説明

画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラム

【課題】各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】互いに色の異なる画像を形成する複数の画像形成手段と、形成された互いに色の異なる画像をそれぞれ保持する保持手段と、保持されている互いに色の異なる画像を記録媒体上に転写する転写手段と、画像形成手段を用いて保持手段に位置検出用指標を形成する指標形成手段と、形成された位置検出用指標の間隔を検出する検出手段と、検出結果に基づいて、予め設定される基準色に対応する位置検出用指標と、他の色に対応する位置検出用指標との位置ずれ量を算出する算出手段と、算出結果の履歴情報を格納する格納手段と、履歴情報に基づいて位置検出用指標の基準色を変更する変更手段と、基準色に対する他の色の相対的な位置ずれ量に基づいて他の色の画像の位置ずれを補正する補正手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からカラーレーザプリンタ等の画像形成装置においては、像保持体上に位置検出用指標としてのパッチ画像を形成し、このパッチ画像を光学センサで読み取っている。
【0003】
そして、光学センサによる読み取り結果からズレ量を検出する制御において、予め決められている基準色に対する相対距離でズレ量を検出して、色合わせ調整を行っている。
【0004】
このような色合わせ調整を行う画像形成装置に関する技術は種々提案されている。
【0005】
例えば、特開2002−23445号公報には、互いに異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段と、前記複数の画像形成手段により形成された画像をそれぞれ転写位置にて転写するよう移動する移動体と、所定の基準色の2つのパターン画像の間に1つの他の色のパターン画像が前記移動体上に転写されるように、それぞれ前記移動体の移動方向に対して交差する方向の複数のパターン画像を形成するべく前記複数の画像形成手段を制御するパターン形成手段と、前記移動体上に転写された前記パターン画像を検知するパターン検知手段と、前記検知手段の出力に基づいて前記基準色の画像に対する他の色の画像の位置ずれ量を検出し、検出された位置ずれ量に基づいて前記他の色の画像の位置ずれを補正する補正手段を備える画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−23445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る画像形成装置は、互いに色の異なる画像を形成する複数の画像形成手段と、該複数の画像形成手段で形成された互いに色の異なる画像をそれぞれ保持する保持手段と、該保持手段に保持されている互いに色の異なる画像を記録媒体上に転写する転写手段と、前記画像形成手段を用いて前記保持手段に位置検出用指標を形成する指標形成手段と、該指標形成手段で形成された位置検出用指標の間隔を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて、予め設定される基準色に対応する位置検出用指標と、他の色に対応する位置検出用指標との位置ずれ量を算出する算出手段と、該算出手段による算出結果の履歴情報を格納する格納手段と、該格納手段に格納されている履歴情報に基づいて前記位置検出用指標の基準色を変更する変更手段と、前記基準色に対する他の色の相対的な位置ずれ量に基づいて他の色の画像の位置ずれを補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明に係る画像形成装置は、請求項1に記載の発明について、前記変更手段は、前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量が予め設定された閾値を超えた場合に、前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明に係る画像形成装置は、請求項1に記載の発明について、前記変更手段は、前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の絶対値の和が最も少ない色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明に係る画像形成装置は、請求項1に記載の発明について、前記変更手段は、前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の平均値が最も小さい色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明に係る画像形成装置は、請求項1に記載の発明について、前記変更手段は、前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の偏差値が最も小さい色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明に係る画像形成装置は、請求項1に記載の発明について、前記変更手段は、前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