説明

牽引用フックブラケットの取り付け構造

【課題】バンパレインフォースに穴等を別途設けることなく簡易な構造とし、かつ小型化を図りつつ溶接長さを十分に確保し、牽引に対する強度を向上させる。
【解決手段】バンパレインフォース10に牽引用フック30を取り付けるためのフックブラケット20が固定されてなり、フックブラケット20は、バンパレインフォース10の前面に当接される前板部材21と、前板部材21の下端に設けられ、バンパレインフォース10の下面に当接される裏板部材22と、裏板部材22から下方に突出し、牽引用フック30を取り付けるためのフック固定部材23とが一体に形成され、少なくとも、前板部材21の上端部とバンパレインフォース10の前面との間、及び裏板部材22の後端部とバンパレインフォース10の背面側の下端部との間がそれぞれ溶接されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のバンパレインフォースへの牽引用フックブラケットの取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の前部及び後部に位置するバンパレインフォースには、牽引時や船積みの際の固定時に用いられる牽引用フックを取り付けるためのフックブラケットが設けられている。
このようなフックブラケットの取り付け構造としては、特許文献1〜3に示される技術が知られている。
特許文献1に示される自動車の車体用バンパレインフォース構造では、バンパレインフォースの底壁下面に牽引フック取付部が溶接固定され、該牽引フック取付部を介して、牽引フックが螺合される張出部(牽引フックブラケット)が固定されている。
特許文献2に示される自動車用着脱式牽引フック取付構造では、バンパレインフォースの前壁に、牽引フックが螺合される牽引フック取付部材(牽引フックブラケット)の基部がアーク溶接されている。
特許文献3に示されるフックブラケットの取付部構造では、バンパレインフォースに形成された穴内に、牽引用フックが螺合されるフックブラケットを配置した状態で、該フックブラケットの鍔を、バンパレインフォースの壁部に溶接固定した構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−279876号公報
【特許文献2】特開2004−299636号公報
【特許文献3】特開2006−36158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1及び2に示されるフックブラケットは、バンパレインフォースの下面又は前面に溶接固定される構造であり、牽引時や船積みの際の固定時にフックブラケットに作用する引っ張り力に対して強度不足となって耐久性を損なうおそれがある。その強度向上のために、バンパレインフォースの奥行寸法又は前面の上下寸法を大きくして、その分、大きなフックブラケットを取り付けることも考えられるが、大型化によるコストアップを招く。
一方、特許文献3に示されるフックブラケットでは、バンパレインフォースにフックブラケットを固定するための穴を別途設ける必要があり、構造及び生産工程が複雑になるという問題がある。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、バンパレインフォースに穴等を別途設けることなく簡易な構造とし、かつ小型化を図りつつ溶接長さを十分に確保し、牽引時や船積みの際の固定時に作用する引っ張り力に対する強度を高めて耐久性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の牽引用フックブラケットの取り付け構造は、バンパレインフォースに牽引用フックを取り付けるためのフックブラケットが固定されてなり、前記フックブラケットは、前記バンパレインフォースの前面に当接される前板部材と、該前板部材の下端に設けられ、前記バンパレインフォースの下面に当接される裏板部材と、該裏板部材から下方に突出し、前記牽引用フックを取り付けるためのフック固定部材とが一体に形成され、少なくとも、前記前板部材の上端部と前記バンパレインフォースの前面との間、及び前記裏板部材の後端部と前記バンパレインフォースの背面側の下端部との間がそれぞれ溶接されていることを特徴とする。
【0007】
