説明

現金処理装置

【課題】オペレータによって投入された現金の金額情報が誤った口座に入金処理されるのを防止する。
【解決手段】投入取引の選択時に、第1リード処理として、口座情報記憶媒体から入金先の口座情報をリードする(S115)とともに、投入部に投入された売上金に相当する現金の鑑別部による鑑別及び計数の実行開始前に、第2リード処理として、口座情報記憶媒体から入金先の口座情報をリードし(S140)、第2リード処理時に入金先の口座情報がリードされなければ、第1リード処理時の口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし(S150)、第2リード処理時に入金先の口座情報がリードされれば、第2リード処理時の口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし(S160)、投入部に投入された現金の金額情報を取引口座情報記憶媒体に記憶された口座情報によって指定される入金先の口座に入金処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーや、ショッピングセンタ、パチンコ店等の各種の商業施設に設置され、店舗での売上金の投入(入金)取引を実行する現金処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーや、ショッピングセンタ、パチンコ店等の各種の商業施設に設置され、店舗での売上金の投入(入金)取引を実行する現金処理装置がある。この現金処理装置は、オペレータによって所持されている口座情報記憶媒体に記憶された口座情報に基づいて、金融機関の現金管理センタ等に設置されたホストコンピュータと通信する。
【0003】
「口座情報記憶媒体」は、売上金の投入(入金)取引を実行するための媒体である。口座情報記憶媒体は、店舗での売上金の入金先(例えば、店舗の本社や地区管理センタ等)の口座を指定する口座情報が記憶されており、現金処理装置のオペレータによって所持されている。口座情報記憶媒体は、一般に、ICカードや磁気カードとして構成されている。以下、口座情報記憶媒体を、「投入カード」と称する。
【0004】
現金処理装置は、オペレータによって現金処理装置にセットされた投入カードから口座情報をリードするとともに、オペレータによって現金処理装置に投入された売上金に相当する現金の鑑別及び計数を実行し、さらに、リードされた口座情報に基づいてホストコンピュータと通信して、投入された現金の鑑別及び計数の実行結果である金額情報を、口座情報によって指定される入金先の口座に入金処理する。これによって、現金処理装置は、売上金の投入取引を実行する。
【0005】
現金処理装置は、一般に、(1)投入(入金)取引、(2)計数取引、(3)選別計数取引等の実行機能を有している。
【0006】
(1)投入(入金)取引は、前記した通り、店舗での売上金に相当する現金の金額情報を、投入カードに記憶されている口座情報によって指定された入金先の口座に入金処理する取引である。
【0007】
投入取引では、オペレータは、表示操作部に表示されたメニュー画面から「投入」ボタンを選択し、さらに、事前に登録された投入カードをカードリーダ部にセットして、現金処理装置に、投入カードからの口座情報のリードを実行させる。なお、「表示操作部」は、オペレータに視認させる画面の表示及びオペレータによる操作の受け付けを実行する構成要素である。「メニュー画面」は、オペレータに、予め用意された各種の取引処理の中から実行すべき取引処理を選択させるための画面である。「カードリーダ部」は、投入カードからの口座情報のリードを実行する構成要素である。
【0008】
現金処理装置は、投入カードが事前に登録されたカードであると判定した場合に、投入取引を許可し、売上金に相当する現金の投入部への投入をオペレータに指示する画面(以下、「現金投入画面」と称する)を表示操作部に表示する。オペレータは、その「現金投入画面」に従って、売上金に相当する現金(紙幣及び硬貨の一方又は双方)を投入部に投入し、「現金投入画面」に表示された「スタート」ボタンを押下する。これに応答して、現金処理装置は、投入された現金を分離・搬送して、鑑別部で現金の鑑別及び計数を実行する。
【0009】
現金処理装置は、鑑別部によって正常券(紙幣)若しくは正常貨(硬貨)と鑑別された現金を一時保留部に集積した後、それぞれを現金処理装置内の金庫部に収納する。
【0010】
また、現金処理装置は、鑑別部によって金種不明等のリジェクト券(紙幣)若しくはリジェクト貨(硬貨)と鑑別された現金をリジェクト部に搬送して、オペレータに返却する。返却された現金は、現金処理装置に再投入されて、鑑別部による鑑別及び計数を再度実行することができる。鑑別部が再投入された現金を正常券若しくは正常貨と鑑別した場合に、再投入された現金は、現金処理装置内の金庫部に収納される。一方、鑑別部が再投入された現金をリジェクト券若しくはリジェクト貨と鑑別した場合に、再投入された現金は、再びオペレータに返却される。オペレータは、返却された現金がある場合に、後日、返却された現金を別の手段(例えば、郵送や持参等の手段)で入金先(例えば、店舗の本社や地区管理センタ等)に提出する。
【0011】
現金処理装置は、投入カードからリードされた口座情報と、現金処理装置内の金庫部に収納された現金の金額情報とを、現金管理センタのホストコンピュータに送信する。これに応答して、ホストコンピュータは、現金の金額情報を、投入カードの口座情報によって指定された入金先の口座に入金処理する。
【0012】
(2)計数取引は、オペレータが投入部に投入した現金を計数する取引である。
計数取引では、オペレータは、表示操作部に表示されたメニュー画面から「計数」ボタンを選択する。これに応答して、現金処理装置は、現金投入画面を表示操作部に表示する。オペレータは、その「現金投入画面」に従って、現金(紙幣及び硬貨の一方又は双方)を投入部に投入し、現金投入画面に表示された「スタート」ボタンを押下する。これに応答して、現金処理装置は、投入された現金を分離・搬送して、鑑別部で現金の鑑別及び計数を実行する。
【0013】
現金処理装置は、鑑別部によって正常券(紙幣)若しくは正常貨(硬貨)と鑑別された現金を一時保留部に集積した後、それぞれを現金処理装置内の金庫部に収納せずに返却部からオペレータに返却する。また、現金処理装置は、鑑別部によって金種不明等のリジェクト券(紙幣)若しくはリジェクト貨(硬貨)と鑑別された現金をリジェクト部に搬送して、オペレータに返却する。また、このとき、現金処理装置は、鑑別部による現金の鑑別及び計数結果を表示操作部に表示する。
【0014】
(3)選別計数取引は、オペレータが投入部に投入した現金を指定枚数の特定の金種毎に仕分けする取引である。
選別計数取引は、計数取引とほぼ同じ動作である。ただし、選別計数取引は、オペレータが投入部に投入した現金を、金種毎に、オペレータによって設定された指定枚数分に仕分けして一時保留部に集積した後、返却部からオペレータに返却する点で、計数取引と相違する。
【0015】
なお、現金処理装置は、出金機能を有しており、釣銭準備金の払い出しを行う構成となっている場合もある。
また、現金処理装置は、オペレータが、各種の取引の実行の途中で何らかの理由により現金処理装置から離れた場合に、内蔵されたタイマによって時間監視を行い、一定時間経過すると、所定の動作を実行することにより、様々なトラブルを未然に回避する構成となっている場合もある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2006−18673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、特許文献1に開示された現金処理装置(以下、「従来の現金処理装置」と称する)は、以下に説明するように、前のオペレータが投入取引の実行中に現金処理装置から離れ、さらに、次のオペレータが現金処理装置を操作した場合に、次のオペレータによって投入部に投入された現金の金額情報が誤った口座(具体的には、前のオペレータの投入カードによって指定された入金先の口座)に入金処理されることがある、という課題があった。
