説明

画像形成システム、画像形成方法、その画像形成方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体

【課題】 冊子の単ページ及び見開きページのサイズ以外の画像サイズを含む複数の画像サイズの異なる画像データに基づく画像形成を、中折り・中綴じ加工に対応して行うことを可能にすること。
【解決手段】 複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する出力設定記録部130と、複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、出力処理内容テーブルを参照し、複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて面付け処理及び画像処理を抽出する画像処理抽出部111と、複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、抽出された画像処理及び面付け処理を行い印刷用画像データとするRIP処理部112及び面付け処理部113と、を備えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像形成方法、その画像形成方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体に関し、より詳細には、画像形成を中折り・中綴じ加工に対応して好適に行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のカラーレーザープリンタやスキャナ・コピア・ファクシミリ等の機能を有する複合機(以下、まとめてカラーレーザープリンタと称する)をDDCPシステムに適用させる動きが注目を集めている。従来、カラーレーザープリンタは、画像の仕上がりを理解するためのカンプ用途には使用されていたが、近年におけるカラーレーザープリンタの高画質化、さらには安価にかつ高速に高品位のカラー画像が出力可能となってきたことを反映して、小ロット印刷等における最終印刷物の作成用途にも使用されるようになってきた。
【0003】
また、カラーレーザープリンタ用の後処理装置も多く考案され、カラーレーザープリンタで作成した印刷物に対し、中折り・中綴じ加工などの製本加工を行い冊子とするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
さらに、中折り・中綴じ加工に対応した印刷を可能にするように、画像データの各ページを製本用印刷順序に並べなおすもの(例えば、特許文献2参照。)、冊子の見栄えを良くするように画像を配置する位置を調整するもの(例えば、特許文献3参照。)、紙媒体における見開き可能な(たとえば中綴じの)カタログに対応するように、表紙がA4縦サイズで、中の見開きが左右の各ページを表すA3横サイズで奇数枚つづき、最後に裏表紙としてA4縦サイズといった流れで構成される電子文書をWEB画面上で閲覧する場合と同様に見えるように出力するように画像をレイアウトするもの(例えば、特許文献4参照。)などが提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開平6−286358号公報
【特許文献2】特開平2−286363号公報
【特許文献3】特開平7−287428号公報
【特許文献4】特開2003−162406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、文書等を作成するためのアプリケーションソフトウェアには、各ページをA4、B4などの様々なサイズ(画像サイズ)で自由に作成できるものがある。しかしながら、そのようなサイズの異なる画像データについて、従来は上述のように表紙(冊子単ページ)(A4縦)と見開きページ(A3横)のサイズしか考慮されておらず、複数の画像サイズの異なる画像データに基づいて、中折り・中綴じ加工するように画像形成しようとすると、エラーとなるか、意図しない画像が形成されてしまった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、冊子の単ページ及び見開きページのサイズ以外の画像サイズを含む複数の画像サイズの異なる画像データに基づく画像形成を、中折り・中綴じ加工に対応して行うことを可能にするための画像形成システム、画像形成方法、その画像形成方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力することが可能な画像形成システムであって、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する格納手段と、複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する抽出手段と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする処理手段と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力することが可能な画像形成システムであって、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する格納手段と、複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する抽出手段と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする処理手段と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中止する制御を行う制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、入力手段を更に備え、前記格納手段は、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成する単ページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理との前記入力手段からの入力を、出力処理内容テーブルとして格納することを