説明

画像データの自動部分転送を効率よく行なうためのシステム及び方法

【課題】画像データの自動部分転送を効率よく行なうためのシステム及び方法。
【解決手段】画像データの自動部分転送を実行するためのシステム及び方法は、コントローラロジック、矩形モジュール、及び自動転送モジュールを有するディスプレイコントローラを含む。矩形モジュールはビデオメモリの中のオンスクリーンデータへの書き込み動作を検出し、その次に上記書き込み動作からの書き込みデータを含めるように転送矩形を更新する。コントローラロジックは、ディスプレイコントローラでの転送トリガ事象に応答して、ビデオメモリからディスプレイデバイスへの自動部分転送動作を起動するための転送フラグをセットする。自動転送モジュールは、ディスプレイデバイスを自動部分転送動作に備えて準備するために自動転送構成手順を実行する。自動転送モジュールは次に、ビデオメモリからディスプレイデバイスに転送矩形の矩形データを自動的に転送して部分転送動作を完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的には電子ディスプレイコントローラシステムに関し、より具体的には画像データの自動部分転送を効率よく行なうためのシステム及びデバイスに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
今日の電子デバイスの設計者及び製造業者は電子画像データを表示するための効率の良い方法を実施することを考慮に入れなければならない。しかしながら、電子デバイスで画像データを効率よく表示することはシステム設計者にとって実質的な課題となることがある。例えば、デバイス機能及び性能を向上させることに対する要求が増えると、必要なシステムオペレーティングパワーが増えるし、更なるハードウェア資源が必要になる。パワー又はハードウェア要件が増えると、製造コスト及び動作の非効率性が増大するので、それに相応して好ましくない経済的インパクトになることもある。
【0003】
さらに、様々な高度のディスプレイ制御操作を行なうデバイスの機能の拡張によりシステムユーザにとってはメリットが増すかもしれないが、様々なデバイス構成要素の制御及び管理にかかる負担も増えることがある。例えば、デジタル画像データを効率よく操作、転送、及び表示する拡張型電子デバイスは、かかわるデジタルデータの量が多く且つ複雑だから、効率の良いインプリメンテーションからメリットを受けることがある。
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0001849号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
システム資源にかかる要求が増えると共にデータの大きさが実質的に増大するために、電子画像データの表示を制御するための新たなテクニックを開発することは関連電子技術の関心事であることは明白である。したがって、上記の全ての理由により、今日の電子デバイスの設計者、製造業者、及びユーザは、電子画像データを表示するための効率の良いシステムを開発することを依然として考慮に入れなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、画像データの自動部分転送を効率よく実行するためのシステム及び方法を開示している。ある特定の実施例において、電子デバイスを中央処理装置(CPU)、一つ以上のディスプレイ、及びディスプレイコントローラを含むように実施することができる。ディスプレイコントローラの矩形モジュール(rectangle module)は、CPU又はその他のしかるべき構成要素が画像データを表示のためにオンスクリーンデータに転送する画像データ書き込み動作のためにビデオメモリの中のオンスクリーンデータをモニタする。
【0007】
そうした画像データ書き込み動作が発生すると、矩形モジュールは全ての新たに更新された画像画素が今の更新済み転送矩形(transfer rectangle)の中に確実に含まれるように矩形更新手順を実行する。したがって、ディスプレイコントローラが画像データをビデオメモリからディスプレイに転送するための自動部分転送動作を開始するときにいつも、各転送動作時に画像データのフレーム全体を効率悪く転送するのではなく、今の更新済み転送矩形から変更された画像データだけを転送すればいい。
【0008】
ある特定の実施例において、ディスプレイコントローラの自動転送モジュールはディスプレイコントローラの制御レジスタの転送フラグをモニタする。転送フラグは、任意のしかるべき刺激又は事象に応じてディスプレイコントローラのコントローラロジックがセットするようにすることができる。例えば、ある所定の転送間隔を超えた後、転送フラグをセットするように転送クロックがコントローラロジックをトリガすることができるし、或いは書き込み動作カウンタからの書き込み画素合計値がある所定の書き込み動作画素しきい値を超えたことをコントローラロジックが検出しても構わない。
【0009】
転送フラグがセットされていることを自動転送モジュールが検出した場合には、自動転送モジュールは、ディスプレイコントローラのビデオメモリの中の今の転送矩形に対応する画像データの対応自動部分転送動作をセットアップするべく、ホスト電子デバイスのディスプレイとの自動転送構成手順を実行する。本発明によれば、自動転送モジュールはそれから、ディスプレイコントローラのビデオメモリからホスト電子デバイスのディスプレイに今の転送矩形からの画像データを送ることによって自動部分転送動作を実行することができる。
【0010】
