画像形成装置
【課題】 ラミネートを給紙する場合、分離部において、ジャムが発生したり、ラミネートとラミネートの間にすきまができたりした。このすきまのため、圧着不良やゆがみやしわが発生する場合があった。
【解決手段】 シートを1枚づつ分離する分離部211cと、加熱・加圧手段22と、を有する画像形成装置1において、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧手段でラミネート加工するモードとを備え、ラミネート加工モード時に、分離部の分離動作を解除することを特徴とする画像形成装置。
【解決手段】 シートを1枚づつ分離する分離部211cと、加熱・加圧手段22と、を有する画像形成装置1において、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧手段でラミネート加工するモードとを備え、ラミネート加工モード時に、分離部の分離動作を解除することを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真式の画像形成装置、特に、複写機・プリンター・FAX・複合機などの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、耐久性・耐候性などの向上のため、ラミネート加工を施すことが行われている。ラミネート加工とは図15に示すような一辺が貼り付けられたラミネートにシートを挟んで、加熱・加圧することにより、図16のようにシートを挟んでラミネートを接着するものである。ラミネート加工を施す場合、ラミネート加工機を導入する必要があり、このための、購入コストやスペースが必要であった。しかしながら、近年、画像形成装置にラミネート加工が可能な手段やモードを設けて、ラミネート専用機を必要としないものが提案されてきている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0003】
この場合、画像形成装置は、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧手段でラミネート加工するモードを持っていた。シートに画像を形成するモードでは、複数のシートを一枚づつ給紙することが必要であり、シートを一枚づつ、分離搬送する分離動作機構をもっている。
【特許文献1】特開平10−016351号公報
【特許文献2】特開2002−011916号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ラミネートを給紙する場合、分離動作機構により、シートを1枚1枚分離しようとするため、ラミネートの上側と下側が1枚1枚に分離するように、搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ力を受けて、ジャムが発生したり、ラミネートとラミネートの間にすきまができたりした。このすきまのため、圧着不良やゆがみやしわが発生する場合があった。そこで、本発明は、ジャムが発生せずに、圧着不良やゆがみやしわが発生しないラミネート後の仕上がりが良い画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する代表的な構成は、シートを1枚づつ分離する分離部と加熱・加圧手段とを備えたシート送り手段を有する画像形成装置において、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを前記加熱・加圧手段でラミネート加工するモードとを備え、前記ラミネート加工モード時に、前記シート送り手段の分離動作を解除する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ラミネートとラミネートに挟むシートの分離動作がなくなるため、ラミネートとラミネートの間に分離動作による分離力をラミネートが受けなくなる。これにより、ラミネートにずれ・すきま・ゆがみが発生しなり、ジャムや圧着不良やゆがみやしわの発生はなくなる。
【0007】
また、分離方式をリタード方式として、リタードローラの駆動を従動や搬送方向にすることで、ラミネートの搬送を確実にして、搬送の安定を実現する。
【0008】
また、分離方式をデュプロ方式として、分離摩擦部材の圧を解除するだけの簡単な機構で分離動作を解除できるので、低コストで実現できる。
【0009】
また、確認動作を行うことで、分離動作解除による、重送の防止を徹底して、重送によるジャム・装置の損傷を最小限に押さえることができる。
【0010】
これらにより、ラミネートモード時に、ジャムが発生せずに、圧着不良やゆがみやしわが発生しないラミネート後の仕上がりが良い画像形成装置を高信頼性や低コストで提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施例1)
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複合複写機の概略構成図である。130は制御部であり、画像情報の制御や画像形成の制御など制御を行っている。図2は、外観図を示す。2001は、設定・選択する場合に入力する操作部。2002は、内容を表示する表示部である。
【0013】
画像形成装置は、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧手段でラミネート加工するモードを持っている。
【0014】
シートに画像を形成するモードでは、シートに画像を形成してそれをシート定着している。コピーやプリンタやFAX受信などでシートに画像を形成するモードである。
【0015】