【0018】
例えば、従来の現金処理装置は、カードリーダ部が、無線による非接触な通信で、投入カードから入金先の口座情報のリードを実行する構成になっているものとする。前のオペレータは、投入取引の選択時に、表示操作部に表示されたメニュー画面から「投入」ボタンを選択し、さらに、投入カードをカードリーダ部にセットして、現金処理装置に、投入カードからの口座情報のリードを実行させる。これにより、従来の現金処理装置は、現金投入画面(すなわち、売上金に相当する現金の投入部への投入をオペレータに指示する画面)を表示操作部に表示する。
【0019】
この段階で、前のオペレータが、何らかの理由(例えば、第三者と携帯電話機で通話する等の理由)により、現金処理装置から離れ、さらに、次のオペレータが、現金処理装置を操作する場合がある。
【0020】
この場合に、次のオペレータは、表示操作部に表示されている「現金投入画面」を見ることにより、あたかも、自身が所持している投入カードをカードリーダ部にリードさせれば、その投入カードに記憶されている口座情報によって指定された口座(すなわち、次のオペレータが投入取引すべき入金先の口座)に入金処理される、と誤認することがある。その結果、次のオペレータは、自身が所持している投入カードをカードリーダ部にセットして、さらに、現金を投入部に投入してしまう。
【0021】
しかしながら、従来の現金処理装置は、このタイミングでは、投入カードに記憶された口座情報のリードを実行しない。そのため、従来の現金処理装置は、この場合に、次のオペレータによって投入された現金の金額情報を、誤った口座(具体的には、投入取引の選択時に、前のオペレータがリードさせた、前のオペレータの投入カードによって指定された入金先の口座)に入金処理してしまうことがあった。
【0022】
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、オペレータによって投入された現金の金額情報が誤った口座(具体的には、前のオペレータの投入カードによって指定された入金先の口座)に入金処理されるのを防止する現金処理装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
前記目的を達成するため、第1発明は、オペレータによって所持されている口座情報記憶媒体に記憶された、店舗での売上金の入金先の口座を指定する口座情報に基づいて、金融機関のホストコンピュータと通信して、当該売上金の投入取引を実行する現金処理装置であって、前記売上金の投入取引を含む各種の取引処理を実行する取引制御部と、オペレータに視認させる画面の表示及びオペレータによる操作の受け付けを実行する表示操作部と、オペレータによってセットされる前記口座情報記憶媒体に格納されている情報をリードするリーダ部と、オペレータによって前記売上金に相当する現金が投入される投入部と、オペレータによって前記投入部に投入された前記現金の鑑別及び計数を実行する鑑別部とを有し、前記取引制御部は、オペレータの前記表示操作部の操作による前記投入取引の選択時に、前記表示操作部に、前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報をリードさせるためのリード待ち画面を表示させて、第1リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させ、さらに、前記リード待ち画面が前記第1リード処理後に前記表示操作部に継続して表示されているときに、オペレータによって前記投入部に投入された前記売上金に相当する現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行開始前に、第2リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させ、前記第2リード処理時に前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報がリードされなければ、前記第1リード処理時の前記口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、一方、前記第2リード処理時に前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報がリードされれば、前記第2リード処理時の前記口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、前記投入部に投入された前記現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行結果である金額情報を、当該取引口座情報記憶媒体に記憶された口座情報によって指定される前記入金先の口座に入金処理することによって、前記投入取引を実行する構成とする。
【0024】
この現金処理装置は、投入取引の選択時に、リード待ち画面を表示して、第1リード処理として、口座情報記憶媒体から入金先の口座情報をリードし、さらに、第1リード処理後のリード待ち画面の継続表示中に、第2リード処理として、口座情報記憶媒体から入金先の口座情報をリードする。そして、この現金処理装置は、第2リード処理時に入金先の口座情報がリードされなければ、第1リード処理時の口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、第2リード処理時に入金先の口座情報がリードされれば、第2リード処理時の口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、投入部に投入された現金の金額情報を取引口座情報記憶媒体に記憶された口座情報によって指定される入金先の口座に入金処理する。
【0025】
前記目的を達成するため、第2発明は、オペレータによって所持されている口座情報記憶媒体に記憶された、店舗での売上金の入金先の口座を指定する口座情報に基づいて、金融機関のホストコンピュータと通信して、当該売上金の投入取引を実行する現金処理装置において、前記売上金の投入取引を含む各種の取引処理を実行する取引制御部と、オペレータに視認させる画面の表示及びオペレータによる操作の受け付けを実行する表示操作部と、オペレータによってセットされる前記口座情報記憶媒体に格納されている情報をリードするリーダ部と、オペレータによって前記売上金に相当する現金が投入される投入部と、オペレータによって前記投入部に投入された前記現金の鑑別及び計数を実行する鑑別部と、オペレータが装置から離れたか否かを検知する近接センサとを有し、前記取引制御部は、オペレータの前記表示操作部の操作による前記投入取引の選択時に、前記表示操作部に、前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報をリードさせるためのリード待ち画面を表示させて、第1リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させ、前記リード待ち画面が前記第1リード処理後に前記表示操作部に継続して表示されている場合で、かつ、前記近接センサによって、オペレータが装置から離れたことを検出した場合に、第2リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させて、当該第2リード処理時の前記口座情報記憶媒体を前記取引口座情報記憶媒体とし、一方、前記近接センサによって、オペレータが装置から離れたことを検出しなかった場合に、前記第1リード処理時の前記口座情報記憶媒体を前記取引口座情報記憶媒体とし、前記投入部に投入された前記現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行結果である金額情報を、当該取引口座情報記憶媒体に記憶された口座情報によって指定される前記入金先の口座に入金処理することによって、前記投入取引を実行する構成とする。