応答して、ディスプレイのディスプレイロジックは、上記の自動転送構成手順時に自動転送モジュールが指定したとおりに、転送されてきた今の転送矩形からの画像データをディスプレイメモリの中の指定位置に格納する。最後に、ディスプレイはデバイスユーザがビューできるように一つ以上の画面にディスプレイメモリからの画像データを表示することができる。本発明によれば、自動転送モジュールはしたがって、画像データの転送矩形をホスト電子デバイスのディスプレイに効率よく供給するべく自動部分転送動作を自動的且つトランスペアレントに管理する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0012】
本発明は、ディスプレイコントローラシステムの改善に関するものである。当業者が発明を作り使用できるように以下に説明し、説明を特許出願並びにその要件の文脈において提供する。ここに開示している実施例に対する様々な修正変更は当業者ならば明白であろう。また、本書の一般的な原理はその他の実施例にも当てはまることがある。したがって、本発明を表示した実施例に限定するつもりはなく、本発明には本書で説明している原理及び構成に矛盾しない限り最も広い範囲が与えられるべきである。
【0013】
本発明は、画像データの自動部分転送を実行するためのシステム及び方法からなり、コントローラロジック、矩形モジュール、及び自動転送モジュールを有するディスプレイコントローラを含むものである。矩形モジュールはビデオメモリの中のオンスクリーンデータへの書き込み動作を検出してから、上記書き込み動作からの書き込まれたデータを含むように転送矩形を更新する。コントローラロジックは、ビデオメモリからディスプレイデバイスへの自動部分転送動作を開始するためのディスプレイコントローラ内の転送トリガ事象により転送フラグをセットする。自動転送モジュールは、自動部分転送動作に備えてディスプレイデバイスを準備するために自動転送構成手順を実行する。自動転送モジュールはそれから、自動部分転送動作を完了するためにビデオメモリからディスプレイデバイスに転送矩形の矩形データを自動的に転送する。
【0014】
さて、図1を見ると、本発明による、電子デバイス110の一つの実施例のブロック図が表示されている。図1の実施例は、中央処理装置(CPU)122、入出力インタフェース(I/O)126、ディスプレイコントローラ128、デバイスメモリ130、及び一つ以上のディスプレイ134を含んでいるが、これに限定されるものではない。別の実施例において、電子デバイス110は、図1の実施例に関して説明する素子又は機能のうちのいくつかに加えて、もしくはそれらの代わりに、素子又は機能を含んでいて構わない。
【0015】
図1の実施例において、CPU122を任意のしかるべき且つ有効なプロセッサデバイス又はマイクロプロセッサとして実施して様々なソフトウェアプログラム命令に応じて電子デバイス110の動作を制御及び調整することができる。図1の実施例において、デバイスメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、及びリムーバブルメモリ又はハードディスクドライブなど記憶デバイスを含む任意の所望する記憶デバイス構成を有していて構わない。但し、構成はこれに限定されるものではない。図1の実施例において、デバイスメモリ130は、これに限定されるものではないが、電子デバイス110の様々な機能及び動作を実行するためにCPU122が実行するプログラム命令のデバイスアプリケーションを含んでいて構わない。デバイスアプリケーションの特定の性質及び機能は、一般的に、対応する電子デバイス110のタイプや具体的な用途といった要因しだいで変わる。
【0016】
図1の実施例において、上記のデバイスアプリケーションは、CPU122が画像データ並びに対応する転送及び表示情報をホストバス138でディスプレイコントローラ128に供給できるようにするためのプログラム命令を含んでいることがある。本発明によれば、ディスプレイコントローラ128は次にそれに応答して、受け取った画像データをディスプレイバス142で電子デバイス110の少なくとも一つのディスプレイ134に供給する。図1の実施例において、入出力インタフェース(I/O)126は電子デバイス110との間で任意の必要なタイプの情報を送受信するために一つ以上のインタフェースを含んでいて構わない。入出力インタフェース126はデバイスユーザが電子デバイス110と通信できるようにするための一つ以上の手段を含んでいて構わない。さらに、様々な外部電子デバイスがI/O126で電子デバイス110と通信して構わない。例えば、デジタルカメラなどデジタルイメージングデバイスはキャプチャした画像データを電子デバイス110に供給するのに入出力インタフェース126を用いることができる。
【0017】
図1の実施例において、電子デバイス110は、ディスプレイ134に関連する様々な動作及び機能を効率よく管理するためにディスプレイコントローラ128を有益に用いることができる。ディスプレイコントローラ128のインプリメンテーション及び機能については以下に図2〜4及び6〜10に関してさらに説明する。図1の実施例において、電子デバイス110を任意の所望するタイプの電子デバイス又はシステムとして実施して構わない。例えば、ある特定の実施例において、電子デバイス110を携帯電話、パーソナルデジタルアシスタントデバイス、電子イメージングデバイス、或いはコンピュータデバイスとして択一的に実施することができる。電子デバイス110の動作及び使用の様々な実施例を以下に図2〜8に関してさらに説明する。
【0018】
次に図2を見ると、本発明のよる、図1のディスプレイコントローラ128の一つの実施例のブロック図が表示されている。図2の実施例は、コントローラロジック212、ビデオメモリ216、コントローラレジスタ220、矩形モジュール224、及び自動転送モジュール(ATM)228を含んでいるが、これに限定されるものではない。別の実施例において、ディスプレイコントローラ128は、図2に関して説明する素子又は機能のうちのいくつかに加えて、或いはそれらの代わりに、素子又は機能を含んでいて構わない。
【0019】
