画像形成装置の稼働時間計算装置
【課題】 画像形成装置においてジョブの実行中にエラーが発生したジョブを検出し、そのジョブの処理時間を補正することである。
【解決手段】 画像形成装置からジョブログ情報を取得し(S902)、ジョブ開始時刻とジョブ終了時刻とからジョブ処理時間を特定する(S903)。そして、ジョブの印刷ページ数と、ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、ジョブ処理時間を補正する(S904)ことを特徴とする。
【解決手段】 画像形成装置からジョブログ情報を取得し(S902)、ジョブ開始時刻とジョブ終了時刻とからジョブ処理時間を特定する(S903)。そして、ジョブの印刷ページ数と、ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、ジョブ処理時間を補正する(S904)ことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の稼働時間を算出する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
顧客先のプリンタや複写機や複合機などの画像形成装置の稼動状況を分析し、その分析結果をもとに、顧客環境に最適な機種の選定や提案などをするサービスが行われている。
【0003】
上記画像形成装置の稼動状況分析として稼働率が利用される。一般的に、画像形成装置の稼働率とは、画像形成装置が運用されている時間のうち、画像形成装置が実際の印刷などのジョブ処理を行っている時間(稼働時間)の割合を指す。
【0004】
従来、画像形成装置のジョブの実行履歴(ジョブログ情報)に記録されたジョブ終了日時からジョブ開始日時を減算した値をジョブ処理時間とし、ある特定の期間に処理されたジョブの処理時間の合計値を稼働時間としていた。
【0005】
特許文献1では、印刷ジョブの標準的な処理時間を記憶したテーブルを参照し、対象の印刷ジョブの予想処理時間を算出する。印刷ジョブの標準的な処理時間を記憶したテーブルは、複数の出力条件の組み合わせをインデックスとしている。例えば、出力先の「プリンタ名」「カラーモード」「イメージサイズ」「N-up」をインデックスとして、1枚目の処理時間、2枚目以降の処理時間を標準的な処理時間として記録している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−005943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
画像形成装置の稼働率の計算で利用するジョブ処理時間は、ジョブログ情報に記録されたジョブ終了日時からジョブ開始日時を減算して算出している。このジョブ処理時間の算出方法には、画像形成装置のエラーによってジョブ処理が停止していた場合が考慮されていない。例えば、印刷ジョブの実行中に画像形成装置で紙詰まりやトナー切れなどが発生すると、エラーから復帰するまで印刷ジョブが停止し、エラー復帰後に印刷ジョブが終了した時間をジョブ終了日時として記憶する。そのような場合、上記のジョブ処理時間算出方法では、ジョブ処理時間にエラーによってジョブ処理が停止していた時間が含まれてしまう。そのため、ジョブ処理時間の合計値を稼働時間として、画像形成装置の負荷状況を分析する場合、実際よりも負荷が高いと分析されてしまうという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、画像形成装置においてジョブの実行中にエラーが発生したジョブを検出し、そのジョブの処理時間を補正する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明における画像形成装置の特定の期間において実行された複数のジョブの処理時間の合計を用いて前記画像形成装置の稼働時間を算出する情報処理装置は、前記画像形成装置からジョブログ情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブごとにジョブ開始時刻とジョブ終了時刻とからジョブ処理時間を特定する特定手段と、前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブの印刷ページ数と、当該ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、当該ジョブのジョブ処理時間を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置においてジョブの実行中にエラーが発生したジョブを検出し、そのジョブの処理時間を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置の稼働状況を分析するシステムの構成を示す模式図である。
【図2】図1に示したホストコンピュータ、分析サーバを構成する情報処理装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図3】図1に示した複合機の内部構成の一例を示したブロック図である。
【図4】図1に示したホストコンピュータのモジュールの詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した分析サーバの詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示した複合機のデータ処理構成を説明するためのブロック図である。
【図7】図5に示したジョブログ収集部が備えるジョブログ情報テーブルの一例を示す図である。
【図8】図5に示した画像情報形成装置情報管理部が備える画像情報形成装置情報テーブルの一例を示す図である。
【図9】本実施形態を示す情報処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した分析サーバの分析処理部におけるジョブ処理時間の補正処理の概念を示す図である。
【図11】本実施形態を示す情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図5に示した分析処理部で管理される分析結果テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0013】
<システム構成の説明>
図1は、本発明の実施形態を示す画像形成装置の稼働状況を分析するシステムの構成を示す模式図である。
【0014】
図1において、101はホストコンピュータで、ユーザが使用して画像データを生成し、印刷を行う。ホストコンピュータ101には、後述するハードウェア資源と、オペレーティングシステム(OS)、プリンタドライバ等を含むソフトウエア資源を備える。さらに、ホストコンピュータ101はネットワーク105に接続される画像形成装置と所定のプロトコルで通信可能に接続されている。
【0015】
103はプリンタで、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。104は複合機(MFP(Multifunction Peripheral))で、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。また、複合機104は、スキャナを介して紙原稿を読み取り、コピーを行ったり、画像データに変換しEmailなどで送信したりする機能も持つ。もちろん、コピー機能を持たない、プリンタも適用可能である。
【0016】
102は分析サーバで、プリンタ103や複合機104の稼働状況の分析を行う。ここで、分析処理とは、後述する稼働時間の計算に使用するジョブ処理時間を補正する処理が含まれる。
【0017】
なお、ホストコンピュータ101、複合機104、プリンタ103、分析サーバ102はイーサネット(登録商標)などの既知の技術によるネットワーク105により相互に通信可能に接続されている。また、本実施形態では、分析サーバ102をプリンタ103、複合機104とは別構成として設けているが、同様の機能をもつモジュールをプリンタ103、複合機104の内部に設けるように構成しても構わない。この場合、分析サーバ102とプリンタ103、複合機104の間で行われるネットワーク通信は、システムバスなどを介したデータの受け渡しに置き換えて考えられる。
