説明

画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラム

【課題】にじみ等によって太くなってしまう線の太さを調節することを目的とする。
【解決手段】画像情報を2値化する2値化処理部28と、細線化するための除去候補の画素を決定するために注目画素に対する周辺画素を予め定めた2種類のパターンを含む第1パターン群と、除去候補の画素のうち残す画素を決定するために注目画素に対する周辺画素を予め定めた14種類のパターンを含む第2パターン群と、線の太さを調整するために注目画素に対する周辺画素を予め定めた第3パターンと、を用いて、2値化された画像情報の注目画素を順次移動して、第1パターン、第2パターン、及び第3パターンと、注目画素とを順次比較して、第2パターン及びパターンに一致せず、第1パターンに一致する注目画素を除去して細線化する細線化処理部30と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
細線化の方法としては、Hildtch,Zhang Suenや非特許文献1に基づく田村の方法などの方法があるが、一般的にはパターン認識やベクター化のため線の太さを1ドットにするものである。
【0003】
例えば、非特許文献1に基づく田村の方法では、3×3のマトリクスで16パターンのパターンマッチングを行い、注目画素を削除すべきかを判断して、細線化を行うことが提案されている。例えば、図12に示すように、2種類の16パターンがあり、図13のフローチャートに示すように、注目画素についてパターンマッチングを行って、除去する画素がなくなるまで繰り返すことにより、細線化を行う。すなわち、ステップ300でパターン1Bではなくパターン1Aである場合に注目画素を除去し、画素を除去したかを判断して(302)、画素を除去した場合には、ステップ304でパターン2Bではなくパターン2Aである場合は注目画素を除去し、画素を除去したかを判断して(306)、画素を除去した場合には上記を繰り返して除去する画素がなくなるまで、繰り返すことにより細線化を行う。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】田村,「細線化についての諸考察」, 電子通信学会研究資料,PRL75-6, pp. 49-56 (1975)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、画像形成装置における適切な線の太さに調節することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の画像処理装置は、画像を表す画像情報を2値化する2値化手段と、細線化するための除去候補の画素を決定するために注目画素及び周辺画素の値を予め定めた複数種類の第1パターン群と、前記除去候補の画素のうち残す画素を決定するために注目画素及び周辺画素の値を予め定めた複数の第2パターン群と、線の太さを調整するために注目画素及び周辺画素の値を予め定めた第3パターンとを備え、前記2値化手段によって2値化された画像情報の注目画素を順次移動して、前記第1パターン、前記第2パターン、及び前記第3パターンの各パターンと、前記画像情報とを比較し、前記第2パターン及び第3パターンに一致せず、前記第1パターンに一致する注目画素を除去して細線化する細線化手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、細線化の強弱を設定するための設定手段を更に備え、前記細線化手段が、前記第3パターンを複数種類備え、前記設定手段によって設定された細線化の強弱に応じて使用する前記第3パターンを決定して、決定した種類の前記第3パターンを用いて細線化することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1パターン群が、注目画素の値が1で注目画素の上隣の隣接画素の値が0のパターン、及び注目画素の値が1で注目画素の右隣の隣接画素の値が0のパターンを含むパターン群からなり、前記第2パターン群が、注目画素、注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上隣及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右隣の隣接画素の値が1で注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の左右隣及び下側の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターンを含むパターン群からなり、前記第3パターンが、注目画素の値が1で注目画素の周辺画素の値が0のパターン、注目画素、注目画素の右隣、下隣、及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターン、並びに注目画素、注目画素の左隣、上隣、及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターンのうち少なくとも1つ以上のパターンを含むことを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1パターン群が、注目画素の値が1で注目画素の下隣の隣接画素の値が0のパターン、及び注目画素の値が1で注目画素の左隣の隣接画素の値が0のパターンを含むパターン群からなり、前記第2パターン群が、注目画素、注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の下隣及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の左右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の上下隣及び右隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターンを含むパターン群からなり、前記第3パターンが、注目画素の値が1で注目画素の周辺画素の値が0のパターン、注目画素、注目画素の右隣、下隣、及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターン、並びに注目画素、注目画素の左隣、上隣、及