説明

玩具空気銃

【課題】 本発明は、コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於て、ポンプ装置の排気効率を高め、尚且つ、実銃を模する上での制約に、変容自在で柔軟な構成を可能とした汎用性のある給弾機構と、電動でのコッキング未了時の誤作動を予防し、手動による手順操作の内に発射機能を適正条件に復帰させ、人為的な外的操作で随意の通電遮断も可能な構成にして、コッキング銃、若しくは電動銃に専用化した再編での転化を可能とすることを目的としている。
【解決手段】 本発明は、コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於ける給弾機構に於て、ポンプ装置の外周部からピストン20に連動して、送弾ノズル30を装填口との常態密着から離脱可能に構成した牽引機構と、補給部への弾丸の補充を行う補給条件で、牽引機構をピストン20との連係から係脱させ、前記送弾ノズル30を装填口との再密着へ復帰させるための解除手段とで構成した給弾機構となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具空気銃に関わり、特にコッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コイルバネに付勢されるピストンを嵌挿したシリンダーから成るポンプ装置を備え、前記コイルバネの反撥力で内在空気を圧縮し、シリンダー前端部の排気口から圧縮空気を排気噴射させて銃腔へと導き、射撃を果たす従来の玩具空気銃には、
手動操作でピストンを後退させてコイルバネの圧縮を行い、所定の後退位置でピストンに形成したリセス(シアノッチ)に、コッキングシアを噛み合せて拘束する(この拘束を「ピストンコック」という)と共に、所謂、射撃準備としての銃腔内装填部への給弾を同時にして整え(この射撃準備を整えることを「コッキング」、その連係する構成を「コッキング機構」という)トリガーによるピストンコックの解除操作で射撃を果たすコッキング式玩具空気銃(以下は、「コッキング銃」という)と(特許文献1と2を参照)、
前記コッキング銃が逐一の手動(コッキング)操作で単発射撃のみを行うのに対し、トリガー操作で通電させ、原動機とするモーターの主軸動力を配列させた歯車によってセクターギアに伝達し、このセクターギアがピストンに形成したラックギアと噛み合い、前記コイルバネの圧縮方向への回動(この圧縮方向への回動を、セクターギアの「順行回転」又は、ピストンの「順行駆動」といい、総称して「順行運動」という)を行うと共に、順行回転に連動した装填口への送弾を行う給弾機構を備え、給弾を整えた後のセクターギアでの歯形欠損部による回動離脱で射撃を果たす電動機構であって、通電操作を持続させセクターギアに連続的な回転を行わせることで連発射撃を可能にした電動式玩具空気銃(以下、「電動銃」という)と(特許文献3、4、5、6を参照)、
前記電動機構にコッキング機能を加えた複合機構であって、射撃操作後には自動でコッキングを行い機関停止する制御機能を備え、通電回路の開閉切替によって、電動での自動射撃と、電力不用の手動射撃を可能にした電動コッキング式玩具空気銃(以下、「電動コック銃」という)が知られている(特許文献7、又は非特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】実公昭53-28550公報
【特許文献2】特開2002−181493公報
【特許文献3】特公平7−43238公報
【特許文献4】実公平7−22634公報
【特許文献5】実公平7−22635公報
【特許文献6】実願平7−5659公報(実用新案登録番号−第3018271号)
【特許文献7】特開2002−168594公報
【非特許文献1】月刊アームズ・マガジンNo.80,1995年2月号,電動スコーピオンP46〜/P130〜,株式会社ホビージャパン刊
【0004】
ところで、遊具としての玩具銃は、単に実銃を模しての外観と、作動形態での再現性があれば良いとされるものでもなく、製品価格や使用に際しての維持費を考慮した経済性、或いは、自然環境に配慮しての安全性であったりと、顧客の購買動機とする要望は多彩であり、そうした対応で多種多様な製品開発を余儀なくされる生産者にとっての開発費の支出は大きな負担となっている。
【0005】
そうした一方で、前記各種仕様の玩具空気銃は、弾丸の装填口と銃口(発射口)を連ねる銃腔を穿設した銃身と、銃腔と同軸線上に排気口を穿孔した隔壁を前端部として、その対面後方に後端開口部を指向させ受容体とするシリンダーを、前記装填口の後部に配置し、このシリンダーに、栓体としての頭部を形成したピストンを嵌挿させ、その後方に支持基点を置き銃口方向に付勢するコイルバネを装着し、頭部をシリンダーの軸方向に摺動させ機能するポンプ装置と、このポンプ装置での排気噴射を排気口から銃腔へ送気するための気導管であって、その先端部を装填口に密着させ気道を連通して常態とし、排気口側を支持発端にして装填口と離接自在な可動体とする送弾ノズルと、この送弾ノズルの装填口との離脱軌道内に弾丸の補給部を設け、そこに、外部から継続的に弾丸を取り込むための補充口を開設して連通させると共に、前記補給部から装填口へ給弾のための案内口を架設して、弾丸保持目的の補給部を中継させた補充口から装填口までの送弾経路を形成した構成であって、上記の類型的な属性を有する主要機構でありながら、相互間での共用性や互換性が殆ど無く、単独的で関連性の低い構成の製品群となっている。
