説明

生体情報測定装置

【課題】本発明は、血流量を直感的に把握することができる生体情報測定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】生体情報測定装置100は、生体99に向けて出射光を出射する光源110と、光源110からの出射光によって生体99で発生する散乱光を受光して光電流を出力する受光素子120と、受光素子120からドップラーシフト周波数帯にある光電流の強度の時間変動を抽出して血流信号を求め、散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化して音響信号に変換する駆動測定回路130と、駆動測定回路130からの音響信号を出力する1以上の音響出力手段140と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体からの散乱光を利用して生体の血流を測定する生体情報測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会を迎え、成人病と関連の深い血液循環を測定できる血流計への関心が高まっている。特に、レーザ血流計は、超音波血流計に比較して格段に分解能が高く、超音波血流計では困難であった末梢組織の毛細血管の血流も非侵襲で測定できることから注目されている。従来のレーザ血流計としては、例えば、非特許文献1で開示される技術がある。
【非特許文献1】Continuous measurement of tissue blood flow by laser−Doppler spectroscopy,MICHEALE D.STERN ET AL
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のレーザ血流計では、その結果を数値化して表示又はグラフによる時間変化で表示している。しかし。これらの表示方法では、血流の細かな情報は失われており、直感的な血流の状態の理解が困難であった。特に、2点で血流量測定を行う場合に複雑なデータ解析が必要となる問題があった。
【0004】
本発明は、血流量を直感的に把握することができる生体情報測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、人間の耳及び脳の音響信号の処理能力が電子回路よりも優れている場合が多いことに着目し、血流信号を音響信号として出力することで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
具体的には、本発明に係る生体情報測定装置は、生体に向けて出射光を出射する光源と、前記光源からの前記出射光によって前記生体で発生する散乱光を受光して光電流を出力する受光素子と、前記受光素子からドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出して血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化して音響信号に変換する駆動測定回路と、前記駆動測定回路からの前記音響信号を出力する1以上の音響出力手段と、を備える。
【0007】
上記生体情報測定装置は、血流量を直感的に把握することができる。また、上記生体情報測定装置は、前記血流信号の大きさが規格化されているので、前記散乱光の強度変化の影響を受けずに、利用者に前記音響信号を把握させることができる。さらに、上記生体情報測定装置は、2以上の音響出力手段を備える場合、2点で血流量を効果的に測定することができる。
【0008】
本発明に係る生体情報測定装置では、前記駆動測定回路は、前記受光素子からの前記光電流を増幅する主増幅回路、前記主増幅回路からの前記光電流を交流成分と直流成分とに分割し、前記ドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出する周波数フィルタ、前記周波数フィルタからの前記交流成分を増幅する交流成分増幅回路、前記周波数フィルタからの前記直流成分を増幅する直流成分増幅回路、及び、前記交流成分増幅回路からの前記交流成分を前記直流成分増幅回路からの前記直流成分で除算して前記血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化して前記音響信号に変換するアナログ演算回路を含むことが好ましい。
【0009】
上記生体情報測定装置は、前記駆動測定回路によって前記血流信号を前記音響信号に変換することができる。
【0010】
本発明に係る生体情報測定装置では、前記駆動測定回路は、前記受光素子からの前記光電流を増幅する主増幅回路、前記主増幅回路からの前記光電流をデジタル変換するアナログデジタル変換器、前記アナログデジタル変換器からの前記光電流に含まれる交流成分を直流成分で除算し、前記ドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出して前記血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化するデジタル演算回路、及び、前記デジタル演算回路からの前記血流信号を前記音響信号にアナログ変換するデジタルアナログ変換器を含むことが好ましい。
