説明

理美容剤用温度管理器

【課題】理美容剤用温度管理器について、理美容剤の加熱・冷却・保温などが一つの器具で選択的に行え、他にも有用で有益な効果を奏するものを提供する。
【解決手段】容器本体12を有する内部容器11と、容器本体22を有する外部容器21とを備えている。容器本体22は容器本体12よりも大きい。内外に組み合わされたときの内外部両容器11・21について、容器本体12の外周面と容器本体22の内周面との間には、温度管理媒体51を収容するための媒体収容空間31が介在する。媒体収容空間31の上部側には、その上部側を閉鎖するための閉鎖部32が形成される。相対的に組み合わされた内外部両容器11・21の間に介在する媒体収容空間31には、温度管理媒体51が収容されて介在するとともに、内部容器11の容器本体12内には、理容および/または美容のための処理剤(理美容剤61)が収容されて温度管理される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は理美容の分野で用いて好適な特殊容器に関するものである。より詳しくは、理容剤・美容剤(以下においてこの二つを理美容剤ということがある)を入れて適温に保持し、その適温状態を維持しながら所定の作業(理容行為や美容行為)を行うのに適した理美容剤用温度管理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高温のものや冷温のものを入れるための容器については、食品容器や飲料容器の分野で数多く提供されている。そのうちで下記の特許文献1・2に開示された容器は、断熱タイプの二重容器と称されているものである。この文献記載の二重容器の場合は、内部容器と外部容器との間に介在する空間部が断熱効果を奏する。したがって、かかる二重容器によるときは、内部容器の中に高熱物を入れたり冷温物を入れたりしたときでも、内容物による過激な温度影響を受けることなくこれを安全に把持することができる。加えてこの二重容器は、保温機能も有するから、熱物や冷物のような内容物の当初温度を長く維持することもできる。
【0003】
特許文献1・2に開示された既述の二重容器は、簡潔な構成でありながら高度の断熱機能や保温機能を具備するので、産業上の利用可能性が高いといえる。その利用形態でとくに望ましいのは、注湯式即席食品容器、ホット系やクール系の飲料容器、冷菓容器などである。
【0004】
特許文献1・2に開示された二重容器は、断熱や保温について喫緊の課題がないかのようである。とはいえ、この二重容器には常温の物体を内部に入れてそれを加熱したり冷却したりする機能がない。つまり既成の二重容器は、単に断熱保温機能を奏するだけで、加熱手段や冷却手段をもたないのであるから、常温のものを入れて温めたり冷やしたりはできないのである。ゆえに保温機能のみの二重容器は、加熱器や冷却器としての使用には適さない。
【0005】
一方、理美容の分野ではつぎのような課題がみられる。それは室温下におかれる理容剤や美容剤が適切な施用温度を欠いてしまうことである。より具体的にいうと、溶液・ジェル・その他の理美容剤を身体の特定部位(頭部や顔面など)に塗り付けたり振り掛けたりするとき、気温の低い冬期には理美容剤が冷たくなりすぎ、気温の高い夏期には理美容剤が生暖かくなることである。このように施用温度を欠いた理美容剤をそのまま理美容客の身体部位に施した場合、これを受ける者にかなりの生理的不快感を与える。とくに冬期における冷えすぎた理美容液などは、理美容客に対して震撼させるほどの冷感を与えることさえある。
【0006】
特許文献1・2に記載のものは既述のとおり、加熱機能や冷却機能のない断熱タイプの二重容器にすぎないから、理美容上の上記課題を解決することができない。もっともこの課題については、理美容剤を四季の気温変化に応じて使い心地のよい適温に保持すればよいのであるから、解決の方向性などは判然としている。それに加熱や冷却のための機器類は、日常生活レベルにまで普及している。したがって、既存の加熱手段や冷却手段を活用することで、この理美容上の課題が解決できるかにみえる。
【0007】
しかしながら、理美容剤を適温に温めたり冷やしたりするための手段となると、好適なものが提供されていないというのが現状である。ちなみに冬期において理美容剤を温めるというとき、ガラス容器やプラスチック容器などに入った理美容剤などは、破損・火傷・火災の危険をともなうので、これを直接火に掛けたりすることができない。この容器を湯煎する場合も、理美容剤の温度上昇を数回となくチェックしつつ最適温に達したときに容器を熱湯から取り出さなければならないから面倒である。しかもこれについては、一回あたりの使用量が数十ml以下と少量であるにもかかわらず、使用の都度、容器ごと全量湯煎することになるからエネルギを無駄に消費してしまう。
【0008】
