説明

画像作成遊戯装置、画像作成遊戯システム、画像作成遊戯装置の制御方法及びコンピュータプログラム

【課題】 画像データの提供のみを必要とする利用者のニーズに応えたサービスを提供することができる画像作成遊戯装置を提供する。
【解決手段】 利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得る撮影手段(カメラ161)と、撮影画像を編集して編集画像を得る編集手段(タッチパネル171,172)と、利用者に課金する料金を徴収する課金手段(撮影制御装置160)とを備え、編集画像の画像データを外部装置に送信する画像作成遊戯装置10において、制御装置160,180等によって、利用者が取得可能な画像データの数の制御を料金の金額に応じて行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像作成遊戯装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、利用者を含む被写体をカメラで撮影した撮影画像や、この撮影画像に基づいて生成される編集画像を利用者に提供する画像作成遊戯装置、画像作成遊戯システム、画像作成遊戯装置の制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者を含む被写体をカメラで撮影し、その撮影画像や、この撮影画像に基づいて生成される編集画像を印刷し、写真シールとして利用者に提供する画像作成遊戯装置が知られている。
かかる画像作成遊戯装置としては、例えば、利用者の遊戯性及び娯楽性を高めるため、利用者によってタッチペンで入力される手書きの文字又は図形からなる線画像や予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像等を、複数の撮影画像に合成する編集入力の機能を有する装置が挙げられる。
【0003】
また、かかる画像作成遊戯装置として、編集画像を写真シールとして利用者に提供する機能に加えて、編集終了後の写真シールの印刷待ち時間等に、編集画像を利用者の携帯端末に送信する機能を有する装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-154452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、近年の携帯端末の普及や利用者のニーズの変化に伴って、写真シールを必要せず、画像データの提供のみを必要とする利用者が増える傾向がある。
したがって、このような利用者のニーズに十分に応えたサービスを提供することができる画像作成遊戯装置が求められている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像データの提供のみを必要とする利用者のニーズに応えたサービスを提供することができる画像作成遊戯装置、画像作成遊戯システム、画像作成遊戯装置の制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像作成遊戯装置は、利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得る撮影手段と、撮影画像を編集して編集画像を得る編集手段と、利用者に課金する料金を徴収する課金手段と、外部装置への撮影画像又は編集画像の画像データの送信を行う送信手段と、利用者が取得可能な画像データの数の制御を料金の金額に応じて行う制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明の画像作成遊戯装置では、制御手段が、料金の金額に応じて、利用者が取得可能な画像データの数を制御するため、料金に応じた数の画像データを利用者に取得させることが可能になる。
したがって、本発明の画像作成遊戯装置によれば、画像データの提供のみを必要とする利用者のニーズに応えた種々のサービスを提供することができる。
【0009】
前記送信手段は、サーバへの前記撮影画像又は前記編集画像の画像データのアップロードを行うアップロード手段を含んでいてもよい。
この場合、本発明の画像作成遊戯装置は、アップロードされた前記撮影画像若しくは編集画像の識別情報及び/又は当該撮影画像若しくは編集画像の画像データの所在場所の情報を出力する情報出力手段をさらに備えていてもよい。
【0010】
本発明の画像作成遊戯装置は、外部装置に対する撮影画像又は編集画像の画像データの送信を管理する管理手段をさらに備えていることが好ましい。
従来、画像作成遊戯装置の供給者は、画像作成遊戯装置を、遊戯場運営業者に供給する場合、当該業者には、画像作成遊戯装置で使用される印刷媒体の量に応じて、その使用料が課されている。
ところが、画像データは無形物であるため、編集画像を画像データとしてのみ利用者に提供する場合には、遊戯場運営業者に使用料を課する基準があいまいとなりやすく、使用料の徴収が困難になるおそれがある。
これに対し、かかる管理手段を備えた画像作成遊戯装置によれば、外部装置への画像データの送信(例えば、サーバへの画像データのアップロード、携帯端末への画像データの送信等)を管理することができるので、編集画像を画像データとして利用者に提供する場合であっても、画像作成遊戯装置の供給者は、遊戯場運営業者に課する使用料を容易に算出することができる。
前記管理手段は、外部装置への前記編集画像又は前記撮影画像の画像データの送信回数を管理するものであってもよい。この場合、外部装置への画像データの送信回数(例えば、サーバへの画像データのアップロード回数、携帯端末への画像データの送信回数等)を管理することができる。
【0011】
前記制御手段は、撮影可能な撮影画像の数又はアップロード可能な画像データの数を前記料金の金額に応じて制限することによって前記制御を行うものであってもよい。
【0012】
本発明の画像作成遊戯システムは、利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得る撮影手段と、撮影画像を編集して編集画像を得る編集手段と、利用者に課金する料金を徴収する課金手段と、撮影画像又は編集画像の画像データを識別情報に関連付けて記憶し、かつ利用者の携帯端末とネットワークを介して接続可能なサーバと、サーバへの前記画像データのアップロードを行うアップロード手段と、利用者が取得可能な画像データの数の制御を前記料金の金額に応じて行う制御手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明の画像作成遊戯システムは、前述の画像作成遊戯装置と同様の制御手段を備えているため、前述の画像作成遊戯装置と同様の作用効果を奏する。
【0013】
本発明の画像作成遊戯システムは、アップロードされた撮影画像若しくは編集画像の識別情報及び/又は当該撮影画像若しくは編集画像の画像データの所在場所の情報を出力する情報出力手段をさらに備えていてもよい。
【0014】
本発明の画像作成遊戯システムは、サーバへの画像データのアップロード回数を管理する管理手段をさらに備えていることが好ましい。かかる管理装置を備えた画像作成遊戯システムは、前述の管理装置を備えた画像作成遊戯装置と同様の作用効果を奏する。
【0015】
前記サーバは、利用者の携帯端末がアクセス可能な画像データの数を前記料金の金額に応じて制限するアクセス制御手段を備えていてもよい。
前記アクセス制御手段は、利用者から追加料金が支払われることで、アクセス可能な画像データの数の制限を解除するものであってもよい。
