照明器具
【課題】施工がし易いとともにエレベータかごの天井裏の限られたスペースを有効に利用でき、エレベータかご内の空間における光の演出を幅広くできるとともに設置場所の制約を受けずに設置できる照明器具を提供する。
【解決手段】 照明器具10は、施工面603に対して平行な板面部12および施工面603に固定される固定片部13を有する取付台11と、LED15を有して取付台11の板面部12に固定されるLEDユニット14とを備え、LEDユニット14は、LED15が、施工面603に形成された開口部605に、その前面が向くように取付台11に取り付けられる。
【解決手段】 照明器具10は、施工面603に対して平行な板面部12および施工面603に固定される固定片部13を有する取付台11と、LED15を有して取付台11の板面部12に固定されるLEDユニット14とを備え、LEDユニット14は、LED15が、施工面603に形成された開口部605に、その前面が向くように取付台11に取り付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに装備されるエレベータかご内に設置される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、エレベータに装備されるエレベータかご内の天井面に、複数個の白色のLEDを所定の間隔を置いて縦横に配列した照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−338825号公報(図1、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1に記載された照明器具は、白熱灯や蛍光灯を用いた場合と比べて、長寿命であって省エネであり、限られたスペースを有効に利用できる。
通常、エレベータに装備されるエレベータかごにおける天井面の天井裏のスペースは、エレベータが設置される建物との兼ね合いにより極端に狭い場合があり、高さの低い照明器具が望まれる。
【0005】
ところで、図20に示すように、エレベータかご501における天井面502の天井裏に設置された照明器具500が提案されている。
このような従来の照明器具500は、枠503付きのダウンライト形であるために、比較的大きな高さ寸法L500を有する。そのため、このような従来の照明器具500は、設置にあたり、エレベータかご501における天井面502の天井裏に大きなスペースが必要である。
【0006】
また、このような従来の照明器具500は、枠503を有するために、天井面502に多数を設置する場合、複数の照明器具500のそれぞれの枠503の外径により規制を受けるために接近した配置ができないばかりか、それぞれの枠503が強調され過ぎるために、所謂、うるさい感じになって外観面で具合が悪い。
さらに、このような従来の照明器具500は、光源が直管形蛍光灯や白熱灯である場合、直管形蛍光灯や白熱灯の大きな外径に伴い、器具の外形寸法が大きくなって設置場所の制約を受ける。
また、このような従来の照明器具500は、光源が直管形蛍光灯や白熱灯である場合、定期的なランプ交換が必要であり、突発的なランプ切れ等に対応してメンテナンス費用が必要であった。
【0007】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、施工がし易いとともにエレベータかごの天井裏の限られたスペースを有効に利用でき、エレベータかご内の空間における光の演出を幅広くできるとともに設置場所の制約を受けずに設置できる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る照明器具は、施工面に対して平行な板面部および施工面に固定される固定片部を有する取付台と、LEDを有して取付台の板面部に固定されるLEDユニットとを備え、LEDユニットは、LEDが、施工面に形成された開口部に、その前面が向くように取付台に取り付けられる。
【0009】
本発明に係る照明器具は、取付台は、熱伝導性の良い材料を用いて形成される。
【0010】
本発明に係る照明器具は、LEDと施工面の開口部との間に隙間を設ける。
【0011】
本発明に係る照明器具は、施工面が開口部を複数有し、LEDユニットは、開口部に対応して複数のLEDが配置される。
【0012】
本発明に係る照明器具は、LEDユニットは、LEDの前面にレンズを設けており、レンズの前方側が施工面の開口部よりかご室内側へ露出する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る照明器具によれば、施工がし易いとともにエレベータかごの天井裏の限られたスペースを有効に利用でき、エレベータかご内の空間における光の演出を幅広くできるとともに設置場所の制約を受けずに設置できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図2】図1の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図3】図1の照明器具の分解斜視図
【図4】図1の照明器具の平面図
【図5】図1の照明器具の垂直断面図
【図6】図1の照明器具の要部拡大断面図
【図7】図1の照明器具の放熱作用を説明する垂直断面図
【図8】図1の照明器具の放熱作用を説明する斜め上方から視た外観斜視図
【図9】本発明に係る第2実施形態の照明器具の垂直断面図
【図10】本発明に係る第3実施形態の照明器具の垂直断面図
【図11】本発明に係る第4実施形態の照明器具の垂直断面図
【図12】本発明に係る第5実施形態の照明器具の垂直断面図
【図13】本発明に係る第6実施形態の照明器具の垂直断面図
【図14】本発明に係る第7実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図15】図14の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図16】本発明に係る第8実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図17】図16の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図18】本発明に係る第9実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図19】図18の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図20】従来の照明器具のエレベータかごへの設置状態の垂直断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明器具について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に本発明に係る第1実施形態の照明器具10のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図2に照明器具10のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