このほか夏期には冷蔵庫に収納し、冬期には温蔵庫に収納するなどして理美容剤入り容器を使い心地のよい適温に保持することも考えられる。しかしこれには、高価な冷蔵庫や温蔵庫を設備するという大きな経済的負担がともなう。それに、理美容剤の種類によっては、長時間ないし長期間にわたるこの種の保管が理美容剤を変質させる原因にもなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−223608号公報
【特許文献2】特開2009−161185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上述した課題に鑑み、有用で有益な理美容剤用温度管理器を新規に提供しようとするものである。したがって本発明は、理美容剤の加熱・冷却・保温などが一つの器具で選択的に行えること、加熱・冷却・保温などにによる理美容剤の適温化が速やかに行えるとともに温度保持も確実に行えること、熱源・冷源など所要のエネルギが効率よく利用できること、理美容剤適温化のための処理ないし作業が容易であること、当該温度管理容器の構成が簡潔であること、当該温度管理容器が安価であること、当該温度管理容器が加熱容器や冷却容器のみならず理美容用の作業容器としてもそのまま有効活用できることなど、これを満足させる理美容剤用温度管理器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る理美容剤用温度管理器は、所期の目的を達成するための課題解決手段として、下記<01>〜<02>に開示された技術的事項を特徴とする。
<01> 内外に組み合わされる内部容器と外部容器とを備えたものであること、および、
内部容器が容器本体を有するとともに外部容器も容器本体を有し、かつ、外部容器の容器本体が内部容器の容器本体よりも大きいものであること、および、
内外に組み合わされたときの内外部両容器について、内部容器側にある容器本体外周面と外部容器側にある容器本体内周面との間には、温度管理媒体を収容するための媒体収容空間が介在するものであり、かつ、その媒体収容空間の上部側には、当該媒体収容空間の上部側を閉鎖するための閉鎖部が形成されるものであること、および、
相対的に組み合わされた内外部両容器の間に介在する媒体収容空間には、昇温用温度管理媒体と降温用温度管理媒体と温度保持用温度管理媒体とのうちから選択されたいずれかの温度管理媒体が収容されて介在するものであること、および、
外部容器の内側に位置する内部容器の容器本体内には、理容および/または美容のための処理剤が収容されて温度管理されるものであること
を特徴とする理美容剤用温度管理器。
<02> 収容空間に収容される温度管理媒体が液状・粘性状・粉粒状のいずれかであることを特徴とする上記<01>に記載された理美容液剤温度管理容器。
【0012】
[取り扱いについて]
本発明に係る理美容剤用温度管理器の取り扱いは、おおむね下記<11>〜<15>のとおりである。
<11> 理美容剤用温度管理器が不使用状態のとき、その媒体収容空間には、まだ温度管理媒体が介在していない。この不使用状態について、さらにいうと、ほとんどの場合、内部容器と外部容器とは正式に組み合わされていない。
<12> 使用に際して、はじめのステップでは内部容器と分離状態にある外部容器の中に適量の温度管理媒体が入れられる。この場合の温度管理媒体は、昇温用温度管理媒体・降温用温度管理媒体・温度保持用温度管理媒体のうちから選択されたいずれかである。
<13> 使用に際して、つぎのステップでは、内部容器を外部容器の中に介入させて内部容器と温度管理媒体入り外部容器とを相互に組み合わせる。こうすることで内外両部容器間に媒体収容空間が形成され、そこに温度管理媒体が介在するようになる。
<14> この後、内部容器の中に理美容剤が入れられる。内部容器内に入れられた理美容剤は、媒体収容空間に介在する温度管理媒体によって適温に加熱され、または、適温に冷却され、あるいは、内部容器の中に入れたときの温度に保持される。
<15> 上記のようにして理美容剤を温度管理する理美容剤用温度管理器は、理美容剤の施用で理容行為や美容行為を行うときの作業容器でもある。したがって当該理美容剤用温度管理器を一方の手で把持した後、他方の手(または他方の手で把持したブラシ・コーム・ハケなど)で、内部容器の中の理美容剤を身体の所定部(たとえば頭や顔など)に施すことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る理美容剤用温度管理器は下記<21>〜<27>に記載した効果を有する。
<21> 理美容剤の加熱・冷却・保温などが一つの器具で選択的に行えるので、汎用性が高く使い勝手がよい。
<22> 理美容剤の温度管理器だけでなく、理美容作業にもそのまま有効活用できる。これは温度管理器だけでなく作業用の容器をも兼ねるのであるから、用途面での汎用性がさらに高まる。
<23> 媒体収容空間からその内側にある内部容器内の理美容剤へと昇温用温度管理媒体の温熱または降温用温度管理媒体または冷温が直接伝わるので、加熱または冷却による理美容剤の適温化が速やかに行える。さらに、媒体収容空間に温度保持用温度管理媒体が介在しているときは、内部容器内と外部とが熱平衡状態になるのをその温度保持用温度管理媒体が抑制する。すなわち、内部容器側からの温度放射が温度保持用温度管理媒体で抑制されるから、内部容器内にある理美容剤の温度保持も確実に行える。