【0018】
<コンピュータの構成>
図2は、ホストコンピュータ101、分析サーバ102を構成する情報処理装置の内部構成を説明するブロック図である。
【0019】
図2において、200はコンピュータ全体(PC)である。PC200は、ROM202あるいは、例えば大規模記憶装置としてのHD211に記憶されたソフトウエアを実行するCPU201を備え、CPU201はシステムバス205に接続される各画像形成装置を総括的に制御する。203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。204はネットワークインタフェースカード(NIC)で、ネットワーク105を介して、他のノードと双方向にデータをやりとりする。206はキーボードコントローラ(KBDC)で、PCに備えられたキーボード(KBD)209からの指示入力を制御する。207はディスプレイコントローラ(DISPC)で、例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール(DISPLAY)210の表示を制御する。208はディスクコントローラ(DKC)であり、大容量記憶画像形成装置であるハードディスク(HD)211を制御する。
【0020】
<複合機の構成>
図3は、図1に示した複合機104の内部構成の一例を示したブロック図である。
【0021】
図3において、300は複合機全体である。複合機300は、ROM302あるいは例えばハードディスクなどの大規模記憶装置としてのHD313に記憶されたソフトウエアを実行するCPU301を備え、CPU301はシステムバス305に接続される各画像形成装置を総括的に制御する。303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。304はネットワークインタフェースカード(NIC)で、ネットワーク105を介して、他のノードとデータをやりとりする。306はパネルコントローラ(PANELC)で、複合機に備えられたオペレーションパネル(PANEL)311からの指示入力を制御する。307はディスプレイコントローラ(DISPC)で、例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール(DISPLAY)312の表示を制御する。308はディスクコントローラ(DKC)であり、大容量記憶画像形成装置であるハードディスク(HD)313を制御する。309はスキャナコントローラ(SCANC)で、複合機に備えられた光学式スキャナ装置(スキャナ)314を制御し、紙原稿の読み取りを行う。310はプリンタコントローラ(PRNC)で、複合機に備えられたプリンタ装置(プリンタ)315を制御し、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。
【0022】
なお、図1に示したプリンタ103の内部構成は、上記で示した複合機104の内部構成よりスキャナコントローラ309及び光学式スキャナ装置314を除いたものと考えることができる。さらに、パネルコントローラ(PANELC)306、オペレーションパネル311、ディスプレイコントローラ(DISPC)307、表示モジュール(DISPLAY)312などを取り除いた構成でもよい。
【0023】
<ホストコンピュータの詳細構成>
図4は、図1に示したホストコンピュータ101のモジュールの詳細な構成を示すブロック図である。
【0024】
図4において、400はホストコンピュータ全体である。401は印刷指示を行う印刷アプリケーションであり、プリンタドライバ402に対して描画命令などを送信することにより、印刷指示を行う。プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401から受けた描画命令などを複合機が解釈可能な印刷データ、すなわちPDL(Page Description Language;ページ記述言語)に変換する。さらに、プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401を操作して印刷を指示したユーザのユーザIDをジョブオーナー情報として付加し、印刷ジョブを作成し、印刷ジョブ送信部403に送信する。印刷ジョブ送信部403は、プリンタドライバ402より受け取った印刷ジョブを複合機104に送信する。
【0025】
<分析サーバの詳細構成>
図5は、図1に示した分析サーバ102の詳細な構成を示すブロック図である。
【0026】
図5において、500は分析サーバ全体である。501はインタフェース部であり、図2に示したNIC204を通じてネットワーク105を経由して、ホストコンピュータ101、プリンタ103、複合機104との通信を行う。502はジョブログ収集部であり、プリンタ103、複合機104よりジョブログ情報を収集して、HD211に確保されるジョブ情報領域に保管する。503は画像形成装置情報管理部であり、印刷速度などの画像形成装置情報を保持する。504は分析処理部であり、ジョブログ情報や画像形成装置情報をもとに複合機104などの画像形成装置の稼働状況の分析処理をする。
【0027】
<複合機の詳細構成>
図6は、図1に示した複合機104のデータ処理構成を説明するためのブロック図である。
【0028】
図6において、600は複合機全体を示す。601はインタフェース部であり、ネットワーク105と接続し、ホストコンピュータ101から印刷ジョブを受信する。602は印刷データ格納部であり、印刷ジョブデータを一時的に格納する。603はUI制御部であり、パネルコントローラ(PANELC)306を経由してオペレーションパネル311を制御し、ユーザからの複合機104へのコピー指示や、スキャン送信指示を受け付ける。604はジョブ管理部であり、ホストコンピュータ101から受信する印刷ジョブを解析し、印刷部数やカラー印刷などの出力属性情報を取得し、ジョブの開始時刻と共にジョブ情報として管理する。605は印刷データ展開部であり、ジョブ管理部604に格納されたジョブ情報に従い、印刷データ格納部602から印刷データを取得して画像生成処理を行い、イメージデータをRAM303上に生成する。606はスキャナ制御部であり、スキャナコントローラ309を制御し、紙原稿のスキャンを行い、作成されたイメージデータを作成する。なお、スキャナ制御部606では、原稿給送装置として、ADF、RDF等を接続可能とする場合には、ADF又はRDFからの原稿給紙と原稿排紙を制御する。また、両面原稿を読み取る場合には、スキャナ制御部606は、原稿の反転制御を行う場合もある。607はイメージデータ格納部であり、印刷データ展開部605、スキャナ制御部606が生成したイメージデータを一時的に格納する。608はプリンタ制御部であり、プリンタエンジン609を制御し、イメージデータ格納部607に格納されたイメージデータの印刷を行わせる。609はプリンタエンジンであり、イメージデータ格納部607に格納されたイメージデータを、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を用いて印刷用紙などのメディアに実際に印刷する。610はジョブログ管理部であり、ジョブログ情報を管理する。ジョブ管理部604は、ジョブが完了すると管理するジョブ情報をジョブログ情報としてジョブログ管理部610に送信し、ジョブログ管理部610で保管する。ジョブログ管理部610は、分析サーバ102からの要求に応答してジョブログを送信する。なお、スキャナを持たないプリンタ103の構成は、図6で説明した複合機104の構成から、スキャナ制御部606、UI制御部603などを除いた構成と考えることができる。
【0029】
<ジョブログ情報テーブル>
図7は、図5に示したジョブログ収集部502が備えるジョブログ情報テーブルの一例を示す図である。
【0030】