ラミネート加工するモードでは、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧してラミネート加工を行うだけで、画像は形成しない。
【0016】
ラミネート加工モードとそれ以外のモード(複写・プリント・FAX受信)は操作部2001により切り替えることができる。
【0017】
まず、ラミネート加工モードでない場合(シートに画像を形成するモード)の概略を説明する。
【0018】
1はデジタル複合複写機本体であり、本体1の上部には固定して設けられた透明ガラス板からなる原稿台2が設けられている。また、3は原稿台2の所定位置にシート状の原稿を搬送する原稿送り装置であり、この原稿送り装置3により原稿台2に搬送された原稿は読取部4で読み取られ、その読み取られたデータは画像処理部で処理され、電気信号に変換されて書き込みレーザー部5に伝送される。
【0019】
ここで、デジタル複合複写機本体1は、書き込みレーザー部5に読取部4からのデータを入力すれば複写機として機能し、パーソナルコンピューターの出力信号を入力すればプリンターとして機能する。また、他機のファクシミリ装置からの送信信号を入力し、読取部4からの信号を他機のファクシミリ装置に送信すれば、ファクシミリ装置として機能する。これらの入力データをもとに、書き込みレーザー部5がレーザー光を発光して、感光ドラム12を走査する。
【0020】
1Aは給紙部であり、この給紙部1Aは、デジタル複合複写機本体1に内蔵されたシート収納部であるデッキ30,31、シートカセット32,33に収容されたシートSを画像形成部1Bに給紙するデッキ給紙部34,35およびカセット給紙部36.37と、シート積載部である給紙トレイ74および給紙部210Aを備えた手差し給紙装置であるマルチ給紙ユニット210が設けられている。
【0021】
画像形成部1Bは、電子写真感光体ドラム12、帯電器13と、現像器14および転写帯電器19等を有して構成されている。そして、帯電器13により一様に帯電された感光体ドラム12の表面に書き込みレーザー部5から射出された画像情報に対応するレーザー光が走査されて潜像を形成し、この潜像に現像器14によりトナー画像が形成されて、感光体ドラム12の回転に同期して搬送されたシートSに転写帯電器19によりシートSの上面にトナー画像が転写される。また、転写されたシートを分離する分離帯電器20とドラム12に残留したトナーを除去するクリーナ26も備えている。
【0022】
また、画像形成部1Bの下流には、トナー像が転写されたシートSを搬送する搬送部21と、搬送部21により搬送されたシートS上の像を定着するための定着器22が設けられている。
【0023】
加熱・加圧手段としての定着器22は、加熱・加圧機構が具備されている。
【0024】
定着器22の下流側には、本体1からシートを排出する搬送路とシートを反転あるいは両面への搬送路を切り替える搬送路切り替え手段121が設けられている。搬送路切り替え手段121の下流には、本体1からシートを排出する排出ローラ24と、シートを反転あるいは両面へ搬送する反転大ローラ115が設けられている。
【0025】
トナー画像が形成されたシートSは定着器22に搬送されて、加熱及び加圧されてトナー画像がシートS表面に定着される。定着を終えたシートSは、画像面が上で排出される場合は、搬送路切り替え手段121のパスaを通って、排出ローラ24によって、排紙トレイ25あるいは後処理装置26(不図示)に排出される。画像面が下で排出される場合は、搬送路切り替え手段121のパスbを通って、反転大ローラ115によって反転されて、排出ローラ24によって、排紙トレイ25あるいは後処理装置26(不図示)に排出される。画像面が両面の場合は、搬送路切り替え手段121のパスbを通って、両面反転パスcに導かれ、反転大ローラ115によって反転されて、両面搬送ローラ112〜114などにより、画像形成部1Bへ再搬送される。
【0026】
マルチ給紙ユニット210の詳細を図3と4に示す。211aは、シートを給紙する給紙ローラ、211bはシートを搬送する搬送ローラ、211cはシートを1枚1枚分離するための分離部を構成する分離ローラである。分離ローラ211cはトルクリミッタ211dとラミネートモード駆動クラッチ211eで駆動が伝達されている(不図示)。シートの有り無しを検出するシート検出211fも配置されている(不図示)。
【0027】
シートに画像を形成する場合は、ラミネートモード駆動クラッチ211eは駆動を連結するように、動作している。この場合は、各ローラとトルクリミッタの協働により、シートを1枚1枚分離する。図3にこれを示す。
【0028】
シートは給紙ローラ211aで搬送ローラ211bと分離ローラ211cのニップ部に送り込まれる。搬送ローラ211bでシートは搬送される。1枚のシートが搬送される場合は、分離ローラ211cは従動あるいは停止している。複数枚のシートが搬送された場合は、分離ローラ211cは搬送方向とは逆方向に回転して、下部のシートを戻して1枚づつシートを分離する。シートがない場合は、分離ローラ211cは搬送ローラに従動する。この分離ローラの正逆転は、トルクリミッタ211dにより制御されている。
【0029】
ラミネートモード駆動クラッチ211dを分離ローラ211cへ駆動が伝わらないように動作させる場合は、分離ローラ211cは、駆動が伝わらないため、自由に回転でき、搬送ローラ211bに従動して回転する(図4)。
【0030】
