説明

画像処理装置、コンテンツ処理方法およびコンテンツ処理プログラム

【課題】 コンテンツを部分的に処理する操作を容易にすること
【解決手段】 情報処理装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部(S02)と、取得されたコンテンツを表示するコンテンツ表示部と、コンテンツ表示部によりコンテンツが部分的に表示される場合、コンテンツのうちでコンテンツ表示部により表示されている表示部分のコンテンツ中における表示位置を示すスクロールハンドルを表示する位置表示部と、スクロールハンドルに対して第1の操作が受け付けられると(S11,S12,S14)コンテンツの表示部分を変更し、第2の操作が受け付けられると(S24でYES)第2の操作に関連付けられた処理をコンテンツの表示部分を処理の対象として実行する(S25,S26)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像処理装置、コンテンツ処理方法およびコンテンツ処理プログラムに関し、特にコンテンツを部分的に表示する画像処理装置、その画像処理装置で実行されるコンテンツ処理方法およびコンテンツ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Webページ等のコンテンツを一画面で表示できない場合、コンテンツを部分的に表示し、さらに、表示される部分をスクロール操作によって切り換える情報処理装置が知られている。さらに、過去に表示された部分を再表示させる操作を容易にするためのスクロール操作支援方法が、特開平9−325879号公報に記載されている。このスクロール支援方法は、スクロールバーが表示されたウィンドウ画面のスクロールバー上で、ユーザが一定の操作を加えると、その時点でスクロールハンドルの表示位置にしおりマークを表示するとともに、後にユーザが一定の操作を加えることにより、前記しおりマークのマーキング位置にウィンドウ画面を移動させる機能を備える。
【0003】
一方、コンテンツの一部を処理対象として、例えばプリントする場合、処理対象となる部分を指定する操作をしなければならない。このため、コンテンツを部分的に処理するための操作が煩雑となるといった問題がある。
【特許文献1】特開平9−325879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、コンテンツを部分的に処理する操作を容易にした画像処理装置を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、コンテンツを部分的に処理する操作を容易にしたコンテンツ処理方法を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、コンテンツを部分的に処理する操作を容易にしたコンテンツ処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像処理装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、取得されたコンテンツを表示するコンテンツ表示手段と、コンテンツ表示手段によりコンテンツが部分的に表示される場合、コンテンツのうちでコンテンツ表示手段により表示されている表示部分のコンテンツ中における表示位置を示す位置画像を表示する位置表示手段と、位置画像に対して、第1の操作が受け付けられるとコンテンツ表示手段に表示されているコンテンツの表示部分を変更し、第2の操作が受け付けられると第2の操作に関連付けられた処理をコンテンツの表示部分を処理の対象として実行する処理実行手段と、備える。
【0008】
この局面に従えば、コンテンツが部分的に表示される場合、表示部分のコンテンツ中における位置を示す位置画像が表示され、位置画像に対して、第1の操作が受け付けられると、表示されているコンテンツの表示部分が変更され、第2の操作が受け付けられると、第2の操作に関連付けられた処理がコンテンツの表示部分を処理の対象として実行される。このため、位置画像に対する第1の操作で処理の対象部分を選択することができ、位置画像に対する第2の操作で処理の対象部分に処理を実行させることができる。その結果、コンテンツを部分的に処理する操作を容易にした画像処理装置を提供できる。
【0009】
好ましくは、予め定められた処理が関連付けられたコマンド画像を位置画像に重畳して表示するコマンド画像表示手段をさらに備え、位置画像は、スクロールハンドルであり、第1の操作は、スクロールハンドルをスクロールまたはドラッグアンドドロップする操作であり、第2の操作は、コマンド画像を指示する操作である。
【0010】
この局面に従えば、予め定められた処理が関連付けられたコマンド画像がスクロールハンドルに重畳して表示され、コマンド画像が指示されることに応じて、コマンド画像に関連付けられた処理がコンテンツの表示部分に実行される。このため、第1の操作および第2の操作が容易となる。
【0011】
好ましくは、位置画像は、スクロールハンドルであり、第1の操作は、スクロールハンドルをスクロールまたはドラッグアンドドロップする操作であり、第2の操作は、スクロールハンドルをクリックする操作である。
【0012】
この局面に従えば、スクロールハンドルをクリックすれば、コンテンツの表示部分に所定の処理が実行される。このため、第1の操作および第2の操作が容易となる。
【0013】
好ましくは、クリックする回数に対応して異なる処理が関連付けられる。
【0014】
この局面に従えば、クリックする回数を異ならせれば、コンテンツの表示部分に異なる処理を実行させることができる。
【0015】
好ましくは、処理実行手段は、第2の操作が受け付けられると第2の操作に関連付けられた処理を、コンテンツの表示部分に代えて、コンテンツの表示部分以外の残余部分を処理の対象として実行する。
【0016】
好ましくは、処理実行手段は、第2の操作が受け付けられると、コンテンツの処理の対象部分の画像を形成する画像形成制御手段を含む。
【0017】
この局面に従えば、コンテンツの一部の画像を形成する操作を容易にすることができる。
【0018】
好ましくは、処理実行手段は、コンテンツの表示部分が変更される場合、変更後に表示される表示部分の表示位置を記憶する位置記憶手段と、第2の操作が受け付けられると、記憶された表示位置で特定される表示部分をコンテンツ表示手段に表示させる表示変更制御手段と、を含む。
【0019】
この局面に従えば、コンテンツのうち表示部分が変更されると、変更後に表示される表示部分の表示位置が記憶され、第2の操作が受け付けられると、記憶された表示位置で特定される表示部分が表示される。これにより、ユーザは、位置画像に対する第2の操作だけで、コンテンツのうち過去に表示させた表示部分を容易に表示させることができる。
【0020】
好ましくは、位置記憶手段は、コンテンツ表示手段により表示される表示部分の表示位置が、記憶された表示位置から所定の距離以上であることを条件に表示手段により表示される表示部分の表示位置を記憶する。
【0021】
この局面に従えば、コンテンツの表示部分の表示位置が、記憶されている表示位置から所定の距離以上であることを条件に記憶されるので、コンテンツの同じ部分が表示されないようにすることができる。
【0022】
好ましくは、位置記憶手段により記憶可能な表示位置の個数の上限を予め設定する設定手段をさらに備える。
【0023】
この局面に従えば、記憶される表示位置の個数の上限が予め設定されるので、再表示される表示部分の数を制限することができる。
【0024】
好ましくは、コンテンツの表示を終了する指示を受け付けることに応じて記憶された位置を削除する表示位置削除手段をさらに備える。
【0025】
この局面に従えば、コンテンツを表示するごとにコンテンツ中の新たな位置を記憶させることができる。
【0026】
好ましくは、コンテンツ表示手段は、コンテンツに対応して初期位置が予め設定されている場合、コンテンツのうち初期位置で特定される表示部分を表示する初期位置表示手段を含む。
【0027】
この局面に従えば、コンテンツのうち予め定めた表示部分を表示させることができる。