<24> 理美容剤を温めたり冷やしたりするときの熱源や冷源は、媒体収容空間に介在させるだけの少量で足り、この少量の熱源または冷源で内部容器内の理美容剤がすみやかに適温になるので、所要のエネルギを効率よく利用することができる。
<25> 使用に際しては、外部容器内に温度管理媒体を入れること、内外部両容器を相互に組み合わせること、内部容器の中に理美容剤を入れることなど、ごく簡易な手数、しかも少ない手数で事足りる。したがって、理美容剤適温化のための処理ないし作業が容易に行える。
<26> 温度管理容器の主たる構成要素は内外部両容器の二つだけである。しかも当該両容器は、基本的には上面開放型の容器形状でよいから複雑なものにならない。したがって全体的にみて温度管理容器の構成が簡潔である。
<27> 部品数が少ない上に各構成要素自体もが簡潔かつ安価なものであるから、これらの組み合わせからなる温度管理容器が安価になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る理美容剤用温度管理器について第一実施形態を示した斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の実施形態についてその変形例を示した要部断面図である。
【図4】本発明に係る理美容剤用温度管理器について図1以外の外形を各種例示した平面図である。
【図5】本発明に係る理美容剤用温度管理器について第二実施形態を示した縦断面図である。
【図6】本発明に係る理美容剤用温度管理器について第三実施形態を示した縦断面図である。
【図7】図6の第三実施形態についてその変形例を示した要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る理美容剤用温度管理器について、その実施形態を添付の図面に基づいて説明する。
【0016】
図1〜図2に例示された理美容剤用温度管理器の実施形態において、11は内部容器を示し、21は外部容器をそれぞれ示す。
【0017】
内部容器11は、プラスチック(FRPを含む)・硬質ないし半硬質のゴム・金属・セラミック・ガラスなどのうちから選択された単一の材料、または、これらの二つ以上を複合した複合材料からなるものである。内部容器11は、耐熱性・熱伝導性・透明性・機械的特性のうちのいずれか一つ以上を有するものである。もちろん、この特性すべてを具備した内部容器11もあり得る。代表的一例でいうと、内部容器11はプラスチックからなる。その場合のプラスチックは熱可塑性・熱硬化性のいずれであってもよいが、高い熱伝導性を有するエンジニアリングプラスチックなどはとくに望ましいものである。
【0018】
内部容器11について詳述すると、これは平面円形(真円形状や楕円形状を含む)をなして上面(平面)を開放された容器本体12と、その容器本体12の上端外周部に一体形成されたフランジ13とを有するものである。内部容器11において、容器本体12の上部側は上向きに拡大する円弧筒状または逆円錐筒状の容器上部12aとなっており、容器本体12の下部側は円筒形ないし逆円錐筒形の胴体と平底とで形成された容器下部12bとなっている。内部容器11において、フランジ13は自明のとおり、容器本体12の上部外周に沿う鍔形状(図1〜図2の例では円形の鍔形状)を有し、その容器上部12aの上端外周部と一体になっている。フランジ13の一部には、後述する外部容器21との結合状態を保持するためのロック片14が設けられている。ロック片14はフランジ13の外周縁から垂直方向に下がるものであり、その下端部には掛止爪15が形成されている。ロック片14は、内部容器11が弾性変形可能なものであるとき、これと同一の材料でフランジ13と一体形成される。内部容器11が弾性変形しないものであるときは、弾性変形する材質で形成されたロック片14がフランジ13に取り付けられる。
【0019】
外部容器21も、内部容器11で述べたと同一の材料ないし材質のものからなる。外部容器21でとくに望ましい特性は断熱性や耐熱性であり、外部容器21に関する典型的な実施形態のものは、この二つの特性を具備している。
【0020】
外部容器21について詳述すると、これも平面円形(真円形状や楕円形状を含む)で上面を開放された容器本体22と、その容器本体22の上端外周部に一体形成されたフランジ23とを有するものである。外部容器21において、容器本体22は円筒状または逆円錐筒状の胴体と平底とで形成された容器構造となっている。外部容器21において、フランジ23は自明のとおり、容器本体22の上部外周に沿う鍔形状(図1〜図2の例では円形の鍔形状)を有していてその容器本体22の上端外周部と一体になっている。さらにフランジ23の外周部には、そこから立ち上がる筒状の立ち上がり壁24が一体形成されている。
