照明装置
【課題】照明パネルの着脱の作業性をさらに向上させることができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置100は、載置面15を含む本体10と、電力が供給されることによって発光する発光面33が表面31に設けられた照明パネル30と、照明パネル30が配置される配置部を含み、本体10の端部12に回転軸支された取付カバー20と、を備え、取付カバー20が本体10に対して開いた状態では、配置部に配置された照明パネル30は取付カバー20に対して仮固定され、取付カバー20が本体10に対して閉じた状態では、照明パネル30は取付カバー20と本体10とによって固定される。
【解決手段】照明装置100は、載置面15を含む本体10と、電力が供給されることによって発光する発光面33が表面31に設けられた照明パネル30と、照明パネル30が配置される配置部を含み、本体10の端部12に回転軸支された取付カバー20と、を備え、取付カバー20が本体10に対して開いた状態では、配置部に配置された照明パネル30は取付カバー20に対して仮固定され、取付カバー20が本体10に対して閉じた状態では、照明パネル30は取付カバー20と本体10とによって固定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関し、特に、照明パネルを備えた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2007−250302号公報(特許文献1)および特開2007−250303号公報(特許文献2)には、照明パネルを備えた面発光型の照明装置に関する発明が開示される。
【0003】
特許文献1,2の照明装置においては、筐体が天井に取り付けられる。筐体には、回動支持部を挟んで保持部材が取り付けられる。保持部材には、挿入口が設けられる。挿入口は、照明パネルの表面と略平行な方向に照明パネルを抜き差し可能なように設けられる。特許文献1,2によれば、天井に取り付けられた筐体に対して、照明パネルの着脱の作業性を向上させることができると述べられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−250302号公報
【特許文献2】特開2007−250303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、照明パネルの着脱の作業性をさらに向上させることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に基づく照明装置は、載置面および第1電気接点を含む本体と、第2電気接点を含み、電力が供給されることによって発光する発光面が表面に設けられた照明パネルと、上記照明パネルが配置される配置部を含み、上記本体の端部に回転軸支された取付カバーと、を備え、上記取付カバーが上記本体に対して開いた状態では、上記配置部に配置された上記照明パネルは上記取付カバーに対して仮固定され、上記取付カバーが上記本体に対して閉じた状態では、上記照明パネルは上記取付カバーと上記本体とによって固定されるとともに、上記第1電気接点と上記第2電気接点とが相互に電気接続される。
【0007】
好ましくは、上記取付カバーは、上記取付カバーの周縁から上記配置部と間隔を空けて延在する仮固定部を有し、上記取付カバーが上記本体に対して開いた状態では、上記配置部と上記仮固定部との間に上記照明パネルが配置されることによって、上記照明パネルは上記取付カバーに対して仮固定される。
【0008】
好ましくは、上記取付カバーが上記本体に対して閉じた状態では、上記配置部が上記照明パネルを上記本体の上記載置面に対して押し付けることによって、上記照明パネルは上記取付カバーと上記本体とによって挟持固定される。
【0009】
好ましくは、上記取付カバーは、上記本体に対する開き角度を所定の範囲内に規制する規制部材を有する。
【0010】
好ましくは、上記第1電気接点は上記本体の上記載置面上に露出するように設けられ、上記第2電気接点は上記照明パネルの裏面に設けられる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、照明パネルの着脱の作業性をさらに向上させることができる照明装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第1斜視図である。
【図2】実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第2斜視図である。
【図3】実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す断面図である。
【図4】実施の形態における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図5】図4中のV−V線に沿った矢視断面図である。
【図6】実施の形態における照明装置に用いられる照明パネルを示す平面図である。
【図7】実施の形態における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図8】実施の形態における照明装置の取付カバーの配置部に照明パネルが配置された状態を示す平面図である。
【図9】図8中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。
【図10】実施の形態における照明装置(組み立てられた後の状態)を示す断面図である。
【図11】実施の形態の第1変形例における照明装置(組み立てられる前の状態)を示す断面図(側面図)である。
【図12】実施の形態の第1変形例における照明装置(組み立てられた後の状態)を示す断面図(側面図)である。
【図13】実施の形態の第1変形例の他の構成における照明装置(組み立てられる前の状態)を示す断面図(側面図)である。
【図14】実施の形態の第2変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図15】図14中のXV−XV線に沿った矢視断面図である。
【図16】実施の形態の第2変形例における照明装置に用いられる取付カバーの配置部に照明パネルが配置された状態を示す平面図である。
【図17】図17中のXVII−XVII線に沿った矢視断面図である。
【図18】実施の形態の第2変形例の他の構成における照明装置に用いられる取付カバーを示す断面図である。
【図19】実施の形態の第3変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図20】実施の形態の第3変形例における照明装置に用いられる取付カバーのガイド部付近を示す斜視図である。
【図21】実施の形態の第3変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図22】実施の形態の第4変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図23】実施の形態の第4変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図24】実施の形態の第5変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図25】実施の形態の第5変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図26】実施の形態の第6変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図27】実施の形態の第6変形例の他の構成における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図28】実施の形態の第6変形例のさらに他の構成における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に基づいた実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。特に制限が無い限り、実施の形態の各変形例に示す構成を適宜組み合わせて用いることは、当初から予定されていることである。
【0014】
図1〜図3を参照して、実施の形態における照明装置100について説明する。図1は、実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第1斜視図である。図2は、実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第2斜視図である。図3は、実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す断面図である。
【0015】
