説明

燻蒸用容器

【課題】外側容器内に収容された内側容器を密封する包装袋の損傷を防止して、信頼性の向上を図ることができる燻蒸用容器を提供する。
【解決手段】包装袋5内に密封された内側容器1を有底筒状の外側容器10内に収容した状態で、該外側容器10の開口端10cをこれに着脱可能な蓋体20により覆う構成の燻蒸用容器Aにおいて、前記外側容器10が、略筒状の容器本体11と、該容器本体11の内部に配されて前記内側容器1の少なくとも一部を保持する有底略筒状の保持筒15と、を備え、前記内側容器1に対面する前記保持筒15の内面の少なくとも一部に、前記内側容器1が前記保持筒15に衝突する衝突力を吸収する衝撃吸収部18を形成した構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燻蒸用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の燻蒸用容器としては、例えば特許文献1のように、内側容器を有底筒状の外側容器内に収容して外側容器の開口端に蓋体を取り付けたものがある。内側容器には、害虫防除用や芳香用等の加熱蒸散薬剤、及び、水と反応して発熱する発熱物質等が収容されている。また、内側容器には、その外側から内側に水を吸収する孔が形成されている。なお、前述の加熱蒸散薬剤は、加熱されることでその有効成分を揮散・蒸散する。すなわち、この燻蒸用容器を使用する際には、外側容器内に内側容器を配置すると共に外側容器の開口端を開放した状態で外側容器内に水を加えることで、加熱された加熱蒸散薬剤が揮散・蒸散することになる。この燻蒸用容器においては、不意に発熱物質が発熱したり、加熱蒸散薬剤が揮散・蒸散することを防止するため、使用前の状態では内側容器が包装袋内に密封されている。
そして、この燻蒸用容器を出荷・運搬する際には、包装袋内に収納された内側容器を外側容器内に収容すると共に蓋体により外側容器の開口端を閉塞している。
【特許文献1】特開平9−165307号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の燻蒸用容器においては、内側容器を収容した状態で外側容器に水を入れる隙間が必要となるため、燻蒸用容器を運搬する際には、振動等によって内側容器が外側容器内で移動する。そして、この移動の際に内側容器が外側容器に衝突すると、前述の包装袋がその衝突力によって損傷する、という問題がある。なお、包装袋が損傷すると内側容器が外気に晒されてこれに収容された発熱物質や加熱蒸散薬剤等の機能が低下する虞がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、内側容器を密封する包装袋の損傷を抑制することが可能な燻蒸用容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するために、本発明の燻蒸用容器は、包装袋内に密封された内側容器を有底筒状の外側容器内に収容した状態で、該外側容器の開口端をこれに着脱可能な蓋体により覆う構成の燻蒸用容器であって、前記外側容器が、略筒状の容器本体と、該容器本体の内部に配されて前記内側容器の少なくとも一部を保持する有底略筒状の保持筒と、を備え、前記内側容器に対面する前記保持筒の内面の少なくとも一部に、前記包装袋内に密封された前記内側容器が前記保持筒に衝突する衝突力を吸収する衝撃吸収部が形成されていることを特徴としている。
【0006】
この構成の燻蒸用容器によれば、これを運搬する際に振動などによって内側容器が外側容器内で移動して保持部に衝突したとしても、この衝突力は衝撃吸収部において吸収されるため、包装袋が損傷することを防止できる。
【0007】
なお、前記燻蒸用容器においては、前記衝撃吸収部が前記保持筒の壁部の少なくとも一部を蛇腹状に形成してなる、としてもよい。
また、前記燻蒸用容器においては、前記衝撃吸収部が、前記保持筒の内面に設けられて弾性変形可能な弾性突起部からなる、としてもよい。
これらの場合には、蛇腹状に形成された保持筒の壁部や弾性突起部が前述の衝突に応じて弾性変形することで、内側容器が保持筒に衝突する衝撃力を確実に吸収することができる。
【0008】
さらに、前記燻蒸用容器においては、前記保持筒が、その開口端から径方向外方に伸びる略環状の連結板を介して前記容器本体の内周面に接続され、前記容器本体の外周面が、前記外側容器の底部から開口端側に向かうにしたがって外径が大きくなるテーパ状に形成され、前記容器本体の内周面のうち少なくとも前記連結板との接続部分から前記外側容器の開口端までの間が、前記外側容器の開口端に向かうにしたがって内径が大きくなるテーパ状に形成される、としてもよい。
