説明

画像形成装置

【課題】排出口から排出された画像形成後の用紙の先端側が排紙受け容器の尾端側の先に飛び出すことを防止する。
【解決手段】プリンタエンジン21で画像形成後の用紙は、上下2段の排出口27又は28から外部に排出される。各排出口27,28側からはそれぞれ排紙受け容器31,32が延び出ていて排出された用紙を受ける。長尺の用紙に画像形成した際は、排紙受け容器31の一部をなす用紙ガイド33を回転軸34を中心に回転して、排出口27から送り出される用紙の先端側を用紙ガイド33により排紙受け容器31の尾端側から排紙受け容器32上の空間39に案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、長尺な印刷物に合わせて床面上に設置する、シート固定部材の位置を移動可能にし、床面上に略平行に設置されるシート部分が形成されない様、常に斜面を形成する技術について開示されている。
特許文献2には、装置に収納可能で、かつ、装置外側に伸縮できる排紙ガイドについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007‐314337号公報
【特許文献2】特開2003‐98765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、排出口から排出された画像形成後の印刷媒体の先端側が受部の尾端側の先に飛び出すことを防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、印刷媒体上に画像形成する画像形成手段と、前記画像形成後の前記印刷媒体を外部に排出する排出口と、前記排出口側から延び出ていて当該排出口から排出される前記印刷媒体を受ける受部と、前記排出口から送り出される前記印刷媒体の先端側を前記受部の尾端側から当該受部の上段側又は下段側の空間に案内する案内部材と、を備えている画像形成装置である。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記排出口は、複数個設けられ、前記受部は、前記排出口ごとにそれぞれ設けられ、前記案内部材は、前記印刷媒体が載置された前記受部の上段側又は下段側の他の前記受部上の空間に前記印刷媒体の先端側を案内する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、一方の面に前記画像形成がなされて前記排出口から前記受部に先端側が送り出された前記印刷媒体をその尾端側から前記排出口を入口として前記画像形成手段で他方の面への前記画像形成が行えるように搬送する搬送手段をさらに備えている。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの一項に記載の画像形成装置において、前記案内部材は、前記受部に回転可能に設けられていて、その回転位置により前記案内を行い又は前記受部の一部となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記案内部材を回転駆動する駆動手段と、前記受部を回転し、当該受部を選択的に前記案内を行なえる位置又は前記受部の一部となる位置とするように前記駆動手段を制御する制御手段と、をさらに備えている。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、排出口から排出された画像形成後の印刷媒体の先端側が受部の尾端側の先に飛び出すことを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、排出口から排出された画像形成後の印刷媒体の先端側を受部の尾端側の先に飛び出すことの防止を、他の排出口から排出される印刷媒体が載置される他の受部上の空間を利用して図ることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、印刷媒体の両面に画像形成を行う場合に、一方の面に画像形成済の印刷媒体を他方の面にも画像形成するために画像形成手段に送り出す作業を、一方の面に画像形成済の印刷媒体の先端側を排出口から排出して受部を利用して行っても、印刷媒体の先端側が受部の尾端側の先に飛び出すことを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、受部上の印刷媒体を取り出す場合に案内部材が邪魔にならないようにすることができる。
【0010】