図1および図2に示すように、照明器具10は、床板601と側部の二対の側板602と天井板(天井面)603とからなるエレベータかご600において天井板603の天井裏の4個の角部604にそれぞれ設置されている。
【0016】
図3に照明器具10の分解斜視図を示す。
図3に示すように、照明器具10は、施工面である天井板603に対して平行な板面部12および天井板603の上面に固定される固定片部13を有する取付台11と、複数のLED(図4参照)15を有して取付台11の板面部12に固定されるLEDユニット14とを備える。
【0017】
取付台11は、板金曲部材製やアルミニウム押出型材製であって、板面部12が、例えば正方形に形成されている。板面部12は、側縁に一対の側板16が接続されており、側板16の下端縁にフランジ形状の一対の固定片部13が接続されている。取付台11は、板金曲部材製やアルミニウム押出型材製であるために熱伝導性が良好である。固定片部13は複数のねじ孔17を有する。
【0018】
図4に照明器具10の平面図を示す。
図4に示すように、LEDユニット14においてLED15は、取付台11の板面部12の天井板603側に照射方向を向けてLED基板18に実装されている。LED基板18に有する不図示のプリント回路は電源配線19に接続されており、電源配線19は外部に引き出されてエレベータかご600に接続される不図示の電源回路に電気的に接続される。
【0019】
図5に照明器具10の垂直断面図を示し、図6に照明器具10の要部拡大断面図を示す。
図5に示すように、天井板603は、LEDユニット14の複数のLED15の位置に対応した複数の貫通孔状の天井開口部605を有する。
照明器具10は、LEDユニット14が、天井開口部605に対応した数および位置にLED15を有する。
【0020】
図6に示すように、LEDユニット14は、LED15が、天井開口部605を向くように取り付けられている。LED15は、LED基板18と板面部12との間に放熱シート20が挟まれて、ねじ21が板面部12にねじ込まれることにより板面部12に取り付けられている。放熱シート20はLED基板18と板面部12とに熱的に接続されている。電源配線19は、張力止部材22により板面部12に支持されている。
従って、照明器具10は、天井板603の天井開口部605に対応した天井裏側に取り付けられるために、従来の枠を有するものと比べて、多数を設置する場合においても、外径による規制を受けることなく接近して配置できるとともにうるさい感じにならない。
【0021】
LED15の前面にレンズ23が取り付けられている。レンズ23は、透明や乳白色の透光性を有する樹脂材料により成形されている。レンズ23は、天井開口部605の内径寸法よりも大きい外径寸法の鍔部24を下端部に有しており、鍔部24と天井開口部605との間に予め定められた大きさの空隙部25が設定されている。
なお、レンズ23は、透光性を有するパネルに代えて適用されてもよい。
【0022】
取付台11は、固定片部13のねじ孔17が、天井板603の上面に突出するように天井板603にねじ止めされたスタッドボルト606に挿通された後に、ナット607がスタッドボルト606にねじ込まれることにより天井板603の上面に取り付けられる。
従って、照明器具10は、天井板603のスタッドボルト606に固定されるために、墨出し等が不要であって簡単に施工できる。
【0023】
また、照明器具10は、取付台11が、天井板603に平行な板面部12と、一対の側板16と、一対の固定片部13とから形成されて天井板603に固定されるために、天井板603の補強を兼ねることができる。
【0024】
さらに、照明器具10は、取付台11の側板16の高さ寸法が全体の高さ寸法になるために、薄型化できるとともに小型化できる。照明器具10は、薄型化により、高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0025】
加えて、照明器具10は、通常用いられている器具本体に相当する部品が取付台11のみであるために、従来のものと比較して、部品点数を大幅に減少でき、コスト面で有利である。
【0026】
図7に照明器具10の放熱作用を説明する垂直断面図を示し、図8に照明器具10の放熱作用を説明する斜め上方から視た外観斜視図を示す。
図7に示すように、LED基板18に通電されることによりLED15が発光するのに伴ってLED15が発熱する。LED15からの熱は、LED基板18から放熱シート20を介して板面部12に伝わり、板面部12から外部へ放熱される。また、板面部12に伝わった熱は、板面部12から側板16を通じて固定片部13から天井板603に伝わり、天井板603の上面および下面から放熱される。このとき、LED15が発した熱により、板面部12と側板16とに囲まれた空間内の温度が上昇される。そこで、レンズ23と天井開口部605との間の空隙部25から空気が導入される。
従って、照明器具10は、熱伝導性が良好な板金曲部材製やアルミニウム押出型材製である取付台11を通じてLED15が発した熱を効率良く放熱できるとともに、空隙部25から空気を導入することによりLED15が発した熱を効率良く放熱できる。
【0027】
図8に示すように、取付台11は、板面部12において側板16のない側縁に一対の対向する側部開口部26を有する。そのため、一対の側部開口部26が対流の流路になることにより、LED15が発した熱が側部開口部26から放熱される。
従って、照明器具10は、LED15の発熱を、取付台11を含めてエレベータかご600の天井板603も利用して効率良く放熱できる。
また、照明器具10は、取付台11において側板16のない側縁の側部開口部26を通じて対流による流路が形成されるために、LED15が発した熱を効率良く放熱できる。
【0028】
