説明

物質を広げるための調整可能ローラ装置

本発明による物質を広げるためのシステムシステムは、物質を受入れるように構成され、入口及び出口を有するハウジングと、ハウジング内に且つ前記出口に隣接して配置された少なくとも2つの回転手段を有する。回転手段は、物質を圧縮して移動させるように構成される。回転手段の1つは、回転手段の他の少なくとも1つよりも出口の近くにある。システムは、出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、出口に近い方の回転手段を軸線に沿って移動させ且つそれを調整するように構成される。本発明は、物質を広げる方法も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物質を広げるための方法及びシステムに関する。例えば、このように広げることは、所定の厚さを得るように行われる。また、物質を所定の厚さに広げることを必要とする供給装置のための方法及びシステムを提供する。これらの方法及びシステムは、様々な適用例に使用される。これらの方法及びシステムは、例えば、広げることが可能な物質を、所望の幅に沿って所定の厚さで均一に分配し且つ調整するために使用される。これらのシステムは、物質を所定の厚さに調整して広げることを必要とする任意の装置と組合せられてもよい。これらの方法及びシステムは、連続的に作用してもよいし、バッチ処理として作用してもよい。
【背景技術】
【0002】
現在、練り物産業及びパン業界において、生地(dough)を引き延ばして生地の厚さを薄くする在来のシステムが使用されている。生地は、流体材料であり、また、そのゲル構造により高い粘弾性を有している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、かかる在来のシステムを、圧縮と所定の厚さに広げることを連続的に且つ規則的に要求する低い粘性の物質、例えば、様々なサイズのブロックからなるスラッジに使用することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の側面によれば、物質を広げるためのシステムを提供する。このシステムは、物質を受入れるように構成され且つ入口と出口を有するハウジングと、ハウジング内に且つ出口に隣接して配置された少なくとも2つの回転手段とを有し、回転手段は、物質を圧縮し且つ出口まで移動させるように構成され、1つの上記回転手段は、他の少なくとも1つの上記回転手段よりも出口に近く、システムは、出口に近い方の回転手段を本質的に軸線に沿って移動させるように構成され、出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、出口に近い方の回転手段を調整する。
【0005】
出口に近い方の回転手段は、上記軸線に沿って移動するように制限される。回転手段は、それらの間に、広げるべき物質を受入れるように構成される。かかる回転手段は、ローラであるのがよく、同じ速度で移動させられるのがよい。また、システムは更に、少なくとも2つの他のローラを有し、少なくとも2つの他のローラは、出口に隣接して配置されたローラと入口との間に配置される。少なくとも2つの他のローラは、実質的に同じ速度で回転され、その間に、出口を通して広げるべき物質を受入れるように構成される。また、システムは、更に、2つの隣接したローラの間の距離を調整するための調整手段を有し、2つの隣接したローラは、その間を通る物質に加えられる圧力を制御するように配置される。例えば、少なくとも2つの他のローラの間の距離は、出口に隣接して配置されたローラの間の距離よりも大きい。出口に隣接して配置されたローラと他のローラは、それらの間に、物質を圧縮してその密度を増大させることを可能にする容積を形成する。
【0006】
1つの実施形態によれば、ローラは各々、所定の速度に従って回転させられる。別の実施形態では、少なくとも2つのローラは、所定速度で回転させられ、少なくとも2つの他のローラは、別の所定速度で回転させられる。ローラのうち少なくとも1つは、ギヤモータによって動力が供給され、選択的には、2つの他のローラのうちの少なくとも1つは、ギヤモータによって動力が供給される。
【0007】
出口、及び、出口に近い方の回転手段は、出口に隣接して配置すべき支持層の上に、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させるように構成されるのがよい。出口に近い方の回転手段と支持層との間の距離を調整することにより、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させることを可能にする。
【0008】
システムは、出口に近い方の回転手段と支持層との間の距離を制御することを可能にする調整デバイスを有するのがよい。例えば、かかる調整デバイスは、ねじ山付きロッドシステムを有する。また、システムは、更に、システムと支持層との間の相対距離を調整する別の手段を有するのがよく、それにより、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させることを可能にする。出口に近い方の回転手段は、本質的に軸線に沿って移動するように構成され、広げるべき物質の厚さを制御するために調整される。
【0009】
回転手段は、物質の中に含まれる液体を排出させるための手段を有するのがよい。液体を排出させるための手段は、回転手段内に構成された孔を含み、孔は、液体を排出させるように構成される。例えば、少なくとも1つの回転手段は、広げるべき物質の性質の関数として選択された速度で回転させられるように構成される。
【0010】
システムは、更に、物質を所定の幅で実質的に均一に堆積させる調整手段を有するのがよい。
【0011】