【0028】
この発明の他の局面によれば、コンテンツ処理方法は、コンテンツを取得するステップと、取得されたコンテンツを表示するステップと、コンテンツ表示するステップによりコンテンツが部分的に表示される場合、コンテンツのうちでコンテンツを表示するステップにより表示されている表示部分のコンテンツ中における表示位置を示す位置画像を表示するステップと、位置画像に対して、第1の操作が受け付けられるとコンテンツを表示するステップにより表示されるコンテンツの表示部分を変更し、第2の操作が受け付けられると第2の操作に関連付けられた処理をコンテンツの表示部分を処理の対象として実行するステップと、を含む。
【0029】
この局面に従えば、コンテンツを部分的に処理する操作を容易にしたコンテンツ処理方法を提供できる。
【0030】
この発明のさらに他の局面によれば、コンテンツ処理プログラムは、コンテンツを取得するステップと、取得されたコンテンツを表示するステップと、コンテンツ表示するステップによりコンテンツが部分的に表示される場合、コンテンツのうちでコンテンツを表示するステップにより表示されている表示部分のコンテンツ中における表示位置を示す位置画像を表示するステップと、位置画像に対して、第1の操作が受け付けられるとコンテンツを表示するステップにより表示されるコンテンツの表示部分を変更し、第2の操作が受け付けられると第2の操作に関連付けられた処理をコンテンツの表示部分を処理の対象として実行するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0031】
この局面に従えば、コンテンツを部分的に処理する操作を容易にしたコンテンツ処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図4】操作パネルの一例を示す平面図である。
【図5】MFPが備えるCPUの機能の概要をフラッシュメモリに記憶する情報とともに示すブロック図である。
【図6】コンテンツの一例を示す図である。
【図7】コンテンツ表示画面の一例を示す図である。
【図8】初期値設定画面の一例を示す図である。
【図9】コンテンツ情報設定画面の一例を示す図である。
【図10】URL設定画面の一例を示す図である。
【図11】記憶制限個数設定画面の一例を示す図である。
【図12】制限距離設定画面の一例を示す図である。
【図13】コンテンツ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】印刷部分選択画面の一例を示す図である。
【図15】コマンド設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0034】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、情報処理システム1は、ネットワーク2にそれぞれ接続された複合機(Multi Function Peripheral)(以下、「MFP」という)100およびパーソナルコンピュータ(PC)99を含む。MFP100は、画像処理装置の一例であり、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を備える。PC99は、一般的なコンピュータであり、ネットワーク2を介してMFP100による画像の形成を制御することができる。
【0035】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)等であってもよい。ネットワーク2は、ゲートウェイを介してインターネット3に接続されており、MFP100およびPC99は、インターネット3に接続されたWebサーバ7,7Aと通信可能である。以下、MFP100がインターネット3に接続されたWebサーバ7、7Aと通信する例を説明する。
【0036】
MFP100は、ブラウジングプログラムがインストールされており、ブラウジングプログラムを実行可能であり、ブラウザ機能を有する。例えば、MFP100は、ユーザによりWebサーバ7が記憶するウェブ(Web)ページのURLが指定されると、Webサーバ7にURLで特定されるWebページの送信を要求し、Webサーバ7が送信するWebページを受信し、表示する。以下、MFP100がWebベージをダウンロードして、表示する処理をブラウジング処理という。
【0037】
なお、本実施の形態においては画像処理装置の一例としてMFP100を例に説明するが、MFP100に代えて、ブラウザ機能を備えた装置であれば、たとえば、PC99、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ等であってもよい。
【0038】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図2を参照して、MFP100は、操作パネル9と、自動原稿搬送装置(ADF)10と、画像読取部20と、画像形成部30と、給紙部40と、を含む。
【0039】
ADF10は、原稿給紙トレイ11上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に画像読取部20のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、画像読取部20により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。画像読取部20は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部30に出力する。給紙部40は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部30に搬送する。
【0040】
画像形成部30は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、画像読取部20から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施し、データ処理後の画像データに基づいて、給紙部40により搬送される用紙に画像を形成する。
【0041】
図3は、MFPの回路構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、MFP100は、メイン回路101と、ファクシミリ部122と、通信制御部123と、ADF10と、画像読取部20と、画像形成部30と、給紙部40と、を含む。メイン回路101は、中央演算装置(CPU)111と、CPU111の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)112と、CPU111が実行するプログラム等を記憶するためのフラッシュメモリ113と、表示部114と、操作部115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、データ通信制御部117と、を含む。
【0042】
CPU111は、表示部114、操作部115、HDD116およびデータ通信制御部117と、それぞれ接続され、メイン回路101の全体を制御する。また、CPU111は、ファクシミリ部122、通信制御部123、ADF10、画像読取部20、画像形成部30、給紙部40と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0043】
表示部114は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro Luminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニュー、後述するデータ通信制御部117により受信されたデータ等を表示する。操作部115は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部115は、表示部114上に設けられたタッチパネルを含む。表示部114と、操作部115とで、MFP100の上面に設けられる操作パネル9が構成される。
【0044】
