男性用パンツ兼用ガードル
本発明は、男性用パンツ兼用ガードルに関するものであり、脚開口部およびウエストバンドが形成され、その正面部、背面部、底面部の中央に沿って、互いに連結される第１弾性繊維ラインが縫製された第１生地と、前記第１生地の外面に対して、その正面部の左右端と背面部および側面部の上端を一つに連結して付着した第２生地と、前記第１生地の外面に付着した前記第２生地を挟んで、正面部の全体をカバーするとともに、背面部および側面部の上端側をカバーするように第１生地に縫製され、正面中央に第２弾性繊維ラインが縫製された第３生地から構成されているので、男性陰部の突出された要素を１箇所に整然と維持するとともに、陰部のシルエットの見栄えがよく、湾曲によって圧迫されてスリムに見えるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、男性用パンツ兼用ガードルに関するものであり、さらに詳細には、身体陰部の突出された要素（例えば、陰茎および陰嚢 ）を適正な圧力で押すとともに、気持が良くし、見栄えを良くすることによって、タイトなズボンを着用するとき、陰部のシルエットをスリムに見えるようにし、陰部の突出要素による嫌悪感をなくすことができる男性用パンツ兼用ガードルに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、男性用パンツは、ズボンの中に着用する下着の一つであり、身体の陰部を隠すために着用する場合がほとんどであり、また、身体の陰部を保護するか、または、温度を維持するために着用し、最近には、いろいろな生地やパターンを用いて洗練されたデザインの下着が開発されている。
【０００３】
特に、最近には、社会的な変化に便乗して男性たちも自分の外貌を気にするために、タイトなズボンを着用したがる傾向を見せており、このようなズボンは、パンツの役割によって外観が決定されるので、男性用パンツの構造が重要な要因として作用するようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の男性用パンツは、陰部の前面側を除いた残りの部分が単層の生地から構成されており、生地は通常、綿またはスパンデックスが混合した材料から構成されているので、パンツを着用する場合、無条件陰部と臀部などを圧迫するようになり、このように圧迫された部分は、空気の流通を妨げるとともに、血液循環系を妨げて陰部の健康に非常に有害な影響を与える。
【０００５】
また、パンツ弾性は、四方に分散して陰部の突出された要素を適正な圧力で押すことができず、決められた位置に陰茎と陰嚢を支持することができないので、パンツ着用状態でタイトなズボンを着用する場合、陰部のシルエットが醜い。また、陰部の突出によって嫌悪感を与えるという問題点があった。
【０００６】
したがって、本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、パンツ機能する生地にガードル機能する生地を畳み、これらの腹部と臀部の中央に弾性繊維ラインをそれぞれ縫製し、これらの間に部分的にクッション材料の生地を介在することによって、男性陰部の突出された要素を１箇所に整然と維持するとともに、陰部のシルエットの見栄えがよく、湾曲によって圧迫されてスリムに見えるようにする男性用パンツ兼用ガードルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記目的を達成するためになされた本発明の一実施例による男性用パンツ兼用ガードルは、脚開口部とウエストバンドが形成され、その正面部、背面部、底面部の中央に沿って、互いに連結される第１弾性繊維ラインが縫製された第１生地と、前記第１生地の外面に対して、その正面部の左右端と背面部および側面部の上端を一つに連結して付着した第２生地と、前記第１生地の外面に付着した前記第２生地を挟んで、正面部の全体をカバーするとともに、背面部と側面部の上端側をカバーするように、第１生地に縫製され、正面中央に第２弾性繊維ラインが縫製された第３生地から構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明による男性用パンツ兼用ガードルは、弾性の良いパンツ機能の第１生地と、ガードル機能の第３生地が一つに連結され、これらの第１生地および第３生地の間に、クッションの良い第２生地および第４生地が部分的に介在され、また、第１生地および第３生地の正面側の中央に第１弾性繊維ラインと第２弾性繊維ラインが、それぞれ弾性が高い方向に分布されて縫製される複合多重構造からなっているので、男性陰部の突出された要素（例えば、陰茎および陰嚢 ）を１箇所に整然と維持することができるとともに、陰部のシルエットの見栄えがよく、タイトなズボンを着用するとき、湾曲を維持してスリムに見えるようにする効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明の一実施例に関して、添付図面の図１ないし図７を参照して詳しく説明する。