本発明の別の側面によれば、物質を電気脱水をするための装置、又は、物質を搬送するように構成されたコンベヤと組合せて使用される供給及び広げシステムを提供する。この供給及び広げシステムは、入口及び出口を有するハウジングと、ハウジング内に且つ出口に隣接して配置された少なくとも2つの回転手段とを有し、回転手段は、物質を圧縮し且つ出口に向かって実質的に上下方向に移動させるように構成され、1つの上記回転手段は、他の少なくとも1つの上記回転手段よりも出口に近く、システムは、出口に近い方の回転手段を本質的に上下方向に移動させるように構成され、出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、出口に近い方の回転手段を調整する。
【0012】
出口に近い方の回転手段は、上下方向軸線に沿って移動するように制限されるのがよい。例えば、回転手段は、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心として回転させられるのがよい。出口に近い方の回転手段の回転軸線は、少なくとも1つの他の回転手段の回転軸線よりも低い。回転手段は、その間に、広げるべき物質を受入れるように構成される。例えば、回転手段は、ローラである。出口に隣接して配置される少なくとも2つのローラは、同じ速度で回転させられるのがよい。
【0013】
システムは更に、出口に隣接して配置されたローラと入口との間に配置された2つの上側ローラを有するのがよい。上側ローラは、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心に回転させられるのがよい。上側ローラは、実質的に同じ速度で回転させられるのがよく、その間に物質を受入れ、物質を圧縮し、物質を、出口に隣接して配置されたローラに向かって移動させるように構成されるのがよい。
【0014】
また、システムは、出口に隣接して配置されたローラの間の水平方向距離を調整する調整手段を有するのがよく、調整手段は、また、上側ローラの間の水平方向距離を調整可能である。上側ローラの間の水平方向距離は、出口に隣接して配置されたローラの間の水平方向距離よりも大きいのがよい。
【0015】
例えば、出口に隣接して配置されたローラと上側ローラは、それらの間に、物質を圧縮してその密度を増大させることを可能にする容積を形成する。
【0016】
出口、及び、出口に近い方の回転手段は、出口の下方に配置すべき装置又はコンベヤの上に、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させるように構成されるのがよい。出口に近い方の回転手段と、電気脱水装置又はコンベヤの一部分との間の距離の調整により、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させることを可能にする。
【0017】
システムは、出口に近い方の回転手段と、電気脱水装置又はコンベヤの一部分との間の距離を制御するための調整デバイスを有するのがよい。例えば、調整デバイスは、ねじ山付きロッドシステムを有する。また、システムは、更に、システムと、電気脱水装置又はコンベヤの一部分との間の相対距離を調整する別の手段を有するのがよい。出口に近い方の回転手段は、本質的に上下方向に移動するように構成され、出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、出口に近い方の回転手段を調整する。
【0018】
1つの実施形態によれば、出口に近い方のローラは、電気脱水装置又はコンベヤの出口に最も近い回転手段であってもよいし、それから最も遠い回転手段であってもよい。
【0019】
システムは、更に、物質を所定の幅で実質的に均一に堆積させる調整手段を有するのがよい。
【0020】
本発明の別の側面によれば、供給及び広げシステムを提供される。この供給及び広げシステムは、それを通して支持層の上に広げるべき物質を受入れるように構成されたハウジングを有し、ハウジングは、入口及び出口を有し、出口は、支持層に隣接して配置されるように構成され、支持層の上に、物質が広げられ、上記システムは、更に、出口に隣接して配置された少なくとも2つの回転手段を有し、回転手段は、物質を圧縮して出口まで下方に移動させるように構成され、回転手段の各々は、出口から異なる上下方向距離のところに配置され、システムは、出口を通して支持層の上に広げられる物質の厚さを制御するために、出口に最も近い回転手段を本質的に上下方向に移動させるように構成される。
【0021】
出口、及び、出口に最も近い回転手段は、物質を支持層の上に実質的に均一に堆積させることを可能にするように構成されるのがよい。出口に最も近い回転手段は、本質的に上下方向に移動するように構成され、出口を通して支持層の上に広げられる物質の厚さを制御するために、出口に最も近い回転手段を調整する。
【0022】
回転手段は、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心に回転させられるのがよい。回転手段は、それらの間に、支持層の上に広げるべき物質を受入れるように構成されるのがよい。例えば、回転手段は、ローラである。出口に隣接して配置された少なくとも2つのローラは、同じ速度で回転させられるのがよい。
【0023】
システムは、更に、出口に隣接して配置されたローラと入口との間に配置された2つの上側ローラを有している。上側ローラは、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心に回転させられるのがよい。上側ローラは、実質的に同じ速度で回転させられ、それらの間に、広げるべき物質を受入れるように構成され、物質を圧縮し、出口に隣接して配置されたローラに向かって移動させる。システムは、更に、調整手段を有するのがよい。調整手段は、出口に隣接して配置されたローラの間の水平方向距離を調整可能である。また、調整手段は、上側ローラの間の水平方向距離を調整可能である。例えば、上側ローラの間の水平方向距離は、出口に隣接して配置されたローラの間の水平方向距離よりも大きい。出口に隣接して配置されたローラ及び上側ローラは、それらの間に、物質を圧縮してその密度を増大させる容積を形成する。システムは、システムと支持層が互いに対して水平方向に移動可能であるように構成される。システムは、水平方向に可動であってもよいし、不動であってもよい。
