説明

物品の仕分け設備

【課題】本発明は、物品をシューに挟み込む事故を防止して、物品の仕分け効率を高めるための物品の仕分け設備を提供することを目的とする。
【解決手段】物品の仕分け設備10は、回転駆動装置12a、回転駆動装置12aによって搬送経路を周回する無端チェーン14、物品16を載せて搬送するための複数のスラット18、およびスラット18に取り付けられたシュー20を備える。シュー20がスラット18に沿って移動したことを確認する確認装置90を設ける。確認装置90は、シュー20の移動を確認するため、移動案内レール52に対して搬送方向の下流側に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の搬送途中で仕分けをおこなう物品の仕分け設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、物流業界において種々の仕分け設備が開発・開示されている(下記の特許文献1など)。仕分け設備100は、物品16を載せて搬送するための複数のスラット18やスラット18に取り付けられたシュー20を備える(図13、図14)。
【0003】
スラット18は、無端チェーン14に取り付けられる。無端チェーン14は駆動スプロケット12aと従動スプロケット12bとの間に張られる。駆動スプロケット12aにモータが設けられている。モータによって駆動スプロケット12aが回転して、無端チェーン14が周回する。
【0004】
スラット18は、物品16の搬送方向に対して直交方向を向いている。スラット18と無端チェーン14の間に移動ローラ24とサイドローラ26が設けられている。無端チェーン14が周回することによって、移動ローラ24がスラット用レール28に沿って移動する。また、サイドローラ26が、横向き案内面30に案内される。
【0005】
シュー20は、載置面32側の上部34、その反対側の下部36、および上部34と下部36をつなげる側部38を備える。シュー20は、搬送方向に対する直交方向から断面視して1周しており、またスラット18の一部を1周するように取り付けられる。シュー20は、載置面32に物品16が載せられるときに、スラット18のいずれか一端に配置されている。上部34が物品16を横押しする。下部36はシュー20をスラット18に沿って移動させるために用いられる。下部36には、回転軸42が設けられ、回転軸42に案内ローラ44が自由に回転できるように取り付けられている。
【0006】
仕分け設備100には、シュー20を移動させるために、図15の分岐案内部102が複数設けられている。分岐案内部102は、直進用案内レール50、移動案内レール52、および振り分け手段104を備える。振り分け手段104に電磁石56が備えられる。案内ローラ44は磁性体を備え、電磁石56に給電されると案内ローラ44が電磁石56に吸引される。案内ローラ44は移動案内レール52に案内され、シュー20がスラット18に沿って移動する。このとき、シュー20が物品16を搬送方向に対して直交方向に横押しする。物品16が横押しされると、物品16は分岐コンベヤ48に移送される。
【0007】
電磁石56に給電されなければ、案内ローラ44は直進用案内レール50に沿って直進する。シュー20はスラット18に沿って移動することはない。
【0008】
電磁石56に対する給電の有無を決定するために、パルスエンコーダ106によって物品16の移動距離を判別する方法が特許文献1に採用されている。パルスエンコーダ106が従動スプロケット12bの回転軸に取り付けられている。パルスエンコーダ106が計数したパルス数によって無端チェーン14の移動距離を計算する。物品16が所定位置を通過してからのパルス数によって物品の移動距離を算出する。この算出によって、物品16が所定の電磁石56まで到達した距離になった時に電磁石56に給電をおこなう(図16)。シュー20がスラット18に沿って移動して、物品16が搬送方向に対して横押しされる。
【0009】
シュー20は、スラット18の端部に配置されており、物品16を横押しする時にスラット18に沿って移動する。例えば、図17(a)のように、2つの物品16b、16cが搬送されているとする。全てのシュー20がスラット18の一端部にあるとする。先に後方の物品16cが仕分けされると、物品16cを横押したシュー20の位置は他端部になっている(図17(b))。次に前方の物品16bを仕分けするとする。このとき、物品16bが搬送方向に対して斜方向を向き、物品16bが周辺のスラットにはみ出る。物品16bの横押しを続けると、物品16bをシュー20で挟み込む(図17(c))。物品16bおよびシュー20を破損する事故となる。このことを考えると、物品同士の間隔を短くすることができず、物品の仕分け効率が低下する。
【0010】
