説明

熱機械分析装置用固定治具、熱機械分析装置

【課題】 試料の板厚部分を底面とした場合でも垂直状態を保持し、精度良い線膨張率の測定を行う。
【解決手段】 試料台10は、底面10aとこの底面10aに並行な天面10bを有する。試料台10は、天面10bに一体的に結合された第1の支持部20及び第2の支持部30を有する。第3の面20aと第4の面30aとの間隙Lは試料Xを垂直に立たせる場合の保持方向の厚さと略同一とする。この間隙Lに第1の面Xa及び第2の面Xbが天面10bに対して垂直になるように試料Xを挿入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱機械分析装置用固定治具に係り、特に試料の長手方向、及び幅方向の正確な線膨張率を測定する為の固定治具を備えた熱機械分析装置用固定治具、及び熱機械分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
温度や荷重に対する材料の機械的特性を評価する装置として、熱機械分析装置がある。
【0003】
この装置は、試料を加熱,冷却した際の膨張,収縮などの試料変形を測定することで,温度や荷重に対する材料の機械的特性を評価することができる。例えば、熱機械分析装置において膨張率を測定する場合、まず試料台の上に測定対象となる試料を載せる。そして試料の上からプローブを押し当てる。全体を加熱してプローブの位置の変化を測定することで膨張率を測定する。
【0004】
試料によって、測定が不安定な場合がある。即ち、試料台と接触する部分である底面が広い試料である場合、試料台の上に安定して設置できる。従って、測定中に試料が動いてしまうことは少ない。一方、電子機器に内蔵されるプリント配線板のように、薄板状の試料を測定する場合、板厚部分を底面として設置すると、測定中に試料が動いたり、試料を所定の位置に設置することに時間を要する場合もある。例えば前述の試料が動いてしまう場合には測定結果を時間軸のグラフで表現すると、動いた部分が段差となってしまい正確な線膨張率が測定できず、再測定を行う必要があった。
【0005】
特許文献1ではウエハーを保持手段によって垂直に保持する機構部を有したノッチ検査装置が開示されている。
【特許文献1】特開2003−37138号公報(第6頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、熱機械分析装置を用いて膨張率の測定を行う場合、上述した特許文献1の技術を用いて試料を固定したのでは、試料が完全に固定され膨張率の測定自体に影響が出てしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、試料の長手方向、及び幅方向の線膨張率を測定する為、試料の板厚部分を底面とした場合でも垂直状態を保持し、精度良い線膨張率の測定が可能な熱機械分析装置用固定治具、及び熱機械分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る熱機械分析装置用固定治具は、底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、前記第3の面から前記試料の板厚方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第2の支持部とを具備したことを特長としている。
【0009】
また、本発明に係る他の熱機械分析装置用固定治具は、底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、前記試料の前記第1の面を支える曲面である第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、前記第3の面から前記試料の幅方向若しくは長手方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える曲面である第4の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第2の支持部とを具備したことを特長としている。
【0010】
また、本発明にかかる他の熱機械分析装置用固定治具は、底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、前記第3の面から前記試料の板厚方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台と弾性結合された第2の支持部とを備えた熱機械分析装置用固定治具であって、前記第2の支持部の前記弾性結合は、前記第1の支持部の前記3面と、前記第2の支持部の前記4面とを対向させる方向に弾性結合させたことを特徴としている。
【0011】
また、本発明に係る他の熱機械分析装置用固定治具は、底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台と弾性結合された第1の支持部と、前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台と弾性結合された第2の支持部とを備えた熱機械分析装置用固定治具であって、前記第1の支持部の弾性結合および前記第2の支持部の前記弾性結合は、前記第1の支持部の前記3面と、前記第2の支持部の前記4面とを対向させる方向に弾性結合させたことを特徴としている。
【0012】