【００１０】
本発明による男性用パンツ兼用ガードルは、パンツ機能するように、脚開口部（１０a）（１０b）とウエストバンド（１２）が形成され、その正面部（１０c）、背面部（１０d）、底面部（１０f）の中央に沿って、互いに連結される第１弾性繊維ライン（１４）が縫製された第１生地（１０）と、ウエストと臀部および陰部などのボディーラインを審美的に矯正するように、前記第１生地（１０）の外面に対して、その正面部（１０c）の左右端と、背面部（１０d）および側面部（１０e）の上端を一つに連結して付着したベルト形状の第２生地（２０）と、ガードル機能するように、前記第１生地（１０）の外面に付着した前記第２生地（２０）を挟んで、正面部（１０c）の全体をカバーするとともに、背面部（１０d）と側面部（１０e）の上端側をカバーするように、第１生地（１０）に縫製され、正面中央に第２弾性繊維ライン（３２）が縫製された高弾性材料の第３生地（３０）と、会陰部のボディーラインを審美的に矯正するように、第１生地（１０）の内面に対して、底面部（１０f）の中央に付着したパッド形状の第４生地（４０）から構成されている。
【００１１】
すなわち、前記第１生地（１０）は、身体の皮膚と直接接触する三角パンツ形状であり、前記ウエストバンド（１２）を除いた残りの部分が、綿またはスパンデックスを混合した弾性材料から構成されている。
【００１２】
前記第２生地（２０）は、スポンジ系のクッション材料であり、その正面に前記第１生地（１０）の正面部（１０c）側の中央に縫製された第１弾性繊維ライン（１４）をカバーしないように、一定間隔の切開部（２２）が形成され、その外面に対して中央側の周りより上部および下部側のまわりに行くほど、湾曲によって徐徐に低くなるように突出部（２４）が形成され、その背面に前記第１生地（１０）の背面部（１０d）側の上端と対応し、背面部（１０d）の中央に行くほど、徐々に上下の幅が狭くなるように狭部（２６）が形成されている。
【００１３】
前記第３生地（３０）は、前記第１生地（１０）の正面部（１０c）の全体、側面部（１０e）の上端、背面部（１０d）の上端、底面部（１０f）と対応するスパンデックス系列の高弾性材料であり、その縁が前記第１生地（１０）と、第３生地（３０）との間に、第２生地（２０）が介在された状態で、第１生地（１０）と縫製されるように構成されている。
【００１４】
前記第４生地（４０）は、スポンジ系のクッション材料であり、平面から見るとき、陰嚢側より肛門側がさらに広く形成され、その全体が肛門側に位置するように、第１生地（１０）の底面部（１０f）に付着される。
【００１５】
このとき、前記第１弾性繊維ライン（１４）は、その一側が前記第１生地（１０）側の正面部（１０c）の上端から、二つのラインで所定の高さまで下降してから互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その他側が前記第１生地（１０）側の背面部（１０d）の上端から二つのラインで所定の高さまで下降してから互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その中央が前記第１生地（１０）側の底面部（１０e）の中央から、前記正面部（１０c）と、背面部（１０d）の下端に連結される一つのラインの先端を互いに連結するように縫製されている。
【００１６】
また、前記第１弾性繊維ライン（１４）は、前記第１生地（１０）に二つのラインで縫製されるとき、その左右側の幅が前記脚開口部（１０a）（１０b）の間の側の幅を脱しないように構成され、前記第１生地（１０）に一つのラインで縫製されるとき、陰部および会陰部の中央と、両臀部が分けられる部分を通過するように構成されている。
【００１７】
そして、前記第２弾性繊維ライン（３２）は、前記第３生地（３０）の正面中央に縫製されるとき、図３の（c）に示すように、多数の菱形が上部から下部に行くほど小さくなり、互いに連結される形状を形成するように縫製されている。このとき、各菱形の横方向の両端を縦方向の線で連結したときの設定角度（α）に開けられた（Ｖ）字形状になるように縫製することが好ましい。
【００１８】
