説明

物品押込み装置及びそれを用いた箱詰め装置

【課題】開口部材を構成する枠部材どうしの間隔及び案内部材どうしの間隔を簡単かつ迅速に調整する。
【解決手段】物品押込み装置18は、シャッタ66と、テーブル102aと、物品押込み部70と、開口部材74とを備え、開口部材74は、第2開口W2のサイズを規定する第1枠部材120及び第2枠部材122と、第1案内部材124及び第2案内部材126と、第1枠部材120及び第2枠部材122の一方端部120a,122aどうしの間隔を調整する間隔調整機構128と、第1枠部材120及び第2枠部材122の他方端部120b,122bのそれぞれの動きを一方端部120a,122aのそれぞれの動きに追従させる追従機構130とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ポテトチップ、豆、飴等の食品が袋詰め又は箱詰めされた物品を、段ボールケースやダース箱等の外装箱の内部に整然と押し込む物品押込み装置及びそれを用いた箱詰め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の箱詰め装置の一例が特許文献1に記載されている。この箱詰め装置は、複数の物品を整列させる整列コンベアと、整列コンベアで整列させられた複数の物品をシャッタ上に押し出す押し出しプレートと、外装箱を上記シャッタの直下まで上昇させる昇降装置と、シャッタ上に押し出された複数の物品をシャッタが開いた際に外装箱の内部に押し込む押し込みプレートとを備えている。そして、シャッタの直下には、複数の物品が通る矩形の開口を構成する開口部材が設けられている。開口部材は、矩形の枠部材と、枠部材の内周部に取り付けられた可撓性の案内部材とを有しており、複数の物品を外装箱の内部に押し込む際には、複数の物品のそれぞれが案内部材で案内される。
【0003】
特許文献1の箱詰め装置では、案内部材が矩形の形状に一体に形成されていたので、外装箱が異なるサイズのものに変わると、案内部材を異なるサイズのものに交換する必要があり、その交換作業が面倒であるという課題があった。
【0004】
特許文献2には、外装箱のサイズが変わったときでも、案内部材の交換を不要とした箱詰め装置が記載されている。この箱詰め装置では、開口部材を構成する2本の枠部材がシャッタの開閉方向に対して平行に延びて配置されており、2本の枠部材の互いに向き合う側面に可撓性を有する案内板が取り付けられている。そして、2本の枠部材の一方端部どうしが第1の送りねじ機構を介して連結されており、2本の枠部材の他方端部どうしが第2の送りねじ機構を介して連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−19707号公報
【特許文献2】特許第4255320号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載された箱詰め装置では、第1の送りねじ機構及び第2の送りねじ機構のそれぞれを手動で操作することによって、枠部材どうしの間隔及び案内板どうしの間隔を調整できる。しかし、2つの送りねじ機構を両者のバランスを取りながら手動で操作することは容易ではなく、案内板どうしの間隔の調整作業に時間がかかるという課題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、開口部材を構成する枠部材どうしの間隔及び案内部材(案内板)どうしの間隔を簡単かつ迅速に調整することができる、物品押込み装置及びそれを用いた箱詰め装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の物品押込み装置は、水平方向に往復移動されることによって第1開口を開閉する開閉プレートを有するシャッタと、前記第1開口の下方に位置する所定の箱詰位置で外装箱を支持するテーブルと、前記開閉プレートが前記第1開口を閉じたときに、前記開閉プレート上に載置された物品を保持するとともに、前記開閉プレートが前記第1開口を開いたときに、前記物品を前記第1開口から下方に移動させて前記外装箱の内部に押し込む物品押込み部と、前記第1開口の下方に前記物品が通る第2開口を構成する開口部材とを備え、前記開口部材は、互いに近接又は離間する方向に移動可能に設けられ、前記第2開口のサイズを規定する第1枠部材及び第2枠部材と、前記第1枠部材及び前記第2枠部材に取り付けられた第1案内部材及び第2案内部材と、前記第1枠部材及び前記第2枠部材におけるこれらの移動方向に対して直交する方向の一方端部に設けられ、前記一方端部どうしの間隔を調整する間隔調整機構と、前記第1枠部材及び前記第2枠部材におけるこれらの移動方向に対して直交する方向の他方端部に設けられ、前記他方端部のそれぞれの動きを前記一方端部のそれぞれの動きに追従させる追従機構とを有する。
【0009】
この構成において、間隔調整機構によって第1枠部材及び第2枠部材の一方端部どうしの間隔を調整する際には、追従機構によって第1枠部材及び第2枠部材の他方端部の動きが一方端部の動きに追従させられる。したがって、第1枠部材及び第2枠部材の他方端部どうしの間隔を調整するための第2の間隔調整機構は不要であり、第2の間隔調整機構を操作する手間を省くことができる。
【0010】