【0016】
本発明の画像作成遊戯装置の制御方法は、利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得るステップと、撮影画像を編集して編集画像を得るステップと、利用者に課金する料金を徴収するステップと、撮影画像又は編集画像の画像データを外部装置に送信するステップと、利用者が取得可能な画像データの数の制御を料金の金額に応じて行うステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の画像作成遊戯装置の制御方法によれば、利用者が取得可能な画像データの数の制御が料金の金額に応じて行われるため、前述の画像作成遊戯装置と同様の作用効果を奏される。
【0017】
本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータを、画像作成遊戯装置の制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得るステップと、撮影画像を編集して編集画像を得るステップと、利用者に課金する料金を徴収するステップと、編集画像又は撮影画像の画像データを外部装置に送信するステップと、利用者が取得可能な画像データの数の制御を料金の金額に応じて行うステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムによれば、コンピュータに、利用者が取得可能な画像データの数の制御を料金の金額に応じて行わせるため、前述の画像作成遊戯装置と同様の作用効果が奏される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の画像作成遊戯装置、画像作成遊戯システム、画像作成遊戯装置の制御方法及びコンピュータプログラムによれば、画像データの提供のみを必要とする利用者のニーズに応えたサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの概略説明図である。
【図2】(a)は本発明の第1実施形態に係る画像作成遊戯装置の側面図、(b)は同装置の平面図である。
【図3】撮影ユニットの正面図である。
【図4】撮影操作用のタッチパネルの画面構成図である。
【図5】編集ユニットの正面図である。
【図6】出力ユニットの正面図である。
【図7】図1に示される画像作成遊戯装置の機能構成を示すブロック図である。
【図8】図1に示されるサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図9】撮影処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】コースの内容を示す説明図である。
【図11】編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】印刷物の構成を示す概略説明図である。
【図14】画像取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける撮影処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】コースの内容を示す説明図である。
【図17】出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第3実施形態に係る画像作成遊戯システムのサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図19】コースの内容を示す説明図である。
【図20】画像取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第1実施形態に関する変形例に係る出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第2実施形態に関する変形例に係る出力処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しつつ、利用者が取得可能な画像データの数の制御の仕方の違いに応じて、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
〔第1実施形態〕
[画像作成遊戯システムの全体構造]
本発明の第1実施形態に係る画像作成遊戯システムは、利用者が取得可能な画像データの数の制御を、撮影可能な撮影画像の数を制限することによって行うシステムである。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの概略説明図である。
画像作成遊戯システム1は、撮影を行い、得られた撮影画像から編集画像を作成する画像作成遊戯装置10と、インターネット等の公衆通信回線に接続されたネットワークNWを介して画像作成遊戯装置10からアップロードされる編集画像の画像データを記憶するサーバ20と、サーバ20からネットワークNWを介して画像データを取得可能な携帯端末30とを備えている。
【0022】
[画像作成遊戯装置の構造]
(全体構造)
図2(a)は本発明の第1実施形態に係る画像作成遊戯装置10の側面図、図2(b)は同装置10の平面図である。また、図3は撮影ユニット13の正面図、図4は撮影操作用のタッチパネル120の画面構成図、図5は編集ユニット14の正面図、図6は出力ユニット15の正面図である。
【0023】
図2に示されるように、画像作成遊戯装置10は、利用者Uが入室可能な撮影室12と、利用者Uの撮影と背景画像や前景画像の選択を受け付け可能な撮影ユニット13とを備えている。
また、画像作成遊戯装置10は、利用者Uによる落書き(描画操作)を含む編集入力を受け付けて、撮影画像に合成した画像(編集画像)を生成する編集ユニット14と、編集画像の画像データを出力する出力ユニット15とを備えている。
【0024】
撮影室12は、前後方向(図2(a)の左右方向)に長い直方体状のフレーム構造を有する。この撮影室12の前部には、撮影ユニット13が配置されている。撮影室12の左右方向(図2(b)の上下方向)の両側面には、それぞれ利用者Uが出入りする開口部と、この開口部の一部又は全部を覆う遮光カーテン(図示せず)が設けられている。
また、撮影室12の後部には、電動ロール式のカーテン装置125が配置されている。撮影室12内の撮影ユニット13とカーテン装置125の間の空間(撮影操作用のタッチパネル120の前側の空間)は、利用者Uの撮影を行う撮影空間を構成している。
【0025】
編集ユニット14は、カーテン装置125の背面に接続された筐体を備えている。この筐体の幅方向両側には、2人組の利用者Uがそれぞれ一緒に編集入力を行うことができるタッチパネル400が設けられている。この編集ユニット14の各タッチパネル400の前側の空間は、利用者Uが編集作業を行う編集空間を構成している。この編集空間は、カーテン装置125を挟んで撮影空間とは異なる位置に設けられている。
【0026】
(撮影ユニットの構造)
撮影ユニット13は、図2及び図3に示されるように、利用者Uを撮影するカメラ110と、カメラ110の上下左右の位置に配置された複数のストロボ111,112,113L,113R,114と、カメラ110の下方に配置された、利用者Uの操作の受け付けや撮影画像の表示等を行う撮影操作用のタッチパネル120とを備えている。また、撮影ユニット13には、その前面下方にコイン投入口126(図3参照)が設けられている。