以上、説明した第1実施形態の照明器具10によれば、取付台11を天井板603の天井開口部605に対応した天井裏側に取り付けるだけで設置されるために、従来の照明器具と比べて、施工がし易い。また、第1実施形態の照明器具10によれば、従来の枠を有するものと比べて、多数を設置する場合においても、外径による規制を受けることなく接近して配置できるために、エレベータかご600の天井裏の限られたスペースを有効に利用できるとともに、うるさい感じにならない。
【0029】
また、第1実施形態の照明器具10によれば、取付台11が熱伝導性の良い材料を用いて形成されるために、LED15の発熱を効率良く放熱できる。
【0030】
そして、第1実施形態の照明器具10によれば、レンズ23と天井板603の天井開口部605との間に設けた空隙部25を通じて空気が導入されることによりLED15が発した熱を効率良く放熱できる。
【0031】
加えて、第1実施形態の照明器具10によれば、LEDユニット14が、天井開口部605に対応した数および位置にLED15を有するために、従来の枠を有するものと比べて、多数を設置する場合においても、外径による規制を受けることなく接近して配置できるとともにうるさい感じにならない。
【0032】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について説明する。なお、以下の実施形態において、上述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0033】
図9に本発明に係る第2実施形態の照明器具30の垂直断面図を示す。
図9に示すように、照明器具30は、LEDユニット14のLED15の前面にレンズ31を設けており、レンズ31の前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0034】
照明器具30は、取付台11に有する側板16の高さ寸法が全体の高さ寸法になるために、レンズ31の前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出していることにより、全体の高さ寸法を低くできる。
【0035】
照明器具30は、LED基板18に通電されることによりLED15が発光するのに伴ってLED15が発熱する。LED15からの熱は、LED基板18から放熱シート20を介して板面部12に伝わり、板面部12から外部へ放熱される。また、板面部12に伝わった熱は、板面部12から側板16を通じて固定片部13から天井板603に伝わり、天井板603の上面および下面から放熱される。このとき、LED15が発した熱により、板面部12と側板16とに囲まれた空間内の温度が上昇される。そこで、レンズ31と天井開口部605との間の空隙部25から空気が導入される。
【0036】
照明器具30は、一対の側部開口部26が対流の流路になることにより、LED15が発した熱が側部開口部26から放熱される。
従って、照明器具30は、LED15の発熱を、空隙部25から空気を導入することにより効率良く放熱できるとともに、取付台11を含めてエレベータかご600の天井板603も利用して効率良く放熱でき、側部開口部26を通じて対流による流路を介して効率良く放熱できる。
【0037】
第2実施形態の照明器具30によれば、レンズ31の前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出していることにより、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0038】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の照明器具について説明する。
図10に本発明に係る第3実施形態の照明器具40の垂直断面図を示す。
図10に示すように、照明器具40は、取付台11の板面部12とLED基板18とが両面接着式の放熱シート41により接合されているとともに、両面接着式の放熱シート42により固定片部13が天井板603に接合されている。LED基板18の前方にレンズ43が取り付けられており、レンズ43に有するフランジ44がLED基板18と天井板603とに挟まれている。レンズ43は、前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0039】
照明器具40は、LED基板18に通電されることによりLED15が発光するのに伴ってLED15が発熱する。LED15からの熱は、LED基板18から放熱シート41を介して板面部12に伝わり、板面部12から外部へ放熱される。また、板面部12に伝わった熱は、板面部12から側板16を通じて固定片部13から放熱シート42を通じて天井板603に伝わり、天井板603の上面および下面から放熱される。
従って、照明器具40は、LED15の発熱を、取付台11を含めてエレベータかご600の天井板603も利用して効率良く放熱できる。
【0040】
第3実施形態の照明器具40によれば、両面接着式の放熱シート42により固定片部13が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第3実施形態の照明器具40によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0041】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態の照明器具について説明する。
図11に本発明に係る第4実施形態の照明器具50の垂直断面図を示す。
図11に示すように、照明器具50は、板形状の取付台51が適用されており、取付台51の側縁部が両面接着式の放熱シート52により天井板603に接合されている。レンズ53は、レンズ本体54とフランジ55との間に天井板603の天井開口部605に位置決めするための段部56を有する。レンズ53は、前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0042】
第4実施形態の照明器具50によれば、段部56を天井板603の天井開口部605に嵌め込むことによりレンズ53が天井開口部605に位置決めされるために、簡単に設置できる。また、第4実施形態の照明器具50によれば、両面接着式の放熱シート52により取付台51の側縁部が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第4実施形態の照明器具50によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0043】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態の照明器具について説明する。
