画像形成装置
【課題】 支持フレーム(画像形成装置)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止する。
【解決手段】 給紙カセットから給送される用紙のガイド部27Aを金属製とし、かつ、この搬送シュート27を樹脂製の支持フレーム25に一体化する。これにより、ガイド部27Aが支持フレーム25を補強する補強部材として機能し、支持フレーム25が大きく撓んでしまうことを抑制できる。したがって、支持フレーム25全体を機械的強度に優れた樹脂製とする、又は支持フレーム25を金属製とするといった解決手段に比べて、支持フレーム25(画像形成装置)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止できる。
【解決手段】 給紙カセットから給送される用紙のガイド部27Aを金属製とし、かつ、この搬送シュート27を樹脂製の支持フレーム25に一体化する。これにより、ガイド部27Aが支持フレーム25を補強する補強部材として機能し、支持フレーム25が大きく撓んでしまうことを抑制できる。したがって、支持フレーム25全体を機械的強度に優れた樹脂製とする、又は支持フレーム25を金属製とするといった解決手段に比べて、支持フレーム25(画像形成装置)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチパーパス給紙トレイ等やシート供給口が設けられた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、筐体内に装着された給紙トレイ(給紙カセット)に加えて、手差しトレイ等のマルチパーパス給紙トレイ(以下、MPトレイと記す。)からも用紙等の記録シートを画像形成部に供給可能な構成となっている。
【0003】
そして、MPトレイに載置された複数枚の用紙を1枚ずつ分離して画像形成部に供給すべく、用紙を押圧しながら回転する給送ローラ、及び給送ローラと反対側から用紙に接触する分離パッド等から給紙機構を構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−315797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、給紙機構では、積層された複数枚の用紙を給紙ローラにて分離パッドに向けて押圧し、分離パッドに接触している用紙が分離パッドから摩擦抵抗を受けることにより給紙ローラに接触している用紙のみが給送される。
【0006】
このため、用紙を分離パッド側に押圧する給紙ローラの押圧力により、分離パッドを支持する支持フレームが大きく撓むと、実質的な押圧力が小さくなり、用紙と分離パッドとの間で発生する摩擦力が小さくなるので、MPトレイに載置された複数枚の用紙を1枚ずつ分離して画像形成部に供給する機能(以下、この機能を分離給送機能という。)が低下してしまう。
【0007】
なお、支持フレームが樹脂製であると、分離給送機能低下という問題が顕著に発生するが、この問題に対しては、機械的強度に優れた樹脂製とすれば解決することができるものの、この手段では支持フレーム(画像形成装置)の製造原価上昇を招いてしまう。
【0008】
本発明は、上記点に鑑み、支持フレーム(画像形成装置)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、記録シートに画像を形成する画像形成部(5)と、画像形成部(5)を収納するとともに、画像形成部(5)に記録シートを供給するためのシート供給口(3A)が設けられた筐体(3)と、記録シートを収納するための収納トレイ(15)と、シート供給口(3A)から供給される記録シートを押圧しながら回転することにより記録シートに搬送力を付与する給送体(21B)と、給送体(21B)に対して対向配置され、給送体(21B)と反対側から記録シートに接触して記録シートに所定の搬送抵抗を付与することにより積層された複数枚の記録シートを分離する分離抵抗体(21D)と、分離抵抗体(21D)を支持するとともに、給送体(21B)による押圧力(F)の押圧方向と略直交する方向に延びて押圧力を受ける梁状の樹脂からなる支持フレーム(25)と、支持フレーム(25)の長手方向と平行な方向であって、収納トレイ(15)から搬送される記録シートの幅方向に沿って拡がり、収納トレイ(15)から画像形成部(5)に給送される記録シートに接触して記録シートの搬送を案内するガイド部(27A)を有するとともに、このガイド部(27A)が支持フレーム(25)に一体化された金属製の搬送シュート(27)とを備えることを特徴とする。
【0010】
これにより、請求項1に記載の発明では、収納トレイ(15)から給送される記録シートのガイド部(27A)が金属にて構成され、かつ、このガイド部(27A)が支持フレーム(25)に一体化されているので、搬送シュート(27)、つまりガイド部(27A)が支持フレーム(25)を補強する補強部材として機能し、支持フレーム(25)が大きく撓んでしまうことを抑制できる。
【0011】
したがって、支持フレーム(25)全体を機械的強度に優れた樹脂製とする、又は支持フレーム(25)を金属製とするといった解決手段に比べて、支持フレーム(画像形成装置)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止できる。
【0012】
なお、「給送体」は、円柱(円筒)状のローラは勿論のこと、ベルト等の回転体であってもよい。また、「分離抵抗体」は、いわゆる分離パッドは勿論のこと、ローラやベルト等であってもよい。
【0013】
また、請求項2に記載の発明では、幅方向から見て、搬送シュート(27)による記録シートの案内方向と給送体(21B)による記録シートの搬送方向とは交差しており、さらに、支持フレーム(25)を挟んで分離抵抗体(21D)と反対側には、支持フレーム(25)と共に押圧力を受ける金属製の補強フレーム(27B)が設けられ、かつ、補強フレーム(27B)は、搬送シュート(27)と共に一体形成されていることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項2に記載の発明では、支持フレーム(25)は、補強フレーム(27B)及び搬送シュート(27)の2つの金属製部材により補強され、かつ、補強フレーム(27B)と搬送シュート(27)とが一体形成されているので、支持フレーム(25)をより強固に補強することができる。したがって、支持フレーム(25)の撓み変形をより小さくすることができるので、分離給送機能の低下を確実に防止できる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明では、補強フレーム(27B)は、分離抵抗体(21D)に対応する部位に設けられた押圧力受部(27F)、及び幅方向において押圧力受部(27F)を挟んで両側に設けられた開口部(27G)を有して構成されており、さらに、搬送シュート(27)及び補強フレーム(27B)は、1枚の板材をプレス加工によって折り曲げることにより一体形成されているとともに、板材のうち開口部(27G)に相当する部位が切り起こされてガイド部(27A)の少なくとも一部が構成されていることを特徴とする。
【0016】
これにより、請求項3に記載の発明では、板材のうち開口部(27G)に相当する部位、つまり補強フレーム(27B)のうち支持フレーム(25)の補強に大きく関与しない部位が切り起こされてガイド部(27A)の少なくとも一部が構成されているので、無駄に破棄される材料を小さくしながら、十分な大きさのガイド部(27A)を確保しつつ、材料である板材を有効に用いて補強フレーム(27B)及び搬送シュート(27)を構成することができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明では、ガイド部(27A)の搬送方向上流側端部(27H)には、記録シートとの接触面と反対側に折り曲げられた折曲部(27L)が形成されていることを特徴とする。
【0018】
これにより、請求項4に記載の発明では、ガイド部(27A)の搬送方向上流側端部(27H)においては、鋭角的なエッジ部が無くなり、滑らかに湾曲した曲面となるので、記録シートを滑らかに案内することができる。
【0019】