図5に、ラミネートモード駆動クラッチ211eを駆動が連結するように動作させている場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。搬送ローラ211bは、ラミネートシートの上部を搬送方向へ送る力を与える。分離ローラ211cは、ラミネートシートの下部を搬送方向と反対方向へ送る力を与える。この上下の力により、図5のように、ラミネートと挟むシートに、すきまとゆがみが発生する。この状態で、搬送して加熱・定着するとすきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生する。
【0031】
図6に、ラミネートモード駆動クラッチ211eを駆動を切るように動作している場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。分離ローラ211cは駆動が伝わらないため、搬送ローラ211bに従動して回転するので、図5のような、すきま・ゆがみは発生しない。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生は発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0032】
次に、ラミネート加工モードの場合の動作を説明する。
【0033】
図7にラミネート加工モードのラミネート処理のフローチャート示す。
【0034】
ラミネートモードが選択されると(S1)、表示部2002にラミネートをマルチ給紙部210にセットするように表示される(S2)。ラミネートモードが選択されない場合は他の処理へ移行する(SX)。マルチ給紙のシート検出211fによりシートが検出されると(S3)、ラミネートが1枚か確認表示をして、確認の入力を待つ(S4)。
【0035】
1枚の場合は、ラミネート用の設定を行う(S5)。ラミネート用の設定とは、「ラミネート加工を行うための加熱・加圧関連の設定」と「ラミネート加工モードでは使用しないものの設定」である。シートに画像を定着する場合とラミネート加工する場合では、加熱・加圧関連の設定が違うため、ラミネート加工用の設定を行う。搬送速度・定着温調・定着ニップ量・定着加圧力などである。ラミネート加工時には、シートに画像を形成する必要はないため、画像形成部1Bの設定をラミネート加工を行うのに適した設定にする。レーザーの発光や転写・現像・帯電の高圧の設定・制御やトナー制御などである。ラミネートが1枚でない場合は、再び、表示部2002にラミネートをマルチ給紙部210にセットするように表示するS2へ戻る。
【0036】
ラミネート用の設定(S5)の後、ラミネートモード駆動クラッチ211eを分離ローラ211bの駆動が切れるように動作させ(S6)、給紙を開始する(S7)。これにより、前述の図6のように、分離ローラ211cは駆動が伝わらないため、搬送ローラ211bに従動して回転するので、ラミネートにすきま・ゆがみは発生しない。給紙されたラミネートは、図1の画像形成部1Bと搬送部21を通って定着器22を通り、加熱・加圧されてラミネート加工され(S8)、排出ローラ24により排紙トレイ25あるいは後処理装置26(不図示)に排出され(S9)、終了する(S10)。このように、分離ローラ211cの駆動を切って、分離動作を解除することで、ラミネート給紙時に、ラミネートにすきま・ゆがみが発生しなくなる。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やしわは発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0037】
図8は、ラミネート加工モードでない場合(シートに画像を形成するモードの場合)の給紙処理を示す。ラミネートモード駆動クラッチ211eを分離ローラ211cに駆動が伝達するように動作させ(S101)、給紙を開始する(S102)、次の処理へ移行する(S103)。これにより、前述の図3のように、ラミネートモード駆動クラッチは駆動を連結するように、動作してので、各ローラとトルクリミッタの協働により、シートを1枚1枚分離する。
【0038】
(実施例2)
図9、図10に、第2実施例のデジタル複合複写機のマルチ給紙ユニットを示す。なお、実施例1とは分離方式を分離パッド方式とした点が異なり、同様の構成については説明を省略する。
【0039】
311aは、シートを給紙して搬送する搬送ローラ、311cはシートを1枚1枚分離する分離片(分離パッド)、311dは用紙を搬送ローラに押し付けるリフタである。分離片311cと搬送ローラ(分離ローラ)311aとによって分離部が構成されている。リフタ311dは、図示しない上下機構により、通常下がっている(図9)が、給紙時に上に上がる(図10)。
【0040】
分離片311cは、通常は、搬送ローラ311aへ当接しているが、ラミネートソレノイド311eで搬送ローラ311aから離間される(図12)。シートに画像を形成する場合は、ラミネートソレノイド311eにより、分離片311cは搬送ローラ311aへ当接している。この場合は、各ローラと分離片311cの協働により、シートを1枚1枚分離する(図10)。図11に、ラミネートソレノイド311eが分離片311cを搬送ローラ311aへ当接している場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。搬送ローラ311aは、ラミネートシートの上部を搬送方向へ送る力を与える。分離片311cは、ラミネートシートの下部を搬送方向と反対方向へ止める力を与える。この上下の力により、図11のように、ラミネートと挟むシートにすきま・ゆがみが発生する。この状態で、搬送して加熱・定着するとすきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生する。
【0041】
