説明

燃料電池用電極及びその製造方法、並びに燃料電池

【課題】より好適に燃料電池の長寿命化を図ることができる燃料電池用電極及びその製造方法、並びに好適に長寿命化された燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料電池用電極として、触媒層12a,12bと、ガス拡散層13a,13bと、を備える。触媒層12a,12bには、アルコール及びその酸化生成物の少なくとも一方に吸着する官能基を有する吸着材が介在する。吸着材としては、ピリジンを官能基とするキレート樹脂を用いる。こうした燃料電池用電極を、高分子電解質膜(電解質層11)の両面に配置し、電解質層11の両側に、さらに導電性セパレータ15a,15bを配置して、燃料電池100とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、燃料電池用電極及びその製造方法、並びに燃料電池に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、燃料電池としては、固体高分子型燃料電池が知られており、同電池は、通常、電極の一部として、触媒層を有する。触媒層は、燃料電池の発電に係る化学反応の触媒として作用するものである。こうした燃料電池が劣化する原因の1つとして、触媒層に含まれる担体に担持された金属(触媒金属)の粗大化が知られている。すなわち、燃料電池を長期間使用すると、触媒金属(例えば白金粒子)は、電位変化に起因して溶出及び析出を繰り返し、やがて凝集するようになる。そして、その凝集により、触媒金属が粗大化すると、表面積が小さくなり、発電に寄与する活性領域が減少してしまう。
【0003】
そこで、触媒金属の溶出又は凝集を抑制する技術として、例えば特許文献1から3に記載されるものが提案されている。
【特許文献1】特開2005−141920号公報
【特許文献2】特開2005−100713号公報
【特許文献3】特開2005−317467号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1から3に記載される技術は、いずれも、燃料電池使用(運転)時における触媒金属の粗大化(溶出又は凝集)の抑制を図るものである。しかし、発明者の実験等により、触媒層作製時における触媒金属の粒子径も、燃料電池の性能(特に劣化特性)に影響することが分かってきた。すなわち、触媒層作製時において、すでに触媒金属が粗大化していることが、燃料電池の性能に影響し得る。上記特許文献1から3では、この点については言及していない。
【0005】
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、より好適に燃料電池の長寿命化を図ることができる燃料電池用電極及びその製造方法、並びに好適に長寿命化された燃料電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
こうした目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る燃料電池用電極は、触媒と電解質とから構成される触媒層を備え、前記触媒層にアルコール及びその酸化生成物の少なくとも一方に吸着する官能基を有する吸着材が介在している、ことを特徴とする。
【0007】
前記官能基は、ピリジンであってもよい。
【0008】
前記吸着材は、前記官能基を有するキレート樹脂であってもよい。
【0009】
本発明の第2の観点に係る燃料電池用電極の製造方法は、第1の観点に係る燃料電池用電極を製造する方法であって、前記電解質を含む溶媒、前記触媒、及び前記吸着材を混合する第1工程と、前記第1工程により得られた混合物を、支持体上にキャスティングする第2工程と、前記第2工程によりキャスティングされた混合物を乾燥する第3工程と、を備える、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の観点に係る燃料電池は、高分子電解質膜の両側に、触媒層及びガス拡散層を有する燃料電池用電極と、導電性セパレータと、を備える燃料電池において、前記触媒層には、アルコール及びその酸化生成物の少なくとも一方に吸着する官能基を有する吸着材が介在している、ことを特徴とする。
【0011】
前記吸着材は、ピリジンを官能基とするキレート樹脂であってもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、より好適に燃料電池の長寿命化を図ることができる燃料電池用電極及びその製造方法、並びに好適に長寿命化された燃料電池を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明に係る燃料電池用電極及びその製造方法、並びに燃料電池を具体化した一実施形態について説明する。
【0014】
本実施形態の燃料電池100は、いわゆる固体高分子型燃料電池であり、図1に示すように、スタック構造のMEA(膜−電極接合体)10の両面に、それぞれアノード用,カソード用の導電性セパレータ15a,15bが設けられた構造を有する。なお、必要に応じて、こうした構成を有する単セル(電池積層体)を複数枚積層し、その上下に金属端板を配して、その積層体を固定する。
【0015】