また、前記第１および第２弾性繊維ライン（１４）（３２）は、前記第１生地（１０）と、第３生地（３０）に、それぞれ縫製されるとき、弾性が収縮された状態で長さ方向に沿ってジグザグ方式で縫製できるように高弾性の糸から構成されている。
【００１９】
次は、このように構成された本発明の男性用パンツ兼用ガードルの作用および効果を説明する。
【００２０】
使用者が図２のような男性用パンツ兼用ガードルを着用すると、第１生地（１０）側の正面部（１０c）の上端から中間高さまで、二つのラインで縫製された第１弾性繊維ライン（１４）の上部側部分は、その二つのラインの間に陰茎が上部に立てられて着座されるときに弾性を加えるようになり、正面部（１０c）の中間高さから下端まで、一つのラインで縫製された第１弾性繊維ライン（１４）の下部側部分は、その一つのラインを挟んで、陰嚢の左側と右側が分割着座するように弾性を加えるようになる。
【００２１】
すなわち、第１生地（１０）の正面部（１０c）側の第１弾性繊維ライン（１４）は、その周辺に着座された陰茎と陰嚢の突出反発力に反応し、第１生地（１０）の正面部（１０c）を収縮させるようになり、これによって、第１生地（１０）側の正面部（１０c）は、その中央にワイ（Ｙ）字形状に縫製された第１弾性繊維ライン（１４）の弾性によって、正面部（１０c）が前方へ出ることなく、陰部を適当な圧力で分割圧迫するとともに、陰茎と陰嚢が左右に流動するか、互いに干渉しないようにする。
【００２２】
そして、第１生地（１０）の底面部（１０e）と、背面部（１０d）の中央を通過する第１弾性繊維ライン（１４）は、陰部の突出反発力に反応して、背面部（１０d）と底面部（１０e）を収縮させるようになる。
【００２３】
すなわち、第１生地（１０）の背面部（１０d）側の第１弾性繊維ライン（１４）は、両臀部が分けられる部分に沿って収縮され、背面部（１０d）に位置した臀部が下部に下がることを最小化するように適正な圧力で圧迫するようになり、底面部（１０f）側の第１弾性繊維ライン（１４）は、陰部と会陰部を収縮し、底面部（１０e）に位置した陰嚢を適正な圧力を圧迫するようになる。
【００２４】
一方、男性用パンツ兼用ガードルを着用するとき、第１生地（１０）の外面側の正面、側面、背面に付着した第２生地（２０）と、第１生地（１０）の内面側の底面に付着した第４生地（４０）は、身体のボディーライン（陰部、鼠径部、会陰部、臀部、ウエストラインなど ）をよりスムーズに美しく矯正することによって、タイトなズボンを着るときにシルエットの見栄えがよく、且つスリムに見えるようにする。
【００２５】
このとき、第２生地（２０）の正面中央に一定の間隔を置いて切開された切開部（２２）は、その間に陰茎と陰嚢が位置するとき、左右側に動かないようにするとともに、陰部の突出部分が、図３の（b）に表示した切開部（２２）の厚さ（l）を超えないようにすることによって、第２生地（２０）側の突出部（２４）の突出高さと、陰茎と陰嚢の突出高さを同一に維持し、シルエットの見栄えをよくする。
【００２６】
第４生地（４０）は、第１生地（１０）が会陰部、肛門、両臀部が分けられる部分などに挿入されることを防止するとともに、第１および第３生地（１０）（３０）の弾性によって、陰茎と陰嚢に加えられる圧迫力を分散させて着用感を高める。
【００２７】
そして、前記第３生地（３０）は、第２生地（２０）を媒介として、第１生地（１０）が身体にさらに圧迫されるように弾性を加えるようになり、このような弾性作用によって使用者のボディーラインと男性用パンツ兼用ガードルのラインが一致するようになる。
【００２８】
このとき、第３生地（３０）の正面中央に縫製された第２弾性繊維ライン（３２）は、第１生地（１０）によって圧迫されない陰茎と陰嚢の突出反発力を再び抑制するように圧迫するようになる。
【００２９】
一方、本発明は上述した実施例に限定するものではなく、本発明の技術的精神および範囲から逸脱することなく、本発明を様々に変形または変更して実施することが可能なのは明らかなことである。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した分解斜視図。
【図２】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した結合斜視図。
【図３】本発明の男性用パンツ兼用ガードルの製造段階を示した正面図。
【図４】本発明の男性用パンツ兼用ガードルの製造段階を示した背面図。
【図５】本発明の男性用パンツ兼用ガードルの製造段階を示した側面図。
