説明

玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法

【課題】玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、該方法によって製造される玄米粉末入りイネ若葉粉末茶、イネ若葉粉末の青臭さを軽減する方法、さらにイネ若葉粉末および玄米粉末を含む飲食品組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】イネ若葉粉末および玄米サイクロデキストリン粉末を製造し、これら粉末をイネ若葉粉末:玄米サイクロデキストリン粉末=2:1(重量比)で混合することによって、イネ若葉の有する欠点である臭みや味が、玄米抽出物の香りと味により解決し改善され、飲用しやすいイネ若葉粉末茶を製造することに成功した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、該方法によって製造される玄米粉末入りイネ若葉粉末茶、イネ若葉粉末の青臭さを軽減する方法、さらにイネ若葉粉末および玄米粉末を含む飲食品組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
イネ若葉にはゴボウの約8倍と豊富な食物繊維量が含まれている。食物繊維は、便秘、宿便の解消、老廃物や有害物質の体内への吸収阻害、血糖値上昇抑制作用等の働きを有しており、日常的な食物繊維の摂取は腸内環境悪化に起因する糖尿病、大腸ガン、動脈硬化などの生活習慣病予防の働きをもたらす。したがって、イネ若葉粉末を摂取すれば腸内の環境改善による生活習慣病予防への効果が期待できる。さらに、イネ若葉にはカリウムをはじめ、カルシウム、マグネシウム、鉄分などの大切なミネラルも含まれている。しかし、イネ若葉の粉末液は青臭さが強く不味いため、毎日続けて飲用しにくいという欠点があった。
【0003】
【特許文献1】特許公開平6-113798号
【特許文献2】特許公開平8-275742号
【特許文献3】特許公開平6-269264号
【特許文献4】特許公開2000-139429号
【特許文献5】特許公開平6-296457号
【特許文献6】特許第2923409号
【特許文献7】特許公開平11-56243号
【特許文献8】特許公開平11-155539号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、該方法によって製造される玄米粉末入りイネ若葉粉末茶、イネ若葉粉末の青臭さを軽減する方法、さらにイネ若葉粉末および玄米粉末を含む飲食品組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を行った。即ち、本発明者らは、イネ若葉の機能性成分を十分に生かすことができると共に、おいしくて香りがよく、健康茶としてのイネ若葉粉末茶を提供すべく製造方法の検討を行い、本方法を開発することに成功した。
【0006】
即ち本発明はイネ若葉粉末を含む粉末茶の製造方法に関し、より具体的には、
〔1〕 以下の(a)〜(c)の工程を含むことを特徴とする、玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、
(a)イネ若葉粉末を製造する工程
(b)玄米粉末を製造する工程
(c)上記(a)および(b)の工程で得られる粉末を均一に混合する工程
〔2〕 前記イネ若葉粉末を製造する工程が、以下の(a)〜(c)の工程を含むことを特徴とする、〔1〕に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、
(a)イネ若葉を収集し洗浄する工程
(b)前記イネ若葉を凍結し真空凍結乾燥する工程
(c)前記真空凍結乾燥したイネ若葉を微粉末化し整粒する工程
〔3〕 前記微粉末化し整粒されるイネ若葉が、200メッシュサイズ以上の粒度であることを特徴とする、〔2〕に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、
〔4〕 前記玄米粉末を製造する工程が、以下の(a)および(b)の工程を含む、〔1〕に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、
