説明

画像処理装置、制御方法、プログラム

【課題】 ユーザが設定情報のリストアまたはインポートの用途に応じて、適したファイル形式を使い分けることができるバックアップ手段を提供することを目的とする。さらに、設定情報のバックアップ時には、その用途を決めておかなくてもよく、ユーザが使用する際の用途に応じた使い分けが可能なバックアップ手段を提供することを目的とする。
【解決手段】 MFP101の同一の宛先情報207aに対応し、ファイル形式が互いに異なる複数のファイルを作成し、互いにファイル形式の異なる複数のファイルのうち少なくとも1つを受け付け、複数のファイルが受け付けられた場合に、複数のファイルのファイル形式及び、更新日時のうち少なくとも1つに従って受け付けた複数のファイルの中から使用すべきファイルを決定し、決定されたファイルを使用して、宛先情報207aを更新するコントローラ201を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶部に登録されている設定情報のバックアップ及び更新を行う、画像処理装置、制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スキャン画像のファクシミリ機能や電子メール送信機能などをもつ複合機(MFP)は、送信先のファクス番号、電子メールアドレス、ネットワーククライアントのアドレスなど送信先の情報(以下「宛先情報」と呼ぶ)をMFPの記憶部に登録することができる。また、宛先情報の他にも、部門ID、ログインユーザ情報等も同様にMFPの記憶部に登録することができる。本明細書においては、宛先情報のようにMFPの記憶部に登録され、MFPの各種処理実行時に使用される情報をMFPの設定情報と称する。
【0003】
ここで、MFPに登録されている設定情報からバックアップファイルを作成し外部装置に出力することでバックアップしておくことが可能である。さらにバックアップされたバックアップファイルをそのままMFPに入力して、MFPに登録されている設定情報をバックアップファイルに記載された情報にリストアすることも可能である。
【0004】
例えば特許文献1には、アドレス帳のデータを暗号化することで作成されたバックアップファイルを、外部装置でバックアップしておき、リストア時に復号化するという技術が記載されている。また、特許文献2には、アドレス帳のデータをコンピュータにとって処理の容易なFOMA(Friend of a Friend)形式に変換し、外部装置でバックアップする技術が記載されている。
【0005】
尚、本明細書においては、宛先情報から作成したファイルとして外部出力することを、宛先情報のバックアップと記載し、外部出力するために作成されたファイルをバックアップファイルと記載する。また、バックアップファイルをそのままMFPに入力して、MFPに登録されている宛先情報をバックアップファイルに記載された情報に復元することを、宛先情報のリストアと記載する。さらに、バックアップファイルをユーザが編集し、編集したファイルをMFPに入力して宛先情報を上書きすることを、宛先情報のインポートと記載する。宛先情報のリストア及びインポートをまとめて宛先情報の更新と記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−149025号公報
【特許文献2】特開2007−081618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
宛先情報等の設定情報をバックアップファイルとして外部出力する用途としては、リストアに用いる用途と、インポートに用いる用途とがある。しかしながら、上述した従来技術は、いずれもバックアップしたファイルはコンピュータが処理することを想定したファイル形式であり、出力されたファイルを人間が編集するのは極めて困難である。つまり、上述した従来技術では、設定情報をインポートするための用途には使用が難しい。一方、人間が編集しやすい例えばCSV形式のファイルでバックアップファイルが作成された場合には、ユーザが編集しやすいというメリットはあるものの、単にリストアのために作成する場合には、コンピュータの処理にかかる時間が増加してしまう。そのため、バックアップファイルは用途に応じた形式で作成されることが望まれている。
【0008】
しかし、一般のユースケースでは、設定情報をリストアする用途でバックアップしたファイルであっても、急遽編集してMFPにインポートしたいというように、バックアップ時にはその用途が明確になっていない場合も往々にある。
