説明

画像処理装置及び録画装置

【課題】放送番組に関するつぶやき等の文字情報を、当該放送番組と一緒に画面の適切な位置に配置する。
【解決手段】 放送局が決めた字幕13の位置に、放送番組に関連して作成された文字情報(つぶやき)14を挿入することによって、当該文字情報14が字幕領域12の背景にある番組画像11の不適切な位置にかぶることなく表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、放送番組に関するつぶやき等の文字情報を当該放送番組と一緒に画面に表示する画像処理装置、及びこれらを記録する録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークにおいて、Twitter(登録商標)という、ブログとSNS(Social Networking Service)とチャットの間の様な短文型テキストサービスが提供されている。このサービスは、或るユーザがTwitterサーバに登録した短文の“つぶやき(ツイート)”に対して、これをフォローするつぶやきを不特定の他のユーザが登録することができる。ユーザが気軽に自分のつぶやきを公開し、他のユーザがそのつぶやきに応答したりする。登録できるつぶやきの文字数は、140文字以内である。投稿されたつぶやきは、タイムラインという表示方式によって時系列に並べて表示される。最新の投稿が一番上に表示され、古い投稿は下に流れていく。静止画、動画、音楽は、別のサイトにアップロードされた後、各個体のリンク情報をつぶやきに追加することができる。
【0003】
投稿されたつぶやきは、つぶやき内のハッシュタグを見ることにより、何に対してのつぶやきかを特定することができる。テレビジョン放送の番組に対してつぶやきを投稿するユーザもたくさんいるが、例えば、放送局が日本放送協会(NHK)であれば、“♯nhk”のハッシュタグを見て、NHKに対してのつぶやきであると判断できる。
【0004】
近年では、このような放送番組に関するつぶやきの情報を、放送番組と一緒にテレビジョン受像機等の画面に表示する機能が提供されている(非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献1】株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント、“つながるネットワークtorne(トルネ) アップデートver.2.10ライブ”、[online]、[平成23年3月18日検索]、インターネット<URL:http://www.jp.playstation.com/ps3/torne/update/index.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、放送番組と一緒につぶやきを画面に表示させるには、放送番組の表示領域を縮小させてつぶやき表示用の枠(別ウィンドウ)を確保している。また、画面上に単純につぶやきを表示するだけでは、番組画像の重要な部分を隠してしまう可能性がある。
【0007】
本開示は、上記の状況を考慮してなされたものであり、放送番組に関するつぶやき等の文字情報を、当該放送番組と一緒に画面の適切な位置に表示するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
放送番組の字幕情報は放送局が付与するものであるから、番組画像に重畳しても支障のない位置に表示されるようになっていることが多い。よって、字幕情報に含まれている表示位置情報を用いて、放送番組に関連するつぶやき等の文字情報を表示することにより、最適な位置への文字情報の表示を可能にする。
具体的には、本開示の一側面の画像処理装置は、放送番組を受信する番組受信部と、前記番組受信部により受信された放送番組の字幕を構成する字幕文字情報と属性情報を抽出する字幕抽出部と、前記番組受信部により受信された放送番組の映像を抽出する映像抽出部と、外部と通信を行う通信部と、前記通信部を介し、複数の文字情報が登録されるサーバから、前記放送番組に関連して作成された文字情報を取得する文字情報取得部と、前記属性情報に含まれる前記字幕文字情報の位置情報に基づいて、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記文字情報を挿入した映像を表示装置へ出力する画像生成部と、を備える。
【0009】
本開示の一側面の画像処理装置によれば、放送局が決めた字幕の位置に放送番組に関連して作成された文字情報を挿入することによって、当該文字情報が字幕領域の背景にある番組画像の不適切な位置にかぶることなく表示される。
【0010】
また、本開示の一側面の録画装置は、放送番組を受信する番組受信部と、前記番組受信部により受信された放送番組の字幕を構成する字幕文字情報と属性情報を抽出する字幕抽出部と、前記番組受信部により受信された放送番組の映像を抽出する映像抽出部と、外部と通信を行う通信部と、前記通信部を介し、複数の文字情報が登録されるサーバから、前記放送番組に関連して作成された文字情報を取得する文字情報取得部と、前記属性情報に含まれる前記字幕文字情報の位置情報に基づいて、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記文字情報を挿入した映像を記録装置へ出力する録画処理部と、を備える。
【0011】
本開示の一側面の録画装置によれば、放送局が決めた字幕の位置に放送番組に関連して作成された文字情報を挿入することによって、当該文字情報が字幕領域の背景にある番組画像の不適切な位置にかぶることなく記録される。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、放送番組に関するつぶやき等の文字情報を、当該放送番組と一緒に画面の適切な位置に挿入して表示又は記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態に係る文字情報表示システムの構成例を模式的に示した説明図である。
【図2】第1の実施形態に係る表示装置に表示する画面例の説明図であり、Aは字幕の表示例、Bはつぶやきの表示例を示している。
【図3】第1の実施形態に係る字幕/つぶやき表示の切り替えの説明図である。
【図4】第1の実施形態に係る各サーバに適用されるコンピュータの内部構成例を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係る画像処理装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図6】第1の実施形態に係る画像生成部の内部構成例を示すブロック図である。
