である。
【0017】
さらに、照明状態情報は、例えばタスクライト14がオフからオンに変化したとき、あるいは変化後の一定期間は点灯した旨の信号を送信してもよいし、オンからオフに変化したとき、あるいは変化後一定期間は消灯した旨の信号を送信してもよい。なお、「変化したとき」とは演算処理の時間あるいは遅延時間を考慮して実際に制御が行われてからの所定時間を含むものとする。また、タスクライト14が点灯している間は常時あるいは間欠的に点灯状態を示す信号を送信してもよいし、消灯している間は常時あるいは間欠的に消灯状態を示す信号を送信してもよい。
【0018】
本実施形態ではタスクライト14は識別情報、割付情報等を記憶しておらず、照明状態情報はオン状態とオフ状態とを区別できる必要最小限の通信容量とする極めて簡単な信号を送信する構成とすることができる。このため、タスクライト14の通信機能を簡素化することができる。
【0019】
情報端末15は、タスクライト14から送信された照明状態情報を受信し、タスクライトの制御状態を判別する。情報端末15は、例えば、スマートフォン等の携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などであり、タスクライト14の照明状態情報を受信するために、例えば、赤外線通信機能、USB通信機能、あるいはBluetoothやWi-Fiなどの無線通信機能、可視光通信機能等の音、光、電波、有線、無線等を利用したあらゆる通信媒体を利用することが可能である。
【0020】
また、情報端末15は、複数の灯具11の少なくとも一つの灯具と自己の識別情報(識別ID)とが予め対応付けられた割付情報を有し、タスクライト14の照明状態情報を受信したときは、そのタスクライト14の照明状態情報に基づいて、割付情報で対応付けられた灯具11の照明制御指令を演算し、その照明制御指令を割付情報で対応付けられた灯具11に送信する。
【0021】
灯具11への照明制御指令の送信は、情報端末15と複数の灯具11との間の通信機能を用いて行われる。この情報端末15と複数の灯具11との間の通信は、情報端末15に搭載されているWi-FiやBluetooth等の無線技術を用いて実施する。つまり、本発明の実施形態の実施例1では、灯具11もタスクライト14や情報端末15と同様の通信機能、例えばWi-FiやBluetooth等の無線通信機能を有している。
【0022】
図2は、本発明の実施形態の実施例1における情報端末15の一例を示すブロック図である。情報端末15は、タスクライト14からの照明状態情報を赤外線通信機能あるいはUSB通信機能等の通信機能を有した受信部16で受信し記憶部17に記憶する。記憶部17には、灯具11と自己の識別IDとが予め対応付けられた割付情報を記憶している。さらに、情報端末15は受信した照明状態情報に対する灯具11の照明制御指令の内容を演算するように構成されている。例えば、タスクライト14から照明状態情報として例えば点灯状態情報が送信された場合、情報端末15は自己の識別IDに割付けられた灯具11に対し出力を下げる照明制御指令を送信する。一方で、タスクライト14から消灯状態情報が送信された場合には情報端末15に割付けられた灯具11に対し出力を元に戻す照明制御指令を送信する。照明制御指令を受信した灯具11は、受信した照明制御指令に応じて出力を制御する。この制御によって、作業エリアは必要照度を確保することができるとともに、作業エリアの周囲は照度を落とすことができる。
【0023】
つまり、灯具11およびタスクライト14の両方を点灯している場合、作業エリアは灯具11とタスクライト14との両方によって光が照射されることになる。ここで、予め灯具11のみで照明エリアの必要照度を確保していた状態でタスクライト14からの光を追加すると作業面の照度が必要照度を超えることになる。また、タスクライト14が点灯した場合には、作業エリアで作業している状態であると考えることができるため作業エリア周囲の照度を低下させても作業者への影響は低い。そこで、灯具11が点灯している状態でタスクライト14が点灯した場合には、灯具11の出力を低下させることで、作業エリアの照度を一定に制御するとともに、作業エリア外の照度を下げることによって省エネルギー化を図っている。言い換えると、タスクライト14を点灯させて作業エリアで作業している場合に、作業エリアにおける机上面照度を確保するとともに、作業エリアと作業エリア外との間に照度差を意図的に作り出すことによって、作業エリア以外の照度を下げて省エネルギー化を図っている。
