説明

照明装置

【課題】蛍光ランプに取替え使用できる発光ダイオードを用いた照明装置であって、特に内照型看板に最適な照明装置を提供すること。
【解決手段】蛍光ランプ用の支持具141から電力供給を受け、複数の固体発光素子131を点灯する照明装置であって、支持具141に装着可能な端子ピン45と、端子ピン45及び端子部44を介し、支持具141より電力供給を受け、具備する複数の固体発光素子131に供給し発光させる筐体部43と、複数の固体発光素子131から発せられる光を利用した任意の照明領域を設定する反射手段46とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明装置に関し、特に内照型看板に対し適用可能な固体発光素子を使用した照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置として、蛍光ランプが用いられている。蛍光ランプは、白熱電球に対して、効率、及び寿命などにおいて優れている。それ故、幅広く利用されている。
【0003】
しかしながら、蛍光ランプには微量ではあるが水銀が使用されている。水銀は、一般の人が水銀を摂取した場合には、水俣病に代表されるような神経障害が発生する有害物質である。それ故、近年の環境意識の向上に基づき、ヨーロッパではRoHS(Restriction of the use of certain Hazardous Substance in electrical and electronic equipment)指令が発効され、水銀の使用が制限され始めている。
【0004】
また、蛍光ランプは、白熱電球より寿命が長いものの、約6000時間と、その寿命は必ずしも十分でない。また、その寿命特性にも大きなばらつきがある。これにより、しばしば、寿命の切れたランプを交換する必要がある。
【0005】
このような状況を鑑みて、近年、光源に寿命の長い発光ダイオードを利用した照明装置が注目されている。発光ダイオードは、発光強度が初期時の70%以下に低下するまでの時間が40000時間以上と非常に長い。また、水銀も含まれておらずこの点でもメリットが大きい。
【0006】
この長寿命性を活かし、光源が内蔵されたいわゆる内照型看板に発光ダイオードを用いた照明装置を適用することが検討されている。しかしながら、発光ダイオードからの発光は、強い指向性を有しており、指向性の弱い発光である蛍光ランプを前提に作られた内照型看板に適用することは困難であった。
【0007】
具体的には、蛍光ランプにかわる光源として、内照型看板に発光ダイオードを用いた照明装置を適用した場合には、内照型看板の全面を照らすことが困難である。そのため、看板の発光面に明るさのムラが発生する。
【0008】
このようなことを鑑みて、発光ダイオードを光源とし、導光板により光を散乱させ指向性を弱める方式の看板用照明装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。また、特許文献2においては、発光ダイオードの配置角度に工夫を行い、できるだけ広い空間に光が照射されるようにし、指向性を実質的に緩和させようとする照明装置が開示されている。
【特許文献1】特開2007−41622号公報
【特許文献2】特開2004−303614号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、特許文献1記載の看板用照明装置は、発光ダイオードを光源とすることに限定した看板用照明装置である。したがって、従来の蛍光ランプを光源とした内照型看板にそのまま適用することはできない。
【0010】
また、特許文献2記載の照明装置は、従来の蛍光ランプ用の支持具にも装着可能ではあるが、蛍光ランプ用の支持具は、自身に具備されるソケットに、取り付けられる蛍光ランプの口金を挿入し、蛍光ランプを固定する機構を取っている。このとき、ソケットに対し、口金の固定される位置、及び方向は一義的に決定される。
【0011】
そのため、特許文献2に開示される発光ダイオードを光源とした照明装置においては、口金に対し発光ダイオードが取り付けられる位置、方向は固定されている。したがって、蛍光ランプ用の照明装置のソケットにその口金を挿入し、固定した場合においては、発光ダイオードは、ソケットに対し所定の方向、位置に固定されることになる。
【0012】
したがって、発光ダイオードが発する光の指向性を実質的に緩和させた特許文献2においても、やはり、蛍光ランプと比較して光が照射できる空間が狭いことは否定できず、所望の領域が照明できない場合がある。
【0013】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、蛍光ランプに取替え使用できる発光ダイオードを用いた照明装置であって、特に内照型看板に最適な照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述の課題は、蛍光ランプ用の支持具から電力供給を受け、複数の固体発光素子を点灯する照明装置であって、前記支持具に装着可能な装着ユニットと、前記装着ユニットを介し、前記支持具より電力供給を受け、具備する前記複数の固体発光素子に供給し発光させる光源ユニットと、前記複数の固体発光素子から発せられる光を利用した任意の照明領域を設定する設定ユニットとを備えることにより解決することができる。
【0015】
この構成により、設定ユニットを用いて照明領域を任意に設定することができるため、固体発光素子の指向性に伴う問題を解決し、内照型看板に最適な固体発光素子を使用した照明装置を提供することができる。
【0016】
ここで、前記装着ユニットは、さらに、前記支持具が有するソケットに挿入可能な端子と、前記端子を保持する端子部とを備え、前記端子は、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とにより構成され、前記端子部は、中空構造を有し、前記中空構造内に、前記第1端子と前記第2端子との間、前記第1端子と前記第3端子との間、前記第1端子と前記第4端子との間、前記第2端子と前記第3端子との間、前記第2端子と前記第4端子との間、及び前記第3端子と前記第4端子との間のうち少なくとも1箇所に抵抗成分を有する素子からなる入力回路と、前記第1端子と前記第3端子とに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、前記複数の固体発光素子に供給する第1整流手段と、前記第2端子と前記第4端子とに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、前記複数の固体発光素子に供給する第2整流手段とを具備し、前記第1整流手段は、アノードが前記第1端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第1ダイオードと、アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第1端子に接続される第2ダイオードと、アノードが前記第3端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第3ダイオードと、アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第3端子に接続される第4ダイオードとを備え、前記第2整流手段は、アノードが前記第2端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第5ダイオードと、アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第2端子に接続される第6ダイオードと、アノードが前記第4端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第7ダイオードと、アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第4端子に接続される第8ダイオードとを備えてもよい。
【0017】
この構成により、蛍光ランプ用の支持具から供給される電力を用いて、適切に固体発光素子を点灯することができるという効果がある。
【0018】
ここで、前記設定ユニットは、さらに、長手方向の長さが、前記光源ユニットの長手方向の長さと略同じであり、断面形状が凸部を有すると共に、前記光源ユニットの発光面と対向して前記凸部が配置される反射部と、前記反射部を前記光源ユニットに固定する固定部とを備え、前記反射部の長手方向と、上記光源ユニットの長手方向とは、同一軸に平行になるよう構成されてもよい。
【0019】
この構成により、固体発光素子より発せられた光を反射部により反射し、照明領域を拡大することができるという効果がある。
【0020】
ここで、前記反射部は、さらに、前記光源ユニットより照射された光のうち所定の割合を透過する透過部を備えてもよい。さらに、前記透過部は、前記反射部に備えられるスリットであってもよい。
【0021】
この構成により、固体発光素子より発せられた光による照明領域を更に拡大できるという効果がある。
【0022】
ここで、前記設定ユニットは、さらに、2つの端面を有する調整部を備え、前記調整部は、一方の端面に対し、他方の端面が該調整部の中心軸の周方向に回転可能に構成され、前記調整部の一方の端面には、前記装着ユニットが取り付けられ、前記調整部の他方の端面には、前記光源ユニットが取り付けられてもよい。
【0023】
この構成により、所望の方向に対し光源ユニットを向けることができ、よって所望の照明領域を得ることができるという効果がある。
【0024】
ここで、前記設定ユニットは、さらに、前記装着ユニットに一方の端部が接続され、前記光源ユニットに他方の端部が接続される接続ケーブル部を備え、前記接続ケーブル部は、柔軟性を有し、前記光源ユニットを前記装着ユニットから所定範囲内に自在に配置可能としてもよい。
【0025】
この構成により、光源ユニットを所望の位置に配置することができ、よって所望の照明領域を得ることができるという効果がある。
【0026】
ここで、前記装着ユニットは、さらに、前記第1端子と、前記第2端子と、前記第3端子と、前記第4端子とが、前記支持具から脱離することを防止する脱離防止部をそなえてもよい。さらに、前記脱離防止部は、前記支持具により点灯可能な蛍光ランプの直管部の長手方向と同寸法である剛性を有した材質により構成され、前記脱離防止部の両端には、夫々前記端子部が備えられてもよい。
【0027】
この構成により、確実に装着ユニットを支持具に固定することができ、照明装置による安定した照明を得ることができるという効果がある。
【0028】
ここで、前記入力回路は、さらに、該入力回路を電気的にオープンにするオープン手段を備え、前記オープン手段は、前記支持具から該入力回路に給電が開始した後、所定時間経過後、該入力回路を電気的にオープンにするとしてもよい。また、前記オープン手段は、前記抵抗成分を有する素子と直列に接続される、容量成分を有する素子であってよい。
【0029】
この構成により、照明装置における無駄な消費電力を避けることができるという効果がある。
【発明の効果】
【0030】
以上のように、本発明は、蛍光ランプに取替え使用できる発光ダイオードを用いた照明装置であって、特に内照型看板に最適な照明装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明に係る照明装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかる照明装置41は、内照型看板1に最適な固体発光素子を用いた照明装置である。反射手段46により、固体発光素子131で発光した光を適切に反射することにより、内照型看板1内の照明装置として利用することが可能となる。
【0033】
まず、本発明の実施の形態1にかかる照明装置の構成を説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施の形態1にかかる照明装置41の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる照明装置41の側面(図1に示すL方向)からの平面図である。図3は、図2に示すM1−M2面における照明装置41の構造を示す断面図である。図4は、照明装置41が適用される内照型看板1の外観を示す斜視図であり、図5は、照明装置41が適用される内照型看板1の側面(図4におけるN方向)からの平面図である。図6Aは、図5に示すO1−O2面における内照型看板1の構造を示す断面図である。
【0035】
図1、図2、図3に示すように照明装置41は発光ユニット42と、反射手段46とにより構成される。以下では、発光ユニット42と、反射手段46とを個別に説明する。
【0036】
発光ユニット42は、筐体部43の内部に複数の固体発光素子131と、基板132とを備える。
【0037】
発光ユニット42は、一般的な直管蛍光ランプと同寸法である。例えば、発光ユニット42は、JIS7617−2「直管蛍光ランプ−第2部:性能規定」の2.3.1「データシートのリスト」に規定された直管蛍光ランプのいずれかと同寸法である。
【0038】
筐体部43(本発明の光源ユニットに相当する。)は、断面が略コの字形状に形成され、内部に固体発光素子131、基板132を保持する。
【0039】
保護用透光板133は、透光性を有し、固体発光素子131の発光方向に配置される。
【0040】
端子部44は筐体部43の長手方向の両端に形成される。
【0041】
端子ピン45は、端子部44に形成される。端子ピン45は、一般的な直管蛍光ランプに用いられている端子ピンと同機構で同寸法である。端子ピン45は、発光ユニット42の外部から内部への電力を導入する。また、端子ピン45は、発光ユニット42を一般的な蛍光ランプ用の支持具141などに固定する際の口金としても機能する。すなわち、照明装置41は、一般的な蛍光ランプ用の支持具141にそのまま取り付けて使用できる。なお、端子部44、端子ピン45は、本発明の装着ユニットに相当する。
【0042】
以上に基づき、通常一般的な蛍光ランプ181を光源として利用する内照型看板1に、発光ユニット42を適用することが可能となる。図4〜図6Aは、通常一般的な蛍光ランプ181を光源として利用する内照型看板1の一例である。
【0043】
内照型看板1は、2面が発光面5となっている。また、看板内部4には、一般的な蛍光ランプ用の支持具141が所定個数設けられている。
【0044】
従来、看板内部4に設けられた一般的な蛍光ランプ用の支持具141には、一般的な蛍光ランプ181(本実施の形態の場合3本)が取り付けられ、使用されてきた。この蛍光ランプ181は、発光した光に指向性が弱く看板内部4内で光が広がり、その発光面5を略均一に照らすことができる。
【0045】