図1〜図3に示すように、照明装置100は、本体10、取付カバー20、および照明パネル30を備える。取付カバー20は本体10の端部12に回転軸支され、照明パネル30は本体10と取付カバー20との間に配置される(詳細は後述する)。
【0016】
(本体10)
本体10は平板状に形成され、端部11〜端部14および載置面15を有する。本体10は、裏面(載置面15の反対面)側を利用して、天井50(図3参照)または壁面(図示せず)等に固定されることができる。本体10は、たとえばアルミニウムまたはステンレス等から、プレス加工または切削加工等によって製造される。本体10の厚さは、たとえば1cm〜10cmである。
【0017】
本体10には、載置面15上の周縁に沿って、所定の深さを有する環状溝16(図2,図3参照)が凹設される。詳細は後述されるが、環状溝16の形状は、取付カバー20における嵌込部23の形状に対応している。照明装置100が組み立てられた状態においては、取付カバー20の嵌込部23が、本体10の環状溝16内に嵌め込まれる。
【0018】
本体10には、載置面15上の周縁の一部に沿うように、所定の深さを有する収容部16A(図2参照)が凹設される。詳細は後述されるが、収容部16Aの形状は、取付カバー20における仮固定部26(図1,図3参照)の形状に対応している。照明装置100が組み立てられた状態においては、取付カバー20の仮固定部26は、本体10の収容部16A内に嵌め込まれる。
【0019】
載置面15上の所定の位置には、2つの切込部19(図2参照)が相互に並んで凹設される。切込部19内のそれぞれに、一対の電気接点41(第1電気接点)が設けられる。電気接点41は、照明パネル30が本体10に取り付けられた際(照明装置100が組み立てられた際)に、照明パネル30の電気接点42(図1,図3参照)と接触可能な位置に配設される。
【0020】
図3に示すように、切込部19内に設けられる電気接点41は、載置面15から板バネ状に突出するように固定されるとよい。当該構成によれば、照明パネル30が本体10に取り付けられた際、照明パネル30の電気接点42(図1参照)と本体10の電気接点41との良好な電気的接続が得られる。電気接点41は、本体10を貫通して所定の電源装置(図示せず)に接続される。
【0021】
本体10の端部12には、2つの支持具18Aが並んで設けられる。各支持具18Aは取付カバー20の端部に接続され、本体10に対して取付カバー20を回転軸支する。支持具18Aによって、取付カバー20は支持具18Aを中心として矢印AR2方向およびその反対方向に回動することができる。取付カバー20の回動に伴って、取付カバー20の嵌込部23(詳細は後述する)は環状溝16に嵌め込まれることができる。
【0022】
本体10の端部14には、2つの支持具18が並んで設けられる。支持具18には、L字状の保持部材17が回動可能に取り付けられる。支持具18の内部にはコイルバネ等の付勢手段が内蔵される。支持具18に取り付けられた保持部材17は、コイルバネ等の付勢手段の作用によって、載置面15側に向かって回転するように矢印AR3(図3参照)方向に付勢される。保持部材17および支持具18は、端部11に設けられてもよいし、端部13に設けられてもよい。
【0023】
(取付カバー20)
図4は、照明装置100に用いられる取付カバー20を示す平面図である。図5は、図4中のV−V線に沿った矢視断面図である。図4および図5(ならびに図1〜図3)に示すように、取付カバー20は平板部21、透明板22、嵌込部23、配置部25、および仮固定部26を有する。上述のとおり、取付カバー20の端部には支持具18Aが接続される。平板部21、透明板22、および嵌込部23に囲まれる空間に、照明パネル30が配置される(詳細は後述する)。
【0024】
平板部21の中央部分には開口が設けられ、当該開口にガラスまたはアクリル樹脂等から構成される矩形状の透明板22が設けられる。透明板22の厚さはたとえば2mm〜3mmである。本実施の形態においては、平板部21の上面および透明板22の上面に、照明パネル30を配置するための配置部25が形成される。
【0025】
透明板22を用いないで、平板部21の全体を透明な部材から構成してもよい。この場合、平板部21の上面に、照明パネル30を配置するための配置部25が形成される。平板部21の中央部分には、透明板22が設けられていなくてもよい。この場合、枠状の平板部21の上面に、照明パネル30を配置するための配置部25が形成される。
【0026】
嵌込部23は、平板部21の外周に環状に立設される。嵌込部23の上端によって、照明パネル30を配置部25に受け入れるための開口28が形成される。上述のとおり、嵌込部23の形状は、本体10における環状溝16(図1,図2参照)の形状に対応している。
【0027】
取付カバー20の周縁(ここでは嵌込部23の立設方向先端)に、仮固定部26が設けられる。取付カバー20における仮固定部26は、矩形環状に形成される嵌込部23の一辺上に2つ並んで設けられ、配置部25の上方に向かって所定の長さで延在する。仮固定部26と配置部25とは、間隔L1(図5参照)を空けて離れている。上述のとおり、仮固定部26の形状は、本体10における収容部16A(図2参照)の形状に対応している。
【0028】
(照明パネル30)
図6は、照明パネル30の平面図である。図7は、照明パネル30の底面図である。図5および図6(ならびに図1〜図3)を参照して、照明パネル30は、たとえば可撓性を有するシート状に形成される。照明パネル30がシート状に形成される場合、照明パネル30の厚さはたとえば約1mmである。ここで、シート状とは、厚さ0.5mm〜10mm程度、好ましくは0.5mm〜1mm程度のほぼ均一の厚さを有した平面状のものを意味し、フィルム状または薄板状と称される厚さのものも含む。照明パネル30は、所定の厚さ(10mm〜30mm)を有する平板状に形成されていてもよい。
【0029】
照明パネル30の表面31には、電力が供給されることによって発光する矩形状の発光面33が形成される。発光面33は、たとえば有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)素子から構成されることができる。照明パネル30の裏面32には、発光面33に電力を供給するための一対の電気接点42(第2電気接点)が設けられる。
【0030】
発光面33が有機EL素子から構成される場合、発光面33内の有機発光層の両面に電力が供給される。電力の供給によって、有機発光層は可視光を発光する。発光面33側(表面31側)には、有機発光層上に透明電極層(ITOなど)が設けられ、透明電極層上は封止層によって密閉される。有機発光層の下(裏面32側)には、発光した光を反射するためのたとえばアルミニウム製の電極層が設けられる。電極層の下(裏面32側)にはベース層が設けられる。有機発光層の上下面からは、裏面32に設けられた一対の電気接点42に向かって所定のパターンが配線される。
【0031】
(照明装置100の組み立て)
図1〜図3を再び参照して、照明装置100が組み立てられる際には、本体10に対して取付カバー20が開かれる。本体10の保持部材17は、起立するように矢印AR3(図3参照)とは反対方向に回動され、その状態が保持される。照明パネル30は、矢印AR1に示すように、取付カバー20の開口28を通して配置部25上に配置される。
【0032】
図8は、取付カバー20の配置部25に照明パネル30が配置された状態を示す平面図である。図9は、図8中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。
【0033】
図8および図9(ならびに図1〜図3)を参照して、照明パネル30が配置部25上に配置される際、照明パネル30の端部(厚さL2の部分、図9参照)は、仮固定部26と配置部25との間に差し込まれる(厚さL2<間隔L1)。配置部25と仮固定部26との間において、照明パネル30は取付カバー20に対して仮固定される。当該仮固定によって、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)が抑制される。
【0034】
図10を参照して、次に、本体10に対して取付カバー20が閉じられる。取付カバー20の嵌込部23が、本体10の環状溝16に嵌め込まれる。照明パネル30は、配置部25と仮固定部26との間において仮固定された状態で、取付カバー20の透明板22(配置部25)と本体10の載置面15とによって固定される。電気接点41と電気接点42とは、相互に接触することによって電気的に接続される。
【0035】
その後、保持部材17の起立状態が開放される。保持部材17は、コイルバネ等による付勢によって矢印AR3方向に回動し、取付カバー20の平板部21を載置面15側に向かって押し付ける。当該押し付けによって、取付カバー20および照明パネル30は、本体10に対して取り付けられる。
【0036】