図12に本発明に係る第5実施形態の照明器具60の垂直断面図を示す。
図12に示すように、照明器具60は、板形状の取付台61が適用されており、取付台61の側縁部が両面接着式の放熱シート62により天井板603に接合されている。レンズ63は、レンズ本体64とフランジ65との間に天井板603の天井開口部605に位置決めするための段部66を有する。レンズ63は、フランジ65が取付台61と天井板603とに挟まれて取り付けられる。レンズ63は、前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0044】
第5実施形態の照明器具60によれば、段部66を天井板603の天井開口部605に嵌め込むことによりレンズ63が天井開口部605に位置決めされるために、簡単に設置できる。また、第5実施形態の照明器具60によれば、両面接着式の放熱シート62により取付台61の側縁部が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第5実施形態の照明器具60によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0045】
(第6実施形態)
次に、本発明に係る第6実施形態の照明器具について説明する。
図13に本発明に係る第6実施形態の照明器具70の垂直断面図を示す。
図13に示すように、照明器具70は、板形状の取付台71が適用されており、取付台71の側縁部が両面接着式の放熱シート72により天井板603に接合されている。レンズ73は板形状に形成されている。
【0046】
第6実施形態の照明器具70によれば、両面接着式の放熱シート72により取付台71の側縁部が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第6実施形態の照明器具70によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0047】
(第7実施形態)
次に、本発明に係る第7実施形態の照明器具について説明する。
図14に本発明に係る第7実施形態の照明器具80のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図15に照明器具80のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
【0048】
図14に示すように、床板601と側部の二対の側板602と天井板603とからなるエレベータかご600において、天井板603の対角線上に複数の天井開口部605が配置されている。
図15に示すように、照明器具80は、天井板603の対角線上に配置された複数の天井開口部605に対応して十字状に天井裏に設置されている。
【0049】
第6実施形態の照明器具80によれば、エレベータかご600内の空間において天井板603に十字状に配置されることにより光の演出を幅広くできる。
【0050】
(第8実施形態)
次に、本発明に係る第8実施形態の照明器具について説明する。
図16に本発明に係る第8実施形態の照明器具90のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図17に照明器具90のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
【0051】
図16に示すように、床板601と側部の二対の側板602と天井板603とからなるエレベータかご600において、天井板603の全域にわたり複数の天井開口部605が配置されている。
図17に示すように、照明器具90は、天井板603の全域にわたって配置された複数の天井開口部605に対応して天井裏に設置されている。
【0052】
第8実施形態の照明器具90によれば、エレベータかご600内の空間において天井板603の全域にわたって配置されることにより光の演出を幅広くできる。
【0053】
(第9実施形態)
次に、本発明に係る第9実施形態の照明器具について説明する。
図18に本発明に係る第9実施形態の照明器具100のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図19に照明器具100のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
【0054】
図18に示すように、床板601と側部の二対の側板602と天井板603とからなるエレベータかご600において、側板602の上端部側に天井板603に平行に複数の天井開口部605が配置されている。
図19に示すように、照明器具100は、側板602の上端部側に天井板603に平行に配置された複数の天井開口部605に対応して側板602の裏面に設置されている。
【0055】
第9実施形態の照明器具100によれば、エレベータかご600内の空間において側板602の上端部側に天井板603に平行に配置されることにより光の演出を幅広くできる。
【0056】
なお、本発明の照明器具においてLEDユニット,LED,LED基板等は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0057】
10,30,40,50,60,70,80,90,100 照明器具
11 取付台
12 板面部
13 固定片部
14 LEDユニット
15 LED
23,31,43,53,63,73 レンズ
25 空隙部(隙間)
600 エレベータかご゛
603 天井板(天井面,施工面)
605 天井開口部(開口部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに装備されるエレベータかご内に設置される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、エレベータに装備されるエレベータかご内の天井面に、複数個の白色のLEDを所定の間隔を置いて縦横に配列した照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−338825号公報(図1、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1に記載された照明器具は、白熱灯や蛍光灯を用いた場合と比べて、長寿命であって省エネであり、限られたスペースを有効に利用できる。
通常、エレベータに装備されるエレベータかごにおける天井面の天井裏のスペースは、エレベータが設置される建物との兼ね合いにより極端に狭い場合があり、高さの低い照明器具が望まれる。