(a)茶用玄米より玄米抽出液を得る工程
(b)前記玄米抽出液を凍結し真空凍結乾燥する工程
〔5〕 前記玄米抽出液にサイクロデキストリンを添加することを特徴とする、〔4〕に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、
〔6〕 前記粉末を混合する工程が、イネ若葉粉末:玄米粉末=2:1(重量比)で混合されることを特徴とする、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法、
〔7〕 〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の製造方法で製造される、玄米粉末入りイネ若葉粉末茶、
〔8〕 長期保存性を有する容器に封入された形態である、〔7〕に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶、
〔9〕 以下の(a)〜(c)の工程によって製造されることを特徴とする、イネ若葉粉末、
(a)イネ若葉を収集し洗浄する工程
(b)前記イネ若葉を凍結し真空凍結乾燥する工程
(c)前記真空凍結乾燥したイネ若葉を微粉末化し整粒する工程
〔10〕 以下の(a)および(b)の工程によって製造されることを特徴とする、玄米粉末、
(a)茶用玄米より玄米抽出液を得る工程
(b)前記玄米抽出液を凍結し真空凍結乾燥する工程
〔11〕 前記玄米抽出液にサイクロデキストリンを添加することを特徴とする、請求項10に記載の玄米粉末、
〔12〕 〔10〕または〔11〕に記載の玄米粉末を、〔9〕に記載のイネ若葉粉末と混合することを特徴とする、イネ若葉粉末の青臭さを軽減する方法、
〔13〕 〔9〕に記載のイネ若葉粉末および〔10〕または〔11〕に記載の玄米粉末を含有することを特徴とする、飲食品組成物、に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のイネ若葉粉末茶は、イネ若葉の欠点である青臭みが玄米抽出物の香りと味により解決されている為、毎日続けて、子供から大人までおいしく飲むことができ、家庭の日常茶として利用することができる。また、イネ若葉粉末茶に含まれる食物繊維の働きによって腸内の環境改善による生活習慣予防への効果が期待できる。
【0008】
本発明のイネ若葉粉末茶を製造する方法によって得られる玄米茶風味イネ若葉粉末茶をおいしく飲用するには、約0.6 gのイネ若葉粉末茶に対し150 mlの熱湯(約95℃)を注ぎ、スプーン等でよくかき混ぜて飲むことを推奨する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、玄米粉末入りのイネ若葉粉末茶の製造方法を提供する。該製造方法は、例えば以下の(a)〜(c)に記載の工程を含むことを特徴とする製造方法である。
(a)イネ若葉粉末を製造する工程
(b)玄米粉末を製造する工程
(c)上記(a)および(b)の工程で得られる粉末を均一に混合する工程
【0010】
本製造方法においては、まずイネ若葉粉末を製造する。本発明における「イネ若葉」とは、イネ種子の播種後、1ヶ月生育させたイネ植物体の地上部にある組織(葉、葉鞘など)を指す。本発明の方法に適したイネは、例えば、イネの種子を温度30℃、湿度100%、暗黒下の条件下で3日間培養して発芽させた後、イネ用培養土を詰めたポットに播種し、温室内において温度30℃、湿度60%、明期/暗期=12時間/12時間の条件下で1ヶ月間栽培することにより得ることができるが、この条件はあくまで一例であってこの条件に限定されない。本発明において用いられるイネの品種に特に制限は無い。例えば、「麗江新団黒谷」、「紫稲」、「黒米」というイネ品種が挙げられるが、「コシヒカリ」等の品種を用いても特に問題は無い。本発明においては、これら3品種のいずれを利用しても構わないし、他の品種を利用しても構わない。
【0011】
本発明におけるイネ若葉粉末を製造する方法は、例えば以下の(a)〜(c)に記載の工程を含むことを特徴とする製造方法である。
(a)イネ若葉を収集し洗浄する工程
(b)前記イネ若葉を凍結し真空凍結乾燥する工程
(c)前記真空凍結乾燥したイネ若葉を微粉末化し整粒する工程
【0012】