以上のようにして、図10に示す照明装置100が得られる。照明装置100においては、本体10に設けられた電気接点41および照明パネル30に設けられた電気接点42を通して、外部の電源装置(図示せず)から照明パネル30の発光面33に電力が供給される。電力の供給によって発光面33が発光し、照明装置100は照明することが可能となる。
【0037】
(作用・効果)
図1〜図3に示すように、取付カバー20が本体10に対して開いた状態で、照明パネル30は取付カバー20の開口28を通して配置部25上に配置される(矢印AR1参照)。照明装置100がたとえば天井50(図3参照)に取り付けられる場合には、取付カバー20の開口28は重力方向の上方側に向かって開口する。照明パネル30は、取付カバー20の開口28を通して容易に配置部25上に配置されることができる。
【0038】
配置部25上に配置された(配置部25と仮固定部26との間に差し込まれた)照明パネル30は、配置部25および仮固定部26によって仮固定される。当該仮固定によって、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)が抑制される。作業者は、取付カバー20を本体10に対して容易に閉じることができる。
【0039】
一方、照明パネル30を照明装置100から取り外す際(照明パネル30を交換する際)には、取付カバー20が本体10に対して開かれる。この際、配置部25および仮固定部26によって照明パネル30が仮固定されているため、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)が抑制される。
【0040】
照明装置100がたとえば天井50(図3参照)に取り付けられる場合には、開口28が重力方向の上方側に向かって開口していることによって、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)がさらに抑制される。作業者は、取付カバー20から照明パネル30を容易に取り外すことができる。
【0041】
なお、冒頭に説明した特開2007−250302号公報(特許文献1)および特開2007−250303号公報(特許文献2)においては、保持部材の挿入口が、照明パネルの表面と略平行な方向に照明パネルを抜き差し可能なように設けられる。この挿入口は狭小に形成されており、たとえば天井付近において、照明パネルをこの挿入口に挿入することは容易ではない。
【0042】
特に、照明パネルがシート状に形成される場合、照明パネルは撓みやすい。特許文献1,2における挿入口に対して照明パネルを着脱する際、照明パネルをその長手方向に移動させる必要がある。当該作業は容易ではない。
【0043】
本実施の形態における照明装置100によれば、照明パネル30がシート状に形成される場合であっても、取付カバー20の開口28を通して容易に着脱することが可能である。したがって、照明装置100によれば、従来の照明装置に比べて、照明パネル30の着脱の作業性を向上させることが可能となる。
【0044】
照明装置100が組み立てられた状態において、配置部25は照明パネル30の発光面33の全体を、本体10の載置面15に対して押し付けるように構成されてもよい。当該構成によれば、照明パネル30は取付カバー20の配置部25と本体10の載置面15とによって挟持固定される。この場合、配置部25の形状(透明板22の上面形状)は、載置面15の表面形状に対応するように形成される。
【0045】
ここで、照明パネル30がシート状(厚さ0.5mm〜10mm程度)に形成される場合、照明パネル30は、その初期ひずみ(製造時や運搬時の形態による反り等のひずみ)や、また、その取付態様によっては、照明パネル30自身の重さ(自重)によって重力方向に撓む場合がある。
【0046】
配置部25が照明パネル30の発光面33の全体を本体10の載置面15に対して押し付けることによって、発光面33は、配置部25と載置面15とによって挟みこまれた状態でその形状が保持される。配置部25から受ける押圧によって発光面33は撓むことがない。発光面33は、予め設計によって定められた形状を保持することが可能となる。発光面33は、予め設計によって定められた配光特性を実現することが可能となり、発光面33からの照射方向に応じて、光の強さにばらつき(ムラ)が生じる虞もない。
【0047】
[第1変形例]
図11を参照して、実施の形態の第1変形例における照明装置100Aについて説明する。照明装置100Aにおいては、取付カバー20Aと本体10との間に規制部材24が設けられる。規制部材24は、2枚の薄平板状の部材が連結されることによって構成される。規制部材24は、紐状の部材であってもよい。
【0048】
図11に示すように、規制部材24は、本体10および取付カバー20Aの側面に沿って設けられるとよい。規制部材24は、取付カバー20Aが支持具18Aを中心に回動する際に、取付カバー20Aの本体10に対する開き角度を所定の範囲内に規制する。規制部材24の配設によって、本体10に対する取付カバー20Aの開き角度が所定の値に保持された状態で、照明パネル30を取付カバー20A上に容易に載置することが可能となる。
【0049】
図12に示すように、取付カバー20Aが本体10に対して取り付けられた際には、規制部材24は本体10および取付カバー20Aの側面に沿って折れ曲がる。規制部材24が本体10および取付カバー20Aの側面に設けられていることによって、照明パネル30の取り付け作業または取り外し作業は規制部材24によって妨げられず、当該作業中における利便性を一層向上させることが可能となる。
【0050】
図13に示す取付カバー20A1のように、取付カバー20A1が本体10に対して開きすぎることを規制する手段としては、規制部材24Aが設けられていてもよい。規制部材24Aは、支持具18Aに取り付けられる側の取付カバー20A1の端部に設けられる。規制部材24Aは、取付カバー20A1が支持具18Aを中心に回動することによって、天井50に当接する。当該構成によっても、上述の規制部材24(図11および図12参照)と同様の効果を得ることが可能となる。
【0051】
[第2変形例]
図14〜図17を参照して、上述の実施の形態1の第2変形例における照明装置について説明する。図14は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Bを示す平面図である。図15は、図14中のXV−XV線に沿った矢視断面図である。図16は、取付カバー20Bの配置部25上に照明パネル30が載置された状態を示す平面図である。図17は、図16中のXVII−XVII線に沿った矢視断面図である。
【0052】
図14および図15に示すように、取付カバー20Bにおいては、仮固定部26が、矩形環状に形成される嵌込部23の二辺上に2つ並んで設けられ、配置部25の上方に向かって所定の長さで延在する。仮固定部26と配置部25とは、間隔L1(図15参照)を空けて離れている。
【0053】
図16および図17に示すように、取付カバー20Bの配置部25上に照明パネル30が載置される際、照明パネル30の端部(厚さL2の部分)は、仮固定部26と配置部25との間に差し込まれる(厚さL2<間隔L1)。照明パネル30は、取付カバー20Bに対して仮固定される。当該仮固定によって、照明パネル30の取付カバー20Bからの脱落(離脱)が抑制され、照明パネル30を取り付ける際および照明パネル30を取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0054】
図18に示すように、仮固定部26は、嵌込部23の立設方向先端を中心として矢印AR4方向に示すように照明パネル30に向かって回動可能に構成されていてもよい。照明パネル30を取付カバー(取付カバー20B1)上に載置する際、仮固定部26を起立させておく(図18に示す状態)ことによって、照明パネル30を取付カバー(取付カバー20B1)上にさらに容易に載置することが可能となる。
【0055】
[第3変形例]
図19〜図21を参照して、上述の実施の形態の第3変形例における照明装置について説明する。図19は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Cを示す底面図である。図20は、取付カバー20Cのガイド部27(詳細は後述する)付近を示す斜視図である。図21は、本変形例における照明装置に用いられる照明パネル30Cを示す底面図である。
【0056】
図19および図20に示すように、取付カバー20Cにおいては、その周縁(ここでは、矩形環状に形成される嵌込部23の角部)に、ガイド部27が形成される。ガイド部27は、嵌込部23の立設方向の先端から平板部21にまで到達するように(図19紙面垂直方向に)延在し、嵌込部23の角部から配置部25側に向かって略三角柱状に張り出している。
【0057】
図21に示すように、照明パネル30Cにおいては、その周縁(ここでは、矩形状に形成される照明パネル30Cの角部)に、ガイド部37が形成される。ガイド部37は、面取り状に形成され、取付カバー20Cにおけるガイド部27の形状および位置に対応している。