データ通信制御部117は、TCP(Transmission Control Protocol)またはUDP(User Datagram Protocol)等の通信プロトコルで通信するためのインターフェースであるLAN端子118と、シリアル通信のためのシリアル通信インターフェース端子119とを有する。データ通信制御部117は、CPU111からの指示に従って、LAN端子118またはシリアル通信インターフェース端子119に接続された外部の機器との間でデータを送受信する。
【0045】
LAN端子118に、ネットワーク2に接続するためのLANケーブルが接続される場合、データ通信制御部117は、LAN端子118を介して接続されたPC99と通信する。さらに、データ通信制御部117は、インターネット3に接続されたWebサーバ7,7Aと通信する。
【0046】
CPU111は、データ通信制御部117を制御して、ネットワーク2に接続されたPC99またはインターネット3に接続されたコンピュータ(図示しない)からプログラムをダウンロードし、フラッシュメモリ113に記憶することにより、プログラムを更新することが可能である。
【0047】
シリアル通信インターフェース端子119には、フラッシュメモリを内蔵したメモリカード119Aが接続可能である。CPU111は、データ通信制御部117を制御して、メモリカード119AからCPU111が実行するためのプログラムを読出し、フラッシュメモリ113に記憶することにより、プログラムを更新することが可能である。
【0048】
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード119Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。
【0049】
さらに、CPU111がPC99からプログラムをダウンロードしてフラッシュメモリ113に記憶する、または、PC99がプログラムをフラッシュメモリ113に書込みするようにして、フラッシュメモリ113に記憶されたプログラムをRAM112にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0050】
通信制御部123は、CPU111を公衆交換電話網(PSTN)7に接続するためのモデムである。MFP100には、PSTN7における電話番号が予め割り当てられており、PSTN7に接続されたファクシミリ装置からMFP100に割り当てられた電話番号に発呼があると、通信制御部123がその発呼を検出する。通信制御部123は、発呼を検出すると通話を確立し、ファクシミリ部122に通信させる。
【0051】
ファクシミリ部122は、PSTN7に接続され、PSTN7にファクシミリデータを送信する、またはPSTN7からファクシミリデータを受信する。
【0052】
図4は、操作パネルの一例を示す平面図である。図4を参照して、操作パネル9は、表示部114と、操作部115と、を含む。表示部114は、液晶表示装置(LCD)であり、操作画面、Webサーバから受信されるWebページ等のコンテンツを表示する。なお、LCDに代えて、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイを用いてもよい。操作部115は、テンキー115Aと、スタートキー115Bと、入力内容をキャンセルするためのクリアキー115Cと、コピー処理を実行するためのコピーキー115Dと、スキャン処理を実行するためのスキャンキー115Eと、ブラウジング処理を実行するためのブラウザキー115Fと、表示部114の上に重畳されたタッチパネル115Gと、を含む。
【0053】
タッチパネル115Gは、透明な部材からなり、表示部114に重畳して配置される。ユーザがタッチパネル115Gを指で触れると、触れられた位置を指示位置として検出し、CPU111に出力する。タッチパネル115Gは、圧力の変化を感知する感圧式であってもよいし、静電気による電気信号を感知する静電式であってもよい。ここでは、静電気式を用いている。
【0054】
図5は、MFPが備えるCPUの機能の概要をフラッシュメモリに記憶する情報とともに示すブロック図である。図5に示す機能は、CPU111がフラッシュメモリ113またはメモリカード119Aに記憶されたコンテンツ処理プログラムを実行することにより、CPU111に形成される。図5を参照して、CPU111は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部131と、取得されたコンテンツを表示するコンテンツ表示部133と、位置画像を表示する位置表示部135と、コマンド画像を表示するコマンド画像表示部137と、ユーザの操作を受け付ける操作受付部139と、コマンドを実行する処理実行部141と、表示位置削除部143と、設定部145と、を含む。
【0055】
フラッシュメモリ113は、位置情報159と、デフォルト情報161と、を記憶する。位置情報159とデフォルト情報161については後述するが、デフォルト情報161は、コンテンツ情報163と、制限距離165と、記憶制限個数167と、コマンド設定169と、を含む。
【0056】
コンテンツ取得部131は、コンテンツを取得する。コンテンツは、ここでは、Weサーバ7,7Aから送信されるマークアップ言語で記述されたWebページとしている。コンテンツ取得部131は、ユーザが操作部115の備えるブラウザキー115Fを押下する操作を入力すると、URL(Uniform Resource Locator)を受け付け、受け付けたURLをデータ通信制御部117に出力する。例えば、表示部114に英数文字のソフトウエアキーを表示し、操作部115のタッチパネル115Gでソフトウエアキーの指示を検出することにより、URLを受け付ける。URLは、コンテンツを特定するための情報であり、コンテンツの所在を示すアドレスである。ここでは、コンテンツをWebページとしている。
【0057】
コンテンツ取得部131は、データ通信制御部117を介して、操作部115から受け付けられたURLで特定されるコンテンツの送信を要求する信号をWebサーバ7、7AのうちURLで特定されるものに送信する。データ通信制御部117が、Webサーバ7、7Aのいずれかから送信されるコンテンツを受信すると、コンテンツ取得部131は、データ通信制御部117により受信されたコンテンツを取得する。コンテンツ取得部131は、取得したコンテンツをコンテンツ表示部133に出力する。
【0058】
コンテンツ表示部133は、コンテンツ取得部131からコンテンツが入力され、入力されたコンテンツを表示部114に表示する。コンテンツ表示部133は、取得されたコンテンツの少なくとも一部を表示部114に表示する。コンテンツのサイズが表示部114で表示可能なサイズより小さいと、コンテンツの全体を表示部114に表示させ、コンテンツのサイズが表示部114で表示可能なサイズより大きいとコンテンツの一部分を表示部114に表示させる。ここでは、表示部114に表示されているコンテンツの部分を表示部分という。コンテンツ表示部133は、コンテンツの表示部分を処理実行部141に出力する。
【0059】
図6は、コンテンツの一例を示す図である。図6に示すコンテンツ200は、Webページであり、そのサイズは、表示部114が表示可能なサイズと比較して、縦方向が大きく、横方向が同じである。図6を参照して、コンテンツ200において、点線の矩形で表示部分201が表示される。コンテンツ200において、表示部分201より上側の部分203と、下側の部分205とを合せて残余部分という。
【0060】
図5に戻って、コンテンツ表示部133は、ユーザが操作部115を操作することによりコンテンツの表示を終了する指示を入力すると、操作部115から終了指示を受け付け、コンテンツの表示を終了する。コンテンツ表示部133は、コンテンツの表示を終了する場合、表示位置削除部143に削除指示を出力する。
【0061】