【0024】
出口に最も近い回転手段と、支持層の一部分との間の距離の調整により、物質を所定の厚で実質的に均一に堆積させる。
【0025】
また、システムは、出口に最も近い回転手段と支持層との間の距離を制御可能な調整デバイスを有するのがよい。調整デバイスは、ねじ山付きロッドシステムを有するのがよい。また、システムは、更に、広げるべき物質の厚さを制御するために、システムと支持層の一部分との間の相対距離を調整する手段を有するのがよい。出口に最も近い回転手段は、本質的に上下方向に移動するように構成され、出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、出口に最も近い回転手段を調整する。
【0026】
システムは、更に、物質を所定の幅で実質的に均一に堆積させる調整手段を有するのがよい。
【0027】
本発明の別の側面によれば、物質を支持層の上に広げる方法を提供する。この方法は、物質を、協働するローラの間に導入し、物質を圧縮し、物質を支持層に向かって実質的に下方に移動させる段階と、システム及び支持層を互いに対して水平方向に移動させ、物質を広げる段階と、を有し、物質を、協働するローラの間に導入する前、システムを本質的に上下方向の軸線に沿って調整し、広げるべき物質が所定の厚さを有するようになる位置を選択する。
【0028】
支持層は、システムに対して水平方向に移動するように構成された可動な支持層であるのがよい。例えば、可動な支持層は、コンベヤである。
【0029】
物質を、協働するローラの間に導入する前、物質をホッパに投入し、物質をホッパの全長にわたって均等化して、均一に広げる。
【0030】
協働するローラの1つを本質的に上下方向に移動させ、上記1つのローラと支持層の間の上下方向距離を、他のローラと支持層との間の上下方向距離よりも小さくすることによって、システムを調整するのがよい。
【0031】
例えば、物質を、距離d1だけ隔てられ且つ協働する2つの上側ローラの間に導入し、次に、距離d2だけ隔てられ且つ協働する2つの下側ローラの間に導入する。距離d1は、距離d2よりも大きく、本質的に上下方向軸線に沿って移動するローラは、下側ローラのうちの1つである。上側ローラと下側ローラは、それらの間に、物質を圧縮して物質の密度を増大させる容積を形成する。
【0032】
方法は、更に、協働するローラの間の距離を、処理すべき物質の性質及び/又は密度の関数として調整する段階を有するのがよい。
【0033】
ローラの1つと支持層の一部分との間の距離を調整することにより、物質を所定の厚さで支持層の上に実質的に均一に堆積させることを可能にする。
【0034】
かかるシステム及び方法は、いくつかの利点を有することが判明した。実際、かかるシステムの1つを、例えば、電気脱水装置(2007年6月13日出願した国際特許出願PCT/CA2007/001052号)と組合せるとき、供給及び広げシステムは、物質の適当な圧縮と、支持層(例えば、コンベヤ)上への物質の均一な広がり、即ち、分配を可能にする。また、かかるシステムは、物質を所定の厚さで広げることを可能にする。かかる適切な圧縮が実行されるとき、処理すべき物質は、より大きい圧力に耐える。更に、そうした場合、例えば処理すべき物質の中の空気の量が減少することによって、物質の絶縁性が低くなるので、物質の良好な電気導電性を可能にする。
【0035】
例えば、そうしたシステム又は方法を使用するとき、物質の広がりが均一に行われ、支持層又はコンベヤの実質的に全面(幅)にわたって均一な厚さを有する、処理すべき物質のケーキ又は固まりが得られる。従って、かかるケーキは、支持層の上での均一な電気脱水工程の実行を可能にする。
【0036】
また、かかるシステム及び方法は、処理すべき物質を任意の装置に連続的に供給するのに効果的である。また、かかるシステム及び方法は、物質を乾燥させるための装置と組合せて使用されてもよい。
【0037】
本発明のさらなる特徴及び利点については、添付図面に示した以下の例から、容易に明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】1つの例による広げ及び供給システムを示す斜視図である。
【図2】図1のシステムの側面図である。
【図3】図1のシステムの別の側面図である。
【図4】図1のシステムの背面図である。
【図5】図4の線5−5における断面図である。
【図6】コンベヤと組合せて使用される図1のシステムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明のさらなる特徴及び利点については、以下の非限定的な特定の実施形態から、容易に明らかになろう。
【0040】
図1及び図4に示すように、システム10は、ハウジングを有し、ハウジングは、例えば、2つの横壁20によって支持されたホッパである。横壁20は、ギヤモータ14を支持している。内壁18は、広げるべき物質をシステム10の内側に閉じ込める。調整デバイス22は、システムの上下方向の調整を可能にする。システムが、かかる調整デバイスと組合せて使用されるとき、かかる調整デバイスは、システムの下方に配置された装置又は支持層に対するシステム10の上下方向距離を調整可能である。例えば、調整デバイス22は、ナットを有するねじ山付きロッドシステムを有する。変形例として、横壁20により、上記装置又は支持層に対するシステム10の固定及び調整を行ってもよい。また、調整デバイス22は、上記装置又は支持層とシステム10との間の距離を調整する他の調整手段を有していてもよい。かかる他の調整手段は、例えば、シム、又はシステム10を支持する調整可能な構造であり、かかる調整可能な構造は、空気圧アクチュータシステム、機械的システム(液圧システム、ねじシステムなど)、又は電気的システムである。ギヤモータ14と駆動ローラ(図示せず)は、フランジ付きベアリング16に固定される。
