説明

玉箱設置ベース、玉箱部材、台間機および遊技台計数機

【課題】玉箱を所定の位置に容易に設置することができ、玉箱が所定の位置に挿入されたことを遊技客が容易に感知することができる玉箱設置ベース、玉箱部材、この玉箱部材を備えた台間機および遊技台計数機を提供することを目的とする。
【解決手段】玉箱設置ベース450は、弾性材料で形成され、パチンコ機2の下方側において前方に突設された天板104の上面の所定の位置に配置されている。この玉箱設置ベース450上には、収容したパチンコ玉を外部に排出するための排出口308を備えた玉箱300が設置される。また、玉箱設置ベース450は、玉箱300のガイド突条部315と嵌合し、玉箱300を所定の設置位置に導くガイド溝453と、このガイド溝453に設けられ、玉箱300のガイド突条部315に形成された係合溝316に係合する非弾性体からなる係合部材456とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、パチンコ玉を収容する玉箱を設置する玉箱設置ベース、この玉箱設置ベースを備えた玉箱部材、この玉箱部材を備えた台間機および遊技台計数機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機から排出されたパチンコ玉を収容する玉箱は、パチンコ機の下方の天板上に配置された玉箱設置ベースに設置される。一般的に、玉箱設置ベースにおいて、玉箱の一部と嵌合し、玉箱を固定する嵌合部は、ゴムのような弾性力を有する材料で形成するようにしてもよい(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特願2008−026930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来の玉箱設置ベースにおいて、ゴムのような弾性力を有する材料からなる嵌合部に、玉箱の嵌合部を嵌合させる場合、挿入抵抗が大きいため、玉箱を挿入し難いなどの問題があった。さらに、玉箱が所定の位置に挿入されたことを遊技客が感知し難かったり、玉箱設置ベースの嵌合部が摩耗し易く、玉箱を挿入する際、がたつき、すなわち遊びが多くなるといった問題があった。
【0004】
そこで、本発明では、このような課題を解決するためになされたもので、玉箱を所定の位置に容易に設置することができ、玉箱が所定の位置に挿入されたことを遊技客が容易に感知することができる玉箱設置ベース、玉箱部材、この玉箱部材を備えた台間機および遊技台計数機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、玉箱設置ベースは、遊技機の下方側において前方に突設された天板の上面の所定の位置に配置され、上方に遊技機から排出されるパチンコ玉を受け入れるための開口部を備えた玉受部を設置する玉箱設置ベースであって、前記玉受部の玉受側嵌合部と嵌合し、前記玉受部を所定の設置位置に導くベース側嵌合部と、前記ベース側嵌合部または前記玉受側嵌合部に設けられ、前記ベース側嵌合部と前記玉受側嵌合部とを係合させる非弾性体からなる係合部材とを具備することを特徴とする。
【0006】
この玉箱設置ベースによれば、ベース側嵌合部と玉受側嵌合部とを係合させるために、係合させると、非弾性体からなる係合部材が、係合させる他方側を押圧するよう作用するので、遊技客がその嵌合を感知し、玉受部が所定の設置位置に導かれたことを知ることができる。
【0007】
また、本発明の玉箱設置ベースは、遊技機の下方側において前方に突設された天板の上面の所定の位置に配置され、上方に遊技機から排出されるパチンコ玉を受け入れるための開口部を備えた玉受部を設置する玉箱設置ベースであって、前記玉受部の玉受側嵌合部と嵌合し、前記玉受部を所定の設置位置に導くベース側嵌合部と、前記玉受側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記ベース側嵌合部と接触する、または前記ベース側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記玉受側嵌合部と接触する、非弾性体からなる接触部材とを具備することを特徴とする。
【0008】
この玉箱設置ベースによれば、玉受側嵌合部またはベース側嵌合部の少なくとも一部に非弾性体からなる接触部材を設けることで、双方が繰り返し接触することにより発生する摩耗を防止することができる。なお、非弾性体からなる接触部材は、特に、繰り返し接触する部分に設けることが好ましい。また、非弾性体からなる接触部材は、玉受側嵌合部またはベース側嵌合部のすべての壁面に設けられてもよい。
【0009】
さらに、本発明の玉箱設置ベースは、遊技機の下方側において前方に突設された天板の上面の所定の位置に配置され、上方に遊技機から排出されるパチンコ玉を受け入れるための開口部を備えた玉受部を設置する玉箱設置ベースであって、前記玉受部の玉受側嵌合部と嵌合し、前記玉受部を所定の設置位置に導くベース側嵌合部と、前記ベース側嵌合部または前記玉受側嵌合部に設けられ、前記ベース側嵌合部と前記玉受側嵌合部とを係合させる非弾性体からなる係合部材と、前記玉受側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記ベース側嵌合部と接触する、または前記ベース側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記玉受側嵌合部と接触する、非弾性体からなる接触部材とを具備することを特徴とする。
【0010】
この玉箱設置ベースによれば、ベース側嵌合部と玉受側嵌合部とを係合させるために、係合させると、非弾性体からなる係合部材が、係合させる他方側を押圧するよう作用するので、遊技客がその嵌合を感知し、玉受部が所定の設置位置に導かれたことを知ることができる。また、玉受側嵌合部またはベース側嵌合部の少なくとも一部に非弾性体からなる接触部材を設けることで、双方が繰り返し接触することにより発生する摩耗を防止することができる。なお、非弾性体からなる接触部材は、特に、繰り返し接触する部分に設けることが好ましい。また、非弾性体からなる接触部材は、玉受側嵌合部またはベース側嵌合部のすべての壁面に設けられてもよい。
【0011】
なお、上記した玉箱設置ベースは、弾性材料で形成されてもよい。
【0012】
本発明の玉箱設置ベースにおいて、前記ベース側嵌合部および前記玉受側嵌合部のうちの一方が嵌合溝部で構成され、他方が嵌合突条部で構成され、前記嵌合溝部が断面コ字状の溝形状を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の玉箱設置ベースにおいて、前記係合部材が、金属からなる棒状部材であることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の玉箱設置ベースにおいて、前記接触部材が、金属からなる板状部材であることを特徴とする。
【0015】
本発明の玉箱部材は、上記したいずれかの玉箱設置ベースと、前記玉箱設置ベースに設置される、収容したパチンコ玉を外部に排出するための排出口を備えた玉受部と、前記玉受部の排出口から排出されたパチンコ玉を遊技機に隣接して設置されたパチンコ玉を貸し出すための処理をする台間機側へ導く玉通路とを具備することを特徴とする。
【0016】
本発明の玉箱部材において、前記玉通路が、少なくともパチンコ玉を下方側から支持する凸部を有し、パチンコ玉を上方に揚送する揚送機構を備えることを特徴とする。
【0017】
なお、揚送機構としては、例えば無端ベルトコンベアや、周面の長手方向に、螺旋形状の凸部および凸部間に形成された、パチンコ玉が挿入する螺旋形状の凹部が形成され、中心軸を回転軸として回転可能な棒状部材などが例示できる。
【0018】
本発明の台間機は、パチンコ機に隣接して設置されたパチンコ玉を貸し出すための処理をする台間機であって、上記したいずれかの玉箱部材を備えていることを特徴とする。
【0019】
ここで、台間機として、例えば、パチンコ機と情報通信が可能であり、パチンコ機内部からパチンコ機の上皿へ直接パチンコ玉を供給することができるユニット、パチンコ機と情報通信ができず、パチンコ玉をノズルよりパチンコ機の上皿へ供給するサンドなどが挙げられる。なお、台間機がユニットの場合、対応するパチンコ機は、パチンコ玉を貸し出す、いわゆるCR機である。
【0020】
なお、パチンコ玉を貸し出すための処理として、例えば、パチンコ機側の貸玉ボタンが押されると、その貸玉指示信号が台間機側に伝達され、台間機側では、例えば記憶媒体に記録されるID情報により特定される有価価値(度数等)が貸玉可能な量であれば、パチンコ機へ貸出許可信号を伝達し、パチンコ機側では貸出許可信号を受けてパチンコ機内部から貸玉を払い出す処理や、台間機から台間機に付属したノズル等を介して直接貸玉する処理などが例示できる。
【0021】
本発明の遊技台計数機は、各パチンコ機に対応して設けられ、パチンコ玉の数を計数する遊技台計数機であって、上記したいずれかの玉箱部材を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明の玉箱設置ベース、玉箱部材、この玉箱部材を備えた台間機および遊技台計数機によれば、玉箱を所定の位置に容易に設置することができ、玉箱が所定の位置に挿入されたことを遊技客が容易に感知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係るパチンコ玉揚送装置などを備えた遊技処理システム1の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、遊技処理システム1の概要を示す図である。この遊技処理システム1では、複数のパチンコ機2および複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン5およびメダル払出用の台間機6等が島コンピュータ7を介してネットワーク8に接続されている。また、例えば、パチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4には、計数機(図示しない)が設けられ、各パチンコ機2のそれぞれに対応して設けられた玉箱300から玉通路400を介して台間機3、4に導かれたパチンコ玉を計数する。
【0025】
また、ネットワーク8には、例えば、入金額を度数(有価価値)に変換して管理装置13の記憶部に、受け入れた会員用ICカードまたは受け入れるか、新たに発行する非会員用ICカードの度数(有価価値)を各ICカードのID(カード識別情報)に基づいて記憶し、その度数の範囲で遊技媒体を貸し出す台間機4、5または貸し出しを遊技機に指示する台間機3(台間ユニットともいう)が接続されている。さらに、ネットワーク8には、例えば、受け入れた会員用ICカードまたは非会員用ICカードの度数(有価価値)残高を現金で返却する精算機10、受け入れた会員用ICカードや貯玉数の情報が記録されたレシートから貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払い出す景品の種別と数量を指示する景品管理機(POS)11なども接続されている。
【0026】
また、管理装置13の記憶部に会員用ICカードのIDに基づいて記憶された貯玉数や貯メダル数の口座があり、台間機3、4に設けられた計数機にて計数された獲得遊技媒体数があれば、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、口座に貯玉数や貯メダル数として積算して記憶する。そして、再プレーを行える状態にする再プレー受付機12は、受け付けた会員用ICカードのIDを読み取り、IDとともにIDで特定される口座の貯玉数や貯メダル数の一部または全部を、1万円分を上限とし、再プレー用貯玉数や再プレー用貯メダル数の情報を書き換える旨の要求信号を、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、再プレーを行える状態にする。また、発行機20は、受け入れた紙幣額に対して購入度数ボタンで選択された金額に対応する度数を、非会員用ICカードや会員用ICカードに記録されているID情報に対応して管理装置13に記録更新し、非会員用ICカードの新期発行や受け入れた会員カードの返却を行う。また、他には、各遊技機の上部に取り付けられ、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示するデータ表示機21、各遊技機の、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を検索可能であり、その検索情報を表示部に表示して遊技客に提供するデータ公開機22などがネットワーク8に接続されている。
【0027】
ここで、会員の遊技客とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技客を互いに識別するIDに基づいて管理装置に登録され、会員用ICカードを有する遊技客をいう。また、非会員の遊技客とは、会員登録されていない一般の遊技客をいう。
【0028】
また、会員用ICカードや非会員用ICカードには、例えば、ICチップと、そのICチップを取り巻くアンテナ部とを有し、アンテナ部を介してICチップに情報の読み書きをすることができる非接触型の記憶媒体などが使用される。
【0029】
上記した各機器からの情報は、ネットワーク8を介して管理装置13に出力され、さらに、プロトコルコンバータ14、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。
【0030】
また、各機器からの情報が出力される管理装置13には、例えば、管理装置13の情報を参照する機能を含んだパーソナルコンピュータ17などが接続されている。また、管理装置13からの情報は、ネットワーク8を介して各機器に出力される。なお、管理装置13は、1つまたは複数の管理装置で構成することができる。複数の管理装置の場合として、度数などの有価価値情報を処理するカードシステム用管理装置、店員がパチンコ機2の釘やスロットマシン5の出メダル率を変更するための設定を調整するために、パチンコ機などの遊技機の稼動情報を集計するホールコンピュータ、景品の在庫数や出庫数を管理し、景品交換するための景品管理用管理装置、貯玉数などを管理するための会員管理用管理装置などが例示でき、これら管理装置をネットワーク8により接続して相互にデータ通信させることで管理装置13を構成することができる。
【0031】
次に、本発明に係る玉箱300、玉通路400などの玉箱部材を備えるパチンコ島100の構成について、図2〜図4を参照して説明する。
【0032】
図2は、パチンコ機2を複数並設してなるパチンコ島100を示す斜視図である。図3は、図2に示したパチンコ島100における、パチンコ機2の遊技において使用される台間機3、4を取り除いた状態のパチンコ機2の側面図である。図4は、図2に示したパチンコ島100における、パチンコ機2の遊技において使用される台間機3、4を取り付けた状態のパチンコ機2の側面図である。
【0033】
図2に示すように、パチンコ島100は、つま板101間に複数のパチンコ機2、2…が並設されており、パチンコ機2、2…間には、台間機3、4が挟まれた状態で配置され、その上部に幕板102が設けられている。この幕板102には、例えば、獲得した遊技媒体数に対応した表示機能を備える表示機205が設置され、その表示機205の下部には、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示するデータ表示機21が設置されている。パチンコ機2、2…および台間機3、4は、膳板103上に設置されている。
【0034】