【0011】
上記生体情報測定装置は、前記駆動測定回路によって前記血流信号を前記音響信号に変換することができる。
【0012】
本発明に係る生体情報測定装置では、前記駆動測定回路は、前記受光素子からの前記光電流を増幅する主増幅回路、前記主増幅回路からの前記光電流を交流成分と直流成分とに分割し、前記ドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出する周波数フィルタ、前記周波数フィルタからの前記交流成分を増幅する交流成分増幅回路、前記周波数フィルタからの前記直流成分を増幅する直流成分増幅回路、前記交流成分増幅回路からの前記交流成分をデジタル変換する交流成分アナログデジタル変換器、前記直流成分増幅回路からの前記直流成分をデジタル変換する直流成分アナログデジタル変換器、前記交流成分アナログデジタル変換器からの前記交流成分を前記直流成分アナログデジタル変換器からの前記直流成分で除算して前記血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化するデジタル演算回路、及び、前記デジタル演算回路からの前記血流信号を前記音響信号にアナログ変換するデジタルアナログ変換器を含むことが好ましい。
【0013】
上記生体情報測定装置は、前記駆動測定回路によって前記血流信号を前記音響信号に変換することができる。
【0014】
本発明に係る生体情報測定装置では、前記音響出力手段は、スピーカー又はイヤホンであることが好ましい。
【0015】
上記生体情報測定装置は、利用者に前記音響信号をより聞き易くさせることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、血流量を直感的に把握することができる生体情報測定装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。また、各実施形態に係る生体情報測定装置の構成を示す図において、電源、あるいは全体の動作を制御する制御部などの通常の技術により実現できる部分は図示していない。
【0018】
図1に、本実施形態に係る生体情報測定装置の概略図を示した。本実施形態に係る生体情報測定装置100は、生体99に向けて出射光を出射する光源110と、光源110からの出射光によって生体99で発生する散乱光を受光して光電流を出力する受光素子120と、受光素子120からドップラーシフト周波数帯にある光電流の強度の時間変動を抽出して血流信号を求め、散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化して音響信号に変換する駆動測定回路130と、駆動測定回路130からの音響信号を出力する1以上の音響出力手段140と、を備える。生体99は、例えば、人又は動物である。光源110としては、例えば、分布帰還型(DFB)半導体レーザ光源がある。受光素子120としては、例えば、フォトダイオードがある。
【0019】
本実施形態に係る生体情報測定装置100では、音響出力手段140は、スピーカー又はイヤホンであることが好ましい。生体情報測定装置100は、利用者に音響信号をより聞かせ易くすることができる。生体情報測定装置100の詳細について、具体例を図示して以下説明する。
【0020】
図2に、本実施形態に係る生体情報測定装置の第1形態を示した。なお、図2は、説明を容易にするため、生体情報測定装置100を分解した状態で示した。図2の生体情報測定装置100は、光源110、受光素子120、基板150、光導波路160及び遮光ブロック170を備える。基板150は、駆動測定回路(不図示)が実装され、光源110及び受光素子120を搭載する。また、音響出力手段(不図示)は、駆動測定回路(不図示)に接続される。光導波路160は、光源110が出射した出射光を発散光又は集束光にして生体(不図示)に向ける。遮光ブロック170は、光源110が出射した出射光を遮蔽し、受光素子120に直接入射しないようにする。図2の生体情報測定装置100は、基板150に光源110及び受光素子120を搭載できることから、小型化を図ることができ、光ファイバの取り回しが不要であるため受光素子120の出力が乱れることがない。
【0021】
図3に、本実施形態に係る生体情報測定装置の第2形態を示した。図3の生体情報測定装置100は、センサ112、駆動測定回路130及び音響出力手段140を備える。センサ112は、センサチップ114及び増幅器116を有する。また、駆動測定回路130は、信号調整回路131、演算回路132、音響変換部133、LDドライバ134、記録用信号出力端子135及び表示用信号出力端子136を有する。
【0022】
センサチップ114は、半導体基板上に発光素子及び受光素子が集積化されたものであり(例えば、特許文献1を参照。)、光源及び受光素子としての機能を有する。増幅器116は、センサチップ114の受光素子が受光した生体からの散乱光を増幅する。図3の生体情報測定装置100は、光源と受光素子をセンサ112として一体化でき、小型化及び省電力化を図り、生体に容易に装着できる形状とすることが可能である。