の最大値と最小値との差が最も小さい色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項6の何れかに記載の発明について、前記変更手段は、前記複数の画像形成手段の何れかを交換した際には、交換されていない他の前記画像形成手段に対応する色のうち何れかに対応する色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項7の何れかに記載の発明について、前記画像形成手段による画像形成を行う環境の変化に応じて、前記変更手段による前記位置検出用指標の基準色の変更を行う時間間隔を調整する第1の調整手段をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明に係る画像形成装置は、請求項8に記載の発明について、前記画像形成を行う環境は、温度環境、湿度環境を含むことを特徴とする。
【0017】
請求項10の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項9の何れかに記載の発明について、前記画像形成手段による画像形成を行った回数に応じて、前記変更手段による前記位置検出用指標の基準色の変更を行う時間間隔を調整する第2の調整手段をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
請求項11の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項10の何れかに記載の発明について、前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の最大値が予め設定された閾値以上の場合には、前記位置検出用指標の形成位置を調整する第1の調整処理を実行した後に、前記第1の調整処理よりも位置調整量が少ない第2の調整処理を実行し、位置ずれ量の最大値が前記閾値以下の場合には、前記第2の調整処理のみを実行するように制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする。
【0019】
請求項12の発明に係る画像形成システムは、請求項1から請求項11の何れかに記載の少なくとも1つの画像形成装置と、通信手段を介して前記画像形成装置と接続される1または2以上の情報処理装置とから構成されることを特徴とする。
【0020】
請求項13の発明に係る処理プログラムは、互いに色の異なる画像を形成する画像形成過程と、該画像形成過程で形成された互いに色の異なる画像をそれぞれ保持する保持過程と、保持されている互いに色の異なる画像を記録媒体上に転写する転写過程と、位置検出用指標を形成する形成過程と、形成された位置検出用指標の間隔を検出する検出過程と、検出結果に基づいて、予め設定される基準色に対応する位置検出用指標と、他の色に対応する位置検出用指標との位置ずれ量を算出する算出過程と、算出結果の履歴情報を格納する格納過程と、格納されている履歴情報に基づいて前記位置検出用指標の基準色を変更する変更過程と、を演算手段に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0022】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、位置ずれ量が予め設定された閾値を超えた場合に位置検出用指標の基準色を変更して各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0024】
請求項3に記載の発明によれば、位置ずれ量の絶対値の和が最も少ない色に位置検出用指標の基準色を変更して各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明によれば、位置ずれ量の平均値が最も小さい色に位置検出用指標の基準色を変更して各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、位置ずれ量の偏差値が最も小さい色に位置検出用指標の基準色を変更して各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0027】
請求項6に記載の発明によれば、位置ずれ量の最大値と最小値との差が最も小さい色に位置検出用指標の基準色を変更して各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0028】
請求項7に記載の発明によれば、各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0029】
請求項8に記載の発明によれば、各色の画像の位置ずれ補正の精度をより向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0030】
請求項9に記載の発明によれば、各色の画像の位置ずれ補正の精度をより向上させることのできる画像形成装置を提供することができる。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、印刷品質を良好に保つことのできる画像形成装置を提供することができる。
【0032】
