説明

照明装置

【課題】 本発明はコーナーポールの先端に設けられる照明装置に関し、長手方向に均一に光らせることができる照明装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、光源と、該光源から供給された光を拡散し、出射させる拡散部材とを有する照明装置であって、拡散部材は、略柱状をなし、端面に前記光源から光が供給され、光源から供給された光を長手方向に直交する所定範囲の方向に拡散し、出射させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明装置に係り、特に、コーナーポールの先端に設けられる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コーナーポール装置は、ドライバが車両のコーナーを容易に視認できるようにするためにフロントバンパーなどに組み込まれるものである。近年のコーナーポール装置は、車両の意匠を損なわないようにモータなどによって伸縮可能な構成とされており、また、ドライバからの視認性を高めるために、先端に照明装置が設けられている。(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−2127号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかるに、従来のコーナーポールの照明装置は、コーナーポール先端で点状に光っているだけであり、視認性が良くなかった。また、意匠的にも面白みにかけていた。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、長手方向に直交する所定範囲の方向に均一に光らせることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、光源から供給された光を拡散し、出射させる拡散部材を有する照明装置であって、拡散部材は、略柱状をなし、端面に前記光源から光が供給され、光源から供給された光を長手方向に直交する所定範囲の方向に均一に拡散し、出射させることを特徴とする。
【0006】
また、拡散部材は、長手方向に延在する透明樹脂部と、透明樹脂部の長手方向に沿って設けられ、光を出射する半透明樹脂部と、透明樹脂部の半透明樹脂部に対向する面とは反対側の面に設けられ、光源からの光を半透明樹脂部の方向に反射させる反射手段とを有することを特徴とする。
【0007】
また、反射手段は、透明樹脂部表面に形成された反射膜から構成されていることを特徴とする。
【0008】
さらに、透明樹脂部の半透明樹脂に対向する面とは反対側の面に設けられ、透明樹脂部からの漏れ光を遮光する遮光手段を有することを特徴とする。
【0009】
反射膜は、光源に近い部分で反射率が小さく、光源に遠い部分で反射率が大きくなるように形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、コーナーポールの先端に設けられた照明装置であって、コーナーポールの延長方向に延在しており、コーナーポールとの接続部側の端面に光源から光が供給され、光源から供給された光をコーナーポールの延長方向に直交する所定の範囲の方向に均一に拡散し、出射させる拡散手段と有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、拡散手段を略柱状に形成し、端面に光源から光が供給し、光源から供給された光を長手方向に直交する所定範囲の方向に均一に拡散し、出射させることにより、視認性を向上させることが可能となる。
【0012】
また、拡散部材を長手方向に延在する透明樹脂部と、透明樹脂部の長手方向に沿って設けられ、光を出射する半透明樹脂部と、透明樹脂部の半透明樹脂部に対向する面とは反対側の面に設けられ、光源からの光を半透明樹脂部の方向に反射させる反射手段とを有する構成とすることにより、拡散手段の長手方向で光を均一に出射することができる。
【0013】
また、反射手段を透明樹脂部表面に形成された反射膜から構成することにより、簡単な構成で拡散手段の長手方向で光を均一に出射することができる。
【0014】
透明樹脂部の半透明樹脂に対向する面とは反対側の面に設けられ、透明樹脂部からの漏れ光を遮光する遮光手段を有することにより不要な方向への光の出射を抑制できる。
【0015】
反射膜を、光源に近い部分で反射率が小さく、光源に遠い部分で反射率が大きくなるように形成することにより、さらに、拡散手段の長手方向で光を均一に出射することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
〔全体構成〕
図1は本発明の一実施例の分解斜視図、図2は本発明の一実施例の組付時の断面図、図3は本発明の一実施例の組付時の取付面の外側の斜視図、図4は本発明の一実施例の組付時の取付面の内側の斜視図を示す。
【0017】