【図7】第1の実施形態に係る画像生成部によるつぶやき表示処理例を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態に係る画像処理装置のつぶやき情報サーバからツイートを取得するための内部構成例の要部を示すブロック図である。
【図9】第1の実施形態に係る画像生成部によるつぶやき取得処理例を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施形態に係る画像処理装置の変形例の要部を示すブロック図である。
【図11】第2の実施形態に係る録画装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図12】第2の実施形態に係る録画処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図13】第2の実施形態に係る録画処理部によるつぶやき記録処理例を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施形態に係る再生装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図15】第3の実施形態に係る画像生成部の内部構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。各図において共通の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。説明は下記の順序で行う。
1.第1の実施形態(画像処理装置:放送局に紐づけられたつぶやきを取得する例)
1−1.変形例(画像処理装置:放送番組に関する情報から文字を抽出して指定情報を生成し、つぶやきを取得する例)
2.第2の実施形態(録画装置の例)
3.第3の実施形態(再生装置の例)
【0015】
<1.第1の実施形態>
以下に示す実施の形態では、受信した放送番組と、該放送番組に関する短文の文字情報(例えばTwitterに代表されるつぶやき)を、表示装置の画面に一緒に表示する場合を説明する。以下の実施の形態では、文字情報は、漢字、かな文字、英数字、記号の少なくともいずれかを含む文字列であって、文字数が制限されている(一例として、l40字以内)ことを想定している。
【0016】
[文字情報表示システムの概要]
図1は、第1の実施形態に係る文字情報表示システムの構成例を模式的に示した説明図である。
本実施形態の文字情報表示システムは、複数のつぶやき情報(文字情報)が登録されるつぶやき情報サーバ1と、指定情報サーバ2と、テレビジョン放送波(放送番組)を受信する画像処理装置3を有し、これらの装置がインターネット等のネットワーク4で相互に通信可能に接続されている。画像処理装置3には、表示装置5が接続されている。画像処理装置3には、一例としてビデオレコーダを適用することができ、無線又は有線のいずれの設備を利用して放送番組を受信してもよい。
【0017】
指定情報サーバ2は、一例として表1に示すような指定情報テーブルを保存している。なお、サービスIDとは、放送局から自動的に割り当てられる情報であるが、同じ放送局でも地域によって異なる場合もある。
【表1】

【0018】
表1に示した指定情報テーブルの一項目の指定情報は、Twitterのハッシュタグに対応する情報である。どの放送局がどのハッシュタグを使用するのか紐付けがわかるデータテーブルを指定情報サーバ2に保存しておく。この指定情報を基に、放送番組に関する情報(例えば、SI(Service Information)情報)に含まれる放送局情報と紐付けられたつぶやきを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)が作成される。URLとは、インターネット上に存在する情報資源(文書や画像など)の場所を指し示すアドレス情報である。
【0019】
指定情報テーブルは、次のようにして取得できる。まず、画像処理装置3を起動時もしくは所定操作を実行時に、指定情報のデータ(指定情報テーブル)を指定情報サーバ2からダウンロードし、画像処理装置3の記憶手段に受信したデータを保存しておく。放送局が増えたり、減ったり、変更があるときに対応するため、常に最新のデータを持つように管理することが望ましい。例えば、ユーザが画像処理装置3に対し、当該画像処理装置3から受信可能な周波数のプリセットを実行する操作をした場合に、画像処理装置3でプリセットした周波数に対応する放送局の情報を指定情報サーバ2へ提供し、提供した放送局の情報と紐付けられた指定情報(例えばハッシュタグ)を指定情報サーバ2から画像処理装置3へ返信するようにしてもよい。
【0020】
なお、指定情報サーバ2から指定情報テーブルをダウンロードしない場合は、画像処理装置3において自動的にもしくはユーザが手動で指定情報テーブルを直接作成して保存しておいてもよい。
【0021】
文字情報表示システムの動作の概要は、以下のとおりである。
まず、画像処理装置3が、つぶやき情報サーバ1に新しいつぶやきがないか確認する。すなわち、或る指定情報をキーとしてつぶやき情報サーバ1に登録されているつぶやきを検索する。
【0022】
つぶやき情報サーバ1には、オープンAPI(Application Programming Interface)が用意されていて、ネットワーク通信(HTTP/GETメソッド)するだけで、URLで指定したアドレス情報が取得できる。例えば、表1の“Aテレビ”のつぶやき情報を取得したい場合は、例えば画像処理装置3がURLを「http://search.twitter.com/search.atom?q=%23AAA」と指定してつぶやき情報サーバ1へ送信し、つぶやき情報サーバ1から#AAA(Aテレビ)と紐づけられたつぶやき情報を受信する。つぶやき情報サーバ1から受信した情報が画像処理装置3に保存され、表示装置5の画面に表示される。
【0023】
本開示の文字情報表示システムによる字幕及びつぶやきの表示について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る表示装置に表示する画面例の説明図であり、Aは字幕の表示例、Bはつぶやきの表示例を示している。