【0006】
但し、前記電動コック銃に限っては、元来がコッキング機構を備える電動化された玩具空気銃であるだけに、コッキング銃への仕様の転化を可能とする提案もされている(特許文献2を参照)が、機構形態が複雑化しているために、再編による転化に際しては、不用な機能除去の改造加工を必要として整合性が無い。
【0007】
そもそもの電動コック銃での性能に於ては、ピストンに内嵌させポンプ装置を縦走するように貫通した給弾機構であるため、他の方式と比較して、穿孔部を増設させている分で、シリンダー内の機密処理を難しくしているばかりで無く、そうした気密処理を行う上での密着・密封装置による摺動部の摩擦抵抗がピストンの排気加速を阻害して排気圧を低下させ弾丸の発射威力を落とす欠点がある。
又、実銃の外観を模倣しての再現性を上位の課題とする玩具銃全般にあって、前記ピストンへの内嵌軸と銃腔軸を一直線上に結ぶ構成に限定される当給弾機構では、ピストンを嵌挿するシリンダーとの関連性に於てもまた、銃腔軸を適宜に偏向移動させての設定調整が不可能であり、多様な外観造形に対応して機構構築する上での柔軟性を欠き、汎用性が無く不便である。
【0008】
ピストンの排気加速を阻害する要因としては他にも、ピストンでの排気(常態復帰)動作の途上にあって、ピストンに形成したカムプレート(ランプウェイ)がコッキングシア(ピストンシア)を押圧して回動させるカム動作での、自動で稼動スイッチの入力を行う構成(この構成を「起動機構」という)では、ピストンの円滑な加速動作を妨げて効果を損なわせる原因となっている。
【0009】
他方で、その電動射撃を適宜に機関停止させるに際して、コッキングシアによるピストンコックを終えてからのラックギアからセクターギアが噛み合いを離脱した状況で稼動を停止させるために、カム機構による離脱の時機を計り自動的に電路遮断(稼動スイッチのOFF状態をいう)を行う構成(この構成を「制動機構」という)に於ては、供給電力が定量で安定しているならば、制動機構での自動制御も確実であり、係る操作を繰り返して継続的な自動射撃を行えるが、電源として主に携帯便利な電池を用いる玩具銃では、その使用による電力消費に伴ない容量減少が起こり、こうした低圧化した容量の不足時には当然にして正常作動が不可能であり、適正な停止条件を得ず、稼動不全・制動不良にて通電回路が閉じたまま(稼動スイッチのON状態をいう)となり、残量電力による電路の過熱欠損事故が起こり得る。
【0010】
更に、コッキングシアでのピストンコックが行い終えていない状況であれば、ピストンが圧縮されたコイルバネの反撥力に抗し切れずに、駆動力の低下による順行方向に対しての逆走となる誤作動をして、周辺装置の破損原因となるばかりか、コッキングの再起時には重複して装填口への給弾を行うこととなり、正常な射撃を果たせず、敢えて、その射撃を強行させるにしても、ラックギアの作動軌道内にセクターギア側の回動終極の歯先が残り、ピストンの排気動作を防げているために、適正容量の電池に差し替えて、当機構を一旦は自動で正常復帰させねば手動操作でも射撃不能とする欠点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで本発明は、上記問題点乃至欠点の解決を課題として、コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於て、ポンプ装置の排気効率を高め、尚且つ、実銃を模する上での制約に、変容自在で柔軟な構成を可能とした汎用性のある給弾機構と、電動でのコッキング未了時の誤作動を予防し、手動による手順操作の内に発射機能を適正条件に復帰させ、人為的な外的操作で随意の通電遮断も可能な構成にして、コッキング銃、若しくは電動銃に専用化した再編での転化を可能とする、高性能でありながら各種仕様の玩具空気銃と共用性のある機構を提案し、係る開発費の節約と、生産性の効率化によるコストの削減を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於ける給弾機構に於て、コッキング以前の常態を設定条件として、ポンプ装置の外郭部に、銃腔軸方向、又はピストンの作動方向と同方向に進退自在な牽引体を敷設し、その前方端に、送弾ノズルの側周部から、その軸方向に垂直交差した支持部を架設して連結させ、この支持部の後方に、シリンダーの前端部とした隔壁との間で、送弾ノズルによる補給部への弾丸の補給条件とした装填口との離脱に要する作動範囲を、その可動予備の回避部として設け、他方の後方端では、ピストン後端より後方部に前記ピストンの後端面と係合するための係止端を形成した係合子を、前記係止端の前方倒伏で前記牽引体の内側へ収納可能な回転軸支で配置し、バネによる後端面との係合方向へ常時付勢させて牽引機構を構築した上で、前記送弾ノズルの先端部を装填口に密着させた常態維持をするために、牽引機構を密着方向へ常時付勢させて構成し、この牽引機構の外郭部に、前記係合子にのみ作用して係止端を補給条件で前方倒伏させる連係部を備えたことを特徴とし、つまり、ポンプ装置の外周部からピストンに連動して、送弾ノズルを装填口との常態密着から離脱可能に構成した牽引機構と、補給部への弾丸の補充を行う補給条件で、牽引機構をピストンとの連係から係脱させ、前記送弾ノズルを装填口との再密着へ復帰させるための解除手段とで構成した給弾機構となる。