図2の実施例において、ディスプレイコントローラ128はCPU122(図1)から画像データ並びに対応する転送及び表示情報を受け入れる集積回路デバイスとして実施されていて構わない。ディスプレイコントローラ128はそれから、受け取った画像データをデバイスユーザに表示するのに適した且つ効率のよい方法で電子デバイス110のディスプレイ134に自動的に供給する。図2の実施例において、コントローラロジック212はディスプレイコントローラ128の総体的な動作を管理する。ある特定の実施例において、コントローラロジック212は画像作成モジュールを含んでいるかもしれないが、これに限定されるものではない。画像作成モジュールはビデオメモリ216からの画像データ読み出しを管理すると共に、コントローラレジスタ220からの情報に従って表示のための対応画像画素の形成を管理する。
【0020】
図2の実施例において、ディスプレイコントローラ128は、ディスプレイコントローラ128からディスプレイ134への転送動作を実行するために画像画素の転送矩形を作成及び更新するための矩形モジュール224を用いることができる。本発明によれば、ディスプレイコントローラ128は、ディスプレイコントローラ128からディスプレイ134への画像データの部分転送動作を自動的に実行するための自動転送モジュール(ATM)228を有益に用いることができる。矩形モジュール224のインプリメンテーション及び使用の実施例を以下に図6〜7に関してさらに説明する。さらに、自動転送モジュールのインプリメンテーション及び使用の実施例を以下に図7〜8に関してさらに説明する。
【0021】
さて図3を見ると、本発明による、図2のビデオメモリ216の一つの実施例のブロック図が表示されている。図3の実施例において、ビデオメモリ216はオンスクリーンデータ312とオフスクリーンデータ316を含んでいるが、これらに限定されるものではない。別の実施例において、ビデオメモリ216は、図3の実施例に関して説明する素子及び機能のうちのいくつかに加えて、或いはそれらの代わりに、素子及び機能を含んでいて構わない。
【0022】
図3の実施例において、ビデオメモリ216を有効なタイプのメモリデバイス又は構成を用いることによって実施することができる。例えば、ある特定の実施例において、ビデオメモリ216をランダムアクセスメモリ(RAM)デバイスとして実施することができる。図3の実施例において、オンスクリーンデータ312及びオフスクリーンデータ316は各々ビデオメモリ216の中の単一の連続したメモリブロックとして表示されている。しかしながら、様々なその他の実施例において、オンスクリーンデータ312及び/又はオフスクリーンデータ316のいろいろ異なる成分をビデオメモリ216内に複数の不連続メモリブロックとして容易に格納することができる。
【0023】
図3の実施例において、CPU122(図1)はデバイスユーザがビューできるようにディスプレイコントローラ128が電子デバイス110のディスプレイ134に転送する画像データをオンスクリーンデータ312に書き込む。図3の実施例において、オンスクリーンデータ312はディスプレイ134(図1)の画面に表示するのに適した任意のタイプの情報を含んでいる。例えば、オンスクリーンデータ312にはディスプレイ314上のメインウィンドウ領域に対応するメイン画像データが含まれることがある。さらに、オンスクリーンデータ312は、ディスプレイ134の上記メインウィンドウ領域内に位置する一つ以上のピクチャインピクチャ(PIP)ウィンドウ領域に対応するピクチャインピクチャ画像データを含んでいることがある。
【0024】
図3の実施例において、オフスクリーンデータ316は電子デバイス110のディスプレイ134に表示されない任意のしかるべきタイプの情報又はデータを含んでいることがある。例えば、ディスプレイコントローラ128のための様々なタイプのダブルバッファリングスキームをサポートするのにオフスクリーンデータ316が用いられることがあるし、或いは、ディスプレイコントローラ128が使用する特定のフォント又はその他のオブジェクトをキャッシングするのにオフスクリーンデータ316を用いることもできる。ビデオメモリ216の使用について以下に図6〜8に関してさらに説明する。
【0025】
次に図4を見ると、本発明による、図2のコントローラレジスタ220の一つの実施例のブロック図が表示されている。図4の実施例において、コントローラレジスタは、構成レジスタ412、転送レジスタ416、雑多なレジスタ420、及び転送フラグ424を含んでいるが、これらに限定されるものではない。別の実施例において、コントローラレジスタ220は、図4の実施例に関して説明する素子及び機能のうちのいくつかに加えて、或いはそれらの代わりに、素子及び機能を含んでいて構わない。
【0026】
図4の実施例において、CPU122(図1)又はその他のしかるべき構成要素は、ディスプレイコントローラ128の構成ロジック212が使用するための様々なタイプの動作パラメータ及びその他の関連情報を指定する情報をコントローラレジスタ220に有益に書き込むことができる。図4の実施例において、コントローラレジスタ220は電子デバイス110のディスプレイコントローラ128及び/又はディスプレイ134の構成に関する様々なタイプの情報を格納するための構成レジスタ412を用いることができる。例えば、構成レジスタ220はディスプレイタイプ、ディスプレイサイズ、ディスプレイのフレームレート、及び様々なディスプレイのタイミングパラメータを指定することができる。図4の実施例において、コントローラレジスタ220は、電子デバイス110のディスプレイ134にビデオメモリ216(図3)から画素データを供給するための転送動作に関する様々なタイプの情報を格納するのに転送レジスタ416を用いることができる。
【0027】