また、無端チェーン14の伸びによって、物品16の移動距離の計算結果が実際の移動距離と異なる場合が生じる。パルス数の補正などをおこなっても、完璧ではない。上記の物品16の仕分けをおこなうためには、所望のシュー20を確実に移動させることも必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−249121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、物品をシューに挟み込む事故を防止して、物品の仕分け効率を高めるための物品の仕分け設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の物品の仕分け設備は、回転駆動装置と、前記回転駆動装置によって、物品の搬送経路に沿って周回する無端チェーンと、前記無端チェーンに取り付けられ、帯状の物品の載置面を有する複数の物品支持体と、前記物品支持体に取り付けられ、物品支持体に沿って移動することによって物品を押すことができる物品横押し体と、前記物品横押し体を搬送方向に沿って直進させるための直進用案内レールと、前記物品横押し体を物品支持体に沿って移動させるための移動案内レールと、前記物品横押し体を直進用案内レールまたは移動案内レールのいずれかに振り分ける手段と、前記移動案内レールに対して搬送方向の下流側に設けられて、物品横押し体が物品支持体に沿って移動したことを確認する確認装置とを備える。
【0014】
回転駆動装置が回転して、無端チェーンが搬送経路を周回する。無端チェーンに物品支持体が取り付けられており、物品支持体も周回する。物品支持体の上に物品が載せられ、物品が搬送される。搬送途中の分岐ポイントで物品横押し体が物品を横押しする。物品支持体の位置を把握するために、物品支持体に被検出体を取り付け、被検出体の検出装置を備える。確認装置は、物品横押し体が移動したことを確認する。
【0015】
前記物品横押し体は、前記載置面の反対側に設けられて、直進用案内レールまたは移動案内レールに沿って移動する回転体と、前記回転体が取り付けられる回転体の軸とを備える。前記確認装置が回転体または回転体の軸の通過を検出することにより、物品横押し体が物品支持体に沿って移動したことを確認する。
【0016】
前記物品支持体を検出する検出装置と、前記検出装置が物品支持体を検出したタイミングおよび確認装置が回転体または回転体の軸の通過を検出したタイミングによって、各物品支持体において、物品横押し体が物品支持体の一端部または他端部のいずれにあるかを判断する手段とを備える。
【0017】
物品の大きさを測定する手段を備える。前記物品横押し体の位置と物品の大きさから、振り分ける手段は、物品横押し体を振り分ける直進用案内レールと移動案内レールを選択する。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、物品支持体のそれぞれに検出板を取り付けて、検出板を検出装置で検出することによって物品支持体の位置を把握できる。無端チェーンが伸びることによって物品支持体の位置を間違えることが無くなる。物品支持体に沿って移動した物品横押し体を確認することができ、物品の挟み込みの可能性も判断できる。未然に物品の挟み込みを回避できる。物品の挟み込みを未然に回避できるため、物品同士の間隔を短くすることができ、物品の仕分け効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の物品の仕分け設備における検出板を示した図である。
【図2】物品の搬送を示す図である。
【図3】検出装置を備えた分岐案内部を示す図である。
【図4】スラットと検出板の位置関係を示す図である。
【図5】検出装置を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
【図6】物品がスラットに載せられてから分岐されるまでを示す図である。
【図7】物品と検出板の検出をした時のタイミングを示す図である。
【図8】物品の幅を求めるための構成を示す図である。
【図9】物品の横押し時に、物品の膨らむ長さを示す図である。
【図10】コンピュータと各制御装置との通信接続を示す図である。
【図11】物品の分岐を示す図であり、(a)は分岐をおこなう前の図であり、(b)は先方の物品を先に分岐させる図である。
【図12】被検出体としてサイドローラの回転軸を延長させた図である。
【図13】従来の物品の仕分け設備におけるスラットおよびシューを示す図である。
【図14】従来の物品の搬送を示す図である。
【図15】従来の分岐案内部を示す図である。
【図16】従来のパルスをカウントして分岐させる図である。
【図17】物品を挟み込む図であり、(a)は分岐をおこなう前の図であり、(b)は後方の物品を分岐させた後の図であり、(c)は先方の物品を分岐させている途中の図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の物品の仕分け設備について図面を用いて説明する。図面は模式的に示しており、実際の大きさとは異なる場合がある。搬送される物品は、直方体または立方体として説明する。
【0021】
図1、図2に示す本発明の物品の仕分け設備10は、回転駆動装置12a、搬送経路を周回する無端チェーン14、物品16を載せて搬送するための複数のスラット(物品支持体)18、およびスラット18に取り付けられたシュー(物品横押し体)20を備える。
【0022】
回転駆動装置12aは、駆動スプロケットなどである。以下、駆動スプロケットを符号12aで示す。駆動スプロケット12aの駆動源としてモータが使用される。また、駆動スプロケット12aと所定間隔を隔てて従動スプロケット12bを設ける。駆動スプロケット12aと従動スプロケット12bが搬送経路の両端部分となる。
【0023】
無端チェーン14が駆動スプロケット12aと従動スプロケット12bにかみ合わされる。駆動スプロケット12aが回転することによって、無端チェーン14が搬送経路に沿って周回する。周回する無端チェーン14への接触事故を防止するために、無端チェーン14の周囲にカバー22を設ける。
