説明

球形タンクの脚部構造及び球形タンクの脚部構造の形成方法

【課題】地震や強風などによる横揺れに対して従来構造よりも、より強く、構造が簡単で工事施工もし易い球形タンクの脚部構造及び球形タンクの脚部構造の形成方法を提供する。
【解決手段】球形タンクの球殻体を支持する球形タンクの脚部構造において、球形タンクの球殻体の直下より外側の位置に設けた基礎と、前記基礎に立設して前記球殻体を支持する支持部とを有し、前記支持部は、前記基礎に立設した鉛直方向から前記球殻体側に傾むく傾斜支柱と、この傾斜支柱を前記球殻体に連結する連結部とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圧縮ガス、液化ガス等を貯蔵する球形タンクの脚部構造及び球形タンクの脚部構造の形成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
球形タンクの球殻体(球殻板から構成される)を支持する脚部構造について、図8に基づいて説明する。図8に示すように、球形タンク501は、球殻体503を脚部構造502で支持したものである。脚部構造502は、杭(図示せず)、この杭の上に設けたフーチング525b、及びこのフーチング525bの上に設けたペデスタル525a等を有する基礎525と、この基礎525のペデスタル525aに立設して球殻体503を支持する支持部526とを有し、支持部526は、基礎525に立設し、地面に対して垂直な垂直支柱526aと、この垂直支柱526aを球殻体503の赤道部に連結する連結部526bとを有する。また、脚部構造502は、球殻体503の支持を強固にするために、独立した垂直支柱526aの相互間には傾斜し交差させて設けたブレーシング528が設けられている。
【0003】
上記のような脚部構造について、耐震性を向上させるために改良した脚部構造がある。例えば特許文献1では、図9に示すように、基版の基礎625(基礎525に対応)から垂直に設置し球形タンク603(球殻体503に対応)の外周下部を垂直に支承する支柱626(支持部526に対応)に対して、該支柱626の基礎の近傍に隔離して設けた環状の支持枠631と、該支持枠631から上記支柱626にわたって設けた傾斜材632と、上記支持枠631から上記基礎625に渡した水平材633と、上記傾斜材632と上記支柱626とを連結する水平梁材634とで一体剛構造に形成したことを特徴とする球形タンク脚部の補強構造が開示されている。
【0004】
また、図10のように、球形タンクの球殻板703(球殻体503に対応)から水平方向外側に張出した上部支柱711と、該上部支柱711から垂直方向に設置し球形タンクを垂直に支承する支柱712と、該支柱712を支持する基礎713を球形タンクの球殻体本体の直下より外周の位置に設けたことを特徴とする球形タンクの脚部の構造もある。
【0005】
【特許文献1】特開2006−168799号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図8のように従来の球形タンクはつくられており、地震や強風などによる横揺れ対策が十分でない場合があった。
【0007】
また、図9のような補強構造では、構造が複雑になった。
【0008】
また、図10のような球形タンクの脚部の構造は、支柱712が垂直になっているため、支柱712と球殻板703とが離れて、上部支柱711が大きくなり、構造が大形化、重量が増加、形成に手間取る上に、工事施工が難しいことがあった。
【0009】
この発明は上述のような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、地震や強風などによる横揺れに対して従来構造よりも、より強く、構造が簡単で工事施工もし易い球形タンクの脚部構造及び球形タンクの脚部構造の形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明に係る球形タンクの脚部の構造は、球形タンクの球殻体を支持する球形タンクの脚部構造において、球形タンクの球殻体の直下より外側の位置に設けた基礎と、前記基礎に立設して前記球殻体を支持する支持部とを有し、前記支持部は、前記基礎に立設した鉛直方向から前記球殻体側に傾むく傾斜支柱と、この傾斜支柱を前記球殻体に連結する連結部とを有することを特徴とする。