位置表示部135は、位置画像を表示する。位置画像は、コンテンツ表示部133により表示されているコンテンツの表示部分のコンテンツ中の位置およびサイズを示す。位置画像は、コンテンツの縦方向と横方向とにそれぞれ表示され、矩形のスクロールバー中に表示される矩形のスクロールハンドルである。位置表示部135は、コンテンツの横方向のサイズが表示部114で表示可能な横方向のサイズより大きい場合、横方向の位置画像を表示するが、コンテンツの横方向のサイズが表示部114で表示可能な横方向のサイズ以下の場合、横方向の位置画像を表示しない。同様に、位置表示部135は、コンテンツの縦方向のサイズが表示部114で表示可能な縦方向のサイズより大きい場合、縦方向の位置画像を表示するが、コンテンツの縦方向のサイズが表示部114で表示可能な縦方向のサイズ以下の場合、縦方向の位置画像を表示しない。
【0062】
縦方向と横方向それぞれの位置画像の機能は方向が異なるのみである。ここでは、コンテンツの縦方向のサイズが表示部114で表示可能な縦方向のサイズより大きく、縦方向の位置画像を表示するが、コンテンツの横方向のサイズが表示部114で表示可能な横方向のサイズ以下で、横方向の位置画像を表示しない場合を例に説明する。
【0063】
位置画像であるスクロールハンドルとスクロールバーとは、コンテンツ表示部133により表示されているコンテンツの表示部分がコンテンツ中で占める位置(以下、「表示位置」という)を示す。表示位置は、ここでは、表示部分の重心位置を示す。なお、表示位置は、表示部分の上端の位置にしてもよいし、下端の位置にしてもよい。要するに、コンテンツのうちで表示されている表示部分を特定できればよい。
【0064】
スクロールバーの縦方向の長さは、コンテンツの縦方向の長さを示し、スクロールハンドルの縦方向の長さは、表示部分の縦方向の長さを示す。スクロールハンドルの縦方向の長さとスクロールバーの縦方向の長さとの比は、表示部分の縦方向の長さとコンテンツの縦方向の長さとの比と同じになる。また、スクロールバー中のスクロールハンドルの位置は、コンテンツ中の表示部分の位置を示す。スクロールバーの上端からスクロールハンドルの重心までの距離と、スクロールバーの長さとの比が、コンテンツの最上部から表示部分の表示位置までの距離とコンテンツの縦方向の距離との比と同じになるように、スクロールバーに配置されるスクロールハンドルの重心位置が決められる。
【0065】
操作受付部139は、ユーザが操作部115に操作を入力すると、操作部115からユーザにより入力された操作を受け付ける。操作受付部139は、入力された操作をコマンド画像表示部137、設定部145およびスクロール部149に出力する。
【0066】
設定部145は、デフォルト情報を設定する。ユーザが操作部115に入力する設定値を受け付け、受け付けられた設定値をデフォルト情報として設定する。具体的には、設定部145は、表示部114に初期値設定画面を表示し、ユーザが、初期値設定画面に従って操作部115に入力する設定値を受け付ける。そして、受け付けた設定値をデフォルト情報としてフラッシュメモリ113に記憶する。これにより、フラッシュメモリ113にデフォルト情報161が記憶される。
【0067】
デフォルト情報161は、コンテンツ情報163と、制限距離165と、記憶制限個数167と、コマンド設定169と、を含む。コンテンツ情報163は、コンテンツごとに1つのコンテンツレコードを含む。コンテンツレコードは、URLの項目と初期位置の項目とを含む。URLの項目には、コンテンツを特定するURLが設定され、初期位置の項目は、コンテンツ中の表示部分の表示位置が設定される。コンテンツ情報163は、複数のコンテンツレコードを含むことが可能である。制限距離165は、表示位置の最低間隔である。記憶制限個数167は、位置情報159に記憶可能な表示位置の数の上限値である。コマンド設定169は、後述するコマンド画像表示部137により表示されるコマンド画像を表示するか否かを定める。
【0068】
コンテンツ表示部133は、初期位置表示部147と、スクロール部149と、を含む。初期位置表示部147は、コンテンツ取得部131から入力されるコンテンツを最初に表示部114に表示する場合における表示部分を決定し、決定されたコンテンツの表示部分を表示部114に表示させる。具体的には、初期位置表示部147は、コンテンツ取得部131からコンテンツが入力されると、入力されたコンテンツのURLがURLの項目に設定されているコンテンツレコードをコンテンツ情報163に記憶されているコンテンツレコードのうちから抽出する。初期位置表示部147は、コンテンツのURLがURLの項目に設定されているコンテンツレコードを抽出した場合、入力されたコンテンツ中で初期位置の項目に設定されている表示位置で特定される部分を表示部分に決定するが、コンテンツのURLがURLの項目に設定されているコンテンツレコードを抽出しない場合、コンテンツの最上部(最初の部分)を表示部分に決定する。そして、初期位置表示部147は、コンテンツの表示部分を表示部114に表示させる。
【0069】
スクロール部149は、初期位置表示部147によりコンテンツの表示部分が表示された後に、ユーザが操作部115にコンテンツの表示部分を変更する操作を入力すると、コンテンツの表示部分を変更する。コンテンツの表示部分を変更する操作は、スクロールバー中におけるスクロールハンドルの位置を変更する操作、操作部115に予め設けられたページダウンキーまたはページアップキーを押下する操作、を含む。スクロールバー中におけるスクロールハンドルの位置を変更する操作は、スクロールバー中のスクロールハンドル以外の部分を押下する操作、スクロールハンドルをドラッグアンドドロップしてスクロールバー中で移動させる操作、を含む。スクロール部149は、変更後のコンテンツの表示部分における表示位置を位置表示部135および処理実行部141に出力する。
【0070】
位置表示部135は、初期位置表示部147によりコンテンツの表示部分が表示されると、表示部分がコンテンツ中に占める位置に基づいて、スクロールバー中にスクロールハンドルを表示する。また、位置表示部135は、スクロール部149によりコンテンツの表示部分が変更されると、変更後の表示部分がコンテンツ中に占める位置に基づいて、スクロールバー中のスクロールハンドルの位置を変更させる。
【0071】
コマンド画像表示部137は、位置表示部135から位置画像であるスクロールハンドルのスクロールバー中における位置が入力され、位置表示部135が表示するスクロールハンドルに重畳してコマンド画像を表示する。具体的には、コマンド画像表示部137は、スクロールバー中のスクロールハンドルの位置が入力され、入力された位置に基づいて、スクロールハンドルに重畳してコマンド画像を表示する。ここで、コマンド画像は、部分印刷キー画像と、再表示キー画像と、を含む。
【0072】
コマンド画像表示部137は、コマンド設定169を参照して、コマンド画像を表示するか否かを判断する。コマンド画像表示部137は、コマンド設定169に部分印刷キー画像表示「ON」が記憶されていれば、部分印刷キー画像をスクロールハンドルに重畳して表示するが、コマンド設定169に部分印刷キー画像表示「OFF」が記憶されていれば、部分印刷キー画像を表示しない。コマンド画像表示部137は、コマンド設定169に再表示キー画像表示「ON」が記憶されていれば、再表示キー画像をスクロールハンドルに重畳して表示するが、コマンド設定169に再表示キー画像表示「OFF」が記憶されていれば、再表示キー画像を表示しない。
【0073】
コマンド画像表示部137が表示する部分印刷キー画像および再表示キー画像は、処理実行部141に処理を実行させるためのコマンドがそれぞれ関連付けられている。部分印刷キー画像は、コンテンツの表示部分の画像を印刷する部分印刷コマンドが関連付けられており、再表示キー画像は、過去に表示された表示部分を再表示する再表示コマンドが関連付けられている。
【0074】
図7は、コンテンツ表示画面の一例を示す図である。ここでは、図6に示したコンテンツ200の表示部分201を表示するコンテンツ表示画面を示す。図7を参照して、コンテンツ表示画面210は、コンテンツを表示するコンテンツ表示領域211と、コンテンツ表示領域211の上に配置されたタイトルバー213と、コンテンツ表示領域211の下に配置されたタスクバー215と、コンテンツ表示領域211の右辺に沿って配置されたスクロールバー219と、を含む。