この取り付け構造とすることにより、フックブラケットは、バンパレインフォースの前面と背面側の下端部とにそれぞれ溶接され、これら溶接部の間にバンパレインフォースを挟んだ状態となる。したがって、両溶接部の間に配置されるバンパレインフォースが強度部材として機能して、フックブラケットを補強するので、強固な固定構造を得ることができる。
【0008】
本発明の牽引用フックブラケットの取り付け構造において、前記バンパレインフォースは、横断面矩形枠状に形成されるとともに、前記前壁と前記後壁との間を横断するように横リブが設けられ、前記前板部材の上端部は、前記横リブと前記前壁との接合部の前面に溶接されているとよい。
【0009】
この取り付け構造とすることにより、バンパレインフォースの前面の溶接部には、背部に横リブが設けられることになる。一方、バンパレインフォースの背面側下端部での溶接部は、バンパレインフォースの角部が溶接されている。したがって、いずれの溶接部もバンパレインフォースの平板部分ではなく、大きい強度を有する部分に対するものであり、高い溶接強度を有することになる。そして、両溶接部の間に、バンパレインフォースの前壁、後壁、横リブ、下壁により囲まれた箱状部分が介在することになり、さらに強固な固定構造とすることができる。
【0010】
本発明の牽引用フックブラケットの取り付け構造において、前記前板部材の両側縁部が前記バンパレインフォースに溶接されている構造とするとなおよい。
前板部材が上端部から両側縁部にかけてコ字状に溶接されることにより、長い溶接長さを確保し得て、より強度を高めることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の取り付け構造によれば、フックブラケットの前板部材及び裏板部材の両溶接部の間にバンパレインフォースが介在することから、バンパレインフォースが強度部材として機能してフックブラケットを補強するとともに、バンパレインフォースの背面側においては下端部の角部に溶接部が配置されることから、その溶接部の強度が高くなり、牽引力に対する耐久性を高めることができる。この場合、バンパレインフォースの前面においては横リブの配設箇所にフックブラケットの前板部材の上端部を溶接することにより、さらに強度が向上する。また、フックブラケットの前板部材の上端部から両側縁部にかけて溶接することにより、バンパレインフォースの前面において長い溶接長さを確保することができ、これらの相乗効果により、牽引力に対して安定して高い強度を発揮することができる。したがって、従来技術のようにフックブラケットの大型化を招くことなく、小型軽量化を図りつつ、高強度のものとすることができる。また、バンパレインフォースに取り付けのための穴等を形成する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態における牽引用フックブラケットのバンパレインフォースへの取り付け構造を示す斜視図である。
【図2】図1のフックブラケットの取り付け部分の縦断面図である。
【図3】図1の取り付け構造の(a)が正面図、(b)が背面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す図2同様の縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す図2同様の縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態を示す図2同様の縦断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示す図2同様の縦断面図である。
【図8】図7の第5実施形態におけるバンパレインフォースへの取り付け構造を示す斜視図である。
【図9】図7の第5実施形態における図3同様の(a)が正面図、(b)が背面図である。
【図10】本発明の第6実施形態を示す図2同様の縦断面図である。
【図11】本発明の第7実施形態を示す図2同様の縦断面図である。
【図12】本発明の第8実施形態を示す図2同様の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る牽引用フックブラケットの取り付け構造の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図3は第1実施形態を示す。
図1は、車体前部のバンパレインフォースにフックブラケットが取り付けられた状態を示しており、この図1において、符号1A,1Bは、車体の左右両側に前後方向に沿って一対設けられて自動車ボディの骨格となるサイドメンバであり、このサイドメンバ1A,1Bの前端部にバンパステー2が固定され、これらバンパステー2の間に、バンパレインフォース10がボルトなどの締結具(図示略)を介して水平に固定されている。