しかしながら、一般的な蛍光ランプ181は、寿命が短く、さらには不点灯が生じることもしばしばある。それ故、定期的な交換が必要となり、メインテナンスコストの増加、廃棄物の増加などの問題がある。
【0046】
例えば、ビルの袖看板として内照型看板1を適用した場合、蛍光ランプ181の交換のために高所作業車等を使用する必要があることがある。このことには、非常にコストがかかってしまう。
【0047】
このことを避けるためには、固体発光素子131を用いた光源に変更することが効果的である。すなわち、寿命が非常に長く、また突然の不点灯も発生しない。
【0048】
ただし、図4〜図6Aに示すような内照型看板1用の光源として発光ユニット42そのものを使用した場合には、問題が生ずる。これは、固体発光素子131の発光が指向性の強いものであるため、発光ユニット42の発光方向が限定されている。そのため、看板内部4において光が十分広がらず、その発光面5を均一に照らすことができない。
【0049】
そこで、本発明の照明装置41においては、発光ユニット42の発光方向側に、反射手段46を配置している。
【0050】
反射手段46(本発明の設定ユニットに相当する。)は、反射板47(本発明の反射部に相当する。)と支持部48(本発明の固定部に相当する。)とにより構成される。
【0051】
反射板47は、断面が略U字、又は略V字の構造を有する(すなわち、断面形状に凸部を有する)。また、所定の長手方向の長さを有している。この長さは、上記発光ユニット42の長手方向の長さと略同じに設定することが好ましい。
【0052】
また、発光ユニット42の発光面と対向して反射板47の凸部が配置される。
【0053】
また、反射板47の長手方向と、上記発光ユニット42の長手方向とは、同一軸に平行になるよう構成する。以上のようにすることにより固体発光素子131において発生した光の漏れを低減しつつ反射板に照射することができ、結果としてロスを小さくすることが可能となる。
【0054】
また、反射板47の形状の少なくとも一部を流線型とすることも好ましい。このようにすることにより、スムーズな光の反射が行われロスの発生を低減することができる。
【0055】
ここで、反射板47は、金属、アクリル樹脂、ポリカーボネート等により構成される。反射板47を金属で製作する場合においては、金属板をプレス加工することにより簡便に製作することができる。また、表面は、鏡面加工することにより反射率を向上することもよいが、そのような加工をしなくとも反射板47をアルミニウムで作成した場合には十分な反射率が得られることを、発明者らは確認している。
【0056】
また、反射板47を、アクリル樹脂、ポリカーボネートで製作する場合もプレス加工を適用することで作成することが可能である。
【0057】
ここで、アクリル樹脂、ポリカーボネートを白色に着色する、或いはその表面に金属を蒸着すること等により反射率を高めることができる。このように反射率を向上することにより、反射板47表面での光の減衰を最小限に抑え、発光ユニット42において発光された光を拡散することができる。
【0058】
支持部48は、反射板47を発光ユニット42に固定するものである。固定位置は、任意であってよいが、発明者らは発光ユニット42の筐体部43に固定することとした。
【0059】
発光ユニット42と、反射板47とを支持部48により固定することにより、発光ユニット42と、反射板47との相対的位置が固定される。したがって、本発明の照明装置41においては、常に適切に固体発光素子131において発光した光の反射板47における反射を行うことができる。
【0060】
なお、ここで、支持部48と、発光ユニット42との固定方法は、ねじを使って固定する、溶接により固定するなど任意の方法でよい。
【0061】
以上のように、発光ユニット42の発光方向側に反射手段46を設けることにより、発光ユニット42内の固体発光素子131において発光した光の照射域を、発光ユニット42単体である場合に対して、増大することができる。
【0062】
このような照明装置41を実際に、内照型看板1に適用した場合の状態を図6Aに示す。この図のように3台の照明装置41が、看板内部4に設置されている。実際にこの状態で、照明装置41を点灯したところ、発光ユニット42を適用した場合と比較して、発光面5の照度分布の均一性が改善することが明らかとなった。
【0063】
したがって、本発明の照明装置41は、反射手段46の効果により、固体発光素子131により発光された光の照射面積を拡大でき、内照型看板1の光源として適用できることが明らかである。
【0064】
なお、上記実施の形態では、反射板47を長手方向に均一な断面形状としたが図6Bのように、長手方向の断面形状を変化させてもよい。
【0065】
照明装置51では、反射手段52(本発明の設定ユニットに相当する。)において、反射板53(本発明の反射部に相当する。)の長手方向の断面形状を種々変化させて構成している。このようにすることにより、固体発光素子131により発光された光の照射面積をさらに拡大できる。
【0066】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2にかかる照明装置71は、本発明の実施の形態1と同様、内照型看板1に最適な固体発光素子131を用いた照明装置である。反射手段72により、固体発光素子131で発光した光を適切に反射することにより、内照型看板1内の照明として最適な配光特性を得ることが可能となる。
【0067】
まず、本発明の実施の形態2にかかる照明装置71の構成を説明する。
【0068】
図7は、本発明の実施の形態2にかかる照明装置71の外観を示す斜視図である。図8は、本発明の実施の形態2にかかる照明装置71の側面(図7に示すP方向)からの平面図である。図9は、図8に示すQ1−Q2面における照明装置71の構造を示す断面図である。
【0069】
図7、図8、図9に示すように照明装置71は発光ユニット42と、反射手段72(本発明の設定ユニットに相当する。)とにより構成される。
【0070】
発光ユニット42は、本発明の実施の形態1と同じであり説明を省略する。
【0071】
反射手段72についても、本発明の実施の形態1の反射手段46と同一の構成については、同一番号を付し説明を省略する。
【0072】
反射手段72が反射手段46と異なる点は、反射板47が反射板73(本発明の反射部に相当する。)に変更になることである。
【0073】
反射板73は、反射板47にスリット74(本発明の透過部に相当する。)を設けたものである。スリット74の個数、及び形状は任意であってよい。例えば、図示したスリット74は、反射板73の長手方向に沿った細長いものであるが、反射板73の長手方向に垂直な方向に沿って設けても良い。また、スパイラル曲線状に構成しても良い。
【0074】
このように構成された照明装置71においては、発光ユニット42内の固体発光素子131より発光された光のうち、所定の割合はスリット74を通過しそのまま直進する。そして、その残りの光は反射板73により反射する。
【0075】
ここで、発光ユニット42内の固体発光素子131より発光された光のうち、反射板73を通過する光の割合は、当該光の照射体積が所望の値となるように設定すればよいが、発明者らの試験では、30%〜50%が適しており、特に40%が最適であった。
【0076】
以上のことにより、照明装置71においては、実施の形態1の照明装置41に対して、さらに発光ユニット内の固体発光素子131により発光された光の照射域を拡大することができる。
【0077】
実際に内照型看板1の光源として、一般の蛍光ランプ181、発光ユニット42、及び本発明の照明装置71を適用したときの比較を、発光面5の明るさのムラ(発光面5の表面照度の分布)を測定することにより評価した。測定点は、図10に示すとおりである。図10は、内照型看板1のO1−O2断面図である。
【0078】
測定は、内照型看板1の光源として、一般の蛍光ランプ181(図10(a))、発光ユニット42(図10(b))、及び本発明の照明装置71(図10(c))を適用し、夫々個別に発光面5上の任意の測定点である測定点A、B、C、及びDにおける照度を測定することにより実施した。表1はその結果であり、図10(a)に示す内照型看板1の光源として、一般の蛍光ランプ181を使用した際の測定点Aにおける照度を1として表示している。
【0079】
【表1】

【0080】
この表から明らかであるように、発光ユニット42を光源とした際には発光面5に明るさのムラが生じており、問題である。これは、発光ユニット42内部の固体発光素子131の発光に指向性が高いことに起因する。
【0081】
一方、本発明の照明装置71においては、一般の蛍光ランプ181と略同等の結果が得られている。すなわち、照明装置71では、発光ユニット42内部の固体発光素子131の発光に指向性に基づく問題を解消できていることが明らかである。
【0082】
なお、上記実施の形態では、反射板73にスリット74を設けることにより、発光ユニット42内の固体発光素子131から発光される光のうち、所定の割合の光が反射板73を透過するようにしたが、反射板をハーフミラー(本発明の透過部に相当する。)とし、所定の割合の光が反射板を透過することによっても同様の結果が得られることは言うまでもない。
【0083】
(実施の形態2の変形例)
本発明の実施の形態2の変形例にかかる照明装置91は、本発明の実施の形態2と同様、内照型看板1に最適な固体発光素子131を用いた照明装置である。反射手段92により、固体発光素子で発光した光を適切に反射することにより、内照型看板1内の照明として最適な配光特性を得ることが可能となる。
【0084】
まず、本発明の実施の形態2の変形例にかかる照明装置91の構成を説明する。
【0085】
図11は、本発明の実施の形態2の変形例にかかる照明装置91の側面からの平面図である。図12は、図11に示すR1−R2面における照明装置91の構造を示す断面図である。
【0086】
図11、図12に示すように照明装置91は発光ユニット42と、反射手段92(本発明の設定ユニットに相当する。)とにより構成される。
【0087】
発光ユニット42は、本発明の実施の形態1と同じであり説明を省略する。
【0088】
反射手段92についても、本発明の実施の形態2に係る反射手段72と同一の構成については、同一番号を付し説明を省略する。
【0089】
反射手段92が反射手段72と異なる点は、反射板73に凹レンズ93が取り付けられることにある。
【0090】
このように構成された照明装置91においては、発光ユニット42内の固体発光素子131より発光された光のうち、所定の割合を反射板73により反射する。そして、その残りの光は、スリット74を通過しそのまま直進する。
【0091】
スリット74を通過した光は、凹レンズ93により照射領域が拡大される。
【0092】
このことにより、照明装置91においては、実施の形態2の照明装置71に対して、さらに発光ユニット内の固体発光素子131により発光された光の照射域を拡大することができる。
【0093】
したがって、本発明の照明装置91を内照型看板1に適用した場合、看板内部4内で光が広がり、その発光面5をより均一に照らすことができる。
【0094】
以上、本発明の実施の形態2(変形例を含む)によれば、内照型看板1に最適な固体発光素子131を使用した照明装置71、91を提供することができる。
【0095】
本発明の実施の形態1、及び2に係る照明装置(照明装置41、51、71、91)は、固体発光素子131の特徴である長寿命性を活かしたものである。そのため、一般の蛍光ランプ181においてしばしば発生した、交換のためのメインテナンスを行う必要がなくなる。
【0096】
しかも、反射手段46、52、72、92により、光の照射面積を大幅に拡大することができる。これにより、内照型看板1の発光面5を略均一に照らすことができる。
【0097】
故に、内照型看板1の発光面5において、直管蛍光ランプ181と遜色のないレベルの照度の分布を得ることができる。
【0098】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、2つのダイオードブリッジ回路155、156を備えることにより、外部から交流電力が供給されていない端子対には、外部から供給された交流電力の影響が出ない。これにより、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、多種の方式の蛍光ランプ用の支持具141に対して蛍光ランプに置き換えて使用することができる。
【0099】
なお、以降に示す照明装置101は、発光ユニット42と代替可能であって、実施の形態1、2(変形例を含む)の発光ユニットとしても使用できるものである。
【0100】
まず、本発明の実施の形態3に係る照明装置101の構成を説明する。
【0101】
図13は、本発明の実施の形態3に係る照明装置101の外観を示す斜視図である。図14は、本発明の実施の形態3に係る照明装置101の側面(図13に示すA方向)からの平面図である。図15は、本発明の実施の形態3に係る照明装置101の上面(図13に示すB方向)からの平面図である。図16は、図15に示すC1−C2面における照明装置101の構造を示す断面図である。図17は、照明装置101を蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた状態を示す図である。
【0102】
図13、図14及び図15に示すように、照明装置101は、筐体部102と、端子部103と、端子ピン104a、104b、104c及び104dと、保護用透光板133とを備える。なお、端子ピン104a、104b、104c及び104dを特に区別しない場合には、端子ピン104と記す。なお、筐体部102は本発明の光源ユニットに相当し、端子部103、及び端子ピン104は、本発明の装着ユニットに相当する。
【0103】
図16に示すように、照明装置101は、さらに、筐体部102の内部に、複数の固体発光素子131と、基板132と、回路部138a、138bと、フレキシブル基板139a、139b、139cとを備える。なお、回路部138a、138bは、筐体部102ではなく端子部103内に設けても良い。
【0104】
照明装置101は、一般的な蛍光ランプ181と同寸法である。例えば、照明装置101は、JISC7617−2「直管蛍光ランプ−第2部:性能規定」の2.3.1「データシートのリスト」に規定された直管蛍光ランプの何れかと同一寸法である。
【0105】
筐体部102は、断面が略コの字形状に形成される。筐体部102は、熱伝導率が高い金属(好ましくは、熱伝導率が200W・m−1・K−1以上の金属)により構成される。例えば、筐体部102は、アルミニウムで構成される。筐体部102にアルミニウムを用いる理由としては、安価であること、成形が行いやすいこと、リサイクル性が良いこと、熱伝導率が200W・m−1・K−1以上であること、及び放熱特性が高いことなどが挙げられる。
【0106】