【0024】
スラット18は、無端チェーン14に取り付けられている。無端チェーン14は2本であり、スラット18が無端チェーン14の間に掛け渡される。無端チェーン14は、搬送経路の両側部分になる。無端チェーン14が搬送経路を周回するため、スラット18も搬送経路を周回する。
【0025】
スラット18の両端部には、それぞれサイドブラケット23が取り付けられる。サイドブラケット23は板状で、折り曲げられて搬送方向視した断面がL字型になっている。このL字型は、載置面32に対して同一方向を向いた水平部分x1と載置面32に対して直交方向を向いた直交部分y1とである。直交部分y1の端部がスラット18の端部に、差し込み、ねじ止め、または溶接などで取り付けられる。サイドブラケット23には移動ローラ24とサイドローラ26が取り付けられる。また、各スラット18において、少なくとも1つのサイドローラ26の代わりに検出板60が取り付けられる。後述するように、検出板60は、スラット18の位置を把握するためのものである。
【0026】
スラット18を支持するために、フレーム27を備える。フレーム27には、移動ローラ24が移動するためのスラット用レール28とサイドローラ26が案内されるための横向き案内面30を備える。フレーム27は、アルミ押し出し成形材などで構成する。上記のカバー22は、フレーム27に取り付けられる。移動ローラ24とサイドローラ26によって、スラット18の周回を安定させる。
【0027】
スラット18は帯状に形成した物品の載置面32を有する。スラット18の長さ方向は、物品16の搬送方向に対して直交方向である(図6)。複数のスラット18が搬送方向に並べられている。通常、物品16に比べてスラット18の幅(搬送方向の長さ)が狭いため、物品16は複数のスラット18にまたがるようにして載置される。説明においてスラット18の端部は、帯状の端部とする。
【0028】
シュー20は、載置面32側の上部34、その反対側の下部36、および上部34と下部36をつなげる側部38を備える。シュー20は、搬送方向に対する直交方向から断面視して1周しており、またスラット18の一部を1周するように取り付けられる。シュー20は、載置面32に物品16が載せられるときに、スラット18のいずれかの端部に配置されている。シュー20がスラット18に沿って移動できる。
【0029】
シュー20の上部34は、搬送方向に対して傾斜した面40を備えている。この傾斜した面40によって物品16を搬送方向に対して直交方向に押す。シュー20の下部36は、回転軸42および回転軸42に取り付けられた案内ローラ(回転体)44を備える。案内ローラ44は、搬送方向に対して直進または斜方向に進む。案内ローラ44が斜方向に進んだ時、シュー20はスラット18に沿って移動する。
【0030】
物品16を仕分けするために複数の分岐案内部46が設けられる(図3)。分岐案内部46でシュー20が搬送方向の直交方向に物品16を押し、物品16を分岐コンベヤ48に導く。またシュー20を直進させて、物品16の分岐をおこなわないこともできる。
【0031】
分岐案内部46には、案内ローラ44の軌道となる2種類のレールが設けられる。これらのレールは、案内ローラ44を搬送方向に沿って直進させるための直進用案内レール50、および案内ローラ44を搬送方向に対して斜方向に移動させるための移動案内レール52である。
【0032】
直進案内レール50は、搬送経路の両側に設けられる。直進案内レール50は、分岐案内部46以外にも設けられており、搬送方向に沿った1本のレールとなっている。移動案内レール52は、搬送方向に対して斜方向を向いている。案内ローラ44が振り分け手段54に導かれるように、振り分け手段54の上流側に直進用案内レール50と平行に並んだ始端案内レール51が設けられ、案内ローラ44はその間を通過する。
【0033】
案内ローラ44の材料は磁性体が含まれる。また、案内ローラ44の軌道を選択するために、振り分け手段54を備える。振り分け手段54は、電磁石56および永久磁石58によって案内ローラ44を吸着する装置である。電磁石56は、一部が直進用案内レール50と対向し、徐々に直進用案内レール50から離れるようになっている。永久磁石58は、電磁石56と連続しており、移動案内レール52の端部まで伸びている。
【0034】
電磁石56に給電をおこなって案内ローラ44を吸着すると、永久磁石58を介して移動案内レール52に案内ローラ44を導く。電磁石56に給電をおこなわなければ、案内ローラ44の吸着はなく、案内ローラ44は直進用案内レール50に沿って直進する。電磁石56を使用するため、分岐の切り替えを瞬時におこなえる。
【0035】
移動案内レール52に沿って案内ローラ44が斜方向に移動することによって、シュー20がスラット18に沿って移動し、物品16を側方から押す。物品16が徐々にスラット18の端部に移動して、スラット18の側方に設けられた分岐コンベヤ48に移送される。シュー20が移動後に直進するために、移動案内レール52の終端に案内ローラ44を直進案内するための終端案内レール52xを設ける。直進用案内レール50と終端案内レール52xが平行に設けられ、その間を案内ローラ44が進み、案内ローラ44が搬送方向に対して直進するようになる。
【0036】
なお、移動したシュー20を元の位置に戻すために、搬送経路の復路に、2本の直進用案内レール50の間を案内ローラ44が移動できるレールを設け、該レールによって、シュー20を元の位置に戻す。物品16がスラット18の上に載せられた時、シュー20はスラット18の決められた端部に配置されている。