前記追従機構は、前記第1枠部材及び前記第2枠部材のそれぞれの前記他方端部をその移動方向においてガイドする従動ガイドレールと、前記従動ガイドレールに対して直交する方向に往復移動可能に設けられた従動部材と、その一方端部が前記従動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第1枠部材の前記他方端部に回動自在に取り付けられた第1従動アームと、その一方端部が前記従動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第2枠部材の前記他方端部に回動自在に取り付けられた第2従動アームとを有してもよい。
【0011】
この構成において、間隔調整機構によって第1枠部材の一方端部を移動させると、それに伴って第1枠部材の他方端部が移動され、その動力が第1従動アーム、従動部材及び第2従動アームを介して第2枠部材の他方端部に伝達される。一方、間隔調整機構によって第2枠部材の一方端部を移動させると、それに伴って第2枠部材の他方端部が移動され、その動力が第2従動アーム、従動部材及び第1従動アームを介して第1枠部材の他方端部に伝達される。したがって、第1枠部材及び第2枠部材のそれぞれの他方端部の動きを一方端部の動きに円滑に追従させることができる。
【0012】
前記間隔調整機構は、前記第1枠部材及び前記第2枠部材のそれぞれの前記一方端部をその移動方向においてガイドする主動ガイドレールと、前記主動ガイドレールに対して直交する方向に往復移動可能に設けられた主動部材と、その一方端部が前記主動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第1枠部材の前記一方端部に回動自在に取り付けられた第1主動アームと、その一方端部が前記主動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第2枠部材の前記一方端部に回動自在に取り付けられた第2主動アームと、前記主動部材を前記主動ガイドレールに対して直交する方向に前進又は後退させる駆動部とを有してもよい。
【0013】
この構成において、駆動部で主動部材を前進又は後退させると、その動力が、第1主動アーム及び第2主動アームを介して第1枠部材及び第2枠部材のそれぞれの一方端部に伝達され、その動力でこれらの一方端部が移動される。
【0014】
前記第1従動アーム、前記第2従動アーム、前記第1主動アーム及び前記第2主動アームのそれぞれは同じ長さを有してもよい。
【0015】
この構成では、駆動部から入力された動力を、同じ長さを有する4つのアームを介して、第1枠部材及び第2枠部材のそれぞれの一方端部及び他方端部にバランスよく伝達させることができる。
【0016】
前記駆動部は、ボールねじと、ボールねじが螺合されたナット部と、ボールねじを手動で回転させるためのハンドルとを有し、前記ナット部と前記主動部材とが一体に設けられてもよい。
【0017】
この構成において、手動でハンドルを回転させると、その動力がボールねじを介してナット部に伝達され、ナット部と一体に設けられた主動部材が前進又は後退される。ナット部はボールねじのねじ山間で保持されるので、第1主動アーム及び第2主動アームから主動部材に作用する力によって主動部材が移動されることはない。
【0018】
前記駆動部は、ボールねじと、ボールねじが螺合されたナット部と、ボールねじを回転させるモータと、モータを制御する制御部とを有し、前記ナット部と前記主動部材とが一体に設けられてもよい。
【0019】
この構成では、制御部でモータを制御することによって、第1枠部材と第2枠部材との間隔を自動調整することができる。
【0020】
上記課題を解決するために、本発明の箱詰め装置は、複数の物品を整列させる物品整列装置と、上記のいずれかの物品押込み装置と、上記のいずれかの物品押込み装置の開閉プレートが前記第1開口を閉じたときに、前記物品整列装置で整列させられた前記複数の物品を前記開閉プレート上に押し出す物品押出し装置とを備える。
【0021】
この構成では、物品整列装置で整列させられた複数の物品を物品押込み装置で外装箱の内部に押し込むことができる。同時に押し込まれる物品の数が変更される場合には、外装箱のサイズが変更されるが、その場合には、間隔調整機によって第1枠部材と第2枠部材との間隔が適宜調整され、これにより第2開口のサイズが外装箱のサイズに適するように調整される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、開口部材を構成する枠部材どうしの間隔及び案内部材どうしの間隔を、外装箱のサイズに適するように簡単かつ迅速に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】第1実施形態に係る箱詰め装置の構成を示す正面図である。
【図2】第1実施形態に係る箱詰め装置の構成を示す平面図である。
【図3】第1実施形態に係る箱詰め装置の主要部の構成を示す斜視図である。
【図4】シャッタの構成を示す平面図である。
【図5】開口部材の構成を示す平面図である。
【図6】開口部材の構成を示す斜視図である。
【図7】図6におけるVII-VII線断面図である。
【図8】開口部材の第2開口のサイズを拡大した状態を示す平面図である。
【図9】第2実施形態に係る箱詰め装置の構成を示す平面図である。
【図10】第3実施形態に係る箱詰め装置の構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0025】
(第1実施形態)
[箱詰め装置の全体構成]
図1は、第1実施形態に係る箱詰め装置10の構成を示す正面図であり、図2は、箱詰め装置10の構成を示す平面図であり、図3は、箱詰め装置10の主要部の構成を示す斜視図である。なお、図3中の矢印で示すように、以下の説明で用いる前、後、左、右、上、下の方向は、箱詰め装置10を正面(図1)から見たときの方向と一致する。