【0027】
カメラ110は、例えば、CCD(電荷結合素子)を利用してデジタル画像信号を生成するデジタルカメラからなる。このカメラ110は、利用者Uの撮影によって取得したデジタル画像信号を出力する。各ストロボ111〜114は、カメラ110のシャッター時に利用者Uに閃光を発する。
【0028】
タッチパネル120は、撮影作業の際に、利用者Uによる各種の操作を受け付けるための操作画面を提供する。また、タッチパネル120は、カメラ110が取得したデジタルの動画映像をリアルタイムで表示することもできる。
このタッチパネル120は、図4に示されるように、撮影作業の際にリアルタイムの動画映像を表示するプレビュー領域121と、ポーズの見本を表示するための第1表示領域122と、撮影によって得られた撮影画像を表示するための第2表示領域123とを有する。
【0029】
撮影ユニット13は、パーソナルコンピュータ等から構成された撮影制御装置と、編集及び出力ユニット14,15と通信を行うためのネットワークアダプタとを内蔵している。
【0030】
(編集ユニットの構造)
編集ユニット14は、図2(b)に示されるように、2つのユニット14a,14bに分かれている。これにより、例えば、2人組である2組の利用者Uが同時に並行してプレイすることができる。
2つのユニット14a,14bは、図2(b)及び図5に示されるように、互いに対面した所定高さの傾斜した作業面を有する。この作業面に、落書き領域やその落書きのためのメニュー又はツールを表示する領域を含む編集操作用のタッチパネル400と、タッチパネル400へのタッチ操作に使用するタッチペン149L,149Rが設けられている。編集操作用のタッチパネル400は、2人の利用者Uが同時に落書きを行えるように、左右対称の画面構成となっている(図4の400L,400R)。
【0031】
編集ユニット14は、パーソナルコンピュータ等から構成された編集制御装置と、撮影及び出力ユニット13,15と通信を行うためのネットワークアダプタとを内蔵している。
【0032】
(出力ユニットの構造)
図2及び図6に示すように、出力ユニット15は、出力操作用のタッチパネル130と、その下方に配置された非接触の通信ポート131とを備えている。
通信ポート131の下方には、非接触通信の際に必要な操作方法や効果音等を音声によって利用者Uに知らせるスピーカ132が設けられている。
出力ユニット15には、図2(a)及び(b)に示されるように、編集画像の識別情報、編集画像の画像データの所在場所の情報等を印刷媒体に印刷するためのネットワークプリンタ135が内蔵されている。スピーカ132の下方には、この印刷物を取り出す取出口133が設けられている。
【0033】
出力操作用のタッチパネル130は、上記通信機能を備えた携帯端末に送信するのに必要な各種操作を受け付けるための、操作画面を提供する。
なお、出力操作用のタッチパネル130が設けられていない装置の場合には、編集ユニット14のタッチパネル400で同様の各種の操作を行わせるようにしてもよい。
【0034】
通信ポート131は、例えば、携帯電話機等の携帯端末の赤外線ポートと近距離でかつ非接触の通信が可能なポートである。
この通信ポート131は、編集画像の識別情報、編集画像の画像データの所在場所の情報等を、利用者Uの携帯端末に送信することができる。
なお、通信ポート131は、電波を使用したフェリカ(登録商標)等の非接触通信方式の通信ポートであってもよい。
【0035】
出力ユニット15には、パーソナルコンピュータ等から構成された出力制御装置と、撮影及び編集ユニット13,14と通信を行うためのネットワークアダプタが内蔵されている。
【0036】
[画像作成遊戯装置の機能構成]
図7は、図1に示される画像作成遊戯装置10の機能構成を示すブロック図である。
画像作成遊戯装置10は、図7に示されるように、利用者Uを撮影する処理(撮影処理)を行うための撮影処理部16と、編集対象の画像に対する利用者Uの操作に応じて画像処理を行うための編集処理部17と、編集画像の画像データの識別情報、画像データの所在場所の情報等をメールの送信、非接触通信、ディスプレイ表示等で出力したりする出力処理を行うための出力処理部18とを備える。
【0037】
撮影処理部16は、撮影制御装置160と、カメラ161と、撮影操作用のタッチパネル162と、ストロボ163と、ネットワークアダプタ164とから構成されている。
編集処理部17は、編集制御装置170と、編集操作用のタッチパネル171,172と、ネットワークアダプタ173とから構成されている。
出力処理部18は、出力制御装置180と、出力操作用のタッチパネル181と、プリンタ182と、スピーカ183と、非接触通信装置184と、ネットワークアダプタ185と、アップロード管理装置187とから構成されている。
【0038】
ネットワークアダプタ164,173,185は、ローカルエリアネットワーク(LAN)19を介してそれぞれ相互に通信可能となっている。
【0039】
撮影制御装置160は、CPU、メモリ、フレームバッファ、補助記憶装置、I/O制御装置、課金管理装置、タイマー等から構成される。
【0040】
撮影制御装置160の内部の課金管理装置は、利用者Uが選択したコースに対する対価の額に応じて投入されたコインを検出したコイン検出部(図示せず)から、投入されたコインの数に対応する検出信号を受領する。かかる検出信号に基づいて、撮影制御装置160は、利用者が選択したコースに応じた額のコインが投入されたか否かを判定する。また、撮影制御装置160は、撮影処理部16において、利用者が選択したコースに応じた数の撮影画像が得られるように前記検出信号(判定結果)に基づいて撮影可能回数を制限して撮影処理を開始させる。
【0041】
また、撮影制御装置160は、複数の撮影画像をすべて編集対象の画像としてフレームバッファに書き込み、タッチパネル162に表示させる。
さらに、撮影制御装置160は、所定の背景画像や前景画像の選択入力があった場合は、それらを撮影画像に合成した合成画像(二次画像)を生成し、この二次画像についても、フレームバッファに書き込んで、タッチパネルに表示させる。
撮影制御装置160は、フレームバッファに書き込んだ撮影画像(前記二次画像を含む。以下、同様。)を、ネットワークアダプタ164を介して、編集処理部17の編集制御装置170に送信する。
【0042】
カメラ161(図2のカメラ110に対応)は、映像データをリアルタイムに取り込んで撮影制御装置160に出力する。このとき、撮影制御装置160は、シャッター動作の時点の映像データ(静止画データ)を撮影画像とし、内部のメモリに一時的に記憶する。
また、撮影制御装置160は、カメラ161から得られる映像データを、撮影操作用のタッチパネル162に常時供給する。これにより、利用者Uの現況がリアルタイムに表示される。
【0043】
タッチパネル162(図2のタッチパネル120に対応)は、撮影画像に合成する背景画像又は前景画像を選択する操作、写真のレイアウト選択のための操作及びシャッター操作等の入力を受け付け、入力された操作信号を撮影制御装置160に送る。このタッチパネル162からの操作信号に基づいて、撮影制御装置160は、その操作信号に対応する所定の処理を実行する。
【0044】
タッチパネル162にシャッター操作の入力があると、撮影制御装置160は、数秒程度の予め決められた時間の経過後にカメラ161をシャッター動作させるとともに、ストロボ163(図3のストロボ111〜114に対応)を閃光させる。
