説明

熱交換器の製造方法及び製造装置

【課題】熱交換器の連通孔へ伝熱パイプを挿入するに際し、挿入抵抗を低減し、製造を容易に行うことができる熱交換器の製造方法又は製造装置を提供する。
【解決手段】孔が形成されたフィン4が積層されることで構成される集積フィン1を備えた熱交換器の製造方法であって、集積フィン1には、それぞれの前記フィン4に形成された前記孔により連通孔1aが形成され、連通孔1aに挿入される伝熱パイプ2はノズル20に接続され、ノズル20は、流路管30と接続され、該流路管30から流れる圧縮流体40を前記連通孔1aに対して吐出する吐出孔20bが形成され、吐出孔20bから圧縮流体40が吐出された状態で流路管30を動かすことにより、ノズル20及び伝熱パイプ2が連通孔1aと接触することなく、伝熱パイプ2を連通孔1a内の所望の位置に挿入するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器の製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱交換器の仮組付けは、複数孔を配列して形成するフィンを多積層してなす集積フィンに構成した連通孔に伝熱パイプを挿入し組付けされている。
【0003】
集積フィンに構成した連通孔は、複数孔を配列し形成される単体フィンの集合体であるから、単体のフィンに形成した孔を集積方向の同一芯上に揃列させることは困難であり、ここに前述連通孔に伝熱パイプを挿入すれば、前述フィン単体毎の集積によって位置ずれを生じた個々の孔の段差が要因となって伝熱パイプの挿入先端部が接触し、挿入抵抗が増大するとともに、やがては挿入不可能となり伝熱パイプ挿入作業に支障をきたすことが問題となる。
【0004】
このようにフィンを集積することによって個々の孔位置ずれを生じた連通孔に対し、伝熱パイプの挿入率を高く確保するためには、パイプ先端が個々の板状フィン段差への接触を回避するよう、伝熱パイプを案内挿入する方法が挙げられる。
【0005】
例えば特許文献1には、案内棒先端に接合された流線形ヘッドに伝熱パイプ先端を当接し、前記連通孔に案内挿入することによりフィン段差との引っ掛かりを可及的に防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−108760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら特許文献1に記載された方法で、連通孔に伝熱パイプを案内挿入すれば、フィンを集積することによって個々の孔位置ずれを生じたフィン部位と、流線形ヘッドの具備する伝熱パイプ挿入孔の内径と伝熱パイプの外径の中間値を外径とする最大径部によって、摺動接触することは避けられない。また案内棒は自重によって重力方向と対向する方向に隙間を得ることから、重力方向に摺動接触し易い構造となっている。
【0008】
すなわち、伝熱パイプを案内挿入するための流線形ヘッドは、特に重力影響を回避できず、前述摺動による抵抗を受け易い構造となっている。このため前述摺動によってフィンのカラー孔内面を損傷する恐れや、例えば伝熱パイプ複数本を同時挿入すれば、摺動抵抗が増大することから、挿入難、或いは挿入不可となるなどパイプ挿入作業に支障をきたす問題がある。
【0009】
本発明は、熱交換器の連通孔へ伝熱パイプを挿入するに際し、挿入抵抗を低減し、製造を容易に行うことができる熱交換器の製造方法又は製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、孔が形成されたフィンが積層されることで構成される集積フィンを備えた熱交換器の製造方法であって、集積フィンには、それぞれの前記フィンに形成された前記孔により連通孔が形成され、連通孔に挿入される伝熱パイプはノズルに接続され、ノズルは、流路管と接続され、該流路管から流れる圧縮流体を前記連通孔に対して吐出する吐出孔が形成され、吐出孔から圧縮流体が吐出された状態で流路管を動かすことにより、ノズル及び伝熱パイプが連通孔と接触することなく、伝熱パイプを連通孔内の所望の位置に挿入するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、熱交換器の連通孔へ伝熱パイプを挿入するに際し、挿入抵抗を低減し、製造を容易に行うことができる熱交換器の製造方法又は製造装置を提供することができる。