図7において、701はジョブログIDであり、ジョブログをシステム内で一意に識別するIDである。702は、ジョブを処理した画像形成装置の画像形成装置IDである。画像形成装置IDの詳細については後述する。703は、ジョブの処理開始日時である。704は、ジョブの処理終了日時である。705は、ジョブのモノクロで印刷されたページ数である。706は、ジョブのカラーで印刷されたページ数である。
【0031】
ジョブログ収集部502が管理するこれらの情報により、どの画像形成装置で、どのようなジョブが、どの日時に開始され終了したかというログ情報を記録することができる。
【0032】
例えば、ジョブログ情報707は、画像形成装置IDが100の画像形成装置において、2009/03/01 15:00:00に開始し2009/03/01 15:00:30に終了した、モノクロページ数20ページ、カラーページ数が5ページのジョブに関するジョブログである。
【0033】
ジョブログ情報708は、画像形成装置IDが101の画像形成装置において、2009/03/01 15:12:50に開始し2009/03/01 15:13:14に終了した、カラーページ数が12ページのジョブに関するジョブログである。
【0034】
ジョブログ情報709は、画像形成装置IDが100の画像形成装置において、2009/03/01 15:30:15に開始し2009/03/01 16:17:13に終了した、モノクロページ数が15ページのジョブに関するジョブログである。
【0035】
なお、図6に示したジョブログ管理部610では、図7のジョブログ情報テーブルから画像形成装置ID702を除いた形式と同等のジョブログ情報テーブルを備える。
【0036】
<画像形成装置情報テーブル>
図8は、図5に示した画像情報形成装置情報管理部504が備える画像情報形成装置情報テーブルの一例を示す図である。
【0037】
図8において、801は画像形成装置IDであり、画像形成装置をシステム内で一意に識別するIDである。
【0038】
802はモノクロページの印刷速度、803はカラーページの印刷速度である。本実施例では、印刷速度として、1分あたりに印刷可能なページ数を表すPPM(Page Per Minute)を使用した例を示す。
【0039】
画像情報形成装置情報管理部504が管理するこれらの情報により、画像形成装置がどのような印刷速度かがわかる。
【0040】
例えば、画像形成装置情報804は、モノクロ印刷速度が50ページ/分、カラー印刷速度が50ページ/分の画像形成装置に関する画像形成装置情報である。画像形成装置情報805は、モノクロ印刷速度が40ページ/分、カラー印刷速度が30ページ/分の画像形成装置に関する画像形成装置情報である。画像形成装置情報806は、モノクロ印刷速度が30ページ/分、カラー印刷速度が28ページ/分の画像形成装置に関する画像形成装置情報である。
【0041】
<分析サーバにおけるジョブ処理時間の分析処理>
図9は、本実施形態を示す情報処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本例は、図1に示した分析サーバ102が情報処理装置として、ジョブ処理時間の分析処理を行う例である。また、分析サーバ102では、本ジョブ処理時間分析処理を一定間隔で実行する。
【0042】
なお、S901〜S906は各ステップを示し、各ステップは、CPU201がHD211、ROM202等より制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0043】
ジョブ処理時間の分析処理を開始すると、S901で、分析サーバ102のジョブログ収集部502は、インタフェース部501を介してプリンタ103や複合機104と通信し、ジョブログ管理部610により管理されているジョブログを収集する。ここで、取得したジョブログは、ジョブログ収集部502が備える図7に示したジョブログ情報テーブルで保管する。
【0044】
続いてS902で、分析処理部504は、収集されたジョブログをジョブログ収集部502から取得する。続いてS903で、分析処理部504は、S902で取得したジョブログのジョブ処理時間を算出する処理を行う。本実施例では、ジョブ処理時間は以下の式で算出する。
【0045】
[ジョブ処理時間] = [ジョブの終了日時] − [ジョブの開始日時]
続いてS904で、分析処理部504は、S903で算出したジョブ処理時間の補正処理を行う。ジョブ処理時間の補正処理の詳細については後述する。続いてS905で、分析処理部504は、S904で補正したジョブ処理時間を分析結果テーブルへ出力する。分析結果テーブルの詳細については後述する。続いてS906で、分析処理部504は、S901で収集したすべてのジョブログについてS902〜S905の処理を行ったかを判定する。ここで、S901で収集したすべてのジョブログについて処理を行っていないと、分析処理部504が判定した場合は、S902に戻り処理を繰り返す。一方、S901で収集したすべてのジョブログについて処理を行ったと、分析処理部504が判定した場合は、本処理を終了する。
【0046】
<分析サーバにおけるジョブ処理時間の補正処理>
図10は、図1に示した分析サーバ102の分析処理部504におけるジョブ処理時間の補正処理の概念を示す図である。以下、図9に示したS905のジョブ処理時間の補正処理について詳細に説明する。
【0047】
図10において、横軸が時間軸であり、右方向が時間の流れを示している。
【0048】
1001は、図7に示したジョブログ情報テーブルのジョブログ709を図示したものであり、15:30:15にジョブ処理が開始され、16:17:13に終了したことを示している。1002は、紙詰まりやトナー切れなどによって画像形成装置でエラーが発生していた時間を示すものであり、15:30:20にエラーが発生し、16:17:00に復帰したことを示している。1001のジョブは1001のエラーによりジョブ処理が中断され、エラーが復帰するまでの時間帯1004は処理が停止している。このため、エラーによりジョブ処理が停止していた時間帯1004を除いた、ジョブ処理時間1003とジョブ処理時間1005を合計した時間が、画像形成装置が純粋にジョブ処理を行っていた時間である。
【0049】
以上で示したように、ジョブ処理の開始日時から終了日時の間に画像形成装置でエラーが発生し、ジョブ処理が停止していた場合は、ジョブ処理時間を補正する必要がある。
【0050】
画像形成装置のエラーログが取得可能な場合、エラーログからエラーで停止していた時間を算出できる。これにより、画像形成装置が純粋にジョブ処理を行っていた時間は、図9のS903で算出したジョブ処理時間よりエラーで停止していた時間を減算した時間となる。
【0051】
しかし、画像形成装置のエラーログが取得不可能な場合は、エラーで停止していた時間がわからないため、上記のジョブ処理時間の補正ができない。
【0052】
そこで、本発明では、分析処理部504が、ジョブログの印刷ページ数と、画像形成装置の印刷速度から、ジョブの予想処理時間を算出する。この予想処理時間は、図10のジョブ処理時間1003とジョブ処理時間1005を合計した時間を予想したものである。そして、分析処理部504が、図9のS903で算出した算出したジョブ処理時間と予想処理時間とを比較し、ジョブ処理時間においてエラーが発生していたかを判定する。続いて、分析処理部504が、ジョブ処理時間においてエラーが発生していたと判定したジョブ処理時間を予想処理時間に置き換える。これにより、ジョブ処理時間においてエラーが発生していたジョブのジョブ処理時間を補正できる。
【0053】
図11は、本実施形態を示す情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図9に示したS904で実行されるジョブ処理時間の補正処理の詳細手順例である。
【0054】
なお、S1101〜S1107は各ステップを示し、各ステップは、CPU201がHD211、ROM202等より制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0055】