【0005】
ところで、図20に示すように、エレベータかご501における天井面502の天井裏に設置された照明器具500が提案されている。
このような従来の照明器具500は、枠503付きのダウンライト形であるために、比較的大きな高さ寸法L500を有する。そのため、このような従来の照明器具500は、設置にあたり、エレベータかご501における天井面502の天井裏に大きなスペースが必要である。
【0006】
また、このような従来の照明器具500は、枠503を有するために、天井面502に多数を設置する場合、複数の照明器具500のそれぞれの枠503の外径により規制を受けるために接近した配置ができないばかりか、それぞれの枠503が強調され過ぎるために、所謂、うるさい感じになって外観面で具合が悪い。
さらに、このような従来の照明器具500は、光源が直管形蛍光灯や白熱灯である場合、直管形蛍光灯や白熱灯の大きな外径に伴い、器具の外形寸法が大きくなって設置場所の制約を受ける。
また、このような従来の照明器具500は、光源が直管形蛍光灯や白熱灯である場合、定期的なランプ交換が必要であり、突発的なランプ切れ等に対応してメンテナンス費用が必要であった。
【0007】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、施工がし易いとともにエレベータかごの天井裏の限られたスペースを有効に利用でき、エレベータかご内の空間における光の演出を幅広くできるとともに設置場所の制約を受けずに設置できる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る照明器具は、施工面に対して平行な板面部および施工面に固定される固定片部を有する取付台と、LEDを有して取付台の板面部に固定されるLEDユニットとを備え、LEDユニットは、LEDが、施工面に形成された開口部に、その前面が向くように取付台に取り付けられる。
【0009】
本発明に係る照明器具は、取付台は、熱伝導性の良い材料を用いて形成される。
【0010】
本発明に係る照明器具は、LEDと施工面の開口部との間に隙間を設ける。
【0011】
本発明に係る照明器具は、施工面が開口部を複数有し、LEDユニットは、開口部に対応して複数のLEDが配置される。
【0012】
本発明に係る照明器具は、LEDユニットは、LEDの前面にレンズを設けており、レンズの前方側が施工面の開口部よりかご室内側へ露出する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る照明器具によれば、施工がし易いとともにエレベータかごの天井裏の限られたスペースを有効に利用でき、エレベータかご内の空間における光の演出を幅広くできるとともに設置場所の制約を受けずに設置できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図2】図1の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図3】図1の照明器具の分解斜視図
【図4】図1の照明器具の平面図
【図5】図1の照明器具の垂直断面図
【図6】図1の照明器具の要部拡大断面図
【図7】図1の照明器具の放熱作用を説明する垂直断面図
【図8】図1の照明器具の放熱作用を説明する斜め上方から視た外観斜視図
【図9】本発明に係る第2実施形態の照明器具の垂直断面図
【図10】本発明に係る第3実施形態の照明器具の垂直断面図
【図11】本発明に係る第4実施形態の照明器具の垂直断面図
【図12】本発明に係る第5実施形態の照明器具の垂直断面図
【図13】本発明に係る第6実施形態の照明器具の垂直断面図
【図14】本発明に係る第7実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図15】図14の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図16】本発明に係る第8実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図17】図16の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図18】本発明に係る第9実施形態の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め下方から視た外観図
【図19】図18の照明器具のエレベータかごへの設置状態の斜め上方から視た外観図
【図20】従来の照明器具のエレベータかごへの設置状態の垂直断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明器具について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に本発明に係る第1実施形態の照明器具10のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図2に照明器具10のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
図1および図2に示すように、照明器具10は、床板601と側部の二対の側板602と天井板(天井面)603とからなるエレベータかご600において天井板603の天井裏の4個の角部604にそれぞれ設置されている。
【0016】
図3に照明器具10の分解斜視図を示す。
図3に示すように、照明器具10は、施工面である天井板603に対して平行な板面部12および天井板603の上面に固定される固定片部13を有する取付台11と、複数のLED(図4参照)15を有して取付台11の板面部12に固定されるLEDユニット14とを備える。
【0017】
取付台11は、板金曲部材製やアルミニウム押出型材製であって、板面部12が、例えば正方形に形成されている。板面部12は、側縁に一対の側板16が接続されており、側板16の下端縁にフランジ形状の一対の固定片部13が接続されている。取付台11は、板金曲部材製やアルミニウム押出型材製であるために熱伝導性が良好である。固定片部13は複数のねじ孔17を有する。
【0018】
図4に照明器具10の平面図を示す。
図4に示すように、LEDユニット14においてLED15は、取付台11の板面部12の天井板603側に照射方向を向けてLED基板18に実装されている。LED基板18に有する不図示のプリント回路は電源配線19に接続されており、電源配線19は外部に引き出されてエレベータかご600に接続される不図示の電源回路に電気的に接続される。