更に、本発明に係る熱機械分析装置は、底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、前記第3の面から前記試料の板厚方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第2の支持部と、前記試料が、前記試料台の前記天面に搭載された状態で前記試料の1の面に当接させる為のプローブとを具備したことを特長としている。
【発明の効果】
【0013】
試料の板厚部分を底面とした場合でも垂直状態を保持し、精度良い線膨張率の測定ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0015】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具(以下、単に「固定治具」ともいう。)の構成を示す図である。図1において、(a)は斜視図、(b)は天面図、(c)は側面図である。同図に示すように、この固定治具1は、試料台10と、第1の支持部20と、第2の支持部30とから構成されている。
【0016】
試料台10は、例えば石英製の直径15mmの円柱形であり、底面10a、この底面に対向する天面10bとを有する。天面10b上には測定対象となる試料Xが搭載される。
【0017】
本実施の形態で搭載される試料Xは第1の面Xa、及びこれに対向する第2の面Xb有した薄板状の試料である。試料Xは試料台10上に収まるように例えば幅5mm、長さ7mm、厚さ1mmなど、所定の大きさに切断されたものを利用する。試料Xは、例えば電子機器に搭載されるプリント配線板などである。
【0018】
第1の支持部20は、平板状の形状を有した試料Xの支持部材である。第3の面20aは、試料Xの第1の面Xaを支え、天面10bに垂直に立っている。第1の支持部20と試料台10とは一体的に結合されている。
【0019】
第2の支持部30は、平板状の形状を有した試料Xの支持部材である。第4の面30aは、試料Xの第2の面Xbを支え、天面10bに垂直に立っている。第2の支持部30と試料台10とは一体的に結合されている。
【0020】
第3の面20aと第4の面30aとの間は、試料Xの板厚方向の距離を保った間隙L1を有している。この間隙L1は、厳密には試料Xの板厚の距離よりわずかに長い距離である。
【0021】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る熱分析装置の構成を示した図である。同図に示すように、この熱機械分析装置100は、固定治具1と、プローブ50と、荷重発生部60と、位置検出部70と、加熱炉80と、収容器90とから構成されている。
【0022】
熱機械分析装置100は、試料の温度変化に伴う形状変化を非振動的な荷重下で測定する装置である。即ち、収容器90内の底面には固定治具1が搭載される。固定治具1の第1の支持部20と第2の支持部30との間に第1の面Xaと第2の面Xbとが垂直に保つように試料Xを搭載する。この状態で試料Xの鉛直上方向からプローブ50を当接する。
【0023】
プローブ50は荷重発生部60により所定の荷重が掛けられる。加熱炉80は収容器90を加熱する。加熱は、例えばマイナス数十度からプラス数百度に至るまで所定の時間行う。位置検出部70は、加熱によるプローブ50の垂直方向の動きを読み取り、この動きから線膨張率が換算される。
【0024】
上述のような構成の固定治具1を用いることで、薄板状の試料の長手方向及び幅方向の線膨張率を測定する場合、板厚部分を底面として試料台10に設置しても、測定中に試料が動いてしまうこともなくなる。従って、板状試料の板厚部分を底面とした場合でも垂直状態を保持し、精度良い線膨張率の測定が可能となる。
【0025】
(第2の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0026】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具の構成を示す図である。図3において、図1の第1の実施の形態と同一部分は同一記号で示し、その説明を省略する。
【0027】
図3の固定治具1cにおいて、図1の第1の実施の形態と異なる点は、図1における第1の支持部20が、第3の面22aを有した第1の支持部22となっている点、及び第2の支持部30が、第4の面32aを有した第2の支持部32となっている点である。
【0028】
第3の面22a、第4の面32aの各面は曲面を有している。これに伴い、第1の面Xa、第2の面Xb、第5の面Xcで構成される各辺を第3の面22aが支え、第1の面Xa、第2の面Xb、第6の面Xdで構成される各辺を第4の面32aが支えることとなる。
【0029】
ここで、第1の支持部22と第2の支持部32との間は、試料Xの長手方向または幅方向の距離を保った間隙L2を有している。この間隙L2は、厳密には試料Xの長手方向または幅方向の距離よりわずかに長い距離である。尚、わずかに長いとは、第1の実施形態と比して若干大きめであっても良い。これは、第3の面22a、第4の面32aが曲面を有している為、垂直で保持できる間隙Lの範囲が広く取れる為である。
【0030】
上述のような構成の固定治具1cを用いることによっても、薄板状の試料の長手方向及び幅方向の線膨張率を測定する場合、板厚部分を底面として試料台10に設置しても、測定中に試料が動いてしまうこともなくなる。従って、試料を垂直の状態を保持した場合でも精度良い線膨張率の測定が可能となる。