【0024】
本実施形態では、作業者が携帯する情報端末15に着目し、灯具11と情報端末15の識別IDとを予め対応付けることとし、その情報を割付情報として、予め情報端末15に記憶しておくこととした。これは、作業者は、執務室では自己の机で作業することがほとんどであり、作業者が携帯する情報端末15は、机に配置されたタスクライト14と同等と考えられるからである。
【0025】
このように、情報端末15に制御対象となる灯具11を対応付けることによって、タスクライト14に対して識別IDを付与する必要がなく、タスクライト14は単に照明状態情報を出力するだけでよいので、タスクライト14の通信機能を簡素化できるとともに、タスクライト自体の設定作業をせずに使用することができる。このため、タスクライト14の追加や変更の際に、タスクライト14を容易に導入することができる。
【0026】
なお、本実施形態では情報端末15に対して制御対象となる灯具11を設定することができればよく、情報端末15に記憶された識別IDおよび識別IDと灯具11との割付情報は必須の構成ではない。つまり、情報端末15はタスクライト14から照明状態情報を受信したときに照明制御指令を送信する灯具11を特定することができればよい。
【0027】
図2に示す情報端末15は自己の識別IDはXであり、対応付けられた灯具番号はiである場合を示している。演算部18は、タスクライト14の照明状態情報及び割付情報に基づいて、割付情報で対応付けられた灯具iの照明制御指令を演算し記憶部17に更新記憶する。
【0028】
例えば、タスクライト14の照明状態情報が点灯状態情報であるときは、灯具iの照明制御指令として減光した明るさとなる照明制御指令を演算する。タスクライト14の照明状態情報が消灯状態情報であるときは、灯具iの照明制御指令として、減光しない通常の明るさとなる照明制御指令を演算する。この場合、照明親機12から照明制御指令を採用する照明制御指令とするようにしてもよい。また、タスクライト14の照明状態情報が調光状態情報であるときは、灯具iの照明制御指令として、調光レベルに応じて減光した明るさとなる照明制御指令を演算する。
【0029】
送信部19は、前述したように、Wi-FiやBluetooth等の無線通信機能を有し、記憶部17に更新記憶した灯具iへの照明制御指令を灯具iに送信する。これにより、灯具iは情報端末Xからの照明制御指令により照明制御される。
【0030】
次に、割付情報の設定の仕方について説明する。情報端末15は、複数の灯具11が照明する照明エリアのレイアウト図を表示し、そのレイアウト図を介して自己の情報端末15と照明エリアの複数の灯具11のいずれかの灯具との割り付を行う。情報端末15は、例えば、照明親機12から照明エリアのレイアウト図を入手する。
【0031】
図3は、照明エリアのレイアウト図の一例の説明図である。建家の部屋のレイアウト図には、複数の灯具11と作業員が作業する机の配置位置とが記載されている。机にはそれぞれタスクライト14が配置されているので、灯具11と机の配置位置とから、灯具11とタスクライト14との対応関係を特定することができる。
【0032】
作業員には、その作業員が常時作業する机が付与されるので、机と作業員とを対応付けることができ、作業員が携帯する情報端末15と机とを対応づけることができる。従って、灯具11と情報端末15とを対応付けることで、灯具11とタスクライト14とを対応づけることができる。
【0033】
図3では、灯具11と机とが1対1に配置された場合を示しており、従って、灯具11と作業員が携帯する情報端末15(タスクライト14)とが1対1に対応している。
【0034】
情報端末15に割付情報を設定するにあたっては、情報端末15は照明エリアのレイアウト図を入手し、情報端末15の表示部に、例えば、図3に示すようなレイアウト図の画面を表示する。作業員は、自己の机がどの位置であるかを判断し、自己の机の位置をレイアウト図の画面上でタッチする。自己の机が灯具番号3の位置であった場合には、レイアウト図の画面上の灯具番号3の位置をタッチする。これにより、自己が携帯している情報端末15の識別IDがCであるときは、識別IDがCで灯具番号が3である割付情報が自己の情報端末15の記憶部に設定される。
【0035】