上記した以外の課題,構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】集積フィン内でガイドノズルと伝熱パイプが当接した状態を示す断面図である。
【図2】集積フィンを構成する単体のフィン形状を示す斜視図である。
【図3】実施例1におけるパイプ挿入方法の外観図である。
【図4】実施例1における主要部の動作による係止位置状態を示す斜視図。
【図5】実施例1を適用する集積フィンと伝熱パイプを構成してなる熱交換器の外観図である。
【図6】圧力流体の吐出方向を示す模式図である。
【図7】ガイドノズルをパイプ挿入方向に直行する方向に切断した状態を示す断面図である。
【図8】ガイドノズルをパイプ挿入方向に切断した状態を示す断面図である。
【図9】ガイドノズル流路断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施例を図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0014】
図5は本実施例を適用する集積フィン1と伝熱パイプ2を構成してなる熱交換器3の外観図であり、伝熱パイプ2は前記集積フィン1に形成された連通孔1aに挿入するものである。なお実施形態での伝熱パイプ2はU字管形状にて例示している。
【0015】
図2は集積フィンを構成する単体のフィン4の形状を示すものであり、フィン4は複数のフランジ円筒形状をなすカラー孔4aを配列している。従ってフィン4単体を集積することによってカラー孔4aが連通孔1aとして構成されるものである。
【0016】
図3は本実施例におけるパイプ挿入方法の外観を示すものであり、集積フィン1をテーブル10にセットし前記集積フィンの積載方向としてなる両面に可動板前11aと可動板後11bを配備し、積載方向に直交してなる両面に可動板右11cと可動板左11dを配備し、テーブルに対向する上面方向に可動板11eをそれぞれ配備し、集積フィン1が僅かに微動可能となるよう隙間を付与し固定する。この時フィンの微動可動となる範囲はフィン4単体の材料厚さの80〜150%程度が望ましい。ここに連通孔1aと同一軸芯上に流路管30の一端に接合したガイドノズル20とその対向方向より伝熱パイプ2を配設している。このように集積フィン1を固定することから、後で説明する伝熱パイプ2を挿入しやすくすることができる。
【0017】
図4は本実施例における主要部の動作による係止位置状態を示す斜視図であり、流路管30の一端に接合されたガイドノズル20を、集積フィン1に構成する連通孔1aへ挿入し、対向方向となる伝熱パイプ挿入側より頭出した状態を係止位置としている。ここでU字管形状をなす伝熱パイプ先端部2aをガイドノズル先端部20aに当接させながら、ガイドノズル20の挿入側へ前記ガイドノズル20とともに伝熱パイプ2を送り込むものであり、この工程を連通孔1aに順次繰り返す。
【0018】
図1は集積フィン1に構成する連通孔1aの中でガイドノズル20と伝熱パイプ2が当接した状態を示す断面図であり、前記流路管30を経て連通孔1aの内径より小さくしてなるガイドノズル20の外周に係設された噴射口20bより吐出する圧力流体40によって前記連通孔1aの内周面と前記ガイドノズル20及び伝熱パイプ先端2a近傍の隙間を包括することとなる。この作用によって連通孔1a内を浮遊し、かつ集積フィン1を伝熱パイプ挿入側へと押圧固定するものである。ここで圧力流体40は、例えば圧縮空気などの気体が望ましい。
【0019】
以上のように本実施例の熱交換器の製造方法は、孔4aが形成されたフィン4が積層されることで構成される集積フィン1を備えた熱交換器の製造方法であって、集積フィン1には、それぞれのフィン4に形成された孔4aにより連通孔1aが形成され、連通孔1aに挿入される伝熱パイプ2はノズル20に接続される。また、ノズル20は、流路管30と接続され、流路管30から流れる圧縮流体40を連通孔1aに対して吐出する吐出孔20bが形成され、吐出孔20bから圧縮流体40が吐出された状態で流路管30を動かすことにより、ノズル20及び伝熱パイプ2が連通孔1aと接触することなく、伝熱パイプ2を連通孔1a内の所望の位置に挿入するものである。