図4の実施例において、コントローラレジスタ220は、ディスプレイコントローラ128が使用する任意の所望のタイプの情報又はデータを有効に格納するために雑多なレジスタ420を用いることができる。図4の実施例において、コントローラロジック212(図2)又はその他のしかるべき構成要素は、ディスプレイ134への画像データの部分転送をトリガする特定の条件が満たされていることを示すために転送フラグ424をセットすることができる。応答して、自動転送モジュール228(図2)は、以下に図7及び8に関して説明するように、対応する自動転送手順を自動的に実行する。
【0028】
ここで図5を見ると、本発明による、図1のディスプレイ134の一つの実施例のブロック図が表示されている。図5の実施例において、ディスプレイ134は、ディスプレイメモリ512、ディスプレイロジック514、ディスプレイレジスタ516、タイミングロジック520、及び一つ以上の画面524を含んでいるが、これらに限定されるものではない。別の実施例において、ディスプレイ134は、図5の実施例に関して説明する素子及び機能のうちのいくつかに加えて、或いはそれらの代わりに、素子及び機能を含んでして構わない。
【0029】
図5の実施例において、ディスプレイ134はランダムアクセスメモリベースの液晶ディスプレイパネル(RAMベースのLCDパネル)として実施されている。しかしながら、別の実施例において、任意のタイプのしかるべきディスプレイ技術又は構成を用いてディスプレイ134を実施して構わない。図5の実施例において、ディスプレイコントローラ128は様々なタイプのディスプレイ情報をディスプレイバス142でディスプレイレジスタ516に供給する。ディスプレイレジスタ516はそれから、タイミングロジック520を有効に制御するために受け取ったディスプレイ情報を用いることができる。図5の実施例において、ディスプレイロジック514はディスプレイ134のためのデータ転送及び表示機能を管理及び調整する。
【0030】
図5の実施例において、自動転送モジュール228(図2)はディスプレイ134との自動転送動作をセットアップする自動転送構成手順を実行する。ディスプレイコントローラ128の自動転送モジュール228はそれから、ビデオメモリ216(図2)からディスプレイメモリ512にディスプレイバス142で画像データを自動的に供給する。図5の実施例において、ディスプレイメモリ512は一般的にランダムアクセスメモリ(RAM)として実施される。しかしながら、様々なその他の実施例において、ディスプレイメモリ512を実施するのに任意の有効なタイプの或いは構成のメモリデバイスを用いて構わない。図5の実施例において、ディスプレイメモリ512は次に、電子デバイス110のデバイスユーザがビューできるようにディスプレイコントローラ128から受け取った画像データをタイミングロジック520を介して一つ以上の画面524に有益に供給することができる。画像データをディスプレイ134に効率よく転送するための様々な技法を以下に図6及び8に関してさらに説明する。
【0031】
次に図6を見ると、本発明の一つの実施例による、転送矩形更新手順を例証するブロック図が表示されている。図6の実施例は例証のために提供されており、別の実施例において、本発明は、図6に関して説明する素子及び機能のうちのいくつかに加えて、或いはそれらの代わりに、素子及び機能を含んだ手順を用いて転送矩形を更新して構わない。
【0032】
図6の実施例において、矩形モジュール224(図2)は、CPU122又はその他のしかるべき構成要素が画像データをオンスクリーンデータ312に転送する画像データ書き込み動作のためにビデオメモリ216(図3)のオンスクリーンデータ312をモニタする。そうした画像データ書き込み動作が発生するときはいつも、矩形モジュール224は、書き込まれた画像データに対応する全ての画素が今の更新済み転送矩形の中に確実に含まれるように矩形更新手順を実行する。したがって、ディスプレイコントローラ128がビデオメモリ216からディスプレイ134に画像データを転送するための転送動作を開始するときはいつも、各転送動作時に画像データのフレーム全体を非効率的に転送するのではなく、今の更新済み転送矩形からの画像データだけを転送すればいい。
【0033】
ディスプレイ134への転送動作を実行するのに上記転送矩形を用いると、かかわるデータの量を減らすことによって実質的なシステム資源を節約することができる。さらに、ディスプレイ134上のフレーム全体の画素を繰り返しリフレッシュするのではなく、オンスクリーンデータ312の変更された画素だけをリフレッシュすればいいから、動作電力消費の有意な削減になる。
【0034】
ある特定の転送矩形のサイズと位置は一般的に次の表記法を用いて定義される:
[(x1, y1), (x2, y2)]
ここで、(x1, y1)は対応する転送矩形から左上の画素の画素座標で、(x2, y2)はその同じ転送矩形の右下の座標である。転送矩形の画素座標は各々、ビデオメモリ216(図3)のオンスクリーンデータ312における対応位置に写像する。
【0035】
図6の例において、矩形モジュール224は、画素616及び画素620がオンスクリーンデータ312に書き込まれてこれらの位置に前に存在していた画像データを置き換えた後に、初期矩形612を先ず形成した。その後、画素630及び画素640がオンスクリーンデータ312に書き込まれたことを矩形モジュール224が検出してから、矩形モジュール224は新たに追加された画像データを含めるように更新済み矩形624を有益に生成する。
【0036】