【図６】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した平面図。
【図７】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した底面図。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、男性用パンツ兼用ガードルに関するものであり、さらに詳細には、身体陰部の突出された要素（例えば、陰茎および陰嚢 ）を適正な圧力で押すとともに、気持が良くし、見栄えを良くすることによって、タイトなズボンを着用するとき、陰部のシルエットをスリムに見えるようにし、陰部の突出要素による嫌悪感をなくすことができる男性用パンツ兼用ガードルに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、男性用パンツは、ズボンの中に着用する下着の一つであり、身体の陰部を隠すために着用する場合がほとんどであり、また、身体の陰部を保護するか、または、温度を維持するために着用し、最近には、いろいろな生地やパターンを用いて洗練されたデザインの下着が開発されている。
【０００３】
特に、最近には、社会的な変化に便乗して男性たちも自分の外貌を気にするために、タイトなズボンを着用したがる傾向を見せており、このようなズボンは、パンツの役割によって外観が決定されるので、男性用パンツの構造が重要な要因として作用するようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の男性用パンツは、陰部の前面側を除いた残りの部分が単層の生地から構成されており、生地は通常、綿またはスパンデックスが混合した材料から構成されているので、パンツを着用する場合、無条件陰部と臀部などを圧迫するようになり、このように圧迫された部分は、空気の流通を妨げるとともに、血液循環系を妨げて陰部の健康に非常に有害な影響を与える。
【０００５】
また、パンツ弾性は、四方に分散して陰部の突出された要素を適正な圧力で押すことができず、決められた位置に陰茎と陰嚢を支持することができないので、パンツ着用状態でタイトなズボンを着用する場合、陰部のシルエットが醜い。また、陰部の突出によって嫌悪感を与えるという問題点があった。
【０００６】
したがって、本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、パンツ機能する生地にガードル機能する生地を畳み、これらの腹部と臀部の中央に弾性繊維ラインをそれぞれ縫製し、これらの間に部分的にクッション材料の生地を介在することによって、男性陰部の突出された要素を１箇所に整然と維持するとともに、陰部のシルエットの見栄えがよく、湾曲によって圧迫されてスリムに見えるようにする男性用パンツ兼用ガードルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記目的を達成するためになされた本発明の一実施例による男性用パンツ兼用ガードルは、脚開口部とウエストバンドが形成され、その正面部、背面部、底面部の中央に沿って、互いに連結される第１弾性繊維ラインが縫製された第１生地と、前記第１生地の外面に対して、その正面部の左右端と背面部および側面部の上端を一つに連結して付着した第２生地と、前記第１生地の外面に付着した前記第２生地を挟んで、正面部の全体をカバーするとともに、背面部と側面部の上端側をカバーするように、第１生地に縫製され、正面中央に第２弾性繊維ラインが縫製された第３生地から構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明による男性用パンツ兼用ガードルは、弾性の良いパンツ機能の第１生地と、ガードル機能の第３生地が一つに連結され、これらの第１生地および第３生地の間に、クッションの良い第２生地および第４生地が部分的に介在され、また、第１生地および第３生地の正面側の中央に第１弾性繊維ラインと第２弾性繊維ラインが、それぞれ弾性が高い方向に分布されて縫製される複合多重構造からなっているので、男性陰部の突出された要素（例えば、陰茎および陰嚢 ）を１箇所に整然と維持することができるとともに、陰部のシルエットの見栄えがよく、タイトなズボンを着用するとき、湾曲を維持してスリムに見えるようにする効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明の一実施例に関して、添付図面の図１ないし図７を参照して詳しく説明する。
【００１０】
