説明

画像形成装置、及びその省エネ制御方法

【課題】省エネ状態に復帰する範囲を限定的にすることによって消費電力を削減し、省エネ効果を向上させる。
【解決手段】割込みがあると省エネ復帰要因検出ブロック14からCPU11に割込みを出し(SQ1)、スリープ状態から復帰したCPU11は省エネ復帰要因検出ブロック14に対して要因検出開始を指示する(SQ2)。省エネ復帰要因検出ブロック14は復帰要因元を割り出し、復帰要因をCPU11に通知し(SQ3)、通知を受けた復帰要因から本体を復帰させる必要がある場合は、I/Oブロック12に指示信号(S2)を送り(SQ4)、省エネ制御SoC21に対して省エネ復帰信号(S3)を出力させる(SQ5)。省エネ制御SoC21が復帰すると、I/Oブロック12に省エネから復帰したことを通知し(SQ6)、CPU11に省エネ復帰後の処理を開始させる(SQ7)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ機能を備えた画像形成装置、及び当該画像形成装置における省エネ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機能に加え、ファクシミリ機能、プリンタ機能などの複数の機能を備えたデジタル複合機、所謂MFP(Multi Function Peripheral)においては、前記ファクシミリ機能に関連してFacsimile Control Unit(ファクシミリ制御ユニット:以下、FCUと略称する。)が設けられている。このFCUでは、省エネルギ(本明細書では、省エネと略称する。)状態に移行するブロックと着呼などに備えて省エネに移行しないブロックがあり、実際、着呼があると省エネに移行しないブロックが着呼を検出して、MFP全体を省エネから復帰させるようになっている。
【0003】
このような省エネを考慮した技術として例えば特許文献1(特許第4144837号公報)に記載された発明が公知である。この発明は、ファクシミリ受信機能及び受信したファクシミリ情報を蓄積する画像メモリを持つファクシミリ制御手段を有する画像形成装置において、前記ファクシミリ制御手段に動作電圧を与えるための待機電力ライン,用紙上に画像を形成する手段に動作電圧を与えるための動作電力ライン,該動作電力ラインへの給電をオン/オフする手段、及び、ファクシミリの着信があると前記オン/オフする手段をオンにして、ファクシミリ情報の1ページの受信開始ごとに計時を新たに開始し、計時値が設定値以上になる前に1ページのファクシミリ情報受信が終了するときは該1ページの受信情報の画像形成を開始し、計時値が設定値以上になったときは前記オン/オフ手段をオフにして、1ページのファクシミリ情報受信が終了するとき前記オン/オフ手段をオンにして該1ページの受信情報の画像形成を開始する省エネ制御手段、を備えることを特徴とするものである。
【0004】
すなわち、この特許文献1記載の発明は、ファクシミリ受信機能を有する画像形成装置において、消費電力を低減する目的で、ファクシミリの受信が始まると一度全体を起こしてファクシミリの受信を始めるが、ファクシミリの受信時間がある一定以上の時間だった場合、一旦マシンを省エネ状態に落とし、受信が完了すると省エネから再度復帰するようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように従来技術では、ファクシミリの受信が始まると一度全体を起こしてファクシミリの受信を始めるので、例えばノイズによる誤着信などでも、MFP全体が復帰してしまい、全体の消費電力が上がってしまうことなっていた。また、省エネ状態の画像形成装置に接続される外付け電話機を使って電話をする場合、電話の通話のみが成立すれば良く、画像形成装置を省エネから復帰させる必要はないが、省エネから復帰してしまい、画像形成装置の消費電力が上がってしまう結果となっていた。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、画像形成装置全体を省エネ状態から復帰させる必要がない場合には、省エネ状態に復帰する範囲を限定的にすることによって消費電力を削減し、省エネ効果を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、第1の手段は、ファクシミリ制御手段と、本体の省エネ制御を行う省エネ制御手段とを備えた画像形成装置であって、前記ファクシミリ制御手段が入力された割込み信号から省エネ状態から復帰させる要因を検出する復帰要因検出手段と、前記復帰要因検出手段によって検出された復帰要因に基づいて前記本体の省エネ復帰の要否を判断する判断手段と、を備え、前記省エネ制御手段は前記判断手段の判断結果に基づいて前記本体を省エネ状態から復帰させることを特徴とする。
