説明

物品搬送装置

【課題】2つの区域間を人が通過することなく物品だけを通過させることができ、その際に物品を載せかえる必要なく、省力化を図ることができる物品搬送装置を提供する。
【解決手段】第1区域12と第2区域14との間にこれらの区域と隔離された中間区域16が設けられ、第1区域12と中間区域16との間に第1開口18と第1シャッター22、中間区域16と第2区域14との間に第2開口20と第2シャッター24が形成される。第1シャッター22によって第1開口18が開いている間は第2シャッター24によって第2開口20が閉じ、第2シャッター24によって第2開口20が開いている間は第1シャッター22によって第1開口18が閉じている。中間区域16には、搬送路38の両側に一対の搬送手段40,40が設けられ、搬送路上にある物品を両側から押して、第2開口20を通過させて第2区域14まで移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生区域と汚染区域、屋内区域と屋外区域、といった2つの区域を分離し、該2つの区域の間を人が通過することなく物品だけが通過することができるようにする物品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような2つの区域の出入を管理するためのものとして、例えば、特許文献1に記載された物品排出装置が知られている。
【0003】
この物品排出装置は、無菌空間を有する第1アイソレータから物品を外部に排出するための装置であって、第1アイソレータ内の物品を連通口を介して第2アイソレータに搬送し、第2アイソレータの排出口から外部に搬送する搬送コンベアと、前記連通口を開閉する第1シャッターと、前記排出口を僅に隙間を有する状態で閉鎖可能な第2シャッターと、を備えており、第1アイソレータから第2アイソレータに物品を移動させる際には、第1シャッターを開放し、第2シャッターを閉じ、給気ブロアを小風量で運転し、第2アイソレータに物品を移動終了後、第1シャッターを閉じて、第2シャッターを開放すると共に、給気ブロアを大風量で運転しつつ、第2アイソレータから物品を排出するようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−310474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のような物品排出装置は、菌等の汚染物質が外部からアイソレータ内に侵入することを防いで物品をアイソレータから外部へと排出することを目的としているが、搬送コンベアに物品を載せる必要があり、台車のような物を排出させることは困難である。
【0006】
仮に搬送コンベアで大型な物品または床面を移動する台車のような物品をまるごと排出させるためには、床面上を移動する搬送コンベアを設ける必要があり、施工が大掛かりとなり、既存の施設に設置することは困難であり、そのメンテナンスも困難である、という問題がある。
【0007】
そのため、従来は台車から必要な物品だけを下ろして、搬送コンベアに載せかえて、区域間を通過させた後、再びその物品を台車に乗せかえる必要があり、手間がかかるという問題がある。
【0008】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、2つの区域間を人が通過することなく物品だけが通過するのに、物品を載せかえる必要がなく、省力化を図ることができる物品搬送装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明は、第1区域から第2区域へと物品を搬送する物品搬送装置において、
第1区域と第2区域との間にこれらの区域と隔離された中間区域が設けられ、第1区域と中間区域との間に第1開口が形成され、中間区域と第2区域との間に第2開口が形成され、第1開口に第1開口の開閉を行う第1ドア手段が設けられ、第2開口に第2開口の開閉を行う第2ドア手段が設けられ、
第1ドア手段によって第1開口が開いている間は第2ドア手段によって第2開口が閉じ、第2ドア手段によって第2開口が開いている間は第1ドア手段によって第1開口が閉じており、