【0011】
前記支持部は、前記基礎に立設した鉛直方向から前記球殻体側に傾むく傾斜支柱と、この傾斜支柱を前記球殻体に連結する連結部とを有することにより、この脚部構造は構造が簡単になる。また、傾斜支柱が斜めに傾いているので、この脚部構造は基礎に囲まれた内側の面積が広くなるため安定感に優れ、横揺れに強い。そして、傾斜支柱が斜めに傾いているので、傾斜支柱の上部を球殻体に近づけることが出来るので、連結部(上部支柱に対応)が大きくなりすぎず、この脚部構造の工事施工は容易で形成し易い。
【0012】
請求項2の発明に係る球形タンクの脚部の構造は、請求項1に記載の前記傾斜支柱は内側に向かって湾曲していることを特徴とする。
【0013】
前記傾斜支柱は内側に向かって湾曲しているので、アーチ構造はダンパー的に軸力を生じ、横揺れを吸収し、垂直荷重や横揺れに対して、より強くなる。また、安定感があり美観にも優れる。
【0014】
請求項3の発明に係る球形タンクの脚部の構造は、請求項1又は2記載の前記脚部構造は既設の球形タンクに設けたものであり、前記球形タンクは、既設の脚部構造を有することを特徴とする。
【0015】
球形タンクが既設の脚部構造を有すると、この球形タンクはさらに強い構造になる。さらに、この脚部構造を既設の球形タンクに適用したものにあっては、従来の球形タンクを強化することが出来る。
【0016】
請求項4の発明に係る球形タンクの脚部の構造は、請求項1又は2記載の前記球形タンクは垂直に立設した垂直支柱を有さないことを特徴とする。
【0017】
垂直に立設した垂直支柱を有さないものにあっては、球形タンクの構造がスマートで、付加構造がなく、より簡単になる。
【0018】
請求項5の発明に係る球形タンクの脚部の構造は、請求項1乃至4いずれかに記載の前記支持部は前記球殻体の赤道部を支持することを特徴とする。
【0019】
前記支持部は、前記球殻体の赤道部近傍を支持することにより、この脚部構造は、重心位置近くの球殻体を強固に支持できる。
【0020】
請求項6の発明に係る球形タンクの脚部の構造は、請求項1乃至4いずれかに記載の前記支持部は前記球殻体の赤道部より下の部分を支持することを特徴とする。
【0021】
前記支持部は、前記球殻体の赤道部より下の部分を支持すると支持部の高さを低く出来、この脚部構造は、工事施工容易な上に形成し易くなる。
【0022】
請求項7の発明に係る球形タンクの脚部構造の形成方法は、球形タンクの脚部構造の形成方法において、既設の球形タンクの球殻体の直下より外側の位置に新たな基礎を設けるステップと、この新たな基礎上かつ前記球形タンクの垂直支柱の間に、前記球形タンクの球殻体を支持する新たな支持部を設けるステップとを有し、前記支持部は、前記基礎に立設した鉛直方向から前記球殻体側に傾むく傾斜支柱と、この傾斜支柱を前記球殻体に連結する連結部とを有することを特徴とする。
【0023】
このような構築方法によれば、既設の球形タンクを補強できる。そして、この構築方法により得られる球形タンクの脚部構造は、地震や強風などによる横揺れに対して強く、構造が簡単で工事施工容易かつ形成し易い球形タンクの脚部構造及び球形タンクの脚部構造の形成方法を提供することにある。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、地震や強風などによる横揺れに対して強く、構造が簡単で工事施工容易、かつ形成し易い球形タンクの脚部構造が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の実施形態の例について図面を参照しながら説明する。本発明は下記の実施形態にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記の実施形態に変更(例えば構成要素の省略又は付加、構成要素の形状の変更等)を加えることが出来るのはもちろんである。なお、図は概略を示すもので、複数の支持部のうちの一部のみを描いた。また、ブレーシング等は省略した。
【0026】