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、ユーザが設定情報のリストアまたはインポートの用途に応じて、適したファイル形式を使い分けることができるバックアップ手段を提供することを目的とする。さらに、設定情報のバックアップ時には、その用途を決めておかなくてもよく、ユーザが使用する際の用途に応じた使い分けが可能なバックアップ手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、記憶部を有する画像処理装置であって、前記記憶部に保存されている前記画像処理装置の同一の設定情報からファイル形式が互いに異なる複数のファイルを作成するファイル作成手段と、前記ファイル作成手段によって作成された互いにファイル形式の異なる複数のファイルのうち少なくとも1つを受け付けるファイル受付手段と、前記ファイル受付手段により互いにファイル形式の異なる複数のファイルが受け付けられた場合に、前記複数のファイルのファイル形式及び、前記複数のファイルの更新日時のうち少なくとも1つに従って受け付けた複数のファイルの中から使用すべきファイルを決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたファイルを使用して、前記記憶部に保存されている設定情報を更新する更新手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によって、ユーザはユーザが宛先情報のリストアまたはインポートの用途に応じて、適したファイル形式を使い分けることができる。さらに、バックアップ時にバックアップファイルの用途を決めておかなくてもよく、ユーザが使用する際の用途に応じた使い分けを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例における構成例を表した図。
【図2】MFPの機能構成例を示すブロック図。
【図3】宛先情報の管理画面の一例を示す図。
【図4】宛先情報のデータ構造の一例を示す図。
【図5】宛先情報のバックアップ指示画面の一例を示す図。
【図6】宛先情報のバックアップ方法についての概略図。
【図7】バックアップファイルを展開したフォルダの例を示す図。
【図8】ABKファイルの一例を示す図。
【図9】CSVファイルの一例を示す図。
【図10】宛先情報のバックアップ処理のフローチャート。
【図11】宛先情報のリストア指示画面の一例を示す図。
【図12】宛先情報のリストア処理のフローチャート。
【図13】宛先情報のインポート指示画面の一例を示す図。
【図14】宛先情報のインポート処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。尚、本明細書においては、画像処理装置の設定情報の一例として宛先情報について説明を行う。しかしながら、設定情報は宛先情報に限ることはなく、部門ID、ログインユーザ情報等他の設定データであっても構わない。
【0014】
図1は、本発明の代表的な実施形態としての構成例を表した図である。MFP101は、本発明に適用される画像処理装置であり、複写機能に加えて、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、電子メール送信機能などの複数の機能を有する複合機である。
【0015】
情報処理装置102は、ネットワーク100を介して、MFP101に対して宛先情報のバックアップ、リストア、インポートの各種指示を行うことが可能である。ただし、情報処理装置102は必ずしも必要ではなく、後述するMFP101の操作部で上記指示を行う構成も他の実施形態である。
【0016】
ファイルサーバ103とFTPサーバ104は、宛先情報のバックアップファイルの保存場所として指定することができる。ファイルサーバ103とFTPサーバ104とは必ずしも両方必要ではなく、いずれか1つがあればよい。また、後述する図5でバックアップファイルの保存場所としてMFP101または情報処理装置102のHDDを選択した場合は、ファイルサーバ103とFTPサーバ104の両方とも必要ではないことは、当業者には明白であろう。
【0017】
図2はMFP101の機能構成例を示すブロック図である。コントローラ201のCPU201aは、RAM201cをワークメモリとして、ROM201bに格納されたプログラムを実行する。そしてCPU201aはプログラムの実行により、MFP101の各構成(スキャナエンジン203、プリンタエンジン204、FAXボード205、操作パネル206など)を制御することで、下記の各種ジョブを実行する。また、コントローラ201は、ネットワークインタフェイスカード(NIC)202を介してネットワーク100上の外部装置(情報処理装置102、ファイルサーバ103、FTPサーバ104)と通信可能である。
【0018】
プリンタエンジン204は、例えば、レーザビーム方式やインクジェット方式、あるいは、その他の方式のプリンタである。FAXボード205は、画像をファクシミリ送受信する際の通信制御など、ファクシミリ機能を実現する。操作パネル206は、例えばLCDとキーボードなどから構成され、コントローラ201から受信した情報をLCDに表示するとともに、ユーザがキーボードを操作して入力した指示をコントローラ201に送る。
コントローラ201は、操作パネル206を介してコピージョブを指示されると、プリンタエンジン204およびスキャナエンジン203を選択して、原稿台に置かれた原稿の画像を複写するコピージョブを実行する。
【0019】
また、コントローラ201は、NIC202を介してプリントジョブを受信すると、プリンタエンジン204を選択して、受信したプリントジョブを実行する。また、コントローラ201は、NIC202または操作パネル206を介してスキャンジョブが指示されると、スキャナエンジン203を選択して、原稿台に置かれた原稿の画像(スキャン画像)を取得する。そして、取得したスキャン画像を、NIC202または操作パネル206を介して指定されたクライアントPCなどへ送信するスキャンジョブを実行する。