【0021】
図1〜図2に例示された実施形態のものは、内部容器11と外部容器21とが相互に組み合わされて理美容剤用温度管理器が構成される。より具体的には、内部容器11と外部容器21との相対関係において、内部容器11を内側、外部容器21を外側に配してこれらを組み合わせるものである。こうして内部容器11と外部容器21とが相互に組み合わされた場合、内外部両容器11・21における容器本体12・22の内外周面間には、後述する温度管理媒体51を収容するための媒体収容空間31が介在することとなる。しかも、その媒体収容空間31の上部側には、当該媒体収容空間31の上部側を閉鎖するための閉鎖部32も形成される。かかる媒体収容空間31・閉鎖部32などを形成するための内外部両容器11・21の相対構成として、一方の容器本体12は、他方の容器本体22よりも小さいものである(逆説的には容器本体22が容器本体12よりも大きいものである)とともに、容器本体12の容器上部12aは、その一部外径が容器本体22の開口部内径よりも大きいものである。したがって容器上部12aの一部が容器本体22の開口部に当接するまで内部容器11が外部容器21内に嵌め込まれたときには(図2参照)、容器上部12aの一部が容器本体22の開口部に当接してそこに閉鎖部32が形成され、かつ、その下位側に媒体収容空間31が形成されてそこに介在するのである。この組み合わせ状態においては、さらに、外部容器21側の立ち上がり壁24が内部容器11側にあるフランジ13の下面外周縁に突き当たるものである。この状態のとき、外部容器側フランジ23と立ち上がり壁24とのなす角部に、内部容器側フランジ13にあるロック片14の掛止爪15が掛け止めされて、内部容器11と外部容器21との組み合わせ状態がロックされる。
【0022】
図1〜図2に例示された実施形態では、上記のようにして組み合わされる内外部両容器11・21がヒンジ33を介して連結されているものである。それは内外部両容器11・21の組み合わせとその解除とが自在に行えるという態様のものである。これについて内外部両容器11・21の組み合わせを「開く」とし、その解除を「閉じる」とした場合、外部両容器11・21はヒンジ33を介して相対開閉自在に連結されているといえる。より具体的にいうと、ヒンジ33は周知のとおり屈伸自在な一対の蝶形片33a・33bを有するものである。このようなヒンジ33は、プラスチック・金属・ゴム・それらの複合材など、周知の材料からなるものである。ヒンジ33は図1〜図2で明らかなように、一方の蝶形片33aが内部容器11のフランジ13に取り付けられ、他方の蝶形片33bが外部容器21の立ち上がり壁24に取り付けられるという態様で、内部容器11と外部容器21とを開閉自在に連結している。この内外部両容器11・21に対するヒンジ33の取り付けは、一例として接着剤による接着である。他の一例として、内外部両容器11・21やヒンジ33などがプラスチック製の場合、ヒンジ33の取り付け手段として熱融着による接着が採用されることもある。
【0023】
図1〜図2の実施形態におけるその他の事項に関してはつぎのようなものである。内部容器11については、その容器本体12の内周面に、示温(示温性)インク・示温(示温性)テープ・示温(示温性)ラベル・示温(示温性)ステッカーなど、周知の示温材からなる温度表示部16が設けられている。この温度表示部16を構成する部材は、温度変化により発色または退色する有機顔料および/または有機染料を含有するものである。より具体的にいうと、示温インクを用いる場合は、容器本体内周面への塗布により温度表示部16が形成され、示温テープ・示温ラベル・示温ステッカーなどを用いる場合は、容器本体内周面への接着により温度表示部16が形成される。図1〜図2の温度表示部16は略示されているが、これは一例として、色変わりする複数の部分と、その色変わりする各部に付された温度表示文字(10℃・15℃・20℃・30℃・35℃などの段階的な温度表示文字)とで形成されているものである。一方、外部容器21については、後述する温度管理媒体51の注入目安とするために表示線25が容器本体22の内周面に水平なラインで表示されている。この表示線25は、容器本体内周面に塗料を塗布してマーキングするか、または、容器本体内周面に線状のテープを貼り付けることにより形成されるものである。水平ラインからなる表示線25については、複数本のものが上下に平行間隔を介在して容器本体22の内周面に表示されてもよい。この態様の場合は、最上位の表示線25が温度管理媒体51の注入限界線を表すものとなる。したがって、たとえばこの最上位表示線25を越えて液状の温度管理媒体51が容器本体22内に注入された場合には、内外部両容器11・21を組み合わせたときに、その液状の温度管理媒体51が外部に溢れ出ることとなる。複数本の表示線25があるときは、また、これを目安にして容器本体22内に注入ないし充填する温度管理媒体51の量を加減することができ、この温度管理媒体51の量的加減によって理美容剤用温度管理器の温度管理能力や温度管理機能を調整することができる。たとえば、容器本体22内への温度管理媒体51の注入充填量が多いときには、本発明器の温度管理パワーが高くて温度管理速度が急速なものになり、逆に、その量が少ないときには、本発明器の温度管理パワーが低くてや温度管理速度が緩速なものになる。
