説明

画像形成装置

【課題】装置の大型化を招くことなく、鉛直軸周りに回転する操作パネルを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】パネル本体201裏面から突出するボルト203L、203Rは基台200のガイド孔202に差し込まれており、ワッシャ204等にて脱落が防止される。パネル本体201はガイド孔202に沿って矢印B方向に滑動し、右端部に至ると、ボルト203Lを回転軸として矢印D方向に回転する。ボルト203L、203Rは何れもパネル本体201の中央部から外れた位置に取着されており、かつ、回転軸とならないボルトが画像形成装置1本体から離れるように、パネル本体201が回転するので、より小さい空間でパネル本体201を回転させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、操作パネルの運動範囲を規制することによって画像形成装置の省スペース化を図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置が広く普及し、その利用形態が卓上設置や床置き等のように著しく多様化するに至っている。その結果、画像形成装置を操作するための操作パネルの設置高さが様々となって、ユーザの利便性が損なわれる場合も生じている。
例えば、低く設置されている画像形成装置を背の高いユーザが使用したり、高い位置にある画像形成装置を背の低いユーザが使用したりする場合には、液晶パネルに対する視線の角度が浅くなって、操作パネルが見難く感じられることがある。
【0003】
このような問題に対して、例えば、操作パネルを水平な回転軸周りに回転できるように構成することによって、ユーザの視線の方向へ操作パネルを向ける技術が開示されている(特許文献1を参照)。このようにすれば、画像形成装置の設置高さやユーザの身長等に関わらず、操作パネルの使い勝手を良くすることができる。
【特許文献1】特開2000−15891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、操作パネルの使い勝手はユーザの視線の高さ以外の要因にも左右される。例えば、車椅子に座ったまま画像形成装置を操作するためには、車椅子を画像形成装置に横付けするのが望ましい。画像形成装置に対して正面を向くと、車椅子ユーザの脚が画像形成装置に当たってしまい、操作パネルに近づくことができないからである。
このような場合には、例えば、操作パネルを鉛直軸周りに回転させれば、車椅子ユーザにとって使い勝手が良くなると考えられる。
【0005】
しかしながら、操作パネルが平面視において円形をしており、かつ、その中心を軸として回転させるのであればともかく、一般的に操作パネルは平面視において矩形形状をとるので、かかる回転を可能にするためには、画像形成装置の奥行き方向に操作パネルを回転させるための空間が必要になる。
操作パネルを回転させるのに十分な空間を確保するためには、例えば、操作パネルを画像形成装置本体から離して配置することが考えられる。しかしながら、そのような配置は画像形成装置全体の大型化に繋がって、装置小型化の要請に反するので好ましくない。
【0006】
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、装置の大型化を招くことなく、鉛直軸周りに回転する操作パネルを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、ユーザから画像形成条件の入力を受け付ける操作パネルを備えた画像形成装置であって、前記操作パネルの平面視の形状は、ほぼ矩形であって、装置本体の正面に配された基台に、所定方向に回動可能に軸支されており、当該軸支の位置は、前記操作パネルをその正面から見たときに、中央から左右の何れか一方に変位した位置であって、回動時に手前に引き出される側とは反対側の位置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
このように、操作パネルの正面から見て中央から左右の何れか一方に変位した位置であって、回動時に手前に引き出される側とは反対側で操作パネルを軸支すれば、操作パネルを回転させたときに装置本体の正面から見て奥側へ操作パネルが突出し難くすることができるので、画像形成装置の大型化を招くことなく、操作パネルを回転させることができる。
【0009】
この場合において、前記軸支の位置は、操作パネルの、前記回動時に手前に引き出される側とは反対側の側辺に沿った位置であるとすれば良く、前記軸支の位置は、操作パネルの、前記回動時に手前に引き出される側とは反対側の奥側のコーナ部に存するとすれば更に好適である。
また、前記操作パネルは、前記基台上で左右方向に滑動可能に支持されており、前記滑動範囲の少なくとも一方の端において前記基台に回動自在に軸支される構造を有するとすれば、左右何れの側においても操作パネルを回転させることができるので、操作パネルの使い勝手が更に良くなる。具体的には、前記基台は、左右方向に伸びる案内溝を有し、前記操作パネルは、その裏面に立設された支軸が前記案内溝に案内されることにより左右に滑動するように構成されるとしても良い。
【0010】
