説明

燃料充填方法及び燃料タンク電装品

【課題】複数の燃料タンクに対し簡素な構成で充填時間を短縮できる燃料充填方法及び燃料タンク電装品を提供する。
【解決手段】複数の燃料タンク2に過充填防止のために前記配管を遮断する遮断液面レベルと該遮断液面レベルよりも低い予報液面レベルを設定しておき、いずれの燃料タンク2でも予報液面レベルが検出されないとき高速充填を行い、いずれかの燃料タンク2で予報液面レベルが検出されると低速充填に切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の燃料タンクに対し簡素な構成で充填時間を短縮できる燃料充填方法及び燃料タンク電装品に関する。
【背景技術】
【0002】
DME(ジメチルエーテル)燃料を使う自動車に対する燃料充填装置は、現行法規ではLPガス自動車用構造取扱基準に準拠し作製される。DME燃料を供給するDME燃料供給スタンドはLPガス供給スタンドと類似の構造を有する。以下、DME燃料は単に燃料という。
【0003】
図9に示されるように、燃料供給スタンド901には燃料を貯留する貯槽902が設置されており、貯槽902内の燃料が圧送ポンプ903により払い出されて燃料充填装置904に圧送される。燃料は、燃料充填装置904内の計量器905を通過し、計量器905の下流に設けられたホース906を介して自動車の燃料タンク907へ充填される。燃料タンク907に繋がる配管908には充填口909が設けられ、ホース906の先端には充填口909に着脱可能なノズル910が設けられる。
【0004】
燃料充填を行うときにノズル910を充填口909に装着する。燃料充填の運転/停止は、ノズル910に設けられたバルブ(図示せず)の開閉で行う。一方、燃料タンク907には過充填防止機構911が設けられており、燃料が燃料タンク907に満タン(燃料タンク容量の約85%)になると配管908が遮断され、ホース906からの燃料が配管908に流れ込まなくなることで充填が強制停止される。過充填防止機構911によって充填が停止されても燃料供給スタンド901では圧送ポンプ903は停止せず、圧送される燃料は燃料供給スタンド901内の図示しない経路によりリリーフされる。燃料充填装置904のスイッチ(図示せず)を操作することで圧送ポンプ903が運転/停止される。
【0005】
過充填防止機構911は、配管908内に弁体(図示せず)が設けられ、弁体が配管908を開放したり遮断したりするものである。過充填防止機構911は、梃子の働きをするレバー912を有し、そのレバー912の作用点となる位置に弁体が取り付けられ、支点は作用点の直近に配置され、力点はモーメントを大きくするため支点から離れて配置される。レバー912の力点となる位置には燃料より軽いフロート913が取り付けられる。燃料タンク907に燃料が少ないときには、フロート913が液面から離れており、フロート913の重力によりレバー912の力点側が下降し、作用点にある弁体が配管908を開放する位置に移動される。燃料が増えて液面が上昇するとフロート913が液面に乗り、さらに液面が上昇するとフロート913が上昇してレバー912の力点側が上昇するので、作用点にある弁体が配管908を遮断する位置に移動される。
【0006】
圧送ポンプ903により燃料を圧送している状態で、過充填防止機構911が配管908を遮断すると、配管908内に衝撃波が発生する。衝撃波により、配管908、充填口909、ノズル910、ホース906、計量器905等に過大な圧力が加わる。衝撃波による圧力が部材の許容耐圧を超えると、部材に悪影響が及び、場合によっては損傷に至る。衝撃波は、充填速度が高いほど大きい。よって、低速充填(低流量充填)では衝撃波が起きても不具合とならないが、高速充填(高流量充填)では不具合となるので、衝撃波対策が必要となる。
【0007】
高速充填での衝撃波による不具合を防止するために、過充填防止機構911で配管908が遮断される遮断液面レベルよりも低く予報液面レベルを設定し、予報液面レベルにまで液面が上昇したとき、充填速度を低下させる燃料充填方法が創案されている。
【0008】