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターンのうち少なくとも1つ以上のパターンを含むことを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の画像形成装置は、画像情報に基づいて、単一の感光体上にそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段と、前記複数の画像形成手段のうち前記感光体の画像形成方向上流側で画像を形成する画像形成手段で画像形成するための画像情報に対して、細線化する処理を行う画像処理手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の画像形成装置は、画像情報に基づいて、単一の感光体上にそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段と、請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理手段と、を備え、前記細線化手段が、前記複数の画像形成手段のうち前記感光体の画像形成方向上流側で画像を形成する画像形成手段で画像形成するための画像情報に対して細線化する処理を行うことを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の画像処理プログラムは、コンピュータを、請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理手段における2値化手段及び細線化手段として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1、3、4に記載の発明によれば、線の太さを調整するために注目画素及び周辺画素の値を予め定めた第3パターンを用いずに細線化する場合に比べて、画像形成装置における適切な線の太さに調節することができる、という効果がある。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、ユーザの好みの線の太さに調整することができる、という効果がある。
【0015】
請求項5、6に記載の発明によれば、画像のにじみを軽減することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる画像形成装置における画像処理を行う制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】(A)1色現像方式によって形成された画像の例を示し、(B)は2色現像方式によって形成された画像の例を示す図である。
【図4】細線化の強弱を選択するための画面の例を示す図である。
【図5】細線化の強弱の効果を得るためのパターンの例を示す図である。
【図6】細線化の強弱の効果を得るためのパターンの他の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる画像形成装置において2色画像を形成する際に1色目の画像情報に対して細線化処理部で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】原稿画像に対して細線化の強弱の各レベルで細線化を行った場合の出力結果を示す図である。
【図9】1色モード、2色モード(細線化なし)、及び2色モード(細線化「中」)のそれぞれの画像形成結果の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の細線化処理部で行われる処理の流れの変形例を示すフローチャートである。
【図11】線の太さを調整するための他のパターン例を示す図である。
【図12】田村の方式による細線化で使用されるパターンを示す図である。
【図13】田村の方式による細線化の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10の概略構成を示す図である。なお、本実施の形態では、単一の感光体で露光及び現像を2度行う画像形成装置を例として説明する。
【0018】
本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10は、図1に示すように、感光体ドラム12を備えている。感光体ドラム12の周囲には、帯電器14、黒色用露光装置16、黒色用現像器18、赤色用露光装置20、及び赤色用現像器22が設けられている。すなわち、帯電器14によって帯電を行い、黒色用露光装置16及び黒色用現像器18によって黒色の画像を形成するための露光及び現像を行って、続いて赤色用露光装置20及び赤色用現像器22によって赤色の画像を形成するための露光及び現像を行う。これによって、感光ドラム12には、黒色の画像が形成された後に、赤色の画像が形成されるようになっている。なお、本実施の形態では、黒色と赤色の2色の画像を形成する場合を説明するが、他の色としてもよい。また、本実施の形態では、画像形成方向上流側に黒色用露光装置16及び黒色用現像器18を設け、画像形成方向下流側に赤色用露光装置20及び赤色用現像器22を設けるようしたが、逆の位置に設けるようにしてもよい。
【0019】
そして、感光体ドラム12に形成された画像は、紙に転写されて、定着器24によって加圧及び加熱されることによって定着処理が行われることによって、紙に画像が形成される。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10における画像処理を行う制御系の構成を示すブロック図である。
【0021】
画像形成装置10は、図2に示すように、画像入力部26、2値化処理部28、細線化処理部30、画像出力部32、及び入力部34を備えている。
【0022】
画像入力部26は、黒色及び赤色の少なくとも一方の画像を画像形成装置10によって画像形成するための画像情報が入力される。
【0023】
2値化処理部28では、画像入力部26によって入力された画像情報が2値化されて、2値の画像情報に変換される。
【0024】