【0013】
又、本発明は、コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於て、電動機構の駆動部に構成される、ピストンの順行駆動を行うために配列させた伝動ギアの歯形に係合し、セクターギアでの逆行回転を阻止する目的の制止手段を備えたことを特徴とし、この発明によれば、セクターギアと係合して連動するように配列された一連の伝動ギアでの逆行回転を阻止することで、セクターギアとピストン側ラックギア部との係合時に、確実で迅速に順行駆動に逆行した誤作動を抑止できる。
【0014】
そして、前記ピストンのラッキギア敷設列に併設されるリセス(シアノッチ)を形成する突起部について、そのリセス背面部に相当するリセス後端を、セクターギアとの噛合回動に支障の無い限界・限度にラックギア側の回動時終端歯形と近寄せて設定すると共に、この突起部天面を、ピストン軸と平行にラックギアの歯丈より嵩高にしてリセスと一体形成し、係合相手とするセクターギアでは、欠歯させた無歯部外縁を、前記嵩上げした突起部に干渉しない範囲で、セクターギアの回転軸を基準とした同一径の円弧状に形成して、リセス後端が順行方向に後退することで、セクターギア側の回動終極の歯先を、ラックギアの作動軌道から押し出せるように構成すれば、則ち、前記駆動部のセクターギアがコッッキング未了の状態にある時、手動でのコッキング操作による一連動作の内に、セクターギアを射撃の適正条件へ復帰させるための制御手段Aとなる。
【0015】
或いは、セクターギアに併設された伝動ギアの歯形に係合して、逆行回転を阻止する掛け金装置を、係合方向に常時付勢させ、係止機能を果たしながら、セクターギアの順行方向とする下手側へ、前記掛け金装置全体で可動自在に構成し、付勢して前記下手側と対極する上手側に納め常態とし、トリガー操作に連動して前記掛け金装置の支軸を、上手側から下手側へ持ち上げられるようにして、伝動ギアの強制的な送り回転可能にすれば、則ち、前記駆動部のセクターギアがコッキング未了の状態にある時、コッキング操作後のトリガーでの起動操作の内に、セクターギアを射撃の適正条件へ復帰させるための制御手段Bとなる。
【0016】
ところで、上記制御手段を備えていても、手動でのコッキング操作に移行しなければ、電路は閉じられていて通電した状態であり、その操縦者が稼動不全・制動不良に気付かぬまま、長期間にわたって放置してしまう場合も有り得る。
これに対しては、前記電動機構の電気回路部に、トリガーの起動操作で通電する稼動スイッチの他に、電源スイッチとする通電スイッチを、前記稼動スイッチと直列にして配備し、その通電を人為的な外的操作で制御可能にすれば、随時の簡単操作で確実に通電遮断を行えて、安全な長期保管が可能であり、又、電動と手動を切り替えるためのスイッチにもなる。
【0017】
更に、前記ピストンのラックギア配列部に、セクターギアとの噛合部位を回避させて、その歯列方向に並走するガードリブをピストン後端から前方向へ、ラックギアの歯丈と等高か、若しくは嵩上げされたリセス天面と面一に形成して、コッキングシアとラックギア歯先との当接予防手段にすると共に、このガードリブの前端部を形成する前記リセスを、セクターギアとの噛合回動による間欠離脱時機、若しくは、その過程内で、コッキングシアと係合しない遠隔条件に設定すれば、構造複雑な起動と制動の各カム機構を不用にして、ピストンの排気加速時での効果阻害要因を解消し、トリガー操作に連動した直結式の稼動スイッチに換装可能であり、電気容量の加減によらず確実な通電遮断での機関停止が行えるようになる。
つまり、玩具空気銃としての主要な機構を共用させて、同一本体内にコッキング機能と電動機能を備え、手動操作によってのみピストンコック可能な構成とし、前記電源スイッチの切り替えにて、コッキング銃、或いは電動銃に機能選択しての射撃が可能であり、又、上記各仕様に専用化した再編での転化も可能な玩具空気銃となる。
【発明の効果】
【0018】
以上の如く構成された本発明は、コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於て、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、ポンプ装置を構成するシリンダーの側周部での軸方向に、牽引機構を沿わせたことで、シリンダーの排気効率を高めると共に、送弾ノズルとの支持部での高低調整と、補給部への弾丸の補給条件での牽引解除の時機調整を容易にして、銃腔軸を基準とした実銃の外観造形を再現する上で、シリンダー軸を銃腔軸に平行移動させての構成を可能とした変容自在な汎用性のある給弾機構を実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、セクターギアと係合して連動するように配列された一連の伝動ギアでの逆行回転を阻止することで、セクターギアとピストン側ラックギア部との係合時に、確実で迅速に順行駆動に逆行した誤動作を抑制できる。