ここで、新しいつぶやきがない場合、図2Aに示すように表示装置5の画面11の字幕領域12に字幕13を表示する。なお、図2Aの例では、字幕13を表示しているが、字幕の位置情報のみ取れていて、つぶやきを表示しないようにしてもよい。一方、新しいつぶやきがある場合、その情報を取得して、図2Bに示すように字幕領域12の字幕の位置につぶやき14を表示させる。
【0024】
このように、放送局が決めた字幕の位置に短文の文字情報を表示することによって、取得した文字情報が字幕領域の背景にある番組画像の不適切な位置にかぶることなく表示できる。
【0025】
画像処理装置3がつぶやき情報サーバ1から取得したつぶやきの文字サイズや色などの書式は、ユーザがリモート・コントローラ(以下、「リモコン」と略す。)を操作して選択・設定できるようにする。また、つぶやきの文字情報を表示させる・させないは、オプション・メニューからユーザの指示により切り替えられるようにする。
【0026】
図3は、第1の実施形態に係る字幕/つぶやき表示の切り替えの説明図である。
オプション・メニュー画面16のオプション項目として、字幕/つぶやき表示切り替え16aの項目が用意されている。ディフォルトは、字幕が表示されており、字幕/つぶやき表示切り替え16aの項目をクリックすると、つぶやき表示に切り替わる。再度、字幕/つぶやき表示切り替え16aの項目を選ぶと字幕表示に切り替わるトグル機構となっている。なお、気になるワード16bの項目は、EPG(Electronic Program Guide)情報(SI情報)に含まれる文字を元に指定情報(本例ではハッシュタグ)を作成し、放送番組に関連するつぶやき情報を取得する目的で利用されるものであり、詳細は後述する。
【0027】
[サーバの構成例]
次に、つぶやき情報サーバ1及び指定情報サーバ2の構成を説明する。
つぶやき情報サーバ1及び指定情報サーバ2は、一例として汎用のコンピュータを適用することができる。図4は、コンピュータのハードウェアの内部構成例を示すブロック図である。
【0028】
コンピュータ20において、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23は、バス24により相互に接続されている。
【0029】
バス24には、さらに、入出力インタフェース25が接続されている。入出力インタフェース25には、入力部26、出力部27、記憶部28、通信部29、およびドライブ30が接続されている。
【0030】
入力部26は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部27は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部28は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部29は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ30は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア31を駆動する。
【0031】
以上のように構成されるコンピュータ20では、CPU21が、例えば、記憶部28に記憶されているプログラムを入出力インタフェース25及びバス24を介してRAM23にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0032】
コンピュータ20(CPU21)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア31に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0033】
コンピュータ20では、プログラムは、リムーバブルメディア31をドライブ30に装着することにより、入出力インタフェース25を介して、記憶部28にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部29で受信し、記憶部28にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM22や記憶部28に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0034】
上述のように構成されたつぶやき情報サーバ1は、ハッシュタグを元に作成されたURLを画像処理装置3から受信すると、CPU21がそのURLにより指定された文字情報を記憶部28に保存された文字情報から検索する。そして、該当する文字情報が検索された場合、ネットワーク4を介して該当文字情報を画像処理装置3へ送信する。
【0035】
また、指定情報サーバ2は、画像処理装置3から指定情報テーブル(表1参照)の送信要求を受けたとき、CPU21が記憶部28に保存された指定情報テーブルを読み出し、画像処理装置3へ送信する。あるいは、画像処理装置3から特定の放送局に対応する指定情報(例えばハッシュタグ)の送信要求を受けた場合、記憶部28から該当する放送局の指定情報を読み出して画像処理装置3へ送信してもよい。
【0036】
[画像処理装置の構成例]
次に、画像処理装置3の構成を説明する。
図5は、画像処理装置3の内部構成例を示すブロック図である。
画像処理装置3は大きく分けると、放送番組に対する処理を実行するブロックと、つぶやき情報に対する処理を実行するブロックに分けられる。
放送番組に対する処理を実行するブロックには、番組受信部41と、映像/音声解析部42と、字幕情報解析部43と、字幕処理部44が含まれる。
一方、つぶやき情報に対する処理を実行するブロックには、ネットワーク通信部47(通信部の一例)と、指定情報生成部48と、指定情報メモリ49と、つぶやき情報解析部50と、つぶやき処理部51がある。
画像処理装置3は、さらに制御部45と、リモコンインタフェース46と、設定情報メモリ53と、画像生成部52を有する。
【0037】
番組受信部41は、番組受信部の一例であり、いわゆるチューナとしての機能を有する。アンテナを介してテレビジョン放送波(放送番組)を受信し、受信した放送番組を映像/音声解析部42と字幕情報解析部43へ供給する。
【0038】
映像/音声解析部42は、映像抽出部の一例であり、番組受信部41により受信された放送番組を解析して映像・音声データを抽出し、画像生成部52へ出力する。
【0039】
字幕情報解析部43及び字幕処理部44は、字幕抽出部の構成要素の一例である。
字幕情報解析部43は、番組受信部41により受信された放送番組を解析して字幕情報を抽出し、字幕処理部44へ出力する。字幕処理部44は、字幕情報解析部43で抽出された字幕情報から字幕の文字情報(文字列)と属性情報を抽出し、画像生成部52へ出力する。