【0024】
図1〜図2の実施形態において、温度管理媒体51は液状・粘性状・粉粒状のいずれかであり、そのいずれであっても使用することができる。液状の温度管理媒体51について具体例をあげると、それは16℃以上かつ100℃未満(たとえば99℃)の温水ないし熱水、または、16℃未満の冷水などである。粘性状の温度管理媒体51について具体例をあげると、それは16℃以上かつ100℃未満(たとえば99℃)の「温かい」ないしは「熱い」オイルやゼリー(ジェリーまたはゲル状物質ともいう)、16℃未満の冷たいオイルやゼリーなどである。粉粒状の温度管理媒体51について加熱用となるものの具体例をあげると、その一例は金属粉・食塩水・活性炭粉・保水材などの混合物からなる粉粒状の発熱組成物である。このような発熱組成物は化学カイロなどとして市販されているのでそれを利用してもよい。加熱用粉粒状温度管理媒体51の他の一例は、粉状および/または粒状の保温剤である。粉粒状保温剤の場合は、これを電子レンジなどでいったん所要温度にまで加熱にしてから使用することが多い。粉粒状の温度管理媒体51について冷却用となるもののの具体例をあげると、その一例は砕氷粉粒体である。これについては周知のとおり、氷やドライアイスなどの氷結凍結固化物を細かく砕いたものである。冷却用粉粒状温度管理媒体51の他の一例は、粉状および/または粒状の保冷剤である。これはその保冷剤を冷蔵庫などでいったん冷却状態してから使用するものである。
【0025】
本発明において、「理美容剤」の語は「理容のための処理剤=理容剤」と「美容のための処理剤=美容剤」とを包括する上位概念語である。逆説的には「理容剤」や「美容剤」の語が「理美容剤」の下位概念語になる。したがって本発明で理美容剤というときは、理容剤を指したり、または、美容剤を指したり、あるいは、理容剤と美容剤との両方を指したりする。この種の理容剤や美容剤などは、理容分野と美容分野とで共通に用いられるものもある。このほか「美容剤」というときには、美顔術・メイクアップ・脱毛・痩身法・全身美容などのエステティックで身体に施用される各種の剤も含まれる。
【0026】
本発明の理美容剤用温度管理器に関する上述の実施形態や後述の実施形態では、理容および/または美容のための処理剤(すなわち理美容剤)に符号61が付されてこれが説明されることとなる。この理美容剤61について主なものを具体的にあげると、下記に示すとおり、A1〜A7に区分するところの各種化粧品や、B1に掲げるところのせっけん類などがある。
[A1.おしろい]
クリームおしろい・練りおしろい・水おしろい
[A2.化粧水]
一般化粧水・オーデコロン・スキンローション・乳液・粘液性化粧水・ハンドローション・ひげそり用化粧水・薬用化粧水
[A3.クリーム]
クレンジングクリーム・コールドクリーム・ハイゼニッククリーム・バニシングクリーム・ハンドクリーム・ひげそり用クリーム・日焼けクリーム・日焼け止めクリーム・漂白クリーム・ファウンデーションクリーム・薬用クリーム・リップクリーム
[A4.紅]
口紅・練り紅・ほお紅
[A5.頭髪用化粧品]
髪油・カラーリンス・すき油・セッティングローション・染毛剤・パーマネント用液・びん付け油・ヘアークリーム・ヘアーフィクサー・ヘアーラッカー・ヘアーリンス・ベーラム・ポマード
[A6.香水類]
香水・練り香
[A7.その他の化粧品]
脱毛剤・パック用化粧料・ベビーオイル・髪脱色剤
[B1.せっけん類]
化粧せっけん・シャンプー・ハンドクリーナー・水せっけん・薬用せっけん・愛玩動物用シャンプー
【0027】
図1〜図2に例示された本発明器を介して理美容剤61を温度管理(加熱・冷却・保温など)し、その温度管理状態にある理美容剤61を使用するときはつぎのようになる。
【0028】
図1〜図2において、所定種かつ所定量の温度管理媒体51を外部容器21の容器本体22内に入れるときは、内部容器11のフランジ13に設けられたロック片14の掛止爪15を外部容器21の上方外周角部(フランジ23と立ち上がり壁24との角部)から外した後、ヒンジ33を介して内部容器11を図1の矢印R方向へ回転させる。このようにすると、内部容器11の容器本体12が外部容器21の容器本体22内から脱出してその容器本体22が開放されることとなる。この状態のとき、外部容器21の容器本体22内には所要の理美容剤61を適量だけ入れる。すなわち、理美容剤61を加熱するのであれば加熱用の温度管理媒体51を、また、理美容剤61を冷却するのであれば冷却用の温度管理媒体51を、さらに、理美容剤61を保温するのであれば保温用の温度管理媒体51を外部容器21の容器本体22内に入れる。
【0029】