請求項3に記載の発明によれば、セクターギアが稼動不全・制動不良で、コッキング未了の状態である時に、コッキングのための手動操作による延長動作、若しくは、トリガーでの起動操作の内に、セクターギアを強制的に順行方向へ回動させ、セクターギア側の回動終極の歯先を、ラックギアの作動軌道から押し出して射撃可能にすると共に、電気回路の遮断条件まで回動させて回路部保全も果たせる。
請求項4に記載の発明によれば、全体機構の作動状況を選ばず、随時の人為的な外的操作で、その稼動・通電を制御自在にして、電池が回路接続された状態でも安全な長期保管を可能とし、又、電動と手動を切り替えるためのスイッチとしても利用できる。
請求項5に記載の発明によれば、構造複雑な起動と制動の各カム機構を不用にして、ピストンの排気加速時での効果阻害要因を解消し、トリガー操作に連動した直結式の稼動スイッチに換装可能であり、電気容量の加減によらず確実な通電遮断での機関停止が行えると共に、電源スイッチの切り替えにて、コッキング銃、或いは電動銃に機能選択しての射撃が可能であり、又、上記各仕様に専用化した再編での転化も可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の玩具空気銃の実施形態を、以下に各図を用いて詳細に説明する。
図1(A)は、コッキング(射撃準備)以前の態様での全体的な構成を示した側方断面図である。
本発明の玩具空気銃は、機関構造部本体とするフレーム1に、球状の弾丸55の装填口と銃口(発射口)を連ねる銃腔10aを穿設した銃身10を前方に配備させ、銃腔10aと同軸線上に排気口4を穿孔した隔壁3を前端部として、フレーム1後方に後端開口部を指向させ受容体とするシリンダー2を前記装填口の後部に配置し、前記シリンダー2に、栓体としての頭部21を形成したピストン20を嵌挿させ、前記フレーム1の後部に支持基点を置き銃口方向に付勢するコイルバネ7を装着し、前記頭部21をシリンダー2内軸方向に往復摺動させ機能する構成のポンプ装置と、該ポンプ装置での排気噴射を排気口4から銃腔10aへ送気するための気導管であって、該気導管の先端部を装填口に密着させ気道30aを連通して常態とし、排気口4側を支持発端にして装填口と離接自在な可動体とする送弾ノズル30と、図9に示すように前記送弾ノズル30の装填口との離脱軌道内に弾丸55の補給部14を設け、該補給部14に、外部から継続的に弾丸55を取り込むための補充口15を開設して連通させると共に、前記補給部14から装填口へ給弾のための案内孔16を架設して、弾丸保持目的の補給部14を中継させた補充口15から装填口までの送弾経路を形成し主要機構部が構成されている。
【0020】
この実施形態では、前記シリンダー2をフレーム1に定置固定化させた上で、図3に示すように、前記コイルバネ7を伸縮自在にして内包する胴体部22を、前記頭部21と一体的にしたピストン20とし、前記頭部21が前記シリンダー2内の隔壁面と密着した状態を条件にして、胴体端部であるピストン後端23を、前記シリンダー2の後端よりも後方に突出した部位を設けて形成すると共に、胴体側周部に、ピストン後端23と面一的な端部形状にして、前記シリンダー2への収容可能な高さとした胴体軸方向に平行する等高な帯状の突起24であって、前記胴体端部から強度を見越しての間隔を置き、尚且つ前記シリンダー2からの突出部範囲に、端部突起としての背面を形成する歯形を刻んで、その背面部を歯列の基端部25aとし、前方の頭部21方向へ適当歯形を等分間隔で刻み、前記シリンダー2の想定排気量に基づく、前記ピストン20の必要作動量に準じた歯数にして、歯巾一定な終端歯形25cまでの連続した歯列でラックギア25を形成している。
【0021】
そして、図1(B)に示すように、前記ラックギア25と噛合回動を行う上での、適正歯形で相対する歯数を形成したセクターギア35を前記基端部25aからの噛合開始を条件とする配置に軸支させ、前記セクターギア35と前記シリンダー2後端との間に、その作動時に於ても前記セクターギア35に接触しない条件で、コッキングシア43をピストンコックの係脱自在にした回転軸43aでの軸支構成にして、バネ(図示は省略)による係合方向への常時付勢し配備させている。
これに伴って、前記コッキングシア43のラッチ部に噛み合うリセス26aを形成する突起部26が、前記ピストン20のラックギア25配列部での終端歯形25cから前方の、ピストンコック時機とする適当な部位に、前記ラックギア25の歯巾列に沿って同列にして付設されている。
尚、前記リセス26aの構成に関する詳細は、本発明の要件として、その他の付加要素と共にして後記する。
【0022】