【0058】
本変形例における照明装置が組み立てられる際には、ガイド部27およびガイド部37が相互に対応するように(向かい合うように)、照明パネル30Cが取付カバー20Cの配置部25上に載置される。照明パネル30Cは、他の配置角度(位相)では取付カバー20Cの配置部25上に載置されない。照明パネル30Cの取付カバー20Cに対するいわゆる逆差しが防止され、本体10(図示せず)側の電気接点41(図示せず)および照明パネル30C側の電気接点42の極性が誤って接続されることがなく、照明パネル30Cを取り付ける際および照明パネル30Cを取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0059】
[第4変形例]
図22および図23を参照して、上述の実施の形態1の第4変形例における照明装置について説明する。図22は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Dを示す平面図である。図23は、本変形例における照明装置に用いられる照明パネル30Dを示す底面図である。
【0060】
図22に示すように、取付カバー20Dにおいては、その周縁(ここでは、矩形環状に形成される嵌込部23の一辺)に、ガイド部27が形成される。ガイド部27は、嵌込部23の立設方向の先端から平板部21にまで到達するように(図22紙面垂直方向に)延在し、嵌込部23の一辺から配置部25側に向かって直方体状に張り出している。
【0061】
図23に示すように、照明パネル30Dにおいては、その周縁(ここでは、矩形状に形成される照明パネル30Dの一辺)に、ガイド部37が形成される。ガイド部37は、切り欠かれるようにして形成され、取付カバー20Dにおけるガイド部27の形状および位置に対応している。
【0062】
本変形例における照明装置が組み立てられる際には、上述の第3変形例(図19〜図21参照)と同様に、ガイド部27およびガイド部37が相互に対応するように(向かい合うように)、照明パネル30Dが取付カバー20Dの配置部25上に載置される。照明パネル30Dは、他の配置角度(位相)では取付カバー20Dの配置部25上に載置されない。照明パネル30Dの取付カバー20Dに対するいわゆる逆差しが防止され、本体10(図示せず)側の電気接点41(図示せず)および照明パネル30D側の電気接点42の極性が誤って接続されることがなく、照明パネル30Dを取り付ける際および照明パネル30Dを取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0063】
[第5変形例]
図24および図25を参照して、上述の実施の形態1の第5変形例における照明装置について説明する。図24は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Eを示す底面図である。図25は、本変形例における照明装置に用いられる照明パネル30Eを示す底面図である。
【0064】
図24に示すように、取付カバー20Eにおいては、その周縁(ここでは、矩形環状に形成される嵌込部23の一辺)に、ガイド部27が形成される。ガイド部27は、嵌込部23の立設方向の先端から平板部21にまで到達するように(図24紙面垂直方向に)延在し、嵌込部23の一辺から配置部25とは反対側に向かって直方体状に切り欠かれるように形成される。
【0065】
図25に示すように、照明パネル30Eにおいては、その周縁(ここでは、矩形状に形成される照明パネル30Eの一辺)に、ガイド部37が形成される。ガイド部37は、張り出すようにして形成され、取付カバー20Eのガイド部27の形状および位置に対応している。
【0066】
本変形例における照明装置が組み立てられる際には、上述の第3変形例(図19〜図21参照)および上述の第4変形例(図22および図2)と同様に、ガイド部27およびガイド部37が相互に対応するように(向かい合うように)、照明パネル30Eが取付カバー20Eの配置部25上に載置される。照明パネル30Eは、他の配置角度(位相)では取付カバー20Eの配置部25上に載置されない。照明パネル30Eの取付カバー20Eに対するいわゆる逆差しが防止され、本体10(図示せず)側の電気接点41(図示せず)および照明パネル30E側の電気接点42の極性が誤って接続されることもなく、照明パネル30Eを取り付ける際および照明パネル30Eを取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0067】
[第6変形例]
図26を参照して、照明パネル30Fのように、1対の電気接点42は、裏面32の中央寄りに配置されていてもよい。この場合、本体10(図示せず)に設けられる電気接点41(図示せず)も、電気接点42の位置に対応するように、載置面15(図示せず)上の所定の位置に配置される。
【0068】
図27を参照して、照明パネル30Gのように、一対の電気接点42が、裏面32上における周縁に沿って所定の長さで延在するように設けられてもよい。この場合、本体10(図示せず)に設けられる電気接点41(図示せず)も、電気接点42の位置に対応するように、載置面15(図示せず)上の所定の位置に配置される。載置面15上における電気接点41に対して電気接点42が十分な長さを有していることによって、照明パネル30Aが若干ずれて固定された場合であっても、電気接点41および電気接点42間の良好な電気的接続が得られる。
【0069】
図28を参照して、照明パネル30Hのように、正極側の電気接点42(42A)と負極側の電気接点42(42B)とが2つずつ裏面32上に配設されてもよい。一対の正極側の電気接点42(42A)は、裏面32上における対向する周縁に沿って所定の長さで延在するように設けられる。同様に、一対の負極側の電気接点42(42B)は、裏面32上における対向する他の周縁に沿って所定の長さで延在するように設けられる。
【0070】
本体10(図示せず)に設けられる電気接点41(図示せず)も、正極側の電気接点42(42A)および負極側の電気接点42(42B)にそれぞれ対応するように、載置面15(図示せず)上の所定の位置に配設される。載置面15上におけるそれぞれの電気接点41に対して、正極側の電気接点42(42A)と負極側の電気接点42(42B)とが十分な長さを有していることによって、照明パネル30Bが若干ずれて固定された場合であっても、電気接点41、電気接点42(42A)、および電気接点42(42B)間の良好な電気的接続が得られる。
【0071】
以上、本発明に基づいた実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0072】
10 本体、11,12,13,14 端部、15 載置面、16 環状溝、16A 収容部、17 保持部材、18,18A 支持具、19 切込部、20,20A,20A1,20B,20B1,20C,20D,20E 取付カバー、21 平板部、22 透明板、23 嵌込部、24,24A 規制部材、25 配置部、26 仮固定部、27,37 ガイド部、28 開口、30,30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H 照明パネル、31 表面、32 裏面、33 発光面、41,42 電気接点、50 天井、100,100A 照明装置、AR1,AR2,AR3,AR4 矢印、L1 間隔、L2 厚さ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関し、特に、照明パネルを備えた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2007−250302号公報(特許文献1)および特開2007−250303号公報(特許文献2)には、照明パネルを備えた面発光型の照明装置に関する発明が開示される。
【0003】
特許文献1,2の照明装置においては、筐体が天井に取り付けられる。筐体には、回動支持部を挟んで保持部材が取り付けられる。保持部材には、挿入口が設けられる。挿入口は、照明パネルの表面と略平行な方向に照明パネルを抜き差し可能なように設けられる。特許文献1,2によれば、天井に取り付けられた筐体に対して、照明パネルの着脱の作業性を向上させることができると述べられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−250302号公報