この後は図1〜図2のように、内部容器11のフランジ13が外部容器21の立ち上がり壁24に衝突するまで、内部容器11を図1の反矢印R方向へ回転させてこれを外部容器21の容器本体22内に介入させ、かつ、ロック片14の掛止爪15を外部容器21の上方外周角部に係止して内外部両容器11・21を相対的なロック状態にする。
【0030】
上記のごとく内外部両容器11・21をロック状態にしたときの両容器本体12・21間、すなわち、当該両容器本体の内外周面間には、温度管理媒体51で充実した媒体収容空間31が介在するようになる。しかも、この媒体収容空間31の温度管理媒体51は、内部容器11の容器本体12をその外周面側から包被するようになる。
【0031】
かくして温度管理媒体51を仕込みつつ内外部両容器11・21を組み立てたならば、適量の理美容剤61を内部容器11の容器本体12内に入れる。この容器本体12内の理美容剤61は、媒体収容空間31の温度管理媒体51が加熱用であるときはそれによって加熱され、また、媒体収容空間31の温度管理媒体51が冷却用であるときはそれによって冷却され、さらに、媒体収容空間31の温度管理媒体51が保温用であるときはそれによって保温される。これらのうちで、理美容剤61を保温する例の場合は理美容剤61をただちに使用することができ、理美容剤61を加熱したり冷却したりする例の場合は、分単位の時間経過で理美容剤61が所定温度に至るので、それを使用することができる。
【0032】
両容器組み立て後の容器本体12内にあって温度管理されている理美容剤61は、これをその容器本体12内から取り出して頭・顔・胴体・背中・手腕・脚足などヒトの身体部位に施用する。これについて理美容分野の場合はつぎのとおりである。その具体的一例としては、理美容師がブラシ・刷毛・コームのような理美容ツールを介して客の身体部位に塗布する。このケースでは、通常、理美容師が一方の手で本発明器を把持しながら他の手で理美容ツールを扱うことが多い。他の具体的一例では、理美容師が容器本体12内の理美容剤61を手で直接すくい取って客の身体部位に塗り付けたり擦り込んだりする。さらに他の具体的一例では、理美容師が容器本体12を傾けてその容器本体12内の理美容剤61を客の身体部位に流し掛ける。
【0033】
上記のようにして取り扱われる本発明器の寸法は、片手で持つことができる大きさを想定した場合に、一例としてつぎのようなものになる。内外部両容器11・21を組み合わせた状態での全体の高さは約70mmである。内外部両容器11・21の各平面外径は約200mmである。内部容器11の高さ(深さ)は約50mmである。外部容器21の高さ(深さ)は70mmである。内外部両容器11・21の各フランジ13・23の幅は約25mmである。内外部両容器11・21の各部の厚さは3mmである。この場合の内外部両容器11・21はプラスチック製である。ここに例示した寸法は概略であるから、各部を具体的かつ精密に対応させる上で矛盾の生じるときは、それぞれの寸法を若干増減させればよい。ここに例示した寸法は、また、一例にすぎないものである。したがって、ここに例示されたものよりも大きな内外部両容器11・21の組み合わせとか、ここに例示されたものよりも小さな内外部両容器11・21の組み合わせとかもある。
【0034】
図1〜図2に例示された本発明器についてはつぎのような変形例もある。その一つは、内外部両容器11・21のヒンジ33が省略され、そのヒンジ33のあった箇所に対応して(具体的には内部容器11のフランジ13に)、掛止爪15を有するロック片14の外部容器21が設けられる例である。この場合の内部容器11は、左右対称的な複数のロック片14を有するものとなる。他の一つは図3のごとく、掛止爪15に替えてロックピン17とロック孔26とが設けられる例である。この例の場合、ロックピン17は内部容器側フランジ13の下面に下向きに突出して形成され、これに対応してロック孔26は外部容器側フランジ23に形成される。ロックピン17とロック孔26との関係についてさらにいうと、ロックピン17の先端部は外径の大きな膨満形状をしていて、ロック孔26の孔径はロックピン17の先端部外径よりも0.2〜1.0mm程度小さいものである。したがって、ロックピン17をロック孔26に圧入かつ貫通させることにより、内外部両容器11・21の組み合わせ状態をロックすることができる一方、ロックピン17をロック孔26から引き抜くことで、組み合わせ状態の内外部両容器11・21を分解することができる。このタイプのロック手段については、上向きのロックピン17が外部容器側フランジ23の上面にあり、かつ、ロック孔26が内部容器側フランジ13にあるものでも構わない。変形例のさらなる一つは、外部容器21の容器本体22において、立ち上がり壁24が省略される例である。この例では内部容器11側のとフランジ13と外部容器21側のフランジ23とが直に接するようになり、そこが閉鎖部32になる。この両フランジ13・23による閉鎖部32には、Oリングのようなシール部材が両フランジ13・23間に介在されることもある。さらに、この場合の内部容器11の容器本体12について、容器上部12aは逆円錐筒状であっても、そうでなくても構わないが、たとえば容器上部12aが逆円錐筒状であるときはその部分が外部容器21の容器本体22内に嵌り込む。また、ロック片14やロックピン17などは、立ち上がり壁24が省略されたことにともない、それに見合って上下方向の寸法が短縮される。