【0020】
また、コントローラ201は、NIC202を介して画像の送信ジョブを指示されると、受信した画像を指定のクライアント(ネットワーク100に接続された外部装置)などへ送信する送信ジョブを実行する。なお、送信ジョブは、MFP101の操作パネル206からだけでなく情報処理装置102や他のMFPからも指示可能である。
【0021】
また、コントローラ201は、NIC202または操作パネル206を介してファクシミリ送信ジョブまたは電子メール送信ジョブを指示されると、NIC202を介して画像を受信、または、スキャナエンジン203によって原稿画像を取得する。そして、FAXボード205を選択してファクシミリ送信するファクシミリ送信ジョブを実行、あるいは、NIC202を介して画像を添付した電子メールを送信する。その際、ファクシミリまたは電子メールの送信先は、記憶部であるHDD207に保持された宛先情報207aからNIC202または操作パネル206を介して後述する宛先情報管理画面(図3)から選択可能である。さらに、FAXボード205を介してファクシミリを受信した場合は、プリンタエンジン204に受信画像を印刷させる。
【0022】
また、コントローラ201は、NIC202または操作パネル206を介して宛先情報207aの変更を指示されると、HDD207に保持された宛先情報207aを変更する。さらに、コントローラ201は、NIC202または操作パネル206を介して宛先情報207aのバックアップ指示を受け付けると、ファイルサーバ103、FTPサーバ104、またはHDD207に宛先情報207aのバックアップファイルを保存する。さらにコントローラ201は、NIC202または操作パネル206を介して宛先情報207aのリストア指示、またはインポート指示を受け付けると、受信したバックアップファイルの内容で宛先情報207aを更新する。
【0023】
図3は、MFP101の操作パネル206、またはネットワーク100を介してMFP101に接続された情報処理装置102に表示される、宛先情報207aの管理画面である。情報処理装置102に表示される場合は、例えばWebブラウザ上に図3の管理画面が表示される。本実施例では、宛先情報207aは宛先表1〜宛先表10という名前の10個のグループによって管理されている。また、宛先の種類としては、電子メール、FAX、ファイルの3つを持つ。ただし、宛先情報207aが必ずしもグループによって管理される必要はなく、また宛先の種類は上記3つに限定されない。
【0024】
宛先表選択部301は、宛先表のグループを選択するものである。ここでユーザにより選択されたグループに所属する宛先情報が、宛先情報表示部303に表示される。宛先種類選択部302は、宛先の種類(電子メール、FAX、ファイル)を選択するものである。ここで選択された宛先の種類と一致する宛先情報が、宛先情報表示部303に表示される。宛先情報表示部303は、宛先情報を表示するためのものである。本実施例では、No.、宛先の種類、宛先名称、宛先を表示しているが、特に表示内容は以上に限定されるものではなく、他の項目を表示される構成であっても構わない。
【0025】
登録ボタン304は、新たに宛先情報を登録するためのものである。ユーザの操作により登録ボタン304が押下されると、不図示の宛先情報登録画面が表示され、宛先情報登録画面上で入力された内容に基づいた宛先情報がMFP101のHDD207に登録される。編集ボタン305は、宛先情報表示部303で選択した宛先情報を編集するためのものであり、宛先情報が選択されるまでは無効状態になっている。ユーザの操作により編集ボタン305が押下されると、不図示の宛先情報編集画面が表示され、宛先編集画面上で入力された内容に基づいてHDD207に登録されている宛先情報のうち選択された宛先情報が編集される。
【0026】
削除ボタン306は、宛先情報表示部303で選択した宛先情報を削除するためのものであり、宛先情報が選択されるまでは無効状態になっている。
【0027】
図4は、HDD207に保持する宛先情報207aのデータ構造の一例を示す図である。ただし、データの種類やデータ構造を限定するものではなく他の構造であっても構わない。例えば、宛先の種類ごとに別のデータ構造として保持する方法も、他の実施形態である。
【0028】
本データ構造では、所属する宛先表の番号(宛先表No.)、同一宛先表No.の中での番号(No.)、宛先の種類、宛先名称、宛先、プロトコル、アカウント、パスワードを情報として保持している。ここでのアカウントとパスワードは、電子メールのSMTP認証や、ファイルサーバ103やFTPサーバ104にアクセスするためのものである。
【0029】
図5は、MFP101の操作パネル206、またはネットワーク100を介してMFP101に接続した情報処理装置102においてWebブラウザ上に表示される、宛先情報207aのバックアップ指示画面である。
【0030】
保存先設定部501は、ユーザが宛先情報のバックアップファイルの保存先を指定するためのものである。本実施形態では、ファイルサーバ103、FTPサーバ104、MFPのHDD207のいずれかから選択することができる。さらに選択された保存先に対して、フォルダーパス、必要であれば認証情報であるユーザ名とパスワードを設定することができる。