【0041】
図2に示すように、システム10において、ホッパ12は、横壁20に結合され、2つのギヤモータ14は、横壁20に結合されている。また、システム10は、スクレーパ調整デバイス24と、支持層(図示せず)に対するシステム10の高さ、即ち、システム10と支持層との間の距離を調整する上記上下方向調整デバイス22とを有している。かかる支持層は、移動可能な支持層であるのがよく、例えば、図6に示すコンベヤ66である。
【0042】
図3に示すように、システム10は、2つの上側スプロケットホイール32と、2つの下側スプロケットホイール34と、1つの上側スプロケットホイール36と、1つの下側スプロケットホイール38とを有している。これらのすべてのスプロケットホイールは、横壁20に連結されている。また、システム10は、上側スプロケットホイール36の水平方向調整デバイス42と、下側スプロケットホイール38の水平方向調整デバイス44と、下側ローラ(図示せず)の調整デバイス40とを有している。上側駆動チェーン30が、上側スプロケットホイール32、36のところを通っている。下側駆動チェーン31が、下側スプロケットホイール34、38のところを通っている。スクレーパ調整デバイス24は、スクレーパ(図示せず)を固定してそれらを調整することを可能にする。
【0043】
調整デバイス40は、下側ローラ54(図5)の変位、及び、下側ローラ54、56(図5)の間の距離を調整可能である。下側ローラ54は、回転可能に水平方向調整デバイス40に取り付けられ、調整デバイス40は、ベアリング及びスロットを有している。ローラの台座は、スロット内で調整可能である。調整デバイス40は、例えば、テークアップ式ベアリングデバイスである。
【0044】
水平方向調整デバイス44は、スプロケットホイール38を固定及び調整を可能にする。水平方向調整デバイス44は、壁に結合すべきプレートを有し、このプレートは、長孔を有している。このプレートは、スプロケットホイール38を支持するように構成されている。水平方向調整デバイス42は、水平方向調整デバイス44と同様である。
【0045】
図5は、図4の線5−5における断面図であり、2つの上側ローラ50と、2つの上側スクレーパ52と、1つの下側ローラ54と、1つの下側スクレーパ58と、1つの下側ローラ56と、1つの下側スクレーパ60とを示している。上記ローラは、内壁18に回転可能に取り付けられている。内壁18は、物質をシステム10の内側に閉じ込めることを可能にする。横壁20は、広げるべき物質をシステムの内側に閉じ込め且つその幅を定めるように、上側及び下側のローラと上側及び下側のスクレーパを支持することを可能にする。かくして、横壁20は、物質を所定の幅で実質的に均一に堆積させる調整手段として働く。
【0046】
図6から分かるように、システム10は、コンベヤ66と組合せて使用され、コンベヤ66は、ローラ64と、コンベヤベルト67とを有している。所望の厚さを得るために、コンベヤベルト67は、例えばプレート68によって剛性に構成され、それにより、変形のリスクを実質的に減少させる。また、図6は、2つの上側ローラ50及びそのスクレーパ52、2つの下側ローラ54、56及びそのそれぞれのスクレーパ58、60を示している。
【0047】
システム10は、物質を、コンベヤベルト67(図6参照)の実質的に全幅にわたって且つ予め決められた厚さで均一に広げることを可能にする。また、コンベヤベルト67は、物質を規制する横ガイド部材(図示せず)を有するのがよい。かかるガイド部材は、物質を予め決められた幅に従って広がることを可能にするのがよい。
【0048】
物質をホッパ12の実質的に全長にわたって広げ且つ均等化する分配手段(図示せず)が、システム10の上側部分に設けられるのがよい。この分配手段は、例えば、ねじ又は振動システムである。物質は、種々の種類のソリッド(solid)であり、例えば、バイオソリッドであってもよいし、食品加工産業又は農産物食品産業に使用されるソリッドであってもよいし、スラッジ(sludge)であってもよい。物質のレベルは、物体がホッパ12の実質的に全長にわたって分配されるとき、均等化されるのがよい。コンベヤ66と下側ローラ56との間の距離を調整デバイス22によって上下方向に調整することによって、コンベヤベルト67上に均一に堆積される物質の厚さを規制する。変形例として、下側ローラ56に、調整デバイス40と同様であるが下側ローラ56を本質的に上下方向に移動させる調整デバイスを設けることによって、上記距離の調整を行ってもよい。従って、所望の厚さを選択するために、システム10全体を上下方向に移動させる代わりに、下側ローラ56だけを移動させてもよい。別の実施形態によれば、調整デバイス22、及び、調整デバイス40と同様であるが下側ローラ56を本質的に上下方向に移動させるデバイスの両方のデバイスを有するシステム10を構成することも可能である。処理すべき物質の性質に従った更なる調整を、調整デバイス40を用いて下側ローラ54と下側ローラ56との間の距離を変化させることによって行ってもよい。
【0049】
例えば、上側ローラ(2つのローラ50)の間の距離は、下側ローラ(ローラ54、56)の間の距離よりも大きいのがよい。上側ローラ50及び下側ローラ54、56は、2つの機能を有し、即ち、物質を駆動すると共に、物質を圧縮する。上側ローラと下側ローラとによって構成される中央領域の容積により、物質を圧縮することを可能にし、且つ、物質の密度を増大させる。例えば、中央領域は、上側ローラと下側ローラとの間に構成されるのがよい。
【0050】