図10(a)、図10(b)に示されるように、燃料タンク907内にフロート式あるいは超音波式の液面センサ914を設置し、予報液面レベルが検出できるように構成する。液面センサ914からの電気又は光信号は、図10(a)のように通信ケーブル915で燃料充填装置904に通信するか、あるいは図10(b)のように送信器916と受信器917間で無線通信するとよい。燃料充填装置904には、ホース906に送り込む燃料の流量を制御することで高速充填と低速充填を切り替える流量制御弁918を設ける。
【0009】
これによれば、液面が予報液面レベルに到達するまでは高速充填が可能となる。配管908が遮断されるときは低速充填となっているので不具合はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2009−138755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、従来のDMEの燃料供給スタンド901では、LPガス供給スタンドを基礎としているため、充填速度は比較的低速の20〜30リットル/分である。LPガス供給スタンドは、供給先が乗用車や小型トラックであるから、この充填速度で問題はない。しかし、大型トラックを対象にDMEを供給することを想定すると、この充填速度では不足である。
【0012】
DMEは軽油に比べて発熱量が小さく、同一発熱量を得るために、体積で軽油の1.86倍のDMEが必要となる。したがって、DME車が軽油車と同等の航続距離を得るには、体積が1.86倍の燃料を積載することになる。この量の燃料を軽油車に軽油を充填するのと同等の時間で充填するには、1.86倍の充填速度が必要となる。まして、大型トラックのように充填量が多い場合は、充填速度を80〜100リットル/分と、いっそう高速充填にして、充填時間を短縮したいところである。
【0013】
また、大型トラックやその他の長距離走行する自動車では、長距離走行に十分な積載燃料を確保するため、燃料タンク907が複数搭載される。1台の自動車の複数の燃料タンク907に対して燃料を充填する際、図9の構成を並列に複数使用するのは部材の無駄が多い。また、衝撃波対策として、図10(a)、図10(b)の構成を並列に複数使用するのは部材の無駄が多い。したがって、装置の簡素化、コスト低減のために、新たな燃料充填方法が望まれる。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、複数の燃料タンクに対し簡素な構成で充填時間を短縮できる燃料充填方法及び燃料タンク電装品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために本発明の燃料充填方法は、燃料が圧送されるホースの先端のノズルを自動車の共通充填口に装着し、共通充填口から分岐された配管を介して複数の燃料タンクに並行して燃料を充填する際に、各燃料タンクに過充填防止のために前記配管を遮断する遮断液面レベルと該遮断液面レベルよりも低い予報液面レベルを設定しておき、いずれの燃料タンクでも予報液面レベルが検出されないとき高速充填を行い、いずれかの燃料タンクで予報液面レベルが検出されると低速充填に切り替えることを特徴とする燃料充填方法である。
【0016】
前記いずれかの燃料タンクで予報液面レベルが検出されて低速充填に切り替えた後、前記配管が遮断されたとき、高速充填に戻してもよい。
【0017】
本発明の燃料タンク電装品は、自動車に搭載される燃料タンク電装品であって、複数の燃料タンクと、燃料充填装置のノズルが装着される共通充填口と、前記共通充填口から各燃料タンクへ分岐された配管と、各燃料タンクに設けられ遮断液面レベルを検出したとき前記配管を遮断する過充填防止機構と、各燃料タンクに設けられ遮断液面レベルよりも低い予報液面レベルを検出したとき導通が遮断される液面センサと、全液面センサが直列接続されてなるセンサ回路とを備えたものである。
【0018】
前記センサ回路の互いに隣接する液面センサ間に接続されたコモンラインを備えてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0020】
(1)複数の燃料タンクに対し簡素な構成で充填時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第一実施形態を示す燃料充填装置及び燃料タンク電装品の構成図である。