【0031】
ファイル名への付加情報設定部502では、バックアップファイルのファイル名に自動で付加する情報を指定するためのものである。本実施形態では、MFPのIPアドレスまたはMFPのシリアルナンバーのいずれかから指定することができる。本設定により、複数のMFPに対して同じ保存先へのバックアップ指示を行った場合も、どのMFPの宛先情報がバックアップファイルされたものであるかを判断することができる。尚、バックアップ指示は、MFP101の操作パネル206または情報処理装置102のWebブラウザ上を介してコントローラ201に伝えられるが、以下の実施例では情報処理装置102からバックアップ指示が行われた場合について説明する。
【0032】
実行スケジュール設定部503は、バックアップの実行スケジュールを指定するためのものである。本実施例では、実行スケジュールとして即時実行、指定日時に実行、毎月実行、毎週実行のいずれかから指定することができる。また、指定した実行スケジュールによって、実行日や実行開始時刻を設定できる。本設定により、即時実行の他にも定期的に宛先情報をバックアップすることができる。尚、バックアップファイルの保存先、ファイル名への付加情報、実行スケジュールやその他の設定についても、本実施例で記載した内容に限定するものではなく、他の構成であっても構わない。
【0033】
図6は、本実施例での宛先情報のバックアップ方法についての概略図である。前述したように、本実施例ではMFP101のHDD207で宛先表というグループごとに宛先情報207aを管理している。コントローラ201は、情報処理装置102からバックアップ指示を受け付けると、宛先表毎に宛先情報207aが記載されたABK形式、CSV形式の2種類のファイル形式でバックアップファイルを作成する。以下で、ABK形式、CSV形式の両形式の特徴について説明する。
・ABK形式
MFP101や不図示のMFPを管理するPCなど、コンピュータがファイルを解読することを想定したファイル形式。CSV形式に比べてコンピュータによる高速処理が可能であるが、ユーザがファイルを編集するのは困難なファイル形式である。コンピュータによる高速処理が可能であるため、宛先情報の更新に要する更新処理時間はCSV形式に比べて短い。尚、以下の説明ではABK形式のファイルをABKファイルと記載する。
・CSV形式
RFCで規定されたComma Separated Valuesのファイル形式。ソフトを介して利用することで、ABK形式に比べてユーザが容易にファイルを編集可能であるが、コンピュータによる処理速度はABK形式に劣る。尚、以下の説明ではCSV形式のファイルをCSVファイルと記載する。
【0034】
2種類のファイル形式のバックアップファイルが作成された後、最後に宛先情報ごとに作成された2種類のファイル形式のバックアップファイルを、1つのZIPファイルとしてまとめる。
【0035】
本実施例では、2つの異なるファイル形式でバックアップファイルを作成しているが、2つに限定するものではなく2つ以上(複数)であればよい。また、以上2種類のファイル形式はあくまでも一例であり、更新処理時間の短いファイル形式(第1のファイル形式)及び、ユーザが容易にファイルを編集可能なファイル形式(第2のファイル形式)は、上記のファイル形式に限らない。さらに本実施例では宛先表ごとにバックアップファイルを作成しているため最後にZIP形式でまとめているが、必ずしもまとめる必要はなく、また他の圧縮方法でまとめても構わない。以下では、ZIP形式でまとめたバックアップファイルを、圧縮ファイルと呼び、各ABKファイル、CSVファイルのことを単にバックアップファイルと呼ぶ。
【0036】
図7は、圧縮ファイルを展開して表示されるフォルダを示した例である。本実施例では、宛先表1〜宛先表10の宛先情報が、それぞれABK形式とCSV形式の2種類のバックアップファイルで作成されていることが分かる。
【0037】
図8は、ABKファイルの一例である。「uuid:」、「cn:」といったKeyとその値が記載されている。Keyの意味が分からないユーザでは、編集することは困難である。
【0038】
図9は、図8のABKファイルの記載内容に対応したCSVファイルの一例である。ユーザが編集しやすいように、1行目にはファイルの説明と、注意書きのような記載がある。さらに3行目にはヘッダー項目を記載し、ユーザはヘッダーに対応した値を4行目以降に記載することができる。図8のABKファイルと比較して、ユーザによる編集が容易なファイル形式であることが分かる。
【0039】
図10は、宛先情報207aのバックアップ処理の処理フローチャートであり、図5で設定された実行スケジュールに基づいてバックアップの実行が情報処理装置102から指示されたときに、MFP101のコントローラ201が実行する処理である。
【0040】
S1001において、コントローラ201は、HDD207の中に未取得の宛先表が存在するかを判断する。未取得の宛先表が存在すると判断された場合には、S1002に移行し、未取得の宛先表が存在しないと判断された場合にはS1005に移行する。
【0041】