また、パチンコ機2、2…の前方には、各パチンコ機2、2…に対応して遊技客が座る椅子(図示しない)が配置される。さらに、各パチンコ機2、2…の下方に前方に突き出し、パチンコ島100に長手方向に設けられた天板104(カウンタともいう)上には、各パチンコ機2、2…のそれぞれに対応して、玉受部として機能する玉箱300を設置する玉箱設置ベース450が設置されている。また、玉箱300に収容するパチンコ玉を台間機3、4内に導く玉通路400は、その一端が玉箱300におけるパチンコ玉を排出する開口部に対向するように配置され、他端側は、台間機3、4に着脱可能に挿入されている。なお、天板104の下方側には、天板104に沿ってタバコの吸殻を回収するタバコ回収搬送路(図示しない)を設置することもできる。
【0035】
なお、玉通路400は、パチンコ玉を計数する計数部ではパチンコ玉が整列していないと正確に計数できないので、パチンコ玉を整列させる必要があるため、玉箱300の側からパチンコ玉を整列させる構成を備えることが好ましい。玉通路400内で整列させる構成を備える場合、玉通路400内で玉詰りが発生すると、玉通路400を分解して詰ったパチンコ玉を取り除く必要がある。そのため、上方が開口されて構成される玉箱300において予めパチンコ玉を整列させる構成を備え、例えば、整列させる際にパチンコ玉が詰って流下しない場合、手でその詰りを取り除けるようにするのが好ましい。
【0036】
また、パチンコ機2の表面側には、台本体200、台本体200の前面のほぼ中央部にほぼ水平に設置される上皿201、この上皿201の下部にほぼ水平に設置される玉受け皿202、この玉受け皿202の右方に設置されるハンドル203が設けられている。また、玉受け皿202の下方には、所定の距離をおいて玉箱300が配置される。
【0037】
パチンコ機2は、上皿201に入れられたパチンコ玉を、ハンドル203を回動することで台本体200内に打ち込み、入賞して獲得した出玉を上皿201および玉受け皿202で受ける。この玉受け皿202の底部には、開口を有し、この開口を閉じている受け皿シャッタ202aを、玉受け皿202の前面に設けられたシャッタ操作部204を遊技客が所定方向に動作することで開くことができる。この受け皿シャッタ202aが開くことで、玉受け皿202内のパチンコ玉を、玉受け皿202の下方の玉箱300内に排出可能となる。
【0038】
また、図3に示すように、パチンコ機2の裏面側には、アウト玉を排出するアウト玉排出部210、このアウト玉排出部210から排出されたアウト玉を受け取るアウトボックス211、このアウトボックス211のアウト玉排出孔の下方に、アウト玉数を検出するためのアウトメータ212が設けられている。このアウトメータ212で、検知されたアウト玉は、アウトボックス211の底部に設けられた排出口に接続された排出パイプ213によって、排出樋214に導かれ、回収される。ここで、アウト玉とは、発射玉を意味する。
【0039】
また、図4に示すように、玉通路400によって台間機3、4内に導かれたパチンコ玉は、後述する計数部によって計数された後、台間機3、4の裏面に設けられた排出パイプ218によって、排出樋214に導かれ、回収される。
【0040】
また、図3および図4に示すように、パチンコ機2からの各種信号配線は、例えば、台間機3、4の裏面に設けられた入力コネクタ215に接続され、また、アウトメータ212からの信号配線は、台間機3、4の裏面下部に設けられた下部入力コネクタ216に接続される。また、パチンコ機2の外部に、出玉信号としてパチンコ機2の上皿へ供給される玉数を計数するセーフメータ(図示しない)が設置される。なお、台間機3のタイプ、いわゆるユニットの場合、対応するパチンコ機2がパチンコ玉を貸し出す、いわゆるCR機であり、セーフメータを用いずに、パチンコ機2から賞として払い出される賞玉数をパチンコ機2からの出力信号によりカウントできる。CR機の場合、貸玉数を除いた入賞に基づき、払い出される賞玉に相当するセーフ相当出力がパチンコ機から出力される。セーフメータまたはパチンコ機からの出力信号によりカウントされたパチンコ玉数である賞玉数から、台間機3、4やパチンコ機からの貸玉数や貸玉数に基づく金額情報などの信号による売上と、アウトメータ出力信号による発射玉数と、を減算した情報が遊技ホールにおける損益情報として演算できる。ここで、セーフとは、パチンコ機2への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉を意味する。なお、上記した各種信号配線は、台間機3、4を介して、例えば島コンピュータ7に接続される一例を示したが、この構成に限られるものではなく、例えば、アウトメータ212やセーフメータからの情報を直接島コンピュータ7に出力するようにしてもよい。
【0041】
次に、玉箱部材として機能する、玉箱300、この玉箱300を設置する玉箱設置ベース450および玉通路400、さらに、この玉箱部材を備えた台間機3、4について説明する。
【0042】
(玉箱設置ベース450)
まず、図5を参照して、玉箱300を設置する玉箱設置ベース450について説明する。図5は、天板104上に設置された玉箱設置ベース450を示す斜視図である。図6は、図5のA−A断面を示す図である。
【0043】
図5に示すように、玉箱設置ベース450は、ベース部材451と、このベース部材451の左右(天板104の長手方向)の両端縁に、天板104の短手方向に設けられたガイド部材452を備えている。このガイド部材452は、断面コ字状の形状を有し、後述する玉箱300の下端部の側面に設けられたガイド突条部315と嵌合して所定の方向、ここでは、天板104の長手方向(以下、天板長手方向という)に対して垂直な方向(以下、天板短手方向という)に導くため、嵌合溝部として機能するガイド溝453を備えている。
【0044】
ここで、ベース部材451やガイド部材452は、曲げたり撓めたりすることができる、すなわち可撓性を有する弾性材料で、矩形かつ平板状に構成される。弾性材料として、具体的には、ゴム、ゴム以外のエラストマー、シリコン樹脂などが挙げられる。また、ベース部材451は、ベース部材451の下面に設けられた、両面に接着材が塗布されたテープ、接着剤などの接着部材などによって天板104上に貼付される。
【0045】
また、ガイド溝453の所定の位置に、ガイド溝453の高さ方向に亘って非弾性体からなる係合部材456が設けられている。この係合部材456は、後述する玉箱300のガイド突条部315に形成された係合溝316に係合する。そのため、係合部材456は、玉箱300をガイド溝453の所定の位置まで挿入したときに、玉箱300のガイド突条部315に形成された係合溝316が位置する位置に対応させて設置される。係合部材456が係合溝316に係合することで、玉箱300がガイド溝453の所定の位置まで挿入されたことを遊技客が感知することができる。
【0046】
ここで、係合部材456は、例えば、断面が円、楕円、多角形などの棒状の部材で構成される。この係合部材456の断面形状はこれらの形状に限られるものではなく、玉箱300のガイド突条部315に形成された係合溝316との係合および係合からの離脱をスムーズに行える形状であればよい。また、係合部材456を構成する非弾性体として、具体的には、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、真鍮などの金属材料が挙げられる。
【0047】
また、ガイド溝453の底面には、後述する玉箱300のガイド突条部315と接触する非弾性体からなる接触部材457が設けられている。この接触部材457を設けることで、玉箱300のガイド突条部315との繰り返しの接触により発生するガイド部材452の摩耗を防止することができる。なお、ここでは、接触部材457をガイド溝453の底面に設けた一例を示しているが、例えば、玉箱300のガイド突条部315と接触するガイド溝453の他の壁面、さらにはすべての壁面に接触部材457を設けてもよい。
【0048】
ここで、接触部材457は、例えば、平板形状を有する部材で構成される。また、接触部材457を構成する非弾性体として、具体的には、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、真鍮などの金属材料が挙げられる。
【0049】
また、ベース部材451の上面には、玉箱300の、天板短手方向の位置決めを行うための位置決め部材454が設けられている。この位置決め部材454は、後述する玉箱300に設けられた位置決め部材323と嵌合して、玉箱300の天板短手方向の位置決めを行うものである。また、ベース部材451の上面から突出してアース部材455が設けられ、このアース部材455は、外部のアース部と電気的に接続されている。このアース部材455は、後述する玉箱300に設けられた導電部材324と当接して、玉箱300内で発生した静電気などをアースするものである。
【0050】
ここで、玉箱300がガイド溝453の所定の位置まで挿入され、玉箱設置ベース450上の所定の位置に設置されたことを検知する玉箱装着検知手段(図示しない)を備えてもよい。この玉箱装着検知手段は、玉受部装着検知手段として機能し、例えば、光センサや接点センサなどの検知装置と、この検知装置からの情報を処理する制御装置などで構成される。例えば、検知装置としての接点センサを上記した位置決め部材454に設け、玉箱300に設けられた位置決め部材323との接触を検知するように構成してもよい。また、玉箱装着検知手段は、検知信号を外部の、例えば制御装置などに出力するための出力手段を備えている。出力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な検知信号を外部に伝える電気配線などで構成される。ここで、制御装置は、例えば、台間機3、4やパチンコ機2などの制御装置などを利用してもよい。
【0051】
(玉箱300)
次に、玉箱300について説明する。図7は、玉箱300の斜視図である。図8は、玉箱300を排出口308側から見たときの平面図である。図9は、図8のB−B断面を示す図である。図10は、玉箱300を下方から見たときの平面図である。
【0052】
図7に示すように、玉受部として機能する玉箱300は、左右方向に長い略長方形の底壁301と、底壁301の互いに対向する各一対の側縁に立設された各一対の側壁302a、302b、303a、303bとを備え、パチンコ玉を投入するための上端が開口された収容部304を形成している。また、収容部304の上縁外周部には、外側に張り出し、さらにその先で下向きに垂下するフランジ部305が形成されている。このフランジ部305は、玉箱300の把持部としても機能する。さらに、図8に示すように、玉箱300の排出口308側の側面には、排出口308を開閉するシャッタ330と、このシャッタ330を移動したり所定の位置に維持したりするシャッタ移動機構340が備えられている。
【0053】
底壁301は、傾斜底壁部306と整列通路底壁部307とから構成されている。
【0054】
傾斜底壁部306は、側壁302a側である左端縁から側壁302b側である右端縁に向かって所定の角度で下方傾斜している。また、若干整列通路底壁部307側へも下方傾斜している。また、落下してくるパチンコ玉が傾斜底壁部306に衝突する際の衝撃を吸収し、跳ね返り等を抑制するために、傾斜底壁部306の表面にゴムシート306aが貼られている。
【0055】
整列通路底壁部307は、外部にパチンコ玉を排出するための開口である排出口308へパチンコ玉を整列させて導くものであり、側壁302b側である右端縁から側壁302a側、すなわち排出口308に向かって所定の角度で下方傾斜している。また、整列通路底壁部307の一部のパチンコ玉に接触する部分には、導電部材313が設けられている。この導電部材313は、パチンコ玉の流下の妨げとならないように設けられ、例えば、整列通路底壁部307から突出しないように、導電部材313の表面が整列通路底壁部307と同一平面上となるように設けられることが好ましい。また、導電部材313は、図10に示す、玉箱300の裏面に設けられた導電部材324と電気的に接続されている。このように、導電部材313によりアースすることでパチンコ玉の帯電状態を解放することができ、機器等に影響を与えることを防止することができる。
【0056】
上記した傾斜底壁部306と整列通路底壁部307とを備える底壁301を有する玉箱300において、パチンコ玉は、傾斜底壁部306を側壁302a側である左端縁から側壁302b側である右端縁に向かって流れ、右端縁側から整列通路底壁部307に流れ、整列通路底壁部307の側壁302b側である右端縁から排出口308に向かって流れる。すなわち、パチンコ玉は、底壁301をU字状(図7の矢印参照)に流れる。これによって、直接整列通路底壁部307に向かって流れ込むパチンコ玉の数が減少し、整列通路底壁部307においてパチンコ玉どうしが上方に積層した状態となることを抑制することができる。これによって、玉詰まりの発生を抑制することができる。
【0057】
なお、傾斜底壁部306の構成は上記した構成に限られず、パチンコ玉が玉詰まりなどを生じることなく排出口308まで導かれる構成であればよい。例えば、傾斜底壁部306を傾斜方向の異なる複数の底壁により複合的に形成してもよい。また、整列通路底壁部307の構成も上記した構成に限られず、パチンコ玉が玉詰まりなどを生じることなく排出口308まで導かれる構成であればよい。例えば、整列通路底壁部307に、パチンコ玉を2列に並べて流下させるための通路を形成する通路セパレータを設けてもよい。
【0058】
また、図10に示すように、玉箱300の底壁301より下部は、下端が開口した箱状の形状を有している。この箱状の形状は、それぞれ対向する2組の側壁320a、320b、321a、321bから構成されている。また、機械的強度を向上させるため、例えば、補強部材322を側壁320a、320bに平行および垂直な方向に備えている。
【0059】
また、玉箱300の下端部には、玉箱設置ベース450に設けられた位置決め部材454に嵌合し、天板短手方向の位置決めを行うための位置決め部材323が設けられている。さらに、玉箱300の下端部側には、玉箱設置ベース450の上面から突出して設けられたアース部材455に当接して玉箱300内で発生した静電気などをアースする導電部材324が設けられている。なお、前述したように、導電部材324は、玉箱300の整列通路底壁部307に設けられた導電部材313と電気的に接続されている。
【0060】
この導電部材324は、図10に示すように、両端部が玉箱300の下端部に固定されている。また、導電部材324の中央部324a、すなわち玉箱設置ベース450のアース部材455に当接する部分がアース部材455に当接する際、当接方向に撓むことができるように、中央部に対応する位置における玉箱300の下端部の構成部材に開口部325が形成されている。導電部材324の中央部324aが当接方向に撓むことで、玉箱設置ベース450のアース部材455と密接に当接させることができ、当接不良などの発生を抑制することができる。なお、導電部材324は、導電性ゴムなどの可撓性を有する材料で構成されることが好ましいが、導電性を有する金属板などで構成することもできる。
【0061】
次に、排出口308を開閉するシャッタ330、およびこのシャッタ330を移動したり所定の位置に維持したりするシャッタ移動機構340について説明する。
【0062】
図8に示すように、シャッタ330は、横長の板状の部材で構成され、長手方向の一端部が排出口308を開閉するシャッタ機能を備えている。一方、長手方向の他端部は、遊技客が、上方に押圧して後述する係合部の係合状態を解除して排出口308を閉状態にしたり、手前に引いて係合部を係合状態として排出口308を開状態にしたりする操作部341が設けられている。この操作部341は、シャッタ移動機構340の一部として機能し、特に係合解除手段として機能する。また、図9に示すように、シャッタ330は、側壁320aとこの側壁320aの外側に所定の間隔をあけて設けられたシャッタカバー331との間に設けられ、また、シャッタ330を構成する横長の板状の部材は、側壁320aとシャッタカバー331との間を、排出口308を開閉する方向、すなわち玉箱300の奥行き方向に摺動可能に設けられている。また、シャッタ330を構成する横長の板状の部材は、側壁320aとシャッタカバー331との間を、上方向にも若干移動可能なように構成されている。なお、シャッタ330を構成する横長の板状の部材は、下方側もシャッタカバー331に覆われている。