前記中間区域には、第1開口と第2開口との間に搬送路が形成されて、搬送路の両側に一対の搬送手段が設けられ、一対の搬送手段は搬送路上にある物品を両側から第2開口の方へと押して、第2開口を通過させて第2区域まで移動させることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記搬送路が第1区域及び第2区域の床面と同じ高さであることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の前記各搬送手段が水平面上を循環する搬送チェーンを備え、一対の搬送チェーンは搬送路の中心線に対して左右対称に配置されており、各搬送チェーンに取付けられたブロックが物品を押し出すことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、初期状態で第1ドア手段によって第1開口が開き第2ドア手段によって第2開口は閉じており、物品が第1開口を通過して中間区域に収まり搬送動作が開始すると、第1ドア手段によって第1開口を閉じ、第1開口が完全に閉じた後に第2ドア手段によって第2開口を開き、第2開口が完全に開いた後に一対の搬送手段が動作を開始して物品を第2開口外へと押出した後、一対の搬送手段が動作を停止して、第2ドア手段によって第2開口を閉じ、第2開口が完全に閉じた後に第1ドア手段によって第1開口を開くことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記中間区域には該中間区域に侵入者があることを感知する人感センサが設けられることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の前記搬送路には、物品が正しい位置に投入されたことを検知する物品検知センサ及び/又は物品が前記一対の搬送手段によって挟持される正しくない位置に投入されたことを検知する物品検知センサが設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、搬送路の両側に設けられた搬送手段が物品を両側から押して、中間区域から第2開口を通過させて第2区域まで移動させるために、大型なまたは床面上を移動する物品であっても、そのまま第1区域から第2区域へと搬送することができる。搬送コンベアに物品を載せる必要がないので、省力化を図ることができる。搬送路自体の施工を簡略化することができるので、既存の設備に設置することが容易であり、メンテナンスも容易になる。
【0016】
第1ドア手段によって第1開口が開いている間は第2ドア手段によって第2開口が閉じ、第2ドア手段によって第2開口が開いている間は第1ドア手段によって第1開口が閉じており、第1開口と第2開口が同時に開くことがないので、これらの開口を突き抜けて人が通過することを防ぐことができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、搬送路は第1区域及び第2区域の床面と同じ高さであるために、物品を床面上で円滑に移動させることができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、一対の搬送チェーンが移動することによってブロックが移動して、この一対のブロックが物品を押し出すことができる。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、物品を第1区域から第2区域まで確実に搬送する一方で、第2区域から第1区域への逆搬送を防ぐことができる。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、人感センサによって侵入者を感知することで、両区域間を人が通過することを防ぐことができる。
【0021】
請求項6記載の発明によれば、物品検知センサによって、物品が正しく搬送路に投入されたことを確認することができ、または、物品が正しく搬送路に投入されないために一対の搬送手段で両側から物品を挟みつけてしまうことを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明による物品搬送装置の平面図、図2はその断面図である。
【0023】
図において、この物品搬送装置10は、第1区域12と第2区域14との間で、第1区域12から第2区域14へと人を介在させずに物品だけを通過させるものである。両区域間の人の移動は禁止し、第2区域から第1区域への物品の逆搬送も禁止する。第1区域と第2区域としては、例えば、衛生区域と汚染区域またはその逆、屋内区域と屋外区域またはその逆、無菌区域と非無菌区域またはその逆、クリーン区域と非クリーン区域またはその逆とすることができる。
【0024】
第1区域12と第2区域14との間には、両区域と隔離された中間区域16が設けられており、第1区域12と中間区域16との間には第1開口18が形成され、中間区域16と第2区域14との間には第2開口20が形成されて、第1開口18と第2開口20とは一直線状に配置される。尚、中間区域16は、壁、天井やパネルによって画成することができる。
【0025】
第1開口18には、第1ドア手段としての第1シャッター22が設けられ、第2開口20には、第2ドア手段としての第2シャッター24が設けられる。
【0026】