ストロボ163は、撮影制御装置160の内部のI/O制御装置によって、点灯、消灯及び調光が制御される。
撮影制御装置160は、メモリに格納されたプログラムをCPUが実行することで、撮影処理に関する全体の制御を行う。
【0045】
編集制御装置170は、CPU、メモリ、フレームバッファ、補助記憶装置、タイマー等から構成される。
編集制御装置170は、メモリに格納されたプログラムをCPUが実行することで、編集処理に関する全体の制御を行う。
【0046】
編集制御装置170は、例えば、撮影制御装置160から受信した撮影画像に対する編集処理の入力信号に基づいて、編集対象の画像に対する編集画像を生成する。
生成された編集画像は、利用者Uの指示に応じて、タッチパネル171,172(図4のタッチパネル400)に表示される。上記のような編集画像の生成が終了すると、編集制御装置170は、生成された編集画像の画像データを出力ユニット15に送信される。なお、プリンタ182が別の編集画像等を出力中である場合には、その旨がタッチパネル171,172に表示されるとともに、その終了を待って送信される。
【0047】
出力制御装置180は、CPU、メモリ、フレームバッファ、補助記憶装置、タイマー等から構成される。
出力制御装置180は、メモリに格納されたプログラムをCPUが実行することで、出力処理に関する全体の制御を行う。
この出力制御装置180は、編集制御装置170から受信した画像データをメモリに格納する。
また、出力制御装置180は、メモリに格納された画像データを、ネットワークアダプタ185を介して外部装置としてのサーバ20にアップロードする。さらに、出力制御装置180は、サーバ20から画像データの識別情報及び画像データの所在場所の情報を取得し、プリンタ182に送信する。
プリンタ182は、前記識別情報及び前記所在場所の情報を印刷する。
前記識別情報及び前記所在場所の情報が記載された印刷物は、出力ユニット15の正面下方に設けられた取出口133に排出される。
【0048】
また、出力制御装置180は、編集を終えた利用者Uが出力操作を始めるまでの間、補助記憶装置に予め記憶されたデモ画像(デモンストレーション用の画像)を、フレームバッファに書き込むことによってタッチパネル181に表示させる。
スピーカ183(図5のスピーカ132に対応)は、タッチパネル181に表示される操作画面と連動して操作方法を利用者Uに説明する。また、スピーカ183は、デモ画像に応じた楽曲を流す。なお、入力操作方法の説明や楽曲等は補助記憶装置としてのハードディスク等に予め格納されている。
【0049】
アップロード管理装置187は、アップロード回数を管理する。このアップロード回数は、1プレイに含まれる編集画像等のアップロード数を1セットとしてカウントした値(プレイ回数)である。
かかるアップロード管理装置187は、ICカードリーダライタ等から構成される。アップロード管理装置187は、アップロード回数(プレイ回数)をICカードに記録する。また、ICカードは、例えば、アップロード回数(プレイ回数)が所定数に達するまで使用可能とされている。この場合、アップロード管理装置187にICカードが挿入されていないときには、アップロード管理装置187は、各制御装置160,170,180に停止信号を送信することで、各制御装置160,170,180を介して画像作成遊戯装置10を使用不可とすることができる。
かかるICカードは、画像作成遊戯装置10の供給者が、遊戯場運営業者に使用料を課する際に用いられる。例えば、アップロード回数(プレイ回数)が所定数に達した場合、画像作成遊戯装置10の供給者は、遊戯場運営業者にICカードを新たに購入させるか、ICカードのチャージを行わせることにより、使用料を課することができる。
したがって、画像作成遊戯装置10によれば、遊戯場運営業者に課する使用料を容易に算出することができる。
ICカードは、使用可能なアップロード回数(プレイ回数)が予め記録されており、実際のアップロード回数(プレイ回数)に応じて、使用可能なアップロード回数(プレイ回数)の残り回数が減算されるように構成されていてもよい。
【0050】
なお、上記の各制御装置が実行する所定のプログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。
すなわち、プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として制御装置に内蔵されたDVD−ROMの駆動装置に装着され、そのDVD−ROMからプログラムが読み出されて補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体(CD−ROM等)や通信回線を介して提供されてもよい。
【0051】
また、撮影制御装置160、編集制御装置170及び出力制御装置180は、いずれのユニット13,14,15に内蔵されていてもよい。例えば、すべての制御装置が編集ユニット14に内蔵されていてもよい。また、撮影ユニット13、編集ユニット14及び出力ユニット15は、物理的に3つに分かれているが、これを1つ又は2つのユニットとして構成されていてもよい。また、撮影制御装置160、編集制御装置170及び出力制御装置180は、4つ以上のユニットとして構成されていてもよい。
【0052】
[サーバの機能構成]
図8は、図1に示されるサーバ20の機能構成を示すブロック図である。
サーバ20は、ネットワークNWを介して画像作成遊戯装置10からの画像データを受信するとともに、携帯端末30からの要求に応じて画像データを携帯端末30に送信する。このサーバ20は、アップロード処理サーバ201と、ウェブサーバ202と、データベースサーバ203とから構成されている。本実施形態では、サーバ20は、1つのコンピュータによって構成されている。
アップロード処理サーバ201、ウェブサーバ202及びデータベースサーバ203は、複数のコンピュータから構成されていてもよい。この場合、これらの装置は、例えば、IEEE802.3に準拠するような所定のLANを介して相互に接続される。また、これらの装置の一部又は全ては、専用のハードウェアであってもよいし、これらの機能を実現するためのソフトウェアがインストールされたコンピュータであってもよい。
【0053】
アップロード処理サーバ201は、画像作成遊戯装置10から受け取った画像データをその識別番号に関連付けて、データベースサーバ203に与える。データベースサーバ203は、アップロード処理サーバ201から受け取った画像データをその識別番号に関連付けて蓄積する。
【0054】
また、ウェブサーバ202は、携帯端末30から識別番号を伴って画像データのダウンロードの要求がなされときに、データベースサーバ203から該当する画像データを読み出し、携帯端末30に送信する。
ウェブサーバ202は、データベースサーバ203に蓄積された画像データを読み出した後、この画像データを縮小した縮小画像データを生成して携帯端末30に送信するように構成されていてもよい。
【0055】
かかるサーバ20は、画像データのアップロードから所定期間(例えば、1月間)を経過した場合、携帯端末30からのアクセスを拒否するようにされている。
【0056】
[画像作成遊戯方法の処理手順]
つぎに、画像作成遊戯装置10を用いた画像作成遊戯方法の処理手順を説明する。
ここでは、図1に示される画像作成遊戯装置10を含む画像作成遊戯システム1を用いる場合を例として挙げて説明するが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