請求項5に記載の発明によれば、手作業により案内部材を回転させる手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施の形態の画像形成装置における電気的な接続を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態の画像形成装置における画像形成ユニットの概略構成を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態の画像形成装置における排紙受け容器について説明する説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態の画像形成装置における排紙受け容器について説明する説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態の画像形成装置における排紙受け容器の斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態の画像形成装置における排紙受け容器の斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態の画像形成装置で用紙に両面印刷を行う場合について説明する説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態の画像形成装置で長尺な非定型用紙に片面印刷する場合について説明する説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態の画像形成装置で長尺な非定型用紙に両面印刷する場合について説明する説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図15】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図16】本発明の一実施の形態の画像形成装置における
【図17】本発明の一実施の形態の画像形成装置における排紙受け容器の他の構成例を説明する斜視図である。
【図18】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図19】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図20】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図21】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図22】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図23】本発明の一実施の形態の画像形成装置における用紙ガイドの他の構成例を説明する説明図である。
【図24】本発明の一実施の形態の画像形成装置における長尺の用紙に画像形成する処理について説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態の画像形成装置の電気的な接続を示すブロック図である。この画像形成装置1は、装置全体を制御する主制御部2と、原稿の画像を読み取る画像読取装置3と、画像読取装置3で読み取った原稿の画像等の画像データに基づいて画像形成を行う画像形成ユニット4と、公衆電話回線8との間でファクシミリデータの送受信を行うファクシミリ制御装置5と、画像データ等の各種データを格納する磁気記憶装置(HDD)6と、ユーザから各種操作を受け付け、各種メッセージを表示する操作パネル7と、を備えている。
【0013】
主制御部2は、各部を集中的に制御するCPU11と、CPU11が実行する制御プログラム12や各種固定データを記憶しているROM13と、CPU11の作業エリアとなるRAM14とを備えている。
制御プログラム12は、画像読取制御プログラムを含んでおり、画像形成装置1の製造当初からセットアップされているが、後発的にインターネットなどの通信手段を介してダウンロードしてセットアップし、あるいは、後発的に制御プログラム12を記憶した記憶媒体から読み取ってセットアップするようにしてもよい。
【0014】
次に、画像形成ユニット4について詳細に説明する。
図2は、画像形成ユニット4の概略構成を示す説明図である。画像形成ユニット4は、電子写真方式、インクジェット方式、又は、その他の印刷方式で用紙などの印刷媒体上に画像形成を行う装置である。以下では、電子写真方式で画像形成を行う例について説明する。
【0015】
画像形成ユニット4は、電子写真方式で画像形成を行うプリンタエンジン21を備えている。プリンタエンジン21では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を電子写真プロセスでそれぞれ形成する4台のユニット22が並べて設けられている。各ユニット22が感光体上に形成したトナー画像は転写ベルト48に重ね合わされて順次転写される。白黒画像の場合は、ブラック(K)の画像を形成するユニット22で感光体上に形成したトナー画像のみが転写ベルト48に転写される。