【特許文献1】特開2002−330936号公報
【0023】
LDドライバ134は、センサ112を駆動し、センサ112に出射光を出射させる。信号調整回路131は、センサ112が受光した生体(不図示)からの散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化する。演算回路132は、センサ112からの光電流のドップラーシフト周波数及び強度を測定して血流信号を求め、その結果を音響変換部133、記録用信号出力端子135及び表示用信号出力端子136に出力する。ここで、演算回路132は、血流量、血液量、血流速度等の血流信号に関する量を算出しても良い。音響変換部133は、演算回路132からの信号を音響信号に変換する。また、音響変換部133で変換された音響信号は、音響出力手段140から出力される。
【0024】
記録用信号出力端子135には、電磁的、磁気的または光学的な記録手段を接続し、血流量を記録しても良い(不図示)。また、表示用信号出力端子136には、ディスプレイ等の出力手段を接続し、血流量を表示しても良い(不図示)。
【0025】
図2に示す生体情報測定装置100は、センサ112のセンサヘッド(不図示)において、生体からの散乱光と生体内の毛細血管中を移動している赤血球(散乱粒子)からの散乱光(血流速度に応じてドップラーシフトΔfを受けた散乱光)を検波、例えば、ヘテロダイン検波する。生体情報測定装置100は、センサ112の増幅部116において、散乱光の干渉成分が増幅され、演算回路132が散乱光の干渉成分の周波数演算を行う。具体的には、センサ112のセンサヘッドからの、ドップラー信号を含む情報が散乱光量に依存しないように信号の規格化を行う。規格化された信号X(t)は信号強度I(t)を用いた数1で表される。なお、数1において、I(t)はドップラー信号であり、<I>はI(t)の時間平均値である。
【0026】
【数1】

【0027】
このx(t)のパワースペクトルP(f)を求め、さらに、1次モーメントM1を求める。1次モーメントM1は、数2で表される。なお、数2において、fは血液の運動に起因するドップラーシフト周波数であり血流速度に比例する。また、1次モーメントM1は、パワースペクトルP(f)と、ドップラーシフト周波数fとの積の総和であり、血流量に相当する。
【0028】
【数2】

【0029】
次に、0次モーメントM0を求める。0次モーメントM0は、数3で表される。また、0次モーメントM0は、パワースペクトルP(f)の総和であり血液量に相当する。
【0030】
【数3】

【0031】
血流速度は、ドップラーシフト周波数fの平均値に相当し、かつ、血流量を血液量で除算した値であるため、M1をM0で除算した値に相当し、数4で表される。
【0032】
【数4】

【0033】
駆動測定回路130は、上記の演算を行い、センサ112からの光電流のドップラーシフト周波数及び強度を測定して血流信号を求め、散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化して音響信号に変換する。また、音響出力手段140が駆動測定回路130からの音響信号を出力することから、生体情報測定装置100は、レーザードップラーという高感度な光学的手法によって測定した毛細血管等の血流量、血流の強弱、脈動周期、その他の血流を阻害する情報を耳で聞くことを可能とする。これは、生体情報測定装置100が聴診器として機能を有することになる。さらに、センサ112に小型であることから、生体情報測定装置100は、従来の聴診器を当てることができない指先等の狭い部位の血流を音響信号として聞くことを可能とする。
【0034】
図4は、音響信号を示すグラフであり、(a)は規格化された音響信号の強度と時間との関係であり、(b)は規格化された音響信号の強度と周波数の関係である。図4に示すように、血流量の時間変動が音響信号に表れ、これを耳で聞くことができる。
【0035】
図5に、本実施形態に係る生体情報測定装置の第3形態を示した。図5に示すように、生体情報測定装置100では、2個以上の音響出力手段140を備えることが好ましく、2個以上のセンサ112を備えることがより好ましい。生体情報測定装置100は、2個の音響出力手段140を備えることから両耳で音響信号を聞くことが可能となる。また、生体情報測定装置100は、2個のセンサ112の一方を健常部位に装着し、他方を手術後の傷跡等に装着し、これらからの音響信号を比較することもできる。
【0036】