以上の説明では、灯具11と机とが1対1に配置された場合について説明したが、灯具11と机とが1対nに配置された場合にも適用可能である。その場合には、灯具11と情報端末15との対応は1対nとなる。
【0036】
また、割付情報の設定については、照明親機12で設定し、各々の情報端末15に送信するようにしてもよい。この場合、作業員が携帯する情報端末15及び作業員に付与した机の位置を予め照明親機12に入力し、照明親機12は作業員が携帯する情報端末15及び作業員に付与した机の位置、レイアウト図に基づいて割付情報を作成する。そして、照明親機12から情報端末15に送信して情報端末15に割付情報を設定する。照明親機12から情報端末15への送信は、Wi-FiやBluetooth等の無線通信機能を用いて直接的に送信してもよいし、インターネットを経由して送信するようにしてもよい。
【0037】
本発明の実施形態の実施例1によれば、タスクライト14の照明状態と照明制御システムをリンクさせるので、不要な明かりを削減でき省エネルギー化を図ることができる。また、タスクライト14には、その照明状態情報を送信する通信機能だけを追加すればよいので、タスクライトの構成を簡素化し、タスクライト自体の設定作業を不要とすることができる。さらに、タスクライト14の照明状態に応じた照明制御指令を情報端末側で行うことができるため、演算処理、割付作業や制御内容の変更等の各種詳細設定などを情報端末上で容易に実施できる。
【0038】
次に、本発明の実施形態に係る照明制御システムの実施例2を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る照明制御システムの実施例2の構成図である。この実施例2は、図1に示した実施例1に対し、情報端末15から灯具11に照明制御指令を出力して灯具11を照明制御することに代えて、照明親機12から灯具11に照明制御指令を出力して灯具11を照明制御するようにしたものである。図1と同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0039】
情報端末15は、実施例1の場合と同様に、複数の灯具11のいずれかの灯具と自己の識別IDとが予め対応付けられた割付情報を有し、タスクライト14の照明状態情報を受信したときは、そのタスクライト14の照明状態情報に基づいて、割付情報で対応付けられた灯具11の照明制御内容を演算する。そして、演算した当該灯具11の照明制御内容を照明親機12に出力する。
【0040】
照明親機12は、複数の灯具11を遠隔制御するものであり、情報端末15より、灯具11の照明制御内容を受信したときは、照明親機12で演算した照明制御内容に代えて、情報端末15より受信した照明制御内容を当該灯具11に照明制御指令として出力する。これにより、当該灯具は情報端末15で演算された照明制御内容により照明制御されることになる。
【0041】
照明親機12と情報端末15との間の通信は、情報端末15と複数の灯具11との間の通信と同様に、情報端末15に一般的に搭載されているWi-FiやBluetooth等の無線技術を用いて実施してもよいし、インターネットを介して通信するようにしてもよい。
【0042】
図5は、本発明の実施形態の実施例2における情報端末15の一例を示すブロック図である。実施例1の場合と同様に、複数の灯具11のいずれかの灯具と自己の識別IDとが予め対応付けられた割付情報を記憶部17に記憶しており、演算部18は、受信部16で受信したタスクライト14の照明状態情報、及び記憶部17に記憶された割付情報に基づいて、割付情報で対応付けられた灯具iの照明制御内容を演算し記憶部17に更新記憶する。
【0043】
送信部19は、記憶部17に更新記憶した灯具iへの照明制御内容を照明親機12に送信する。照明親機12は、情報端末Xより、灯具iの照明制御内容を受信したときは、照明親機12で演算した照明制御内容に代えて、情報端末Xより受信した照明制御内容を当該灯具iに照明制御指令として出力する。これにより、灯具iは情報端末Xで演算された照明制御内容により照明制御される。
【0044】
本発明の実施形態の実施例2によれば、灯具11は照明親機12からの照明制御指令により照明制御されるので、複数の灯具11の照明制御を照明親機12で統一的に行うことができる。
【0045】