【0016】
プリンタエンジン21の下方には、給紙カセット23が設けられている。給紙カセット23内には印刷媒体となる用紙が積層して収納される。給紙カセット23は一般的には複数台用意されているが、図2では便宜上1台のみを図示している。給紙カセット23から取り出された用紙は、搬送ローラ24で搬送経路25を搬送されて転写ローラ26で転写ベルト48上のトナー画像が転写され、定着ローラ57で定着されて、排出口27又は28から装置外部に排出される。手差し給紙部29は、手差しにより用紙をセットすると、その用紙が搬送ローラ24により搬送経路25を搬送されて、転写ローラ26で転写ベルト48上のトナー画像が転写され、定着ローラ57で定着されて、排出口27又は28から装置外部に排出される。搬送経路29は、その両端部が搬送経路25の上流側と下流側にそれぞれ接続されている。片面に画像形成後の用紙を搬送経路25を介して排出口27,28側に送り出し、その搬送方向をスイッチバックして搬送経路29で搬送することで搬送経路25側に戻して再びプリンタエンジン21に送ることにより、用紙の両面印刷を行うことができる。
【0017】
次に、排出口27,28を排出された用紙を受ける受部となる排紙受け容器について説明する。
図3、図4は、排紙受け容器について説明する説明図である。前述のとおり、画像形成装置1は、複数個、この例で2つの排出口27,28を有している。これは、印刷要求ごとに画像形成後の用紙の排出口を別にすることにより、異なる印刷要求について画像形成後の用紙が混じり合わないようにするためである。この例で、排出口27は上段に、排出口28は下段に配置されており、各排出口27,28側からはそれぞれ排紙受け容器31,32が伸び出している。排紙受け容器31,32はそれぞれ排出口27,28を排出された用紙を受ける部材である。
【0018】
案内部材となる用紙ガイド33は板状の部材であり、排紙受け容器31の尾端側に配置されている。この用紙ガイド33は、排紙受け容器31に固定された回転軸34を中心に回転自在に排紙受け容器31に取り付けられており、その板面が排紙受け容器31の板面方向と並ぶようにほぼ水平な位置にされた場合は(図3の状態)、排紙受け容器31の一部となる。一方、用紙ガイド33が回転して、その板面方向がほぼ垂直な方向とされたときは(図4の状態)、排出口27から送り出される用紙の先端側を排紙受け容器31の尾端側から当該排紙受け容器31の下段側にある排紙受け容器32上の空間39に案内する案内部材となる。この場合の用紙の先端側は、用紙ガイド33の面上に突き当たって自重により垂れ下がり、用紙ガイド33の回転により開いた開口35から空間39に侵入する。
【0019】
図5、図6は、排紙受け容器31及び用紙ガイド33の構成例を示す斜視図である。図5は、用紙ガイド33の板面が排紙受け容器31の板面方向と並ぶようにほぼ水平な位置にされた場合を示し、図6は、用紙ガイド33が回転して、その板面方向がほぼ垂直な方向とされた場合をそれぞれ示している。
【0020】
次に、画像形成ユニット4における画像形成動作について説明する。
まず、用紙に片面印刷を行う場合について説明する。図2に示すように、給紙カセット23又は手差し給紙部29の用紙が搬送経路25でプリンタエンジン21まで搬送され(矢印(1)(2))、片面にトナー画像が形成され、定着がされると、排出口27,28に向けて搬送される(矢印(3))。そして、排出口27又は28から排出され、この用紙Pは排紙受け容器31又は32で受ける(矢印(4))。
【0021】
次に、用紙に両面印刷を行う場合について説明する。図7に示すように、給紙カセット23又は手差し給紙部29の用紙が搬送経路25でプリンタエンジン21まで搬送され(矢印(1)(2))、片面にトナー画像が形成され、定着がされると、排出口27,28に向けて搬送される(矢印(3))。そして、上側の排出口27から用紙の先端側が送り出され(矢印(4)(5))、この用紙Pは上側の排紙受け容器31で受ける。
【0022】
このように排出口27から先端側が送り出された用紙を、その尾端側から排出口27を入口としてスイッチバックして、搬送経路25、29を使用してプリンタエンジン21で他方の面にも画像形成が行えるようにプリンタエンジン21に搬送し(矢印(6)(7)(8)(9))、裏面にも画像形成を行った上で、下側の排出口28から排出して、下側の排紙受け容器32で受ける(矢印(10))。
【0023】