本発明による男性用パンツ兼用ガードルは、パンツ機能するように、脚開口部（１０a）（１０b）とウエストバンド（１２）が形成され、その正面部（１０c）、背面部（１０d）、底面部（１０f）の中央に沿って、互いに連結される第１弾性繊維ライン（１４）が縫製された第１生地（１０）と、ウエストと臀部および陰部などのボディーラインを審美的に矯正するように、前記第１生地（１０）の外面に対して、その正面部（１０c）の左右端と、背面部（１０d）および側面部（１０e）の上端を一つに連結して付着したベルト形状の第２生地（２０）と、ガードル機能するように、前記第１生地（１０）の外面に付着した前記第２生地（２０）を挟んで、正面部（１０c）の全体をカバーするとともに、背面部（１０d）と側面部（１０e）の上端側をカバーするように、第１生地（１０）に縫製され、正面中央に第２弾性繊維ライン（３２）が縫製された高弾性材料の第３生地（３０）と、会陰部のボディーラインを審美的に矯正するように、第１生地（１０）の内面に対して、底面部（１０f）の中央に付着したパッド形状の第４生地（４０）から構成されている。
【００１１】
すなわち、前記第１生地（１０）は、身体の皮膚と直接接触する三角パンツ形状であり、前記ウエストバンド（１２）を除いた残りの部分が、綿またはスパンデックスを混合した弾性材料から構成されている。
【００１２】
前記第２生地（２０）は、スポンジ系のクッション材料であり、その正面に前記第１生地（１０）の正面部（１０c）側の中央に縫製された第１弾性繊維ライン（１４）をカバーしないように、一定間隔の切開部（２２）が形成され、その外面に対して中央側の周りより上部および下部側のまわりに行くほど、湾曲によって徐徐に低くなるように突出部（２４）が形成され、その背面に前記第１生地（１０）の背面部（１０d）側の上端と対応し、背面部（１０d）の中央に行くほど、徐々に上下の幅が狭くなるように狭部（２６）が形成されている。
【００１３】
前記第３生地（３０）は、前記第１生地（１０）の正面部（１０c）の全体、側面部（１０e）の上端、背面部（１０d）の上端、底面部（１０f）と対応するスパンデックス系列の高弾性材料であり、その縁が前記第１生地（１０）と、第３生地（３０）との間に、第２生地（２０）が介在された状態で、第１生地（１０）と縫製されるように構成されている。
【００１４】
前記第４生地（４０）は、スポンジ系のクッション材料であり、平面から見るとき、陰嚢側より肛門側がさらに広く形成され、その全体が肛門側に位置するように、第１生地（１０）の底面部（１０f）に付着される。
【００１５】
このとき、前記第１弾性繊維ライン（１４）は、その一側が前記第１生地（１０）側の正面部（１０c）の上端から、二つのラインで所定の高さまで下降してから互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その他側が前記第１生地（１０）側の背面部（１０d）の上端から二つのラインで所定の高さまで下降してから互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その中央が前記第１生地（１０）側の底面部（１０e）の中央から、前記正面部（１０c）と、背面部（１０d）の下端に連結される一つのラインの先端を互いに連結するように縫製されている。
【００１６】
また、前記第１弾性繊維ライン（１４）は、前記第１生地（１０）に二つのラインで縫製されるとき、その左右側の幅が前記脚開口部（１０a）（１０b）の間の側の幅を脱しないように構成され、前記第１生地（１０）に一つのラインで縫製されるとき、陰部および会陰部の中央と、両臀部が分けられる部分を通過するように構成されている。
【００１７】
そして、前記第２弾性繊維ライン（３２）は、前記第３生地（３０）の正面中央に縫製されるとき、図３の（c）に示すように、多数の菱形が上部から下部に行くほど小さくなり、互いに連結される形状を形成するように縫製されている。このとき、各菱形の横方向の両端を縦方向の線で連結したときの設定角度（α）に開けられた（Ｖ）字形状になるように縫製することが好ましい。
【００１８】
また、前記第１および第２弾性繊維ライン（１４）（３２）は、前記第１生地（１０）と、第３生地（３０）に、それぞれ縫製されるとき、弾性が収縮された状態で長さ方向に沿ってジグザグ方式で縫製できるように高弾性の糸から構成されている。
【００１９】
次は、このように構成された本発明の男性用パンツ兼用ガードルの作用および効果を説明する。
【００２０】