また、前記基台は、左右方向の異なる複数の位置に軸受部が設けられ、前記操作パネル裏面に立設された支軸が、前記複数の軸受に選択的に挿抜自在であるとすれば、ユーザが自ら使い易い位置に操作パネルを移動させて使用することができるので便利である。
また、前記操作パネルは、その裏面の左右の所定位置に支軸を1本ずつ備え、前記操作パネルが、前記装置本体正面に対して右側に位置しているときに、左側の支軸を中心にして回動自在となるよう、前記右側の支軸の円弧移動を許容する第1の円弧状溝が基台に形成されており、前記操作パネルが、前記装置本体正面の左側に位置するときに、前記右側の支軸を中心にして回動自在となるよう、前記左側の支軸の円弧移動を許容する第2の円弧状溝が、基台に形成されているとしても良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
先ず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す外観斜視図である。
【0012】
図1に示されるように、画像形成装置1は、操作パネル100、画像読取部101、画像形成部102及び給紙部103を備えている。
操作パネル100は、各種の表示を行なったりユーザの入力を受け付けたりするために、タッチパネルやハードキーを備えている。
画像形成装置1は、操作パネル100にてユーザ操作によりコピージョブを投入されると、画像読取部101にて原稿から画像を読み取り、画像形成部102にてトナー像を形成し、当該トナー像を給紙部103が供給する記録紙上に転写、定着する。
【0013】
[2]操作パネル100の構成
次に、操作パネル100の構成について説明する。図2は、操作パネル100の主要な構成を示す図であって、(a)と(c)とは平面図であり、(b)はA−A線における断面図である。なお、操作パネル100が備えるタッチパネルやハードキーについては図示を省略した。
【0014】
操作パネル100は基台200上にパネル本体201が載置されてなる(図2(a))。パネル本体201裏面からはボルト203L、203Rが突出しており、基台200に形成されたガイド孔202に差し込まれている。ボルト203Lにはワッシャ204が取着されており、ガイド孔202から抜けないようになっている(図2(b))。ボルト203Rも同様である。
【0015】
このような構成によって、パネル本体201がガイド孔202に沿って矢印B方向に滑動する(図2(a))。また、ガイド孔202は基台200の両端部において屈曲している。これによって、パネル本体201はガイド孔202に沿って矢印B方向の何れかの端部に至ると、ボルト203L、203Rの一方を回転軸としてパネル本体201を矢印D方向に回転させることができる(図2(c))。
【0016】
ボルト203L、203Rは何れもパネル本体201の中央部から外れた位置に取着されており、かつ、回転軸とならないボルトが画像形成装置1本体から離れるように、パネル本体201が回転する。このため、より小さい空間でパネル本体201を回転させることができる。
なお、基台200上には凹部205が形成されており、パネル本体201を滑動させる際に、パネル本体201と基台200との間の摩擦力が減じられている。
【0017】
また、基台200は画像形成装置1の本体210に対して矢印C方向に回転し、不図示のラチェット機構により多段階に角度を変えて固定することができる。これによって、画像形成装置1の設置高さやユーザの身長等に関わりなく操作パネルを使い易くすることができる。
[3]省スペース化について
次に、パネル本体の中央部を回転軸とする場合を取り上げて、パネル本体の端部等、中央部から外れた位置を回転軸とすることによって省スペース化が可能になることを説明する。
【0018】
(1)中央部を回転軸とするパネル本体を図2と同程度に回転させる場合
先ず、中央部を回転軸とするパネル本体を図2と同程度に回転させる場合について説明する。
この場合には、図3(b)に示されるように、パネル本体301を図2と同程度に回転させるためには、パネル本体301が画像形成装置本体310に当たらないように、パネル本体301の回転軸303を画像形成装置本体310から離さなければならない。
【0019】
このため、基台300は基台200よりも手前に突出し、また、パネル本体301もパネル本体201よりも手前に突出してしまうので(図3(a))、省スペース化を図ることができない。
(2)パネル本体の突出をなくす場合
次に、パネル本体の突出をできるだけ小さくする場合について説明する。
【0020】
パネル本体401の突出をできるだけ小さくするためには、パネル本体401をできるだけ画像形成装置本体410に近づける必要がある。パネル本体401を図2と同じぐらい画像形成装置本体410に近づけると、基台400の突出も小さくすることができる(図4(a))。
しかしながら、パネル本体401を回転させようとすると、直ぐに画像形成装置本体410に当たってしまうので、パネル本体401をほとんど回転させることができない(図4(b))。
【0021】
以上、説明したように、パネル本体の突出を抑えながら、パネル本体を十分に回転させるためには、パネル本体の回転軸をパネル本体の中央からできるだけ離すのが望ましい。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