【0014】
バンパレインフォース10はアルミ二ウムを押出成形することにより製造されるものであり、全体として矩形枠状の横断面に形成される。このバンパレインフォース10は、車体前部側に位置する前壁11と、車体後部側に位置する後壁12と、これら前壁11及び後壁12を上下位置でそれぞれ連結する上壁13及び下壁14とが一体に形成され、また、前壁11と後壁12との間でかつ矩形枠状断面の空洞を高さ方向の中央部で横断するように連結する横リブ15が一体に設けられている。
なお、バンパレインフォース10の前方には、これを車体前方より被覆するバンパフェーシアが設けられる(図示略)。
【0015】
このように構成されたバンパレインフォース10の長さ方向の途中位置(車体の幅方向の途中位置)にフックブラケット20が取り付けられている。このフックブラケット20は、図2に示すように、バンパレインフォース10の前壁11に沿うように配置される前板部材21と、バンパレインフォース10の下壁14に沿って後方に延びる裏板部材22と、この裏板部材22から下方に突出するように設けられて牽引用フック30が取り付けられるフック固定部材23とが一体に形成された構成とされており、バンパレインフォース10の断面に合わせた断面形状とされていることから、この図2に示す断面形状でアルミニウムにより車体の幅方向(バンパレインフォースの長さ方向)に連続して押し出し成形されたものを、所定の幅寸法で切断して形成されている。そして、フック固定部材23に、牽引用フック30が螺合されるねじ孔23aが前後方向に沿って形成されている。
【0016】
また、前板部材21の上端位置は、図2に示すように、バンパレインフォース10内に配設されている横リブ15の設置高さと同じ高さに配置されている。
なお、牽引用フック30は、いわゆるIボルトであり、ねじ棒31の先端にリング32が一体に形成された構成である。
【0017】
そして、フックブラケット20の前板部材21の周縁部とバンパレインフォース10の前壁11の前面との間が溶接され、また、バンパレインフォース10の背面から後方に突出する裏板部材22の後端部の上面とバンパレインフォース10の背面の下端部との間が溶接されている。したがって、バンパレインフォース10の前面には、フックブラケット20の前板部材21の上端部から両側縁にかけた周縁部に、その周縁に沿うコ字状に溶接部W1が形成され、また、バンパレインフォース10の背面には、その背面から突出しているフックブラケット20の裏板部材22の後端部上にバンパレインフォース10の長さ方向(車体の幅方向)に沿って溶接部W2が形成される。この場合、バンパレインフォース10の前面においてフックブラケット20の前板部材21の上端部は、バンパレインフォース10内の横リブ15と同じ高さ位置に配置されており、その部分で溶接されているので、横リブ15が補強材となって溶接部W1の強度を向上させている。
【0018】
そして、このように、フックブラケット20の前板部材21の上端部とバンパレインフォース10の前壁11の前面との間、及び裏板部材22の後端部とバンパレインフォース10の背面との間にそれぞれ溶接部W1,W2が形成されることで、これら溶接部W1,W2の間にバンパレインフォース10の箱状部分(前壁11、後壁12、横リブ15、下壁14により囲まれる箱状部分)が介在することになり、このバンパレインフォース10の箱状部分が強度部材となって引っ張り力に対する強度を向上させることができる。
例えば、船積み状態においては、図2に矢印Aで示すように斜め下向きに引っ張り力が作用し、この引っ張り力Aに対して、その作用点付近を中心として、前板部材21の溶接部W1には矢印B、裏板部材22の溶接部W2には矢印Cで示すように回転方向に力がそれぞれ作用することになる。この場合、これら溶接部W1,W2がバンパレインフォース10の上記箱状部分の対角部分に配置されているため、矢印B及び矢印Cで示される力を箱状部分の全体で受けることになり、引っ張りに対する抵抗力が大きく、その固定状態を強固に保持することができる。
【0019】
