説明

環境試験装置

【課題】雪捕集器等のメンテナンスを安全、かつ、迅速に行うことができるようにした環境試験装置を提供する。
【解決手段】冷風の送入口と排風口を備える環境試験室11と、一端開口部が前記送入口に接続され、かつ、他端開口部が前記排風口に接続された循環用のメイン送風ダクト12とを備え、該メイン送風ダクト12の一端開口部分に対応させて人工降雪器を配設してなる環境試験装置において、環境試験室11の後部床面11aに排風口15bを設けるとともに、排風口15bを設けた床下に、排風口15bを通って進入して来る吹雪発生器からの雪を捕集する雪捕集器22と該雪捕集器22を通った空気をメイン送風ダクト内に戻す排出口23を設けてなる雪捕集室21を配置した環境試験装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は環境試験装置に関するものであり、特に、環境試験室内に吹雪状態を再現して、自動車等の性能試験を行う環境試験装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、環境試験室内に吹雪状態を再現して、自動車の性能試験を行う環境試験装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4は、特許文献1等で知られる従来の環境試験装置の一例を概略的に示す側断面図である。同図において、環境試験装置50は、自動車Mの性能試験を行う環境試験室51と、該環境試験室51内の空気を循環させるための送風ダクト52等により構成されている。
【0004】
前記環境試験室51には、自動車Mを出し入れするための出入口53と、冷風(空気)を取り入れるための、前面壁に形成した送入口54と、該送入口54から該環境試験室51内に流入された冷風を順次排出するための、後部天井面51aに形成した排風口55が設けられている。また、前記環境試験室51の前記出入口53は、ドア56で開閉可能に閉じられ、前記排風口55の下側には前記環境試験室51内の風を前記排風口55側に導く可動コーナーベーン(変流翼)57を設けている。なお、該可動コーナーベーン57は、前記環境試験室51内に自動車Mを出し入れする場合に左右に移動でき、自動車Mの通行を妨げないようにして設けられている。
【0005】
前記送風ダクト52は、一端開口部52a側が前記環境試験室51の前記送入口54に接続されているとともに、他端開口部52b側が該環境試験室51の前記排風口55に接続されて、該環境試験室51の上方を取り囲むようにして配設されている。
【0006】
また、前記送風ダクト52の途中には、コーナーベーン58とファン59と空調機60が順に設けられているとともに、前記排風口55の下流側、すなわち前記環境試験室51の後部天井部内には、前記送風ダクト52内に収容されて雪捕集器61が設けられている。さらに、前記送入口54の下流側には、人工雪を噴射する吹雪発生器としての人工降雪器62が設けられている。
【0007】
このように構成された前記環境試験装置50は、前記ファン59と前記空調機60が駆動されると、前記送風ダクト52の前記一端開口部52a側(前記環境試験室51の前記送入口54)から前記環境試験室51内に低温の風が吹き出される。また、この風の一部が自動車Mに当たり、該自動車Mの後側に廻った風が、さらに前記コーナーベーン57で前記排風口55側に導かれるとともに、前記他端開口部52bから前記送風ダクト52内に吸い込まれる。該送風ダクト52内に吸い込まれた風は、前記雪捕集器61、前記コーナーベーン58を通って前記ファン59及び前記空調機60に帰還する。このようにして、低温の空気が前記環境試験室51内を循環することにより、該環境試験室51内に低温の風洞状態が再現される。
【0008】
また、吹雪試験を行う場合には、前記人工降雪器62で雪を生成して噴射すると、その雪が前記送風ダクト52からの風に乗って自動車Mに吹き付けられるとともに、その後、風と共に前記送風ダクト52内に吸い込まれる。該送風ダクト52内に吸い込まれた雪は、前記雪捕集器61内を通過するとき、該雪捕集器61により捕集され、風だけが帰還して循環することなる。これにより、前記環境試験室51内に吹雪状態が再現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特公昭63−19809号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上述した自動車用の環境試験装置50では、冷風を排出する前記排風口55が前記後部天井面51aに形成され、該排風口55に取り付けられた前記送風ダクト52内に前記雪捕集器61を設けている。したがって、前記雪捕集器61の設置場所は高い天井部となるので、メンテナンスが困難であり、また潜在的な危険を伴う虞があるという問題点があった。