ここで、MEA10は、例えば水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜からなる電解質層11と、例えば金属担持触媒を含む一対の触媒層12a,12bと、例えば多孔性材料からなる一対のガス拡散層(GDL)13a,13bと、が積層されて構成されている。詳しくは、電解質層11の両面に、それぞれアノード用,カソード用の触媒層12a,12bが密着するように配置され、さらにその外側に、アノード用,カソード用のガス拡散層13a,13bが密着するように配置されている。触媒層12a,12b及びガス拡散層13a,13bは、燃料電池100の電極14a及び14b(燃料電池用電極)を構成する。
【0016】
触媒層12a,12bは主に、電解質と、金属担持触媒120(図2)と、から構成されている。このうち、電解質は、例えばパーフルオロスルホン酸などからなる。一方、金属担持触媒120は、図2に示すように、カーボン粒子121と、白金粒子122と、から構成されている。すなわち、この金属担持触媒120においては、触媒金属としての白金粒子122が、担体としてのカーボン粒子121に担持されている。
【0017】
なお、カーボン粒子としては、例えばカーボンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック、活性炭、無定形炭素等の炭素単体、カーボンナノチューブ、フラーレン、カーボンナノファイバー、グラファイト等のカーボン材料を用いることができる。もっとも、こうした担体は任意であり、例えばカーボン粒子以外の導電性担体、例えば金属酸化物、金属炭化物、金属窒化物、高分子化合物などを用いるようにしてもよい。また、触媒金属も任意であり、白金のほか、例えばルテニウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、タングステン、鉛、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム、又はそれらの合金などを用いることもできる。
【0018】
また、図3Aに示すように、触媒層12a,12bには、アルコール(例えばエタノール)及びその酸化生成物に吸着する吸着材125も含まれて(介在して)いる。詳しくは、吸着材125は、いわゆるスカベンジャー試薬であり、その担体の表面及び内部の少なくとも一方に、ピリジン(芳香族性の窒素塩基)等の官能基を有するキレート樹脂からなる。このキレート樹脂の主構造は、例えば図3Bに示すようなPoly(4-vinylpyridine)である。こうした吸着材125は、触媒層12a,12b中に、均一に分散されている。なお、このような吸着材125は、例えばNa、Ca、Fe型人工ゼオライトなどであってもよい。こうした人工ゼオライトであれば、アセトアルデヒドを好適に捕捉(吸着)することができる。吸着材125は、捕捉(吸着)すべき対象に応じて適切なものを選ぶことが好ましい。なお、捕捉(吸着)すべき対象は、例えば触媒層12a,12bの電解質の溶媒及びその酸化生成物の少なくとも一方とする。そしてこの場合、吸着材125は、電解質の溶媒(例えばエタノール)だけ又はその酸化生成物だけに選択的に吸着するものであっても、それらの両方に吸着するものであってもよい。
【0019】
また、図1に示すように、アノード用,カソード用の導電性セパレータ15a,15bには、それぞれ谷部及び山部が交互に複数並設されている。そして、これら谷部・山部の段差により形成される空間が、ガス通流溝となっている。ガス通流溝は、触媒層12a,12bに反応ガスを供給し、且つ、反応により発生した水や余剰のガスを運び去るための通路として機能する。なお、導電性セパレータ15a,15bとしては、例えばカーボンペーパー、又はカーボンクロスなどを用いることができる。また、ガス通流溝(谷部・山部)は、導電性セパレータ15a,15bに代えて、又は導電性セパレータ15a,15bと共に、ガス拡散層13a,13bに形成するようにしてもよい。
【0020】
こうした燃料電池100では、アノード電極(電極14a)及びカソード電極(電極14b)のガス通流溝に、それぞれ燃料(水素を含むガス)及び酸化剤(空気等の酸素を含むガス)を供給することによって発電を行う。詳しくは、アノード電極で水素ガスが触媒に接触することにより「2H→4H+4e」といった反応が生じる。そして、生成したHは、電解質膜中を移動し、カソード電極に達すると、触媒層において空気中の酸素と「4H+4e+O→2HO」のような反応をして水となる。固体高分子型燃料電池は、これらの反応により水素と酸素を使用して電気分解の逆反応で発電する。燃料電池100は、例えば温度「70〜80℃」の環境で使用(運転)される。
【0021】
こうした燃料電池100の製造に際しては、まず、電解質層11と、触媒層12a,12bと、ガス拡散層13a,13bと、を用意する。
【0022】
電解質層11としては、例えば市販の固体高分子電解質膜を用いることができる。具体的には、デュポン社製「NAFION」、旭硝子社製「FLEMION」、旭化成社製「ACIPLEX」、ゴアテックス社製「ゴアセレクト」等を用いることができる。その他、ダウケミカル社製のイオン交換樹脂、エチレン−四フッ化エチレン共重合体樹脂膜、トリフルオロスチレンをベースポリマーとする樹脂膜などのフッ素系高分子電解質や、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂系膜などを用いてもよい。