【0008】
この場合、前記ファクシミリ制御手段は、予め設定されたファクシミリ送信時刻になったとき前記復帰要因検出手段に割込み信号を出力する時刻管理手段をさらに備え、前記復帰要因検出手段は前記時刻管理手段から出力された割込み信号に基づいて復帰要因を検出し、前記本体省エネ制御手段は、前記判断手段の判断に基づいて前記本体が省エネ状態である場合には、ファクシミリ送信に必要な機能のみ省エネ状態から復帰させてファクシミリ送信させることもできる。
【0009】
また、前記ファクシミリ制御手段に対して他のファクシミリ制御手段を増設し、前記復帰要因検出手段は増設された他のファクシミリ制御手段から割込み信号を受信するように構成することも可能である。
【0010】
さらに、前記割込み要因が外付け電話のオフフックの場合、前記判断手段は前記本体の省エネ状態からの復帰を否と判断し、前記省エネ制御手段は前記本体の省エネ状態を維持させ、前記割込み要因がファクシミリ受信である場合、前記判断手段はファクシミリ受信の1ページ目完了まで前記本体の省エネ状態からの復帰を否と判断し、前記省エネ制御手段は前記1ページ目受信完了後、前記本体を省エネ状態から復帰させ、あるいは、前記割込み要因が電話であった場合、前記判断手段は前記本体の省エネ状態からの復帰を否と判断し、前記省エネ制御手段は前記本体の省エネ状態を維持させることもできる。
【0011】
第2の手段は、ファクシミリ制御手段と、本体の省エネ制御を行う省エネ制御手段とを備えた画像形成装置の省エネ制御方法であって、前記ファクシミリ制御手段は、入力された割込み信号から省エネ状態から復帰させる要因を検出し、検出された復帰要因に基づいて前記本体の省エネ復帰の要否を判断し、前記省エネ制御手段は前記判断結果に基づいて前記本体を省エネ状態から復帰させることを特徴とする。
【0012】
なお、後述の実施形態では、ファクシミリ制御手段はファクシミリ制御LSI15を搭載したFCU(ファクシミリ制御ユニット)1に、省エネ制御手段はコントローラボード2上の省エネ制御SoC21に、復帰要因検出手段は省エネ復帰要因検出ブロック14に、判断手段はCPU11に、時刻管理手段は時刻管理ブロック16に、増設された他のファクシミリ制御手段は増設ファクシミリ制御LSI31を搭載した増設FCU3に、外付け電話は符号4に、それぞれ対応する。なお、省エネ制御SoC21はMFP全体の省エネ制御を行う。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、画像形成装置全体を省エネ状態から復帰させる必要がない場合には、省エネ状態に復帰する範囲を限定的にするので、画像形成装置の消費電力を削減し、省エネ効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態におけるMFP(画像形成装置)のFCUの省エネ制御に関連する各部を示すブロック図である。
【図2】FCUとコントローラボードの各部の処理シーケンスを示すシーケンス図である。
【図3】実施例1における時刻指定機能及び省エネ復帰要因検出ブロックへの割込み機能を示すブロック図である。
【図4】実施例2における増設FCUと省エネ復帰要因検出ブロックへの割込み機能を示すブロック図である。
【図5】実施例3における外付け電話と省エネ復帰要因検出ブロックへの割込み機能を示すブロック図である。
【図6】実施例4におけるファクシミリデータ受信時の本体省エネ復帰割込み機能を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、ファクシミリ機能を備えた画像形成装置において、省エネ状態から復帰する際に一度FCU内で復帰要因をチェックし、そのチェック結果に応じて省エネの復帰制御を実行するものである。これにより、ノイズによる誤着信があった場合のように本来省エネから復帰する必要がない場合においては、復帰する部分を限定的にすることによって画像形成装置全体として消費電力を低減させることができる。
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は、MFP(画像形成装置)のファクシミリ制御ユニット(FCU)1の省エネに関連する各部を示すブロック図である。同図において、FCU1には、CPU11、I/O(Input/Output)ブロック12、アンドゲート13、及び省エネ復帰要因検出ブロック14を備えたファクシミリ制御LSI15が実装されている。また、コントローラボード2上には、省エネ制御SoC(System-on-a-Chip)21が実装されている。