【0037】
電磁石56への給電の有無を決定するために、所望のシュー20が振り分け手段54まで来たことを検出する必要がある。そのため本発明は、上記のようにスラット18の端部に取り付けられたサイドブラケット27に検出板60を取り付け、この検出板60を検出する検出装置62を備える。検出板60を検出するタイミングによって、スラット18の位置を把握する。
【0038】
検出板60は、載置面32の反対側の端部に設けられる。端部に設けることによってシュー20の移動の邪魔にならない。例えば、従来のサイドローラ26が配置された位置に検出板60を設ける。検出板60は板状であり、平面が搬送方向に対して同一方向にあり、かつ、載置面32に対して垂直方向を向くようにする。
【0039】
図1では、検出板60を折り曲げて、搬送方向視した断面をL字型にしている。このL字型は、載置面32と同一方向を向いた水平部分x2と載置面32に直交方向を向いた直交部分y2である。直交部分y2が検出に利用される。また、水平部分x1にねじ山を設け、サイドブラケット23の水平部分x1と検出板60の水平部分x2とが重ね合わされて、ボルト59によって検出板60をサイドブラケット23に取り付けている。水平部分x1にねじ山を設ける代わりにナットを用いても良い。ボルト59の代わりに溶接によって取り付けたり、水平部分x1と水平部分x2に爪や穴などを設けて掛け止めや嵌め合わせなどして固定しても良く、その固定方法は特に問わない。さらに、サイドブラケット23をL字型に折り曲げず、搬送方向視した断面をI字型にしても良い。サイドブラケット23のスラット18の取り付けられない端部を検出板60として使用する。いずれの構成であっても、平面が搬送方向に対して同一方向にあり、かつ、載置面32に対して垂直方向を向いた板が、スラット18の端部に取り付けられた構成と同じになる。
【0040】
図4に示すように、1つのスラット18aは両端部に検出板60を設けて、それ以外のスラット18b、18cは一端部または他端部のいずれかに検出板60を設ける。両端部に検出板60が設けられたスラット18aを基準とする。基準のスラット18aの検出板60が検出装置62で検出されると、最初から検出板60の計数をおこなう。スラット18が1周するたびに計数が繰り返される。
【0041】
なお、特にスラットを区別して説明しない場合、符号18a,18b,18cは符号18として説明する。スラット18aを1番として、搬送方向に沿って順番に番号が増えることとする。この番号は、スラット18に取り付けられたシュー20と検出板60に共通とする(図6)。
【0042】
一端部に検出板60を有するスラット18bと他端部に検出板60を有するスラット18cは交互に並べられる。スラット18bは、他端部にサイドローラ26が設けられる。スラット18cは、一端部にサイドローラ26が設けられる。1つの検出装置62は、連続して同一端部の検出板60を検出しないため、検出時間に余裕がある。物品16の高速搬送に対応できる。
【0043】
検出装置62は、振り分け手段54よりも搬送方向の上流側に設けられる。振り分け手段54の上流側に直進用案内レール50と平行に始端案内レール51が設けられており、始端案内レール51の上流端に検出装置62が配置される。検出板60を検出後にシュー20の振り分けをおこなうためである。検出装置62と振り分け手段54との距離は、検出板60を検出するための時間、物品16の搬送速度、電磁石56への給電時間などを考慮して決定する。
【0044】
検出装置62は2つであり、検出板60の移動経路に設けられる。図1に示すように案内ローラ44よりもスラット18の端部側に検出板60が設けられるため、図3では直進用案内レール50よりも搬送方向の外側方向に検出装置62を設けている。基準のスラット18aの2枚の検出板60が同時に検出できるように配置する。スラット18が搬送方向に対して直交方向を向いているため、搬送方向に対する直交線上に2つの検出装置62が配置される。基準のスラット18aと他のスラット18b、18cで検出される検出板60の数が異なるため、基準のスラット18aを他のスラット18b、18cと区別することができる。
【0045】
検出装置62は、(a)検出板60を検出し、(b)検出板60のカウントをおこない、(c)カウントした値を振り分け手段54に送る。スラット18の幅、スラット18同士の間隔、および検出装置62から振り分け手段54までの距離は設計時に決定されており、これらの値は変化することはない。これらの値によって、検出装置62から振り分け手段54までのスラット18の数が既知となる。
【0046】
振り分け手段54に検出板60のカウントされた値を送り、カウント60された値から上記スラット18の数を減算することによって、振り分け手段54は振り分け手段54に到達しているスラット18の番号が分かる。従来のパルスを使用した方法とは異なるため、スラット18のずれが生じにくい。
【0047】
上記の減算をおこなった場合、0やマイナスとなる場合がある。スラット18の総数は設計時に既知である。0になった場合、スラット18の総数とする。マイナスになった場合、スラット18の総数からマイナスになった分だけ減算する。
【0048】