【0040】
字幕の文字情報は、一例としてARIB(Association of Radio Industries and Businesses:社団法人電波産業会)標準規格の第1言語字幕文、及び/又は第2言語字幕文に相当する。また字幕の属性情報は、ARIB標準規格の字幕管理データに相当する。以降、第1言語字幕文を「第1字幕(字幕1)」、第2言語字幕文を「第2字幕(字幕2)」と称し、対応する字幕管理データを「第1属性情報(属性1)」、「第2属性情報(属性2)」と称す。
【0041】
ネットワーク通信部47は、通信部の一例であり、インターネット等の外部のネットワーク4(図1参照)と通信を行う。
【0042】
指定情報生成部48は、複数の指定情報(例えばハッシュタグ)が登録される指定情報サーバ2等から取得した指定情報テーブルの内容を解析する。そして、放送番組に関する情報に含まれる放送局情報と紐付けられた文字情報を指定して取得するための指定情報を抽出する。また、ハッシュタグなどの指定情報から取得したいつぶやき情報に対するURLを作成する。
【0043】
指定情報メモリ49は、表1に示した指定情報テーブルを記憶している。指定情報生成部48では、この指定情報テーブルの放送局と指定情報(例えばハッシュタグ)を参照して、指定情報を作成している。また指定情報メモリ49は、ユーザが設定した任意の登場人物やジャンル等の指定情報(以下、「ユーザ設定情報」という)を記憶している。
【0044】
つぶやき情報解析部50及びつぶやき処理部51は、文字情報取得部の構成要素の一例である。ネットワーク通信部47を介し、複数のつぶやき(文字情報)が登録されるつぶやき情報サーバ1から、放送番組に関連して作成されたつぶやき(文字情報)を取得する。
【0045】
制御部45は、図示しないリモコン(操作部の一例)から送出される赤外線等のリモコン信号をリモコンインタフェース46を介して受信し、該リモコン信号に基づいて画像処理装置3内の各ブロックを制御する。一例として、ネットワーク通信部47によるデータ通信を制御したり、指定情報生成部48及び指定情報メモリ49による指定情報の生成を制御したりする。また、ユーザ操作に応じて設定情報を設定情報メモリ53に保存したり、画像生成部52に直接操作信号の内容を通知したりする。制御部45は、一例としてはMPU(Micro-Processing Unit)から構成される。
【0046】
リモコンインタフェース46は、不図示のリモート・コントローラから出力されるリモコン信号(例えば赤外線)を受光して電気信号に変換し、制御部45へ出力する。
【0047】
設定情報メモリ53は、字幕/つぶやき表示の切り替えの設定情報や、放送番組に対して2つの字幕(第1字幕、第2字幕)が設定されている場合に、字幕選択の設定情報などを記憶している。
【0048】
画像生成部52は、設定情報メモリ53に保存されている字幕/つぶやき表示の切り替えの設定情報に応じて、字幕領域の所定位置に字幕の文字情報又はつぶやきの文字情報を挿入し、画像を生成する。そして、生成した画像を表示装置5へ出力する。
【0049】
[画像生成部の構成]
図6は、第1の実施形態に係る画像生成部の内部構成例を示すブロック図である。
画像生成部52は、文字情報選択部61と、属性情報解析部62と、画像合成部63を有する。
【0050】
文字情報選択部61は、設定情報に基づいて、字幕処理部44から入力される字幕の文字情報と、つぶやき処理部51から入力されるつぶやきの文字情報のうち、いずれかを選択して画像合成部63へ出力する。
【0051】
属性情報解析部62は、字幕処理部44から入力される属性情報の内容を解析し、使用している字幕の数、字幕領域の大きさ及び字幕の位置等の情報を、画像合成部63へ出力する。
【0052】
画像合成部63は、属性情報に含まれる字幕領域の字幕の位置情報に基づいて、入力される映像・音声データの字幕領域の文字情報の位置に、字幕又はつぶやきのいずれかの文字情報を挿入して画像を生成する。そして、字幕領域の所定位置にいずれかの文字情報を挿入した画像を、表示装置5へ出力する。
【0053】
[画像生成部の処理]
図7は、第1の実施形態に係る画像生成部52によるつぶやき表示処理例を示すフローチャートである。
まず、文字情報選択部61が、設定情報に基づいて、字幕又はつぶやきのいずれかの文字情報を選択する(ステップS1)。この処理と並行して、属性情報解析部62は、字幕の属性情報を解析する(ステップS2)。
【0054】
そして、ステップS1においてつぶやきが選択されたかどうかを判定する(ステップS3)。つぶやきが選択されなかった場合には、画像合成部63は、字幕の属性情報に基づいて字幕を挿入した画像を生成し、表示装置5へ出力する(ステップS4)。
【0055】
続いて、ステップS3の判定処理において字幕が選択された場合に、画像合成部63は、属性情報から受信した放送番組が字幕ありの映像であるかどうかを判定する(ステップS5)。字幕なしの映像である場合、つぶやきの文字情報を画像の固定位置に挿入し、表示装置5へ出力する(ステップS6)。例えば字幕がない放送番組やCM(commercial message)の間の場合は、つぶやきの文字情報を画像の固定の位置に表示する。
【0056】
一方、ステップS5の判定処理において字幕ありの映像である場合、画像合成部63は、属性情報に含まれる字幕領域の字幕の位置に基づいて、画像の字幕の位置につぶやきの文字情報を挿入する(ステップS7)。
【0057】
ここで、画像合成部63は、挿入するつぶやきの文字情報が字幕領域に収まるかどうかを判定する(ステップS8)。つぶやきの文字情報が字幕領域に収まらない場合、画像合成部63は、つぶやきの文字情報を他の所定の方法で画像の字幕領域に挿入し、表示装置5へ出力する(ステップS9)。
【0058】
例えばTwitterにおいて登録できる文字数は最大140文字なので、つぶやきの文字列が字幕領域に入りきらず一部表示できないことも考えられる。その場合、画像合成部63は、つぶやきの文字サイズと字幕領域のサイズからつぶやきの文字列を何文字表示できるか計算し、先頭の文字から表示する。入りきれない文字は、表示できた最後の文字を”…”と表現して表示させる。これにより、ユーザにはまだつぶやきの文字列が続くことが視認できるので、ユーザがつぶやきの続きを見たいと思った場合には、つぶやき情報サーバ1に登録された当該つぶやきを直接閲覧するという対応が可能になる。