また、筐体部102は、アルミニウムで構成した後、アルマイト処理することが望ましい。アルマイト処理することによって、表面積が増加し、放熱効果が高まる。
【0107】
保護用透光板133は、透光性を有し、固体発光素子131の発光方向に配置される。保護用透光板133は、平板状に形成される。筐体部102と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、断面が略四角形状となる。
【0108】
保護用透光板133は、透明なガラス、アクリル樹脂、又はポリカーボネート等により形成される。保護用透光板133の表面又は裏面には、表面処理により、微細な凹凸が不均一に形成される。この表面処理は、例えば、サンドブラスト法を適用することにより容易に行うことができる。保護用透光板133は、照明装置101の内部に配置される固体発光素子131などを保護する。また、保護用透光板133は、固体発光素子131から発せられた光を拡散する役目を担う。固体発光素子131から発せられた光は、指向性が強く、局所的に照射される傾向にある。固体発光素子131から発せられた光を表面処理された保護用透光板133により拡散することによって、光の指向性を弱め、広い面積に均一に光を照射することができる。
【0109】
端子部103は、筐体部102の長手方向の両端に形成される。中空構造を有しており、上記のように回路部138a、138bを前記中空構造内に備えても良い。回路部138a、138bを端子部103内に備えることにより、筐体部102の端部付近まで固体発光素子131を配置できるというメリットがある。これにより、発光面積が広がり、利用者の利便性を高めることができる。
【0110】
端子ピン104は、端子部103に形成される。端子ピン104は、一般的な蛍光ランプ181に用いられている端子ピンと同機構で同寸法である。端子ピン104は、照明装置101の外部から内部へ電力を導入する。また、端子ピン104は、照明装置101を図17に示すような支持具141などに固定する際の口金としても機能する。すなわち、照明装置101は、図17に示すように、一般的な直管蛍光灯ランプ用の支持具141にそのまま取り付けて使用することができる。
【0111】
端子ピン104a及び端子ピン104bは、筐体部102の長手方向の一端に形成される。端子ピン104c及び端子ピン104dは、筐体部102の長手方向の他端に形成される。
【0112】
基板132は、筐体部102と保護用透光板133とにより形成される中空構造の内側に配置される。基板132は、中空構造の内側の保護用透光板133に対向する面の表面に形成される。基板132は、熱伝導率が高い金属(好ましくは、熱伝導率が200W・m−1・K−1以上の金属)により構成される。好ましくは筐体部102と同一材質により構成される。例えば、基板132は、アルミニウムにより構成される。
【0113】
複数の固体発光素子131は、基板132に配置される。複数の固体発光素子131は、例えば、発光ダイオードである。固体発光素子131は、1個当たりの消費電力が1W以上のいわゆるハイパワー発光ダイオードであり、表面実装型の発光ダイオードである。ハイパワー発光ダイオードは、光度が高く照明装置用途に好適である。照明装置101を一般的な照明として使用する場合、使用する固体発光素子131の発光色は、昼光色、昼白色、白色、温白色又は電球色などが好適である。具体的には、例えば、複数の固体発光素子131は、JISZ9112「蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の4.2「色度範囲」に規定された昼光色、昼白色、白色、温白色又は電球色の光を発光する。
【0114】
また、複数の固体発光素子131は、ピーク波長が380〜500nmの光である青色光を発光してもよい。青色は、精神的興奮を抑える効果があるといわれている。そのため、青色光を発光する照明装置101は、防犯灯として好適である。
【0115】
また、複数の固体発光素子131は、直列に接続される。このとき、使用する固体発光素子131の個数は、各固体発光素子131の順方向電圧(Vf)の総和(ΣVf)と、直流変換回路135から供給される電圧(V)とが、略等しくなるように選択される。例えば、直流変換回路135から供給される電圧(V)が100V、固体発光素子131の順方向電圧(Vf)が3.8Vであった場合には、固体発光素子131の個数は26個となる。このようにすることで、直流変換回路135から供給される電圧(V)と、各固体発光素子131の順方向電圧の総和(ΣVf)とがバランスし、別途直流電源等を具備する必要がなくなる。これにより、照明装置101のコストを低減することができる。
【0116】
なお、照明装置101の光度をより高めるため、上記のように直列に接続した固体発光素子131を複数列備え、直列に接続した固体発光素子131(固体発光素子列)を互いに並列接続してもよい。発明者らは、このことを鑑み直列に接続した固体発光素子131を2列備え、直列に接続した固体発光素子131を互いに並列接続した。
【0117】
回路部138a、138b内の入力回路134は、固定抵抗等により構成される。なお、入力回路134は、抵抗成分を有するものであればよく、例えば、サーミスタでもよい。入力回路134の抵抗値は、1kΩ〜100kΩ程度が望ましい。
【0118】
ここで、インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具141の中には、端子ピン104aと端子ピン104bとの間の導通をチェックするタイプのものがある。一般の蛍光ランプ181の端子ピン104aと端子ピン104bとの間には、ヒータが設けられている。インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具141は、このヒータが正常か否かを確かめるため、導通チェックを行う。この導通チェックをパスしなかった場合、インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具141は、蛍光ランプ181に電力を供給しない等の処理を行う。
【0119】
この導通チェックへの対応として、入力回路134を設ける。入力回路134を設けることにより、インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具141による導通チェックをパスすることができる。これにより、照明装置101は、導通をチェックするタイプの蛍光灯ランプ用の支持具141においても点灯することが可能となる。すなわち、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、導通をチェックするタイプの蛍光灯ランプ用の支持具141に使用することができる。
【0120】
また、ラピッドスタート方式の蛍光ランプ用支持具141の中には、前記ヒータに対し蛍光ランプ181の全点灯期間中にわたり、給電を続けるタイプがある。このようなラピッドスタート方式の蛍光ランプ用支持具141において、照明装置101を点灯した場合には、やはり照明装置101の全点灯期間中にわたり、入力回路134に給電が続けられてしまう。この給電による消費電力は、大きなものではないとは言え、無駄な電力であり好ましいことではない。
【0121】
この対策として、入力回路134に給電が開始されてから所定時間経過後(例えば1秒後)に、入力回路134がオープン(非導通)となるようにする。
【0122】
この入力回路134をオープンとする手段は任意であってよい。例えば、抵抗成分を有する素子と直列にスイッチ(本発明のオープン手段に相当する。)を挿入し、当該スイッチを入力回路134に給電が開始されてから所定時間経過後にオフとすることにより行ってよい。
【0123】
また、入力回路134内の抵抗成分を有する素子と直列に容量成分を有する素子(コンデンサ等:本発明のオープン手段に相当する。)を挿入することにより行ってよい。容量成分の値を適切に設定することにより、入力回路134に給電が開始されてから所定時間経過後には、入力回路134に所定周波数以下の周波数成分の電流が流れなくなり、入力回路134を実効的にオープンとすることができる。
【0124】
なお、入力回路134は、端子ピン104cと端子ピン104d間に設けてもよい。また、端子ピン104aと端子ピン104bの間と、端子ピン104cと端子ピン104dとの間との両方に入力回路134を設けてもよい。
【0125】
回路部138a、138b内の直流変換回路135は、端子ピン104から供給された交流電力を全波整流し、直流電力に変換する。固体発光素子131は直流駆動素子であるために、交流電力を直流電力に変換することが必要となる。
【0126】
回路部138a、138b内の調整回路136は、可変抵抗素子(不図示)を含む。調整回路136は、固体発光素子131の順電圧(Vf)のばらつきを吸収するための回路である。具体的には、固体発光素子131の順電圧(Vf)には、固体発光素子131の製造時などにおいて、不可避的なばらつきが生じてしまう。そのため、固体発光素子131の順電圧(Vf)の総和(ΣVf)が変動してしまう。故に、総和(ΣVf)と直流変換回路135から供給される電圧(V)とのバランスが崩れてしまう。このことを回避するために、調整回路136により補正を行う。
【0127】
回路部138a、138b内の保護回路137は、万が一の擾乱により照明装置101の外部から瞬間的な高電圧が印加された際の保護回路である。保護回路137は、コンデンサ素子(不図示)を含む回路により構成される。保護回路137は、固体発光素子131を保護する目的で備えられている。
【0128】
ここで、回路部138a、138bは、リジット基板(材質は任意でよいが、発明者らは金属基板(アルミニウム基板)を採用した)に実装される。
【0129】
なお、端子部103の中空構造内に回路部138a、138bを備える場合においては、それらを実装するリジット基板の実装面が、端子部103に端子ピン104が形成される面に対し、平行になるように構成することが望ましい。このようにすることにより、照明装置101の長手方向の長さに対し、端子部103の占める割合を小さくすることができる。すなわち、照明装置101の長手方向の長さに対し、筐体部102の占める割合を大きくすることができる。このことにより、照明装置101の発光面積が広がり、利用者の利便性を高めることができる。
【0130】
フレキシブル基板139a、139b、139cは、回路部138a、および138bと基板132との接続、及び基板132同士の接続に用いられる。
【0131】
ここで、固体発光素子131は、照明装置用途としてはハイパワー系の素子を使用することが好ましく、前述のようにハイパワー発光ダイオードを使用している。ハイパワー発光ダイオードは、消費電力が大きく、その分、熱として放出されるエネルギーも大きい。この熱が、発光ダイオードの近傍に蓄積すると、発光ダイオードの光度低下、及び寿命特性の劣化等を招く。したがって、この熱を適切に処理することが肝要である。
【0132】
このようなことを鑑み、発光ダイオードは表面実装型のものを使用する。表面実装型の発光ダイオードは、自身の電極面積が大きく、故に基板132に接触する面積が大きくなる。そのため、発光ダイオードで発生した熱を効率的に基板132に拡散させることができる。ただし、基板132が熱伝導性の良い材料で形成されてなければ、やはり発光ダイオードの近傍に熱が蓄積してしまう。そこで、照明装置101では基板132の材料としてアルミニウムを採用している。さらには、筐体部102もアルミニウムで形成している。アルミニウムは、熱伝導性がよく、そのため発光ダイオードで発生した熱を、基板132を介して筐体部102から大気中に効率的に放熱することができる。
【0133】
ここで、筐体部102と基板132とは、互いに接触させることが肝要である。なぜならば、筐体部102と基板132との間に、空気が入ることにより、筐体部102から基板132への熱伝導が阻害され、熱伝導が阻害されることにより効率的な熱処理ができなくなるためである。すなわち、筐体部102と基板132とを同じ材質により構成することにより、筐体部102と基板132との密着性を高めることが好ましい。さらに、プレス加工を行い、筐体部102と基板132との密着性をより高めることが好ましい。
【0134】
上記プレス加工を行う際には、筐体部102と基板132との間に、接着性を有する材料(例えば、接着剤又は基材なしの両面テープなど)(不図示)を挟み込み、両者の密着性を高めることが好ましい。
【0135】
なお、両面テープを使用する場合には、基材を含まないものを選択することが肝要である。それは、基材は熱伝導率が低いので、筐体部102から基板132への熱伝導が阻害されるためである。
【0136】
また、基板132を複数個に分割することも好ましい。これは、筐体部102と基板132との線膨張係数が異なる場合において、照明装置101の温度が上昇した際に、筐体部102と基板132との密着性が悪化することを防ぐためである。基板132を分割することにより、基板132の1枚あたりの長手方向の長さが短くなる。これにより、基板132の1枚あたりの膨張量が小さくなる。よって、接着性を有する材料で筐体部102と基板132との膨張の違いを吸収しやすくなるので、筐体部102と基板132との密着性を維持しやすくなる。この基板132を分割する手法は、特に照明装置101の長手方向の長さが長い場合に有効である。
【0137】
なお、上記説明において、筐体部102と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、照明装置101の断面が略四角形状となる例について述べたが、照明装置101の断面形状は、これに限定されるものではない。例えば、筐体部102と保護用透光板133とは、それぞれ略ハーフパイプ形状であり、筐体部102と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、照明装置101の断面が円筒形状となってもよい。
【0138】
図18は、照明装置101の回路構成を示す図である。
【0139】
入力回路134は、端子ピン104aと端子ピン104bとの間に接続される。なお、入力回路134は、端子ピン104cと端子ピン104dとの間に接続されてもよい。さらに、端子ピン104aと端子ピン104bとの間に接続される入力回路と、端子ピン104cと端子ピン104dとの間に接続される入力回路との2つの入力回路が形成されてもよい。
【0140】
直流変換回路135は、ダイオードブリッジ回路155及び156を備える。ダイオードブリッジ回路155及び156は、交流電力を直流電力に変換する。ダイオードブリッジ回路155及び156は、全波整流機能を有する、いわゆる全波整流回路である。
【0141】