【0026】
図1に示すように、箱詰め装置10は、ポテトチップ、豆、飴等の食品が袋詰め又は箱詰めされた複数(本実施形態では4個)の物品Tを整列させて物品集合体Xを構成するとともに、これらの物品Tを、物品集合体Xを単位として段ボールケースやダース箱等の外装箱Uの内部に自動収容するものである。
【0027】
図1及び図2に示すように、箱詰め装置10は、縦ピロー包装機等のような前段の装置(図示省略)から物品Tを導入する物品導入装置12と、複数の物品Tを整列させて物品集合体Xを構成する整列コンベア14と、物品集合体Xを前方に押し出す物品押出し装置16と、押し出された物品集合体Xを外装箱Uの内部に押し込む物品押込み装置18と、これらの装置を支持するフレーム20と、これらの装置の動作を統一的に制御する制御部22(図1)とを備えている。
【0028】
図1に示すように、フレーム20は、パイプ状又は棒状の部材や板状の部材を互いに接合することによって構成されており、図2に示すように、フレーム20の前部には、物品集合体Xが上から下に通る第1開口W1が開口されている。そして、図2に示すように、フレーム20の後部に物品導入装置12及び整列コンベア14が左右に並んで設けられており、フレーム20の前部における第1開口W1に対応する部分に物品押込み装置18が設けられており、フレーム20の上部における整列コンベア14と物品押込み装置18とに跨る領域に物品押出し装置16が設けられている。
【0029】
制御部22(図1)は、図示しないが、CPUと、制御プログラム及び各種のデータを記憶する記憶装置と、各種の情報を入力する入力部と、各種の情報を表示する表示部とを有している。そして、制御部22で制御プログラムが実行されることによって一連の箱詰め動作が実行される。
【0030】
[物品導入装置の構成]
図1に示すように、物品導入装置12は、左右方向に間隔を隔てて配置された一対のローラ24(左側のローラ24は図示省略)と、一対のローラ24間に掛け渡された無端ベルト26と、一対のローラ24のうち少なくとも一方を駆動するモータ(図示省略)とを有している。縦ピロー包装機等のような前段の装置(図示省略)から物品導入装置12に複数の物品Tが順次供給されると、これらの物品Tは、無端ベルト26に載置されて右方に向けて搬送され、無端ベルト26の右側の端部から整列コンベア14に与えられる。
【0031】
[整列コンベアの構成]
図1及び図2に示すように、整列コンベア14は、複数の物品Tを立てた状態で1列に整列させるものであり、複数の物品Tを一方向(本実施形態では右方向)に搬送する搬送面30aを有する無端軌道30と、無端軌道30の搬送面30aに搬送方向に間隔を隔てて設けられた複数のフィン32とを有している。
【0032】
図3に示すように、無端軌道30は、前方から後方に向けて互いに平行に並んで配置された第1ベルト34a、第2ベルト34b、第3ベルト34c及び第4ベルト34dを有しており、これらのベルト34a〜34dの表面が搬送面30aとなっている。そして、第1ベルト34aおよび第3ベルト34cが、左右方向に間隔を隔てて設けられた一対のプーリー36(右側のプーリー36は図示省略)間に掛け渡されており、第2ベルト34bおよび第4ベルト34dが、左右方向に間隔を隔てて設けられた一対のプーリー38(右側のプーリー38は図示省略)間に掛け渡されている。一対のプーリー36のうち少なくとも一方には、モータを有する第1駆動部(図示省略)が接続されており、一対のプーリー38のうち少なくとも一方には、モータを有する第2駆動部(図示省略)が接続されている。
【0033】
図3に示すように、複数のフィン32は、複数の物品Tを立てた状態で保持する板状部材であり、本実施形態では、4個の物品Tを保持する5枚のフィン32が1組となって1つのフィン群40が構成されており、複数のフィン郡40が無端軌道30の搬送面30a上に所定の間隔を隔てて配置されている。
【0034】
各フィン郡40において、隣接するフィン32どうしの間隔は、2枚のフィン32間に物品Tを立てた状態で収容し得るように、物品Tの厚さよりも大きく設計されている。また、各フィン32の長さは、2枚のフィン32間で物品Tを立てた状態で保持し得るように、立てられた状態にある物品Tの上下方向長さよりも長く設計されている。
【0035】
そして、搬送面30a上に並ぶ複数のフィン郡40に連続番号を付したと仮定すると、奇数番号が付されたフィン郡40を構成する各フィン32が、第1ベルト34a及び第3ベルト34cに取り付けられており、偶数番号が付されたフィン郡40を構成する各フィン32が、第2ベルト34b及び第4ベルト34dに取り付けられている。したがって、奇数番目のフィン郡40と偶数番目のフィン郡40とを、上記の第1駆動部及び第2駆動部(図示省略)によって別々に駆動させることができる。例えば、図3に示すように、先行するフィン郡40を物品整列位置P1で停止させた状態で、後続するフィン郡40を物品受入れ位置P2で停止させたり、或いは、物品整列位置P1に向けて移動させたりすることができる。
【0036】
[物品押出し装置の構成]
図2に示すように、物品押出し装置16は、複数の物品Tを物品整列位置P1から前方に向けて同時に押し出すものであり、直動機構44と、物品押出し部46と、左右一対のガイド部48と、ストッパ部50とを有している。
【0037】