【0026】
この現金処理装置は、投入取引の選択時に、リード待ち画面を表示して、第1リード処理として、口座情報記憶媒体から入金先の口座情報をリードする。そして、この現金処理装置は、第1リード処理後のリード待ち画面の継続表示中に、オペレータが装置から離れたことを検出した場合に、第2リード処理として、口座情報記憶媒体から入金先の口座情報をリードして、第2リード処理時の口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、一方、オペレータが装置から離れたことを検出しなかった場合に、第1リード処理時の口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、投入部に投入された現金の金額情報を取引口座情報記憶媒体に記憶された口座情報によって指定される入金先の口座に入金処理する。
【発明の効果】
【0027】
第1発明又は第2発明によれば、オペレータによって投入された現金の金額情報が誤った口座(具体的には、前のオペレータの投入カードによって指定された入金先の口座)に入金処理されるのを防止する現金処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施形態1に係る現金処理装置の接続構成を示す図である。
【図2】実施形態1に係る現金処理装置の主要な構成を示す図である。
【図3A】実施形態1に係る現金処理装置の動作を示すフローチャート(1)である。
【図3B】実施形態1に係る現金処理装置の動作を示すフローチャート(2)である。
【図4】メニュー画面の一例を示す図である。
【図5】カードリード待ち画面の一例を示す図である。
【図6】現金投入画面の一例を示す図である。
【図7】計数中画面の一例を示す図である。
【図8】選択画面の一例を示す図である。
【図9】カードリードエラー画面の一例を示す図である。
【図10】実施形態2に係る現金処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】実施形態3に係る現金処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0030】
[実施形態1]
<現金処理装置の構成>
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態1に係る現金処理装置の構成につき説明する。図1は、実施形態1に係る現金処理装置の接続構成を示す図である。また、図2は、実施形態1に係る現金処理装置の主要な構成を示す図である。
【0031】
本実施形態1に係る現金処理装置11は、店舗での売上金の投入(入金)取引を実行する装置である。現金処理装置11は、銀行等に設置されている自動取引装置(ATM)と同様の機能を有している。
【0032】
図1に示すように、現金処理装置11は、スーパーや、ショッピングセンタ、パチンコ店等の各種の商業施設(主に、商業施設のバックヤード)に複数台設置されている。各現金処理装置11は、通信回線13を介して、金融機関の現金管理センタ等に設置されたホストコンピュータ12と通信可能に接続されている。現金処理装置11は、口座情報記憶媒体14に記憶された口座情報に基づいて、ホストコンピュータ12と通信する。ホストコンピュータ12は、通信回線13を介して、現金処理装置11と各種の取引に関する電文の送受信を実行して、取引の成立の可否を判定する。
【0033】
「口座情報記憶媒体14」は、売上金の投入(入金)取引を実行するための媒体である。口座情報記憶媒体14は、店舗での売上金の入金先(例えば、店舗の本社や地区管理センタ等)の口座を指定する口座情報が記憶されており、現金処理装置11のオペレータによって所持されている。口座情報記憶媒体14は、一般に、ICカードや磁気カードとして構成されている。以下、口座情報記憶媒体14を、「投入カード14」と称する。なお、ここでは、投入カード14は、現金処理装置11の後記する非接触式カードリーダ部25(図2参照)との間で無線による非接触な通信を行う、非接触式ICカードとして構成されているものとする。
【0034】
現金処理装置11は、オペレータによって現金処理装置11にセットされた投入カード14から口座情報をリードするとともに、オペレータによって現金処理装置11に投入された売上金に相当する現金の鑑別及び計数を実行し、さらに、リードされた口座情報に基づいてホストコンピュータ12と通信して、投入された現金の鑑別及び計数の実行結果である金額情報を、口座情報によって指定される入金先の口座に入金処理する。これによって、現金処理装置11は、売上金の投入取引を実行する。
【0035】
図2に示すように、現金処理装置11は、制御部21、記憶部22、近接センサ23、
表示操作部24、非接触式カードリーダ部25、紙幣投入部26、硬貨投入部27、鑑別部28、紙幣リジェクト部29、紙幣返却部30、紙幣金庫部31、硬貨リジェクト部32、硬貨返却部33、及び、硬貨金庫部34を有している。
【0036】
制御部21は、現金処理装置11の動作を制御する構成要素である。制御部21は、CPUによって構成されている。制御部21は、例えば、各種の取引の実行を制御する取引制御部21aとして機能する。
【0037】
記憶部22は、各種のデータやプログラムを記憶する構成要素である。記憶部22は、ROMや、RAM、HDD等によって構成されている。記憶部22は、例えば、投入カード14からリードされる口座情報を記憶する口座記憶部22a、及び、計数された現金の金額情報を記憶する金額記憶部22bに分割されている。
【0038】
近接センサ23は、現金処理装置11の周囲にいる人物(オペレータ)を検出する検出手段である。近接センサ23は、人物が現金処理装置11から一定の範囲内に接近すると、人物が現金処理装置11に接近したことを通知する信号を取引制御部21aに出力する。取引制御部21aは、近接センサ23から出力された信号(以下、単に「出力信号」と称する)に基づいて、初期画面の表示等の処理を実行する。
【0039】
表示操作部24は、オペレータに視認させる画面の表示及びオペレータによる操作の受け付けを実行する構成要素である。ここでは、表示操作部24は、ディスプレイ等の表示部とタッチパネル等の操作部(入力部)とを備えているものとして説明する。表示部には、例えば、紙幣の計数結果や、「金庫部フル(満杯)」等の装置の状態が表示される。
【0040】
非接触式カードリーダ部25(以下、単に「カードリーダ部25」と称する)は、投入カード14からの口座情報のリードを実行する構成要素である。ここでは、カードリーダ部25は、投入カード14が所定の位置にセット(載置)されることにより、投入カード14との間で無線による非接触な通信を行う構成になっているものとする。
【0041】
紙幣投入部26は、投入(入金)取引や、計数取引、選別計数取引等の実行時に、紙幣が投入される構成要素である。
硬貨投入部27は、投入(入金)取引や、計数取引、選別計数取引等の実行時に、硬貨が投入される構成要素である。
【0042】
鑑別部28は、現金処理装置11内に投入された現金(紙幣及び硬貨の一方又は双方)、又は、現金処理装置11外に放出する現金(紙幣及び硬貨の一方又は双方)の金種及び真偽を鑑別する構成要素である。
【0043】
紙幣リジェクト部29は、鑑別部28によって正常と判断されなかった紙幣(リジェクト券)をオペレータに返却する構成要素である。
紙幣返却部30は、計数取引等で、計数された紙幣をオペレータに返却する構成要素である。
紙幣金庫部31は、鑑別部28によって正常券と鑑別された投入紙幣を収納する構成要素である。
【0044】