したがって、ある特定の実施例において、転送矩形が式[(x1, y1), (x2, y2)]で定義され、しかも矩形モジュール224がオンスクリーンデータ312に新たな画素[X, Y]が書き込まれたことを検出した場合には、転送矩形を更新するために使用可能な4つのテストを矩形モジュール224が実行することができる。矩形モジュール224は、"X"が"x1"よりも小さいかどうか判定し、もしそうならば、"X"と等しくなるように"x1"を更新する。矩形モジュール224はまた、"X"が"x2"よりも大きいかどうか判定し、もしそうならば、"X"と等しくなるように"x2"を更新する。矩形モジュール224はさらに"Y"が"y1"よりも小さいかどうか判定し、もしそうならば、"Y"と等しくなるように"y1"を更新する。最後に、矩形モジュール224は"Y"が"y2"よりも大きいかどうか判定し、もしそうならば、"Y"と等しくなるように"y2"を更新する。部分転送動作を自動的に実行するための転送矩形の使用について以下に図7に関してさらに説明する。
【0037】
次に図7を見ると、本発明の一つの実施例による、自動転送動作を実行するための方法ステップのフローチャートが表示されている。図7のフローチャートは例証のためであって、別の実施例において、本発明は、図7の実施例に関して説明するステップ及びシーケンスのうちのいくつかに加えて、或いはそれらの代わりに、ステップ及びシーケンスを用いて構わない。
【0038】
図7の実施例において、ステップ712で、自動転送モジュール(ATM)228は初期にディスプレイコントローラ128の制御レジスタ220の中の転送フラグ424(図4)をモニタする。ステップ716で、ATM228は、ディスプレイ134(図1)に画像データの転送矩形を送る部分転送動作を開始するためのトリガ事象が発生したことを示すために転送フラグ424がセットされたかどうか判定する。図7の実施例において、任意のしかるべき刺激又は事象に応じてディスプレイコントローラ128のコントローラロジック212が転送フラグ424を起動するようにして構わない。例えば、ある所定の転送間隔を超えた後に転送フラグ424をセットするように転送クロックがコントローラロジック212をトリガすることができるし、或いは書き込み動作カウンタからの書き込み画素合計値がある所定の書き込み動作画素しきい値を超えたことをコントローラロジック212が検出するようにしてもいい。
【0039】
ステップ716で、転送フラグ424がセットされていることをATM228が検出した場合には、ステップ720で、ATM228はビデオメモリ216(図3)の今の転送矩形の対応する自動転送動作をセットアップするためにディスプレイ134との自動転送構成手順を実行する。次にステップ724で、ATM228は、今の転送矩形の画像データをビデオメモリ216のオンスクリーンデータ312からディスプレイ134にディスプレイバス142(図5)で送ることによって自動転送動作を有益に実行することができる。
【0040】
応答して、ステップ728で、上記の自動転送構成手順時にATM228が指定したとおりに、ディスプレイ134のディスプレイロジック514が今の転送矩形からの転送されてきた画像データをディスプレイメモリ512のしかるべき位置に格納する。最後に、ステップ732で、ディスプレイ134は、デバイスユーザがビューできるように、ディスプレイメモリ512からの画像データをディスプレイ134の一つ以上の画面524に有益に表示することができる。図7のプロセスはそこで終わって構わない。
【0041】
本発明によれば、ATM228はしたがって、ディスプレイ134に画像データの転送矩形を効率よく供給する自動部分転送動作を自動的にしかもトランスペアレントに管理する。CPU122(図1)及び様々なホストデバイスのソフトウェアプログラムはしたがって自動転送動作の管理に加担する必要がないので、電子デバイス110のその他の不可欠な処理タスクを実行するために効率よく用いることができる。
【0042】
さて図8を見ると、本発明の一つの実施例による、自動転送構成手順を実行するための方法ステップのフローチャートが表示されている。図8のフローチャートは、図7のステップ720に関して上に説明した自動転送構成手順の一つの実施例を示している。図8のフローチャートは例証のためであって、別の実施例において、本発明は、図8の実施例に関して説明するステップ及びシーケンスのうちのいくつかに加えて、或いはそれらの代わりに、ステップ及びシーケンスを用いて構わない。
【0043】
図8の実施例において、ステップ812で、自動転送モジュール(ATM)228は任意の有効な手段を用いて先ず最初に自動転送構成モードに入る。例えば、ある特定の実施例において、図7に関して上に説明したように、転送フラグ424がセットされているとATM228は自動転送構成モードに入ることがある。それからステップ816で、ATM228は今の転送矩形に対応する左上転送矩形座標をディスプレイ134のディスプレイレジスタ516に送る。次に、ステップ820で、ATM228は今の転送矩形に対応する右下転送矩形座標をディスプレイ134のディスプレイレジスタ516に送る。
【0044】
ステップ824で、ATM228はディスプレイ134のディスプレイロジック514に受信データコマンドを送る。応答して、ステップ828で、ハンドシェークプロトコルを用いることによってATM228からの上記受信データコマンドを確認する。最後に、ステップ832で、ディスプレイロジック514は、ATM228が起動した自動転送動作に加担するためにディスプレイ134が受信データモードに入るようにする。図8のプロセスはそこで終わって構わない。本発明は、ゆえに、画像データの自動部分転送を効率よく実行する改善されたシステム及び方法を提供している。
【0045】
発明をある特定の好適な実施例に関して上に説明してきた。この開示に照らして当業者ならばその他の実施例が明白になるであろう。例えば、上記の実施例において説明した構成や技法以外のある特定の構成及び技法を用いて本発明を実施して構わない。さらに、好適な実施例として上に説明したシステム以外のシステムと共に本発明を有効に使用することができる。したがって、上記の実施例のこれらのそしてその他の変形例は本発明によって保護されるものと考える。本発明は添付した請求項によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による、電子デバイスの一つの実施例のブロック図。