図2に示すように、直動機構44は、前後方向に延びて配置されたリニアレール52と、リニアレール52に対して往復移動可能に取り付けられた往復テーブル54と、リニアレール52の前端部及び後端部のそれぞれの近傍に配置された一対のプーリー56a,56bと、これらのプーリー56a,56b間に掛け渡された無端ベルト58と、一方のプーリー56aを駆動するモータ60とを有している。そして、無端ベルト58に対して往復テーブル54が固定されており、往復テーブル54に対して物品押出し部46が固定されている。モータ60でプーリー56aを正転又は逆転させると、無端ベルト58が正転又は逆転され、これに伴って往復テーブル54及び物品押出し部46が前方又は後方に往復移動される。複数の物品Tを整列させる物品整列工程では、物品押出し部46が後方に移動され、搬送面30aの後端部に位置決めされる。
【0038】
図3に示すように、物品押出し部46は、左右方向に延びる支持アーム62と、複数の物品T(すなわち物品集合体X)を同時に前方に押し出す押出しプレート64とを有している。押出しプレート64は、略四角形の板状のプレート本体64aを有しており、プレート本体64aにおける複数のフィン32のそれぞれの後端面と対向する位置には、複数のスリット64bが設けられている。また、押出しプレート64の上端部が支持アーム62の一方端部に固定されている。そして、図2に示すように、支持アーム62の他方端部が往復テーブル54に固定されている。
【0039】
図2に示すように、一対のガイド部48は、物品押出し部46で前方に押し出される物品集合体Xを左右方向からガイドする板状部材である。図3に示すように、ストッパ部50は、物品押出し部46で押し出されて来た物品集合体X(図2)を受け止めることによって、物品集合体Xの前後方向の位置を規定する板状部材である。ストッパ部50の後面50aは、物品押出し部46における押出しプレート64の前面64cに対して平行に形成されている。したがって、物品押出し部46で押し出されて来た物品集合体Xがストッパ部50の後面50aに当接されると、前面64cと後面50aとで物品集合体Xが挟まれ、それにより物品集合体Xを構成する各物品Tの姿勢が矯正される。
【0040】
[物品押込み装置の構成]
図4はシャッタ66の構成を示す平面図であり、図5は開口部材74の構成を示す平面図である。また、図6は開口部材74の構成を示す斜視図であり、図7は図6におけるVII-VII線断面図である。図3に示すように、物品押込み装置18は、シャッタ66と、姿勢矯正装置68と、物品押込み部70と、外装箱搬送装置72と、開口部材74とを備えている。
【0041】
図4に示すように、シャッタ66は、フレーム20(図2)の第1開口W1を開閉するものであり、第1開口W1に移動可能に設けられた左右一対の開閉プレート76,78と、開閉プレート76,78を左右方向に移動させるプレート移動機構79とを有している。
【0042】
開閉プレート76,78のそれぞれは、平面視略四角形の板状部材であり、2枚の開閉プレート76,78を合わせたサイズは、第1開口W1のサイズよりも大きく設計されている。開閉プレート76,78で第1開口W1を完全に閉じた状態では、左側の開閉プレート76の右端縁76aと右側の開閉プレート78の左端縁78aとが当接され、開閉プレート76,78のそれぞれの上面で物品集合体X(図2)が支持される。
【0043】
図4に示すように、プレート移動機構79は、左右方向に延びて配置されたリニアレール80と、リニアレール80に対して往復移動可能に取り付けられた2つの往復テーブル82,84と、リニアレール80の左右方向両端部の近傍に配置された一対のプーリー86a,86bと、これらのプーリー86a,86b間に掛け渡された無端ベルト88と、一方のプーリー86bを駆動するモータ90とを有している。無端ベルト88は、前側に位置する直線状の第1部分88aと、後側に位置する直線状の第2部分88bとを有しており、第1部分88aに対して往復テーブル82が固定されており、第2部分88bに対して往復テーブル84が固定されている。そして、左側の開閉プレート76の前端縁76bが往復テーブル82に固定されており、右側の開閉プレート78の前端縁78bが往復テーブル84に固定されている。モータ90でプーリー86bを回転させて無端ベルト88を正転又は逆転させると、往復テーブル82,84が互いに反対の方向に移動され、開閉プレート76,78が互いに近接又は離間する方向に移動される。
【0044】
図2に示すように、姿勢矯正装置68は、開閉プレート76,78の上面に載置された複数の物品T(すなわち物品集合体X)の姿勢を矯正するものであり、第1開口W1の左右両側に配置された左右一対の押圧プレート92a,92bと、押圧プレート92a,92bを物品集合体Xに左右方向から押し当てる押圧装置94a,94bとを有している。
【0045】
図1に示すように、物品押込み部70は、フレーム20に設けられた昇降タワー96と、昇降タワー96に昇降自在に取り付けられた昇降部材98と、昇降部材98に取り付けられた押込みプレート100と、昇降部材98を昇降させる昇降装置(図示省略)とを有している。押込みプレート100は、物品集合体Xを構成する複数の物品Tのそれぞれを吸着する吸着口(図示省略)を有しており、吸着口には、真空ポンプ及びサクションブロア等の吸込口(図示省略)が連通されている。
【0046】
図1に示すように、外装箱搬送装置72は、外装箱昇降装置102と、外装箱搬入装置106と、外装箱搬出装置108とを有している。外装箱昇降装置102は、空の外装箱Uを第2開口W2の直下に位置する所定の箱詰位置P3まで上昇させるとともに、複数の物品Tが収容された外装箱Uを所定の降下位置P4まで降下させるものであり、外装箱Uを支持するテーブル102aと、テーブル102aを昇降させる昇降機構102bとを有している。
【0047】