【0022】
(1) 上記実施の形態においては、画像形成装置本体の前面が平らである場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、画像形成装置本体の前面が平らでなくてもその効果を得ることができる。
図5は、画像形成装置本体の前面の向かって左側が、画像形成装置の正面から見て奥側へ下がっている場合を示す図である。先ず、図5(a)に示されるように、パネル本体501を回転させない場合には、上記実施の形態と同様の位置にパネル本体501が配される。
【0023】
また、ガイド孔502は向かって左側において奥側へ屈曲している。このため、パネル本体501を回転させる場合には、パネル本体501のボルト503L、503Rの一方がガイド孔502に従って奥側へ進む。このため、パネル本体501も奥側へ退くので、上記実施の形態におけるパネル本体201よりも手前側への突出が抑えられる。
なお、本変形例においては、ボルト503L、503Rをそれぞれ奥側へ導くガイド孔502が設けられており、矢印Gに沿ってパネル本体501を右回転させることも(図5(c))、矢印Fに沿って左回転させることもでき(図5(b))、何れの場合にもパネル本体501の手前側への突出が抑えられる。
【0024】
(2)上記実施の形態においては、パネル本体を左右にスライドさせ、かつ、左右端で回転させる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、パネル本体を前後にスライドさせても良い。
図6は、パネル本体を前後にスライドさせる変形例を示す図である。図6に示されるように、パネル本体601はボルト603Lをガイド孔602Lに係合させ、ボルト603Rをガイド孔602Rに係合させており、パネル本体601をガイド孔602L、602Rに沿って矢印Hに沿って移動することができる。
【0025】
ガイド孔602Rは、ボルト603Lを回転軸としてボルト603Rが矢印Iに沿って回転することができるように一部拡幅されている。ガイド孔602Lもまた、ボルト603Rを回転軸としてボルト603Lが矢印Kに沿って回転することができるように一部拡幅されている。
このようにすれば、パネル本体601の突出を最小限に抑えることができる。
【0026】
(3)上記実施の形態においては、パネル本体を左右にスライドさせる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、パネル本体を左右の2箇所に回転可能に着脱させても良い。
図7は、本変形例に係る操作パネルを示す図である。図7に示されるように、パネル本体701は軸703Lをガイド孔702RLに係合させ、軸703Rをガイド孔702RRに沿って移動させることによって、右回転することができる(図7(a)、(b))。
【0027】
また、パネル本体701は軸703Rをガイド孔702LRに係合させ、軸703Lをガイド孔702LLに沿って移動させることによって、左回転することができる(図7(c)、(d))。
図8は、パネル本体701の軸703Lがガイド孔702RLに係合する様子を示す断面図である。なお、軸703Rがガイド孔702LRに係合する際も同様である。
【0028】
軸703Lはその先端に円錐形状部802を有し、続いて円柱形状の括れ部801を有している。ガイド孔702RLの底は円錐形状部802を迎えるような形状(すべり軸受)になっており、ガイド孔702RL内には止め具803が突出している。図8(a)。
軸703Lはガイド孔702RLに差し込まれる過程において、円錐形状部802にて止め具803を押して、ガイド孔702RL外へ後退させる(図8(b))。
【0029】
軸703Lがガイド孔702RLの底部804に達すると、円錐形状部802が止め具803から離れて、止め具803が括れ部801に嵌る。
これによって、止め具803が円錐形状部802の脱出を禁止するので、軸703Lがガイド孔702RLから脱落するのが防止される。また、括れ部801は円筒形状をしているので、止め具803が当接した状態で回動することができる(図8(c))。
【0030】
その後、ユーザがレバー(図示省略)を引くことによって止め具803をガイド孔702RL外へ後退させると、軸703Lを引き抜くことができる(図8(d))。
図9はパネル本体701と止め具803とを斜め下から見た斜視図であって、止め具803を除く基台部分は図示を省略されている。図9に示されるように、止め具803が括れ部801に当接する状態で、軸703Lの脱落が防止されると共に、パネル本体701の回動が許される。
【0031】
このようにすれば、パネル本体701を基台700の向かって左右それぞれの位置において着脱させることができ、かつ、左右それぞれの位置において回転させることができる。
(4)上記変形例(3)においてはすべり軸受にてパネル本体701を回転させる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、すべり軸受に代えて他の構成にてパネル本体701を回転させても良い。
【0032】