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、前記入力される画像サイズは、画像サイズの範囲であることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力することが可能な画像形成システムであって、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する格納手段と、複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する抽出手段と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする処理手段と、入力手段と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中断し、前記入力手段からの前記出力処理内容テーブルに格納されていない画像サイズについての前記面付け処理及び画像処理の入力がなされた場合に前記入力に基づいて前記画像処理及び面付け処理を行うように処理手段を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、前記格納手段は、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成する単ページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理との前記入力手段からの入力を、出力処理内容テーブルとして格納することを特徴とする。
【0014】
また、請求項7に記載の発明は、前記入力される画像サイズは、画像サイズの範囲であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8に記載の発明は、前記面付け処理は、前記画像データに基づく画像が前記冊子を構成するページまたは見開きページの中央に配置されるように行うことを特徴とする。
【0016】
また、請求項9に記載の発明は、前記画像処理は、縮小、拡大、回転、及び、回転と縮小または拡大の組み合わせであることを特徴とする。
【0017】
また、請求項10に記載の発明は、中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力するための画像形成方法であって、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する段階と、複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する段階と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする段階と、を含むことを特徴とする。
【0018】
また、請求項11に記載の発明は、中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力するための画像形成方法であって、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する段階と、複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する段階と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする段階と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中止する制御を行う段階と、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、請求項12に記載の発明は、中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力するための画像形成方法であって、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する段階と、複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する段階と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする段階と、前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中断し、前記出力処理内容テーブルに格納されていない画像サイズについての前記面付け処理及び画像処理の入力がなされた場合に前記入力に基づいて前記画像処理及び面付け処理を行うように制御する段階と、を含むことを特徴とする。
【0020】
また、請求項13に記載の発明は、請求項10乃至請求項12に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるプログラムであることを特徴とする。
【0021】
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る画像形成システム、画像形成方法、プログラム及び記憶媒体によれば、冊子の単ページ及び見開きページのサイズ以外の画像サイズを含む複数の画像サイズの異なる画像データに基づく画像形成を、中折り・中綴じ加工に対応して行うことが可能となる。
【0023】
また、各画像サイズの画像データに対する面付け処理及び画像処理を、入力に基づいて定めれば所望の画像形成で中折り・中綴じ加工に対応することができる。
【0024】
また、面付け処理及び画像処理の入力の際に画像データの画像サイズの範囲について入力するようにすることにより、例えば、A4、B4、A3などを範囲で纏めて入力できるので、作業が容易になり入力作業時間の短縮ができる。
【0025】
また、その画像データの画像サイズについての面付け処理及び画像処理が出力処理内容テーブルにない場合に、処理を中止する制御を行うこと、または、処理を中断し出力処理内容の入力操作を受付け、その入力に基づいて処理を行うようにすれば、意図しない画像が形成されることがない。
【0026】