外装箱搬入装置106は、空の外装箱Uを降下位置P4にあるテーブル102aに搬送するものであり、本実施形態では、モータ(図示省略)によって駆動されるベルトコンベアが外装箱搬入装置106として用いられる。外装箱搬出装置108は、複数の物品Tが収容された外装箱Uを降下位置P4にあるテーブル102aから搬出するものであり、本実施形態では、駆動機構を有しないローラコンベアが外装箱搬出装置108として用いられる。
【0048】
図3に示すように、開口部材74は、第1開口W1の下方に物品集合体X(図2)が通る第2開口W2を構成するとともに、第2開口W2を通る物品集合体X(図2)を外装箱Uに案内するものであり、図5及び図6に示すように、第1枠部材120と、第2枠部材122と、第1案内部材124と、第2案内部材126と、間隔調整機構128と、追従機構130とを有している。
【0049】
図6に示すように、第1枠部材120及び第2枠部材122は、第2開口W2の内周部における前部及び後部を構成するとともに、第2開口W2のサイズを規定する部材であり、本実施形態では、鉄等の金属によって略V字状の断面を有する棒状に形成されている。そして、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれが、第1開口W1の下方において、開閉プレート76,78の開閉方向と同じ方向に延びて、互いに近接又は離間する方向に移動可能に設けられている。第1枠部材120及び第2枠部材122の互いに向き合う内側面120c,122cは、第2開口W2の内側に向かうにつれて低くなるように傾斜しており、この内側面120c,122cが第1案内部材124及び第2案内部材126を取り付けるための「案内部材取付面」となっている。
【0050】
図6に示すように、第1案内部材124及び第2案内部材126は、ゴム及びエラストマ等のような可撓性及び弾性を有する材料からなる板状部材である。第1案内部材124及び第2案内部材126の長さは、上記内側面すなわち案内部材取付面120c,122cの長さとほぼ同じに設計されており、第1案内部材124及び第2案内部材126の幅は、案内部材取付面120c,122cの幅よりも広く設計されている。そして、第1案内部材124及び第2案内部材126が、案内部材取付面120c,122cにボルト、ピン及び接着剤等のような取付手段(図示省略)を用いて取り付けられている。
【0051】
図7に示すように、第1案内部材124及び第2案内部材126が案内部材取付面120c,122cに取り付けられた状態において、第1案内部材124及び第2案内部材126の幅方向一方端縁は、案内部材取付面120c,122cの下端縁より下方に位置しており、当該下端縁から下方に突出した部分が可撓性を有する案内部124a,126aとなっている。
【0052】
図6に示すように、間隔調整機構128は、第1枠部材120及び第2枠部材122の一方端部120a,122aどうしの間隔を調整するものである。追従機構130は、第1枠部材120及び第2枠部材122の他方端部120b,122bのそれぞれの動きを、間隔調整機構128で移動させられる一方端部120a,122aのそれぞれの動きに追従させるものである。なお、本実施形態では、互いに平行に配置された第1枠部材120及び第2枠部材122が、互いに近接又は離間する方向に移動されるので、第1枠部材120及び第2枠部材122の端部とは、これらの移動方向に対して直交する方向の端部を意味する。
【0053】
[間隔調整機構の構成]
図6に示すように、間隔調整機構128は、主動ガイドレール132と、2つの移動部材134,136と、主動部材138と、駆動部140と、第1主動アーム142と、第2主動アーム144とを有している。
【0054】
主動ガイドレール132は、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの一方端部120a,122aをその移動方向(本実施形態では前後方向)においてガイドする断面略四角形の棒状部材である。移動部材134,136は、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの一方端部120a,122aを主動ガイドレール132に対して移動可能に取り付けるものであり、主動ガイドレール132の外面を摺動する摺動部134a,136aと、摺動部134a,136aの上面に設けられた回動軸134b,136bとを有している。そして、一方の移動部材134に対して第1枠部材120の一方端部120aが接続されており、他方の移動部材136に対して第2枠部材122の一方端部122aが接続されている。
【0055】
主動部材138は、第2開口W2の外側において主動ガイドレール132に対して直交する方向に往復移動可能に設けられた部材であり、本実施形態では、後述するボールねじ140aが螺合されるナット部138aと、ナット部138aの上面に設けられた回動軸138bとを有している。つまり、ナット部138aは主動部材138の一部として、主動部材138と一体に設けられている。なお、ナット部と主動部材とを互いに独立した部品として構成し、これらを一体に接合してもよい。
【0056】
駆動部140は、主動部材138を主動ガイドレール132に対して直交する方向に前進又は後退させるものであり、ボールねじ140aと、ボールねじ140aの端部に設けられ、ボールねじ140aを手動で回転させるためのハンドル140bと、その内部に主動部材138のナット部138aを収容するとともに、ボールねじ140aを回転自在に支持する角パイプ状又は箱状の支持部140cとを有している。そして、支持部140cが主動ガイドレール132の長さ方向中央部に接続されており、ボールねじ140aが支持部140cの内部において主動部材138のナット部138aに螺合されている。