【0063】
また、図8に示すように、シャッタ330を構成する横長の板状の部材の中央部に開口部342を設け、この開口部342の操作部341側の端部に、付勢手段として機能するバネ343の一端が固定されている。また、バネ343の他端は、図9に示すように、バネ343の一端が固定された位置よりも排出口308側のシャッタカバー331の内壁面に固定されている。ここで、付勢手段は、バネに限定されるものではなく、シャッタ330に対して、排出口308を常に閉状態にする方向に付勢力を与えられるものであればよく、例えば、弾性を有するゴム部材などで構成してもよい。
【0064】
また、シャッタ330を構成する横長の板状の部材の下端部の一部に下方に突出した係合部344を備えている。この係合部344は、シャッタ330を構成する横長の板状の部材の下方で、かつ側壁320aとシャッタカバー331との間に設けられた係合部材345と係合し、排出口308が開状態となるようにシャッタ330を所定の位置に維持する。
【0065】
係合部材345は、L字状の形状を有する板状の部材で構成され、回転軸346を中心に所定の角度の範囲で回動自在(図8の矢印の方向)にシャッタカバー331に固定されている。また、玉箱300を前述した玉箱設置ベース450に設置しない状態では、バネ部材などによって、係合部材345の係合部347側が回転軸346を中心に下方に付勢され、係合部347が係合部344と係合できない位置に維持されている。また、図10に示すように、係合部材345の下方のシャッタカバー331には、係合部材345の一部、すなわちL字状の屈曲部が外部に突出可能なように開口部332が設けられている。上記した、係合部材345の係合部347側が回転軸346を中心に下方に付勢された状態では、図8に示すように、係合部材345の屈曲部が開口部332から外部に突出した状態となる。
【0066】
また、係合部344と係合部材345との係合をスムーズにするために、排出口308が閉状態の場合を示す図8に示すように、係合部344の先端部の係合部材345側を傾斜面344aとし、係合部材345の係合部347の係合部344側を傾斜面347aとしている。なお、係合部344および係合部材345もシャッタ移動機構340の一部として機能する。
【0067】
次に、シャッタ330およびシャッタ移動機構340の動作について説明する。
【0068】
図11は、玉箱設置ベース450に設置され、かつ排出口308が閉状態の玉箱300を排出口308側から見たときの平面図である。図12は、玉箱設置ベース450に設置され、かつ排出口308が開状態の玉箱300を排出口308側から見たときの平面図である。図13は、玉箱設置ベース450に設置され、かつ排出口308を開状態から閉状態とする際の玉箱300を排出口308側から見たときの平面図である。
【0069】
排出口308が閉状態のときは、図11に示すように、シャッタ330は、バネ343の付勢力によって排出口308側に付勢され、排出口308はシャッタ330に覆われた閉状態に維持される。また、玉箱300を玉箱設置ベース450に設置した状態では、シャッタカバー331の下端面とガイド部材452の上端面とが接触、またはシャッタカバー331の下端面とガイド部材452の上端面との間の間隙は小さい。そのため、シャッタカバー331の開口部332から外部に突出した係合部材345の屈曲部は、上方に押し上げられる。この係合部材345の屈曲部が上方に押し上げられた状態、すなわち係合部材345の係合部347側が回転軸346を中心に上方に押し上げられた状態では、係合部347が係合部344と係合可能な状態となる。
【0070】
排出口308を閉状態から開状態にする場合、遊技客は、操作部341をバネ343の付勢力に逆らって、手前(図12の矢印方向)、すなわち遊技客側に引き、シャッタ330を構成する横長の板状の部材の下端部の一部に下方に突出した係合部344を係合部材345の係合部347に係合させる(図12参照)。この係合部344が係合部347に係合した状態では、排出口308は開状態となり、この開状態が維持される。
【0071】
排出口308を開状態から閉状態にする場合、図13に示すように、遊技客は、操作部341を上方(図13の矢印)に押圧し、シャッタ330を構成する横長の板状の部材の下端部の一部に下方に突出した係合部344と係合部材345の係合部347との係合状態を解除する。その係合が解除された状態では、バネ343の付勢力を阻止するものがなくなるので、遊技客が操作部341から手を放すか、または遊技客が操作部341を持った状態で付勢力を受けながら徐々に操作部341を玉箱300側に移動することで、排出口308は閉状態となり、この閉状態が維持される(図11参照)。
【0072】
また、排出口308が開状態において、玉箱300を玉箱設置ベース450から取り外した場合、係合部材345の屈曲部は、ガイド部材452の上端面との接触が解除され、シャッタカバー331の底部の開口部332から外部に突出し、係合部347が係合部344と係合できない位置に維持される。そのため、シャッタ330を構成する横長の板状の部材の下端部の一部に下方に突出した係合部344と係合部材345の係合部347との係合状態を解除され、バネ343の付勢力によってシャッタ330が自動的に移動し、排出口308が閉状態となり、この閉状態が維持される(図8参照)。
【0073】
上記したようにシャッタ330およびシャッタ移動機構340を動作させることで、排出口308の開閉を自在とし、閉状態または開状態を維持することができる。また、玉箱300を玉箱設置ベース450から取り外した場合、自動的に排出口308が閉状態となるので、排出口308から玉箱300内に収容されたパチンコ玉が外部に流出することを防止できる。
【0074】
ここで、シャッタ移動機構340における係合解除手段は、上記したように操作部341、係合部344、係合部材345などで構成されることに限らず、例えば、電気的駆動手段でシャッタ330を移動および所定位置に維持するように構成してもよい。
【0075】
図14は、玉箱設置ベース450に設置され、かつ排出口308が閉状態の、電気的駆動手段350が備えられた玉箱300を排出口308側から見たときの平面図である。
【0076】
図14に示すように、電気的駆動手段350は、例えば、シャッタ移動機構340が設けられた玉箱300を排出口308側のシャッタカバー331の側面に備えることができる。
【0077】
電気的駆動手段350は、シャッタ330を構成する横長の板状の部材を、バネ343の付勢力を有する状態で、シャッタ330を進退方向に移動可能または所定の位置に維持可能なものであればよい。電気的駆動手段350として、例えば、ソレノイド、ステップモータ、DCモータなどを使用することができる。
【0078】
電気的駆動手段350を備えたシャッタ移動機構340を用いる場合、例えば玉箱300の一部に、シャッタ移動機構340を駆動するためのスイッチボタン(図示しない)を設けて、遊技客がこのスイッチボタンを操作することで、シャッタ330を移動できるように構成することができる。これによって、排出口308の開閉を自在とし、閉状態または開状態を維持することができる。
【0079】
また、玉箱300を玉箱設置ベース450から取り外した場合、電気的駆動手段350によって自動的に排出口308が閉状態としても、電気的駆動手段350の作用を受けずに、バネ343の付勢力によってシャッタ330を自動的に移動させ、排出口308を閉状態としてもよい。
【0080】
この電気的駆動手段350を備えたシャッタ移動機構340を用いる場合においても、前述したシャッタ移動機構340と同様に、排出口308の開閉を自在とし、閉状態または開状態を維持することができる。また、玉箱300を玉箱設置ベース450から取り外した場合、自動的に排出口308が閉状態となるので、排出口308から玉箱300内に収容されたパチンコ玉が外部に流出することを防止できる。
【0081】
(玉通路400)
次に、玉通路400について説明する。図15は、玉通路400の斜視図である。図16は、蓋部550を外した状態で玉通路400を上方から見たときの平面図である。図17は、蓋部550を取り付けた状態における、図16のC−C断面を示す図である。なお、図17には、図16のC−C断面に加えて、玉通路400に隣接させて配置される玉箱300の排出口308の断面も示している。
【0082】
図15に示すように、玉通路400は、玉箱部材の一部を構成し、玉箱300の排出口308から排出されたパチンコ玉PBをパチンコ機2に隣接して設置された台間機3、4へ導く通路である。玉通路400は、玉箱300の排出口308から排出されたパチンコ玉PBを揚送する揚送通路500と、この揚送通路500で揚送されたパチンコ玉PBを流下させながら台間機3、4内部に導く流下通路600とを備える。なお、ここでは、玉箱300と台間機3、4との間に設置される玉通路を一例として説明しているが、玉通路を、例えば、台間機3、4内におけるパチンコ玉の搬送路、各パチンコ機2に設けられる台計数機内におけるパチンコ玉の搬送路として使用することもできる。これらの場合には、玉通路を揚送通路500のみで構成してもよい。
【0083】
まず、揚送通路500の構成について説明する。
【0084】
図15に示すように、揚送通路500は、揚送通路本体510と、蓋部550とを備えている。また、図17に示すように、揚送通路500のパチンコ玉PBの流入口511が、玉箱300の排出口308に対向して、それぞれが嵌合、歯合、または螺合などのような接合状態でない、非接合の当接状態(軽く当接した状態)またはパチンコ玉が流下可能な隙間を持って非接合状態に配置されている。このように非接合状態とすることで遊技客が玉箱300を持ってパチンコ機を移動する際、玉箱300を玉通路400(揚送通路500)から取り外す手間を要しない。すなわち、遊技客が、玉箱300をのみを容易に取り外すことができ、さらに、玉箱300を玉箱設置ベース450に容易に取り付けることができる。
【0085】
また、揚送通路500の流入口511の端面と、この端面に対向して配置される玉箱300の排出口308の端面との距離は、パチンコ玉PBの直径よりも短くなるように構成されている。また、玉箱300の排出口308から揚送通路500の流入口511にパチンコ玉PBがスムーズに流れるように、可能な限り玉箱300の排出口308と揚送通路500の流入口511との距離を短くすることが好ましい。
【0086】
流入口511の下流側には、流入したパチンコ玉PBが接触すると、パチンコ玉PBの自重により所定の角度で開く玉ゲート512を備えている。この玉ゲート512は、一対の側壁部516a、516bに亘って設けられた回転支持部512aと、この回転支持部512aから下方に設けられ、パチンコ玉PBと接触する板状の接触部512bとを備えている。この接触部512bに流入口511から流入したパチンコ玉PBが衝突すると、パチンコ玉PBの自重により回転支持部512aを回転軸として接触部512bが所定の角度回転する。パチンコ玉PBは、接触部512bが回転することでできる隙間を通過して揚送通路500に流入する。
【0087】
この玉ゲート512は、揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したことを検知するパチンコ玉流入検知手段としても機能する。すなわち、玉ゲート512が所定の角度以上開いたときに、揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したと判定することができる。また、流入口511に、例えば、光センサを設け、この光センサをパチンコ玉流入検知手段として機能させてもよい。また、パチンコ玉流入検知手段は、検知信号を外部の、例えば制御装置などに出力するための出力手段を備えている。出力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な検知信号を外部に伝える電気配線などで構成される。ここで、制御装置は、例えば、台間機3、4やパチンコ機2などの制御装置などを利用してもよい。
【0088】
揚送通路500のほぼ中央部に長手方向に亘って、中心軸を回転軸として回転可能な棒状部材からなる揚送機構515が備えられている。この揚送機構515の周面には、長手方向に、螺旋形状の凸部513およびこの凸部513間に形成された、パチンコ玉PBが挿入する螺旋形状の凹部514が形成されている。この揚送機構515は、下流側が高い位置になるように、長手方向に亘って傾くように両端部が軸支されている。
【0089】
ここで、玉通路400を、例えば、玉箱300と台間機3、4との間に設置される玉通路として使用する場合には、天板104上の利用スペースを確保するために、揚送機構515の駆動源を台間機3、4に設け、この駆動源からの駆動力を駆動力伝達機構を介して揚送機構515に伝達するように構成することが好ましい。この駆動源や駆動力伝達機構については後述する。また、玉通路400を、例えば、台間機3、4内におけるパチンコ玉の搬送路、各パチンコ機2に設けられる台計数機内におけるパチンコ玉の搬送路として使用する場合には、設置スペースなどを考慮して、揚送機構515の駆動源を玉通路400に併設してもよいし、また、玉通路400が設置される母体である台間機3、4や台計数機の所定のスペースに揚送機構515の駆動源を設置し、駆動源からの駆動力を駆動力伝達機構を介して揚送機構515に伝達するように構成してもよい。
【0090】
また、パチンコ玉PBを揚送する揚送路は、揚送機構515と、この揚送機構515に沿って揚送機構515の側部を覆う一対の側壁部516a、516bと、揚送機構515を上方側が覆う上壁部として機能する蓋部550とによって形成されている。また、パチンコ玉PBは、揚送機構515上を揚送される。そこで、パチンコ玉PBが揚送機構515の下部に流入する、すなわち揚送機構515と側壁部516a、516bとの間から揚送機構515の下方に流入することを防止するために、揚送機構515の凹部514の底部と側壁部516a、516bとの間の隙間を、少なくともパチンコ玉PBの直径よりも小さく構成している。なお、揚送機構515の凹部514の底部と側壁部516a、516bとの間の隙間のより好ましい範囲は、パチンコ玉PBが揚送機構515の凹部514の底部と側壁部516a、516bの間の隙間から下方に落ちたり、パチンコ玉PBが揚送機構515の凹部514の底部と側壁部516a、516bの間の隙間に挟まって嵌合することで揚送機構515の揚送の妨げとならないようにするために、パチンコ玉PBの直径の0.95倍未満であり、好ましくは0.6程度である。
【0091】
また、図16に示すように、玉ゲート512を通過し、揚送機構515の上流側でかつ揚送機構515の上方側から流入したパチンコ玉PBは、揚送機構515のいずれかの側壁部516a、516b側に分かれ、螺旋形状の凹部514に挿入する。そして、凹部514に挿入したパチンコ玉PBは、揚送機構515が回転することで、それぞれ分かれた側の側壁部516a、516bに沿って揚送機構515の下流端部まで揚送される。ここで、揚送機構515の上方側とは、揚送機構515の上流部の端部よりも上方に位置する側をいい、具体的には、パチンコ玉を導入する流入口511が形成されている位置などが該当する。また、揚送機構515の上流部とは、揚送前の揚送機構515における下方の端部側、換言すると、揚送機構515を設置した際、下方側となる揚送機構515の端部側をいう。