検出装置62は、光を発する発光手段64および光を受光する受光手段66を備える(図5(a),(b))。発光手段64は、レーザーダイオードや発光ダイオードなどを使用する。受光手段66はフォトダイオードやフォトトランジスタなどを使用する。発光手段64と受光手段66とを一定間隔で対向させる。発光手段64と受光手段66との間を検出板60が通過する(図5(b))。
【0049】
発光手段64で発せられた光は受光手段66で受光される。発光手段64と受光手段66との間を検出板60が通過する時、受光手段66への光が遮光される。この遮光によって検出板60の通過を検出できる。
【0050】
検出装置62の発光手段64と受光手段66は、それぞれ2個にして、搬送方向に並べる。各検出装置62は、検出板60を2回検出する。各受光手段66で遮光される時間のずれによって、検出板60の移動方向が分かる。検出板60が搬送方向に対して順方向に移動している場合、検出板60を検出するたびに1を加算する。基準のスラット18aを検出するたびに、基準のスラット18aを1として、加算をおこなう。検出板60が搬送方向に対して逆方向に移動している場合、検出板60を検出するたびに1を減算する。スラット18の総数が既知であるため、基準のスラット18aを検出した次のスラット18の番号を総数として、その後、総数から減算をおこなう。何らかの原因でスラット18を逆方向に移動させても、スラット18の位置を正確に認識することができる。
【0051】
スラット18の上に物品16xの投入後、物品16xが所定位置P1を通過したことを検出するための発光手段68と受光手段70を備える(図6)。発光手段68と受光手段70は上記の検出装置62と同様のものであっても良い。遮光によって物品16xを検出する。また、その所定位置には、上記の検出装置62が設けられる。物品16xを検出した時にカウントされた番号のスラット18に物品16xが載せられていることが分かる。
【0052】
上記所定位置P1で物品16xを検出している時の受光量と検出板60を検出している時の受光量の時間変化を図7に示す。スラット18の搬送方向の下流側を一辺19f、搬送方向の上流側を他辺19eとする。
【0053】
スラットの一辺19fおよび他辺19eから検出板60までの長さd1,d2は設計時に既知となっている。搬送速度および各受光量が変化するタイミングの違いから、検出板60から物品16までの距離d3,d4が求められる。これらの値d1,d2,d3,d4によって、スラット18の一辺19fから物品16xの先端までの長さ(d1+d3)、およびスラット18の他辺19eから物品16xの後端までの長さ(d2+d4)が求められる。
【0054】
上記のように各物品16xが載せられたスラット18およびその位置が分かる。各物品16xの載せられたスラット18の番号が分かるため、その番号の減算をおこなえば、その間のスラット18の数が分かる。スラット18の大きさおよびスラット18同士の間隔は、設計時に既知となっている。物品同士の間にあるスラット18の数と物品16xの載せられたスラット18の位置から、物品同士の間隔も求められる。
【0055】
上述した物品16xとスラット18の位置関係や物品同士の間隔は、後述するように、遮光されたタイミングをコンピュータに送って求める。物品16xの分岐の可能または不可の判断に用いる。
【0056】
物品16xにバーコードなどの識別マークを添付した場合に、上記所定位置P1にその読み取り手段を設ける。物品16xとスラット18を一致させるだけでなく、さらにスラット18に乗せられた物品の内容を一致させることができる。
【0057】
さらに、シュー20がスラット18に沿って移動したことを確認する確認装置90を設ける。確認装置90は、シュー20の回転軸42または案内ローラ44を検出して、シュー20の移動を確認する。回転軸42または案内ローラ44の移動経路に確認装置90が配置される。分岐案内部46が複数あるため、確認装置90は、各移動案内レール52に対して設ける。確認装置90は、シュー20の移動を確認するため、移動案内レール52に対して搬送方向の下流側に設けられる。例えば、移動案内レール52の下流端に設けられた終端案内レール52xの位置に設ける。
【0058】
シュー20の回転軸42または案内ローラ44を検出する方法は、接触または非接触のいずれであっても良い。例えば、発光手段と受光手段とを備えた光電スイッチを利用する。発光手段はレーザーダイオードや発光ダイオードである。受光手段は、フォトダイオードやフォトトランジスタである。発光手段が発した光を受光手段で受光する。直進用案内レール50と終端案内レール52xの間を光が通過し、回転軸42や案内ローラ44で光が遮光されることによって、シュー20の通過を検出する。この場合、直進用案内レール50と終端案内レール52xに開口や切り欠きを設け、開口や切り欠きを光が通過するように発光手段と受光手段を設置する。
【0059】
上記のように設計時にスラット18の幅やスラット18の間隔は既知であり、さらに検出装置62から確認装置90までの距離も既知である。これらの値によって、検出装置62から確認装置90までのスラット18の数も既知となる。このスラット18の数を検出装置62がカウントした値から減算すれば、確認装置90に到達しているスラット18の番号になる。なお、減算した値が0やマイナスになった場合については、上述した振り分け手段54の場合と同様である。
【0060】