【特許文献2】特開2007−250303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、照明パネルの着脱の作業性をさらに向上させることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に基づく照明装置は、載置面および第1電気接点を含む本体と、第2電気接点を含み、電力が供給されることによって発光する発光面が表面に設けられた照明パネルと、上記照明パネルが配置される配置部を含み、上記本体の端部に回転軸支された取付カバーと、を備え、上記取付カバーが上記本体に対して開いた状態では、上記配置部に配置された上記照明パネルは上記取付カバーに対して仮固定され、上記取付カバーが上記本体に対して閉じた状態では、上記照明パネルは上記取付カバーと上記本体とによって固定されるとともに、上記第1電気接点と上記第2電気接点とが相互に電気接続される。
【0007】
好ましくは、上記取付カバーは、上記取付カバーの周縁から上記配置部と間隔を空けて延在する仮固定部を有し、上記取付カバーが上記本体に対して開いた状態では、上記配置部と上記仮固定部との間に上記照明パネルが配置されることによって、上記照明パネルは上記取付カバーに対して仮固定される。
【0008】
好ましくは、上記取付カバーが上記本体に対して閉じた状態では、上記配置部が上記照明パネルを上記本体の上記載置面に対して押し付けることによって、上記照明パネルは上記取付カバーと上記本体とによって挟持固定される。
【0009】
好ましくは、上記取付カバーは、上記本体に対する開き角度を所定の範囲内に規制する規制部材を有する。
【0010】
好ましくは、上記第1電気接点は上記本体の上記載置面上に露出するように設けられ、上記第2電気接点は上記照明パネルの裏面に設けられる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、照明パネルの着脱の作業性をさらに向上させることができる照明装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第1斜視図である。
【図2】実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第2斜視図である。
【図3】実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す断面図である。
【図4】実施の形態における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図5】図4中のV−V線に沿った矢視断面図である。
【図6】実施の形態における照明装置に用いられる照明パネルを示す平面図である。
【図7】実施の形態における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図8】実施の形態における照明装置の取付カバーの配置部に照明パネルが配置された状態を示す平面図である。
【図9】図8中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。
【図10】実施の形態における照明装置(組み立てられた後の状態)を示す断面図である。
【図11】実施の形態の第1変形例における照明装置(組み立てられる前の状態)を示す断面図(側面図)である。
【図12】実施の形態の第1変形例における照明装置(組み立てられた後の状態)を示す断面図(側面図)である。
【図13】実施の形態の第1変形例の他の構成における照明装置(組み立てられる前の状態)を示す断面図(側面図)である。
【図14】実施の形態の第2変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図15】図14中のXV−XV線に沿った矢視断面図である。
【図16】実施の形態の第2変形例における照明装置に用いられる取付カバーの配置部に照明パネルが配置された状態を示す平面図である。
【図17】図17中のXVII−XVII線に沿った矢視断面図である。
【図18】実施の形態の第2変形例の他の構成における照明装置に用いられる取付カバーを示す断面図である。
【図19】実施の形態の第3変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図20】実施の形態の第3変形例における照明装置に用いられる取付カバーのガイド部付近を示す斜視図である。
【図21】実施の形態の第3変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図22】実施の形態の第4変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図23】実施の形態の第4変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図24】実施の形態の第5変形例における照明装置に用いられる取付カバーを示す平面図である。
【図25】実施の形態の第5変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図26】実施の形態の第6変形例における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図27】実施の形態の第6変形例の他の構成における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【図28】実施の形態の第6変形例のさらに他の構成における照明装置に用いられる照明パネルを示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に基づいた実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。特に制限が無い限り、実施の形態の各変形例に示す構成を適宜組み合わせて用いることは、当初から予定されていることである。
【0014】
図1〜図3を参照して、実施の形態における照明装置100について説明する。図1は、実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第1斜視図である。図2は、実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す第2斜視図である。図3は、実施の形態における照明装置の分解した状態(組み立てられる前の状態)を示す断面図である。
【0015】
図1〜図3に示すように、照明装置100は、本体10、取付カバー20、および照明パネル30を備える。取付カバー20は本体10の端部12に回転軸支され、照明パネル30は本体10と取付カバー20との間に配置される(詳細は後述する)。
【0016】
(本体10)
本体10は平板状に形成され、端部11〜端部14および載置面15を有する。本体10は、裏面(載置面15の反対面)側を利用して、天井50(図3参照)または壁面(図示せず)等に固定されることができる。本体10は、たとえばアルミニウムまたはステンレス等から、プレス加工または切削加工等によって製造される。本体10の厚さは、たとえば1cm〜10cmである。
【0017】
本体10には、載置面15上の周縁に沿って、所定の深さを有する環状溝16(図2,図3参照)が凹設される。詳細は後述されるが、環状溝16の形状は、取付カバー20における嵌込部23の形状に対応している。照明装置100が組み立てられた状態においては、取付カバー20の嵌込部23が、本体10の環状溝16内に嵌め込まれる。
【0018】
本体10には、載置面15上の周縁の一部に沿うように、所定の深さを有する収容部16A(図2参照)が凹設される。詳細は後述されるが、収容部16Aの形状は、取付カバー20における仮固定部26(図1,図3参照)の形状に対応している。照明装置100が組み立てられた状態においては、取付カバー20の仮固定部26は、本体10の収容部16A内に嵌め込まれる。
【0019】
載置面15上の所定の位置には、2つの切込部19(図2参照)が相互に並んで凹設される。切込部19内のそれぞれに、一対の電気接点41(第1電気接点)が設けられる。電気接点41は、照明パネル30が本体10に取り付けられた際(照明装置100が組み立てられた際)に、照明パネル30の電気接点42(図1,図3参照)と接触可能な位置に配設される。
【0020】
図3に示すように、切込部19内に設けられる電気接点41は、載置面15から板バネ状に突出するように固定されるとよい。当該構成によれば、照明パネル30が本体10に取り付けられた際、照明パネル30の電気接点42(図1参照)と本体10の電気接点41との良好な電気的接続が得られる。電気接点41は、本体10を貫通して所定の電源装置(図示せず)に接続される。
【0021】
本体10の端部12には、2つの支持具18Aが並んで設けられる。各支持具18Aは取付カバー20の端部に接続され、本体10に対して取付カバー20を回転軸支する。支持具18Aによって、取付カバー20は支持具18Aを中心として矢印AR2方向およびその反対方向に回動することができる。取付カバー20の回動に伴って、取付カバー20の嵌込部23(詳細は後述する)は環状溝16に嵌め込まれることができる。
【0022】