S1002において、コントローラ201は、未取得の宛先表の宛先情報207aを取得する。S1003において、コントローラ201は、取得した宛先情報207aに対応するCSVファイルを作成する。S1004において、コントローラ201は、ステップS1003で用いたのと同様の宛先情報207aに対応するABKファイルを作成し、その後S1001に移行する。以上S1002及びS1003の処理によりHDD207に保存されているMFP101の同一の宛先情報に対応し、さらにファイル形式が互いに異なる複数のファイルが作成される。
【0042】
S1005において、コントローラ201は、S1003とS1004のファイル作成処理で作成したファイル形式の異なる複数のバックアップファイルを1つの圧縮ファイルとしてまとめる。1006において、コントローラ201は、S1005で作成した圧縮ファイルを、図5で設定されたバックアップファイルの保存先に保存する。尚、保存先に関する情報は、情報処理装置102からコントローラ201が受け取った、バックアップ指示に含まれている。
【0043】
図11は、MFP101の操作パネル206、またはネットワーク100を介してMFP101に接続した情報処理装置102に表示される、宛先情報207aのリストア指示画面である。宛先情報のリストアでは、バックアップファイルを編集することなくそのままMFPに入力して、宛先情報をファイルに記載された情報に戻すことを目的としているため、ユーザにより圧縮ファイルが指定される。尚、リストア指示は、MFP101の操作パネル206または情報処理装置102のWebブラウザ上を介してコントローラ201に伝えられるが、以下の実施例では情報処理装置102からリストア指示が行われた場合について説明する。
【0044】
圧縮ファイル指定部1101は、ユーザが宛先情報の圧縮ファイルの保存先を指定するためのものであり、指定方法は図5の保存先設定部501と同様である。また、実行スケジュール設定部1102は、リストアの実行スケジュールを指定するためのものであり、図5に示した実行スケジュール設定部503と同様である。尚、圧縮ファイルの保存先、実行スケジュールやその他の設定についても、本実施例で記載した内容に限定するものではない。
【0045】
図12は、宛先情報207aのリストア処理の処理フローチャートであり、図11で設定された実行スケジュールに基づいてリストアの実行が情報処理装置102から指示されたときに、MFP101のコントローラ201が実行する処理である。
【0046】
S1201において、コントローラ201は、指定された圧縮ファイルを取得した後、取得した圧縮ファイルを受け付ける。ここで圧縮ファイルにはAKBファイル及びCSVファイルの両方が含まれているため、互いにファイル形式の異なる複数のファイルが受け付けられたこととなる。S1202において、コントローラ201は、S1201のファイル受付処理により受け付けた圧縮ファイルを展開する。
【0047】
S1203において、コントローラ201は、展開されたバックアップファイルの中で、対応する宛先情報207aを更新していないバックアップファイル(未更新のバックアップファイル)が存在するかを判断する。未更新のバックアップファイルが存在すると判断された場合、S1204に移行し、一方未更新のバックアップファイルが存在せず、対応する全ての宛先情報207aを更新したと判断された場合はリストア処理を終了する。
【0048】
S1204においてコントローラ201は、展開されたバックアップファイルに含まれるABKファイル及びCSVファイルの中からリストアに使用すべきファイルを決定し、決定されたファイルを使用して、宛先情報207aを更新する。リストア時にはバックアップファイルに編集が加えられていないため、MFP101において更新処理時間の短いABKファイルが優先して使用すべきファイルとして決定される。
【0049】
上記の通り、ファイル形式が互いに異なる複数のファイルを含む圧縮ファイルが受け付けられた場合に、条件に従って受け付けた複数のファイルの中から使用すべきファイルを決定することで、リストア時の更新処理時間を短縮することが可能となる。
【0050】
図13は、MFP101の操作パネル206、またはネットワーク100を介してMFP101に接続した情報処理装置102に表示される、宛先情報207aのインポート指示画面である。宛先情報のインポートでは、バックアップファイルを必要に応じて編集してMFPに入力し、宛先情報をファイルに記載された情報で変更することを目的としている。尚、インポート指示は、MFP101の操作パネル206または情報処理装置102のWebブラウザ上を介してコントローラ201に伝えられるが、以下の実施例では情報処理装置102からインポート指示が行われた場合について説明する。
【0051】
バックアップファイル指定部1301は、ユーザが宛先情報のバックアップファイルの保存先を指定するためのものである。ユーザによるバックアップファイルの指定方法として、下記の3つの方法がある。
方法1:ABK形式のバックアップファイルを1つ指定。
方法2:CSV形式のバックアップファイルを1つ指定。
方法3:複数のABK形式のバックアップファイルと、複数のCSV形式のバックアップファイルが混在したフォルダを指定。
【0052】