また、単ページまたは見開きページの中央に位置するように面付けすることによれば、見栄えのよい冊子とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明に係る画像形成システム、画像形成方法、その方法を実行させるコンピュータプログラム、及び、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体を好適に実施するための構成の一例について、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。
【0028】
以下、本発明に係る画像形成システムの一実施形態の概略構成、当該システムの画像出力装置としてのカラーレーザープリンタの内部構成、当該システムの制御系の構成、当該システムの動作態様及びその作用効果について順に説明する。また、当該システムの他の動作形態についても説明をする。
[画像形成システムの概略構成]
図1は、本発明に係る画像形成システム1の構成及びそのワークフローの一例を表している。本実施形態の画像形成システム1は、制御装置100とカラーレーザープリンタ200(画像出力装置)、とを含んで構成されている。画像形成システム1は、上流端末であるクライアント端末300からネットワークを介して送信される画像データに基づく画像を記録用紙に出力するための構成を有している。なお、詳細については後述するが、カラーレーザープリンタ200は、後処理部を備え、中折り中綴じ加工がなされた出力形態で出力することが可能に構成されたシステムである。
【0029】
「中折り・中綴じ」とは、両面に画像形成された複数枚の記録用紙が中央で折られ中央がステイプルにより綴じられ冊子にされるもので、各記録用紙には画像が冊子にされた状態でページ順になるように出力されている。
【0030】
クライアント端末300は、クライアントが画像データの画像編集を行うための少なくとも1台のコンピュータ端末からなる。クライアント端末300から制御装置100に送信される画像データは、例えばPostScript等の記述言語にて形成され、複数のA4、B4などの画像サイズの異なる画像データである。また、出力形態を示す出力形態情報等の各種情報が付加されていてもよい。
【0031】
画像形成システム1の制御装置100は、クライアント端末300からネットワークを介して送信された画像データにRIP処理を施すとともに、出力形態に応じて画像処理や面付け処理を行い印刷用画像データとして、出力指示や記録用紙のサイズ等の各種設定情報等を含む出力指示信号とともにカラーレーザープリンタ200に送信する。
【0032】
また、制御装置100、クライアント端末300は、各々コンピュータ端末として動作するものであって、コンピュータ本体、マウスやキーボード等の操作部、モニタ等の表示部を備え、所定の動作プログラムが組み込まれている。更に、クライアント端末300は、画像編集を行うための編集プログラム、イメージスキャナ等の画像入力機器を備えている。
【0033】
カラーレーザープリンタ200は、例えば電子写真方式のコピー部やイメージスキャナ等のスキャン部を備えたマルチファンクションプリンタであり、制御装置100から送信された出力指示信号に従って、印刷用画像データに基づく画像を記録用紙の該当位置に形成する。
【0034】
後処理部205は、カラーレーザープリンタ200に並設され、中折り・中綴じに対応して記録用紙の折りを行う紙折り手段、ステイプル処理を行うステイプル手段等を備えている。そして、折り、ステイプルなどの処理を行い1部ごとに出力する。
【0035】
[画像形成システムの制御系の構成]
図2に示すブロック図は、本実施形態の画像形成システム1の制御系の一例の概略構成を表している。以下、制御装置100及びカラーレーザープリンタ200の制御系についてそれぞれ説明する。
【0036】
〔制御装置の制御系〕
制御装置100は、本発明に係る処理態様等において装置各部の制御を行う制御部110と、クライアント端末300から送信される画像データなどの各種データを記憶する記憶部120と、画像データの各画像サイズと面付け処理及び画像処理を含む出力処理内容とを対応させて記録する出力設定記録部130と、画像データの各画像サイズに対する出力処理内容を指定するための出力設定指定部140と、各種画像を表示する表示モニタ150と、クライアント端末300やカラーレーザープリンタ200との間におけるデータの送受信を司る送受信部160とを含んで構成されている。
【0037】
(制御部)
制御部110は、CPU等の演算制御装置によって構成され、ROMやハードディスクドライブ等のプログラム格納部(図示省略)に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより装置各部の制御を行う本発明の制御手段である。また、当該コンピュータプログラムにしたがって、画像処理抽出部111、RIP処理部112、及び、面付け処理部113として動作し、印刷用画像データを生成する生成手段としての機能を有する。
【0038】
画像処理抽出部111は、出力設定記録部130に記録されている後述の各画像サイズと出力処理内容との対応関係を参照し、各画像データに対して行う面付け処理及び画像処理を抽出する本発明の抽出手段としての機能を有する。
【0039】
RIP処理部112は、RIP処理すなわちPostScript等で記述された画像データをビットマップデータに展開する処理を行う機能を有する。また、ビットマップデータに展開する際に、画像処理抽出部111により、例えば拡大処理を行う、縮小処理を行う、或いは、回転処理を行うなどの画像処理が抽出された場合に、画像データに対し画像処理を施してビットマップデータ化する。
【0040】
面付け処理部113は、画像処理抽出部111で抽出された面付け処理に従い、中折り・中綴じ加工され出力された冊子のページ順になるように、また、見開き画像として左右に連なるページに表示するように画像データの各ページを以下に示すように面付け処理を行う。
【0041】
したがって、本発明の処理手段は、RIP処理部112及び面付け処理部113で構成される。
【0042】
