画像形成システム、画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム
【課題】文字コードに依存せず、適切な情報を付加することができる画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成システムは、画像形成装置と画像処理装置とを含み、画像処理装置は、画像形成装置に対する印刷要求データをスプールし、スプールされている印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定し、特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加する。画像形成装置は、コード画像が付加された文書を印刷する。
【解決手段】画像形成システムは、画像形成装置と画像処理装置とを含み、画像処理装置は、画像形成装置に対する印刷要求データをスプールし、スプールされている印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定し、特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加する。画像形成装置は、コード画像が付加された文書を印刷する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の付加を行う画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、印刷用ファイルの印刷データから、第1文字列と、第2の文字列とを抽出する抽出ステップ2と、第1文字列と、判別用文字列とを比較することにより、特定種別文書を判別する判別ステップ3と、第2文字列に基づいて、付加すべきコードのイメージを生成する生成ステップ4と、特定種別文書を印刷させる前に、印刷用ファイルの印刷データと、生成したイメージとを合成する合成ステップ5とで構成されている印刷用プログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−304799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、文字コードに依存せず、適切な情報を付加することができる画像形成システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成システムは、画像形成装置と画像処理装置とを含む画像形成システムであって、前記画像処理装置は、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段とを有する。
【0006】
好適には、前記文書特定手段は、印刷要求データに対応する画像と、比較用画像とを比較して、文書種別を特定する。
【0007】
好適には、前記比較用画像は、既定の帳票の種別を特定するための画像要素を含み、前記文書特定手段は、帳票の種別を特定する。
【0008】
好適には、前記画像処理装置は、前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、印刷要求データに対応する画像のうち、既定の画像領域に含まれる情報を抽出する情報抽出手段をさらに有し、前記コード付加手段は、前記情報抽出手段により抽出された情報をコード画像に変換して、変換されたコード画像を付加する。
【0009】
好適には、前記情報抽出手段は、前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、既定の画像領域を特定し、特定された画像領域に対して文字認識処理を施して、前記画像領域に含まれる情報を文字コードとして抽出する。
【0010】
好適には、前記文書特定手段は、印刷要求データに含まれているベクトルデータを、ビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータの特徴に基づいて、文書種別を特定し、前記情報抽出手段は、特定された画像領域に含まれているベクトルデータをビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータに対して文字認識処理を施す。
【0011】
好適には、前記文書特定手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに基づいて、文書種別を特定し、前記コード付加手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに対して、コード画像を付加する。
【0012】
また、本発明にかかる画像形成装置は、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段とを有する。
【0013】
また、本発明にかかる画像処理方法は、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップとを有する。
【0014】
また、本発明にかかるプログラムは、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明は、文字コードに依存せず、適切な情報を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像形成システム1の概略的な接続関係を示した説明図である。
【図2】コンピュータ端末8の機能構成を例示する図である。
【図3】比較用DB605に登録されるデータを例示する図である。
【図4】ルールDB610に登録されるデータを例示する図である。
【図5】情報付加プログラム500の動作(S10)を説明するフローチャートである。
【図6】画像形成システム1における印刷処理のシーケンス図である。
【図7】比較用DB605に登録されるレイアウトイメージを例示する図である。
【図8】図7のレイアウトイメージと一致する帳票の印刷例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0018】
図1は、画像形成システム1の概略的な接続関係を示した説明図である。