【0092】
揚送機構515の下流端部よりも下流側(揚送後の上方側)には、揚送路と連通し、揚送路から台間機3、4側へ屈曲する通路を有する第1の流下通路610が設けられている。この第1の流下通路610は、揚送機構515で揚送されたパチンコ玉PBを台間機3、4側へ流下させる。なお、第1の流下通路610は、流下通路600の一部を構成する通路である。この第1の流下通路610については、後述する流下通路600のところでさらに説明する。
【0093】
また、揚送機構515の上流部における、パチンコ玉PBと接触する揚送機構515の上方側の凸部513と、揚送機構515を上方から覆う蓋部550との間が、パチンコ玉PBの直径よりも大きく構成されている。このように、凸部513と蓋部550との間をパチンコ玉PBの直径よりも大きく構成し、少なくとも揚送機構515の上流部の上部にパチンコ玉の直径よりも大きな空間を設けることで、パチンコ玉PBが揚送される際、凸部513と蓋部550との間にパチンコ玉PBが噛み込むことを防止することができる。
【0094】
また、揚送機構515の上流部における、揚送機構515の上方側の凹部514の底部と、揚送機構515を上方から覆う蓋部550との間を、パチンコ玉PBの直径の2倍よりも大きく構成することが好ましい。この構成とすることで、例えば、凹部514に挿入したパチンコ玉PB上に、さらに他のパチンコ玉PBが積層した場合でも、パチンコ玉PBが揚送される際、凹部514と蓋部550との間にパチンコ玉PBが噛み込むことを防止することができる。
【0095】
なお、揚送機構515は、上記した、螺旋形状の凸部513と、パチンコ玉PBが挿入される螺旋形状の凹部514とを備え、中心軸を回転軸として回転可能な機構を備えるものに限られるものではなく、少なくともパチンコ玉PBを下方側から支持する凸部を有し、パチンコ玉を上方に揚送する機構を有するものであればよい。
【0096】
例えば、揚送機構515は、パチンコ玉PBを下方側から支持する凸部と、この凸部間に形成され、パチンコ玉PBが挿入される凹部とを備えるベルトコンベア(図示しない)などで構成されてもよい。この場合、揚送通路500の中央部が長手方向に亘って若干隆起した、すなわち、揚送通路500の中央部が長手方向に亘って山形状を有する構成としてもよい。この構成を備える揚送機構515では、玉ゲート512を通過したパチンコ玉PBは、揚送機構515のいずれかの側壁部516a、516b側に分かれ、凹部に挿入し、ベルトコンベアが回転することで、それぞれ分かれた側の側壁部516a、516bに沿ってベルトコンベアの下流端部まで揚送される。
【0097】
また、図17に示すように、揚送機構515の上方に、揚送機構515の凹部514に挿入したパチンコ玉を通過させるゲート部560を設けてもよい。
【0098】
図18は、ゲート部560を備えた揚送機構515を上方から見たときの平面図である。なお、ゲート部560は、蓋部550に設置されるため、蓋部550を取り外した状態では、図18に示すゲート部560は見えないが、ここでは、ゲート部560の説明をするため、便宜上、蓋部550を取り付けたときにゲート部560が位置する位置にゲート部560を示している。
【0099】
図17および図18に示すように、ゲート部560は、揚送機構515の中流部の上方に、揚送方向に沿って所定の長さを有して位置するように、蓋部550の内側に備えられている。また、ゲート部560は、揚送方向に沿って上流端から中央部が開口された開口部561と、この開口部561を介して1対のゲート部材562、563とを備えている。また、開口部561の幅が揚送方向に徐々に小さくなるように構成されている。また、1対のゲート部材562、563は、樹脂などの板状の部材で構成され、揚送方向に沿うように傾斜させて設けられている。また、特に玉詰まりなどの確認ができるように、1対のゲート部材562、563は、透明な平板で構成されることが好ましい。
【0100】
また、1対のゲート部材562、563は、1対のゲート部材562、563と揚送機構515の凹部514の底部との間が、少なくともパチンコ玉PBの直径の2倍よりも小さくなるように設置されている。このゲート部材562、563をパチンコ玉PBが通過することで、例えば、揚送機構515の凹部514の側壁部516a側、または揚送機構515の凹部514の側壁部516b側に、1つのパチンコ玉PBが挿入されて揚送される。すなわち、ゲート部材562、563は、1つの揚送機構515の凹部514に、2以上のパチンコ玉PBが積層して挿入された状態で揚送されるのを防止する。これによって、それぞれの側壁部516a、516bに沿うようにパチンコ玉PBをそれぞれの側に1列に整列させた状態で揚送することができる。
【0101】
また、ゲート部560の開口部561の幅を揚送方向に徐々に小さくなるように構成することで、例えば、揚送機構515の凹部514に2以上のパチンコ玉PBが積層した状態で開口部561を揚送される場合、開口が揚送されるに従って狭くなるので、積層したパチンコ玉PBを1対のゲート部材562、563の側面に接触させながら、最下部のパチンコ玉上から落下させることができる。なお、落下したパチンコ玉PBは、例えば、パチンコ玉PBが挿入していない凹部514に収まり揚送される。
【0102】
なお、例えば、長期の使用によるゲート部材562、563や蓋部550の変形などを考慮すると、1対のゲート部材562、563と、揚送機構515の凹部514の底部との間は、パチンコ玉PBの直径の1.05〜1.95倍とすることがより好ましい。
【0103】
また、図18に示すように、1対のゲート部材562、563のうち、揚送機構515の凹部514において側壁部側の端部が揚送方向の下流側となる側(側壁部516a側)の上方を覆うゲート部材562が、他方のゲート部材563よりも揚送方向に長く形成されることが好ましい。一般に、側壁部516a側を揚送されるパチンコ玉PBは、上方から他のパチンコ玉PBが衝突した際、側壁部516b側が同じ凹部514の下方側となるため、側壁部516b側へ移動し易い。そこで、側壁部516a側の揚送機構515の上方を、側壁部516b側の揚送機構515よりも上流側から覆うことで、他のパチンコ玉PBとの衝突の機会を減少させ、側壁部516a側および側壁部516b側を揚送されるパチンコ玉PBの数量の均一化を図ることができる。
【0104】
また、図17に示すように、ゲート部560の開口部561の下流端には、揚送機構515側、すなわち下方側に突出する下方突出部564と、揚送機構515とは異なる側、すなわち上方側に突出し、突出する方向に行くに伴って、揚送方向の上流側に徐々に突出する傾斜面565aを有する上方突出部565とを備えることが好ましい。
【0105】
この下方突出部564は、例えば、凹部514に挿入したパチンコ玉PB上に積層されてゲート部560の開口部561を揚送される他のパチンコ玉PBが、ゲート部560の開口部561よりも下流側へ揚送されるのを阻止するものである。
【0106】
上方突出部565は、傾斜面565aを利用して、上記した下方突出部564でゲート部560の開口部561よりも下流側へ揚送されるのを阻止されたパチンコ玉PBの進行方向を変更して上流側へ落下させるものである。
【0107】
ここで、ゲート部560に流入したパチンコ玉PBの動作について説明する。
【0108】
揚送機構515によって揚送されるパチンコ玉PBの一部は、側壁部516a、516bへ導かれ、側壁部516a側のゲート部材562と揚送機構515との間、または側壁部516b側のゲート部材562と揚送機構515との間を通り揚送される。また、パチンコ玉PBの残りの一部は、凹部514に挿入したパチンコ玉PB上に積層されてゲート部560の開口部561を揚送され、下方突出部564に衝突し、ゲート部560の開口部561よりも下流側へ揚送されるのを阻止される。なお、凹部514に挿入したパチンコ玉PBは、その凹部514における側壁部516a側または側壁部516b側にパチンコ玉PBが挿入されていない場合には、側壁部516a側または側壁部516b側に導かれ、ゲート部材562、563と揚送機構515との間を揚送される。
【0109】
下方突出部564に衝突したパチンコ玉PBは、上方突出部565の傾斜面565aと衝突し、進行方向が変更され上流側へ落下される。なお、上流側へ落下する際、ゲート部560の開口部561に落下するものもあれば、ゲート部材562、563上に落下するのもある。ゲート部材562、563上に落下したパチンコ玉PBは、ゲート部材562、563上を転がり落ちて、一部は、再度ゲート部560の開口部561に落下し、残りはゲート部560の上流側の揚送機構515上に落下する。
【0110】
上記したゲート部560を備えることで、側壁部516a側および側壁部516b側を揚送されるパチンコ玉PBの数量の均一化を図ることができ、さらに整列した状態でパチンコ玉PBを揚送することができる。
【0111】
なお、ゲート部560の構成は、上記した構成に限られるものではない。図19は、他の構成のゲート部570を備え、蓋部550を取り付けた状態における、図16のC−C断面を示す図である。なお、図19には、図16のC−C断面に加えて、玉通路400に隣接させて配置される玉箱300の排出口308の断面も示している。
【0112】
図19に示すように、ゲート部570は、揚送機構515の中流部の上方の蓋部550の内側に、揚送路の幅に亘って、揚送機構515に向かって突出するように構成されている。また、ゲート部570は、樹脂などの板状の部材で構成され、特に玉詰まりなどの確認ができるように、透明な平板で構成されることが好ましい。
【0113】
このゲート部570は、例えば、揚送機構515の凹部514に挿入したパチンコ玉PB上に積層して揚送される他のパチンコ玉PBが、ゲート部570よりも下流側へ揚送されるのを阻止するものである。そのため、ゲート部570は、ゲート部570の先端縁と揚送機構515の凹部514の底部との間が、少なくともパチンコ玉PBの直径の2倍よりも小さくなるように設置されている。このゲート部570をパチンコ玉PBが通過することで、例えば、揚送機構515の凹部514の側壁部516a側、または揚送機構515の凹部514の側壁部516b側に、1つのパチンコ玉PBが挿入されて揚送される。すなわち、ゲート部570は、1つの揚送機構515の凹部514に、2以上のパチンコ玉PBが積層して挿入された状態で揚送されるのを防止する。これによって、それぞれの側壁部516a、516bに沿うように、パチンコ玉PBをそれぞれの側に1列に整列させた状態で揚送することができる。
【0114】
なお、例えば、長期の使用によるゲート部570や蓋部550の変形などを考慮すると、ゲート部570の先端縁と、揚送機構515の凹部514の底部との間は、パチンコ玉PBの直径の1.05〜1.95倍とすることがより好ましい。
【0115】
また、図19に示すように、ゲート部570の上流側の先端縁に、下方に傾斜する傾斜面572aを有する傾斜突条部572を備えてもよい。傾斜突条部572を備えることで、1つの揚送機構515の凹部514に、2以上のパチンコ玉PBが積層して挿入された場合、最下部のパチンコ玉PBを残して、それよりも上方に積層されたパチンコ玉を噛み込むことなくスムーズに分離することができる。なお、この下方に傾斜する傾斜面を有する傾斜突条部を、図17に示した下方突出部564の上流側の先端縁に備えてもよい。
【0116】
さらに、ゲート部570の上流側の傾斜突条部572の上方に、揚送路の幅に亘って、揚送機構515とは異なる側、すなわち上方側に行くに伴って、揚送方向の上流側に徐々に突出する傾斜面571aを有する傾斜突条部571を備えてもよい。なお、傾斜突条部571の上面は、パチンコ玉を下方に落下可能なように、下方に傾斜する傾斜面とすることが好ましい。
【0117】
この傾斜突条部571は、傾斜面571aを利用して、上記したゲート部570によってゲート部570よりも下流側へ揚送されるのを阻止されたパチンコ玉PBの進行方向を変更して上流側へ落下させるものである。
【0118】
ここで、ゲート部570に流入したパチンコ玉PBの動作について説明する。
【0119】
揚送機構515によって揚送されるパチンコ玉PBの一部は、揚送機構515の凹部514に挿入されゲート部570を通過して、揚送機構515の下流側へ揚送される。また、パチンコ玉PBの残りの一部は、揚送機構515の凹部514に挿入したパチンコ玉PB上に積層して揚送され、ゲート部570に衝突し、ゲート部560よりも下流側へ揚送されるのを阻止される。
【0120】
ゲート部570に衝突したパチンコ玉PBは、傾斜突条部571の傾斜面571aと衝突し、進行方向が変更され上流側へ落下される。
【0121】
このように、ゲート部570、またはこのゲート部570に傾斜突条部571を備えることで、側壁部516a側および側壁部516b側を揚送されるパチンコ玉PBの数量の均一化を図ることができ、さらに整列した状態でパチンコ玉PBを揚送することができる。
【0122】
また、揚送機構515の上流部側の上方に、揚送路を構成する側壁部516a側のパチンコ玉PBと、側壁部516b側のパチンコ玉とを区分するセパレータ580を備えてもよい。
【0123】
図20は、セパレータ580を備えた揚送機構515を上方から見たときの平面図である。なお、ゲート部560およびセパレータ580は、蓋部550に設置されるため、蓋部550を取り外した状態では、図20に示すゲート部560およびセパレータ580は見えないが、ここでは、セパレータ580の説明をするため、便宜上、蓋部550を取り付けたときにゲート部560およびセパレータ580が位置する位置にそれぞれゲート部560およびセパレータ580を示している。図21は、蓋部550を取り付けた状態における、図20のD−D断面を示す図である。なお、図21には、図20のD−D断面に加えて、玉通路400に隣接させて配置される玉箱300の排出口308の断面も示している。
【0124】
図20および図21に示すように、セパレータ580は、揚送機構515の上流部側の上方に、下端縁が揚送方向と平行となるように、揚送機構515の凸部513と所定の間隔をおいて設けられている。セパレータ580は、例えば樹脂などの平板で構成され、特に玉詰まりなどの確認ができるように、透明な平板で構成されることが好ましい。
【0125】
なお、セパレータ580を構成する部材は、上記した平板に限られるものではなく、側壁部516a側に存在するパチンコ玉PBと、側壁部516b側に存在するパチンコ玉PBとを区分し、側壁部516a側に存在するパチンコ玉PBが側壁部516b側に、側壁部516b側に存在するパチンコ玉PBが側壁部516a側に移動することを抑制できる構成であればよい。例えば、複数の棒状の部材を、揚送機構515の上流部側の上方に、揚送方向と平行となるように、パチンコ玉PBが通過できない程度の所定の間隔をあけて配置してもよい。なお、この場合、最下部の部材は、揚送機構515の凸部513と所定の間隔をおいて設けられている。
【0126】
また、セパレータ580は、セパレータ580の先端縁と揚送機構515の凸部513との間(上記した所定の間隔)が、少なくともパチンコ玉PBの直径よりも小さくなるように設置されている。なお、セパレータ580の先端縁と揚送機構515の凸部513との間が狭くなっても、セパレータ580の先端縁と揚送機構515の凸部513とが接触することはない。
【0127】
また、セパレータ580は、揚送路の幅を長手方向に均等に2分割するように、揚送機構515の回転軸に沿って配置されることに限られない。例えば、玉ゲート512を通過して流入するパチンコ玉PBの流入分布に対応して、上記した、揚送路の幅を長手方向に均等に2分割する位置よりも側壁部516a側または側壁部516b側に配置されてもよい。また、上記した、螺旋形状の凸部513と、螺旋形状の凹部514とを備える揚送機構515では、側壁部516b側にパチンコ玉PBが多く流入し易いので、この場合には、セパレータ580を、上記した、揚送路の幅を長手方向に均等に2分割する位置よりも側壁部516b側に配置することが好ましい。