【図2】(a)、(b)は、図1の燃料タンク電装品における液面センサの動作を示す回路図である。
【図3】図1の構成における制御手順を示すフローチャートである。
【図4】図1の構成における充填速度の時間変化を示す波形図である。
【図5】本発明の第二実施形態を示す燃料充填装置及び燃料タンク電装品の構成図である。
【図6】(a)、(b)は、図5の燃料タンク電装品における液面センサの動作を示す回路図である。
【図7】図5の構成における制御手順を示すフローチャートである。
【図8】図5の構成における充填速度の時間変化を示す波形図である。
【図9】従来の燃料充填装置及び燃料タンク電装品の構成図である。
【図10】従来の衝撃波対策が施された燃料充填装置及び燃料タンク電装品の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0023】
図1に示されるように、自動車に搭載される燃料タンク電装品1は、複数の燃料タンク2(2a,2b)と、燃料充填装置904のノズル910が装着される共通充填口3と、共通充填口3から各燃料タンク2へ分岐された配管4と、各燃料タンク2に設けられ遮断液面レベルを検出したとき配管4を遮断する過充填防止機構911と、各燃料タンク2に設けられ遮断液面レベルよりも低い予報液面レベルを検出したとき導通が遮断される液面センサ5(5a,5b)と、全液面センサ5が直列接続されてなるセンサ回路6とを備える。
【0024】
燃料充填装置904など図10(a)と符号の同じ部材は同一部材が使用される。また、貯槽902、圧送ポンプ903は図示が省略されている。流量制御弁918における流量は、高速充填のとき80〜100リットル/分とし、低速充填のときは遮断による衝撃波が不具合とならない程度で極力大きい流量とする。
【0025】
過充填防止機構911が配管4を遮断する遮断液面レベルは、満タンすなわち燃料タンク容量の85%とし、予報液面レベルは満タン前の5〜10%すなわち燃料タンク容量の75〜80%とする。
【0026】
図2(a)、図2(b)に、液面センサ5が2個の場合のセンサ回路6の詳細を示す。液面センサ5は、液面が予報液面レベルより低いときには導通し、液面が予報液面レベル以上になると導通が遮断されるよう構成される。センサ回路6は、液面センサ5aと液面センサ5bが直列接続されてなる。
【0027】
液面センサ5としては、フロートが機械式スイッチ、近接センサ、光スイッチ等の検出器を作動させることにより、機械式接点あるいは半導体が導通/遮断する公知の液面センサ5を使用するとよい。
【0028】
図2(a)に示されるように、液面センサ5aと液面センサ5bが共に導通している場合、センサ回路6は2つの出力端子7,8間が導通となる。図2(b)に示されるように、液面センサ5aが遮断されると液面センサ5bが導通であっても、出力端子7,8間が遮断される。液面センサ5aが導通で液面センサ5bが遮断の場合も同様である。すなわち、燃料タンク2a,2bのいずれでも予報液面レベルが検出されないとき、出力端子7,8間が導通し、燃料タンク2a,2bのいずれかで予報液面レベルが検出されると、出力端子7,8間が遮断される。
【0029】
図3に示した制御手順に従い本発明の第一実施形態の燃料充填方法を説明する。
【0030】
ステップS1にて、予報が可能かどうか判定する。例えば、液面センサ5が失陥しているとき、センサ回路6と燃料充填装置904を繋ぐ通信ケーブルが接続されていないときなど、燃料充填装置904においてセンサ回路6の信号が正しく得られない場合、判定はNOとなり、ステップS2に進む。YESのときはステップS3に進む。
【0031】
ステップS2では、予報が不可能であることから、低速充填を実行する。
【0032】
ステップS3にて、高速充填を実行し、ステップS4にて、予報液面レベルが検出されたかどうか判定する。この判定は、出力端子7,8間の導通/遮断に基づいて行うので、燃料タンク2a,2bのいずれでも予報液面レベルが検出されないか、あるいは燃料タンク2a,2bのいずれかで予報液面レベルが検出されるかの判定となる。判定がNOであれば、高速充填を継続してよいのでステップS3に戻る。YESのときはステップS5に進む。
【0033】