または、画像合成部63は、字幕領域に表示する行数を字幕の行数より一行増やした行数でつぶやきの文字情報を表示するようにしてもよい。あるいは、字幕領域に表示するつぶやきの文字情報をロールアップ又はスクロールして表示するようにしてもよい。
【0059】
一方、ステップS8の判定処理において挿入するつぶやきの文字情報が字幕領域に収まる場合、画像合成部63は、つぶやきの文字情報を字幕の位置に挿入した画像を、表示装置5へ出力する(ステップS10)。このステップS10の処理を終了後、本フローチャートの処理を終了する。
【0060】
[つぶやき取得方法]
次に、つぶやき情報サーバからつぶやきを取得する方法を説明する。
図8は、第1の実施形態に係る画像処理装置の、つぶやき情報サーバからつぶやきを取得するための内部構成例の要部を示すブロック図である。図5と対応する部分には同一符号を付している。
【0061】
第1の取得方法は、放送番組に関する情報から放送局を特定し、その放送局に対応する指定情報を元につぶやきを取得する方法である。
番組配列情報解析部54(図5参照)は、番組受信部41が受信した放送番組に含まれる番組配列情報(例えばSI情報)を解析し、番組配列情報から放送番組の放送局を特定し、指定情報生成部48へ出力する。指定情報生成部48(図5参照)は、指定情報メモリ49に保存されている指定情報テーブルから上記の特定された放送局を検索し、当該放送局の指定情報(例えば、表1の♯AAA)を取得する。指定情報生成部48は、ネットワーク通信部47を介して、その指定情報に基づくURLをつぶやき情報サーバ1へ送信する。つぶやき情報解析部50は、指定情報に対してつぶやき情報サーバ1から返信されるデータを取得及び解析し、当該放送局と紐付けられたつぶやきの文字情報を抽出して記録装置55へ保存する。
【0062】
この取得方法によれば、視聴している放送番組に関する情報から放送局を特定して、その放送局に対応する指定情報を元に、放送局と紐付けられたつぶやきをリアルタイムで取得できる。
【0063】
第2の取得方法は、ユーザ設定情報を元に指定情報を生成し、つぶやきを取得する方法は以下のとおりである。
ユーザ操作に応じたユーザ設定情報(例えば、jishin(地震))が指定情報生成部48に入力される。もしくは、指定情報メモリ49に予め保存しておいたユーザ設定情報を用いてもよい。ユーザ設定情報は、記述したようにユーザが設定した放送番組の登場人物やジャンル等の任意の情報である。指定情報生成部48は、ユーザ設定情報に対応する指定情報(例えば、♯jishin)を生成し、その指定情報に基づくURLをつぶやき情報サーバ1へ送信する。そして、つぶやき情報解析部50は、指定情報に対してつぶやき情報サーバ1から返信されるデータを取得及び解析し、当該ユーザ設定情報と紐付けられたつぶやきの文字情報を抽出して記録装置55へ保存する。
【0064】
この取得方法によれば、視聴している放送番組に関する情報とは必ずしも関係なく、ユーザが設定した情報(指定情報)と紐付けられたつぶやきをリアルタイムで取得できる。
【0065】
さらに、第1の取得方法と第2の取得方法を組み合わせて、つぶやきを取得してもよい。その場合、第1の取得方法と第2の取得方法にて作成される指定情報の和をとるか、積をとるか選択できるようにすると、きめ細かい条件でつぶやきを取得することが可能になる。
【0066】
なお記録装置55は、ハードディスクや半導体メモリ、リムーバブルメディア等が適用され、不揮発性の大容量の外部記録装置である。
【0067】
図9は、第1の実施形態に係る画像処理装置3によるつぶやき取得処理例を示すフローチャートである。
まず画像処理装置3の制御部45は、ユーザが画像処理装置3を操作して放送番組の視聴を開始したことを検出する(ステップS11)。
【0068】
視聴開始を検出後、制御部45は、視聴している放送番組に関連するつぶやきをつぶやき情報サーバ1から取得すべく制御を行い、取得したつぶやきデータをその取得時間とともに記録装置55へ保存させる(ステップS12)。
【0069】
ここで、つぶやきデータを取得できなかったときは、ステップS12の処理へ戻り、制御部45は、再度つぶやき情報サーバ1からつぶやきを取得すべく制御を行う(ステップS13)。つぶやきデータがないときは例えば30秒待ち、前回取得した時間からの差分のつぶやきデータを再取得させる。
【0070】
ステップS13の判定処理においてつぶやきデータを取得できた場合、制御部45は、画像生成部52を制御し、表示装置5へ画像を出力させて1つのつぶやきを5秒間表示させる(ステップS14)。なお、5秒という表示時間は一例であり、この値に限られない。
【0071】
その後、制御部45は、つぶやきデータを取得してから5分経過したかどうかを判定する(ステップS15)。つぶやきデータを取得後5分が経過している場合は、ステップS17の処理へ進む。5分を設定するのは、つぶやきが多数のとき全てのつぶやきの表示が完了するまでに5分以上掛かってしまい、古い情報を表示することになる。そこで、5分ごとに未表示の古いつぶやきが残っていないかどうかを監視するようにしている。これにより、常に新しいつぶやきを取得できる。なお、5分という設定は一例であり、この値に限られない。
【0072】
ステップS15の判定処理においてつぶやきデータを取得後5分が経過していない場合、制御部45は、取得したつぶやきデータを画像生成部52から表示装置5へ出力して全部表示したかどうかを判定する(ステップS16)。つぶやきデータを全部表示していない場合は、制御部45は、ステップS14の処理へ進んで残りのつぶやきデータを表示させる。
【0073】
ステップS16の判定処理においてつぶやきデータを全部表示した場合は、制御部45は、前回取得した時間からの差分のつぶやきデータを再取得させる(ステップS17)。そして、ステップS12へ進み、制御部45は、取得したつぶやきデータをその取得時間とともに記録装置55へ保存させる。
【0074】
つぶやき情報サーバ1が故障中である場合や、ネットワーク4に通信障害が発生した場合は、つぶやきデータの表示は行わない。これは、ステップS13の判定処理でつぶやきデータの取得数が0だったときと同じ挙動である。
【0075】
以上説明した第1の実施形態によれば、字幕の位置情報を利用してつぶやきの文字情報を字幕の位置に表示することにより、つぶやき表示用の別ウィンドウを用意する必要がない。
【0076】
また、放送局が決めた字幕の位置につぶやきの文字情報を表示することによって、つぶやきの文字情報が字幕領域の背景にある番組画像の不適切な位置にかぶることなく表示することができる。