検出装置62から確認装置90に検出板60をカウントした値を送り、確認装置90は、カウントした値からスラット18の数を減算する。シュー20を検出した時のスラット18の番号が分かる。所望のシュー20がスラット18に沿って移動したか否かが分かる。また、各スラット18のシュー20が、スラット18のいずれの端部にあるかも分かる。
【0061】
スラット18に物品16y、16xを載置する前に、物品16y、16zは搬入コンベヤ72で搬送される。搬送コンベヤ72には、物品16zの幅と長さ計測するための光電スイッチ74、76が設けられている。搬送方向に対して光が垂直方向になった光電スイッチ74と、搬送方向に対して光が斜方向になった光電スイッチ76を使用する。搬送速度と各光電スイッチ74,76の遮光時間によって物品16zの幅と長さを計算する。物品16zの幅と長さを計算して、物品16zを移送させる時のシュー20の数を決定する。
【0062】
具体的には、光電スイッチ74の遮光時間と搬送速度で物品16zの長さLが求められる。図8のように、光電スイッチ76を使用して、物品18の幅W1を求める。光電スイッチ76の遮光時間と搬送速度から長さXが求められる。また、物品に対する光電スイッチ76の光の角度はφである。このため、X=L+x1tanφの関係が成立する。X、L、およびφが分かるため、物品16の幅x1を求めることができる。
【0063】
物品16zの幅と長さを求める手段は、光電スイッチ74,76を使用する以外に、ディジタルカメラで物品16の撮影をして、画像処理によって物品16の幅と長さを求めても良い。なお、物品を特に区別して説明しない場合、符号16x、16y、16zは符号16として説明する。
【0064】
物品16xを横押しする際の搬送方向に対する物品16xの角度は設計時に既知である。物品16xの幅が分かれば、物品16xが膨らむ長さが分かり、物品16xをシュー20で挟み込む可能性が計算で求められる。例えば、図9のように、物品16xの横幅がx1であり、搬送方向に対する物品16xの角度がθであれば、物品16xが膨らむ長さx2はx1sinθである。
【0065】
検出装置62、振り分け手段54、確認装置90、駆動スプロケット12a、発光手段68、受光手段70などの上述した各手段の動作を制御するコンピュータ80を備える(図10)。コンピュータ80は、ソフトウェア、ハードウェア、またはその両方によって、後述するような動作をおこなう。また、上述したx1やx2を求める計算をおこなう。
【0066】
コンピュータ80は、仕分け設備10を制御する制御装置82aと通信をおこなう。また、この制御装置82aから検出装置62などの制御装置82b、82c、82d、82e、82fへ通信をおこなう。各制御装置82a、82b、82c、82d、82e、82fとしては、PLC(Programmable Logic Controller)などが挙げられる。検出装置62、振り分け手段54、確認装置90は複数あるため、制御装置82b、82c、82dも各検出装置62、振り分け手段54、確認装置90に設けられる。
【0067】
コンピュータ80からの指令に基づいて検出装置62などが駆動する。例えば、コンピュータ80から制御装置82aに分岐をおこなう振り分け手段54および物品16が載せられたスラット18の番号を送信する。制御装置82aから振り分け手段54の制御装置82cにスラット18の番号が送信される。振り分け手段54は、所定の番号で電磁石56に給電をおこなうことが可能となる。
【0068】
検出装置62などの駆動状況がコンピュータ80に送られ、コンピュータ80のモニタに表示される。例えば、各検出装置62が検出したスラット18の番号が送られる。コンピュータ80は、上述した方法で、スラット18の番号から振り分け手段54や確認装置90に到達しているスラット18の番号を求めたり、受光手段70の遮光された時間のずれから物品16の搬送速度や搬送方向を求めても良い。また、送られてきた物品16の大きさなどから分岐をおこなうための振り分け手段54を決定する。
【0069】
なお、コンピュータ80から直接的に各手段の制御装置82a,82b,82c,82dに指令を送る構成であっても良い。コンピュータ80は分岐コンベヤ48や搬入コンベヤ72などの他の装置も総合的に制御をおこなっても良い。搬入コンベヤ72の光電スイッチ74,76からのデータもコンピュータ80に送られる。
【0070】
確認装置90からコンピュータ80に送られるデータは、確認装置90で移動を確認したシュー20の番号が含まれる。コンピュータ80は、振り分け手段54に送ったデータと確認装置90から受信したデータとのスラット18およびシュー20の番号を比較する。この比較によって、所望のスラット18のシュー20が移動したか否かを確認することができる。また、移動によって各シュー20がスラット18のいずれの端部にあるかも確認できる。
【0071】
所望のスラット18のシュー20が移動していなかった場合、コンピュータ80のモニタに表示をおこなって、操作者に知らせる。また、コンピュータ80と警報装置を接続して、警報を発するようにしても良い。必要であれば、仕分け設備10を停止させる。
【0072】
上記のように、(A)各シュー20がスラット18のいずれの端部にあるかが分かり、(B)各物品16を載せているスラット18の番号が分かり、(C)スラット18の物品16の位置が分かり、(D)物品16の大きさから物品16の膨らむ長さx2が分かり、(E)各物品16の間隔が分かる。したがって、物品16を分岐コンベヤ48に移送させる時に、物品16をシュー20に挟み込むか否かの判断が可能である。