また、折曲部(27L)が形成されたことによりガイド部(27A)の曲げ剛性が大きくなるので、搬送シュート(27)の補強部材として機能が増大し、支持フレーム(25)の撓み変形をより小さくすることができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明では、折曲部(27L)は、幅方向全域に亘って連続して形成されていることを特徴とする。
これにより、請求項5に記載の発明では、ガイド部(27A)の曲げ剛性がより一層大きくなるので、支持フレーム(25)の撓み変形を確実に小さくすることができる。
【0021】
また、請求項6に記載の発明では、ガイド部(27A)の搬送方向上流側端部(27H)のうち幅方向両端側は、搬送シュート(27)を搬送される記録シートの厚み方向から見て、その搬送方向に対して傾いていることを特徴とする。
【0022】
これにより、請求項6に記載の発明では、搬送されてくる記録シートとガイド部(27A)との接触面積が徐々に拡大していくこととなるので、記録シートの搬送抵抗が急激に増加してしまうことを抑制でき、記録シートを滑らかに搬送することができる。
【0023】
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の中央断面を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の前面側を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置において、MPトレイ17を開いた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19の上面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19をMPトレイ17側から見た正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19を画像形成部5側から見た背面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19の下面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19を画像形成部5側下方部から見た斜視図である。
【図10】レジストローラ16B及びピンチローラ16D等を含む図5のA−A断面相当の図である。
【図11】本発明の実施形態に係る支持フレーム25の斜視図である。
【図12】本発明の実施形態に係る支持フレーム25を画像形成部5側から見た背面図である。
【図13】図11のB−B断面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る搬送シュート27の斜視図である。
【図15】本発明の実施形態に係る搬送シュート27を画像形成部5側から見た図である。
【図16】図14のC−C断面図である。
【図17】本発明の実施形態に係る搬送シュート27を画像形成部5側下方部から見た斜視図である。
【図18】本発明の実施形態に係る搬送シュート27、保持部材33A及びバネ33Bの組み付け状態を示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本実施形態は、本発明に係る画像形成装置を電子写真方式の画像形成装置に適用したものであり、以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
1.画像形成装置の概略構造
画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、記録用紙やOHPシート等の記録シート(以下、用紙という。)に現像剤像を転写することにより、用紙に画像を形成する電子写真方式の画像形成部5が収納されている。
【0026】
画像形成部5は、周知のごとく、プロセスカートリッジ7、感光ドラム7Aを露光する露光器9、感光ドラム7Aに形成された現像剤像を用紙に転写させる転写ローラ11、及び用紙に転写された現像剤像を加熱定着させる定着器13等から構成されている。
【0027】
なお、本実施形態に係る画像形成部5は、用紙の搬送方向に沿って複数個(本実施形態では、4個)のプロセスカートリッジ7K〜7Cが直列に配設され、複数種類の現像剤像を直接的に用紙に転写するダイレクトタンデム方式のものである。
【0028】
そして、各プロセスカートリッジ7K〜7Cは、現像剤像が担持される感光ドラム7A、感光ドラム7Aを帯電させる帯電器7B、及び転写が終わった感光ドラム7Aの表面をクリーニングするクリーナ7D等から構成されている。
【0029】
また、露光器9は、各プロセスカートリッジ7K〜7Cに対応した4つの露光器9K〜9Cから構成されており、各露光器9K〜9Cは、多数個のLEDを感光ドラム7Aの軸方向と平行な方向に並べ、これらのLEDの点滅制御を行うことにより感光ドラム7Aを露光する露光手段である。
【0030】
また、給紙カセット15は、画像形成部5に搬送される用紙が積層された状態で収納される収納トレイであり、この給紙カセット15は、装置本体(筐体3)に対して着脱可能に装着されている。
【0031】
そして、給紙カセット15に収納されている用紙は、ピックアップローラ15Aにより画像形成部5に向けて搬出された後、分離ローラ15B及び分離パッド15Cにより1枚ずつ分離されて画像形成部5に搬送される。
【0032】
つまり、分離ローラ15Bにより分離排出された用紙は、搬送ローラ16Aにより搬送力が付与された後、用紙に接触して用紙の搬送を案内するガイド部27Aによりその搬送方向が上方側に略180度転向される。
【0033】
そして、ガイド部27Aより案内されて搬送方向が転向された用紙は、ガイド部27Aより搬送方向下流側に設けられたレジストローラ16Bにより斜行が矯正された後、画像形成部5に供給される。なお、ピンチローラ16C及びピンチローラ16Dは、用紙を搬送ローラ16Aに押し付けるコロである。
【0034】
また、本実施形態では、両ピンチローラ16C、16Dに摩擦帯電させて静電気を発生させることにより、用紙に付着した紙粉等の異物(以下、単に紙粉という。)を両ピンチローラ16C、16Dに吸着させて回収している。このため、本実施形態では、両ピンチローラ16C、16Dは紙粉取りローラとしての機能も備える。
【0035】
ところで、筐体3の側面前面部には、給紙カセット15に載置されている用紙以外の用紙を直接的に画像形成部5に供給するためのシート供給口3Aが設けられており、このシート供給口3Aは、通常使用時には、筐体3に対して揺動可能に組み付けられた手差しトレイ等のマルチパーパス給紙トレイ17により閉塞されている(図2参照)。なお、通常使用時とは、給紙カセット15から用紙を供給する場合等をいう。
【0036】
そして、ユーザによりマルチパーパス給紙トレイ(以下、MPトレイと記す。)17が前面側に開かれると、図3に示すように、シート供給口3Aが開放されて、シート供給口3Aから用紙を供給することが可能な状態になるとともに、MPトレイ17がシート供給口3Aに供給される用紙の案内部材として機能する。
【0037】
2.シート供給口から画像形成部に用紙を給紙するための構造
筐体3内のうちシート供給口3Aの下端側には、図4〜図6に示す給紙ユニット19が配設されており、この給紙ユニット19は、図10に示すように、MPトレイ17に載置された用紙を給送するための給送ユニット21、及びフレームユニット23等から構成されている。
【0038】
給送ユニット21は、MPトレイ17に載置された用紙に接触して回転することによって用紙を送り出すピックアップローラ21A、ピックアップローラ21Aから送り出された用紙を下方側に押圧しながら回転することにより、用紙に搬送力を付与して用紙をシート供給口3Aに供給する分離ローラ21B、及び両ローラ21A、21Bを回転可能に保持するローラホルダ21C等から構成されている。
【0039】
なお、給送時における給送ユニット21の作動は、公知の発明(例えば、特許文献1に記載の発明)と同様であるので、本明細書では、給送ユニット21の詳細作動説明は省略する。
【0040】
また、フレームユニット23は、分離ローラ21Bによる押圧力Fの押圧方向と略直交する方向(本実施形態では、画像形成装置1の左右方向)に延びて押圧力Fを受ける樹脂(本実施形態では、ポリスチレン)製の支持フレーム25(図4参照)、及び支持フレーム25に固定された金属(本実施形態では、冷間圧延鋼板)製の搬送シュート27等から構成されている。
【0041】
2.1.支持フレーム等の構造