図3(a)に示すように、「中折り・中綴じ加工」は、2ページが収まる記録用紙の複数枚が中央で折られ中央がステイプルにより綴じられ冊子にされ、かつ、冊子にされた状態で各ページがページ順になっている(図では、冊子の左側を1ページとしページ順となる例を示したが、冊子の右側を1ページとしてページ順となる冊子にすることも可能である。また、以下では、左側を1ページとしてページ順となる冊子を例に説明を行う。)。したがって、面付けは、例えば全16ページの場合には、図3(b)に示すように、1枚目表にはページ16とページ1が、1枚目裏にはページ2とページ15が、2枚目表にはページ14とページ3が、2枚目裏にはページ4とページ13が、3枚目表にはページ12とページ5が、3枚目裏にはページ6とページ11が、4枚目表にはページ10とページ7が、4枚目裏にはページ8とページ9が出力されるようになされる。以下、冊子の各ページを単ページ、左右に連なるページを見開きページということがある。
【0043】
また、冊子の見開きページは、ページ2とページ3、ページ4とページ5、ページ6とページ7、ページ8とページ9、ページ10とページ11、ページ12とページ13、ページ14とページ15によりそれぞれ構成される。したがって、例えば、ページ2とページ3で見開き画像とする場合には、画像を分割してそれぞれページ2とページ3に面付けする。
【0044】
また、以下において、印刷用画像データのページと画像データのページと区別するために、上述のような一枚目表、一枚目裏等をそれぞれ印刷ページ1表、印刷ページ1裏と表示することや、呼称として印刷ページと表示することがある。
【0045】
(記憶部)
記憶部120は、ハードディスクドライブやイメージメモリ等の記憶装置によって構成され、特に、クライアント端末300から送信される画像データを記憶するために用いられる。この記憶部120の所定領域(ディレクトリ)には、画像データを格納するホットフォルダ121a、121b、121c、121d(これらをまとめてホットフォルダ121と表すことがある。)が形成されている。制御部110は、ホットフォルダ121に画像データが格納されているか監視し、格納されている場合に画像データに基づいてカラーレーザープリンタ200において画像形成し、後処理部205で中折り・中綴じ加工を行って出力するように制御する。また、これらのホットフォルダ121はクライアント端末300の表示モニタに表示され、クライアント端末300のオペレータは、ホットフォルダ121を選択することにより、画像データは制御装置100に送信され、選択されたホットフォルダ121に格納される。
【0046】
また、各ホットフォルダ121には、それぞれに対応して各サイズと画像処理との対応関係が出力設定記録部130に記録され、制御部110では、各ホットフォルダ121に対応する画像処理がなされる。
【0047】
なお、記憶部120に対する画像データ等の各種データの記録処理及び読み出し処理等は、制御部110によって実行される。
【0048】
(出力設定記録部)
出力設定記録部130は、本発明の格納手段であって、ハードディスクドライブ等の記憶装置によって構成され、画像データの各画像サイズと面付け処理及び画像処理を含む出力処理内容とを対応させた出力処理内容テーブル131が各ホットフォルダ121ごとに記録されている。
【0049】
図4に出力処理内容テーブル131の構成の一例を示す。図4に示すように、出力処理内容テーブル131には、ホットフォルダ121ごとに、画像形成に用いる出力用記録用紙サイズと、各画像サイズに対応させて出力処理内容(面付け処理及び画像処理)が記載されている。この出力処理内容テーブル131への記載は、予めプログラムに書き込まれた内容が記載されてもよいし、後述の出力設定指定部140からの入力により記載されるようにしてもよく、また、予めプログラムに書き込まれた内容が記載された後に出力設定指定部140からの入力により変更できるようにするなど様々な態様とすることができる。また、画像形成に用いる記録用紙サイズに代えて中折り・中綴じ加工後の冊子のページサイズを記載してもよい。
【0050】
例えば、ホットフォルダA121aについて、出力用記録用紙サイズはA3となっている。すなわち、A3サイズの用紙を中折り・中綴じ加工するので、単ページはA4サイズ、見開きページはA3サイズである。そして、それぞれの画像サイズについての面付け処理及び画像処理が記載されている。例えば、画像サイズがB5(よこ)は拡大・回転を行い単ページに面付けするようになっている。ここで、拡大率や縮小率については省略してあるが、例えば、B5は、B5→A4へ拡大し、B4は、B4→A4へ縮小するような拡大率または縮小率になされるものとする。また、面付けの際の位置についても省略してあるが、例えば、単ページまたは見開きページの中央に位置するように面付けするなどとすればよい。例えば、ページのサイズと面付けする画像サイズとから、画像データの書き込むべき位置を判定して、例えば中央の位置に書き込むことにより面付けを行う。
【0051】
なお、出力設定記録部130に対する出力処理内容の記録処理及び読み出し処理等は、制御部110によって実行される。
【0052】
(出力設定指定部)
出力設定指定部140は、本発明の入力手段を構成するもので、キーボード等の入力デバイスや、マウス・トラックボール等のポインティングデバイスなど、オペレータが各種の入力操作を行うためのデバイスから構成される。出力処理内容の入力は、例えば、オペレータが、表示モニタ150に図5に示すような出力処理内容入力画面141を表示させて、出力処理内容入力画面141を用いて入力する。
【0053】
出力処理内容入力画面141には、ホットフォルダ121を選択可能に表示するホットフォルダ選択表示142と、出力用記録用紙サイズを選択可能に表示する出力用記録用紙サイズ選択表示143と、各画像サイズに対応させて出力処理内容(面付け処理及び画像処理)を選択可能に表示する出力処理内容選択表示144とが表示され、オペレータが入力操作を行うようになっている。そして、この入力内容が出力処理内容テーブル131に記載される。
【0054】
また、上述の出力処理内容入力画面141では、出力用記録用紙サイズを指定するようにしたが、単ページのページサイズを指定するようにしてもよい。また、図6に示すような出力処理内容入力画面141´を用いて、画像データのサイズの範囲について出力処理内容を指定するようにすることにより、入力が容易になり入力作業時間の短縮ができる。
【0055】
(表示モニタ及び送受信部)