【0019】
図5に照明器具10の垂直断面図を示し、図6に照明器具10の要部拡大断面図を示す。
図5に示すように、天井板603は、LEDユニット14の複数のLED15の位置に対応した複数の貫通孔状の天井開口部605を有する。
照明器具10は、LEDユニット14が、天井開口部605に対応した数および位置にLED15を有する。
【0020】
図6に示すように、LEDユニット14は、LED15が、天井開口部605を向くように取り付けられている。LED15は、LED基板18と板面部12との間に放熱シート20が挟まれて、ねじ21が板面部12にねじ込まれることにより板面部12に取り付けられている。放熱シート20はLED基板18と板面部12とに熱的に接続されている。電源配線19は、張力止部材22により板面部12に支持されている。
従って、照明器具10は、天井板603の天井開口部605に対応した天井裏側に取り付けられるために、従来の枠を有するものと比べて、多数を設置する場合においても、外径による規制を受けることなく接近して配置できるとともにうるさい感じにならない。
【0021】
LED15の前面にレンズ23が取り付けられている。レンズ23は、透明や乳白色の透光性を有する樹脂材料により成形されている。レンズ23は、天井開口部605の内径寸法よりも大きい外径寸法の鍔部24を下端部に有しており、鍔部24と天井開口部605との間に予め定められた大きさの空隙部25が設定されている。
なお、レンズ23は、透光性を有するパネルに代えて適用されてもよい。
【0022】
取付台11は、固定片部13のねじ孔17が、天井板603の上面に突出するように天井板603にねじ止めされたスタッドボルト606に挿通された後に、ナット607がスタッドボルト606にねじ込まれることにより天井板603の上面に取り付けられる。
従って、照明器具10は、天井板603のスタッドボルト606に固定されるために、墨出し等が不要であって簡単に施工できる。
【0023】
また、照明器具10は、取付台11が、天井板603に平行な板面部12と、一対の側板16と、一対の固定片部13とから形成されて天井板603に固定されるために、天井板603の補強を兼ねることができる。
【0024】
さらに、照明器具10は、取付台11の側板16の高さ寸法が全体の高さ寸法になるために、薄型化できるとともに小型化できる。照明器具10は、薄型化により、高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0025】
加えて、照明器具10は、通常用いられている器具本体に相当する部品が取付台11のみであるために、従来のものと比較して、部品点数を大幅に減少でき、コスト面で有利である。
【0026】
図7に照明器具10の放熱作用を説明する垂直断面図を示し、図8に照明器具10の放熱作用を説明する斜め上方から視た外観斜視図を示す。
図7に示すように、LED基板18に通電されることによりLED15が発光するのに伴ってLED15が発熱する。LED15からの熱は、LED基板18から放熱シート20を介して板面部12に伝わり、板面部12から外部へ放熱される。また、板面部12に伝わった熱は、板面部12から側板16を通じて固定片部13から天井板603に伝わり、天井板603の上面および下面から放熱される。このとき、LED15が発した熱により、板面部12と側板16とに囲まれた空間内の温度が上昇される。そこで、レンズ23と天井開口部605との間の空隙部25から空気が導入される。
従って、照明器具10は、熱伝導性が良好な板金曲部材製やアルミニウム押出型材製である取付台11を通じてLED15が発した熱を効率良く放熱できるとともに、空隙部25から空気を導入することによりLED15が発した熱を効率良く放熱できる。
【0027】
図8に示すように、取付台11は、板面部12において側板16のない側縁に一対の対向する側部開口部26を有する。そのため、一対の側部開口部26が対流の流路になることにより、LED15が発した熱が側部開口部26から放熱される。
従って、照明器具10は、LED15の発熱を、取付台11を含めてエレベータかご600の天井板603も利用して効率良く放熱できる。
また、照明器具10は、取付台11において側板16のない側縁の側部開口部26を通じて対流による流路が形成されるために、LED15が発した熱を効率良く放熱できる。
【0028】
以上、説明した第1実施形態の照明器具10によれば、取付台11を天井板603の天井開口部605に対応した天井裏側に取り付けるだけで設置されるために、従来の照明器具と比べて、施工がし易い。また、第1実施形態の照明器具10によれば、従来の枠を有するものと比べて、多数を設置する場合においても、外径による規制を受けることなく接近して配置できるために、エレベータかご600の天井裏の限られたスペースを有効に利用できるとともに、うるさい感じにならない。
【0029】
また、第1実施形態の照明器具10によれば、取付台11が熱伝導性の良い材料を用いて形成されるために、LED15の発熱を効率良く放熱できる。
【0030】
そして、第1実施形態の照明器具10によれば、レンズ23と天井板603の天井開口部605との間に設けた空隙部25を通じて空気が導入されることによりLED15が発した熱を効率良く放熱できる。
【0031】
加えて、第1実施形態の照明器具10によれば、LEDユニット14が、天井開口部605に対応した数および位置にLED15を有するために、従来の枠を有するものと比べて、多数を設置する場合においても、外径による規制を受けることなく接近して配置できるとともにうるさい感じにならない。
【0032】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について説明する。なお、以下の実施形態において、上述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0033】
図9に本発明に係る第2実施形態の照明器具30の垂直断面図を示す。
図9に示すように、照明器具30は、LEDユニット14のLED15の前面にレンズ31を設けており、レンズ31の前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0034】
照明器具30は、取付台11に有する側板16の高さ寸法が全体の高さ寸法になるために、レンズ31の前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出していることにより、全体の高さ寸法を低くできる。
【0035】