支持フレーム25は、図11に示すように、画像形成装置1の左右方向、つまり給紙カセット15から搬送される用紙の幅方向に延びる梁状の梁部25Aを有しており、この梁部25Aには、梁部25Aを補強するとともに、搬送される用紙に上端部で接触することにより、用紙をシート供給口3Aに向けて案内する複数の案内リブ25Bが一体形成されている。
【0042】
また、梁部25Aの断面形状は、図10に示すように、ガイド部27Aの裏面側に位置して略鉛直方向に起立した起立部25C、及び起立部25Cと略直交するように水平方向に延びて押圧力Fを受ける水平部25D等を有して略L字状(図13の斜線部参照)に形成されている。
【0043】
このため、幅方向から見て、搬送シュート27(ガイド部27A)による用紙の案内方向と分離ローラ21Bによる用紙の搬送方向と、換言すれば、給紙カセット15から搬送される用紙の搬送方向とMPトレイ17から搬送される用紙の搬送方向とは、ピンチローラ16D近傍で合流するように交差することとなる。
【0044】
また、水平部25Dのうち長手方向略中央部、つまり給送ユニット21に対応する位置には、分離パッド21D及び摩擦板21Eが配設されており、摩擦板21Eは水平部25Dに不動状態で固定されているのに対して、分離パッド21Dは捻りバネ21F等の弾性部材を介して水平部25Dに固定されている。このため、分離パッド21Dは、捻りバネ21Fの弾性力により常に分離ローラ21B側に押圧される。
【0045】
そして、分離パッド21Dは、搬送される用紙を挟んで分離ローラ21Bと反対側から用紙に接触して用紙に所定の搬送抵抗を付与することにより積層された複数枚の用紙を分離する分離抵抗体であり、摩擦板21Eは、ピックアップローラ21Aと反対側から用紙に接触して多数枚の用紙が分離ローラ21Bに供給されてしまうことを抑制するものである。
【0046】
また、梁部25Aのシート供給口3A側には、図4に示すように、紙粉を貯留するための紙粉貯留部29が設けられているとともに、ピンチローラ16Dから回収(除去)された紙粉を紙粉貯留部29に移送(搬送)するオーガ31が設けられている。因みに、本実施形態では、紙粉貯留部29を着脱自在に支持フレーム25に組み付けることにより、紙粉貯留部29に貯留した紙粉を容易に廃棄可能としている。
【0047】
なお、オーガ31は、幅方向(梁部25Aの長手方向)に延びる回転軸31A及びこの回転軸31Aの外周面に設けられた螺旋状の羽根31Bからなるスクリューポンプ方式の粉体輸送ポンプであり、このオーガ31(回転軸31A)の長手方向両端は、梁部25Aの長手方向両端に回転可能に支持されている。
【0048】
また、オーガ31の近傍には、図10に示すように、ピンチローラ16Dの外周面に接触して外周面に吸着回収された紙粉を掻き取る紙粉除去部33が設けられており、この紙粉除去部33により掻き取られた紙粉がオーガ31により紙粉貯留部29まで移送される。因みに、本実施形態では、紙粉除去部33は、スポンジ等の多孔質弾性部材に構成されている。
【0049】
そして、紙粉除去部33は、図7及び図9に示すように、幅方向略全域に延びてピンチローラ16Dに接触し、かつ、金属製の保持部材33A(図10参照)に両面テープや接着剤等を介して固定されており、この保持部材33Aは、紙粉除去部33をピンチローラ16Dに対して相対変位可能とした状態で紙粉除去部33を保持している。
【0050】
また、保持部材33Aは、図17及び図18に示すように、オーガ31の回転軸31Aに回転可能に組み付けられているとともに、紙粉除去部33をピンチローラ16D側に変位させる向きの弾性力を金属製のバネ33Bから受けており、このコイル状に形成されたバネ33Bの一端側は保持部材33Aに係止され、他端側は搬送シュート27に係止されている。
【0051】
このため、紙粉除去部33は、常に所定以上の接触面圧にてピンチローラ16Dの外周面に接触することとなるので、ピンチローラ16Dに回収された紙粉を確実に掻き取りながら、紙粉除去部33等に帯電した電荷をバネ33B及び搬送シュート27を経由させて接地側に逃がすことができる。
【0052】
2.2.搬送シュート等の構造
搬送シュート27は、図10に示すように、起立部25Cに沿うように湾曲して給紙カセット15から画像形成部5(レジストローラ16B)側に給送される用紙を案内するガイド部27A、及び水平部25Dの下面側に宛がわれるようにガイド部27Aによる用紙案内方向と交差する方向に延びる補強フレーム27B等を有して構成されている。
【0053】
また、補強フレーム27Bは、水平部25Dを挟んで分離パッド21Dと反対側に位置して支持フレーム25(梁部25A)と共に押圧力Fを受けるものであり、搬送シュート27は、図8及び図9に示すように、この補強フレーム27Bを介して支持フレーム25に一体化固定されている。
【0054】
なお、本実施形態に係る補強フレーム部27Bは、図8に示すように、梁部25Aの長手方向両端に設定されたPネジ27C等の機械的締結手段、及び梁部25Aの長手方向略中央部に設けられた係止突起25Eに係止されて支持フレーム25に固定されている。
【0055】
因みに、梁部25Aに形成されたボス状の突起部25Fは、補強フレーム27Bに形成された切り欠き27D又は穴部27Eに挿入される位置決め手段であり、この突起部25Fが切り欠き27D又は穴部27Eに挿入されることにより、支持フレーム25に対する搬送シュート27の位置が決定される。
【0056】
また、補強フレーム27Bは、分離パッド21Dに対応する部位に設けられた押圧力受部27F(係止突起25Eと係合する係合穴が形成された部位)、及び幅方向(左右方向)において押圧力受部27Fを挟んで両側に設けられた開口部27Gを有して構成されている。
【0057】
そして、ガイド部27A(搬送シュート27)及び補強フレーム27Bは、図16に示すように、1枚の金属板材をプレス加工によって折り曲げることにより一体形成されているとともに、その金属板材のうち開口部27Gに相当する部位が切り起こされて、図14に示すように、ガイド部27Aの一部(図14の下方側に突出した斜線部分27J)が構成されている。なお、以下、斜線部分27Jを用紙導入部27Jという。
【0058】
また、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hのうち幅方向両端側、つまり用紙導入部27Jの端部は、図15に示すように、搬送シュート27を搬送される用紙の厚み方向(本実施形態形態では、後方側)から見て、その搬送方向に対して傾くように設定されている。
【0059】
そして、用紙導入部27Jに対応するように、支持フレーム25にも導入部位25G(図12参照)が設けられている。因みに、ガイド部27Aに設けられた穴部27K(図15参照)は、用紙を検出するためのセンサアクチュエータを装着するための穴である。
【0060】
また、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hには、図17及び図18に示すように、用紙との接触面と反対側(本実施形態では、導入部位25G側)に折り曲げられた折曲部27Lが形成されており、この折曲部27Lは、幅方向略全域に亘って連続して形成されている。
【0061】
なお、本実施形態では、用紙導入部27J及び折曲部27Lも、ガイド部27A及び補強フレーム27Bと同様にプレス成形にて1枚の金属板材から一体形成されている。
3.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
本実施形態では、給紙カセット15から給送される用紙のガイド部27Aが金属にて構成され、かつ、この搬送シュート27が支持フレーム25に一体化されているので、ガイド部27Aが支持フレーム25を補強する補強部材として機能し、支持フレーム25が大きく撓んでしまうことを抑制できる。
【0062】
したがって、支持フレーム25全体を機械的強度に優れた樹脂製とする、又は支持フレーム25を金属製とするといった解決手段に比べて、支持フレーム25(画像形成装置1)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止できる。
【0063】
また、本実施形態では、支持フレーム25を挟んで分離パッド21Dと反対側には、支持フレーム25と共に押圧力Fを受ける金属製の補強フレーム27Bが設けられ、かつ、補強フレーム27Bは、搬送シュート27(ガイド部27A)と共に金属にて一体形成されているので、支持フレーム25は、補強フレーム27B及び搬送シュート27の2つの金属製部材により補強されることとなる。