ジョブ処理時間の補正処理を開始すると、S1101で、分析処理部504は、図9のS902で取得したジョブログが補正対象の画像形成装置で処理されたジョブのジョブログかを判定する。ここで、補正対象の画像形成装置のジョブログではないと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、補正対象の画像形成装置のジョブログであると、分析処理部504が判定した場合は、S1102に進む。
【0056】
S1101の判定は、印刷ページ数と印刷速度によるジョブ処理時間の予想が困難な画像形成装置のジョブログを補正対象から除くために行う。例えば、1ページ印刷するごとにインクの乾燥時間が必要となる大判プリンタのような、印刷ページ数と印刷速度によるジョブ処理時間の予想が困難な画像形成装置のジョブログを補正対象から除くようにする。補正対象の画像形成装置か否かの判定は、画像形成装置の機種名などによって判定することが考えられる。
【0057】
続いてS1102で、分析処理部504は、図9のS903で算出したジョブ処理時間が規定値以上かを判定する。ここで、ジョブ処理時間が規定値より小さいと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、ジョブ処理時間が規定値以上だと、分析処理部504が判定した場合は、S1103に進む。
【0058】
S1102の判定は、正常なジョブ処理時間を誤って補正してしまうことを防ぐために行う。例えば、印刷ページ数が1ページなどでジョブ処理時間の短いジョブは、ジョブ処理時間全体に対して、各ジョブによって異なるイメージデータ作成などのウォームアップ処理時間の占める割合が大きい。しかし、印刷ページ数と印刷速度から予想する処理時間では、ウォームアップ処理時間は考慮されない。つまり、ジョブ処理時間の短いジョブは、ジョブによってはジョブ処理時間と予想処理時間の誤差が大きくなってしまうことがある。また、ジョブ処理時間を合計した稼働時間を使用して負荷状況を分析する場合においても、ジョブ処理時間の短いジョブは、その処理時間にエラーで停止していた時間が含まれていたとしても、稼働時間に占めるジョブ処理時間の割合は小さく、影響は少ない。よって、本実施例では予め規定値を設定しておき(例えば30分)、それよりもジョブ処理時間の短いジョブを補正しないことで、正常なジョブ処理時間を誤って補正してしまうことを防ぐ効果がある。
【0059】
続いてS1103で、分析処理部504は、図9のS902で取得したジョブログのジョブを処理した画像形成装置の印刷速度を画像形成装置情報管理部503から取得する。
【0060】
続いてS1104で、分析処理部504は、S1103で印刷速度の取得が成功したかを判定する。ここで、印刷速度の取得が失敗したと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、印刷速度の取得が成功したと、分析処理部504が判定した場合は、S1105に進む。
【0061】
続いてS1105で、分析処理部504は、図9のS902で取得したジョブログの予想処理時間を算出する処理を行う。本実施例では、予想処理時間は以下の式で算出する。
【0062】
[予想処理時間(秒)] = 60 ÷ [モノクロ印刷速度(ページ/分)] × [モノクロページ数] + 60 ÷ [カラー印刷速度(ページ/分)] × [カラーページ数]
続いてS1106で、分析処理部504は、図9のS903で算出したジョブ処理時間とS1105で算出した予想処理時間の差が規定値以上かを判定する。ここで、ジョブ処理時間と予想処理時間の差が規定値より小さいと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、ジョブ処理時間と予想処理時間の差が規定値以上だと、分析処理部504が判定した場合は、S1107に進む。
【0063】
S1105の判定は、当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーが発生していたかを判定するために行う。画像形成装置が純粋にジョブ処理を行っていた時間と、S1105で算出した予想処理時間には誤差があると考えられる。そのため、まず、図9のS903で算出したジョブ処理時間とS1105で算出した予想処理時間の差を算出する。算出した差が小さい場合は当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーは発生しておらず、正しいジョブ処理時間であるとみなす。一方、算出した差が大きい場合は当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーが発生していて、ジョブ処理時間にエラーによる停止時間が含まれているとみなす。本実施例では予め規定値を設定しておき(例えば、算出したジョブ処理時間の3倍以上)、算出した差が規定値以上の場合は、当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーが発生していたと判定する。
【0064】
続いてS1107で、分析処理部504は、当該ジョブのジョブ処理時間をS1105で算出した予想処理時間とし、本処理を終了する。
【0065】
<分析結果テーブル>
図12は、図5に示した分析処理部504で管理される分析結果テーブルの一例を示す図である。本例は、図9に示したS905において出力される分析結果テーブルに対応する。
【0066】
図12において、1201はジョブログIDであり、図7に示したジョブログ情報テーブルのジョブログID701と関係し、ジョブログIDが一致するレコードは同一のジョブログに関するデータであることを意味する。1202は、ジョブ処理時間であり、上記のジョブ処理時間の分析処理により算出されたジョブ処理時間が格納される。
【0067】
1203は、図7のジョブログ707で示したジョブのジョブ処理時間を示すレコードであり、その値は00:00:30である。1204は、図7のジョブログ708で示したジョブのジョブ処理時間を示すレコードであり、その値は00:00:24である。1205は、図7のジョブログ709で示したジョブのジョブ処理時間を示すレコードであり、その値は00:00:18である。ジョブログ709のジョブは実行中にエラーが発生していたため、ジョブ処理時間が補正されている。
【0068】
このように、画像形成装置においてジョブの実行中にエラーが発生したジョブを検出し、そのジョブの処理時間を補正することにより、画像形成装置がジョブを処理していた時間をより正確に求めることができる。
【符号の説明】
【0069】
101 ホストコンピュータ
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の稼働時間を算出する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
顧客先のプリンタや複写機や複合機などの画像形成装置の稼動状況を分析し、その分析結果をもとに、顧客環境に最適な機種の選定や提案などをするサービスが行われている。
【0003】
上記画像形成装置の稼動状況分析として稼働率が利用される。一般的に、画像形成装置の稼働率とは、画像形成装置が運用されている時間のうち、画像形成装置が実際の印刷などのジョブ処理を行っている時間(稼働時間)の割合を指す。
【0004】
従来、画像形成装置のジョブの実行履歴(ジョブログ情報)に記録されたジョブ終了日時からジョブ開始日時を減算した値をジョブ処理時間とし、ある特定の期間に処理されたジョブの処理時間の合計値を稼働時間としていた。
【0005】
特許文献1では、印刷ジョブの標準的な処理時間を記憶したテーブルを参照し、対象の印刷ジョブの予想処理時間を算出する。印刷ジョブの標準的な処理時間を記憶したテーブルは、複数の出力条件の組み合わせをインデックスとしている。例えば、出力先の「プリンタ名」「カラーモード」「イメージサイズ」「N-up」をインデックスとして、1枚目の処理時間、2枚目以降の処理時間を標準的な処理時間として記録している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−005943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