硬貨リジェクト部32は、鑑別部28によって正常と判断されなかった硬貨(リジェクト貨)をオペレータに返却する構成要素である。
硬貨返却部33は、計数取引等で、計数された硬貨をオペレータに返却する構成要素である。
硬貨金庫部34は、鑑別部28によって正常貨と鑑別された投入硬貨を収納する構成要素である。
【0045】
<現金処理装置の動作>
現金処理装置11は、オペレータの表示操作部24(図2参照)の操作による投入取引の選択時に、1回目のリード処理(以下、「第1リード処理」と称する)を実行し、さらに、投入部(ここでは、紙幣投入部26(図2参照)及び硬貨投入部27(図2参照)の一方又は双方)に投入された売上金に相当する現金の鑑別部28による鑑別及び計数の実行開始前に、2回目のリード処理(以下、「第2リード処理」と称する)を実行する。
【0046】
以下、図3A及び図3Bを参照して、現金処理装置11の動作につき説明する。図3A及び図3Bは、それぞれ、実施形態1に係る現金処理装置の動作を示すフローチャートである。現金処理装置11の動作は、記憶部22(図2参照)に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、制御部21(主に、取引制御部21a)によって実現する。また、各情報は、記憶部22に読み出し自在に一旦格納されてから、利用される。また、表示操作部24(図2参照)に表示される各画面は、記憶部22に読み出し自在に予め格納された情報に基づいて構成される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
【0047】
現金処理装置11の取引制御部21aは、オペレータが現金処理装置11に接近したことを近接センサ23(図2参照)によって検出すると(又は、オペレータが表示操作部24に触ったことを検知すると)、初期画面として、図4に示す「メニュー画面24a」を表示操作部24に表示させる。これにより、取引制御部21aが、図3A及び図3Bに示す一連の処理を開始する。
【0048】
なお、図4は、メニュー画面の一例を示す図である。「メニュー画面24a」は、オペレータに、各種の取引項目の中から任意の取引を選択することを指示する構成となっている。ここでは、オペレータは、メニュー画面24aの指示に従って、表示操作部24を操作して、メニュー画面24aに表示されている各種の取引項目の中から「投入(取引)」ボタンを選択して押下したものとする。すると、表示操作部24の図示せぬタッチパネルが、オペレータによって押下されたボタンの座標位置を検出してその座標位置情報を取引制御部21aに通知し、取引制御部21aが、座標位置情報に基づいて、オペレータによるメニュー画面24aからの「投入(取引)」ボタンの選択を検出する(S105)。
【0049】
取引制御部21aは、これに応答して、図5に示す「カードリード待ち画面24b」を表示操作部24に表示させる(S110)。図5は、カードリード待ち画面の一例を示す図である。「カードリード待ち画面24b」は、オペレータに、投入カード14(図1参照)をカードリーダ部25(図2参照)の上にセット(載置)することを指示する構成となっている。ここでは、オペレータは、カードリード待ち画面24bの指示に従って、投入カード14をカードリーダ部25の上にセット(載置)したものとする。
【0050】
すると、取引制御部21aは、カードリーダ部25に、投入カード14との間で無線による非接触な通信を行わせて、第1リード処理を実行させる(S115)。カードリーダ部25は、第1リード処理を実行することにより、投入カード14から、入金先の口座情報を含む投入取引に用いる情報(以下、「カード情報」と称する)をリードし、リードされたカード情報を取引制御部21aに出力する。これに応答して、取引制御部21aは、投入カード14からリードされたカード情報を口座記憶部22aに一旦記憶させた後、カード情報に基づいて、第1リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードであるか否かを、特に、入金先の口座情報が適正にリードされているか否かを判定する(S120)。
【0051】
S120の判定で、第1リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードであると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S125に進む。一方、S120の判定で、リードされた投入カードが登録済みの正規の投入カードでないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、「B」を介して、S220に進む。
【0052】
S120の判定で、第1リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードであると判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、図6に示す「現金投入画面24c」を表示操作部24に表示させる(S125)。図6は、現金投入画面の一例を示す図である。「現金投入画面24c」は、オペレータに、現金(紙幣及び硬貨の一方又は双方)を投入部26,27の中に投入して「スタート」ボタンを押下することを指示する構成となっている。ここでは、オペレータは、現金投入画面24cの指示に従って、売上金に相当する現金を投入部26,27の中に投入し、さらに、現金投入画面24cに表示されている「スタート」ボタンを押下したものとする。
【0053】
すると、投入部26,27の内部に設けられた、現金の有無を検出する図示せぬ現金検出センサが、オペレータによる現金の投入部26,27への投入を検出してその検出信号を取引制御部21aに出力し、取引制御部21aが、検出信号に基づいて、オペレータによる現金の投入部26,27への投入を検出する(S130)。さらに、表示操作部24の図示せぬタッチパネルが、オペレータによって押下されたボタンの座標位置を検出してその座標位置情報を取引制御部21aに送信し、取引制御部21aが、座標位置情報に基づいて、「スタート」ボタンの押下を検出する(S135)。これに応答して、取引制御部21aは、カードリーダ部25に、投入カード14との間で無線による非接触な通信を行わせて、第2リード処理を実行させる(S140)。
【0054】
このとき、カードリーダ部25は、投入カード14がカードリーダ部25の上にセット(載置)されていれば、投入カード14から情報をリードすることができる。そのため、カードリーダ部25は、第2リード処理を実行することにより、投入カード14から、入金先の口座情報を含む投入取引に用いるカード情報をリードし、リードされたカード情報を取引制御部21aに出力する。
一方、カードリーダ部25は、投入カード14がカードリーダ部25の上にセット(載置)されていなければ、投入カード14から情報をリードすることができない。そのため、カードリーダ部25は、所定時間後にリード処理を中止して、情報をリードできなかったことを通知する信号(以下、「不読通知信号」と称する)を取引制御部21aに出力する。
【0055】
取引制御部21aは、カードリーダ部25から、リードされたカード情報又は不読通知信号が入力されると、これに応答して、リードされたカード情報又は不読通知信号を口座記憶部22aに一旦記憶させた後、カード情報又は不読通知信号に基づいて、投入カード14のセットが認識できるか否かを判定する(S145)。
【0056】
S145の判定で、投入カード14のセットが認識できない(具体的には、カードリーダ部25から不読通知信号が出力されている)と判定された場合(“No”の場合)に、取引制御部21aは、第1リード処理時の投入カード14を取引カードに決定する(S150)。この場合に、取引制御部21aは、投入取引の選択時の投入カード14を取引カードとし、この取引カードに基づいて投入取引を続行する。すなわち、取引制御部21aは、口座記憶部22aに記憶されている、S115の第1リード処理でリードされたカード情報に基づいて、投入取引を続行する。なお、「取引カード」とは、投入取引に用いる口座情報を記憶した記憶媒体(以下、「取引口座情報記憶媒体」と称する)を意味している。