【0031】
(第3の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0032】
図4は本発明の第3の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具の構成を示す図である。図4において、図1の第1の実施の形態と同一部分は同一記号で示し、その説明を省略する。
【0033】
図4の固定治具1dにおいて、図1の第1の実施の形態と異なる点は、図1における第2の支持部30が、支持部33aと連結部33bと弾性部33cとから構成された第2の支持部33になっている点である。また、試料台10が、第2の支持部33の連結部33bと弾性部33cとが挿入され、可動する開口部(不図示)を有した試料台11になっている点である。
【0034】
支持部33aは、薄板状の構造で、第2の支持部30と同様に試料Xを支持する役目を担う。連結部33bは、L字状の構造をしており、一端が支持部33aに接続され、他端が弾性部33cと接続されている。連結部33bは、試料台11内に設けられた開口部の中をスライドすることで支持部33aが試料Xに対して近づく方向と、遠ざかる方向に可動する。弾性部33cは、一端が試料台11内の一部と結合され、他端が連結部33bと結合されており、その弾性で連結部33bを試料Xに近づける方向に荷重を働かせている。
【0035】
図5は、試料Xの設置の様子を示した図である。試料を挿入する前には弾性部33cの働きにより第1の支持部20と支持部33aとが接した状態ある(図5(a))。この状態から支持部33aを遠ざかる方向に可動させ(図5(b))、第1の支持部20と支持部33aとの間隙に試料Xを挿入する(図5(c))。そして、支持部33aを元の位置に戻すことによって試料Xが第1の支持部20と支持部33aとの間に挟まれる(図5(d))。
【0036】
従って、第2の支持部33が上述のような構造をとることで、試料Xが第1の支持部20と第2の支持部33との間に挟まれて試料Xが垂直に立つようになる。
【0037】
上述のような構成の固定治具1dを用いることによっても、薄板状の試料の長手方向及び幅方向の線膨張率を測定する場合、板厚部分を底面として試料台10に設置しても、測定中に試料が動いてしまうこともなくなる。従って、試料を垂直の状態を保持した場合でも精度良い線膨張率の測定が可能となる。
【0038】
(第4の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0039】
図6は本発明の第4の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具の構成を示す図である。図6において、図1の第1の実施の形態と同一部分は同一記号で示し、その説明を省略する。
【0040】
図6の固定治具1eにおいて、図1の第1の実施の形態と異なる点は、図1における第1の支持部20が、支持部23aと連結部23bと弾性部23cとから構成された第1の支持部23になっている点と、第2の支持部30が、支持部33aと連結部33bと弾性部33cとから構成された第2の支持部33になっている点である。また、試料台10が、第1の支持部23の連結部23bと弾性部23cとが挿入され、更に第2の支持部33の連結部33bと弾性部33cとが挿入され、可動する開口部(不図示)を有した試料台12になっている点である。
【0041】
支持部23a及び支持部33aは、薄板状の構造で、第1の支持部20及び第2の支持部30と同様に試料Xを支持する役目を担う。連結部23b及び連結部33bは、L字状の構造をしており、一端が夫々支持部23a及び支持部33aに接続され、他端が夫々弾性部23c及び弾性部33cと接続されている。連結部23b及び連結部33bは、試料台12内に設けられた開口部の中をスライドすることで支持部23a及び支持部33aが試料Xに対して近づく方向と、遠ざかる方向に可動する。弾性部23c及び弾性部33cは、一端が試料台12内の一部と結合され、他端が夫々連結部23b及び連結部33bと結合されており、その弾性で連結部23b及び連結部33bを試料Xに近づける方向に荷重を働かせている。
【0042】
図7は、試料Xの設置の様子を示した図である。試料を挿入する前には弾性部23c、弾性部33cの働きにより支持部23aと支持部33aとが接した状態ある(図7(a))。この状態から支持部23a,33aを夫々遠ざかる方向に可動させ(図7(b))、支持部23aと支持部33aとの間隙に試料Xを挿入する(図7(c))。そして、支持部23a,33aを元の位置に戻すことによって試料Xが支持部23aと支持部33aとの間に挟まれる(図7(d))。
【0043】
従って、第1の支持部23と第2の支持部33が上述のような構造をとることで、試料Xが第1の支持部23と第2の支持部33との間に挟まれて試料Xが垂直に立つようになる。
【0044】