本実施例のコーナーポール装置100は、外部取付部材111、ポールアッセンブリ112、結合手段113、装置本体114から構成されており、ポールアッセンブリ112が図3(A)に示すように取付面121に形成された取付孔122を通して伸縮可能に取り付けられる。また、コーナーポール装置100は、ポールアッセンブリ112の先端の形状が図3(B)に示すようにポールアッセンブリ112の収縮時に取付面121と略一致する形状とされている。
【0018】
〔外部取付部材111〕
図5は外部取付部材111の斜視図を示す。図5(A)は正面側、図5(B)は裏面側の斜視図を示している。
【0019】
外部取付部材111は、略円筒形状をなし、上端部、矢印Z1方向側の端部につば部131が形成され、下端部、矢印Z2方向側の端部にねじ部132が形成されている。外部取付部材111は、ねじ部132側が、取付面121に形成された取付孔122に、取付面121の外面側から内面側、すなわち、矢印Z1方向側から矢印Z2方向側に向けて挿入される。外部取付部材111は、取付孔122に取り付けられて、つば部131の下面が取付孔122の周縁部の取付面121に対向するように配置される。このとき、つば部131の下側、下部には、凹部133が形成されており、取付孔122の周縁部に係合する。
【0020】
取付孔122は、後述するように、取付面121に専用位置決用治具を用いて形成される。これによって、精度よく取付孔122を形成できる。また、取付孔122の下端は、後述するように、専用の治具により外部取付部材111に形成された凹部133に係合するように面取りが行なわれている。
【0021】
これにより、外部取付部材111を確実に、かつ、安定して、取付孔122に取り付けることができる。これによって、つば部131の幅を小さくすることが可能となる。つば部131が小さくなることにより、取付面121の意匠を損なうことを防止できる。
【0022】
さらに、外部取付部材111には、水抜き孔134が形成されており、外部取付部材111の内周側に入った水は、この水抜き孔134を通って外部取付部材111の外周側に排出される。また、外部取付部材111の内周側には凸部135が形成されている。凸部135は、水抜き孔134の下端に形成されており、ポールアッセンブリ112の最外周側のポールの上端部、矢印Z1方向側端部に突き当たる。これによって、ポールアッセンブリ112の脱落が防止される。また、水抜き孔134からの水の排出を効率よく行なうことができる。
【0023】
ねじ部132は、係合手段113に螺合する。ねじ部132が係合手段113に螺合することにより、外部取付部材111が矢印Z2方向に引っ張られ、外部取付部材111が取付面121に密着し、安定して取り付けられる。
【0024】
〔ポールアッセンブリ112〕
図6はポールアッセンブリ112の分解斜視図を示す。
【0025】
ポールアッセンブリ112は、レンズアッセンブリ141、発光装置142、伸縮嵌合管143、ケーブル144から構成されている。
【0026】
〔レンズアッセンブリ141〕
図7、図8はレンズアッセンブリ141の分解斜視図、図9はレンズアッセンブリ141の断面図を示す。なお、図7は正面側から見た図、図8は裏面側から見た図を示している。また、矢印Z1、Z2方向は、伸縮嵌合管143の伸縮方向に相当している。
【0027】
レンズアッセンブリ141は、レンズ151、キャップ152、遮光プレート153、Oリング154から構成されている。
【0028】
レンズ151は、透明樹脂部161と半透明樹脂部162とを略円柱状に二色成形した構成とされている。図9に示すように透明樹脂部161は全体にわたって略円柱状とされ、半透明樹脂部162は透明樹脂部161の光の出射方向の表面に形成された構造とされている。レンズ151の下端、矢印Z2方向の端部には、伸縮嵌合管143に取り付けるための取付部163が形成されている。
【0029】
取付部163には、その外周部分に環状にテーパ部171、溝部172、173が形成されている。伸縮嵌合管143の上端部をテーパ部171及び溝部172でかしめることにより、レンズアッセンブリ141が伸縮嵌合管143の最先端に取り付けられる。
【0030】
なお、このとき、溝部173にOリング154を装着することにより伸縮嵌合管143の内部への水の浸入が防止される。
【0031】
また、取付部163の下端面、矢印Z2方向側の面には、凹部174が形成されている。凹部174には、発光装置142の発光素子が係合する。発光装置142で発光された光は、凹部174からレンズ151に入射する。
【0032】
透明樹脂部161の表面には、反射膜181が形成されている。反射膜181は、例えば、白色の塗料、金属粉入りの塗装、金属膜などから構成されており、発光装置142から入射した光を半透明樹脂部162の方向、矢印A1方向に反射させる。半透明樹脂部162は、発光装置142から直接入射した光及び透明樹脂161で反射され、入射した光を拡散して、矢印A1方向に出射する。これによって、半透明樹脂部162が略均一に発光する。
【0033】
このとき、光が反射膜181を透過して矢印A2方向から外部に漏れることを防ぐため、透明樹脂部161の外側、矢印A2方向に遮光プレート153が装着される。遮光プレート153は、半円筒状の金属板などから構成されおり、その両エッジ部分191を透明樹脂部161と半透明樹脂部162との境界にそって形成された溝部201に係合させ、接着剤などによりレンズ151に固着される。