図12に、ラミネートソレノイド311eで搬送ローラ311aから離間されている場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。分離片311cが離間しているため、搬送ローラ311aにそって給紙されて、図11のような、すきま・ゆがみは発生しない。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生は発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0042】
図13にラミネート加工モードのラミネート処理のフローチャート示す。
【0043】
ラミネートモードが選択されると(S21)、表示部にラミネートをマルチ給紙部にセットするように表示される(S22)。ラミネートモードが選択されない場合は他の処理へ移行する(S2X)。マルチ給紙のシート検出によりシートが検出されると(S23)、ラミネートが1枚か確認表示をして、確認の入力を待つ(S24)。
【0044】
1枚の場合は、ラミネート用の設定を行う(S25)。1枚でない場合は、再び、表示部にラミネートをマルチ給紙部にセットするように表示するS22へ戻る。ラミネート用の設定(S25)は、実施例1でのラミネート用の設定(S5)と同様である。ラミネート用の設定(S25)の後、ラミネートソレノイド311eで摩擦片311cは搬送ローラ311aから離間され(S26)、給紙を開始する(S27)。これにより、前述の図12のように、分離片311cは離間しているので、ラミネートにすきま・ゆがみは発生しない。給紙されたラミネートは、定着器22を通り、加熱・加圧されてラミネート加工され(S28)、排出され(S29)、終了する(S30)。
【0045】
このように、分離片311cを離間して、分離動作を解除することで、ラミネート給紙時に、ラミネートに図11に示したすきまやゆがみが発生しなくなる。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やしわは発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0046】
図14は、ラミネート加工モードでない場合(シートに画像を形成するモードの場合)の給紙処理を示す。ラミネートソレノイド311eにより、分離片311cは搬送ローラ311aへ当接するように動作させ(S201)、給紙を開始する(S202)、次の処理へ移行する(S203)。これにより、前述の図10のように、ラミネートソレノイド311eにより、分離片311cは搬送311aへ当接するように、動作しているので、各ローラと分離片311cの協働により、シートを1枚1枚分離する。
【0047】
実施例では、分離動作の解除をクラッチや、ソレノイドで行っているが、これに限定するものではない。また、自動で行っているが、これも手動で行っても良い。
【0048】
また、マルチ給紙部としているが、給紙場所を限定するものではない。
【0049】
また、ラミネート処理の動作フローも実施例のフローに限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施例1のデジタル複合複写機(画像形成装置)の概略構成図。
【図2】本発明の実施例1の概観図。
【図3】給紙の分離動作の説明図。
【図4】給紙の分離動作の説明図。
【図5】ラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図6】ラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図7】ラミネート処理のフローチャート。
【図8】シート画像形成時の給紙処理のフローチャート。
【図9】第2の実施例での給紙の分離動作の説明図。
【図10】第2の実施例での給紙の分離動作の説明図。
【図11】第2の実施例でのラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図12】第2の実施例でのラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図13】ラミネート処理のフローチャート。
【図14】シート画像形成時の給紙処理のフローチャート。
【図15】ラミネートの説明図。
【図16】ラミネート加工後のシート。
【符号の説明】
【0051】
1 本体(画像形成装置)
210 マルチ給紙部(シート送り手段)
211e ラミネートモード駆動クラッチ(分離動作の解除手段、駆動を伝達/節電手段)
311e ラミネートソレノイド(分離動作の解除手段、離間手段)
22 定着器(加熱・加圧手段)
2001 操作部(操作手段)
2002 表示部(表示手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真式の画像形成装置、特に、複写機・プリンター・FAX・複合機などの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、耐久性・耐候性などの向上のため、ラミネート加工を施すことが行われている。ラミネート加工とは図15に示すような一辺が貼り付けられたラミネートにシートを挟んで、加熱・加圧することにより、図16のようにシートを挟んでラミネートを接着するものである。ラミネート加工を施す場合、ラミネート加工機を導入する必要があり、このための、購入コストやスペースが必要であった。しかしながら、近年、画像形成装置にラミネート加工が可能な手段やモードを設けて、ラミネート専用機を必要としないものが提案されてきている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0003】
