説明

珪藻土焼成粒、CCGガス,プラスチック製ブラシ三製品の特長を活用した藻の培養装置。

【課題】単に水槽で藻の栽培増殖を待つのでは、大きな装置、広い面積で、成長まで長時間を要する。従って、光合成を活発化するため、光合成菌等の微生物の活性化、担体として、出来るだけ広い面積を用意する必要がある。
【解決手段】栽培槽に下記三システムを組み合わせる。珪藻土焼成粒5を栽培槽4の底辺に一定量敷き詰める。更に、珪藻土焼成粒5を不織布に包んで同じく底辺に敷き詰めることに拠り作業性がよくなる。又同粒5に予め光合成菌等特定の有効菌を培養、添加しておく。石炭火力発電所から出るCO2の回収・貯留(CCS)設備から出るCO2を微細な気孔の付いた配管3から噴霧し珪藻土粒との接触と水溶液への溶解のチャンスを増やす。清掃に使うプラスチック製ブラシを珪藻土層の上部に設置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
−珪藻土焼成粒が持つ微生物の増殖剤、特に光合成菌の増殖効果を活用する。
−CCGガスを珪藻土焼成粒層を通過させ相互に接触しやすくする。
−プラスチック製ブラシを組み合わせ、微生物の担体のとしての面積を増やす。
【背景技術】
【0002】
−藻は単細胞植物とも呼ばれ、光合成菌等の微生物と同類項ゆえ、珪藻土焼成粒が土壌改良剤の分野で発揮している同様の効果を期待する。
−CCGガスを底辺から噴霧する事で光合成菌との接触の機会を増やす。
−プラスチック製ブラシは繊維状ゆえ、表面積が大きいので、微生物の担体としての効果を期待する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
−単に水槽で藻の栽培増殖を待つのでは、大きな装置、広い面積で、成長まで長時間を必要とする。従って、光合成を活性化するため、光合成菌等の微生物の活性化、担体として、出来るだけ広い面積を用意する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
栽培槽に下記三システムを組み合わせる。
−珪藻土焼成粒を栽培槽の底辺に一定量敷き詰める。
更に、珪藻土焼成粒を不織布に包んで同じく底辺に敷き詰めることに拠り作業性がよくなる。又同粒に予め光合成菌等特定の有効菌を培養、添加しておく。
−石炭火力発電所から出るCO2の回収・貯留(CCS)設備から出るCO2を微細な気孔の付いた配管から噴霧し珪藻土粒との接触と水溶液への溶解のチャンスを増やす。
−清掃に使うプラスチック製ブラシを珪藻土層の上部に図(3)、(4)のように設置する。
【発明の効果】
【0005】
ー珪藻土粒が光合成菌等の微生物の増殖に寄与し、CCSガスの溶解に拠り葉緑素成長を促進する。
−プラスチック製ブラシによる表面積の拡大に拠り微生物の増殖、藻類の増殖をもたらす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
上記(0004)の三システムを同時に採用することに拠り増殖効果は大幅にアップします。
【実施例】
【0007】
藻類とは、単細胞植物の総称で、これまで珪藻土粒が光合成菌等数多くの微生物活性化は実用レベルで確認さており、プラスチック製ブラシが微生物の担体として優れていることは、実験室レベルで確認されている。
【産業上の利用可能性】
【0008】
藻類を原料にしたバイオ燃料が世界中で注目を集めております。トウモロコシや砂糖黍等の食料と競合せず、狭い面積で大量に培養できる点が特徴で、軽油と同程度の価格まで下げられるのではないかと期待されている。上記(0004)の三システムを採用すれば、このコスト・ダウンの現実化に大きく寄与する事が期待される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】培養槽の側面図。珪藻土粒を直接装置の底辺に置いた。
【図2】同上。珪藻土粒を不織布に入れたものを底辺に置いた。
【図3】プラスチック製ブラシ二本が相ふれあっている立体図
【図4】同平面図
【符号の説明】
1 藻及びその他微生物
2 珪藻土粒単体層
3 CCSガス通過パイプ。上部に微細な穴が開いており、そこからCCSガスが上部に噴霧される。
4 培養槽の側面
5 不織布に入れた珪藻土焼成粒
6 プラスチック製ブラシ材
7 ブラシベース
8 キー
9 支持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
「藻類から作るバイオ燃料」に於いて、藻をいかに効率よく培養するかが重要な課題である。その目的で栽培槽に下記三システムを組み合わせ、それぞれの持つ特長を生かした藻類の栽培装置。
−珪藻土焼成粒を栽培槽の底辺に一定量敷き敷き詰める。
−石炭火力発電所から出るCO2の回収・貯留(CCS)設備から出るCO2を微細な気孔の付いた配管から噴霧し珪藻土粒との接触する機会を増やす。
−清掃に使うプラスチック製ブラシを珪藻土層の上部に図(3)、(4)の様に設置する。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate