説明

画像形成システム

【課題】簡易なシステム構成で、ユーザの認証情報を一元管理すると共に、ネットワークへの負荷を低減させてユーザ毎に印刷制限を行う。
【解決手段】画像形成装置3とサーバ2とを備えた画像形成システム1であって、サーバ2は、認証情報を記憶する認証情報記憶部7と、画像形成装置3からユーザIDの認証要求があった場合に、認証情報に基づいてユーザIDの認証を行う認証部61と、画像形成装置3は、印刷処理を実行する印刷部60と、識別IDと、印刷処理を実行する上での実行制限とを関連づけて制限情報として記憶する制限情報記憶部51と、サーバ2に対して、ユーザIDの認証を要求する認証要求部31と、認証部61により認証許可された場合、抽出された識別IDに対応する制限情報を制限情報記憶部51から抽出し、抽出された制限情報と印刷ジョブとに基づいて、印刷部60に印刷処理を実行させる制御部30とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、画像形成装置に接続されたサーバとを備えた画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、印刷データを受信すると、この印刷データに基づいて、この印刷を要求したユーザに使用権限があるか否かを判定し、使用権限があると判定された場合、印刷処理を実行するプリンタがよく知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、プリンタを使用する権利に基づいて、印刷データの記録出力を行うプリンタが提案されている。具体的には、特許文献1に記載のプリンタは、印刷データを受信すると、そのヘッダにユーザIDがあるかチェックし、無いときには、当該ユーザはプリンタを使用する権利を有していないと判断して、印刷データ破棄情報を出力した後、受信した印刷データを破棄する。また、ユーザIDがあるときには、当該ユーザIDと同じユーザIDがユーザID記憶部に登録されているかチェックし、登録されていないときには、プリンタの使用を禁止して、印刷データの破棄情報の出力を行った後、印刷データを破棄する。受信したユーザIDが登録されているときには、当該ユーザにプリンタを使用する権利があると判断して、受信した印刷データの記録出力を行う。
【0004】
また、印刷制限を付すためにプリンタ(印刷装置)とは別に印刷制限サーバを備えるネットワーク印刷システムも存在する(特許文献2)。特許文献2には、コンピュータおよび印刷装置と、それらを管理する1台の印刷制限サーバとをネットワークで接続した複数の印刷ネットワークと、これらの印刷ネットワークとネットワークで接続したユーザの認証情報を登録した1台の認証サーバとを備えたネットワーク印刷システムが提案されている。具体的には、このネットワーク印刷システムでは、ユーザが印刷装置を利用する際、この印刷装置の属する印刷制限サーバを経由して認証サーバへ問い合わせてから、印刷制限サーバを経由して印刷ジョブを発行し、終了するときにはログアウトを通知する。印刷制限サーバは、認証サーバから送信されたユーザの認証情報をもとに、送信される印刷ジョブの印刷可否を判定し、ログアウト通知の受信により当該ユーザの認証情報を削除する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−48165号公報
【特許文献2】特開2003−330686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のプリンタでは、大規模の人員が利用するネットワークに接続されたすべてのプリンタそれぞれに対して、ユーザ毎に印刷制限機能や課金管理機能を設定する必要があるので、これらの設定情報の管理が煩雑となっていた。また、ユーザIDとこれに対応する印刷制限情報を記憶している記憶部は印刷処理では他の用途にも使用されるため、これらをユーザ毎に個別に記憶できる容量にも限界がある。したがって、記憶部に記憶されたユーザ数およびこれらに対応する印刷制限情報が所定容量を超える場合には、記憶部に更なるユーザを記憶させることができないといった問題がある。
【0007】
また、特許文献2記載のネットワーク印刷システムでは、ユーザが印刷装置を利用する際、この印刷装置の属する印刷制限サーバを経由して認証サーバへ問い合わせてから、印刷制限サーバを経由して印刷ジョブを発行し、印刷制限サーバは、認証サーバから送信されたユーザの認証情報をもとに、送信される印刷ジョブの印刷可否を判定するので、認証サーバと印刷制限サーバとの両方を備える必要があり、システム構成が複雑化する。
【0008】