【0057】
一方、S145の判定で、投入カード14のセットが認識できる(具体的には、カードリーダ部25からカード情報が出力されている)と判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、さらに、投入カード14からリードされたカード情報に基づいて、第2リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードであるか否かを、特に、入金先の口座情報が適正にリードされているか否かを判定する(S155)。
【0058】
S155の判定で、第2リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードであると判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、第2リード処理時の投入カード14を取引カードに決定する(S160)。この場合に、取引制御部21aは、売上金に相当する現金の鑑別及び計数の実行開始前の投入カード14を取引カードとし、この取引カードに基づいて投入取引を続行する。すなわち、取引制御部21aは、口座記憶部22aに記憶されている、S115の第1リード処理でリードされたカード情報を破棄し、S140の第2リード処理でリードされたカード情報に基づいて、投入取引を続行する。
【0059】
一方、S155の判定で、第2リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードでないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、「B」を介して、S220に進む。
【0060】
S150の後、又は、S160の後、取引制御部21aは、投入部26,27の中に投入された現金(紙幣及び硬貨の一方又は双方)の鑑別及び計数の実行を開始するとともに(S165)、図7に示す「計数中画面24d」を表示操作部24に表示させる(S170)。図7は、計数中画面の一例を示す図である。「計数中画面24d」は、金種毎に、計数された現金(紙幣及び硬貨の一方又は双方)の枚数を表示する構成となっている。
【0061】
取引制御部21aは、1枚の現金の鑑別及び計数が実行される都度、図示せぬ現金搬送手段に、入金処理が可能な現金(正常券及び正常貨)をそれぞれ図示せぬ一時保留部へ搬送させて一時保留部の中に収納させるとともに、入金処理が不能な現金(リジェクト券及びリジェクト貨)をそれぞれリジェクト部(ここでは、紙幣リジェクト部29(図2参照)及び硬貨リジェクト部32(図2参照)の一方又は双方)へ搬送させてリジェクト部の中に収納させる。
また、取引制御部21aは、1枚の現金の鑑別及び計数が実行される都度、計数された現金の金額情報を金額記憶部22b(図2参照)に記憶する。
また、取引制御部21aは、1枚の現金の鑑別及び計数が実行される都度、計数中画面24dに表示されている、計数された現金の枚数を更新する。
【0062】
なお、リジェクト部29,32の中に収納された現金(すなわち、リジェクト券及びリジェクト貨)は、それぞれ、投入部26,27に投入された最後の現金の鑑別及び計数が実行された直後に、図示せぬ現金搬送手段によって、返却部(ここでは、紙幣返却部30(図2参照)及び硬貨返却部33(図2参照))に搬送されて返却部の中に収納され、その後に、返却部に設けられた図示せぬ扉が開放されることによって、オペレータに返却される。オペレータに返却された現金は、投入部26,27に再投入されて、鑑別及び計数が実行されるか、又は、オペレータによって一時的に保管された後、別の手段(例えば、郵送や持参等の手段)で入金先(例えば、店舗の本社や地区管理センタ等)に提出される。
【0063】
また、取引制御部21aは、1枚の現金の鑑別及び計数が実行される都度、現金の鑑別及び計数が終了したか否かを判定する(S175)。この判定は、投入部26,27の内部や現金の図示せぬ搬送路の近傍に設けられた図示せぬ現金検出センサが、現金の有無を検出し、現金の有無を取引制御部21aに通知することによって行われる。
【0064】
S175の判定で、現金の鑑別及び計数が終了したと判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、図8に示す「選択画面24e」を表示操作部24に表示させる(S180)。図8は、選択画面の一例を示す図である。「選択画面24e」は、計数された現金の枚数を表示するとともに、オペレータに、「確定」ボタン、「返却」ボタン、及び、「追加投入」ボタンの中からいずれか1つのボタンを選択して押下することを指示する構成となっている。
一方、S175の判定で、現金の鑑別及び計数が終了していないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S170に戻る。その結果、取引制御部21aは、S170及びS175の処理を繰り返す。
【0065】
S180の後、オペレータは、選択画面24eの指示に従って、選択画面24eに表示されている「確定」ボタン、「返却」ボタン、及び、「追加投入」ボタンの中のいずれか1つのボタンを選択して押下する。すると、表示操作部24の図示せぬタッチパネルが、オペレータによって押下されたボタンの座標位置を検出してその座標位置情報を取引制御部21aに通知し、取引制御部21aが、座標位置情報に基づいて、オペレータによって押下されたボタンが、いずれのボタンであるかを判定する(S185)。
【0066】
S185の判定で、オペレータによって押下されたボタンが「確定」ボタンである場合(“「確定」押下”の場合)に、取引制御部21aは、図示せぬタッチパネルによって検出された座標位置情報に基づいて、オペレータによる「確定」ボタンの押下を検出する。この場合に、取引制御部21aは、図示せぬ現金搬送手段に、S170の処理(「計数中画面表示」の処理)中に図示せぬ一時保留部の中に収納された現金(すなわち、正常券及び正常貨)をそれぞれ金庫部(ここでは、紙幣金庫部31(図2参照)及び硬貨金庫部34(図2参照)の一方又は双方)に搬送させて金庫部の中に収納させる(S195)。
【0067】
そして、取引制御部21aは、取引カード(すなわち、S150の処理によって取引カードとして決定された第1リード処理時の投入カード14、及び、S160の処理によって取引カードとして決定された第2リード処理時の投入カード14のいずれか一方)のカード情報に基づいて、投入取引を実行する(S200)。このとき、取引制御部21aは、投入部26,27に投入された現金の鑑別部28(図2参照)による鑑別及び計数の実行結果である金額情報を、取引カードに記憶された口座情報によって指定される入金先の口座に入金処理することによって、投入取引を実行する。
【0068】
また、S185の判定で、オペレータによって押下されたボタンが「返却」ボタンである場合(“「返却」押下”の場合)に、取引制御部21aは、図示せぬタッチパネルによって検出された座標位置情報に基づいて、オペレータによる「返却」ボタンの押下を検出する。この場合に、取引制御部21aは、図示せぬ現金搬送手段に、S170の処理(「計数中画面表示」の処理)中に図示せぬ一時保留部の中に収納された現金(すなわち、正常券及び正常貨)をそれぞれ返却部(ここでは、紙幣返却部30(図2参照)及び硬貨返却部33(図2参照))に搬送させて返却部の中に収納させ、その後、返却部に設けられた図示せぬ扉を開放させることによって、投入部26,27に投入された現金をオペレータに返却する(S210)。
【0069】