【0018】
省エネ復帰要因検出ブロック14には、A,B,C,Dの割込み信号が入力可能であり、CPU11との間で省エネ復帰要因調査指示/結果信号S1が相互に通信され、CPU11からI/Oブロック12には、本体を省エネ復帰指示する信号S2が出力され、I/Oブロック12からコントローラボード2上の省エネ制御SoC21へは本体を省エネから復帰させる信号S3が出力される。また、省エネ復帰要員検出ブロック以外が省エネ状態のとき、省エネ制御SoC21からアンドゲート13の入力端の一方に本体側から省エネを復帰させる信号S4が出力され、アンドゲート13では、割込み信号A−Dの入力とのアンドをとってCPU11を省エネ復帰させる。
【0019】
図2はFCU1とコントローラボード2の各部の処理シーケンスを示すシーケンス図である。図2において、FCU1内外からの割込み信号に対して、FCU1に実装されているファクシミリ制御LSI15内部の省エネ復帰要因検出ブロック14からCPU11に割込みを出し(SQ1)、CPU11をスリープ状態から復帰させる。CPUスリープ状態から復帰したCPU11は省エネ復帰要因検出ブロック14に対して要因検出開始を指示する(SQ2)。省エネ復帰要因検出ブロック14は割込み信号A,B,C,Dから復帰要因元を割り出し、割込み要因の調査を開始する。
【0020】
省エネ復帰要因検出ブロック14は復帰要因をCPU11に通知し(SQ3)、通知を受けた復帰要因から本体を復帰させる必要がある場合は、CPU11はI/Oブロック12に指示信号(S2)を送り(SQ4)、コントローラボード2の省エネ制御SoC21に対してI/Oブロック12から省エネ復帰信号(S3)を出力させる(SQ5)。省エネ制御SoC21が復帰すると、I/Oブロック12にコントローラボード2が省エネから復帰したことを通知し(SQ6)、CPU11に省エネ復帰後の処理を開始させる(SQ7)。
【0021】
このような省エネ復帰シーケンスでは、例えば復帰要因が着呼の場合(図6参照)、まず、モデム18bで着呼を検出したら、ファクシミリ制御LSI15に割込み信号S7を出力し、ファクシミリ制御LSI15を復帰させる。その後、着呼が本当かどうか調べるために、公衆回線からのリンギング波形の周波数と時間を測定し、予め設定した値と同じ場合、着呼があったと判断し、本体を省エネから復帰させる本体復帰指示信号S3を出力する。リンギングの波形の周波数が異なる場合、あるいは一定時間以上波形が出ていなかった場合は、誤着呼若しくは着呼の取りやめと判断し、画像形成装置本体省エネ状態から復帰させず、またファクシミリ制御LSI15も省エネ状態に再び移行する。これにより、従来、ファクシミリ制御LSI15に割込み信号が入力されると同時にコントローラボード2を復帰させ、誤着呼や着呼の取りやめでも、画像形成装置を復帰させてしまい、消費電力が上がってしまう問題を解消することができる。割込み信号A,B,C,Dには、着呼検出の他に時刻指定の送信によるRTCからの割込み、増設FCU3(図4参照)からの着呼検出などがある。
【0022】
図3は、時刻指定機能及び省エネ復帰要因検出ブロックへの割込み機能を示すブロック図である。時刻指定送信とは、予めファクシミリ送信するデータをFCU1内の不揮発メモリに保存しておき、指定した送信時刻になったら、送信を開始する機能である。同図において、FCU1は時刻管理ブロック16と省エネ復帰要因検出ブロック14を備えている。時刻管理ブロック16は、さらに、現時刻管理ブロック16a、指定時刻管理ブロック16b、及び比較器17を備えている。ユーザから指定されるファクシミリ送信時刻は指定時刻管理ブロック16bに入力され保存される。
【0023】
そこで、現在の時刻を管理している現時刻管理ブロック16aの時刻と指定時刻管理ブロック16で保存されているユーザが指定したファクシミリ送信時刻を比較器17で比較し、一致したら、省エネ復帰要因検出ブロック14に割込み信号S5を出力する。このとき、FCU1以外の画像形成装置の機能については省エネから復帰させずにファクシミリ送信のみを行う。これにより、実際に機能するファクシミリ以外については通電されず、ファクシミリ機能以外の省エネ状態は保持される。なお、割込み信号S5は、図1における割込み信号A−Dの1つに対応する。割込み信号S5が省エネ復帰要因検出ブロック14に入力された後は、図2の割込み発生(SQ1)以降の処理が実行される。
【実施例2】
【0024】
本実施例は、増設FCUが接続された場合の例である。図4は増設FCUと省エネ復帰要因検出ブロックへの割込み機能を示すブロック図である。
【0025】