また、特許文献2記載のネットワーク印刷システムでは、サーバと印刷装置との間でユーザID、印刷ジョブに係る印刷データ、印刷制限情報とが送受信されるため、送受信される情報量が多く、ネットワーク負荷が大きいという課題があった。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡易なシステム構成で、ユーザの認証情報を一元管理すると共に、従来よりもより多くのユーザに対する印刷制限を施した印刷処理を実行でき、情報の送受信量を低減させてネットワークへの負荷を低減できる画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムの第1の特徴は、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、前記画像形成装置に接続されたサーバとを備えた画像形成システムであって、前記サーバは、ユーザを識別するユーザIDと、1以上の前記ユーザIDをグループ化したグループを識別する識別IDとを関連づけて認証情報として記憶する認証情報記憶手段と、前記画像形成装置から前記ユーザIDが通知された場合に、前記認証情報に基づいて前記ユーザIDに対応する前記識別IDを抽出して前記画像形成装置に通知する第1通知手段と、前記画像形成装置は、印刷処理を実行する印刷手段と、前記識別IDと、印刷処理を実行する上での実行制限とを関連づけて制限情報として記憶する制限情報記憶手段と、前記サーバに対して、前記印刷ジョブに含まれるユーザIDを通知する第2通知手段と、前記第1通知手段により通知された識別IDに対応する制限情報を前記制限情報記憶手段から抽出し、前記抽出された制限情報と前記印刷ジョブとに基づいて、前記印刷手段に印刷処理を実行させる制御手段と、を備えたことにある。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムの第2の特徴は、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、前記画像形成装置に接続されたサーバとを備えた画像形成システムであって、前記サーバは、ユーザを識別するユーザIDと、前記ユーザIDを認証する認証コードと、前記1以上のユーザIDをグループ化したグループを識別する識別IDとを関連づけて認証情報として記憶する認証情報記憶手段と、前記画像形成装置から前記ユーザIDの認証要求があった場合に、前記認証情報に基づいて前記認証要求があったユーザIDの認証を行い、前記認証されたユーザIDに対応する前記識別IDを抽出する認証手段と、前記画像形成装置は、印刷処理を実行する印刷手段と、前記識別IDと、印刷処理を実行する上での実行制限とを関連づけて制限情報として記憶する制限情報記憶手段と、前記サーバに対して、前記印刷ジョブに含まれるユーザIDの認証を要求する認証要求手段と、前記認証手段により認証許可された場合、前記抽出された識別IDに対応する制限情報を前記制限情報記憶手段から抽出し、前記抽出された制限情報と前記印刷ジョブとに基づいて、前記印刷手段に印刷処理を実行させる制御手段と、を備えたことにある。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムの第3の特徴は、前記制御手段は、前記印刷手段による印刷処理が終了した後に、前記終了した印刷処理の処理内容に応じて、前記制限情報記憶手段に記憶された制限情報を更新することにある。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る画像形成システムの第1の特徴によれば、第1通知手段により通知された識別IDに対応する制限情報を制限情報記憶手段から抽出し、抽出された制限情報と印刷ジョブとに基づいて、印刷手段に印刷処理を実行させる。よって、画像形成装置側ではユーザID毎ではなく、1以上のユーザIDに対応する識別ID毎に印刷制限情報を記憶していれば良く、制限情報記憶手段の使用容量を低減させた状態にて、印刷制限を付した印刷処理が可能となる。また、画像形成装置とサーバ間で送受信される情報はユーザIDと識別IDのみであるため、ネットワークへの負荷を低減させつつユーザ毎の印刷制限を付すができる。
【0014】
本発明に係る画像形成システムの第2の特徴によれば、認証手段により認証許可された場合、抽出された識別IDに対応する制限情報を制限情報記憶手段から抽出し、抽出された制限情報と印刷ジョブとに基づいて、印刷手段に印刷処理を実行させるので、上記第1の特徴と同様の効果を維持したままで認証印刷処理ができる。ここで、画像形成装置とサーバ間で送受信される情報はユーザID、識別ID、認証情報(パスワード)のみであるため、ネットワークへの負荷を低減させつつユーザ毎の印刷制限を付すができる。
【0015】
本発明に係る画像形成システムの第3の特徴によれば、終了した印刷処理の処理内容に応じて、制限情報記憶手段に記憶された制限情報を更新するので、常に適切な制限情報を記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例1に係る画像形成システムの機能構成を示した機能構成図である。
【図2】本発明の実施例1に係る画像形成システムの画像形成装置の記憶部の制限情報記憶部51に記憶された制限情報の一例を示した図である。
【図3】本発明の実施例1に係る画像形成システムの画像形成装置の操作部の表示/入力パネルに表示された制限条件変更画面の一例を示した図である。
【図4】本発明の実施例1に係る画像形成システムの画像形成装置の操作部の表示/入力パネルに表示されたプリント機能制限画面の一例を示した図である。
【図5】本発明の実施例1に係る画像形成システムのサーバの認証情報記憶部に記憶された認証情報の一例を示した図である。
【図6】本発明の実施例1である画像形成システムにおける処理手順を示したシーケンス図である。
【図7】本発明の実施例2である画像形成システムにおける処理手順を示したシーケンス図である。
【図8】本発明の実施例3である画像形成システムにおける処理手順を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明の実施例1では、設定された印刷の利用制限の範囲内で印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、ネットワークを介して画像形成装置と接続され、認証するサーバとを備え、サーバが、画像形成装置から受信したユーザIDと、識別コードの1つであるパスワードに基づいて、認証する画像形成システムを例に挙げて説明する。
【0019】
<画像形成装置の機能構成>
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1の機能構成を示した機能構成図である。
【0020】
図1に示すように、本発明の実施例1に係る画像形成システム1は、画像形成装置3(3A,3B,3C)と、この画像形成装置3にネットワーク9を介して接続されたサーバ2と、端末4を備えている。なお、画像形成装置3Aと、画像形成装置3Bと、画像形成装置3Cとは同一の構成を有するので、ここでは、画像形成装置3Bを例に挙げて説明する。
【0021】
端末4は、インストールされたアプリケーションプログラム(以下、APPという)を実行することにより生成された文字データや図形データ等に基づいて、画像形成装置3Bに印刷させるための印刷ジョブを生成する。
【0022】
そして、端末4は、印刷ジョブにヘッダ情報を付加して、ネットワーク9を介して、画像形成装置3Bに送信する。ヘッダ情報には、ユーザIDが含まれており、ユーザIDとは、画像形成システム1を利用するユーザを一意に識別するIDのことである。
【0023】
画像形成装置3Bは、端末4から供給された印刷ジョブに基づいて、例えば、インクジェットヘッドからシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の合計4色のインクを吐出することにより、所定の寸法に切断された印刷媒体に対してカラー印刷を行うインクジェット方式のプリンタである。
【0024】
また、画像形成装置3Bは、制御部30と、認証要求部31と、操作部40と、記憶部50と、印刷部60と、カードリーダ71と、認証カード72とを備えている。
【0025】
操作部40は、表示/入力パネル(図示しない)と、読み取りや印刷等を開始させるためのスタートキー、読み取りや印刷等を停止させるためのストップキー、印刷枚数等を入力するためのテンキー(いずれも図示せず)等の各種操作キーとを備え、利用者操作に基づく操作信号を制御部30に供給する。
【0026】
操作部40の表示/入力パネルは、前面に配置された感圧式あるいは静電式の透明なタッチパネルと、このタッチパネルの裏面に配置され、パスワード入力画面や、制限条件変更画面やプリント機能制限画面などの各種表示画面を表示する液晶表示パネル(いずれも図示せず)とを有している。利用者は、液晶表示パネルの表示画面を見ながら、タッチパネルの表面を指などで直接触れることで、表示画面上に表示された制限条件等を設定する操作を行うことができる。
【0027】
また、利用者は、表示/入力パネルに表示されたパスワード入力画面からパスワードを入力することもできる。
【0028】
記憶部50は、その記憶領域として、制限情報記憶部51と、印刷ジョブ記憶部52とを有している。
【0029】
制限情報記憶部51は、識別IDと、印刷処理を実行する上での制限とを関連づけて制限情報として記憶する。ここで、識別IDは、1以上のユーザIDをグループ化したグループを一意に識別するIDである。
【0030】
印刷ジョブ記憶部52は、印刷ジョブを記憶する。
【0031】
図2は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1の画像形成装置3Bの記憶部50の制限情報記憶部51に記憶された制限情報の一例を示した図である。
【0032】
図2に示すように、制限情報記憶部51には、カラム名“識別ID”(符号101)と、カラム名“カラープリント”(符号102)と、カラム名“カラーコピー”(符号103)とが関連付けられて制限情報として記憶されている。
【0033】
カラープリント102は、端末4から送信された印刷ジョブに基づいてカラーでプリントする上での制限を示しており、カラーコピー103は、利用者が操作部40を操作することによりカラーでコピーを実行する上での制限を示している。これら、カラム名“カラープリント”(符号102)と、カラム名“カラーコピー”(符号103)とを実行制限という。なお、ここでは、プリント及びコピーを総称して印刷処理という。