【0075】
コンテンツ表示領域211には、コンテンツ200の表示部分201が表示される。タスクバー215は、「設定」が表示されたボタン215Aを含む。ボタン215Aは、初期設定画面を表示させるコマンドが割り当てられている。タイトルバー213は、「×」が表示されたボタン213Aを含む。ボタン213Aは、コンテンツ表示画面を閉じるコマンド、換言すれば、コンテンツの表示を終了させるコマンドが割り当てられており、ユーザがタッチパネル115Gを操作することによりボタン213Aを指示すれば、コンテンツの表示が終了する。
【0076】
矩形のスクロールバー219と、スクロールバー219の上に配置された上矢印ボタン225と、スクロールバー219の下に配置された下矢印ボタン226と、スクロールバー219内に配置された矩形のスクロールハンドル221と、を含む。スクロールハンドル221は、スクロールバー219と区別するために、スクロールバー219とは異なる色で表示される。ここでは、スクロールハンドル221の色をハッチングで示している。
【0077】
ユーザがタッチパネル115Gを操作することにより、スクロール操作を入力すると、コンテンツの表示部分が変更される。このため、コンテンツ表示領域211には、それまで表示されていたコンテンツ200の表示部分201から移動後の表示部分の表示に切り換わる。例えば、スクロールハンドル221をドラッグアンドドロップして、スクロールバー219内で移動させれば、スクロールハンドル221をドロップしたスクロールバー219内の位置に対応する部分に表示部分が切り換わる。また、スクロールハンドル221の下方を指示すれば、コンテンツの表示部分が、それまで表示されていた部分の直下の部分に切り換わり、スクロールハンドル221の上方を指示すれば、コンテンツの表示部分が、それまで表示されていた部分の直上の部分に切り換わる。また、上矢印ボタン225がユーザにより指示されると、表示部分がコンテンツの最上部に切り換わり、下矢印ボタン226がユーザにより指示されると、表示部分がコンテンツの最下部に切り換わる。
【0078】
さらに、スクロールハンドル221に、部分印刷キー画像223と、再表示キー画像224とが重畳して表示されている。ここでは、部分印刷キー画像223を☆印で示し、再表示キー画像224を○印で示している。
【0079】
図5に戻って、コマンド画像表示部137により表示された部分印刷キー画像223または再表示キー画像224が、ユーザが操作部115を操作することにより指示されると、部分印刷キー画像223または再表示キー画像224が指示されたことが操作受付部139によって検出される。コマンド画像表示部137は、操作受付部139によって部分印刷キー画像223が指示されたことが検出されると、部分印刷コマンドを処理実行部141に出力する。コマンド画像表示部137は、操作受付部139によって再表示キー画像224が指示されたことが検出されると、再表示コマンドを処理実行部141に出力する。
【0080】
処理実行部141は、位置記憶部151と、表示変更制御部153と、画像形成制御部155と、を含む。
【0081】
位置記憶部151は、スクロール部149から変更後の表示部分の表示位置が入力され、表示位置をフラッシュメモリ113に記憶されている位置情報159に追加して記憶する。スクロール部149から変更後の表示部分の表示位置が入力されるごとに、表示位置を位置情報159に追加して記憶する。換言すれば、スクロール部149によって、コンテンツの表示部分が変更されるごとに、変更後の表示部分の表示位置を記憶する。なお、ユーザが表示位置を記憶する指示を入力した場合に、表示部分の表示位置を記憶するようにしてもよい。
【0082】
位置記憶部151は、スクロール部149から入力される変更後の表示部分の表示位置と、位置情報159に記憶されている表示位置との間の距離が、制限距離165に記憶された制限距離以上であることを条件に、スクロール部149から入力される変更後の表示部分の表示位置を記憶する。コンテンツの表示部分における表示位置は、位置情報159に記憶されている表示位置から制限距離以上離れていることを条件に記憶されるので、近似する表示位置が記憶されない。
【0083】
さらに、位置記憶部151は、記憶制限個数167として記憶された個数上限値を超えて表示位置を記憶しない。換言すれば、位置記憶部151は、位置情報159に記憶される表示位置の個数が、記憶制限個数167と同じになるまで表示位置を位置情報159に追加して記憶するが、同じになると、最も前に記憶された位置情報を削除した後に、新たな表示位置を追加して記憶する。
【0084】
表示変更制御部153は、コマンド画像表示部137から再表示コマンドが入力されると、位置情報159から表示位置を抽出し、抽出された表示位置を含む表示変更指示をスクロール部149に出力する。位置情報159に複数の表示位置が記憶されている場合、ランダムに抽出してもよいし、古いものから順に抽出してもよいし、新しいものから順に抽出してもよい。スクロール部149は、表示変更制御部153から表示変更指示が入力されると、表示変更指示に含まれる表示位置で特定されるコンテンツの表示部分を表示部114に表示させる。なお、コンテンツの表示部分が変更されるので、スクロールハンドルは、コンテンツの表示部分の変化に伴って移動し、スクロールハンドルに重畳して表示されるコマンド画像は、スクロールハンドルの移動に伴って移動する。
【0085】
画像形成制御部155は、コマンド画像表示部137から部分印刷コマンドが入力されると、コンテンツ表示部133から入力されたコンテンツの表示部分に基づいてプリントデータを作成する。そして、画像形成制御部155は、作成されたプリントデータを画像形成部30に出力し、画像形成部30にコンテンツの表示部分の画像を形成させる。これにより、コンテンツの表示部分が印刷される。
【0086】
表示位置削除部143は、コンテンツ表示部133から削除指示が入力されると、位置情報159に記憶されている表示位置のすべてを削除する。これにより、コンテンツを表示するごとにコンテンツ中の新たな表示位置を記憶させることができる。
【0087】
設定部145は、表示部114に初期値設定画面を表示し、ユーザが初期値設定画面に従って操作部115に設定値を入力すると、操作受付部139から設定値を受け付け、受け付けられた設定値をフラッシュメモリ113のデフォルト情報161として記憶する。
【0088】
以下、設定部145について、画面例とともに具体的に説明する。図8は、初期値設定画面の一例を示す図である。図8を参照して、初期値設定画面180は、「コンテンツ情報設定」の文字列が表されたボタン181と、「部分印刷キー画像表示」の文字列が表示されたボタン183と、「再表示キー画像表示」の文字列が表示されたボタン185と、「記憶制限個数設定」の文字列が表示されたボタン187と、「制限距離設定」の文字列が表示されたボタン189と、を含む。ボタン181は、コンテンツ情報設定画面を表示するためのボタンである。
【0089】
ボタン183は、部分印刷キー画像を表示するか否かを設定するためのボタンである。ボタン183がユーザにより指示されると、部分印刷キー画像が表示に設定され、「部分印刷キー画像表示」の文字列が反転表示される。「部分印刷キー画像表示」の文字列が反転表示された状態でボタン183がユーザにより指示されると、部分印刷キー画像が非表示に設定され、「部分印刷キー画像表示」の反転表示が解除される。図8では、反転表示をハッチングで示している。
【0090】
設定部145は、部分印刷キー画像を表示に設定する場合、フラッシュメモリ113に記憶されているコマンド設定169の部分印刷キー画像の項目に「ON」を記憶し、部分印刷キー画像を非表示に設定する場合、コマンド設定169の部分印刷キー画像表示の項目に「OFF」を記憶する。
【0091】