【0073】
上記コンピュータ80で物品16の振り分けを決定する時に、挟み込みも判断する。上記(A)〜(E)によって、物品16の分岐をおこなうと物品16をシュー20に挟み込むと判断すれば、その物品16を載せたスラット18の番号を振り分け手段54に送ることはない。物品16は分岐せずに、直進させる。また、一度振り分け手段54にスラット18の番号を送信していても、その番号を取り消す信号を送る。物品16の大きさおよび間隔によって、振り分け手段54が選択する直進用案内レール50と移動案内レール52とが選択される。
【0074】
例えば、図11(a)のように、2つの物品16b、16cが搬送されている場合、先に後方の物品16cを振り分けて、後で先方の物品16bを振り分けると先方の物品16bをシュー20で挟み込んでしまう。そこで、後方の物品16cを振り分けずに直進させて、先方の物品16bを振り分ける(図11(b))。
【0075】
次に、物品の仕分け装置10の動作について説明する。(1)物品16y、16zが搬入コンベヤ72からスラット18の上に移送される。搬入コンベヤ72では、物品16zの大きさなどが測られる。
【0076】
(2)スラット18に移送された物品16xは、搬送経路に沿って搬送される。搬送開始直後の所定位置P1で物品16xが検出され、そのときに検出板60もカウントされる。カウントされた値のスラット18に物品16xが載せられており、物品16xとスラット18とを関連づける。このとき、スラット18の一辺から物品16xの先端までの長さ、およびスラット18の他辺から物品16xの後端までの長さも測る。また、バーコードなどの識別マークを添付している場合、その識別マークを読み取る。
【0077】
(3)物品16xを分岐させる分岐案内部46の振り分け手段54に、物品16xが載せられたスラット18の番号をコンピュータから送信する。この際、コンピュータで物品同士の間隔、物品16xの大きさ、物品16xの最終搬送先などを考慮して、シュー20を移動させるか否かの判断をおこなう。
【0078】
(4)検出装置62は検出板60を検出するたびにカウントをおこない、その値を振り分け手段54に送る。搬送方向に対して順方向に物品が搬送されている場合、検出板60を検出するごとに番号を増加させる。基準となるスラット18aの検出板60を検出するたびにカウントした値をリセットして、最初から番号を増加させる。
【0079】
振り分け手段54は、上述したように、カウントされた値から所定数を減算する。振り分け手段54の電磁石56の位置P2に到達しているスラット18の番号を認識する。
【0080】
(5)分岐をおこなうための所定の番号になれば、振り分け手段54は電磁石56に給電をおこなう。給電によってシュー20の下部36の案内ローラ44が移動案内レール52に導かれる。シュー20がスラット18に沿って移動する。シュー20が物品16を押し、物品16は分岐コンベヤ48に導かれる。
【0081】
電磁石56に給電がなければ、案内ローラ44は直進用レール50に沿って移動する。シュー20がスラット18に沿って移動することはない。
【0082】
(6)所定のシュー20がスラット18に沿って移動した後、確認装置90でシュー20の移動を確認する。確認装置90でシュー20を確認した時、カウントされた値から所定数を減算した値が、確認されたシュー20の番号となる。コンピュータ80で移動を指示したシュー20の番号であれば、正常にシュー20が移動していることが分かる。このまま、物品16の仕分けを継続することができる。
【0083】
確認されたシュー20の番号が分岐を指示したシュー20でなかった場合、コンピュータ80のモニタに表示したり、警報装置で警報を発するようにする。
【0084】
(7)コンピュータ80では、確認されたシュー20の番号から、各シュー20がスラット18のいずれの端部にあるかを記載したデータを更新する。このデータに基づいて、物品16が分岐できるか否かを判断する。分岐できなければ、分岐の指示を中止し、指示を取り消す。分岐できなかった物品16は、再び最初から搬送される。
【0085】
以上のように、本発明はスラット18に取り付けた検出板60によってスラット18を個別に管理でき、さらにスラット18に沿って移動したシュー20を管理できる。移動を管理することによって、各シュー20がスラット18のいずれの端部にあるかが分かるため、物品16をシュー20で挟み込む事故を防ぐことができる。
【0086】
また、シュー20の移動を管理することができ、所定外のシュー20が移動した場合に、迅速に修正作業などが可能となる。物品16の挟み込みなどを判断しやすく、物品同士の間隔を短くしても、挟み込みを防止でき、物品16の仕分け能力を上げることができる。
【0087】
以上、本発明について実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。例えば、従来からあるサイドローラ26を取り付ける回転軸60bを延長することによって、サイドローラ26から突出した回転軸60bを検出板60の代わりとする(図12)。この場合、サイドローラ26はスラット18の両端部に設けられる。その他、被検出体として遮光できるものであれば、形状などは限定されない。
【0088】