【0077】
[1−1.変形例]
図10は、第1の実施形態に係る画像処理装置の変形例の要部を示すブロック図である。
この変形例は、放送局から放送番組と一緒に放送されるEPG情報(SI情報)に含まれる文字を元に指定情報(本例ではハッシュタグ)を作成し、放送番組に関連するつぶやき情報を取得する構成とされたものである。以下、図10の画像処理装置3Aと、図5及び図8に示した画像処理装置3との相違点を中心に説明を行う。
【0078】
画像処理装置3Aは、画像処理装置3と比較して、文字抽出部71と、文字辞書72と、ローマ字変換部73を新たに備えて構成される。
【0079】
指定情報生成部48は、番組配列情報解析部54が番組配列情報から抽出した文字情報(漢字、平仮名)を取得し、文字抽出部71へ出力する。
【0080】
文字抽出部71は、指定情報生成部48から取得した文字情報と文字辞書72に登録されている文字を比較する。指定情報生成部48から取得した文字情報の中に、文字辞書72に登録されている文字に該当するものがあれば、文字抽出部71は、その文字をローマ字変換部73へ出力する。文字辞書72には、不揮発性の記録装置が適用され、記録装置55を利用してもよい。
【0081】
ローマ字変換部73は、漢字もしくは平仮名の文字をカタカナに変換し、カタカナからローマ字(英字)に変換する。このローマ字を指定情報生成部48へ出力する。
【0082】
指定情報生成部48は、ローマ字変換部73から入力されるローマ字の先頭に“♯”をつけるなどして、指定情報(本例ではハッシュタグ)を作成する。そして、ネットワーク通信部47を介して、この指定情報を元にしたURLからつぶやき情報サーバ1に接続し、放送番組に関するつぶやき情報を自動で取得することができる。
【0083】
以上説明した第1の実施形態の変形例によれば、EPG情報(SI情報)に含まれる文字を元に指定情報を作成し、その指定情報から放送番組に関するつぶやき情報を自動で取得できる。したがって、ユーザが指定情報を作成する必要がなく、また放送局以外の番組情報に関するつぶやき情報を容易に取得することができる。
【0084】
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、第1の実施形態に係る画像処理装置3(図5参照)の文字情報表示処理の原理を記録装置に応用した例である。
【0085】
まず、第2の実施形態に係る録画装置80の構成を説明する。
図11は、第2の実施形態に係る録画装置の内部構成例を示すブロック図である。
図11において、図5と対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図11に示す録画装置80は、図5に示した画像処理装置3の画像生成部52を録画処理部81に置き換え、その出力先を表示装置5から記録装置55に置き換えたものである。それ以外の部分は、録画装置80と画像処理装置3とで共通の構成である。
【0086】
次に、第2の実施形態に係る録画処理部81の構成を説明する。
図12は、録画処理部81の内部構成例を示すブロック図である。録画処理部81は主に、属性情報解析部82と記録部83から構成される。この例は、第1字幕及び第2字幕の各々に、つぶやきの文字情報と字幕の文字情報を挿入することを想定した例である。
【0087】
属性情報解析部82は、図6に示した属性情報解析部62と同様の機能を有する。すなわち、字幕処理部44から入力される属性情報の内容を解析し、使用している字幕の数、字幕領域の大きさ及び字幕の位置等の情報を、記録部83へ出力する。
【0088】
記録部83は、属性情報に含まれる字幕領域の字幕の位置情報に基づいて、入力される映像・音声データの字幕領域の文字情報の位置に、字幕又はつぶやきのいずれかの文字情報を挿入して画像を生成する。そして、字幕領域の所定位置にいずれかの文字情報を挿入した画像を、記録装置55へ出力する。
【0089】
図13は、第2の実施形態に係る録画処理部81によるつぶやき記録処理例を示すフローチャートである。
まず、録画処理部81の属性情報解析部82は、受信した放送番組の字幕の属性情報を解析する(ステップS21)。次に、属性情報解析部82は、第1字幕と第2字幕のいずれかが未使用であるか否かを判定する(ステップS22)。未使用の字幕がない場合、記録部83は、第1字幕と第2字幕をそのまま映像とともに記録装置55へ記録する(ステップS23)。
【0090】
ステップS22において第1字幕と第2字幕のいずれかが未使用である場合、記録部83は、未使用の字幕の文字情報をつぶやきの文字情報に置き換える(ステップS24)。例えば、第2字幕だけが空いている場合、第1字幕には字幕をそのまま挿入し、第2字幕の字幕位置に、字幕の位置情報に基づいてつぶやきの文字情報を挿入する。
【0091】
そして、記録部83は、つぶやきの文字情報を空いている字幕領域の字幕位置に挿入した画像を、記録装置55へ記録する(ステップS25)。このステップS25の処理を終了後、本フローチャートの処理を終了する。
【0092】
以上説明した第2の実施形態によれば、放送局が決めた字幕の位置につぶやきの文字情報を配置して、映像を記録することができる。それゆえ、記録時に、つぶやきの文字情報が字幕領域の背景にある番組画像の不適切な位置にかぶることなく記録できる。
【0093】
また、ARIBでは、1つの放送番組に対して字幕を2つまで入れることができ、ユーザが任意でどちらかを選ぶことができる。放送局側が字幕を1つしか使っていなかったら、空いている2つ目の字幕情報の字幕の位置につぶやきの文字情報を挿入して、一緒に録画することもできる。そして、つぶやきの文字情報を字幕情報として保存すれば、従来の方法で録画した映像と同じ扱いにできるので、例えばBD(ブルーレイディスク)の対応機器であれば、他社の機器でも、互換性がある。
【0094】
なお、記録時に、属性情報から字幕の有無、字幕の空き状況を解析し、字幕が空いていなければいずれかの2つの字幕のいずれかを選択して、つぶやきの文字情報を字幕に上書きするようにしてもよい。
【0095】
<3.第3の実施形態>
第3の実施形態は、第1の実施形態に係る画像処理装置3(図5参照)の文字情報表示処理の原理を再生装置に応用した例である。
【0096】
まず、第3の実施形態に係る再生装置90の構成を説明する。
図14は、第3の実施形態に係る再生装置の内部構成例を示すブロック図である。