画像形成装置の稼働率の計算で利用するジョブ処理時間は、ジョブログ情報に記録されたジョブ終了日時からジョブ開始日時を減算して算出している。このジョブ処理時間の算出方法には、画像形成装置のエラーによってジョブ処理が停止していた場合が考慮されていない。例えば、印刷ジョブの実行中に画像形成装置で紙詰まりやトナー切れなどが発生すると、エラーから復帰するまで印刷ジョブが停止し、エラー復帰後に印刷ジョブが終了した時間をジョブ終了日時として記憶する。そのような場合、上記のジョブ処理時間算出方法では、ジョブ処理時間にエラーによってジョブ処理が停止していた時間が含まれてしまう。そのため、ジョブ処理時間の合計値を稼働時間として、画像形成装置の負荷状況を分析する場合、実際よりも負荷が高いと分析されてしまうという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、画像形成装置においてジョブの実行中にエラーが発生したジョブを検出し、そのジョブの処理時間を補正する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明における画像形成装置の特定の期間において実行された複数のジョブの処理時間の合計を用いて前記画像形成装置の稼働時間を算出する情報処理装置は、前記画像形成装置からジョブログ情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブごとにジョブ開始時刻とジョブ終了時刻とからジョブ処理時間を特定する特定手段と、前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブの印刷ページ数と、当該ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、当該ジョブのジョブ処理時間を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置においてジョブの実行中にエラーが発生したジョブを検出し、そのジョブの処理時間を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置の稼働状況を分析するシステムの構成を示す模式図である。
【図2】図1に示したホストコンピュータ、分析サーバを構成する情報処理装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図3】図1に示した複合機の内部構成の一例を示したブロック図である。
【図4】図1に示したホストコンピュータのモジュールの詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した分析サーバの詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示した複合機のデータ処理構成を説明するためのブロック図である。
【図7】図5に示したジョブログ収集部が備えるジョブログ情報テーブルの一例を示す図である。
【図8】図5に示した画像情報形成装置情報管理部が備える画像情報形成装置情報テーブルの一例を示す図である。
【図9】本実施形態を示す情報処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した分析サーバの分析処理部におけるジョブ処理時間の補正処理の概念を示す図である。
【図11】本実施形態を示す情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図5に示した分析処理部で管理される分析結果テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0013】
<システム構成の説明>
図1は、本発明の実施形態を示す画像形成装置の稼働状況を分析するシステムの構成を示す模式図である。
【0014】
図1において、101はホストコンピュータで、ユーザが使用して画像データを生成し、印刷を行う。ホストコンピュータ101には、後述するハードウェア資源と、オペレーティングシステム(OS)、プリンタドライバ等を含むソフトウエア資源を備える。さらに、ホストコンピュータ101はネットワーク105に接続される画像形成装置と所定のプロトコルで通信可能に接続されている。
【0015】
103はプリンタで、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。104は複合機(MFP(Multifunction Peripheral))で、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。また、複合機104は、スキャナを介して紙原稿を読み取り、コピーを行ったり、画像データに変換しEmailなどで送信したりする機能も持つ。もちろん、コピー機能を持たない、プリンタも適用可能である。
【0016】
102は分析サーバで、プリンタ103や複合機104の稼働状況の分析を行う。ここで、分析処理とは、後述する稼働時間の計算に使用するジョブ処理時間を補正する処理が含まれる。
【0017】
なお、ホストコンピュータ101、複合機104、プリンタ103、分析サーバ102はイーサネット(登録商標)などの既知の技術によるネットワーク105により相互に通信可能に接続されている。また、本実施形態では、分析サーバ102をプリンタ103、複合機104とは別構成として設けているが、同様の機能をもつモジュールをプリンタ103、複合機104の内部に設けるように構成しても構わない。この場合、分析サーバ102とプリンタ103、複合機104の間で行われるネットワーク通信は、システムバスなどを介したデータの受け渡しに置き換えて考えられる。
【0018】
<コンピュータの構成>
図2は、ホストコンピュータ101、分析サーバ102を構成する情報処理装置の内部構成を説明するブロック図である。
【0019】
図2において、200はコンピュータ全体(PC)である。PC200は、ROM202あるいは、例えば大規模記憶装置としてのHD211に記憶されたソフトウエアを実行するCPU201を備え、CPU201はシステムバス205に接続される各画像形成装置を総括的に制御する。203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。204はネットワークインタフェースカード(NIC)で、ネットワーク105を介して、他のノードと双方向にデータをやりとりする。206はキーボードコントローラ(KBDC)で、PCに備えられたキーボード(KBD)209からの指示入力を制御する。207はディスプレイコントローラ(DISPC)で、例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール(DISPLAY)210の表示を制御する。208はディスクコントローラ(DKC)であり、大容量記憶画像形成装置であるハードディスク(HD)211を制御する。
【0020】
<複合機の構成>
図3は、図1に示した複合機104の内部構成の一例を示したブロック図である。
【0021】
図3において、300は複合機全体である。複合機300は、ROM302あるいは例えばハードディスクなどの大規模記憶装置としてのHD313に記憶されたソフトウエアを実行するCPU301を備え、CPU301はシステムバス305に接続される各画像形成装置を総括的に制御する。303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。304はネットワークインタフェースカード(NIC)で、ネットワーク105を介して、他のノードとデータをやりとりする。306はパネルコントローラ(PANELC)で、複合機に備えられたオペレーションパネル(PANEL)311からの指示入力を制御する。307はディスプレイコントローラ(DISPC)で、例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール(DISPLAY)312の表示を制御する。308はディスクコントローラ(DKC)であり、大容量記憶画像形成装置であるハードディスク(HD)313を制御する。309はスキャナコントローラ(SCANC)で、複合機に備えられた光学式スキャナ装置(スキャナ)314を制御し、紙原稿の読み取りを行う。310はプリンタコントローラ(PRNC)で、複合機に備えられたプリンタ装置(プリンタ)315を制御し、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。