【0128】
上記したように、セパレータ580を設けることで、側壁部516a側に存在するパチンコ玉PBと、側壁部516b側に存在するパチンコ玉PBとを区分することができる。さらに、揚送機構515の上流部においてパチンコ玉PBが激しく移動しても、側壁部516a側に存在するパチンコ玉PBが側壁部516b側に、側壁部516b側に存在するパチンコ玉PBが側壁部516a側に移動することを抑制でき、双方に均一にパチンコ玉PBを分配することができる。すなわち、側壁部516a側と側壁部516b側とで、均一な数のパチンコ玉PBを揚送することができる。
【0129】
次に、蓋部550の構成について説明する。
【0130】
蓋部550は、少なくとも一端側が開口した筐体(以下、蓋部筐体という)で構成され、揚送通路本体510と流下通路600の一部である第1の流下通路610の開口部を覆うカバーとして機能し、揚送通路本体510および流下通路600の一部である第1の流下通路610を構成する筐体(以下、本体部筐体という)に着脱可能に取り付けられる。蓋部550は、玉詰まりなどの確認ができるように、例えば、透明な樹脂材料で構成されることが好ましい。
【0131】
また、蓋部550は、例えば、図17に示すように、長手方向(図17の左右方向)の一端側に、上記した本体部筐体の長手方向の一端側に設けられた係合凹部520と係合する係合凸部575を備えている。一方、蓋部550は、長手方向の他端側に、本体部筐体との係合を所定の解除キーなどで解除可能なロック機構を備えた係合部を備えている。
【0132】
ここで、このロック機構を備えた係合部について説明する。
【0133】
図22は、図17のE−E断面を示す図である。図17および図22に示すように、ロック機構は、蓋部550の長手方向の他端側に設けられた空間579に設けられた係合部材581と、本体部筐体の長手方向の他端側に設けられ、係合部材581と係合する係合部521と、係合を解除するための解除キー585とを備えている。
【0134】
係合部材581は、蓋部550の長手方向の他端側に設けられた空間579の長手方向に亘って配置され、長手方向の他端側(図17の右側)に係合凸部581aを有し、長手方向に変形可能なリング状の部材で構成されている。なお、この係合部材581は、下方からも支持板582によって支持されている。また、係合部材581の係合凸部581aは、係合部521に係合可能なように、長手方向の他端側(図17の右側)に突出して設けられている。また、図22に示すように、係合部材581を収容する蓋部550の長手方向の他端側の端面には、解除キー585を差し込むための解除キー挿入口583が形成されている。
【0135】
係合部521は、本体部筐体の長手方向の他端側に設けられ、係合凸部581a側に迫り出すように形成されている。
【0136】
解除キー585は、上記した解除キー挿入口583に挿入して係合部材581を長手方向の一端側(図17の左側)へ押圧して変形させる凸部585aを備えた板状の部材で構成されている。
【0137】
まず、蓋部550を本体部筐体に取り付ける工程について説明する。
【0138】
蓋部550の係合凸部575を本体部筐体の長手方向の一端側に設けられた係合凹部520と係合する。続いて、蓋部550の他端側を本体部筐体へ嵌め込むことで、係合凸部581aの下面が本体部筐体の係合部521の端縁に接しながら押圧され、係合凸部581aが設けられた側の係合部材581が長手方向の一端側(図17の左側)へ変形する。この変形によって係合凸部581aが係合部521の下面側に移動し、係合凸部581aと係合部521とが係合する。なお、上記した係合をスムーズに行うため、係合凸部581aの下面581bは、長手方向の他端側(図17の右側)に上方に傾く傾斜面で構成されることが好ましい。
【0139】
次に、蓋部550を本体部筐体から取り外す工程について説明する。
【0140】
解除キー585の凸部585aを、蓋部550の長手方向の他端側の端面に設けられた解除キー挿入口583に挿入し、係合部材581を長手方向の一端側(図17の左側)へ押圧する。長手方向の一端側(図17の左側)へ押圧された係合部材581は、長手方向の一端側(図17の左側)に変形し、係合凸部581aと係合部521との係合が解除され、蓋部550の長手方向の他端側(図17の右側)を上方に移動可能となる。
【0141】
続いて、蓋部550の長手方向の他端側(図17の右側)を上方に移動し、長手方向の一端側(図17の左側)における、係合凹部520と係合凸部575との係合を解除することで、蓋部550を取り外すことができる。
【0142】
上記したように、蓋部550を取り外し可能に設けることで、例えば、店員が揚送通路500などの内部を清掃したり、揚送通路500で発生した玉詰まりなどを容易に解消することができる。また、ロック機構を備えることで、解除キー585を所有する店員のみ蓋部550を取り外すことができ、例えば、遊技客が勝手に蓋部550を取り外すことを防止することができる。
【0143】
また、蓋部550および揚送通路本体510(本体部筐体)に、カバー装着検知手段として機能し、蓋部550の装着の有無を検知する蓋部装着検知手段を設けてもよい。
【0144】
蓋部装着検知手段として、例えば、蓋部550に接点スイッチなどの接触型のスイッチを設けてもよい。また、蓋部装着検知手段として、蓋部550の所定の部位に磁石を設け、蓋部550を装着した際、この磁石が設けられた蓋部550の所定の部位と重なる本体部筐体の部位に磁気センサを設けてもよい。なお、蓋部装着検知手段は、上記したものに限定されるものではなく、蓋部550の装着の有無を検知する機能を備えるものであればよい。また、蓋部装着検知手段は、検知信号を外部の、例えば制御装置などに出力するための出力手段を備えている。出力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な検知信号を外部に伝える電気配線などで構成される。ここで、制御装置は、例えば、台間機3、4やパチンコ機2などの制御装置などを利用してもよい。
【0145】
次に、揚送通路500で揚送されたパチンコ玉PBを流下させながら台間機3、4内部に導く流下通路600について説明する。
【0146】
図23は、第2の流下通路620が最上部に位置する状態における、図16に示した流下通路600のF−F断面を示す図である。図24は、第2の流下通路620が最下部に位置する状態における、図16に示した流下通路600のF−F断面を示す図である。なお、図16に示すように、流下通路600は、並設された2つの第1の流下通路610と、これらの第1の流下通路610のそれぞれに対応して設けられた第2の流下通路620を備えるが、双方の構成は基本的に同じであるので、ここでは一方の第1の流下通路610およびこの第1の流下通路610に対応して設けられた第2の流下通路620の断面を示している。
【0147】
図23に示すように、流下通路600は、揚送通路500で揚送されたパチンコ玉PBを流下させる第1の流下通路610と、この第1の流下通路610の下流側に設けられ、第1の流下通路610と連通する第2の流下通路620とを備えている。また、第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における鉛直方向の相対位置を変更可能な構成を有している。すなわち、第1の流下通路610は、第2の流下通路620に対して上下方向(鉛直方向も含む)に所定の範囲移動可能、または第2の流下通路620は、第1の流下通路610に対して上下方向(鉛直方向も含む)に所定の範囲移動可能に構成されている。また、第1の流下通路610および第2の流下通路620の底面は、パチンコ玉PBが流下可能なように若干下流側が低く構成された傾斜面で構成されている。
【0148】
ここで、例えば、前述した蓋部装着検知手段の出力手段を電気配線で構成した場合、この電気配線は、例えば、台間機3、4の制御部650などに接続される。この場合、電気配線は、揚送通路本体510および流下通路600の一部である第1の流下通路610を構成する筐体である本体部筐体から第2の流下通路620を構成する構造体を介して台間機3、4に配線されるため、第1の流下通路610または第2の流下通路620が上下方向(鉛直方向も含む)に移動した場合でもその移動によって電気配線が切れることがないように、その移動長さを考量して配線されている。
【0149】
図24に示すように、第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における鉛直方向の相対位置が異なる場合に、第1の流下通路610と第2の流下通路620との間に、第1の流下通路610と第2の流下通路620とを連通し、第1の流下通路610から第2の流下通路620へ向けて下方にパチンコ玉を導く連通路630が形成される。この連通路630の長さは、第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における鉛直方向の相対位置の変更に伴って増減する。例えば、図24に示した、第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における鉛直方向の相対位置が最大となるときに、連通路630の長さは最大となる。
【0150】
なお、第2の流下通路620の第1の流下通路610側の側面に設けられた流入口623は、第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における鉛直方向の相対位置が異なる場合においても、第1の流下通路610と第2の流下通路620とが連通できるように、縦方向の長穴で構成されている。また、連通路630と第2の流下通路620との連通部は、ほぼ直角に屈曲し、連通路630と第2の流下通路620とによりL字状の通路が形成される。
【0151】
また、連通路630を形成する第1の流下通路610側の側面の鉛直方向に沿って、第1の流下通路側の側面に対向する側面に向かって突出する突条部640が設けられている。この突条部640は、突条部640の上部において、第1の流下通路610側の側面に対向する側面に向かって突出する長さが下方に行くに伴って徐々に増加する傾斜面を有している。また、この突条部640の上端は、流入口623の下端またはそれよりの若干下方側に位置している。また、図24に示すように、第2の流下通路620の、第1の流下通路610側の底壁621には、が下方に移動した際、突条部640を通過させるための切り欠き部が形成されている。
【0152】
なお、連通路630に設けられる突条部は、連通路630を形成する第1の流下通路610側の側面の鉛直方向に沿って設けられた突条部640のみでも、パチンコ玉PBが玉詰まりを生じることなく、連通路630を落下することができるが、さらに、連通路630を形成する第1の流下通路側の側面に対向する側面の鉛直方向に沿って、第1の流下通路側の側面に向かって突出する突条部645を設けてもよい。この突条部645は、突条部645の下部において、第1の流下通路610側の側面に向かって突出する長さが上方に行くに伴って徐々に増加する傾斜面646を有するように構成することができる。
【0153】
例えば、図24に示すように、連通路630を形成する第1の流下通路610側の側面の鉛直方向に沿って設けられた突条部640と、連通路630を形成する第1の流下通路側の側面に対向する側面の鉛直方向に沿って設けられた突条部645とによって下方に傾斜したパチンコ玉PBの流下通路が形成される。ここで、図23と図24に示す、流入口623と第2の流下通路620の想定される高低差の範囲における、突条部640と突条部645のそれぞれの傾斜面641と傾斜面646の想定される最小間隔は、パチンコ玉PBの直径の2倍よりも小さく構成され、好ましくは、パチンコ玉PBの直径の1.03〜1.8倍程度に構成されることが好ましい。なお、傾斜面641、646の角度は、例えば、流入口623から流入し連通路630を落下するパチンコ玉PBの落下の軌道(2次曲線的な軌道)に対応して設定されることが好ましい。換言すると、連通路630を落下するパチンコ玉PBが傾斜面641、646に接触して運動エネルギの働く方向が妨げられて進路が変更されることがないように、傾斜面641、646間をできる限り傾斜面641、646と接触しないように落下させることが好ましい。パチンコ玉PBの運動エネルギの損失を最小限とすることで、パチンコ玉PBは、スムーズに連通路630を落下でき、さらには第2の流下通路620においてもスムーズに流下することができる。
【0154】
このように、連通路630に突条部640、645を備えることで、連通路630において、例えば、流下するパチンコ玉PBが大きく変動しながら流下するような過剰な空間が除去されるため、パチンコ玉PBは、整列された状態で流下する。そのため、パチンコ玉PBが玉詰まりを生じることなく、連通路630をスムーズに落下することができる。
【0155】
ここで、第2の流下通路620は、台間機3、4の玉通路挿入口3i、4iに挿入され、装着される。この第2の流下通路620は、台間機3、4の玉通路挿入口3i、4iの形状に対応させて形成されている。また、第2の流下通路620には、玉通路400の台間機3、4からの離脱を阻止するために台間機3、4に設けられた離脱阻止機構720と着脱可能に係合するための開口部622が設けられている。
【0156】
上記したように、流下通路600において、第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における鉛直方向の相対位置を変更可能な構成とすることで、遊技ホール毎に、天板104に対する膳板103の高さが異なる場合においても、流下通路600の高さを調整し、玉通路400を適切な位置に設置することができる。これによって、パチンコ玉をスムーズに台間機3、4に流下させることができ、玉詰まりなどのの発生を抑制することができる。
【0157】
(台間機3、4)
次に、上記した本発明に係る玉箱部材を備えた台間機3、4について説明する。
【0158】
図25Aは、台間機3(ユニット)を正面から見た平面図である。図25Bは、台間機4(サンド)を正面から見た平面図である。図26は、台間機3、4の内部構成を模式的に示した図である。
【0159】
台間機3(ユニット)は、パチンコ機2と情報通信ができるので、パチンコ機2の貸玉ボタンが押されると、パチンコ機2内部からパチンコ機2の上皿へ直接パチンコ玉を供給することができる。一方、台間機4(サンド)は、パチンコ機2と情報通信ができないので、パチンコ玉は、サンドのノズルよりパチンコ機2の上皿へ供給される。
【0160】
また、各台間機3、4には、カード挿入口3a、4a、貸玉ボタン3b、4b(遊技機に貸玉ボタンを有しているので台間機3(ユニット)にはない場合もある。)、再プレー用貸玉ボタン3c、4c、返却ボタン3d、4d、表示部3e、4e、ランプ3f、4f、カード回収部3g、4g、紙幣挿入口3h、4h、玉通路挿入口3i、4i、開口部3j、4jなどが設けられている。
【0161】
また、図26に示すように、台間機3、4内には、制御部650、カード処理機651、電源回路652、計数処理部653、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)654などが設置されている。
【0162】
カード処理機651は、カード挿入口3a、4aから挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードを搬送手段によって所定の位置に移動し、会員用ICカードまたは非会員用ICカードからIDなどの情報を読み取るものであり、例えば、リーダライタなどで構成される。また、カード処理機651は、カード処理機651内に設けられた度数が「0」となった非会員用ICカードを貯留するカード貯留部(図示しない)から非会員用ICカードを取り出し、例えば、IDなどを記憶させてカード挿入口3a、4aから再発行することもできる。