第1シャッター22及び第2シャッター24は、電動シャッターで構成されており、各開口18、20の上部には、シャッター本体30が取付けられており、シャッター本体30からはシャッターシート32が巻取り/巻解き可能に垂下されており、シャッター本体30に内蔵されるモータの作動によって、シャッターシート32の昇降が行われる。また、シャッター本体30にはシャッターシート32が下限位置と上限位置にあることを検出する下限スイッチと上限スイッチが内蔵される。但し、ドア手段としては、シャッターに限らず、開口18、20を開閉可能な任意のドアを採用することができる。
【0027】
第1区域12、第2区域14及び中間区域16の各床面(地面を含む)の高さは、好ましくは同一となっており、少なくとも、第1区域12の第1開口18の近傍と、中間区域16と、第2区域14の第2開口20の近傍においては床面の高さが同一となっているとよい。中間区域16内において、第1開口18と第2開口20との間の部分は搬送路38となっており、搬送路38の両側には、搬送路38の中心線に対して左右対称に一対の搬送手段40、40が配設される。
【0028】
各搬送手段40は、駆動スプロケット42と、従動スプロケット43と、2つのスプロケット42,43の間に掛け渡された搬送チェーン44と、駆動スプロケット42を駆動するモータ46(図2)と、から構成されており、搬送チェーン44は床面に平行な面において循環移動するようになっている。各搬送チェーン44には、適当な間隔をあけて複数のブロック48が取付けられている。また、搬送手段40には、前記ブロック48の通過を検出する減速センサ50と、停止センサ52とが設けられており、減速センサ50がブロック48の通過を検出すると、モータ46が減速し、停止センサ52の検出位置でブロック48が停止することができるようになっている。
【0029】
搬送手段40の搬送チェーン44は、カバー54によって覆われて保護されている。また、搬送手段40の一部は、中間区域16を超えて第2区域14の方へと延びている。
【0030】
中間区域16の搬送路38の床面上には、左右対称に一対のガイドレール56が設けられており、一対のガイドレール56間の距離は、第1開口18側の端部において第1開口18から搬送路38に進むに従って漸次狭くなるようになっている。これによって物品を常に搬送路38にセンタリングさせるようにガイドすることができて、一対の搬送手段40で均等に負荷を分担することができるようになる。搬送手段40の上方には、搬送路38を移動する物品の転倒を防止すると共に、搬送路38以外を人が侵入することを防ぐための第2ガイドレール58が設けられている。
【0031】
第1区域12の第1開口18の側方には制御部60が設けられる。制御部60は、図3に示すように、搬送作業を開始するための運転ボタン、緊急停止用の停止ボタン、リセットボタンからの信号を受けると共に、減速センサ50、停止センサ52並びにシャッター22、24からの上限スイッチ62及び下限スイッチ64からの信号を受けて、第1シャッター22及び第2シャッター24を駆動するシャッター本体30並びに各搬送手段40のモータ46を駆動するモータ駆動回路66への信号をそれぞれ送出するものである。また、任意には、搬送路38の所定の位置に物品の有無を検知する物品検知センサ72、74(図1参照)を設けることも可能である。
【0032】
以上のように構成される物品搬送装置10の作用を説明する。
【0033】
初期状態においては、図2に示すように、第1シャッター22が上昇して第1開口18が開き、第2シャッター24が下降して第2開口20が閉じており、従って、中間区域16は第1区域12と連通状態に、中間区域16と第2区域14とは遮断状態になっている。
【0034】
第1区域12で作業が終了した台車70及び台車70に載置された荷物を、第2区域14へと搬出する必要が出た場合には、作業者は、台車70ごと第1開口18を通過させて中間区域16へと移動させる(図4A)。
【0035】
中間区域16では、初期状態において、各搬送手段40の一つのブロック48がストッパーとして機能するために第2開口20寄りの位置で停止している。台車70が中間区域16へと進むと、その前端がガイドレール56に沿って案内されて搬送路38にセンタリングされてブロック48に当接して、完全に台車70が中間区域16に収まる。このため、中間区域16の搬送路38の長さは、搬送させる必要のある物品の最大長さよりやや大きい程度の長さとなっている。
【0036】