また、S185の判定で、オペレータによって押下されたボタンが「追加投入」ボタンである場合(“「追加投入」押下”の場合)に、取引制御部21aは、図示せぬタッチパネルによって検出された座標位置情報に基づいて、オペレータによる「追加投入」ボタンの押下を検出する。この場合に、取引制御部21aは、オペレータによって投入部26,27に追加投入される現金の鑑別及び計数を実行する。すなわち、取引制御部21aは、S165〜S185の処理を繰り返す。
【0070】
また、S120の判定で、第1リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードでないと判定された場合(“No”の場合)、又は、S155の判定で、第2リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードでないと判定された場合(“No”の場合)に、取引制御部21aは、図9に示す「カードリードエラー画面24f」を表示操作部24に表示させる(S220)。図9は、カードリードエラー画面の一例を示す図である。「カードリードエラー画面24f」は、オペレータに、リードされた投入カード14に異常があることを通知する構成となっている。
【0071】
この「カードリードエラー画面24f」は、特に、S155の判定で、第2リード処理でリードされた投入カード14が登録済みの正規の投入カードでないと判定された場合(“No”の場合)に、例えば、「カードが取引選択時のものと異なります」のように、オペレータに、第2リード処理でリードされた取引カード14が第1リード処理でリードされた取引カード14と異なることを通知する内容になっていてもよい。
【0072】
S200の後、S210の後、又は、S220の後、取引制御部21aは、初期画面であるメニュー画面24a(図4参照)を表示操作部24に表示して(S225)、一連の処理を終了する。
【0073】
このように、現金処理装置11は、投入取引を実行する場合の投入カード14のリード処理を、「メニュー画面24a(図4参照)」に表示された「投入」ボタンの押下時(すなわち、投入取引の選択時)と「現金投入画面24c(図6参照)」に表示された「スタート」ボタンの押下時(すなわち、投入部26,27に投入された現金の鑑別及び計数の実行開始前)との2回、実行する。これにより、現金処理装置11は、次のオペレータが、前のオペレータの操作によって表示操作部24(図2参照)に表示された「現金投入画面24c」を見て、売上金に相当する現金を投入部26,27の中に投入した場合であっても、次のオペレータによってカードリーダ部25の上にセットされた投入カード14に記憶されている入金先の口座情報に基づいて、適正な口座に入金処理することができる。
【0074】
以上の通り、本実施形態1に係る現金処理装置11によれば、オペレータによって投入された現金の金額情報が誤った口座(具体的には、前のオペレータの投入カードによって指定された入金先の口座)に入金処理されるのを防止することができる。
【0075】
[実施形態2]
本実施形態2は、実施形態1の動作と比較すると、オペレータが現金処理装置11から離れたか否かを近接センサ23(図2参照)等によって監視し、オペレータが現金処理装置11から離れた場合にのみ、第2リード処理を実行する点で相違している。
【0076】
以下、図10を参照して、本実施形態2に係る現金処理装置11の動作につき説明する。図10は、実施形態2に係る現金処理装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、現金処理装置11の実施形態1と相違する動作を重点的に説明し、実施形態1と同様の動作(図3A参照)については、前記した実施形態1の動作を本実施形態2の動作に読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。
【0077】
図10に示すように、現金処理装置11の取引制御部21aは、実施形態1と同様に、S105〜S125の処理を実行する。そして、S125の処理(「現金投入画面表示」の処理)の後に、取引制御部21aは、近接センサ23からの出力信号に基づいて、オペレータが現金処理装置11から離れたか否かの監視を開始する(S126)。なお、このS126の処理は、S125の処理の前に行うようにしてもよい。
【0078】
S126の処理の後、取引制御部21aは、実施形態1と同様に、S130〜S135の処理を実行する。そして、S135の処理(「『スタート』ボタンの押下を検出」の処理)とS140の処理(「第2リード処理を実行」の処理)との間で、取引制御部21aは、近接センサ23からの出力信号に基づいて、オペレータが現金処理装置11から離れたか否かを判定する(S136)。
【0079】
S136の判定で、オペレータが現金処理装置11から離れたと判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、S140の処理(「第2リード処理を実行」の処理)を実行する。
一方、S136の判定で、オペレータが現金処理装置11から離れていないと判定された場合(“No”の場合)に、取引制御部21aは、S150の処理(「第1リード処理の投入カードを取引カードに決定」の処理)を実行する。その後、取引制御部21aは、実施形態1と同様に、図3Bに示すS165〜S225の処理を実行して、一連の処理を終了する。
【0080】
なお、本実施形態2では、S140の処理(「第2リード処理を実行」の処理)の後、取引制御部21aは、実施形態1のS145の処理(「カード認識?」の判定処理)と同様に、カードリーダ部25から、リードされたカード情報又は不読通知信号が入力されると、これに応答して、リードされたカード情報又は不読通知信号を口座記憶部22aに一旦記憶させた後、カード情報又は不読通知信号に基づいて、投入カード14のセットが認識できるか否かを判定する(S146)。
【0081】
ただし、S146の判定で、投入カード14のセットが認識できない(具体的には、カードリーダ部25から不読通知信号が出力されている)と判定された場合(“No”の場合)に、取引制御部21aは、S150の処理(「第1リード処理の投入カードを取引カードに決定」の処理)を実行せずに、図3Bに示すS220の処理(「カードリードエラー画面表示」の処理)及びS225の処理(「メニュー画面表示」の処理)を実行して、一連の処理を終了する。
【0082】
一方、S146の判定で、投入カード14のセットが認識できる(具体的には、カードリーダ部25からカード情報が出力されている)と判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、実施形態1と同様に、S155の処理(「登録済み投入カード?(口座情報リード?)」の判定処理)及びS160の処理(「第2リード処理の投入カードを取引カードに決定」の処理)を実行した後、図3Bに示すS165〜S225の処理を実行して、一連の処理を終了する。
【0083】
実施形態1では、現金処理装置11は、S140の処理(「第2リード処理を実行」の処理)時に、投入カード14が認識できなければ、誤った口座に入金処理する可能性がある。これに対して、本実施形態2では、現金処理装置11は、オペレータが現金処理装置11から離れたか否かを近接センサ23等によって監視し、オペレータが現金処理装置11から離れた場合に、S140の処理を実行する。そのため、本実施形態2では、現金処理装置11は、S140の処理時に、投入カード14が認識できなくても、誤った口座に入金処理されるのを防止することができる。
【0084】
以上の通り、実施形態2によれば、実施形態1よりもさらに高精度に、オペレータによって投入された現金の金額情報が誤った口座に入金処理されるのを防止することができる。
【0085】
[実施形態3]
本実施形態3は、実施形態2の動作と比較すると、実施形態2のS130の処理(「現金の投入部への投入を検出」の処理)及びS135の処理(「『スタート』ボタンの押下を検出」の処理)の代わりに、以下に説明するS127の処理を実行する点で相違している。