例えば、図10はスラスト玉軸受にてパネル本体を回転させる場合を示す断面図である。図10に示されるように、軸703Lがガイド孔702RLに進入すると、係合部1002が止め具1003をガイド孔702RL外へ押し退ける(図10(a)、(b))。軸703Lがさらにガイド孔702RL内に進入して、底部1004に達すると、止め具103が括れ部1001に嵌って係合部1002と係合し、軸703Lの脱落を防止する(図10(c))。
【0033】
軸703Lとパネル本体701とはベアリング1006を介して係合しており、軸703Lがパネル本体701から脱落しないように、ワッシャ1005が軸703Lに取り付けられている。これによって、軸703Lがガイド孔702RLに嵌った状態で、パネル本体701を回転させることができる。
ユーザが不図示のレバーを引くことによって止め具1003がガイド孔702RL外へ退くと、係合部1002と止め具1003の係合が解除されるので、軸703Lをガイド孔702RLから抜去することができる(図10(d))。
【0034】
(5)上記実施の形態においては、専らパネル本体の回転軸を画像形成装置本体に近い位置に配する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、他の位置に回転軸を配しても本発明の効果を得ることができる。
図11は、パネル本体の回転軸の位置が奥行き方向において異なるパネル本体を回転させた状態を示す平面図である。図11において、(a)は上記実施の形態におけるパネル本体の回転位置を示す。(b)は回転軸を奥行き方向中央に配した場合を、(c)は奥行き方向手前位置に配した場合をそれぞれ示す。
【0035】
図11から分かるように、回転軸の位置を奥行き方向に変化させても、パネル本体の回転位置はほとんど変わらない。このことは、回転軸がパネル本体の右端にあっても同様である。
すなわち、パネル本体を右回転する際には画像形成装置の正面に向かってパネル本体の中央よりも左側を回転中心とし、パネル本体を右回転する際には画像形成装置の正面に向かってパネル本体の中央よりも左側を回転中心とすれば、操作パネルを回転させるに際して省スペース化を図ることができる。
【0036】
また、回転軸がパネル本体の左右端部に近いほど、省スペース化を図ることができる。
(6)本発明を実施するにあたり操作パネルを基台や画像形成装置本体に回転可能に支持させる機構は上述のものに限定されないのは言うまでも無く、上記以外の機構、例えばヒンジ機構等を用いても良い。
(7)上記実施の形態における画像形成装置は、例えば、電子写真方式を用いて画像を形成する装置であって、具体的には複写機、ファクシミリ装置、プリンタやこれらの機能を兼ね備えるMFP(multifunctional peripheral)であってもよい。何れの場合も、ユーザの操作入力を受け付ける操作パネルを備えていれば、本発明を適用してその効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明に係る画像形成装置は、操作パネルの運動範囲を規制することによって画像形成装置の省スペース化を図るために有用である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す外観斜視図である。
【図2】操作パネル100の主要な構成を示す図であって、(a)と(c)とは平面図であり、(b)はA−A線における断面図である。
【図3】パネル本体をその中央部を中心として回転させる操作パネルの平面図であって、(a)はパネル本体を基台の中央に移動させた場合を示し、(b)はパネル本体を基台の右端に移動させた場合を示す。
【図4】パネル本体をその中央部を中心として回転させる操作パネルを画像形成装置本体に近づけた場合の操作パネルの平面図であって、(a)はパネル本体を基台の中央に移動させた場合を示し、(b)はパネル本体を基台の右端に移動させた場合を示す。
【図5】画像形成装置本体の前面の向かって左側が、画像形成装置の正面から見て奥側へ下がっている場合を示す図であって、(a)はパネル本体を基台の中央に移動させた場合を示し、(b)はパネル本体を基台の左端で左回転させた場合を示し、(c)はパネル本体を基台の左端で右回転させた場合を示す。
【図6】基台上で前後にスライドするパネル本体を示す平面図であって、(a)は画像形成装置の正面から見て奥側へ下がっている場合を示し、(b)は(a)の位置で右回転させた場合を示し、(c)は画像形成装置の正面から見て手前側へ引いた場合を示し、(d)は(c)位置で右回転させた場合を示す。
【図7】画像形成装置の正面に向かって左右2箇所においてパネル本体を基台に着脱できる場合を示す図であって、(a)は向かって右側にパネル本体を装着した場合を示し、(b)は(a)の位置でパネル本体を右回転させた場合を示し、(c)は向かって左側にパネル本体を装着した場合を示し、(d)は(c)の位置でパネル本体を左回転させた場合を示す。
【図8】パネル本体701の軸703Lがガイド孔702RLに係合する様子を示す断面図であって、(a)は軸703Lがガイド孔702RLに進入する前、(b)は進入する途中、(c)は軸703Lがガイド孔702RLに係合する状態、(d)は軸703Lをガイド孔702RLから抜去する途中をそれぞれ表わす。