【0064】
そして更に、補強フレーム27Bと搬送シュート27とが金属にて一体形成されているので、支持フレーム25をより強固に補強することができる。したがって、支持フレーム25の撓み変形をより小さくすることができるので、分離ローラ21B及び分離パッド21Dによる用紙の分離給送機能の低下を確実に防止できる。
【0065】
また、金属板材のうち開口部27Gに相当する部位が切り起こされて用紙導入部27Jが構成されているので、金属板材のうち開口部27Gに相当する部位、つまり補強フレーム27Bのうち支持フレーム25の補強に大きく関与しない部位が切り起こされて用紙導入部27Jが構成されていることとなる。
【0066】
したがって、本実施形態では、無駄に破棄される材料を小さくしながら、十分な大きさのガイド部27Aを確保しつつ、材料である金属板材を有効に用いて補強フレーム27B及び搬送シュート27を構成することができる。
【0067】
また、本実施形態では、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hには、用紙との接触面と反対側に折り曲げられた折曲部27Lが形成されているので、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hにおいては、鋭角的なエッジ部が無くなり、滑らかに湾曲した曲面となる。このため、給紙カセット15から搬送されてきた用紙を滑らかに画像形成部5側に案内することができる。
【0068】
また、折曲部27Lが形成されたことによりガイド部27Aの曲げ剛性が大きくなるので、搬送シュート27の補強部材として機能が増大し、支持フレーム25の撓み変形をより小さくすることができる。
【0069】
また、本実施形態では、折曲部27Lは、幅方向全域に亘って連続して形成されているので、ガイド部27Aの曲げ剛性がより一層大きくなるので、支持フレーム25の撓み変形を確実に小さくすることができる。
【0070】
また、本実施形態では、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hのうち幅方向両端側は、搬送シュート27を搬送される用紙の厚み方向から見て、その搬送方向に対して傾いているので、搬送されてくる用紙とガイド部27Aとの接触面積が徐々に拡大していくこととなる。このため、用紙の搬送抵抗が急激に増加してしまうことを抑制できるので、用紙を滑らかに搬送することができる。
【0071】
また、本実施形態では、ガイド部27A(搬送シュート27)は金属製であるので、搬送シュート27の一部を装置本体の接地側に電気的に接続することにより、容易に搬送シュート27及び紙粉除去部33に蓄積した電荷を開放することができる。したがって、部品点数の増加を抑制しつつ、簡便に搬送シュート27及び紙粉除去部33を除電することができる。
【0072】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、補強フレーム27Bとガイド部27A(搬送シュート27)とをプレス加工にて一体成形したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、補強フレーム27Bとガイド部27Aとを別部品として製造した後、溶接や接着等にて一体化してもよい。
【0073】
また、上述の実施形態では、補強フレーム27Bが梁部25A(水平部25D)に固定されることにより、搬送シュート27(ガイド部27A)と支持フレーム25とが一体化されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、搬送シュート27を支持フレーム25に一体化してよい。
【0074】
また、上述の実施形態では、搬送シュート27と支持フレーム25とが分離可能に一体化されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インサート成形法等により搬送シュート27と支持フレーム25とを一体化してもよい。
【0075】
また、上述の実施形態では、金属板材の一部を切り起こすことにより用紙導入部27Jを形成したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、電子写真方式の画像形成部5であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式等のその方式の画像形成部であってもよい。
【0076】
また、上述の実施形態では、ダイレクトタンデム方式の画像形成装置であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば中間転写方式やモノクロ方式等の画像形成装置であってもよい。
【0077】
また、上述の実施形態では、発光ダイオードを用いた露光器であったが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0078】
1…画像形成装置、3…筐体、3A…シート供給口、5…画像形成部、
7…プロセスカートリッジ、7A…感光ドラム、7B…帯電器、9…露光器、
11…転写ローラ、15…給紙カセット、15A…ピックアップローラ、
15B…分離ローラ、16A…搬送ローラ、16B…レジストローラ、
16C、16D…ピンチローラ、17…MPトレイ、19…給紙ユニット、
21…給送ユニット、21A…ピックアップローラ、21B…分離ローラ、
21D…分離パッド、21E…摩擦板、21F…捻りバネ、
23…フレームユニット、25…支持フレーム、25A…梁部、25B…案内リブ、
25C…起立部、25D…水平部、25E…係止突起、25F…突起部、
25G…導入部位、27…搬送シュート、27A…ガイド部、
27B…補強フレーム、27B…補強フレーム、27E…穴部、
27F…押圧力受部、27G…開口部、27H…搬送方向上流側端部、
27J…用紙導入部、27K…穴部、27L…折曲部、29…紙粉貯留部、
31…オーガ、31A…回転軸、31B…羽根、33…紙粉除去部、
33A…保持部材、33B…バネ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチパーパス給紙トレイ等やシート供給口が設けられた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、筐体内に装着された給紙トレイ(給紙カセット)に加えて、手差しトレイ等のマルチパーパス給紙トレイ(以下、MPトレイと記す。)からも用紙等の記録シートを画像形成部に供給可能な構成となっている。
【0003】
そして、MPトレイに載置された複数枚の用紙を1枚ずつ分離して画像形成部に供給すべく、用紙を押圧しながら回転する給送ローラ、及び給送ローラと反対側から用紙に接触する分離パッド等から給紙機構を構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−315797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、給紙機構では、積層された複数枚の用紙を給紙ローラにて分離パッドに向けて押圧し、分離パッドに接触している用紙が分離パッドから摩擦抵抗を受けることにより給紙ローラに接触している用紙のみが給送される。
【0006】
このため、用紙を分離パッド側に押圧する給紙ローラの押圧力により、分離パッドを支持する支持フレームが大きく撓むと、実質的な押圧力が小さくなり、用紙と分離パッドとの間で発生する摩擦力が小さくなるので、MPトレイに載置された複数枚の用紙を1枚ずつ分離して画像形成部に供給する機能(以下、この機能を分離給送機能という。)が低下してしまう。
【0007】
なお、支持フレームが樹脂製であると、分離給送機能低下という問題が顕著に発生するが、この問題に対しては、機械的強度に優れた樹脂製とすれば解決することができるものの、この手段では支持フレーム(画像形成装置)の製造原価上昇を招いてしまう。
【0008】