【0020】
これにより、熱交換器の製造過程において連通孔1aへ伝熱パイプ2を挿入する際に、伝熱パイプが連通孔と接触する可能性を低減することができるため、接触抵抗を低減し、より挿入しやすくすることが可能となる。集積フィン1はフィン4を集積することによって個々のカラー孔の位置ずれを生じた状態で形成されるため、連通孔1aへ伝熱パイプ2を挿入する際は、特に位置ずれを生じている箇所と伝熱パイプ2との接触が起きることが多かった。そこで、上記した本実施例によれば上記したように接触する可能性を低減できるため、容易に伝熱パイプ2を挿入することができ、より容易に熱交換器を製造することが可能となる。
【0021】
次に圧力流体40の作用の詳細について述べる。
図6は圧力流体40の吐出方向を示す模式図であり、前記流路管30を経てガイドノズル20の外周に係設された噴射口20bより吐出される圧力流体40を圧力流体Fx40aと圧力流体Fy40bにベクトル分解する。ベクトル分解した圧力流体Fy40bは連通孔1aの内周面を垂直押圧することによって、ガイドノズル20と伝熱パイプ先端2a近傍は連通孔1aの内周面を浮遊することとなる。すなわち、吐出孔20bは、該吐出孔20bからの圧縮流体40がノズル20の挿入方向に対して0°<θ2<90°方向に吐出されるように形成されることが望ましい。
【0022】
この場合において図7のガイドノズル20をパイプ挿入方向に直行する方向に切断した状態を示す断面図のように、ガイドノズル20の外周面に係設された噴射口20bは少なくとも3個以上の複数孔で構成され、連通孔1aの内周に向かって放射状に均等な角度θ1で配列されることが望ましい。つまり、連通孔1aを正面から見て、その円周方向に対して均等な角度θ1で形成されることにより、連通孔1aの円周面に対して圧縮流体40を吐出することができるため、伝熱パイプ2を連通孔1aと接触することなく、連通孔1a内の所望の位置に挿入することが可能となる。
【0023】
さらに図6でベクトル分解した圧力流体Fx40aによってフィン4は伝熱パイプ挿入口側に押圧されることとなり、集積フィン1の押圧固定を実現化することができる。この場合において上記したように、噴射口20bの流路角度θ2は前記伝熱パイプ挿入口側方向に向かって0°<θ2<90°の範囲で形成することとなる。
【0024】
すなわち、ガイドノズル20に係設された噴射口20bは、少なくとも3個以上の複数で形成し、連通孔1aの内周に向かって放射状に均等な角度θ1で配列され、かつ噴射口20bを係設する流路角度θ2は伝熱パイプ挿入口側方向に向かって0°<θ2<90°の範囲で形成されるものであり、吐出する圧力流体40の方向をベクトル分解すれば、連通孔1a内周を押圧する圧力流体Fy40bと伝熱パイプ挿入口側方向に向かって押設する圧力流体Fx40aが兼備発生するものである。
【0025】
ゆえに伝熱パイプ挿入過程では、伝熱パイプ2の挿入が完了した部位迄の積層されたフィン1は圧力流体40によってフィンを押圧固定されるとともに、伝熱パイプ先端部2aでは、流体壁にて中空浮遊となるため、パイプ挿入抵抗の軽減をはかることを実現可能とするものである。よって伝熱パイプ挿入率が高くなり、結局は熱交換器の製造を容易とすることができる。
【0026】
なおカラー孔4aを形成したフィン4は材料厚さ,形状,材質など種々異なるから、連通孔1aの内周面を浮遊させることだけが望ましい場合は、吐出した圧力流体40は圧力流体Fy40bのみが必要となる。この場合には、噴射口20bを係設する流路角度θ2は伝熱パイプ2の挿入方向に対し90°とすれば、前記圧力流体のベクトル分解は発生せず、一定方向の吐出とすることができる。また圧力流体Fx40aのみが必要な場合には伝熱パイプ挿入口側方向に向かって吐出(θ1=0°)すればよいこととなる。
【0027】