表示モニタ150は、LCDやCRTなど、コンピュータに接続された通常のモニタ装置により構成される。表示モニタ150は、制御部110の指示に従って各種の画面(特に上述の操作画面など)を表示させる。また、送受信部160は、送受信インターフェイス回路などから構成される。送受信部160は、制御部110の指示に従って各種データをカラーレーザープリンタ200やクライアント端末300に送信する処理を実行するとともに、カラーレーザープリンタ200やクライアント端末300から送信された各種データを受信して制御部110に送る処理を実行する。
【0056】
上述のような構成により、複数の画像サイズの異なる画像データから中折り・中綴じに対応した印刷用画像データを生成することができる(手順の詳細は後述する)。
【0057】
〔カラーレーザープリンタの制御系〕
次に、カラーレーザープリンタ200の制御系の構成について説明する。カラーレーザープリンタ200の制御系は、上述の制御部15と、制御装置100から送信される印刷用画像データに基づく画像を出力する画像出力部220と、送受信インターフェイス回路などから構成される送受信部230とを備えている。
【0058】
制御部15は、CPU等の演算制御装置によって構成され、コンピュータプログラムに従ってカラーレーザープリンタ200の各部の制御を行う。なお、制御部15により実行されるコンピュータプログラムは、カラーレーザープリンタ200自体に格納されていてもよいし、また、制御装置100の制御部110に格納された上述のコンピュータプログラムであってもよい。
【0059】
画像出力部220は、本発明の画像出力手段を構成するもので、例えば、制御装置100から受けた画像データに基づいて各基本色Y、M、C、Kのトナー画像を形成し、そのトナー画像を記録用紙に転写、定着し、記録用紙に画像形成を行う。
【0060】
(後処理部)
後処理部205は、詳細は図示しないが、画像形成された記録用紙を製本加工するもので、紙折り手段及びステイプル手段のそれぞれを駆動する駆動手段を備えている。
【0061】
[画像形成システムの動作態様]
本実施形態の画像形成システム1の動作態様の一例について、当該システム1を用いたワークフローについても触れながら説明する。以下の例は、画像形成システム1の動作の一例を表している。
【0062】
図7は、本システムにおける画像出力の手順について示すフローチャートである。図7によれば、クライアント端末300で、所望のホットフォルダ121が選択されて、そのホットフォルダ121に画像データが格納されると(ステップS101、Y。以下、ステップS101をS101と省略して表す。また、他のステップも同様に省略して表す。)、制御部110はこれを監視し、画像データに基づいてカラーレーザープリンタ200において画像形成し、後処理部205で中折り・中綴じ加工を行って出力する制御を開始するが、初めに、画像処理抽出部111が画像データが格納されたホットフォルダ121についての各画像サイズと面付け処理及び画像処理を含む出力処理内容との対応を出力処理内容テーブル131から抽出する(S102)。
【0063】
ここで、ホットフォルダA121aに、図8に示すような構成の画像データが格納された場合を例に以下の説明を行う。図8には、画像データのページを例えば1ページ目を画像データ1と示すとともに各画像サイズを示した。また、図4に示すように出力に用いる記録用紙のサイズはA3サイズであり、また、図4に各画像サイズについての面付け処理及び画像処理が示されている。
【0064】
まず、画像データの1ページ目の処理を開始し(S103)、画像処理抽出部111は、出力処理内容テーブル131を参照しその画像データの画像サイズの出力処理内容の面付け処理及び画像処理を抽出する(S104)。画像データ1は図8に示すように「A4たて」であるから、出力処理内容テーブル131から画像処理を行わず、単ページにそのまま面付けするように処理することになる。出力処理内容が抽出された場合(S105、Y)、その出力処理内容にしたがってRIP処理部112でRIP処理(S106)、面付け処理部113で面付け処理(S107)を行う。ここで、図8に示す画像データは、図4に示す面付け処理によれば、「B4よこ」と「B3よこ」の画像データが見開きページを構成するので、冊子の各ページは、全8ページで図9に示すように印刷ページに面付けされることになる。したがって、画像データ1は、図10に示すように、「A4たて」のまま1枚目表の冊子ページ1に「A4たて」の中央と冊子ページ1の中央を合わせて面付けされる。
【0065】
そして、次ページ有り(S108、Y)であるから、画像データの2ページ目の処理を開始し(S109)、画像データ1と同様に出力処理内容の面付け処理及び画像処理を抽出する(S104)。画像データ2は図8に示すように「B4よこ」であるから、出力処理内容テーブル131から画像処理を行わず、見開きページに面付けするように処理することになる。出力処理内容が抽出された場合(S105、Y)、その出力処理内容にしたがってRIP処理(S106)、面付け処理(S107)を行う。RIP処理された画像データ2は、図10に示すように、「B4よこ」が2つに分割されて、「B4よこ」の左側が1枚目裏の冊子ページ2に「B4よこ」の右側が2枚目表の冊子ページ3面付けされる。また、「B4よこ」の左右は、図10に示すように見開きページの中央に表示されるように面付けされる。以下同様に各画像データを出力処理内容テーブル131の出力処理内容の画像処理及び面付け処理に従って、RIP処理、面付け処理を行うことにより、制御部110は図10に示すような印刷用画像データを生成する。
【0066】
そして、印刷用画像データをカラーレーザープリンタ200に送信する(S110)。このとき、当該画像データに基づく画像を出力する記録用紙の種類、サイズ、向き、あるいは出力部数など、各種の出力条件に関する出力情報を、印刷用画像データとともにカラーレーザープリンタ200に送信される。
【0067】
カラーレーザープリンタ200の画像出力部220は、当該印刷用画像データに基づく画像を指定された出力情報に従い所定の記録用紙に形成し、中折り・中綴じ加工を行って所定の部数だけ出力する(S111)。
【0068】