【0035】
図1〜図2に例示された本発明器については、このほか、内外部両容器11・21の各容器本体12・22の底部形状については、平底・丸底(球面底)のいずれであってもよいものである。
【0036】
上記以外の事項として、外部容器21の外側部が断熱カバー27で図2のように覆われることもある。断熱カバー27の構成材料は、プラスチック・紙(例:段ボール紙のような厚紙)・木材(合板なども含む)・熱不良導性金属や、これらの複合材など、ここに掲げたもののうちから選択される。とくに望ましい断熱カバー27は、多数の独立気孔を有するものや、内部に断熱空間を有するものなどである。その典型的一例として、発泡スチロール樹脂からなる断熱カバー27を上げることができる。かかる断熱カバー27は、外部容器21に脱着自在に組み合わされたり、あるいは、外部容器21に接着手段などで外れないように組み付けられたりするものである。
【0037】
図1〜図2に例示された本発明器については、また、図4に例示するような容器形態も採用されたりするものである。このうちで図4(A)のものは、本発明器が平面ハート形をしている。ここでいう平面ハート形とは、両容器本体12・22の平面形状や両フランジ13・23・立ち上がり壁24などの平面形状が、ハート形をしているということである。図4(B)のものは、本発明器における既述の各部が平面多角形をしているものである。ちなみにこの図示例のものは平面四角形であるが、これについては三角形や五角形以上の平面多角形でもよい。図4(C)のものは、本発明器における既述の各部が平面花形をしているものである。
【0038】
つぎに本発明に係る理美容剤用温度管理器の実施形態として、図5に例示されたものを説明する。
【0039】
図5に例示された本発明器の場合、内外部両容器11・21などの基本的構成に関しては図1〜図2の前例と変わらないが、媒体収容空間31の上部側を閉鎖するための閉鎖部32が前例と態様が異なる。すなわち図5の実施形態では、既述の閉鎖部32がリング状のシール部材41で形成されるものである。リング状のシール部材41はゴム製またはプラスチック製の弾性材料からなり、それが外力を受けたときに変形するものである。代表的な一例でいうと、図5のシール部材41は周知のOリングからなる。
【0040】
図5の実施形態におけるシール部材41は、内部容器11(容器本体12)の上部外周面や外部容器21(容器本体22)の上部内周面など、いずれの部位に装着されてもよいのであるが、このシール部材41が一つのみのときは、多くの場合、容器本体12の外周面とフランジ13とのなす角部あたりにシール部材41が装着される。このときのシール部材41は容器本体12の装着部位に接着固定されてもよいが、シール部材41の締め付け力で自身がみだりにずれ動かないのであれば、容器本体12の装着部位に単に嵌め込むだけでもよい。こうして一方の容器本体12に装着されたシール部材41の外径は、他方の容器本体22の内径(上部内周面の内径)よりも直径でも0.2〜5mm程度大きいものである。したがって、図5のように内外部両容器11・21が組み合わされて当該両者11・21の内外周面間に媒体収容空間31が形成されたとき、内外部両容器11・21の内外周面に密接するシール部材41によって閉鎖部32が同時形成されることとなり、その閉鎖部32を介して媒体収容空間31の上部側が閉鎖される。しかもこのとき、閉鎖部32の主体であるシール部材41は内外部両容器11・21の内外周面により圧迫されて変形する。この変形したシール部材41はその反力で内外部両容器11・21の内外周面と強く接して大きな摩擦力を生じるから、それによって内外部両容器11・21の組み合わせ状態が保持される。ゆえにこの実施形態の場合は、掛止爪15・ロックピン17・ロック孔26など、既述のロック手段がなくてもよいのである。換言すると、シール部材41による閉鎖部32が当該閉鎖部とロック手段とを兼備するということになり、それが部品削減や構成の簡潔化につながる。さらに図5の実施形態の場合、ヒンジ33の有無については任意である。このようにして内外部両容器11・21を組み合わせて用いる図5の本発明器も、既述と同様、理美容のために用いられる。
【0041】
図5の実施形態において、シール部材41が容器本体22の上部内周面に装着される場合は、そのシール部材41が容器本体22の上部内周面に接着手段などで固定される。この場合のシール部材41の内径は、既述の閉鎖部32を形成したり既述のロック手段を兼ねたりするため、容器本体12の外径(上部内周面の外径)よりも直径で0.2〜5mm程度小さいものである。図5の実施形態はこのほか、実線と仮装線で示す複数のシール部材41が上下に隣接する態様で容器本体12の上部内周面または容器本体22の上部内周面に装着されることもある。