ピストン後端23の側周部には、前記ラックギア25の他に、図3に示すように前記ラックギア25の配列部とは別部位にピストンコックを行うためのハンドル28が、前記フレーム1に開設したスロット部1aから突出させた形状にして付設され、前記ピストン20の手動操作を可能にしていると共に、前記セクターギア35の回転軸35cと支軸を同一にする一体的な伝動ギア36を併設して出力ギア37とし、モーター40の出力軸に装着したピニオン40aに連係する各伝動ギアを組み合わせて配列させた駆動機構部を備え、コッキング機構要素を備える電動化条件の構成としている。
【0023】
上記の根幹的な構成に加えて、本発明の要件として、前記シリンダー2及びピストン20からなるポンプ装置の外郭部に、図2に示すように、銃腔10aの軸方向、又はピストン20の作動方向と同方向に進退自在な牽引体31を敷設し、その前方端に、送弾ノズル30の側周部から、該送弾ノズル30の軸方向に垂直交差した支持部31aを架設して連結させ、該支持部31aの後方に、前記シリンダー2の前端部とした隔壁3との間で、前記送弾ノズル30による補給部14への弾丸55の補給条件とした装填口との離脱に要する作動範囲を、前記牽引体31の可動予備の回避部17として設け、他方の後方端では、ピストン後端23より後方部に、前記ピストン20の後端面23aと係合するための係止端32aを形成した係合子32を、前記係止端32aの前方倒伏で前記牽引体31の内側へ収納可能な回転軸32cで支持させ配備し、バネ(図示は省略)による後端面23aとの係合方向へ常時付勢させて牽引機構とし、又この牽引機構は、前記送弾ノズル30の先端部を装填口と密着させ常態維持するために、前方・密着方向へバネ33によって常時付勢されている。
図2の、(A)正面図、(B)側面図、(C)背面図、(D)下面図の各図にて、牽引機構の詳細を示すが、この構成は、牽引機構の係合を自動解除する機能を不備にするため、その手段として、前記補給部14への弾丸55の補給条件で、前記係止端32aを前方倒伏させ係合解除するための連係部34を、前記牽引体31の軌道外郭部での時機的適所に設けて給弾機構を構成している。
【0024】
次なる要件として、駆動機構部と起動操作系に係る一連の機関部に於て、図3に示すように、前記ピストン20に於けるラックギア配列部に、セクターギア35との噛合部位を回避させて、前記セクターギア35の歯列方向と並走するガードリブ27をピストン後端23から前方向へ、ラックギア25の歯丈より嵩高にして等高に併設し、前記ガードリブ27の前端部を形成する前記リセス26aをセクターギア35との噛合回動による間欠離脱時機、若しくは、その過程内でコッキングシア43と係合しない遠隔条件に設定し、前記ラックギア歯列部にリセス26aを形成する上での背面部に相当するリセス後端26bを、前記セクターギア35の順行回転を阻害しない限界・限度の配備にして、前記ラックギア25の歯列側端と巾方向を面一に構成している。
図3は、この構成のピストン20を、(A)正面図、(B)側面図、(C)背面図、(D)下面図の各図で詳細を示したものである。
そして、連係する相手側である前記セクターギア35にあって、図10に示すように、間欠離脱を行うための欠歯させた無歯部外縁35aを、嵩上げしているリセス後端26bと接触・干渉しない条件にして、前記セクターギア35の支軸を基準とした同一径の円弧状に形成し、前記円弧径内で外径寸法とする伝動ギア36に設定して出力ギア37を構成している。
前記出力ギア37には、図1に示すように、順行回転を阻害せず、逆行回転時のみ作用する条件で、伝動ギア36の歯形に係合可能なラッチ42を制止手段とし、回転軸42aで支持させ係合方向に常時付勢するバネ42bを装着して配備している。
【0025】
図4は、前記出力ギア37の支軸を基準にして、玩具空気銃の前方を見た断面であり(コイルバネ7の図示は省略す)、前記モーター40の出力軸を起点として配列された各ギアの軸間を正面に見て展開させ図示している。
つまり、前記モーター40から前記ピストン20までのトルク伝達経路を示すものであり、第一ギアと第二ギアを一対にして伝動ギアA39、同じく、第三ギアと第四ギアでの伝動ギアB38として、前記ピニオン40aから順に、伝動ギアA39→伝動ギアB38→出力ギア37の配列で、前記ピニオン40aと第一ギア、第二ギアと第三ギア、第四ギアと前記伝動ギア36が噛み合い、そして前記セクターギア35と前記ピストン20のラックギア25が噛み合える構成としている(図1では各ギアの配置を明確化するために、表裏区分なく透視させ図示す)。
前記フレーム1は、それらを包括する筐体として、前記モーター40を固定化し従属するピニオン40aを配置させると共に、各ギアの支軸を、軸受41を介して両軸保持で固定し、前記ピストン20は前記胴体部22の左右での両側面に付設したガイドリブ22aを、前記ピストン20の作動方向に進退自在とする案内目的としたガイド溝に内嵌させ軌道空間を確保し、同様な条件で給弾機構とする前記牽引体31を、形成する開口部31bに出力ギア37を通過させ、双方の接触・干渉を回避して、板状の両側端を専用のガイド溝1bに内嵌させた進退自在な構成としている。
【0026】