本体10の端部14には、2つの支持具18が並んで設けられる。支持具18には、L字状の保持部材17が回動可能に取り付けられる。支持具18の内部にはコイルバネ等の付勢手段が内蔵される。支持具18に取り付けられた保持部材17は、コイルバネ等の付勢手段の作用によって、載置面15側に向かって回転するように矢印AR3(図3参照)方向に付勢される。保持部材17および支持具18は、端部11に設けられてもよいし、端部13に設けられてもよい。
【0023】
(取付カバー20)
図4は、照明装置100に用いられる取付カバー20を示す平面図である。図5は、図4中のV−V線に沿った矢視断面図である。図4および図5(ならびに図1〜図3)に示すように、取付カバー20は平板部21、透明板22、嵌込部23、配置部25、および仮固定部26を有する。上述のとおり、取付カバー20の端部には支持具18Aが接続される。平板部21、透明板22、および嵌込部23に囲まれる空間に、照明パネル30が配置される(詳細は後述する)。
【0024】
平板部21の中央部分には開口が設けられ、当該開口にガラスまたはアクリル樹脂等から構成される矩形状の透明板22が設けられる。透明板22の厚さはたとえば2mm〜3mmである。本実施の形態においては、平板部21の上面および透明板22の上面に、照明パネル30を配置するための配置部25が形成される。
【0025】
透明板22を用いないで、平板部21の全体を透明な部材から構成してもよい。この場合、平板部21の上面に、照明パネル30を配置するための配置部25が形成される。平板部21の中央部分には、透明板22が設けられていなくてもよい。この場合、枠状の平板部21の上面に、照明パネル30を配置するための配置部25が形成される。
【0026】
嵌込部23は、平板部21の外周に環状に立設される。嵌込部23の上端によって、照明パネル30を配置部25に受け入れるための開口28が形成される。上述のとおり、嵌込部23の形状は、本体10における環状溝16(図1,図2参照)の形状に対応している。
【0027】
取付カバー20の周縁(ここでは嵌込部23の立設方向先端)に、仮固定部26が設けられる。取付カバー20における仮固定部26は、矩形環状に形成される嵌込部23の一辺上に2つ並んで設けられ、配置部25の上方に向かって所定の長さで延在する。仮固定部26と配置部25とは、間隔L1(図5参照)を空けて離れている。上述のとおり、仮固定部26の形状は、本体10における収容部16A(図2参照)の形状に対応している。
【0028】
(照明パネル30)
図6は、照明パネル30の平面図である。図7は、照明パネル30の底面図である。図5および図6(ならびに図1〜図3)を参照して、照明パネル30は、たとえば可撓性を有するシート状に形成される。照明パネル30がシート状に形成される場合、照明パネル30の厚さはたとえば約1mmである。ここで、シート状とは、厚さ0.5mm〜10mm程度、好ましくは0.5mm〜1mm程度のほぼ均一の厚さを有した平面状のものを意味し、フィルム状または薄板状と称される厚さのものも含む。照明パネル30は、所定の厚さ(10mm〜30mm)を有する平板状に形成されていてもよい。
【0029】
照明パネル30の表面31には、電力が供給されることによって発光する矩形状の発光面33が形成される。発光面33は、たとえば有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)素子から構成されることができる。照明パネル30の裏面32には、発光面33に電力を供給するための一対の電気接点42(第2電気接点)が設けられる。
【0030】
発光面33が有機EL素子から構成される場合、発光面33内の有機発光層の両面に電力が供給される。電力の供給によって、有機発光層は可視光を発光する。発光面33側(表面31側)には、有機発光層上に透明電極層(ITOなど)が設けられ、透明電極層上は封止層によって密閉される。有機発光層の下(裏面32側)には、発光した光を反射するためのたとえばアルミニウム製の電極層が設けられる。電極層の下(裏面32側)にはベース層が設けられる。有機発光層の上下面からは、裏面32に設けられた一対の電気接点42に向かって所定のパターンが配線される。
【0031】
(照明装置100の組み立て)
図1〜図3を再び参照して、照明装置100が組み立てられる際には、本体10に対して取付カバー20が開かれる。本体10の保持部材17は、起立するように矢印AR3(図3参照)とは反対方向に回動され、その状態が保持される。照明パネル30は、矢印AR1に示すように、取付カバー20の開口28を通して配置部25上に配置される。
【0032】
図8は、取付カバー20の配置部25に照明パネル30が配置された状態を示す平面図である。図9は、図8中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。
【0033】
図8および図9(ならびに図1〜図3)を参照して、照明パネル30が配置部25上に配置される際、照明パネル30の端部(厚さL2の部分、図9参照)は、仮固定部26と配置部25との間に差し込まれる(厚さL2<間隔L1)。配置部25と仮固定部26との間において、照明パネル30は取付カバー20に対して仮固定される。当該仮固定によって、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)が抑制される。
【0034】
図10を参照して、次に、本体10に対して取付カバー20が閉じられる。取付カバー20の嵌込部23が、本体10の環状溝16に嵌め込まれる。照明パネル30は、配置部25と仮固定部26との間において仮固定された状態で、取付カバー20の透明板22(配置部25)と本体10の載置面15とによって固定される。電気接点41と電気接点42とは、相互に接触することによって電気的に接続される。
【0035】
その後、保持部材17の起立状態が開放される。保持部材17は、コイルバネ等による付勢によって矢印AR3方向に回動し、取付カバー20の平板部21を載置面15側に向かって押し付ける。当該押し付けによって、取付カバー20および照明パネル30は、本体10に対して取り付けられる。
【0036】
以上のようにして、図10に示す照明装置100が得られる。照明装置100においては、本体10に設けられた電気接点41および照明パネル30に設けられた電気接点42を通して、外部の電源装置(図示せず)から照明パネル30の発光面33に電力が供給される。電力の供給によって発光面33が発光し、照明装置100は照明することが可能となる。
【0037】
(作用・効果)
図1〜図3に示すように、取付カバー20が本体10に対して開いた状態で、照明パネル30は取付カバー20の開口28を通して配置部25上に配置される(矢印AR1参照)。照明装置100がたとえば天井50(図3参照)に取り付けられる場合には、取付カバー20の開口28は重力方向の上方側に向かって開口する。照明パネル30は、取付カバー20の開口28を通して容易に配置部25上に配置されることができる。
【0038】
配置部25上に配置された(配置部25と仮固定部26との間に差し込まれた)照明パネル30は、配置部25および仮固定部26によって仮固定される。当該仮固定によって、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)が抑制される。作業者は、取付カバー20を本体10に対して容易に閉じることができる。
【0039】
一方、照明パネル30を照明装置100から取り外す際(照明パネル30を交換する際)には、取付カバー20が本体10に対して開かれる。この際、配置部25および仮固定部26によって照明パネル30が仮固定されているため、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)が抑制される。
【0040】
照明装置100がたとえば天井50(図3参照)に取り付けられる場合には、開口28が重力方向の上方側に向かって開口していることによって、照明パネル30の取付カバー20からの脱落(離脱)がさらに抑制される。作業者は、取付カバー20から照明パネル30を容易に取り外すことができる。
【0041】
なお、冒頭に説明した特開2007−250302号公報(特許文献1)および特開2007−250303号公報(特許文献2)においては、保持部材の挿入口が、照明パネルの表面と略平行な方向に照明パネルを抜き差し可能なように設けられる。この挿入口は狭小に形成されており、たとえば天井付近において、照明パネルをこの挿入口に挿入することは容易ではない。
【0042】
特に、照明パネルがシート状に形成される場合、照明パネルは撓みやすい。特許文献1,2における挿入口に対して照明パネルを着脱する際、照明パネルをその長手方向に移動させる必要がある。当該作業は容易ではない。
【0043】