【0023】
触媒層12a,12bは、例えば図4から図7に示すような工程を経て作製される。すなわち、触媒層12a,12bの作製に際しては、まず、図4に示すように、金属担持触媒120(図2)の原料と、電解質溶媒と、吸着材125(図3A)と、例えば2−プロパノール等のIPA(イソプロピルアルコール)液と、純水と、を混合する。なお、金属担持触媒120の原料としては、例えば田中貴金属工業製「TEC10E70TPM」(白金:67.3wt%)などを用いることができる。電解質溶媒としては、旭化成ケミカルズ製「アシプレックス(登録商標)-SS」(電解質:パーフルオロスルホン酸4〜6wt%、溶媒:エタノール45〜50wt%、水45〜50wt%)などを用いることができる。吸着材125としては、例えば住友化学製「スミキレートCR-2」(キレート樹脂(SO型)、母体:ピリジン系、構造:マクロポーラス(多孔質)、交換基:ピリジン、形状:球形、最高耐久温度:180℃、真比重:1.1、含水率:35〜45%(OH)、容積変化:+30%(OH→塩)、全交換容量:≧2.9eq/l)を用いることができる。もっとも、添加する吸着材は、燃料電池の運転温度に耐え得るものであれば任意であり、例えばSiliCycle社製「Si-Diamine」、Aldrich社製「Si-Tosyl Chloride」「Si-Acid Chloride」「Si-Carbonate」「Si-Amine」「Ps-TsCl」「MP-Carbonate」などを用いるようにしてもよい。
【0024】
次に、図5に示すように、例えばプロペラ状の攪拌子を、軸を介して槽内で一定速度・一方向に回転させる撹拌装置(メカニカルスターラ)により、上記混合液を撹拌する。これにより、吸着材125を均一に分散させる。なお、撹拌装置は任意であり、例えば磁石を封入してコーティングした攪拌子を容器に入れ、容器外部からの磁界により回転させるマグネチックスターラを用いるようにしてもよい。
【0025】
続けて、撹拌した混合液を、例えば図6に示すように、支持体500上にキャスティングする。なお、支持体500としては、例えばETFE(テトラフルオロエチレンとエチレン共重合体(4フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂)とによって得られるフッ素樹脂)を用いることができる。もっとも、支持体500は任意であり、例えばポリテトラフルオロエチレンシート、ガラス基板、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを用いるようにしてもよい。
【0026】
次に、図7に示すように、例えば温度「常温〜70℃」で乾燥して、溶媒等を蒸発させる。これにより、固体状の触媒層12a,12b(導電性触媒含有膜)が完成する。
【0027】
ガス拡散層13a,13bは、例えば公知の塗工法(いわゆる圧着法)により、作製することができる。すなわち、例えば卓上ダイコータにより、例えばカーボンペーパー等からなるガス拡散層用基材を搬送しつつ、その基材上に、予め調整されたガス拡散層用材料(塗布材料)を連続的に(又は間欠的に)塗布し、乾燥後、例えば温度「350℃」で焼成することで、ガス拡散層13a,13bが完成する。
【0028】
次に、電解質層11と、触媒層12a,12bと、ガス拡散層13a,13bとを、例えばホットプレスにより接合して、MEA10を形成する。そして、別途形成した導電性セパレータ15a,15bを、MEA10の両面に設けることで、先の図1に示したような燃料電池100が完成する。また、必要に応じて、こうした単セル(電池積層体)を複数枚積層し、さらにその両面に、例えばSUS304製の金属端板を配して、その積層体を固定する。
【0029】
本実施形態の燃料電池100、特にその触媒層12a,12bによれば、触媒層作製時における触媒金属(白金粒子122)の粗大化が抑制されるようになる。例えば図8に、元の白金結晶子径と、吸着材125を添加した場合の白金結晶子径と、吸着材125を添加しない場合の白金結晶子径と、をそれぞれ示す。この図8のグラフに示されるように、白金結晶子径は、吸着材125(図3A)の有無によって異なる。詳しくは、吸着材125を添加した場合は、吸着材125を添加しない場合に比べて、白金結晶子径が小さくなる。換言すれば、吸着材125の添加は、白金粒子の粗大化を抑制する効果を奏する。なお、図8のグラフは、X線回折(LBA法)により白金結晶子径を測定した結果である。
【0030】
こうした効果(図8参照)が得られる理由を、発明者は次のように推察する。すなわち、発明者は、吸着材125の添加を決定するにあたり、触媒層作製時における触媒金属の粗大化の要因として、触媒層12a,12bの電解質溶媒に注目した。本実施形態の製造方法では、前述したように、触媒層12a,12bの電解質溶媒として、非水溶性の電解質(パーフルオロスルホン酸)をエタノール水溶液に溶かしたものを用いている。発明者は、X線回折(LBA法)により、金属担持触媒120(白金担持触媒)を純水に浸した後、電解質溶媒を添加した場合の白金結晶子径と、電解質溶媒の主成分であるエタノール水溶液(エタノール50wt%、純水50wt%)のみを添加した場合の白金結晶子径とを測定した。その測定結果を、図9にグラフとして示すように、この実験により、電解質溶媒を添加することによって白金粒子122が粗大化することが確認された。また、図9のグラフに示されるように、電解質溶媒を添加した場合とエタノール水溶液のみを添加した場合とを比較すると、両者は略同等の白金結晶子径となる。このことから、特にエタノール水溶液が、白金粒子の粗大化に大きく寄与している、と考えられる。