起動操作部に於ては、図1に示すように、常態維持するためのバネ(図示は省略)による常時付勢を受けて、回転軸44bに支持され配備したトリガー44に、その起動操作での回動と連動して、コッキングシア43のノッチ部に係合し回動させ、前記ピストンコックの解除を行わせる連係子45を、回転軸45aで支持させ、コッキングシア43と常時接するようにバネ(図示は省略)での付勢をし、連係態勢の維持可能にして組み込んでいると共に、電動起動部として稼動スイッチ47の入力押圧部44aを設定した構成としている。
図5は、前記連係子45とコッキングシア43、そして前記ピストン20との関連性を示した図であり、それらの各支軸間を正面にした断面を後方向に見て展開している(バネ類の図示は省略す)。
前述は、制御手段Aでのトリガー44の構成であるが、制御手段Bに基づくならば、図7に示すように、前記出力ギア37での伝動ギア36の歯形に噛み合うラッチ46を、順行回転を阻害しない条件で、回転軸46aでの定置支持にして、係合方向へバネ(図示は省略)の常時付勢を行ってトリガー44に組み入れた構成とする。
図6は、前記制御手段Bに基づいた全体構成を示す側方断面図であり、制御手段Aの構成との相違点として、前記ガードリブ27とリセス26aの天面をラックギア25の歯丈と等高にし、又リセス後端26b部をピストンコック時においても順行回転可能な設定で欠損させた形状としているが、前記リセス26aを形成する突起部26天面の嵩上げを想定して、予め前記セクターギア35方の無歯部外縁35aを、その接触回避した構成にすれば、制御手段AとBの組み替え自在であり、若しくは併用も可能である。
図7は、制御手段Bの仕様に準じたトリガー44の構成を、(A)正面図、(B)側面図、(C)背面図の各図で詳細に示したものであるが、ラッチ46部を構成した以外は制御手段Aの構成と同一であり、つまり、制御手段Bでのトリガー44構造を土台にして、ラッチ46を着脱可能にすれば、共用する手段として有効になる。
【0027】
そして、電動化要素の電気回路部では、図1に示すように、前記トリガー44の起動操作に連動して、押圧部44aの作用を受けてスイッチが閉(ON)状態となる設定の、常態では開(OFF)状態の稼動スイッチ47を配置させ、これと直列にして、手動部48aの操作で開閉切替が可能な電源スイッチ48を設置し、スイッチ部を構成している。
尚、この実施例では機能的な説明までとし、漏電予防の絶縁構造とする各スイッチの構成内容と電装補器類の具体的説明は省略する。
図8は、電装補器としての電池49(電源)とフューズ50(安全器)を加え、前記モーター40と各スイッチのターミナル51間を結ぶ電装系の全体構成を、記号化して示した回路図である。
【0028】
以上の構成に加えて、構造的な補助機能として、前記送弾ノズル30と装填口の密着を補う目的で、図1に示すように、装填口内での弾丸保持を目的とする突起部と一体にした装填口外周を密封被覆するパッキンリング11を装着し、これを脱落予防の防護ケース12に内嵌させ銃身10部の組立品とし、前記フレーム1先端挿入口からの着脱自在としながら、保持器18によって拘束されている。
前記銃身10とシリンダー2の位置決め固定器として、装填口と排気口4間に架設された前記送弾ノズル30の保護被覆を行い、この間の設定条件である送弾経路部と回避部17を、前記シリンダー2の隔壁3部と銃身10の防護ケース12挿入部とで一体的にし、高気密な送弾ケース13を構成している。
前記送弾ケース13は整備性と耐性強度を高めるために、前記シリンダー2への嵌挿部にシールリング5を装着し、前記シリンダー2との着脱分離を自在にさせ、前記ピストン20との密着面には衝撃緩衝材としてのクッション6を備えている。
その他に、性能の安定化と効率化を目的として、図3に示すように、前記ピストン20の頭部21に、外周溝を刻んで前記シリンダー2との気密保持要素のシールリング21aを装着させると共に、前記ラックギア25の配列順での第二歯25bを欠損させて、前記セクターギア35との基端部25aからの噛合開始の確実性を高め、それから、図1に示すようにコイルバネ7の伸縮に際して方向性を規制するガイドパイプ8を備えている。
尚、この実施形態では、前記補給部14へ継続的な弾丸補充を行うための、弾倉部による具体的な補充機構の説明は省略し、以降の説明においては、補充口15から補給部14へ、継続的に弾丸55の補充が成されていることを前提とする。
【0029】
続いて、本発明の玩具空気銃の実施形態に係る構成の射撃動作について、図面に基づいて説明する。
先ずは自動射撃に際して、手動部48aを操作し電源スイッチ48を常閉(ON)状態にした上で、トリガー44を引き、起動操作を行えば、押圧部44aでの稼動スイッチ47入力(ON)が行われて、回路を通電しモーター40を起動させセクターギア35と連動してピストン20を順行方向(図1では右方向)へ駆動する。
この時、図9に示すように牽引機構での係合子32の係止端32aがピストン後端面23aと噛み合い連動して順行方向(図1では右方向)へ送弾ノズル30を装填口との密着から引き離し、その離脱軌道内の補給部14を開口させ弾丸補給を完了する。
これと同調するように係合子32が連係部34に摺動して回転し、前記ピストン20との係合から離脱可能となる。