イネ若葉粉末の製造においては、まず上記イネ若葉を収集する。収集は剪定鋏等の切断器具を利用して行われる。収集されたイネ若葉は、流水等を用いて付着している泥やゴミを取り除くために洗浄される。次いで、洗浄したイネ若葉の水気を切り、直ちに冷凍庫で凍結させる。本発明において冷凍庫の温度は-20℃に設定されていることが好ましい。次いで凍結したイネ若葉を真空凍結乾燥させる。本発明において、真空度は2パスカル、乾燥時間は72時間であることが好ましい。但し、イネ若葉に含まれる機能性成分の質やレベルを熱による乾燥方法よりも高く保つことができるのであれば、上記した条件に制限されることはない。
【0013】
本製造方法においては次いで、上記真空凍結乾燥したイネ若葉粉末を微粉末化する。微粉末化は、例えばミル、クラッシャー、ブレンダー、石臼などを用いて、当業者が通常使用する任意の方法により粉砕されることによって達成される。さらに、微粉末化されたイネ若葉は、ふるいを通すことにより整粒する。本発明では、のど越しを良好にする目的で、上記整粒したイネ若葉粉末を200メッシュサイズ以上のふるいを利用して整粒する。そのため本発明のイネ若葉粉末は、200メッシュサイズ以上の粒度(粒の大きさ)を有する。
【0014】
本発明の玄米粉末入りのイネ若葉粉末茶の製造においては、次いで玄米粉末を製造する。本発明における玄米粉末を製造する方法は、例えば以下の(a)および(b)に記載の工程を含むことを特徴とする製造方法である。
(a)茶用玄米より玄米抽出液を得る工程
(b)前記玄米抽出液を凍結し真空凍結乾燥する工程
【0015】
玄米粉末の製造においては、まず茶用玄米より玄米抽出液を得る。「茶用玄米」とは、通常玄米茶に利用される玄米を指す。米の品種は特に制限されない。さらにうるち米であっても、もち米であっても構わない。また、発芽前の状態であっても、発芽した状態であっても構わない。茶用玄米は、一般的に、玄米を精選・精白してから水に一定時間浸漬し、次に蒸気で蒸し、乾燥、焙煎、冷却する工程によって得られる。これらの工程は、当業者に公知の手法や条件をもって行うことができる。茶用玄米の香ばしさを増すために、例えば精米度合いを変化させたり、焙煎条件を変化させても構わない。
【0016】
本発明においては上記茶用玄米に、その5倍量の熱湯を加えて5分間抽出を行う。本発明においてはこのようにして抽出された玄米抽出液を凍結する。好ましくは200 mlずつ-20℃の冷凍庫で凍結する。さらに凍結した玄米抽出液を真空凍結乾燥させ、玄米粉末を得る。なお本工程においては、上記玄米抽出液を、限界ろ過等の手法を用いて濃縮した後、真空凍結乾燥の工程に移っても問題はない。
【0017】
本発明においては、さらに前記の熱湯で抽出した玄米抽出液に対して、サイクロデキストリン(環状デキストリンとも言う。以下、「CD」と記載する場合もある)を添加してもよい。この場合、抽出に使用した茶用玄米の1/15量のサイクロデキストリンを添加することが好ましい。このようにして、サイクロデキストリンを添加した玄米粉末は、本明細書においては「玄米CD粉末」と記載される場合もある。
【0018】
本発明の玄米粉末入りのイネ若葉粉末茶の製造においては、次いで上記各工程によって得られるイネ若葉粉末および玄米粉末を均一に混合する。本発明においては、イネ若葉粉末:玄米粉末=2:1(重量比)で混合されることが好ましい。
【0019】
また本発明は、上記製造方法によって製造される、玄米粉末入りイネ若葉粉末茶を提供する。
【0020】
また本発明は、長期保存性を有する容器に封入された形態の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶を提供する。効果的に長期保存性を確保するため、例えばプラスチック容器、PET容器、金属缶、ガラス容器、紙容器などが容器として挙げられる。さらに、酸素、光、水分を遮断できるように加工してある容器が好ましい。またこれら容器に本発明の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶を封入する際には、長期保存に適した状態、好ましくは無菌状態で封入されることが好ましい。
【0021】
また本発明は、以下の(a)〜(c)の工程によって製造されることを特徴とする、イネ若葉粉末を提供する。
(a)イネ若葉を収集し洗浄する工程
(b)前記イネ若葉を凍結し真空凍結乾燥する工程