【0086】
以下、図11を参照して、本実施形態3に係る現金処理装置11の動作につき説明する。図11は、実施形態3に係る現金処理装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、現金処理装置11の実施形態2と相違する動作を重点的に説明し、実施形態2と同様の動作(図10参照)については、前記した実施形態2の動作を本実施形態3の動作に読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。
【0087】
図11に示すように、現金処理装置11の取引制御部21aは、実施形態2と同様に、S105〜S126の処理を実行する。そして、S126の処理(「装置から離れたか否かの監視開始」の処理)の後に、取引制御部21aは、S127の処理として、「現金投入画面24c(図6参照)」に表示された「スタート」ボタンが押下されたか否かのタイマ監視を行う。
【0088】
S127の処理では、まず、取引制御部21aが、近接センサ23からの出力信号に基づいて、オペレータが現金処理装置11から離れたか否かを判定する(S127a)。
S127aの判定で、オペレータが現金処理装置11から離れたと判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、所定時間だけ、ボタン(ここでは、「現金投入画面24c(図6参照)」に表示された「スタート」ボタン)が押下されたか否かのタイマ監視をスタートする(S127b)。
一方、S127aの判定で、オペレータが現金処理装置11から離れていないと判定された場合(“No”の場合)、又は、S127bの処理の後に、取引制御部21aは、タイムアウトになったか否かを判定する(S127c)。
【0089】
S127cの判定で、タイムアウトになったと判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、S105で検出された「投入(取引)」の選択を取り消し(S127d)、図3Bに示すS225の処理(「メニュー画面表示」の処理)を実行して、一連の処理を終了する。
【0090】
一方、S127cの判定で、タイムアウトになっていないと判定された場合(“No”の場合)に、取引制御部21aは、「スタート」ボタンが押下されたか否かを判定する(S127e)。この判定は、オペレータによって押下された「スタート」ボタンの座標位置情報が表示操作部24(図2参照)の図示せぬタッチパネルから取引制御部21aに送信されているか否かを、取引制御部21aが識別することによって、行われる。
【0091】
S127eの判定で、「スタート」ボタンが押下されたと判定された場合(“Yes”の場合)に、取引制御部21aは、S136の処理(「装置から離れた?」の判定処理)を実行する。一方、S127eの判定で、「スタート」ボタンが押下されていないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S127aに戻る。その結果、取引制御部21aは、S127a〜S127eの処理を繰り返す。
【0092】
このように、本実施形態3では、取引制御部21aは、S127aで、オペレータが現金処理装置11から離れたことを検出した場合に、S127bで、所定時間だけ、「スタート」ボタンが押下されたか否かのタイマ監視をスタートし、S127cで、時間内に「スタート」ボタンが押下されないときに、S127dで、投入取引を終了する。
【0093】
一方、取引制御部21aは、S127c及びS127eで、時間内に「スタート」ボタンが押下されたときに、実施形態2と同様に、動作する。その結果、取引制御部21aは、S136の判定で、オペレータが現金処理装置11から離れていないと判定された場合(“No”の場合)に、S150の処理(「第1リード処理の投入カードを取引カードに決定」の処理)を実行して、投入取引を続行する。また、取引制御部21aは、S136の判定で、オペレータが現金処理装置11から離れたと判定された場合(“Yes”の場合)に、S140の処理(「第2リード処理を実行」の処理)〜S160の処理(「第2リード処理の投入カードを取引カードに決定」の処理)を実行して、投入取引を続行する。
【0094】
このように、本実施形態3では、現金処理装置11は、オペレータが、何らかの理由により、現金処理装置11から離れ、所定時間内に戻らなかった場合に、S105で検出された「投入(取引)」の選択を取り消し(S127d)、図3Bに示すS225の処理(「メニュー画面表示」の処理)を実行する。したがって、本実施形態3では、このような場合に、現金処理装置11は、取引処理中の画面の表示を継続せずに、初期画面であるメニュー画面を表示操作部24(図2参照)に表示する。すなわち、現金処理装置11は、前のオペレータの操作によって表示操作部24に表示された「現金投入画面24c」を次のオペレータに見せないようにしている。
【0095】
そのため、現金処理装置11は、次のオペレータが、前のオペレータの操作によって表示操作部24に表示された「現金投入画面24c」に従って、入金処理するのを防止することができ、これにより、セキュリティの向上を実現することができる。
【0096】
また、現金処理装置11は、オペレータが、現金処理装置11から一時的に離れた場合であっても、所定時間内に戻れば、S127cの判定で、タイムアウトになっていないと判定される。
そのため、このような場合に、現金処理装置11は、投入取引を続行させることができる。
【0097】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
【0098】
例えば、口座情報記憶媒体14は、カードリーダ部25(図2参照)との間で、無線による非接触な通信を行うことが可能な形態であればよい。そのため、口座情報記憶媒体14は、ICカードに限らず、例えば、無線による非接触な通信を行うことが可能な携帯電話機等の携帯型の装置として構成することもできる。
【0099】
また、例えば、実施形態1〜3では、現金処理装置11は、オンラインでホストコンピュータ12(図1参照)と接続されているものとして説明したが、オンライン及びオフラインに関わらず、商業施設等に設置され、口座情報記憶媒体に記憶された口座情報に基づいて、現金の投入取引を実行する装置であればよい。
また、例えば、現金処理装置11は、出金機能を備えた、自動取引装置(ATM)として構成されていてもよい。
また、例えば、現金処理装置11の表示操作部24は、表示部と操作部(入力部)とが別々の構成要素として分離されていてもよい。
【0100】
また、例えば、現金処理装置11は、オペレータが投入カード14をカードリーダ部25の上にセットしたタイミング又は「現金投入画面24c(図6参照)」に表示された「スタート」ボタンを押下したタイミングで、リードされたカード情報(特に、個々のカードに付されたID情報や入金先の口座情報等)を表示操作部24(図2参照)に表示させるにしてもよい。これにより、現金処理装置11は、オペレータが表示されたカード情報に基づいて異常の有無を判別することができるため、例えば、第1リード処理でリードされた口座情報の口座に入金処理する場合に、オペレータに注意を喚起することができ、もって、セキュリティを向上させることができる。
また、現金処理装置11は、表示操作部24に表示するカード情報の文字の色の変更、拡大、点滅等を実行するようにしてもよい。これにより、現金処理装置11は、オペレータにさらに効果的に注意を喚起することができ、もって、セキュリティをさらに向上させることができる。
【0101】
また、例えば、実施形態1では、実施形態3と同様に、取引制御部21aは、S140の処理の前に、近接センサ23によってオペレータが現金処理装置11から一定時間離れたことを検出した場合に、投入取引の選択を取り消すようにしてもよい。