FCU1は、さらにファクシミリ回線数を増やす目的で増設FCU3を接続することができる。増設FCU3は増設ファクシミリ制御LSI31を備え、増設FCU3で着呼検出したときは、増設ファクシミリ制御LSI31から省エネ復帰要因検出ブロック14に割込み信号S5が入力される。このとき、CPU11はFCU1以外の画像形成装置の機能を省エネ状態から復帰させる必要があるか否かを判断し、必要がないと判断したときは、復帰させないようにすることによって画像形成装置全体の消費電力を低下させる。この場合の割込み信号S5も図1における割込み信号A−Dの1つに対応し、割込み信号S5が省エネ復帰要因検出ブロック14に入力された後は、図2の割込み発生(SQ1)以降の処理が実行される。
【0026】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同等に構成され、同等に機能する。
【実施例3】
【0027】
本実施例は、外付け電話を備えた場合の例である。図5は外付け電話と省エネ復帰要因検出ブロックへの割込み機能を示すブロック図である。
【0028】
ファクシミリ機能付き画像形成装置では、外付けで一般的な電話機を接続できることが多い。この外付け電話4は、FCU1を経由して公衆回線5に接続される。そのとき外付け電話4を使用中は、使用中であることを知るためにフォトカプラ18aを使用して省エネ復帰要因検出ブロック14に通知する。このとき外付け電話4をオフフックした場合は、オフフック検出信号S6を省エネ復帰要因検出ブロック14に入力する。省エネ復帰要因検出ブロックは、外付け電話4がオフフックした場合には、相手先を単に通話するだけであると判断し、単純に公衆回線5と接続し、画像形成装置は省エネ状態から復帰させない。これにより、外付け電話の通話時に画像形成装置の各機能が省エネ状態から復帰することはなく、画像形成装置の消費電力を低減させることができる。
【0029】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同等に構成され、同等に機能する。
【実施例4】
【0030】
本実施例は、ファクシミリデータ受信時の省エネ復帰の例である。図6はファクシミリデータ受信時の本体省エネ復帰割込み機能を示すブロック図である。
【0031】
図6に示すようにFCU1には、ファクシミリ制御LSI15に加え、モデム18b及びDRAM19が設けられ、後二者はそれぞれファクシミリ制御LSI15と相互に信号の送受が可能となっている。モデム18bは公衆回線5に接続され、公衆回線5から着呼があると着呼検出をし、ファクシミリ制御LSI15に割込み信号S7を出力する。割込みによって復帰したファクシミリ制御LSI15は受信を開始し、受信した画像データD1のDRAM8への保存を開始する。その後、1ページ目の送信完了通知が送信元から通知〜されたら、本体を省エネから復帰させる信号S3を出力し、省エネ制御SoC21によって画像形成装置本体を省エネ状態から復帰させ、画像形成装置によってファクシミリ画像データの印刷を開始させる。
【0032】
従来では、受信開始と同時に省エネから復帰させていたので、受信時間が長くなった場合、あるいは受信途中で送信中断してしまった場合でも、画像形成装置が省エネから復帰してしまうので、消費電力が多くなっていたが、本実施例では、1ページ目の送信完了通知が送信元から通知された後、画像形成装置本体が省エネ状態から復帰するので、消費電力を最小限に抑えることができる。
【0033】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同等に構成され、同等に機能する。
【0034】
以上のように、本実施形態によれば、
1)ファクシミリ機能付き画像形成装置において、ノイズによる誤着信があった場合、本来省エネから復帰する必要がない場合においても、復帰する部分を限定的にすることで画像形成装置全体として消費電力の削減を図ることができる。
【0035】
2)外付け電話から電話する場合においては、画像形成装置全体を省エネ状態から復帰させる必要がないので、復帰する部分を外付け電話の通話に必要な部分に限定することにより、消費電力の削減を図ることができる。
【0036】
3)相手先が電話であった場合も、画像形成装置を省エネから復帰させないので、消費電力の削減を図ることができる。
【0037】
4)モデムが着呼を検出した場合でも、一度省エネ復帰要因を確認し、画像形成装置を復帰させる必要があるときのみ画像形成装置を復帰させ、逆にノイズによる誤着信などのときは画像形成装置を省エネから復帰させないので、省エネから復帰する部分が限定され、消費電力の削減を図ることができる。
【0038】
などの効果を奏する。
【0039】