請求項11に記載の発明によれば、各色の画像の位置ずれ補正に要する時間を短縮することのできる画像形成装置を提供することができる。
【0033】
請求項12に記載の発明によれば、各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる画像形成システムを提供することができる。
【0034】
請求項13に記載の発明によれば、各色の画像の位置ずれ補正の精度を向上させることのできる処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置PR1の構成を示す概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成装置PR1の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図3】位置検出用パターンPの形成例を示す説明図である。
【図4】位置検出用パターンPの間隔の検出例を示す説明図である。
【図5】基準色変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】位置ずれ量の算出結果の例を示す表である。
【図7】基準色変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】位置ずれ量の算出結果の例を示す表である。
【図9】位置ずれ量の算出結果の例を示す表である。
【図10】位置ずれ量の算出結果の例を示す表である。
【図11】位置ずれ量の算出結果の例を示す表である。
【図12】基準色変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態に係る画像形成装置PR2の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図14】基準色変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】色合せ処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施の形態に係る画像形成装置PR3の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図17】位置調整量制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0037】
(第1の実施の形態)
【0038】
図1から図12を参照して、本発明についての第1の実施の形態に係る画像形成装置PR1について説明する。
【0039】
なお、本発明に直接関連しない構成等については省略する。
【0040】
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置の一例としてのフルカラープリンタPR1は、互いに色の異なる画像を形成し、形成された互いに色の異なる画像をそれぞれ保持する複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット(ドラムカートリッジ)10(10Y、10M、10C、10K)(画像形成手段および保持手段の一例)と、画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)に保持されている互いに色の異なる画像を印刷用紙(記録媒体の一例)上に転写する中間転写体としての転写ベルト20(転写手段の一例)と、画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)を用いて感光ドラム上に位置検出用指標(位置検出用パターン)を形成する位置検出用パターン形成部30(指標形成手段の一例)と、この位置検出用パターン形成部30で形成された位置検出用パターンの間隔を検出するパターン検出センサ40(検出手段の一例)と、パターン検出センサ40の検出結果に基づいて、予め設定される基準色に対応する位置検出用パターンと、他の色に対応する位置検出用パターンとの位置ずれ量を算出するマイクロコンピュータ(あるいは広義のCPU)等で構成される算出部50(算出手段の一例)と、この算出部による算出結果の履歴情報を格納する不揮発性メモリ60(格納手段の一例)と、不揮発性メモリ60に格納されている履歴情報に基づいて位置検出用パターンの基準色を変更する基準色変更部70(変更手段の一例)と、基準色に対する他の色の相対的な位置ずれ量に基づいて他の色の画像の位置ずれを補正する位置ずれ補正部80(補正手段の一例)とを備える。
【0041】
また、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の近傍には、ユニット自体の交換作業による着脱を検出する着脱検出センサ15(15Y、15M、15C、15K)が設けられている。
【0042】
なお、前記マイクロコンピュータ(広義のCPU)50を含む本体側制御基板100に、不揮発性メモリ60、パターン検出センサ40による検出処理を行う検出回路51、所定のプログラム等を格納したROM、作業領域等として用いられるRAM53等を搭載するようにしてもよい(図1参照)。
【0043】
また、画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)に対してレーザ光を照射して画像や位置検出用パターンの潜像を形成する露光装置11を備えている。