【図2】本発明による、図1のディスプレイコントローラの一つの実施例のブロック図。
【図3】本発明による、図2のビデオメモリの一つの実施例のブロック図。
【図4】本発明による、図2のコントローラレジスタの一つの実施例のブロック図。
【図5】本発明による、図1のディスプレイの一つの実施例のブロック図。
【図6】本発明の一つの実施例による、転送矩形更新手順を例証するブロック図。
【図7】本発明の一つの実施例による、自動転送動作を実行するための方法ステップのフローチャート。
【図8】本発明の一つの実施例による、自動転送構成手順を実行するための方法ステップのフローチャート。
【符号の説明】
【0047】
110 電子デバイス
122 CPU
126 入出力インタフェース
128 ディスプレイコントローラ
130 デバイスメモリ
134 ディスプレイ
138 ホストバス
142 ディスプレイバス
212 コントローラロジック
216 ビデオメモリ
220 コントローラレジスタ
224 矩形モジュール
228 自動転送モジュール(ATM)
312 オンスクリーンデータ
316 オフスクリーンデータ
412 構成レジスタ
416 転送レジスタ
420 雑レジスタ
424 転送フラグ
512 ディスプレイメモリ
514 ディスプレイロジック
516 ディスプレイレジスタ
520 タイミングロジック
524 画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子情報をハンドリングするためのシステムであって、
ビデオメモリのオンスクリーンデータへの書き込み動作を検出し該書き込み動作からの書き込みデータを含めるように転送矩形を連続して更新する矩形モジュールと、
前記ビデオメモリからあるデータ宛先への自動部分転送動作を開始するための転送トリガ事象に応じて転送フラグをセットするコントローラロジックと、
前記データ宛先を前記自動部分転送動作に備えて準備するために自動転送構成手順を実行し、その後前記転送矩形の矩形データを前記ビデオメモリから前記データ宛先に自動的に転送する自動転送モジュールと、
を含むシステム。
【請求項2】
前記データ宛先は携帯用電子デバイスのディスプレイを含み、当該ディスプレイはランダムアクセスメモリベースの液晶ディスプレイである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記携帯用電子デバイスは携帯用セルラー電話デバイスである、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記コントローラロジック、前記矩形モジュール、及び前記自動転送モジュールは、前記自動部分転送動作を調整するディスプレイコントローラの中に含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ディスプレイコントローラは前記転送矩形を用いて前記自動部分転送動作を実行することによって携帯用電子デバイスのデバイス資源及び動作電力を節約し、前記ディスプレイコントローラは前記携帯用電子デバイスの中央処理装置とディスプレイと間のトランスペアレントなインタフェースとして機能する集積回路デバイスである、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記矩形モジュールは、前記書き込み動作からの書き込みデータが前記転送矩形の現行版の外にある時にはいつでも、前記転送矩形の更新版を生成するために前記転送矩形の現行版を更新する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記転送矩形は矩形表記法(rectangle notation)、
[(x1, y1), (x2, y2)]
で定義され、ここで、前記(x1, y1)は前記転送矩形から左上の画素の画素座標で、前記(x2, y2)は前記転送矩形の右下の座標である、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記矩形モジュールは新たな画素(X, Y)が前記オンスクリーンデータに書き込まれたことを検出し、前記矩形モジュールは応答して前記転送矩形を更新するための4つのテストを実行し、前記矩形モジュールは前記Xが前記x1よりも小さいかどうか判定し、もしそうならば、前記x1を前記Xと等しくなるように更新し、前記矩形モジュールはまた前記Xが前記x2よりも大きいかどうか判定し、もしそうならば、前記x2を前記Xと等しくなるように更新し、前記矩形モジュールはさらに前記Yが前記y1よりも小さいかどうか判定し、もしそうならば、前記y1を前記Yと等しくなるように更新し、前記矩形モジュールはまたさらに前記Yが前記y2よりも大きいかどうか判定し、もしそうならば、前記y2を前記Yと等しくなるように更新する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記転送矩形から前記矩形データのみの部分転送を実行するために前記転送矩形を用いることにより、前記ビデオメモリから前記オンスクリーンデータのフレーム全体を転送するのと比べて、前記部分転送は削減された量の矩形データに対して作用するために、携帯用ホスト電子デバイスのシステム資源及び動作電力を節約する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラロジックは前記転送トリガ事象に応じて前記自動部分転送動作を実行するよう前記自動転送モジュールに命令するための前記転送フラグをセットし、前記自動部分転送モジュールは次にそれに応答して前記自動転送構成手順を開始する、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記コントローラロジックは、ある所定の転送間隔を超えてから発生する転送クロックトリガと、書き込み画素合計値がある所定の書き込み動作画素しきい値を超えたことを示す書き込み動作カウンタトリガとを択一的に含む前記転送トリガ事象に応じて前記自動部分転送動作を開始する、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記自動転送モジュールは、前記自動部分転送動作のための構成情報を前記データ宛先のディスプレイレジスタに書き込むことによって前記自動転送構成手順を実行する、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記自動転送モジュールは前記データ宛先のディスプレイロジックに前記矩形データを供給し、前記ディスプレイロジックは応答して前記自動転送構成手順時に指定されたある特定の矩形位置に前記矩形データを書き込む、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記ディスプレイロジックは、デバイスユーザに表示するために、前記特定の矩形位置から前記矩形データを前記データ宛先の画面に供給する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記自動転送モジュールは、前記コントローラロジックが前記転送フラグをセットしたことを検出してから、前記自動転送構成手順を実行するために構成モードに入る、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
自動転送モジュールは、前記自動転送構成手順時に前記転送矩形の矩形サイズ及び矩形位置を指定するための前記転送矩形の左上の転送矩形座標を前記データ宛先のディスプレイレジスタに供給する、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記自動転送モジュールは、前記自動転送構成手順時に前記転送矩形の矩形サイズ及び矩形位置を指定するための前記転送矩形の右下の転送矩形座標を前記データ宛先のディスプレイレジスタに供給する、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記自動転送モジュールは、前記自動転送構成手順時に前記データ宛先のディスプレイロジックに受信データコマンドを送る、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記ディスプレイロジックは、ハンドシェークプロトコルを用いることによって前記自動転送モジュールからの前記受信データコマンドを確認する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記ディスプレイロジックは、前記自動転送モジュールが起動した前記自動部分転送動作に加担するための受信データモードに前記データ宛先が入るようにする、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
電子情報をハンドリングするための方法であって、
書き込み動作からの書き込みデータを含めるように転送矩形を連続して更新する矩形モジュールを用いることによってビデオメモリのオンスクリーンデータへの書き込み動作を検出するステップと、
前記ビデオメモリからあるデータ宛先への自動部分転送動作を開始するための転送トリガ事象に応じて転送フラグをセットするためにコントローラロジックを用いるステップと、
前記データ宛先を前記自動部分転送動作に備えて準備するために自動転送モジュールを用いて自動転送構成手順を実行するステップと、
前記自動転送モジュールを用いることによって前記転送矩形の矩形データを前記ビデオメモリから前記データ宛先に転送するステップとを含む、方法。
【請求項22】
前記データ宛先には携帯用電子デバイスのディスプレイが含まれ、当該ディスプレイはランダムアクセスメモリベースの液晶ディスプレイである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記携帯用電子デバイスは携帯用セルラー電話デバイスである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記コントローラロジック、前記矩形モジュール、及び前記自動転送モジュールは、前記自動部分転送動作を調整するディスプレイコントローラの中に含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記ディスプレイコントローラは、前記転送モジュールを用いて前記自動部分転送動作を実行することによって携帯用電子デバイスのデバイス資源及び動作電力を節約し、前記ディスプレイコントローラは前記携帯用電子デバイスの中央処理装置及びディスプレイ間のトランスペアレントなインタフェースとして機能する集積回路デバイスである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記矩形モジュールは、前記書き込み動作からの前記書き込みデータが前記転送矩形の現行版の外にあるときはいつでも、前記転送矩形の更新版を生成するために前記転送矩形の現行版を更新する、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記転送矩形は表記法、
[(x1, y1), (x2, y2)]