図1に例示するように、画像形成システム1は、コンピュータ端末8と、画像読取装置9と、プリンタ10とを含む。コンピュータ端末8、画像読取装置9及びプリンタ10は、インターネット、LAN(Local Area Network)、専用回線等の通信網を通じて、互いに接続する。
本例では、コンピュータ端末8A又は8Bが、複数のプリンタ10A〜10Cのいずれかに印刷を要求し、プリンタ10A又は10Bは、印刷要求された文書が既定の文書種別(既定の帳票)である場合に、印刷要求された帳票に、コード画像を付加して印刷する形態を説明する。また、ユーザは、コード画像の付加を行うプリンタの範囲(監視対象プリンタの範囲)を設定することができ、監視対象外のプリンタ10Cは、コード画像を付加せずに印刷を行う。
【0019】
コンピュータ端末8は、本発明に係る画像処理装置の一例であり、後述する情報付加プログラム500がインストールされた汎用コンピュータである。コンピュータ端末8は、例えば、文書編集ソフトウェアで作成された電子文書(帳票を含む)、又は、画像読取装置9により読み取られたスキャン文書などを、プリンタ10に印刷させる。電子文書には、文字コードだけでなく、ラスタデータ(ビットマップデータ)やベクトルデータなどが混在しうる。
プリンタ10は、本発明に係る画像形成装置の一例である。
【0020】
図2は、コンピュータ端末8の機能構成を例示する図である。
図2に例示するように、コンピュータ端末8には、印刷要求をスプーリングするスプーラ400と、情報付加プログラム500と、情報付加データベース600とが設けられている。スプーラ400は、例えば、オペレーティングシステムに含まれている。
情報付加プログラム500は、CD−ROMなどの情報記録媒体を介してコンピュータ端末8にインストールされるコンピュータプログラムである。情報付加プログラム500は、監視部505、取得部510、文書特定部515、情報抽出部520、描画部525、コード生成部530、及びコード付加部535を有する。
情報付加データベース600には、比較用データベース(比較用DB)605と、ルールデータベース(ルールDB)610とが含まれている。
【0021】
情報付加プログラム500において、監視部505は、スプーラ400による印刷要求データのスプーリングを監視する。印刷要求データとは、コンピュータ端末8がプリンタ10に印刷要求を行うためのデータであり、印刷対象となる画像データと、印刷枚数などを指示する指示データとが含まれている。また、本願において、画像データとは、印刷対象となるデータの総称であり、ビットマップデータだけでなく、ベクトルデータ、テキストデータ、EMF(Enhanced Metafile Format)データ、又は、RAWデータなども含まれうる。
本例の監視部505は、スプーラ400により新たな印刷要求データがスプールされると、取得部510に対して、印刷要求データの取得を指示する。
【0022】
取得部510は、監視部505からの指示に応じて、スプーラ400から、印刷要求データの少なくとも一部を取得する。
本例の取得部510は、スプーラ400にスプーリングされている印刷要求データのうち、少なくとも、印刷対象となる画像データを取得する。
【0023】
文書特定部515は、取得部510により取得された印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する。例えば、文書特定部515は、印刷要求データに含まれる画像データから、既定の画像領域にある画像要素の特徴(形状など)を抽出し、抽出された各画像要素の特徴に基づいて、文書種別を特定する。
本例の文書特定部515は、印刷要求データに含まれる画像データの既定の画像要素と、比較用DB605に登録されている比較用画像要素とを比較して、これらの一致度に基づいて、文書種別を特定する。また、文書特定部は、印刷要求データに含まれる既定の画像要素がベクトルデータである場合に、描画部525にベクトルデータをビットマップデータ(ラスタデータ)に変換し、変換されたビットマップデータと、比較用画像要素とを比較する。
【0024】
情報抽出部520は、コード画像として付加する情報を抽出する。より具体的には、情報抽出部520は、文書特定部515により特定された文書種別に関連付けられたルールに従って、印刷要求データに含まれる情報の中から、コード画像に埋め込むべき情報を抽出する。
本例の情報抽出部520は、文書特定部515により特定された文書種別に関連付けられた画像領域から、情報を抽出する。また、情報抽出部520は、文書種別に関連付けられた画像領域がビットマップデータ(ラスタデータ)である場合に、この画像領域に対してOCR処理(文字認識処理)を施して、文字コードからなる情報を抽出する。
【0025】
描画部525は、印刷対象の画像データにベクトルデータが含まれている場合に、含まれているベクトルデータをビットマップデータに変換する。
コード生成部530は、情報抽出部520により抽出された情報を、コード画像に変換する。コード画像は、例えば、QRコード、又は、バーコードである。本例のコード生成部530は、文書種別に対応するルールに従って、抽出された情報をコード画像に変換する。コード生成部530は、上記に加えて、印刷を指示したユーザ名又はID、印刷日時、印刷要求したコンピュータ端末の端末名、印刷するプリンタのプリンタ名、又は、印刷文書名なども、コード画像に埋め込んでもよい。
【0026】
コード付加部535は、コード生成部530により生成されたコード画像を、印刷対象の画像データに付加する。より具体的には、コード付加部535は、スプーラ400によりスプーリングされている画像データを、コード生成部530により生成されたコード画像が付加された画像データに更新する。
本例のコード付加部535は、コード生成部530により生成されたコード画像を、文書種別に対応するルールに従った位置及び範囲で、印刷対象の画像に付加する。
【0027】
