説明

煮物を楽に取り出す内鍋

【課題】 従来、鍋から煮物を器に移すのに、箸、ターナー等の利用によると、数回に渡り手作業がかかり大変であり、時間が延長され疲労度が増すので苦痛である。料理後の煮物が破壊される。
本発明は、煮物の取り出しが一度で終了、煮物の盛付け一度で終了。料理の時間が短縮される。料理後の煮物の煮崩れが少なく原形に近い状態を維持する。
【解決手段】内鍋の底扉を観音開きにし、底扉の下側に閂止めを設け、閂止めに閂を抜差自在にし底扉を開閉自在にする。
以上からなる、底扉にスライド板を設け、スライド板に鎖を連結し、鎖にリングを設け、リングをフックに架け外して底扉を開閉自在にする。
以上からなる、蝶番のコ形軸(7)を抜差自在にし、内鍋と底扉を切り離し、特に蝶番の部分の洗いを容易にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱料理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、煮物を鍋から器に移すのは、箸、ターナー等を利用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、鍋から煮物を器に移すのに、箸、ターナー等を利用している、特に煮崩れの場合は、数回に渡り手作業がかかり大変であり、時間が延長され疲労度が増加し、さらに、煮物を崩し美観が損なわれる。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
内鍋(1)の全体に穴をあけ、蒸気と煮汁を貫通させる。内鍋(1)上部に取っ手(5)を半回転自在に設ける。内鍋(1)の底は二枚の半円形を合わせて円形状であり。内鍋(1)の下部と底扉(2)を蝶番で連結し、底扉(2)を観音開きにし。底扉(2)の下側に閂止め(11)を設け、閂止め(11)に閂(12)を抜差自在にし、閂により底扉を開閉自在にする。閂(12)の端部をクランク形にし、クランクに鉤穴(13)をあけ、鉤穴(13)に鉤(17)を抜差自在にし、鉤穴に鉤を差し入れ閂を引き抜き自在にする。底扉を閉め、煮物を内鍋に入れ内鍋を鍋に入れ料理後に鍋から内鍋を取り出し器の上で閂を引き抜いて底扉を開けて器に煮物を盛付ける。
以上からなる、二枚の底扉(2)の両端部に、スライド板(10)を軸ピン(9)により連結し、相対するスライド板同士を軸ピンにより連結し。スライド板同士の連結の軸ピン(9)に鎖(14)の端部を連結し、鎖の他端を内鍋(1)の上部に連結し。鎖の中間にリング(15)を設け、リングの上下運動により底扉を開閉自在にし。内鍋(1)の上部にフック(16)を設け、リングをフック(16)に架け外し自在にし、底扉を閉て、煮物を内鍋に入れ、内鍋を鍋に入れ、料理後に鍋から内鍋を取り出し、リングを外し、底扉をあけ、煮物を器に盛付ける。
以上からなる、蝶番のコ形軸(7)の端部はL形にし、他端に軸止め(8)を回転自在に設ける。コ形軸(7)は蝶番から抜差自在にし、コ形軸を抜いて内鍋(1)と底扉(2)を分離可能にする。
【発明の効果】
【0005】
煮物の取り出しが一度で終了、煮物の盛付け一度で終了。料理の時間が短縮される。料理後の煮物の煮崩れが少なく原形に近い状態なので美観の維持可能。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の底扉が閉まった状態を示した正面図である。
【図2】本発明の底扉が開いた状態を示した正面図である。
【図3】本発明の底扉が閉まった状態を示した側面図である。
【図4】本発明の蝶番からコ形軸を抜いた状態を示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)円柱形の内鍋(1)の全体に穴(3)を設ける。鍋の上部に曲線形の取っ手(5)とフック(16)を設ける。
(ロ)底扉(2)は、二枚の半円形を合わせ円形状からなり、鍋の下部と蝶番(6)で連結されている。
(ハ)コ形軸(7)の端部はL形にし、他端に軸止め(8)を回転自在に設ける、コ形軸(7)は抜差自在となっている。
(ニ)底扉(2)の下側に閂止め(11)を設け下駄状にする。閂(12)はクランク形であり、閂は抜差自在となっている。
(ホ)スライド板(10)の端部は底扉(2)と連結され、他端はもう一枚スライド板(10)と連結されており、回動自在となっている。
(へ)鎖(14)の中間にリング(15)を設ける。鎖(14)の端部はスライド板(10)と連結され、他端は内鍋の上部と連結されており、上記の全体は上下運動自在となっている。
(ト)前記の(ホ)と(へ)は内鍋(1)の前後に設ける。
本発明は以上のような構造である。
【実施例1】
【0008】
内鍋の底扉を閉め、閂を閂止めに差し入れ、内鍋に煮物を入れ、内鍋を鍋に入れ、鍋の蓋をし、料理終了後に鍋の蓋を取り、取っ手に鉤を架け、内鍋を器の上に移動し、鉤を閂の穴に入れ、閂を引き出し、内鍋を上に上げて煮物を器に盛付ける。
【実施例2】
【0009】
前後のリングをフックに架けて底扉を閉める。内鍋に煮物を入れ、内鍋を鍋に入れ、鍋の蓋を閉めて、料理終了後に鍋の蓋を取り、取っ手に鉤を架け、内鍋を取り出し器に載せる、または、濡れ布で取っ手を握り器の上に移動させる、前後のリングを外し、内鍋を上に上げて器に盛付ける。
【実施例3】
【0010】
盛付け後に軸止めを水平にしコ形軸を抜き、内鍋と底扉を分離し、特に蝶番を衛生上綺麗に洗う。
【符号の説明】
【0011】
1・・内鍋 10・・スライド板
2・・底扉 11・・閂止め
3・・鍋穴 12・・閂
4・・支柱 13・・鉤穴
5・・取っ手 14・・鎖(太い線で表示)
6・・蝶番(太い線で表示) 15・・リング(太い線で表示)
7・・コ形軸 16・・フック(太い線で表示)
8・・軸止め 17・・鉤(太い線で表示)
9・・軸ピン(太い線で表示)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内鍋(1)の底を二枚の半円形を合わせて円形状にし、底扉(2)の曲線の部分と内鍋(1)の下部と蝶番(6)で連結し、底扉(2)を観音開きにし、底扉の下側に閂止め(11)を設け、閂止めに閂(12)を抜差自在にし、閂(12)により底扉を開閉自在にする事を特徴とする煮物を楽に取り出す内鍋。
【請求項2】
以上からなる、二枚の底扉(2)の両端にスライド板(10)を軸ピン(9)により連結し、相対するスライド板同士を軸ピン(9)により連結し、回動自在とし、鎖(14)の端部をスライド板同士の連結の軸ピンに連結し、鎖の他端を内鍋の上部に連結し、鎖の中間にリング(15)を設け、リングの上下運動により底扉を開閉自在にし、内鍋の上部にフック(16)を設け、リングをフック(16)に架け外し自在にし、リング(15)により底扉を開閉自在にする事を特徴とする煮物を楽に取り出す内鍋。
【請求項3】
以上からなる、蝶番(6)のコ形軸(7)の端部はL形にし、他端に軸止め(8)を回転自在に設け、軸止めを下に下げコ形軸の移動を阻止し、軸止め(8)を水平にしコ形軸(7)を抜差自在にし、内鍋(1)と底扉(2)を合体と分離する事を特徴とする煮物を楽に取り出す内鍋。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−135333(P2012−135333A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287641(P2010−287641)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【特許番号】特許第4819966号(P4819966)
【特許公報発行日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(592156138)
【Fターム(参考)】