【0009】
この場合には、燻蒸用容器の組み立て時等に、一方の外側容器の開口端から他方の外側容器の底部側を挿入し、これらの外側容器を重ねて配置した場合には、他方の外側容器の底部をなす容器本体の軸方向下端部が一方の外側容器の連結板に当接するため、一方の外側容器を構成する容器本体の内周面と他方の外側容器を構成する容器本体の外周面との間に隙間が形成され、これらが密着することを防止できる。したがって、これらの外側容器を容易に引き離すことが可能となり、燻蒸用容器の組み立て時等において外側容器を容易に取り扱うことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、包装袋内に密封された内側容器が外側容器内で移動しても包装袋の損傷を防止できるため、この損傷に基づいて内側容器に収容された発熱物質や加熱蒸散薬剤等が外気に晒され、これらの機能が低下することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態について添付した図面を参照して説明する。図1及び図2に本発明の第1実施形態である燻蒸用容器Aを示す。
この燻蒸用容器Aは、害虫防除用や芳香用等の加熱蒸散薬剤、及び、水と反応して発熱する発熱物質を収容した内側容器1と、内側容器1の一部を保持する有底筒状の外側容器10と、外側容器10の開口端10cを覆う蓋体20とを備えている。なお、図中に示す符号Oは内側容器1、外側容器10及び蓋体20の中心軸を示しており、以下、この中心軸Oの延在方向(図2における縦方向)を軸方向と呼ぶ。
内側容器1の上部には、加熱蒸散薬剤の有効成分を外方に揮散・蒸散させる複数の孔2,2,・・・が形成されている。また、内側容器1の下部には、水を吸収して発熱物質まで到達させるための孔(不図示)が形成されていたり、多孔質材(不図示)が設けられている。この内側容器1は、燻蒸用容器Aを使用する前の状態において、包装袋5によって密封されている。なお、この包装袋5は、例えばアルミフィルムを複数積層した積層シートによって形成されている。
【0012】
外側容器10は、略筒状に形成されて蓋体20と共に燻蒸用容器Aの外装をなす容器本体11と、容器本体11の内部に配された有底略筒状の保持筒15と、を備えている。そして、保持筒15は、その開口端15aから径方向外方に伸びる略環状の連結板19を介して容器本体11の内周面12に接続されている。なお、本実施形態においては、これら容器本体11、保持筒15及び連結板19が、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂により一体に形成されている。
【0013】
外側容器10の開口端10cをなす容器本体11の軸方向上端部には、径方向外側に張り出された環状のフランジ部14が形成されている。そして、容器本体11の外周面13は、外側容器10の底部10dから開口端10cまでの略全体にわたって、底部10dから開口端10cに向かうにしたがって外径が大きくなるテーパ状に形成されている。一方、容器本体11の内周面12は、連結板19との接続部分を境界としてその形状が異なっている。
【0014】
すなわち、容器本体11の内周面12のうち連結板19との接続部分から外側容器10の開口端10cまでの間(以下、上側内周面12aと呼ぶ。)は、外側容器10の開口端10cに向かうにしたがって内径が大きくなるテーパ状に形成されている。ここで、上側内周面12aをなす容器本体11の壁部の肉厚は、その全域にわたって一定となっている。すなわち、容器本体11の上側内周面12aは、外周面13と同じ傾斜角度のテーパ形状に形成されている。
また、容器本体11の内周面12のうち連結板19との接続部分から外側容器10の底部10dまでの間(以下、下側内周面12bと呼ぶ。)は、その内径寸法が一定となっている。したがって、下側内周面12bをなす容器本体11の壁部の肉厚は、連結板19との接続部分から外側容器10の底部10dに向かうにしたがって薄くなる。
【0015】