こうして台車70を中間区域16に投入後、作業者が運転ボタンを押すと搬送作業が開始する。このときに、物品検知センサ72、74が設けられている場合には、制御部60において、物品検知センサ72が台車70を検知し、物品検知センサ74が台車70を検知していないかどうかを判定する。物品検知センサ72が台車70を検知することで、台車70が正しく中間区域16に投入されたことを確認することができ、また、物品検知センサ74が台車70を検知しないことで、台車70が手前の位置にありすぎて、以下で説明する搬送手段40が動作を開始したときに、搬送チェーン44のブロック48で台車70を挟みつけてしまうことを防ぐ。判定結果がNoのときには、アラーム等を出力するとよい。
【0037】
そして、制御部60からの信号によって、第1シャッター22が下降して第1開口18が閉じる(図4B)。これによって、以降の作業者の第1区域から中間区域16への侵入が防止される。
【0038】
第1シャッター22の下降が終了して下限スイッチ64からの信号を制御部60が受けると、第2シャッター24の上昇が開始する(図4C)。
【0039】
第2シャッター24の上昇が終了して上限スイッチ62からの信号を制御部60が受けると、一対の搬送手段40の搬送チェーン44が同時に移動を開始し、搬送チェーン44に取付けられた別のブロック48が台車70の後端に当たって(図4D、図5(a))、台車70を押し出す。そして、搬送チェーン44が略半周移動して、台車70が完全に第2区域に移動すると、他のブロック48が減速センサ50に検出されるので、搬送チェーン44の減速を開始して停止する(図4E、図5(b))。停止センサ52からの信号を制御部60が受けると、第2シャッター24が下降して第2開口20を閉じる(図4F)。こうして、作業者の中間区域16への侵入は防止される。
【0040】
第2シャッター24の下降が終了して下限スイッチ64からの信号を制御部60が受けると、第1シャッター22が上昇を開始する。第1シャッター22の上昇が終了して上限スイッチ62からの信号を制御部60が受けると、1回の搬送作業が終了して初期状態に戻る(図2)。この搬送作業中には、注意を喚起するために、チャイムがなるようにすることもできる。また、モータ駆動回路66からモータの異常信号が制御部60へと送られると、アラームをならすことも可能である。
【0041】
以上は自動運転の例であるが、以上の作業を手動運転として、各動作をそれぞれボタンで指示して、シャッターの昇降、搬送チェーンの移動を行わせることもできる。
【0042】
以上のように、この実施形態によれば、台車70ごと第1区域12から第2区域14へと移動させることができるために、台車70の荷物の載せかえの必要がなく、省力化を図ることができる。台車70は床面を転動していくだけであるので、円滑に移動していくことができる。床面の高さは同一であれば、より一層、台車70が円滑に移動することができる。搬送路38自体に搬送コンベアの敷設などが不要なので、既存の設備に設置することが容易であり、メンテナンスも容易になる。
【0043】
また、第1シャッター22によって第1開口18が開いている間は第2シャッター24によって第2開口20が閉じ、第2シャッター24によって第2開口20が開いている間は第1シャッター22によって第1開口18が閉じており、第1開口18と第2開口20が同時に開くことがないので、これらの開口を突き抜けて人が通過することを防ぐことができる。
【0044】
尚、以上の実施形態に加えて、中間区域16に侵入者があることを感知する人感センサを設けることも可能である。人感センサとしては、赤外線センサ、画像センサ等から構成することができる。人感センサによって搬送作業が開始した後終了までに、中間区域16に侵入者を感知した場合には、作業を緊急停止するか、またはシャッターが下降中であるときに上昇させることができる。これによって、侵入者が中間区域16を通過することを防ぐことができる。
【0045】
また、第1区域12と第2区域14との間の空気の流通を防ぐ場合には、第1開口18及び/または第2開口20に、エアカーテン生成手段をそれぞれ設けて、開口が開いているときにエアカーテンを開口面に沿って形成するとよい。
【0046】
また、以上の例では、搬送手段40の一部は、中間区域16を超えて第2区域14の方へと延びていたが、これに限るものではない。搬送手段40が中間区域16を物品が脱出するまで物品を押し出さなくとも、搬送手段40により押し出しによって第2区域14へと完全に移動させることが可能であり、この場合には、搬送手段40を完全に中間区域16内に収めることもできる。
【0047】
また、中間区域16をパネルで画成して、中間区域16を含めて物品搬送装置10をユニットとして構成することも可能である。
【0048】