方法1と方法2は、ある1つの宛先表の宛先情報を更新する際に指定する方法である。ABK形式はユーザには編集し難いファイル形式だが、それにもかかわらずユーザが編集した場合はCSV形式よりも高速処理でインポートすることができる。CSV形式は、ABK形式よりも容易にファイル編集することができる。方法3は、複数の宛先表の宛先情報を一度に変更する際に指定する方法である。例えば、ユーザが図7のように圧縮ファイルを展開し、展開されたフォルダの中のいくつかのファイルを編集した場合に、方法3のフォルダごと指定することができる。尚、フォルダの中には編集されたファイルと編集されていないファイルが混在していてもよい。
【0053】
フォルダ/ファイルパス、ユーザ名、パスワードの指定方法については、図5の保存先設定部501と同様である。実行スケジュール設定部1302は、インポートの実行スケジュールを指定するためのものであり、図5に示した実行スケジュール設定部503と同様である。
【0054】
優先条件設定部1303は、バックアップファイル指定部1301で方法3のフォルダが指定された時に有効になる。本設定は、指定されたフォルダの中に1つの宛先表の宛先情報に対して2つのバックアップファイルが存在した場合に、どちらのバックアップファイルを使用するかを設定するためのものである。本実施例では、以下の3つの優先条件の中から1つを選択可能である。
・更新日時の新しいバックアップファイルを優先する。
・CSV形式のバックアップファイルを優先する。(CSVファイルを優先する。)
・ABK形式のバックアップファイルを優先する。(ABKファイルを優先する。)
バックアップファイル指定方法、実行スケジュールやその他の設定は、本実施例で記載した内容に限定するものではない。また、同じ宛先表の宛先情報を持つ複数のファイルから1つのファイルを優先する優先条件の設定についても、本実施例に記載した3つに限定しない。
【0055】
図14は、宛先情報207aのインポート処理の処理フローチャートであり、図13で設定された実行スケジュールに基づいてインポートの実行が指示されたときに、MFP101のコントローラ201が実行する処理である。
【0056】
S1401において、コントローラ201は、バックアップファイル指定部1301でユーザにより指定されたのが、前述した方法1または方法2のようなファイルなのか、それとも方法3のフォルダなのかを判断する。これにより、インポート対象として受け付けられたのがABKファイル及びCSVファイルのうちいずれか一方のみのファイルであるのか、複数のファイル形式を含む複数のファイルであるのかが判断される。ファイルであると判断された場合、つまり受け付けたのが複数のファイルではない場合には、S1402に移行する。一方、フォルダであると判断された場合、つまり受け付けたのがファイル形式の異なる複数のファイルである場合には、S1403に移行する。
【0057】
S1402において、コントローラ201は、指定されたABKファイル、またはCSVファイルを使用して、対応する宛先情報207aを更新する。
【0058】
S1403において、コントローラ201は、指定されたフォルダの中に対応する宛先情報207aを更新していないバックアップファイル(未更新のバックアップファイル)が存在するかを判断する。未更新のバックアップファイルが存在すると判断された場合、S1404に移行し、一方未更新のバックアップファイルが存在せず、フォルダに含まれる全てのファイルに対応する宛先情報207aを更新したと判断された場合はインポート処理を終了する。
【0059】
S1404において、コントローラ201は、優先条件設定部1303での設定内容を確認する。ここで、優先条件が「更新日時の新しいバックアップファイルを優先する」である場合、S1405に移行する。また、優先条件が「CSVファイルを優先する」である場合、S1406に移行する。また、優先条件が「ABKファイルを優先する」である場合、S1407に移行する。
【0060】
S1405において、コントローラ201は同一の宛先情報に対応するABKファイル及びCSVファイルのうち、ファイルの更新日時が新しいバックアップファイルを更新に使用すべきファイルであると決定する。そして、決定されたファイルを使用して宛先情報207aを更新する。例えば、ユーザがインポートのためにCSVファイルに編集を加えた場合、CSVファイルの方がABKファイルより更新日時は新しくなるため、コントローラ201はCSV形式のファイルを優先し、使用すべきファイルとして決定する。つまり、CPU201は、ユーザがバックアップファイルを編集したか否かを判断して、編集されたと判断した場合は編集された方のファイルを自動でインポートすることができる。ここで、図10のバックアップ時のフローチャートにおいて、CPU201はCSVファイルを作成(S1003)した後に、ABKファイルを作成(S1004)している。したがって、ユーザによるファイル編集が行われない場合は、ABK形式のファイルの方が更新日時は新しくなり、インポート時にファイル編集が行われていない場合はABKファイルが優先して使用される。そのため編集が行われていない場合には自動的に、更新処理時間を短縮することが可能となる。尚、本実施形態においては、ファイルの出力順序によって、更新日時を制御しているが、この構成に限ることは無い。例えば、両ファイルを作成した後に、ABKファイルの更新日時がCSVファイルの更新日時より新しくなるようにいずれかまたは両方の更新日時を変更する構成であっても構わない。