【0034】
また、レンズ151の先端部分には、キャップ152が装着される。キャップ152は、ゴム材などの弾性材から構成されている。キャップ152には、内周側に係合部211を有する係合部211は、レンズ151の先端に形成された係合部164に係合する。
【0035】
また、キャップ152の下端部、矢印Z2方向側端部には、係合部212を有する。係合部212は、遮光プレート153とレンズ151との間に間装され、キャップ152の下端部分をレンズ151に係合させる。なお、キャップ152は、係合部164、165による係合だけでなく、接着剤によりレンズ151に接着されて、レンズ151の先端に保持される。
【0036】
なお、キャップ152の先端部の傾斜面213の形状は、伸縮嵌合管143を収納した時に取付面121と略一致する形状とされている。これによって、伸縮嵌合管143の収納時の意匠を向上させることができる。
【0037】
レンズアッセンブリ141は、伸縮嵌合管143を伸張させたときに、半透明樹脂部162面がドライバの方向に向くように配置され、半透明樹脂部162から矢印A1方向にのみ光が出射するように構成されている。このために、伸縮嵌合管143には、回転防止機構が組み込まれている。なお、回転防止機構については後述する。これによって、ドライバへの車両コーナーの視認性を向上させることができる。また、外部への不要な光の出射を低減できる。
【0038】
本実施例のレンズアッセンブリ141によれば、照明装置142からの光を伸縮嵌合管143の伸縮方向、矢印Z1、Z2方向で均一に光らせることが可能となる。これによって、ドライバの視認性を向上させることができる。
【0039】
なお、このとき、半透明樹脂部162を長手方向、矢印Z1、Z2方向で均一に発光させるように反射膜181のパターンを形成してもよい。レンズ151の発光装置142に近い、下端部では、半透明樹脂部162からの出射光が多いので、反射膜181を下端部で疎、上端部で密となるようなパターンとする。
【0040】
図10は反射膜181のパターンを示す図である。
【0041】
図10(A)に示すように反射膜181に下端部で三角形状に切り欠くことにより、反射膜181を下端部で疎、上端部で密となるようなパターンとすることができる。
【0042】
図10(B)に示すように反射膜181を円形状のドットパターンで構成し、下端、矢印Z2方向に向かうにしたがって、その大きさが小さくなるようなパターンとする。
【0043】
図10(C)に示すように反射膜181を矩形状のドットパターンで構成し、下端、矢印Z2方向に向かうにしたがって、その大きさが小さくなるようなパターンとする。
【0044】
なお、反射膜181のパターンは、上記形状に限定されるものではなく、半透明樹脂部162の長手方向、矢印Z1、Z2方向で均一に拡散が行なわれるような形状であればよい。さらに、反射膜181の透過率を下端部で小さく、上端部で大きくするように変えることによっても同様な作用が得られる。
【0045】
また、レンズ151の半透明樹脂部162の表面には、凸部182が形成されている。凸部182は、レンズ151が外部取付部材111に収納されたとき、図9に破線で示すように外部取付部材111の内周側面に当接する。凸部182が外部取付部材111の内周側面に当接することにより、レンズ151と外部取付部材111の内周側面が擦れた場合であっても、凸部182だけが外部取付部材111の内周側面と擦れて半透明樹脂部162の表面の凸部182の表面以外の部分に傷が付くことを防止できる。
【0046】
照明装置142は、発光ダイオード221、ホルダ222、223、コイルバネ224から構成されている。発光ダイオード221は、ホルダ222に取り付けられている。ホルダ222は、発光ダイオード221を伸縮嵌合管143に接続するとともに、コイルバネ224を介してケーブル144に接続する。
【0047】
ケーブル144は、ワイヤ231の周囲を樹脂材のラック部232で覆った構成とされており、一端が伸縮嵌合管143の内部を通って伸縮嵌合管143の先端に保持されており、他端は装置本体114に係合している。
【0048】
ワイヤ231は、導電線材から構成されており、その一端には、端子部233が取り付けられている。端子部233は、照明装置142のホルダ223に保持されて、伸縮嵌合管143の内部に保持されるとともに、コイルバネ224を介して発光ダイオード221に接続される。また、ワイヤ231の他端は、伸縮嵌合管143の伸張時に装置本体114に電気的に接続され、発光ダイオード221に駆動電流を供給する。
【0049】
ラック部232は、その断面形状が略矩形状とされており、その一面にラック234が形成されている。ラック234は、装置本体114の内部でピニオンギヤに噛合している。装置本体114は、ピニオンギヤを内蔵されたモータにより駆動することにより、ケーブル144を移動させ、伸縮嵌合管143を矢印Z1、Z2方向に伸縮させる。