ダイオードブリッジ回路155は、端子ピン104aと端子ピン104cの間に接続される。すなわち、端子ピン104a及び端子ピン104cは、ダイオードブリッジ回路155の入力端子に接続される。ダイオードブリッジ回路155は、端子ピン104aと端子ピン104cとに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、複数の固体発光素子131に供給する。
【0142】
ダイオードブリッジ回路156は、端子ピン104bと端子ピン104dとの間に接続される。すなわち、端子ピン104b及び端子ピン104dは、ダイオードブリッジ回路156の入力端子に接続される。ダイオードブリッジ回路156は、端子ピン104bと端子ピン104dとに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、複数の固体発光素子131に供給する。
【0143】
端子157及び端子158は、直流変換回路135の出力端子であって、ダイオードブリッジ回路155及び156の出力が並列に接続される。
【0144】
ダイオードブリッジ回路155は、ダイオードD1、D2、D3及びD4を備える。ダイオードD1のアノードは端子ピン104aに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD2のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104aに接続される。ダイオードD3のアノードは端子ピン104cに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD4のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104cに接続される。
【0145】
ダイオードブリッジ回路156は、ダイオードD5、D6、D7及びD8を備える。ダイオードD5のアノードは端子ピン104bに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD6のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104bに接続される。ダイオードD7のアノードは端子ピン104dに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD8のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104dに接続される。
【0146】
基板132には、固体発光素子131が実装されている(不図示)。直列に接続された固体発光素子131のアノードは、調整回路136を介して、端子157に接続される。直列に接続された固体発光素子131のカソードは、端子158に接続される。
【0147】
調整回路136は、端子157と、直列に接続された固体発光素子131のアノードとの間に接続される。
【0148】
保護回路137は、直列に接続された固体発光素子131のアノードとカソードとの間に並列に接続される。
【0149】
なお、端子157及び端子158と、基板132との接続は、直接的な接続であってもよいし、調整回路136等を介した、実質的な接続であってもよい。すなわち、ダイオードブリッジ回路155及び156の出力と、基板132とは、直接接続されてもよいし、抵抗及びスイッチ等を介して接続されてもよい。
【0150】
次に、照明装置101の動作を説明する。
【0151】
図19は、図17に示すように照明装置101を支持具141に取り付けた状態の回路構成の一例を示す図である。
【0152】
支持具141は、プラグ161と、スイッチ162と、安定器163と、グローランプ164とを備える。支持具141は、端子ピン104a及び端子ピン104cを介して照明装置101に交流電力を供給する。
【0153】
プラグ161は、例えば、商用電力が供給されるプラグである。スイッチ162は、プラグ161と安定器163との間に直列に接続される。
【0154】
安定器163は、グローランプ164の動作により高電圧パルスを生成する。安定器163は、スイッチ162と端子ピン104cとの間に直列に接続される。
【0155】
グローランプ164は、端子ピン104bと端子ピン104dとの間に接続される。
【0156】
プラグ161に商用電力が供給された状態で、スイッチ162をオンにすると、安定器163を介して端子ピン104aと端子ピン104cとの間に交流電圧が印加される。
【0157】
まず、端子ピン104aに+電圧、端子ピン104cに−電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに+電圧、端子ピン104cに−電圧が印加された場合、電流は端子ピン104aからダイオードD1、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD4を順次流れ、端子ピン104cに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路156により、端子ピン104b、グローランプ164、及び端子ピン104dの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。
【0158】
通常の蛍光ランプを使用した際には、グローランプ164の動作により安定器163は高電圧パルスを生成する。一方、本発明の実施の形態2に係る照明装置101を使用した場合にはグローランプ164は動作しないため、安定器163は高電圧パルスを生成しない。安定器163が高電圧パルスを生成した場合、固体発光素子131にダメージを与えてしまう。本発明の実施の形態3に係る照明装置101を使用した場合においては、安定器163は高電圧パルスを発生しないので、固体発光素子131を安定に駆動することができる。
【0159】
次に、端子ピン104aに−電圧、端子ピン104cに+電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに−電圧、端子ピン104cに+電圧が印加された場合、電流は端子ピン104cからダイオードD3、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD2を順次流れ、端子ピン104aに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路156により、端子ピン104b、グローランプ164、及び端子ピン104dの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。
【0160】
以上より、図19に示すように照明装置101が支持具141に取り付けられた際、グローランプ164が動作しないので、照明装置101は、安定に動作することができる。なお、照明装置101は、端子ピン104bと端子ピン104dとの間にプラグ161、スイッチ162、及び安定器163が接続され、端子ピン104aと端子ピン104cとの間にグローランプ164が接続された場合にも、前述と同様に、安定に動作することができる。
【0161】
次に、照明装置101が支持具141に取り付けられた状態で、端子ピン104aと端子ピン104dとに交流電圧が印加される場合について説明する。
【0162】
図20は、照明装置101を支持具141に取り付けた状態の回路構成の一例を示す図である。なお、図19と同様の要素には、同一の符号を付している。
【0163】
支持具141は、端子ピン104a及び端子ピン104dを介して照明装置101に交流電力を供給する。
【0164】
プラグ161に商用電力が供給された状態で、スイッチ162をオンにすると、安定器163を介して端子ピン104aと端子ピン104dとの間に交流電圧が印加される。
【0165】
まず、端子ピン104aに+電圧、端子ピン104dに−電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに+電圧、端子ピン104dに−電圧が印加された場合、電流は端子ピン104aからダイオードD1、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD8を順次流れ、端子ピン104dに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路155及び156により、端子ピン104c、グローランプ164、及び端子ピン104bの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。
【0166】
次に、端子ピン104aに−電圧、端子ピン104dに+電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに−電圧、端子ピン104dに+電圧が印加された場合、電流は端子ピン104dからダイオードD7、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD2を順次流れ、端子ピン104aに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路155及び156により、端子ピン104b、グローランプ164、及び端子ピン104cの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。よって、固体発光素子131を安定動作することができる。
【0167】
以上より、図20に示すように照明装置101が支持具141に取り付けられた際、グローランプ164が動作しないので、照明装置101は、安定に動作することができる。なお、照明装置101は、端子ピン104bと端子ピン104cとの間にプラグ161、スイッチ162、及び安定器163が接続され、端子ピン104aと端子ピン104dとの間にグローランプ164が接続された場合にも、前述と同様に、安定に動作することができる。
【0168】
以上により、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、一般的な蛍光ランプ用の支持具141になんら改造を加えることなく使用することができる。よって、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、支持具141を改造することなく使用できるため、付帯的なコストを発生させず、簡便に固体発光素子131として使用した発光ダイオードの特徴を生かした照明を利用することができる。
【0169】
なお、上記説明において、蛍光ランプ用の支持具141を、グローランプ点灯方式の支持具として説明したが、照明装置101は、インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具141にも、照明装置101、及びそれら支持具141に対し、なんら改造を加えることなく使用することができる。これは、上述したように、本発明の実施の形態3に係る照明装置101では、一方の端子の組(例えば図15における端子ピン104b及び端子ピン104d)に、他方の端子の組(端子ピン104a及び端子ピン104c)に供給された電力による影響が現れないためである。
【0170】
ここで、従来の固体発光素子を用いた照明装置では、グローランプ点灯方式の支持具141に対しては、グローランプを支持具141より物理的に外すことで、安定に動作させることができる。しかしながら、従来の固体発光素子を用いた照明装置では、グローランプを物理的に外す必要があり、手間がかかるという問題がある。また、インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具141に対しては、蛍光灯ランプを駆動するための回路が内蔵されており、グローランプのように、容易に取り外しを行うことができない。インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具141に対して従来の固体発光素子を用いた照明装置を使用した場合、高電圧等が照明装置に印加され、固体発光素子等の劣化又は破損を引き起こす。すなわち、従来の固体発光素子を用いた照明装置は、インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具141に対して、使用することができない。
【0171】
一方、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、一方の端子の組に、他方の端子の組に供給された電力による影響が現れないので、グローランプ点灯方式の支持具141のみならず、インバータ方式やラピッドスタート方式の支持具141においても従来の蛍光ランプに置き換えて使用することができる。
【0172】
なお、インバータ方式の支持具141を使用し照明装置101を動作させる場合、ダイオードブリッジ回路155及び156に含まれるダイオードD1〜D8には、高速応答タイプのダイオードを使用することが好ましい。これにより、ダイオードブリッジ回路155及び156は、インバータ方式の支持具141に使用されているインバータから出力される電圧の周波数に追従して動作することができる。
【0173】
具体的には、インバータ方式の支持具141に用いられるインバータは、可聴領域(20kHz以下)の周波数を避けるため、かつ効率等を考慮して100kHz以上の周波数を発生するように設計される。よって、ダイオードブリッジ回路155及び156に含まれるダイオードD1〜D8は、少なくとも20kHz以上、好ましくは200kHz以上の周波数に追従し動作できるダイオードを使用することが好ましい。このようにすることにより、直流変換回路135は、高周波の交流電力を直流電力に効率よく変換することができる。
【0174】
また、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、入力回路134を備えることにより、導通チェックを行うタイプの蛍光ランプ用の支持具141にも使用することができる。
【0175】
また、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、固体発光素子131に消費電力が1W以上のハイパワー発光ダイオードを用いる。これにより、照明装置として実用的な照度を得ることができる。
【0176】
また、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、定電流制御回路及び点灯制御回路を使用しない。これにより、構造を簡略化でき、かつコスト低下を実現することができる。
【0177】
また、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、全波整流回路を用いて交流電力を直流電力に変換することにより、ロスの少ない変換を行うことができる。
【0178】