保持筒15は、円筒状の側壁部16と、底壁部17と、からなり、底壁部17は平板状に形成されている。側壁部16は、その全体が軸方向に延在して径方向に波打つ蛇腹状に形成されており、平板状の底壁部17と比較して容易に弾性変形可能となっている。また、側壁部16の径寸法は、下側内周面12bの内径寸法よりも小さく設定されている。なお、本実施形態において、保持筒15の開口端15aから底壁部17に至る深さ寸法は、内側容器1の高さ寸法よりも小さく形成されている。このため、保持筒15内には、内側容器1の底部側の一部(図示例では、内側容器1の約1/3程度)が収容される。
以上のように構成された保持筒15は、その全体が容器本体11の内部に配されている。すなわち、保持筒15の底壁部17が外側容器10の底部10dをなす容器本体11の軸方向下端部よりも軸方向の内側に配されている。
【0016】
蓋体20は、外側容器10の開口端10cに対して着脱可能とされており、出荷時や運搬時等に際して内側容器1が外側容器10から抜け出ることを防止すると共に、使用時に際して蓋体20を外側容器10から容易に取り外すことができる。また、この蓋体20を外側容器10に取り付けた状態においては、外側容器10の開口端10cに取り付けられた蓋体20と内側容器1の上部との隙間が、保持筒15の深さ寸法よりも小さく設定されており、出荷時や運搬時において内側容器1が保持筒15から抜け出ることを防止している。
なお、蓋体20には外側容器10の内部空間を外方に連通する孔(不図示)が形成されているが、この孔は例えば内側容器10を挿通できない程度の大きさに形成されていてもよい。また、上記孔が内側容器を挿通できる程度の大きさに形成されている場合には、例えば上記孔を閉塞するシートやフィルム等を蓋体20に貼り付けてもよい。この場合、シートやフィルム等は燻蒸用容器Aの使用時に取り外せばよい。
【0017】
以上のように構成された燻蒸用容器Aを運搬する際には、振動等によって内側容器1が外側容器10に対して移動するため、内側容器1が保持筒15に衝突することがあるが、蛇腹状に形成された保持筒15の側壁部16がこの衝突に応じて弾性変形することで、内側容器1が保持筒15に衝突する衝突力を吸収することができる。すなわち、本実施形態においては、蛇腹状に形成された保持筒15の側壁部16が、内側容器1が保持筒15に衝突したときに前述した蛇腹の振幅を小さくさせる若しくは反転させるように弾性変形することによって、この衝突力を吸収する衝撃吸収部18を構成している。
すなわち、上記燻蒸用容器Aによれば、これを運搬する際に振動等によって衝突しても、その衝突力は蛇腹状の側壁部16に吸収されるため、この衝突によって内側容器1を密封する包装袋5が損傷することを防止できる。したがって、包装袋5の損傷に基づいて内側容器1に収容された発熱物質や加熱蒸散薬剤等が外気に晒され、これらの機能が低下することを防止して、燻蒸用容器Aの信頼性向上を図ることができる。
【0018】
さらに、上記燻蒸用容器Aによれば、その組み立て時等に、例えば図3に示すように、一方の外側容器10Aの開口端10cから他方の外側容器10Bの底部10d側を挿入して、これらの外側容器10A,10Bを重ねて配置した場合には、他方の外側容器10Bの底部10dをなす容器本体11の軸方向下端部が一方の外側容器10Aの連結板19に当接するため、一方の外側容器10Aを構成する容器本体11の内周面12と他方の外側容器10Bを構成する容器本体11の外周面13との間に隙間が形成され、これらが密着することを防止できる。したがって、重ねられた複数の外側容器10を容易に引き離すことが可能となり、燻蒸用容器Aの組み立て時等において外側容器10を容易に取り扱うことができる。
【0019】
なお、上述した第1実施形態において、保持筒15の側壁部16は、保持筒15の軸方向に沿って延在して径方向に波打つ蛇腹状に形成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも蛇腹状に形成されていればよく、例えば周方向に延在して径方向に波打つ蛇腹状に形成されるとしてもよい。
また、衝撃吸収部は、保持筒15の側壁部16を蛇腹状に形成してなるとしたが、これに限ることはなく、保持筒15の壁部16,17の少なくとも一部を蛇腹状に形成して構成されていればよい。すなわち、例えば図4及び図5に示すように、蛇腹状に形成された保持筒15の底壁部17によって衝撃吸収部が構成されるとしてもよい。なお、図4,5中の符号171,172は、蛇腹状に形成された底壁部17の山谷を示している。底壁部17は、図示例のように中心軸Oから径方向外方に沿って延在して軸方向に波打つ蛇腹状に形成されるとしてもよいが、例えば底壁部17の面に沿って一方向に沿って延在して軸方向に波打つ蛇腹状に形成されるとしても構わない。