【図9】パネル本体701と止め具803とを斜め下から見た斜視図であって、(a)と(b)とはそれぞれ異なる回転状態を表わす。
【図10】スラスト玉軸受にてパネル本体を回転させる場合を示す断面図であって、(a)は軸703Lがガイド孔702RLに進入する前、(b)は進入する途中、(c)は軸703Lがガイド孔702RLに係合する状態、(d)は軸703Lをガイド孔702RLから抜去する途中をそれぞれ表わす。
【図11】パネル本体の回転軸の位置が奥行き方向において異なるパネル本体の回転位置を示す平面図であって、(a)は奥行き方向奥側に、(b)は中央に、(c)は手前に配した場合をそれぞれ示す。
【符号の説明】
【0039】
1…………………………………………………………………画像形成装置
100……………………………………………………………操作パネル
101……………………………………………………………画像読取部
102……………………………………………………………画像形成部
103……………………………………………………………給紙部
200、300、400、500……………………………基台
201、301、401、501、601、701………パネル本体
202、302、402、502、602L、602R…ガイド孔
203L、203R、503L、503R…………………ボルト
204、1005………………………………………………ワッシャ
303、403、1103a、1103b、1103c…回転軸
310、410、510、610、710、1110……画像形成装置本体
603L、603R……………………………………………ボルト
702RR、702RL、702LR、702LL………ガイド孔
703R、703L……………………………………………軸
801、1001………………………………………………括れ部
802……………………………………………………………円錐形状部
803、1003………………………………………………止め具
804、1004………………………………………………底部
1002…………………………………………………………係合部
1006…………………………………………………………ベアリング
1101a、1101b、1101c………………………パネル本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから画像形成条件の入力を受け付ける操作パネルを備えた画像形成装置であって、
前記操作パネルの平面視の形状は、ほぼ矩形であって、装置本体の正面に配された基台に、所定方向に回動可能に軸支されており、
当該軸支の位置は、前記操作パネルをその正面から見たときに、中央から左右の何れか一方に変位した位置であって、回動時に手前に引き出される側とは反対側の位置である
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記軸支の位置は、操作パネルの、前記回動時に手前に引き出される側とは反対側の側辺に沿った位置である
ことに特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記軸支の位置は、操作パネルの、前記回動時に手前に引き出される側とは反対側の奥側のコーナ部に存する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記操作パネルは、前記基台上で左右方向に滑動可能に支持されており、
前記滑動範囲の少なくとも一方の端において前記基台に回動自在に軸支される構造を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記基台は、左右方向に伸びる案内溝を有し、
前記操作パネルは、その裏面に立設された支軸が前記案内溝に案内されることにより左右に滑動するように構成される
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記基台は、左右方向の異なる複数の位置に軸受部が設けられ、
前記操作パネル裏面に立設された支軸が、前記複数の軸受に選択的に挿抜自在である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記操作パネルは、その裏面の左右の所定位置に支軸を1本ずつ備え、
前記操作パネルが、前記装置本体正面に対して右側に位置しているときに、左側の支軸を中心にして回動自在となるよう、前記右側の支軸の円弧移動を許容する第1の円弧状溝が基台に形成されており、
前記操作パネルが、前記装置本体正面の左側に位置するときに、前記右側の支軸を中心にして回動自在となるよう、前記左側の支軸の円弧移動を許容する第2の円弧状溝が、基台に形成されている
ことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−122430(P2010−122430A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−295517(P2008−295517)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】