この場合、画像形成装置は、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧手段でラミネート加工するモードを持っていた。シートに画像を形成するモードでは、複数のシートを一枚づつ給紙することが必要であり、シートを一枚づつ、分離搬送する分離動作機構をもっている。
【特許文献1】特開平10−016351号公報
【特許文献2】特開2002−011916号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ラミネートを給紙する場合、分離動作機構により、シートを1枚1枚分離しようとするため、ラミネートの上側と下側が1枚1枚に分離するように、搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ力を受けて、ジャムが発生したり、ラミネートとラミネートの間にすきまができたりした。このすきまのため、圧着不良やゆがみやしわが発生する場合があった。そこで、本発明は、ジャムが発生せずに、圧着不良やゆがみやしわが発生しないラミネート後の仕上がりが良い画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する代表的な構成は、シートを1枚づつ分離する分離部と加熱・加圧手段とを備えたシート送り手段を有する画像形成装置において、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを前記加熱・加圧手段でラミネート加工するモードとを備え、前記ラミネート加工モード時に、前記シート送り手段の分離動作を解除する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ラミネートとラミネートに挟むシートの分離動作がなくなるため、ラミネートとラミネートの間に分離動作による分離力をラミネートが受けなくなる。これにより、ラミネートにずれ・すきま・ゆがみが発生しなり、ジャムや圧着不良やゆがみやしわの発生はなくなる。
【0007】
また、分離方式をリタード方式として、リタードローラの駆動を従動や搬送方向にすることで、ラミネートの搬送を確実にして、搬送の安定を実現する。
【0008】
また、分離方式をデュプロ方式として、分離摩擦部材の圧を解除するだけの簡単な機構で分離動作を解除できるので、低コストで実現できる。
【0009】
また、確認動作を行うことで、分離動作解除による、重送の防止を徹底して、重送によるジャム・装置の損傷を最小限に押さえることができる。
【0010】
これらにより、ラミネートモード時に、ジャムが発生せずに、圧着不良やゆがみやしわが発生しないラミネート後の仕上がりが良い画像形成装置を高信頼性や低コストで提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施例1)
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複合複写機の概略構成図である。130は制御部であり、画像情報の制御や画像形成の制御など制御を行っている。図2は、外観図を示す。2001は、設定・選択する場合に入力する操作部。2002は、内容を表示する表示部である。
【0013】
画像形成装置は、シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧手段でラミネート加工するモードを持っている。
【0014】
シートに画像を形成するモードでは、シートに画像を形成してそれをシート定着している。コピーやプリンタやFAX受信などでシートに画像を形成するモードである。
【0015】
ラミネート加工するモードでは、ラミネートに挟んだシートを加熱・加圧してラミネート加工を行うだけで、画像は形成しない。
【0016】
ラミネート加工モードとそれ以外のモード(複写・プリント・FAX受信)は操作部2001により切り替えることができる。
【0017】
まず、ラミネート加工モードでない場合(シートに画像を形成するモード)の概略を説明する。
【0018】
1はデジタル複合複写機本体であり、本体1の上部には固定して設けられた透明ガラス板からなる原稿台2が設けられている。また、3は原稿台2の所定位置にシート状の原稿を搬送する原稿送り装置であり、この原稿送り装置3により原稿台2に搬送された原稿は読取部4で読み取られ、その読み取られたデータは画像処理部で処理され、電気信号に変換されて書き込みレーザー部5に伝送される。
【0019】
ここで、デジタル複合複写機本体1は、書き込みレーザー部5に読取部4からのデータを入力すれば複写機として機能し、パーソナルコンピューターの出力信号を入力すればプリンターとして機能する。また、他機のファクシミリ装置からの送信信号を入力し、読取部4からの信号を他機のファクシミリ装置に送信すれば、ファクシミリ装置として機能する。これらの入力データをもとに、書き込みレーザー部5がレーザー光を発光して、感光ドラム12を走査する。
【0020】
1Aは給紙部であり、この給紙部1Aは、デジタル複合複写機本体1に内蔵されたシート収納部であるデッキ30,31、シートカセット32,33に収容されたシートSを画像形成部1Bに給紙するデッキ給紙部34,35およびカセット給紙部36.37と、シート積載部である給紙トレイ74および給紙部210Aを備えた手差し給紙装置であるマルチ給紙ユニット210が設けられている。
【0021】
画像形成部1Bは、電子写真感光体ドラム12、帯電器13と、現像器14および転写帯電器19等を有して構成されている。そして、帯電器13により一様に帯電された感光体ドラム12の表面に書き込みレーザー部5から射出された画像情報に対応するレーザー光が走査されて潜像を形成し、この潜像に現像器14によりトナー画像が形成されて、感光体ドラム12の回転に同期して搬送されたシートSに転写帯電器19によりシートSの上面にトナー画像が転写される。また、転写されたシートを分離する分離帯電器20とドラム12に残留したトナーを除去するクリーナ26も備えている。