照明器具30は、LED基板18に通電されることによりLED15が発光するのに伴ってLED15が発熱する。LED15からの熱は、LED基板18から放熱シート20を介して板面部12に伝わり、板面部12から外部へ放熱される。また、板面部12に伝わった熱は、板面部12から側板16を通じて固定片部13から天井板603に伝わり、天井板603の上面および下面から放熱される。このとき、LED15が発した熱により、板面部12と側板16とに囲まれた空間内の温度が上昇される。そこで、レンズ31と天井開口部605との間の空隙部25から空気が導入される。
【0036】
照明器具30は、一対の側部開口部26が対流の流路になることにより、LED15が発した熱が側部開口部26から放熱される。
従って、照明器具30は、LED15の発熱を、空隙部25から空気を導入することにより効率良く放熱できるとともに、取付台11を含めてエレベータかご600の天井板603も利用して効率良く放熱でき、側部開口部26を通じて対流による流路を介して効率良く放熱できる。
【0037】
第2実施形態の照明器具30によれば、レンズ31の前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出していることにより、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0038】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の照明器具について説明する。
図10に本発明に係る第3実施形態の照明器具40の垂直断面図を示す。
図10に示すように、照明器具40は、取付台11の板面部12とLED基板18とが両面接着式の放熱シート41により接合されているとともに、両面接着式の放熱シート42により固定片部13が天井板603に接合されている。LED基板18の前方にレンズ43が取り付けられており、レンズ43に有するフランジ44がLED基板18と天井板603とに挟まれている。レンズ43は、前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0039】
照明器具40は、LED基板18に通電されることによりLED15が発光するのに伴ってLED15が発熱する。LED15からの熱は、LED基板18から放熱シート41を介して板面部12に伝わり、板面部12から外部へ放熱される。また、板面部12に伝わった熱は、板面部12から側板16を通じて固定片部13から放熱シート42を通じて天井板603に伝わり、天井板603の上面および下面から放熱される。
従って、照明器具40は、LED15の発熱を、取付台11を含めてエレベータかご600の天井板603も利用して効率良く放熱できる。
【0040】
第3実施形態の照明器具40によれば、両面接着式の放熱シート42により固定片部13が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第3実施形態の照明器具40によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0041】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態の照明器具について説明する。
図11に本発明に係る第4実施形態の照明器具50の垂直断面図を示す。
図11に示すように、照明器具50は、板形状の取付台51が適用されており、取付台51の側縁部が両面接着式の放熱シート52により天井板603に接合されている。レンズ53は、レンズ本体54とフランジ55との間に天井板603の天井開口部605に位置決めするための段部56を有する。レンズ53は、前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0042】
第4実施形態の照明器具50によれば、段部56を天井板603の天井開口部605に嵌め込むことによりレンズ53が天井開口部605に位置決めされるために、簡単に設置できる。また、第4実施形態の照明器具50によれば、両面接着式の放熱シート52により取付台51の側縁部が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第4実施形態の照明器具50によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0043】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態の照明器具について説明する。
図12に本発明に係る第5実施形態の照明器具60の垂直断面図を示す。
図12に示すように、照明器具60は、板形状の取付台61が適用されており、取付台61の側縁部が両面接着式の放熱シート62により天井板603に接合されている。レンズ63は、レンズ本体64とフランジ65との間に天井板603の天井開口部605に位置決めするための段部66を有する。レンズ63は、フランジ65が取付台61と天井板603とに挟まれて取り付けられる。レンズ63は、前方側が天井板603の天井開口部605よりかご室内側へ露出している。
【0044】
第5実施形態の照明器具60によれば、段部66を天井板603の天井開口部605に嵌め込むことによりレンズ63が天井開口部605に位置決めされるために、簡単に設置できる。また、第5実施形態の照明器具60によれば、両面接着式の放熱シート62により取付台61の側縁部が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第5実施形態の照明器具60によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0045】
(第6実施形態)
次に、本発明に係る第6実施形態の照明器具について説明する。
図13に本発明に係る第6実施形態の照明器具70の垂直断面図を示す。
図13に示すように、照明器具70は、板形状の取付台71が適用されており、取付台71の側縁部が両面接着式の放熱シート72により天井板603に接合されている。レンズ73は板形状に形成されている。
【0046】
第6実施形態の照明器具70によれば、両面接着式の放熱シート72により取付台71の側縁部が天井板603に接合されるために、スタッドボルト等を用いることなく、簡単に設置できる。そして、第6実施形態の照明器具70によれば、より一層薄型化できるとともに小型化でき、薄型化により高さ制限の厳しい場所にも設置できる。
【0047】
(第7実施形態)
次に、本発明に係る第7実施形態の照明器具について説明する。