【0057】
(1)撮影処理
図9は、撮影処理の手順を示すフローチャートである。
撮影処理が実行可能な状態になると、画像作成遊戯装置10の撮影操作用のタッチパネル120に、デモ画像、コースを選択するためのボタン画像、コースについての説明画像等が表示される。
まず、利用者Uは、コースを選択する(ステップS1−1)。選択可能なコースとしては、例えば、図10に示されるように、遊戯代の金額に応じて撮影可能枚数が異なる複数種類のコース、具体的には、遊戯代が200円で、撮影可能枚数、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が2枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が300円で、撮影可能枚数、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が3枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が400円で、撮影可能枚数、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が4枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が500円で、撮影可能枚数、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が6枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコースなどが挙げられる。
【0058】
つぎに、利用者Uが選択したコースに応じた額のコインをコイン投入口126に投入すると、撮影制御装置160は、プレイを開始する(ステップS1−2)。
【0059】
その後、撮影制御装置160の課金管理装置は、選択されたコースに応じた額のコインが投入されたか否かを判定する(ステップS1−3)。
ステップS1−3では、撮影制御装置160は、判定の結果が肯定的であれば、処理をステップS1−4に進め、判定の結果が否定的であれば、処理をステップS1−2に戻す。
【0060】
つぎに、撮影制御装置160は、利用者Uによる撮影モードの選択を受け付ける(ステップS1−4)。
ステップS1−4では、例えば、画質(具体的には、「コントラストが高いくっきりとした画質」、「柔らかなふんわりとした画質」、及び「透明感のあるクールな画質」のうちのいずれか)の選択、明るさの選択、自動で撮影するか手動で撮影するかの選択、自動で撮影する場合には撮影用テーマの選択等が行われる。
この場合、撮影制御装置160は、予め用意された複数の撮影用テーマの中から1つ以上の撮影用テーマを利用者Uに選択させる画面をタッチパネル120に表示し、利用者Uによる選択操作を受け付けてもよい。撮影制御装置160は、利用者Uの選択操作に基づく情報を取得し、選択された撮影用テーマに基づいて、撮影画像に合成するフレームと背景との組み合わせを決定する。手動で撮影する場合は、フレームと背景を利用者Uが自由に決定する。
【0061】
その後、ステップS1−5に進み、利用者Uの撮影が行われる。この撮影により、利用者Uを含む静止画データである撮影画像(利用者Uの画像に背景やフレームが合成されたもの)が撮影制御装置160のメモリに格納される。
ステップS1−6では、撮影画像がタッチパネル120に表示される。ここでは、ステップS1−5での撮影が行われる度に、タッチパネル120の第2表示領域123に、編集対象の画像となる撮影画像が1枚ずつ順次追加されて表示される。
【0062】
その後、撮影制御装置160は、選択されたコースの規定枚数の撮影画像の撮影が終了したか否かを判定する(ステップS1−7)。
ステップS1−7では、撮影制御装置160は、判定の結果が肯定的であれば、処理をステップS1−8に進め、判定の結果が否定的であれば、処理をステップS1−5に戻す。
【0063】
ステップS1−8では、撮影制御装置160は、撮影された複数の撮影画像のデータを、すべてそのまま、LAN19を通じて編集処理部17に送信する。
【0064】
ステップS1−8の終了後、撮影制御装置160は、処理をステップS1−9に進めて案内画面の表示を行う。具体的には、撮影制御装置160は、編集ユニット14の2つのユニット14a,14bのうちのいずれかに利用者Uを誘導する画面を撮影操作用のタッチパネル120に表示する。
これにより、撮影処理が終了する。
【0065】
(2)編集処理
図11は、編集処理の手順を示すフローチャートである。
編集処理においては、編集制御装置170は、まず、LAN19を介して撮影制御装置160が送信した編集対象の画像を取得する(ステップS2−1)。
その後、編集制御装置170の内部のタイマーが所定時間(利用者Uに編集入力を許可する時間)に設定され、カウントダウンが開始される(ステップS2−2)。
【0066】
タイマーのカウントダウン開始後、編集制御装置170は、利用者Uによるタッチパネル400への落書き(描画)等の編集操作の入力を受け付ける(ステップS2−3)。
また、編集制御装置170は、編集処理の残り時間が60秒になると、編集時間を延長するか否かを判定する(ステップS2−4)。この判定は、編集ユニット14でプレイすべき後続の利用者Uが撮影ユニット13で撮影処理を行っているか否かによって行われる。
【0067】
編集制御装置170は、上記判定の結果が肯定的である場合は、処理をステップS2−5に進め、否定的である場合は、処理をステップS2−6に進める。
編集制御装置170は、ステップS2−5では、タイマーを所定の再設定時間(利用者Uに追加の編集入力を許可する時間)に設定される。この場合、タイマーによるカウントダウンが再度開始され、処理がステップS2−6に進む。
【0068】
ステップS2−6において、編集制御装置170は、タイマーの再設定時間が0になるまで、利用者Uによるタッチパネル400への落書き(描画)等の編集操作の入力を受け付ける。
その後、編集制御装置170は、タイマーの再設定時間が0になると、画像データを、LAN19を通じて出力処理部18に送信する。
【0069】
その後、編集制御装置170は、処理をステップS2−7に進め、案内画面の表示を行う。例えば、編集制御装置170は、必要に応じて、利用者Uを出力ユニット15に導くための画面を編集操作用のタッチパネル400に表示する。
これにより、編集処理が終了する。
【0070】
(3)出力処理
図12は、出力処理の手順を示すフローチャートである。
出力処理においては、まず、出力制御装置180は、LAN19を介して編集制御装置170が送信した画像の画像データを取得する(S3−1)。
【0071】
つぎに、ステップS3−2では、出力制御装置180は、サーバ20に画像データをアップロードする。ここで、サーバ20では、アップロードされた画像データに識別情報が付与されるとともに、当該識別情報に応じて、画像データの所在場所の情報が作成される。
つぎに、出力制御装置180は、サーバ20から、当該サーバ20にアップロードされた画像データの識別情報及び画像データの所在場所の情報を取得する(ステップS3−3)。
その後、出力制御装置180は、画像データの識別情報等をプリンタ182に印刷させる(ステップS3−4)。