(c)前記真空凍結乾燥したイネ若葉を微粉末化し整粒する工程
これら(a)〜(c)の各工程は、上述した工程と同様にして実施することができる。
【0022】
また本発明は、以下の(a)および(b)の工程によって製造されることを特徴とする、玄米粉末を提供する。
(a)茶用玄米より玄米抽出液を得る工程
(b)前記玄米抽出液を凍結し真空凍結乾燥する工程
これら(a)および(b)の各工程は、上述した工程と同様にして実施することができる。
【0023】
さらに本発明は、前記玄米抽出液にサイクロデキストリンを添加することを特徴とする、玄米粉末も提供する。このサイクロデキストリンの添加は、上述と同様にして実施することができる。
【0024】
本発明者らは、上記本発明の玄米粉末をイネ若葉粉末と組み合わせて使用することにより、イネ若葉の有する青臭さを軽減し、さらにおいしくて香りのよい健康茶としての玄米粉末入りイネ若葉粉末茶を作製することに成功した。即ち本発明は、本発明の玄米粉末を本発明のイネ若葉粉末と混合することを特徴とする、イネ若葉粉末の青臭さを軽減する方法を提供する。
【0025】
また本発明は、本発明のイネ若葉粉末および玄米粉末を含有することを特徴とする、飲食品組成物を提供する。
【0026】
本発明の飲食品としては上記本発明の各粉末を含んでいればどのような形態でも構わない。例えば上記本発明の各粉末を水に溶けやすい形状に加工した粉末茶、上記本発明の各粉末を含む乳飲料や豆乳飲料、上記本発明の各粉末と他の茶(例えば煎茶、緑茶、抹茶、ほうじ茶等)と混合した粉末茶などの飲料、上記本発明の各粉末を含むクッキー、ケーキ類(パウンドケーキ、シフォンケーキ等)、プリン、チョコレート類、飴、チューインガム、ゼリー、ジャム、ヨーグルト、アイスクリーム等の菓子類、パン類、麺類、シリアル等、また調味料等の食品を挙げることができる。
【0027】
さらに上記本発明の各粉末を含むように、食品衛生上許容される配合物を混合して、慣用されている方法により錠剤、粒状、顆粒状、カプセル状、液状、クリーム状等の飲食品として適した形態に適宜加工することができる。例えば、安定化剤、保存剤、着色料、香料、ビタミン等の通常の食品原料として使用されているものを本発明の飲食品組成物に適宜添加してもよい。また本発明の飲食品組成物は、例えば健康食品、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)等であってよい。
【実施例】
【0028】
以下本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により制限されるものではない。
【0029】
本製造方法は大きく分けると、イネ若葉粉末を製造する工程、玄米CD粉末を製造する工程、およびそれらの粉末をイネ若葉粉末:玄米CD粉末=2:1で混ぜ合わせる工程から成る。それらの工程を以下に示した。本製造方法は使用するイネの品種を問わず利用できる。
【0030】
〔実施例1〕イネの栽培
イネの種子を温度30℃、湿度100%、暗黒下の条件下で3日間培養して発芽させた後、イネ用培養土(合成粒状培養土ボルソル1号、住友化学)を詰めたポットに播種し、温室内において温度30℃、湿度60%、明期/暗期=12時間/12時間の条件下で1ヶ月間栽培した。
【0031】
〔実施例2〕イネ葉粉末の作製
播種後1ヶ月生育させたイネの地上部を剪定鋏等で切断し流水で洗浄した後、直ちに-20℃の冷凍庫で凍結し、それらを真空凍結乾燥機(FDU-2200、EYELA)で真空度2パスカル、乾燥時間72時間で真空凍結乾燥した。真空凍結乾燥機によるイネ若葉の乾燥方法は、熱による乾燥方法に比べ、イネ若葉に含まれる機能性成分の質やレベルを高く保つことが可能である。乾燥したイネ若葉はパワーミルサー(東京ユニコム)で微粉末化した。のど越しを良好にするため、200メッシュサイズのふるいを使用してイネ若葉の微粉末を整粒し、200メッシュサイズの粉末を作製した。このようにイネ若葉をすべて微粉末化することで、食物繊維のみならず、水溶性および脂溶性の機能性成分をすべて体内に取り入れることが可能となった。
【0032】
〔実施例3〕玄米CD粉末の製造