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である、特許請求の範囲に記載された発明の技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。
【符号の説明】
【0040】
1 FCU(ファクシミリ制御ユニット)
11 CPU
14 省エネ復帰要因検出ブロック
15 ファクシミリ制御LSI
16 時刻管理ブロック
2 コントローラボード
21 省エネ制御ScO
3 増設FCU
31 増設ファクシミリ制御LSI
4 外付け電話
5 公衆回線
【先行技術文献】
【特許文献】
【0041】
【特許文献1】特許第4144837号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクシミリ制御手段と、本体の省エネ制御を行う省エネ制御手段とを備えた画像形成装置であって、
前記ファクシミリ制御手段は、
入力された割込み信号から省エネ状態から復帰させる要因を検出する復帰要因検出手段と、
前記復帰要因検出手段によって検出された復帰要因に基づいて前記本体の省エネ復帰の要否を判断する判断手段と、
を備え、
前記省エネ制御手段は前記判断手段の判断結果に基づいて前記本体を省エネ状態から復帰させること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記ファクシミリ制御手段は、予め設定されたファクシミリ送信時刻になったとき前記復帰要因検出手段に割込み信号を出力する時刻管理手段をさらに備え、
前記復帰要因検出手段は前記時刻管理手段から出力された割込み信号に基づいて復帰要因を検出し、
前記本体省エネ制御手段は、前記判断手段の判断に基づいて前記本体が省エネ状態である場合には、ファクシミリ送信に必要な機能のみ省エネ状態から復帰させてファクシミリ送信させること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2記載の画像形成装置であって、
前記予め設定されたファクシミリ送信時刻はユーザが予め入力し、
前記ファクシミリ制御手段に搭載された記憶手段に予め記憶されていた送信データが送信されること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記ファクシミリ制御手段に対して他のファクシミリ制御手段を増設し、
前記復帰要因検出手段は増設された他のファクシミリ制御手段から割込み信号を受信すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記割込み要因が外付け電話のオフフックの場合、前記判断手段は前記本体の省エネ状態からの復帰を否と判断し、
前記省エネ制御手段は前記本体の省エネ状態を維持させること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記割込み要因がファクシミリ受信である場合、前記判断手段はファクシミリ受信の1ページ目完了まで前記本体の省エネ状態からの復帰を否と判断し
前記省エネ制御手段は前記1ページ目受信完了後、前記本体を省エネ状態から復帰させること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記割込み要因が電話であった場合、前記判断手段は前記本体の省エネ状態からの復帰を否と判断し、
前記省エネ制御手段は前記本体の省エネ状態を維持させること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記復帰要因検出手段は、前記割込み信号による割込みが発生したとき前記判断手段を省エネ状態から復帰させること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
ファクシミリ制御手段と、本体の省エネ制御を行う省エネ制御手段とを備えた画像形成装置の省エネ制御方法であって、
前記ファクシミリ制御手段は、入力された割込み信号から省エネ状態から復帰させる要因を検出し、検出された復帰要因に基づいて前記本体の省エネ復帰の要否を判断し、
前記省エネ制御手段は前記判断結果に基づいて前記本体を省エネ状態から復帰させること
を特徴とする画像形成装置の省エネ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−160338(P2011−160338A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22266(P2010−22266)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】