【0057】
第1主動アーム142は、ボールねじ140aから主動部材138に伝達された力を移動部材134に伝達する棒状部材であり、第1主動アーム142の一方端部には軸受け孔(図示省略)が設けられており、他方端部には軸受け孔142bが設けられている。そして、第1主動アーム142の一方端部に設けられた軸受け孔(図示省略)が主動部材138の回動軸138bに回動自在に嵌合されており、他方端部に設けられた軸受け孔142bが移動部材134の回動軸134bに回動自在に嵌合されている。
【0058】
第2主動アーム144は、ボールねじ140aから主動部材138に伝達された力を移動部材136に伝達する棒状部材であり、第2主動アーム144の一方端部には軸受け孔144aが設けられており、他方端部には軸受け孔144bが設けられている。第2主動アーム144の長さは、第1主動アーム142の長さと同じに設計されている。そして、第2主動アーム144の一方端部に設けられた軸受け孔144aが主動部材138の回動軸138bに回動自在に嵌合されており、他方端部に設けられた軸受け孔144bが移動部材136の回動軸136bに回動自在に嵌合されている。
【0059】
なお、本実施形態では、第1主動アーム142及び第2主動アーム144のそれぞれの他方端部が、移動部材134及び移動部材136を介して、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの一方端部120a,122aに取り付けられているが、これらは、一方端部120a,122aに直接取り付けられてもよい。この場合には、一方端部120a,122aのそれぞれに回動軸(図示省略)が設けられることになる。
【0060】
[追従機構の構成]
図6に示すように、追従機構130は、従動ガイドレール152と、2つの移動部材154,156と、従動部材158と、支持部材160と、第1従動アーム162と、第2従動アーム164とを有している。
【0061】
従動ガイドレール152は、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの他方端部120b,122bをその移動方向(本実施形態では前後方向)においてガイドする断面略四角形の棒状部材である。移動部材154,156は、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの他方端部120b,122bを従動ガイドレール152に対して移動可能に取り付けるものであり、従動ガイドレール152の外面を摺動する摺動部154a,156aと、摺動部154a,156aの上面に設けられた回動軸154b,156bとを有している。そして、一方の移動部材154に対して第1枠部材120の他方端部120bが接続されており、他方の移動部材156に対して第2枠部材122の他方端部122bが接続されている。
【0062】
従動部材158は、第2開口W2の外側において従動ガイドレール152に対して直交する方向に往復移動可能に設けられた部材であり、本体部158aと、本体部158aの上面に設けられた回動軸158bとを有している。そして、本体部158aが角パイプ状又は箱状の支持部材160の内部に収容されており、支持部材160が従動ガイドレール152の長さ方向中央部に接続されている。
【0063】
第1従動アーム162は、移動部材154と従動部材158との相互間で力を伝達する棒状部材であり、第1従動アーム162の一方端部には軸受け孔(図示省略)が設けられており、他方端部には軸受け孔162bが設けられている。第1従動アーム162の長さは、第1主動アーム142及び第2主動アーム144のそれぞれの長さと同じに設計されている。そして、第1従動アーム162の一方端部に設けられた軸受け孔(図示省略)が従動部材158の回動軸158bに回動自在に嵌合されており、他方端部に設けられた軸受け孔162bが移動部材154の回動軸154bに回動自在に嵌合されている。
【0064】
第2従動アーム164は、移動部材156と従動部材158との相互間で力を伝達する棒状部材であり、第2従動アーム164の一方端部には軸受け孔164aが設けられており、他方端部には軸受け孔164bが設けられている。第2従動アーム164の長さは、第1従動アーム162の長さと同じに設計されている。そして、第2従動アーム164の一方端部に設けられた軸受け孔164aが従動部材158の回動軸158bに回動自在に嵌合されており、他方端部に設けられた軸受け孔164bが移動部材156の回動軸156bに回動自在に嵌合されている。
【0065】
なお、本実施形態では、第1従動アーム162及び第2従動アーム164のそれぞれの他方端部が、移動部材154及び移動部材156を介して、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの他方端部120b,122bに間接的に取り付けられているが、これらは、他方端部120b,122bに直接取り付けられてもよい。この場合には、他方端部120b,122bのそれぞれに回動軸(図示省略)が設けられることになる。
【0066】