(第1実施形態) 図1及び図2のように、球形タンク1の球殻体3(球殻板から構成される)を支持する球形タンクの脚部構造2は、複数の基礎5と、複数の支持部6とを有する。図1及び図2では、既設の球形タンクに脚部構造2を形成した場合を示すが、新規な球形タンクに脚部構造2を採用しても良い。
【0027】
既設の球形タンクの脚部構造は、杭(図示せず)、この杭の上に設けたフーチング25b、及びこの上に設けたペデスタル25a等を有する複数の基礎25と、この基礎25上に設けた垂直支柱26a及び垂直支柱26aと球殻体3の赤道部近傍の球殻板とを連結する連結部26bを有する指示部26と、を有する。他の既設の球形タンクの脚部構造の説明は、上記図8の説明に準じる。
【0028】
基礎5は、球形タンク1の球殻体3の直下より外側(完全な外側及び基礎5の一部が球殻体3と重複する略外側も含む。)の位置に設けた。基礎5は、杭5c、この杭5cの上に設けたフーチング5b、及びこのフーチング5b上に設けたペデスタル5a等を有する。杭5cが最初に地面に打たれ、この上にフーチング5bを設ける。杭5c及びフーチング5b等は、既設の基礎(特にフーチング25b)の外側に多角形又は円等の環状に設ける。ペデスタル5aは、このフーチング5b上かつ既設の支持部26の間の位置に複数設ける。基礎5は、球形タンク1の球殻体3の直下より外側の位置かつ既設の支持部26の間の位置で、球殻体3をバランス良く取り囲むように複数設けられる。
【0029】
支持部6は、基礎5に立設して球殻体3を支持する。支持部6の数は、球形タンク1の規模に応じて6、8、10等となる。支持部6は、基礎5に立設され、かつ、鉛直方向から球殻体3側に傾むく傾斜支柱6aと、この傾斜支柱6aと球殻体3とを連結する連結部6bとを有する。支持部6は、基礎5に立設するので、既設の支持部26の間の位置に複数設けられる。これにより、支持部6を設けてから支持部26を取り除ける。傾斜支柱6aは、円筒状の金属製支柱であり、一端(下端)が溶接やフランジ等により基礎5に取り付けられている。また、他端(上端)は、連結部6bに溶接やフランジ等により取り付ける。連結部6bは、球殻体3の赤道部近傍の球殻板(例えば赤道より下方近傍)に溶接やフランジ等により取り付ける。このようにして、連結部6bは、傾斜支柱6aと球殻体3とを連結する。連結部6bは、傾斜支柱6aとは別部材として形成される。連結部6bは、金属板等で箱状に設ける。連結部6bの中には、金属板等の補強部材を設け、連結部6b全体に剛性を付加する。連結部6bは、傾斜支柱6aを延長し、球殻体3の球殻板に直接取り付けるように上端を加工したものであってもよい。連結部6bは、球殻体3の形状に合わせて設ける。
【0030】
基礎5に立設した鉛直方向から球殻体3側に傾むく傾斜支柱6aにより、この脚部構造2は構造が簡単になる。また、傾斜支柱6aが斜めに傾いているので、この脚部構造2は横揺れに強い。そして、傾斜支柱6aが斜めに傾いているので、傾斜支柱6aの上部を球殻体3に近づけることが出来、連結部6bが大きくなりすぎず、この脚部構造2は設け易い。また、支持部6は、球殻体の赤道部を支持しており、この脚部構造2は球殻体3を強固に支持できる。
【0031】
脚部構造2の形成方法は、既設の球形タンクの球殻体3の直下より外側の位置に新たな基礎5を設ける第1ステップと、この新たな基礎5上かつ垂直支柱26aの間に、球形タンクの球殻体3を支持する新たな支持部6を設ける第2ステップとを有し、その後に既設の支持部26(特に垂直支柱26a)が取り除かれる。
【0032】
第1ステップでは、球殻体3の直下より外側の位置(ここでは、基礎25よりも外側の位置)に、新規の杭5cを複数打ち込み、その上にフーチング5bを設け、このフーチング5b上かつ支持部26の間に所定間隔をおいて新規にペデスタル5aを設ける。なお、ペデスタル5aは、アンカーボルトでこのペデスタル5a上部に固定したベースプレートを有する。
【0033】
第2ステップでは、球殻体3の赤道部近傍の球殻板には、連結部6bを取り付ける。また、これと同時又は前後して、基礎5上に傾斜支柱6aを設け、連結部6bに傾斜支柱6aの上端を取り付ける。また、傾斜支柱6aの間には、図示しないブレーシングを交叉させて設ける。なお、連結部6bが、傾斜支柱6aを延長したものである場合は、連結部6b及び傾斜支柱6aの支持部6を球殻体3に直接取り付ける。