図9は、その瞬間時機を示したものである。
そして、牽引機構がバネ33での常時付勢による常態復帰し、装填口内への給弾を完了した後の時差動で、前記ピストン20がセクターギア35から離脱し、コイルバネ7の反撥作用によりシリンダー2の内在空気を排気口4から圧縮噴射させ、送弾ノズル30を介して装填口内の弾丸55に加圧し、前記弾丸55は、加圧空気の膨張(増圧)に抗し切れなくなった保持部突起の拘束から開放され、残圧空気と共に銃腔10a内を吹き流され銃口からの発射となり、トリガー44を引き続ける限り通電して、ピストン駆動による一連動作の繰り返しであり、連射となる。
引き指を離せば、トリガー44は自動で常態復帰し、稼動スイッチ47も常開(OFF)状態となり、通電が遮断され機関停止して射撃終了となる。
ところで、この実施形態ではセクターギア35の制動を制御する制動機構を不備にしているため、射撃過程での中断した停止状況は様々に有り得るが、何れであっても、制止手段としてのラッチ42が伝動ギア36の歯形に係合して、射撃を再起動させるまでの間を状態維持しているため、その作動に支障は無い。
【0030】
次に、手動射撃について説明する。
電動射撃での通電遮断時に於ては、通常ならばモーター40の慣性惰力によって、前記セクターギア35がラックギア25との回動中に、圧縮されたコイルバネ7の抗力と均衡した状態の機関停止であり、初動操作はコッキング途中からのハンドル28の操作となる。
ハンドル操作でのピストン後退による電動時と同様の、牽引機構での装填口への給弾を整え、コッキングシア43によるピストンコックを終えてコッキング完了(図10を参照)とし、このコッキング操作でセクターギア35がラックギア25の軌道上から切り離されなければ射撃不能であり、制御手段Aでの構成では、セクターギア35にリセス後端26bが通常外の連係をして、ハンドル28を引き切ることが出来なくなる場合も有り得るが、そうした時は、通電によるセクターギア35の再起動で正常復帰可能であり、再度のハンドル操作でピストンコックを完了できる。
又、制御手段Bでは、ハンドル28を引き切っても、ラックギア25の軌道上にセクターギア35の歯先を残して回動不全な状態(図11を参照)であるが、共に、ここで電源スイッチ48の常開(OFF)操作を行い、適宜にトリガー操作をすれば射撃を完了する。
初動操作の手順に違いがあっても、射撃後の態様は同じとなり(図1と図6を参照)、以降は、コッキング操作とトリガー操作の繰り返しで射撃が継続でき、そうした射撃後であれば、随時に電源スイッチ48を操作して自動射撃に移行することができる。
【0031】
以上に説明した実施形態は本発明の一実施例であり、例えば、給弾機構において、牽引機構部の係合子32に、ピストン後端面23aとの係合条件での常態維持機能を付せば、係合子32の摺動部突起32bを不要にして、図12に示すように、ピストン20の側周部と牽引体31の軌道外郭部とするスキマ空間にピン状の突起34aを立て、係止端32aの倒伏機能を果たす連係部34として構成可能であり、このように方式を小型化すれば、牽引体31をポンプ装置の側面部に設置することも可能になり、送弾ノズル30を連結する支持部31aの調整で銃腔軸との同軸設定も容易であって、その組立の効率化と気密効果を考え合わせるならば、排気口4に送弾ノズル30を摺動させる単管嵌挿式の他に、固定ノズル4aを設けて内嵌させた複管構造も可能である。
或いは、制止手段とするラッチ42に於て、その機能を果たせるところであれば、出力ギア37に構成された伝動ギア36部に限らず、その他の伝動ギア38,39でも設定可能であり、制御手段Bに於ては、フレーム1に可動条件範囲のスロットを穿設し、ラッチ46の支軸をこれに内嵌させスロット間の移動を自在としながら、バネによる付勢での常態維持を可能にすれば、トリガー44と一体的な構成に限定されることは無い。
又、ラッチ46がトリガー操作の度毎に機能する必要はなく、セクターギア35側の要所に伝動ギア36歯形と面一にしたスリット35bを刻み、ラッチ46がこれと噛み合える設定にすれば、要所以外での係合を回避して無駄な動作を解消できる。
他にも、図12に示すように、ピストン後端23部に付設されたハンドル28を突起状に小型化し、該ハンドル28の押圧装置としてガイドロッド53を内嵌した付勢バネ54によって、常態復帰機能を持つコッキングレバー52を配備すれば、手動操作部の移設が自在にできる。
何れにせよ、本発明の構成要素に基づく機能及び作用に於て同様であり、上記以外での方式も採用可能である。
図12は、上記した応用例に準じた概要での構成を示す。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明での制御手段Aの実施形態に於ける、コッキング以前の態様での全体的な構成を示した側方断面図(A)と、(B)は電源スイッチを常閉(ON)操作した状態の部分詳細図である。
【図2】送弾ノズルに一体化した牽引機構の詳細を示すための(A)正面図、(B)側面図、(C)背面図、(D)下面図である。
【図3】ピストンの詳細を示すための、(A)正面図、(B)側面図、(C)背面図、(D)下面図である。