図14において、図5と対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図14に示す再生装置90は、字幕付き映像コンテンツの供給元を図5に示した番組受信部41から記録装置55に置き換えたものである。それ以外の部分は、再生装置90と画像処理装置3とで共通の構成である。
【0097】
次に、第3の実施形態に係る画像生成部91の構成を説明する。
図15は、第3の実施形態に係る画像生成部の内部構成例を示すブロック図である。
図15において、図5の画像処理装置3の画像生成部52と同じ構成である。この例では、記録装置55から読み出した字幕付き映像コンテンツの第1字幕及び第2字幕の各々に、つぶやきの文字情報と字幕の文字情報が挿入されていることを想定した例である。
【0098】
第3の実施形態によれば、放送局が決めた字幕の位置につぶやきの文字情報を配置して記録した映像コンテンツを記録装置から読み出して再生することになる。それゆえ、再生時に、つぶやきの文字情報が字幕領域の背景にある番組画像の不適切な位置にかぶることなく再生できる。
【0099】
以上説明した各実施形態において、放送番組と一緒に画面に表示する文字情報の例として、所定の文字数以内に制限されたつぶやきの文字情報を説明したが、これに限られるものではない。例えば電子掲示板に掲載された書き込み等、比較的短文な文字情報であれば本開示の作用効果を発揮できる。
【0100】
また、ARIB(日本のデジタル放送規格)以外にも、DVB(欧州のデジタル放送規格)、ATSC(米国のデジタル放送規格)等においても、字幕情報に字幕の表示位置に関する情報が含まれていれば、本開示を適用することができる。
【0101】
なお、図1に示した例では、画像処理装置3と表示装置5を別体としたが、この例に限られることなく、これらの機能を内蔵するテレビジョン受像機などを用いてもよい。
【0102】
なお、上述した各実施の形態例における一連の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。
【0103】
また、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU等の制御装置)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、機能が実現されることは言うまでもない。
【0104】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現される。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0105】
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
【0106】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
放送番組を受信する番組受信部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の字幕を構成する字幕文字情報と属性情報を抽出する字幕抽出部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の映像を抽出する映像抽出部と、
外部と通信を行う通信部と、
前記通信部を介し、複数の文字情報が登録されるサーバから、前記放送番組に関連して作成された文字情報を取得する文字情報取得部と、
前記属性情報に含まれる前記字幕文字情報の位置情報に基づいて、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記文字情報を挿入した映像を表示装置へ出力する画像生成部と、を備える
画像処理装置。
(2)
前記番組受信部により前記放送番組とともに受信される、該放送番組に関する情報を取得する番組情報取得部と、
前記サーバから、前記放送番組に関する情報に含まれる放送局情報と紐付けられた文字情報を指定して取得するための指定情報を生成する指定情報生成部と、をさらに備え、
前記通信部より前記サーバへ前記指定情報を送信し、前記文字情報取得部は、前記指定情報に対して前記サーバから返信される、前記放送局情報と紐付けられた文字情報を取得する
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記サーバから、ユーザにより設定される情報と紐付けられた文字情報を指定して取得するための指定情報を生成する指定情報生成部と、をさらに備え、
前記通信部より前記サーバへ前記指定情報を送信し、前記文字情報取得部は、前記指定情報に対して前記サーバから返信される、前記ユーザにより設定された情報と紐付けられた文字情報を取得する
前記(1)に記載の画像処理装置。
(4)
前記番組受信部により前記放送番組とともに受信される、該放送番組に関する情報を取得する番組情報取得部と、
複数の文字が登録された記録装置と、
該放送番組に関する情報から文字を抽出し、前記抽出した文字に該当する文字を文字辞書に登録された複数の文字の中から取得する文字抽出部と、
前記文字抽出部により取得された文字をローマ字に変換するローマ字変換部と、
前記サーバから、前記ローマ字と紐付けられた文字情報を指定して取得するための指定情報を生成する指定情報生成部と、をさらに備え、
前記通信部より前記サーバへ前記指定情報を送信し、前記文字情報取得部は、前記指定情報に対して前記サーバから返信される、前記ユーザにより設定された情報と紐付けられた文字情報を取得する
前記(1)に記載の画像処理装置。
(5)
前記画像生成部は、設定情報に従い、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記字幕文字情報又は前記文字情報のいずれを挿入するか選択する文字情報選択部、を有する
前記(2)〜(4)のいずれかに記載の画像処理装置。
(6)
前記画像生成部は、前記文字情報取得部により前記サーバから取得された前記文字情報を、取得した時間順に一定時間間隔で、前記映像における前記字幕文字情報の位置に挿入する
前記(2)〜(5)のいずれかに記載の画像処理装置。
(7)
前記文字情報は、文字数が所定数内に制限された文字列である
前記(2)〜(6)のいずれかに記載の画像処理装置。
(8)
放送番組を受信する番組受信部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の字幕を構成する字幕文字情報と属性情報を抽出する字幕抽出部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の映像を抽出する映像抽出部と、