得られる印刷物500には、図13に示されるように、画像データの識別情報501、画像データをダウンロードする際のサイトのURLの情報502、そのQRコード(登録商標)503、及びサイトへのアクセス可能期間の情報504が記載されている。
これにより、出力処理が終了する。
【0072】
(4)画像取得処理
図14は、画像取得処理の手順を示すフローチャートである。
画像取得処理は、利用者Uによって、携帯端末30上でダウンロード用の画像閲覧アプリケーションが起動されること(S5−1)によって開始される。この画像閲覧アプリケーションには、画像データの所在場所の情報が含まれている。
【0073】
その後、利用者Uによって、携帯端末30に識別番号が入力されると(S5−2)、携帯端末30は、画像閲覧アプリケーションに含まれる画像データの所在場所の情報に基づいてサーバ20にアクセスし、該当する画像データのダウンロードを要求する(S5−3)。
このとき、サーバ20は、この要求を受け付け(S4−1)、識別番号が正しいか否かを判定する(S4−2)。
識別番号が正しくない場合、サーバ20は、その旨を携帯端末30に送信し、再度の識別番号の入力を促す(S5−2)。一方、識別番号が正しい場合、サーバ20は、要求を認め、該当する画像データのサムネイル画像を作成し、そのデータを携帯端末30に送信する(S4−3)。
これにより、携帯端末30のディスプレイには、サーバ20から送信されたデータが、サムネイル画像として表示される(S5−4)。
【0074】
つぎに、サムネイル画像のなかからダウンロードを希望する画像を選択すると(S5−5)、携帯端末30からサーバ20へ要求が送信され、サーバ20で受け付けられる(S4−4)。
これにより、サーバ20は、データベースサーバ203から対応する画像データを読み出し、携帯端末30へ送信する(S4−5)。
その結果、携帯端末30に画像がダウンロードされ、表示される(S5−6)。
【0075】
なお、サーバ20にアップロードされた画像は、利用者Uが携帯端末30にインストールされたブラウザソフトに画像データの所在場所のURLを入力することによって直接アクセスし、取得することもできる。
【0076】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る画像作成遊戯システムは、利用者が取得可能な画像データの数の制御を、アップロード可能な画像データの数を制限することによって行うシステムである。
第2実施形態に係る画像作成遊戯システムは、画像作成遊戯装置10の撮影制御装置160によって、利用者が選択したコースに応じた数の撮影画像が得られるように撮影可能回数を制限する代わりに、画像作成遊戯装置10の出力制御装置180が、アップロード可能な画像データの数を制限することを除き、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムと同様の構成を有する。
以下、第2実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける各処理について、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける各処理と異なる点を中心に説明する。
【0077】
図15は、本発明の第2実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける撮影処理の手順を示すフローチャートである。また、図16は、コースの内容を示す説明図である。
第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合に選択可能なコースは、遊戯代の金額に応じて撮影可能枚数が異なる複数種類のコース(図10参照)であるのに対して、第2実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合に選択可能なコースは、遊戯代の金額に応じてアップロード枚数が異なる複数種類のコース(図16参照)である。選択可能なコースとしては、例えば、図16に示されるように、遊戯代が200円で、撮影可能枚数が6枚、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が2枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が300円で、撮影可能枚数が6枚、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が3枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が400円で、撮影可能枚数が6枚、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が4枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が500円で、撮影可能枚数が6枚、アップロード枚数及びアクセス可能枚数が6枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース等が挙げられる。撮影処理のステップS6−1では、これらのコースのなかから、コースが選択される。
また、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムでは、撮影処理において、選択されたコースの規定枚数の撮影が終了するまで撮影が繰り返される(図9のステップS1−5〜S1−7)のに対し、第2実施形態に係る画像作成遊戯システムでは、コースによる規定枚数の違いはなく、例えば、制限時間に達するまで、撮影が行われる(図15のステップS6−5〜S6−7)。
これらの点を除き、第2実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける撮影処理の各ステップは、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合と同様である。
【0078】
第2実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける編集処理の各ステップは、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合と同様である。
【0079】
図17は、出力処理の手順を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける出力処理では、取得された撮影画像すべてのアップロードを行うのに対し、第2実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける出力処理では、取得された撮影画像のなかから、アップロード対象の撮影画像を選択してアップロードを行う。
具体的には、出力制御装置180は、まず、LAN19を介して編集制御装置170が送信した画像データを取得する(S7−1)。
【0080】
ステップS7−2では、取得された画像データのなかから、利用者により、アップロード対象の画像の画像データが選択される。
つぎに、ステップS7−3では、出力制御装置180は、利用者が選択した画像の画像データをサーバ20にアップロードする。ここで、サーバ20では、アップロードされた画像データに識別情報が付与される。
以下、ステップS7−4及びS7−5は、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける出力処理のステップS3−3及びS3−4と同様に進行する。