【0022】
また、画像形成部1Bの下流には、トナー像が転写されたシートSを搬送する搬送部21と、搬送部21により搬送されたシートS上の像を定着するための定着器22が設けられている。
【0023】
加熱・加圧手段としての定着器22は、加熱・加圧機構が具備されている。
【0024】
定着器22の下流側には、本体1からシートを排出する搬送路とシートを反転あるいは両面への搬送路を切り替える搬送路切り替え手段121が設けられている。搬送路切り替え手段121の下流には、本体1からシートを排出する排出ローラ24と、シートを反転あるいは両面へ搬送する反転大ローラ115が設けられている。
【0025】
トナー画像が形成されたシートSは定着器22に搬送されて、加熱及び加圧されてトナー画像がシートS表面に定着される。定着を終えたシートSは、画像面が上で排出される場合は、搬送路切り替え手段121のパスaを通って、排出ローラ24によって、排紙トレイ25あるいは後処理装置26(不図示)に排出される。画像面が下で排出される場合は、搬送路切り替え手段121のパスbを通って、反転大ローラ115によって反転されて、排出ローラ24によって、排紙トレイ25あるいは後処理装置26(不図示)に排出される。画像面が両面の場合は、搬送路切り替え手段121のパスbを通って、両面反転パスcに導かれ、反転大ローラ115によって反転されて、両面搬送ローラ112〜114などにより、画像形成部1Bへ再搬送される。
【0026】
マルチ給紙ユニット210の詳細を図3と4に示す。211aは、シートを給紙する給紙ローラ、211bはシートを搬送する搬送ローラ、211cはシートを1枚1枚分離するための分離部を構成する分離ローラである。分離ローラ211cはトルクリミッタ211dとラミネートモード駆動クラッチ211eで駆動が伝達されている(不図示)。シートの有り無しを検出するシート検出211fも配置されている(不図示)。
【0027】
シートに画像を形成する場合は、ラミネートモード駆動クラッチ211eは駆動を連結するように、動作している。この場合は、各ローラとトルクリミッタの協働により、シートを1枚1枚分離する。図3にこれを示す。
【0028】
シートは給紙ローラ211aで搬送ローラ211bと分離ローラ211cのニップ部に送り込まれる。搬送ローラ211bでシートは搬送される。1枚のシートが搬送される場合は、分離ローラ211cは従動あるいは停止している。複数枚のシートが搬送された場合は、分離ローラ211cは搬送方向とは逆方向に回転して、下部のシートを戻して1枚づつシートを分離する。シートがない場合は、分離ローラ211cは搬送ローラに従動する。この分離ローラの正逆転は、トルクリミッタ211dにより制御されている。
【0029】
ラミネートモード駆動クラッチ211dを分離ローラ211cへ駆動が伝わらないように動作させる場合は、分離ローラ211cは、駆動が伝わらないため、自由に回転でき、搬送ローラ211bに従動して回転する(図4)。
【0030】
図5に、ラミネートモード駆動クラッチ211eを駆動が連結するように動作させている場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。搬送ローラ211bは、ラミネートシートの上部を搬送方向へ送る力を与える。分離ローラ211cは、ラミネートシートの下部を搬送方向と反対方向へ送る力を与える。この上下の力により、図5のように、ラミネートと挟むシートに、すきまとゆがみが発生する。この状態で、搬送して加熱・定着するとすきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生する。
【0031】
図6に、ラミネートモード駆動クラッチ211eを駆動を切るように動作している場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。分離ローラ211cは駆動が伝わらないため、搬送ローラ211bに従動して回転するので、図5のような、すきま・ゆがみは発生しない。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生は発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0032】
次に、ラミネート加工モードの場合の動作を説明する。
【0033】
図7にラミネート加工モードのラミネート処理のフローチャート示す。
【0034】
ラミネートモードが選択されると(S1)、表示部2002にラミネートをマルチ給紙部210にセットするように表示される(S2)。ラミネートモードが選択されない場合は他の処理へ移行する(SX)。マルチ給紙のシート検出211fによりシートが検出されると(S3)、ラミネートが1枚か確認表示をして、確認の入力を待つ(S4)。
【0035】
1枚の場合は、ラミネート用の設定を行う(S5)。ラミネート用の設定とは、「ラミネート加工を行うための加熱・加圧関連の設定」と「ラミネート加工モードでは使用しないものの設定」である。シートに画像を定着する場合とラミネート加工する場合では、加熱・加圧関連の設定が違うため、ラミネート加工用の設定を行う。搬送速度・定着温調・定着ニップ量・定着加圧力などである。ラミネート加工時には、シートに画像を形成する必要はないため、画像形成部1Bの設定をラミネート加工を行うのに適した設定にする。レーザーの発光や転写・現像・帯電の高圧の設定・制御やトナー制御などである。ラミネートが1枚でない場合は、再び、表示部2002にラミネートをマルチ給紙部210にセットするように表示するS2へ戻る。