以上のようにして画像形成装置1で片面印刷、両面印刷いずれでも画像形成を行うことができる。しかし、A3,A4サイズといった通常の定型用紙より長尺な非定型用紙を使用して画像形成しようとする場合、片面印刷がされて排出口27又は28から排出された用紙Pは、通常より長尺であるため先端側が排紙受け容器31又は32の先端側を乗り越えて画像形成装置1の側部に張り出してしまう。そのため、用紙は折れ曲がり、あるいは壁などに当たって破損し、汚れる恐れがある。
【0024】
同様に両面印刷を行う場合にも、片面に画像形成されて排出口27から排出された長尺な非定型用紙は先端側が排紙受け容器31を乗り越えて画像形成装置1の側部に張り出してしまう。そのため、同様に用紙は折れ曲がり、あるいは壁などに当たって破損し、汚れる恐れがある。
【0025】
そこで、図8に示すように、長尺な非定型用紙P´に片面印刷する場合は、用紙ガイド33が回転して、その板面方向がほぼ垂直な方向なるようにする(図4の状態)。この状態で長尺な非定型用紙P´を手差し給紙部29にセットし、搬送経路25を矢印(1)(2)(3)の方向に搬送してプリンタエンジン21で画像形成し、上側の排出口27から用紙P´の先端側が送り出される(矢印(4)(5))。このとき、用紙ガイド33は、排出口27から送り出される用紙P´の先端側を排紙受け容器31の尾端側から当該排紙受け容器31の下段側にある排紙受け容器32上の空間39に案内する。すなわち、この場合の用紙P´の先端側は、用紙ガイド33の面上に突き当たって自重により垂れ下がり、用紙ガイド33の回転により開いた開口35から空間39に侵入するので、排紙受け容器31の外側には飛び出さない。
【0026】
また、図9に示すように、長尺な非定型用紙P´に両面印刷する場合は、用紙P´の片面に画像形成を行って上側の排出口27から用紙P´の先端側を送り出すまでは(矢印(1)〜(5))、前述の片面印刷の場合と同様である。その後、搬送経路29を使用し、排出口27から先端側が送り出された用紙P´を、その尾端側から排出口27を入口としてスイッチバックして、プリンタエンジン21で他方の面にも画像形成が行えるようにプリンタエンジン21に搬送し(矢印(6)(7)(8)(9))、裏面にも画像形成を行った上で、下側の排出口28から排出して、下側の排紙受け容器32で受ける(矢印(10))。この場合も、片面に画像形成後の用紙P´は、用紙ガイド33の面上に突き当たって自重により垂れ下がり、用紙ガイド33の回転により開いた開口35から空間39に侵入するので、排紙受け容器31の外側には飛び出さない。
【0027】
このように、長尺な非定型用紙P´に画像形成する場合は用紙ガイド33を使用するが、用紙ガイド33としては、さまざまな形態のものが考えられる。以下、用紙ガイド33の様々な例について説明する。
【0028】
まず、図3、図4の例の用紙ガイド33は、長尺な非定型用紙P´に画像形成する場合は用紙ガイド33を手動回転させなければならない繁雑さがあった。これに対し、図10の例は、用紙ガイド33が図3、図4の例のように可動式にはなっておらず、固定式となっており、用紙P´は自重により垂れ下がり、開口35から空間39に侵入するに際して用紙ガイド33の湾曲面41に案内される。図11の例は、さらに湾曲面41からほぼ垂直に上に延びる壁面42を形成し、用紙P´がさらにスムーズに開口35から空間39に案内されるようにしている。
【0029】
このような図10、図11に示す固定式の用紙ガイド33に対して、図3、図4の例の用紙ガイド33は、用紙ガイド33の面をほぼ水平になるように回転させることで、下段の排紙受け容器32から画像形成後の用紙が取り出しやすい。
【0030】
次に、図3、図4の例に比べてさらに用紙の空間39への案内が容易となる例について説明する。
すなわち、図12、図13に示す例は、図3、図4の例の用紙ガイド33の他に、湾曲面51が形成された案内部材52を下段の排紙受け容器32に設置し、用紙ガイド33を回転してその板面をほぼ垂直にしたときには(図13の状態)、用紙ガイド33の板面と案内部材52とによって用紙を開口35から空間39へ案内するようにしている。
【0031】
次に、図12、図13の例に比べてさらに用紙の空間39への案内が容易となるように構成した例について説明する。
すなわち、図14、図15に示す例は、用紙ガイド33にも湾曲面54が形成された案内部材55を設け、用紙ガイド33を回転してその板面をほぼ垂直にしたときには(図15の状態)、用紙ガイド33の案内部材55を含む板面と案内部材52とによって用紙を開口35から空間39へ案内するようにしている。図16、図17は、この場合の用紙ガイド33を設けた排紙受け容器31の斜視図である。
【0032】
また、図18、図19の例は、図3、図4の例と異なり、用紙ガイド33は回転軸34からみた片側61のみが回転軸34を中心に回転でき、他方の側62は固定部材で、常に排紙受け容器31の一部を構成している。