【0034】
カラープリント102には、実行制限の各項目として、カラーでプリントの実行を許可するか否かを示したカラム名“可否”(符号111)と、カラーでのプリント上限の枚数を示したカラム名“枚数制限”(符号112)と、現時点までにおいてカラーでプリントが実行された枚数を示すカラム名“印刷済み枚数”(符号113)と、カラーでプリントが可能な用紙のサイズを示したカラム名“可能サイズ”(符号114)とを有している。
【0035】
カラーコピー103にも、カラープリント102と同様に、実行制限の各項目として、カラーでコピーの実行を許可するか否かを示したカラム名“可否”(符号115)と、カラーでのコピー上限の枚数を示したカラム名“枚数制限”(符号116)と、現時点までにおいてカラーでコピーが実行された枚数を示すカラム名“印刷済み枚数”(符号117)と、カラーでコピーが可能な用紙のサイズを示したカラム名“可能サイズ”(符号118)とを有している。
【0036】
これらの制限情報は、例えば、利用者が、操作部40の表示/入力パネルを操作することにより入力され、画像形成装置3Aと、画像形成装置3Bと、画像形成装置3Cとの間で、同一又は異なる制限情報が設定される。
【0037】
図3は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1の画像形成装置3Bの操作部40の表示/入力パネルに表示された制限条件変更画面の一例を示した図である。
【0038】
図3に示すように、制限条件変更画面200は、ユーザを一意に識別するユーザID201毎に、プリントにおける実行制限の各項目を設定するプリント機能制限画面へ画面遷移するための遷移ボタン202と、コピー機能制限画面へ画面遷移するための遷移ボタン203とを有している。
【0039】
そして、例えば、利用者が、制限条件変更画面200の遷移ボタン202の押下操作を行うと、操作部40の表示/入力パネルに、プリント機能制限画面が表示される。
【0040】
図4は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1の画像形成装置3Bの操作部40の表示/入力パネルに表示されたプリント機能制限画面の一例を示した図である。
【0041】
図4に示すように、プリント機能制限画面300は、カラーでのプリントの禁止を設定するカラープリント禁止ボタン301と、カラーでのプリントの許可を設定するカラープリント許可ボタン302とを有している。
【0042】
利用者により、カラープリント許可ボタン302が押下操作されると、カラープリント使用枚数制限の設定が可能となる。
【0043】
具体的には、プリント機能制限画面300上に、カラープリント使用枚数制限の設定に対して、「制限しない」ボタン303と、「制限する」ボタン304とが表示される。そして、「制限する」ボタン304が押下操作された場合、カラープリント使用枚数制限値を設定するためのアップダウンボタン305が操作されることにより、カラープリント使用枚数制限値306が表示され、設定される。
【0044】
また、図4に示すように、カラープリント使用枚数制限の設定と同様に、単色プリント使用枚数制限の設定を設けても良い。
【0045】
単色プリント使用枚数制限の設定に対して、「制限しない」ボタン313と、「制限する」ボタン314とが表示されている。「制限する」ボタン314が押下操作された場合、単色プリント使用枚数制限値を設定するためのアップダウンボタン315が操作されることにより、単色プリント使用枚数制限値316が表示され、設定される。
【0046】
図1に戻り、印刷部60は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の合計4色のインクジェットを備えており、それぞれのインクジェットから4色のインクを吐出することにより、所定の寸法に切断された印刷媒体に対してカラー印刷を行う。
【0047】
カードリーダ71は、非接触型の読み取り装置であり、接近した認証カード72に記憶されたカードID(ユーザID)を読み取る。
【0048】
認証カード72は、カードIDが記憶されたカードであり、利用者が保持している。
【0049】
認証要求部31は、サーバ2に対して、認証カード72から読み出されたカードIDの認証を要求する。
【0050】
制御部30は、後述するサーバ2の認証部61により認証許可された場合、抽出された識別IDに対応する制限情報を制限情報記憶部51から抽出し、抽出された制限情報と印刷ジョブとに基づいて、印刷部60に印刷処理を実行させる。
【0051】
サーバ2は、コンピュータにより構成され、CPU(Central Processing Unit)6と、認証情報記憶部7と、インタフェース部8とを備える。
【0052】
インタフェース部8は、ネットワークカードなどの通信インタフェースであり、このインタフェース部8により画像形成装置3Bをネットワーク9に接続することによって、ネットワーク9に接続されたサーバ2から各種信号を送受信したりする。
【0053】