【0042】
つぎに本発明に係る理美容剤用温度管理器の実施形態として、図6〜図7に例示されたものを説明する。
【0043】
図6に例示された本発明器も、内外部両容器11・21などの基本的構成は図1〜図2前例と実質的に同じであるが、媒体収容空間31の上部側を閉鎖するための閉鎖部32が前例と態様が異なる。すなわち図6の実施形態では、既述の閉鎖部32がシート形をしたリング状のシール部材42で形成されるものである。このシール部材42もゴム製またはプラスチック製の弾性材料からなり、それが容器本体12におけるフランジ13の下面に固定されている。より具体的には、シート形でリング状をなすシール部材42が周知の接着剤を介してフランジ13の下面に取り付け(貼り付け)られている。
【0044】
図6の実施形態のシール部材42には、両容器本体12・22の組み合わせ状態を保持するためのロック機能がない。したがって、シール部材42を具備した図6の実施形態では、掛止爪15か、または、ロックピン17とロック孔26とによるいずれかのロック手段が前例と同様にして設けられる。加えて図6の実施形態では、ほんとんどの場合に前例のヒンジ33が設けられる。これに対し、図6において既述のシール部材41が仮装線のごとく併設されるときには、既述のロック手段は設けられないことが多い。このシール部材41が併設されるのは、両容器本体12・22のいずれかで一方である。
【0045】
図7(A)に例示されたものは、上記実施形態の変形例の一つである。この図示例においては、シート形をしたリング状のシール部材42が容器本体22におけるフランジ23の上面に固定されている(例:接着剤による取り付け)。さらに図7(B)に例示されたものは、上記実施形態の変形例の他の一つである。この図示例においては、シート形をしたリング状のシール部材42が、容器本体12におけるフランジ13の下面および容器本体22におけるフランジ23の上面にそれぞれ固定されている(例:接着剤による取り付け)。これら図7(A)(B)の例でも上記と同様、シール部材41が仮装線のごとく併設されることがある。
【産業上の利用可能性】
【0046】
理美容の分野についていえば、理美容剤の加熱・冷却・保温などを行うための適当な器具がないというのが現状である。
【0047】
本発明によるときは、理美容剤の加熱・冷却・保温などが一つの理美容剤用温度管理器で選択的に行えるものである。しかもそれが簡潔な構成で安価に提供することができ、理美容剤の施用も簡単に行える。したがって本発明に係る有益な理美容剤用温度管理器は産業上の利用可能性が高いといえる。
【符号の説明】
【0048】
11 内部容器
12 容器本体
12a 容器上部
12b 容器下部
13 フランジ
14 ロック片
15 掛止爪
16 温度表示部
17 ロックピン
21 外部容器
22 容器本体
23 フランジ
24 立ち上がり壁
25 表示線
26 ロック孔
27 断熱カバー
31 媒体収容空間
32 閉鎖部
33 ヒンジ
41 シール部材
42 シール部材
51 温度管理媒体
61 理美容剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内外に組み合わされる内部容器と外部容器とを備えたものであること、および、
内部容器が容器本体を有するとともに外部容器も容器本体を有し、かつ、外部容器の容器本体が内部容器の容器本体よりも大きいものであること、および、
内外に組み合わされたときの内外部両容器について、内部容器側にある容器本体外周面と外部容器側にある容器本体内周面との間には、温度管理媒体を収容するための媒体収容空間が介在するものであり、かつ、その媒体収容空間の上部側には、当該媒体収容空間の上部側を閉鎖するための閉鎖部が形成されるものであること、および、
相対的に組み合わされた内外部両容器の間に介在する媒体収容空間には、昇温用温度管理媒体と降温用温度管理媒体と温度保持用温度管理媒体とのうちから選択されたいずれかの温度管理媒体が収容されて介在するものであること、および、
外部容器の内側に位置する内部容器の容器本体内には、理容および/または美容のための処理剤が収容されて温度管理されるものであること
を特徴とする理美容剤用温度管理器。
【請求項2】
収容空間に収容される温度管理媒体が液状・粘性状・粉粒状のいずれかである請求項1に記載された理美容液剤温度管理容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−201405(P2012−201405A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69836(P2011−69836)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(308039724)
【Fターム(参考)】