ローラの外面は、物質の良好な供給を可能にする粗い表面であるのがよい。かかる表面仕上げは、物質とローラの間のスリップを減少させる。物質の駆動は、ローラとの表面接触に依存する。上側ローラと下側ローラの速度は、物質の性質に従って選択される。また、コンベヤベルト67の速度は、システム10によって広げられる、即ち、堆積される物質の性質に従って選択される。ローラの速度は、駆動手段を構成するギヤモータによって制御される。
【0051】
物質を投入して、物質をホッパ12の全長にわたって均等化させるとき、上側ローラ50は、物質を圧縮して、下側ローラ54、56に向かって上下方向に移動させる。下側ローラ54、56は、物質の更なる圧縮を行い、物質をコンベヤベルト67に向かって移動させる。下側ローラ56とコンベヤ66との間の距離は、物質を圧縮することを可能にし、物質の最終厚さを定める。システム10は、連続的に作動してもよいし、バッチ処理として作動してもよい。また、レベルセンサと駆動部を設けることによって、システムを自動化してもよい。システム10が、例えば、2007年6月13日に出願されたPCT/CA2007/001052号に記載された電気脱水装置等の装置と組合せて使用されるとき、横壁20は、かかる装置へのシステムの固定を可能にする。横壁20は、長孔を有し、この長孔により、システムを上下方向に案内することを可能にし、システムのコンベヤに対する距離、即ち、システムとコンベヤとの間の距離を調整することを可能にする。システムとコンベヤとの間に形成される距離は、ねじ山付きのロッドシステムのナットを締め付けることによって調整可能な調整デバイス22によって調整される。2つの調整デバイスが、同時に使用されてもよい。
【0052】
このシステムは、物質を所定の厚さに供給及び/又は広げることが必要な任意の適用例に使用される。例えば、システムは、物質の電気脱水装置と組合せて使用されてもよいし、物質を調整して所定の厚さに広げることが必要とされる任意の装置と組合せて使用されてもよい。
【0053】
本発明を、その特定の実施形態に関連して説明したけれども、更に別の変更が可能であることを理解すべきであり、本願は、本発明の原理に全体的に従うが本明細書の記載していないことを含む本発明の任意の変形、使用例、又は適用例を包含することを意図し、本明細書に記載していないことは、例えば、本発明に関連する技術の中で知られている又は慣用されていること、上述した本質的特徴に適用されてもよいこと、及び特許請求の範囲に従うことを含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物質を広げるためのシステムであって、
物質を受入れるように構成され、入口及び出口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に且つ前記出口に隣接して配置された少なくとも2つの回転手段と、を有し、
前記回転手段は、物質を圧縮してそれを前記出口に移動させるように構成され、
前記回転手段の1つは、前記回転手段の他の少なくとも1つよりも前記出口の近くにあり、
前記システムは、前記出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、前記出口に近い方の前記回転手段を本質的に軸線に沿って移動させ且つそれを調整するように構成される、システム。
【請求項2】
前記出口に近い方の前記回転手段は、前記軸線に沿って移動するように制限される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも2つの回転手段は、それらの間に、広げるべき物質を受入れるように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記回転手段は、ローラである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
少なくとも2つの前記ローラは、前記出口に隣接して配置され、同じ速度で回転させられる、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
更に、前記入口と、前記出口に隣接して配置された前記ローラとの間に配置された少なくとも2つの他のローラを有し、前記少なくとも2つの他のローラは、実質的に同じ速度で回転させられ、前記少なくとも2つの他のローラの間に、前記出口を通して広げられる物質を受入れるように構成される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
更に、隣接した2つのローラの間の距離を、その間を通過する物質に加えられる圧力を制御するように調整可能な調整手段を有する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも2つの他のローラの間の距離は、前記出口に隣接して配置された前記少なくとも2つのローラの間の距離よりも大きい、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも2つのローラ及び前記少なくとも2つの他のローラの間に、物質の圧縮を可能にし且つ物質の密度を増大させる容積が構成される、請求項6〜8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも2つのローラの各々は、所定の速度に従って回転させられる、請求項4に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも2つのローラは、所定の速度に従って回転させられ、前記少なくとも2つの他のローラは、別の所定の速度で回転させられる、請求項6に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも2つのローラのうちの1つは、ギヤモータによって動力が供給される、請求項6〜8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも2つの他のローラのうちの1つは、ギヤモータによって駆動される、請求項6〜8、11及び12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記出口及び前記出口に近い方の前記回転手段により、前記出口に隣接して配置すべき支持層の上に、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させる、請求項1〜13のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