【0036】
ラミネート用の設定(S5)の後、ラミネートモード駆動クラッチ211eを分離ローラ211bの駆動が切れるように動作させ(S6)、給紙を開始する(S7)。これにより、前述の図6のように、分離ローラ211cは駆動が伝わらないため、搬送ローラ211bに従動して回転するので、ラミネートにすきま・ゆがみは発生しない。給紙されたラミネートは、図1の画像形成部1Bと搬送部21を通って定着器22を通り、加熱・加圧されてラミネート加工され(S8)、排出ローラ24により排紙トレイ25あるいは後処理装置26(不図示)に排出され(S9)、終了する(S10)。このように、分離ローラ211cの駆動を切って、分離動作を解除することで、ラミネート給紙時に、ラミネートにすきま・ゆがみが発生しなくなる。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やしわは発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0037】
図8は、ラミネート加工モードでない場合(シートに画像を形成するモードの場合)の給紙処理を示す。ラミネートモード駆動クラッチ211eを分離ローラ211cに駆動が伝達するように動作させ(S101)、給紙を開始する(S102)、次の処理へ移行する(S103)。これにより、前述の図3のように、ラミネートモード駆動クラッチは駆動を連結するように、動作してので、各ローラとトルクリミッタの協働により、シートを1枚1枚分離する。
【0038】
(実施例2)
図9、図10に、第2実施例のデジタル複合複写機のマルチ給紙ユニットを示す。なお、実施例1とは分離方式を分離パッド方式とした点が異なり、同様の構成については説明を省略する。
【0039】
311aは、シートを給紙して搬送する搬送ローラ、311cはシートを1枚1枚分離する分離片(分離パッド)、311dは用紙を搬送ローラに押し付けるリフタである。分離片311cと搬送ローラ(分離ローラ)311aとによって分離部が構成されている。リフタ311dは、図示しない上下機構により、通常下がっている(図9)が、給紙時に上に上がる(図10)。
【0040】
分離片311cは、通常は、搬送ローラ311aへ当接しているが、ラミネートソレノイド311eで搬送ローラ311aから離間される(図12)。シートに画像を形成する場合は、ラミネートソレノイド311eにより、分離片311cは搬送ローラ311aへ当接している。この場合は、各ローラと分離片311cの協働により、シートを1枚1枚分離する(図10)。図11に、ラミネートソレノイド311eが分離片311cを搬送ローラ311aへ当接している場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。搬送ローラ311aは、ラミネートシートの上部を搬送方向へ送る力を与える。分離片311cは、ラミネートシートの下部を搬送方向と反対方向へ止める力を与える。この上下の力により、図11のように、ラミネートと挟むシートにすきま・ゆがみが発生する。この状態で、搬送して加熱・定着するとすきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生する。
【0041】
図12に、ラミネートソレノイド311eで搬送ローラ311aから離間されている場合に、ラミネートを給紙した場合を示す。分離片311cが離間しているため、搬送ローラ311aにそって給紙されて、図11のような、すきま・ゆがみは発生しない。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やラミネートにしわが発生は発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0042】
図13にラミネート加工モードのラミネート処理のフローチャート示す。
【0043】
ラミネートモードが選択されると(S21)、表示部にラミネートをマルチ給紙部にセットするように表示される(S22)。ラミネートモードが選択されない場合は他の処理へ移行する(S2X)。マルチ給紙のシート検出によりシートが検出されると(S23)、ラミネートが1枚か確認表示をして、確認の入力を待つ(S24)。
【0044】
1枚の場合は、ラミネート用の設定を行う(S25)。1枚でない場合は、再び、表示部にラミネートをマルチ給紙部にセットするように表示するS22へ戻る。ラミネート用の設定(S25)は、実施例1でのラミネート用の設定(S5)と同様である。ラミネート用の設定(S25)の後、ラミネートソレノイド311eで摩擦片311cは搬送ローラ311aから離間され(S26)、給紙を開始する(S27)。これにより、前述の図12のように、分離片311cは離間しているので、ラミネートにすきま・ゆがみは発生しない。給紙されたラミネートは、定着器22を通り、加熱・加圧されてラミネート加工され(S28)、排出され(S29)、終了する(S30)。
【0045】
このように、分離片311cを離間して、分離動作を解除することで、ラミネート給紙時に、ラミネートに図11に示したすきまやゆがみが発生しなくなる。したがって、すきまによる接着不良や、ゆがみによるラミネート変形やしわは発生せずに、良好なラミネート加工を可能とできる。
【0046】
図14は、ラミネート加工モードでない場合(シートに画像を形成するモードの場合)の給紙処理を示す。ラミネートソレノイド311eにより、分離片311cは搬送ローラ311aへ当接するように動作させ(S201)、給紙を開始する(S202)、次の処理へ移行する(S203)。これにより、前述の図10のように、ラミネートソレノイド311eにより、分離片311cは搬送311aへ当接するように、動作しているので、各ローラと分離片311cの協働により、シートを1枚1枚分離する。