認証情報記憶部7は、ユーザを一意に識別するユーザIDと、ユーザIDを認証する認証コードと、1以上のユーザIDをグループ化したグループを一意に識別する識別IDとを関連づけて認証情報として記憶する。なお、本発明の実施例3で後述するように、カード認証する場合には、ユーザIDに対応したカードIDが記憶されている。
【0054】
図5は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1のサーバ2の認証情報記憶部7に記憶された認証情報の一例を示した図である。
【0055】
図5に示すように、認証情報記憶部7には、カラム名“ユーザID”(符号400)と、カラム名“ログイン名”(符号401)と、カラム名“認証コード”(符号402)と、カラム名“識別ID”(符号403)とが関連付けられて制限情報として記憶されている。
【0056】
CPU6は、サーバ2の中枢的制御を行う。また、CPU6は、認証部61を備えている。
【0057】
認証部61は、画像形成装置3BからユーザIDの認証要求があった場合に、認証情報記憶部7に記憶された認証情報に基づいて認証要求があったユーザIDの認証を行う。
【0058】
<画像形成システムの作用>
次に、本発明の実施例1である画像形成システム1の作用について説明する。
【0059】
図6は、本発明の実施例1である画像形成システム1における処理手順を示したシーケンス図である。ここでは、利用者が端末4を操作して、画像形成装置3Bに印刷させる場合を例に挙げて説明する。
【0060】
図6に示すように、まず、端末4は、画像形成装置3Bに印刷させるための印刷ジョブを生成し、ネットワーク9を介して、画像形成装置3Bへ送信する(ステップS101)。この印刷ジョブにはヘッダ情報が付加されており、このヘッダ情報には、ユーザID、印刷ジョブ名、印刷枚数、印刷用紙サイズ等が含まれている。
【0061】
次に、画像形成装置3Bの制御部30は、受信した印刷ジョブを記憶部50の印刷ジョブ記憶部52へ記憶する(ステップS103)。
【0062】
次に、制御部30は、ユーザID及びパスワードの入力画面を操作部40の表示/入力パネルへ表示させる(ステップS105)。
【0063】
そして、制御部30は、ユーザID及びパスワードが入力されたか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、制御部30は、利用者の操作により操作部40の表示/入力パネルへ表示された印刷ジョブが選択され、この印刷ジョブに対応するユーザID及びパスワードが、操作部40の表示/入力パネルから入力されたか否かを判定する。
【0064】
ステップS107において、パスワードが入力されたと判定された場合(YESの場合)、制御部30は、ユーザIDとパスワードとを、ネットワーク9を介してサーバ2へ送信(通知)する(ステップS109)。
【0065】
例えば、利用者である教職員Cが、端末4から印刷を要求する操作を行った場合、教職員CのユーザIDである“CCC”と、教職員Cの操作により操作部40の表示/入力パネルから入力されたパスワードとがサーバ2へ送信される。
【0066】
サーバ2は、ユーザIDとパスワードとを受信すると、認証要求があったユーザIDの認証を行う(ステップS111)。具体的には、サーバ2のCPU6の認証部61は、認証情報記憶部7に記憶された認証情報に、画像形成装置3Bから受信したユーザID及びパスワードがある場合、認証許可し、認証情報記憶部7に記憶された認証情報に、画像形成装置3Bから受信したユーザID及びパスワードがない場合、認証不許可とし、この認証結果を、ネットワーク9を介して画像形成装置3Bへ送信(通知)する(ステップS113)。
【0067】
例えば、図5に示した認証情報の例によると、サーバ2のCPU6の認証部61は、画像形成装置3Bから、教職員CのユーザID“CCC”とパスワードとを受信した場合、受信したユーザID“CCC”とパスワードが、認証情報記憶部7に記憶された認証情報のユーザID“CCC”とパスワードと一致する場合、認証許可する。
【0068】
次に、画像形成装置3Bは、サーバ2から受信した認証結果に基づいて、認証が許可されたか否かを判定する(ステップS115)。
【0069】
ステップS115において、認証が不許可であると判定された場合(NOの場合)、制御部30は、操作部40の表示/入力パネルへ認証不可のメッセージを表示させる(ステップS117)。
【0070】
一方、ステップS115において、認証許可と判定された場合(YESの場合)、制御部30は、識別IDを要求する(ステップS116)。
【0071】
そして、サーバ2は、画像形成装置3Bから要求された識別IDを送信する(ステップS118)。具体的には、サーバ2の認証部61は、認証情報記憶部7から、認証されたユーザIDに対応する識別IDを抽出し、この抽出された識別IDを、インタフェース部8からネットワーク9を介して、画像形成装置3Bへ送信する。
【0072】
次に、制御部30は、記憶部50の制限情報記憶部51に記憶された制限情報から、送信された識別IDに対応する制限情報を抽出する(ステップS119)。