【0061】
S1406において、コントローラ201は、CSVファイルを使用して宛先情報207aを更新する。S1407において、コントローラ201は、ABKファイルを使用して宛先情報207aを更新する。ABKファイルの扱いに慣れているユーザの場合、この設定にすることで更新処理時間を短縮させることが可能となる。
【0062】
以上のバックアップ及び更新処理によって、ユーザは設定情報のリストアまたはインポートの用途に応じて、適したファイル形式を使い分けることができる。
【0063】
尚、上記の実施形態においては、ユーザ別の画面上で、操作を行うことでリストア指示、バックアップ指示それぞれを情報処理装置102からMFP101のコントローラ201に送信した。しかしながらこの構成に限ることは無い。例えば、リストア、インポートを含む更新処理用の画面は1種類であり、ユーザにより選択されたファイルの種類によって更新処理を受け取ったコントローラ201が自動的にユーザが望む用途がリストアであるのかインポートであるのかを判断する。そして、コントローラ201の判断に従って、処理が実行される構成であっても構わない。この場合、ユーザによって選択されたのがZIPファイルまたはABKファイルであった場合にはユーザによる編集が行われていない可能性が高いので、コントローラ201は、リストア指示であると判断する。また、ユーザによって選択されたのがCVKファイルまたは、それぞれ更新日時がある程度異なるCVKファイル及びABKファイルである場合には、ユーザによる編集が行われている可能性が高いので、コントローラ201は、インポート指示であると判断する。このような判断がコントローラ201によって行われることが望ましい。
【0064】
また、例えば、更新処理画面で、ユーザがインポート用途かリストア用途かを指定した上で更新指示をコントローラ201に送信する。更新指示を受け取ったコントローラ201は、ユーザによる用途の指定に応じて、指示で指定されているファイルのうち処理に使用するファイルを適切に選択するという構成であっても構わない。この場合、ユーザによる指定がインポート用途であった場合は、コントローラ201は、指定されたファイルのうち、編集されている可能性の高い、CSVファイル又は最も更新日時の新しいファイルを処理に使用するファイルとして選択する。また、ユーザによる指定がリストア用途であった場合は、コントローラ201は、指定されたファイルのうち、編集されている可能性の低い、ABKファイル又は最も更新日時の遅いファイルを処理に使用するファイルとして選択することが望ましい。
【0065】
以上、本発明の各実施例について具体例を挙げて説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0066】
101 MFP
201 コントローラ
207 HDD
207a 宛先情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部を有する画像処理装置であって、
前記記憶部に保存されている前記画像処理装置の同一の設定情報からファイル形式が互いに異なる複数のファイルを作成するファイル作成手段と、
前記ファイル作成手段によって作成された互いにファイル形式の異なる複数のファイルのうち少なくとも1つを受け付けるファイル受付手段と、
前記ファイル受付手段により互いにファイル形式の異なる複数のファイルが受け付けられた場合に、前記複数のファイルのファイル形式及び、前記複数のファイルの更新日時のうち少なくとも1つに従って受け付けた複数のファイルの中から使用すべきファイルを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたファイルを使用して、前記記憶部に保存されている設定情報を更新する更新手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記ファイル作成手段は、前記ファイル形式が互いに異なる複数のファイルを含む圧縮ファイルを作成し、
前記決定手段は、前記ファイル受付手段により前記ファイル形式が互いに異なる複数のファイルを含む圧縮ファイルが受け付けられた場合に、条件に従って受け付けた複数のファイルの中から使用すべきファイルを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記複数のファイルのファイル形式には、少なくとも他のファイル形式に比べて前記更新手段による更新処理時間の短い第1のファイル形式が含まれ、
前記決定手段は、受け付けた複数のファイルの中で、前記第1のファイル形式のファイルを優先して使用すべきファイルに決定することを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記複数のファイルのファイル形式には、少なくとも他のファイル形式に比べてユーザによる編集が容易である第2のファイル形式が含まれ、