【0044】
ここで、図3を参照して、位置検出用パターンP(P1〜P4)の形成状態等について説明する。
【0045】
図3に示す例では、転写ベルト20の略中央部に、位置検出用パターンPが形成されている。なお、位置検出用パターンPを形成する位置は、中央部に限定されるものではなく、転写ベルト20の端部等に形成する場合であってもよい。
【0046】
位置検出用パターンPの配列は特には限定されるものではないが、図3に一例を示す(変更前)。
【0047】
なお、図3に示す例(変更前)では、基準色は黒色(K)であるものとする。
【0048】
そして、この基準色の黒色で位置検出用パターンP1a、P1b、P1c、P1dを形成し、この位置検出用パターンP1a、P1b、P1c、P1dの間に、シアン色(C)で形成した位置検出用パターンP2、マゼンタ色(M)で形成した位置検出用パターンP3、イエロー色(Y)で形成した位置検出用パターンP4がそれぞれ形成される。
【0049】
このようにして形成された位置検出用パターンPは、例えば可視光線正反射型フォトセンサで構成されるパターン検出センサ40で読み取られ、各位置検出用パターンの間隔が検出される。
【0050】
各位置検出用パターンの間隔の検出の仕方は、特には限定されないが、例えば図4に示すようにして検出される。
【0051】
図4に示す例では、転写ベルト20上に形成された位置検出用パターンPのパターン画像をパターン検出センサ40で検出し、検出信号をコンパレータによって2値化パルスにし、そのパルスをマイクロコンピュータ50のインプットキャプチャ機能を用いて測定し、予め設定されている基準色(本実施の形態では、黒色)の位置検出用パターンP1a、P1b、P1c、P1dに対する位置ずれ量を算出するようになっている。
【0052】
そして、算出された位置ずれ量に基づいて、基準色変更部70の処理(詳細な処理手順については後述する)により、基準色が変更される。
【0053】
図3に示す変更後の例では、基準色が黒色からシアン色に変更された場合を示す。
【0054】
この変更後の例では、基準色のシアン色で位置検出用パターンP2a、P2b、P2c、P2dを形成し、この位置検出用パターンP2a、P2b、P2c、P2dの間に、黒色(K)で形成した位置検出用パターンP1、マゼンタ色(M)で形成した位置検出用パターンP3、イエロー色(Y)で形成した位置検出用パターンP4がそれぞれ形成されている。
【0055】
これにより、変動量の少ない色が基準となるので、各色の画像の位置ずれ補正の精度が向上される。
【0056】
次に、図5のフローチャートを参照して、画像形成装置PR1で実行される基準色変更処理の処理手順の一例について説明する。
【0057】
この処理が開始されると、まずステップS10で不揮発性メモリ60に格納されている位置ずれ量の履歴に関する格納値と、位置ずれ量の保存カウンタをクリアしてステップS11に移行する。
【0058】
ステップS11では、色合せ実施条件となったか否かが判定され、「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS12に移行する。
【0059】
ステップS12では、位置検出用パターンPを描画(形成)してステップS13に移行し、パターン検出処理を開始する。
【0060】
次いで、ステップS14で位置検出用パターンPが検出されるとステップS15に移行して、全ての位置検出用パターンPの検出が終了したか否かが判定され、「No」の場合にはステップS14に戻り、「Yes」の場合にはステップS16に移行する。
【0061】
ステップS16では、基準色に対する位置ずれ量を算出してステップS17に移行し、位置ずれ量を不揮発性メモリ60に保存してステップS18に移行する。
【0062】
ステップS18では、位置ずれ量保存カウンタを「1」インクリメントしてステップS19に移行する。
【0063】
ステップS19では、位置ずれ量保存カウンタが10になったか否かが判定され、「No」の場合にはステップS11に戻り、「Yes」の場合にはステップS20に移行する。
【0064】
ステップS20では、各色の最大最小の差を算出してステップS21に移行する。
【0065】
ステップS21では、基準色変更部70により差が最も小さい色に基準色を変更してステップS22に移行する。
【0066】
例えば、図6に示すようにイエロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C)についてのそれぞれの位置ずれ量の最大最小の差は、+20μm、+30μm、+50μmである場合には、差が最小であるイエロー色(Y)を最も安定した色と判断し、イエロー色(Y)に基準色の変更を実施する。
【0067】
ステップS22では、位置ずれ量の不揮発性メモリ60における格納値と保存カウンタをクリアしてステップS11に戻る。
【0068】
これにより、変動量の少ない色が基準となるので、各色の画像の位置ずれ補正の精度が向上される。
【0069】
次に、図7のフローチャートを参照して、画像形成装置PR1で実行される基準色変更処理の処理手順の他の例について説明する。
【0070】
この処理が開始されると、まずステップS30で不揮発性メモリ60に格納されている位置ずれ量の履歴に関する格納値と、位置ずれ量の保存カウンタをクリアしてステップS31に移行する。