本発明は、上記点に鑑み、支持フレーム(画像形成装置)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、記録シートに画像を形成する画像形成部(5)と、画像形成部(5)を収納するとともに、画像形成部(5)に記録シートを供給するためのシート供給口(3A)が設けられた筐体(3)と、記録シートを収納するための収納トレイ(15)と、シート供給口(3A)から供給される記録シートを押圧しながら回転することにより記録シートに搬送力を付与する給送体(21B)と、給送体(21B)に対して対向配置され、給送体(21B)と反対側から記録シートに接触して記録シートに所定の搬送抵抗を付与することにより積層された複数枚の記録シートを分離する分離抵抗体(21D)と、分離抵抗体(21D)を支持するとともに、給送体(21B)による押圧力(F)の押圧方向と略直交する方向に延びて押圧力を受ける梁状の樹脂からなる支持フレーム(25)と、支持フレーム(25)の長手方向と平行な方向であって、収納トレイ(15)から搬送される記録シートの幅方向に沿って拡がり、収納トレイ(15)から画像形成部(5)に給送される記録シートに接触して記録シートの搬送を案内するガイド部(27A)を有するとともに、このガイド部(27A)が支持フレーム(25)に一体化された金属製の搬送シュート(27)とを備えることを特徴とする。
【0010】
これにより、請求項1に記載の発明では、収納トレイ(15)から給送される記録シートのガイド部(27A)が金属にて構成され、かつ、このガイド部(27A)が支持フレーム(25)に一体化されているので、搬送シュート(27)、つまりガイド部(27A)が支持フレーム(25)を補強する補強部材として機能し、支持フレーム(25)が大きく撓んでしまうことを抑制できる。
【0011】
したがって、支持フレーム(25)全体を機械的強度に優れた樹脂製とする、又は支持フレーム(25)を金属製とするといった解決手段に比べて、支持フレーム(画像形成装置)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止できる。
【0012】
なお、「給送体」は、円柱(円筒)状のローラは勿論のこと、ベルト等の回転体であってもよい。また、「分離抵抗体」は、いわゆる分離パッドは勿論のこと、ローラやベルト等であってもよい。
【0013】
また、請求項2に記載の発明では、幅方向から見て、搬送シュート(27)による記録シートの案内方向と給送体(21B)による記録シートの搬送方向とは交差しており、さらに、支持フレーム(25)を挟んで分離抵抗体(21D)と反対側には、支持フレーム(25)と共に押圧力を受ける金属製の補強フレーム(27B)が設けられ、かつ、補強フレーム(27B)は、搬送シュート(27)と共に一体形成されていることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項2に記載の発明では、支持フレーム(25)は、補強フレーム(27B)及び搬送シュート(27)の2つの金属製部材により補強され、かつ、補強フレーム(27B)と搬送シュート(27)とが一体形成されているので、支持フレーム(25)をより強固に補強することができる。したがって、支持フレーム(25)の撓み変形をより小さくすることができるので、分離給送機能の低下を確実に防止できる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明では、補強フレーム(27B)は、分離抵抗体(21D)に対応する部位に設けられた押圧力受部(27F)、及び幅方向において押圧力受部(27F)を挟んで両側に設けられた開口部(27G)を有して構成されており、さらに、搬送シュート(27)及び補強フレーム(27B)は、1枚の板材をプレス加工によって折り曲げることにより一体形成されているとともに、板材のうち開口部(27G)に相当する部位が切り起こされてガイド部(27A)の少なくとも一部が構成されていることを特徴とする。
【0016】
これにより、請求項3に記載の発明では、板材のうち開口部(27G)に相当する部位、つまり補強フレーム(27B)のうち支持フレーム(25)の補強に大きく関与しない部位が切り起こされてガイド部(27A)の少なくとも一部が構成されているので、無駄に破棄される材料を小さくしながら、十分な大きさのガイド部(27A)を確保しつつ、材料である板材を有効に用いて補強フレーム(27B)及び搬送シュート(27)を構成することができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明では、ガイド部(27A)の搬送方向上流側端部(27H)には、記録シートとの接触面と反対側に折り曲げられた折曲部(27L)が形成されていることを特徴とする。
【0018】
これにより、請求項4に記載の発明では、ガイド部(27A)の搬送方向上流側端部(27H)においては、鋭角的なエッジ部が無くなり、滑らかに湾曲した曲面となるので、記録シートを滑らかに案内することができる。
【0019】
また、折曲部(27L)が形成されたことによりガイド部(27A)の曲げ剛性が大きくなるので、搬送シュート(27)の補強部材として機能が増大し、支持フレーム(25)の撓み変形をより小さくすることができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明では、折曲部(27L)は、幅方向全域に亘って連続して形成されていることを特徴とする。
これにより、請求項5に記載の発明では、ガイド部(27A)の曲げ剛性がより一層大きくなるので、支持フレーム(25)の撓み変形を確実に小さくすることができる。
【0021】
また、請求項6に記載の発明では、ガイド部(27A)の搬送方向上流側端部(27H)のうち幅方向両端側は、搬送シュート(27)を搬送される記録シートの厚み方向から見て、その搬送方向に対して傾いていることを特徴とする。
【0022】
これにより、請求項6に記載の発明では、搬送されてくる記録シートとガイド部(27A)との接触面積が徐々に拡大していくこととなるので、記録シートの搬送抵抗が急激に増加してしまうことを抑制でき、記録シートを滑らかに搬送することができる。
【0023】
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の中央断面を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の前面側を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置において、MPトレイ17を開いた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19の上面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19をMPトレイ17側から見た正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19を画像形成部5側から見た背面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19の下面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る給紙ユニット19を画像形成部5側下方部から見た斜視図である。
【図10】レジストローラ16B及びピンチローラ16D等を含む図5のA−A断面相当の図である。
【図11】本発明の実施形態に係る支持フレーム25の斜視図である。
【図12】本発明の実施形態に係る支持フレーム25を画像形成部5側から見た背面図である。
【図13】図11のB−B断面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る搬送シュート27の斜視図である。
【図15】本発明の実施形態に係る搬送シュート27を画像形成部5側から見た図である。
【図16】図14のC−C断面図である。
【図17】本発明の実施形態に係る搬送シュート27を画像形成部5側下方部から見た斜視図である。
【図18】本発明の実施形態に係る搬送シュート27、保持部材33A及びバネ33Bの組み付け状態を示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本実施形態は、本発明に係る画像形成装置を電子写真方式の画像形成装置に適用したものであり、以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
1.画像形成装置の概略構造
画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、記録用紙やOHPシート等の記録シート(以下、用紙という。)に現像剤像を転写することにより、用紙に画像を形成する電子写真方式の画像形成部5が収納されている。
