説明

猫のダンボール箱

【課題】 従来、狭い空間を好む猫の習性にそったハウス及び寝床が提供されてなかった。そのため猫は飼い主の意に反して思わぬところに潜り込み、引っかいたり、かじったり、また阻喪(そそう)をしでかすのであった。そのため猫と飼い主の関係もギクシャクする。そこで、猫の習性と行為の結果は猫のダンボール箱に封じ込めるよう処理し、さらにそのダンボール箱自体を遊ぶ玩具として、ひいては運動させる道具として猫と飼い主が楽しい関係にあるように導くことを目的とする。
【解決手段】 上記目的を達成するために、サイコロが転がる原理に基づいてダンボール素材で形成した立方体において、その一面に猫の出入り穴を設けただけの簡単な構造によって解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、猫を飼うためのダンボール箱のハウス及び寝床(以下、猫ダンボール箱という)の姿および構造とそのあり方に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、狭い空間を好む猫の習性にそったハウス及び寝床が提供されていなかった。そのため猫は飼い主の意に反して思わぬところに潜り込み、引っかいたり、かじったり、また阻喪(そそう)をしでかすのであった。そのため猫と飼い主の関係もギクシャクする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その従来の状況を脱却すべく、猫の習性と行為の結果は猫ダンボール箱に封じ込めるよう処理し、さらにそのダンボール箱自体を遊ぶ玩具として、ひいては運動させる道具として猫と飼い主が楽しい関係にあるように導くことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、サイコロが転がる原理に基づいてダンボール素材で形成した立方体において、その一面に猫の出入り穴を設けただけの簡単な構造によって解決する。
【発明の効果】
【0005】
本発明はダンボール素材を立方体に形成するだけでよく展開図及び組み立て方法には依存せず製造方法も制約しない。また使用上、汚れた、破損したなどのダンボール素材はその都度リサイクル処理できるのでマンションなど密閉度の高い住居でも清潔を保てる。さらに猫を入れたままサイコロのように転がして飼い主がじゃれあうなどにより猫はダンボール箱をハウス及び寝床としてより好むようになることが期待され、肥満猫の運動不足解消にも役立ちペットブームにも加速され産業上、十分な経済効果を想定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の猫のダンボール箱の立体図である。猫ダンボール箱1はダンボール素材を展開図や組み立て構造に依存することなく立方体に組み上げたものでよく、その立方体の一面に開けた猫の出入り穴2で構成される。
【0007】
狭いところを好む猫の習性はよく知られたところであり、放置されたダンボール箱に入り込んでしまうことは多々ある。こういうダンボールは一般的に直方体であって、体勢を丸くして休む猫にとってはダンボール箱の角に偏って不安定に居場所を決める他なかった。立方体の猫ダンボール箱1では底辺が正方形であるため中央の位置にバランスよく猫の習性である体勢を丸くして休ませるようにできる。
【0008】
猫ダンボール箱1が、図1のごとくある場合には猫の出入り穴2が水平方向にあり、他の場合図2のごとく設置位置が変化し猫の出入り穴2が垂直方向上部に向き、さらに他の場合には猫の出入り穴2が床に接して塞がってしまう場合も含めて、猫が入ったままの猫ダンボール箱1である立方体をサイコロを転がすように扱い、中で転がる猫が起き上がろうとするのを、さらに転がすようにして飼い主が猫とじゃれあう玩具となす。しいては肥満猫のダイエットへ強制的に運動させる道具となす。
【実施例1】
【0009】
図3は本発明を転がす玩具であるということをサイコロのイメージにするため賽の目を表現しようと装飾表現3を施した実施例である。この場合装飾表現は絵を描いたりシールを貼ったり穴をあけたりなどして、多様なイメージ表現を拒まない。
【実施例2】
【0010】
図4は出入り穴を、異形猫の出入り穴4にした場合の実施例であり、出入り穴が他のシンボルや図形など多様なデザインであることを拒まない。
【産業上の利用可能性】
【0011】
以上説明したごとく本発明は、従来の一般的な直方体のダンボール箱を立方体にして、その一面に出入り穴を設けるだけで居心地のよい猫の寝床になり、汚れたり破けたりすれば気安くリサイクル処分でき、マンションなど密閉度の高い部屋でも猫を清潔に飼うことの助けとなる。そして猫を入れたまま転がして飼い主が猫と一緒に遊ぶ玩具として、さらに肥満猫のダイエット道具として、ペット産業に新たな品目を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 猫ダンボール箱の立体図
【図2】 猫ダンボール箱の設置位置の異なる立体図
【図3】 サイコロのイメージを示す実施例の立体図
【図4】 異なる形状の出入り口を示す実施例の立体図
【符号の説明】
【0013】
1 猫ダンボール箱
2 猫の出入り穴
3 装飾表現
4 異形猫の出入り穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイコロが転がる原理に基づいてダンボール素材で展開図や組み立て方に依存することなく形成した立方体の箱において、その一面に猫の出入り穴を設けた構造を特徴とする猫のダンボール箱。
【請求項2】
ダンボールの表面に絵を描いたりシールを貼ったり穴を開けたりして多様なイメージ装飾表現を備えたことを特徴とする請求項1記載の猫のダンボール箱。
【請求項3】
シンボルや図形など多様な形のデザインの猫の出入り穴を備えたことを特徴とする請求項1記載の猫のダンボール箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−247342(P2009−247342A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−120724(P2008−120724)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【出願人】(501143084)
【Fターム(参考)】