また、溶接部W1,W2も、単なる平板部分に対してではなく、バンパレインフォース10の前壁11と横リブ15との接合部及びバンパレインフォース10の背面の下端部の角部に形成され、これらは変形しにくく強度が大きい部分であり、このため、溶接部W1,W2への応力集中に対して高い強度を発揮することができ、亀裂等の損傷が生じにくい。しかも、前板部材21においては、その上端部だけでなく両側縁部も溶接され、コ字状に溶接部W1が形成されるから、その長い溶接部W1によりバンパレインフォース10への取り付け強度が高められている。
【0020】
なお、寸法的には特に限定するものではないが、フックブラケット20のフック固定部材23の高さDは、例えば30〜60mmとされ、奥行き寸法Eは、バンパレインフォース10の奥行き寸法Fが30〜90mmに対して20〜45mmとされ、フックブラケット20の幅寸法Gは30〜50mmとされる。また、バンパレインフォース10の肉厚が2.5〜5mmに対して、前板部材21及び裏板部材22の厚さは5〜10mmとされる。
また、前述したように、このフックブラケット20はバンパレインフォース10の断面に合わせた断面形状としたことにより、その断面形状で押し出し成形したものを所定の幅寸法Gで切断するだけで形成され、少ない加工工程で製作することができる。
【0021】
以上説明したように、このフックブラケット20では、バンパレインフォース10の前面及び背面への溶接部W1,W2の間にバンパレインフォース10が箱状に介在して強度部材として機能するとともに、これらの溶接部W1,W2がバンパレインフォース10の横リブ15の接合部や背面下端部の角部であって、強度が大きい部分に対するものであるので、溶接部W1,W2の強度が増し、しかも、バンパレインフォース10の前面においては長い溶接長さが確保されており、これらの相乗効果により、牽引力に対して安定して高い強度を発揮することができる。したがって、従来技術のようにフックブラケットを大型化する必要はなく、小型軽量化を図りつつ、高強度のものとすることができる。もちろん、溶接により固定されるので、バンパレインフォースに穴等を開ける必要はない。
【0022】
(他の実施形態)
図4〜図12は他の実施形態を示している。これらの図において、第1実施形態と共通部分には同一符号を付して説明を省略する。
第1実施形態では、フックブラケット20の裏板部材22がバンパレインフォース10の後壁12より後方へ突出し、その突出部分とバンパレインフォース10の後壁12の背面との間で溶接されていたが、図4に示す第2実施形態のフックブラケット40のように、裏板部材41の長さを短くして、バンパレインフォース10の下板14上で、この下板14の後端部との間で溶接される構成としてもよい。この構造の場合でも、フックブラケット40の裏板部材41の後端部がバンパレインフォース10の箱状部分の角部に溶接されるため、その溶接部W2への応力集中に対して高い強度を発揮することができる。
【0023】
また、上記実施形態では、バンパレインフォース10の前壁11と後壁12との間でかつ矩形枠状断面の空洞を中央部で横切るように一つの横リブ15を設けたが、この横リブ15は一つに限定されず、図5に示す第3実施形態のように、互いに平行となるように複数平行に設けるようにしても良い。この図5に示すバンパレインフォース45では二つの横リブ15が上下二段に設けられている。そして、このとき、フックブラケット46の前板部材47の上端部は、下側の横リブ15の設置箇所と同じ高さに配置され、バンパレインフォース45の下側の横リブ15と前壁11、後壁12、下壁14とによって構成される箱状部分で支持される構成とされている。
【0024】
図6は第4実施形態を示しており、図5の第3実施形態の構造に対して、フックブラケット50の裏板部材52を短くし、図4に示す第2実施形態のように、バンパレインフォース45の下板14上で溶接したものである。
【0025】
また、図7〜図9は第5実施形態を示している。この第5実施形態では、バンパレインフォース55が、その前壁56の上部及び下部に、前壁56を前方に向けて突出するように屈曲させてなる凸状部57A,57Bが長さ方向に沿って形成されている。また、フックブラケット58の前板部材59は、バンパレインフォース55の前壁56に沿うように配置されるので、この前壁56の下側の凸状部57Bに沿うように凸状の屈曲部59aが形成されている。
この場合、凸状部57Bに凸状の屈曲部59aが溶接されることから、より長い溶接長さを得ることができ、フックブラケット58とバンパレインフォース55の一層強固な結合を確保することができる。このため、フックブラケット58としての幅寸法は小さく設定することができ、その場合でも、十分な溶接長さにより高い取り付け強度を有することができる。