【0163】
ここで、1枚の会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口3a、4aから挿入されると、例えば、ソレノイドなどの機械的なカード挿入防止手段(図示しない)によって、カード挿入口3a、4aが封鎖されるので、他の会員用ICカードまたは非会員用ICカードを挿入することはできなくなる。これによって、複数の会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口3a、4aに挿入されることで生じるカード詰りなどを防止することができる。また、ソレノイドなどの機械的なカード挿入防止手段を用いずに、他の方法でカード詰りなどを防止してもよい。
【0164】
貸玉ボタン3b、4bは、遊技客がパチンコ玉の貸し出しを要求するときに、押されるボタンである。例えば、貸玉ボタン3b、4bが1回押されると500円分のパチンコ玉が貸し出しされる。なお、パチンコ玉の貸し出しは、500円単位で行われる。
【0165】
再プレー用貸玉ボタン3c、4cは、再プレー受付機12において再プレー手続が行われた会員用ICカード使用時にのみ利用され、再プレー用に利用することができるパチンコ玉を貸し出しするときに押される。
【0166】
表示部3e、4eは、それぞれ台間機3、4の動作に伴う所定の情報の表示などを行う表示手段である。台間機3、4の動作に伴う情報表示としては、例えば、度数などを表示する。これによって、度数を確認でき、入金のタイミングを図ることができる。また、表示部3e、4eには、度数以外の情報を表示してもよい。
【0167】
ランプ3f、4fは、遊技している遊技客が、会員または非会員なのかを視覚的に識別するためのもので、例えば、会員の場合は赤色、非会員の場合は青色が発光する。
【0168】
カード回収部3g、4gは、カード処理機651の非会員用ICカードを貯留するカード貯留部において、非会員用ICカードの貯留限度量に達した場合に、非会員用ICカードを回収するものである。例えば、カード貯留部に貯留された非会員用ICカードが満杯となった際に、貯留された非会員用ICカードの一部をカード貯留部に設けられたカード排出部に導いて落下させ、カード回収部3g、4gに回収する。カード回収部3g、4gに回収された非会員用ICカードは、店員などによって、例えば、営業終了後などに回収される。
【0169】
玉通路挿入口3i、4iは、玉通路400の装着部を挿入し、玉通路400を台間機3、4に装着するための開口である。なお、玉通路挿入口3i、4iには、装着部として機能する玉通路400の第2の流下通路620が挿入される。
【0170】
開口部3j、4jは、玉通路400の揚送機構515に駆動源からの駆動力を伝達する、後述する駆動力伝達機構810の一部を外部に突出させるための開口である。
【0171】
制御部650は、台間機3、4内の各構成機器の制御、台間機3、4以外の、例えば、島コンピュータ7などとの情報通信を行うものであり、インターフェース回路650a、CPU650b、ROM650c、RAM650dから主に構成される。
【0172】
電源回路652は、台間機3、4内の各構成機器を駆動するための電力を各構成機器に供給するものである。
【0173】
計数処理部653は、玉通路挿入口3i、4iに挿入された玉通路400を介して導入されたパチンコ玉の数を計数処理するものである。
【0174】
貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)654は、紙幣挿入口3h、4hから挿入される紙幣に対応できるコンパクトサイズの紙幣識別機であり、台間機3、4および島コンピュータ7と情報通信ができるように接続されている。なお、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)654は、所定の紙幣のみ、例えば千円札のみを受け付けるようにすることもできる。
【0175】
次に、玉通路400を介して台間機3、4内に導入されたパチンコ玉の数を計数する計数部(計数処理部653)の構成について説明する。
【0176】
図27は、玉通路400が玉通路挿入口3i、4iに挿入された状態の台間機3、4の断面の一部を示す図である。図28は、玉流下停止機構740を備えた場合における、玉通路400が玉通路挿入口3i、4iに挿入された状態の台間機3、4の断面の一部を示す図である。図29は、玉通路400が取り外された後の台間機3、4の断面の一部を示す図である。なお、図29には、玉流下停止機構740を備えた場合の図を示している。図30は、台間機3、4のカード回収部3g、4gを引き出した状態を示す斜視図である。
【0177】
図27に示すように、玉通路挿入口3i、4iには、挿入する玉通路400の第2の流下通路620を下方から支持する支持部材700が、この支持部材700と玉通路挿入口3i、4iの上端縁701aとの間の距離が、玉通路400の第2の流下通路620を挿入可能な距離、すなわち玉通路400の第2の流下通路620の高さよりも若干長くなるように配置されている。一方、支持部材700の下方と玉通路挿入口3i、4iの下端縁701bとの間は、パチンコ玉PBが通過できる程度に開口されている。台間機3、4に玉通路400の第2の流下通路620を設置した状態では、玉通路400の第2の流下通路620は、第2の流下通路620の傾斜に対応して、出口側に向かって徐々に下方傾斜した状態となる。
【0178】
また、玉通路挿入口3i、4iの上端縁701aから台間機3、4の奥行方向に向かって徐々に下方傾斜する上壁702が設けられている。この上壁702の傾斜角度は、玉通路400の第2の流下通路620の傾斜角度に対応して設定されている。玉通路挿入口3i、4iに挿入された玉通路400の第2の流下通路620は、支持部材700に下方から支持されながら上壁702に沿って奥行方向に挿入される。そして、玉通路400の第2の流下通路620の上流部を構成する、上方に延びる外壁が、台間機3、4の正面側の面が当接することで、玉通路400の第2の流下通路620の奥行方向への挿入が停止される。
【0179】
また、上壁702には、玉通路400の台間機3、4からの離脱を阻止するための離脱阻止機構720が設けられている。玉通路400の第2の流下通路620を玉通路挿入口3i、4iへ挿入し、奥行方向に進めて固定された状態では、図27に示すように、離脱阻止機構720は、開口部408に係合した状態となる。すなわち、玉通路400の第2の流下通路620を玉通路挿入口3i、4iから抜くことができない状態となる。
【0180】
玉通路挿入口3i、4iに玉通路400の第2の流下通路620が固定された状態で、第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における鉛直方向の相対位置を変更、すなわち、揚送通路本体510および流下通路600の一部である第1の流下通路610を構成する筐体である本体部筐体の上下方向の位置を変更することで、本体部筐体は、天板104上の所定の位置に設置される。
【0181】
また、玉通路400の第2の流下通路620の直下流側に、パチンコ玉PBの数を計数する計数部730が設けられている。
【0182】
また、図27に示すように、玉通路400の第2の流下通路620が配置される下方の台間機3、4の底面は、計数部730の直上流側から台間機3、4の正面側に向かって下方傾斜する傾斜壁705で構成されている。
【0183】
計数部730は、通過するパチンコ玉PBの数を計数するもので、例えば、パチンコ玉PBを検知する検知センサなどで構成される。検知センサとして、例えば、非接点式のセンサなどが用いられ、パチンコ玉PBの検知によるカウント信号は、1個のパチンコ玉PBの通過を確認する毎に1パルスの電気信号を発する。また、カウント信号として、光を用いてもよい。この計数部730で検知した情報は、管理装置13に出力される。この際、検知センサの検知情報を、例えば、島コンピュータ7を介して直接管理装置13に出力してもよいし、台間機3、4などの制御部に一旦出力後、島コンピュータ7を介して管理装置13に出力してもよい。管理装置13では、例えば、会員用ICカードや非会員用ICカードのIDに基づいて、少なくとも台間機3、4におけるパチンコ玉PBの貸し出しに係る情報を集計および管理する。
【0184】
図27に示す、玉通路400の第2の流下通路620を台間機3、4に装着した状態では、玉箱300の排出口308から排出され、玉通路400の第2の流下通路620から流下したパチンコ玉PBは、計数部730を通過することで、パチンコ玉PBの数がカウントされる。なお、計数されたパチンコ玉PBは、図4に示す、台間機3、4の裏面に設けられた排出パイプ218から排出樋214に排出され、回収される。
【0185】
なお、図28に示すように、計数部730の直上流側となる玉通路400の第2の流下通路620の先端部に対応する上壁702に、パチンコ玉PBが流下するのを停止させる玉流下停止機構740を備えてもよい。
【0186】
玉流下停止機構740は、上記したように、計数部730の直上流に設けられ、パチンコ玉PBの流下を停止するものであり、例えば、ソレノイドなどで構成される。例えば、正常時に通電がなされ、当接部材741を内部に収容してパチンコ玉PBの流下を可能とし、異常時に通電が遮断され、当接部材741を玉通路400の第2の流下通路620内部に突出させ、パチンコ玉PBの流下を停止させる。そのため、玉通路400の第2の流下通路620の先端部には、この当接部材741を第2の流下通路620内部に突出させるため、さらには、この当接部材741が第2の流下通路620内部に突出した状態でも玉通路400の第2の流下通路620を台間機3、4から離脱可能とするために、第2の流下通路620の出口端部まで開口した切り欠き部が形成される。
【0187】
なお、異常時として、例えば、停電時などが挙げられる。また、カード処理機651において、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されていないことが検知されている場合には、ID等の遊技客を特定するための情報が得られないため、玉流下停止機構740を異常時と同様の状態、すなわち当接部材741を玉通路400の第2の流下通路620内部に突出させた状態として、計数部730にパチンコ玉PBが流下できないように設定してもよい。
【0188】
次に、離脱阻止機構720の構成の一例について説明する。
【0189】
図27〜図29に示すように、離脱阻止機構720は、一端側が上壁702に回転軸722によって回動可能に固定され、他端側が、上壁702にばねなどの弾性体723によって固定され、他端側に玉通路400の第2の流下通路620の開口部622に係合する係合突起721aを備えた係合突起部材721と、他端側の上面に一端が固定された、係合状態を解除するためのワイヤ724とを備えている。また、ワイヤ724の他端は、図30に示すように、例えば、台間機3、4のカード回収部3g、4gの、例えば側面に固定されている。
【0190】
なお、ワイヤ724は、図30に示すように、このカード回収部3g、4gを引き出した際に、係合突起部材721の他端側を上方に引っ張り、係合状態を解除できる長さに設定されている。また、ワイヤ724は、係合解除機構、特に動作伝達部材として機能する。また、ワイヤ724は、台間機3、4内の機器や駆動部などと接触することがないように、例えば、ガイド部材によって覆われることが好ましい。
【0191】
ここで、玉流下停止機構740を備えた場合には、係合突起部材721の係合突起721aは、台間機3、4の正面側から奥行側にその断面積を減少させてテーパ状に傾斜した形状とすることが好ましい。係合突起721aをテーパ状の形状とすることで、玉通路挿入口3i、4iに玉通路400の第2の流下通路620を挿入する際、係合突起721aが、玉流下停止機構740を第2の流下通路620内に突出させるための切り欠き部に突出しても、さらに第2の流下通路620を挿入することで、その係合状態を回避しやすくなる。
【0192】
ここで、離脱阻止機構720の動作について説明する。
【0193】
離脱阻止機構720の他端側は、弾性体723によって下方向に引っ張られ、玉通路400の第2の流下通路620の開口部622が所定の位置にきたときに、係合突起721aが開口部622に係合する。この状態では、玉通路400の第2の流下通路620を玉通路挿入口3i、4iから引き抜くことはできず、すなわち玉通路400を台間機3、4から離脱することはできない。
【0194】
一方、台間機3、4のカード回収部3g、4gが引き出されると、係合突起部材721の他端側は、ワイヤ724によりを上方に引っ張られ、係合突起721aの開口部622との係合が解除される。この状態において、玉通路400の第2の流下通路620を玉通路挿入口3i、4iから引き抜くこと、すなわち玉通路400を台間機3、4から離脱することができる。
【0195】
ここで、台間機3、4のカード回収部3g、4gを引き出す操作は、店員によって行わるため、遊技客が勝手に玉通路400を台間機3、4から取り外すことを防止することができる。
【0196】
次に、玉通路400を台間機3、4から離脱する際の動作について説明する。
【0197】
上記したように、店員が台間機3、4のカード回収部3g、4gを引き出し、離脱阻止機構720の解除を行うと、台間機3、4から玉通路400の第2の流下通路620を引き抜くことができる。例えば、玉流下停止機構740を備える場合、異常時に、台間機3、4から玉通路400の第2の流下通路620を引き抜くとき、玉流下停止機構740の当接部材741は、第2の流下通路620内部に突出し、パチンコ玉PBが流下できない状態となっている。この状態で、第2の流下通路620を引き抜くと、第2の流下通路620内のパチンコ玉PBは、計数部730に流下することなく、傾斜壁705を流下し、台間機3、4の正面の開口から外部に排出される。すなわち、異常時においても、第2の流下通路620内のパチンコ玉PBを計数せずに回収することがなく、台間機3、4の正面の開口から遊技客側に排出することができる。なお、上記したように、第2の流下通路620に形成された切り欠き部は、第2の流下通路620の出口に至るまで開口した形状に形成されているので、当接部材741が突出した状態でも第2の流下通路620を引き抜くことができる。
【0198】
なお、支持部材700の下側には支持部材700を回転軸として回転する下蓋を設け、パチンコ玉PBPBが台間機3、4の玉通路に内在する際には下蓋が開いてパチンコ玉PBが転がり出るように構成してもよい。さらに、支持部材700の上側にも上蓋を備え、上蓋を閉じれば、玉通路400を取り外した状態でも営業もできるように構成してもよい。また、玉通路400を設けない営業の場合、上蓋と下蓋は、双方遊技客がいじっても開かないよう固定可能としてもよい。
【0199】
なお、上記した実施の形態では、係合解除機構として、係合突起部材721の他端側と、台間機3、4のカード回収部3g、4gの側面とをワイヤ724で連結し、カード回収部3g、4gを引き出した際に、係合突起部材721の他端側が上方に引っ張られ、係合状態が解除される構成を示したが、これに限定されるものではない。係合解除機構は、上記した、台間機3、4のカード回収部3g、4gからのICカードの回収操作のような、台間機の機能を発揮させるための処理または操作に連動して、離脱阻止機構720における係合状態を解除する構成を備えるものであればよい。
【0200】
例えば、係合突起部材721の他端側と、台間機3、4を設置するフレームとをワイヤで連結し、台間機3、4をフレームから引き出した際に、係合突起部材721の他端側が上方に引っ張られ、係合状態が解除される構成としてもよい。