前記出口に近い方の前記回転手段と前記支持層との間の距離の調整により、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させる、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記システムは、前記出口に近い方の前記回転手段と前記支持層との間の距離を調整可能な調整デバイスを有する、請求項14又は15に記載のシステム。
【請求項17】
前記調整デバイスは、ねじ山付きロッドシステムを有する、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
更に、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させることを可能にするために、前記システムと前記支持層との間の相対距離を調整する別の手段を有する、請求項14〜17のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
広げるべき物質の厚さを制御するために、前記出口に近い方の前記回転手段は、本質的に軸線に沿って移動するように構成され且つ調整される、請求項14〜16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
前記回転手段は、物質の中に含まれる液体を排出させるための手段を有する、請求項1〜19のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項21】
液体を排出させるための前記手段は、前記回転手段の中に形成された孔を有し、前記孔は、液体を排出させるように構成される、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
少なくとも1つの回転手段は、広げるべき物質の性質の関数として選択された速度で回転させられるように構成される、請求項1〜21のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項23】
更に、物質を所定の幅で実質的に均一に堆積させることを可能にする調整手段を有する、請求項1〜22のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項24】
物質を電気脱水する装置、又は、物質を搬送するように構成されたコンベヤと組合せて使用される供給及び広げシステムであって、
入口及び出口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に且つ前記出口に隣接して配置された少なくとも2つの回転手段と、を有し、
前記少なくとも2つの回転手段は、物質を圧縮して前記出口に向かって実質的に上下方向に移動させるように構成され、前記少なくとも2つの回転手段の1つは、前記回転手段の他の少なくとも1つよりも前記出口に近く、
前記システムは、出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、前記出口に近い方の前記回転手段を本質的に上下方向に移動させ且つ調整する、システム。
【請求項25】
前記出口に近い方の前記回転手段は、上下方向軸線に沿って移動するように制限される、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記少なくとも2つの回転手段は、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心に回転させられ、前記出口に近い方の前記回転手段の回転軸線は、前記回転手段の他の少なくとも1つの回転軸線よりも低く、前記少なくとも2つの回転手段は、それらの間に、広げるべき物質を受入れるように構成される、請求項24又は25に記載のシステム。
【請求項27】
前記回転手段は、ローラである、請求項24〜26のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項28】
少なくとも2つの前記ローラは、前記出口に隣接して配置され、同じ速度で回転させられる、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
更に、前記入口と、前記出口に隣接して配置された前記ローラとの間に配置された2つの上側ローラを有し、
前記上側ローラは、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心に回転させられ、実質的に同じ速度で回転させられ、
前記上側ローラは、その間に物質を受入れ、物質を圧縮し、物質を、前記出口に隣接して配置された前記ローラに向かって移動させる、請求項27又は28に記載のシステム。
【請求項30】
更に、前記出口に隣接して配置された前記ローラの間の水平方向距離を調整可能な調整手段を有し、前記調整手段は、前記上側ローラの間の水平方向距離も調整可能である、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記上側ローラの間の水平方向距離は、前記出口に隣接して配置された前記ローラの間の水平方向距離よりも大きい、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記ローラと前記上側ローラの間に、物質を圧縮して物質の密度を増大させる容積が構成される、請求項29〜31のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項33】