【0022】
なお、図1に示したプリンタ103の内部構成は、上記で示した複合機104の内部構成よりスキャナコントローラ309及び光学式スキャナ装置314を除いたものと考えることができる。さらに、パネルコントローラ(PANELC)306、オペレーションパネル311、ディスプレイコントローラ(DISPC)307、表示モジュール(DISPLAY)312などを取り除いた構成でもよい。
【0023】
<ホストコンピュータの詳細構成>
図4は、図1に示したホストコンピュータ101のモジュールの詳細な構成を示すブロック図である。
【0024】
図4において、400はホストコンピュータ全体である。401は印刷指示を行う印刷アプリケーションであり、プリンタドライバ402に対して描画命令などを送信することにより、印刷指示を行う。プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401から受けた描画命令などを複合機が解釈可能な印刷データ、すなわちPDL(Page Description Language;ページ記述言語)に変換する。さらに、プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401を操作して印刷を指示したユーザのユーザIDをジョブオーナー情報として付加し、印刷ジョブを作成し、印刷ジョブ送信部403に送信する。印刷ジョブ送信部403は、プリンタドライバ402より受け取った印刷ジョブを複合機104に送信する。
【0025】
<分析サーバの詳細構成>
図5は、図1に示した分析サーバ102の詳細な構成を示すブロック図である。
【0026】
図5において、500は分析サーバ全体である。501はインタフェース部であり、図2に示したNIC204を通じてネットワーク105を経由して、ホストコンピュータ101、プリンタ103、複合機104との通信を行う。502はジョブログ収集部であり、プリンタ103、複合機104よりジョブログ情報を収集して、HD211に確保されるジョブ情報領域に保管する。503は画像形成装置情報管理部であり、印刷速度などの画像形成装置情報を保持する。504は分析処理部であり、ジョブログ情報や画像形成装置情報をもとに複合機104などの画像形成装置の稼働状況の分析処理をする。
【0027】
<複合機の詳細構成>
図6は、図1に示した複合機104のデータ処理構成を説明するためのブロック図である。
【0028】
図6において、600は複合機全体を示す。601はインタフェース部であり、ネットワーク105と接続し、ホストコンピュータ101から印刷ジョブを受信する。602は印刷データ格納部であり、印刷ジョブデータを一時的に格納する。603はUI制御部であり、パネルコントローラ(PANELC)306を経由してオペレーションパネル311を制御し、ユーザからの複合機104へのコピー指示や、スキャン送信指示を受け付ける。604はジョブ管理部であり、ホストコンピュータ101から受信する印刷ジョブを解析し、印刷部数やカラー印刷などの出力属性情報を取得し、ジョブの開始時刻と共にジョブ情報として管理する。605は印刷データ展開部であり、ジョブ管理部604に格納されたジョブ情報に従い、印刷データ格納部602から印刷データを取得して画像生成処理を行い、イメージデータをRAM303上に生成する。606はスキャナ制御部であり、スキャナコントローラ309を制御し、紙原稿のスキャンを行い、作成されたイメージデータを作成する。なお、スキャナ制御部606では、原稿給送装置として、ADF、RDF等を接続可能とする場合には、ADF又はRDFからの原稿給紙と原稿排紙を制御する。また、両面原稿を読み取る場合には、スキャナ制御部606は、原稿の反転制御を行う場合もある。607はイメージデータ格納部であり、印刷データ展開部605、スキャナ制御部606が生成したイメージデータを一時的に格納する。608はプリンタ制御部であり、プリンタエンジン609を制御し、イメージデータ格納部607に格納されたイメージデータの印刷を行わせる。609はプリンタエンジンであり、イメージデータ格納部607に格納されたイメージデータを、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を用いて印刷用紙などのメディアに実際に印刷する。610はジョブログ管理部であり、ジョブログ情報を管理する。ジョブ管理部604は、ジョブが完了すると管理するジョブ情報をジョブログ情報としてジョブログ管理部610に送信し、ジョブログ管理部610で保管する。ジョブログ管理部610は、分析サーバ102からの要求に応答してジョブログを送信する。なお、スキャナを持たないプリンタ103の構成は、図6で説明した複合機104の構成から、スキャナ制御部606、UI制御部603などを除いた構成と考えることができる。
【0029】
<ジョブログ情報テーブル>
図7は、図5に示したジョブログ収集部502が備えるジョブログ情報テーブルの一例を示す図である。
【0030】
図7において、701はジョブログIDであり、ジョブログをシステム内で一意に識別するIDである。702は、ジョブを処理した画像形成装置の画像形成装置IDである。画像形成装置IDの詳細については後述する。703は、ジョブの処理開始日時である。704は、ジョブの処理終了日時である。705は、ジョブのモノクロで印刷されたページ数である。706は、ジョブのカラーで印刷されたページ数である。
【0031】
ジョブログ収集部502が管理するこれらの情報により、どの画像形成装置で、どのようなジョブが、どの日時に開始され終了したかというログ情報を記録することができる。
【0032】
例えば、ジョブログ情報707は、画像形成装置IDが100の画像形成装置において、2009/03/01 15:00:00に開始し2009/03/01 15:00:30に終了した、モノクロページ数20ページ、カラーページ数が5ページのジョブに関するジョブログである。
【0033】
ジョブログ情報708は、画像形成装置IDが101の画像形成装置において、2009/03/01 15:12:50に開始し2009/03/01 15:13:14に終了した、カラーページ数が12ページのジョブに関するジョブログである。
【0034】
ジョブログ情報709は、画像形成装置IDが100の画像形成装置において、2009/03/01 15:30:15に開始し2009/03/01 16:17:13に終了した、モノクロページ数が15ページのジョブに関するジョブログである。
【0035】
なお、図6に示したジョブログ管理部610では、図7のジョブログ情報テーブルから画像形成装置ID702を除いた形式と同等のジョブログ情報テーブルを備える。
【0036】
<画像形成装置情報テーブル>
図8は、図5に示した画像情報形成装置情報管理部504が備える画像情報形成装置情報テーブルの一例を示す図である。
【0037】
図8において、801は画像形成装置IDであり、画像形成装置をシステム内で一意に識別するIDである。
【0038】
802はモノクロページの印刷速度、803はカラーページの印刷速度である。本実施例では、印刷速度として、1分あたりに印刷可能なページ数を表すPPM(Page Per Minute)を使用した例を示す。
【0039】
画像情報形成装置情報管理部504が管理するこれらの情報により、画像形成装置がどのような印刷速度かがわかる。
【0040】
例えば、画像形成装置情報804は、モノクロ印刷速度が50ページ/分、カラー印刷速度が50ページ/分の画像形成装置に関する画像形成装置情報である。画像形成装置情報805は、モノクロ印刷速度が40ページ/分、カラー印刷速度が30ページ/分の画像形成装置に関する画像形成装置情報である。画像形成装置情報806は、モノクロ印刷速度が30ページ/分、カラー印刷速度が28ページ/分の画像形成装置に関する画像形成装置情報である。