図6に示すように、本実施形態では、第1主動アーム142と第2主動アーム144とが同じ長さを有しているので、主動部材138から第1主動アーム142及び第2主動アーム144に伝達された力を、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの一方端部120a,122aに均等に伝達させることができる。また、第1従動アーム162と第2従動アーム164とが同じ長さを有しているので、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの他方端部120b,122bを、前後方向に均等に移動させることができる。そして、第1主動アーム142及び第2主動アーム144と第1従動アーム162及び第2従動アーム164とが同じ長さを有しているので、第1枠部材120及び第2枠部材122を、前後方向にバランスよく移動させることができる。
【0067】
[箱詰め装置の動作]
制御部22(図1)のCPU等によって制御プログラムが実行されると、物品導入工程、物品整列工程、物品押出し工程、及び物品押込み工程がこの順に実行される。また、これらの工程と並行して、外装箱搬送工程が実行される。
【0068】
図2に示すように、物品導入工程では、縦ピロー包装機等のような前段の装置(図示省略)から供給された物品Tが、物品導入装置12によって整列コンベア14に向けて順次搬送される。図2に示すように、物品整列工程では、導入された複数の物品Tが、整列コンベア14のフィン32間に収容されて並べられ、4個の物品Tからなる物品集合体Xが構成される。図2に示すように、物品押出し工程では、整列させられた複数の物品Tからなる物品集合体Xが、物品押出し装置16によってシャッタ66を構成する開閉プレート76,78の上面まで押し出される。
【0069】
図1に示すように、物品押込み工程では、まず、開閉プレート76,78(図2)の上面に載置された各物品Tが押込みプレート100によって保持される。そして、第1開口W1(図2)が開かれるとともに、昇降部材98及び押込みプレート100が降下され、各物品Tが第1開口W1及び第2開口W2(図3)を通して箱詰位置P3で支持された外装箱Uの内部に押し込まれる。各物品Tが第2開口W2を通過する際には、各物品Tが第1案内部材124及び第2案内部材126で案内される。
【0070】
図1に示すように、外装箱搬送工程では、空の外装箱Uが、外装箱搬入装置106及び外装箱昇降装置102によって所定のタイミングで箱詰位置P3まで搬送される。そして、外装箱Uに所定数の物品Tが収容されると、当該外装箱Uが降下位置P4まで降下され、外装箱搬出装置108によって搬出される。
【0071】
[第2開口のサイズ調整]
図1に示すように、押込み工程において、外装箱Uの開口Qのサイズに比べて第2開口W2のサイズが小さ過ぎると、物品Tが第2開口W2の内周部に当たって、その姿勢が乱れるおそれがある。一方、外装箱Uの開口Qのサイズに比べて第2開口W2のサイズが大き過ぎると、物品Tが開口Qの内周部に当たって、その姿勢が乱れるおそれがある。そのため、第2開口W2のサイズは、外装箱Uの開口Qのサイズに応じて適正に調整する必要がある。このような第2開口W2のサイズ調整は、主として、外装箱Uのサイズが変更されたときに必要になる。
【0072】
図8は、開口部材74の第2開口W2のサイズを拡大した状態を示す平面図である。第2開口W2のサイズを調整する際には、間隔調整機構128における駆動部140のハンドル140bを手で握り、これを所定方向に回動させる。つまり、第1枠部材120及び第2枠部材122の間隔を狭くして第2開口W2のサイズを縮小する際には、ハンドル140bを時計回りに回動させる。一方、図8に示すように、第1枠部材120及び第2枠部材122の間隔を広くして第2開口W2のサイズを拡大する際には、ハンドル140bを反時計回りに回動させる。なお、図8中の斜線部は、開閉プレート76,78で開かれた第1開口W1の有効部分と開口部材74で構成された第2開口W2とが重なる領域を示している(図10において同じ。)。
【0073】
間隔調整機構128の第1主動アーム142の動力によって第1枠部材120の一方端部120aを移動させると、それに伴って第1枠部材120の他方端部120bが移動され、その動力が第1従動アーム162、従動部材158及び第2従動アーム164を介して第2枠部材122の他方端部122bに伝達される。一方、間隔調整機構128の第2主動アーム144の動力によって第2枠部材122の一方端部122aを移動させると、それに伴って第2枠部材122の他方端部122bが移動され、その動力が第2従動アーム164、従動部材158及び第1従動アーム162を介して第1枠部材120の他方端部120bに伝達される。したがって、これら2方向からの動力によって、第1枠部材120及び第2枠部材122のそれぞれの他方端部120b,122bの動きを一方端部120a,122aの動きに円滑に追従させることができる。
【0074】
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係る箱詰め装置170の構成を示す平面図である。第2実施形態に係る箱詰め装置170では、開口部材172を構成する間隔調整機構174の駆動部178が、ボールねじ178aと、ボールねじ178aが螺合されたナット部178bと、ボールねじ178aを回転させるモータ(ステッピングモータ及びサーボモータ等)178cと、モータ178cを制御する制御部とを有している。そして、ボールねじ178aの端部には、プーリ−180aが取り付けられており、モータ178cの回転軸には、プーリー180bが取り付けられており、これらのプーリー180a,180b間には、無端ベルト182が掛け渡されている。
【0075】