前記決定手段は、受け付けた複数のファイルの中で、前記第2のファイル形式のファイルを優先して使用すべきファイルに決定することを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記決定手段は、受け付けた複数のファイルの中で、更新日時が新しいファイルを優先することを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記ファイル作成手段は、他のファイル形式に比べて前記更新手段による更新処理時間の短い第1のファイル形式のファイルの更新日時が他のファイル形式のファイルに比べて新しくなるようにファイル形式が互いに異なる複数のファイルを作成することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記決定手段は、前記受付手段が複数のファイルと共に受け付けた指示に従って前記使用すべきファイルを決定するための条件を切り替えることを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
情報を外部に送信する送信手段をさらに有し、
前記設定情報は、送信手段による送信を行う際の送信先を示す宛先情報であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
記憶部を有する画像処理装置の制御方法であって、
前記記憶部に保存されている前記画像処理装置の同一の設定情報からファイル形式が互いに異なる複数のファイルを作成するファイル作成工程と、
前記ファイル作成工程で作成された互いにファイル形式の異なる複数のファイルのうち少なくとも1つを受け付けるファイル受付工程と、
前記ファイル受付工程で互いにファイル形式の異なる複数のファイルが受け付けられた場合に、前記複数のファイルのファイル形式及び、前記複数のファイルの更新日時のうち少なくとも1つに従って受け付けた複数のファイルの中から使用すべきファイルを決定する決定工程と、
前記決定工程で決定されたファイルを使用して、前記記憶部に保存されている設定情報を更新する更新工程と
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項10】
前記ファイル作成工程では、前記ファイル形式が互いに異なる複数のファイルを含む圧縮ファイルを作成し、
前記決定工程は、前記ファイル受付工程により前記ファイル形式が互いに異なる複数のファイルを含む圧縮ファイルが受け付けられた場合に、条件に従って受け付けた複数のファイルの中から使用すべきファイルを決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項11】
前記複数のファイルのファイル形式には、少なくとも他のファイル形式に比べて前記更新工程による更新処理時間の短い第1のファイル形式が含まれ、
前記決定工程では、受け付けた複数のファイルの中で、前記第1のファイル形式のファイルを優先して使用すべきファイルに決定することを特徴とする請求項9または10いずれかに記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項12】
前記複数のファイルのファイル形式には、少なくとも他のファイル形式に比べてユーザによる編集が容易である第2のファイル形式が含まれ、
前記決定工程では、受け付けた複数のファイルの中で、前記第2のファイル形式のファイルを優先して使用すべきファイルに決定することを特徴とする請求項9または10いずれかに記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項13】
前記決定工程は、受け付けた複数のファイルの中で、更新日時が新しいファイルを優先することを特徴とする請求項9または10いずれかに記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項14】
前記ファイル作成工程では、他のファイル形式に比べて前記更新工程における更新処理時間の短い第1のファイル形式のファイルの更新日時が他のファイル形式のファイルに比べて新しくなるようにファイル形式が互いに異なる複数のファイルを作成することを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項15】
前記決定工程は、前記受付工程が複数のファイルと共に受け付けた指示に従って前記使用すべきファイルを決定するための条件を切り替えることを特徴とする請求項9または10いずれかに記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項16】
情報を外部に送信する送信工程をさらに有し、
前記設定情報は、送信工程で送信を行う際の送信先を示す宛先情報であることを特徴とする請求項9乃至15いずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項17】
請求項9乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−120177(P2011−120177A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278012(P2009−278012)
【出願日】平成21年12月7日(2009.12.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】