【0041】
<分析サーバにおけるジョブ処理時間の分析処理>
図9は、本実施形態を示す情報処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本例は、図1に示した分析サーバ102が情報処理装置として、ジョブ処理時間の分析処理を行う例である。また、分析サーバ102では、本ジョブ処理時間分析処理を一定間隔で実行する。
【0042】
なお、S901〜S906は各ステップを示し、各ステップは、CPU201がHD211、ROM202等より制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0043】
ジョブ処理時間の分析処理を開始すると、S901で、分析サーバ102のジョブログ収集部502は、インタフェース部501を介してプリンタ103や複合機104と通信し、ジョブログ管理部610により管理されているジョブログを収集する。ここで、取得したジョブログは、ジョブログ収集部502が備える図7に示したジョブログ情報テーブルで保管する。
【0044】
続いてS902で、分析処理部504は、収集されたジョブログをジョブログ収集部502から取得する。続いてS903で、分析処理部504は、S902で取得したジョブログのジョブ処理時間を算出する処理を行う。本実施例では、ジョブ処理時間は以下の式で算出する。
【0045】
[ジョブ処理時間] = [ジョブの終了日時] − [ジョブの開始日時]
続いてS904で、分析処理部504は、S903で算出したジョブ処理時間の補正処理を行う。ジョブ処理時間の補正処理の詳細については後述する。続いてS905で、分析処理部504は、S904で補正したジョブ処理時間を分析結果テーブルへ出力する。分析結果テーブルの詳細については後述する。続いてS906で、分析処理部504は、S901で収集したすべてのジョブログについてS902〜S905の処理を行ったかを判定する。ここで、S901で収集したすべてのジョブログについて処理を行っていないと、分析処理部504が判定した場合は、S902に戻り処理を繰り返す。一方、S901で収集したすべてのジョブログについて処理を行ったと、分析処理部504が判定した場合は、本処理を終了する。
【0046】
<分析サーバにおけるジョブ処理時間の補正処理>
図10は、図1に示した分析サーバ102の分析処理部504におけるジョブ処理時間の補正処理の概念を示す図である。以下、図9に示したS905のジョブ処理時間の補正処理について詳細に説明する。
【0047】
図10において、横軸が時間軸であり、右方向が時間の流れを示している。
【0048】
1001は、図7に示したジョブログ情報テーブルのジョブログ709を図示したものであり、15:30:15にジョブ処理が開始され、16:17:13に終了したことを示している。1002は、紙詰まりやトナー切れなどによって画像形成装置でエラーが発生していた時間を示すものであり、15:30:20にエラーが発生し、16:17:00に復帰したことを示している。1001のジョブは1001のエラーによりジョブ処理が中断され、エラーが復帰するまでの時間帯1004は処理が停止している。このため、エラーによりジョブ処理が停止していた時間帯1004を除いた、ジョブ処理時間1003とジョブ処理時間1005を合計した時間が、画像形成装置が純粋にジョブ処理を行っていた時間である。
【0049】
以上で示したように、ジョブ処理の開始日時から終了日時の間に画像形成装置でエラーが発生し、ジョブ処理が停止していた場合は、ジョブ処理時間を補正する必要がある。
【0050】
画像形成装置のエラーログが取得可能な場合、エラーログからエラーで停止していた時間を算出できる。これにより、画像形成装置が純粋にジョブ処理を行っていた時間は、図9のS903で算出したジョブ処理時間よりエラーで停止していた時間を減算した時間となる。
【0051】
しかし、画像形成装置のエラーログが取得不可能な場合は、エラーで停止していた時間がわからないため、上記のジョブ処理時間の補正ができない。
【0052】
そこで、本発明では、分析処理部504が、ジョブログの印刷ページ数と、画像形成装置の印刷速度から、ジョブの予想処理時間を算出する。この予想処理時間は、図10のジョブ処理時間1003とジョブ処理時間1005を合計した時間を予想したものである。そして、分析処理部504が、図9のS903で算出した算出したジョブ処理時間と予想処理時間とを比較し、ジョブ処理時間においてエラーが発生していたかを判定する。続いて、分析処理部504が、ジョブ処理時間においてエラーが発生していたと判定したジョブ処理時間を予想処理時間に置き換える。これにより、ジョブ処理時間においてエラーが発生していたジョブのジョブ処理時間を補正できる。
【0053】
図11は、本実施形態を示す情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図9に示したS904で実行されるジョブ処理時間の補正処理の詳細手順例である。
【0054】
なお、S1101〜S1107は各ステップを示し、各ステップは、CPU201がHD211、ROM202等より制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0055】
ジョブ処理時間の補正処理を開始すると、S1101で、分析処理部504は、図9のS902で取得したジョブログが補正対象の画像形成装置で処理されたジョブのジョブログかを判定する。ここで、補正対象の画像形成装置のジョブログではないと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、補正対象の画像形成装置のジョブログであると、分析処理部504が判定した場合は、S1102に進む。
【0056】
S1101の判定は、印刷ページ数と印刷速度によるジョブ処理時間の予想が困難な画像形成装置のジョブログを補正対象から除くために行う。例えば、1ページ印刷するごとにインクの乾燥時間が必要となる大判プリンタのような、印刷ページ数と印刷速度によるジョブ処理時間の予想が困難な画像形成装置のジョブログを補正対象から除くようにする。補正対象の画像形成装置か否かの判定は、画像形成装置の機種名などによって判定することが考えられる。
【0057】
続いてS1102で、分析処理部504は、図9のS903で算出したジョブ処理時間が規定値以上かを判定する。ここで、ジョブ処理時間が規定値より小さいと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、ジョブ処理時間が規定値以上だと、分析処理部504が判定した場合は、S1103に進む。
【0058】
S1102の判定は、正常なジョブ処理時間を誤って補正してしまうことを防ぐために行う。例えば、印刷ページ数が1ページなどでジョブ処理時間の短いジョブは、ジョブ処理時間全体に対して、各ジョブによって異なるイメージデータ作成などのウォームアップ処理時間の占める割合が大きい。しかし、印刷ページ数と印刷速度から予想する処理時間では、ウォームアップ処理時間は考慮されない。つまり、ジョブ処理時間の短いジョブは、ジョブによってはジョブ処理時間と予想処理時間の誤差が大きくなってしまうことがある。また、ジョブ処理時間を合計した稼働時間を使用して負荷状況を分析する場合においても、ジョブ処理時間の短いジョブは、その処理時間にエラーで停止していた時間が含まれていたとしても、稼働時間に占めるジョブ処理時間の割合は小さく、影響は少ない。よって、本実施例では予め規定値を設定しておき(例えば30分)、それよりもジョブ処理時間の短いジョブを補正しないことで、正常なジョブ処理時間を誤って補正してしまうことを防ぐ効果がある。
【0059】
続いてS1103で、分析処理部504は、図9のS902で取得したジョブログのジョブを処理した画像形成装置の印刷速度を画像形成装置情報管理部503から取得する。
【0060】