【図4】出力ギアの支軸を基準にして、その前方を見た図1のZ−Z矢視断面図であり、モーター出力軸を起点として配列された各ギアの軸間を正面に見た部分展開図である。
【図5】連係子とコッキングシア、そしてピストンとの関連性を示すための、それ等の各支軸間を正面にして、その断面を図1のY−Y矢視方向に見た展開図である。
【図6】本発明での制御手段Bの実施形態に於ける、コッキング以前の態様での全体的な構成を示した側方断面図である。
【図7】制御手段Bの仕様に準じたトリガーの構成を詳細に示すための、(A)正面図、(B)側面図、(C)背面図である。
【図8】本発明での実施形態に於ける、電装系の全体構成を示した回路図である。
【図9】牽引機構がピストンとの係合から係脱する動作を側方から見た部分詳細図である。
【図10】制御手段Aの実施形態に於ける、コッキング完了過程を示した部分詳細図の(A)と(B)である。
【図11】制御手段Aの実施形態に於ける、初動操作時のコッキング完了状態を示した部分詳細図である。
【図12】本発明での応用例とする構成を側方断面で示した図である。
【符号の説明】
【0033】
1 フレーム
1a スロット部
1b ガイド溝
2 シリンダー
3 隔壁
4 排気口
4a 固定ノズル
5 シールリング
6 クッション
7 コイルバネ
8 ガイドパイプ
10 銃身
10a 銃腔
11 パッキンリング
12 防護ケース
13 送弾ケース
14 補給部
15 補充口
16 案内孔
17 回避部
18 保持器
20 ピストン
21 頭部
21a シールリング
22 胴体部
22a ガイドリブ
23 ピストン後端
23a 後端面
24 突起
25 ラックギア
25a 基端部
25b 第二歯
25c 終端歯形
26 突起部
26a リセス
26b リセス後端
27 ガードリブ
28 ハンドル
30 送弾ノズル
30a 気道
31 牽引体
31a 支持部
31b 開口部
32 係合子
32a 係止端
32b 摺動部突起
32c 回転軸
33 バネ
34 連係部
34a ピン状の突起
35 セクターギア
35a 無歯部外縁
35b スリット
35c 回転軸
36 伝動ギア
37 出力ギア
38 伝動ギアB
39 伝動ギアA
40 モーター
40a ピニオン
41 軸受
42 ラッチ
42a 回転軸
42b バネ
43 コッキングシア
43a 回転軸
44 トリガー
44a 押圧部
44b 回転軸
45 連係子
45a 回転軸
46 ラッチ
46a 回転軸
47 稼動スイッチ
48 電源スイッチ
48a 手動部
49 電池
50 フューズ
51 ターミナル
52 コッキングレバー
53 ガイドロッド
54 付勢バネ
55 弾丸



【特許請求の範囲】
【請求項1】
コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於て、ポンプ装置の外周部からピストンに連動して、送弾ノズルを装填口との常態密着から離脱可能に構成した牽引機構と、補給部への弾丸の補充を行う補給条件で、牽引機構をピストンとの連係から係脱させ、前記送弾ノズルを装填口との再密着へ復帰させるための解除手段により構成された給弾機構を備えたことを特徴とする玩具空気銃。
【請求項2】
コッキング機構を備える電動化された玩具空気銃に於て、電動機構の駆動部に構成されるピストンの順行駆動を行うために配列させた伝動ギアの歯形に係合し、セクターギアでの逆行回転を阻止する目的の制止手段を備えたことを特徴とする玩具空気銃。
【請求項3】
前記電動機構の駆動部のセクターギアがコッキング未了の状態にある時の、手動でのコッキング操作による一連動作の内に、セクターギアを射撃の適正条件へ復帰させるための制御手段Aと、若しくは、コッキング操作後のトリガーでの起動操作の内に、セクターギアを射撃の適正条件へ復帰させることのできる制御手段Bのいずれかを備えたことを特徴とする請求項2に記載の玩具空気銃。
【請求項4】
前記電動機構の電気回路部に、トリガーの起動操作で通電する稼動スイッチの他に、電源スイッチとする通電スイッチを、前記稼動スイッチと直列にして配備し、その通電を人為的な外的操作で制御可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の玩具空気銃。
【請求項5】
玩具空気銃としての主要な機構を共用させて、同一本体内にコッキング機能と電動機能を備え、手動操作によってのみピストンコック可能な構成にしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の玩具空気銃。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−200854(P2006−200854A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−14971(P2005−14971)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(505028750)
【Fターム(参考)】