したがって、第2実施形態では、モータ178cでボールねじ178aを回転させることにより、第2開口W2のサイズをより簡単かつ迅速に調整することができる。なお、モータ178cを制御する制御部としては、上記の制御部22(図1)が用いられてもよい。
【0076】
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態に係る箱詰め装置190の構成を示す平面図である。上述の各実施形態の箱詰め装置10(図5),170(図9)では、いわゆるパンタグラフ方式の間隔調整機構128,174を用いているが、「間隔調整機構」の態様はパンタグラフ方式に限定されるものではない。第3実施形態に係る箱詰め装置190では、間隔調整機構192の駆動部194が、異なる方向の2つのねじ部196a,196bを有するボールねじ196と、ねじ部196a,196bのそれぞれに螺合されたナット部198a,198bと、ボールねじ196の端部に設けられたハンドル200とを有している。そして、一方のナット部198aが一方の移動部材134に接続されており、他方のナット部198bが他方の移動部材136に接続されている。
【符号の説明】
【0077】
W1… 第1開口
W2… 第2開口
10… 箱詰め装置
18… 物品押込み装置
66… シャッタ
70… 物品押込み部
74… 開口部材
102a… テーブル
120… 第1枠部材
122… 第2枠部材
120a,122a… 一方端部
120b,122b… 他方端部
124… 第1案内部材
126… 第2案内部材
128… 間隔調整機構
130… 追従機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に往復移動されることによって第1開口を開閉する開閉プレートを有するシャッタと、
前記第1開口の下方に位置する所定の箱詰位置で外装箱を支持するテーブルと、
前記開閉プレートが前記第1開口を閉じたときに、前記開閉プレート上に載置された物品を保持するとともに、前記開閉プレートが前記第1開口を開いたときに、前記物品を前記第1開口から下方に移動させて前記外装箱の内部に押し込む物品押込み部と、
前記第1開口の下方に前記物品が通る第2開口を構成する開口部材とを備え、
前記開口部材は、
互いに近接又は離間する方向に移動可能に設けられ、前記第2開口のサイズを規定する第1枠部材及び第2枠部材と、
前記第1枠部材及び前記第2枠部材に取り付けられた第1案内部材及び第2案内部材と、
前記第1枠部材及び前記第2枠部材におけるこれらの移動方向に対して直交する方向の一方端部に設けられ、前記一方端部どうしの間隔を調整する間隔調整機構と、
前記第1枠部材及び前記第2枠部材におけるこれらの移動方向に対して直交する方向の他方端部に設けられ、前記他方端部のそれぞれの動きを前記一方端部のそれぞれの動きに追従させる追従機構とを有する、物品押込み装置。
【請求項2】
前記追従機構は、
前記第1枠部材及び前記第2枠部材のそれぞれの前記他方端部をその移動方向においてガイドする従動ガイドレールと、
前記従動ガイドレールに対して直交する方向に往復移動可能に設けられた従動部材と、
その一方端部が前記従動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第1枠部材の前記他方端部に回動自在に取り付けられた第1従動アームと、
その一方端部が前記従動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第2枠部材の前記他方端部に回動自在に取り付けられた第2従動アームとを有する、請求項1に記載の物品押込み装置。
【請求項3】
前記間隔調整機構は、
前記第1枠部材及び前記第2枠部材のそれぞれの前記一方端部をその移動方向においてガイドする主動ガイドレールと、
前記主動ガイドレールに対して直交する方向に往復移動可能に設けられた主動部材と、
その一方端部が前記主動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第1枠部材の前記一方端部に回動自在に取り付けられた第1主動アームと、
その一方端部が前記主動部材に回動自在に取り付けられ、その他方端部が前記第2枠部材の前記一方端部に回動自在に取り付けられた第2主動アームと、
前記主動部材を前記主動ガイドレールに対して直交する方向に前進又は後退させる駆動部とを有する、請求項1又は2に記載の物品押込み装置。
【請求項4】
前記第1従動アーム、前記第2従動アーム、前記第1主動アーム及び前記第2主動アームのそれぞれは同じ長さを有している、請求項3に記載の物品押込み装置。
【請求項5】
前記駆動部は、ボールねじと、ボールねじが螺合されたナット部と、ボールねじを手動で回転させるためのハンドルとを有し、
前記ナット部と前記主動部材とが一体に設けられる、請求項3又は4に記載の物品押込み装置。
【請求項6】
前記駆動部は、ボールねじと、ボールねじが螺合されたナット部と、ボールねじを回転させるモータと、モータを制御する制御部とを有し、
前記ナット部と前記主動部材とが一体に設けられる、請求項3又は4に記載の物品押込み装置。
【請求項7】
複数の物品を整列させる物品整列装置と、
請求項1〜6のいずれかに記載の物品押込み装置と、
前記物品押込み装置の前記開閉プレートが前記第1開口を閉じたときに、前記物品整列装置で整列させられた前記複数の物品を前記開閉プレート上に押し出す物品押出し装置とを備える、箱詰め装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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