比較用DB605は、文書種別に関連付けて、比較用画像の画像要素を格納している。例えば、比較用DB605は、図3に例示するように、比較用画像の画像データ(レイアウトイメージ)と、文書種別と、コード付加するプリンタとを互いに関連付けて格納している。すなわち、文書特定部515は、印刷対象の画像といずれかのレイアウトイメージとが既定値以上一致する場合に、最も一致するレイアウトイメージに関連付けられた文書種別を特定し、このレイアウトイメージに関連付けられたプリンタが指定されている場合に、コード画像の付加を他の機能構成に指示する。一方、文書特定部515は、印刷対象の画像と既定値以上一致するレイアウトイメージが無い場合に、又は、最も一致するレイアウトイメージに関連付けられたプリンタが指定されていない場合に、コード画像の付加を禁止する。
【0028】
ルールDB610は、文書種別に関連付けて、コード画像の生成又は付加に関するルールを格納している。例えば、ルールDB610は、図4に例示するように、文書種別に関連付けて、情報抽出部520により情報を抽出する画像領域(抽出領域)と、コード付加部535によりコード画像を付加すべき画像領域(コード付加領域)と、コード画像に埋め込む情報の桁数(コード桁数)と、コード画像の外形(幅や範囲)を規定するコード出力方法と、コード幅と、誤り訂正レベルを既定する誤り訂正率とを格納している。コード生成部530は、ルールDB610に格納されているルールのうち、文書種別に関連付けられたルールに従って、コード画像(QRコード)を生成する。
【0029】
図7は、比較用DB605に登録されるレイアウトイメージを例示する図であり、図8は、図7のレイアウトイメージと一致する帳票の印刷例を示す。
図8に示すように、帳票152には、例えば、文字枠182a、文字182b、基準マーク182c等が配置され、情報付加プログラム500によって、QRコード182dが付加される。
図7に示すように、レイアウトイメージは、例えば、帳票152に含まれる画像要素のうち、文書種別の特定に使用できる固定的な画像要素のみを抽出したものである。例えば、レイアウトイメージに含まれる画像要素と近似する画像要素が、印刷対象となる画像に含まれているか否かに基づいて、一致度が算出される。
【0030】
図5は、情報付加プログラム500の動作(S10)を説明するフローチャートである。
図5に例示するように、ステップ100(S100)において、監視部505は、スプーラ400のスプーリング処理を監視しており、新たに印刷要求データがスプールされると、その旨を取得部510に通知する。
取得部510は、監視部505からの通知に応じて、新たにスプールされた印刷要求データを取得する。
【0031】
ステップ105(S105)において、文書特定部515は、取得部510により取得された印刷要求データから、画像要素の特徴を抽出する。抽出される特徴は、比較用DB605に登録されているレイアウトイメージと比較する画像領域の特徴であり、画像全体であってもよいし、罫線などの帳票に特有の画像要素のみであってもよい。なお、比較する画像領域にベクトルデータが含まれている場合には、描画部525が、このベクトルデータをビットマップデータに変換し、文書特定部515は、変換されたビットマップデータから特徴を抽出する。
【0032】
ステップ110(S110)において、文書特定部515は、抽出された画像要素の特徴と、比較用DB605に登録されているレイアウトイメージとを比較して、既定値以上の一致度となるレイアウトイメージを探索し、既定値以上の一致度となるレイアウトイメージに関連付けられた文書種別を特定する。
【0033】
ステップ115(S115)において、情報付加プログラム500は、文書種別が特定された場合に、S120の処理に移行し、文書種別が特定されなかった場合(すなわち、既定の文書種別ではなかった場合)に、処理を終了する。
【0034】
ステップ120(S120)において、情報抽出部520は、文書特定部515により特定された文書種別に関連付けられたルールを、ルールDB610から読み出す。
ステップ125(S125)において、情報抽出部520は、読みだされたルールに従って、印刷要求データに含まれる画像データの中から、情報を抽出する画像領域を抽出する。
【0035】
ステップ130(S130)において、情報付加プログラム500は、抽出された画像領域がイメージデータ(ビットマップデータ又はベクトルデータ)で構成されている場合に、S135の処理に移行し、抽出された画像領域が文字コードで構成されている場合に、S150の処理に移行する。
【0036】
ステップ135(S135)において、情報付加プログラム500は、抽出された画像領域がベクトルデータで構成されている場合に、S140の処理に移行し、抽出された画像領域がビットマップデータで構成されている場合に、S145の処理に移行する。
【0037】
ステップ140(S140)において、描画部525は、抽出された画像領域のベクトルデータをビットマップデータに変換する。
ステップ145(S145)において、情報抽出部520は、抽出された画像領域に対して、OCR処理を施し、文字コードを生成する。
【0038】
ステップ150(S150)において、情報抽出部520は、抽出された画像領域の文字コードをそのまま抽出する。
【0039】
ステップ155(S155)において、コード生成部530は、ルールDB610から読み出されたルールに従って、情報抽出部520により抽出された文字コードを、QRコードに変換する。
ステップ160(S160)において、コード付加部535は、コード生成部530により生成されたQRコードを、印刷要求データに含まれる画像データに付加する。付加されるQRコードは、ルールDB610から読み出されたルールで指定された画像領域に付加される。
【0040】
図6は、画像形成システム1における印刷処理のシーケンス図である。なお、本図に示された各ステップのうち、図5のステップと実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
情報付加プログラム500は、例えば、コンピュータ端末8の起動後直ちに起動し、スプーラ400の監視を開始する(S200)。
【0041】
コンピュータ端末8は、ユーザの操作に応じて、所定のアプリケーションプログラム上で、印刷要求を行う(S202)と、印刷要求を行うための印刷要求データをアプリケーションプログラム上で生成し、生成された印刷要求データをスプーラ400に送る(S204)。