【0201】
また、係合解除機構が、係合突起部材721の他端側を上方に引っ張る、または上方に押し上げることが可能な電気的駆動手段と、この電気的駆動手段を駆動させるための情報を発する駆動命令手段と、この駆動命令手段からの情報に基づいて電気的駆動手段を駆動させる制御手段とから構成されてもよい。
【0202】
ここで、電気的駆動手段としては、例えば、ソレノイドなどが挙げられ、このソレノイドは、係合突起部材721の他端側に接続される。駆動命令手段は、例えば、所定のセンサ部に電気的駆動手段を駆動させるための情報を発するリモコンなどで構成することができる。例えば、店員がリモコンによって所定のセンサ部に電気的駆動手段を駆動させるための情報を発し、制御手段が、所定のセンサ部で受信した情報に基づいて電気的駆動手段を駆動させて、係合突起部材721の係合突起721aの係合状態を解除することができる。
【0203】
また、駆動命令手段は、例えば、電気的駆動手段を駆動させるための情報を発するICカードなどで構成することができる。例えば、台間機3、4のカード挿入口3a、4aに電気的駆動手段を駆動させるための情報を発するICカードを受け入れた場合に、制御手段が、カード情報を読み取るリーダライタなどで読み取った情報に基づいて電気的駆動手段を駆動させて、係合突起部材721の係合突起721aの係合状態を解除することができる。なお、ここでは、制御手段として、例えば、台間機3、4の制御部650を機能させることができる。
【0204】
上記したような係合解除機構を設けることで、例えば、閉店時や開店時に行われる他の作業に付随して、容易に玉通路400を台間機3、4から取り外すことができる。また、閉店時や開店時に限らず、玉通路400を取り外す必要が生じた場合においても、容易に玉通路400を台間機3、4から取り外すことができる。これによって、店員の作業の手間を省くことが可能となる。
【0205】
次に、前述した玉通路400の揚送機構515を駆動するための駆動源およびこの駆動源からの駆動力を揚送機構515に伝達する駆動力伝達機構810について説明する。
【0206】
図31は、駆動力伝達機構810の構成を示す断面図である。
【0207】
図31に示すように、台間機3、4内の前面側には、玉通路400の揚送機構515を駆動するための駆動装置800が設けられ、玉通路400には、この駆動装置800からの駆動力を玉通路400の揚送機構515に伝達する駆動力伝達機構810が設けられている。
【0208】
駆動装置800は、回転力を発生する、例えば直流モータまたは交流モータなどで構成される。
【0209】
駆動力伝達機構810は、駆動装置800によって回転されるギア811と、このギア811の回転が伝達されるギア812と、このギア812の回転が伝達されるギア813と、回転シャフト814を介して伝達されたギア813の回転を、玉通路400の揚送機構515に最終的に伝達する揚送機構動力伝達ギア部815とを備えている。
【0210】
図31に示すように、ギア811の一部は、台間機3、4内の前面に形成された開口部3j、4jから外部に突出するように設けられている。ギア812は、前述した玉通路400の第2の流下通路620を構成する構造体に回転可能に支持され、この構造体の上下方向の移動に伴って、上下方向に移動するように構成されている。また、ギア812は、玉通路400の第2の流下通路620を構成する構造体が上下方向に移動した際においても、ギア811およびギア813に係合するように、上下方向に長く構成されている。ギア812の長さは、玉通路400の第1の流下通路610と第2の流下通路620との連通部における変更可能な鉛直方向の相対位置の範囲に基づいて設定される。また、回転シャフト814は、前述した玉通路400における2つの第1の流下通路610を仕切る壁部を貫通するように玉通路400の揚送機構515側へ挿入されている。
【0211】
また、ギア812およびギア813を備える部分は、カバー816で覆われている。なお、カバー816は、玉通路400の揚送通路本体510および流下通路600の一部である第1の流下通路610を構成する本体部筐体に蓋部550を取り付ける際、取り付けの妨げにならなうように、カバー816の下面と蓋部550の上面との間の距離を十分にとるように構成されている。また、蓋部550を取り付ける際、回転シャフト814と接触する蓋部550の部分には、切り欠き部(図示しない)が形成されている。これによって、蓋部550の取り外しを支障なく行うことができる。また、ギア813の回転を伝達する回転シャフト814の上端部は、カバー816の上壁面に回転可能に支持されている。
【0212】
揚送機構動力伝達ギア部815は、回転シャフト814を介して伝達されたギア813の回転を、揚送機構515の一端側へ向きを変えて伝達する。揚送機構動力伝達ギア部815には、例えば、回転の伝達方向を変えて伝達可能な、べべルギア(かさ歯車)やウォームギアなどが用いられる。
【0213】
上記したように、台間機3、4内に、玉通路400の揚送機構515を駆動するための駆動装置800を設け、玉通路400に、この駆動装置800からの駆動力を玉通路400の揚送機構515に伝達する駆動力伝達機構810を設けることで、天板104上の利用スペースを広げることができる。また、玉通路400の第2の流下通路620を構成する構造体が上下方向に移動した際においても、駆動装置800の回転を末端の揚送機構動力伝達ギア部815に伝達することができる。これによって、遊技ホール毎に、天板104に対する膳板103の高さが異なる場合において、玉通路400の流下通路600の高さが調整されたときでも、駆動装置800の回転を末端の揚送機構動力伝達ギア部815に伝達することができる。
【0214】
なお、駆動力伝達機構810の構成は上記した構成に限られるものではなく、駆動装置800の回転を末端の揚送機構動力伝達ギア部815に伝達し、玉通路400の揚送機構515を駆動することができる構成であればよい。
【0215】
また、ここでは、玉箱300からのパチンコ玉PBを玉通路400を介して導入する台間機3、4について説明したが、例えば、玉通路400の揚送通路500を、パチンコ玉の搬送路として内部に備える、台間機3、4や各パチンコ機2に設けられる台計数機の場合には、駆動装置を搬送路に併設して備えてもよい。
【0216】
(駆動装置800の制御機構)
上記した駆動装置800は、遊技客が操作することなしに、所定の条件を満たしたときに作動され、玉通路400の揚送機構515を駆動する。
【0217】
例えば、玉通路400の揚送通路500を、パチンコ玉の搬送路として内部に備える、台間機3、4や各パチンコ機2に設けられる台計数機の場合には、揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したことを検知するパチンコ玉流入検知手段、および/または蓋部550の装着の有無を検知する蓋部装着検知手段からの情報に基づいて、所定の条件を満たしたか否かを判定して駆動装置を制御することができる。なお、蓋部装着検知手段は、カバー装着検知手段として機能する。また、玉通路400の揚送通路500が装置内に組み込まれ、蓋部550を有しない場合には、パチンコ玉流入検知手段からの情報に基づいて、所定の条件を満たしたか否かを判定することができる。一方、蓋部550を有する場合には、パチンコ玉流入検知手段および蓋部装着検知手段からの情報に基づいて、所定の条件を満たしたか否かが判定されることが好ましい。
【0218】
また、玉通路400を、玉箱300と台間機3、4との間に設置される玉通路として使用する場合には、例えば、玉箱300が玉箱設置ベース450上の所定の位置に設置されたことを検知する玉箱装着検知手段、揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したことを検知するパチンコ玉流入検知手段、および蓋部550の装着の有無を検知する蓋部装着検知手段の少なくともいずれかの手段からの情報に基づいて、所定の条件を満たしたか否かを判定して駆動装置を制御することができる。なお、蓋部装着検知手段は、カバー装着検知手段として機能し、玉箱装着検知手段は、玉受部装着検知手段として機能する。また、この場合、上記したいずれかの手段からの情報に基づいて駆動装置を制御することもできるが、すべての手段からの情報に基づいて、所定の条件を満たしたか否かを判定し、駆動装置を制御することが好ましい。
【0219】
ここでは、玉通路400を、玉箱300と台間機3、4との間に設置される玉通路として使用し、上記した、玉箱装着検知手段、パチンコ玉流入検知手段および蓋部装着検知手段のすべての手段からの情報に基づいて、所定の条件を満たしたか否かを判定して駆動装置が制御される場合について説明する。
【0220】
図32は、パチンコ玉揚送システムの主要な構成を示す機能ブロック図である。図33は、パチンコ玉揚送システムの動作を示したフローチャートである。
【0221】
図32に示すように、上記した、玉箱装着検知手段910、パチンコ玉流入検知手段920、蓋部装着検知手段930および駆動手段940は、制御手段900と信号の入力または出力が可能なように、例えば電気的に接続されている。さらに、制御手段900は、計数手段950と信号の入力または出力が可能なように、例えば電気的に接続されている。
【0222】
ここで、玉箱装着検知手段910は、上記したように、玉箱300が玉箱設置ベース450のガイド溝453の所定の位置まで挿入され、玉箱設置ベース450上の所定の位置に設置されたことを検知するものである。この玉箱装着検知手段910は、例えば、光センサや接点センサなどの検知装置と、この検知装置からの情報を処理する制御装置などで構成される。例えば、検知装置としての接点センサを上記した位置決め部材454に設け、玉箱300に設けられた位置決め部材323との接触を検知するように構成してもよい。また、玉箱装着検知手段910は、検知信号を外部の制御手段900に出力するための出力手段を備えている。出力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な検知信号を外部に伝える電気配線などで構成される。
【0223】
パチンコ玉流入検知手段920は、上記したように、玉通路400の揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したことを検知するものである。パチンコ玉流入検知手段920は、例えば、前述した玉ゲート512などで構成され、玉ゲート512が所定の角度以上開いたときに、揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したと判定することができる。なお、パチンコ玉流入検知手段920は、例えば、流入口511に設けられた光センサなどでも構成することができる。また、パチンコ玉流入検知手段920は、検知信号を外部の制御手段900に出力するための出力手段を備えている。出力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な検知信号を外部に伝える電気配線などで構成される。
【0224】
蓋部装着検知手段930は、上記したように、蓋部550の装着の有無を検知するものである。蓋部装着検知手段930は、例えば、蓋部550に接点スイッチなどの接触型のスイッチで構成される。また、蓋部装着検知手段930として、蓋部550の所定の部位に磁石を設け、蓋部550を装着した際、この磁石が設けられた蓋部550の所定の部位と重なる本体部筐体の部位に磁気センサを設けてもよい。また、蓋部装着検知手段930は、検知信号を外部の制御手段900に出力するための出力手段を備えている。出力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な検知信号を外部に伝える電気配線などで構成される。
【0225】
駆動手段940は、前述した駆動装置800ように、回転力を発生する、例えば直流モータまたは交流モータなどで構成される。この駆動手段940は、例えば、外部の制御手段900からの出力信号を入力するための入力手段を備え、制御手段900によって制御されている。入力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な入力信号を入力可能な電気配線などで構成される。
【0226】
計数手段950は、前述した台間機3、4に設けられた計数部730と同様の機能を備えるもので、通過するパチンコ玉PBの数を計数するものである。計数手段950は、例えば、パチンコ玉PBを検知する検知センサなどで構成される。この検知センサとして、例えば、非接点式のセンサなどが用いられ、パチンコ玉PBの検知によるカウント信号は、1個のパチンコ玉PBの通過を確認する毎に1パルスの電気信号を発する。また、カウント信号として、光を用いてもよい。また、計数手段950は、検知信号を外部の制御手段900に出力するための出力手段を備えている。出力手段は、特に限定されるものではなく、例えば、電気的な検知信号を外部に伝える電気配線などで構成される。
【0227】
制御手段900は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御手段900では、玉箱装着検知手段910、パチンコ玉流入検知手段920、蓋部装着検知手段930、駆動手段940および計数手段950の各機部間の信号の出入力、および、島コンピュータ7やネットワーク8を介する管理装置13との間の信号の出入力を制御している。ここで、島コンピュータ7は、パチンコ機2や台間機3、4と、ネットワーク8との間の情報の通信を行うもので、データロガなどで構成されている。
【0228】
また、制御手段900として、例えば、台間機3、4やパチンコ機2などの制御装置などを利用してもよい。例えば、台間機3、4の制御装置を制御手段900として利用する場合、制御手段900のROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、パチンコ玉の貸出し等を行う台間機3、4の処理動作に加え、玉箱装着検知手段910、パチンコ玉流入検知手段920、蓋部装着検知手段930、計数手段950からの情報に基づいて駆動手段940を制御するための処理動作が規定されたプログラムなどが含まれている。そして、そのプログラムに従って制御手段900は、駆動手段940を制御する。
【0229】
次に、パチンコ玉揚送システムの動作について、図33を参照して説明する。
【0230】
制御手段900は、玉箱装着検知手段910からの出力信号に基づいて、玉箱300が玉箱設置ベース450上の所定の位置に設置されたか否かを判定する(ステップS960)。
【0231】
ステップS960の判定で、玉箱300が玉箱設置ベース450上の所定の位置に設置されていないと判定した場合(ステップS960のNo)には、制御手段900は、再度ステップS960の処理を実行する。
【0232】
一方、ステップS960の判定で、玉箱300が玉箱設置ベース450上の所定の位置に設置されていると判定した場合(ステップS960のYes)には、制御手段900は、蓋部装着検知手段930からの出力信号に基づいて、蓋部550が装着されているか否かを判定する(ステップS961)。
【0233】
ステップS961の判定で、蓋部550が装着されていないと判定した場合(ステップS961のNo)には、制御手段900は、再度ステップS961の処理を実行する。なお、ステップS961の処理を所定時間以上繰り返し実行する場合には、ステップS960の処理から実行するようにしてもよい。
【0234】
一方、ステップS961の判定で、蓋部550が装着されていると判定した場合(ステップS961のYes)には、制御手段900は、パチンコ玉流入検知手段920からの出力信号に基づいて、玉通路400の揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したか否かを判定する(ステップS962)。