【0020】
次に、本発明の第2実施形態である燻蒸用容器Bについて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6及び図7に示すように、第2実施形態の燻蒸用容器Bは、第1実施形態の燻蒸用容器Aと同様に、内側容器1、外側容器50及び蓋体20を備えている。また、外側容器50は、容器本体11、保持筒55及び連結板19を一体に形成して構成されている。なお、図6,7中の符号50cは外側容器50の開口端を示しており、符号50dは外側容器50の底部を示している。また、符号55aは保持筒55の開口端を示している。
【0021】
保持筒55は、第1実施形態と同様に、円筒状の側壁部56及び底壁部57からなる有底筒状に形成されている。そして、底壁部57の底面(内面)57aには、弾性変形可能な弾性突起部58が複数(図示例では4つ)設けられている。これら複数の弾性突起部58は、底壁部57に一体に形成されている。
そして、各弾性突起部58は、中心軸Oを中心とする円弧状に形成されており、周方向に等間隔を介して配置されている。また、各弾性突起部58は、保持筒55の底面57aから軸方向に突出し、その先端部が径方向内方に湾曲した形状をなしている。これにより、内側容器1が弾性突起部58の先端部上に配されても、包装袋5と弾性突起部58との接触面積が大きくなり、弾性突起部58の形状に基づいて包装袋5が傷つくことを防止できる。なお、弾性突起部58の先端部は、図示例のように径方向内方に湾曲することに限らず、例えば径方向外方に湾曲していてもよい。
【0022】
以上のように構成された燻蒸用容器Bにおいては、これを運搬する際に内側容器1が保持筒55に衝突することがあっても、弾性突起部58がこの衝突に応じて弾性変形することで、内側容器1が保持筒55に衝突する衝突力を吸収することができる。すなわち、本実施形態においては、弾性突起部58が、内側容器1が保持筒55に衝突する衝突力を吸収する衝撃吸収部をなしている。
すなわち、上記燻蒸用容器Bによれば、第1実施形態と同様に、上述した衝突によって内側容器1を密封する包装袋5が損傷することを防止できる。したがって、内側容器1に収容された発熱物質や加熱蒸散薬剤等の機能が低下することを防いで、燻蒸用容器Bの信頼性向上を図ることができる。
【0023】
また、複数の外側容器50を軸方向に重ねても、燻蒸用容器Bの組み立て時等において外側容器50を容易に取り扱うことができる。
さらに、この外側容器50においては、弾性突起部58が保持筒55に一体に形成されているため、外側容器50の製造工程を簡略化して、燻蒸用容器の製造効率向上を図ることができる。
【0024】
なお、上述した第2実施形態においては、弾性突起部58が保持筒55を構成する底壁部57の底面に設けられるとしたが、これに限ることはなく、例えば側壁部56の内周面(内面)56a(図7参照)に設けられるとしても構わない。
また、弾性突起部58は、保持筒55に一体に形成されることに限らず、例えば保持筒55とは別個の部材により形成して保持筒55の内面56a,57aに固定されるとしても構わない。
【0025】
また、上述した全ての実施形態においては、容器本体11の上側内周面12aがテーパ状に形成されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、容器本体11の下側内周面12bも上側内周面12aに連なるテーパ状に形成されるとしてもよい。すなわち、容器本体11の内周面12は、例えば外側容器10,50の底部10d,50dから開口端10c,50cまでの略全体にわたって、開口端10c,50cに向かうにしたがって内径が大きくなるテーパ状に形成されるとしてもよい。なお、複数の外側容器10,50を重ねて配することを考慮しない場合には、例えば容器本体11の内周面12及び外周面13の径寸法を軸方向にわたって一定としても構わない。
【0026】
また、衝撃吸収部は、保持筒15の蛇腹状の壁部16,17や弾性突起部58によって構成されることに限らず、少なくとも内側容器1に対面する保持筒15,55の内面の一部に形成されていればよい。
さらに、保持筒15,55内には内側容器1の一部が収容されるとしたが、これに限ることはなく、例えば内側容器1の全体が収容されるとしても構わない。