細線化処理部30では、画像の細線化のための処理を行う。本実施の形態では、図1に示すような2色現像方式であるため、図3(A)に示す1色現像方式の画像形成装置で画像形成した結果に比べて、図3(B)に示すように、1色目の画像がにじんだ画像となってしまう。すなわち、単一の感光体で2色の画像を形成するため、1色目の黒色画像を形成した後に、2色目の赤色画像を形成する際に、1色目の黒色画像を擦ってしまい、1色目の黒色画像がにじんだ画像となってしまう。そこで、細線化処理部30では、黒色画像がにじんだ画像となることを軽減するために細線化を行う。すなわち、本実施の形態では、黒色画像の画像情報に対して細線化を行う。なお、細線化の具体的に方法については、後述する。
【0025】
画像出力部32は、赤色画像については2値化された画像情報、黒色画像については2値化されて細線化の処理が行われた画像情報に基づいて、画像形成を行うため処理を行う。例えば、画像形成するために、画像情報がラスター情報等に変換される。
【0026】
入力部34は、画像形成を1色で行うか2色で行うかの選択、及び細線化を行う際の強弱の選択の入力を行う。本実施の形態では、細線化の強弱を「強」、「中」、「弱」の3段階に細線化の強弱を選択することが可能とされており、入力部34では「強」、「中」、「弱」の何れか1を選択するための入力を行うことにより、細線化処理部30では、入力された細線化の強弱に応じて細線化を行う。入力部34は、例えば、図4(A)に示す画面を用いて細線化の強弱を選択する。図4(A)の例では、画像形成が1色か2色かの選択について2色が選択され、細線化の強弱の「強」、「中」、「弱」のうち「中」が選択されている例を示す。
【0027】
ここで、細線化処理部30で行われる細線化処理で用いる細線化の方法について詳細に説明する。
【0028】
細線化の方法としては、例えば、Hildtch,Zhang Suenや田村の方法などの方法があるが、本実施の形態では、田村の方法を一部利用して細線化を行う。
【0029】
田村の方法では、細線化によって1ドットの細線になってしまうが、本実施の形態では、上述したように、1色目の画像のにじみを軽減するために細線化を行うので、線の太さを1ドットにしてしまうと元画像に対して差異が大きくなってしまう。
【0030】
そこで、本実施の形態では、田村の方法に対して、細線化の強弱の効果を得るために線の太さを調整するためのパターンを追加して細線化を行う。
【0031】
具体的なパターンとしては、図5または図6に示すように、田村の方法におけるパターン1(パターン1A、1B)またはパターン2(パターン2A、2B)を用いると共に、パターン1C(2C)、1D(2D)、1E(2E)の線の太さを調整するための3つのパターンを追加する。詳細には、パターン1A〜1E及びパターン2A〜2Eの各パターンは、以下のようになっている。なお、田村の方法では、パターン1とパターン2を共に使用するので、プログラムの簡素化等のために、パターン1Bとパターン2Bを共通化させるために一方に意味のない不要なパターンが含まれるが、本実施の形態では、パターン1またはパターン2の何れか一方のみを用いるため、不要なパターンを省いたものを以下で説明する。
【0032】
パターン1Aは、細線化するための除去候補の画素を決定するための2種類のパターンを含むパターン群からなる。各パターンは、注目画素の値が1で注目画素の上隣の隣接画素の値が0とされたパターン、注目画素の値が1で注目画素の右隣の隣接画素の値が0とされたパターンからなる。
【0033】
パターン1Bは、除去候補の画素のうち残す画素を決定するための14種類のパターンを含むパターン群からなる。各パターンは、注目画素、注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上隣及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の左右隣及び下側の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターンからなる。
【0034】
パターン1Cは、孤立点を残すためのパターンとされ、注目画素の値が1で注目画素の周辺画素の値が0のパターンからなる。
【0035】
パターン1Dは、角を残すためのパターンとされ、注目画素、注目画素の右隣、下隣、及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターンからなる。
【0036】
パターン1Eは、角を残すためのパターンとされ、注目画素、注目画素の左隣、上隣、及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターンからなる。
【0037】
一方、パターン2Aは、細線化するための除去候補の画素を決定するための2種類のパターンを含むパターン群からなる。各パターンは、注目画素の値が1で注目画素の下隣の隣接画素の値が0とされたパターン、注目画素の値が1で注目画素の左隣の隣接画素の値が0とされたパターンからなる。
【0038】
パターン2Bは、除去候補の画素のうち残す画素を決定するための14種類のパターンを含むパターン群からなる。各パターンは、注目画素、注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の下隣及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の左斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素及び注目画素の右斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の左右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、注目画素、注目画素の上下隣及び右隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターンからなる。
【0039】
パターン2Cは、孤立点を残すためのパターンとされ、注目画素の値が1で注目画素の周辺画素の値が0のパターンからなる。
【0040】
パターン2Dは、角を残すためのパターンとされ、注目画素、注目画素の右隣、下隣、及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターンからなる。
【0041】
パターン2Eは、角を残すためのパターンとされ、注目画素、注目画素の左隣、上隣、及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターンからなる。