また、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、ダイオードブリッジ回路155及び156を備えることにより、端子ピン104a、端子ピン104b、端子ピン104c及び端子ピン104dのうち何れか2つに交流電力が供給された場合に、交流電力が供給されていない2つの端子ピンに供給された交流電力の影響があらわれない。すなわち、照明装置101が支持具141にどの向きで接続された場合にも正常に動作することができる。さらに、照明装置101は、端子ピン104aと端子ピン104bとに交流電力が供給される場合、及び端子ピン104cと端子ピン104dとに交流電力が供給される場合にも正常に動作することができる。
【0179】
また、固体発光素子131として使用した発光ダイオードは、発光強度が初期時の70%以下に低下するまでの時間が40000時間以上と非常に長い。本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、光源に固体発光素子131を用いることにより、蛍光ランプ181の寿命(6000時間)に比べ、長寿命を実現することができる。照明装置101は、光源に固体発光素子131を用いることにより、蛍光ランプ181(寿命6000時間)と比較して長寿命を実現することができる。そのため、本発明に係る照明装置101を用いることで、照明装置を取り替える頻度を減少させることができる。特に、工場などの産業利用施設においては、支持具141が取り付けられている天井は、概して非常に高い。すなわち、照明装置の交換にかかるコスト、及び作業危険性が高い。すなわち、工場などの産業利用施設において、本発明に係る照明装置101を用いることにより、照明装置の交換にかかるコスト、及び作業に伴う危険性を低減することができる。
【0180】
また、固体発光素子131は水銀を使用しないので、水銀が含まれる蛍光ランプ181と比較して、環境負荷の小さい照明装置101を提供することができる。なぜなら、水銀は胎児、及び成人の神経系に重大な悪影響を及ぼすためである。
【0181】
また、本発明の実施の形態3に係る照明装置101の寸法は、一般的な蛍光ランプ181と同寸法であるので、一般的な蛍光ランプ用の支持具141に取り付けることができる。よって、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、特別な、支持具を必要としないため実用性を向上させることができる。
【0182】
以下、本発明の実施の形態3に係る照明装置101の性能と、一般的な蛍光ランプ181の性能とを比較した結果を示す。
【0183】
図21は、蛍光ランプの性能の測定状況を模式的に示す図である。図22は、本発明の実施の形態3に係る照明装置101の性能の測定状況を模式的に示す図である。
【0184】
図21に示すように蛍光ランプ181を支持具141に取り付けて、蛍光ランプ181の直下の点P1〜P4における照度を測定した。同様に、図22に示すように照明装置101を支持具141に取り付けて、照明装置101の直下の点P1〜P4における照度を測定した。ここで、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P1までの距離は50cmであり、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P2までの距離は100cmであり、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P3までの距離は150cmであり、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P4までの距離は200cmである。また、蛍光ランプ181及び照明装置101を取り付けた支持具141は同一性能であり、蛍光ランプ181と照明装置101との消費電力は同一である。
【0185】
表2は、図21及び図22に示す状態で、点P1〜P4の各点における、照明装置101及び蛍光ランプ181から発せられる光の照度を測定した結果を示す表である。なお、表2における各値は、点P4における蛍光ランプ181により発せられる光の照度を1.0として規格化したものである。
【0186】
【表2】

【0187】
表2に示すように、本発明の実施の形態3に係る照明装置101では、200cm離れた点P4で蛍光ランプ181の1.6倍の照度を得ることができる。また、点P1〜P3においても、蛍光ランプ181の1.7〜2.3倍程度の照度を得られることが分かる。このように、本発明の実施の形態3に係る照明装置101は、蛍光ランプ181の代替光源として十分な照度を得ることができる。
【0188】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る照明装置201は、筐体部202に中空部231を形成することにより、周辺の空気の対流を利用し、効率的に照明装置201内部で発生した熱を空気中に放出することができる。これにより、本発明に係る照明装置201は、放熱効果を向上することができる。
【0189】
上述したように、本発明の実施の形態3に係る照明装置101では、十分な照度を得るために、固体発光素子131としてハイパワー発光ダイオードを使用している。発光ダイオードは、投入エネルギーの大多数(約80%)がロスとして熱になる。ハイパワー発光ダイオードは、消費電力が大きく、その分、熱として放出されるエネルギーも大きい。この熱が、発光ダイオードの近傍に蓄積すると、発光ダイオードの光度低下、及び寿命特性の劣化等を招く。最悪の場合、発光ダイオードの不点灯が発生する。したがって、この熱を適切に処理することが肝要である。
【0190】
なお、以降に示す照明装置は、発光ユニット42と代替可能であって、実施の形態1、2(変形例も含む)の発光ユニットとしても使用できるものである。
【0191】
まず、本発明の実施の形態4に係る照明装置の構成を説明する。
【0192】
図23は、本発明の実施の形態4に係る照明装置201の外観を示す斜視図である。図24は、本発明の実施の形態4に係る照明装置201の側面(図23に示すD方向)からの平面図である。図25は、本発明の実施の形態4に係る照明装置201の上面(図23に示すE方向)からの平面図である。図26は、図24に示すF1−F2面における照明装置201の構造を示す断面図である。図27は、照明装置201を蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた状態を示す図である。図28は、図27に示すG1−G2面における照明装置201及び支持具141の構造を示す断面図である。
【0193】
なお、図13〜図17と同様の要素には同一の符号を付しており、説明は省略する。
【0194】
実施の形態4に係る照明装置201が、上述した実施の形態3に係る照明装置101と異なる点は、筐体部102が筐体部202(本発明の光源ユニットに相当する。)に変更されている点のみである。
【0195】
筐体部202の上側(図24における上側)における断面は、略半円形状である。筐体部202には、複数の流入口203と、流出口211と、中空部231とが形成される。
【0196】
筐体部202は、熱伝導率が高い金属(好ましくは、熱伝導率が200W・m−1・K−1以上の金属)により構成される。例えば、筐体部202は、アルミニウムで構成される。筐体部202にアルミニウムを用いる理由としては、安価であること、成形が行いやすいこと、リサイクル性が良いこと、熱伝導率が200W・m−1・K−1以上であること、及び放熱特性が高いことなどが挙げられる。例えば、筐体部202は、引き抜き法を活用し作成することができる。
【0197】
また、筐体部202は、アルミニウムで構成した後、アルマイト処理することが望ましい。アルマイト処理することによって、表面積が増加し、放熱効果が高まる。
【0198】
図27に示すように、照明装置201は地表方向(ここで地表方向とは、室内であれば床面方向、野外であれば地面方向を意味する。)に向けて発光が行われるように支持具141に取り付けられる。
【0199】
中空部231は、筐体部202の長手方向に柱状に形成される中空構造である。中空部231の柱状の断面は、略半円形状である。中空部231は、筐体部202の内部の、基板132が配置される位置に対して、固体発光素子131の発光方向とは逆側に形成される。すなわち、中空部231は、照明装置201の発光方向(図24の下方向)を下側とした場合の、固体発光素子131及び基板132の上側に形成される。中空部231の下側の面は平面状であり、中空部231の上側の面は、略半円形状の断面形状である。また、中空部231は、流入口203及び流出口211を介して、照明装置201の外部とつながっている。
【0200】
流出口211は、中空部231の上側の面から、筐体部202の上面の外部に至る貫通孔である。流出口211は、中空部231の内部からの流体(空気)の出口となる孔である。流出口211は、筐体部202の長手方向に沿って形成される。流出口211は、筐体部102の固体発光素子131の発光方向とは逆側の位置に形成される。また、照明装置201は、流出口211が支持具141に対向するように、支持具141に取り付けられる。すなわち、照明装置201が支持具141に取り付けられた状態において、流出口211は、略上空方向(好ましくは上空方向に対して0度から30度の範囲内。また、上空方向とは、室内であれば天井方向、野外であれば天空方向を意味する。)に向いた状態となる。
【0201】
流入口203は、中空部231から筐体部202の両側面の外部に至る貫通孔である。流入口203は、中空部231の内部への流体(空気)の入口となる孔である。複数の流入口203は、筐体部202の固体発光素子131の発光方向に対し両側面に形成される。筐体部202の各側面に形成される複数の流入口203は、筐体部202の長手方向に直列状に等間隔で配置される。また、流入口203の筐体部202の側表面における位置は、中空部231より下側(固体発光素子131の発光方向)に形成される。すなわち、流入口203の筐体部202の表面から中空部231に至る向きは、斜め上空方向(図26における斜め上方向)である。例えば、流入口203の中空部231側から筐体部202の表面側に至る向きと、流出口211の筐体部202の表面側から中空部231側に至る向きとの角度は45度である。
【0202】
なお、中空部231の断面形状は、略半円形状に限定されず、その一部の形状が流線型であればよい。好ましくは、中空部231の固体発光素子131の発光方向と反対側の面(図26の上方向)の形状が流線型であればよい。ここで言う流線型とは、空気がその表面をスムーズに移動可能な形状を指す。中空部231の固体発光素子131の発光方向と反対側の面の形状が流線型にすることにより、中空部231において空気がスムーズに流れるので、筐体部202から空気中への放熱を効率的に行うことができる。
【0203】
また、中空部231の下面の形状は、平面状でなくてもよい。なお、中空部231の下面の形状を平面状にすることにより、固体発光素子131から中空部231までの距離を均一にすることができる。また、中空部231を容易に形成することができる。
【0204】
また、筐体部202には、1つの中空部231が形成されてもよいし、筐体部202の長手方向に列状に配置される複数の中空部231が形成されてもよい。
【0205】
また、筐体部202の外側の形状は、上述した断面形状に限定されるものではない。例えば、筐体部202と保護用透光板133とは、それぞれ略ハーフパイプ形状であり、筐体部202と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、断面が円筒形状となってもよい。また、筐体部202の上側の表面形状は、中空部231の上面の形状と同様であるが、異なる形状であってもよい。
【0206】
なお、筐体部202の上側の表面形状は、流線型であることが好ましい。これにより、筐体部202の上面において空気がスムーズに流れるので、筐体部202から空気中への放熱を効率的に行うことができる。
【0207】
また、流入口203及び流出口211の形状、及び個数は一例であって、これに限定されるものではない。加工コスト等を考慮し、流入口203及び流出口211の形状、及び個数任意に決定してよい。
【0208】
例えば、流出口211は、1つの間隙が筐体部202の長手方向に沿って形成されるとしたが、複数の間隙が筐体部202の長手方向に列状に配置されてもよい。また、流出口211の形状は、矩形に限定されるものではなく、円形及び楕円形等の任意の形状でよい。
【0209】
また、流入口203の個数は、任意の数でよい。例えば、流出口211と同形状の流入口203が筐体部202の両側面にそれぞれ形成されてもよい。また、流入口203の形状は、楕円に限定されるものではなく、矩形等の任意の形状でよい。
【0210】
また、流入口203の中空部231側から筐体部202の表面側に至る向きと、流出口211の筐体部202の表面側から中空部231側に至る向きとの角度は45度に限定されるものではない。流入口203の中空部231側から筐体部202の表面側に至る向きと、流出口211の筐体部202の表面側から中空部231側に至る向きとの角度は0度から90度の範囲で照明装置201の形状等に合わせて任意に設定されてよい。これにより、照明装置周辺の暖められた空気を、流入口203から中空部231に効率的に流入することができる。また、中空部231に流入された空気を効率的に外部に流出することができる。
【0211】
次に、照明装置201の放熱機構について説明する。
【0212】
図29は、照明装置201に通電した状態における、空気の流れを示す図である。なお、図29は、図28と同様に、図27に示すG1−G2面における照明装置201及び支持具141の構造を示す断面図である。
【0213】
固体発光素子131で発生した熱は、基板132を介して、筐体部202全体に拡散される。筐体部202に拡散された熱は、対流を効果的に利用して空気中に放出される。
【0214】
具体的には、まず、筐体部202の周辺の空気は、筐体部202に拡散された熱により熱せられ上昇気流となる。この上昇気流となった空気の一部は、筐体部202の外部表面241を流れる。この空気は、外部表面241の熱を受取りながら上昇する。すなわち、外部表面241から空気への熱の放出が行われる。
【0215】
また、上昇気流となった空気の別の一部は、流入口203から中空部231に流入する。この流入した空気は筐体部202の内部表面242の熱を受取りながら、流出口211より再び中空部231の外部に流出する。この空気は、内部表面242の熱を受取りながら上昇する。すなわち、内部表面242から空気への熱の放出が行われる。この際、中空部231の形状の一部が流線型であることにより、よりスムーズに空気が流れる。そのため、熱の放出に係る効率がさらに高まる。
【0216】