図14に本発明に係る第7実施形態の照明器具80のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図15に照明器具80のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
【0048】
図14に示すように、床板601と側部の二対の側板602と天井板603とからなるエレベータかご600において、天井板603の対角線上に複数の天井開口部605が配置されている。
図15に示すように、照明器具80は、天井板603の対角線上に配置された複数の天井開口部605に対応して十字状に天井裏に設置されている。
【0049】
第6実施形態の照明器具80によれば、エレベータかご600内の空間において天井板603に十字状に配置されることにより光の演出を幅広くできる。
【0050】
(第8実施形態)
次に、本発明に係る第8実施形態の照明器具について説明する。
図16に本発明に係る第8実施形態の照明器具90のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図17に照明器具90のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
【0051】
図16に示すように、床板601と側部の二対の側板602と天井板603とからなるエレベータかご600において、天井板603の全域にわたり複数の天井開口部605が配置されている。
図17に示すように、照明器具90は、天井板603の全域にわたって配置された複数の天井開口部605に対応して天井裏に設置されている。
【0052】
第8実施形態の照明器具90によれば、エレベータかご600内の空間において天井板603の全域にわたって配置されることにより光の演出を幅広くできる。
【0053】
(第9実施形態)
次に、本発明に係る第9実施形態の照明器具について説明する。
図18に本発明に係る第9実施形態の照明器具100のエレベータかご600への設置状態の斜め下方から視た外観図を示し、図19に照明器具100のエレベータかご600への設置状態の斜め上方から視た外観図を示す。
【0054】
図18に示すように、床板601と側部の二対の側板602と天井板603とからなるエレベータかご600において、側板602の上端部側に天井板603に平行に複数の天井開口部605が配置されている。
図19に示すように、照明器具100は、側板602の上端部側に天井板603に平行に配置された複数の天井開口部605に対応して側板602の裏面に設置されている。
【0055】
第9実施形態の照明器具100によれば、エレベータかご600内の空間において側板602の上端部側に天井板603に平行に配置されることにより光の演出を幅広くできる。
【0056】
なお、本発明の照明器具においてLEDユニット,LED,LED基板等は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0057】
10,30,40,50,60,70,80,90,100 照明器具
11 取付台
12 板面部
13 固定片部
14 LEDユニット
15 LED
23,31,43,53,63,73 レンズ
25 空隙部(隙間)
600 エレベータかご゛
603 天井板(天井面,施工面)
605 天井開口部(開口部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施工面に対して平行な板面部および前記施工面に固定される固定片部を有する取付台と、
LEDを有して前記取付台の前記板面部に固定されるLEDユニットとを備え、
前記LEDユニットは、前記LEDが、前記施工面に形成された開口部に、その前面が向くように前記取付台に取り付けられる照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具において、
前記取付台は、熱伝導性の良い材料を用いて形成される照明器具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明器具において、
前記LEDと前記施工面の前記開口部との間に隙間を設ける照明器具。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記施工面が前記開口部を複数有し、前記LEDユニットは、前記開口部に対応して複数の前記LEDが配置される照明器具。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記LEDユニットは、前記LEDの前面にレンズを設けており、前記レンズの前方側が前記施工面の前記開口部よりかご室内側へ露出する照明器具。
【請求項1】
施工面に対して平行な板面部および前記施工面に固定される固定片部を有する取付台と、
LEDを有して前記取付台の前記板面部に固定されるLEDユニットとを備え、
前記LEDユニットは、前記LEDが、前記施工面に形成された開口部に、その前面が向くように前記取付台に取り付けられる照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具において、
前記取付台は、熱伝導性の良い材料を用いて形成される照明器具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明器具において、
前記LEDと前記施工面の前記開口部との間に隙間を設ける照明器具。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記施工面が前記開口部を複数有し、前記LEDユニットは、前記開口部に対応して複数の前記LEDが配置される照明器具。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記LEDユニットは、前記LEDの前面にレンズを設けており、前記レンズの前方側が前記施工面の前記開口部よりかご室内側へ露出する照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2012−46322(P2012−46322A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−190282(P2010−190282)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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