【0011】
また、前記環境試験室51と前記送風ダクト52内を循環する空気は、常に前記雪捕集器61内を通って循環することになるので、吹雪試験を行わないときにも空気が前記雪捕集器61を通過し、これが抵抗となり、省エネの面での問題点があった。さらに、前記雪捕集器61の耐久性の面での問題点もあった。
【0012】
そこで、雪捕集器等のメンテナンスを安全、かつ、迅速に行うことができるようにした環境試験装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、冷風の送入口と排風口を備える環境試験室と、一端開口部が前記送入口に接続され、かつ、他端開口部が前記排風口に接続された循環用の送風ダクトとを備え、該送風ダクトの一端開口部分に対応させて吹雪発生器を配設してなる環境試験装置において、前記環境試験室の床面に前記排風口を設けるとともに、該排風口を設けた床下に、該排風口を通って進入して来る前記吹雪発生器からの雪を捕集する雪捕集器と該雪捕集器を通った空気を前記送風ダクト内に戻す排出口を設けてなる雪捕集室を配置した環境試験装置を提供する。
【0014】
この構成によれば、雪捕集器の設置場所は環境試験室の床下になり、送入口を通って環境試験室に雪と共に取り入れられた空気は、排風口から床下の雪捕集室内に吸い込まれ、雪だけが雪捕集器で捕集されて、空気は排出口を通って送風ダクト内に戻される。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、上記環境試験室は、上記排風口を覆って排風口用開閉シャッターを設けるとともに、前記環境試験室と上記送風ダクトの間に設けたバイパス通路の開閉を制御するバイパス用開閉シャッターを有してなる環境試験装置を提供する。
【0016】
この構成によれば、吹雪試験を行わない場合、排風口用開閉シャッターを閉じるとともに、バイパス用開閉シャッターを開けて運転すると、環境試験室に送り込まれた空気を環境試験室から送風ダクト内へ、雪捕集室を通さずにバイパス通路を通して直接戻すことができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成において、上記バイパス用開閉シャッターは、上記環境試験室と上記送風ダクトの間に設けたコーナーベーンと一体化されてなる環境試験装置を提供する。
【0018】
この構成によれば、バイパス用開閉シャッターとコーナーベーンが一体化されたバイパス用開閉シャッター付コーナーベーンを使用する環境試験装置が得られる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1,2または3に記載の構成において、上記雪捕集器は、上記雪を捕集して所定位置に向けて搬送するエンドレスベルト状の回転膜を有し、前記雪捕集室内には該雪捕集室内に捕集された雪を溶かす融雪装置と、該雪捕集室内の水を排出する排水装置を設けてなる環境試験装置を提供する。
【0020】
この構成によれば、雪捕集室内に入り込んで来た雪を回転膜で捕集し、該回転膜の回転により所定の位置まで運んでスクレーパーで雪をかき取って搬送コンベアにより溜槽に落下させ、これを融雪装置で溶かし、排水装置により雪捕集室の外へ排水することができる。これにより、雪捕集室内に雪が積もらないようにすることができる。
【発明の効果】
【0021】
請求項1記載の発明は、雪捕集器の設置場所が環境試験室の床下になるので、メンテナンスの危険性が少なく、容易で、またメンテナンス作業等を迅速に行うことができる。これにより、安全性及び作業性が向上する。
【0022】
請求項2記載の発明は、吹雪試験を行わない場合に、空気が雪捕集器を通過しないようにすることができるため、請求項1記載の発明の効果に加えて、雪捕集器の耐久性が向上する。また、空気流に対する抵抗が無くなるので、省エネルギー化が図れ、ランニングコストも低減する。