スプーラ400は、印刷要求データをスプールする(S206)。
【0042】
情報付加プログラム500は、スプーラ400から、印刷要求データを取得し(S100)、印刷要求データに基づいて、付加するコード画像を生成する(S150)。
情報付加プログラム500は、印刷対象となる画像データに、生成されたコード画像が付加されるように、スプーラ400によりスプールされている印刷要求データを更新する(S155)。
【0043】
スプーラ400は、スプールしている印刷要求データに対する文書種別の特定及びコード画像の付加が終了すると、スプールしている印刷要求データについて順次印刷指示し(S260)、印刷要求データをプリンタ10に送信する(S262)。
プリンタ10は、スプーラ400から受信した印刷要求データに基づいて、画像を印刷する(S264)。
【0044】
以上説明したように、本実施形態の画像形成システム1によれば、文字コードに依存せずに、所定の文書に対して、コード画像を付加することができる。特に、定型性を有する帳票において、イメージデータで構成される画像領域(ロゴや罫線など)が文書種別の特定に重要であることが多く、本例のように画像の特徴で文書種別を特定することは好適である。
また、電子データ(既存データ)を編集することなく、印刷指示を契機としてQRコード又はバーコードを付加することができ、画像形成システム1の導入が容易となる。
また、文書種別ごとにQRコード又はバーコードを付加する位置、付加する情報、及び文字列をルールとして指定することができるため、画像形成システム1の運用の幅が広がる。
また、文書種別を印刷対象画像の特徴から自動判別することで、設定が容易となる。
また、付加する情報をスプールデータからOCR処理により取得することで、スプールデータ中の文字コードだけでなく、イメージデータからもコード画像に埋め込む情報を取得することができ、運用の幅が広がる。
また、スプーラ中のスプールデータに対する処理(QRコード又はバーコードの付加)であるため、導入の際にアプリの修正、プリンタの変更は不要である。
また、スプーラ中のスプールデータに対する処理(QRコード又はバーコードの付加)であるため、既存の印刷結果と比較し、QRコード又はバーコードが付加される以外の差異は発生しない。
【0045】
[変形例]
上記実施形態では、コンピュータ端末にインストールされた情報付加プログラム500が、コード画像の付加を行う形態を説明したが、プリンタ10に情報付加プログラム500をインストールして、プリンタ10が、蓄積された印刷要求データに対して、コード画像の付加を行ってもよい。
【符号の説明】
【0046】
1…画像形成システム
8…コンピュータ端末
10…プリンタ
500…情報付加プログラム
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の付加を行う画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、印刷用ファイルの印刷データから、第1文字列と、第2の文字列とを抽出する抽出ステップ2と、第1文字列と、判別用文字列とを比較することにより、特定種別文書を判別する判別ステップ3と、第2文字列に基づいて、付加すべきコードのイメージを生成する生成ステップ4と、特定種別文書を印刷させる前に、印刷用ファイルの印刷データと、生成したイメージとを合成する合成ステップ5とで構成されている印刷用プログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−304799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、文字コードに依存せず、適切な情報を付加することができる画像形成システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成システムは、画像形成装置と画像処理装置とを含む画像形成システムであって、前記画像処理装置は、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段とを有する。
【0006】
好適には、前記文書特定手段は、印刷要求データに対応する画像と、比較用画像とを比較して、文書種別を特定する。
【0007】
好適には、前記比較用画像は、既定の帳票の種別を特定するための画像要素を含み、前記文書特定手段は、帳票の種別を特定する。
【0008】
好適には、前記画像処理装置は、前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、印刷要求データに対応する画像のうち、既定の画像領域に含まれる情報を抽出する情報抽出手段をさらに有し、前記コード付加手段は、前記情報抽出手段により抽出された情報をコード画像に変換して、変換されたコード画像を付加する。
【0009】
好適には、前記情報抽出手段は、前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、既定の画像領域を特定し、特定された画像領域に対して文字認識処理を施して、前記画像領域に含まれる情報を文字コードとして抽出する。
【0010】
好適には、前記文書特定手段は、印刷要求データに含まれているベクトルデータを、ビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータの特徴に基づいて、文書種別を特定し、前記情報抽出手段は、特定された画像領域に含まれているベクトルデータをビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータに対して文字認識処理を施す。
【0011】
好適には、前記文書特定手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに基づいて、文書種別を特定し、前記コード付加手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに対して、コード画像を付加する。