すなわち、吐出孔20bは、吐出孔20bからの圧縮流体40が連通孔1aの円周面に対して略垂直方向から吐出されるように形成されるようにしてもよい。あるいは、吐出孔20bは、該吐出孔20bからの圧縮流体40が伝熱パイプ2の挿入方向に対して略鉛直方向に吐出されるように形成されるようにしてもよい。これにより、伝熱パイプ2は、個々のカラー孔4aの位置ずれを生じた状態で構成された前記連通孔1aの内周面を接触することなく挿通できることから挿入抵抗を低減することが可能となる。
【0028】
また、本実施例ではガイドノズル20の外周に係設された吐出孔20bは、伝熱パイプ挿入口側方向に向かって成形される角度θ1及びθ2について説明したが、前述、フィンは材料厚さ,形状,材質など種々異なることから、これに対向する方向であるガイドノズル挿入口側方向に向かって成形される角度θ1及びθ2(図示せず)として同様の効果を得てもよい。
【0029】
以上説明したように、本実施例の熱交換器の製造方法は、流路管の一端にガイドノズルを接合し、前記ガイドノズル先端部と伝熱パイプの挿入先端を当接させ、集積フィンに構成した連通孔へ挿通する際には、前記ガイドノズル外径は連通孔の内径より小さくしてなる隙間に、前記ガイドノズル外周径に係設された噴射口より吐出する圧力流体によって伝熱パイプ摺動抵抗の軽減とフィンの押圧固定をなすことにより伝熱パイプの挿入率を高く確保できるものである。
【0030】
これによれば、流路管内部を通過した圧力流体を、その一端に接合したガイドノズル外周面より吐出させフィンの連通孔内周面とガイドノズル及び伝熱パイプ挿入先端近傍の隙間を包括することとなる。従って吐出する圧力流体によってガイドノズルと伝熱パイプは連通孔内周面を浮遊することとなるとともに、フィンを押圧する作用をもってフィンを固定させるものである。この手段により伝熱パイプは連通孔内周面を接触することなく通過できることから挿入抵抗を低減することが可能となる。
【0031】
また、以上の熱交換器の製造方法を採用した熱交換器製造方法について説明すると、孔4aが形成されたフィン4が積層されることで構成される集積フィン1を備えた熱交換器製造装置であって、集積フィン1には、それぞれのフィン4に形成された孔4aにより連通孔1aが形成され、連通孔1aに挿入される伝熱パイプ2と接続されるノズル20と、ノズル20と接続され、圧縮流体をノズル20に対して送る流路管30と、を備え、流路管30からの圧縮空気40は、ノズル20に形成された吐出孔20bから連通孔1aに対して吐出される。また、吐出孔20bから圧縮流体が吐出された状態で、ノズル20及び伝熱パイプ2が連通孔1aと接触することなく、伝熱パイプ2を連通孔1a内の所望の位置に挿入するように制御する制御手段を備えた熱交換器製造装置となる。
【0032】
以上、本実施例を説明したが、伝熱パイプ挿入の具体的な構造は必ずしも実施例に限らず所定の機能を発揮し得る構造であればよく、例えば図8に示すガイドノズル断面図のように伝熱パイプ外周先端を拘束することや、図9に示すガイドノズル流路断面図のように噴射口20bを係設する流路20cはスパイラル形状として挿入してもよい。
【0033】
また、本実施例では圧力流体にて連通孔1a内を浮遊させるようにしているが、ガイドノズル20を磁石とし、連通孔1aを構成する集積フィン1を導通体としてもよい。すなわち、伝熱パイプ2は、移動手段(流路管とは限らない)に接続され、移動手段は、連通孔1aと反発する磁石を備えており、移動手段を動かすことにより、伝熱パイプ2が連通孔1aと接触することなく、伝熱パイプ2を連通孔1a内の所望の位置に挿入するものであり、よって連通孔1aを移動するガイドノズル20の伝電磁誘導作用によって浮遊することができるため、前述圧力流体と同様の効果を得ることができる。
【0034】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0035】
1 集積フィン
1a 連通孔
2 伝熱パイプ
2a 伝熱パイプ先端部
3 熱交換器
4 フィン
4a カラー孔
10 テーブル
11a 可動板前
11b 可動板後
11c 可動板左
11d 可動板右
11e 可動板上
20 ガイドノズル
20a ガイドノズル先端部
20b 噴射口
20 流路
30 流路管
40 圧力流体
40a 圧力流体Fx
40b 圧力流体Fy