【0071】
ステップS31では、色合せ実施条件となったか否かが判定され、「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS32に移行する。
【0072】
ステップS32では、位置検出用パターンPを描画(形成)してステップS33に移行し、パターン検出処理を開始する。
【0073】
次いで、ステップS34で位置検出用パターンPが検出されるとステップS35に移行して、全ての位置検出用パターンPの検出が終了したか否かが判定され、「No」の場合にはステップS34に戻り、「Yes」の場合にはステップS36に移行する。
【0074】
ステップS36では、基準色に対する位置ずれ量を算出してステップS37に移行し、位置ずれ量を不揮発性メモリ60に保存してステップS38に移行する。
【0075】
ステップS38では、位置ずれ量保存カウンタを「1」インクリメントしてステップS39に移行する。
【0076】
ステップS19では、位置ずれ量保存カウンタが10になったか否かが判定され、「No」の場合にはステップS31に戻り、「Yes」の場合にはステップS40に移行する。
【0077】
ステップS40では、各色を基準色とした場合の位置ずれ量を算出してステップS41に移行する。
【0078】
ステップ41では、基準色変更部70により位置ずれ量の絶対値の総和の最大値が最も少ない色に基準色を変更してステップS42に移行する。
【0079】
例えば、図8〜図11に示すような検出結果に基づいて、黒色(K)の位置ずれ量から、他の色を基準色にしたときのズレ量を算出し、各色のズレ量の絶対値の総和を求め、イエロー色(Y)を基準色とした場合の各色の位置ずれ量の総和の最大値が940μmであり、他の色を基準色にした場合で最も位置ずれ量が少ないので、この例では、イエロー色(Y)に基準色の変更を実施する。
【0080】
ステップS42では、位置ずれ量の不揮発性メモリ60における格納値と保存カウンタをクリアしてステップS11に戻る。
【0081】
これにより、変動量の少ない色が基準となるので、各色の画像の位置ずれ補正の精度が向上される。
【0082】
次に、図12のフローチャートを参照して、画像形成装置PR1で実行される基準色変更処理の処理手順の他の例について説明する。
【0083】
この例は、画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の何れかが交換された場合の基準色変更処理の例である。
【0084】
ステップS50では、着脱検出センサ15(15Y、15M、15C、15K)の検出結果に基づいて画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の何れかが交換されたか否かを判定する。
【0085】
判定結果が「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS51に移行する。
【0086】
ステップS51では、交換された画像形成ユニット10が、基準色のものであるか否かが判定され、「No」の場合にはステップS54に移行して、基準色は変更せずに処理を終了する。
【0087】
一方、「Yes」の場合にはステップS52に移行して、各色の位置ずれ量の最大最小の差を算出してステップS53に移行する。
【0088】
ステップS53では、差が最も小さい色に基準色を変更して処理を終了する。
【0089】
これにより、画像形成ユニットが交換されない色に関しては大幅にずれることはないので、印刷用紙に対する位置ずれが抑制され、画像形成ユニットの交換直後でも、交換前と同様の印刷品質が保たれる。
【0090】
なお、基準色変更部70により基準色を変更する態様としては、上述した場合の他に、不揮発性メモリ60に格納されている履歴情報において、位置ずれ量が予め設定された閾値を超えた場合の基準色を変更する態様、位置ずれ量の平均値が最も小さい色に基準色を変更する態様、位置ずれ量の偏差値が最も小さい色に基準色を変更する態様などが採用される。
【0091】
(第2の実施の形態)
【0092】
図13から図15を参照して、本発明についての第2の実施の形態に係る画像形成装置PR2について説明する。
【0093】
なお、第1の実施の形態に係る画像形成装置PR1と同様の構成については、同一符号を付して重複した説明は割愛する。
【0094】
画像形成装置PR2の全体構成は、前出の図1に示す通りである。
【0095】
第2の実施の形態に係る画像形成装置PR2において、第1の実施の形態に係る画像形成装置PR1と異なる点は、図13の機能ブロック図に示すように、画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)による画像形成を行う環境の変化を検出する温度センサ91および湿度センサ92と、温度センサ91および湿度センサ92の検出結果に応じて、基準色変更部70による位置検出用パターンPの基準色の変更を行う時間間隔を調整する第1の時間間隔調整部90(第1の調整手段の一例)と、画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)による画像形成を行った回数を計数する画像形成回数計数部111と、画像形成回数に応じて、基準色変更部70による位置検出用パターンPの基準色の変更を行う時間間隔を調整する第2の時間間隔調整部110(第2の調整手段の一例)とを備えている点である。