このように、本発明の実施の形態4に係る照明装置201は、空気を熱することによる上昇気流、すなわち対流の効果を効率的に利用することができる。また、照明装置201は、外部表面241のみならず、内部表面242からも放熱できる。すなわち、照明装置201は、広い面積で放熱を行えるため、固体発光素子131で発生され筐体部202全体に拡散された熱を効果的に空気中へ放出できる。
【0217】
ここで、流入口203と、固体発光素子131とは、可能な範囲内で近接した位置に配置することが望ましい(好ましくは、直線距離で20mm以下)。例えば、流入口203と固体発光素子131との距離が、流出口211と固体発光素子131との距離より近くなるように、流入口203が形成される。これは、固体発光素子131で発生した熱を、筐体部202全体に拡散しているものの若干の温度勾配は当然あり、それ故固体発光素子131近傍は高温となるためである。流入口203と固体発光素子131とを近接配置することにより、筐体部202の高温となる部分からの空気への熱の放出を促進することが可能となる。
【0218】
なお、照明装置201を、地表方向以外に向けて発光が行われるように支持具141に取り付けた場合においても、空気を熱することによる上昇気流は当然に発生し、当該取り付け状態に対応した放熱が行われることは言うまでもない。
【0219】
ここで、従来の放熱効果を向上させる技術として特開2001−305970号公報に記載されている技術がある。特開2001−305970号公報には、空気の流れ(対流)を発生すべく対流穴を有する発光ダイオードを使用した広告器が開示されている。これは、該広告器の上部と下部とに孔を設けることにより対流を発生させ、もって発光ダイオードで発生する熱を取り去ろうとするものである。
【0220】
しかしながら、該広告器においては、対流する空気を直接発光ダイオードに触れさせることにより、熱を空気に放出させようとするものであるが、開示されている方法では、対流が実際に発生するか否かに疑問が残る。また対流が発生したとしても、発光ダイオード表面は十分な面積は無く、よって効率よい空気への熱放出が行われる保証はない。さらには、発光ダイオードが取り付けられる基板についても、プラスチック又はガラスとされている。これらの材料は熱伝導率が低く、発光ダイオードで生じた熱を拡散することはできない。すなわち、基板を介した放熱も期待できないものと思われる。
【0221】
以下、本発明の実施の形態4に係る照明装置201の放熱性能と、従来の照明装置の放熱性能とを比較した結果を示す。一例として、上述した実施の形態3に係る照明装置101と、照明装置101に放熱フィンを取り付けた照明装置501と、実施の形態4に係る照明装置201との放熱性能を比較する。
【0222】
図30は、照明装置101に放熱フィンを取り付けた照明装置501の側面からの平面図である。図31は、図30に示すH1−H2面における照明装置501の構造を示す断面図である。
【0223】
図30及び図31に示すように、照明装置501は、筐体部102の上方(発光方向を下方向とした場合の上方)に形成される放熱フィン502を備える。放熱フィン502は、複数の凹凸を有する断面形状を有する。放熱フィン502は、複数の凹凸を有することで、表面積が増加する。これにより、空気中への放熱効果を向上させることができる。
【0224】
表3は、実施の形態3に係る照明装置101と、放熱フィン502を備える照明装置501と、実施の形態4に係る照明装置201との放熱性能の比較結果を示す表である。なお、表3に示す温度低下量は、コンピュータシミュレーションソフトにより、算出した値である。また、照明装置101、照明装置501及び照明装置201に与えられる熱量は、一定である。また、表3に示す温度低下量は、照明装置101における最高温度点の温度を基準温度としている。そして、表3に示す温度低下量は、照明装置501及び照明装置201における最高温度点の温度が基準温度に対して何度低くなったかを示している。
【0225】
【表3】

【0226】
表3に示すように、照明装置201は、照明装置101及び照明装置501に対して、大きな温度の低下を実現することができる。また、発明者らは、実際の装置を用いた実験においても、同様の温度低下が現れることを確認している。
【0227】
したがって、本発明の実施の形態4に係る照明装置201は大きな放熱効果が得られることが明確となった。すなわち、本発明の実施の形態4に係る照明装置201は固体発光素子131の特性をフルに発揮できるものであるといえる。
【0228】
なお、本発明の照明装置201は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で自由に変形して実施することができる。
【0229】
例えば、上記説明において、照明装置101及び照明装置201を一般の蛍光ランプ用の支持具141に適用できるタイプとしたが、専用の支持具を使用するタイプ、又は支持具を使用せず直接商用電力の供給を受け動作するタイプとして実現してもよい。
【0230】
また、上記説明では、保護用透光板133に微細な不均一な凹凸を形成することにより、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱めるとしたが、保護用透光板133に凹凸を形成する代わりに、以下に示す3つの方法のいずれかを用いてもよい。
【0231】
第1の方法として、光を拡散する拡散シートを保護用透光板133に貼付してもよい。すなわち、照明装置101及び照明装置201は、保護用透光板133の表面又は裏面に形成され、固体発光素子131により発光された光を拡散する拡散シートを備えてもよい。拡散シートは、固体発光素子131から発光された光を拡散する。よって、本発明に係る照明装置101及び201は、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱め、広範囲を照明することができる。
【0232】
第2の方法として、保護用透光板133に、固体発光素子131から出射された光を拡散するための添加剤を添加してもよい。添加剤により、固体発光素子から発光された光は拡散される。よって、本発明に係る照明装置101及び201は、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱め、広範囲を照明することができる。
【0233】
第3の方法として、保護用透光板133に凹凸を以下のように形成してもよい。
【0234】
図32は、実施の形態4に係る照明装置201の変形例である照明装置301の側面からの外観及び断面構成を示す図である。図33は、図32に示すS1−S2面における照明装置301の構造を示す断面図である。なお、図23〜図26と同様の要素には、同一の符号を付している。
【0235】
照明装置301は、照明装置201に対して、保護用透光板133の構成が異なる。照明装置301は、保護用透光板333を備える。なお、その他の構成要素は、照明装置201と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0236】
保護用透光板333は、発明者らの試験において、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱め、広範囲を照明することができることを確認している。
【0237】
この際、保護用透光板333を2つ以上の部材により構成することが望ましい(発明者らは2つの部材により構成した)。これは、1方向の凹凸形状は、引き抜き法を用いて簡便に形成できる(すなわち、安価な引き抜き用の金型のみ必要であって、形成用の高価な金型は不要である)。よって、低コストで、保護用透光板333を製造することができるという効果がある。
【0238】
具体的には、保護用透光板333の部材の1つである部品333aには、照明装置301の長手方向に沿って複数の溝が形成される。また部品333bには、照明装置301の長手方向とは直角に複数の溝が形成される。すなわち、部品333a、及び333bは、互いに垂直に位置するよう夫々溝が形成されている。この溝の効果により、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱めることができる。
【0239】
さらに、上記第1〜第3の方法、及び保護用透光板133に微細な不均一な凹凸を形成する方法のうち2以上を用いて固体発光素子131から発光された光の指向性を弱めてもよい。
【0240】
また、照明装置201を発光ユニットとして使用し、また反射手段702(本発明の設定ユニットに相当する。)と組み合わせることにより、図34、35のような照明装置701を構成してもよい。この際には、支持部703(本発明の固定部に相当する。)を用いて反射板47を照明装置201に固定する。
【0241】
支持部703の照明装置201の流入口203、又は/及び流出口211を利用して固定する(ここでは、流出口211を使用する)。
【0242】
流入口203、流出口211については、固体発光素子131と相対的な位置関係が一義的に定まる。したがって、これを利用して固定される支持部703、さらにこの支持部703を利用して固定される反射手段702は、固体発光素子131との相対的な位置関係が容易に決定されることとなる。このようにすることで、固体発光素子131に対して、適切な位置に反射手段702を配置する(位置決めする)ことができ、照明装置701を内照型看板1用の光源として使用することができる。
【0243】
また、固体発光素子131としてエレクトロルミネッセンスを使用してもよい。エレクトロルミネッセンスは、直流駆動素子であり本発明を適用することができる。エレクトロルミネッセンスは、発光ダイオードと同様に水銀レスであり、注目される光源の1つである。
【0244】
また、筐体部202及び保護用透光板133を円環状に形成することにより、照明装置201を環形蛍光ランプの代替光源とすることもできる。
【0245】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5にかかる照明装置1001は、蛍光ランプ用の支持具141を利用して点灯できる照明装置である。蛍光ランプ用の支持具141のソケットに挿入可能である口金を具備する装着ユニット1002と、固体発光素子を具備する光源ユニット1003を、ケーブルにより構成される接続部1004で接続する。このことにより、発光部を任意の位置、角度に配置することができ、よって所望の領域を照明することが可能な照明装置を実現する。
【0246】
まず、本発明の実施の形態5にかかる照明装置1001の構成を説明する。
【0247】
図36は、本発明の実施の形態5にかかる照明装置1001の外観を示す平面である。図36に示すように照明装置1001は、装着ユニット1002と、光源ユニット1003と、接続部1004(本発明の設定ユニットに相当する。)とにより構成される。以下では、装着ユニット1002、光源ユニット1003、接続部1004を夫々個別に説明する。
【0248】
まず、装着ユニット1002について説明する。図37は、装着ユニット1002の側面からの平面図である。
【0249】
装着ユニット1002は、端子部103、端子ピン104、固定用部品1023により構成される。なお、実施の形態3における照明装置101の構成要素である端子部103、端子ピン104と同一である。したがって、ここでは説明を省略する。
【0250】
なお、中空構造を有する端子部103内には、照明装置1001を駆動させるための回路部138a、138bが配置されても良い(回路部138a、138bは、端子部103内又は、光源ユニット1003内の何れかに設けられればよい。)。端子部103内に回路部138a、138bを備えることにより、光源ユニット1003内に回路部138a、138bを備えることが不要となり、故に光源ユニット1003の長手方向の端部付近まで、固体発光素子131を配置することができる。これにより、光源ユニット1003の発光面積(照明面積)を拡大できるという効果がある。
【0251】
ここで、実際に装着ユニット1002を、蛍光ランプ用の支持具141のソケット1033に取り付ける際は、蛍光ランプ用の支持具141のソケット1033から装着ユニット1002が脱離しないよう固定することが必要である。
【0252】
蛍光ランプ181においては、図38に示すように、発光部分である直管部1035がソケット1033への固定用具としても機能する。
【0253】
図38は、蛍光ランプ用の支持具141に、蛍光ランプ181が取り付けられた状態を示す。通常使用時、ソケット1033に端子ピン104が挿入された状態で固定される。このとき、直管部1035が、端子ピン104のソケット1033からの脱離を防止するよう固定用具として働く。よって、端子ピン104がソケット1033に固定され、脱離することが防止される。
【0254】
ここで、装着ユニット1002は、固定用部品1023(本発明の脱離防止部に相当する。)を具備しており、この固定用部品1023は蛍光ランプ181の直管部1035の固定用具としての機能を模擬するものである。固定用部品1023は、装着ユニット1002の長手方向の両端部に形成された端子部103をつなぐよう構成される。
【0255】
固定用部品1023は、剛体で形成する。さらに、装着ユニット1002の長手方向の寸法は、蛍光ランプ181と同一としている。また、固定用部品1023の外径寸法も、蛍光ランプ181の直管部1035と同一、若しくはそれ以下である。
【0256】
これにより、端子ピン104がソケット1033に固定され、脱離が防止される。
【0257】
なお、透光性を有する樹脂材料で固定用部品1023を形成することが望ましい。このようにすることにより、光源ユニット1003から発せられた光を遮ることが発生しないというメリットもある。
【0258】
図39は、蛍光ランプ用の支持具141に、装着ユニット1002を固定した状態を示す。この図に示すとおり、装着ユニット1002は、蛍光ランプ181と置き換え、蛍光ランプ用の支持具141に取り付けすることはもとより、固定することも可能である。
【0259】
次に、光源ユニット1003について説明する。図40は、光源ユニット1003の側面からの平面図である。光源ユニット1003は、実施の形態4における照明装置201の筐体部202と同等の機能を有する筐体部1051を有する。内部に、固体発光素子131、基板132等を備える。回路部138a、138bが備えられても良い。流入口1052、流出口(不図示)が設けられ、これらは筐体部202に設けられる流入口203、流出口211に相当する。
【0260】
次に接続部1004について説明する。
【0261】
接続部1004は、図36に示すようにケーブルにより構成される。接続部1004は、一方の端部が装着ユニット1002と、他方の端部が光源ユニット1003と電気的に接続される。よって当然に導電性を有したケーブル(いわゆる、電気ケーブル)である。なお、安全性(耐圧性、耐久性等)に十分配慮したものを採用するべきである。