前記出口及び前記出口に近い方の前記回転手段は、前記装置又は前記出口の下方に配置すべき前記コンベヤの上に、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させることを可能にするように構成される、請求項24〜32のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項34】
前記出口に近い方の前記回転手段と、電気脱水装置又は前記コンベヤの一部分との間の距離の調整により、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させる、請求項24〜33のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項35】
前記システムは、前記出口に近い方の前記回転手段と前記電気脱水装置又は前記コンベヤの前記一部分との間の距離を制御可能な調整デバイスを有する、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記調整デバイスは、ねじ山付きロッドシステムを有する、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
更に、前記システムと前記電気脱水装置又は前記コンベヤの一部分との間の相対距離を調整する別の手段を有する、請求項34〜36のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項38】
前記出口を通して広げられる物質の厚さを制御するために、前記出口に近い方の前記回転手段は、本質的に上下方向に移動するように構成され且つ調整される、請求項34又は35に記載のシステム。
【請求項39】
前記出口に近い方の前記ローラは、前記電気脱水装置又は前記コンベヤの出口の最も近くに構成された前記回転手段である、請求項24〜38のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項40】
前記出口に近い方の前記ローラは、前記電気脱水装置又は前記コンベヤの出口から最も遠くに構成された前記回転手段である、請求項24〜38のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項41】
更に、物質を所定の幅で実質的に均一に堆積させる調整手段を有する、請求項24〜40のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項42】
供給及び広げシステムであって、
前記供給及び広げシステムを通して支持層の上に広げるべき物質を受入れるように構成されたハウジングを有し、前記ハウジングは、入口及び出口を有し、前記出口は、前記支持層に隣接して配置されるように構成され、前記支持層の上に物質が広げられ、
更に、前記出口に隣接して配置された少なくとも2つの回転手段を有し、前記回転手段は、物質を圧縮して前記出口まで下方に移動させるように構成され、前記回転手段の各々は、前記出口から異なる上下方向距離のところに配置され、前記システムは、前記出口を通して前記支持層の上に広げられる物質の厚さを制御するために、前記出口に最も近い前記回転手段を本質的に上下方向に移動させるように構成される、システム。
【請求項43】
前記出口、及び、前記出口に最も近い前記回転手段は、物質を前記支持層の上に実質的に均一に堆積させるように構成される、請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記出口に最も近い前記回転手段は、本質的に上下方向に移動するように、且つ、前記出口を通して前記支持層の上に広げられる物質の厚さを制御するために調整されるように構成される、請求項42又は43に記載のシステム。
【請求項45】
前記回転手段は、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心に回転させられ、前記回転手段は、それらの間に、前記支持層の上に広げるべき物質を受入れるように構成される、請求項42〜44のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項46】
前記回転手段は、ローラである、請求項42〜45のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項47】
前記出口に隣接して配置された前記少なくとも2つのローラは、同じ速度で回転させられる、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
更に、前記出口に隣接して配置された前記ローラと前記入口との間に配置された2つの上側ローラを有し、前記上側ローラは、実質的に水平方向に延び、実質的に水平方向の回転軸線を中心に且つ実質的に同じ速度で回転させられ、前記上側ローラは、それらの間に、広げるべき物質を受入れ、それを圧縮して、前記出口に隣接して配置された前記ローラに向かって移動させる、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
更に、前記出口に隣接して配置された前記ローラの間の水平方向距離を調整可能な調整手段を有し、前記調整手段は、前記上側ローラの間の水平方向距離も調整可能である、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記上側ローラの間の水平方向距離は、前記出口に隣接して配置された前記ローラの間の水平方向距離よりも大きい、請求項49に記載のシステム。