さらに、前述の各例では、用紙ガイド33はいずれも手動により回転させる構成であるが、これだと長尺の用紙に画像形成する場合の操作が煩雑になる。以下では、かかる不具合を防止した用紙ガイド33の例について説明する。
【0033】
図20、図21に示す例は、モータ71を駆動源として回転軸34を回転駆動することにより、用紙ガイド33を回転する例である。また、図22、図23に示す例は、ソレノイド81を駆動源として周知構成の連結機構82を介して回転軸34を回転駆動することにより、用紙ガイド33を回転する例である。
【0034】
図24は、これらアクチュエータを制御して長尺の用紙に画像形成する処理について説明するフローチャートである。まず、A3サイズより長尺の非定型用紙に画像形成しようとする場合は、操作パネル7を操作して長尺印刷モードを選択し(ステップS1のY)、手差し給紙部29に長尺の用紙をセットする。この状態で、画像形成の開始を指示するスタートスイッチを押下すると(ステップS2のY)、排紙受け容器31,32に用紙が残っているか否かを、排紙受け容器31,32に設けられた図示しないセンサにより判断する(ステップS3)。用紙が残っていれば(ステップS3のY)、操作パネル7のディスプレイに用紙を除去するようにメッセージを表示する(ステップS4)。用紙が残っていなければ(ステップS3のN)、アクチュエータを駆動して用紙ガイド33を回転し、長尺の用紙に画像形成する場合の位置(図21、図23の位置)とする(ステップS5)。このような位置に用紙ガイド33が移動したことを用紙ガイド33の近傍に設けられた図示しないセンサにより検出すると(ステップS6のY)、画像形成を実行する(ステップS7)。すなわち、手差し給紙部29から長尺の用紙をプリンタエンジン21に送り出して画像形成し、排紙受け容器31,32に排出する。このとき、前述したように長尺の用紙の先端側は用紙ガイド33に案内されて排紙受け容器32上の空間39に送り込まれる。この排出された用紙を排紙受け容器31,32の近傍に設けられた図示しないセンサで検出したときは(ステップS8のY)、この用紙を除去するように操作パネル7のディスプレイにメッセージを表示する(ステップS9)。連続印刷の場合は、ステップS7の処理を繰り返す。そして、操作パネル7で必要な操作がなされたときは(ステップS10のY)、アクチュエータを駆動して用紙ガイド33を回転し、図20、図22の位置に戻す(ステップS11)。
【符号の説明】
【0035】
1 画像形成装置
27 排出口
28 排出口
31 排紙受け容器
32 排紙受け容器
33 用紙ガイド
35 開口
39 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体上に画像形成する画像形成手段と、
前記画像形成後の前記印刷媒体を外部に排出する排出口と、
前記排出口側から延び出ていて当該排出口から排出される前記印刷媒体を受ける受部と、
前記排出口から送り出される前記印刷媒体の先端側を前記受部の尾端側から当該受部の上段側又は下段側の空間に案内する案内部材と、
を備えている画像形成装置。
【請求項2】
前記排出口は、複数個設けられ、
前記受部は、前記排出口ごとにそれぞれ設けられ、
前記案内部材は、前記印刷媒体が載置された前記受部の上段側又は下段側の他の前記受部上の空間に前記印刷媒体の先端側を案内する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
一方の面に前記画像形成がなされて前記排出口から前記受部に先端側が送り出された前記印刷媒体をその尾端側から前記排出口を入口として前記画像形成手段で他方の面への前記画像形成が行えるように搬送する搬送手段をさらに備えている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記案内部材は、前記受部に回転可能に設けられていて、その回転位置により前記案内を行い又は前記受部の一部となる、請求項1〜3のいずれかの一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記案内部材を回転駆動する駆動手段と、
前記受部を回転し、当該受部を選択的に前記案内を行なえる位置又は前記受部の一部となる位置とするように前記駆動手段を制御する制御手段と、
をさらに備えている請求項4に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−180547(P2011−180547A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47468(P2010−47468)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】