説明

物品の製造方法及び物品

本開示は、親水性ゲル材料(例えば、成形親水性ゲル材料又は親水性ゲル材料のコーティング)が配置された基材を含む、医療物品などの物品、及びかかる物品の製造方法を記載する。極性溶媒及び該極性溶媒と混和性がある重合性材料を含有する前駆体組成物から親水性ゲル材料を製造する方法が提供される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と該基材に接着する親水性ゲル材料とを含む物品の製造方法であって、前記方法が、
(a)前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントの極性溶媒、及び
(b)フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2であり、前記極性溶媒と混和性がある重合性材料;を含む前記前駆体組成物を提供する工程と、
少なくとも2つの個別のウェルを有する金型を提供する工程と、
前記前駆体組成物を前記金型に加え、前記前駆体組成物を少なくとも2つの個別のウェルの少なくとも一部分中に配置する工程と、
基材を提供し、該基材を前記前駆体組成物の少なくとも一部分に接触するように配置する工程と、
前記ウェル内で前記前駆体組成物を放射線に曝露し、前記重合性材料を少なくとも部分的に重合し、前記基材に接着した第1の膨潤形状の親水性ゲル材料を形成する工程と、を含む、方法。
【請求項2】
前記極性溶媒が水を含み、前記前駆体組成物が、該前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下の重合性材料を含み、前記重合性材料が、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基を有し、少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
基材と該基材に接着する親水性ゲル材料とを含む物品の製造方法であって、前記方法が、
(a)前駆体組成物の総重量の少なくとも5重量パーセントの極性溶媒;及び
(b)フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が1.0を超え、前記極性溶媒と混和性がある重合性材料;を含む前記前駆体組成物を提供する工程と、
少なくとも2つの個別のウェルを形成する方法で、接触する基材を有する金型を提供する工程と、
前記前駆体組成物を前記金型に加え、前記前駆体組成物を少なくとも2つの個別のウェルの少なくとも一部分中に配置する工程と、
前記ウェル内で前記前駆体組成物を放射線に曝露し、前記重合性材料を少なくとも部分的に重合し、前記基材に接着した第1の膨潤形状の親水性ゲル材料を形成する工程と、を含む、方法。
【請求項4】
前記前駆体組成物が、
(a)水を含む、前記前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントである極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下であり、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2であり、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基を有し、少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む重合性材料;を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
基材と該基材に接着する親水性ゲル材料とを含む物品の製造方法であって、前記方法が、
(a)前駆体組成物の総重量の少なくとも5重量パーセントの極性溶媒;及び
(b)フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が1.0を超え、前記極性溶媒と混和性がある重合性材料;を含む前記前駆体組成物を提供する工程と、
前記前駆体組成物を基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分にコーティングする工程と、
前記前駆体組成物を放射線に曝露して前記重合性材料を少なくとも部分的に重合し、前記基材に接着した第1の膨潤した親水性ゲル材料のコーティングを提供する工程と、を含む、方法。
【請求項6】
前記前駆体組成物が、
(a)前記前駆体組成物の総重量の10重量パーセントを超える極性溶媒;及び
(b)フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2である重合性材料;を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記前駆体組成物が、
(a)水を含む、前記前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントである極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下であり、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2であり、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基を有し、少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む重合性材料;を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記前駆体組成物が、
(a)前記前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントの極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下であって、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2である重合性材料であり、前記極性溶媒と単相を形成し、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基を有し、少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有し、2,000g/モル未満の重量平均分子量を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む、重合性材料;を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記前駆体組成物が、
(a)前記前駆体組成物の総重量の10重量パーセントを超える極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント未満であって、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2であり、前記極性溶媒と混和性がある重合性材料;を含み、前記重合性材料が、
i)少なくとも2つの(メタ)アクリロイル官能基及び少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート;及び
ii)前記前駆体組成物中の重合性材料の総重量の0〜20重量パーセント未満であり、酸性基、酸性基の塩又はそれらの混合物に加えてエチレン性不飽和基を含むアニオン性モノマー;を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
非接触推積技術を使用する工程を含む、前記前駆体組成物をコーティングする工程と、