上述のような構成の固定治具1eを用いることによっても、薄板状の試料の長手方向及び幅方向の線膨張率を測定する場合、板厚部分を底面として試料台10に設置しても、測定中に試料が動いてしまうこともなくなる。従って、試料を垂直の状態を保持した場合でも精度良い線膨張率の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具の構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る熱分析装置の構成を示した図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具の構成を示す図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具の構成を示す図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る試料Xの設置の様子を示した図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る熱機械分析装置用の固定治具の構成を示す図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る試料Xの設置の様子を示した図。
【符号の説明】
【0046】
1,1c,1d,1e 固定治具
10,11,12 試料台
10a 底面
10b 天面
100 熱機械分析装置
20,22,23 第1の支持部
20a,22a 第3の面
30,32,33 第2の支持部
30a,32a 第4の面
23a,33a 支持部
23b,33b 連結部
23c,33c 弾性部
50 プローブ
60 荷重発生部
70 位置検出部
80 加熱炉
90 収容器
L1 間隙
X 試料
Xa 第1の面
Xb 第2の面
Xc 第5の面
Xd 第6の面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、
前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、
前記第3の面から前記試料の板厚方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第2の支持部と、
を具備したことを特長する熱機械分析装置用固定治具。
【請求項2】
前記第1の支持部の前記3面及び、前記第2の支持部の前記4面は、平面であることを特徴とする請求項1に記載の熱機械分析装置用固定治具。
【請求項3】
底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、
前記試料の前記第1の面を支える曲面である第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、
前記第3の面から前記試料の幅方向若しくは長手方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える曲面である第4の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第2の支持部と、
を具備したことを特長する熱機械分析装置用固定治具。
【請求項4】
底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、
前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、
前記第3の面から前記試料の板厚方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台と弾性結合された第2の支持部とを備えた熱機械分析装置用固定治具であって、
前記第2の支持部の前記弾性結合は、前記第1の支持部の前記3面と、前記第2の支持部の前記4面とを対向させる方向に弾性結合させたことを特徴とする熱機械分析装置用固定治具。
【請求項5】
底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、
前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台と弾性結合された第1の支持部と、
前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台と弾性結合された第2の支持部とを備えた熱機械分析装置用固定治具であって、
前記第1の支持部の弾性結合および前記第2の支持部の前記弾性結合は、前記第1の支持部の前記3面と、前記第2の支持部の前記4面とを対向させる方向に弾性結合させたことを特徴とする熱機械分析装置用固定治具。
【請求項6】
底面と、この底面に対向し、第1の面及びこれに対向する第2の面を有した薄板状の試料を搭載させる為の天面とを有した試料台と、
前記試料の前記第1の面を支える第3の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第1の支持部と、
前記第3の面から前記試料の板厚方向の距離を保ち、前記試料の前記第2の面を支える第4の面を有し、前記試料台の前記天面に一体的に結合された第2の支持部と、
前記試料が、前記試料台の前記天面に搭載された状態で前記試料の1の面に当接させる為のプローブと、
を具備したことを特長する熱機械分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−170947(P2007−170947A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−367773(P2005−367773)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】