使用者が図２のような男性用パンツ兼用ガードルを着用すると、第１生地（１０）側の正面部（１０c）の上端から中間高さまで、二つのラインで縫製された第１弾性繊維ライン（１４）の上部側部分は、その二つのラインの間に陰茎が上部に立てられて着座されるときに弾性を加えるようになり、正面部（１０c）の中間高さから下端まで、一つのラインで縫製された第１弾性繊維ライン（１４）の下部側部分は、その一つのラインを挟んで、陰嚢の左側と右側が分割着座するように弾性を加えるようになる。
【００２１】
すなわち、第１生地（１０）の正面部（１０c）側の第１弾性繊維ライン（１４）は、その周辺に着座された陰茎と陰嚢の突出反発力に反応し、第１生地（１０）の正面部（１０c）を収縮させるようになり、これによって、第１生地（１０）側の正面部（１０c）は、その中央にワイ（Ｙ）字形状に縫製された第１弾性繊維ライン（１４）の弾性によって、正面部（１０c）が前方へ出ることなく、陰部を適当な圧力で分割圧迫するとともに、陰茎と陰嚢が左右に流動するか、互いに干渉しないようにする。
【００２２】
そして、第１生地（１０）の底面部（１０e）と、背面部（１０d）の中央を通過する第１弾性繊維ライン（１４）は、陰部の突出反発力に反応して、背面部（１０d）と底面部（１０e）を収縮させるようになる。
【００２３】
すなわち、第１生地（１０）の背面部（１０d）側の第１弾性繊維ライン（１４）は、両臀部が分けられる部分に沿って収縮され、背面部（１０d）に位置した臀部が下部に下がることを最小化するように適正な圧力で圧迫するようになり、底面部（１０f）側の第１弾性繊維ライン（１４）は、陰部と会陰部を収縮し、底面部（１０e）に位置した陰嚢を適正な圧力を圧迫するようになる。
【００２４】
一方、男性用パンツ兼用ガードルを着用するとき、第１生地（１０）の外面側の正面、側面、背面に付着した第２生地（２０）と、第１生地（１０）の内面側の底面に付着した第４生地（４０）は、身体のボディーライン（陰部、鼠径部、会陰部、臀部、ウエストラインなど ）をよりスムーズに美しく矯正することによって、タイトなズボンを着るときにシルエットの見栄えがよく、且つスリムに見えるようにする。
【００２５】
このとき、第２生地（２０）の正面中央に一定の間隔を置いて切開された切開部（２２）は、その間に陰茎と陰嚢が位置するとき、左右側に動かないようにするとともに、陰部の突出部分が、図３の（b）に表示した切開部（２２）の厚さ（l）を超えないようにすることによって、第２生地（２０）側の突出部（２４）の突出高さと、陰茎と陰嚢の突出高さを同一に維持し、シルエットの見栄えをよくする。
【００２６】
第４生地（４０）は、第１生地（１０）が会陰部、肛門、両臀部が分けられる部分などに挿入されることを防止するとともに、第１および第３生地（１０）（３０）の弾性によって、陰茎と陰嚢に加えられる圧迫力を分散させて着用感を高める。
【００２７】
そして、前記第３生地（３０）は、第２生地（２０）を媒介として、第１生地（１０）が身体にさらに圧迫されるように弾性を加えるようになり、このような弾性作用によって使用者のボディーラインと男性用パンツ兼用ガードルのラインが一致するようになる。
【００２８】
このとき、第３生地（３０）の正面中央に縫製された第２弾性繊維ライン（３２）は、第１生地（１０）によって圧迫されない陰茎と陰嚢の突出反発力を再び抑制するように圧迫するようになる。
【００２９】
一方、本発明は上述した実施例に限定するものではなく、本発明の技術的精神および範囲から逸脱することなく、本発明を様々に変形または変更して実施することが可能なのは明らかなことである。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した分解斜視図。
【図２】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した結合斜視図。
【図３】本発明の男性用パンツ兼用ガードルの製造段階を示した正面図。
【図４】本発明の男性用パンツ兼用ガードルの製造段階を示した背面図。
【図５】本発明の男性用パンツ兼用ガードルの製造段階を示した側面図。
【図６】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した平面図。
【図７】本発明の男性用パンツ兼用ガードルを示した底面図。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
脚開口部（１０a）（１０b）およびウエストバンド（１２）が形成され、その正面部（１０c）、背面部（１０d）、底面部（１０f）の中央に沿って、互いに連結される第１弾性繊維ライン（１４）が縫製された第１生地（１０）と、