本実施の形態における照明装置100によれば、照明パネル30がシート状に形成される場合であっても、取付カバー20の開口28を通して容易に着脱することが可能である。したがって、照明装置100によれば、従来の照明装置に比べて、照明パネル30の着脱の作業性を向上させることが可能となる。
【0044】
照明装置100が組み立てられた状態において、配置部25は照明パネル30の発光面33の全体を、本体10の載置面15に対して押し付けるように構成されてもよい。当該構成によれば、照明パネル30は取付カバー20の配置部25と本体10の載置面15とによって挟持固定される。この場合、配置部25の形状(透明板22の上面形状)は、載置面15の表面形状に対応するように形成される。
【0045】
ここで、照明パネル30がシート状(厚さ0.5mm〜10mm程度)に形成される場合、照明パネル30は、その初期ひずみ(製造時や運搬時の形態による反り等のひずみ)や、また、その取付態様によっては、照明パネル30自身の重さ(自重)によって重力方向に撓む場合がある。
【0046】
配置部25が照明パネル30の発光面33の全体を本体10の載置面15に対して押し付けることによって、発光面33は、配置部25と載置面15とによって挟みこまれた状態でその形状が保持される。配置部25から受ける押圧によって発光面33は撓むことがない。発光面33は、予め設計によって定められた形状を保持することが可能となる。発光面33は、予め設計によって定められた配光特性を実現することが可能となり、発光面33からの照射方向に応じて、光の強さにばらつき(ムラ)が生じる虞もない。
【0047】
[第1変形例]
図11を参照して、実施の形態の第1変形例における照明装置100Aについて説明する。照明装置100Aにおいては、取付カバー20Aと本体10との間に規制部材24が設けられる。規制部材24は、2枚の薄平板状の部材が連結されることによって構成される。規制部材24は、紐状の部材であってもよい。
【0048】
図11に示すように、規制部材24は、本体10および取付カバー20Aの側面に沿って設けられるとよい。規制部材24は、取付カバー20Aが支持具18Aを中心に回動する際に、取付カバー20Aの本体10に対する開き角度を所定の範囲内に規制する。規制部材24の配設によって、本体10に対する取付カバー20Aの開き角度が所定の値に保持された状態で、照明パネル30を取付カバー20A上に容易に載置することが可能となる。
【0049】
図12に示すように、取付カバー20Aが本体10に対して取り付けられた際には、規制部材24は本体10および取付カバー20Aの側面に沿って折れ曲がる。規制部材24が本体10および取付カバー20Aの側面に設けられていることによって、照明パネル30の取り付け作業または取り外し作業は規制部材24によって妨げられず、当該作業中における利便性を一層向上させることが可能となる。
【0050】
図13に示す取付カバー20A1のように、取付カバー20A1が本体10に対して開きすぎることを規制する手段としては、規制部材24Aが設けられていてもよい。規制部材24Aは、支持具18Aに取り付けられる側の取付カバー20A1の端部に設けられる。規制部材24Aは、取付カバー20A1が支持具18Aを中心に回動することによって、天井50に当接する。当該構成によっても、上述の規制部材24(図11および図12参照)と同様の効果を得ることが可能となる。
【0051】
[第2変形例]
図14〜図17を参照して、上述の実施の形態1の第2変形例における照明装置について説明する。図14は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Bを示す平面図である。図15は、図14中のXV−XV線に沿った矢視断面図である。図16は、取付カバー20Bの配置部25上に照明パネル30が載置された状態を示す平面図である。図17は、図16中のXVII−XVII線に沿った矢視断面図である。
【0052】
図14および図15に示すように、取付カバー20Bにおいては、仮固定部26が、矩形環状に形成される嵌込部23の二辺上に2つ並んで設けられ、配置部25の上方に向かって所定の長さで延在する。仮固定部26と配置部25とは、間隔L1(図15参照)を空けて離れている。
【0053】
図16および図17に示すように、取付カバー20Bの配置部25上に照明パネル30が載置される際、照明パネル30の端部(厚さL2の部分)は、仮固定部26と配置部25との間に差し込まれる(厚さL2<間隔L1)。照明パネル30は、取付カバー20Bに対して仮固定される。当該仮固定によって、照明パネル30の取付カバー20Bからの脱落(離脱)が抑制され、照明パネル30を取り付ける際および照明パネル30を取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0054】
図18に示すように、仮固定部26は、嵌込部23の立設方向先端を中心として矢印AR4方向に示すように照明パネル30に向かって回動可能に構成されていてもよい。照明パネル30を取付カバー(取付カバー20B1)上に載置する際、仮固定部26を起立させておく(図18に示す状態)ことによって、照明パネル30を取付カバー(取付カバー20B1)上にさらに容易に載置することが可能となる。
【0055】
[第3変形例]
図19〜図21を参照して、上述の実施の形態の第3変形例における照明装置について説明する。図19は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Cを示す底面図である。図20は、取付カバー20Cのガイド部27(詳細は後述する)付近を示す斜視図である。図21は、本変形例における照明装置に用いられる照明パネル30Cを示す底面図である。
【0056】
図19および図20に示すように、取付カバー20Cにおいては、その周縁(ここでは、矩形環状に形成される嵌込部23の角部)に、ガイド部27が形成される。ガイド部27は、嵌込部23の立設方向の先端から平板部21にまで到達するように(図19紙面垂直方向に)延在し、嵌込部23の角部から配置部25側に向かって略三角柱状に張り出している。
【0057】
図21に示すように、照明パネル30Cにおいては、その周縁(ここでは、矩形状に形成される照明パネル30Cの角部)に、ガイド部37が形成される。ガイド部37は、面取り状に形成され、取付カバー20Cにおけるガイド部27の形状および位置に対応している。
【0058】
本変形例における照明装置が組み立てられる際には、ガイド部27およびガイド部37が相互に対応するように(向かい合うように)、照明パネル30Cが取付カバー20Cの配置部25上に載置される。照明パネル30Cは、他の配置角度(位相)では取付カバー20Cの配置部25上に載置されない。照明パネル30Cの取付カバー20Cに対するいわゆる逆差しが防止され、本体10(図示せず)側の電気接点41(図示せず)および照明パネル30C側の電気接点42の極性が誤って接続されることがなく、照明パネル30Cを取り付ける際および照明パネル30Cを取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0059】
[第4変形例]
図22および図23を参照して、上述の実施の形態1の第4変形例における照明装置について説明する。図22は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Dを示す平面図である。図23は、本変形例における照明装置に用いられる照明パネル30Dを示す底面図である。
【0060】
図22に示すように、取付カバー20Dにおいては、その周縁(ここでは、矩形環状に形成される嵌込部23の一辺)に、ガイド部27が形成される。ガイド部27は、嵌込部23の立設方向の先端から平板部21にまで到達するように(図22紙面垂直方向に)延在し、嵌込部23の一辺から配置部25側に向かって直方体状に張り出している。
【0061】
図23に示すように、照明パネル30Dにおいては、その周縁(ここでは、矩形状に形成される照明パネル30Dの一辺)に、ガイド部37が形成される。ガイド部37は、切り欠かれるようにして形成され、取付カバー20Dにおけるガイド部27の形状および位置に対応している。
【0062】
本変形例における照明装置が組み立てられる際には、上述の第3変形例(図19〜図21参照)と同様に、ガイド部27およびガイド部37が相互に対応するように(向かい合うように)、照明パネル30Dが取付カバー20Dの配置部25上に載置される。照明パネル30Dは、他の配置角度(位相)では取付カバー20Dの配置部25上に載置されない。照明パネル30Dの取付カバー20Dに対するいわゆる逆差しが防止され、本体10(図示せず)側の電気接点41(図示せず)および照明パネル30D側の電気接点42の極性が誤って接続されることがなく、照明パネル30Dを取り付ける際および照明パネル30Dを取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0063】
[第5変形例]