【0047】
実施例では、分離動作の解除をクラッチや、ソレノイドで行っているが、これに限定するものではない。また、自動で行っているが、これも手動で行っても良い。
【0048】
また、マルチ給紙部としているが、給紙場所を限定するものではない。
【0049】
また、ラミネート処理の動作フローも実施例のフローに限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施例1のデジタル複合複写機(画像形成装置)の概略構成図。
【図2】本発明の実施例1の概観図。
【図3】給紙の分離動作の説明図。
【図4】給紙の分離動作の説明図。
【図5】ラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図6】ラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図7】ラミネート処理のフローチャート。
【図8】シート画像形成時の給紙処理のフローチャート。
【図9】第2の実施例での給紙の分離動作の説明図。
【図10】第2の実施例での給紙の分離動作の説明図。
【図11】第2の実施例でのラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図12】第2の実施例でのラミネート給紙時の分離動作の説明図。
【図13】ラミネート処理のフローチャート。
【図14】シート画像形成時の給紙処理のフローチャート。
【図15】ラミネートの説明図。
【図16】ラミネート加工後のシート。
【符号の説明】
【0051】
1 本体(画像形成装置)
210 マルチ給紙部(シート送り手段)
211e ラミネートモード駆動クラッチ(分離動作の解除手段、駆動を伝達/節電手段)
311e ラミネートソレノイド(分離動作の解除手段、離間手段)
22 定着器(加熱・加圧手段)
2001 操作部(操作手段)
2002 表示部(表示手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを1枚づつ分離する分離部を備えたシート送り手段と、加熱・加圧手段と、有する画像形成装置において、
シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを前記加熱・加圧手段でラミネート加工するモードとを備え、前記ラミネート加工モード時に、前記シート送り手段の分離動作を解除することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1において、前記分離部はリタードローラ方式であって、
前記ラミネート加工モード時に、前記分離部が有するリタードローラの駆動伝達を切断することによって分離動作の解除を行うこと特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1において、前記分離部の分離方式が分離パッド方式であって、
前記ラミネート加工モード時に、前記分離部が有する分離パッド部材と分離ローラとを離間することによって分離動作の解除を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、表示手段と操作手段とを有し、前記ラミネート加工モード時に、ラミネートを送る前記シート送り手段に複数枚のシートが積載されていないかを確認する表示を前記表示部によって行い、前記操作部からの確認入力があるまで動作を待機することを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
シートを1枚づつ分離する分離部を備えたシート送り手段と、加熱・加圧手段と、有する画像形成装置において、
シートに画像を形成するモードと、ラミネートに挟んだシートを前記加熱・加圧手段でラミネート加工するモードとを備え、前記ラミネート加工モード時に、前記シート送り手段の分離動作を解除することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1において、前記分離部はリタードローラ方式であって、
前記ラミネート加工モード時に、前記分離部が有するリタードローラの駆動伝達を切断することによって分離動作の解除を行うこと特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1において、前記分離部の分離方式が分離パッド方式であって、
前記ラミネート加工モード時に、前記分離部が有する分離パッド部材と分離ローラとを離間することによって分離動作の解除を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、表示手段と操作手段とを有し、前記ラミネート加工モード時に、ラミネートを送る前記シート送り手段に複数枚のシートが積載されていないかを確認する表示を前記表示部によって行い、前記操作部からの確認入力があるまで動作を待機することを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−78852(P2006−78852A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−263852(P2004−263852)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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