で定義され、ここで、前記(x1, y1)は前記転送矩形から左上の画素の画素座標で、前記(x2, y2)は前記転送矩形の右下の座標である、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記矩形モジュールは新たな画素(X, Y)が前記オンスクリーンデータに書き込まれたことを検出し、前記矩形モジュールは応答して前記転送矩形を更新するための4つのテストを実行し、前記矩形モジュールは前記Xが前記x1よりも小さいかどうか判定し、もしそうならば、前記x1を前記Xと等しくなるように更新し、前記矩形モジュールはまた前記Xが前記x2よりも大きいかどうか判定し、もしそうならば、前記x2を前記Xと等しくなるように更新し、前記矩形モジュールはさらに前記Yが前記y1よりも小さいかどうか判定し、もしそうならば、前記y1を前記Yと等しくなるように更新し、前記矩形モジュールはまたさらに前記Yが前記y2よりも大きいかどうか判定し、もしそうならば、前記y2を前記Yと等しくなるように更新する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記転送矩形から前記矩形データのみの部分転送を実行するために前記転送矩形を用いることにより、前記ビデオメモリから前記オンスクリーンデータのフレーム全体を転送するのと比べて、前記部分転送は削減された量の矩形データに対して作用するために、携帯用ホスト電子デバイスのシステム資源及び動作電力を節約する、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記コントローラロジックは前記転送トリガ事象に応じて前記自動部分転送動作を実行するよう前記自動転送モジュールに命令するための前記転送フラグをセットし、前記自動部分転送モジュールは次にそれに応答して前記自動転送構成手順を開始する、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
前記コントローラロジックは、ある所定の転送間隔を超えてから発生する転送クロックトリガと、書き込み画素合計値がある所定の書き込み動作画素しきい値を超えたことを示す書き込み動作カウンタトリガとを択一的に含む前記転送トリガ事象に応じて前記自動部分転送動作を開始する、請求項21に記載の方法。
【請求項32】
前記自動転送モジュールは、前記自動部分転送動作のための構成情報を前記データ宛先のディスプレイレジスタに書き込むことによって前記自動転送構成手順を実行する、請求項21に記載の方法。
【請求項33】
前記自動転送モジュールは前記データ宛先のディスプレイロジックに前記矩形データを供給し、前記ディスプレイロジックは応答して前記矩形データを前記自動転送構成手順時に指定されたある特定の矩形位置に書き込む、請求項21に記載の方法。
【請求項34】
前記ディスプレイロジックは、デバイスユーザに表示するために、前記特定の矩形位置から前記矩形データを前記データ宛先の画面に供給する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記自動転送モジュールは、前記コントローラロジックが前記転送フラグをセットしたことを検出してから、前記自動転送構成手順を実行するために構成モードに入る、請求項21に記載の方法。
【請求項36】
自動転送モジュールは、前記自動転送構成手順時に前記転送矩形の矩形サイズ及び矩形位置を指定するための前記転送矩形の左上の転送矩形座標を前記データ宛先のディスプレイレジスタに供給する、請求項21に記載の方法。
【請求項37】
前記自動転送モジュールは、前記自動転送構成手順時に前記転送矩形の矩形サイズ及び矩形位置を指定するための前記転送矩形の右下の転送矩形座標を前記データ宛先のディスプレイレジスタに供給する、請求項21に記載の方法。
【請求項38】
前記自動転送モジュールは、前記自動転送構成手順時に前記データ宛先のディスプレイロジックに受信データコマンドを送る、請求項21に記載の方法。
【請求項39】
前記ディスプレイロジックは、ハンドシェークプロトコルを用いることによって前記自動転送モジュールからの前記受信データコマンドを確認する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ディスプレイロジックは、前記自動転送モジュールが起動した前記自動部分転送動作に加担するための受信データモードに前記データ宛先が入るようにする、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
ディスプレイコントローラデバイスを用いることによって電子情報をハンドリングするためのシステムであって、
携帯用ホスト電子デバイスのホスト中央処理装置からビデオメモリのオンスクリーンデータへの書き込み動作を検出し前記書き込み動作からの全ての書き込みデータを含めるように転送矩形を連続して更新する矩形モジュールと、
前記ビデオメモリからディスプレイデバイスへの自動部分転送動作を起動する転送フラグを前記ディスプレイコントローラからの転送トリガ事象に応じてセットするコントローラロジックと、
ディスプレイデバイスを自動部分転送動作に備えて準備するために自動転送構成手順を実行する自動転送モジュールであって、前記前記自動転送構成手順は前記矩形モジュールから前記ディスプレイデバイスのディスプレイレジスタに前記転送矩形の矩形座標を送り、前記自動転送モジュールは次に、前記ホスト中央処理装置を関与させずに前記ビデオメモリから前記画像データ宛先に前記転送矩形の矩形データを自動的に転送して前記自動部分転送動作を完了する自動転送モジュールと、を含むシステム。
【請求項42】
電子情報をハンドリングするためのシステムであって、
書き込み動作からの書き込みデータをメモリデバイスに含めるように転送矩形を更新する矩形モジュールと、
前記メモリデバイスからデータ宛先に前記転送矩形の矩形データを転送するための自動部分転送動作を自動的に実行する自動転送モジュールとを含む、システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−39546(P2006−39546A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−205175(P2005−205175)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】