ステップS5では、高速充填から低速充填に切り替える。
【0034】
その後、一方の燃料タンク2において液面が上昇し過充填防止機構911によって充填が停止され、さらに他方の燃料タンク2においても液面が上昇し過充填防止機構911によって充填が停止される。
【0035】
このような制御手順により、図4に示されるように、2つの燃料タンク2内の燃料が共に十分に少ないときには、高速充填が実行され、いずれかの液面センサ5により予報液面レベルが検出されるまで、高速充填が継続される。予報液面レベルが検出されると、遮断時の衝撃波による不具合がない低速充填に切り替えられる。その後、液面が遮断液面レベルに上昇して、過充填防止機構911が充填を停止しても衝撃波は小さく、不具合は生じない。
【0036】
次に、第二実施形態を説明する。
【0037】
図5に示されるように、自動車に搭載される燃料タンク電装品51は、図1の燃料タンク電装品1に対して、コモンライン52を付加したものである。すなわち、センサ回路53は、互いに隣接する液面センサ5間にコモンライン52が接続される。これに対応するべく、燃料充填装置54には、図3とは異なる制御手順が実装される。図1と符号の同じ部材は同一部材が使用される。
【0038】
燃料充填装置54では、いずれかの燃料タンク2で予報液面レベルが検出されると低速充填に切り替えるのは同じであるが、その後、配管4が遮断されたとき、高速充填に戻す制御を行うようになっている。配管4の遮断は、計量器905で流量が低下したことから判定する。
【0039】
図6(a)、図6(b)に、液面センサ5が2個の場合のセンサ回路53の詳細を示す。液面センサ5の構成は、第一実施形態と同じである。センサ回路53は、液面センサ5aと液面センサ5bが直列接続され、さらに液面センサ5aと液面センサ5b間にコモンライン52が接続されてなる。
【0040】
図6(a)に示されるように、液面センサ5aと液面センサ5bが共に導通している場合、センサ回路53は3つの出力端子7,8,55間が全て導通となる。図6(b)に示されるように、液面センサ5aが遮断され液面センサ5bが導通の場合、出力端子7,55間が遮断され出力端子8,55間が導通となる。液面センサ5aが導通で液面センサ5bが遮断の場合は、逆に出力端子8,55間が遮断され出力端子7,55間が導通となる。これにより、燃料タンク2a,2bの予報液面レベルが個別に検出できる。
【0041】
図7に示した制御手順に従い本発明の第二実施形態の燃料充填方法を説明する。
【0042】
ステップS1からステップS5までは、図3の制御手順と同じであるから、説明を省略する。ステップS5の後、ステップS6に進む。
【0043】
ステップS6にて、計量器905での流量が低下したかどうか判定する。判定がNOであれば、低速充填を継続する必要がありステップS5に戻る。YESのときは、流量の低下から、すでに予報液面レベルが検出されていた燃料タンク2において過充填防止機構911が配管4を遮断して充填を停止したと判断できるので、ステップS7に進む。
【0044】
ステップS7にて、低速充填から高速充填に切り替える。
【0045】
ステップS8にて、予報液面レベルが検出されたかどうか判定する。すでに一方の燃料タンク2では予報液面レベルが検出されているので、他方の燃料タンク2のみ判定することになる。判定がNOであれば、高速充填を継続してよいのでステップS7に戻る。YESのときはステップS9に進む。
【0046】
ステップS9では、高速充填から低速充填に切り替える。
【0047】
このような制御手順により、図8に示されるように、2つの燃料タンク2内の燃料が共に十分に少ないときには、高速充填が実行され、いずれかの液面センサ5により予報液面レベルが検出されるまで、高速充填が継続される。予報液面レベルが検出されると、遮断時の衝撃波による不具合がない低速充填に切り替えられる。その後、液面が遮断液面レベルに上昇して、過充填防止機構911が充填を停止しても衝撃波は小さく、不具合は生じない。
【0048】
このとき、一方の燃料タンク2において充填が停止されたことにより、流量が低下する。これにより、再び、高速充填が実行され、残りの液面センサ5により予報液面レベルが検出されるまで、高速充填が継続される。残りの液面センサ5でも予報液面レベルが検出されると、遮断時の衝撃波に備えて低速充填に切り替えられる。