【0012】
また、本発明にかかる画像形成装置は、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段とを有する。
【0013】
また、本発明にかかる画像処理方法は、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップとを有する。
【0014】
また、本発明にかかるプログラムは、印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明は、文字コードに依存せず、適切な情報を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像形成システム1の概略的な接続関係を示した説明図である。
【図2】コンピュータ端末8の機能構成を例示する図である。
【図3】比較用DB605に登録されるデータを例示する図である。
【図4】ルールDB610に登録されるデータを例示する図である。
【図5】情報付加プログラム500の動作(S10)を説明するフローチャートである。
【図6】画像形成システム1における印刷処理のシーケンス図である。
【図7】比較用DB605に登録されるレイアウトイメージを例示する図である。
【図8】図7のレイアウトイメージと一致する帳票の印刷例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0018】
図1は、画像形成システム1の概略的な接続関係を示した説明図である。
図1に例示するように、画像形成システム1は、コンピュータ端末8と、画像読取装置9と、プリンタ10とを含む。コンピュータ端末8、画像読取装置9及びプリンタ10は、インターネット、LAN(Local Area Network)、専用回線等の通信網を通じて、互いに接続する。
本例では、コンピュータ端末8A又は8Bが、複数のプリンタ10A〜10Cのいずれかに印刷を要求し、プリンタ10A又は10Bは、印刷要求された文書が既定の文書種別(既定の帳票)である場合に、印刷要求された帳票に、コード画像を付加して印刷する形態を説明する。また、ユーザは、コード画像の付加を行うプリンタの範囲(監視対象プリンタの範囲)を設定することができ、監視対象外のプリンタ10Cは、コード画像を付加せずに印刷を行う。
【0019】
コンピュータ端末8は、本発明に係る画像処理装置の一例であり、後述する情報付加プログラム500がインストールされた汎用コンピュータである。コンピュータ端末8は、例えば、文書編集ソフトウェアで作成された電子文書(帳票を含む)、又は、画像読取装置9により読み取られたスキャン文書などを、プリンタ10に印刷させる。電子文書には、文字コードだけでなく、ラスタデータ(ビットマップデータ)やベクトルデータなどが混在しうる。
プリンタ10は、本発明に係る画像形成装置の一例である。
【0020】
図2は、コンピュータ端末8の機能構成を例示する図である。
図2に例示するように、コンピュータ端末8には、印刷要求をスプーリングするスプーラ400と、情報付加プログラム500と、情報付加データベース600とが設けられている。スプーラ400は、例えば、オペレーティングシステムに含まれている。
情報付加プログラム500は、CD−ROMなどの情報記録媒体を介してコンピュータ端末8にインストールされるコンピュータプログラムである。情報付加プログラム500は、監視部505、取得部510、文書特定部515、情報抽出部520、描画部525、コード生成部530、及びコード付加部535を有する。
情報付加データベース600には、比較用データベース(比較用DB)605と、ルールデータベース(ルールDB)610とが含まれている。
【0021】
情報付加プログラム500において、監視部505は、スプーラ400による印刷要求データのスプーリングを監視する。印刷要求データとは、コンピュータ端末8がプリンタ10に印刷要求を行うためのデータであり、印刷対象となる画像データと、印刷枚数などを指示する指示データとが含まれている。また、本願において、画像データとは、印刷対象となるデータの総称であり、ビットマップデータだけでなく、ベクトルデータ、テキストデータ、EMF(Enhanced Metafile Format)データ、又は、RAWデータなども含まれうる。
本例の監視部505は、スプーラ400により新たな印刷要求データがスプールされると、取得部510に対して、印刷要求データの取得を指示する。
【0022】
取得部510は、監視部505からの指示に応じて、スプーラ400から、印刷要求データの少なくとも一部を取得する。
本例の取得部510は、スプーラ400にスプーリングされている印刷要求データのうち、少なくとも、印刷対象となる画像データを取得する。
【0023】
文書特定部515は、取得部510により取得された印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する。例えば、文書特定部515は、印刷要求データに含まれる画像データから、既定の画像領域にある画像要素の特徴(形状など)を抽出し、抽出された各画像要素の特徴に基づいて、文書種別を特定する。
本例の文書特定部515は、印刷要求データに含まれる画像データの既定の画像要素と、比較用DB605に登録されている比較用画像要素とを比較して、これらの一致度に基づいて、文書種別を特定する。また、文書特定部は、印刷要求データに含まれる既定の画像要素がベクトルデータである場合に、描画部525にベクトルデータをビットマップデータ(ラスタデータ)に変換し、変換されたビットマップデータと、比較用画像要素とを比較する。
【0024】
情報抽出部520は、コード画像として付加する情報を抽出する。より具体的には、情報抽出部520は、文書特定部515により特定された文書種別に関連付けられたルールに従って、印刷要求データに含まれる情報の中から、コード画像に埋め込むべき情報を抽出する。
本例の情報抽出部520は、文書特定部515により特定された文書種別に関連付けられた画像領域から、情報を抽出する。また、情報抽出部520は、文書種別に関連付けられた画像領域がビットマップデータ(ラスタデータ)である場合に、この画像領域に対してOCR処理(文字認識処理)を施して、文字コードからなる情報を抽出する。