【0026】
画像形成部5は、周知のごとく、プロセスカートリッジ7、感光ドラム7Aを露光する露光器9、感光ドラム7Aに形成された現像剤像を用紙に転写させる転写ローラ11、及び用紙に転写された現像剤像を加熱定着させる定着器13等から構成されている。
【0027】
なお、本実施形態に係る画像形成部5は、用紙の搬送方向に沿って複数個(本実施形態では、4個)のプロセスカートリッジ7K〜7Cが直列に配設され、複数種類の現像剤像を直接的に用紙に転写するダイレクトタンデム方式のものである。
【0028】
そして、各プロセスカートリッジ7K〜7Cは、現像剤像が担持される感光ドラム7A、感光ドラム7Aを帯電させる帯電器7B、及び転写が終わった感光ドラム7Aの表面をクリーニングするクリーナ7D等から構成されている。
【0029】
また、露光器9は、各プロセスカートリッジ7K〜7Cに対応した4つの露光器9K〜9Cから構成されており、各露光器9K〜9Cは、多数個のLEDを感光ドラム7Aの軸方向と平行な方向に並べ、これらのLEDの点滅制御を行うことにより感光ドラム7Aを露光する露光手段である。
【0030】
また、給紙カセット15は、画像形成部5に搬送される用紙が積層された状態で収納される収納トレイであり、この給紙カセット15は、装置本体(筐体3)に対して着脱可能に装着されている。
【0031】
そして、給紙カセット15に収納されている用紙は、ピックアップローラ15Aにより画像形成部5に向けて搬出された後、分離ローラ15B及び分離パッド15Cにより1枚ずつ分離されて画像形成部5に搬送される。
【0032】
つまり、分離ローラ15Bにより分離排出された用紙は、搬送ローラ16Aにより搬送力が付与された後、用紙に接触して用紙の搬送を案内するガイド部27Aによりその搬送方向が上方側に略180度転向される。
【0033】
そして、ガイド部27Aより案内されて搬送方向が転向された用紙は、ガイド部27Aより搬送方向下流側に設けられたレジストローラ16Bにより斜行が矯正された後、画像形成部5に供給される。なお、ピンチローラ16C及びピンチローラ16Dは、用紙を搬送ローラ16Aに押し付けるコロである。
【0034】
また、本実施形態では、両ピンチローラ16C、16Dに摩擦帯電させて静電気を発生させることにより、用紙に付着した紙粉等の異物(以下、単に紙粉という。)を両ピンチローラ16C、16Dに吸着させて回収している。このため、本実施形態では、両ピンチローラ16C、16Dは紙粉取りローラとしての機能も備える。
【0035】
ところで、筐体3の側面前面部には、給紙カセット15に載置されている用紙以外の用紙を直接的に画像形成部5に供給するためのシート供給口3Aが設けられており、このシート供給口3Aは、通常使用時には、筐体3に対して揺動可能に組み付けられた手差しトレイ等のマルチパーパス給紙トレイ17により閉塞されている(図2参照)。なお、通常使用時とは、給紙カセット15から用紙を供給する場合等をいう。
【0036】
そして、ユーザによりマルチパーパス給紙トレイ(以下、MPトレイと記す。)17が前面側に開かれると、図3に示すように、シート供給口3Aが開放されて、シート供給口3Aから用紙を供給することが可能な状態になるとともに、MPトレイ17がシート供給口3Aに供給される用紙の案内部材として機能する。
【0037】
2.シート供給口から画像形成部に用紙を給紙するための構造
筐体3内のうちシート供給口3Aの下端側には、図4〜図6に示す給紙ユニット19が配設されており、この給紙ユニット19は、図10に示すように、MPトレイ17に載置された用紙を給送するための給送ユニット21、及びフレームユニット23等から構成されている。
【0038】
給送ユニット21は、MPトレイ17に載置された用紙に接触して回転することによって用紙を送り出すピックアップローラ21A、ピックアップローラ21Aから送り出された用紙を下方側に押圧しながら回転することにより、用紙に搬送力を付与して用紙をシート供給口3Aに供給する分離ローラ21B、及び両ローラ21A、21Bを回転可能に保持するローラホルダ21C等から構成されている。
【0039】
なお、給送時における給送ユニット21の作動は、公知の発明(例えば、特許文献1に記載の発明)と同様であるので、本明細書では、給送ユニット21の詳細作動説明は省略する。
【0040】
また、フレームユニット23は、分離ローラ21Bによる押圧力Fの押圧方向と略直交する方向(本実施形態では、画像形成装置1の左右方向)に延びて押圧力Fを受ける樹脂(本実施形態では、ポリスチレン)製の支持フレーム25(図4参照)、及び支持フレーム25に固定された金属(本実施形態では、冷間圧延鋼板)製の搬送シュート27等から構成されている。
【0041】
2.1.支持フレーム等の構造
支持フレーム25は、図11に示すように、画像形成装置1の左右方向、つまり給紙カセット15から搬送される用紙の幅方向に延びる梁状の梁部25Aを有しており、この梁部25Aには、梁部25Aを補強するとともに、搬送される用紙に上端部で接触することにより、用紙をシート供給口3Aに向けて案内する複数の案内リブ25Bが一体形成されている。
【0042】
また、梁部25Aの断面形状は、図10に示すように、ガイド部27Aの裏面側に位置して略鉛直方向に起立した起立部25C、及び起立部25Cと略直交するように水平方向に延びて押圧力Fを受ける水平部25D等を有して略L字状(図13の斜線部参照)に形成されている。
【0043】
このため、幅方向から見て、搬送シュート27(ガイド部27A)による用紙の案内方向と分離ローラ21Bによる用紙の搬送方向と、換言すれば、給紙カセット15から搬送される用紙の搬送方向とMPトレイ17から搬送される用紙の搬送方向とは、ピンチローラ16D近傍で合流するように交差することとなる。
【0044】
また、水平部25Dのうち長手方向略中央部、つまり給送ユニット21に対応する位置には、分離パッド21D及び摩擦板21Eが配設されており、摩擦板21Eは水平部25Dに不動状態で固定されているのに対して、分離パッド21Dは捻りバネ21F等の弾性部材を介して水平部25Dに固定されている。このため、分離パッド21Dは、捻りバネ21Fの弾性力により常に分離ローラ21B側に押圧される。
【0045】
そして、分離パッド21Dは、搬送される用紙を挟んで分離ローラ21Bと反対側から用紙に接触して用紙に所定の搬送抵抗を付与することにより積層された複数枚の用紙を分離する分離抵抗体であり、摩擦板21Eは、ピックアップローラ21Aと反対側から用紙に接触して多数枚の用紙が分離ローラ21Bに供給されてしまうことを抑制するものである。
【0046】
また、梁部25Aのシート供給口3A側には、図4に示すように、紙粉を貯留するための紙粉貯留部29が設けられているとともに、ピンチローラ16Dから回収(除去)された紙粉を紙粉貯留部29に移送(搬送)するオーガ31が設けられている。因みに、本実施形態では、紙粉貯留部29を着脱自在に支持フレーム25に組み付けることにより、紙粉貯留部29に貯留した紙粉を容易に廃棄可能としている。
【0047】
なお、オーガ31は、幅方向(梁部25Aの長手方向)に延びる回転軸31A及びこの回転軸31Aの外周面に設けられた螺旋状の羽根31Bからなるスクリューポンプ方式の粉体輸送ポンプであり、このオーガ31(回転軸31A)の長手方向両端は、梁部25Aの長手方向両端に回転可能に支持されている。
【0048】
また、オーガ31の近傍には、図10に示すように、ピンチローラ16Dの外周面に接触して外周面に吸着回収された紙粉を掻き取る紙粉除去部33が設けられており、この紙粉除去部33により掻き取られた紙粉がオーガ31により紙粉貯留部29まで移送される。因みに、本実施形態では、紙粉除去部33は、スポンジ等の多孔質弾性部材に構成されている。
【0049】
そして、紙粉除去部33は、図7及び図9に示すように、幅方向略全域に延びてピンチローラ16Dに接触し、かつ、金属製の保持部材33A(図10参照)に両面テープや接着剤等を介して固定されており、この保持部材33Aは、紙粉除去部33をピンチローラ16Dに対して相対変位可能とした状態で紙粉除去部33を保持している。
【0050】
また、保持部材33Aは、図17及び図18に示すように、オーガ31の回転軸31Aに回転可能に組み付けられているとともに、紙粉除去部33をピンチローラ16D側に変位させる向きの弾性力を金属製のバネ33Bから受けており、このコイル状に形成されたバネ33Bの一端側は保持部材33Aに係止され、他端側は搬送シュート27に係止されている。