【0081】
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態に係る画像作成遊戯システムは、利用者が取得可能な画像データの数の制御を、利用者Uの携帯端末30がアクセス可能な画像データの数を料金の金額に応じて制限することによって行うシステムである。
図18は、本発明の第3実施形態に係る画像作成遊戯システムのサーバの機能構成を示すブロック図である。
第3の実施形態に係る画像作成遊戯システムは、サーバとして、アクセス制御装置204を備えたサーバ21を有する点で、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムと異なっている。前記アクセス制御装置204は、利用者Uが追加料金を支払うことによってアクセス可能な画像データの数の制限を解除するものであってもよい。
以下、第3実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける各処理について、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける各処理と異なる点を中心に説明する。
【0082】
第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合に選択可能なコースは、遊戯代の金額に応じて撮影可能枚数が異なる複数種類のコース(図10参照)であるのに対して、第3実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合に選択可能なコースは、遊戯代の金額に応じてアクセス可能枚数が異なる複数種類のコース(図19参照)である。選択可能なコースとしては、例えば、図19に示されるように、遊戯代が200円で、撮影可能枚数及びアップロード枚数が6枚、アクセス可能枚数が2枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が300円で、撮影可能枚数及びアップロード枚数が6枚、アクセス可能枚数が3枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が400円で、撮影可能枚数及びアップロード枚数が6枚、アクセス可能枚数が4枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース、遊戯代が500円で、撮影可能枚数及びアップロード枚数が6枚、アクセス可能枚数が6枚であり、かつサイトへのアクセス可能期間が1ヶ月であるコース等が挙げられる。
かかる点を除き、第3実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける撮影処理の各ステップは、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合と同様である。
【0083】
第3実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける編集処理及び出力処理の各ステップは、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合と同様である。
【0084】
図20は、画像取得処理の手順を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける画像取得処理では、アップロードされた画像データすべてを利用者Uの携帯端末30でダウンロードして表示させることが可能である(図14参照)のに対し、第2実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける画像取得処理では、アップロードされた画像データのなかから、ダウンロードする画像データの数が規定数に達するまで画像データを選択して携帯端末30で表示させる(図20のステップS8−6参照)。
かかる点を除き、第3実施形態に係る画像作成遊戯システムにおける画像取得処理の各ステップは、第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合と同様である。
【0085】
〔変形例〕
本発明においては、出力制御装置180は、画像データの識別情報及び画像データの所在場所の情報を、非接触通信装置184(図5の通信ポート131に対応)に出力させるものであってもよい。
この場合、出力制御装置180は、利用者Uの携帯端末に、画像データの識別情報及び画像データの所在場所の情報を送信するように、非接触通信装置184(図5の通信ポート131に対応)に対して指示を出す。これらの情報は、非接触通信装置184から赤外線信号として利用者Uの携帯端末30に直接送信される。
また、出力制御装置180は、前記情報を、ネットワークアダプタ185を介してメールによって利用者Uの携帯端末30に送信するものであってもよい。
【0086】
また、本発明においては、画像作成遊戯装置10の編集制御装置170が画像データに対して識別情報を付与することができる。これにより、編集制御装置170が、当該識別情報に基づいて、編集画像の画像データの所在場所の情報を作成することもできる。ここでは、出力制御装置180が、識別情報等をサーバ20に送信し、かつサーバ20が、メールで利用者Uの携帯端末30に識別情報等を送信するようにしてもよい。
この場合、識別情報は、例えば、画像作成遊戯装置10の製造時に割り当てられた固有の識別番号、アップロード又は送信が行われる毎に付されるユニークな番号等に基づいて、編集制御装置170によって作成される。そして、編集制御装置170は、編集画像とともにその識別情報を、LAN19を介して出力処理部18に送信する。
例えば、上述した第1実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合、出力処理において、出力制御装置180は、まず、図21に示されるように、LAN19を介して編集制御装置170が送信した編集画像及びその識別情報を取得する(S10−1)。つぎに、ステップS10−2では、出力制御装置180は、サーバ20に画像データをアップロードする。その後、出力制御装置180は、画像データの識別情報等をプリンタ182に印刷させる(ステップS10−3)。これにより、出力処理が終了する。
また、上述した第2実施形態に係る画像作成遊戯システムの場合、出力処理において、出力制御装置180は、まず、図22に示されるように、LAN19を介して編集制御装置170が送信した編集画像及びその識別情報を取得する(S11−1)。つぎに、ステップS11−2では、取得された画像データのなかから、利用者により、アップロード対象の画像の画像データが選択される。つぎに、ステップS11−3では、出力制御装置180は、利用者が選択した画像の画像データをサーバ20にアップロードする。その後、出力制御装置180は、画像データの識別情報等をプリンタ182に印刷させる(ステップS11−4)。これにより、出力処理が終了する。
【0087】
出力制御装置180は、非接触通信装置184(図5の通信ポート131に対応)を介して、画像データを外部装置としての携帯端末30に直接送信することもできる。この場合、利用者Uは、画像データの識別情報等がなくても画像を取得することができる。したがって、上記した印刷物500等を利用者Uに提供しなくてもよく、しかも、利用者Uが画像を取得するために面倒な操作を行わなくてもよい。