【0025】
描画部525は、印刷対象の画像データにベクトルデータが含まれている場合に、含まれているベクトルデータをビットマップデータに変換する。
コード生成部530は、情報抽出部520により抽出された情報を、コード画像に変換する。コード画像は、例えば、QRコード、又は、バーコードである。本例のコード生成部530は、文書種別に対応するルールに従って、抽出された情報をコード画像に変換する。コード生成部530は、上記に加えて、印刷を指示したユーザ名又はID、印刷日時、印刷要求したコンピュータ端末の端末名、印刷するプリンタのプリンタ名、又は、印刷文書名なども、コード画像に埋め込んでもよい。
【0026】
コード付加部535は、コード生成部530により生成されたコード画像を、印刷対象の画像データに付加する。より具体的には、コード付加部535は、スプーラ400によりスプーリングされている画像データを、コード生成部530により生成されたコード画像が付加された画像データに更新する。
本例のコード付加部535は、コード生成部530により生成されたコード画像を、文書種別に対応するルールに従った位置及び範囲で、印刷対象の画像に付加する。
【0027】
比較用DB605は、文書種別に関連付けて、比較用画像の画像要素を格納している。例えば、比較用DB605は、図3に例示するように、比較用画像の画像データ(レイアウトイメージ)と、文書種別と、コード付加するプリンタとを互いに関連付けて格納している。すなわち、文書特定部515は、印刷対象の画像といずれかのレイアウトイメージとが既定値以上一致する場合に、最も一致するレイアウトイメージに関連付けられた文書種別を特定し、このレイアウトイメージに関連付けられたプリンタが指定されている場合に、コード画像の付加を他の機能構成に指示する。一方、文書特定部515は、印刷対象の画像と既定値以上一致するレイアウトイメージが無い場合に、又は、最も一致するレイアウトイメージに関連付けられたプリンタが指定されていない場合に、コード画像の付加を禁止する。
【0028】
ルールDB610は、文書種別に関連付けて、コード画像の生成又は付加に関するルールを格納している。例えば、ルールDB610は、図4に例示するように、文書種別に関連付けて、情報抽出部520により情報を抽出する画像領域(抽出領域)と、コード付加部535によりコード画像を付加すべき画像領域(コード付加領域)と、コード画像に埋め込む情報の桁数(コード桁数)と、コード画像の外形(幅や範囲)を規定するコード出力方法と、コード幅と、誤り訂正レベルを既定する誤り訂正率とを格納している。コード生成部530は、ルールDB610に格納されているルールのうち、文書種別に関連付けられたルールに従って、コード画像(QRコード)を生成する。
【0029】
図7は、比較用DB605に登録されるレイアウトイメージを例示する図であり、図8は、図7のレイアウトイメージと一致する帳票の印刷例を示す。
図8に示すように、帳票152には、例えば、文字枠182a、文字182b、基準マーク182c等が配置され、情報付加プログラム500によって、QRコード182dが付加される。
図7に示すように、レイアウトイメージは、例えば、帳票152に含まれる画像要素のうち、文書種別の特定に使用できる固定的な画像要素のみを抽出したものである。例えば、レイアウトイメージに含まれる画像要素と近似する画像要素が、印刷対象となる画像に含まれているか否かに基づいて、一致度が算出される。
【0030】
図5は、情報付加プログラム500の動作(S10)を説明するフローチャートである。
図5に例示するように、ステップ100(S100)において、監視部505は、スプーラ400のスプーリング処理を監視しており、新たに印刷要求データがスプールされると、その旨を取得部510に通知する。
取得部510は、監視部505からの通知に応じて、新たにスプールされた印刷要求データを取得する。
【0031】
ステップ105(S105)において、文書特定部515は、取得部510により取得された印刷要求データから、画像要素の特徴を抽出する。抽出される特徴は、比較用DB605に登録されているレイアウトイメージと比較する画像領域の特徴であり、画像全体であってもよいし、罫線などの帳票に特有の画像要素のみであってもよい。なお、比較する画像領域にベクトルデータが含まれている場合には、描画部525が、このベクトルデータをビットマップデータに変換し、文書特定部515は、変換されたビットマップデータから特徴を抽出する。
【0032】
ステップ110(S110)において、文書特定部515は、抽出された画像要素の特徴と、比較用DB605に登録されているレイアウトイメージとを比較して、既定値以上の一致度となるレイアウトイメージを探索し、既定値以上の一致度となるレイアウトイメージに関連付けられた文書種別を特定する。
【0033】
ステップ115(S115)において、情報付加プログラム500は、文書種別が特定された場合に、S120の処理に移行し、文書種別が特定されなかった場合(すなわち、既定の文書種別ではなかった場合)に、処理を終了する。
【0034】
ステップ120(S120)において、情報抽出部520は、文書特定部515により特定された文書種別に関連付けられたルールを、ルールDB610から読み出す。
ステップ125(S125)において、情報抽出部520は、読みだされたルールに従って、印刷要求データに含まれる画像データの中から、情報を抽出する画像領域を抽出する。
【0035】
ステップ130(S130)において、情報付加プログラム500は、抽出された画像領域がイメージデータ(ビットマップデータ又はベクトルデータ)で構成されている場合に、S135の処理に移行し、抽出された画像領域が文字コードで構成されている場合に、S150の処理に移行する。
【0036】
ステップ135(S135)において、情報付加プログラム500は、抽出された画像領域がベクトルデータで構成されている場合に、S140の処理に移行し、抽出された画像領域がビットマップデータで構成されている場合に、S145の処理に移行する。