以上の説明では、割付情報を情報端末15に持たせたが、照明親機12に持たせるようにしてもよい。図6は割付情報を照明親機12に持たせた場合の情報端末15のブロック構成図、図7は割付情報を照明親機12に持たせた場合の照明親機12のブロック構成図である。
【0046】
割付情報を照明親機12に持たせた場合には、図6に示すように、情報端末15は割付情報に代えて自己の識別IDを記憶している。そして、タスクライト14の照明状態情報を受信したときは、その照明状態情報に基づいて灯具の照明制御内容を演算し、その照明制御内容及び自己の識別IDを照明親機12に出力する。
【0047】
一方、照明親機12は、図7に示すように、記憶部21に割付情報を記憶している。そして、照明親機12は、情報端末15から灯具11の照明制御内容及び情報端末15の識別IDを受信部20で受信し、記憶部21に更新記憶する。演算部22は、記憶部21に更新記憶された情報端末15の識別ID及び割付情報に基づいて、割付情報で対応付けられた灯具11を特定する。さらに、演算部22は、記憶部21に更新記憶された灯具11の照明制御内容に基づいて、特定した器具11に対する照明制御指令を演算し、記憶部21に記憶する。
【0048】
送信部23は、記憶部21に更新記憶した灯具11への照明制御指令を灯具11に送信する。これにより、灯具11は情報端末15からの照明制御指令により照明制御される。このように、割付情報を照明親機12に持たせた場合にも、本発明の実施形態の実施例2と同様の効果が得られる。
【0049】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、光源は白色用と赤色用(または黄色用)とを共通とし、いずれか一方の方向の照射する光に対してフィルタ部材を機能させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0050】
11…灯具、12…照明親機、13…壁スイッチ、14…タスクライト、15…情報端末、16、20…受信部、17、21…記憶部、18、22…演算部、19、23…送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を照射し照明エリアを照明する複数の灯具と;
前記照明エリアに配置され作業エリアを照明するとともに、その照明状態情報を送信するタスクライトと;
前記複数の灯具の少なくとも一つの灯具を制御するように対応付けられた割付情報を有し、前記タスクライトの照明状態情報を受信したときはその照明状態情報に基づいて前記割付情報で対応付けられた灯具を照明制御する情報端末と;
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
光を照射し照明エリアを照明する複数の灯具と;
前記照明エリアに配置され作業エリアを照明するとともに、その照明状態情報を送信するタスクライトと;
前記複数の灯具の少なくとも一つの灯具を制御するように対応付けられた割付情報を有し、前記タスクライトの照明状態情報を受信したときはその照明状態情報に基づいて前記割付情報で対応付けられた灯具の照明制御内容を出力する情報端末と、
前記複数の灯具を照明制御するとともに、前記情報端末から照明制御内容を受信したときは、その照明制御内容に基づき当該灯具の照明を制御する照明親機と;
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
【請求項3】
光を照射し照明エリアを照明する複数の灯具と;
前記照明エリアに配置され作業エリアを照明するとともに、その照明状態情報を送信するタスクライトと;
前記タスクライトの照明状態情報を受信したときは、その照明状態情報に基づいて灯具の照明制御内容を演算し、その照明制御内容及び自己の識別情報を出力する情報端末と、
前記複数の灯具を照明制御するとともに、前記複数の灯具の少なくとも一つの灯具と前記情報端末の識別情報とが予め対応付けられた割付情報を有し、前記情報端末から灯具の照明制御内容及び前記情報端末の識別情報を受信したときは、前記割付情報で前記受信した識別情報に対応付けられた灯具を前記受信した照明制御内容に従って照明制御する照明親機と;
を備えたことを特徴とする照明制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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