玄米茶に利用されている茶用の玄米に、その5倍量の熱湯を加えて5分間抽出し、さらに、サイクロデキストリン(デキシパールK-100、塩水港精糖株式会社)を、抽出に使用した玄米の1/15量添加し玄米抽出液を作製した。この玄米抽出液を200 mlずつ-20℃の冷凍庫で凍結し、凍結した玄米抽出液を真空凍結乾燥機で水分がなくなるまで乾燥させ、玄米CD粉末を作製した。玄米抽出液1リットルに対し約14gの玄米CD粉末が得られた。
【0033】
〔実施例4〕イネ若葉粉末と玄米CD粉末の混合
上記の過程を経て得られた200メッシュサイズのイネ若葉粉末と玄米CD粉末を重量比でイネ若葉粉末:玄米CD粉末=2:1になるように電子天秤等で量りとり、滅菌した容器または清潔なビニール袋に両者を入れ、これらが均一に混ざるように混合した。
以上の方法により製造した粉末茶は、イネ若葉の欠点である青臭みが玄米抽出物の香りと味により解決され、毎日続けて飲用しやすいイネ若葉粉末茶となった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の(a)〜(c)の工程を含むことを特徴とする、玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法。
(a)イネ若葉粉末を製造する工程
(b)玄米粉末を製造する工程
(c)上記(a)および(b)の工程で得られる粉末を均一に混合する工程
【請求項2】
前記イネ若葉粉末を製造する工程が、以下の(a)〜(c)の工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法。
(a)イネ若葉を収集し洗浄する工程
(b)前記イネ若葉を凍結し真空凍結乾燥する工程
(c)前記真空凍結乾燥したイネ若葉を微粉末化し整粒する工程
【請求項3】
前記微粉末化し整粒されるイネ若葉が、200メッシュサイズ以上の粒度であることを特徴とする、請求項2に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法。
【請求項4】
前記玄米粉末を製造する工程が、以下の(a)および(b)の工程を含む、請求項1に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法。
(a)茶用玄米より玄米抽出液を得る工程
(b)前記玄米抽出液を凍結し真空凍結乾燥する工程
【請求項5】
前記玄米抽出液にサイクロデキストリンを添加することを特徴とする、請求項4に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法。
【請求項6】
前記粉末を混合する工程が、イネ若葉粉末:玄米粉末=2:1(重量比)で混合されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法で製造される、玄米粉末入りイネ若葉粉末茶。
【請求項8】
長期保存性を有する容器に封入された形態である、請求項7に記載の玄米粉末入りイネ若葉粉末茶。
【請求項9】
以下の(a)〜(c)の工程によって製造されることを特徴とする、イネ若葉粉末。
(a)イネ若葉を収集し洗浄する工程
(b)前記イネ若葉を凍結し真空凍結乾燥する工程
(c)前記真空凍結乾燥したイネ若葉を微粉末化し整粒する工程
【請求項10】
以下の(a)および(b)の工程によって製造されることを特徴とする、玄米粉末。
(a)茶用玄米より玄米抽出液を得る工程
(b)前記玄米抽出液を凍結し真空凍結乾燥する工程
【請求項11】
前記玄米抽出液にサイクロデキストリンを添加することを特徴とする、請求項10に記載の玄米粉末。
【請求項12】
請求項10または11に記載の玄米粉末を、請求項9に記載のイネ若葉粉末と混合することを特徴とする、イネ若葉粉末の青臭さを軽減する方法。
【請求項13】
請求項9に記載のイネ若葉粉末および請求項10または11に記載の玄米粉末を含有することを特徴とする、飲食品組成物。

【公開番号】特開2007−259779(P2007−259779A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−90241(P2006−90241)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(500301371)株式会社植物ゲノムセンター (16)
【Fターム(参考)】