【0034】
地震や強風等で既設の球形タンクの支柱26aや基礎25のペデスタル等が損傷した場合における、脚部構造2の形成手順を、以下(1)〜(7)に示して詳しく説明する。
【0035】
(1)既設の基礎25より外側の位置に、基礎5(新規の杭5c、フーチング5b、及びペデスタル5a)を施工する。 (2)工場にて、新規の傾斜支柱6a、連結部6bなどを製作する。 (3)既設の支持部26の間に、連結部6bを溶接によって取り付ける。 (4)新規のペデスタル5b上に、傾斜支柱6aを立設する。 (5)連結部6bに傾斜支柱6aを取り付ける。 (6)傾斜支柱6aの間にブレーシングを架設する。 (7)既設の支持部26、基礎25などを修復して併用するか、或いは撤去する。
【0036】
既設の球形タンクの脚部構造(特に垂直支柱26a)を撤去すると、すなわち、球形タンク1が垂直支柱26aを有さないと、球形タンク1の構造が簡単になる。また、球形タンクの横揺れ等が基礎25に伝わらず、基礎25が破損することを防ぐことが出来、この破損による外側の基礎5への影響(破損等)を防ぐことが出来る。支持部26の数は球形タンクの規模に応じて6、8、10等となる。
【0037】
このような形成方法では、従来のように既設の各支持部26及び基礎25などを個別に補修するのではなく、既設の基礎25に関係なく、さらに、損傷した既設の支柱部2や基礎25を個別に支えて不安定で無理な危険作業を伴う補修工事をすることなく、独自に基礎5の新設工事を行うことが出来る。この基礎5は、球形タンク1の球殻体3の直下より外側の位置に設けたので、上部が開放されて邪魔がなく作業スペースが確保されるため、杭5cの打ち込みが可能で安全作業となり、より頑丈な新規基礎を施工することができるため、脚部構造の耐震性が向上する。また、新規の傾斜支柱26a及び連結部26bなどは工場で製作し、現地での溶接作業を極力低減し、大掛かりな仮設機材を要することなく簡単な機材で、最小限の現場施工で取付施工することができるため、作業が簡単容易、かつ短時間に新規の支柱の構築を行うことが可能となる。このように、新規の基礎5は作業性良く適切な位置と場所に手間を要することなく施工し、新規の支柱部6を立設する際に位置決め及び設置作業が容易で、短時間で作業能率良く新しい脚部を構築することができる。
【0038】
(第2実施形態) 第1実施形態では、傾斜支柱6aが直線状であったが、第2実施形態では、図3のように傾斜支柱106は内側(水平面における球殻体103中心方向)に向かって湾曲している。これにより、湾曲したアーチ状の脚部構造102はダンパー的に軸力を生じ、横揺れを吸収し、特に第1実施形態よりも、垂直荷重や横揺れに対して強くなる。また、安定感があり美観にも優れる。その他の説明については、上記に準じるので説明を省略する。
【0039】
(第3実施形態) 図4及び5のように、第3実施形態では、第1乃至2実施形態よりも、傾斜支柱206aが細い。これにより、傾斜支柱206aのコストを削減できる。この場合、球形タンク201が垂直荷重に強くなるように、既設の脚部構造(基礎225や支持部226)を撤去せずに残しておくことが望ましい。その他の説明については、上記に準じるので説明を省略する。
【0040】
(第4実施形態) 第1乃至3実施形態では、支持部6は球殻体3の赤道部の球殻板を支持していたが、第4実施形態では、図6及び7のように、支持部306は、球殻体3の赤道部より下の部分を支持している。これにより、支持部306の高さを低く出来、この脚部構造302は、形成し易くなる。その他の説明については、上記に準じるので説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0041】
上記球形タンクの脚部構造は、地震や強風などで脚部が損傷した球形タンク、脚部の耐久性改善が望まれる球形タンク、基礎の補強や改善が望まれる球形タンクのみならず、耐震性能の向上が望まれる給水用の高架球形タンク、球形モニュメントなどにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1実施形態に係る球形タンクの脚部構造の要部を示す説明図である。