【0235】
ステップS962の判定で、玉通路400の揚送通路500にパチンコ玉PBが流入していないと判定した場合(ステップS962のNo)には、制御手段900は、再度ステップS962の処理を実行する。なお、ステップS962の処理を所定時間以上繰り返し実行する場合には、ステップS960の処理から実行するようにしてもよい。
【0236】
一方、ステップS962の判定で、玉通路400の揚送通路500にパチンコ玉PBが流入したと判定した場合(ステップS962のYes)には、制御手段900は、駆動手段940を作動し、玉通路400の揚送機構515を駆動させる(ステップS963)。これによって、玉通路400の揚送通路500に流入したパチンコ玉は、揚送機構515によって揚送され、台間機3、4に導かれる。
【0237】
続いて、制御手段900は、計数手段950からの出力信号に基づいて、駆動手段940を作動してから所定時間内にパチンコ玉が計数された否かを判定する(ステップS964)。
【0238】
ステップS964の判定で、駆動手段940を作動してから所定時間内にパチンコ玉が計数されていないと判定した場合(ステップS964のNo)には、制御手段900は、駆動手段940を停止し、これまでの回転方向とは逆回転方向に駆動手段940を所定時間作動する(ステップS965)。ここで、駆動手段940を作動してから所定時間内にパチンコ玉が計数されていないときには、玉通路400の揚送機構515などにパチンコ玉が玉詰まりしている可能性がある。そのため、揚送機構515を逆回転させて、パチンコ玉の玉詰まりを解消する処理を実行する。ステップS965の処理を所定時間実行したのち、再びステップS964の処理を実行する。
【0239】
なお、ステップS964およびステップS965の処理を連続して所定時間以上繰り返し実行する場合には、制御手段900は、例えば、ブザーを鳴らす処理や管理装置13にその旨の情報を出力する処理を実行し、店員などにトラブルの発生を通報するための処理を実行するようにしてもよい。この際、制御手段900は、駆動手段940の作動を停止させるように制御することが好ましい。
【0240】
ステップS964の判定で、駆動手段940を作動してから所定時間内にパチンコ玉が計数されたと判定した場合(ステップS964のYes)には、リターンして、制御手段900は、ステップS960の処理を実行する。
【0241】
ここで、ステップS960〜ステップS962の処理は、上記した順序で実行されることに限らず、いずれを先に実行してもよい。また、例えば、上記した、ステップS964およびステップS965の処理を連続して所定時間以上繰り返し実行する場合などのうように、玉詰まりを発生し、店員がメンテナンスを行う場合には、上記した動作以外の動作をさせることができる。
【0242】
例えば、メンテナンススイッチ、駆動手段作動スイッチを、蓋部550を開けたときに操作可能なように、玉通路400内部の所定の位置に設けてもよい。制御手段900は、このメンテナンススイッチが押されたことを検知した場合には、上記した動作以外の動作をさせるように制御してもよい。具体的には、制御手段900は、このメンテナンススイッチが押されたことを検知した場合には、玉箱装着検知手段910からの出力信号に基づいて、玉箱300が玉箱設置ベース450上の所定の位置に設置されていないと判定、および/または蓋部装着検知手段930からの出力信号に基づいて、蓋部550が装着されていないと判定したときであっても、駆動手段作動スイッチが押されたことを検知したときには、駆動手段940を作動させることができる。
【0243】
なお、駆動手段作動スイッチに通常回転ボタンおよび逆回転ボタンを設けて、通常回転と逆回転とを選択できるように構成してもよい。また、メンテナンス処理の終了は、例えば、メンテナンス処理の動作を実施後、制御手段900が、蓋部装着検知手段930からの出力信号に基づいて、蓋部550が装着されていると判定したときとすることができる。なお、メンテナンス処理の終了後は、前述したステップS960からの処理を実行するようにしてもよい。
【0244】
ここでは、玉通路400を、玉箱300と台間機3、4との間に設置される玉通路として使用し、上記した、玉箱装着検知手段、パチンコ玉流入検知手段および蓋部装着検知手段のすべての手段からの情報に基づいて、所定の条件を満たしたか否かを判定して駆動装置が制御される場合について説明したが、例えば、玉通路400の揚送通路500が装置内に組み込まれ、蓋部550を有しない場合には、上記したステップS960およびステップS961を除いた処理を実行すればよい。
【0245】
また、例えば、玉通路400の揚送通路500が装置内に組み込まれ、蓋部550を有する場合には、上記したステップS960を除いた処理を実行すればよい。
【0246】
上記したように、本発明に係るパチンコ玉揚送システムでは、遊技客が操作することなしに、所定の条件に基づいて自動的に駆動手段940を作動して、玉通路400の揚送機構515を駆動または停止をすることができる。そのため、玉通路400の揚送機構515の駆動を必要とするときのみ、駆動手段940を作動させることができるので、消費電力を削減することができる。また、玉通路400の揚送機構515は、必要な時以外は駆動していないので、安全性にも優れている。特に、メンテナンス処理を実行しているときを除いて、例えば、蓋部550が装着されていないと判定された場合には、駆動手段940は作動されないので、遊技客が玉通路400の揚送機構515に手の指を巻き込まれたりする危険性がなく、安全性に優れている。
【0247】
以上、本発明を一実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0248】
【図1】遊技処理システムの概要を示す図。
【図2】パチンコ機を複数並設してなるパチンコ島を示す斜視図。
【図3】図2に示したパチンコ島における、パチンコ機の遊技において使用される台間機を取り除いた状態のパチンコ機の側面図。
【図4】図2に示したパチンコ島における、パチンコ機の遊技において使用される台間機を取り付けた状態のパチンコ機の側面図。
【図5】天板上に設置された玉箱設置ベースを示す斜視図。
【図6】図5のA−A断面を示す図。
【図7】玉箱の斜視図。
【図8】玉箱を排出口側から見たときの平面図。
【図9】図8のB−B断面を示す図。
【図10】玉箱を下方から見たときの平面図。
【図11】玉箱設置ベースに設置され、かつ排出口が閉状態の玉箱を排出口側から見たときの平面図。
【図12】玉箱設置ベースに設置され、かつ排出口が開状態の玉箱を排出口側から見たときの平面図。
【図13】玉箱設置ベースに設置され、かつ排出口を開状態から閉状態とする際の玉箱を排出口側から見たときの平面図。
【図14】玉箱設置ベースに設置され、かつ排出口が閉状態の、電気的駆動手段が備えられた玉箱を排出口側から見たときの平面図。
【図15】玉通路の斜視図。
【図16】蓋部を外した状態で玉通路を上方から見たときの平面図。
【図17】蓋部を取り付けた状態における、図16のC−C断面を示す図。
【図18】ゲート部を備えた揚送機構を上方から見たときの平面図。
【図19】他の構成のゲート部を備え、蓋部を取り付けた状態における、図16のC−C断面を示す図。
【図20】セパレータを備えた揚送機構を上方から見たときの平面図。
【図21】蓋部を取り付けた状態における、図20のD−D断面を示す図。
【図22】図17のE−E断面を示す図。
【図23】第2の流下通路が最上部に位置する状態における、図16に示した流下通路のF−F断面を示す図。
【図24】第2の流下通路が最下部に位置する状態における、図16に示した流下通路のF−F断面を示す図。
【図25A】台間機(ユニット)を正面から見た平面図。
【図25B】台間機(サンド)を正面から見た平面図。
【図26】台間機の内部構成を模式的に示した図。
【図27】玉通路が玉通路挿入口に挿入された状態の台間機の断面の一部を示す図。
【図28】玉流下停止機構を備えた場合における、玉通路が玉通路挿入口に挿入された状態の台間機の断面の一部を示す図。
【図29】玉通路が取り外された後の台間機の断面の一部を示す図。
【図30】台間機のカード回収部を引き出した状態を示す斜視図。
【図31】駆動力伝達機構の構成を示す断面図。
【図32】パチンコ玉揚送システムの主要な構成を示す機能ブロック図。
【図33】パチンコ玉揚送システムの動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0249】
1…遊技処理システム、2…パチンコ機、3,4,6…台間機、5…スロットマシン、7…島コンピュータ、8…ネットワーク、10…精算機、11…景品管理機(POS)、12…再プレー受付機、13…管理装置、14…プロトコルコンバータ、15…モデム、16…カードセンタ、17…パーソナルコンピュータ、18…景品払出機、20…発行機、21…データ表示機、22…データ公開機、100…パチンコ島、101…板、102…幕板、103…膳板、104…天板、200…台本体、201…上皿、202…皿、202a…皿シャッタ、204…シャッタ操作部、205…表示機、210…アウト玉排出部、211…アウトボックス、212…アウトメータ、213…排出パイプ、214…排出樋、215…入力コネクタ、216…下部入力コネクタ、218…排出パイプ、300…玉箱、301…底壁、304…収容部、305…フランジ部、306…傾斜底壁部、306a…ゴムシート、307…整列通路底壁部、308…排出口、313,324…導電部材、315…ガイド突条部、316…係合溝、322…補強部材、325,322,408,561,622…開口部、330…シャッタ、331,342…シャッタカバー、340…シャッタ移動機構、341…操作部、343…バネ、344,347,521…係合部、344a,347a,565a,571a,646…傾斜面、345,456…係合部材、346,722…回転軸、350…電気的駆動手段、400…玉通路、450…玉箱設置ベース、451…ベース部材、452…ガイド部材、453…ガイド溝、455…アース部材、457…接触部材、500…揚送通路、510…揚送通路本体、511,623…流入口、512…玉ゲート、515…揚送機構、520…係合凹部、550…蓋部、560,570…ゲート部、562,563…ゲート部材、564…下方突出部、565…上方突出部、571…傾斜突条部、575,581a…係合凸部、580…セパレータ、581…係合部材、582…支持板、583…解除キー挿入口、585…解除キー、600,610,620…流下通路、630…連通路、640,645…突条部、650…制御部、650a…インターフェース回路、651…カード処理機、652…電源回路、653…計数処理部、700…支持部材、705…傾斜壁、720…離脱阻止機構、721…係合突起部材、721a…係合突起、723…弾性体、724…ワイヤ、730…計数部、740…玉流下停止機構、741…当接部材、800…駆動装置、810…駆動力伝達機構、811,812,813…ギア、814…回転シャフト、815…揚送機構動力伝達ギア部、816…カバー、900…制御手段、910…玉箱装着検知手段、920…パチンコ玉流入検知手段、930…蓋部装着検知手段、940…駆動手段、950…計数手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の下方側において前方に突設された天板の上面の所定の位置に配置され、上方に遊技機から排出されるパチンコ玉を受け入れるための開口部を備えた玉受部を設置する玉箱設置ベースであって、
前記玉受部の玉受側嵌合部と嵌合し、前記玉受部を所定の設置位置に導くベース側嵌合部と、
前記ベース側嵌合部または前記玉受側嵌合部に設けられ、前記ベース側嵌合部と前記玉受側嵌合部とを係合させる非弾性体からなる係合部材と
を具備することを特徴とする玉箱設置ベース。
【請求項2】
遊技機の下方側において前方に突設された天板の上面の所定の位置に配置され、上方に遊技機から排出されるパチンコ玉を受け入れるための開口部を備えた玉受部を設置する玉箱設置ベースであって、
前記玉受部の玉受側嵌合部と嵌合し、前記玉受部を所定の設置位置に導くベース側嵌合部と、
前記玉受側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記ベース側嵌合部と接触する、または前記ベース側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記玉受側嵌合部と接触する、非弾性体からなる接触部材と
を具備することを特徴とする玉箱設置ベース。
【請求項3】
遊技機の下方側において前方に突設された天板の上面の所定の位置に配置され、上方に遊技機から排出されるパチンコ玉を受け入れるための開口部を備えた玉受部を設置する玉箱設置ベースであって、
前記玉受部の玉受側嵌合部と嵌合し、前記玉受部を所定の設置位置に導くベース側嵌合部と、
前記ベース側嵌合部または前記玉受側嵌合部に設けられ、前記ベース側嵌合部と前記玉受側嵌合部とを係合させる非弾性体からなる係合部材と、
前記玉受側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記ベース側嵌合部と接触する、または前記ベース側嵌合部の少なくとも一部に設けられ前記玉受側嵌合部と接触する、非弾性体からなる接触部材と
を具備することを特徴とする玉箱設置ベース。
【請求項4】
前記玉箱設置ベースが、弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の玉箱設置ベース。
【請求項5】
前記ベース側嵌合部および前記玉受側嵌合部のうちの一方が嵌合溝部で構成され、他方が嵌合突条部で構成され、前記嵌合溝部が断面コ字状の溝形状を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の玉箱設置ベース。
【請求項6】
前記係合部材が、金属からなる棒状部材であることを特徴とする請求項1または3記載の玉箱設置ベース。
【請求項7】
前記接触部材が、金属からなる板状部材であることを特徴とする請求項2または3記載の玉箱設置ベース。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項記載の玉箱設置ベースと、
前記玉箱設置ベースに設置される、収容したパチンコ玉を外部に排出するための排出口を備えた玉受部と、
前記玉受部の排出口から排出されたパチンコ玉を遊技機に隣接して設置されたパチンコ玉を貸し出すための処理をする台間機側へ導く玉通路と
を具備することを特徴とする玉箱部材。
【請求項9】
前記玉通路が、少なくともパチンコ玉を下方側から支持する凸部を有し、パチンコ玉を上方に揚送する揚送機構を備えることを特徴とする請求項8記載の玉箱部材。
【請求項10】
パチンコ機に隣接して設置されたパチンコ玉を貸し出すための処理をする台間機であって、
請求項8または9記載の玉箱部材を備えていることを特徴とする台間機。
【請求項11】
各パチンコ機に対応して設けられ、パチンコ玉の数を計数する遊技台計数機であって、
請求項8または9記載の玉箱部材を備えていることを特徴とする遊技台計数機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2010−57640(P2010−57640A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225244(P2008−225244)
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【出願人】(000137203)株式会社マースエンジニアリング (218)
【Fターム(参考)】