ボタン185は、再表示キー画像を表示するか否かを設定するためのボタンである。ボタン185がユーザにより指示されると、再表示キー画像が表示に設定され、「再表示キー画像表示」の文字列が反転表示されるとともに、ボタン187とボタン189とが指示可能となる。「再表示キー画像表示」の文字列が反転表示された状態でボタン185がユーザにより指示されると、再表示キー画像が非表示に設定され、「再表示キー画像表示」の文字列の反転表示が解除されるとともに、ボタン187とボタン189とが指示できない状態となる。図8では、反転表示をハッチングで示している。
【0092】
設定部145は、再表示キー画像を表示に設定する場合、フラッシュメモリ113に記憶されているコマンド設定169に再表示キー画像の項目に「ON」を記憶し、再表示キー画像を非表示に設定する場合、フラッシュメモリ113に記憶されているコマンド設定169に再表示キー画像の項目に「OFF」を記憶する。
【0093】
ボタン187は、記憶制限個数設定画面を表示するためのボタンである。ボタン187が指示されると、記憶制限個数設定画面が表示される。ボタン189は、制限距離設定画面を表示するためのボタンである。ボタン189が指示されると、制限距離設定画面が表示される。
【0094】
図9は、コンテンツ情報設定画面の一例を示す図である。図9を参照して、コンテンツ情報設定画面190は、コンテンツ情報を設定するための領域192〜194と、「新規」が表示されたボタン195と、「編集」が表示されたボタン196と、「削除」が表示されたボタン197と、を含む。コンテンツ情報は、コンテンツを特定するURLと表示部分の表示位置を示す座標の組を含む。図9においては、領域192に設定されるコンテンツ情報は、URL「aaaa.co.jp」と表示位置(10、50)との組であり、領域193に設定されるコンテンツ情報はURL「bbbb.co.jp」と表示位置(50、100)との組であり、領域194に設定されるコンテンツ情報はURL「cccc.co.jp」と表示位置(10、100)との組である。
【0095】
ボタン195は、コンテンツ情報を新たに記憶するコマンドが割り当てられている。ユーザがタッチパネル115Gを操作することによりボタン195を指示すると、設定部145は、URL設定画面を表示する。ボタン196は、コンテンツ情報を編集するコマンドが割り当てられている。領域192〜194のいずれかを選択した状態で、ボタン196を指示すると、設定部145は、URL設定画面を表示する。ボタン197は、コンテンツ情報を削除するコマンドが割り当てられている。ユーザがタッチパネル115Gを操作することによりボタン197を指示すると、設定部145は、コンテンツ情報163に記憶されているコンテンツ情報を削除する。領域192〜194を選択して個別に削除してもよいし、すべてを一括して削除してもよい。
【0096】
図10は、URL設定画面の一例を示す図である。図10を参照して、URL設定画面230は、URLを設定する領域231と、決定の文字が表示されたボタン233と、を含む。ユーザがタッチパネル115Gに表示されたソフトウエアキーを指示することによりURLを領域231に入力すると、設定部145は入力されたURLが設定される。ここでは、領域231に「bbbb.co.jp」が入力された場合を例に示している。領域231に「bbbb.co.jp」が入力された状態で、ユーザがボタン233を指示すると、設定部145は、新たなコンテンツレコードを生成し、URLの項目にURL「bbbb.co.jp」を設定する。設定部145は、URL「bbbb.co.jp」で特定されるコンテンツを取得し、表示部114に表示する。ユーザは、スクロール操作によりユーザの所望するコンテンツの部分へと表示部分を変更させることができる。設定部145は、ユーザが表示部分を初期位置に決定する操作を操作部115に入力すると、コンテンツの表示部分の表示位置を新たなコンテンツレコードの初期位置の項目に設定し、新たなコンテンツレコードを、フラッシュメモリ113に記憶されているコンテンツ情報163に追加して記憶する。
【0097】
図11は、記憶制限個数設定画面の一例を示す図である。図11を参照して、記憶制限個数設定画面240は、個数上限値を入力する領域241と、「決定」が表示されたボタン243と、を含む。ユーザがテンキー115Aを操作して個数上限値を領域241に入力し、ボタン243を指示すれば、設定部145は、領域241に入力された個数上限値を、フラッシュメモリ113に記憶制限個数167として記憶する。
【0098】
図12は、制限距離設定画面の一例を示す図である。制限距離設定画面250は、制限距離を入力するための領域251と、「決定」が表示されたボタン253と、を含む。ユーザがテンキー115Aを操作して制限距離を領域251に入力し、ボタン253を指示すれば、設定部145は、領域251に入力された制限距離をフラッシュメモリ113に制限距離165として記憶する。
【0099】
図13は、コンテンツ処理の流れの一例を示すフローチャートである。コンテンツ処理は、CPU111がフラッシュメモリ113に記憶されたコンテンツ処理プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図13を参照して、CPU111は、ユーザが入力するURLを受け付ける(ステップS01)。具体的には、ユーザがタッチパネル115Gを操作することにより入力したURLを受け付け、処理をステップS02に進める。
【0100】
ステップS02においては、ステップS01で受け付けられたURLで特定されるコンテンツを取得する。CPU111は、ステップS01において受け付けられたURLで特定されるWebサーバにURLで特定されるコンテンツの送信を要求する。コンテンツの要求を受信したWebサーバは、要求信号に含まれるURLで特定されるWebページを返信するので、通信I/F部112によってWebページが取得される。
【0101】
ステップS03においては、コンテンツレコードを取得し、処理をステップS04に進める。フラッシュメモリ113に記憶されているコンテンツ情報163から、ステップS01において受け付けられたURLがURLの項目に設定されたコンテンツレコードを抽出する。
【0102】
ステップS04においては、ステップS03においてコンテンツレコードが取得されたか否かを判断する。コンテンツレコードが取得されたならば(ステップS04でYES)、処理をステップS05に進めるが、そうでなければ(ステップS04でNO)、処理をステップS06に進める。
【0103】
ステップS05においては、ステップS02において取得されたコンテンツ中で、ステップS03において取得されたコンテンツレコードの初期位置の項目に設定された表示位置で特定される部分を表示部分に決定し、決定された表示部分を表示部114に表示する。コンテンツが最初に表示される場合、そのコンテンツに対してユーザが予め初期位置として設定した表示部分が表示されるので、ユーザの所望するコンテンツの部分を表示させることができる。一方、ステップS06においては、コンテンツの最上部を表示部114に表示し、処理をステップS07に進める。
【0104】
ステップS07においては、部分印刷キー画像表示がON状態か否かを判断する。フラッシュメモリ113に記憶されたコマンド設定169の部分印刷キー画像の項目に「ON」が記憶されていれば、部分印刷キー画像表示がON状態と判断する。部分印刷キー画像表示がON状態ならば、処理をステップS08に進めるが、そうでなければステップS08をスキップして処理をステップS09に進める。ステップS08においては、スクロールハンドルに重畳して部分印刷キー画像を表示し、処理をステップS09に進める。
【0105】
ステップS09においては、再表示キー画像表示がON状態か否かを判断する。フラッシュメモリ113に記憶されたコマンド設定169の再表示キー画像の項目に「ON」が記憶されていれば、再表示キー画像表示がON状態と判断する。再表示キー画像表示がON状態ならば、処理をステップS10に進めるが、そうでなければステップS10をスキップして処理をステップS11に進める。ステップS10においては、スクロールハンドルに重畳して再表示キー画像を表示し、処理をステップS11に進める。なお、位置情報159に複数の表示位置が記憶されている場合にのみ再表示キー画像を表示するようにしてもよい。
【0106】