【0042】
本実施の形態では、画像情報の注目画素を順次移動しながら、これらのパターンと画像情報とを比較して細線化を行う。具体的には、入力部34によって入力された細線化の強弱に応じたパターンを使用する。
【0043】
例えば、入力部34によって細線化の強弱として「強」が選択された場合には、パターン1A、パターン1B、及びパターン1Cを使用して、パターン1B及びパターン1Cではなくパターン1Aに一致する注目画素を除去し、細線化の強弱として「中」が選択された場合には、パターン1A、パターン1B、パターン1C、及びパターン1Dを使用して、パターン1B、パターン1C、及びパターン1Dではなくパターン1Aに一致する注目画素を除去し、細線化の強弱として「弱」が選択された場合には、パターン1A、パターン1B、パターン1C、パターン1D、及びパターン1Eを使用して、パターン1B、パターン1C、パターン1D、及びパターン1Eではなくパターン1Aに一致する注目画素を除去する。
【0044】
なお、パターン1Bではなくパターン1Aに一致する条件のときに注目画素を削除する場合が最も細い線となるものの、本実施の形態では、細線化が強過ぎるため使用しないが、2色現像方式の線のにじみを軽減するのではなく、線の太さを調整するものに適用して、細線化の強弱をレベル1〜4の4段階にする場合に使用するようにしてもよい。この場合には、最も細い線となるレベル1が選択された場合には、パターン1Bではなくパターン1Aに一致する注目画素を除去し、レベル2が選択された場合には、パターン1B及びパターン1Cではなくパターン1Aに一致する注目画素を除去し、レベル3が選択された場合には、パターン1B、パターン1C、及びパターン1Dではなくパターン1Aに一致する注目画素を除去し、レベル4が選択された場合には、パターン1B、パターン1C、パターン1D、及びパターン1Eではなくパターン1Aに一致する注目画素を除去することによって細線化を行う。
【0045】
本実施の形態では、田村の方法のように、除去する画素がなくなるまでパターンと注目画素及び周辺画素との比較し、除去処理を行うのではなく、注目画素とパターンの比較を1回行ったら、次の注目画素へ移動してパターンと注目画素及び周辺画像との比較し、除去処理を行う。
【0046】
続いて、上述のように構成された本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10の細線化処理部30で行われる処理について説明する。図7は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10において2色画像を形成する際に1色目の画像情報に対して細線化処理部30で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0047】
ステップ100では、2色モードが選択されたか否かが細線化処理部30によって判定される。該判定は、入力部34によって2色モードが選択されたか否かを判定し、該判定肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合には1色モードであるのでそのまま細線化を行わずに細線化処理部30の処理を終了する。
【0048】
ステップ102では、細線化の強弱として「強」が選択されたか否かが細線化処理部30によって判定される。該判定は、入力部34によって細線化の強弱として「強」が選択されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ106へ移行する。
【0049】
ステップ104では、パターン1B及びパターン1Cではなく、パターン1Aである注目画素を除去して細線化を行う。
【0050】
ステップ106では、細線化の強弱として「中」が選択されたか否かが細線化処理部30によって判定される。該判定は、入力部34によって細線化の強弱として「中」が選択されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合には、本実施の形態では、細線化の強弱として「弱」が選択されたものとしてステップ110へ移行する。
【0051】
ステップ108では、パターン1B、パターン1C、及びパターン1Dではなく、パターン1Aである注目画素を除去して細線化を行う。
【0052】
また、ステップ110では、パターン1B、パターン1C、パターン1D、及びパターン1Eではなく、パターン1Aである注目画素を除去して細線化を行う。
【0053】
なお、原稿画像に対して細線化を行った結果は、例えば、図8に示すような結果を得ることができる。図8では、「\300」、「電町」、「て投」のそれぞれの原稿画像に対して各レベルで細線化を行った場合の出力結果を示す。
【0054】
本実施の形態では、1色モードが選択された場合には、細線化処理部30は細線化処理を行わずに画像形成を行う。図8の原稿画像に対して細線化を行わなかった場合の結果は図9の1色モードで示すようになる。
【0055】
また、2色モードが選択された場合には、細線化が必要な1色目の黒色画像に対して細線化を行う。図8の原稿画像に対して「中」の細線化を行った場合の結果は図9の2色モード(中)で示すようになる。
【0056】
比較として、2色モードが選択されて、細線化処理部30による細線化を強制的に行わなかった場合は、図9の2色モード(細線化なし)で示すようになる。
【0057】
従って、図9に示すように、図8の例では、細線化の強弱が「中」の場合に、2色モードにおいても1色モードと同程度の線の太さの好適な画像となる。
【0058】
なお、上記の実施の形態では、2色画像を形成する際に1色目の画像情報に対して細線化処理部30で行われる処理について説明したが、細線化処理は、2色モードの際に限定されるものではなく、例えば、ユーザの好みに応じて細線化を行うようにしてもよい。この場合には、図4(B)に示すように、細線化の強弱を4段階とした場合としてもよい。一例として、細線化の強弱をレベル1〜4の4段階とした場合の処理の流れについて説明する。図10は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10の細線化処理部30で行われる処理の流れの変形例を示すフローチャートである。
【0059】