【0049】
第二実施形態では次のような効果が得られる。燃料タンク電装品1,51では、共通充填口3から複数の燃料タンク2へ配管4が分岐される。これにより、燃料充填装置904,54からの燃料が並行して複数の燃料タンク2に充填される。分岐される燃料の量は等分とは限らないが、仮に等分とし、複数の燃料タンク2に同じ充填速度で高速充填が行われるとする。しかし、それぞれの燃料タンク2はもともと残量が同じではなく、したがって、同じ充填速度で充填が行われても液面は同じ高さとならない。このときいずれかの燃料タンク2で予報液面レベルが検出されると、燃料充填装置904,54では過充填防止機構911による遮断時の衝撃波に備えて充填速度を低速充填に変えざるを得ない。しかし、他方の燃料タンク2がまだ液面が予報液面レベルより十分に低いこともあり得る。この燃料タンク2に対して低速充填のままで満タンまで充填すると、充填時間が長くなる。その点、燃料タンク電装品51では、液面センサ5間にコモンライン52が接続されているため、燃料充填装置54では、それぞれの燃料タンク2での予報液面レベルの検出を独立に認識することができる。よって、計量器905での流量低下から一方の燃料タンク2の配管4が遮断されたことを認識した後は、高速充填に戻すことができる。この結果、充填時間をより短縮できる。なお、ステップS5で低速充填中に他方の燃料タンク2でも予報液面レベルが検出された場合は、一方の燃料タンク2の配管4が遮断されても高速充填には戻らない。
【0050】
第一実施形態では、一方の燃料タンク2で予報液面レベルが検出されて低速充填となった後は、高速充填には戻らないので、複数の燃料タンク2で充填開始前の液面差が大きいと、充填時間が長くなる。そこで、自動車において、複数の燃料タンク2で燃料がおおむね均等に消費されるようにしておくことが望まれる。複数の燃料タンク2で充填開始前の液面差が小さければ、全ての燃料タンク2でほぼ同時期に予報液面レベルとなるので、第一実施形態での充填時間短縮が期待できる。
【0051】
第一、第二実施形態では、燃料タンク2を2つとしたが、3つ以上であっても本発明を適用し、2つの場合と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0052】
1 燃料タンク電装品
2(2a,2b) 燃料タンク
3 共通充填口
4(4a,4b) 配管
5(5a,5b) 液面センサ
6 センサ回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料が圧送されるホースの先端のノズルを自動車の共通充填口に装着し、共通充填口から分岐された配管を介して複数の燃料タンクに並行して燃料を充填する際に、
各燃料タンクに過充填防止のために前記配管を遮断する遮断液面レベルと該遮断液面レベルよりも低い予報液面レベルを設定しておき、
いずれの燃料タンクでも予報液面レベルが検出されないとき高速充填を行い、
いずれかの燃料タンクで予報液面レベルが検出されると低速充填に切り替えることを特徴とする燃料充填方法。
【請求項2】
前記いずれかの燃料タンクで予報液面レベルが検出されて低速充填に切り替えた後、前記配管が遮断されたとき、高速充填に戻すことを特徴とする請求項1記載の燃料充填方法。
【請求項3】
自動車に搭載される燃料タンク電装品であって、
複数の燃料タンクと、
燃料充填装置のノズルが装着される共通充填口と、
前記共通充填口から各燃料タンクへ分岐された配管と、
各燃料タンクに設けられ遮断液面レベルを検出したとき前記配管を遮断する過充填防止機構と、
各燃料タンクに設けられ遮断液面レベルよりも低い予報液面レベルを検出したとき導通が遮断される液面センサと、
全液面センサが直列接続されてなるセンサ回路とを備えたことを特徴とする燃料タンク電装品。
【請求項4】
前記センサ回路の互いに隣接する液面センサ間に接続されたコモンラインを備えたことを特徴とする請求項3記載の燃料タンク電装品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図4】
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