【0023】
請求項3記載の発明は、バイパス用開閉シャッターとコーナーベーンが一体化されたコンパクトなバイパス用開閉シャッター付コーナーベーンを使用するので、請求項2記載の発明の効果に加えて、装置の小形化等が可能になる。
【0024】
請求項4記載の発明は、雪捕集室内に入って来る雪を捕集し、かつ、融雪装置で溶かし、さらに排水装置により雪捕集室外へ排水することができるので、請求項1,2または3記載の発明の効果に加えて、雪捕集の処理作業を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施例を示す環境試験装置の概略側断面図。
【図2】図1のA-A線概略断面図。
【図3】可動コーナーベーンとバイパス用開閉シャッターを一体化してなるシャッター機能付の可動コーナーベーンを示し、(a)はバイパス用開閉シャッターが開放された状態を示す図、(b)はバイパス用開閉シャッターが閉じられた状態を示す図。
【図4】従来例として示す環境試験装置の概略側断面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明は、雪捕集装置のメンテナンスを安全、かつ、迅速に行うことができるようにするという目的を達成するために、冷風の送入口と排風口を備える環境試験室と、一端開口部が前記送入口に接続され、かつ、他端開口部が前記排風口に接続された循環用の送風ダクトとを備え、該送風ダクトの一端開口部分に対応させて吹雪発生器を配設してなる環境試験装置において、前記環境試験室の床面に前記排風口を設けるとともに、該排風口を設けた床下に、該排風口を通って進入して来る前記吹雪発生器からの雪を捕集する雪捕集器と該雪捕集器を通った空気を前記送風ダクト内に戻す排出口を設けてなる雪捕集室を配置したことにより実現した。
【実施例】
【0027】
以下、本発明の環境試験装置について、好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0028】
図1及び図2は本発明に係る環境試験装置を適用した自動車用環境試験装置の一例を示すもので、図1はその自動車用環境試験装置の概略側断面図、図2は図1のA−A線断面図である。以下の説明において、図1の左右方向左側を装置の前方、右側を後方とし、また上下方向を上下(または天井面と床面)、紙面に垂直な方向を左右として説明する。
【0029】
図1及び図2において、同図において、自動車用環境試験装置10は、自動車Mの性能試験を行う環境試験室11と、該環境試験室11内の空気を循環させるためのメイン送風ダクト12等により構成されている。
【0030】
前記環境試験室11には、自動車Mを出し入れするための出入口13と、冷風(空気)を取り入れるための、前面壁面に形成した送入口14と、該送入口14から該環境試験室11内に流入された冷風を順次排出するための、後部天井面11bに形成した第1排風口15aと後部床面11aに形成した第2排風口15bが設けられている。
【0031】
前記環境試験室11の前記出入口13は、ドア16で開閉可能に閉じられ、前記第1排風口15aの下側には前記環境試験室11内を流れる風を該第1排風口15a側に導くための可動コーナーベーン(変流翼)17が設けられている。また、該可動コーナーベーン17には、バイパス用開閉シャッター18を設けており、該バイパス用開閉シャッター18の開閉操作によりコーナーベーン17の空気流路を開閉できるようになっている。なお、該可動コーナーベーン17及び該バイパス用開閉シャッター18は、前記環境試験室11内に自動車Mを出し入れする場合に、左右に移動でき、自動車Mの通行を妨げないようにして設けられている。
【0032】
前記第2排風口15bは、後部床面11a上での自動車Mの走行を許容し、かつ、空気及び後述する雪の通過を許容するための複数個の孔(図示せず)を設けた鋼鉄製の格子状蓋19で塞がれている。また、該格子状蓋19の裏面(下面)側には、該格子状蓋19の全体を覆って排風口用開閉シャッター20が設けられており、該排風口用開閉シャッター20の開閉により前記第2排風口15bの孔、すなわち前記格子状蓋19の孔が開閉されるようになっている。なお、前記環境試験室11の床下には、該第2排風口15bを天面開口として雪捕集室21が配置されている。