図24および図25を参照して、上述の実施の形態1の第5変形例における照明装置について説明する。図24は、本変形例における照明装置に用いられる取付カバー20Eを示す底面図である。図25は、本変形例における照明装置に用いられる照明パネル30Eを示す底面図である。
【0064】
図24に示すように、取付カバー20Eにおいては、その周縁(ここでは、矩形環状に形成される嵌込部23の一辺)に、ガイド部27が形成される。ガイド部27は、嵌込部23の立設方向の先端から平板部21にまで到達するように(図24紙面垂直方向に)延在し、嵌込部23の一辺から配置部25とは反対側に向かって直方体状に切り欠かれるように形成される。
【0065】
図25に示すように、照明パネル30Eにおいては、その周縁(ここでは、矩形状に形成される照明パネル30Eの一辺)に、ガイド部37が形成される。ガイド部37は、張り出すようにして形成され、取付カバー20Eのガイド部27の形状および位置に対応している。
【0066】
本変形例における照明装置が組み立てられる際には、上述の第3変形例(図19〜図21参照)および上述の第4変形例(図22および図2)と同様に、ガイド部27およびガイド部37が相互に対応するように(向かい合うように)、照明パネル30Eが取付カバー20Eの配置部25上に載置される。照明パネル30Eは、他の配置角度(位相)では取付カバー20Eの配置部25上に載置されない。照明パネル30Eの取付カバー20Eに対するいわゆる逆差しが防止され、本体10(図示せず)側の電気接点41(図示せず)および照明パネル30E側の電気接点42の極性が誤って接続されることもなく、照明パネル30Eを取り付ける際および照明パネル30Eを取り替える際における作業者の利便性を向上させることが可能となる。
【0067】
[第6変形例]
図26を参照して、照明パネル30Fのように、1対の電気接点42は、裏面32の中央寄りに配置されていてもよい。この場合、本体10(図示せず)に設けられる電気接点41(図示せず)も、電気接点42の位置に対応するように、載置面15(図示せず)上の所定の位置に配置される。
【0068】
図27を参照して、照明パネル30Gのように、一対の電気接点42が、裏面32上における周縁に沿って所定の長さで延在するように設けられてもよい。この場合、本体10(図示せず)に設けられる電気接点41(図示せず)も、電気接点42の位置に対応するように、載置面15(図示せず)上の所定の位置に配置される。載置面15上における電気接点41に対して電気接点42が十分な長さを有していることによって、照明パネル30Aが若干ずれて固定された場合であっても、電気接点41および電気接点42間の良好な電気的接続が得られる。
【0069】
図28を参照して、照明パネル30Hのように、正極側の電気接点42(42A)と負極側の電気接点42(42B)とが2つずつ裏面32上に配設されてもよい。一対の正極側の電気接点42(42A)は、裏面32上における対向する周縁に沿って所定の長さで延在するように設けられる。同様に、一対の負極側の電気接点42(42B)は、裏面32上における対向する他の周縁に沿って所定の長さで延在するように設けられる。
【0070】
本体10(図示せず)に設けられる電気接点41(図示せず)も、正極側の電気接点42(42A)および負極側の電気接点42(42B)にそれぞれ対応するように、載置面15(図示せず)上の所定の位置に配設される。載置面15上におけるそれぞれの電気接点41に対して、正極側の電気接点42(42A)と負極側の電気接点42(42B)とが十分な長さを有していることによって、照明パネル30Bが若干ずれて固定された場合であっても、電気接点41、電気接点42(42A)、および電気接点42(42B)間の良好な電気的接続が得られる。
【0071】
以上、本発明に基づいた実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0072】
10 本体、11,12,13,14 端部、15 載置面、16 環状溝、16A 収容部、17 保持部材、18,18A 支持具、19 切込部、20,20A,20A1,20B,20B1,20C,20D,20E 取付カバー、21 平板部、22 透明板、23 嵌込部、24,24A 規制部材、25 配置部、26 仮固定部、27,37 ガイド部、28 開口、30,30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H 照明パネル、31 表面、32 裏面、33 発光面、41,42 電気接点、50 天井、100,100A 照明装置、AR1,AR2,AR3,AR4 矢印、L1 間隔、L2 厚さ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置面および第1電気接点を含む本体と、
第2電気接点を含み、電力が供給されることによって発光する発光面が表面に設けられた照明パネルと、
前記照明パネルが配置される配置部を含み、前記本体の端部に回転軸支された取付カバーと、を備え、
前記取付カバーが前記本体に対して開いた状態では、前記配置部に配置された前記照明パネルは前記取付カバーに対して仮固定され、
前記取付カバーが前記本体に対して閉じた状態では、前記照明パネルは前記取付カバーと前記本体とによって固定されるとともに、前記第1電気接点と前記第2電気接点とが相互に電気接続される、
照明装置。
【請求項2】
前記取付カバーは、前記取付カバーの周縁から前記配置部と間隔を空けて延在する仮固定部を有し、
前記取付カバーが前記本体に対して開いた状態では、前記配置部と前記仮固定部との間に前記照明パネルが配置されることによって、前記照明パネルは前記取付カバーに対して仮固定される、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記取付カバーが前記本体に対して閉じた状態では、前記配置部が前記照明パネルを前記本体の前記載置面に対して押し付けることによって、前記照明パネルは前記取付カバーと前記本体とによって挟持固定される、
請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記取付カバーは、前記本体に対する開き角度を所定の範囲内に規制する規制部材を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1電気接点は前記本体の前記載置面上に露出するように設けられ、
前記第2電気接点は前記照明パネルの裏面に設けられる、
請求項1から4のいずれかに記載の照明装置。
【請求項1】
載置面および第1電気接点を含む本体と、
第2電気接点を含み、電力が供給されることによって発光する発光面が表面に設けられた照明パネルと、
前記照明パネルが配置される配置部を含み、前記本体の端部に回転軸支された取付カバーと、を備え、
前記取付カバーが前記本体に対して開いた状態では、前記配置部に配置された前記照明パネルは前記取付カバーに対して仮固定され、
前記取付カバーが前記本体に対して閉じた状態では、前記照明パネルは前記取付カバーと前記本体とによって固定されるとともに、前記第1電気接点と前記第2電気接点とが相互に電気接続される、
照明装置。
【請求項2】
前記取付カバーは、前記取付カバーの周縁から前記配置部と間隔を空けて延在する仮固定部を有し、
前記取付カバーが前記本体に対して開いた状態では、前記配置部と前記仮固定部との間に前記照明パネルが配置されることによって、前記照明パネルは前記取付カバーに対して仮固定される、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記取付カバーが前記本体に対して閉じた状態では、前記配置部が前記照明パネルを前記本体の前記載置面に対して押し付けることによって、前記照明パネルは前記取付カバーと前記本体とによって挟持固定される、
請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記取付カバーは、前記本体に対する開き角度を所定の範囲内に規制する規制部材を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1電気接点は前記本体の前記載置面上に露出するように設けられ、
前記第2電気接点は前記照明パネルの裏面に設けられる、
請求項1から4のいずれかに記載の照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2012−174504(P2012−174504A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−35711(P2011−35711)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】
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