【0073】
例えば、図2に示した制限情報の例では、送信された識別IDが“2”であった場合、制御部30は、制限情報として、カラープリントの可否111“○”、カラープリントの枚数制限112“100”、カラープリントの印刷済み枚数113“20”、カラープリントの可能サイズ114“A4”、カラーコピーの可否115“○”、カラーコピーの枚数制限116“10”、カラーコピーの印刷済み枚数117“10”、カラーコピーの可能サイズ114“A4”を抽出する。
【0074】
さらに、制御部30は、記憶部50の印刷ジョブ記憶部52から、送信された識別IDに対応する印刷ジョブを読み出す(ステップS121)。
【0075】
次に、制御部30は、制限範囲内か否かを判定する(ステップS123)。具体的には、制御部30は、ステップS121において読み出した印刷ジョブに含まれるヘッダ情報に基づいて、印刷ジョブの印刷条件が、ステップS119において抽出された制限情報が示す制限の範囲内か否かを判定する。
【0076】
ステップS123において、制限範囲外であると判定された場合(NOの場合)、制御部30は、操作部40の表示/入力パネルへ制限に達した旨のメッセージを表示させる(ステップS125)。
【0077】
例えば、印刷ジョブのヘッダ情報に含まれるカラープリントの印刷枚数が“85”枚であり、カラープリントの印刷サイズが“A4”である場合、識別IDが“2”に対応する制限情報は、カラープリントの枚数制限112“100”、カラープリントの印刷済み枚数113“20”、カラープリントの可能サイズ114“A4”であるので、制御部30は、制限範囲外であると判定し、操作部40の表示/入力パネルへ制限を超えている旨のメッセージを表示させる。
【0078】
一方、ステップS123において、制限範囲内であると判定された場合(YESの場合)、制御部30は、制限情報を更新する(ステップS127)。
【0079】
例えば、印刷ジョブのヘッダ情報に含まれるカラープリントの印刷枚数が“5”枚であり、カラープリントの印刷サイズが“A4”である場合、識別IDが“2”に対応する制限情報は、カラープリントの枚数制限112“100”、カラープリントの印刷済み枚数113“20”、カラープリントの可能サイズ114“A4”であるので、制御部30は、制限範囲内であると判定し、制限情報記憶部51に記憶された制限情報のカラープリントの印刷済み枚数113を“25”に更新する。
【0080】
次に、印刷部60は、ステップS121において読み出された印刷ジョブに基づいて、印刷処理を実行する(ステップS129)。具体的には、印刷部は、インクジェットヘッドからシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の合計4色のインクを吐出することにより、所定の寸法に切断されたA4サイズの5枚の印刷媒体に対してカラー印刷を行う。
【0081】
以上のように、本発明の実施例1である画像形成システム1によれば、サーバ2は、ユーザを一意に識別するユーザIDと、ユーザIDを認証する認証コードと、1以上のユーザIDをグループ化したグループを一意に識別する識別IDとを関連づけて認証情報として記憶する認証情報記憶部7を有し、画像形成装置3からユーザIDの認証要求があった場合に、認証情報に基づいて認証要求があったユーザIDの認証を行い、認証されたユーザIDに対応する識別IDを抽出し、画像形成装置3は、画像形成装置3は、印刷処理を実行する印刷部60と、識別IDと、印刷処理を実行する上での実行制限とを関連づけて制限情報として記憶する制限情報記憶部51と、サーバ2に対して、印刷ジョブに含まれるユーザIDの認証を要求する認証要求部31と、サーバ2により認証許可された場合、抽出された認証IDに対応する制限情報を制限情報記憶部51から抽出し、抽出された制限情報と印刷ジョブとに基づいて、印刷部60に印刷処理を実行させる制御部30とを備えているので、制限情報は、ネットワーク9で送受信されることはないので、ネットワーク9で送受信する情報量を少なくしつつ、簡易なシステム構成で、ユーザ又はユーザグループ毎に、印刷制限を行うことができる。
【0082】
さらに、ユーザを認証するための認証情報をサーバ2で一元管理することができるので、認証情報の管理が容易になる。
【0083】
また、本発明の実施例1である画像形成システム1によれば、画像形成装置3毎に印刷制限を行うことができるので、例えば、画像形成装置3が設置された場所や、画像形成装置3の印刷コスト等に応じて印刷制限を異なるものとしたりする等きめ細かな印刷制限を行うことができる。
【実施例2】
【0084】
本発明の実施例1では、認証許可された際に、印刷ジョブに含まれるヘッダ情報に基づいて、印刷ジョブの印刷条件が、制限情報記憶部51から抽出された制限情報が示す制限の範囲内か否かを判定し、制限の範囲内であれば、印刷処理を実行する画像形成システムを例に挙げて説明した。
【0085】
本発明の実施例2では、印刷する度に、印刷ジョブに含まれるヘッダ情報に基づいて、印刷ジョブの印刷条件が、制限情報記憶部51から抽出された制限情報が示す制限の範囲内か否かを判定し、制限の範囲内であれば、印刷処理を実行する画像形成システムを例に挙げて説明する。