【0262】
接続部1004は、図36のように柔軟性を有するケーブル(フレキシブルケーブル:本発明の接続ケーブル部に相当する。)により構成してよい。このように構成した場合には、装着ユニット1002に対し、光源ユニット1003の相対的な位置、角度を接続部1004による、両者の接続が維持される範囲内で自在に設定できるというメリットがある。
【0263】
一方、接続部1004は、固定化されたケーブル(リジットケーブル)にて構成してもよい。このように構成した場合は、装着ユニット1002に対し、光源ユニット1003の相対的な位置、角度を、接続部1004にて固定することができるというメリットがある。
【0264】
このように構成することは、装着ユニット1002に対し、光源ユニット1003の所望の相対的な位置、角度が予め明確である場合にメリットがある。
【0265】
なお、照明装置1001の回路、及び電気的動作は、実施の形態3の照明装置101と同一であり、ここでは説明を省略する。照明装置1001は、蛍光ランプ用の支持具141(グローランプ方式、ラピッドスタート方式、インバータ方式を問わず)を用いて点灯可能である。
【0266】
また、固体発光素子131からの光には、蛍光ランプからの光と異なり指向性がある。そのため、固体発光素子131を使用した照明装置を、例えば、図41に示すような内照型看板1111に蛍光ランプと置き換え使用した場合、発光面5を均一に発光させることが困難であった。
【0267】
図41は、内照型看板1111の外観図であり、図42は、そのT1−T2断面図である。
【0268】
本発明の照明装置1001によれば、蛍光ランプ用の支持具141に装着ユニット1002を固定した状態で、固体発光素子131が内蔵された光源ユニット1003を、接続部1004による両者の接続が維持される範囲内で、自在に装着ユニット1002に対する相対的位置、角度に配することができる(接続部1004をフレキシブルケーブルにて構成した場合)。
【0269】
そのため、例えば図42のように内照型看板装置111内において、照明装置1001を適用し、蛍光ランプ用の支持具141に装着ユニット1002を固定した上で、光源ユニット1003を適切な位置に配置することにより発光面5を均一に発光させることができる。
【0270】
発明者らの実験では、光源ユニット1003を非発光面1114近傍に配置することで、発光面5を均一に発光させることができることを確認した。
【0271】
以上のように、本発明の照明装置1001は、蛍光ランプ用の支持具141にて点灯可能な照明装置であって、固体発光素子131のメリットを放熱などに配慮し最大限活かすことができる。また、装着ユニット1002と光源ユニット1003とを、接続部1004により接続することで、光源ユニット1003を適切な位置に配置できるようにした。これにより、所望の空間を照明することが可能になり、固体発光素子131の指向性に起因する問題を解決した。
【0272】
(実施の形態5の変形例)
本発明の実施の形態5の変形例にかかる照明装置1131を、図43に示す。
【0273】
照明装置1131が、照明装置1001と異なる点は、装着ユニット1002が、装着ユニット1132に変更されている点のみである。そのほかの要素については、同一符号を付し、説明を省略する。
【0274】
装着ユニット1132について説明する。図44は、装着ユニット1132(図43に示すU方向から)の平面図である。
【0275】
装着ユニット1132は、端子部103、端子ピン104、固定用部品1143、支持プレート1144により構成される。端子部103、端子ピン104についてはすでに説明をしており、ここでは説明を省略する。
【0276】
固定用部品1143は、支持プレート1144に取り付けられるものであって、支持プレート1144に設けられた長穴部1145に沿って位置を自在に設定できる。位置を固定する場合は、ねじ1146を締めることにより固定できる(固定用部品1143、支持プレート1144、及びねじ1146は、本発明の脱離防止部を構成する)。
【0277】
支持プレート1144は、端子部103に固定されている。
【0278】
図45は、蛍光ランプ用の支持具141に、照明装置1131を取り付けた場合の状態を示す。ここで、装着ユニット1132は端子ピン104が、ソケット1033に挿入された状態で蛍光ランプ用の支持具141に固定される。
【0279】
これは、ソケット1033に装着ユニット1132を取り付けた状態が維持されるように、固定用部品1143を支持プレート1144の長穴部1145の適切な位置に固定する。これにより、装着ユニット1132(端子ピン104)が、ソケット1033から脱離することが防止される。したがって、本装着ユニット1132においても、装着ユニット1002と同様に光源ユニット1003に対し、接続部1004を介して適切に給電することが可能となる。
【0280】
なお、本変形例においては、固定用部品1143をねじ1146にて固定するとしたが、この方法に限定されるものではない。
【0281】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6にかかる照明装置1171は、実施の形態5に示した照明装置1001と同様に蛍光ランプ用の支持具141を利用して点灯できる照明装置である。蛍光ランプ用の支持具141のソケットに挿入可能である口金を具備する装着ユニット(端子部103、端子ピン104より構成される)と、固体発光素子131を具備する光源ユニット1003を、自身の軸に垂直な方向の角度を変更可能な接続部1173で接続する。このことにより、光源ユニット1003の装着ユニット(端子部103、端子ピン104)に対する相対的な角度を自在に設定することができ、よって所望の領域を照明することが可能な照明装置を実現される。
【0282】
まず、本発明の実施の形態6にかかる照明装置の構成を説明する。図46は、照明装置1171の外観を示す平面図である。なお、回路構成については、照明装置1001と同様であるため説明を省略する。
【0283】
照明装置1171は、装着ユニット(端子部103、端子ピン104)、光源ユニット1003、接続部1173から構成される。装着ユニットを構成する端子部103、端子ピン104は、実施の形態3で説明した照明装置101の構成要素である端子部103、端子ピン104と同一であり、ここでは説明を省略する。
【0284】
また、光源ユニット1003は、実施の形態5で説明した照明装置1001の構成要素である光源ユニット1003と同一であり、説明を省略する。さらに、回路構成も照明装置1001と同様であるため説明を省略する。
【0285】
接続部1173(本発明の設定ユニット、特に調整部に相当する。)について説明する。図47(a)は、接続部1173の平面図であり、同図(b)は同図(a)のV方向から見た平面図である。
【0286】
接続部1173は、1次側1174に対し、2次側1175の自身の軸に垂直な方向の角度を、所定範囲で自在に設定可能である。そして、接続部1173の1次側1174に装着ユニットを構成する端子部103を接続し、2次側1175に光源ユニット1003を接続する。
【0287】
なお、接続部1173、及び光源ユニット1003の外径寸法は蛍光ランプ181の直管部1035の外径と同じか小さく構成する。そして、照明装置1171の長手方向の長さは、蛍光ランプ181と同寸法とする。
【0288】
このようにすることにより、照明装置1171を蛍光ランプ用の支持具141に取り付け使用することができる。図48、図49は、実際に照明装置1171を蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた様子を示す。図48においては、照明装置1171の発光方向は図面下方向であり、図49においては、照明装置1171の発光方向は図面表面方向である。
【0289】
この図から明らかであるように、照明装置1171においては、接続部1173の2次側1175の角度を変化させることにより、光源ユニット1003の角度を任意に設定することができる。このことによって、光源ユニット1003から発せられる光の発光方向を自在に調整することができる。したがって、所望の領域を照明することが可能となる。
【0290】
なお、上記実施の形態は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で自由に変更し実施できることは言うまでも無い。
【0291】
例えば、実施の形態5の変形例に示す照明装置1131における装着ユニット1132を丸型やそのほかの蛍光ランプ用のソケットに適合するように構成してもよい。このようにすることにより、丸型やそのほかの蛍光ランプ用の支持具においても、本発明の照明装置を適用することができる。
【0292】
図50、及び図51は、その一例である。丸型など一部の蛍光ランプにおいては、直管蛍光ランプと異なり端子部を1つのみ有するタイプのものがある。
【0293】
このような蛍光ランプ用の支持具には、装着ユニットを1つのみ備えた照明装置1201、1211を適用することが可能である。ここで、照明装置1201、1211の回路構成は、照明装置1001と同様である。
【0294】
図50は照明装置1201の平面図であって、装着ユニット1202、光源ユニット1203、接続部1004により構成される。
【0295】
装着ユニット1202は、端子部を1つのみ有するタイプの蛍光ランプ用の支持具に適合できるよう構成されている。
【0296】
具体的には、装着ユニット1202は、端子部1213、端子ピン1204(1204a、1204b、1204c、1204dの4ピンが備えられる。)、固定用部品1143、支持プレート1144、ねじ1146により構成される。このうち、固定用部品1143、支持プレート1144、ねじ1146については、実施の形態5の変形例にて説明した照明装置1131の構成要素と同じであるため説明を省略する。
【0297】
端子部1213はすでに説明を行った端子部103と同等の機能を有するが、端子部を1つのみ有するタイプの蛍光ランプの支持具に提供できる形状となっている。内部は中空構造を有しており、実施の形態3における照明装置101の構成要素である回路部138a、138bを前記中空構造に保持している。
【0298】
端子ピン1204もすでに説明を行った端子ピン104同等の機能を有するが、端子部を1つのみ有するタイプの蛍光ランプの支持具に提供できる形状となっている。
【0299】
ここで回路部138a、138bが有する入力回路134は、端子ピン1204aと端子ピン1204bとの間、端子ピン1204aと端子ピン1204cとの間、端子ピン1204aと端子ピン1204dとの間、端子ピン1204bと端子ピン1204cとの間、端子ピン1204bと端子ピン1204dとの間、端子ピン1204cと端子ピン1204dとの間のうち少なくとも1つに備えられる。もちろん全てに備えてもよい。
【0300】
このようにすることにより端子部を1つのみ有するタイプの蛍光ランプ用の支持具において、照明装置1201、1211を適切に点灯することができる。
【0301】
また、光源ユニット1203は、一例としてL字形状としているが、丸型など任意の形状であってよい。なお、光源ユニット1203に適用される技術は、光源ユニット1003と同様である。
【0302】
接続部1004は、フレキシブルケーブルにより構成されるため、光源ユニット1203は接続部1004による接続が維持される範囲で自在に配置することができる。
【0303】
図51は照明装置1211の平面図であって、装着ユニット1202、光源ユニット1003a、接続部1004、1004bにより構成される。
【0304】
また、光源ユニット1003aは、複数のユニットに分離して構成される。そのため、個々のユニットの発光方向を任意の方向に設定することができる。光源ユニット1003aの個数は任意の個数であってよい。なお、光源ユニット1003aに適用される技術は、光源ユニット1003と同様である。
【0305】
また、接続部1004bは、接続部1004と同等の機能を有するが、光源ユニット1003a同士を接続する。
【0306】
また、図52に平面図を示す照明装置1221のような照明装置を構成してもよい。照明装置1221は、装着ユニット(端子部103、端子ピン104により構成される)、光源ユニット1003b、接続部1224により構成される。なお、照明装置1221の回路構成は、照明装置1001と同様であるため説明を省略する。また、装着ユニット(端子部103、端子ピン104)、光源ユニット1003b、接続部1224の個数は限定されない。
【0307】
光源ユニット1003bは、光源ユニット1003に適用される技術と同様の技術が適用されたものである。
【0308】
接続部1224は、長手方向の両端が蛍光ランプ用の支持具141のソケット1033と同機構のソケット(不図示)になっており、装着ユニット(端子部103、端子ピン104)の端子ピン104を挿入することができる。接続部1224の内部においては、一方の端部に備えられたソケット(不図示)と、他方の端部に備えられたソケット(不図示)が電気的に接続されている。
【0309】
このように構成された照明装置1221は、適用する蛍光ランプ用の支持具141にあわせて、装着ユニット(端子部103、端子ピン104)、接続部1224を介して光源ユニット1003bを必要個数接続する。その上で、長手方向の両端に設けられた装着ユニット(端子部103、端子ピン104)を利用して、蛍光ランプ用の支持具141に取り付け、点灯することができる。
【0310】
このようにすることで、消費電力ごとにさまざまな長さが規定されている直管蛍光ランプの代替光源として、個々に専用設計を必要とせず照明装置1221を使用できるというメリットが生まれる。
【0311】
また、図53に示すような照明装置1231を構成してもよい。照明装置1231が照明装置1221と異なる点は、接続部1224にかわり、接続部1232が採用されることにある。
【0312】
接続部1232は、接続部1224と同様に長手方向の両端が蛍光ランプ用の支持具141のソケット1033と同機構のソケット(不図示)になっており、装着ユニット(端子部103、端子ピン104)の端子ピン104を挿入することができる。また、装着ユニット(端子部103、端子ピン104)を完全にその内部に挿入できる機構を有している。
【0313】
さらには、防水機構が備えられている。そのため、装着ユニット(端子部103、端子ピン104)、及び光源ユニット1003bの内部に水(水滴)が侵入することを防ぐことができるという効果がある。
【0314】
また、ここでは接続部1224、1232をソケット(不図示)が同一軸上に構成されるようにしたがこれに限定されるものではない。一方のソケット(不図示)に対し、他方のソケット(不図示)が90度の角度を有し構成するなど、所定の角度を有するように構成してもよい。