外部と通信を行う通信部と、
前記通信部を介し、複数の文字情報が登録されるサーバから、前記放送番組に関連して作成された文字情報を取得する文字情報取得部と、
前記属性情報に含まれる前記字幕文字情報の位置情報に基づいて、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記文字情報を挿入した映像を記録装置へ出力する録画処理部と、を備える
録画装置。
【0107】
以上、本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、応用例を取り得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0108】
1…つぶやき情報サーバ、2…指定情報サーバ、3…画像処理装置、4…ネットワーク、5…表示装置、20…コンピュータ、11,13…画面、12,14…字幕領域、15…メニュー画面、16a…字幕/つぶやき表示切り替え項目、16b…検索ワード項目、41…番組受信部、42…映像/音声解析部、43…字幕情報解析部、44…字幕処理部、45…制御部、48…指定情報生成部、49…指定情報メモリ、50…つぶやき情報解析部、51…つぶやき処理部、52…画像生成部、53…設定情報メモリ、54…番組配列情報解析部、55…記録装置、61…文字情報選択部、62…属性情報解析部、63…画像合成部、71…文字抽出部、72…文字辞書、73…ローマ字変換部、80…録画装置、81…録画処理部、82…属性情報解析部、83…記録部、90…再生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組を受信する番組受信部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の字幕を構成する字幕文字情報と属性情報を抽出する字幕抽出部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の映像を抽出する映像抽出部と、
外部と通信を行う通信部と、
前記通信部を介し、複数の文字情報が登録されるサーバから、前記放送番組に関連して作成された文字情報を取得する文字情報取得部と、
前記属性情報に含まれる前記字幕文字情報の位置情報に基づいて、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記文字情報を挿入した映像を表示装置へ出力する画像生成部と、を備える
画像処理装置。
【請求項2】
前記番組受信部により前記放送番組とともに受信される、該放送番組に関する情報を取得する番組情報取得部と、
前記サーバから、前記放送番組に関する情報に含まれる放送局情報と紐付けられた文字情報を指定して取得するための指定情報を生成する指定情報生成部と、をさらに備え、
前記通信部より前記サーバへ前記指定情報を送信し、前記文字情報取得部は、前記指定情報に対して前記サーバから返信される、前記放送局情報と紐付けられた文字情報を取得する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記サーバから、ユーザにより設定される情報と紐付けられた文字情報を指定して取得するための指定情報を生成する指定情報生成部と、をさらに備え、
前記通信部より前記サーバへ前記指定情報を送信し、前記文字情報取得部は、前記指定情報に対して前記サーバから返信される、前記ユーザにより設定された情報と紐付けられた文字情報を取得する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記番組受信部により前記放送番組とともに受信される、該放送番組に関する情報を取得する番組情報取得部と、
複数の文字が登録された記録装置と、
該放送番組に関する情報から文字を抽出し、前記抽出した文字に該当する文字を文字辞書に登録された複数の文字の中から取得する文字抽出部と、
前記文字抽出部により取得された文字をローマ字に変換するローマ字変換部と、
前記サーバから、前記ローマ字と紐付けられた文字情報を指定して取得するための指定情報を生成する指定情報生成部と、をさらに備え、
前記通信部より前記サーバへ前記指定情報を送信し、前記文字情報取得部は、前記指定情報に対して前記サーバから返信される、前記ユーザにより設定された情報と紐付けられた文字情報を取得する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像生成部は、設定情報に従い、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記字幕文字情報又は前記文字情報のいずれを挿入するか選択する文字情報選択部、を有する
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像生成部は、前記文字情報取得部により前記サーバから取得された前記文字情報を、取得した時間順に一定時間間隔で、前記映像における前記字幕文字情報の位置に挿入する
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記文字情報は、文字数が所定数内に制限された文字列である
請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項8】
放送番組を受信する番組受信部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の字幕を構成する字幕文字情報と属性情報を抽出する字幕抽出部と、
前記番組受信部により受信された放送番組の映像を抽出する映像抽出部と、
外部と通信を行う通信部と、
前記通信部を介し、複数の文字情報が登録されるサーバから、前記放送番組に関連して作成された文字情報を取得する文字情報取得部と、
前記属性情報に含まれる前記字幕文字情報の位置情報に基づいて、前記映像における前記字幕文字情報の位置に前記文字情報を挿入した映像を記録装置へ出力する録画処理部と、を備える
録画装置。

【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−249059(P2012−249059A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−118903(P2011−118903)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】