【0031】
また、例えば図4又は図5の工程において、混合液中のエタノールの一部は、「COH→CHCHO→CHCOOH」のように、白金触媒作用によって酸化され、副生成物(アセトアルデヒド及び酢酸)に変化する、と考えられる。発明者は、これらのことから、エタノールに加え、これら副生成物(アセトアルデヒド及び酢酸)が、金属担持触媒120(図2)の表面に吸着することで、熱反応が起こり、白金粒子122が凝集し、又は凝集し易い状態になる、と推察し、過剰なエタノールやその副生成物を捕捉すべく、吸着材125の添加を決定したのである。すなわち、上述の効果(図8参照)については、吸着材125により、過剰なエタノールやその副生成物が捕捉(吸着)され、それら電解質溶媒成分の、金属担持触媒120への吸着が低減することによって白金粒子の粗大化が抑制されると、発明者は推察している。
【0032】
このように、本実施形態の燃料電池用電極及びその製造方法、並びに燃料電池100によれば、吸着材125を添加することで、電極作製時の触媒金属(白金粒子122)の粗大化を大幅に抑制することができる。しかも、市販される金属担持触媒をそのまま使用して、吸着材125を添加し、均一に分散させるという比較的簡易な方式で、上記効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明に係る燃料電池用電極及び燃料電池の一実施形態について、該燃料電池用電極を用いた燃料電池の概要を示す図である。
【図2】金属担持触媒の概要を示す図である。
【図3A】触媒層の内部構造を示す図である。
【図3B】キレート樹脂の主構造を示す図である。
【図4】この発明に係る燃料電池用電極の製造方法の一実施形態について、原料の混合工程を示す図である。
【図5】触媒層の製造に係る撹拌工程を示す図である。
【図6】触媒層の製造に係るキャスティング工程を示す図である。
【図7】触媒層の製造に係る乾燥工程を示す図である。
【図8】吸着材の添加の有無による白金結晶子径の変化を調べる実験について、X線回折(LBA法)により白金結晶子径を測定した結果を示すグラフである。
【図9】電解質溶媒と白金結晶子径との関係を調べる実験について、X線回折(LBA法)により白金結晶子径を測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0034】
11 電解質層
12a、12b 触媒層
13a、13b ガス拡散層(GDL)
14a、14b 電極(燃料電池用電極)
15a、15b 導電性セパレータ
100 燃料電池
120 金属担持触媒
121 カーボン粒子
122 白金粒子
125 吸着材(スカベンジャー試薬)
500 支持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
触媒と電解質とから構成される触媒層を備え、
前記触媒層にアルコール及びその酸化生成物の少なくとも一方に吸着する官能基を有する吸着材が介在している、
ことを特徴とする燃料電池用電極。
【請求項2】
前記官能基は、ピリジンである、
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用電極。
【請求項3】
前記吸着材は、前記官能基を有するキレート樹脂である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池用電極。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の燃料電池用電極を製造する方法であって、
前記電解質を含む溶媒、前記触媒、及び前記吸着材を混合する第1工程と、
前記第1工程により得られた混合物を、支持体上にキャスティングする第2工程と、
前記第2工程によりキャスティングされた混合物を乾燥する第3工程と、
を備える、
ことを特徴とする燃料電池用電極の製造方法。
【請求項5】
高分子電解質膜の両側に、触媒層及びガス拡散層を有する燃料電池用電極と、導電性セパレータと、を備える燃料電池において、
前記触媒層には、アルコール及びその酸化生成物の少なくとも一方に吸着する官能基を有する吸着材が介在している、
ことを特徴とする燃料電池。
【請求項6】
前記吸着材は、ピリジンを官能基とするキレート樹脂である、
ことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−40421(P2010−40421A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−204275(P2008−204275)
【出願日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】