【0050】
〔伸縮嵌合管143〕
図11は伸縮嵌合管143の要部の分解斜視図を示す。
【0051】
伸縮嵌合管143は、複数の径の異なる管体を伸縮可能に組み合わせたものであり、図11では、下端部、矢印Z2方向端部の3本の管体241−1〜241−3が現れている。
【0052】
〔回転止め機構〕
複数の管体には、回転止め機構が設けられている。回転止め機構は、例えば、下端部3本の管体241−1〜241−3では、それぞれの内部に矢印Z1、Z2方向の略全長に渡って形成された凸部242−1〜241−3及び管体241−1〜241−3それぞれの下端部、矢印Z2方向の端部に圧入されたブッシュ243−1〜243−3によって実現されている。
【0053】
ブッシュ243−1〜243−3は、圧入部243a及びつば部243bを有する。圧入部243aには、凹部243cが形成されている。凹部243cは、各々の管体241−1〜241−3の内周部に形成された凸部242−1〜241−3に係合する。これによって、ブッシュ243−1〜243−3と管体241−1〜241−3との間の回転が防止される。
【0054】
管体241−2に圧入されるブッシュ243−2のつば部243bは、その外径が管体241−1の内径程度に形成されており、外周部に凹部243cが形成されている。凹部243cは、管体241−1の内周に形成された凸部242−1に係合する。これによって、管体241−1と管体241−2との間での回転を防止できる。
【0055】
管体241−3に圧入されるブッシュ243−3のつば部243bは、その外径が管体241−2の内径程度に形成されており、外周部に凹部243cが形成されている。凹部243cは、管体241−2の内周に形成された凸部242−2に係合する。これによって、管体241−2と管体241−3との間での回転を防止できる。
【0056】
また、最外周の管体241−1に取り付けられるブッシュ243−1は、例えば、樹脂材から構成さており、その中心部分にはケーブル144をガイドするガイド部261が形成されている。ケーブル144は、ガイド部261にガイドされて、伸縮嵌合管143に対して回転せずに摺動可能とされている。
【0057】
上記回転防止機構により伸縮嵌合管143及びケーブル144の回転が防止され、レンズアッセンブリ141が外部取付部材111及び取付面121に対して位置決めされる。これによって、常に、レンズアッセンブリ141の先端と外部取付部材111及び取付面121とを一体的な面で構成できる。なお、回転防止機構は、上記の構造に限定されるものではなく、伸縮嵌合管143の断面形状を楕円、四角形、三角形状に変形させるような構成であってもよい。
【0058】
〔抜け留機構〕
複数の管体には、抜け留機構が設けられている。抜け留機構は、各管体の上端部に施された絞り加工及び管体241−1〜241−3の下端部の外周側に取り付けられた板材244によって実現されている。
【0059】
管体241−2、241−3の下端部外周には、孔部251が形成されている。孔部251には、板材244の凸部252が係合する。これによって、板材244が内周側管体241−2、241−3の下端部に保持される。
【0060】
また、複数の管体の上端部、矢印Z1方向の端部は、絞り加工が施されている。内周側の管体、例えば、管体241−3が矢印Z1方向に摺動すると、板材244が外周側の管体241−2の上端に突き当たり、内周側の管体241−3が外周側の管体241−2から抜けることを防止できる。管体241−2が矢印Z1方向に摺動すると、板材244が外周側の管体241−1の上端に突き当たり、内周側の管体241−2が外周側の管体241−1から抜けることを防止できる。
【0061】
〔結合手段113〕
結合手段113は、ジョイント271、ホルダ272、補強パイプ273、スペーサ274から構成されている。
【0062】
図12は結合手段113の要部の分解斜視図、図13は結合手段113の要部の斜視図を示す。
【0063】
ジョイント271は、例えば、樹脂材をモールド成形したものであり、ねじ部281及びつば部282から構成されている。ねじ部281は、六角ナットから構成されており、装置本体114に螺合する。つば部282は、ねじ部281の上端に設けられており、このつば部282aがホルダ272に係合してジョイント271とホルダ272とが結合される。
【0064】
ホルダ272は、ホルダ半体272a、272bを結合させることにより構成されており、ホールド部291、ねじ部292を有する。ホルダ半体272a、272bは、例えば、樹脂材を略半円筒状にモールド成形したものであり、組み合わせることによって略円筒状となる構成とされている。
【0065】
ホルダ半体272aは、ホールド部301、ねじ部302、結合孔303を有する構成とされている。また、ホルダ半体272bは、ホールド部311、ねじ部312、結合凸部313を有する構成とされている。ホルダ半体272aとホルダ半体282bとをホールド部291とホールド部301との間にジョイント271のつば部282を介在させて、結合孔303と結合凸部313とがかみ合うように結合させることにより、ホールド部291につば部282がホールドされる。また、ねじ部302とねじ部312とが組み合わされることにより内周部に一連のねじ山が形成され、ねじ部292が構成される。