【0096】
これにより、各色の画像の位置ずれ補正の精度が向上される。
【0097】
ここで、図14と図15のフローチャートを参照して、画像形成装置PR2で実行される基準色変更処理の処理手順について説明する。
【0098】
図14に示す基準色変更処理が開始されると、ステップS60で印刷動作に必要な初期化動作が行われる。次いで、ステップS61で印刷要求が確認され、「No」の場合には待ち状態になる。
【0099】
一方、「Yes」の場合には画像の出力処理に移行する。
【0100】
ステップS62では、色合せ要求の確認がされ、「Yes」の場合(色合せ要求があった場合)には、ステップS63の色合せ処理のサブルーチンに移行する(詳細な処理手順については後述する)。
【0101】
また、「No」の場合(色合せ要求が無かった場合)は、ステップS64の画像形成処理に移行する。
【0102】
ステップS64の画像形成処理は、帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニングのサイクル(電子写真技術)で実行して1枚プリントを実現させる。
【0103】
1枚プリントが終了後、ステップS65で色合せ実施の確認をする。
【0104】
その際の条件は、ここに示す例では、温度変化と所定の印刷枚数経過である。
【0105】
温度変化の条件は、温度センサ91の計測により、色合せをした時の温度から所定値(例えば、3℃)分だけ変化した場合をいう。
【0106】
また、所定の印刷枚数経過の条件は、A4サイズで印刷(白黒・カラー問わず)したときに1PVとしてカウントアップする。そのカウンタが所定値(例えば、200PV)を経過したことをいう。
【0107】
なお、温度変化に加えて、湿度センサ92によって計測される湿度を色合せ実施の条件としてもよい。また、印刷枚数に代えて画像形成回数を色合せ実施の条件としてもよい。
【0108】
そして、条件が一致した場合には、ステップS66に移行して、色合せ要求フラグをセットした後、ステップS61に戻る。
【0109】
一方、条件が一致しない場合には、そのままステップS61に戻る。
【0110】
次に、図15のフローチャートを参照して、前述の色合せ処理の処理手順について説明する。
【0111】
色合せ処理は、まず、ステップS631で転写ベルト20上に副走査用の位置検出用パターンPを出力する。
【0112】
位置検出用パターンPは、例えば前出の図3に示すようなパターンで形成される。
【0113】
形成されや位置検出用パターンPをパターン検出センサ40で読み取る(S632)。
【0114】
パターン検出センサ40は、例えば転写ベルト20上のトナーを測定するためのものでLED発光素子と受光素子から構成される。LEDの光をベルトから反射の光としてパターン検出センサ40で取り込む。
【0115】
取り込まれたセンサデータを基に位置ずれ量を算出する(S633)。
【0116】
同じような処理を主走査方向でも行う。即ち、主走査用の位置検出用パターンを出力する(S634)。
【0117】
パターン検出センサ40の読み取りを行い(S635)、位置ずれ量の算出を行う(S636)
【0118】
次いで、画像書き込み位置のフィードバックを行う(S637)。
【0119】
色合せ調整後、次回の色合せ間隔の閾値を決める判断を行う(S638)。
【0120】
そして、位置ずれ量が所定値内の場合(S638で「Yes」の場合)には、温度変化量と所定の印刷枚数経過の閾値を延長する値に変更する(S639)。
【0121】
一方、位置ずれ量が所定値を超えている場合(S638で「No」の場合)には、温度変化量と所定の印刷枚数経過の閾値をデフォルト値に変更してから図14のメイン処理にリターンする(S640)。
【0122】
これにより、画像形成装置の材質等を考慮して、簡単な方法でキャリブレーションが抑制され、スルーアップの向上を図ることでユーザ利便性が向上される。
【0123】
(第3の実施の形態)
【0124】
図16を参照して、本発明についての第3の実施の形態に係る画像形成装置PR3について説明する。
【0125】
なお、第1の実施の形態に係る画像形成装置PR1と同様の構成については、同一符号を付して重複した説明は割愛する。
【0126】
画像形成装置PR3の全体構成は、前出の図1に示す通りである。
【0127】
第3の実施の形態に係る画像形成装置PR3において、第1の実施の形態に係る画像形成装置PR1と異なる点は、図16の機能ブロック図に示すように、不揮発性メモリ60に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の最大値が予め設定された閾値以上の場合には、位置検出用パターンPの形成位置を調整する第1の調整処理(粗調整)を実行した後に、第1の調整処理よりも位置調整量が少ない第2の調整処理(微調整)を実行し、位置ずれ量の最大値が閾値以下の場合には、第2の調整処理のみを実行するように制御する位置調整量制御部120(制御手段の一例)を備える点である。
【0128】
これにより、各色の画像の位置ずれ補正に要する時間が短縮され、ユーザ利便性が向上される。
【0129】