ステップ200では、レベル1が選択されたか否かが細線化処理部30によって判定される。該判定は、入力部34によって細線化の強弱としてレベル1が選択されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合にはステップ204へ移行する。
【0060】
ステップ202では、パターン1Bではなく、パターン1Aである注目画素を除去して細線化を行う。
【0061】
ステップ204では、レベル2が選択されたか否かが細線化処理部30によって判定される。すなわち、入力部34によって細線化の強弱としてレベル2が選択されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ206へ移行し、否定された場合にはステップ208へ移行する。
【0062】
ステップ206では、パターン1B及びパターン1Cではなく、パターン1Aである注目画素を除去して細線化を行う。
【0063】
ステップ208では、レベル3が選択されたか否かが細線化処理部30によって判定される。すなわち、入力部34によって細線化の強弱としてレベル3が選択されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ210へ移行し、否定された場合には、本実施の形態では、レベル4が選択されたものとしてステップ212へ移行する。
【0064】
ステップ210では、パターン1B、パターン1C、及びパターン1Dではなく、パターン1Aである注目画素を除去して細線化を行う。
【0065】
また、ステップ212では、パターン1B、パターン1C、パターン1D、及びパターン1Eではなく、パターン1Aである注目画素を除去して細線化を行う。
【0066】
このように処理することにより、入力部34によって選択された細線化の強弱に応じた画像が形成される。
【0067】
なお、上記の実施の形態では、線の太さを調整するために追加したパターン1D(2D)は、角を残すために、注目画素、注目画素の右隣、下隣、及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターンとし、パターン1E(2E)は、注目画素、注目画素の左隣、上隣、及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターンとしたが、注目画素、注目画素の右隣、上隣、及び右斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターン、並びに注目画素、注目画素の左隣、下隣、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターンの何れか一方をパターン1D(2D)とし、他方をパターン1E(2E)に適用するようにしてもよい。さらには、図11(A)、(B)に示すように、注目画素、注目画素の右斜め上側、上隣、左斜め上側、左隣、及び左斜め下側がそれぞれ1のパターンaや、注目画素、注目画素の左斜め下側、下隣、右斜め下側、右隣、及び右斜め上側がそれぞれ1のパターンbなどを使用するようにしてもよい。例えば、上記実施の形態においてパターン1Eの代わりにパターンaを用いてもよいし、上記実施の形態においてパターン1Dの代わりにパターン1Eを用いると共に、パターン1Eの代わりにパターンbを用いるようにしてもよい。また、パターンとしては、この他に、説明したパターンに対して上下や左右を反転した反転パターンを適用するようにしてもよい。
【0068】
また、上記の実施の形態では、図7及び図10のフローチャートは、ハードウエア(細線化処理部30)で行われる処理として説明したが、コンピュータが実行するソフトウエアとしてもよい。
【0069】
また、上記の実施の形態では、単一の感光体に複数の露光及び現像を行う2色現像方式の画像装置を適用して、1色目の画像に対して細線化を行うようにしたが、これに限るものではなく、1色現像方式(1つの感光体ドラムに露光及び現像が1つ方式)の画像形成装置を適用して、本実施の形態の細線化処理部30により細線化の線の太さを調整するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0070】
10 画像形成装置
12 感光体ドラム
14 帯電器
16 黒色用露光装置
18 黒色用現像器
20 赤色用露光装置
22 赤色用現像器
28 2値化処理部
30 細線化処理部
34 入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表す画像情報を2値化する2値化手段と、
細線化するための除去候補の画素を決定するために注目画素及び周辺画素の値を予め定めた複数種類の第1パターン群と、前記除去候補の画素のうち残す画素を決定するために注目画素及び周辺画素の値を予め定めた複数の第2パターン群と、線の太さを調整するために注目画素及び周辺画素の値を予め定めた第3パターンとを備え、前記2値化手段によって2値化された画像情報の注目画素を順次移動して、前記第1パターン、前記第2パターン、及び前記第3パターンの各パターンと、前記画像情報とを比較し、前記第2パターン及び第3パターンに一致せず、前記第1パターンに一致する注目画素を除去して細線化する細線化手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
細線化の強弱を設定するための設定手段を更に備え、
前記細線化手段が、前記第3パターンを複数種類備え、前記設定手段によって設定された細線化の強弱に応じて使用する前記第3パターンを決定して、決定した種類の前記第3パターンを用いて細線化する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1パターン群が、
注目画素の値が1で注目画素の上隣の隣接画素の値が0のパターン、及び注目画素の値が1で注目画素の右隣の隣接画素の値が0のパターンを含むパターン群からなり、
前記第2パターン群が、