ステップS11においては、ドラッグ操作を検出したか否かを判断する。ドラッグ操作を検出したならば、処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。
【0107】
ステップS12においては、ドロップ操作を受け付け、処理をステップS13に進める。ステップS13においては、ドロップ操作後のコンテンツの表示部分を表示し、処理をステップS16に進める。
【0108】
ステップS14においては、スクロール操作を検出したか否かを判断する。スクロール操作を検出したならば、処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS20に進める。ステップS15においては、スクロール操作後におけるコンテンツの表示部分を表示し、処理をステップS16に進める。ステップS16においては、ドラッグアンドドロップ操作またはスクロール操作の前後それぞれにおける表示部分の表示位置間の距離が制限距離以内であるか否かを判断する。制限距離以内ならば、処理をステップS11に戻すが、そうでなければ処理をステップS17に進める。
【0109】
ステップS17においては、フラッシュメモリ113に記憶されている位置情報159に含まれる表示位置の個数が、記憶制限個数167を超えるか否かを判断する。位置情報159に含まれる表示位置の個数が、記憶制限個数167を超えていれば処理をステップS19に進め、超えていなければ処理をステップS18に進める。
【0110】
ステップS18においては、ステップS13またはステップS15において表示されたコンテンツの表示部分の表示位置をフラッシュメモリ113に記憶されている位置情報159に追加して記憶し、処理をステップS27に進める。一方、ステップS19においては、ステップS13またはステップS15において表示されたコンテンツの表示部分の表示位置で、フラッシュメモリ113に記憶された位置情報159を更新し、処理をステップS27に進める。具体的には、位置情報159に記憶されている位置のうちの1つを、ステップS13またはステップS15において表示されたコンテンツの表示部分の表示位置で置き換える。例えば、位置情報159に記憶されている位置のうち、最も先に記憶された位置を削除し、ステップS13またはステップS15において表示されたコンテンツの表示部分の表示位置を追加して記憶する。なお、ドラッグアンドドロップ操作の終了後にステップS13を実行して表示部分の表示位置を記憶し、スクロール操作の終了後にステップS15を実行して表示部分の表示位置を記憶するようにしたが、ユーザによる記憶する指示が受け付けられた場合にのみ表示部分の表示位置を記憶するようにしてもよい。
【0111】
ステップS20においては、再表示キー画像表示がON状態か否かを判断する。再表示キー画像表示がON状態ならば、処理をステップS21に進めるが、そうでなければ処理をステップS23に進める。ステップS21においては、再表示キー画像が指示されたか否かを判断する。再表示キー画像が指示されたならば処理をステップS22に進めるが、そうでなければステップS22をスキップして処理をステップS23に進める。
【0112】
ステップS22においては、フラッシュメモリ113に記憶された位置情報159に含まれる表示位置のいずれかで特定されるコンテンツの表示部分を再度表示し、処理をステップS23に進める。具体的には、再表示キー画像が指示されると、位置情報159に含まれる表示位置のいずれかで特定されるコンテンツの表示部分を表示する。再表示キー画像が連続して複数回指示される場合、指示される毎に位置情報159に記憶された順番で表示位置を選択する。
【0113】
ステップS23においては、部分印刷キー画像表示がON状態か否かを判断する。部分印刷キー画像表示がON状態ならば、処理をステップS24に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に戻す。ステップS24においては、部分印刷キー画像が指示されたか否かを判断する。部分印刷キー画像が指示されたならば処理をステップS25に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に戻す。ステップS25においては、コンテンツの表示部分をプリントするためのプリントデータを作成し、処理をステップS26に進める。
【0114】
ステップS26においては、ステップS25において作成されたプリントデータを画像形成部30に出力し、処理をステップS11に戻す。画像形成部30においては、プリントデータの画像を形成する。部分印刷キー画像が指示された時点で表示部114に表示されているコンテンツの表示部分が印刷されるので、従来のように印刷指示の後、部分印刷を選択し、その後コンテンツのうちから印刷する範囲を設定する一連の操作が不要となる。
【0115】
ステップS27においては、コンテンツの表示を終了する終了指示が検出されたか否かを判断する。終了指示が検出されたならば処理をステップS28に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に戻す。ステップS28においては、フラッシュメモリ113に記憶された位置情報159に含まれる表示位置のすべてを削除し、処理を終了する。
【0116】
<第1の変形例>
上述したMFP100は、部分印刷キー画像が指示されると、表示部114に表示されているコンテンツの表示部分を印刷するようにした。第1の変形例におけるMFP100は、コンテンツの表示部分に加えて、コンテンツ中の表示部分を除いた残余部分の印刷を可能としたものである。
【0117】
第1の変形例におけるMFP100は、部分印刷キー画像がユーザにより指示されると、表示部分と残余部分とのいずれかをユーザが選択するための印刷部分選択画面を表示部114に表示する。
【0118】
図14は、印刷部分選択画面の一例を示す図である。図14を参照して、印刷部分選択画面260は、「表示部分」の文字列が表示されたボタン261と、「その他部分」の文字列が表示されたボタン263と、を含む。ボタン261は、コンテンツの表示部分を印刷対象として選択するためのボタンであり、ボタン263は、コンテンツの表示部分を除いた残余部分を印刷対象として選択するためのボタンである。ここでは、ボタン261が選択されていることが、ハッチングで示されている。
【0119】
<第2の変形例>
上述したMFP100は、部分印刷キー画像が指示されると、表示部114に表示されているコンテンツの表示部分を印刷するようにした。第2の変形例におけるMFP100は、コンテンツの表示部分を送信または保存(HDD116に記憶)するようにしたものである。
【0120】
第2の変形例におけるMFP100は、部分印刷キー画像に代えて、またはそれに加えて、部分送信キー画像または/および部分保存キー画像を、スクロールハンドルに重畳して表示するようにし、部分送信キー画像が指示されるとデータ通信制御部117を制御して、表示部114に表示されているコンテンツの表示部分を予め定められた送信先に送信し、部分保存キー画像が指示されると、表示部114に表示されているコンテンツの表示部分をHDD116に記憶する。
【0121】
<第2の実施の形態>
上述した第1の実施の形態におけるMFP100は、スクロールハンドルに重畳して表示された部分印刷キー画像および再表示キー画像のいずれかが指示されると、表示部分を印刷する処理または表示部分を変更する(再表示する)処理をするものであった。
【0122】
第2の実施の形態におけるMFP100は、スクロールハンドルに重畳して表示された部分印刷キー画像および再表示キー画像を表示することなく、スクロールハンドルに対する所定の操作が受け付けられると、表示部分を印刷する処理または表示部分を変更する(再表示する)処理を実行可能としたものである。所定の操作は、例えば、スクロールハンドルを予め定められた回数だけクリックする操作である。
【0123】