【0037】
ステップ140(S140)において、描画部525は、抽出された画像領域のベクトルデータをビットマップデータに変換する。
ステップ145(S145)において、情報抽出部520は、抽出された画像領域に対して、OCR処理を施し、文字コードを生成する。
【0038】
ステップ150(S150)において、情報抽出部520は、抽出された画像領域の文字コードをそのまま抽出する。
【0039】
ステップ155(S155)において、コード生成部530は、ルールDB610から読み出されたルールに従って、情報抽出部520により抽出された文字コードを、QRコードに変換する。
ステップ160(S160)において、コード付加部535は、コード生成部530により生成されたQRコードを、印刷要求データに含まれる画像データに付加する。付加されるQRコードは、ルールDB610から読み出されたルールで指定された画像領域に付加される。
【0040】
図6は、画像形成システム1における印刷処理のシーケンス図である。なお、本図に示された各ステップのうち、図5のステップと実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
情報付加プログラム500は、例えば、コンピュータ端末8の起動後直ちに起動し、スプーラ400の監視を開始する(S200)。
【0041】
コンピュータ端末8は、ユーザの操作に応じて、所定のアプリケーションプログラム上で、印刷要求を行う(S202)と、印刷要求を行うための印刷要求データをアプリケーションプログラム上で生成し、生成された印刷要求データをスプーラ400に送る(S204)。
スプーラ400は、印刷要求データをスプールする(S206)。
【0042】
情報付加プログラム500は、スプーラ400から、印刷要求データを取得し(S100)、印刷要求データに基づいて、付加するコード画像を生成する(S150)。
情報付加プログラム500は、印刷対象となる画像データに、生成されたコード画像が付加されるように、スプーラ400によりスプールされている印刷要求データを更新する(S155)。
【0043】
スプーラ400は、スプールしている印刷要求データに対する文書種別の特定及びコード画像の付加が終了すると、スプールしている印刷要求データについて順次印刷指示し(S260)、印刷要求データをプリンタ10に送信する(S262)。
プリンタ10は、スプーラ400から受信した印刷要求データに基づいて、画像を印刷する(S264)。
【0044】
以上説明したように、本実施形態の画像形成システム1によれば、文字コードに依存せずに、所定の文書に対して、コード画像を付加することができる。特に、定型性を有する帳票において、イメージデータで構成される画像領域(ロゴや罫線など)が文書種別の特定に重要であることが多く、本例のように画像の特徴で文書種別を特定することは好適である。
また、電子データ(既存データ)を編集することなく、印刷指示を契機としてQRコード又はバーコードを付加することができ、画像形成システム1の導入が容易となる。
また、文書種別ごとにQRコード又はバーコードを付加する位置、付加する情報、及び文字列をルールとして指定することができるため、画像形成システム1の運用の幅が広がる。
また、文書種別を印刷対象画像の特徴から自動判別することで、設定が容易となる。
また、付加する情報をスプールデータからOCR処理により取得することで、スプールデータ中の文字コードだけでなく、イメージデータからもコード画像に埋め込む情報を取得することができ、運用の幅が広がる。
また、スプーラ中のスプールデータに対する処理(QRコード又はバーコードの付加)であるため、導入の際にアプリの修正、プリンタの変更は不要である。
また、スプーラ中のスプールデータに対する処理(QRコード又はバーコードの付加)であるため、既存の印刷結果と比較し、QRコード又はバーコードが付加される以外の差異は発生しない。
【0045】
[変形例]
上記実施形態では、コンピュータ端末にインストールされた情報付加プログラム500が、コード画像の付加を行う形態を説明したが、プリンタ10に情報付加プログラム500をインストールして、プリンタ10が、蓄積された印刷要求データに対して、コード画像の付加を行ってもよい。
【符号の説明】
【0046】
1…画像形成システム
8…コンピュータ端末
10…プリンタ
500…情報付加プログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と画像処理装置とを含む画像形成システムであって、
前記画像処理装置は、
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、
前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段と
を有する
画像形成システム。
【請求項2】
前記文書特定手段は、印刷要求データに対応する画像と、比較用画像とを比較して、文書種別を特定する
請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記比較用画像は、既定の帳票の種別を特定するための画像要素を含み、
前記文書特定手段は、帳票の種別を特定する
請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記画像処理装置は、
前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、印刷要求データに対応する画像のうち、既定の画像領域に含まれる情報を抽出する情報抽出手段
をさらに有し、
前記コード付加手段は、前記情報抽出手段により抽出された情報をコード画像に変換して、変換されたコード画像を付加する
請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記情報抽出手段は、前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、既定の画像領域を特定し、特定された画像領域に対して文字認識処理を施して、前記画像領域に含まれる情報を文字コードとして抽出する