注目画素、注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上隣及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素、注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の右隣の隣接画素の値が1で注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の左斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の左斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の右斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の右斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素、注目画素の左右隣及び下側の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素、注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターンを含むパターン群からなり、
前記第3パターンが、
注目画素の値が1で注目画素の周辺画素の値が0のパターン、
注目画素、注目画素の右隣、下隣、及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターン、
並びに注目画素、注目画素の左隣、上隣、及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターンのうち少なくとも1つ以上のパターンを含む請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1パターン群が、
注目画素の値が1で注目画素の下隣の隣接画素の値が0のパターン、及び注目画素の値が1で注目画素の左隣の隣接画素の値が0のパターンを含むパターン群からなり、
前記第2パターン群が、
注目画素、注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の下隣及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素、注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の下隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の左隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の左右隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の右隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の上下隣及び左隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の左斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の左斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の左隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の右斜め上側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素及び注目画素の右斜め下側の画素の値がそれぞれ1で注目画素の右隣及び下隣の隣接画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素、注目画素の左右隣及び上隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターン、
注目画素、注目画素の上下隣及び右隣の隣接画素の値がそれぞれ1で注目画素の右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側、及び左斜め下側の画素の値がそれぞれ0のパターンを含むパターン群からなり、
前記第3パターンが、
注目画素の値が1で注目画素の周辺画素の値が0のパターン、
注目画素、注目画素の右隣、下隣、及び右斜め下側の画素の値がそれぞれ1のパターン、
並びに注目画素、注目画素の左隣、上隣、及び左斜め上側の画素の値がそれぞれ1のパターンのうち少なくとも1つ以上のパターンを含む請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
画像情報に基づいて、単一の感光体上にそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段と、
前記複数の画像形成手段のうち前記感光体の画像形成方向上流側で画像を形成する画像形成手段で画像形成するための画像情報に対して、細線化する処理を行う画像処理手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項6】
画像情報に基づいて、単一の感光体上にそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段と、
請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理手段と、
を備え、
前記細線化手段が、前記複数の画像形成手段のうち前記感光体の画像形成方向上流側で画像を形成する画像形成手段で画像形成するための画像情報に対して細線化する処理を行う画像形成装置。
【請求項7】
コンピュータを、請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理手段における2値化手段及び細線化手段として機能させるための画像処理プログラム。

【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図1】
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【図3】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−83823(P2012−83823A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−227244(P2010−227244)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】