【0086】
本発明の実施例2である画像形成システム1Aの構成は、図1に示した本発明の実施例1である画像形成システム1の構成と同一であるので、説明を省略する。
【0087】
<画像形成システムの作用>
次に、本発明の実施例2である画像形成システム1Aの作用について説明する。
【0088】
図7は、本発明の実施例2である画像形成システム1Aにおける処理手順を示したシーケンス図である。なお、図7に示す処理ステップのうち、図6に示したフローチャートにおける処理ステップと同一ステップ番号が付された処理は、それぞれ同一処理であるので、説明を省略する。
【0089】
図7に示すように、ステップS121において、印刷ジョブが読み出されると、制御部30は、ステップS121において読み出した印刷ジョブに含まれるヘッダ情報に基づいて、カウンタiの値に、カラープリント又はカラーコピーの印刷済み枚数の値に“1”だけ加算した値を代入する(ステップS201)。
【0090】
次に、制御部30は、制限範囲内か否かを判定する(ステップS203)。具体的には、制御部30は、ステップS121において読み出した印刷ジョブに含まれるヘッダ情報に基づいて、印刷ジョブの第i枚目の印刷条件が、ステップS119において抽出された制限情報が示す制限の範囲内か否かを判定する。
【0091】
ステップS203において、制限範囲外であると判定された場合(NOの場合)、制御部30は、操作部40の表示/入力パネルへ制限を超えた旨のメッセージを表示させる(ステップS205)。例えば、iの値が“101”であり、カラープリントの印刷サイズが“A4”であるとすると、識別IDが“2”に対応する制限情報が、カラープリントの枚数制限112“100”、カラープリントの印刷済み枚数113“100”、カラープリントの可能サイズ114“A4”である場合、制御部30は、制限範囲外であると判定し、操作部40の表示/入力パネルへ制限を超えている旨のメッセージを表示させる。
【0092】
一方、ステップS203において、制限範囲内であると判定された場合(YESの場合)、印刷部60は、ステップS121において読み出された印刷ジョブに基づいて、第i枚目の印刷処理を実行する(ステップS207)。
【0093】
例えば、iの値が“21”であり、カラープリントの印刷サイズが“A4”であるとすると、識別IDが“2”に対応する制限情報は、カラープリントの枚数制限112“100”、カラープリントの印刷済み枚数113“20”、カラープリントの可能サイズ114“A4”である場合、制御部30は、制限範囲内であると判定し、印刷部60に、第i枚目の印刷処理を実行させる。
【0094】
次に、制御部30は、制限情報を更新する(ステップS209)。具体的には、制御部30は、制限情報記憶部51に記憶された制限情報のカラープリントの印刷済み枚数113をiの値が“21”である場合、印刷済み枚数113を“21”に更新する。
【0095】
そして、制御部30は、カウンタiの値に“1”だけ加算する(ステップS211)。
【0096】
次に、制御部30は、ステップS121において読み出した印刷ジョブに含まれるヘッダ情報に基づいて、印刷処理が完了したかを判定し(ステップS213)、印刷処理が完了していないと判定された場合(NOの場合)、処理をステップS203へ移行する。
【0097】
以上のように、本発明の実施例2である画像形成システム1Aによれば、印刷する度に、印刷ジョブに含まれるヘッダ情報に基づいて、印刷ジョブの印刷条件が、制限情報記憶部51から抽出された制限情報が示す制限の範囲内か否かを判定するので、本発明の実施例1である画像形成システム1の効果に加えて、実行制限まで印刷を継続することができる。
【0098】
また、本発明の実施例1〜2では、インクジェット方式の画像形成装置3を備える画像形成システムを例に挙げて説明したが、これに限らず、レーザ方式、又は孔版印刷方式等様々な方式の画像形成装置を含む構成としてもよい。
【実施例3】
【0099】
本発明の実施例1では、サーバ2が、画像形成装置3Bから受信したユーザIDと、識別コードの1つであるパスワードに基づいて、認証する画像形成システム1を例に挙げて説明したが、カードIDを用いることもできる。
【0100】
本発明の実施例3では、認証カード72に記憶されたカードIDを用いて認証を行う画像形成システム1Bを例に挙げて説明する。ここで、認証カード72に記憶されたカードIDを用いて認証を行う認証方式をカード認証という。
【0101】
本発明の実施例3である画像形成システム1Bの構成は、図1に示した本発明の実施例1である画像形成システム1の構成と同一であるので、説明を省略する。
【0102】
なお、上述したように、本発明の実施例3である画像形成システム1Bが備える認証情報記憶部7は、ユーザIDと、識別IDと、カードIDとを関連づけて認証情報として記憶する。ここでカードIDとは、認証カード72を一意に識別可能なIDである。
【0103】
<画像形成システムの作用>