前記前駆体組成物を放射線に曝露して、前記重合性材料を少なくとも部分的に重合し、基材上に第1の膨潤した親水性ゲル材料のコーティングを提供する工程が、基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分上に、第1の膨潤した親水性ゲル材料の非連続コーティングを形成する工程を含む、請求項5〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記非接触推積が、インクジェット印刷を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記非接着推積が、スプレー噴霧推積を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記前駆体組成物が活性物質を更に含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
請求項1〜4及び請求項1〜4に従属する請求項13のいずれか一項に記載の方法によって製造され、基材と該基材に接着する成形親水性ゲル材料とを含む物品。
【請求項15】
請求項5〜12及び請求項5〜12に従属する請求項13のいずれか一項に記載の方法によって製造され、基材と該基材に接着する親水性ゲル材料のコーティングとを含む物品。
【請求項16】
成形親水性ゲル材料が接着した基材を含む物品であって、前記成形親水性ゲル材料が、前記基材に接触する際に、少なくとも部分的に重合し、少なくとも2つの個別のウェルを有する金型で成形される前駆体組成物から調製され、前記前駆体組成物は、
(a)水を含み、前記前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントの極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下であり、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2であり、前記極性溶媒と単相を形成し、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基を有し、少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む、重合性材料;を含む、物品。
【請求項17】
成形親水性ゲル材料が接着した基材を含む物品であって、前記成形親水性ゲル材料が、前記基材に接触する際に、少なくとも部分的に重合し、少なくとも2つの個別のウェルを有する金型で成形される前駆体組成物から調製され、前記前駆体組成物は、
(a)前記前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントの極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下であって、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2である重合性材料であり、前記極性溶媒と単相を形成し、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基を有し、少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有し、2,000g/モル未満の重量平均分子量を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む、重合性材料;を含む。物品。
【請求項18】
親水性ゲル材料のコーティングが接着した基材を含む物品であって、前記親水性ゲル材料が、前記基材と接触する際に、少なくとも部分的に重合される前駆体組成物から調製され、前記前駆体組成物が、
(a)前記前駆体組成物の総重量の少なくとも5重量パーセントの極性溶媒;及び
(b)フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が1.0を超え、前記極性溶媒と混和性がある重合性材料;を含む、物品。
【請求項19】
前記前駆体組成物が、
(a)前記前駆体組成物の総重量の10重量パーセントを超える極性溶媒;及び
(b)フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2である重合性材料;を含む、請求項18に記載の物品。
【請求項20】
前記前駆体組成物が、
(a)水を含む、前記前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントである極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下であり、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2であり、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基を有し、少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む重合性材料;を含む、請求項19に記載の物品。
【請求項21】
前記前駆体組成物が、
(a)前記前駆体組成物の総重量の少なくとも10重量パーセントの極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント以下であって、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2である重合性材料であり、前記極性溶媒と単相を形成し、少なくとも2つの(メタ)アクリロイル基及び少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有し、2,000g/モル未満の重量平均分子量を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート)を含む、重合性材料;を含む、請求項19に記載の物品。
【請求項22】
前記前駆体組成物が、
(a)前記前駆体組成物の総重量の10重量パーセントを超える極性溶媒;及び
(b)前記前駆体組成物の総重量の90重量パーセント未満であって、フリーラジカル重合が可能であって、1分子当たりのエチレン性不飽和基の平均数が少なくとも1.2であり、前記極性溶媒と混和性がある、重合性材料;を含み、該重合性材料は、
i)少なくとも2つの(メタ)アクリロイル官能基及び少なくとも5つのアルキレンオキシド単位を有するポリ(アルキレンオキシド(メタ)アクリレート);及び
ii)前記前駆体組成物中の重合性材料の総重量の0〜20重量パーセント未満であって、酸性基、酸性基の塩又はそれらの混合物に加えてエチレン性不飽和基を含むアニオン性モノマー;を含む、請求項19に記載の物品。
【請求項23】
前記コーティングが非連続コーティングである、請求項18〜22のいずれか一項に記載の物品。
【請求項24】
層状構成の前記親水性ゲル材料を含む医療物品である、請求項14〜23のいずれか一項に記載の物品。
【請求項25】
創傷包帯である、請求項24に記載の物品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2011−507995(P2011−507995A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538176(P2010−538176)
【出願日】平成20年12月12日(2008.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/086508
【国際公開番号】WO2009/076572
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】