【0026】
図10は第6実施形態を示しており、第5実施形態の構造に対して、フックブラケット60の裏板部材61を短くし、図4に示す第2実施形態、図6に示す第4実施形態のように、バンパレインフォース55の下板14上で溶接したものである。
【0027】
図11は第7実施形態を示している。この第7実施形態では、バンパレインフォース65は、その外形は第5及び第6実施形態のものと同じであるが、横リブ15が上下に二つ設けられており、フックブラケット66の前板部材67の上端部が下側の横リブ15の設置箇所に溶接されている。
また、図12に示す第8実施形態では、バンパレインフォース65の内部にある二つの横リブ15のうちの上側の横リブ15の近傍でフックブラケット70の前板部材71が溶接されている。したがって、この第8実施形態の構造においては、前板部材71の上端部の溶接部W1と、バンパレインフォース65の背面下端部の溶接部W2との間の箱状部分が、その内部に一つの横リブ15を備える構造となって強度がより大きくなり、さらなる強度向上が図られる。
【0028】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えてもよく、例えば、バンパレインフォースとフックブラケットの裏板部材との溶接部は、上記実施形態で示したバンパレインフォースの後壁の背面とフックブラケットの裏板部材の突出端部との間で溶接される形態(図2、図5、図7、図11、図12参照)と、フックブラケットの裏板部材を短くして、バンパレインフォースの下壁上で溶接される形態(図4、図6、図10参照)との二形態の他に、バンパレインフォースの後壁の背面とフックブラケットの裏板部材の後端面とを面一となるように形成して、これら後壁の背面と裏板部材の後端面とが溶接される構造としてもよい。いずれにしても、バンパレインフォースの下端部の角部で溶接されるのが好ましい。
また、いずれの実施形態でも横リブ15を平行に設けているが、必ずしも平行でなくとも、水平方向に傾斜していてもよい。
【符号の説明】
【0029】
1A,1B サイドメンバ
2 バンパステー
10 バンパレインフォース
11 前壁
12 後壁
13 上壁
14 下壁
15 横リブ
20 フックブラケット
21 前板部材
22 裏板部材
23 フック固定部材
30 牽引用フック
40 フックブラケット
41 裏板部材
45 バンパレインフォース
46 フックブラケット
47 前板部材
50 フックブラケット
51 裏板部材
55 バンパレインフォース
56 前壁
57A,57B 凸状部
58 フックブラケット
59 前板部材
59a 折り曲げ部
60 フックブラケット
61 裏板部材
65 バンパレインフォース
66 フックブラケット
70 フックブラケット
71 前板部材
W1 溶接部
W2 溶接部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンパレインフォースに牽引用フックを取り付けるためのフックブラケットが固定されてなり、前記フックブラケットは、前記バンパレインフォースの前面に当接される前板部材と、該前板部材の下端に設けられ、前記バンパレインフォースの下面に当接される裏板部材と、該裏板部材から下方に突出し、前記牽引用フックを取り付けるためのフック固定部材とが一体に形成され、少なくとも、前記前板部材の上端部と前記バンパレインフォースの前面との間、及び前記裏板部材の後端部と前記バンパレインフォースの背面側の下端部との間がそれぞれ溶接されていることを特徴とする牽引用フックブラケットの取り付け構造。
【請求項2】
前記バンパレインフォースは、横断面矩形枠状に形成されるとともに、前記前壁と前記後壁との間を横断するように横リブが設けられ、前記前板部材の上端部は、前記横リブと前記前壁との接合部の前面に溶接されていることを特徴とする請求項1記載の牽引用フックブラケットの取り付け構造。
【請求項3】
前記前板部材の両側縁部が前記バンパレインフォースに溶接されていることを特徴とする請求項1又は2記載の牽引用フックブラケットの取り付け構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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