【0033】
前記雪捕集室21内には、前記環境試験室11側から前記第2排出口15bを通って該雪捕集室21内に進入して来る雪を捕集するための雪捕集器22が配設されている。また、該雪捕集室21には、図2に示すように前記雪捕集器22を通った後の空気を、前記メイン送風ダクト12内に戻すための排出口23を設けている。該排出口23には、前記メイン送風ダクト12の中間吸込口12cに一端開口部24aを接続してなる吹雪試験用送風ダクト24の他端開口部24bが接続されている。
【0034】
なお、本実施例の前記雪捕集器22は、上下の回転ローラ22a,22aと、該回転ローラ22a,22aの外側を廻って配設され、かつ、該回転ローラ22a,22aと共に下側方向に回転する通気性を有したエンドレスベルト状の回転膜22bと、該回転膜22bの下側に配設された搬送コンベア22cと、前記雪捕集室21の底面一部から下方に凹んで形成された溜槽21a内に配設されたヒータ等の融雪装置22d及びポンプ22e等でなる。そして、該雪捕集器22は、前記環境試験室11側から前記第2排出口15bを通って該雪捕集室21内に進入し、空気と共に該回転膜22bを通過して排出口23側へ向かう雪を該回転膜22bで捕らえ、この捕らえた雪を該回転膜22bの回転により下側へ搬送して前記搬送コンベア22c上に落下させ、さらに該搬送コンベア22cにより溜槽21aの部分に搬送して該溜槽21a内に落下させることができるようになっている。そして、前記溜槽21a内に落下された雪は、融雪装置22dで溶かされ、これがポンプ22eで溜槽21a外に排出できるようになっている。
【0035】
前記メイン送風ダクト12は、一端開口部12a側が前記環境試験室11の送入口14に接続されているとともに、他端開口部12b側が該環境試験室11の前記第1排風口15bに接続され、該環境試験室11の上方を取り囲むようにして配設されている。
【0036】
また、前記メイン送風ダクト11の途中には、コーナーベーン25とファン26と空調機27が順に設けられ、前記送入口14の下流側には、人工雪を噴射する吹雪発生器としての人工降雪器28が設けられている。
【0037】
次に、このように構成された環境試験装置10において、吹雪試験を行う場合の動作と、吹雪試験を行わないで風洞試験だけ行う場合の動作を説明する。
【0038】
(吹雪試験を行う場合)
吹雪試験を行う場合は、前記排風口用開閉シャッター20を開け、前記パイパス用開閉シャッター18を閉じる。そして、前記ファン26と前記空調機27が駆動されると、該ファン26と該空調機27で生成された低温の空気が、前記メイン送風ダクト12の前記一端開口部12a側(前記環境試験室11の前記送入口14)から環境試験室11内に吹き出されるとともに、前記人工降雪器28で生成された雪が前記メイン送風ダクト12からの風に乗って前記環境試験室11内の自動車Mに吹き付けられる。その後、風と共に自動車Mの後側に廻り、前記第2排風口15bを通って前記雪捕集室21内に吸い込まれ、該捕集室21内に吸い込まれた雪は、前記雪捕集器22内を通過するとき、該雪捕集器22により捕集され、空気だけが前記排出口23、前記吹雪試験用送風ダクト24、前記中間吸込口12cを通って前記メイン送風ダクト12内に吸い込まれる。該メイン送風ダクト12内に吸い込まれた空気は、さらにコーナーベーン24を通って前記ファン26及び前記空調機27に帰還するルートで循環する。このようにして、低温の空気が前記環境試験室11内を循環することにより、環境試験室11内に吹雪状態が再現される。
【0039】
(吹雪試験を伴わない風洞試験を行う場合)
吹雪試験を伴わない風洞試験を行う場合は、前記排風口用開閉シャッター20を閉じ、前記パイパス用開閉シャッター18を開ける。このパイパス用開閉シャッター18の開放により、前記環境試験室11内と前記第1排風口15aとが連通したバイパス通路(29)が形成される。
【0040】
そして、前記ファン26と前記空調機27で生成された低温(または常温〜高温)の空気が、前記メイン送風ダクト12の前記一端開口部12a側(前記環境試験室11の前記送入口14)から前記環境試験室11内に吹き出されると、この風が前記環境試験室11内の自動車Mに吹き付けられる。また、その風は自動車Mの後側に廻り、前記コーナーベーン17、前記バイパス通路(29)、前記第1排風口15aを通って前記メイン送風ダクト12内に入り、さらに前記コーナーベーン25を通って前記ファン26及び前記空調機27に帰還する。このようにして、空気が前記環境試験室11内を循環することにより、前記環境試験室11内に風洞状態が再現される。