前記第１生地（１０）の外面に対して、その正面部（１０c）の左右端と、背面部（１０d）および、側面部（１０e）の上端を一つに連結して付着した第２生地（２０）と、
前記第１生地（１０）の外面に付着した前記第２生地（２０）を挟んで、正面部（１０c）の全体をカバーするとともに、背面部（１０d）と側面部（１０e）の上端側をカバーするように、第１生地（１０）に縫製され、正面中央に第２弾性繊維ライン（３２）が縫製された第３生地（３０）
から構成されることを特徴とする男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項２】
前記第２生地（２０）は、スポンジ系のクッション材料から構成されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項３】
前記第２生地（２０）は、その正面に前記第１生地（１０）の正面部（１０c）側の中央に縫製された第１弾性繊維ライン（１４）をカバーしないように形成された切開部（２２）と、その外面に対して中央側の周りより上部および下部側のまわりに行くほど、湾曲によって徐徐に低くなるように形成された突出部（２４）と、その背面に前記第１生地（１０）の背面部（１０d）側の上端と対応し、背面部（１０d）の中央に行くほど、徐々に上下の幅が狭くなるように形成された狭部（２６）を構成することを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項４】
前記第３生地（３０）は、スパンデックスから構成されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項５】
前記第１弾性繊維ライン（１４）は、その一側が前記第１生地（１０）側の正面部（１０c）の上端から二つのラインで所定の高さまで下降してから、互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その他側が前記第１生地（１０）側の背面部（１０d）の上端から二つのラインで所定の高さまで下降してから互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その中央が前記第１生地（１０）側の底面部（１０e）の中央から、前記正面部（１０c）と、背面部（１０d）の下端に連結される一つのラインの先端を互いに連結するように縫製されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項６】
前記第２弾性繊維ライン（３２）は、前記第３生地（３０）の正面中央で、多数の菱形が上部から下部に行くほど小さくなり、互いに連結される形状を形成するように縫製されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項７】
前記第１および第２弾性繊維ライン（１４）（３２）は、前記第１生地（１０）と、第３生地（３０）に、それぞれ縫製されるとき、弾性が収縮された状態で長さ方向に沿って、ジグザグ方式で縫製できるように、高弾性の糸から構成されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項８】
前記第１生地（１０）の底面部（１０f）の中央には、パッド形状の第４生地（４０）が付着したことを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項９】
前記第４生地（４０）は、スポンジ系のクッション材料から構成されることを特徴とする請求項８に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項１】
脚開口部（１０a）（１０b）およびウエストバンド（１２）が形成され、その正面部（１０c）、背面部（１０d）、底面部（１０f）の中央に沿って、互いに連結される第１弾性繊維ライン（１４）が縫製された第１生地（１０）と、
前記第１生地（１０）の外面に対して、その正面部（１０c）の左右端と、背面部（１０d）および、側面部（１０e）の上端を一つに連結して付着した第２生地（２０）と、
前記第１生地（１０）の外面に付着した前記第２生地（２０）を挟んで、正面部（１０c）の全体をカバーするとともに、背面部（１０d）と側面部（１０e）の上端側をカバーするように、第１生地（１０）に縫製され、正面中央に第２弾性繊維ライン（３２）が縫製された第３生地（３０）
から構成されることを特徴とする男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項２】