ここで、図17のフローチャートを参照して、画像形成装置PR3で実行される位置調整量制御処理の処理手順について説明する。
【0130】
この処理が開始されると、まずステップS70で不揮発性メモリ60に格納されている位置ずれ量の履歴に関する格納値と、位置ずれ量の保存カウンタをクリアしてステップS71に移行する。
【0131】
ステップS71では、色合せ実施条件となったか否かが判定され、「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS72に移行する。
【0132】
ステップS72では、位置検出用パターンPを描画(形成)してステップS73に移行し、パターン検出処理を開始する。
【0133】
次いで、ステップS74で位置検出用パターンPが検出されるとステップS75に移行して、全ての位置検出用パターンPの検出が終了したか否かが判定され、「No」の場合にはステップS74に戻り、「Yes」の場合にはステップS76に移行する。
【0134】
ステップS76では、基準色に対する位置ずれ量を算出してステップS77に移行し、位置ずれ量を不揮発性メモリ60に保存してステップS78に移行する。
【0135】
ステップS78では、位置ずれ量保存カウンタを「1」インクリメントしてステップS79に移行する。
【0136】
ステップS79では、位置ずれ量保存カウンタが10になったか否かが判定され、「No」の場合にはステップS71に戻り、「Yes」の場合にはステップS80に移行する。
【0137】
ステップS80では、各色を基準色とした場合の位置ずれ量を算出してステップS81に移行する。
【0138】
ステップ81では、基準色変更部70により位置ずれ量の絶対値の総和の最大値が最も少ない色に基準色を変更してステップS82に移行する。
【0139】
ステップS82では、最大ずれ量が閾値(例えば、200μm)未満か否かが判定され、「No」の場合にはステップS85に移行して、次回の色合せ調整では、第1の調整処理(粗調整:例えば200μm以下の位置調整を行う)と、第2の調整処理(微調整:例えば±10μm程度の位置調整を行う)の両方を行うように設定してからステップS84に移行し、位置ずれ量の不揮発性メモリ60における格納値と保存カウンタをクリアしてステップS71に戻る。
【0140】
一方、ステップS82で「Yes」の場合には、ステップS83に移行して、次回の色合せ調整では、第2の調整処理(微調整:例えば±10μm程度の位置調整を行う)のみを行うように設定してからステップS84に移行し、位置ずれ量の不揮発性メモリ60における格納値と保存カウンタをクリアしてステップS71に戻る。
【0141】
これにより、微調整のみを実行する頻度が増え、色合せ処理にかかる時間が短縮され、ユーザの利便性が向上される。
【0142】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0143】
例えば、位置検出用パターンを印刷用紙等の記録媒体に印刷出力して、位置検出用パターンの間隔を検出することも考えられる。
【0144】
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
【0145】
即ち、画像処理プログラムを含む所定のプログラムを記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する場合に限らず、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
【0146】
例えば、所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、この所定のプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
【0147】
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしてもよい。
【0148】
さらには、画像形成装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、この所定のプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、この所定のプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0149】
本発明による画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラムは、フルカラープリンタや複合機等に適用することができる。
【符号の説明】
【0150】
PR1、PR2、PR3 画像形成装置
10 画像形成ユニット
11 露光装置
15 着脱検出センサ
20 転写ベルト
30 位置検出用パターン形成部
40 パターン検出センサ
50 算出部
51 検出回路
60 不揮発性メモリ
70 基準色変更部
80 補正部
90 時間間隔調整部
91 温度センサ
92 湿度センサ
100 本体側制御基板
110 時間間隔調整部
111 画像形成回数計数部
120 位置調整量制御部
P 位置検出用パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに色の異なる画像を形成する複数の画像形成手段と、