上記の実施形態は、シュー20の移動の確認のみをおこなった。しかし、シュー20が一端部から他端部に移動した後は、他端部を走行する。一度、確認装置90で確認されたシュー20は、搬送方向の下流側にある確認装置90でも確認されて、上述したデータが確認装置90からコンピュータ80に送られる必要がある。コンピュータ80は、上述したようにスラット18およびシュー20の番号を比較する。さらに、下流側の確認装置90から送られてくるデータを使用して、同様の比較をおこなう。移動後もシュー20が正常に移動していることを確認できる。
【0089】
検出板60が取り付けられる位置は、スラット18の端部に限定されない。物品16の搬送、スラット18の移動、シュー20の移動に邪魔にならない位置であればどの位置であっても良い。
【0090】
検出装置62は、発光手段64と受光手段66をそれぞれ2つ使用したが、それぞれ1つであっても良い。検出板60が移動している方向を検出することはせず、単純に検出板60の通過のみを検出する。また、光を利用した非接触の検出に限定されず、検出板60の接触による検出をおこなっても良い。
【0091】
検出装置62で検出板60を検出およびカウントをおこなっていたが、検出した信号を振り分け手段54に送り、振り分け手段54でカウントをおこなっても良い。また、コンピュータ80でカウントをおこない、コンピュータ80の指令で振り分け手段54が電磁石56に給電できるようにしても良い。
【0092】
振り分け手段54は、電磁石56を使用したが、機械的に直進用レール50または移動案内レール52に振り分けるスイッチであっても良い。
【0093】
物品の仕分け設備10は、搬送経路の一方側に分岐コンベヤ48を備えたものに限定されず、搬送経路の両側に分岐コンベヤ48を備えたものであっても良い。2本の移動案内レール52が交差して、その両方に振り分け手段54が設けられる。振り分け手段54の電磁石56の給電のタイミングは、上記の説明と同じである。
【0094】
また、物品16を分岐コンベヤ48に移送する時に、物品16が搬送経路に対して傾斜したが、物品16を搬送経路に対して平行方向を保ったまま、分岐コンベヤ48に移動させるものであっても良い。この場合、移動案内レール52が複数平行に配置され、移動案内レール52ごとに振り分け手段54が設けられ、同時に振り分け手段54の電磁石56が給電される。この給電のタイミングは、上記の説明と同じである。
【0095】
スラット18、シュー20、および検出板60の表面に、検出板60の番号を表示しても良い。操作者が各スラット18でのシュー20の位置や移動するシュー20の番号を認識できるようにする。
【0096】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【符号の説明】
【0097】
10:物品の仕分け設備
12a:駆動スプロケット(回転駆動装置)
12b:従動スプロケット
14:無端チェーン
16、16x、16y、16z:物品
18、18a、18b、18c:スラット(物品支持体)
20:シュー(物品横押し体)
32:載置面
42:回転軸
44:案内ローラ(回転体)
46:分岐案内部
50:直進用案内レール
52:移動案内レール
54:振り分け手段
56:電磁石
58:永久磁石
60:検出板(被検出体)
62:検出装置
64:発光手段
66:受光手段
90:確認装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動装置と、
前記回転駆動装置によって、物品の搬送経路に沿って周回する無端チェーンと、
前記無端チェーンに取り付けられ、帯状の物品の載置面を有する複数の物品支持体と、
前記物品支持体に取り付けられ、物品支持体に沿って移動することによって物品を押すことができる物品横押し体と、
前記物品横押し体を搬送方向に沿って直進させるための直進用案内レールと、
前記物品横押し体を物品支持体に沿って移動させるための移動案内レールと、
前記物品横押し体を直進用案内レールまたは移動案内レールのいずれかに振り分ける手段と、
前記移動案内レールに対して搬送方向の下流側に設けられて、物品横押し体が物品支持体に沿って移動したことを確認する確認装置と、
を備えた物品の仕分け設備。
【請求項2】
前記物品横押し体は、
前記載置面の反対側に設けられて、直進用案内レールまたは移動案内レールに沿って移動する回転体と、
前記回転体が取り付けられる回転体の軸と、
を備え、
前記確認装置が回転体または回転体の軸の通過を検出することにより、物品横押し体が物品支持体に沿って移動したことを確認する請求項1の物品の仕分け設備。
【請求項3】
前記物品支持体を検出する検出装置と、
前記検出装置が物品支持体を検出したタイミングおよび確認装置が回転体または回転体の軸の通過を検出したタイミングによって、各物品支持体において、物品横押し体が物品支持体の一端部または他端部のいずれにあるかを判断する手段と、
を備えた請求項1または2の物品の仕分け設備。
【請求項4】
物品の大きさを測定する手段を備え、
前記物品横押し体の位置と物品の大きさから、振り分ける手段は、物品横押し体を振り分ける直進用案内レールと移動案内レールを選択する請求項3の物品の仕分け設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−35938(P2012−35938A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−175559(P2010−175559)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】