図6に、駆動測定回路の第1形態の回路図を示した。図6の駆動測定回路230は、数1及び数2の演算をアナログ演算回路で行う例である。本実施形態に係る生体情報測定装置では、駆動測定回路230は、受光素子(不図示)からの光電流を増幅する主増幅回路231、主増幅回路231からの光電流を交流成分と直流成分とに分割し、ドップラーシフト周波数帯にある光電流の強度の時間変動を抽出する周波数フィルタ232、周波数フィルタ232からの交流成分を増幅する交流成分増幅回路233、周波数フィルタ232からの直流成分を増幅する直流成分増幅回路234、及び、交流成分増幅回路233からの交流成分を直流成分増幅回路234からの直流成分で除算して血流信号を求め、散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化して音響信号に変換するアナログ演算回路235を含むことが好ましい。アナログ演算回路235からの音響信号を整形し、音響出力手段(不図示)から出力することで、耳で音響信号を聞くことが可能となる。
【0037】
図7に、駆動測定回路の第2形態の回路図を示した。図7の駆動測定回路330は、数1及び数2の演算をデジタル演算回路で行う例である。本実施形態に係る生体情報測定装置では、駆動測定回路330は、受光素子(不図示)からの光電流を増幅する主増幅回路331、主増幅回路331からの光電流をデジタル変換するアナログデジタル変換器332、アナログデジタル変換器332からの光電流に含まれる交流成分を直流成分で除算し、ドップラーシフト周波数帯にある光電流の強度の時間変動を抽出して血流信号を求め、散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化するデジタル演算回路333、及び、デジタル演算回路333からの血流信号を音響信号にアナログ変換するデジタルアナログ変換器334を含むことが好ましい。デジタルアナログ変換器334からの音響信号を整形し、音響出力手段(不図示)から出力することで、耳で音響信号を聞くことが可能となる。
【0038】
図8に、駆動測定回路の第3形態の回路図を示した。図8の駆動測定回路430は、数1及び数2の演算をデジタル演算回路で行う例である。本実施形態に係る生体情報測定装置では、駆動測定回路は430、受光素子(不図示)からの光電流を増幅する主増幅回路431、主増幅回路431からの光電流を交流成分と直流成分とに分割する周波数フィルタ432、周波数フィルタ432からの交流成分を増幅する交流成分増幅回路433、周波数フィルタからの直流成分を増幅する直流成分増幅回路434、交流成分増幅回路433からの交流成分をデジタル変換する交流成分アナログデジタル変換器435、直流成分増幅回路434からの直流成分をデジタル変換する直流成分アナログデジタル変換器436、交流成分アナログデジタル変換器435からの交流成分を直流成分アナログデジタル変換器436からの直流成分で除算して血流信号を求め、散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化するデジタル演算回路437、及び、デジタル演算回路437からの血流信号を音響信号にアナログ変換するデジタルアナログ変換器438を含むことが好ましい。デジタルアナログ変換器438からの音響信号を整形し、音響出力手段(不図示)から出力することで、耳で音響信号を聞くことが可能となる。
【0039】
図9に、駆動測定回路の第4形態の回路図を示した。図9の駆動測定回路230は、図6の駆動測定回路230にデジタル演算回路をさらに付加した例である。図6の駆動測定回路130と異なる点を説明する。交流成分増幅回路233とアナログ演算回路235の間に交流成分アナログデジタル変換器236への分岐を設ける。直流成分増幅回路234とアナログ演算回路235の間に直流成分アナログデジタル変換器237への分岐を設ける。デジタル演算回路238は、交流成分アナログデジタル変換器236からの交流成分と直流成分アナログデジタル変換器237からの直流成分から血流量を求める。また、デジタル演算回路238は、血流量を記録用信号出力端子(不図示)に信号を出力しても良い。
【0040】
本実施形態に係る生体情報測定装置は、血流信号におけるドップラーシフト周波数の帯域に変更を施さずに音響信号としてスピーカーから出力する例である。ここで、本発明に係る生体情報測定装置は、血流信号の可聴域外に相当するドップラーシフト周波数成分を、デジタル演算回路を用いて人間の可聴域内(例えば、20Hz〜20kHz)に変換して音響信号としてスピーカーから出力しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係る生体情報測定装置は、レーザ血流計に利用することができ、特に、2点での血流量測定に適する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態に係る生体情報測定装置の概略図である。
【図2】本実施形態に係る生体情報測定装置の第1形態を示す図である。
【図3】本実施形態に係る生体情報測定装置の第2形態を示す図である。
【図4】音響信号を示すグラフであり、(a)は規格化された音響信号の強度と時間との関係であり、(b)は規格化された音響信号の強度と周波数の関係である。
【図5】本実施形態に係る生体情報測定装置の第3形態を示す図である。
【図6】駆動測定回路の第1形態の回路図である。
【図7】駆動測定回路の第2形態の回路図である。