前記第２生地（２０）は、スポンジ系のクッション材料から構成されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項３】
前記第２生地（２０）は、その正面に前記第１生地（１０）の正面部（１０c）側の中央に縫製された第１弾性繊維ライン（１４）をカバーしないように形成された切開部（２２）と、その外面に対して中央側の周りより上部および下部側のまわりに行くほど、湾曲によって徐徐に低くなるように形成された突出部（２４）と、その背面に前記第１生地（１０）の背面部（１０d）側の上端と対応し、背面部（１０d）の中央に行くほど、徐々に上下の幅が狭くなるように形成された狭部（２６）を構成することを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項４】
前記第３生地（３０）は、スパンデックスから構成されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項５】
前記第１弾性繊維ライン（１４）は、その一側が前記第１生地（１０）側の正面部（１０c）の上端から二つのラインで所定の高さまで下降してから、互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その他側が前記第１生地（１０）側の背面部（１０d）の上端から二つのラインで所定の高さまで下降してから互いに合致されながら、一つのラインで下端まで縫製され、その中央が前記第１生地（１０）側の底面部（１０e）の中央から、前記正面部（１０c）と、背面部（１０d）の下端に連結される一つのラインの先端を互いに連結するように縫製されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項６】
前記第２弾性繊維ライン（３２）は、前記第３生地（３０）の正面中央で、多数の菱形が上部から下部に行くほど小さくなり、互いに連結される形状を形成するように縫製されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項７】
前記第１および第２弾性繊維ライン（１４）（３２）は、前記第１生地（１０）と、第３生地（３０）に、それぞれ縫製されるとき、弾性が収縮された状態で長さ方向に沿って、ジグザグ方式で縫製できるように、高弾性の糸から構成されることを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項８】
前記第１生地（１０）の底面部（１０f）の中央には、パッド形状の第４生地（４０）が付着したことを特徴とする請求項１に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【請求項９】
前記第４生地（４０）は、スポンジ系のクッション材料から構成されることを特徴とする請求項８に記載の男性用パンツ兼用ガードル。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公表番号】特表２００８−５２８８１７（Ｐ２００８−５２８８１７Ａ）
【公表日】平成２０年７月３１日（２００８．７．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−５５２０５０（Ｐ２００７−５５２０５０）
【出願日】平成１７年１２月２１日（２００５．１２．２１）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００５／００４４１９
【国際公開番号】ＷＯ２００６／０７８０９１
【国際公開日】平成１８年７月２７日（２００６．７．２７）
【出願人】（５０６３８５９２２）ラス アイティーエス コーポレーション (3)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２０年７月３１日（２００８．７．３１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１２月２１日（２００５．１２．２１）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００５／００４４１９
【国際公開番号】ＷＯ２００６／０７８０９１
【国際公開日】平成１８年７月２７日（２００６．７．２７）
【出願人】（５０６３８５９２２）ラス アイティーエス コーポレーション (3)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]