次に、本発明の実施例3である画像形成システム1Bの作用について説明する。
【0104】
図8は、本発明の実施例3である画像形成システム1Bにおける処理手順を示したシーケンス図である。なお、図8に示す処理ステップのうち、図6に示したフローチャートにおける処理ステップと同一ステップ番号が付された処理は、それぞれ同一処理であるので、説明を省略する。
【0105】
図8に示すように、画像形成装置3Bの制御部30は、受信した印刷ジョブを記憶部50の印刷ジョブ記憶部52へ記憶すると(ステップS103)、制御部30は、認証カード72からカードIDを読み取られたか否かを判定する(ステップS307)。
【0106】
ステップS307において、認証カード72からカードIDを読み取られたと判定された場合(YESの場合)、制御部30は、カードIDを、ネットワーク9を介してサーバ2へ送信する(ステップS309)。
【0107】
サーバ2は、カードIDを受信すると、認証要求があったカードIDの認証を行う(ステップS311)。具体的には、サーバ2のCPU6の認証部61は、認証情報記憶部7に記憶された認証情報に、画像形成装置3Bから受信したカードIDに対応するユーザIDがある場合、認証許可し、認証情報記憶部7に記憶された認証情報に、画像形成装置3Bから受信したカードIDに対応するユーザIDがない場合、認証不許可とし、この認証結果を、ネットワーク9を介して画像形成装置3Bへ送信する(ステップS313)。
【0108】
以上のように、本発明の実施例3である画像形成システム1Bによれば、認証カード72に記憶されたカードIDを用いて認証を行うので、より簡易にユーザの認証を行うことができる。
【符号の説明】
【0109】
1,1A…画像形成システム
2…サーバ
3A,3B,3C…画像形成装置
4…端末
6…CPU
7…認証情報記憶部
8…インタフェース部
9…ネットワーク
30…制御部
31…認証要求部(認証要求手段、第2通知手段)
40…操作部
50…記憶部
51…制限情報記憶部
52…印刷ジョブ記憶部
60…印刷部
61…認証部(認証手段、第1通知手段)
71…カードリーダ
72…認証カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、前記画像形成装置に接続されたサーバとを備えた画像形成システムであって、
前記サーバは、
ユーザを識別するユーザIDと、1以上の前記ユーザIDをグループ化したグループを識別する識別IDとを関連づけて認証情報として記憶する認証情報記憶手段と、
前記画像形成装置から前記ユーザIDが通知された場合に、前記認証情報に基づいて前記ユーザIDに対応する前記識別IDを抽出して前記画像形成装置に通知する第1通知手段とを備え、
前記画像形成装置は、
印刷処理を実行する印刷手段と、
前記識別IDと、印刷処理を実行する上での実行制限とを関連づけて制限情報として記憶する制限情報記憶手段と、
前記サーバに対して、前記印刷ジョブに含まれるユーザIDを通知する第2通知手段と、
前記第1通知手段により通知された識別IDに対応する制限情報を前記制限情報記憶手段から抽出し、前記抽出された制限情報と前記印刷ジョブとに基づいて、前記印刷手段に印刷処理を実行させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、前記画像形成装置に接続されたサーバとを備えた画像形成システムであって、
前記サーバは、
ユーザを識別するユーザIDと、前記ユーザIDを認証する認証コードと、前記1以上のユーザIDをグループ化したグループを一意に識別する識別IDとを関連づけて認証情報として記憶する認証情報記憶手段と、
前記画像形成装置から前記ユーザIDの認証要求があった場合に、前記認証情報に基づいて前記認証要求があったユーザIDの認証を行い、前記認証されたユーザIDに対応する前記識別IDを抽出する認証手段と、
前記画像形成装置は、
印刷処理を実行する印刷手段と、
前記識別IDと、印刷処理を実行する上での実行制限とを関連づけて制限情報として記憶する制限情報記憶手段と、
前記サーバに対して、前記印刷ジョブに含まれるユーザIDの認証を要求する認証要求手段と、
前記認証手段により認証許可された場合、前記抽出された識別IDに対応する制限情報を前記制限情報記憶手段から抽出し、前記抽出された制限情報と前記印刷ジョブとに基づいて、前記印刷手段に印刷処理を実行させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記印刷手段による印刷処理が終了した後に、前記終了した印刷処理の処理内容に応じて、前記制限情報記憶手段に記憶された制限情報を更新する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−73350(P2013−73350A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210872(P2011−210872)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】