【符号の説明】
【0102】
11 現金処理装置
12 ホストコンピュータ
13 通信回線
14 口座情報記憶媒体(投入カード)
21 制御部
21a 取引制御部
22 記憶部
22a 口座記憶部
23 近接センサ
24 表示操作部
25 カードリーダ部
26 紙幣投入部
27 硬貨投入部
28 鑑別部
29 紙幣リジェクト部
30 紙幣返却部
31 紙幣金庫部
32 硬貨リジェクト部
33 硬貨返却部
34 硬貨金庫部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オペレータによって所持されている口座情報記憶媒体に記憶された、店舗での売上金の入金先の口座を指定する口座情報に基づいて、金融機関のホストコンピュータと通信して、当該売上金の投入取引を実行する現金処理装置において、
前記売上金の投入取引を含む各種の取引処理を実行する取引制御部と、
オペレータに視認させる画面の表示及びオペレータによる操作の受け付けを実行する表示操作部と、
オペレータによってセットされる前記口座情報記憶媒体に格納されている情報をリードするリーダ部と、
オペレータによって前記売上金に相当する現金が投入される投入部と、
オペレータによって前記投入部に投入された前記現金の鑑別及び計数を実行する鑑別部とを有し、
前記取引制御部は、
オペレータの前記表示操作部の操作による前記投入取引の選択時に、前記表示操作部に、前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報をリードさせるためのリード待ち画面を表示させて、第1リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させ、
さらに、前記リード待ち画面が前記第1リード処理後に前記表示操作部に継続して表示されているときに、オペレータによって前記投入部に投入された前記売上金に相当する現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行開始前に、第2リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させ、
前記第2リード処理時に前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報がリードされなければ、前記第1リード処理時の前記口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、一方、前記第2リード処理時に前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報がリードされれば、前記第2リード処理時の前記口座情報記憶媒体を取引口座情報記憶媒体とし、前記投入部に投入された前記現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行結果である金額情報を、当該取引口座情報記憶媒体に記憶された口座情報によって指定される前記入金先の口座に入金処理することによって、前記投入取引を実行する
ことを特徴とする現金処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の現金処理装置において、
さらに、オペレータが装置から離れたか否かを検知する近接センサを有しており、
前記取引制御部は、
前記近接センサによって、オペレータが前記現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行開始前に装置から離れたことを検出した場合に、前記リーダ部に前記第2リード処理を実行させて、前記第2リード処理時の前記口座情報記憶媒体を前記取引口座情報記憶媒体として、前記投入取引を実行し、
一方、前記近接センサによって、オペレータが前記現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行開始前に装置から離れたことを検出しなかった場合に、前記リーダ部に前記第2リード処理を実行させずに、前記第1リード処理時の前記口座情報記憶媒体を前記取引口座情報記憶媒体として、前記投入取引を実行する
ことを特徴とする現金処理装置。
【請求項3】
オペレータによって所持されている口座情報記憶媒体に記憶された、店舗での売上金の入金先の口座を指定する口座情報に基づいて、金融機関のホストコンピュータと通信して、当該売上金の投入取引を実行する現金処理装置において、
前記売上金の投入取引を含む各種の取引処理を実行する取引制御部と、
オペレータに視認させる画面の表示及びオペレータによる操作の受け付けを実行する表示操作部と、
オペレータによってセットされる前記口座情報記憶媒体に格納されている情報をリードするリーダ部と、
オペレータによって前記売上金に相当する現金が投入される投入部と、
オペレータによって前記投入部に投入された前記現金の鑑別及び計数を実行する鑑別部と、
オペレータが装置から離れたか否かを検知する近接センサとを有し、
前記取引制御部は、
オペレータの前記表示操作部の操作による前記投入取引の選択時に、前記表示操作部に、前記口座情報記憶媒体から前記入金先の口座情報をリードさせるためのリード待ち画面を表示させて、第1リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させ、
前記リード待ち画面が前記第1リード処理後に前記表示操作部に継続して表示されている場合で、かつ、前記近接センサによって、オペレータが装置から離れたことを検出した場合に、第2リード処理として、前記リーダ部に、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行させて、当該第2リード処理時の前記口座情報記憶媒体を前記取引口座情報記憶媒体とし、一方、前記近接センサによって、オペレータが装置から離れたことを検出しなかった場合に、前記第1リード処理時の前記口座情報記憶媒体を前記取引口座情報記憶媒体とし、前記投入部に投入された前記現金の前記鑑別部による鑑別及び計数の実行結果である金額情報を、当該取引口座情報記憶媒体に記憶された口座情報によって指定される前記入金先の口座に入金処理することによって、前記投入取引を実行する
ことを特徴とする現金処理装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の現金処理装置において、
前記取引制御部は、
前記近接センサによってオペレータが装置から一定時間離れたことを検出した場合に、前記投入取引の選択を取り消す
ことを特徴とする現金処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現金処理装置において、
前記リーダ部は、無線による非接触な通信で、前記口座情報記憶媒体からの前記入金先の口座情報のリードを実行する
ことを特徴とする現金処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の現金処理装置において、
前記口座情報記憶媒体は、前記リーダ部との間で、無線による非接触な通信を行うICカードとして構成されている
ことを特徴とする現金処理装置。
【請求項7】
請求項5に記載の現金処理装置において、
前記口座情報記憶媒体は、前記リーダ部との間で、無線による非接触な通信を行う携帯型の装置として構成されている
ことを特徴とする現金処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−154599(P2011−154599A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−16493(P2010−16493)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】