【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔が形成されたフィンが積層されることで構成される集積フィンを備えた熱交換器の製造方法であって、
前記集積フィンには、それぞれの前記フィンに形成された前記孔により連通孔が形成され、
該連通孔に挿入される伝熱パイプはノズルに接続され、
該ノズルは、流路管と接続され、該流路管から流れる圧縮流体を前記連通孔に対して吐出する吐出孔が形成され、
該吐出孔から圧縮流体が吐出された状態で前記流路管を動かすことにより、前記ノズル及び前記伝熱パイプが前記連通孔と接触することなく、前記伝熱パイプを前記連通孔内の所望の位置に挿入することを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の熱交換器の製造方法において、
前記フィンには、複数の前記孔が並んで形成され、
前記集積フィンには、前記フィンが積層されることで前記複数の孔のそれぞれにより複数の連通孔が形成されることを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の熱交換器の製造方法において、
前記吐出孔は、該吐出孔からの圧縮流体が前記連通孔の円周面に対して略垂直方向から吐出されるように形成されることを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の熱交換器の製造方法において、
前記吐出孔は、該吐出孔からの前記圧縮流体が前記伝熱パイプの挿入方向に対して略鉛直方向に吐出されるように形成されることを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載の熱交換器の製造方法において、
前記吐出孔は、該吐出孔からの前記圧縮流体が前記ノズルの挿入方向に対して略鉛直方向に吐出されるように形成されることを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の熱交換器の製造方法において、
前記吐出孔は、該吐出孔からの前記圧縮流体が前記ノズルの挿入方向に対する角度が0°<θ2<90°で吐出されるように形成されることを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかに記載の熱交換器の製造方法において、
前記ノズルには3箇所以上の前記吐出孔が、前記連通孔の円周方向に対して均等な角度θ1で形成されることを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項8】
孔が形成されたフィンが積層されることで構成される集積フィンを備えた熱交換器製造装置であって、
前記集積フィンには、それぞれの前記フィンに形成された前記孔により連通孔が形成され、
該連通孔に挿入される伝熱パイプと接続されるノズルと、
該ノズルと接続され、圧縮流体を前記ノズルに対して送る流路管と、を備え、
該流路管からの前記圧縮空気は、前記ノズルに形成された吐出孔から前記連通孔に対して吐出され、
さらに、該吐出孔から圧縮流体が吐出された状態で、前記ノズル及び前記伝熱パイプが前記連通孔と接触することなく、前記伝熱パイプを前記連通孔内の所望の位置に挿入するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする熱交換器製造装置。
【請求項9】
孔が形成されたフィンが積層されることで構成される集積フィンを備えた熱交換器の製造方法であって、
前記集積フィンには、それぞれの前記フィンに形成された前記孔により連通孔が形成され、
該連通孔に挿入される伝熱パイプは移動手段に接続され、
該移動手段は、前記連通孔と反発する磁石を備えており、
前記移動手段を動かすことにより、前記伝熱パイプが前記連通孔と接触することなく、前記伝熱パイプを前記連通孔内の所望の位置に挿入することを特徴とする熱交換器の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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