【0315】
さらに、前述の角度を自在に変更できるよう構成してもよい。なお、この際、接続部1224、1232の一方の端部に備えられたソケット(不図示)と、他方の端部に備えられたソケット(不図示)との接続はフレキシブルケーブルを利用して行うことが望ましい。
【0316】
このようにすることにより、照明装置1221、1231を直線状の照明装置に限らず、任意の形状の照明装置とすることが可能となる。
【0317】
また、実施の形態5、及びその変形例における光源ユニット1003は、接続部1004をフレキシブルケーブルにて構成した場合、装着ユニット1002、1132との接続が維持される範囲内で、自在な位置、角度に配置できる。この時、光源ユニット1003を特定の位置に固定する必要がある場合は、流入口1052、又は流出口(不図示)にフック(不図示)等をかけて、壁面や、天井面等所望の位置に固定することが可能である。
【0318】
また、実施の形態5、及びその変形例における光源ユニット1003の形状は、丸型など任意であってよい。
【産業上の利用可能性】
【0319】
本発明は、蛍光ランプに置き換え可能な照明装置として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0320】
【図1】本発明の実施の形態1に係る照明装置41の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る照明装置41の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る照明装置41の断面図である。
【図4】内照型看板1の外観を示す斜視図である。
【図5】内照型看板1の外観を示す平面図である。
【図6A】内照型看板1の断面図である。
【図6B】本発明の実施の形態1に係る照明装置51の外観を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る照明装置71の外観を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る照明装置71の平面図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る照明装置71の断面図である。
【図10】内照型看板1の断面図(比較試験)である。
【図11】本発明の実施の形態2の変形例に係る照明装置91の平面図である。
【図12】本発明の実施の形態2の変形例に係る照明装置91の断面図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る照明装置101の外観を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係る照明装置101の側面からの平面図である。
【図15】本発明の実施の形態3に係る照明装置101の上面からの平面図である。
【図16】本発明の実施の形態3に係る照明装置101の断面図である。
【図17】本発明の実施の形態3に係る照明装置101を蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた状態を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態3に係る照明装置101の回路構成を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態3に係る照明装置101を支持具141に取り付けた状態の回路構成の1例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係る照明装置101を支持具141に取り付けた状態の回路構成の1例を示す図である。
【図21】蛍光ランプの性能の測定状況を模式的に示す図である。
【図22】本発明の実施の形態3に係る照明装置101の性能の測定状況を模式的に示す図である。
【図23】本発明の実施の形態4に係る照明装置201の外観を示す斜視図である。
【図24】本発明の実施の形態4に係る照明装置201の側面からの平面図である。
【図25】本発明の実施の形態4に係る照明装置201の上面からの平面図である。
【図26】本発明の実施の形態4に係る照明装置201の断面図である。
【図27】本発明の実施の形態4に係る照明装置201を蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた状態を示す図である。
【図28】本発明の実施の形態4に係る照明装置201を蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた状態の断面図である。
【図29】本発明の実施の形態4に係る照明装置201における、空気の流れを示す図である。
【図30】放熱フィンを備える照明装置501の側面からの平面図である。
【図31】放熱フィンを備える照明装置501の断面図である。
【図32】本発明に係る照明装置301の平面図である。
【図33】本発明に係る照明装置301の断面図である。
【図34】本発明に係る照明装置701の平面図である。
【図35】本発明に係る照明装置701の断面図である。
【図36】本発明の実施の形態5に係る照明装置1001の外観を示す斜視図である。
【図37】装着ユニット1002の平面図である。
【図38】蛍光ランプ用の支持具141に蛍光ランプ181を取り付けた状態を示す図である。
【図39】蛍光ランプ用の支持具141に装着ユニット1002を取り付けた状態を示す図である。
【図40】光源ユニット1003の側面からの平面図である。
【図41】内照型看板1111の外観を示す平面図である。
【図42】内照型看板1111のB1−B2断面図である。
【図43】照明装置1131の外観を示す平面図である。
【図44】装着ユニット1132の平面図である。
【図45】支持具141に装着ユニット1132を取り付けた状態を示す図である。
【図46】本発明の実施の形態6に係る照明装置1171の外観を示す平面図である。
【図47】接続部1173の平面図である。
【図48】支持具141に照明装置1171を取り付けた状態を示す図である。
【図49】支持具141に照明装置1171を取り付けた状態を示す図である。
【図50】本発明に係る照明装置1201の外観を示す平面図である。
【図51】本発明に係る照明装置1211の外観を示す平面図である。
【図52】本発明に係る照明装置1221の外観を示す平面図である。
【図53】本発明に係る照明装置1231の外観を示す平面図である。
【符号の説明】
【0321】
1、1111 内照型看板
4 看板内部
5 発光面
41、51、71、91、101、201、301、501、701、1001、1131、1171、1201、1211、1221、1231 照明装置
42 発光ユニット
43、102、202、1051 筐体部
44、103、1213 端子部
45、104、104a、104b、104c、104d、1204、1204a、1204b、1204c、1204d 端子ピン
46、52、72、92、702 反射手段
47、53、73 反射板
48、703 支持部
74 スリット
93 凹レンズ
131 固体発光素子
132 基板
133、333、333a、333b 保護用透光板
134 入力回路
135 直流変換回路
136 調整回路
137 保護回路
138a、138b 回路部
139a、139b、139c フレキシブル基板
141 支持具
155、156 ダイオードブリッジ回路
157、158 端子
161 プラグ
162 スイッチ
163 安定器
164 グローランプ
181 蛍光ランプ
203、1052 流入口
211 流出口
231 中空部
241 外部表面
242 内部表面
502 放熱フィン
1002、1132、1202 装着ユニット
1003、1003a、1003b、1203 光源ユニット
1004、1004b、1173、1224、1232 接続部
1023、1143 固定用部品
1033 ソケット
1035 直管部
1114 非発光面
1144 支持プレート
1145 長穴部
1146 ねじ
1174 1次側
1175 2次側
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8 ダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光ランプ用の支持具から電力供給を受け、複数の固体発光素子を点灯する照明装置であって、
前記支持具に装着可能な装着ユニットと、
前記装着ユニットを介し、前記支持具より電力供給を受け、具備する前記複数の固体発光素子に供給し発光させる光源ユニットと、
前記複数の固体発光素子から発せられる光を利用した任意の照明領域を設定する設定ユニットとを備える
ことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記装着ユニットは、さらに、
前記支持具が有するソケットに挿入可能な端子と、
前記端子を保持する端子部と
を備え、
前記端子は、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とにより構成され、
前記端子部は、中空構造を有し、前記中空構造内に、
前記第1端子と前記第2端子との間、前記第1端子と前記第3端子との間、前記第1端子と前記第4端子との間、前記第2端子と前記第3端子との間、前記第2端子と前記第4端子との間、及び前記第3端子と前記第4端子との間のうち少なくとも1箇所に抵抗成分を有する素子からなる入力回路と、
前記第1端子と前記第3端子とに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、前記複数の固体発光素子に供給する第1整流手段と、
前記第2端子と前記第4端子とに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、前記複数の固体発光素子に供給する第2整流手段と
を具備し、
前記第1整流手段は、
アノードが前記第1端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第1ダイオードと、
アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第1端子に接続される第2ダイオードと、
アノードが前記第3端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第3ダイオードと、
アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第3端子に接続される第4ダイオードとを備え、
前記第2整流手段は、
アノードが前記第2端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第5ダイオードと、
アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第2端子に接続される第6ダイオードと、
アノードが前記第4端子に接続され、カソードが前記固体発光素子のアノードに接続される第7ダイオードと、
アノードが前記固体発光素子のカソードに接続され、カソードが前記第4端子に接続される第8ダイオードとを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記設定ユニットは、さらに、
長手方向の長さが、前記光源ユニットの長手方向の長さと略同じであり、断面形状が凸部を有すると共に、前記光源ユニットの発光面と対向して前記凸部が配置される反射部と、
前記反射部を前記光源ユニットに固定する固定部と
を備え、
前記反射部の長手方向と、上記光源ユニットの長手方向とは、同一軸に平行になるよう構成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記反射部は、さらに、
前記光源ユニットより照射された光のうち所定の割合を透過する透過部を備える
ことを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記透過部は、前記反射部に備えられるスリットである
ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記設定ユニットは、さらに、
2つの端面を有する調整部
を備え、
前記調整部は、一方の端面に対し、他方の端面が該調整部の中心軸の周方向に回転可能に構成され、
前記調整部の一方の端面には、前記装着ユニットが取り付けられ、
前記調整部の他方の端面には、前記光源ユニットが取り付けられる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項7】
前記設定ユニットは、さらに、
前記装着ユニットに一方の端部が接続され、前記光源ユニットに他方の端部が接続される接続ケーブル部
を備え、
前記接続ケーブル部は、柔軟性を有し、前記光源ユニットを前記装着ユニットから所定範囲内に自在に配置可能とする
ことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
【請求項8】
前記装着ユニットは、さらに、
前記第1端子と、前記第2端子と、前記第3端子と、前記第4端子とが、前記支持具から脱離することを防止する脱離防止部を備える
ことを特徴とする請求項7記載の照明装置。
【請求項9】
前記脱離防止部は、前記支持具により点灯可能な蛍光ランプの直管部の長手方向と同寸法である剛性を有した材質により構成され、
前記脱離防止部の両端には、夫々前記端子部が備えられる
ことを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記入力回路は、さらに、
該入力回路を電気的にオープンにするオープン手段を備え、
前記オープン手段は、前記支持具から該入力回路に給電が開始した後、所定時間経過後、該入力回路を電気的にオープンにする
ことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
【請求項11】
前記オープン手段は、前記抵抗成分を有する素子と直列に接続される、容量成分を有する素子である
ことを特徴とする請求項10に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【公開番号】特開2009−3409(P2009−3409A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−8488(P2008−8488)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(300085037)株式会社モモ・アライアンス (34)
【Fターム(参考)】