【0051】
このため、紙粉除去部33は、常に所定以上の接触面圧にてピンチローラ16Dの外周面に接触することとなるので、ピンチローラ16Dに回収された紙粉を確実に掻き取りながら、紙粉除去部33等に帯電した電荷をバネ33B及び搬送シュート27を経由させて接地側に逃がすことができる。
【0052】
2.2.搬送シュート等の構造
搬送シュート27は、図10に示すように、起立部25Cに沿うように湾曲して給紙カセット15から画像形成部5(レジストローラ16B)側に給送される用紙を案内するガイド部27A、及び水平部25Dの下面側に宛がわれるようにガイド部27Aによる用紙案内方向と交差する方向に延びる補強フレーム27B等を有して構成されている。
【0053】
また、補強フレーム27Bは、水平部25Dを挟んで分離パッド21Dと反対側に位置して支持フレーム25(梁部25A)と共に押圧力Fを受けるものであり、搬送シュート27は、図8及び図9に示すように、この補強フレーム27Bを介して支持フレーム25に一体化固定されている。
【0054】
なお、本実施形態に係る補強フレーム部27Bは、図8に示すように、梁部25Aの長手方向両端に設定されたPネジ27C等の機械的締結手段、及び梁部25Aの長手方向略中央部に設けられた係止突起25Eに係止されて支持フレーム25に固定されている。
【0055】
因みに、梁部25Aに形成されたボス状の突起部25Fは、補強フレーム27Bに形成された切り欠き27D又は穴部27Eに挿入される位置決め手段であり、この突起部25Fが切り欠き27D又は穴部27Eに挿入されることにより、支持フレーム25に対する搬送シュート27の位置が決定される。
【0056】
また、補強フレーム27Bは、分離パッド21Dに対応する部位に設けられた押圧力受部27F(係止突起25Eと係合する係合穴が形成された部位)、及び幅方向(左右方向)において押圧力受部27Fを挟んで両側に設けられた開口部27Gを有して構成されている。
【0057】
そして、ガイド部27A(搬送シュート27)及び補強フレーム27Bは、図16に示すように、1枚の金属板材をプレス加工によって折り曲げることにより一体形成されているとともに、その金属板材のうち開口部27Gに相当する部位が切り起こされて、図14に示すように、ガイド部27Aの一部(図14の下方側に突出した斜線部分27J)が構成されている。なお、以下、斜線部分27Jを用紙導入部27Jという。
【0058】
また、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hのうち幅方向両端側、つまり用紙導入部27Jの端部は、図15に示すように、搬送シュート27を搬送される用紙の厚み方向(本実施形態形態では、後方側)から見て、その搬送方向に対して傾くように設定されている。
【0059】
そして、用紙導入部27Jに対応するように、支持フレーム25にも導入部位25G(図12参照)が設けられている。因みに、ガイド部27Aに設けられた穴部27K(図15参照)は、用紙を検出するためのセンサアクチュエータを装着するための穴である。
【0060】
また、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hには、図17及び図18に示すように、用紙との接触面と反対側(本実施形態では、導入部位25G側)に折り曲げられた折曲部27Lが形成されており、この折曲部27Lは、幅方向略全域に亘って連続して形成されている。
【0061】
なお、本実施形態では、用紙導入部27J及び折曲部27Lも、ガイド部27A及び補強フレーム27Bと同様にプレス成形にて1枚の金属板材から一体形成されている。
3.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
本実施形態では、給紙カセット15から給送される用紙のガイド部27Aが金属にて構成され、かつ、この搬送シュート27が支持フレーム25に一体化されているので、ガイド部27Aが支持フレーム25を補強する補強部材として機能し、支持フレーム25が大きく撓んでしまうことを抑制できる。
【0062】
したがって、支持フレーム25全体を機械的強度に優れた樹脂製とする、又は支持フレーム25を金属製とするといった解決手段に比べて、支持フレーム25(画像形成装置1)の製造原価上昇を抑制しながら、分離給送機能が低下してしまうことを防止できる。
【0063】
また、本実施形態では、支持フレーム25を挟んで分離パッド21Dと反対側には、支持フレーム25と共に押圧力Fを受ける金属製の補強フレーム27Bが設けられ、かつ、補強フレーム27Bは、搬送シュート27(ガイド部27A)と共に金属にて一体形成されているので、支持フレーム25は、補強フレーム27B及び搬送シュート27の2つの金属製部材により補強されることとなる。
【0064】
そして更に、補強フレーム27Bと搬送シュート27とが金属にて一体形成されているので、支持フレーム25をより強固に補強することができる。したがって、支持フレーム25の撓み変形をより小さくすることができるので、分離ローラ21B及び分離パッド21Dによる用紙の分離給送機能の低下を確実に防止できる。
【0065】
また、金属板材のうち開口部27Gに相当する部位が切り起こされて用紙導入部27Jが構成されているので、金属板材のうち開口部27Gに相当する部位、つまり補強フレーム27Bのうち支持フレーム25の補強に大きく関与しない部位が切り起こされて用紙導入部27Jが構成されていることとなる。
【0066】
したがって、本実施形態では、無駄に破棄される材料を小さくしながら、十分な大きさのガイド部27Aを確保しつつ、材料である金属板材を有効に用いて補強フレーム27B及び搬送シュート27を構成することができる。
【0067】
また、本実施形態では、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hには、用紙との接触面と反対側に折り曲げられた折曲部27Lが形成されているので、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hにおいては、鋭角的なエッジ部が無くなり、滑らかに湾曲した曲面となる。このため、給紙カセット15から搬送されてきた用紙を滑らかに画像形成部5側に案内することができる。
【0068】
また、折曲部27Lが形成されたことによりガイド部27Aの曲げ剛性が大きくなるので、搬送シュート27の補強部材として機能が増大し、支持フレーム25の撓み変形をより小さくすることができる。
【0069】
また、本実施形態では、折曲部27Lは、幅方向全域に亘って連続して形成されているので、ガイド部27Aの曲げ剛性がより一層大きくなるので、支持フレーム25の撓み変形を確実に小さくすることができる。
【0070】
また、本実施形態では、ガイド部27Aの搬送方向上流側端部27Hのうち幅方向両端側は、搬送シュート27を搬送される用紙の厚み方向から見て、その搬送方向に対して傾いているので、搬送されてくる用紙とガイド部27Aとの接触面積が徐々に拡大していくこととなる。このため、用紙の搬送抵抗が急激に増加してしまうことを抑制できるので、用紙を滑らかに搬送することができる。
【0071】
また、本実施形態では、ガイド部27A(搬送シュート27)は金属製であるので、搬送シュート27の一部を装置本体の接地側に電気的に接続することにより、容易に搬送シュート27及び紙粉除去部33に蓄積した電荷を開放することができる。したがって、部品点数の増加を抑制しつつ、簡便に搬送シュート27及び紙粉除去部33を除電することができる。
【0072】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、補強フレーム27Bとガイド部27A(搬送シュート27)とをプレス加工にて一体成形したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、補強フレーム27Bとガイド部27Aとを別部品として製造した後、溶接や接着等にて一体化してもよい。
【0073】
また、上述の実施形態では、補強フレーム27Bが梁部25A(水平部25D)に固定されることにより、搬送シュート27(ガイド部27A)と支持フレーム25とが一体化されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、搬送シュート27を支持フレーム25に一体化してよい。
【0074】