【0066】
補強パイプ273は、例えば、金属を円筒状に成形したものであり、ホルダ272のねじ部292の外周側面に圧入されて、ホルダ半体272aとホルダ半体272aとの結合を強固にする。
【0067】
これにより、ジョイント271とホルダ272とが互いに回転自在に結合される。なお、ホルダ272のねじ部292には、外部取付部材111のねじ部132が螺合する。ジョイント271のねじ部281に装置本体114が螺合し、ホルダ272のねじ部292に外部取付部材111のねじ部132が螺合することにより、結合手段113を介して外部取付部材111と装置本体114とが結合される。なお、このとき、外部取付部材111と結合手段113との間にはスペーサ274が介在し、外部取付部材111と結合手段113との結合を安定化させる。
【0068】
図14はスペーサ274の斜視図を示す。図14(A)は表面側、図14(B)は裏面側の斜視図を示している。
【0069】
スペーサ274は、例えば、樹脂材を略円筒状上に成形したものであり、傾斜面321、孔部322を有する構成とされている。
【0070】
傾斜面321は、取付孔122の周縁部の取付面121の裏面側の形状と略一致する形状とされている。スペーサ274は底面がホルダ272の上面に当接して、取付面121の裏面側に押し付けられる。
【0071】
孔部322は、外部取付部材111の水抜き孔134に対応する位置に形成されており、水抜き孔134から排出された水を外部に排出する。
【0072】
〔装置本体114〕
装置本体114は、図4に示すようにブランケット331によって取付面121を固定している車両本体などに固定される。
【0073】
〔取付孔122の形成方法〕
図15乃至図23は取付孔122の形成方法の工程図を示す。
【0074】
まず、図15に示すようにバンパなどの取付面121にプレート421を取り付ける。プレート421は、樹脂板などを取付面121の形状に応じて3次元形状に成形したものであり、取付孔122に対応する位置に、取付孔122と同じ形状の孔部431が形成されている。プレート421には、取付面121の端部など特徴的な部分と一致する形状となる基準位置P0を含むように形成されている。
【0075】
また、プレート421は、取付面121のエッジ部分が一致するように成形されている。このとき、プレート421は、粘着テープ422などで取付面121に固定される。
【0076】
次に、図16に示すように孔部431に沿って取付面121にケガキ針441を用いてケガキ線を形成する。
【0077】
次に、図17に示すように孔部431に孔あけ用プレート451をはめ込む。孔あけ用プレート451には、孔あけ位置を示す孔部461が形成されている。なお、中央から変位した位置に基準孔462が形成されている。プレート451は、基準孔462が孔部431の上側に位置するように装着される。
【0078】
プレート451を孔部431に装着して、プレート451に形成された孔部461に沿って取付面121に孔あけを行なう。このとき、プレート451が孔部431から離脱しないように図18に示すように孔あけを行なう孔に応じた位置にテープ471を貼り付けて作業を行なうことにより、正確に孔あけを行なうことができる。
【0079】
孔あけ後、プレート451を孔部431から取り外すことにより、取付面121には図19に示すような下孔481が形成される。
【0080】
次に、図20に示すように下孔481の間をニッパ491によって、これによって、図20の斜線部分が切断される。次に、プレート421を取り外し、図21に示すようにケガキ線501に沿って取付面121に保護テープ511を貼り付け、ヤスリ511によってケガキ線501の形状となるように取付面121を削る。図21に無地で示す部分を削る。
【0081】
次に、図22、図23に示すように取付面121に形成された加工孔521に孔あけ補助ツール531を装着する。孔あけ補助ツール531は、加工孔521の上端部に対向する部分に位置決め部541が形成されており、位置決め部541を加工孔521の上端部に係合させることにより、加工孔521に対して位置決めされる。また、孔あけ補助ツール531には、図23に示すように加工孔521の下端部分に対応する部分にヤスリ511が挿入可能な削り孔551が形成されている。
【0082】
削り孔551にヤスリ511を挿入して加工孔521の下端部を削ることにより図23に梨地で示す部分が切削されて、加工孔521の下端部が垂直方向となる。このようにして形成された加工孔521が取付孔122として用いられる。
【0083】
このように、プレート421、孔あけ補助ツール531を用いて取付面121に取付孔122を形成することにより、取付孔122を精度良く形成できるとともに、外部取付部材111との結合を安定化できるため、外部取付部材111のつば部を比較的小型に形成することができる。これによって、取付面121と外部取付部材111を取付面121に一体化することができ、よって、意匠性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の組付時の断面図である。