続いてS1104で、分析処理部504は、S1103で印刷速度の取得が成功したかを判定する。ここで、印刷速度の取得が失敗したと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、印刷速度の取得が成功したと、分析処理部504が判定した場合は、S1105に進む。
【0061】
続いてS1105で、分析処理部504は、図9のS902で取得したジョブログの予想処理時間を算出する処理を行う。本実施例では、予想処理時間は以下の式で算出する。
【0062】
[予想処理時間(秒)] = 60 ÷ [モノクロ印刷速度(ページ/分)] × [モノクロページ数] + 60 ÷ [カラー印刷速度(ページ/分)] × [カラーページ数]
続いてS1106で、分析処理部504は、図9のS903で算出したジョブ処理時間とS1105で算出した予想処理時間の差が規定値以上かを判定する。ここで、ジョブ処理時間と予想処理時間の差が規定値より小さいと、分析処理部504が判定した場合は、ジョブ処理時間の補正処理は行わず、本処理を終了する。一方、ジョブ処理時間と予想処理時間の差が規定値以上だと、分析処理部504が判定した場合は、S1107に進む。
【0063】
S1105の判定は、当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーが発生していたかを判定するために行う。画像形成装置が純粋にジョブ処理を行っていた時間と、S1105で算出した予想処理時間には誤差があると考えられる。そのため、まず、図9のS903で算出したジョブ処理時間とS1105で算出した予想処理時間の差を算出する。算出した差が小さい場合は当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーは発生しておらず、正しいジョブ処理時間であるとみなす。一方、算出した差が大きい場合は当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーが発生していて、ジョブ処理時間にエラーによる停止時間が含まれているとみなす。本実施例では予め規定値を設定しておき(例えば、算出したジョブ処理時間の3倍以上)、算出した差が規定値以上の場合は、当該ジョブのジョブ処理時間においてエラーが発生していたと判定する。
【0064】
続いてS1107で、分析処理部504は、当該ジョブのジョブ処理時間をS1105で算出した予想処理時間とし、本処理を終了する。
【0065】
<分析結果テーブル>
図12は、図5に示した分析処理部504で管理される分析結果テーブルの一例を示す図である。本例は、図9に示したS905において出力される分析結果テーブルに対応する。
【0066】
図12において、1201はジョブログIDであり、図7に示したジョブログ情報テーブルのジョブログID701と関係し、ジョブログIDが一致するレコードは同一のジョブログに関するデータであることを意味する。1202は、ジョブ処理時間であり、上記のジョブ処理時間の分析処理により算出されたジョブ処理時間が格納される。
【0067】
1203は、図7のジョブログ707で示したジョブのジョブ処理時間を示すレコードであり、その値は00:00:30である。1204は、図7のジョブログ708で示したジョブのジョブ処理時間を示すレコードであり、その値は00:00:24である。1205は、図7のジョブログ709で示したジョブのジョブ処理時間を示すレコードであり、その値は00:00:18である。ジョブログ709のジョブは実行中にエラーが発生していたため、ジョブ処理時間が補正されている。
【0068】
このように、画像形成装置においてジョブの実行中にエラーが発生したジョブを検出し、そのジョブの処理時間を補正することにより、画像形成装置がジョブを処理していた時間をより正確に求めることができる。
【符号の説明】
【0069】
101 ホストコンピュータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の特定の期間において実行された複数のジョブの処理時間の合計を用いて前記画像形成装置の稼働時間を算出する情報処理装置であって、
前記画像形成装置からジョブログ情報を取得する取得手段(S902)と、
前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブごとにジョブ開始時刻とジョブ終了時刻とからジョブ処理時間を特定する特定手段(S903)と、
前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブの印刷ページ数と、当該ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、当該ジョブのジョブ処理時間を補正する補正手段(S904)と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記補正手段において、
前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブの印刷ページ数と、当該ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、当該ジョブの予想処理時間を算出する算出手段(S1105)と、
前記特定手段で特定したジョブのジョブ処理時間と、前記算出手段で算出したジョブの予想処理時間との差が規定以上の場合に、当該ジョブのジョブ処理時間において前記画像形成装置でエラーが発生していたと判定する判定手段(S1106)と、を備え、
前記判定手段でジョブ処理時間において前記画像形成装置でエラーが発生していたと判定したジョブのジョブ処理時間を、前記算出手段で算出したジョブの予想処理時間に置き換えることでジョブ処理時間を補正する(S1107)ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項1】
画像形成装置の特定の期間において実行された複数のジョブの処理時間の合計を用いて前記画像形成装置の稼働時間を算出する情報処理装置であって、
前記画像形成装置からジョブログ情報を取得する取得手段(S902)と、
前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブごとにジョブ開始時刻とジョブ終了時刻とからジョブ処理時間を特定する特定手段(S903)と、
前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブの印刷ページ数と、当該ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、当該ジョブのジョブ処理時間を補正する補正手段(S904)と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記補正手段において、
前記取得手段で取得した前記ジョブログ情報に記録されたジョブの印刷ページ数と、当該ジョブを処理した画像形成装置の印刷速度に基づき、当該ジョブの予想処理時間を算出する算出手段(S1105)と、
前記特定手段で特定したジョブのジョブ処理時間と、前記算出手段で算出したジョブの予想処理時間との差が規定以上の場合に、当該ジョブのジョブ処理時間において前記画像形成装置でエラーが発生していたと判定する判定手段(S1106)と、を備え、
前記判定手段でジョブ処理時間において前記画像形成装置でエラーが発生していたと判定したジョブのジョブ処理時間を、前記算出手段で算出したジョブの予想処理時間に置き換えることでジョブ処理時間を補正する(S1107)ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−257221(P2010−257221A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−106444(P2009−106444)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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