該複数の画像形成手段で形成された互いに色の異なる画像をそれぞれ保持する保持手段と、
該保持手段に保持されている互いに色の異なる画像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記画像形成手段を用いて前記保持手段に位置検出用指標を形成する指標形成手段と、
該指標形成手段で形成された位置検出用指標の間隔を検出する検出手段と、
該検出手段の検出結果に基づいて、予め設定される基準色に対応する位置検出用指標と、他の色に対応する位置検出用指標との位置ずれ量を算出する算出手段と、
該算出手段による算出結果の履歴情報を格納する格納手段と、
該格納手段に格納されている履歴情報に基づいて前記位置検出用指標の基準色を変更する変更手段と、
前記基準色に対する他の色の相対的な位置ずれ量に基づいて他の色の画像の位置ずれを補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記変更手段は、
前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量が予め設定された閾値を超えた場合に、前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記変更手段は、
前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の絶対値の和が最も少ない色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記変更手段は、
前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の平均値が最も小さい色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記変更手段は、
前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の偏差値が最も小さい色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記変更手段は、
前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の最大値と最小値との差が最も小さい色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記変更手段は、
前記複数の画像形成手段の何れかを交換した際には、交換されていない他の前記画像形成手段に対応する色のうち何れかに対応する色に前記位置検出用指標の基準色を変更することを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成手段による画像形成を行う環境の変化に応じて、前記変更手段による前記位置検出用指標の基準色の変更を行う時間間隔を調整する第1の調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成を行う環境は、温度環境、湿度環境を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成手段による画像形成を行った回数に応じて、前記変更手段による前記位置検出用指標の基準色の変更を行う時間間隔を調整する第2の調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記格納手段に格納されている履歴情報において、位置ずれ量の最大値が予め設定された閾値以上の場合には、前記位置検出用指標の形成位置を調整する第1の調整処理を実行した後に、前記第1の調整処理よりも位置調整量が少ない第2の調整処理を実行し、位置ずれ量の最大値が前記閾値以下の場合には、前記第2の調整処理のみを実行するように制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11の何れかに記載の少なくとも1つの画像形成装置と、
通信手段を介して前記画像形成装置と接続される1または2以上の情報処理装置と、
から構成されることを特徴とする画像形成システム。
【請求項13】
互いに色の異なる画像を形成する画像形成過程と、
該画像形成過程で形成された互いに色の異なる画像をそれぞれ保持する保持過程と、
保持されている互いに色の異なる画像を記録媒体上に転写する転写過程と、
位置検出用指標を形成する形成過程と、
形成された位置検出用指標の間隔を検出する検出過程と、
検出結果に基づいて、予め設定される基準色に対応する位置検出用指標と、他の色に対応する位置検出用指標との位置ずれ量を算出する算出過程と、
算出結果の履歴情報を格納する格納過程と、
格納されている履歴情報に基づいて前記位置検出用指標の基準色を変更する変更過程と、
を演算手段に実行させることを特徴とする処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2011−7853(P2011−7853A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−148686(P2009−148686)
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】