また、上述の実施形態では、搬送シュート27と支持フレーム25とが分離可能に一体化されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インサート成形法等により搬送シュート27と支持フレーム25とを一体化してもよい。
【0075】
また、上述の実施形態では、金属板材の一部を切り起こすことにより用紙導入部27Jを形成したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、電子写真方式の画像形成部5であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式等のその方式の画像形成部であってもよい。
【0076】
また、上述の実施形態では、ダイレクトタンデム方式の画像形成装置であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば中間転写方式やモノクロ方式等の画像形成装置であってもよい。
【0077】
また、上述の実施形態では、発光ダイオードを用いた露光器であったが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0078】
1…画像形成装置、3…筐体、3A…シート供給口、5…画像形成部、
7…プロセスカートリッジ、7A…感光ドラム、7B…帯電器、9…露光器、
11…転写ローラ、15…給紙カセット、15A…ピックアップローラ、
15B…分離ローラ、16A…搬送ローラ、16B…レジストローラ、
16C、16D…ピンチローラ、17…MPトレイ、19…給紙ユニット、
21…給送ユニット、21A…ピックアップローラ、21B…分離ローラ、
21D…分離パッド、21E…摩擦板、21F…捻りバネ、
23…フレームユニット、25…支持フレーム、25A…梁部、25B…案内リブ、
25C…起立部、25D…水平部、25E…係止突起、25F…突起部、
25G…導入部位、27…搬送シュート、27A…ガイド部、
27B…補強フレーム、27B…補強フレーム、27E…穴部、
27F…押圧力受部、27G…開口部、27H…搬送方向上流側端部、
27J…用紙導入部、27K…穴部、27L…折曲部、29…紙粉貯留部、
31…オーガ、31A…回転軸、31B…羽根、33…紙粉除去部、
33A…保持部材、33B…バネ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部を収納するとともに、前記画像形成部に記録シートを供給するためのシート供給口が設けられた筐体と、
記録シートを収納するための収納トレイと、
前記シート供給口から供給される記録シートを押圧しながら回転することにより記録シートに搬送力を付与する給送体と、
前記給送体に対して対向配置され、前記給送体と反対側から記録シートに接触して記録シートに所定の搬送抵抗を付与することにより積層された複数枚の記録シートを分離する分離抵抗体と、
前記分離抵抗体を支持するとともに、前記給送体による押圧力の押圧方向と略直交する方向に延びて前記押圧力を受ける梁状の樹脂からなる支持フレームと、
前記支持フレームの長手方向と平行な方向であって、前記収納トレイから搬送される記録シートの幅方向に沿って拡がり、前記収納トレイから前記画像形成部に給送される記録シートに接触して記録シートの搬送を案内するガイド部を有するとともに、このガイド部が前記支持フレームに一体化された金属製の搬送シュートと
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記幅方向から見て、前記搬送シュートによる記録シートの案内方向と前記給送体による記録シートの搬送方向とは交差しており、
さらに、前記支持フレームを挟んで前記分離抵抗体と反対側には、前記支持フレームと共に前記押圧力を受ける金属製の補強フレームが設けられ、かつ、前記補強フレームは、前記搬送シュートと共に一体形成されていることを特徴とする請求項1画像形成装置。
【請求項3】
前記補強フレームは、前記分離抵抗体に対応する部位に設けられた押圧力受部、及び前記幅方向において前記押圧力受部を挟んで両側に設けられた開口部を有して構成されており、
さらに、前記搬送シュート及び前記補強フレームは、1枚の板材をプレス加工によって折り曲げることにより一体形成されているとともに、前記板材のうち前記開口部に相当する部位が切り起こされて前記ガイド部の少なくとも一部が構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ガイド部の搬送方向上流側端部には、記録シートとの接触面と反対側に折り曲げられた折曲部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記折曲部は、前記幅方向略全域に亘って連続して形成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ガイド部の搬送方向上流側端部のうち前記幅方向両端側は、前記搬送シュートを搬送される記録シートの厚み方向から見て、その搬送方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項1】
記録シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部を収納するとともに、前記画像形成部に記録シートを供給するためのシート供給口が設けられた筐体と、
記録シートを収納するための収納トレイと、
前記シート供給口から供給される記録シートを押圧しながら回転することにより記録シートに搬送力を付与する給送体と、
前記給送体に対して対向配置され、前記給送体と反対側から記録シートに接触して記録シートに所定の搬送抵抗を付与することにより積層された複数枚の記録シートを分離する分離抵抗体と、
前記分離抵抗体を支持するとともに、前記給送体による押圧力の押圧方向と略直交する方向に延びて前記押圧力を受ける梁状の樹脂からなる支持フレームと、
前記支持フレームの長手方向と平行な方向であって、前記収納トレイから搬送される記録シートの幅方向に沿って拡がり、前記収納トレイから前記画像形成部に給送される記録シートに接触して記録シートの搬送を案内するガイド部を有するとともに、このガイド部が前記支持フレームに一体化された金属製の搬送シュートと
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記幅方向から見て、前記搬送シュートによる記録シートの案内方向と前記給送体による記録シートの搬送方向とは交差しており、
さらに、前記支持フレームを挟んで前記分離抵抗体と反対側には、前記支持フレームと共に前記押圧力を受ける金属製の補強フレームが設けられ、かつ、前記補強フレームは、前記搬送シュートと共に一体形成されていることを特徴とする請求項1画像形成装置。
【請求項3】
前記補強フレームは、前記分離抵抗体に対応する部位に設けられた押圧力受部、及び前記幅方向において前記押圧力受部を挟んで両側に設けられた開口部を有して構成されており、
さらに、前記搬送シュート及び前記補強フレームは、1枚の板材をプレス加工によって折り曲げることにより一体形成されているとともに、前記板材のうち前記開口部に相当する部位が切り起こされて前記ガイド部の少なくとも一部が構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ガイド部の搬送方向上流側端部には、記録シートとの接触面と反対側に折り曲げられた折曲部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記折曲部は、前記幅方向略全域に亘って連続して形成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ガイド部の搬送方向上流側端部のうち前記幅方向両端側は、前記搬送シュートを搬送される記録シートの厚み方向から見て、その搬送方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−222106(P2010−222106A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72210(P2009−72210)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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