図15は、コマンド設定画面の一例を示す図である。図15を参照して、コマンド設定画面270は、部分印刷コマンドに対する操作を特定するための領域271と、再表示コマンドに対する操作を特定するための領域273と、決定の文字が表されたボタン275と、を含む。ここでは、領域271に部分印刷コマンドに対する操作としてスクロールハンドルを1回クリックする操作(シングルクリック)が設定され、領域273に再表示コマンドに対する操作としてスクロールハンドルを2回連続してクリックする操作(ダブルクリック)が設定される。ボタン275が指示されると、領域271に設定された操作が部分印刷コマンドに対応付けられ、領域273に設定された操作が再表示コマンドに対応付けられる。
【0124】
スクロールハンドルをシングルクリックする操作を検出することに応じて、部分印刷コマンドを処理実行部141に出力し、コンテンツの表示部分または表示部分以外の残余部分を印刷する処理を実行する。また、スクロールハンドルをダブルクリックする操作を検出することに応じて、再表示コマンドを処理実行部141に出力し、コンテンツの表示部分を、過去に表示された表示部分に変更する処理を実行する。
【0125】
このように、コマンド画像を表示することなく、スクロールハンドルに対して所定の操作がされたことを検出するようにしても、上述した第1の実施の形態におけるMFP100と同様の効果を奏することができる。
【0126】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0127】
1 情報処理システム、2 ネットワーク、3 インターネット、7,7A サーバ、9 操作パネル、10 ADF、20 画像読取部、30 画像形成部、40 給紙部、100 MFP、101 メイン回路、111 CPU、112 RAM、113 フラッシュメモリ、114 表示部、115 操作部、116 HDD、117 データ通信制御部、118 LAN端子、119 シリアル通信インターフェース端子、122 ファクシミリ部、123 通信制御部、131 コンテンツ取得部、133 コンテンツ表示部、135 位置表示部、137 コマンド画像表示部、139 操作受付部、141 処理実行部、143 表示位置削除部、145 設定部、147 初期位置表示部、149 スクロール部、151 位置記憶部、153 表示変更制御部、155 画像形成制御部、159 位置情報、161 デフォルト情報、163 コンテンツ情報、165 制限距離、167 記憶制限個数、169 コマンド設定、200 コンテンツ、201 表示部分、210 コンテンツ表示画面、211 コンテンツ表示領域、213 タイトルバー、215 タスクバー、219 スクロールバー、221 スクロールハンドル、223 部分印刷キー画像、224 再表示キー画像。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記取得されたコンテンツを表示するコンテンツ表示手段と、
前記コンテンツ表示手段により前記コンテンツが部分的に表示される場合、前記コンテンツのうちで前記コンテンツ表示手段により表示されている表示部分の前記コンテンツ中における表示位置を示す位置画像を表示する位置表示手段と、
前記位置画像に対して、第1の操作が受け付けられると前記コンテンツ表示手段に表示されているコンテンツの表示部分を変更し、第2の操作が受け付けられると前記第2の操作に関連付けられた処理を前記コンテンツの表示部分を処理の対象として実行する処理実行手段と、備えた画像処理装置。
【請求項2】
予め定められた処理が関連付けられたコマンド画像を前記位置画像に重畳して表示するコマンド画像表示手段をさらに備え、
前記位置画像は、スクロールハンドルであり、
前記第1の操作は、前記スクロールハンドルをスクロールまたはドラッグアンドドロップする操作であり、
前記第2の操作は、前記コマンド画像を指示する操作である、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記位置画像は、スクロールハンドルであり、
前記第1の操作は、前記スクロールハンドルをスクロールまたはドラッグアンドドロップする操作であり、
前記第2の操作は、前記スクロールハンドルをクリックする操作である、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
クリックする回数に対応して異なる処理が関連付けられる、請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記処理実行手段は、第2の操作が受け付けられると前記第2の操作に関連付けられた処理を、前記コンテンツの表示部分に代えて、前記コンテンツの表示部分以外の残余部分を処理の対象として実行する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記処理実行手段は、前記第2の操作が受け付けられると、前記コンテンツの処理の対象部分の画像を形成する画像形成制御手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記処理実行手段は、前記コンテンツの表示部分が変更される場合、変更後に表示される表示部分の表示位置を記憶する位置記憶手段と、
前記第2の操作が受け付けられると、前記記憶された表示位置で特定される表示部分を前記コンテンツ表示手段に表示させる表示変更制御手段と、を含む請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記位置記憶手段は、前記コンテンツ表示手段により表示される表示部分の表示位置が、前記記憶された表示位置から所定の距離以上であることを条件に前記表示手段により表示される表示部分の表示位置を記憶する、請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記位置記憶手段により記憶可能な表示位置の個数の上限を予め設定する設定手段をさらに備えた、請求項7または8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記コンテンツの表示を終了する指示を受け付けることに応じて前記記憶された表示位置を削除する表示位置削除手段をさらに備えた、請求項7〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記コンテンツ表示手段は、前記コンテンツに対応して初期位置が予め設定されている場合、前記コンテンツのうち前記初期位置で特定される表示部分を表示する初期位置表示手段を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項12】
コンテンツを取得するステップと、
前記取得されたコンテンツを表示するステップと、
前記コンテンツ表示するステップにより前記コンテンツが部分的に表示される場合、前記コンテンツのうちで前記コンテンツを表示するステップにより表示されている表示部分の前記コンテンツ中における表示位置を示す位置画像を表示するステップと、
前記位置画像に対して、第1の操作が受け付けられると前記コンテンツを表示するステップにより表示されるコンテンツの表示部分を変更し、第2の操作が受け付けられると前記第2の操作に関連付けられた処理を前記コンテンツの表示部分を処理の対象として実行するステップと、を含むコンテンツ処理方法。
【請求項13】
コンテンツを取得するステップと、
前記取得されたコンテンツを表示するステップと、
前記コンテンツ表示するステップにより前記コンテンツが部分的に表示される場合、前記コンテンツのうちで前記コンテンツを表示するステップにより表示されている表示部分の前記コンテンツ中における表示位置を示す位置画像を表示するステップと、
前記位置画像に対して、第1の操作が受け付けられると前記コンテンツを表示するステップにより表示されるコンテンツの表示部分を変更し、第2の操作が受け付けられると前記第2の操作に関連付けられた処理を前記コンテンツの表示部分を処理の対象として実行するステップと、をコンピュータに実行させるコンテンツ処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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