請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記文書特定手段は、印刷要求データに含まれているベクトルデータを、ビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータの特徴に基づいて、文書種別を特定し、
前記情報抽出手段は、特定された画像領域に含まれているベクトルデータをビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータに対して文字認識処理を施す
請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記文書特定手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに基づいて、文書種別を特定し、
前記コード付加手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに対して、コード画像を付加する
請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、
前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段と
を有する画像形成装置。
【請求項9】
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、
特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップと
を有する画像処理方法。
【請求項10】
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、
特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項1】
画像形成装置と画像処理装置とを含む画像形成システムであって、
前記画像処理装置は、
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、
前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段と
を有する
画像形成システム。
【請求項2】
前記文書特定手段は、印刷要求データに対応する画像と、比較用画像とを比較して、文書種別を特定する
請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記比較用画像は、既定の帳票の種別を特定するための画像要素を含み、
前記文書特定手段は、帳票の種別を特定する
請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記画像処理装置は、
前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、印刷要求データに対応する画像のうち、既定の画像領域に含まれる情報を抽出する情報抽出手段
をさらに有し、
前記コード付加手段は、前記情報抽出手段により抽出された情報をコード画像に変換して、変換されたコード画像を付加する
請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記情報抽出手段は、前記文書特定手段により特定された帳票の種別に基づいて、既定の画像領域を特定し、特定された画像領域に対して文字認識処理を施して、前記画像領域に含まれる情報を文字コードとして抽出する
請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記文書特定手段は、印刷要求データに含まれているベクトルデータを、ビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータの特徴に基づいて、文書種別を特定し、
前記情報抽出手段は、特定された画像領域に含まれているベクトルデータをビットマップデータに変換し、変換されたビットマップデータに対して文字認識処理を施す
請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記文書特定手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに基づいて、文書種別を特定し、
前記コード付加手段は、印刷用にスプーリングされている印刷要求データに対して、コード画像を付加する
請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定する文書特定手段と、
前記文書特定手段により特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するコード付加手段と
を有する画像形成装置。
【請求項9】
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、
特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップと
を有する画像処理方法。
【請求項10】
印刷要求データに対応する画像の特徴に基づいて、文書種別を特定するステップと、
特定された文書種別に応じて、印刷要求データに対応する画像に、コード画像を付加するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−194827(P2012−194827A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58845(P2011−58845)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000136136)株式会社PFU (354)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000136136)株式会社PFU (354)
【Fターム(参考)】
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