【請求項51】
前記出口に隣接して配置された前記ローラと前記上側ローラは、それらの間に、物質を圧縮してその密度を増大させる容積を形成する、請求項48〜50のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項52】
前記システムは、前記システムと前記支持層とが、互いに水平方向に移動可能であるように構成される、請求項48〜51のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項53】
前記システムは、水平方向に移動可能である、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記システムは、水平方向に移動不可能である、請求項52に記載のシステム。
【請求項55】
前記出口に最も近い前記回転手段と前記支持層の一部分との間の距離の調整により、物質を所定の厚さで実質的に均一に堆積させる、請求項42〜54のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項56】
前記システムは、前記出口に最も近い前記回転手段と前記支持層との間の距離を調整する調整デバイスを有する、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記調整デバイスは、ねじ山付きロッドシステムを有する、請求項56に記載のシステム。
【請求項58】
更に、広げるべき物質の厚さを制御するために、前記システムと前記支持層の一部分との間の相対距離を調整する別の手段を有する、請求項55〜57のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項59】
前記出口に最も近い前記回転手段は、本質的に軸線に沿って移動するように、且つ、出口を通して広げるべき物質の厚さを制御するために調整されるように構成される、請求項55に記載のシステム。
【請求項60】
更に、物質を所定の幅で実質的に均一に堆積させる調整手段を有する、請求項42〜59のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項61】
物質を支持層の上に広げる方法であって、
物質を、協働するローラの間に導入し、圧縮して、支持層に向かって実質的に下方に移動させる段階と、
システム及び支持層を互いに対して水平方向に移動させ、物質を広げる段階と、を有し、
物質を前記協動するローラの間に導入する前、広げるべき物質が予め決められた厚さを有するようになる位置を選択するように、システムを本質的に上下方向軸線に沿って調整する、方法。
【請求項62】
前記支持層は、移動可能な支持層であり、システムに対して水平方向に移動するように構成され、
広げるべき物質を、その性質の関数として選択された速度で選択的に移動させる、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記移動可能な支持層は、コンベヤである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
物質をローラの間に導入する前、物質をホッパに投入し、それをホッパの全長にわたって均等化して、均一に広げる、請求項61〜63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記協動するローラの1つと支持層との間の上下方向距離が、前記協働するローラの他のローラと支持層との間の上下方向距離よりも小さくなるように、前記協働するローラの1つを本質的に上下方向に移動させることによって、システムを調整する、請求項61〜64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
物質を、距離d1だけ隔てられ且つ協働する2つの上側のローラの間に導入し、次いで、物質を、距離d2だけ隔てられ且つ協働する2つの下側のローラの間に導入し、
前記距離d1は、前記距離d2よりも大きく、
本質的に上下方向軸線に沿って動く前記ローラは、前記下側ローラのうちの1つである、請求項61〜65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
更に、前記協働するローラの間の距離を、処理すべき物質の性質及び/又は密度の関数として調整する段階を有する、請求項61〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記上側ローラ及び前記下側ローラは、それらの間に、物質を圧縮し且つ物質の密度を増大させる容積を構成する、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記ローラの1つと前記支持層の一部分との間の距離の調整により、物質を予め決められた厚さで前記支持層に実質的に均一に堆積させることを可能にする、請求項61〜68のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−506571(P2010−506571A)
【公表日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532659(P2009−532659)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【国際出願番号】PCT/CA2007/001857
【国際公開番号】WO2008/046225
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(509112545)ジーエルヴィー カナダ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】