【図2】第1実施形態に係る球形タンクの脚部構造の要部を示す斜視説明図である。
【図3】第2実施形態に係る球形タンクの脚部構造の要部を示す説明図である。
【図4】第3実施形態に係る球形タンクの脚部構造の要部を示す説明図である。
【図5】第3実施形態に係る球形タンクの脚部構造の要部を示す斜視説明図である。
【図6】第4実施形態に係る球形タンクの脚部構造の要部を示す説明図である。
【図7】第4実施形態に係る球形タンクの脚部構造の要部を示す斜視説明図である。
【図8】従来例の球形タンクの脚部構造の要部を示す説明図である。
【図9】従来例の球形タンクの脚部構造の要部を示す説明図である。
【図10】従来例の球形タンクの脚部構造の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1、101、201、301 球形タンク2、102、202、302 脚部構造3 球殻体(球殻板)5、105、205、305 基礎5a、105a、205a、305a ペデスタル5b、105b、205b、305b フーチング6、106、206、306 支持部6a、106a、206a、306a 傾斜支柱6b、106b、206b、306b 連結部25、125、225、325 基礎25a、225a、325a ペデスタル25b、225b、325b フーチング26、126、226、326 支持部26a、126a、226a、326a 傾斜支柱26b、126b、226b、326b 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
球形タンクの球殻体を支持する球形タンクの脚部構造において、球形タンクの球殻体の直下より外側の位置に設けた基礎と、前記基礎に立設して前記球殻体を支持する支持部とを有し、前記支持部は、前記基礎に立設した鉛直方向から前記球殻体側に傾むく傾斜支柱と、この傾斜支柱を前記球殻体に連結する連結部とを有することを特徴とする球形タンクの脚部構造。
【請求項2】
請求項1記載の球形タンクの脚部構造において、前記傾斜支柱は内側に向かって湾曲していることを特徴とする球形タンクの脚部構造。
【請求項3】
請求項1又は2記載の球形タンクの脚部構造において、前記脚部構造は、既設の球形タンクに設けたものであり、前記球形タンクは、既設の脚部構造を有することを特徴とする球形タンクの脚部構造。
【請求項4】
請求項1又は2記載の球形タンクの脚部構造において、前記球形タンクは、垂直に立設した垂直支柱を有さないことを特徴とする球形タンクの脚部構造。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれか1項記載の球形タンクの脚部構造において、前記支持部は、前記球殻体の赤道部を支持することを特徴とする球形タンクの脚部構造。
【請求項6】
請求項1乃至4いずれか1項記載の球形タンクの脚部構造において、前記支持部は、前記球殻体の赤道部より下の部分を支持することを特徴とする球形タンクの脚部構造。
【請求項7】
球形タンクの脚部構造の形成方法において、既設の球形タンクの球殻体の直下より外側の位置に新たな基礎を設けるステップと、この新たな基礎上かつ前記球形タンクの垂直支柱の間に、前記球形タンクの球殻体を支持する新たな支持部を設けるステップとを有し、 前記支持部は、前記基礎に立設した鉛直方向から前記球殻体側に傾むく傾斜支柱と、この傾斜支柱を前記球殻体に連結する連結部とを有することを特徴とする球形タンクの脚部構造の形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−132428(P2009−132428A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311215(P2007−311215)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000147729)株式会社石井鐵工所 (67)
【Fターム(参考)】