一方、出力処理内容が抽出されなかった場合(S105、N)、すなわち、その画像データのサイズについての出力処理内容が出力処理内容テーブル131にない場合には、例外処理を行う。例外処理としては、例えば、制御部110は、エラーとして画像処理、面付け処理を中止する制御を行い、画像形成を中止する。また、制御部110は、処理を中断するとともに、図5の出力処理内容入力画面141に示したような出力処理内容(面付け処理及び画像処理)を選択可能に表示する画面を表示し、オペレータによる出力処理内容の入力操作を受けて、その入力内容に従って、RIP処理、面付け処理を行うようにする。
【0069】
以上のような実施の形態の画像形成システム1によれば、様々な画像サイズのページを含む画像データに基づく画像形成を、中折り・中綴じ加工に対応して行うことが可能となる。また、各画像サイズの画像データに対する出力処理内容は、予め入力することにより定められるので所望の画像形成で中折り・中綴じ加工に対応することができる。また、単ページまたは見開きページの中央に位置するように面付けすることによれば、見栄えのよい冊子とすることができる。また、出力処理内容の入力の際に画像データの画像サイズの範囲について出力処理内容を指定するようにすることにより、入力が容易になり入力作業時間の短縮ができる。
【0070】
また、その画像データの画像サイズについての出力処理内容が出力処理内容テーブル131にない場合に、エラーとして画像形成を中止する制御を行うこと、または、処理を中断しオペレータによる出力処理内容の入力操作を受付けるようにすれば、意図しない画像が形成されることがない。
【0071】
〈プログラム及び記憶媒体〉
以上の実施形態にて説明した画像形成システム1において行われる処理を、制御装置100のコンピュータ本体及びカラーレーザープリンタ200に内蔵のコンピュータ(制御部15)に実行させるためのプログラムは、これらの装置それぞれにインストールされ、若しくは、これらの装置に接続される記憶媒体に格納されている。後者の場合、各装置にそれぞれ別個の記憶媒体を接続してもよいし、両装置を共通の記憶媒体に接続するようにしてもよい。また、各装置が個別のプログラムを実行するように構成される場合には、各装置は、それぞれのプログラムを連動して動作するようになっている。各装置は、その制御部110、15が当該プログラムを読み出し実行することにより、上述の処理(図7)を実現する。
【0072】
また、このプログラムを記憶する記憶媒体の具体例としては、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、並びに、集積回路等のメモリ装置、更には、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(磁気ディスク:ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)などが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明に係る画像形成システムの本実施形態の全体構成及びそのワークフローの一例を表す図である。
【図2】本発明に係る画像形成システムの一実施形態の制御系の構成の一例を表すブロック図である。
【図3】「中折り・中綴じ」の出力形態及び面付け処理を説明するための説明図である。
【図4】出力処理内容テーブルの構成の一例を示す図である。
【図5】各画像サイズに対する出力処理内容(面付け処理及び画像処理)の入力に用いる入力画面の一例を示す図である。
【図6】各画像サイズに対する出力処理内容(面付け処理及び画像処理)の入力に用いる入力画面の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る画像形成システムの一実施形態の動作態様の一例を表すフローチャートである。
【図8】本画像形成システムが扱う画像データの構成の一例を説明するための図である。
【図9】冊子の各ページの印刷ページにおける位置を示す図である。
【図10】図8に示す画像データを画像処理及び面付け処理して得られる印刷用画像データの一例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0074】
1 画像形成システム
100 制御装置
110 制御部
111 画像処理抽出部
112 RIP処理部
113 面付け処理部
120 記憶部
121 ホットフォルダ
130 出力設定記録部
131 出力処理内容テーブル
140 出力設定指定部
150 表示モニタ
160 送受信部
200 カラーレーザープリンタ
15 制御部
220 画像出力部
230 送受信部
205 後処理部
300 クライアント端末


【特許請求の範囲】
【請求項1】
中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力することが可能な画像形成システムであって、
複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する格納手段と、
複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する抽出手段と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする処理手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力することが可能な画像形成システムであって、
複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する格納手段と、
複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する抽出手段と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする処理手段と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中止する制御を行う制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
入力手段を更に備え、