【図3】本発明の一実施例の組付時の取付面の外側の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の組付時の取付面の内側の斜視図である。
【図5】外部取付部材111の斜視図である。
【図6】ポールアッセンブリ112の分解斜視図である。
【図7】レンズアッセンブリ141の分解斜視図である。
【図8】レンズアッセンブリ141の分解斜視図である。
【図9】レンズアッセンブリ141の断面図である。
【図10】反射膜181のパターンを示す図である。
【図11】伸縮嵌合管143の分解斜視図である。
【図12】結合手段113の要部の分解斜視図である。
【図13】結合手段113の要部の斜視図である。
【図14】スペーサ275の斜視図である。
【図15】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図16】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図17】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図18】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図19】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図20】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図21】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図22】取付孔122の形成方法の工程図である。
【図23】取付孔122の形成方法の工程図である。
【符号の説明】
【0085】
100 コーナーポール装置
111 外部取付部材、112 ポールアッセンブリ、113 結合手段
114 装置本体
121 取付面、122 取付孔
131 つば部、132 ねじ部、133 凹部、134 水抜き孔
141 レンズアッセンブリ、142 発光装置、143 伸縮嵌合管
144 ケーブル
151 レンズ、152 キャップ、153 遮光プレート、154 Oリング
161 透明樹脂部、162 半透明樹脂部、181 反射膜
271 ジョイント、272 ホルダ、273 補強パイプ、274 スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から供給された光を拡散し、出射させる拡散部材を有する照明装置であって、
前記拡散部材は、略柱状をなし、端面に前記光源から光が供給され、前記光源から供給された光を長手方向に直交する所定範囲の方向に均一に拡散し、出射させることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記拡散部材は、長手方向に延在する透明樹脂部と、
前記透明樹脂部の長手方向に沿って設けられ、光を出射する半透明樹脂部と、
前記透明樹脂部の前記半透明樹脂部に対向する面とは反対側の面に設けられ、前記光源からの光を前記半透明樹脂部の方向に反射させる反射手段とを有することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記反射手段は、前記透明樹脂部表面に形成された反射膜から構成されていることを特徴とする請求項2記載の照明装置。
【請求項4】
前記透明樹脂部の前記半透明樹脂部に対向する面とは反対側の面に設けられ、前記透明樹脂部からの漏れ光を遮光する遮光手段を有することを特徴とする請求項2又は3記載の照明装置。
【請求項5】
前記反射膜は、前記光源に近い部分で反射率が小さく、前記光源に遠い部分で反射率が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
【請求項6】
コーナーポールの先端に設けられる照明装置であって、
前記コーナーポールの延長方向に延在しており、前記コーナーポールとの接続部側の端面に光源から光が供給され、前記光源から供給された光を前記コーナーポールの延長方向に直交する所定の範囲の方向に均一に拡散し、出射させる拡散手段と有することを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−62444(P2007−62444A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248039(P2005−248039)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(000107295)ジェコー株式会社 (28)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】