【0027】
また、保持筒15,55を構成する側壁部16,56の径寸法は、軸方向にわたって一定とされることに限らず、少なくとも容器本体11の下側内周面12bの内径寸法よりも小さく設定されていればよい。すなわち、側壁部16,56は、例えば底壁部17,57から保持筒15,55の開口端15a,55aに向けて径寸法が大きくなるテーパ状に形成されるとしても構わない。この場合には、底壁部17の径寸法が保持筒15の開口端15aの内径寸法よりも小さくなるため、保持筒15,55の少なくとも一部が容器本体11の内部に配されるように、底壁部17,57を容器本体11の底部10d,50dから軸方向に突出させても、複数の外側容器10,50を軸方向に重ねて配することができる。
【0028】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、本発明の技術範囲はこれに限定されることはなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0029】
外側容器内に収容された内側容器を密封する包装袋の損傷を防止して、信頼性向上を図った燻蒸用容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施形態である燻蒸用容器を示す上面図である。
【図2】図1のD−D矢視断面図である。
【図3】図1の燻蒸用容器を構成する外側容器を2つ重ねた状態を示す側断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態である燻蒸用容器を示す上面図である。
【図5】図4のE−E矢視断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態である燻蒸用容器を示す上面図である。
【図7】図6のF−F矢視断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 内側容器
5 包装袋
10,50 外側容器
10c,50c 開口端
10d,50d 底部
11 容器本体
12 内周面
13 外周面
15,55 保持筒
15a,55a 開口端
16,56 側壁部
56a 内周面(内面)
17,57 底壁部
18 衝撃吸収部
19 連結板
20 蓋体
57a 底面(内面)
58 弾性突起部(衝撃吸収部)
A,B 燻蒸用容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装袋内に密封された内側容器を有底筒状の外側容器内に収容した状態で、該外側容器の開口端をこれに着脱可能な蓋体により覆う構成の燻蒸用容器であって、
前記外側容器が、略筒状の容器本体と、該容器本体の内部に配されて前記内側容器の少なくとも一部を保持する有底略筒状の保持筒と、を備え、
前記内側容器に対面する前記保持筒の内面の少なくとも一部に、前記包装袋内に密封された前記内側容器が前記保持筒に衝突する衝突力を吸収する衝撃吸収部が形成されていることを特徴とする燻蒸用容器。
【請求項2】
前記衝撃吸収部が、前記保持筒の壁部の少なくとも一部を蛇腹状に形成してなることを特徴とする請求項1に記載の燻蒸用容器。
【請求項3】
前記衝撃吸収部が、前記保持筒の内面に設けられて弾性変形可能な弾性突起部からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燻蒸用容器。
【請求項4】
前記保持筒が、その開口端から径方向外方に伸びる略環状の連結板を介して前記容器本体の内周面に接続され、
前記容器本体の外周面が、前記外側容器の底部から開口端側に向かうにしたがって外径が大きくなるテーパ状に形成され、
前記容器本体の内周面のうち少なくとも前記連結板との接続部分から前記外側容器の開口端までの間が、前記外側容器の開口端に向かうにしたがって内径が大きくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燻蒸用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−296966(P2008−296966A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−144896(P2007−144896)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】