【図8】駆動測定回路の第3形態の回路図である。
【図9】駆動測定回路の第4形態の回路図である。
【符号の説明】
【0043】
99 生体
100 生体情報測定装置
110 光源
112 センサ
114 センサチップ
116 増幅器
120 受光素子
130 駆動測定回路
131 信号調整回路
132 演算回路
133 音響変換部
134 LDドライバ
135 記録用信号出力端子
136 表示用信号出力端子
140 音響出力手段
150 基板
160 光導波路
170 遮光ブロック
230 駆動測定回路
231 主増幅回路
232 周波数フィルタ
233 交流成分増幅回路
234 直流成分増幅回路
235 アナログ演算回路
330 駆動測定回路
331 主増幅回路
332 アナログデジタル変換器
333 デジタル演算回路
334 デジタルアナログ変換器
430 駆動測定回路
431 主増幅回路
432 周波数フィルタ
433 交流成分増幅回路
434 直流成分増幅回路
435 交流成分アナログデジタル変換器
436 直流成分アナログデジタル変換器
437 デジタル演算回路
438 デジタルアナログ変換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体に向けて出射光を出射する光源と、
前記光源からの前記出射光によって前記生体で発生する散乱光を受光して光電流を出力する受光素子と、
前記受光素子からドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出して血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化して音響信号に変換する駆動測定回路と、
前記駆動測定回路からの前記音響信号を出力する1以上の音響出力手段と、
を備える生体情報測定装置。
【請求項2】
前記駆動測定回路は、前記受光素子からの前記光電流を増幅する主増幅回路、前記主増幅回路からの前記光電流を交流成分と直流成分とに分割し、前記ドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出する周波数フィルタ、前記周波数フィルタからの前記交流成分を増幅する交流成分増幅回路、前記周波数フィルタからの前記直流成分を増幅する直流成分増幅回路、及び、前記交流成分増幅回路からの前記交流成分を前記直流成分増幅回路からの前記直流成分で除算して前記血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化して前記音響信号に変換するアナログ演算回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。
【請求項3】
前記駆動測定回路は、前記受光素子からの前記光電流を増幅する主増幅回路、前記主増幅回路からの前記光電流をデジタル変換するアナログデジタル変換器、前記アナログデジタル変換器からの前記光電流に含まれる交流成分を直流成分で除算し、前記ドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出して前記血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化するデジタル演算回路、及び、前記デジタル演算回路からの前記血流信号を前記音響信号にアナログ変換するデジタルアナログ変換器を含むことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。
【請求項4】
前記駆動測定回路は、前記受光素子からの前記光電流を増幅する主増幅回路、前記主増幅回路からの前記光電流を交流成分と直流成分とに分割し、前記ドップラーシフト周波数帯にある前記光電流の強度の時間変動を抽出する周波数フィルタ、前記周波数フィルタからの前記交流成分を増幅する交流成分増幅回路、前記周波数フィルタからの前記直流成分を増幅する直流成分増幅回路、前記交流成分増幅回路からの前記交流成分をデジタル変換する交流成分アナログデジタル変換器、前記直流成分増幅回路からの前記直流成分をデジタル変換する直流成分アナログデジタル変換器、前記交流成分アナログデジタル変換器からの前記交流成分を前記直流成分アナログデジタル変換器からの前記直流成分で除算して前記血流信号を求め、前記散乱光量に依存しないように前記血流信号の大きさを規格化するデジタル演算回路、及び、前記デジタル演算回路からの前記血流信号を前記音響信号にアナログ変換するデジタルアナログ変換器を含むことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。
【請求項5】
前記音響出力手段は、スピーカー又はイヤホンであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の生体情報測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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