前記格納手段は、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成する単ページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理との前記入力手段からの入力を、出力処理内容テーブルとして格納する請求項1または請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記入力される画像サイズは、画像サイズの範囲である請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力することが可能な画像形成システムであって、
複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する格納手段と、
複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する抽出手段と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする処理手段と、
入力手段と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中断し、前記入力手段からの前記出力処理内容テーブルに格納されていない画像サイズについての前記面付け処理及び画像処理の入力がなされた場合に前記入力に基づいて前記画像処理及び面付け処理を行うように処理手段を制御する制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項6】
前記格納手段は、複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成する単ページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理との前記入力手段からの入力を、出力処理内容テーブルとして格納する請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記入力される画像サイズは、画像サイズの範囲である請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記面付け処理は、前記画像データに基づく画像が前記冊子を構成するページまたは見開きページの中央に配置されるように行う請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記画像処理は、縮小、拡大、回転、及び、回転と縮小または拡大の組み合わせである請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項10】
中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力するための画像形成方法であって、
複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する段階と、
複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する段階と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする段階と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【請求項11】
中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力するための画像形成方法であって、
複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する段階と、
複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する段階と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする段階と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中止する制御を行う段階と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【請求項12】
中折り・中綴じ加工に対応するように複数の画像データが面付けされた印刷用画像データに基づいて記録用紙に画像を形成し、中折り・中綴じ加工を行って冊子を出力するための画像形成方法であって、
複数の画像サイズと、それぞれの画像サイズに対して行う、前記冊子を構成するページまたは見開きページのいずれかへの面付け処理及び画像処理とを予め出力処理内容テーブルとして格納する段階と、
複数の画像サイズの異なる画像データを受けて、前記出力処理内容テーブルを参照し、前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれの画像サイズに基づいて前記面付け処理及び画像処理を抽出する段階と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのそれぞれについて、前記抽出された画像処理及び面付け処理を行い前記印刷用画像データとする段階と、
前記複数の画像サイズの異なる画像データのいずれかについてその画像データの画像サイズの面付け処理及び画像処理が前記出力処理内容テーブルに格納されていない場合に、前記処理を中断し、前記出力処理内容テーブルに格納されていない画像サイズについての前記面付け処理及び画像処理の入力がなされた場合に前記入力に基づいて前記画像処理及び面付け処理を行うように制御する段階と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【請求項13】
請求項10乃至請求項12に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−209164(P2006−209164A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−16231(P2005−16231)
【出願日】平成17年1月25日(2005.1.25)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】