【0088】
本発明においては、サーバ20は、投入されたコインの額に応じて携帯端末30のアクセスを受け付ける期間を設定することもできる。この場合、画像作成遊戯システム1は、出力制御装置180が投入されたコインの額に関する情報をサーバ20に送信し、かかる情報を受信したサーバ20が携帯端末30のアクセスを受け付ける期間を設定するように構成される。
【0089】
さらに、本発明においては、出力制御装置180は、撮影画像をサーバ20にアップロードしたり、携帯端末30に送信したりするものであってもよい。この場合、出力制御装置180がアップロード対象又は送信対象の撮影画像を取得し、サーバ20又は携帯端末30に送信する。
【0090】
また、本発明においては、前述のアップロード管理装置187の代わりに、ICカード、又は運営業者が記憶情報等を変更することができないようにセキュリティが設定された外部若しくは内部記憶装置等を用いてアップロードを管理することもできる。この場合、例えば、運営業者による使用料の支払いに応じてアップロード可能な回数を増加させるための情報を、ネットワークNWを介してサーバ20等の外部装置からダウンロードして前記ICカード又は記憶装置等に記憶させることができる。そして、かかる情報に基づいて、アップロードが管理される。なお、ここでは、アップロード可能な回数は、使用料の額に応じて決定される。
【0091】
さらに、本発明においては、画像作成遊戯システム1は、複数台の画像作成遊戯装置10を有していてもよい。この場合、サーバ20は、複数台の画像作成遊戯装置10からアップロードされる編集画像の画像データを記憶する。かかる変形例においては、アップロード回数をサーバ20で管理する場合、すべての画像作成遊戯装置10におけるアップロード回数を集中管理することができる。これにより、例えば、アップロード可能な回数が「0」に近付いたすべての画像作成遊戯装置10を検出し、検出された画像作成遊戯装置10を所有する運営業者に対し、使用料の支払いを要求するメッセージを通知することもできる。
【0092】
また、画像作成遊戯装置10が有するサーバ20への撮影画像又は編集画像のアップロードに関する機能をサーバ20自身に持たせることもできる。この場合、サーバ20がすべての画像作成遊戯装置10のアップロードの管理を直接行うことができる。
【符号の説明】
【0093】
1 画像作成遊戯システム
10 画像作成遊戯装置
20 サーバ
30 携帯端末
110 カメラ
120 タッチパネル
135 ネットワークプリンタ
160 撮影制御装置
161 カメラ
162 タッチパネル
170 編集制御装置
171 タッチパネル
172 タッチパネル
180 出力制御装置
181 タッチパネル
182 プリンタ
187 アップロード管理装置
204 アクセス制御装置
NW ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得る撮影手段と、
前記撮影画像を編集して編集画像を得る編集手段と、
利用者に課金する料金を徴収する課金手段と、
外部装置への前記撮影画像又は前記編集画像の画像データの送信を行う送信手段と、
利用者が取得可能な画像データの数の制御を前記料金の金額に応じて行う制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像作成遊戯装置。
【請求項2】
前記送信手段は、サーバへの前記撮影画像又は前記編集画像の画像データのアップロードを行うアップロード手段を含む、請求項1に記載の画像作成遊戯装置。
【請求項3】
アップロードされた前記撮影画像若しくは編集画像の識別情報及び/又は当該撮影画像若しくは編集画像の画像データの所在場所の情報を出力する情報出力手段をさらに備える、請求項2に記載の画像作成遊戯装置。
【請求項4】
外部装置に対する撮影画像又は編集画像の画像データの送信を管理する管理手段をさらに備えている、請求項1〜3のいずれかに記載の画像作成遊戯装置。
【請求項5】
前記管理手段は、外部装置への前記編集画像又は前記撮影画像の画像データの送信回数を管理する、請求項4に記載の画像作成遊戯装置。
【請求項6】
前記制御手段は、撮影可能な撮影画像の数又はアップロード可能な画像データの数を前記料金の金額に応じて制限することによって前記制御を行う、請求項2〜5のいずれかに記載の画像作成遊戯装置。
【請求項7】
利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得る撮影手段と、
前記撮影画像を編集して編集画像を得る編集手段と、
利用者に課金する料金を徴収する課金手段と、
前記撮影画像又は前記編集画像の画像データを識別情報に関連付けて記憶し、かつ利用者の携帯端末とネットワークを介して接続可能なサーバと、
前記サーバへの前記画像データのアップロードを行うアップロード手段と、
利用者が取得可能な画像データの数の制御を前記料金の金額に応じて行う制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像作成遊戯システム。
【請求項8】
アップロードされた撮影画像若しくは編集画像の識別情報及び/又は当該撮影画像若しくは編集画像の画像データの所在場所の情報を出力する情報出力手段をさらに備えている、請求項7に記載の画像作成遊戯システム。
【請求項9】
サーバへの前記画像データのアップロード回数を管理する管理手段をさらに備えている、請求項7又は8に記載の画像作成遊戯システム。
【請求項10】
前記サーバは、利用者の携帯端末がアクセス可能な画像データの数を前記料金の金額に応じて制限するアクセス制御手段を備えている、請求項7〜9のいずれかに記載の画像作成遊戯システム。
【請求項11】
前記アクセス制御手段は、利用者から追加料金が支払われることで、アクセス可能な画像データの数の制限を解除する、請求項10に記載の画像作成遊戯システム。
【請求項12】
利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得るステップと、
前記撮影画像を編集して編集画像を得るステップと、
利用者に課金する料金を徴収するステップと、
前記撮影画像又は前記編集画像の画像データを外部装置に送信するステップと、
利用者が取得可能な画像データの数の制御を前記料金の金額に応じて行うステップと、
を含む、画像作成遊戯装置の制御方法。
【請求項13】
コンピュータを、画像作成遊戯装置の制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得るステップと、
前記撮影画像を編集して編集画像を得るステップと、
利用者に課金する料金を徴収するステップと、
前記編集画像又は前記撮影画像の画像データを外部装置に送信するステップと、
利用者が取得可能な画像データの数の制御を前記料金の金額に応じて行うステップと、
を含む処理を実行させることを特徴とする、コンピュータプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公開番号】特開2013−105390(P2013−105390A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249872(P2011−249872)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】