さらに、物品搬送装置には搬送路38に沿って読取手段80(図1参照)を設けることも可能である。読取手段80は搬送される物品に付された情報を光学的に読み取るものとすることができ、物品が中間区域16に投入されてブロック48に当接したときに情報を読み取ると良い。この読取手段80で読み取られた物品に関する情報は、処理装置82へと転送されて、該処理装置82で表示され、格納され、または他の処理に供されることができる。こうして、物品の搬送を管理することができ、出庫管理などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明による物品搬送装置の平面図である。
【図2】本発明による物品搬送装置の縦断面図である。
【図3】制御部のブロック図である。
【図4A】本発明による物品搬送装置の作用を表す要部縦断面図である。
【図4B】本発明による物品搬送装置の作用を表す要部縦断面図である。
【図4C】本発明による物品搬送装置の作用を表す要部縦断面図である。
【図4D】本発明による物品搬送装置の作用を表す要部縦断面図である。
【図4E】本発明による物品搬送装置の作用を表す要部縦断面図である。
【図4F】本発明による物品搬送装置の作用を表す要部縦断面図である。
【図5】本発明による物品搬送装置の作用を表す要部平面図である。
【符号の説明】
【0050】
10 物品搬送装置
12 第1区域
14 第2区域
16 中間区域
18 第1開口
20 第2開口
22 第1シャッター(第1ドア手段)
24 第2シャッター(第2ドア手段)
38 搬送路
40 搬送手段
44 搬送チェーン
48 ブロック
72、74 物品検知センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1区域から第2区域へと物品を搬送する物品搬送装置において、
第1区域と第2区域との間にこれらの区域と隔離された中間区域が設けられ、第1区域と中間区域との間に第1開口が形成され、中間区域と第2区域との間に第2開口が形成され、第1開口に第1開口の開閉を行う第1ドア手段が設けられ、第2開口に第2開口の開閉を行う第2ドア手段が設けられ、
第1ドア手段によって第1開口が開いている間は第2ドア手段によって第2開口が閉じ、第2ドア手段によって第2開口が開いている間は第1ドア手段によって第1開口が閉じており、
前記中間区域には、第1開口と第2開口との間に搬送路が形成されて、搬送路の両側に一対の搬送手段が設けられ、一対の搬送手段は搬送路上にある物品を両側から第2開口の方へと押して、第2開口を通過させて第2区域まで移動させることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項2】
前記搬送路は第1区域及び第2区域の床面と同じ高さであることを特徴とする請求項1記載の物品搬送装置。
【請求項3】
前記各搬送手段は水平面上を循環する搬送チェーンを備え、一対の搬送チェーンは搬送路の中心線に対して左右対称に配置されており、各搬送チェーンに取付けられたブロックが物品を押し出すことを特徴とする請求項1または2記載の物品搬送装置。
【請求項4】
初期状態で第1ドア手段によって第1開口が開き第2ドア手段によって第2開口は閉じており、物品が第1開口を通過して中間区域に収まり搬送動作が開始すると、第1ドア手段によって第1開口を閉じ、第1開口が完全に閉じた後に第2ドア手段によって第2開口を開き、第2開口が完全に開いた後に一対の搬送手段が動作を開始して物品を第2開口外へと押出した後、一対の搬送手段が動作を停止して、第2ドア手段によって第2開口を閉じ、第2開口が完全に閉じた後に第1ドア手段によって第1開口を開くことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物品搬送装置。
【請求項5】
前記中間区域には該中間区域に侵入者があることを感知する人感センサが設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の物品搬送装置。
【請求項6】
前記搬送路には、物品が正しい位置に投入されたことを検知する物品検知センサ及び/又は物品が前記一対の搬送手段によって挟みつけられる正しくない位置に投入されたことを検知する物品検知センサが設けられることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物品搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−113894(P2009−113894A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−286645(P2007−286645)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【出願人】(500235951)利恵産業株式会社 (2)
【出願人】(593012310)菱熱工業株式会社 (16)
【Fターム(参考)】