【0041】
したがって、本実施例の自動車用環境試験装置10によれば、前記雪捕集器22の設置場所が前記環境試験室11の床下に設けた前記雪捕集室21内になるので、メンテナンスの危険性が少なく、容易で、またメンテナンス作業等を迅速に行うことができることになる。
【0042】
また、吹雪試験を行わない場合には、空気流は前記バイパス通路(29)を通って循環し、前記雪捕集器22内を通過しないため、前記雪捕集器22の耐久性が図れる。さらに、空気流に対する抵抗も無くなるので省エネルギー化が図れ、ランニングコストも低減することになる。
【0043】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0044】
例えば、上記実施例では、可動コーナーベーン17と共にバイパス用開閉シャッター18を設けてなる構造を開示したが、例えば図3に示すように可動コーナーベーンとバイパス用開閉シャッターを一体化してなるシャッター機能付の可動コーナーベーン31を使用してもよい。すなわち、図3に示す可動コーナーベーン31は、回転可能な複数個のベーン(変流翼片)31a,31a…を設け、同図(a)に示すように、該ベーン31a,31a…を開位置に回転させると、各ベーン31a,31a…間が大きく離れて前記バイパス通路(29)が開通し、同図(b)に示すように該ベーン31a,31a…を閉位置に回転させると、各ベーン31a,31a…が互いに当接し合って前記バイパス通路(29)が閉じられる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は自動車用以外の製品における環境試験を行う装置にも応用できる。
【符号の説明】
【0046】
10 環境試験装置
11 環境試験室
11a 後部床面
11b 後部天井面
12 メイン送風ダクト
12c 中間吸込口
13 出入口
14 送入口
15a 第1排風口
15b 第2排風口
17 可動コーナーベーン
18 バイパス用開閉シャッター
20 排風口用開閉シャッター
21 雪捕集室
21a 溜槽
22 雪捕集器
22a 回転ローラ
22b 回転膜
22c 搬送コンベア
22d 融雪装置
22e ポンプ
23 排出口
24 吹雪試験用送風ダクト
26 ファン
27 空調機
28 人工降雪器(吹雪発生器)
(29) バイパス通路
30 排水装置
31 可動コーナーベーン
31a ベーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷風の送入口と排風口を備える環境試験室と、一端開口部が前記送入口に接続され、かつ、他端開口部が前記排風口に接続された循環用の送風ダクトとを備え、該送風ダクトの一端開口部分に対応させて吹雪発生器を配設してなる環境試験装置において、
前記環境試験室の床面に前記排風口を設けるとともに、該排風口を設けた床下に、該排風口を通って進入して来る前記吹雪発生器からの雪を捕集する雪捕集器と該雪捕集器を通った空気を前記送風ダクト内に戻す排出口を設けてなる雪捕集室を配置したことを特徴とする環境試験装置。
【請求項2】
上記環境試験室は、上記排風口を覆って排風口用開閉シャッターを設けるとともに、前記環境試験室と上記送風ダクトの間に設けたバイパス通路の開閉を制御するバイパス用開閉シャッターを有してなることを特徴とする請求項1記載の環境試験装置。
【請求項3】
上記バイパス用開閉シャッターは、上記環境試験室と上記送風ダクトの間に設けたコーナーベーンと一体化されてなることを特徴とする請求項2記載の環境試験装置。
【請求項4】
上記雪捕集器は、上記雪を捕集して所定位置に向けて搬送するエンドレスベルト状の回転膜を有し、前記雪捕集室内には該雪捕集室内に捕集された雪を溶かす融雪装置と、該雪捕集室内の水を排出する排水装置を設けてなることを特徴とする請求項1,2または3に記載の環境試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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